JPH11263812A - プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム - Google Patents

プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム

Info

Publication number
JPH11263812A
JPH11263812A JP6593498A JP6593498A JPH11263812A JP H11263812 A JPH11263812 A JP H11263812A JP 6593498 A JP6593498 A JP 6593498A JP 6593498 A JP6593498 A JP 6593498A JP H11263812 A JPH11263812 A JP H11263812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propylene
film
random copolymer
propylene random
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6593498A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Ishigaki
聡 石垣
Tetsuya Satsuba
哲哉 札場
Shinji Hikuma
新次 日隈
Shintaro Inasawa
伸太郎 稲沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Polyolefins Co Ltd
Original Assignee
Japan Polyolefins Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Polyolefins Co Ltd filed Critical Japan Polyolefins Co Ltd
Priority to JP6593498A priority Critical patent/JPH11263812A/ja
Publication of JPH11263812A publication Critical patent/JPH11263812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性とヒートシール性のバランスが良好で、
耐ブロッキング性に優れ、溶剤可溶分が少ないフィル
ム、さらに蒸着強度にも優れた金属蒸着フィルム、およ
びそれらを得ることが可能なプロピレンランダム共重合
体を提供する。 【解決手段】 プロピレンとプロピレン以外のα−オレ
フィンとからなり、融点Tmと曲弾性率FMが特定の関
係を満たし、かつ下記式(式中、[OO]、[PP]、
[OP]は連続する2つの単量体単位のモル分率を表わ
す)で定義されるCSDの値が3.5以下であることを
特徴とするプロピレンランダム共重合体を用いる。 CSD=4[OO]×[PP]/[OP]2

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛性、ヒートシー
ル性、耐ブロッキング性、蒸着強度に優れたフィルム、
それからなる金属蒸着フィルム、およびそれらを得るこ
との可能なプロピレンランダム共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶性プロピレン重合体からなるフィル
ムは、強度、耐熱性、剛性、透明性などに優れることか
ら、食品包装用のフィルムや容器などの分野で使用され
ている。しかしながら、結晶性プロピレン系重合体から
なるフィルムを使ってヒートシールする場合、結晶性プ
ロピレン系重合体からなるフィルムはヒートシール可能
な温度が高く、またその適用温度範囲も狭く、ヒートシ
ール性が悪く、密封、包装等の作業性が悪くなるという
問題を生ずる。このため、従来より結晶性プロピレン系
重合体からなるフィルムのヒートシール性を改良する様
々な方法が提案されている。
【0003】このようなヒートシール性を改良する方法
の一つとして、プロピレンとエチレンなどといったプロ
ピレン以外のα−オレフィンを共重合させたプロピレン
ランダム共重合体を用いることが知られている。しかし
ながら、このようなプロピレンランダム共重合体におい
ては、低温でのヒートシールを容易にするために、プロ
ピレン以外のα−オレフィンを多量に共重合させる必要
があり、それに伴い油脂や溶剤などの有機物質に抽出さ
れやすい成分が増加し、衛生上の問題が生じる。また、
耐ブロッキング性が低下したり、剛性の高いフィルムを
得ることが困難となる等の問題を有している。
【0004】このように従来のプロピレンランダム共重
合体は、ヒートシール性や耐ブロッキング性が十分では
なく、また、剛性とヒートシール性のバランスを調節す
ることが困難であった。また、油脂や溶剤などに抽出さ
れる成分を含んでいるため、衛生上、食品や医薬品など
の包装材料への使用には制限があった。
【0005】このような問題点を改良するプロピレンラ
ンダム共重合体として、プロピレンとプロピレン以外の
α−オレフィンからなる連続する2つの単量体単位が特
定の配列を有することを特徴とするプロピレンランダム
共重合体が、特開平9−59321号公報に開示されて
いる。しかしながら、ヒートシール性および耐ブロッキ
ング性とも未だ十分ではなく、改良の余地が残されてい
る。また、溶剤可溶分量も十分に低減されてはおらず、
ことに室温や高温において溶剤可溶分が多いという欠点
は解決されていない。また、剛性も不十分である。
【0006】さらに、プロピレンランダム共重合体から
なるフィルムが有する問題としては、金属蒸着を行った
場合のフィルムと蒸着層間の接着強度(以下、蒸着強度
という)が低いという問題がある。すなわち、上記フィ
ルムは、光や酸素の遮断を目的としてアルミニウム等の
金属が蒸着された形態で使用されることがあるが、蒸着
強度が不十分であると、金属が蒸着された形態で使用す
ることが困難となる。このため、蒸着強度を改善するた
めに添加剤の使用量を減らしたり、特定の添加剤を使用
したりすることが行われているが、ある程度の効果は見
られるものの、十分に蒸着強度を改善しているとは言い
難い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、剛性とヒートシール性のバランスが良好で、
耐ブロッキング性に優れ、溶剤可溶分が少なく、用途の
制約の少ないフィルム、剛性とヒートシール性のバラン
スが良好で、耐ブロッキング性に優れ、溶剤可溶分が少
なく、さらに蒸着強度にも優れた金属蒸着フィルム、お
よびそれらを得ることが可能なプロピレンランダム共重
合体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記状況に鑑み、鋭意検
討した結果、融点Tmと曲弾性率FMが特定の関係を満
たし、かつプロピレンとプロピレン以外のα−オレフィ
ンからなる連続する2つの単量体単位が特定の配列を有
するプロピレンランダム共重合体が、剛性と低温ヒート
シール性のバランスが良好で、耐ブロッキング性、蒸着
強度に優れ、溶剤可溶分の少ないフィルム、および金属
蒸着フィルムの製造に好適なことを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明のプロピレンランダム共
重合体は、90.0〜99.9重量%のプロピレンと、
10.0〜0.1重量%のプロピレン以外のα−オレフ
ィンからなり、示差走査型熱量計により測定した融点T
mとJIS K7203に従って測定した曲弾性率FM
が下記式(1)の関係を満たし、 20,000≧218×Tm−FM (1) かつ下記式(2)(式中、[OO]はプロピレンランダ
ム共重合体中におけるプロピレン以外のα−オレフィン
−プロピレン以外のα−オレフィン連鎖のモル分率、
[PP]はプロピレンランダム共重合体中におけるプロ
ピレン−プロピレン連鎖のモル分率、[OP]はプロピ
レンランダム共重合体中におけるプロピレン以外のα−
オレフィン(プロピレン)−プロピレン(プロピレン以
外のα−オレフィン)連鎖のモル分率を表わす)で定義
されるCSDの値が3.5以下であることを特徴とす
る。 CSD=4[OO]×[PP]/[OP]2 (2)
【0010】また、本発明のフィルムは、上記プロピレ
ンランダム共重合体からなることを特徴とする。また、
本発明の金属蒸着フィルムは、上記フィルムに金属およ
び/またはその酸化物を蒸着してなることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のプロピレンランダム共重合体は、プロピレンと
プロピレン以外のα−オレフィンのランダム共重合体で
ある。プロピレン以外のα−オレフィンとしてはエチレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン等のα−オレフィンが使用可能である。
【0012】また、本発明のプロピレンランダム共重合
体は、そのプロピレン含量が90.0〜99.9重量%
であり、好ましくは93.0〜99.5重量%、さらに
好ましくは95.0〜99.0重量%、特に好ましくは
95.0〜98.5重量%の範囲である。プロピレン含
量が90.0重量%未満では、得られるフィルムの耐熱
性と剛性、耐ブロッキング性が不十分となり、また溶剤
可溶分が増加し、使用可能な用途が制限される。また、
プロピレン含量が99.9重量%を越えると、ヒートシ
ール性が低下する。ここで、プロピレン含有量は13C−
NMRなどの周知の方法に従って測定することが可能で
ある。
【0013】本発明のプロピレンランダム共重合体は、
示差走査型熱量計により測定した融点Tm(℃)と、J
IS K7203に従って測定した曲弾性率FM(kg
/cm2 )が上記式(1)の関係を満たす。融点Tmと
曲弾性率FMがこの関係を満たさない場合には、溶剤可
溶分が増加し、さらに、得られるフィルムのヒートシー
ル性や耐ブロッキング性が低下する。また、金属蒸着を
した場合には、蒸着強度が低下する。上記式(1)の右
辺、218×Tm−FMの値は、好ましくは19,50
0以下であり、さらに好ましくは19,000以下であ
り、もっとも好ましくは18,700以下である。
【0014】また、JIS K7203に従って測定し
た曲弾性率FMは、1000kg/cm2 以上であり、
好ましくは2000kg/cm2 以上、さらに好ましく
は3000kg/cm2 以上である。曲弾性率FMが1
000kg/cm2 未満の場合、得られるフィルムの耐
ブロッキング性、蒸着強度が低下し、溶剤可溶分が増加
する。
【0015】また、示差走査型熱量計により測定した融
点Tmは、90〜150℃であり、好ましくは100〜
145℃、さらに好ましくは110〜140℃である。
融点Tmが90℃未満の場合、耐ブロッキング性が低下
し、溶剤可溶分が増加する。融点Tmが150℃を超え
ると、ヒートシール性が低下する。
【0016】さらに、本発明のプロピレンランダム共重
合体は上記式(2)で定義されるCSDの値が3.5以
下であり、好ましくは3.0以下、さらに好ましくは
2.0以下である。CSDの値が3.5を超えると得ら
れるフィルムの溶剤可溶分が増加し、ヒートシール性、
耐ブロッキング性が低下する。また、金属蒸着をした場
合には、蒸着強度が低下する。ここで、CSDの値は、
プロピレンランダム共重合体の共重合性を示す値であ
り、この値が小さいほど共重合性がよいことを示してい
る。
【0017】上記式(2)中、[OO]、[PP]、
[OP]は、それぞれプロピレンランダム共重合体中に
おけるプロピレン以外のα−オレフィン−プロピレン以
外のα−オレフィン連鎖、プロピレン−プロピレン連
鎖、およびプロピレン以外のα−オレフィン(プロピレ
ン)−プロピレン(プロピレン以外のα−オレフィン)
連鎖のモル分率を表わす。ここで、[OO]、[P
P]、[OP]は、13C−NMRスペクトルの測定結果
から求めることができ、例えば、「新版 高分子分析ハ
ンドブック」(1995年、紀伊国屋書店発行)616
−619頁に記載の方法に従って算出される。
【0018】本発明のプロピレンランダム共重合体の重
量平均分子量Mwは、150,000〜1,000、0
00の範囲であり、好ましくは170,000〜70
0,000、より好ましくは190,000〜500,
000、特に好ましくは220,000〜440,00
0の範囲である。重量平均分子量Mwが150,000
未満では、成形が困難となり、発煙、メヤニが発生する
ことがある。重量平均分子量Mwが1,000,000
を越えると、フィルムの成形が困難となる、あるいは、
より高温での成形が要求されるようになり、プロピレン
ランダム共重合体の成形品の着色や強度低下をもたらす
場合がある。
【0019】本発明のプロピレン系重合体の23℃にお
けるキシレン可溶分Xsは、特に限定はされないが、
2.0重量%以下であることが好ましい。キシレン可溶
分Xsが2.0重量%を超えると得られるフィルムの耐
ブロッキング性の低下や、剛性の低下、ヒートシール性
の低下、溶剤可溶分の増加の問題が発生する。キシレン
可溶分Xsは、より好ましくは1.6重量%以下であ
り、さらに好ましくは1.3重量%以下、よりさらに好
ましくは1.0重量%以下、特に好ましくは0.80重
量%以下である。
【0020】また、本発明のプロピレン系重合体の沸騰
ヘキサン可溶分Hsは、特に限定はされないが、5重量
%以下であることが好ましい。沸騰ヘキサン可溶分Hs
が5重量%を超えると得られるフィルムの耐ブロッキン
グ性の低下や、剛性の低下、ヒートシール性の低下、溶
剤可溶分の増加の問題が発生する。沸騰ヘキサン可溶分
Hsは、より好ましくは4.0重量%以下であり、さら
に好ましくは3.0重量%以下である。
【0021】次に、本発明のプロピレンランダム共重合
体の製造方法について説明する。本発明のプロピレンラ
ンダム共重合体は、メタロセン化合物と助触媒成分から
なるメタロセン触媒の存在下に、プロピレンとプロピレ
ン以外のα−オレフィンとを共重合することにより製造
することが可能である。
【0022】本発明のプロピレンランダム共重合体の製
造に使用可能なメタロセン化合物をより具体的に示す
と、ビス(2,3−ジメチルシクロペンタジエニルジル
コニウム)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、
ビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニルジルコニ
ウム)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、ビス
(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニルジルコ
ニウム)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、
(メチルシクロペンタジエニル)(η5−1−インデニ
ル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、(3−
t−ブチルシクロペンタジエニル)(η5−1−インデ
ニル)ジメチルシランジルコニウムジクロライド、(3
−t−ブチルシクロペンタジエニル)〔4−t−ブチル
−(η5−1−インデニル)〕ジメチルシランジルコニ
ウムジクロライド、
【0023】(メチルシクロペンタジエニル)(η5−
9−フルオレニル)ジメチルシランジルコニウムジクロ
ライド、(3−t−ブチルシクロペンタジエニル)(η
5−9−フルオレニル)ジメチルシランジルコニウムジ
クロライド、ビス(η5−1−インデニル)ジメチルシ
ランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル−
(η5−1−インデニル)]ジメチルシランジルコニウ
ムジクロライド、ビス[2,4,7−トリメチル−(η
5−1−インデニル)]ジメチルシランジルコニウムジ
クロライド、ビス[2,4−ジメチル−(η5−1−イ
ンデニル)]ジメチルシランジルコニウムジクロライ
ド、ビス[2−エチル−(η5−1−インデニル)]ジ
メチルシランジルコニウムジクロライド、ビス[2−i
−プロピル−(η5−1−インデニル)]ジメチルシラ
ンジルコニウムジクロライド、
【0024】ビス[2−メチル−4,5−ベンゾ(η5
−1−インデニル)]ジメチルシランジルコニウムジク
ロライド、ビス[2−メチル−4−フェニル−(η5−
1−インデニル)]ジメチルシランジルコニウムジクロ
ライド、ビス[2−メチル−4−(1−ナフチル)−
(η5−1−インデニル)]ジメチルシランジルコニウ
ムジクロライド、ビス[2−メチル−4−(2−ナフチ
ル)−(η5−1−インデニル)]ジメチルシランジル
コニウムジクロライド、ビス[2−メチル−4−(9−
アントラセニル)−(η5−1−インデニル)]ジメチ
ルシランジルコニウムジクロライド、ビス[2−メチル
−4−(9−フェナントリル)−(η5−1−インデニ
ル)]ジメチルシランジルコニウムジクロライド、ビス
[2−メチル−4−(3,5−ジ−i−プロピルフェニ
ル)−(η5−1−インデニル)]ジメチルシランジル
コニウムジクロライド、
【0025】ビス[2−メチル−(η5−1−インデニ
ル)]メチルフェニルシランジルコニウムジクロライ
ド、1,2−ビス(η5−1−インデニル)エタンジル
コニウムジクロライド、1,2−ビス[2−メチル−
(η5−1−インデニル)]エタンジルコニウムジクロ
ライド、1,2−ビス[2,4−ジメチル−(η5−1
−インデニル)]エタンジルコニウムジクロライド、
1,2−ビス[2,4,7−トリメチル−(η5−1−
インデニル)]エタンジルコニウムジクロライド、1,
2−ビス[2−エチル−(η5−1−インデニル)]エ
タンジルコニウムジクロライド、1,2−ビス[2−n
−プロピル−(η5−1−インデニル)]エタンジルコ
ニウムジクロライド、[2−エチル−(η5−1−イン
デニル)[2−メチル−(η5−1−インデニル)]エ
タンジルコニウムジクロライド、
【0026】1,2−ビス(η5−9−フルオレニル)
エタンジルコニウムジクロライド、2−(3−t−ブチ
ルシクロペンタジエニル)−2−(η5−1−インデニ
ル)プロパンジルコニウムジクロライド、2−(3−t
−ブチルシクロペンタジエニル)−2−〔4−t―ブチ
ル−(η5−1−インデニル)〕プロパンジルコニウム
ジクロライド、2−(3−メチルシクロペンタジエニ
ル)−2−(η5−9−フルオレニル)プロパンジルコ
ニウムジクロライド、2−(3−t−ブチルシクロペン
タジエニル)−2−(η5−9−フルオレニル)プロパ
ンジルコニウムジクロライドなどが使用可能であり、中
でも、インデニル基の2位および4位に、それぞれアル
キル基およびアリール基を有するものが好ましく、特に
[2−メチル−4,5−ベンゾ(η5−1−インデニ
ル)]ジメチルシランジルコニウムジクロライド、[2
−メチル−4−フェニル−(η5−1−インデニル)]
ジメチルシランジルコニウムジクロライド、[2−メチ
ル−4−(1−ナフチル)−(η5−1−インデニ
ル)]ジメチルシランジルコニウムジクロライドが好ま
しい。
【0027】なお、これらメタロセン化合物のジルコニ
ウムをチタンやハフニウム等の他の金属にかえたもの、
塩素原子を他のハロゲンや水素原子、アミド基、アルコ
キシ基、メチル基やベンジル基などの炭化水素基にかえ
たものも何ら制限無く使用することができる。
【0028】メタロセン触媒に使用される助触媒成分と
しては任意のものが使用可能であり、メチルアルミノキ
サン、エチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキサ
ン、メチルイソブチルアルミノキサン等のアルミノキサ
ン化合物;ルイス酸性の有機ホウ素化合物;N,N,−
ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボラート、トリフェニルカルベニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボラート、トリ−n−ブチ
ルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボラート、トリエチルオキソニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボラート、N,N−ジメチルアニリ
ニウム[4−(トリクロロシリル)−2,3,5,6−
テトラフルオロフェニル]トリス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボラート、N,N−ジメチルアニリニウム[4−
(クロロジメチルシリル)−2,3,5,6−テトラフ
ルオロフェニル]トリス(ペンタフルオロフェニル)ボ
ラート等の非配位性アニオン含有化合物などが挙げられ
る。中でもメチルアルミノキサン、N,N,−ジメチル
アニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
ラート、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボラート、N,N−ジメチルアニリ
ニウム[4−(クロロジメチルシリル)−2,3,5,
6−テトラフルオロフェニル]トリス(ペンタフルオロ
フェニル)ボラートが好ましい。これらは必要に応じて
単独で、あるいは複数を組み合わせて用いることができ
る。
【0029】また、メタロセン触媒には、メタロセン化
合物の活性化や重合系内の不純物を除去する目的で、有
機アルミニウム化合物等の有機金属化合物を使用するこ
とができる。有機アルミニウム化合物としては、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n
−プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウ
ム、トリ−i−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシ
ルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニウムなど
のトリアルキルアルミニウム;ジエチルアルミニウムジ
クロライド、エチルアルミニウムジクロライド等のジア
ルキルアルミニウムハライドやアルキルアルミニウムジ
ハライド;ジイソブチルアルミニウムヒドリド等のジア
ルキルアルミニウムヒドリド;ジエチルアルミニウムエ
トキシド、ジエチルアルミニウムフェノキシドなどが挙
げられる。これらのうち好ましくはトリアルキルアルミ
ニウムである。これらは必要に応じて単独で、あるいは
複数を組み合わせて用いることができる。
【0030】メタロセン化合物に対する助触媒成分の使
用量は特に制限はなく、通常、メタロセン化合物中に含
有されるジルコニウム等の遷移金属1molに対し、助
触媒成分中に含有されるホウ素やアルミニウム等が0.
01〜100,000molであり、好ましくは0.1
〜10,000mol、さらに好ましくは1.0〜3,
000mol、特に好ましくは1.0〜1,000mo
lの範囲である。
【0031】また、本発明のプロピレンランダム共重合
体の製造には、メタロセン化合物および助触媒成分の少
なくともいずれか一方が微粒子担体上に担持されたメタ
ロセン触媒を用いることも可能である。上記微粒子担体
としては、金属酸化物、金属ハロゲン化物、金属水酸化
物、金属アルコキシド、炭酸塩、硫酸塩、酢酸塩、珪酸
塩や有機高分子化合物等が挙げられる。これらは必要に
応じて単独で、あるいは複数を組み合わせて用いること
ができる。
【0032】これら微粒子担体のうち好ましいのは、シ
リカ、アルミナ、雲母やタルク等の珪酸マグネシウム、
珪酸カルシウム、珪酸ナトリウムなどの珪酸塩;水酸基
含有不飽和化合物、不飽和カルボン酸等でグラフト変性
した変性ポリオレフィン、エチレン−ビニルエステル共
重合体の部分あるいは完全鹸化物などである。
【0033】本発明のプロピレンランダム共重合体は、
上記の触媒などを用いて、任意の重合方法によりプロピ
レンとプロピレン以外のα−オレフィンと共重合させる
ことで製造可能であり、具体的には液体プロピレン中で
行うバルク重合、不活性溶剤の存在下に液相中で行う溶
液重合やスラリー重合、気相モノマー中で行う気相重合
により製造可能である。
【0034】本発明のプロピレンランダム共重合体の製
造時における重合温度は、特に制限はなく、通常35〜
95℃の範囲であり、好ましくは50℃〜80℃の範囲
である。重合時の圧力は液相中の重合において常圧〜7
0kg/cm2 、気相中では常圧〜50kg/cm2
範囲が一般的であり、得ようとするプロピレンランダム
共重合体の性質や、生産性などを考慮して適当な範囲を
選択できる。また重合時には、水素の導入や温度、圧力
の選定など任意の手段により分子量を調節することが可
能である。
【0035】本発明のプロピレンランダム共重合体は、
必要に応じて酸化防止剤、塩素補足剤、耐熱安定剤、帯
電防止剤、防曇剤、紫外線吸収剤、滑剤、ブロッキング
防止剤、造核剤、顔料や、他の樹脂が含有されていても
かまわない。
【0036】本発明のプロピレンランダム共重合体は、
キャストフィルムや一軸あるいは二軸延伸フィルム等の
フィルム、ボトル、カップ、トレイなどの包装容器、延
伸糸や不織布用の繊維、シートなどの各種成形品として
使用可能であり、中でもフィルムの素材として好適であ
る。また、そのフィルムは、ヒートシーラントなどの包
装材量として好適に使用可能である。
【0037】本発明のフィルムは、無延伸フィルム、延
伸フィルムのどちらであってもよい。また、延伸フィル
ムとしては、一軸または二軸延伸のいずれであってもよ
い。本発明のフィルムの厚さに制限はないが、通常は3
〜150μmの範囲である。また、本発明のフィルムに
は、必要に応じてコロナ処理等の表面処理が施されてい
てもよく、また他のフィルムが積層されていてもよい。
【0038】本発明のフィルムの製造方法には、特に制
限はなく、公知の方法を何ら制限なく採用することがで
きる。例えば、無延伸フィルムの場合、プロピレンラン
ダム共重合体に酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤
等の添加剤などを加え、単軸押出機等で混練し、Tダイ
等を取り付けた押出機によりフィルム状に成形される。
また、延伸フィルムの場合、プロピレンランダム共重合
体に酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤等の添加剤
などを加え、ついで、単軸押出機等で混練してペレット
を作製し、このペレットより押出機等を用いてフィルム
元反を作製し、このフィルム元反をテンター式、パンタ
グラフ式などの延伸装置を用い、連続的に逐次あるいは
同時に二軸延伸を行うことにより製造される。
【0039】本発明の金属蒸着フィルムは、上記フィル
ムに金属および/またはその酸化物を蒸着することによ
り得ることができる。蒸着の方法に制限はなく、バッチ
式または連続式真空蒸着法で電熱加熱、スパッタリン
グ、イオンプレーティング、イオンビーム等の公知の手
段を用いることができる。蒸着に使用される金属として
はアルミニウム、金、銀、銅、亜鉛、ニッケル、クロ
ム、チタン、セレン、ケイ素、ゲルマニウム、スズ等が
例示され、好ましくはアルミニウムである。このように
して得られる金属蒸着フィルムの蒸着部の厚みは、通
常、数十〜数百オングストロームの範囲である。
【0040】また、必要に応じて、金属および/または
その酸化物を蒸着する前に、蒸着強度を増大させる公知
の処理をフィルム表面に行うことができる。具体的に
は、コロナ放電処理、火炎処理、プラズマ処理、オゾン
処理等の表面処理を施す方法、ポリエステル系、ポリウ
レタン系、エポキシ系樹脂など金属との親和性のよい物
質をフィルムに塗布する方法などが挙げられる。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】プロピレンランダム共重合体およびこれか
らなるフィルム、金属蒸着フィルムの物性の測定、およ
び評価は、以下の方法により行った。 (プロピレン含有量の測定)日本電子製JNM−GSX
400により13C−NMRを測定し、その結果より算出
した。(測定モード:プロトンデカップリング法、パル
ス幅:8.0μs、パルス繰り返し時間:3.0s、積
算回数:20000回、測定温度:120℃、内部標
準:ヘキサメチルジシロキサン、溶媒:1,2,4−ト
リクロロベンゼン/ベンゼン−d6(容量比 3/
1)、試料濃度:0.1g/ml)
【0043】(CSDの測定)日本電子製JNM−GS
X400により13C−NMRを測定し、その結果より
「新版 高分子分析ハンドブック」(1995年、紀伊
国屋書店発行)616−619頁に記載の方法に従って
算出した。
【0044】(曲弾性率FMの測定)プレス成形機を用
い、プロピレン系重合体を230℃のプレスで5分余熱
後、60kg/cm2 で1分間加圧し、30℃のプレス
で5分間冷却し、75mm×12.5mm×3mmの試
験片を作製した。この試験片を23℃で48時間保持し
た後、東洋ボールドウィン社製テンシロンUTM250
0によりJIS K7203に従い、支点間距離50.
8mm、クロスヘッドスピード2mm/分で測定した。
【0045】(融点Tmの測定)PERKIN−ELM
ER社製の示差走査型熱量計DCS7を用いて測定し
た。まず、230℃まで昇温後5分間保持し、ついで2
0℃/分で−30℃まで冷却後、5分間保持した。その
後、再度20℃/分で昇温したときの融解ピークを融点
Tmとした。
【0046】(重量平均分子量Mwの測定) 1)検量線の作製 0.1重量%のBHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール)を含む1,2,4−トリクロロベン
ゼン10mlに、分子量の異なる3種の標準ポリスチレ
ン試料(昭和電工(株)社製)をそれぞれ2mgを入
れ、室温、暗所で1時間溶解し、その後GPC測定によ
りピークトップの溶出時間の測定を行なった。この測定
を繰り返し、計12点(分子量580から850万)の
分子量とピークトップの溶出時間より、3次式近似で検
量線を作製した。
【0047】2)重量平均分子量Mwの測定 試験管に0.1重量%のBHTを含む5mlの1,2,
4−トリクロロベンゼンを取り、これにポリプロピレン
(試料)約2.5mgを投入した。この試験管に栓をし
た後、160℃の恒温槽で2時間かけて試料を溶解させ
た。得られた溶液を焼結フィルターで濾過した後、濾液
をWaters社製ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー装置150Cを用いて測定し、得られたクロマト
グラムからMwを求めた。なおGPCのその他の測定条
件は以下のとおりである。
【0048】・検出器:示差屈折率計 ・カラム:昭和電工(株)製Shodex HT−G(1
本)および昭和電工(株)製Shodex HT−80
6M(2本)を直列に接続したもの ・カラム温度:140℃ ・溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン(BHT0.
1重量%を含む。) ・サンプル注入量:0.5ml ・溶媒流量:1ml/分 ・装置内でのサンプル注入待ち時間:30分(ポリスチ
レンは5分)
【0049】(キシレン可溶分Xsの測定)プロピレン
ランダム共重合体約2gを正確に秤量し(これをW
(g)とする)、これを窒素気流下で250mlの沸騰
キシレンに溶解させた。その後、この溶液を25℃まで
冷却し30分間放置し、生成した沈殿を速やかに濾過し
た。得られた濾液の100mlを採取して恒量を求めた
アルミ容器に入れ、これを窒素気流下で加熱することに
よりキシレンを蒸発させた。蒸発残分の重量を求め(こ
れをm(g)とする)、下記式(3)よりポリプロピレ
ンのキシレン可溶部Xsを求めた。 Xs(重量%)=m×250/W (3)
【0050】(沸騰ヘキサン可溶分Hsの測定)あらか
じめ恒量を求めた円筒濾紙(w1 (g)とする)に、プ
ロピレンランダム共重合体(w2 (g)とする)を入
れ、抽出溶媒にヘキサンを用いて、窒素気流下で6時間
ソックスレー抽出した。その後、円筒濾紙に残ったプロ
ピレンランダム共重合体を円筒濾紙とともに恒量となる
まで乾燥した(w3 (g)とする)。下記式(4)より
プロピレンランダム共重合体の沸騰ヘキサン可溶分Hs
を求めた。 Hs(重量%)=100×[(w2−(w3−w1)]/w2 (4)
【0051】(ヒートシール性の評価)プロピレン系重
合体より得られた50μm厚のフィルムを2枚重ね、幅
5mmのシールバーを用い1.5kg/cm2 の圧力で
1秒間、所定の温度でヒートシールした。この試料から
幅15mmの試験片を切り取り、剥離速度200mm/
分、T型剥離で剥離強度を測定した。この時の剥離強度
が300g/15mmとなるときのシールバーの温度を
ヒートシール開始温度(SIT)とした。
【0052】(耐ブロッキング性の評価)プロピレン系
重合体より得られた50μm厚のフィルムを2枚重ねて
プレス成形機にはさみ、60℃、10kg−Gの圧力で
24時間保持した。その後、このフィルムを100×1
00mm幅に切り取り、200mm/分で剥離試験を行
った。その時の剥離強度の値を耐ブロッキング性の指標
とした。この値が小さいほど耐ブロッキング性が良好な
ことを示す。
【0053】(蒸着強度の測定)得られた金属蒸着フィ
ルムの蒸着面にポリウレタン系接着剤を2g/m2 の厚
みで塗布し、その上に15μmのナイロンフィルムを張
りあわせた後、40℃で48時間保持した。この金属蒸
着フィルムから幅15mm、長さ200mmの試験片を
切り取り、剥離速度300mm/分で剥離試験を行い、
蒸着強度が100g/15mm幅以上の場合を○、それ
未満の場合を×とした。なお剥離は蒸着された金属とプ
ロピレンランダム共重合体フィルムの間で進行する。
【0054】(実施例1) 1)メタロセン触媒の調製 精製したトルエン3mlと有機金属化合物として0.5
mol/lのトリ−n−ブチルアルミニウム(以下TN
BAと略す)トルエン溶液0.1mlを混合し、1分間
撹拌した後、助触媒成分としてシリカ担持メチルアルミ
ノキサン(メチルアルミノキサン含量26.6重量%)
を100mg添加した。次に、メタロセン化合物として
ビス[2−メチル−4−(1−ナフチル)−(η5−1
−インデニル)]ジメチルシランジルコニウムジクロラ
イド(以下2MNIZと略す)の0.5mmol/l−
トルエン溶液2mlを添加し、室温で30分間、65℃
で30分間攪拌した。室温まで冷却後、トルエンを減圧
下で留去し、精製したヘキサン5mlとTNBAヘキサ
ン溶液0.1mlを混合した溶液を添加し、5分間撹拌
した。上澄み液を注射器で除去後、精製したヘキサン5
mlとTNBAヘキサン溶液0.1mlを混合した溶液
を添加し、プロピレン重合用触媒のスラリーを得た。
【0055】2)プロピレンランダム共重合体の製造 1.5lのオートクレーブに0.5mol/lのTNB
Aヘキサン溶液0.5ml、プロピレン330g、水素
270mlおよびエチレン3.2gを加え60℃に昇温
した。その後、上記プロピレン重合用触媒の全量をオー
トクレーブ中に圧入し、10分間重合を行い、プロピレ
ンランダム共重合体を得た。得られたプロピレンランダ
ム共重合体のプロピレン含有量、曲弾性率FM、融点T
m、CSD、キシレン可溶分Xs、沸騰ヘキサン可溶分
Hsの測定結果を表1に、融点Tmと曲弾性率FMの関
係を図1に示す。図1に示すように、実施例1のプロピ
レンランダム共重合体は、上記式(1)の関係を満たし
ていた。
【0056】3)プロピレンランダム共重合体フィルム
の製造 得られたプロピレンランダム共重合体に、塩素補足剤と
してステアリン酸カルシウム0.1重量部および酸化防
止剤としてジ−t−ブチルヒドロキシトルエン0.1重
量部を加え、ブラベンダー型ミキサー(東洋精機製、ラ
ボプラストミル)により200℃で5分間混練した。混
練後、プレス成形により約50μm厚のフィルムに成形
した。得られたフィルムのヒートシール開始温度SI
T、耐ブロッキング性の測定結果を表1に示す。
【0057】4)金属蒸着フィルムの製造 上記フィルムを真空蒸着装置にセットし、10-4Tor
r以下の真空下でアルミニウムを蒸着し、蒸着膜の厚み
が500オングストロームの金属蒸着フイルムを得た。
得られた金属蒸着フィルムの蒸着強度の測定結果を表1
に示す。
【0058】(実施例2)エチレンの使用量を5.3g
に変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた
プロピレンランダム共重合体、そのフィルムおよび金属
蒸着フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲弾性率
FMの関係を図1に示す。図1に示すように、実施例2
のプロピレンランダム共重合体は、上記式(1)の関係
を満たしていた。
【0059】(実施例3)エチレンの使用量を6.7g
に変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた
プロピレンランダム共重合体、そのフィルムおよび金属
蒸着フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲弾性率
FMの関係を図1に示す。図1に示すように、実施例3
のプロピレンランダム共重合体は、上記式(1)の関係
を満たしていた。
【0060】(実施例4)エチレンの使用量を9.6g
に変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られた
プロピレンランダム共重合体、そのフィルムおよび金属
蒸着フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲弾性率
FMの関係を図1に示す。図1に示すように、実施例4
のプロピレンランダム共重合体は、上記式(1)の関係
を満たしていた。
【0061】(比較例1) 1)プロピレン重合触媒 温度計、攪拌機を備えた200mlの三ツ口フラスコを
十分に窒素置換した後、ジエトキシマグネシウム1.1
1g(9.47mmol)、トルエン10mlおよびフ
タル酸ジ−n−ブチル0.46ml(1.73mmo
l)を仕込み、70℃、2時間攪拌した。その後、室温
まで冷却し、TiCl4 50mlを滴下ロートより1時
間かけて滴下し、滴下終了後、110℃まで昇温し、攪
拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温まで冷
却し、200mlのn−ヘキサンで3回洗浄し、50℃
で30分間減圧乾燥を行い、固体チタン触媒成分を得
た。
【0062】上記固体チタン触媒成分の7mgに、トリ
エチルアルミニウム1.5mmol、および電子供与体
成分としてシクロヘキシルメチルジメトキシシラン0.
3mmolを加えプロピレン重合触媒を調製した。
【0063】2)プロピレンランダム共重合体の製造 磁気攪拌機を備えた内容積1.5lのオートクレーブに
プロピレンを330g、エチレンを2.4gおよび水素
700ml(常圧での容積)を導入した。オートクレー
ブの内温を70℃まで昇温した。その後、上記プロピレ
ン重合触媒の全量を投入し15分間重合を行った。得ら
れたプロピレンランダム共重合体の評価結果を表1に、
融点Tmと曲弾性率FMの関係を図1に示す。図1に示
すように、比較例1のプロピレンランダム共重合体は、
上記式(1)の関係を満たしていなかった。
【0064】3)フィルムおよび金属蒸着フィルムの製
造 得られたプロピレンランダム共重合体から実施例1と同
様にフィルムおよび金属蒸着フィルムを製造した。得ら
れたフィルムおよび金属蒸着フィルムの評価結果を表1
に示す。
【0065】(比較例2)電子供与体成分としてジシク
ロペンチルジメトキシシランを用い、エチレンの使用量
を1.3gに変更した他は比較例1と同様に行った。得
られたプロピレンランダム共重合体、そのフィルムおよ
び金属蒸着フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲
弾性率FMの関係を図1に示す。図1に示すように、比
較例2のプロピレンランダム共重合体は、上記式(1)
の関係を満たしていたが、CSDの値が3.5を越えて
いた。
【0066】(比較例3)電子供与体成分としてジシク
ロペンチルジメトキシシランを用い、エチレンの使用量
を0.3gに変更した他は比較例1と同様に行った。得
られたプロピレンランダム共重合体、そのフィルムおよ
び金属蒸着フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲
弾性率FMの関係を図1に示す。図1に示すように、比
較例3のプロピレンランダム共重合体は、上記式(1)
の関係を満たしていたが、CSDの値が3.5を越えて
いた。
【0067】(比較例4) 1)プロピレン重合触媒 特開平9−59321号公報の実施例1中のチタン化合
物の調製および予備重合に従い、以下のようにして行っ
た。無水塩化マグネシウム0.95g(10mmo
l)、デカン10ml、および2−エチルヘキシルアル
コール4.7ml(30mmol)を125℃で2時間
加熱撹拌した。この溶液中に、無水フタル酸0.55g
(6.75mmol)を添加し、125℃でさらに1時
間撹拌を行い、均一溶液とした。室温まで冷却した後、
120℃に保持されたTiCl4 40ml(0.36m
ol)中に1時間にわたって全量適下した。その後、こ
の混合溶液の温度を2時間かけて110℃に昇温し、ジ
イソブチルフタレート0.54mlを添加し、110℃
で2時間撹拌した。撹拌終了後、濾過して固体を採取
し、この固体をTiCl4 140mlにて再懸濁させた
後、110℃で2時間撹拌した。撹拌終了後、熱濾過に
て固体を採取し、デカンおよびヘキサンにて、洗液中に
遊離のチタン化合物が検出されなくなるまで十分洗浄
し、固体チタン触媒成分を得た。
【0068】窒素置換した1lのオートクレーブに、精
製n−ヘキサン200ml、トリエチルアルミニウム5
0mmol、ジフェニルジメトキシシラン10mmo
l、ヨウ化メチル50mmolおよび上記固体チタン触
媒成分(チタン原子換算で5mmol)を仕込み、温度
を15℃に保持し、プロピレンを固体チタン触媒成分1
gに対し3gとなるように30分間連続的にオートクレ
ーブに導入した。30分後に反応を停止し、オートクレ
ーブ内を窒素で十分置換した。得られたスラリーの固体
部分を精製n−ヘキサンで4回洗浄し、プロピレン重合
触媒(チタン含有ポリプロピレン)を得た。分析の結
果、固体チタン触媒成分に対し2.1gのプロピレンが
重合されていた。
【0069】2)プロピレンランダム共重合体の製造 特開平9−59321号公報の実施例1中の本重合に記
載されている方法に準じ、以下のようにして行った。磁
気攪拌機を備えた内容積1.5lのオートクレーブにプ
ロピレンを330g、トリエチルアルミニウム0.3m
mol、t−ブチル(エチル)ジメトキシシラン0.1
5mmol、エチレンを3.0gおよび水素700ml
(常圧での容積)を導入した。オートクレーブの内温を
65℃まで昇温した。その後、上記プロピレン重合触媒
を固体チタン触媒換算で5mg投入し、30分間重合を
行った。得られたプロピレンランダム共重合体の評価結
果を表1に、融点Tmと曲弾性率FMの関係を図1に示
す。図1に示すように、比較例4のプロピレンランダム
共重合体は、上記式(1)の関係を満たしていなかっ
た。
【0070】3)フィルムおよび金属蒸着フィルムの製
造 得られたプロピレンランダム共重合体から実施例1と同
様にフィルムおよび金属蒸着フィルムを製造した。得ら
れたフィルムおよび金属蒸着フィルムの評価結果を表1
に示す。
【0071】(比較例5)エチレンの使用量を2.4g
に変更した他は比較例4と同様に行った。得られたプロ
ピレンランダム共重合体、そのフィルムおよび金属蒸着
フィルムの評価結果を表1に、融点Tmと曲弾性率FM
の関係を図1に示す。図1に示すように、比較例5のプ
ロピレンランダム共重合体は、上記式(1)の関係を満
たしていなかった。
【0072】(比較例6)メタロセン化合物として2M
NIZの代わりに1,2−ビス(η5−1−インデニ
ル)エタンハフニウムジクロライドを用いた以外は実施
例1と同様に行った。得られたプロピレンランダム共重
合体、そのフィルムおよび金属蒸着フィルムの評価結果
を表1に、融点Tmと曲弾性率FMの関係を図1に示
す。図1に示すように、比較例6のプロピレンランダム
共重合体は、上記式(1)の関係を満たしていなかっ
た。
【0073】
【表1】
【0074】実施例の結果より、本発明のプロピレンラ
ンダム共重合体は上記式(1)を満たし、かつCSDの
値が3.5以下であるため、キシレン可溶分、沸騰ヘキ
サン可溶分が少なく、これより得られるフィルムはヒー
トシール性と耐ブロッキング性のバランスが良好である
ことがわかる。さらに、上記フィルムに金属を蒸着した
金属蒸着フィルムは、蒸着強度に優れることがわかる。
【0075】一方、比較例1のように上記式(1)を満
たしておらず、CSDの値が3.5を越えるプロピレン
ランダム共重合体は、キシレン可溶分、沸騰ヘキサン可
溶分が多く、それからなるフィルムは、ヒートシール
性、耐ブロッキング性に劣る。また、比較例2,3のよ
うに上記式(1)を満たすが、CSDの値が3.5を越
えるプロピレンランダム共重合体は、キシレン可溶分、
沸騰ヘキサン可溶分が多く、それからなるフィルムは、
ヒートシール性、耐ブロッキング性に劣る。
【0076】また、比較例4,5にあるように、特開平
9−59321号公報に記載されているプロピレンラン
ダム共重合体、および比較例6プロピレンランダム共重
合体は、CSDの値が3.5以下であるが、上記式
(1)を満たしていないので、キシレン可溶分、沸騰ヘ
キサン可溶分が多く、それからなるフィルムは、耐ブロ
ッキング性が劣る。また、比較例1〜6のプロピレンラ
ンダム共重合体からなる金属蒸着フィルムは、蒸着強度
に劣る。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプロピレ
ンランダム共重合体からなるフィルムにあっては、剛性
とヒートシール性のバランスが良好で、耐ブロッキング
性に優れ、溶剤可溶分が少ない。また、このフィルムか
ら得られる金属蒸着フィルムは、剛性とヒートシール性
のバランスが良好で、耐ブロッキング性に優れ、溶剤可
溶分が少なく、さらに蒸着強度にも優れる。このような
プロピレン系重合体、それからなるフィルムおよび金属
蒸着フィルムは、特に、食品、医薬品分野における包装
用のフィルム等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明および従来のプロピレンランダム共重
合体の融点Tmと曲弾性率FMの関係を示したプロット
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C08F 210/06 210:00) C08L 23:00 (72)発明者 稲沢 伸太郎 大分県大分市大字中ノ洲2番地 日本ポリ オレフィン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 90.0〜99.9重量%のプロピレン
    と、10.0〜0.1重量%のプロピレン以外のα−オ
    レフィンとからなり、示差走査型熱量計により測定した
    融点TmとJIS K7203に従って測定した曲弾性
    率FMが下記式(1)の関係を満たし、 20,000≧218×Tm−FM (1) かつ下記式(2)(式中、[OO]はプロピレンランダ
    ム共重合体中におけるプロピレン以外のα−オレフィン
    −プロピレン以外のα−オレフィン連鎖のモル分率、
    [PP]はプロピレンランダム共重合体中におけるプロ
    ピレン−プロピレン連鎖のモル分率、[OP]はプロピ
    レンランダム共重合体中におけるプロピレン以外のα−
    オレフィン(プロピレン)−プロピレン(プロピレン以
    外のα−オレフィン)連鎖のモル分率を表わす)で定義
    されるCSDの値が3.5以下であることを特徴とする
    プロピレンランダム共重合体。 CSD=4[OO]×[PP]/[OP]2 (2)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプロピレンランダム共重
    合体からなることを特徴とするフィルム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフィルムに金属および/
    またはその酸化物を蒸着してなることを特徴とする金属
    蒸着フィルム。
JP6593498A 1998-03-16 1998-03-16 プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム Pending JPH11263812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6593498A JPH11263812A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6593498A JPH11263812A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11263812A true JPH11263812A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13301297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6593498A Pending JPH11263812A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11263812A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292504A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Tohcello Co Ltd 蒸着用プロピレン系重合体フィルム及び蒸着フィルム
JP2006504858A (ja) * 2002-10-15 2006-02-09 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク オレフィン重合のための複数触媒系及びそれらから生成されたポリマー
JP2008208224A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Japan Polypropylene Corp プロピレン・エチレンランダム共重合体
JP2016537474A (ja) * 2013-12-09 2016-12-01 バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 多層金属蒸着フィルム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504858A (ja) * 2002-10-15 2006-02-09 エクソンモービル・ケミカル・パテンツ・インク オレフィン重合のための複数触媒系及びそれらから生成されたポリマー
JP2004292504A (ja) * 2003-03-25 2004-10-21 Tohcello Co Ltd 蒸着用プロピレン系重合体フィルム及び蒸着フィルム
JP2008208224A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Japan Polypropylene Corp プロピレン・エチレンランダム共重合体
JP2016537474A (ja) * 2013-12-09 2016-12-01 バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ 多層金属蒸着フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7238135B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびこれを用いて調製されたオレフィン系重合体
CN106062014B (zh) 具有高熔点的异相丙烯共聚物
CN104755511B (zh) 丙烯共聚物组合物及其制备方法
WO2020064314A1 (en) Propylene copolymer with excellent optical properties
JP4688247B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および用途
JPH02150406A (ja) 改良されたポリプロピレン、その製造方法およびこの改良されたポリプロピレンから製造された製品
WO1999009098A1 (en) Propylene polymer composition and films made therefrom
JPH11335499A (ja) プロペンの重合体及びその製造方法、並びにその使用方法
JP2002105258A (ja) 透明なエラストマー熱可塑性ポリオレフィン組成物
JP4414513B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物およびその製造方法
US20060222849A1 (en) Propylene random copolymers and use thereof
AU749455B2 (en) Novel narrow molecular weight distribution copolymers containing long chain branches and process to form same
JP5400807B2 (ja) 1−ブテンターポリマー
AU774353B2 (en) High-molecular polypropylene with a broad distribution of the molecular weight and a short isotactic sequence length
WO1998030614A1 (en) Propylene/ethylene copolymer, process for the production thereof, and molded articles thereof
JP5260846B2 (ja) 包装材料用プロピレン系樹脂組成物
JPH0931264A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物からなる容器
JPH11263812A (ja) プロピレンランダム共重合体、それからなるフィルムおよび金属蒸着フィルム
JP4902042B2 (ja) 積層体の製造方法
CN100392010C (zh) 聚烯烃树脂改性剂,聚烯烃树脂组合物和取向聚烯烃膜
JPH09110934A (ja) プロピレン−エチレン共重合体およびその製造方法ならびにその成形品
JP2923026B2 (ja) ブテン―1の共重合体及びそれを含有する樹脂組成物
JP2002348316A (ja) プロピレン重合体、その組成物および成形体
JP5052068B2 (ja) 包装材料用プロピレン系樹脂組成物およびその用途
JP5684024B2 (ja) プロピレン系樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050107

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060921

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061017

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02