JPH11263237A - 走行車両のステアリング装置 - Google Patents

走行車両のステアリング装置

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JPH11263237A
JPH11263237A JP7051398A JP7051398A JPH11263237A JP H11263237 A JPH11263237 A JP H11263237A JP 7051398 A JP7051398 A JP 7051398A JP 7051398 A JP7051398 A JP 7051398A JP H11263237 A JPH11263237 A JP H11263237A
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JP
Japan
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steering
oil
traveling vehicle
pressure
accumulator
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JP7051398A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Saotome
吉美 早乙女
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部旋回式走行車両において、ホイールが受
ける直進復元力をハンドルに伝える静油圧方式をとるこ
とを前提として、閉回路の圧力異常を検出して表示し、
ステアリング機能の低下を防止する。 【解決手段】 ホイール18,18が受ける直進復元力
を、上部および下部ステアリングシリンダ25,26,
27,28を備えた閉回路Bの静油圧を介してハンドル
16に伝える構成とし、かつ、圧力センサ40で検出し
たアキュムレータ39の圧力が低下した場合に表示器4
5によって異常表示する。また、油補給回路34により
アキュムレータ39に油を補給する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールクレーン
やホイールショベル等のように下部走行体上に上部旋回
体が搭載され、下部走行体にあるホイールを上部旋回体
の運転席から操作する走行車両のステアリング装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような上部旋回体を備えた走行車
両(以下、上部旋回式走行車両という)においては、上
部旋回体が回転するという特異性から、トラック等の一
般走行車両に装備されているような、ハンドルに接続さ
れた周知のインテグラル式パワーステアリングユニット
をアームやドラッグリンクといった機械的なリンク機構
を介して前部ホイールに接続する構成をそのまま採用す
ることができない。
【0003】このため、従来の上部旋回式走行車両にお
いては、図5に示すように、上部旋回体に、ハンドル操
作力を増幅してホイールに伝えるための倍力装置である
ステアリングユニット1、下部走行体にステアリングシ
リンダ2,3をそれぞれ配置し、ハンドル4の操作量に
応じた高圧作動油をステアリングユニット1から、上部
旋回体の回転中心に配置された回転接手5を通して上記
ステアリングシリンダ2,3に供給することによって前
部ホイールを操舵する構成をとっていた(特公平2−8
940号公報参照)。
【0004】図5中、6はエンジンで駆動されるステア
リングユニット用油圧ポンプである。また、同図では、
ステアリングユニット1の内部機構をサーボ弁7と油圧
モータ8の油圧記号で模式的に表している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術によると、走行時に、周知のホイールアライメント機
構によって前部ホイールに加えられる直進復元力がハン
ドル4に伝達されないため、ハンドルに中立位置(直進
位置)に自動的に戻ろうとする力が働かない。
【0006】すなわち、前部ホイールが受ける直進復元
力はステアリングシリンダ2,3に加えられ、これによ
って同シリンダ2,3が作動油をステアリングユニット
1に向けて吐出しようとするが、ステアリングユニット
1はハンドル操作後に自動的に中立復帰し、この中立位
置では上記吐出された作動油をブロックするため、ハン
ドル4に前部ホイールが受ける直進復元力が伝達されな
い。
【0007】このため、運転者は、ハンドル4を切って
カーブを曲がった後に、いちいち目測でハンドル4を中
立位置に戻さなければならなかった。
【0008】いのことから、とくに、素早いハンドル操
作が要求される車線変更を行う際に車体がふらつくこと
があり、車両の走行安全性が低下するだけでなく、上部
旋回式走行車両が大形車両であることと相俟って周りの
車両の運転者に恐怖感を与えることがあった。
【0009】以上の事情により、従来の上部旋回式走行
車両はハンドル操作が容易でないため運転技能の習得に
時間がかかり、一般走行車両とは相当異なった特殊な運
転技能を必要とするものとなっていた。
【0010】そこで本発明者は、特願平9−34527
5号の出願において、上部旋回式走行車両の上部旋回体
に上部ステアリングシリンダ、下部走行体にホイールの
舵角を変える下部ステアリングシリンダをそれぞれ設け
るとともに、この両シリンダ同士を油路で接続して閉回
路を構成し、走行時にホイールが受ける直進復元力を上
記閉回路の油圧およびステアリングユニットを介してハ
ンドルに伝える技術を提案した。
【0011】このステアリング装置によると、閉回路の
静油圧によって力の伝達を行うため、操舵後のハンドル
が、トラック等の一般走行車両と同様に、自動的に中立
位置に復帰する。このため、上部旋回式走行車両であり
ながら直進復元性にすぐれ、ハンドル操作が容易とな
る。また、車線変更時に車体がふらつくおそれがない。
【0012】ところが、この静油圧方式によると、弊害
として、油の内部洩れや、油温の低下による作動油の収
縮等によって閉回路内の油量が減少(圧力低下)した場
合に、ハンドル操作に対してホイールが動かない所謂遊
びが大きくなり、この遊びがさらに増加して車両の直進
性を保つことが困難となったり、ハンドルの戻りが悪く
なったりするという問題があった。
【0013】本発明は上記の事情に鑑み、上部旋回式走
行車両において、ホイールが受ける直進復元力をハンド
ルに伝える静油圧方式をとることを前提として、閉回路
の圧力異常を検出して表示し、ステアリング機能の低下
を防止することができる走行車両のステアリング装置を
提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ホイ
ールを有する下部走行体の上部に、操舵用のハンドルを
有する運転席を備えた上部旋回体が回転自在に載置さ
れ、かつ、上記ハンドルの操作力を増幅して上記ホイー
ルに操舵力として伝えるステアリングユニットを有する
走行車両において、次の構成を具備するものである。
【0015】(i) 上記上部旋回体に、上記ハンドルの
操作に応じて作動する上部油圧アクチュエータが設けら
れていること。
【0016】(ii) 上記下部走行体に、上記ホイールの
舵角を変える下部油圧アクチュエータが設けられている
こと。
【0017】(iii) 上記上部および下部両油圧アクチ
ュエータ同士が、上部旋回体の回転中心に配置された回
転接手を介して油路により接続されて閉回路が構成され
ていること。
【0018】(iv) 走行時に上記ホイールが受ける直進
復元力が上記閉回路の油圧および上記ステアリングユニ
ットを介して上記ハンドルに伝達可能に構成されている
こと。
【0019】(v) 上記閉回路の圧力を検出し、この検
出圧力に基づいて圧力異常を表示する異常検出手段を有
すること。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、異常検出手段が、検出された圧力が予め設定された
警報基準値以下に低下したときに警報を発するように構
成されたものである。
【0021】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、閉回路に油を補給する油補給手段を有する
ものである。
【0022】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、油補給手段として、油補給用の油圧ポンプと、この
油圧ポンプから閉回路に向かう油の流れのみを許容する
油補給用チェック弁を含む油補給回路が閉回路に接続さ
れたものである。
【0023】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、油補給回路における油圧ポンプと油補給用チェック
弁との間にアキュムレータが接続されたものである。
【0024】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、油補給回路におけるアキュムレータよりも上流側
に、アキュムレータ側から油圧ポンプ側への油の流れを
阻止する補助チェック弁が設けられたものである。
【0025】請求項7の発明は、請求項5または6の構
成において、油補給回路における油圧ポンプとアキュム
レータとの間に、油補給回路の油の流れを許容する開通
位置とブロックする遮断位置との間で切換わる制御弁が
設けられたものである。
【0026】請求項8の発明は、請求項7の構成におい
て、制御弁として電磁弁が用いられ、異常検出手段が、
検出圧力が予め設定された油補給基準値以下に低下した
ときにこの電磁弁を開通位置にセットするように構成さ
れたものである。
【0027】請求項9の発明は、請求項5乃至8のいず
れかの構成において、油補給回路におけるアキュムレー
タの入口側に絞りが設けられたものである。
【0028】上記構成によると、上部旋回式走行車両に
おいて、ホイールが受ける直進復元力が閉回路の静油圧
を介してハンドルに伝えられて直進復元性が確保され
る。
【0029】そして、異常検出手段によって閉回路の圧
力が監視され、内部油洩れ等によって圧力が低下した場
合に、これを検出して運転者に表示することができる。
【0030】このため、静油圧方式の弊害である、閉回
路の圧力低下によるステアリング異常の発生を防止し、
安全性を高めることができる。
【0031】とくに、請求項2の構成によると、警報基
準値を、油の内部洩れや油の収縮による小さな圧力低下
を示す値に設定しておけば、この小圧力異常についても
警報によって運転者に明確に表示することができる。
【0032】あるいは、警報基準値を、ホースやホース
接続金具の破損による大量の油洩れによる大きな圧力低
下を示す値に設定しておけば、警報によって、ステアリ
ング不能につながるこの大圧力異常を運転者に知らせ、
安全性を確保することができる。
【0033】また、請求項3,4の構成によると、少量
の油洩れに対して油補給手段(油補給回路)によって油
を補給できるため、異常表示にとどまらず所期のステア
リング機能を維持することができる。
【0034】この場合、油補給回路にアキュムレータを
設け、このアキュムレータによって閉回路への油の補給
作用を行う請求項5の構成によると、アキュムレータの
圧力を監視することで、閉回路の圧力異常をより厳密、
正確に検出することができる。
【0035】さらに、上記アキュムレータの上流側に補
助チェック弁を設けた請求項6の構成によると、エンジ
ン(油圧ポンプ)停止時でも圧力異常を監視し、表示す
ることができる。このため、走行前の事前チェックが可
能となり、より安全性を高めることができる。
【0036】一方、請求項7の構成によると、圧力監視
時には制御弁を遮断位置にセットしておくことにより、
アキュムレータへの油の流入を阻止してアキュムレータ
の圧力変化をより正確に検出することができる。
【0037】この場合、請求項8のように、検出圧力が
補給基準値以下に低下したときに制御弁(電磁弁)を開
通位置にセットする構成とすることにより、少量の油洩
れ発生時の油の補給、補給後の同弁の遮断位置復帰作用
が自動的に行われる。
【0038】また、請求項9のようにアキュムレータの
入口側に絞りを設けることにより、アキュムレータの圧
力上昇が緩やかに行われるため、アキュムレータ圧力の
管理を容易かつ正確に行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図4に
よって説明する。
【0040】第1実施形態(図1,2参照) 図1に、本発明が適用される上部旋回式走行車両の一例
であるホイールクレーンの全体概略構成を示している。
【0041】同図において、11は下部走行体で、この
下部走行体11上に上部旋回体12が旋回軸受13を介
して垂直軸Xまわりに回転自在に搭載されている。
【0042】上部旋回体12には、伸縮自在なブーム1
4が起伏自在に設けられるともに、キャビン(運転室)
15が配置され、このキャビン15内に操舵用のハンド
ル16が設けられている。
【0043】一方、下部走行体11は、走行体フレーム
17の前部にこの実施形態での操舵輪である前部ホイー
ル18、後部に後部ホイール19がそれぞれ左右両側に
設けられて成っている。
【0044】また、走行体フレーム17には、後端部に
図示しない走行およびクレーン操作の動力源となるエン
ジンが収容されたエンジンボックス20が設けられると
ともに、前部および後部の各左右両側にアウトリガ21
…が設けられている。
【0045】さらに、上部旋回体12の旋回中心である
垂直軸Xまわりに回転接手22(図2に示す)が設けら
れ、下部走行体11側と上部旋回体12側の油圧配管同
士がこの回転接手22を介して接続される。
【0046】次に、このステアリング装置の油圧回路構
成を図2によって説明する。
【0047】回転接手22よりも上方側である上部旋回
体側には、倍力装置であるステアリングユニット23が
配置され、ハンドル16の操作によって回転するハンド
ル軸16aがこのステアリングユニット23の入力側に
接続されている。
【0048】このステアリングユニット23は、公知の
インテグラルタイプのパワ−ステアリングユニットであ
り、ハンドル操作に応じて動作し、リンク24の動作と
して出力される。
【0049】なお、ステアリングユニット23は、上記
したインテグラルタイプのものに限定されず、他の形式
のステアリングユニットを用いることもできる。例え
ば、ブースタタイプ(リンケージタイプ)のものであっ
てもよい。
【0050】また、上部旋回体側には、上部油圧アクチ
ュエータとしての上部左右ステアリングシリンダ25,
26が設けられている。
【0051】この両シリンダ25,26は、同一仕様の
複動型片ロッド式シリンダであり、互いのロッド25
R,26R同士が連結された状態でリンク24に接続さ
れている。
【0052】一方、回転接手22よりも下方側である下
部走行体側には、下部油圧アクチュエータとしての下部
左右ステアリングシリンダ(上部ステアリングシリンダ
25,26と同一容量の複動型片ロッド式油圧シリン
ダ)27,28が設けられ、この両シリンダ27,28
のロッドが前部左右ホイール18,18のナックルアー
ム18a,18aに接続されている。29は左右両ナッ
クルアーム18a,18a同士を連結するタイロッドで
ある。
【0053】これら各ステアリングシリンダ25,2
6,27,28において、 上部左ステアリングシリンダ25のロッド側油室2
5bと同右ステアリングシリンダ26のヘッド側油室2
6aがシリンダシリンダ油路30によって接続され、 上部左ステアリングシリンダ25のヘッド側油室2
5aと同右ステアリングシリンダ26のロッド側油室2
6bがシリンダ油路31によって接続され、 一方のシリンダ油路30が下部左ステアリングシリ
ンダ27のロッド側油室27bと下部右ステアリングシ
リンダ28のヘッド側油室28aに、また他方のシリン
ダ油路31が下部左ステアリングシリンダ27のヘッド
側油室27aと下部右ステアリングシリンダ28のロッ
ド側油室28bに、それぞれ回転接手22を通る上下接
続油路32,33によって接続されている。
【0054】これら各ステアリングシリンダ25〜28
と、各油路30,31,32,33によって、一定の圧
力を持った閉回路Aが構成され、この閉回路Aの静油圧
により、ハンドル操作力がホイール18,18に伝えら
れるとともに、ホイール18,18が受ける直進復元力
がハンドル16に伝えられる。
【0055】この点の作用を次に説明する。
【0056】I.操舵力伝達作用 ハンドル16を図2矢印で示すように右に回すと、その
動きはステアリングユニット23を介してリンク24に
伝達されて、上部左右両ステアリングシリンダ25,2
6のロッド25R,26Rがそれぞれ図右方向に移動す
る。
【0057】これにより、上部左ステアリングシリンダ
25のロッド側油室25b、および同右ステアリングシ
リンダ26のヘッド側油室26aから作動油が吐出さ
れ、油路30,32を通って下部左ステアリングシリン
ダ27のロッド側油室27b、および同右ステアリング
シリンダ28のヘッド側油室28aに供給される。
【0058】これにより、下部左右両ステアリングシリ
ンダ27,28が作動して前部左右のホイール18,1
8が右に操舵される。
【0059】このとき、下部左ステアリングシリンダ2
7のヘッド側油室27a、および同右ステアリングシリ
ンダ28のロッド側油室28bから吐出された作動油
は、油路,33,31を通って上部左ステアリングシリ
ンダ25のヘッド側油室25a、および同右ステアリン
グシリンダ26のロッド側油室26bにそれぞれ供給さ
れる。
【0060】一方、ハンドル16を左に回すと、上記と
逆方向に各構成要素が作動して両ホイール18,18が
左に操舵される。
【0061】なお、この第一実施形態の場合、各ステア
リングシリンダ25〜28のシリンダ容量が同一なの
で、上下シリンダ間で給排される作動油の量はほぼ等し
い。
【0062】ただし、各ステアリングシリンダ25〜2
8のシリンダ容量を完全同一にする必要はなく、若干は
異なっていてもかまわない。
【0063】また、上下のステアリングシリンダ間に受
圧面積の差を持たせてもよい。この場合、ハンドル16
の切れ角とホイール18,18の切れ角の比率が異なっ
てくる。つまり、下部より上部のシリンダの受圧面積を
小さくすれば、ホイール18,18の切れが小さくな
り、逆に上部より下部のシリンダ受圧面積を小さくすれ
ば、ホイール18,18の切れが大きくなる。
【0064】次に、この第一実施形態における異常検出
および油追加作用に係る部分を説明する。
【0065】閉回路Aにおける上部旋回体側のシリンダ
油路30,31に油補給回路34が接続されている。
【0066】この油補給回路34は、油補給用の油圧ポ
ンプ35と、同ポンプ35から閉回路Aに向かう油の流
れのみを許容する一対の油補給用チェック弁36,37
を備え、内部油洩れ等による閉回路Aの油量減少時(圧
力低下時)に、ポンプ35から閉回路Aに減少した分の
作動油が補給される。
【0067】また、油補給回路34におけるチェック弁
36,37の上流側に異常検出手段としての圧力計(通
常、図1のキャビン15内に運転者が見易い位置に配置
される)38が接続され、この圧力計38によって閉回
路Aの圧力が検出・表示される。
【0068】すなわち、閉回路Aからの油洩れ等がない
正常時には、圧力計38によって検出される圧力はポン
プ35の出口圧とほぼ等しくなる。
【0069】これに対し、閉回路Aに油もれ等が発生す
ると、その分、ポンプ35から閉回路Aに油が流れ込む
ことによって圧力損失が生じ、その分だけ、圧力計38
で検出される圧力がポンプ出口圧よりも低くなる。
【0070】この圧力低下が圧力計38で検出され、閉
回路Aの圧力異常として運転者に表示される。
【0071】また、内部油洩れ等による少量の油減少で
なく、ホースやホース接続金具の破損による大量の油洩
れに対しても、上記同様、圧力計38が圧力低下を検出
して表示し、運転者に異常事態の発生を知らせることが
できる。
【0072】第2実施形態(図3参照) 第2実施形態では、異常検出手段および油補給手段の構
成が第1実施形態と異なっており、この相違点のみを説
明する。
【0073】油補給回路34におけるチェック弁36,
37の上流側にアキュムレータ39が接続され、このア
キュムレータ39の圧力が圧力センサ40により検出さ
れてコントローラ41に圧力信号として取り込まれるよ
うになっている。
【0074】また、油補給回路34におけるアキュムレ
ータ39と油補給用油圧ポンプ35との間に、アキュム
レータ39側から順に、ポンプ側からアキュムレータ側
への油の流れのみを許容する補助チェック弁42、絞り
43、それにコントローラ41によって制御される電磁
弁44が設けられている。
【0075】コントローラ41は、検出された圧力P0
が、少量の油洩れ等による小圧力低下を示す値として予
め設定された油補給基準値P1以下に低下したときに、
ブザー等の表示器45を通してその旨を表示する。
【0076】また、検出された圧力P0が、大量の油洩
れによる圧力低下を示す値として予め設定された警報基
準値P2以下に低下したときに、表示器45を通して、
上記小圧力低下時と異なる表示(たとえばブザーの場合
に音量を増加させたり連続音に変えたりする)によって
警報を発する。
【0077】この場合、アキュムレータ39の圧力を検
出するため、微量の洩れをも検出することができる。こ
のため、閉回路Aの圧力異常、とくに内部油洩れ等によ
る小さい圧力低下をより厳密、正確に検出することがで
きる。
【0078】さらに、アキュムレータ39の上流側に補
助チェック弁42が設けられているため、エンジン停止
中であって油補給用油圧ポンプ35が停止しているとき
でも、圧力異常を監視し、表示することができる。この
ため、走行前の事前チェックが可能となり、より安全性
を高めることができる。
【0079】また、コントローラ41は、検出圧力P0
が油補給基準値P1以下に低下したときに、電磁弁44
を図示の遮断位置イから開通位置ロに切換える。
【0080】これにより、ポンプ35からの油がこの電
磁弁44を介してアキュムレータ39に流入し、アキュ
ムレータ39から閉回路Aに補給された油の分だけ補充
されてアキュムレータ圧力が回復する。
【0081】この場合、アキュムレータ39の上流側に
絞り43が設けられているため、アキュムレータ39へ
の油の流入、つまりアキュムレータ圧力の上昇が緩やか
に行われる。このため、アキュムレータ39の圧力管理
を容易かつ正確に行うことができる。
【0082】そして、検出圧力P0が油補給基準値P1
以上となると、コントローラ41からの信号によって電
磁弁44が開通位置ロから遮断位置イに復帰し、ポンプ
35からアキュムレータ39への油の補給作用が自動的
に停止する。
【0083】こうして、必要時以外はアキュムレータ3
9がポンプ35から遮断されるため、アキュムレータ3
9による圧力監視がより正確に行われる。
【0084】図3中、45は電磁弁44のドレン管路で
ある。
【0085】また、図2,3において、46は油補給回
路34の回路圧を設定する油補給回路用リリーフ弁、4
7はステアリングユニット23の油圧源としてのステア
リングユニット用油圧ポンプ、48はステアリングユニ
ット23のポンプおよびタンク両ポートとポンプ47お
よびタンクTとを結ぶ油路中に設けられたフローデバイ
ダ、49は同ポンプ47の吐出圧を設定するリリーフ弁
である。
【0086】第3実施形態(図4参照) 第3実施形態では、上部および下部両油圧アクチュエー
タとして油圧モータが用いられている。
【0087】すなわち、上部旋回体側において、ハンド
ル軸16aに上部油圧モータ50が接続されている。
【0088】一方、下部走行体側にはステアリングユニ
ット23が配置され、同ユニット23の出力側に設けら
れたリンク24が、タイロッド29を介して前部左右の
ホイール18,18のナックルアーム18a,18aに
接続されている。
【0089】このステアリングユニット23の入力側に
は下部油圧モータ51が連結され、同モータ51と上部
油圧モータ50が油路52,53により接続されてい
る。
【0090】こうして、両モータ50,51と油路5
2,53によって閉回路Bが構成され、この閉回路Bの
静油圧によりハンドル操作力がステアリングユニット2
3に伝えられてホイール18,18が操舵される。
【0091】すなわち、ハンドル16が操作されると、
上部油圧モータ50がハンドル回転方向にその回転量に
応じた量だけ回転し、ポンプ作用を発揮して油を吐出す
る。
【0092】すると、この吐出された油の分だけ下部油
圧モータ51が回転してステアリングユニット23を駆
動し、同ユニット23が周知の倍力作用を行って入力に
見合った出力がリンク24、タイロッド29、ナックル
アーム18aを介して前部ホイール18,18に加えら
れ、同ホイール18,18が操舵される。
【0093】また、操舵後、ホイール18,18に加え
られる直進復元力は、上記と逆の経路でステアリングユ
ニット23経由で下部油圧モータ51に伝えられ、同モ
ータ51が今度はポンプ作用を発揮して上部油圧モータ
50を回転させる。
【0094】これにより、ホイール18,18が直進位
置に復帰するとともに、この直進復元力がハンドル16
に伝えられてハンドル16も同時に中立位置(直進位
置)に自動復帰する。
【0095】ここで、上部および下部両油圧モータ5
0,51はステアリングユニット23の入力側に設けら
れているため、同モータ50,51に作用するトルクは
出力側のおよそ1/100程度ときわめて小さい。
【0096】従って、モータ50,51およびこれらを
接続する油路52,53はともに小容量でよく、モータ
回転抵抗および管路抵抗が小さくすむため、ホイール1
8,18からハンドル16に伝えられる直進復元力の伝
達ロスがきわめて少なくてすむ。
【0097】すなわち、直進復元力がハンドル16に無
駄なく伝えられ、ハンドル16が確実に中立位置に戻
る。
【0098】なお、上部および下部両油圧モータ23,
27について、ここでは「モータ」という名称を用いて
いるが、これはポンプによって回転駆動されるのみの狭
義のモータと異なり、上記のようにいずれもポンプ機能
とモータ機能を兼備したロータリアクチュエータを指す
ものである。
【0099】図4中、54,55は上部および下部両油
圧モータ50,51に接続されたモータドレン管路であ
る。
【0100】この第3実施形態においては、異常検出手
段および油油補給手段として第2実施形態と同じ構成が
とられ、かつ、第2実施形態と同様に、閉回路B(アキ
ュムレータ39)の圧力が監視され、表示され、また油
補給作用が行われるため、同一部分に同一符号を付して
示し、その重複説明を省略する。
【0101】また、この異常検出手段および油補給手段
として第1実施形態と同じ構成をとることもできる。
【0102】なお、第3実施形態において、アキュムレ
ータ39、圧力センサ40、電磁弁44は下部走行体側
に設けられるのに対し、コントローラ41および表示器
45は上部旋回体側に設けられるため、この上下の配線
は、回転接手22のブラシを介して接続される。
【0103】ところで、上部および下部両油圧アクチュ
エータとして油圧シリンダを用いる第1および第2両実
施形態の変形例として、上部シリンダ25,26および
下部シリンダ27,28の少なくとも一方に、両ロッド
型複動シリンダ、あるいは互いのロッド同士が接続され
た一対の片ロッド型単動シリンダを用いてもよい。
【0104】一方、異常検出手段において、警報基準値
を、油の内部洩れや油の収縮による小圧力低下を示す値
に設定しておいてもよい。こうすれば、この小圧力低下
についても表示器45による警報によって運転者に明確
に表示することができる。
【0105】また、異常検出手段において、閉回路A,
Bの過昇圧をも検出するように構成してもよい。
【0106】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、上部
旋回式走行車両において、ホイールが受ける直進復元力
が閉回路の静油圧を介してハンドルに伝え、直進復元性
を確保することができる。
【0107】そして、異常検出手段によって閉回路の圧
力を監視し、内部油洩れ等によって圧力が低下した場合
に、これを検出して運転者に表示することができる。
【0108】このため、静油圧方式の弊害である、閉回
路の圧力低下によるステアリング異常の発生を防止し、
安全性を高めることができる。
【0109】とくに、請求項2の発明によると、警報基
準値を、油の内部洩れや油の収縮による小圧力低下を示
す値に設定しておけば、この小さい異常についても警報
によって運転者に明確に表示することができる。
【0110】あるいは、警報基準値を、ホースやホース
接続金具の破損による大量の油洩れによる大圧力低下を
示す値に設定しておけば、警報によって、ステアリング
不能につながるこの大きな異常を運転者に知らせ、安全
性を確保することができる。
【0111】また、請求項3,4の発明によると、少量
の油洩れに対して油補給手段(油補給回路)によって油
を速やかに補給できるため、異常表示にとどまらず所期
のステアリング機能を維持することができる。
【0112】この場合、油補給回路にアキュムレータを
設け、このアキュムレータによって油の補給作用を行う
請求項5の発明によると、アキュムレータの圧力を監視
することで、閉回路の圧力異常をより厳密、正確に検出
することができる。
【0113】さらに、上記アキュムレータの上流側に補
助チェック弁を設けた請求項6の発明によると、エンジ
ン(油圧ポンプ)停止時でも圧力異常を監視し、表示す
ることができる。このため、走行前の事前チェックが可
能となり、より安全性を高めることができる。
【0114】一方、請求項7の発明によると、圧力監視
時には制御弁を遮断位置にセットしておくことにより、
アキュムレータへの油の流入を阻止してアキュムレータ
の圧力変化をより正確に検出することができる。
【0115】この場合、請求項8の発明によると、検出
圧力が補給基準値以下に低下したときに制御弁(電磁
弁)を開通位置にセットするため、少量の油洩れ発生時
の油の補給、補給後の同弁の遮断位置復帰作用が自動的
に行われる。
【0116】また、アキュムレータの入口側に絞りを設
けた請求項9の発明によると、アキュムレータの圧力上
昇が緩やかに行われるため、アキュムレータ圧力の管理
を容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象例としてのホイールクレーン
の側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるステアリング装
置の油圧回路構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態にかかるステアリング装
置の油圧回路構成図である。
【図4】本発明の第3実施形態にかかるステアリング装
置の油圧回路構成図である。
【図5】従来のステアリング装置の油圧回路構成図図で
ある。
【符号の説明】
11 下部走行体 12 上部旋回体 16 ハンドル 18,18 操舵されるホイール 23 ステアリングユニット A,B 閉回路 25,26 上部油圧アクチュエータとしての上部左右
ステアリングシリンダ 27,28 同下部左右ステアリングシリンダ 50 上部油圧アクチュエータとしての上部油圧モータ 51 同下部油圧モータ 34 油補給回路 35 油補給用油圧ポンプ 36,37 油補給用チェック弁 38 異常検出手段としての圧力計 40 異常検出手段を構成する圧力センサ 39 アキュムレータ 41 コントローラ 45 表示器 42 補助チェック弁 43 絞り 44 電磁弁(制御弁)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールを有する下部走行体の上部に、
    操舵用のハンドルを有する運転席を備えた上部旋回体が
    回転自在に載置され、かつ、上記ハンドルの操作力を増
    幅して上記ホイールに操舵力として伝えるステアリング
    ユニットを有する走行車両において、次の構成を具備す
    ることを特徴とする走行車両のステアリング装置。 (i) 上記上部旋回体に、上記ハンドルの操作に応じて
    作動する上部油圧アクチュエータが設けられているこ
    と。 (ii) 上記下部走行体に、上記ホイールの舵角を変える
    下部油圧アクチュエータが設けられていること。 (iii) 上記上部および下部両油圧アクチュエータ同士
    が、上部旋回体の回転中心に配置された回転接手を介し
    て油路により接続されて閉回路が構成されていること。 (iv) 走行時に上記ホイールが受ける直進復元力が上記
    閉回路の油圧および上記ステアリングユニットを介して
    上記ハンドルに伝達可能に構成されていること。 (v) 上記閉回路の圧力を検出し、この検出圧力に基づ
    いて圧力異常を表示する異常検出手段を有すること。
  2. 【請求項2】 異常検出手段が、検出された圧力が予め
    設定された警報基準値以下に低下したときに警報を発す
    るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の走
    行車両のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 閉回路に油を補給する油補給手段を有す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の走行車両の
    ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 油補給手段として、油補給用の油圧ポン
    プと、この油圧ポンプから閉回路に向かう油の流れのみ
    を許容する油補給用チェック弁を含む油補給回路が閉回
    路に接続されたことを特徴とする請求項3記載の走行車
    両のステアリング装置。
  5. 【請求項5】 油補給回路における油圧ポンプと油補給
    用チェック弁との間にアキュムレータが接続されたこと
    を特徴とする請求項4記載の走行車両のステアリング装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の走行車両のステアリング
    装置において、油補給回路におけるアキュムレータより
    も上流側に、アキュムレータ側から油圧ポンプ側への油
    の流れを阻止する補助チェック弁が設けられたことを特
    徴とする走行車両のステアリング装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の走行車両のステ
    アリング装置において、油補給回路における油圧ポンプ
    とアキュムレータとの間に、油補給回路の油の流れを許
    容する開通位置とブロックする遮断位置との間で切換わ
    る制御弁が設けられたことを特徴とする走行車両のステ
    アリング装置。
  8. 【請求項8】 制御弁として電磁弁が用いられ、異常検
    出手段が、検出圧力が予め設定された油補給基準値以下
    に低下したときにこの電磁弁を開通位置にセットするよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項7記載の走行車
    両のステアリング装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれかに記載の走行
    車両のステアリング装置において、油補給回路における
    アキュムレータの入口側に絞りが設けられたことを特徴
    とする走行車両のステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264455A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Hitachi Constr Mach Co Ltd アキュムレータのガス圧低下検出方法、及び検出装置
JP2013023105A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業車両のアキュムレータの異常検出方法および装置

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