JPH112622A - 質量分析装置 - Google Patents
質量分析装置Info
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- JPH112622A JPH112622A JP9156800A JP15680097A JPH112622A JP H112622 A JPH112622 A JP H112622A JP 9156800 A JP9156800 A JP 9156800A JP 15680097 A JP15680097 A JP 15680097A JP H112622 A JPH112622 A JP H112622A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass spectrometer
- sample solution
- capillary
- substrate
- inlet
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- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Electron Tubes For Measurement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高速、高感度の分析ができる質量分析装置を
提供する。 【課題を解決する手段】 試料溶液導入口9および試料
溶液廃棄口10ならびにバッファー溶液導入口7、8を
設けたガラスもしくはシリコン基板1のいずれかよりな
り、試料溶液を分離するための電気泳動路5、6と、電
気泳動路の末端に接続したキャピラリー2でイオン生成
部15と結合し、これらを基板1内に一体的に構成した
ことを特徴とするものである。これにより、試料溶液分
離の時間ロスを最小とし、試料溶液のキャピラリー2へ
の導入を容易にし、分離物質の高感度の同定ができる質
量分析装置を提供することができる。
提供する。 【課題を解決する手段】 試料溶液導入口9および試料
溶液廃棄口10ならびにバッファー溶液導入口7、8を
設けたガラスもしくはシリコン基板1のいずれかよりな
り、試料溶液を分離するための電気泳動路5、6と、電
気泳動路の末端に接続したキャピラリー2でイオン生成
部15と結合し、これらを基板1内に一体的に構成した
ことを特徴とするものである。これにより、試料溶液分
離の時間ロスを最小とし、試料溶液のキャピラリー2へ
の導入を容易にし、分離物質の高感度の同定ができる質
量分析装置を提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量分析計に関わ
り、特に生体関連物質や環境関連物質もしくはこれらの
複合体の物質が入り混じった混合溶液を、高速、且つ高
感度に分離、分析するキャピラリー電気泳動装置(以
下、CEという)と質量分析計(以下、MSという)と
の結合装置(以下、CE/MSという)に関するもので
ある。
り、特に生体関連物質や環境関連物質もしくはこれらの
複合体の物質が入り混じった混合溶液を、高速、且つ高
感度に分離、分析するキャピラリー電気泳動装置(以
下、CEという)と質量分析計(以下、MSという)と
の結合装置(以下、CE/MSという)に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、高走査速度の質量分析計として、
四重極型質量分析計があったが、分解能、感度、安定性
が必ずしも十分ではなかった。そこで、天然物、生体成
分、薬物や代謝物の分析にCE/MSのオンライン結合
が提案された。前記CE/MSは、当該CEでは電場で
分離が行われ、前記分離された試料成分がイオンである
ため、当該MSのエレクトロスプレー等のイオン化方式
と適合がよいものであり、種々の技術が提案されてい
る。
四重極型質量分析計があったが、分解能、感度、安定性
が必ずしも十分ではなかった。そこで、天然物、生体成
分、薬物や代謝物の分析にCE/MSのオンライン結合
が提案された。前記CE/MSは、当該CEでは電場で
分離が行われ、前記分離された試料成分がイオンである
ため、当該MSのエレクトロスプレー等のイオン化方式
と適合がよいものであり、種々の技術が提案されてい
る。
【0003】例えば、アナリティカル ケミストリー
60(1988)第436項から第441項(Anal
ytical Chemistry 60(1988)
pp436−441)には、CEとMSとを結合させた
CE/MSの技術が記述されている。
60(1988)第436項から第441項(Anal
ytical Chemistry 60(1988)
pp436−441)には、CEとMSとを結合させた
CE/MSの技術が記述されている。
【0004】前記CEでは、微量の混合試料溶液をバッ
ファー溶液が充填された石英製キャピラリーの一端に導
入される。前記石英製キャピラリーの内径は0.1m
m、長さは1mである。前記石英製キャピラリーの入口
はバッファー溶液に接し、前記バッファー溶液には電極
が設置され、前記電極より溶液に電圧が印加される。前
記石英製キャピラリーの両端に30kV程度の高電圧を
印加することにより、前記混合試料溶液中の試料分離が
行われる。また、前記石英製キャピラリーの末端には銀
が蒸着されており、外部から前記キャピラリーの末端に
存在している溶液に電圧を印加することができる。
ファー溶液が充填された石英製キャピラリーの一端に導
入される。前記石英製キャピラリーの内径は0.1m
m、長さは1mである。前記石英製キャピラリーの入口
はバッファー溶液に接し、前記バッファー溶液には電極
が設置され、前記電極より溶液に電圧が印加される。前
記石英製キャピラリーの両端に30kV程度の高電圧を
印加することにより、前記混合試料溶液中の試料分離が
行われる。また、前記石英製キャピラリーの末端には銀
が蒸着されており、外部から前記キャピラリーの末端に
存在している溶液に電圧を印加することができる。
【0005】さらに、前記分離された分離成分は、MS
入口でエレクトロスプレーイオン化法(静電噴霧法)に
より大気圧下で気体状のイオンに変換される。前記イオ
ン化のために、前記キャピラリー末端には5kV程度の
高電圧が印加される。大気圧下で生成されたイオンは、
MSのサンプリングオリフィス(細孔)より真空系に導
入され質量分離される。MSの質量分析部では、周期的
に質量スキャンニングを行い、データ処理部では得られ
た質量スペクトルが記録される。前記得られた質量スペ
クトルより分離物質の同定が行われる。
入口でエレクトロスプレーイオン化法(静電噴霧法)に
より大気圧下で気体状のイオンに変換される。前記イオ
ン化のために、前記キャピラリー末端には5kV程度の
高電圧が印加される。大気圧下で生成されたイオンは、
MSのサンプリングオリフィス(細孔)より真空系に導
入され質量分離される。MSの質量分析部では、周期的
に質量スキャンニングを行い、データ処理部では得られ
た質量スペクトルが記録される。前記得られた質量スペ
クトルより分離物質の同定が行われる。
【0006】また、別のアナリティカル ケミストリー
65(1993)第2637項から第2642項(A
nalytical Chemistry 65(19
93、p2637−2642)には、70mm×80m
mの長方形のガラス基板を用いたCEの記述がある。前
記ガラス基板上には、電気泳動路用の溝(12μm×5
0μm)が形成され、泳動長さは24mmである。この
ように、泳動長さが短いため、電気泳動に要する時間
は、5秒程度となり、高速分離が実現する。また、さら
に、泳動路長が短いため、泳動路両端に印加される電圧
は、上記30kVの1/3程度の10kV程度である。
65(1993)第2637項から第2642項(A
nalytical Chemistry 65(19
93、p2637−2642)には、70mm×80m
mの長方形のガラス基板を用いたCEの記述がある。前
記ガラス基板上には、電気泳動路用の溝(12μm×5
0μm)が形成され、泳動長さは24mmである。この
ように、泳動長さが短いため、電気泳動に要する時間
は、5秒程度となり、高速分離が実現する。また、さら
に、泳動路長が短いため、泳動路両端に印加される電圧
は、上記30kVの1/3程度の10kV程度である。
【0007】前記混合試料溶液中の分離された物質は、
レーザー誘起蛍光法により蛍光強度の時間変化として検
出される。また、ガラス基板上には電気泳動用の溝の他
に試料導入用の溝も設置され、試料溶液を容易に電気泳
動路に入れることができるようになつている。
レーザー誘起蛍光法により蛍光強度の時間変化として検
出される。また、ガラス基板上には電気泳動用の溝の他
に試料導入用の溝も設置され、試料溶液を容易に電気泳
動路に入れることができるようになつている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記アナリティカル
ケミストリー 60(1988)第436項から第44
1項( Analytical Chemistry
60(1988)pp436−441)記載の従来技術
では、電気泳動に長い石英製キャピラリーを用いるた
め、試料溶液の泳動時間が30分程度も要していた。そ
のため、試料溶液の分離に時間がかかり、実時間分析は
不可能であるという問題点を有する。さらに、試料溶液
の前記キャピラリーへの導入が容易ではなく、複雑な装
置を用いない限り、初心者には扱いが困難であるという
問題点もある。
ケミストリー 60(1988)第436項から第44
1項( Analytical Chemistry
60(1988)pp436−441)記載の従来技術
では、電気泳動に長い石英製キャピラリーを用いるた
め、試料溶液の泳動時間が30分程度も要していた。そ
のため、試料溶液の分離に時間がかかり、実時間分析は
不可能であるという問題点を有する。さらに、試料溶液
の前記キャピラリーへの導入が容易ではなく、複雑な装
置を用いない限り、初心者には扱いが困難であるという
問題点もある。
【0009】また、アナリティカル ケミストリー 6
5(1993)第2637項から第2642項(Ana
lytical Chemistry 65(199
3)pp2637−2642)記載の従来技術では、励
起光源の大きさ、蛍光光度と濃度と比例性等に制限があ
り、必ずしも分離された分離物質の高感度の同定は困難
であるという問題点を有る。またさらに、上記CEとM
Sとを結合させる場合には、どうしても結合部に所定の
長さが必要なため、不必要な時間ロスが生じ、ハイスル
プットの分析ができないという問題点があつた。またさ
らに、上記CEでの分離が不十分である場合はMSでの
分析が無駄となり、高価なMSが非効率であるという問
題点があつた。
5(1993)第2637項から第2642項(Ana
lytical Chemistry 65(199
3)pp2637−2642)記載の従来技術では、励
起光源の大きさ、蛍光光度と濃度と比例性等に制限があ
り、必ずしも分離された分離物質の高感度の同定は困難
であるという問題点を有る。またさらに、上記CEとM
Sとを結合させる場合には、どうしても結合部に所定の
長さが必要なため、不必要な時間ロスが生じ、ハイスル
プットの分析ができないという問題点があつた。またさ
らに、上記CEでの分離が不十分である場合はMSでの
分析が無駄となり、高価なMSが非効率であるという問
題点があつた。
【0010】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、CEとMSのイオン生成部
とを直結させることにより、不必要な時間ロスをなく
し、試料溶液の高速分離ができ、試料溶液のキャピラリ
ーへの導入が容易であり、ハイスルプット、高効率で、
且つ前記分離物質の高感度の同定が迅速にできる質量分
析装置を提供することをその目的とする。
するためになされたもので、CEとMSのイオン生成部
とを直結させることにより、不必要な時間ロスをなく
し、試料溶液の高速分離ができ、試料溶液のキャピラリ
ーへの導入が容易であり、ハイスルプット、高効率で、
且つ前記分離物質の高感度の同定が迅速にできる質量分
析装置を提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る質量分析装置は、試料溶液の導入口お
よび試料溶液の廃棄口ならびにバッファー溶液導入口を
設けたガラス基板もしくはシリコン基板のいずれかより
なり、前記基板に設けられた試料溶液を分離する分離部
と、前記分離された試料溶液からキャピラリーで気体状
イオンを生成するイオン生成部と、前記生成された気体
状イオンを質量分離する質量分析部から構成される質量
分析装置において、前記分離部に電気泳動装置を用い、
当該電気泳動装置の末端に前記イオン生成部のキャピラ
リーを結合し、これらを前記基板内に一体的に構成した
ことを特徴とするものである。
め、本発明に係る質量分析装置は、試料溶液の導入口お
よび試料溶液の廃棄口ならびにバッファー溶液導入口を
設けたガラス基板もしくはシリコン基板のいずれかより
なり、前記基板に設けられた試料溶液を分離する分離部
と、前記分離された試料溶液からキャピラリーで気体状
イオンを生成するイオン生成部と、前記生成された気体
状イオンを質量分離する質量分析部から構成される質量
分析装置において、前記分離部に電気泳動装置を用い、
当該電気泳動装置の末端に前記イオン生成部のキャピラ
リーを結合し、これらを前記基板内に一体的に構成した
ことを特徴とするものである。
【0012】前項記載の質量分析装置において、前記キ
ャピラリーを、石英製、且つその断面を同心円状形とし
たことを特徴とするものである。前項記載のいずれかの
質量分析装置において、前記試料溶液の導入口および廃
棄口ならびにバッファー導入口に電極を設け、当該電極
に電圧を印加できるようにしたことを特徴とするもので
ある。前項記載のいずれかの質量分析装置において、前
記キャピラリー長が0.1m以下であることを特徴とす
るものである。前項記載のいずれかの質量分析装置にお
いて、前記泳動路に溶液導入口を設けたことを特徴とす
るものである。前項記載のいずれかの質量分析装置にお
いて、前記電気泳動路もしくは前記キャピラリーのいず
れかの所定の位置に、前記分離された試料溶液を検出す
る検出部を設置することを特徴とするものである。前項
記載のいずれかの質量分析装置において、前記電気泳動
路の前段部に前記試料溶液を濃縮する濃縮部を設置する
ことを特徴とするものである。
ャピラリーを、石英製、且つその断面を同心円状形とし
たことを特徴とするものである。前項記載のいずれかの
質量分析装置において、前記試料溶液の導入口および廃
棄口ならびにバッファー導入口に電極を設け、当該電極
に電圧を印加できるようにしたことを特徴とするもので
ある。前項記載のいずれかの質量分析装置において、前
記キャピラリー長が0.1m以下であることを特徴とす
るものである。前項記載のいずれかの質量分析装置にお
いて、前記泳動路に溶液導入口を設けたことを特徴とす
るものである。前項記載のいずれかの質量分析装置にお
いて、前記電気泳動路もしくは前記キャピラリーのいず
れかの所定の位置に、前記分離された試料溶液を検出す
る検出部を設置することを特徴とするものである。前項
記載のいずれかの質量分析装置において、前記電気泳動
路の前段部に前記試料溶液を濃縮する濃縮部を設置する
ことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る質量分析装置の実施
形態を図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本
発明に係る質量分析装置における一実施形態の構成図、
図2は、図1の質量分析装置における分離部とイオン生
成部の平面図、図3は、図2の分離部とイオン生成部の
断面図である。
形態を図1ないし図3を参照して説明する。図1は、本
発明に係る質量分析装置における一実施形態の構成図、
図2は、図1の質量分析装置における分離部とイオン生
成部の平面図、図3は、図2の分離部とイオン生成部の
断面図である。
【0014】まず、本実施の形態の質量分析装置の概略
構成を説明する。本質量分析装置は、高速分離分析を実
現するために、基板上に形成された短い泳動路の末端を
キャピラリー状に形成したキャピラリー電気泳動装置と
質量分析計とを結合させた装置を提供するものであり、
キャピラリー電気泳動装置で分離させ、分離物質の同定
には、質量分析計を使用するものである。図1におい
て、本実施の形態の質量分析装置は、基板1で分離され
た試料溶液はキャピラリー2に導入される。前記キャピ
ラリー2の末端では、分離溶液から気体状イオン3が生
成されるようになっている。前記気体状イオン3のすく
なくとも一部は、質量分析計4に導入され質量分離さ
れ、得られた質量スペクトルより試料成分が同定がされ
る。
構成を説明する。本質量分析装置は、高速分離分析を実
現するために、基板上に形成された短い泳動路の末端を
キャピラリー状に形成したキャピラリー電気泳動装置と
質量分析計とを結合させた装置を提供するものであり、
キャピラリー電気泳動装置で分離させ、分離物質の同定
には、質量分析計を使用するものである。図1におい
て、本実施の形態の質量分析装置は、基板1で分離され
た試料溶液はキャピラリー2に導入される。前記キャピ
ラリー2の末端では、分離溶液から気体状イオン3が生
成されるようになっている。前記気体状イオン3のすく
なくとも一部は、質量分析計4に導入され質量分離さ
れ、得られた質量スペクトルより試料成分が同定がされ
る。
【0015】図2、3には、図1の質量分析装置におけ
る分離部とイオン生成部が図示されている。図2、3に
示す如く、方形の一辺に小方形の突設部を設けて形成し
た石英ガラス製の基板1には、バッファー溶液が充填さ
れたバッファーセル7、8が設けられている。泳動路5
は、前記両バッファーセル7、8との間を接続するため
に配設され、更に当該バッファーセル7をこえてM/S
側に延設されている。なお、前記基板1の形状を、小方
形の突設部を一辺に設けた方形としたが、これに限定さ
れるものでなく、上記のような構成が可能であればどの
ような形状でも差し支えない。
る分離部とイオン生成部が図示されている。図2、3に
示す如く、方形の一辺に小方形の突設部を設けて形成し
た石英ガラス製の基板1には、バッファー溶液が充填さ
れたバッファーセル7、8が設けられている。泳動路5
は、前記両バッファーセル7、8との間を接続するため
に配設され、更に当該バッファーセル7をこえてM/S
側に延設されている。なお、前記基板1の形状を、小方
形の突設部を一辺に設けた方形としたが、これに限定さ
れるものでなく、上記のような構成が可能であればどの
ような形状でも差し支えない。
【0016】さらに、前記泳動路5には前記バッファー
セル8の近傍の二個所で、それぞれ反対方向に分岐させ
た二つの泳動路6a、6bが配設されている。そして、
前記二つの泳動路6a、6bの分岐側の反対側の端部に
は、それぞれ試料溶液導入セル9と試料溶液廃棄セル1
0が配設されている。なお、図示しないが、前記泳動路
5の断面は20μm×50μmの方形状であり、長さは
30mm程度である。
セル8の近傍の二個所で、それぞれ反対方向に分岐させ
た二つの泳動路6a、6bが配設されている。そして、
前記二つの泳動路6a、6bの分岐側の反対側の端部に
は、それぞれ試料溶液導入セル9と試料溶液廃棄セル1
0が配設されている。なお、図示しないが、前記泳動路
5の断面は20μm×50μmの方形状であり、長さは
30mm程度である。
【0017】また、前記各セル7、8、9、10には、
それぞれ電極11、12、13、14が設けられ、当該
各セル7、8、9、10の溶液に電圧を印加することが
できるようになつている。前記バッファーセル7に接続
されている泳動路5のM/S側の延設端には、石英製キ
ャピラリー2の一端が挿入され、接着剤で固定されてい
る。また、前記試料溶液導入セル9の上流部に濃縮部3
0を設け、流路30aで当該試料溶液導入セル9と接続
されている。なお、この濃縮部30は、基板1の外部に
設けても差し支えない。
それぞれ電極11、12、13、14が設けられ、当該
各セル7、8、9、10の溶液に電圧を印加することが
できるようになつている。前記バッファーセル7に接続
されている泳動路5のM/S側の延設端には、石英製キ
ャピラリー2の一端が挿入され、接着剤で固定されてい
る。また、前記試料溶液導入セル9の上流部に濃縮部3
0を設け、流路30aで当該試料溶液導入セル9と接続
されている。なお、この濃縮部30は、基板1の外部に
設けても差し支えない。
【0018】また、前記方形基板の一辺の小方形の突設
部には、気体状イオンが生成するイオン生成部15に結
合されている。前記イオン生成部15は、内部に空洞部
を有するハウジング20に、上方部にガス導入口24
と、MS側の前面部にオリフィス21とが設けられてい
る。前記オリフィス21にはバッファーセル7に接続さ
れているキャピラリー2が挿入され、当該キャピラリー
2と前記オリフィス21との中心軸が一致するように、
支持部23に基板1に載置し且つ固定し、さらに泳動路
5およびキャピラリー2を位置決めして固定している。
部には、気体状イオンが生成するイオン生成部15に結
合されている。前記イオン生成部15は、内部に空洞部
を有するハウジング20に、上方部にガス導入口24
と、MS側の前面部にオリフィス21とが設けられてい
る。前記オリフィス21にはバッファーセル7に接続さ
れているキャピラリー2が挿入され、当該キャピラリー
2と前記オリフィス21との中心軸が一致するように、
支持部23に基板1に載置し且つ固定し、さらに泳動路
5およびキャピラリー2を位置決めして固定している。
【0019】また、前記泳動路5の末端には、試料溶液
の分離を確認するためのセンサ25が設けられ、前記セ
ンサ25の出力信号が図示破線の電気配線により、M/
Sに送られ、連動するようになっている。前記センサ2
5はキャピラリー2の入口に設けて差し支えない。更
に、前記イオン生成部15の上方のガス導入口24より
窒素ガスが導入され、オリフィス21より試料溶液と共
に噴射されるように構成されている。
の分離を確認するためのセンサ25が設けられ、前記セ
ンサ25の出力信号が図示破線の電気配線により、M/
Sに送られ、連動するようになっている。前記センサ2
5はキャピラリー2の入口に設けて差し支えない。更
に、前記イオン生成部15の上方のガス導入口24より
窒素ガスが導入され、オリフィス21より試料溶液と共
に噴射されるように構成されている。
【0020】イオン化生成部15内の窒素ガス圧力は、
2〜7気圧になるため、ガス漏れを封止するために、ゴ
ム製パッキン22がイオン生成部15と基板1との間に
用いられる。前記基板1は、複数枚の石英ガラスを張り
合わせて構成されているので、前記泳動路5、6が完全
な密閉構造となる。前記基板1のイオン生成部15が配
設されている反対側の一端には、前記電極11から14
にそれぞれ電圧を印加するための端子16〜19が設け
られ、外部からソケット状端子部材で電圧を図示破線の
電気配線で供給することができる。
2〜7気圧になるため、ガス漏れを封止するために、ゴ
ム製パッキン22がイオン生成部15と基板1との間に
用いられる。前記基板1は、複数枚の石英ガラスを張り
合わせて構成されているので、前記泳動路5、6が完全
な密閉構造となる。前記基板1のイオン生成部15が配
設されている反対側の一端には、前記電極11から14
にそれぞれ電圧を印加するための端子16〜19が設け
られ、外部からソケット状端子部材で電圧を図示破線の
電気配線で供給することができる。
【0021】前記キャピラリー2は、前記基板1と一体
化させて構成することも可能であるし、さらに、電圧を
供給するための電源設備を基板1上に設置して、全装置
を集積化することもできる。なお、石英製キャピラリー
2は、内径50μm、外径150μm、長さ10mmで
ある。
化させて構成することも可能であるし、さらに、電圧を
供給するための電源設備を基板1上に設置して、全装置
を集積化することもできる。なお、石英製キャピラリー
2は、内径50μm、外径150μm、長さ10mmで
ある。
【0022】図3を参照して、上記のように構成した分
離部とイオン生成部の機能を説明する。基板1におい
て、前記試料溶液導入セル9に導入された微量の試料溶
液は、前記電極13と14間に印加された電圧により生
じさせた電位差により、試料溶液廃棄セル10に向かっ
て移動する。前記移動中の試料溶液がバッファーセル
7、8間の泳動路5に位置したときに、前記電極13と
14への電圧印加が中止される。この場合、前記導入さ
れる試料溶液が希薄で有る場合には、濃縮部30で、例
えば溶媒ヘキサン等で抽出し、濃縮する。
離部とイオン生成部の機能を説明する。基板1におい
て、前記試料溶液導入セル9に導入された微量の試料溶
液は、前記電極13と14間に印加された電圧により生
じさせた電位差により、試料溶液廃棄セル10に向かっ
て移動する。前記移動中の試料溶液がバッファーセル
7、8間の泳動路5に位置したときに、前記電極13と
14への電圧印加が中止される。この場合、前記導入さ
れる試料溶液が希薄で有る場合には、濃縮部30で、例
えば溶媒ヘキサン等で抽出し、濃縮する。
【0023】次に、前記濃縮させた試料溶液を電気泳動
をさせるために、前記電極11と12との間に約10k
V程度の電圧を印加すると、前記試料溶液が分離され
て、石英製キャピラリー2に導入される。なお、電極1
1の電位は接地電位である。上記試料溶液の分離がセン
サ25で確認され、出力信号がM/Sの制御部へ送ら
れ、イオン生成部15が連動して起動され、ガス導入口
24より窒素ガスが導入される。ここで、試料溶液の分
離がなされていない場合は、適宜な手段によりM/Sで
の分析を停止する。
をさせるために、前記電極11と12との間に約10k
V程度の電圧を印加すると、前記試料溶液が分離され
て、石英製キャピラリー2に導入される。なお、電極1
1の電位は接地電位である。上記試料溶液の分離がセン
サ25で確認され、出力信号がM/Sの制御部へ送ら
れ、イオン生成部15が連動して起動され、ガス導入口
24より窒素ガスが導入される。ここで、試料溶液の分
離がなされていない場合は、適宜な手段によりM/Sで
の分析を停止する。
【0024】前記イオン生成部15の機能を詳細に説明
する。例えばソニックスプレーイオン化法によりイオン
生成が行われる。このソニックイオン化法では、前記キ
ャピラリー2の末端において当該キャピラリー2に対し
て同軸状に流れる音速ガス流により、試料溶液を噴霧
し、微細な帯電液滴を生成させる。
する。例えばソニックスプレーイオン化法によりイオン
生成が行われる。このソニックイオン化法では、前記キ
ャピラリー2の末端において当該キャピラリー2に対し
て同軸状に流れる音速ガス流により、試料溶液を噴霧
し、微細な帯電液滴を生成させる。
【0025】気体状イオン3は、前記噴霧ガス中の微細
な帯電液滴から生成される。イオン強度はガス流速に依
存することが知られており、音速の場合にイオン強度が
最大となる。前記オリフィス21と前記キャピラリー2
の末端との距離が一定以上である場合には、ガス流速が
広く分布するため、生成される液滴の大きさが平均的に
は小さくすることができない。その結果、イオン生成効
率は低減する。
な帯電液滴から生成される。イオン強度はガス流速に依
存することが知られており、音速の場合にイオン強度が
最大となる。前記オリフィス21と前記キャピラリー2
の末端との距離が一定以上である場合には、ガス流速が
広く分布するため、生成される液滴の大きさが平均的に
は小さくすることができない。その結果、イオン生成効
率は低減する。
【0026】また、イオン生成効率を増加させるため
に、イオン生成部15に電圧を印加しても差し支えな
い。前記イオン化部15で形成された気体状イオン3
は、M/Sに導入され、質量分離される。イオン生成部
15では、同心円状でないものを用いる場合には、結果
的にイオン生成効率を高くすることができず、高感度分
析も実現しない。
に、イオン生成部15に電圧を印加しても差し支えな
い。前記イオン化部15で形成された気体状イオン3
は、M/Sに導入され、質量分離される。イオン生成部
15では、同心円状でないものを用いる場合には、結果
的にイオン生成効率を高くすることができず、高感度分
析も実現しない。
【0027】また、分析するイオン種によっては、イオ
ン化法として別の手法である大気圧化学イオン化法(以
下、APCIという)やエレクトロスプレーイオン化法
(以下、ESという)などを用いることも可能である。
ESでは、3〜5kV程度の高電圧を電極11に印加す
る。キャピラリー2の末端からは、液体のコーンが形成
され、コーン先端から帯電液滴が放出される。イオンは
微細な帯電液滴から生成されるので、キャピラリー2の
断面が同心円でない場合には、生成されるイオンの強度
に再現性がなくなり実用に耐えない。また、断面が同心
円状のキャピラリーを用いない限り、安定なコーンは形
成されず、イオン生成効率は低い。
ン化法として別の手法である大気圧化学イオン化法(以
下、APCIという)やエレクトロスプレーイオン化法
(以下、ESという)などを用いることも可能である。
ESでは、3〜5kV程度の高電圧を電極11に印加す
る。キャピラリー2の末端からは、液体のコーンが形成
され、コーン先端から帯電液滴が放出される。イオンは
微細な帯電液滴から生成されるので、キャピラリー2の
断面が同心円でない場合には、生成されるイオンの強度
に再現性がなくなり実用に耐えない。また、断面が同心
円状のキャピラリーを用いない限り、安定なコーンは形
成されず、イオン生成効率は低い。
【0028】一方、APCIでは、イオン生成部15に
電圧を印加する必要はない。コロナ放電をオリフィス2
1近傍に発生させ、噴霧ガスをコロナ放電により発生さ
せたプラズマ中に導入する。プラズマ中に生成されたイ
オンとのイオン分子反応により、噴霧ガス中に生成され
た中性分子のイオン化が実現する。断面が同心円状のキ
ャピラリーを使用しない限り、微細液滴の形成が困難で
ある。そのため、中性分子の生成効率も低減し、結果的
に高感度分析が実現しないので、同心円状のキャピラリ
ーを用いるのが好ましい。
電圧を印加する必要はない。コロナ放電をオリフィス2
1近傍に発生させ、噴霧ガスをコロナ放電により発生さ
せたプラズマ中に導入する。プラズマ中に生成されたイ
オンとのイオン分子反応により、噴霧ガス中に生成され
た中性分子のイオン化が実現する。断面が同心円状のキ
ャピラリーを使用しない限り、微細液滴の形成が困難で
ある。そのため、中性分子の生成効率も低減し、結果的
に高感度分析が実現しないので、同心円状のキャピラリ
ーを用いるのが好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明に係
る質量分析装置の構成によれば、基板上に短い泳動路を
形成し、泳動路に導入セルを設け、この泳動路にイオン
生成部を結合させたので、不必要な時間ロスを最小と
し、試料溶液のキャピラリーへの導入が容易であり、ハ
イスルプットで。且つ分離物質の高感度の同定が迅速に
できる質量分析装置を提供することができる。また、前
記泳動路の前段に濃縮部を設けたので、希薄な試料溶液
を濃縮して高感度分析ができると共に、検出器で試料溶
液の分離を確認することにより、M/Sの効率化を図る
ことができる。
る質量分析装置の構成によれば、基板上に短い泳動路を
形成し、泳動路に導入セルを設け、この泳動路にイオン
生成部を結合させたので、不必要な時間ロスを最小と
し、試料溶液のキャピラリーへの導入が容易であり、ハ
イスルプットで。且つ分離物質の高感度の同定が迅速に
できる質量分析装置を提供することができる。また、前
記泳動路の前段に濃縮部を設けたので、希薄な試料溶液
を濃縮して高感度分析ができると共に、検出器で試料溶
液の分離を確認することにより、M/Sの効率化を図る
ことができる。
【図1】本発明に係る質量分析装置における一実施形態
の構成図である。
の構成図である。
【図2】図1の質量分析装置における分離部とイオン生
成部の平面図である。
成部の平面図である。
【図3】図2の分離部とイオン生成部の断面図である。
1…基板、2…キャピラリー、3…気体状イオン、4…
質量分析計、5、6…泳動路、7、8…バッファーセ
ル、9…試料溶液導入セル、10…試料溶液廃棄セル、
11、12、13、14…電極、15…イオン生成部、
16、17、18、19…端子、21…オリフィス、2
2…ゴム製パッキン、23…支持部、24…ガス導入
口、25…センサ、30…濃縮部
質量分析計、5、6…泳動路、7、8…バッファーセ
ル、9…試料溶液導入セル、10…試料溶液廃棄セル、
11、12、13、14…電極、15…イオン生成部、
16、17、18、19…端子、21…オリフィス、2
2…ゴム製パッキン、23…支持部、24…ガス導入
口、25…センサ、30…濃縮部
フロントページの続き (72)発明者 小泉 英明 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】 試料溶液の導入口および試料溶液の廃棄
口ならびにバッファー溶液導入口を設けたガラス基板も
しくはシリコン基板のいずれかよりなり、前記基板に設
けられた試料溶液を分離する分離部と、前記分離された
試料溶液からキャピラリーで気体状イオンを生成するイ
オン生成部と、前記生成された気体状イオンを質量分離
する質量分析部から構成される質量分析装置において、 前記分離部に電気泳動装置を用い、当該電気泳動装置の
末端に前記イオン生成部のキャピラリーを結合し、これ
らを前記基板内で一体的に構成したことを特徴とする質
量分析装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の質量分析装置において、 前記キャピラリーを、石英製、且つその断面を同心円状
形としたことを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項3】 請求項1、2記載のいずれかの質量分析
装置において、 前記試料溶液の導入口および廃棄口ならびにバッファー
導入口に電極を設け、当該電極に電圧を印加できるよう
にしたことを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項4】 請求項1、2、3記載のいずれかの質量
分析装置において、前記キャピラリー長が0.1m以下
であることを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項5】 請求項1、2、3、4記載のいずれかの
質量分析装置において、前記泳動路に溶液導入口を設け
たことを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5記載のいずれ
かの質量分析装置において、 前記電気泳動路もしくは前記キャピラリーのいずれかの
所定の位置に、前記分離された試料溶液を検出する検出
部を設置することを特徴とする質量分析装置。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5記載のいずれ
かの質量分析装置において、 前記電気泳動路の前段部に前記試料溶液を濃縮する濃縮
部を設置することを特徴とする質量分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9156800A JPH112622A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 質量分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9156800A JPH112622A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 質量分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH112622A true JPH112622A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15635605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9156800A Pending JPH112622A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 質量分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH112622A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7265348B2 (en) | 2002-11-08 | 2007-09-04 | Diagnoswiss S.A. | Apparatus for dispensing a sample in electrospray mass spectrometers |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP9156800A patent/JPH112622A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7265348B2 (en) | 2002-11-08 | 2007-09-04 | Diagnoswiss S.A. | Apparatus for dispensing a sample in electrospray mass spectrometers |
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