JPH1126285A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JPH1126285A
JPH1126285A JP17485997A JP17485997A JPH1126285A JP H1126285 A JPH1126285 A JP H1126285A JP 17485997 A JP17485997 A JP 17485997A JP 17485997 A JP17485997 A JP 17485997A JP H1126285 A JPH1126285 A JP H1126285A
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JP
Japan
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layer
multilayer ceramic
effective
internal electrode
capacitor
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JP17485997A
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Inventor
Yoshihiro Fujioka
芳博 藤岡
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効電極面積を大きくして静電容量を向上さ
せることができるとともに、誘電体層を薄層化、高積層
化しても、マージン領域がないために厚み差によるひず
みが全く発生せず、焼成時の有効層と非有効層との収縮
差が緩和される、非常に優れた積層セラミックコンデン
サを提供すること。 【解決手段】 誘電体層11と第1〜第3導体層12〜
14とが交互に積層されたコンデンサ本体Cの両端部
に、第1及び第2導体層12,13が電気的に接続され
る外部電極16を配設してなる積層セラミックコンデン
サC1であって、コンデンサ本体Cは、誘電体層11と
導体層の外周部の一部が酸化された内部電極層12,1
3とが交互に積層された有効積層体Aと、該有効積層体
Aの少なくとも一主面側に配設され、誘電体層11と外
周部が酸化され外部電極と電気的に絶縁されている第3
導体層14とが交互に積層された非有効積層体Bとから
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層セラミックコン
デンサに関し、特に、外部電極と電気的に接続される部
分を除く内部電極の外周部が内部電極を構成する金属の
酸化物によって電気的に絶縁された積層セラミックコン
デンサに関する。
【0002】
【従来技術】従来、積層セラミックコンデンサとして
は、誘電体層と、1種類の内部電極層とを交互に積層
し、内部電極層の一部分を交互に積層体表面の異なる場
所に露出させ、この露出部分に端子電極を形成した構造
としていた。
【0003】以下に、このような積層セラミックコンデ
ンサの一般的な製造方法について説明する。まず、誘電
体セラミック粉末を有機バインダーに分散させたセラミ
ックスラリーを、シート状に成形してセラミックグリー
ンシートを作製し、スクリーン印刷法などにより、この
セラミックグリーンシート上に導電ペーストの内部電極
パターンを印刷する。そして、この内部電極パターンが
印刷されたセラミックグリーンシートを積層し、さらに
その両側に内部電極パターンが印刷されていないセラミ
ックグリーンシートを複数枚積み重ねる。
【0004】こうして得られた積層体を内部電極が端面
に露出するようにしてチップ状に切断し、これを焼成す
る。そして、この焼結された積層体を研磨することで、
その端面に内部電極を露出させ、さらにこの端面に導電
ペーストを塗布し、これを焼き付けて外部電極を形成す
ることにより、所望の積層チップコンデンサが作製され
ていた。
【0005】また、他の積層セラミックコンデンサの製
造方法として、セラミックの積層体を焼成する前に、そ
の端部に予め導電ペーストを焼き付けるという製造方法
もある。さらに、積層体を得る方法も、セラミックグリ
ーンシートを使用する、いわゆるシート法の他に、セラ
ミックペーストと導電ペーストとを交互に印刷してい
く、いわゆる印刷法も採用されている。
【0006】ところで、このような積層コンデンサは、
近年においては小型化と共に大容量化が要求されてい
る。この要求に応えるため、誘電体セラミック層を薄層
化することにより高積層化を可能にしている。
【0007】しかし、積層数が多くなると、内部電極の
厚みにより、積層体内部でセラミック層を介して内部電
極が重なり合っている部分と、それ以外のマージン部分
との積層厚みの差が大きくなる。大きな容量を得るため
にサイドマージンを狭めた場合には、内部電極の上下に
位置するセラミックス同士の接着が損なわれ、デラミネ
ーションと呼ばれる層剥離が生じがちであった。
【0008】このような問題点を解決する手段として、
例えば特開平3−82005号公報には、内部電極の側
端部が酸化された積層セラミックコンデンサが提案され
ている。この積層セラミックコンデンサの内部電極層の
各層(奇数層,偶数層)における断面図を図5に示す。
このコンデンサの構造によれば、内部電極層1の側端部
が酸化されて酸化物2が形成されているため、内部電極
層1とこの上下に位置する誘電体層との結合が強く、デ
ラミネーションが抑制され、高容量コンデンサが得られ
る。なお、図中、符号6は外部電極を示し、符号8はエ
ンドマージン領域を示す。
【0009】さらに、例えば特開平8−181032号
公報には、外部電極とは電気的に接続しない内部電極層
と同一組成の金属層を形成した非有効層を備えた積層セ
ラミックコンデンサが開示されている。これによれば、
内部電極層を積層している有効層とそれ以外の非有効層
の焼成収縮差を緩和し、デラミネーションの発生が抑制
され、信頼性の高い積層セラミックコンデンサが得られ
るとされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】積層セラミックコンデ
ンサでは、内部電極層の一端は外部電極と接続されてお
り、その他端は外部電極と絶縁されているが、上記特開
平3−82005号公報に開示された積層セラミックコ
ンデンサでは、図5に示すように、内部電極層1の他端
が外部電極6と接続しないように、内部電極形成面積を
印刷パターンによって制御し、いわゆるエンドマージン
領域8を形成させている。このため、印刷精度による短
絡及びデラミネーションを防止するには、大きなエンド
マージン領域8を形成する必要があり、従って有効電極
面積を大きくするには限界があった。
【0011】また、この技術を用いて誘電体層を薄層
化、高積層化した場合、内部電極1が重なり合っている
部分と、それ以外のエンドマージン領域8との積層厚み
の差が大きくなり、未だ厚み差によるひずみが大きいと
いう問題があった。
【0012】また、上記特開平8−181032号公報
に開示された積層セラミックコンデンサでは、非有効層
内部に導体層を形成している。このため、印刷精度によ
る導体層の露出を防止するには、大きなエンドマージン
領域及びサイドマージン領域を形成する必要があり、導
体層が重なり合っている部分と、それ以外のエンドマー
ジン領域及びサイドマージン領域との積層厚みの差が、
導体層を形成しないものに比べて大きくなり、厚み差に
よるひずみが大きいという問題があった。
【0013】そこで本発明は、上述の従来の諸問題を解
消するとともに、有効電極面積を大きくして静電容量を
向上させることができるとともに、誘電体層を薄層化、
高積層化しても、マージン領域がないために厚み差によ
るひずみが全く発生せず、焼成時の有効層と非有効層と
の収縮差が緩和される、非常に優れた積層セラミックコ
ンデンサを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
について鋭意検討した結果、積層セラミックコンデンサ
の有効積層体における内部電極層を、異なる金属を主成
分とする2種類の内部電極層ペーストを用いて全面に形
成し、内部電極層の外部電極に接する部分を一層おきに
内部電極層を構成する金属の酸化物によって電気的に絶
縁すると、有効電極面積を大きくすることができると同
時に、全面に内部電極領域が形成されるためにコンデン
サの場所による厚み差が生じないことを知見し、さらに
内部電極層の形成されていない非有効積層体内に、内部
電極層の卑金属部と同一組成の導体層を全面に形成する
ことにより、焼成時の有効積層体と非有効積層体の収縮
差も緩和できることを見いだし本発明に至った。
【0015】即ち、本発明の積層セラミックコンデンサ
は、コンデンサ本体と該コンデンサ本体の両端部に配設
された一対の外部電極とからなる積層セラミックコンデ
ンサであって、コンデンサ本体は、一端側に酸化領域を
有する内部電極層を構成する第1導体層と、他端側に酸
化領域を有する内部電極層を構成する第2導体層とを間
に誘電体層を挟んで交互に積層されてなる有効積層体
と、該有効積層体の少なくとも一主面上に配置され、両
端に酸化領域を有する第3導体層と誘電体層とを交互に
積層されてなる非有効積層体とからなり、かつ有効積層
体内の各第1導体層は一方の外部電極に、各第2導体層
は他方の外部電極に接続されていることを特徴とする。
【0016】また、前記有効積層体内の第1及び第2導
体層が、貴金属を主成分とする貴金属部と、貴金属以外
の金属を主成分とする卑金属部とから構成されているこ
とを特徴とする。
【0017】また、貴金属部がパラジウムを主成分と
し、前記卑金属部がニッケルを主成分と望ましい。ま
た、非有効層内の導体層が前記卑金属部と同一組成から
なると望ましい。なお、導体層は1層以上とする。
【0018】
【作用】本発明の積層セラミックコンデンサは、内部電
極層の第1導体層と第2導体層とが間に誘電体層を介し
て形成され、かつ、外部電極と電気的に接続される内部
電極層の一端部分を除き、内部電極層の外周部が酸化さ
れ、酸化物が形成されているため、外部と電気的に絶縁
できるとともに、内部電極の他端と外部電極との間の絶
縁するための距離を最小にすることができ、これにより
有効電極面積を大きくすることができ、静電容量を大き
くすることができる。
【0019】即ち、上記特開平3−82005号公報に
開示された積層セラミックコンデンサでは、内部電極の
他端が外部電極と接続しないように、内部電極形成面積
を印刷パターンによって制御していたため、大きなエン
ドマージン領域を形成せざるを得なかったが、本発明で
は、内部電極層を形成するための印刷パターンを制御す
ることなく、内部電極層の端部を酸化することにより外
部電極と絶縁できるため、有効電極面積を大きくするこ
とができるのである。
【0020】さらに、上記特開平8−181032号公
報に開示された積層セラミックコンデンサでは、非有効
積層体内部に導体層を形成するため、印刷精度による導
体層の露出を防止するために、大きなエンド及びサイド
マージン領域を形成する必要があったが、本発明では、
内部電極層を形成するための印刷パターンを制御するこ
となく、内部電極層の端部を酸化することにより外部電
極と絶縁できるため、有効積層体と非有効積層体の焼結
時の収縮差をより小さくすることができる。
【0021】また、誘電体層の間に形成される内部電極
及び導体層の面積は、誘電体層と同じ面積であるため、
コンデンサの場所による厚み差が生じることはない。こ
れにより、厚み差に起因する内部応力からデラミネーシ
ョンが発生することを防止できる。
【0022】さらに、内部電極層が、外部電極と電気的
に接続される側に形成されたパラジウムを主成分とする
領域と、その他のニッケルを主成分とする領域から構成
することにより、コンデンサ本体を作製する際におい
て、内部電極層の一端部に、外部電極と電気的に接続で
きるようにパラジウム主成分の領域が形成され、その他
の部分にニッケルを主成分とする領域が形成される。
【0023】従って、コンデンサ本体を酸化処理するこ
とにより、ニッケルを主成分とする領域の外周部が酸化
され、酸化ニッケルが形成され、コンデンサ本体に外部
電極を形成した時、内部電極層の一端部と外部電極とが
電気的に接続されるとともに、内部電極層の他端部と外
部電極とが絶縁され、さらに、内部電極層の側面部が酸
化されるために外部と絶縁されることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の積層セ
ラミックコンデンサC1の一例を示す断面図である。図
1に示すように、積層セラミックコンデンサC1は、誘
電体層11と内部電極層(第1導体層12,第2導体層
13)とが交互に積層され、さらに誘電体層11と第3
導体層14とが交互に積層されたコンデンサ本体Cの両
端部に、一部の導体層(一端側に酸化領域を有する第1
導体層12,一端側に酸化領域を有する第2導体層1
3)が電気的に接続される外部電極16を配設してなる
ものであり、コンデンサ本体Cは、誘電体層11と内部
電極層(第1導体層12,第2導体層13)とが交互に
積層された有効積層体Aと、この有効積層体Aの少なく
とも一主面側に配設され、誘電体層11と両端14aに
酸化領域を有する第3導体層14とが交互に積層された
非有効積層体Bとから構成されている。
【0025】図2は、内部電極層の各層(第1導体層1
2,第2導体層13)の断面図を示すものであり、図2
(a)は有効積層体Aの下側から数えて奇数層(第1導
体層12)の断面を、図2(b)は偶数層(第2導体
層)の断面をそれぞれ示す。
【0026】図2(a)(b)に示すように、有効積層
体Aにおいては、第1及び第2導体層12,13の一方
の外部電極16に位置する一端部 12a,13aを貴
金属(金,銀,および白金族(Ru,Rh,Pd,O
s,Ir,Pt))を主成分とする貴金属部とし、それ
以外の外周部12b,13b,内側領域12c,13c
を貴金属以外の金属(貴金属よりイオン化傾向の小さい
金属)を主成分とする卑金属部とし、例えば図1に示す
ように外周部12b,13bを酸化領域としている。こ
こで、卑金属部を構成する金属としては、Ni、Co、
Fe、Cu等が好適であるが、貴金属部としてはパラジ
ウムを、卑金属部としてニッケルを主成分とするのが望
ましい。これは、パラジウムやニッケルが安価である
上、互いに融点が近似しており、共晶等の低融点の化合
物をつくらない組み合わせとして最適であるからであ
る。
【0027】また、非有効積層体B内の第3導体層14
は上記内部電極層の卑金属部と同一組成とすると作製上
好ましく、第3導体層14の外周部14aは酸化されて
いる。
【0028】また、第1〜第3導体層12〜14は金属
を主成分とするものであれば良く、金属の他に金属の酸
化物やガラス等を含有していても良いが、金属のみから
なる場合が静電容量のばらつきを最小化するので最も望
ましい。
【0029】本発明の積層セラミックコンデンサC1
は、例えば、まず、誘電体層となるグリーンシートを作
製することにより得られる。グリーンシートは、例え
ば、チタン酸バリウムを主成分とし、酸化イットリウ
ム、炭酸マンガン及び酸化マグネシウムを加えた誘電体
粉末に、水及び分散剤を加え、ボールミルにて混合粉砕
した後、有機バインダーを混合し、得られたスラリーを
所定厚みのテープ状に成形することにより得られる。
【0030】誘電体層の材料としては、チタン酸バリウ
ムを主成分とし、この主成分100モル部に対して、酸
化マグネシウムを0.5〜8モル部、炭酸マンガンを
0.05〜0.5モル部、酸化イットリウムを0.3〜
4モル部添加含有したものを用いることが誘電率などの
特性を向上するという点から望ましい。
【0031】導体ペーストは、例えば、ニッケル粉末に
有機可塑剤を加えたペースト、及びパラジウム粉末に有
機可塑剤を加えたペーストを作製する。なお、ニッケル
やパラジウムはペースト中に例えば40〜60重量%程
度含有するものとする。
【0032】そして、図3に示すように、上記誘電体層
のグリーンシート31の上面に、例えば、スクリーン印
刷法によりニッケルの導体ペースト及びパラジウムの導
体ペーストを塗布し、ニッケル内部電極領域33とパラ
ジウム内部電極領域35が交互に並ぶように、導体ペー
ストを塗布したグリーンシート31を積層し有効積層体
を形成する。
【0033】一方、有効積層体の上面にスクリーン印刷
法により内部電極層と同一のニッケルの導体ペーストを
塗布した誘電体グリーンシートを複数枚積層し非有効積
層体を形成する。
【0034】そして、得られた積層成形体を所定寸法に
切断したのち、例えば、酸素分圧3×10-8〜3×10
-3Pa、温度1150〜1300℃で0.5〜3時間焼
成し、この後、大気中において温度800〜1150℃
で30分〜5時間熱処理することにより、焼結体表面に
露出したニッケルを酸化させ、コンデンサ本体を作製す
る。このコンデンサ本体の斜視図を図4に示す。
【0035】次に、銅粉末に有機可塑剤を加えたペース
トを作製し、このペーストを内部電極層と交互に電気的
に接続するようにコンデンサ本体の両端に焼き付けて所
望の積層セラミックコンデンサを作製する。
【0036】なお、上記例では、ニッケルとパラジウム
の組み合わせからなる内部電極を形成したが、本発明は
上記例に限定されるものではない。さらに、例えばスパ
ッタ法等の薄膜形成手法を用いて、外部電極を前記内部
電極層と交互に電気的に接続するように焼結体に形成す
れば有効電極面積を更に大きくすることができる。
【0037】
【実施例】まず、チタン酸バリウムを主成分とし、この
主成分100モル部に対して、酸化イットリウムを1モ
ル部、酸化マグネシウムを2モル部、酸化マンガンを
0.1モル部を添加した誘電体粉末に、水及び分散剤を
加え、ZrO2 ボールを用いたボールミルにて混合粉砕
した後、有機バインダーを混合し、得られたスラリーを
厚み8μmのテープ状に成形した。
【0038】一方、内部電極層として、ニッケル粉末に
有機可塑剤を加えたペースト、及びパラジウム粉末に有
機可塑剤を加えたペーストを用意し、各々上記テープ上
に図3に示すようにニッケルとパラジウムが交互に並ぶ
ようにスクリーン印刷法にて形成し、テープを積層し
た。
【0039】また、従来の図6に示すような一般的なコ
ンデンサを作製するため、内部電極層としてニッケルを
用い、スクリーン印刷によりエンド及びサイドマージン
領域を形成した成形体を用意するとともに、図5に示し
たようなコンデンサを作製するため、内部電極層として
ニッケルを使用し、スクリーン印刷によりエンドマージ
ン部のみを形成した成形体も用意した。なお、図6にお
いて符号1は内部電極、符号6は外部電極、符号8はエ
ンドマージン領域、符号9はサイドマージン領域であ
る。
【0040】さらに、図1に示したようなコンデンサを
作製するため、非有効積層体内の金属層にニッケルを使
用し、スクリーン印刷によりにエンドマージン領域及び
サイドマージン領域を形成した成形体を用意した。
【0041】得られた成形体を切断したのち、酸素分圧
1×10-6Pa、温度1260℃で2時間焼成し、次
に、酸素分圧1×101 Pa、温度1000℃で1時間
熱処理を行った。この後、焼結体に、スパッタ法を用い
て金からなる外部電極を形成し、誘電体層厚み5μm、
有効誘電体層数110層、外形寸法1.6mm×0.8
mm×0.8mm、有効電極面積1.19(1.56×
0.76)mm2 の積層コンデンサを得た。
【0042】次にこれらの試料を、LCRメーター42
84Aを用いて周波数1.0kHz、入力信号レベル
1.0Vrmsにて+25℃における静電容量を測定し
た。
【0043】この結果、従来の一般的な図6のコンデン
サの場合、静電容量は560nFであり、図5に示した
ようなコンデンサの場合700nFであったのに対し
て、内部電極層としてニッケルとパラジウムを交互に並
ぶように形成し、内部電極層の外部電極に接する部分を
一層おきに内部電極を構成する金属の酸化物によって電
気的に絶縁した本発明の場合、静電容量は800nFで
あった。これにより静電容量の大きい積層セラミックコ
ンデンサを作製できることがわかる。
【0044】次にこれらのコンデンサのデラミネーショ
ン発生状況を確認した。この結果、従来のコンデンサで
は、50個中45個にデラミネーションまたはクラック
が発生した。また、非有効積層体に金属を設けない場合
は、50個中30個にデラミネーションが発生した。ま
た、有効積層体内に金属層を形成した場合は、50個中
5個にデラミネーションが発生した。
【0045】一方、本発明の有効積層体内に外周部が露
出するように金属層を形成した場合は、クラック、デラ
ミネーションの発生は無かった。これにより、本発明の
積層セラミックコンデンサは、従来の積層セラミックコ
ンデンサと比較して、デラミネーションおよびクラック
がみられず、非常に高い信頼性が得られることが判明し
た。
【0046】
【発明の効果】本発明の積層セラミックコンデンサは、
第1及び第2導体層からなる内部電極層が誘電体層を間
に挟んで積層され、かつ、外部電極と電気的に接続され
る内部電極層の一端部分を除き、内部電極層の外周部が
酸化され、酸化物が形成されているため、以下に述べる
作用効果の顕著な優れた積層セラミックコンデンサを提
供できる。
【0047】すなわち、外部と完全に絶縁することがで
きるとともに、内部電極層の他端と外部電極との間の絶
縁するための距離を最小に、かつ有効電極面積を大きく
することができ、ひいては静電容量を大きくすることが
できる。
【0048】また、非有効積層体にその外周部が酸化さ
れ外部と絶縁されている金属層を形成しているため、有
効積層体と非有効積層体の焼結収縮による応力が緩和さ
れ、デラミネーションの発生が極力抑制できる。
【0049】さらに、誘電体層の間に形成される内部電
極層の面積は、誘電体層とほぼ同じ面積であるため、コ
ンデンサの場所による厚み差が生じることはなく、これ
により、厚み差に起因する内部応力からデラミネーショ
ンが発生することを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサを説明する
縦断面図である。
【図2】図1における横断面図であり、(a)および
(b)はそれぞれ内部電極層の各層の横断面図である。
【図3】グリーンシートにニッケル内部電極ペーストと
パラジウム内部電極ペーストを塗布し、積層する状態を
模式的に説明する斜視図である。
【図4】コンデンサ本体を説明する斜視図である。
【図5】従来の内部電極の側端部を酸化して形成された
積層セラミックコンデンサの横断面図である。
【図6】従来の一般的な積層セラミックコンデンサの横
断面図である。
【符号の説明】
11 ・・・ 誘電体層 12 ・・・ 第1導体層(内部電極層) 13 ・・・ 第2導体層(内部電極層) 14 ・・・ 第3導体層 16 ・・・ 外部電極 12a,13a ・・・ 貴金属部 12b,13b,13c,14a ・・・ 卑金属部 A ・・・ 有効積層体 B ・・・ 非有効積層体 C ・・・ コンデンサ本体 C1 ・・・ 積層セラミックコンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサ本体と該コンデンサ本体の両
    端部に配設された一対の外部電極とからなる積層セラミ
    ックコンデンサであって、前記コンデンサ本体は、一端
    側に酸化領域を有する第1導体層と、他端側に酸化領域
    を有する第2導体層とを間に誘電体層を挟んで交互に積
    層されてなる有効積層体と、該有効積層体の少なくとも
    一主面上に配置され、両端に酸化領域を有する第3導体
    層と誘電体層とを交互に積層されてなる非有効積層体と
    からなり、かつ前記有効積層体内の各第1導体層は一方
    の外部電極に、各第2導体層は他方の外部電極に接続さ
    れていることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記有効積層体内の第1及び第2導体層
    が、貴金属を主成分とする貴金属部と、貴金属以外の金
    属を主成分とする卑金属部とから構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の積層セラミックコンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記貴金属部がパラジウムを主成分と
    し、前記卑金属部がニッケルを主成分とすることを特徴
    とする請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記非有効積層体内の第3導体層が、前
    記卑金属部と同一組成であることを特徴とする請求項2
    乃至3に記載の積層セラミックコンデンサ。
JP17485997A 1997-06-30 1997-06-30 積層セラミックコンデンサ Pending JPH1126285A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7006345B2 (en) 2004-01-08 2006-02-28 Tdk Corporation Multilayer ceramic capacitor and its production method
JP2009224503A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2009295828A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Panasonic Corp 電子部品
JP2014183305A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミック電子部品及びこの製造方法
CN104335305A (zh) * 2012-06-21 2015-02-04 京瓷株式会社 层叠陶瓷电容器

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