JPH1126323A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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- JPH1126323A JPH1126323A JP9177959A JP17795997A JPH1126323A JP H1126323 A JPH1126323 A JP H1126323A JP 9177959 A JP9177959 A JP 9177959A JP 17795997 A JP17795997 A JP 17795997A JP H1126323 A JPH1126323 A JP H1126323A
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 抵抗特性の安定性が極めてすぐれている固体
電解コンデンサを提供することを目的とする。 【解決手段】 陽極導出線12の一端部が表出するよう
に陽極導出線12を埋設した弁作用金属からなる陽極体
の表面に誘電体酸化皮膜、導電性高分子からなる固体電
解質層、陰極層13を順次形成して構成したコンデンサ
素子11と、このコンデンサ素子11、前記陰極層13
に導電性接着剤17を介して接続された陰極端子16、
前記陽極導出線12、前記陰極層13および前記導電性
接着剤17を被覆するアルキルおよび/またはアルキレ
ンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3
次元架橋することにより得られる弾性重合体材料18と
を備えたものである。
電解コンデンサを提供することを目的とする。 【解決手段】 陽極導出線12の一端部が表出するよう
に陽極導出線12を埋設した弁作用金属からなる陽極体
の表面に誘電体酸化皮膜、導電性高分子からなる固体電
解質層、陰極層13を順次形成して構成したコンデンサ
素子11と、このコンデンサ素子11、前記陰極層13
に導電性接着剤17を介して接続された陰極端子16、
前記陽極導出線12、前記陰極層13および前記導電性
接着剤17を被覆するアルキルおよび/またはアルキレ
ンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3
次元架橋することにより得られる弾性重合体材料18と
を備えたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に利用
され、かつ導電性高分子からなる固体電解質層を備えた
固体電解コンデンサに関するものである。
され、かつ導電性高分子からなる固体電解質層を備えた
固体電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の固体電解コンデンサは、
図2に示すように構成されていた。すなわち、図2にお
いて、1はコンデンサ素子で、このコンデンサ素子1は
弁作用金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体より弁作
用金属からなる陽極導出線2を導出し、かつこの陽極導
出線2の一部と前記多孔質の陽極体の表面に陽極酸化に
より誘電体酸化皮膜を形成し、そしてこの誘電体酸化皮
膜の表面にポリピロールなどの導電性高分子からなる固
体電解質層を形成し、さらにその表面に陰極層3を形成
することにより構成されている。なお、前記陰極層3は
浸漬法により、カーボン層、銀塗料層を順次積層形成す
ることにより構成されているものである。
図2に示すように構成されていた。すなわち、図2にお
いて、1はコンデンサ素子で、このコンデンサ素子1は
弁作用金属粉末を成形焼結した多孔質の陽極体より弁作
用金属からなる陽極導出線2を導出し、かつこの陽極導
出線2の一部と前記多孔質の陽極体の表面に陽極酸化に
より誘電体酸化皮膜を形成し、そしてこの誘電体酸化皮
膜の表面にポリピロールなどの導電性高分子からなる固
体電解質層を形成し、さらにその表面に陰極層3を形成
することにより構成されている。なお、前記陰極層3は
浸漬法により、カーボン層、銀塗料層を順次積層形成す
ることにより構成されているものである。
【0003】4は陽極導出線2に装着した絶縁板であ
る。5は陽極端子で、この陽極端子5は一端部が前記陽
極導出線2に溶接により接続され、そして他端部は後述
する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿
って折り曲げられる。6は陰極端子で、この陰極端子6
は一端部が前記コンデンサ素子1の陰極層3に導電性接
着剤7により接続され、そして他端部は後述する外装樹
脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿って折り曲
げられる。8はコンデンサ素子1全体をモールド成形に
より被覆するエポキシ樹脂からなる外装樹脂である。
る。5は陽極端子で、この陽極端子5は一端部が前記陽
極導出線2に溶接により接続され、そして他端部は後述
する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿
って折り曲げられる。6は陰極端子で、この陰極端子6
は一端部が前記コンデンサ素子1の陰極層3に導電性接
着剤7により接続され、そして他端部は後述する外装樹
脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿って折り曲
げられる。8はコンデンサ素子1全体をモールド成形に
より被覆するエポキシ樹脂からなる外装樹脂である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す固体電解コンデンサにおいては、はんだ耐熱などの
耐熱試験を実施すると、前記陽極導出線2、陽極端子
5、陰極端子6と、モールド成形によりコンデンサ素子
1全体を被覆するエポキシ樹脂からなる外装樹脂8との
接触部に生じているわずかな隙間より、大気中の酸素が
コンデンサ素子1の内部に徐々に侵入し、これにより、
導電性高分子からなる固体電解質層が酸素劣化を引き起
こし、抵抗特性が著しく損なわれるという問題点を有し
ていた。
示す固体電解コンデンサにおいては、はんだ耐熱などの
耐熱試験を実施すると、前記陽極導出線2、陽極端子
5、陰極端子6と、モールド成形によりコンデンサ素子
1全体を被覆するエポキシ樹脂からなる外装樹脂8との
接触部に生じているわずかな隙間より、大気中の酸素が
コンデンサ素子1の内部に徐々に侵入し、これにより、
導電性高分子からなる固体電解質層が酸素劣化を引き起
こし、抵抗特性が著しく損なわれるという問題点を有し
ていた。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、抵抗特性の安定性が極めてすぐれている固体電解コ
ンデンサを提供することを目的とするものである。
で、抵抗特性の安定性が極めてすぐれている固体電解コ
ンデンサを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の固体電解コンデンサは、陽極導出線の一端部
が表出するように陽極導出線を埋設した弁作用金属から
なる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜、導電性高分子から
なる固体電解質層、陰極層を順次形成して構成したコン
デンサ素子と、このコンデンサ素子における陽極導出線
の一端部に接続された陽極端子と、前記コンデンサ素子
における陰極層の表面に導電性接着剤により接続された
陰極端子と、前記コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、
導電性接着剤および陽極導出線を被覆するアルキルおよ
び/またはアルキレンからなる主鎖骨格の末端に反応基
を付加した樹脂を3次元架橋することにより得られる弾
性重合体材料と、前記陽極端子の一部および陰極端子の
一部が外部に表出するように前記弾性重合体材料、陽極
導出線、陽極端子および陰極端子を被覆する外装樹脂と
を備えたもので、この構成によれば、抵抗特性の安定性
が極めてすぐれている固体電解コンデンサを得ることが
できるものである。
に本発明の固体電解コンデンサは、陽極導出線の一端部
が表出するように陽極導出線を埋設した弁作用金属から
なる陽極体の表面に誘電体酸化皮膜、導電性高分子から
なる固体電解質層、陰極層を順次形成して構成したコン
デンサ素子と、このコンデンサ素子における陽極導出線
の一端部に接続された陽極端子と、前記コンデンサ素子
における陰極層の表面に導電性接着剤により接続された
陰極端子と、前記コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、
導電性接着剤および陽極導出線を被覆するアルキルおよ
び/またはアルキレンからなる主鎖骨格の末端に反応基
を付加した樹脂を3次元架橋することにより得られる弾
性重合体材料と、前記陽極端子の一部および陰極端子の
一部が外部に表出するように前記弾性重合体材料、陽極
導出線、陽極端子および陰極端子を被覆する外装樹脂と
を備えたもので、この構成によれば、抵抗特性の安定性
が極めてすぐれている固体電解コンデンサを得ることが
できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、陽極導出線の一端部が表出するように陽極導出線を
埋設した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化
皮膜、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層を順
次形成して構成したコンデンサ素子と、このコンデンサ
素子における陽極導出線の一端部に接続された陽極端子
と、前記コンデンサ素子における陰極層の表面に導電性
接着剤により接続された陰極端子と、前記コンデンサ素
子、陰極層、陰極端子、導電性接着剤および陽極導出線
を被覆するアルキルおよび/またはアルキレンからなる
主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3次元架橋す
ることにより得られる弾性重合体材料と、前記陽極端子
の一部および陰極端子の一部が外部に表出するように前
記弾性重合体材料、陽極導出線、陽極端子および陰極端
子を被覆する外装樹脂とを備えたもので、この構成によ
れば、コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、導電性接着
剤および陽極導出線が、アルキルおよび/またはアルキ
レンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を
3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料で被
覆されているため、はんだ耐熱などの耐熱試験を実施し
た場合に、陽極導出線、陽極端子、陰極端子とコンデン
サ素子全体を被覆する外装樹脂との間にわずかな隙間が
生じていたとしても、アルキルおよび/またはアルキレ
ンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3
次元架橋することにより得られる弾性重合体材料の存在
により、大気中の酸素が直接コンデンサ素子の内部に侵
入することはなくなり、これにより、コンデンサ素子を
構成している導電性高分子からなる固体電解質層が酸素
劣化を起こすことはなくなるため、抵抗特性の安定性が
極めてすぐれている固体電解コンデンサを容易に得るこ
とができるものである。
は、陽極導出線の一端部が表出するように陽極導出線を
埋設した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸化
皮膜、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層を順
次形成して構成したコンデンサ素子と、このコンデンサ
素子における陽極導出線の一端部に接続された陽極端子
と、前記コンデンサ素子における陰極層の表面に導電性
接着剤により接続された陰極端子と、前記コンデンサ素
子、陰極層、陰極端子、導電性接着剤および陽極導出線
を被覆するアルキルおよび/またはアルキレンからなる
主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3次元架橋す
ることにより得られる弾性重合体材料と、前記陽極端子
の一部および陰極端子の一部が外部に表出するように前
記弾性重合体材料、陽極導出線、陽極端子および陰極端
子を被覆する外装樹脂とを備えたもので、この構成によ
れば、コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、導電性接着
剤および陽極導出線が、アルキルおよび/またはアルキ
レンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を
3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料で被
覆されているため、はんだ耐熱などの耐熱試験を実施し
た場合に、陽極導出線、陽極端子、陰極端子とコンデン
サ素子全体を被覆する外装樹脂との間にわずかな隙間が
生じていたとしても、アルキルおよび/またはアルキレ
ンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3
次元架橋することにより得られる弾性重合体材料の存在
により、大気中の酸素が直接コンデンサ素子の内部に侵
入することはなくなり、これにより、コンデンサ素子を
構成している導電性高分子からなる固体電解質層が酸素
劣化を起こすことはなくなるため、抵抗特性の安定性が
極めてすぐれている固体電解コンデンサを容易に得るこ
とができるものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、アルキルおよび
/またはアルキレンからなる主鎖骨格の末端に付加され
る反応基をオレフィン基もしくはジメトキシシリル基に
特定したものである。
/またはアルキレンからなる主鎖骨格の末端に付加され
る反応基をオレフィン基もしくはジメトキシシリル基に
特定したものである。
【0009】次に本発明の具体的な実施の形態1と従来
例について添付図面に基づいて説明する。
例について添付図面に基づいて説明する。
【0010】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ
の断面図を示したもので、この図1において、11はコ
ンデンサ素子で、このコンデンサ素子11は、タンタル
線からなる陽極導出線12の一端部が表出するように陽
極導出線12を埋設するとともに弁作用金属であるタン
タル金属粉末を成形焼結して得られた多孔質の陽極体の
表面および陽極導出線12の一部に陽極酸化により誘電
体酸化皮膜を形成し、さらにこの表面に導電性高分子で
あるポリピロールからなる固体電解質層を形成し、その
後、カーボン層および銀塗料層よりなる陰極層13を順
次積層形成することにより構成している。
態1における導電性高分子タンタル固体電解コンデンサ
の断面図を示したもので、この図1において、11はコ
ンデンサ素子で、このコンデンサ素子11は、タンタル
線からなる陽極導出線12の一端部が表出するように陽
極導出線12を埋設するとともに弁作用金属であるタン
タル金属粉末を成形焼結して得られた多孔質の陽極体の
表面および陽極導出線12の一部に陽極酸化により誘電
体酸化皮膜を形成し、さらにこの表面に導電性高分子で
あるポリピロールからなる固体電解質層を形成し、その
後、カーボン層および銀塗料層よりなる陰極層13を順
次積層形成することにより構成している。
【0011】14は陽極導出線12に装着した絶縁板で
ある。15は陽極端子で、この陽極端子15は一端部が
前記陽極導出線12の一端部に溶接により接続され、そ
して他端部は後述する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側
面および底面に沿って折り曲げられる。
ある。15は陽極端子で、この陽極端子15は一端部が
前記陽極導出線12の一端部に溶接により接続され、そ
して他端部は後述する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側
面および底面に沿って折り曲げられる。
【0012】16は陰極端子で、この陰極端子16は一
端部が前記コンデンサ素子11の陰極層13に導電性接
着剤17により接続され、そして他端部は後述する外装
樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿って折り
曲げられる。
端部が前記コンデンサ素子11の陰極層13に導電性接
着剤17により接続され、そして他端部は後述する外装
樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿って折り
曲げられる。
【0013】18はアルキルおよび/またはアルキレン
の一種であるポリイソブチレンからなる主鎖骨格の末端
に反応基であるジメトキシシリル基を付加した75%キ
シレン溶液とSiOH基を含有するシリコン形特殊効果
剤を2液混合した樹脂溶液をディスペンサにより塗布
し、かつ加熱による付加反応で3次元架橋されて得られ
る弾性重合体材料で、この弾性重合体材料18は、前記
コンデンサ素子11、陰極層13、陰極端子16の一
部、導電性接着剤17の一部および陽極導出線12の一
部を被覆するようにコーティングされている。そしてこ
の弾性重合体材料18は、コンデンサ素子11への密着
性にすぐれているとともに、耐熱性もすぐれ、かつ電気
抵抗も高く、しかも低い気体透過性を有しているため、
コンデンサ素子11の内部への大気中の酸素の侵入を確
実に防止することができ、これにより、良好なコンデン
サ特性を得ることができるものである。
の一種であるポリイソブチレンからなる主鎖骨格の末端
に反応基であるジメトキシシリル基を付加した75%キ
シレン溶液とSiOH基を含有するシリコン形特殊効果
剤を2液混合した樹脂溶液をディスペンサにより塗布
し、かつ加熱による付加反応で3次元架橋されて得られ
る弾性重合体材料で、この弾性重合体材料18は、前記
コンデンサ素子11、陰極層13、陰極端子16の一
部、導電性接着剤17の一部および陽極導出線12の一
部を被覆するようにコーティングされている。そしてこ
の弾性重合体材料18は、コンデンサ素子11への密着
性にすぐれているとともに、耐熱性もすぐれ、かつ電気
抵抗も高く、しかも低い気体透過性を有しているため、
コンデンサ素子11の内部への大気中の酸素の侵入を確
実に防止することができ、これにより、良好なコンデン
サ特性を得ることができるものである。
【0014】19は前記陽極端子15の一部および陰極
端子16の一部が外部に表出するように前記弾性重合体
材料18、陽極導出線12、陽極端子15の一部および
陰極端子16の一部を被覆する外装樹脂で、この外装樹
脂19はエポキシ樹脂でモールド成形することにより構
成されている。
端子16の一部が外部に表出するように前記弾性重合体
材料18、陽極導出線12、陽極端子15の一部および
陰極端子16の一部を被覆する外装樹脂で、この外装樹
脂19はエポキシ樹脂でモールド成形することにより構
成されている。
【0015】前記アルキルおよび/またはアルキレンか
らなる主鎖骨格としては、例えばブチルあるいはブチレ
ンのようなモノマーを重合して得られる弾性重合体が汎
用性の高いものとしてよく知られているが、後者のブチ
レンのような内部に二重結合を有する重合体がより好適
である。すなわち、内部に二重結合を有する重合体は、
それらの物性からコンデンサ素子11への密着性にすぐ
れているとともに、電気抵抗も高く、かつ低い気体透過
性を有しているため、コンデンサ素子11の内部への大
気中の酸素の侵入を確実に防止することができるととも
にそれ自体が侵入しようとする酸素を捕獲する作用を有
するため、導電性高分子であるポリピロールからなる固
体電解質層の酸素劣化をより確実に阻止できるものであ
る。
らなる主鎖骨格としては、例えばブチルあるいはブチレ
ンのようなモノマーを重合して得られる弾性重合体が汎
用性の高いものとしてよく知られているが、後者のブチ
レンのような内部に二重結合を有する重合体がより好適
である。すなわち、内部に二重結合を有する重合体は、
それらの物性からコンデンサ素子11への密着性にすぐ
れているとともに、電気抵抗も高く、かつ低い気体透過
性を有しているため、コンデンサ素子11の内部への大
気中の酸素の侵入を確実に防止することができるととも
にそれ自体が侵入しようとする酸素を捕獲する作用を有
するため、導電性高分子であるポリピロールからなる固
体電解質層の酸素劣化をより確実に阻止できるものであ
る。
【0016】上記した本発明の実施の形態1において、
アルキルおよび/またはアルキレンからなる主鎖骨格の
末端に反応基を有する樹脂を3次元架橋することにより
得られる弾性重合体材料18で、導電性高分子からなる
固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデンサにおけ
るコンデンサ素子11等を被覆する方法としては特に制
約はないが、ディスペンサ、ディップ、ポッティング、
スプレー等の被覆方法が考えられる。
アルキルおよび/またはアルキレンからなる主鎖骨格の
末端に反応基を有する樹脂を3次元架橋することにより
得られる弾性重合体材料18で、導電性高分子からなる
固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデンサにおけ
るコンデンサ素子11等を被覆する方法としては特に制
約はないが、ディスペンサ、ディップ、ポッティング、
スプレー等の被覆方法が考えられる。
【0017】(従来例)図2は従来における導電性高分
子からなる固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデ
ンサの断面図を示したもので、この図2において、1は
コンデンサ素子で、このコンデンサ素子1は、タンタル
線からなる陽極導出線2の一端部が表出するように陽極
導出線2を埋設するとともに弁作用金属であるタンタル
金属粉末を成形焼結して得られた多孔質の陽極体の表面
および陽極導出線2の一部に陽極酸化により誘電体酸化
皮膜を形成し、さらにこの表面に導電性高分子であるポ
リピロールからなる固体電解質層を形成し、その後、カ
ーボン層および銀塗料層よりなる陰極層3を順次積層形
成することにより構成されている。
子からなる固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデ
ンサの断面図を示したもので、この図2において、1は
コンデンサ素子で、このコンデンサ素子1は、タンタル
線からなる陽極導出線2の一端部が表出するように陽極
導出線2を埋設するとともに弁作用金属であるタンタル
金属粉末を成形焼結して得られた多孔質の陽極体の表面
および陽極導出線2の一部に陽極酸化により誘電体酸化
皮膜を形成し、さらにこの表面に導電性高分子であるポ
リピロールからなる固体電解質層を形成し、その後、カ
ーボン層および銀塗料層よりなる陰極層3を順次積層形
成することにより構成されている。
【0018】4は陽極導出線2に装着した絶縁板であ
る。5は陽極端子で、この陽極端子5は一端部が前記陽
極導出線2の一端部に溶接により接続され、そして他端
部は後述する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および
底面に沿って折り曲げられる。6は陰極端子で、この陰
極端子6は一端部が前記コンデンサ素子1の陰極層3に
導電性接着剤7により接続され、そして他端部は後述す
る外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿っ
て折り曲げられる。8は前記陽極端子5の一部および陰
極端子6の一部が外部に表出するように前記導電性接着
剤7、陽極導出線2、陽極端子5の一部および陰極端子
6の一部を被覆する外装樹脂で、この外装樹脂8はエポ
キシ樹脂でモールド成形することにより構成されてい
る。
る。5は陽極端子で、この陽極端子5は一端部が前記陽
極導出線2の一端部に溶接により接続され、そして他端
部は後述する外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および
底面に沿って折り曲げられる。6は陰極端子で、この陰
極端子6は一端部が前記コンデンサ素子1の陰極層3に
導電性接着剤7により接続され、そして他端部は後述す
る外装樹脂の成形後、外装樹脂の側面および底面に沿っ
て折り曲げられる。8は前記陽極端子5の一部および陰
極端子6の一部が外部に表出するように前記導電性接着
剤7、陽極導出線2、陽極端子5の一部および陰極端子
6の一部を被覆する外装樹脂で、この外装樹脂8はエポ
キシ樹脂でモールド成形することにより構成されてい
る。
【0019】(表1)は本発明の実施の形態1と従来例
の導電性高分子からなる固体電解質を用いたタンタル固
体電解コンデンサについて、これらに260℃、10秒
間のはんだ耐熱試験を施した後、125℃の高温無負荷
試験を実施した結果を示したものである。
の導電性高分子からなる固体電解質を用いたタンタル固
体電解コンデンサについて、これらに260℃、10秒
間のはんだ耐熱試験を施した後、125℃の高温無負荷
試験を実施した結果を示したものである。
【0020】
【表1】
【0021】(表1)から明らかなように、本発明の実
施の形態1における導電性高分子からなる固体電解質を
用いたタンタル固体電解コンデンサは、はんだ耐熱試験
を施した後でもコンデンサ素子11の内部へ大気中の酸
素が侵入することはないため、125℃の高温無負荷試
験を実施した場合の抵抗特性の変化も極めて少なくなっ
ているものであり、これにより抵抗特性の安定性がすぐ
れている固体電解コンデンサを得ることができるもので
ある。一方、図2に示した従来例の導電性高分子からな
る固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデンサは、
125℃の高温無負荷試験を実施した場合、図2に示し
た陽極導出線2、陽極端子5、陰極端子6と、外装樹脂
8との接触部に生じているわずかな隙間より、大気中の
酸素がコンデンサ素子1の内部に徐々に侵入し、これに
より、導電性高分子からなる固体電解質層が酸素劣化を
引き起こすため、抵抗特性が著しく損なわれているもの
である。
施の形態1における導電性高分子からなる固体電解質を
用いたタンタル固体電解コンデンサは、はんだ耐熱試験
を施した後でもコンデンサ素子11の内部へ大気中の酸
素が侵入することはないため、125℃の高温無負荷試
験を実施した場合の抵抗特性の変化も極めて少なくなっ
ているものであり、これにより抵抗特性の安定性がすぐ
れている固体電解コンデンサを得ることができるもので
ある。一方、図2に示した従来例の導電性高分子からな
る固体電解質を用いたタンタル固体電解コンデンサは、
125℃の高温無負荷試験を実施した場合、図2に示し
た陽極導出線2、陽極端子5、陰極端子6と、外装樹脂
8との接触部に生じているわずかな隙間より、大気中の
酸素がコンデンサ素子1の内部に徐々に侵入し、これに
より、導電性高分子からなる固体電解質層が酸素劣化を
引き起こすため、抵抗特性が著しく損なわれているもの
である。
【0022】なお、上記本発明の実施の形態1において
は、コンデンサ素子11を構成する陽極体として、弁作
用金属であるタンタル金属粉末を成形焼結したものを用
いたものについて説明したが、アルミ、チタンのような
その他の弁作用金属を用いて陽極体を構成してもよいも
のである。また本発明の実施の形態1においては、固体
電解質層を導電性高分子であるポリピロールで構成した
ものについて説明したが、これ以外のポリチオフェン、
ポリアニリンなどを用いて固体電解質層を構成してもよ
いものである。
は、コンデンサ素子11を構成する陽極体として、弁作
用金属であるタンタル金属粉末を成形焼結したものを用
いたものについて説明したが、アルミ、チタンのような
その他の弁作用金属を用いて陽極体を構成してもよいも
のである。また本発明の実施の形態1においては、固体
電解質層を導電性高分子であるポリピロールで構成した
ものについて説明したが、これ以外のポリチオフェン、
ポリアニリンなどを用いて固体電解質層を構成してもよ
いものである。
【0023】そしてまた本発明の実施の形態1において
は、アルキルおよび/またはアルキレンの一種であるポ
リイソブチレンからなる主鎖骨格の末端に反応基である
ジメトキシシリル基を付加した樹脂を3次元架橋するこ
とにより弾性重合体材料18を得ているが、前記反応基
はジメトキシシリル基以外のオレフィン基であってもよ
いものである。
は、アルキルおよび/またはアルキレンの一種であるポ
リイソブチレンからなる主鎖骨格の末端に反応基である
ジメトキシシリル基を付加した樹脂を3次元架橋するこ
とにより弾性重合体材料18を得ているが、前記反応基
はジメトキシシリル基以外のオレフィン基であってもよ
いものである。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の固体電解コンデン
サは、陽極導出線の一端部が表出するように陽極導出線
を埋設した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸
化皮膜、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層を
順次形成して構成したコンデンサ素子と、このコンデン
サ素子における陽極導出線の一端部に接続された陽極端
子と、前記コンデンサ素子における陰極層の表面に導電
性接着剤により接続された陰極端子と、前記コンデンサ
素子、陰極層、陰極端子、導電性接着剤および陽極導出
線を被覆するアルキルおよび/またはアルキレンからな
る主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3次元架橋
することにより得られる弾性重合体材料と、前記陽極端
子の一部および陰極端子の一部が外部に表出するように
前記弾性重合体材料、陽極導出線、陽極端子および陰極
端子を被覆する外装樹脂とを備えたもので、この構成に
よれば、コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、導電性接
着剤および陽極導出線が、アルキルおよび/またはアル
キレンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂
を3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料で
被覆されているため、はんだ耐熱などの耐熱試験を実施
した場合に、陽極導出線、陽極端子、陰極端子とコンデ
ンサ素子全体を被覆する外装樹脂との間にわずかな隙間
が生じていたとしても、アルキルおよび/またはアルキ
レンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を
3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料の存
在により、大気中の酸素が直接コンデンサ素子の内部に
侵入することはなくなり、これにより、コンデンサ素子
を構成している導電性高分子からなる固体電解質層が酸
素劣化を起こすことはなくなるため、抵抗特性の安定性
が極めてすぐれている固体電解コンデンサを容易に得る
ことができるものである。
サは、陽極導出線の一端部が表出するように陽極導出線
を埋設した弁作用金属からなる陽極体の表面に誘電体酸
化皮膜、導電性高分子からなる固体電解質層、陰極層を
順次形成して構成したコンデンサ素子と、このコンデン
サ素子における陽極導出線の一端部に接続された陽極端
子と、前記コンデンサ素子における陰極層の表面に導電
性接着剤により接続された陰極端子と、前記コンデンサ
素子、陰極層、陰極端子、導電性接着剤および陽極導出
線を被覆するアルキルおよび/またはアルキレンからな
る主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3次元架橋
することにより得られる弾性重合体材料と、前記陽極端
子の一部および陰極端子の一部が外部に表出するように
前記弾性重合体材料、陽極導出線、陽極端子および陰極
端子を被覆する外装樹脂とを備えたもので、この構成に
よれば、コンデンサ素子、陰極層、陰極端子、導電性接
着剤および陽極導出線が、アルキルおよび/またはアル
キレンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂
を3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料で
被覆されているため、はんだ耐熱などの耐熱試験を実施
した場合に、陽極導出線、陽極端子、陰極端子とコンデ
ンサ素子全体を被覆する外装樹脂との間にわずかな隙間
が生じていたとしても、アルキルおよび/またはアルキ
レンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を
3次元架橋することにより得られる弾性重合体材料の存
在により、大気中の酸素が直接コンデンサ素子の内部に
侵入することはなくなり、これにより、コンデンサ素子
を構成している導電性高分子からなる固体電解質層が酸
素劣化を起こすことはなくなるため、抵抗特性の安定性
が極めてすぐれている固体電解コンデンサを容易に得る
ことができるものである。
【図1】本発明の実施の形態1を示す導電性高分子タン
タル固体電解コンデンサの断面図
タル固体電解コンデンサの断面図
【図2】従来の導電性高分子タンタル固体電解コンデン
サを示す断面図
サを示す断面図
11 コンデンサ素子 12 陽極導出線 13 陰極層 15 陽極端子 16 陰極端子 17 導電性接着剤 18 弾性重合体材料 19 外装樹脂
Claims (2)
- 【請求項1】 陽極導出線の一端部が表出するように陽
極導出線を埋設した弁作用金属からなる陽極体の表面に
誘電体酸化皮膜、導電性高分子からなる固体電解質層、
陰極層を順次形成して構成したコンデンサ素子と、この
コンデンサ素子における陽極導出線の一端部に接続され
た陽極端子と、前記コンデンサ素子における陰極層の表
面に導電性接着剤により接続された陰極端子と、前記コ
ンデンサ素子、陰極層、陰極端子、導電性接着剤および
陽極導出線を被覆するアルキルおよび/またはアルキレ
ンからなる主鎖骨格の末端に反応基を付加した樹脂を3
次元架橋することにより得られる弾性重合体材料と、前
記陽極端子の一部および陰極端子の一部が外部に表出す
るように前記弾性重合体材料、陽極導出線、陽極端子お
よび陰極端子を被覆する外装樹脂とを備えた固体電解コ
ンデンサ。 - 【請求項2】 アルキルおよび/またはアルキレンから
なる主鎖骨格の末端に付加される反応基がオレフィン基
もしくはジメトキシシリル基である請求項1に記載の固
体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9177959A JPH1126323A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9177959A JPH1126323A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 固体電解コンデンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1126323A true JPH1126323A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=16040080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9177959A Pending JPH1126323A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1126323A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100492564C (zh) | 2002-03-18 | 2009-05-27 | 松下电器产业株式会社 | 固体电解电容器及其制造方法 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP9177959A patent/JPH1126323A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100492564C (zh) | 2002-03-18 | 2009-05-27 | 松下电器产业株式会社 | 固体电解电容器及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040907 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041019 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050301 |