JPH11263880A - 熱可塑性エラストマー組成物、パウダー、ペレット及び成形体 - Google Patents
熱可塑性エラストマー組成物、パウダー、ペレット及び成形体Info
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- JPH11263880A JPH11263880A JP10339432A JP33943298A JPH11263880A JP H11263880 A JPH11263880 A JP H11263880A JP 10339432 A JP10339432 A JP 10339432A JP 33943298 A JP33943298 A JP 33943298A JP H11263880 A JPH11263880 A JP H11263880A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 粉末成形性及び耐寒性に優れ、かつ折り曲げ
ても白化しにくい成形体を与える熱可塑性エラストマー
組成物、同パウダー、ペレット及び成形体。 【解決手段】 下記(A)、(B−1)及び(B−2)
を含有し、(A)100重量部、(B−1)及び(B−
2)の合計含有量が10〜250重量部であり、250
℃における複素動的粘度が1.5×105ポイズ以下、
ニュートン粘性指数nが0.67以下である熱可塑性エ
ラストマー組成物 (A):ポリオレフィン系樹脂 (B−1):(A)と混練して得られる組成物の−70〜
30℃の温度範囲に2つのtanδピークを与える共役
ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物 (B−2):(A)と混練して得られる組成物の−70〜
30℃の温度範囲に新たな単一tanδピークを与える
共役ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物
ても白化しにくい成形体を与える熱可塑性エラストマー
組成物、同パウダー、ペレット及び成形体。 【解決手段】 下記(A)、(B−1)及び(B−2)
を含有し、(A)100重量部、(B−1)及び(B−
2)の合計含有量が10〜250重量部であり、250
℃における複素動的粘度が1.5×105ポイズ以下、
ニュートン粘性指数nが0.67以下である熱可塑性エ
ラストマー組成物 (A):ポリオレフィン系樹脂 (B−1):(A)と混練して得られる組成物の−70〜
30℃の温度範囲に2つのtanδピークを与える共役
ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物 (B−2):(A)と混練して得られる組成物の−70〜
30℃の温度範囲に新たな単一tanδピークを与える
共役ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性エラスト
マー組成物、パウダー、ペレット及び成形体に関するも
のである。更に詳しくは、本発明は、粉末成形性及び耐
寒性に優れ、かつ折り曲げても白化しにくい熱可塑性エ
ラストマーの成形体を与える熱可塑性エラストマー組成
物並びに該熱可塑性エラストマー組成物を用いて得られ
るペレット及び成形体に関するものである。
マー組成物、パウダー、ペレット及び成形体に関するも
のである。更に詳しくは、本発明は、粉末成形性及び耐
寒性に優れ、かつ折り曲げても白化しにくい熱可塑性エ
ラストマーの成形体を与える熱可塑性エラストマー組成
物並びに該熱可塑性エラストマー組成物を用いて得られ
るペレット及び成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に皮シボ、ステッチなどの複
雑な凹凸模様を有するシート状の成形体は、自動車内装
部品などの表皮材として用いられている。かかる成形体
として、従来の塩化ビニル系樹脂の成形体の代替物とし
て、オレフィン系熱可塑性エラストマーが粉砕されてな
るパウダーを粉末成形して得られる成形体が提案されて
いる(たとえば、特開平3−199579号公報及び特
開平3−199589号公報を参照)。しかしながら、
かかる熱可塑性エラストマーが粉砕されてなるパウダー
を粉末成形して得られる成形体は、耐寒性及び折り曲げ
たときの耐白化性が不十分といった問題がある。
雑な凹凸模様を有するシート状の成形体は、自動車内装
部品などの表皮材として用いられている。かかる成形体
として、従来の塩化ビニル系樹脂の成形体の代替物とし
て、オレフィン系熱可塑性エラストマーが粉砕されてな
るパウダーを粉末成形して得られる成形体が提案されて
いる(たとえば、特開平3−199579号公報及び特
開平3−199589号公報を参照)。しかしながら、
かかる熱可塑性エラストマーが粉砕されてなるパウダー
を粉末成形して得られる成形体は、耐寒性及び折り曲げ
たときの耐白化性が不十分といった問題がある。
【0003】たとえば、該成形体をエアバッグ内蔵イン
ストルメントパネルの表皮材として用いた場合、低温
(−30〜−40℃)かつ非常に速い展開速度(1〜1
00m/秒)で、脆性的に破壊しないことが必要にな
る。耐寒性が不十分であると、衝突の際にエアバッグが
正確に展開しないどころか、表皮材の破片が運転手等の
顔面等に飛散して負傷する危険性がある。
ストルメントパネルの表皮材として用いた場合、低温
(−30〜−40℃)かつ非常に速い展開速度(1〜1
00m/秒)で、脆性的に破壊しないことが必要にな
る。耐寒性が不十分であると、衝突の際にエアバッグが
正確に展開しないどころか、表皮材の破片が運転手等の
顔面等に飛散して負傷する危険性がある。
【0004】更に、折り曲げられたときに白化し易いた
め、該成形体の製造時に該成形体を金型から取り出すと
きや該成形体を基材に貼合する前に該成形体を予備賦形
するときに、該成形体の折り曲げられた部分が白化し易
いという問題があった。
め、該成形体の製造時に該成形体を金型から取り出すと
きや該成形体を基材に貼合する前に該成形体を予備賦形
するときに、該成形体の折り曲げられた部分が白化し易
いという問題があった。
【0005】このような不具合を解決するために、該成
形体の折り曲げられた部分が白化しにくい熱可塑性エラ
ストマー組成物及びその成形体について提案されている
(WO/97−00911号公報を参照)。しかし、折
り曲げたときの耐白化性は十分であるものの、耐寒性に
関してはまだ不十分であった。
形体の折り曲げられた部分が白化しにくい熱可塑性エラ
ストマー組成物及びその成形体について提案されている
(WO/97−00911号公報を参照)。しかし、折
り曲げたときの耐白化性は十分であるものの、耐寒性に
関してはまだ不十分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、粉末成形性及び耐寒性に
優れ、かつ折り曲げても白化しにくい熱可塑性エラスト
マーの成形体を与える熱可塑性エラストマー組成物、パ
ウダー、ペレット及び成形体を提供する点に存するもの
である。
明が解決しようとする課題は、粉末成形性及び耐寒性に
優れ、かつ折り曲げても白化しにくい熱可塑性エラスト
マーの成形体を与える熱可塑性エラストマー組成物、パ
ウダー、ペレット及び成形体を提供する点に存するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
第一の発明は、下記(A)、(B−1)及び(B−2)
を含有し、(A)の含有量が100重量部であり、(B
−1)及び(B−2)の合計含有量が10〜250重量
部であり、250℃における複素動的粘度η*(1)が
1.5×105ポイズ以下であり、かつニュートン粘性
指数nが0.67以下である熱可塑性エラストマー組成
物に係るものである。 (A):ポリオレフィン系樹脂 (B−1):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70〜30℃の温度範囲に2つのtanδピーク
を与える共役ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水
添物 (B−2):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70℃〜30℃の温度範囲に(A)のtanδピー
ク温度及び(B−2)のtanδピーク温度のいずれと
も異なる温度に新たな単一tanδピークを与える共役
ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物
第一の発明は、下記(A)、(B−1)及び(B−2)
を含有し、(A)の含有量が100重量部であり、(B
−1)及び(B−2)の合計含有量が10〜250重量
部であり、250℃における複素動的粘度η*(1)が
1.5×105ポイズ以下であり、かつニュートン粘性
指数nが0.67以下である熱可塑性エラストマー組成
物に係るものである。 (A):ポリオレフィン系樹脂 (B−1):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70〜30℃の温度範囲に2つのtanδピーク
を与える共役ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水
添物 (B−2):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70℃〜30℃の温度範囲に(A)のtanδピー
ク温度及び(B−2)のtanδピーク温度のいずれと
も異なる温度に新たな単一tanδピークを与える共役
ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水添物
【0008】また、本発明のうち、第二の発明は、前記
第一の発明の熱可塑性エラストマー組成物からなるパウ
ダーに係るものである。
第一の発明の熱可塑性エラストマー組成物からなるパウ
ダーに係るものである。
【0009】また、本発明のうち第三の発明は、上記第
一の発明の熱可塑性エラストマー組成物うち、250℃
における複素動的粘度η*(1)が5×104ポイズ以下
であり、かつニュートン粘性指数nが0.28以下であ
る熱可塑性エラストマー組成物からなるペレットに係る
ものである。
一の発明の熱可塑性エラストマー組成物うち、250℃
における複素動的粘度η*(1)が5×104ポイズ以下
であり、かつニュートン粘性指数nが0.28以下であ
る熱可塑性エラストマー組成物からなるペレットに係る
ものである。
【0010】また、本発明のうち、第四の発明は、前記
第二及び第三の発明の熱可塑性エラストマー組成物から
なるパウダー又はペレットを粉末成形して得られる成形
体に係るものである。
第二及び第三の発明の熱可塑性エラストマー組成物から
なるパウダー又はペレットを粉末成形して得られる成形
体に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の成分(A)はポリオレフ
ィン系樹脂であり、高い結晶性を有する1種類以上のオ
レフィンの重合体又は共重合体から選ばれる少なくとも
1種類である。該オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなど
の炭素原子数が2〜8のオレフィンがあげられる。該
(A)の結晶化度は50%以上であることが好ましい。
該(A)の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(1−ブテン)、プロピレンとそれ以外のα−オレフ
ィン(たとえば1−ブテンなど)との共重合体があげら
れる。(A)がプロピレン・エチレン共重合体又はプロ
ピレン・1−ブテン共重合体である場合には、本発明の
熱可塑性エラストマー組成物は、耐熱性・柔軟性に優れ
た成形体を与えうる点で好ましい。
ィン系樹脂であり、高い結晶性を有する1種類以上のオ
レフィンの重合体又は共重合体から選ばれる少なくとも
1種類である。該オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなど
の炭素原子数が2〜8のオレフィンがあげられる。該
(A)の結晶化度は50%以上であることが好ましい。
該(A)の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(1−ブテン)、プロピレンとそれ以外のα−オレフ
ィン(たとえば1−ブテンなど)との共重合体があげら
れる。(A)がプロピレン・エチレン共重合体又はプロ
ピレン・1−ブテン共重合体である場合には、本発明の
熱可塑性エラストマー組成物は、耐熱性・柔軟性に優れ
た成形体を与えうる点で好ましい。
【0012】また、2段階以上で、エチレン及び炭素原
子数が3〜8のα−オレフィンから選ばれる2種類以上
のモノマーが共重合されてなる共重合体を用いることも
できる。たとえば、第一段階でプロピレンを単独重合さ
せ、第二段階でプロピレンと、エチレン、又はプロピレ
ン以外のα−オレフィンとを共重合させて得られる共重
合体を用いることができる。
子数が3〜8のα−オレフィンから選ばれる2種類以上
のモノマーが共重合されてなる共重合体を用いることも
できる。たとえば、第一段階でプロピレンを単独重合さ
せ、第二段階でプロピレンと、エチレン、又はプロピレ
ン以外のα−オレフィンとを共重合させて得られる共重
合体を用いることができる。
【0013】なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成
物の粉末を用いて粉末成形法によって成形体を製造する
場合に、得られる成形体の強度の観点から、(A)の、
JIS K−7210に準拠して230℃、荷重2.1
6kgfで測定したメルトフローレート(MFR)は、
通常は20〜500g/10分、好ましくは50〜 30
0g/10分、特に好ましくは100〜300g/10分
の範囲内である。
物の粉末を用いて粉末成形法によって成形体を製造する
場合に、得られる成形体の強度の観点から、(A)の、
JIS K−7210に準拠して230℃、荷重2.1
6kgfで測定したメルトフローレート(MFR)は、
通常は20〜500g/10分、好ましくは50〜 30
0g/10分、特に好ましくは100〜300g/10分
の範囲内である。
【0014】本発明の成分(B−1)は、(A)と混練
して得られる組成物の固体粘弾性測定により得られたt
anδ−温度依存性曲線において、−70〜30℃の温
度範囲に2つのtanδピークを与える共役ジエン系熱
可塑性エラストマー又はその水添物である。
して得られる組成物の固体粘弾性測定により得られたt
anδ−温度依存性曲線において、−70〜30℃の温
度範囲に2つのtanδピークを与える共役ジエン系熱
可塑性エラストマー又はその水添物である。
【0015】また、本発明の成分(B−2)は、(A)
と混練して得られる組成物の固体粘弾性測定により得ら
れたtanδ−温度依存性曲線において、−70〜30
℃の温度範囲に(A)のtanδピーク温度及び(B−
2)のtanδピーク温度のいずれとも異なる温度に新
たな単一tanδピークを与える共役ジエン系熱可塑性
エラストマー又はその水添物である。
と混練して得られる組成物の固体粘弾性測定により得ら
れたtanδ−温度依存性曲線において、−70〜30
℃の温度範囲に(A)のtanδピーク温度及び(B−
2)のtanδピーク温度のいずれとも異なる温度に新
たな単一tanδピークを与える共役ジエン系熱可塑性
エラストマー又はその水添物である。
【0016】(B−1)及び(B−2)の共役ジエン系
熱可塑性エラストマー又はその水添物としては、共役ジ
エン系ゴム質重合体、水添共役ジエン系ゴム質重合体な
どがあげられる。
熱可塑性エラストマー又はその水添物としては、共役ジ
エン系ゴム質重合体、水添共役ジエン系ゴム質重合体な
どがあげられる。
【0017】共役ジエン系ゴム質重合体とは、共役ジエ
ン重合体ゴム又は共役ジエン系共重合体ゴムである。
ン重合体ゴム又は共役ジエン系共重合体ゴムである。
【0018】共役ジエン重合体ゴムとは、少なくとも1
種の共役ジエンが重合もしくは共重合してなる重合体ゴ
ムである。共役ジエンの例としては、たとえばブタジエ
ン、イソプレン、ペンタジエン、2,3−ジメチルブタ
ジエンなどの炭素原子数4〜8の共役ジエンがあげられ
る。
種の共役ジエンが重合もしくは共重合してなる重合体ゴ
ムである。共役ジエンの例としては、たとえばブタジエ
ン、イソプレン、ペンタジエン、2,3−ジメチルブタ
ジエンなどの炭素原子数4〜8の共役ジエンがあげられ
る。
【0019】共役ジエン重合体との例としては、ポリブ
タジエン、ポリイソプレン、ポリペンタジエン、ブタジ
エン−イソプレン共重合体などがあげられる。
タジエン、ポリイソプレン、ポリペンタジエン、ブタジ
エン−イソプレン共重合体などがあげられる。
【0020】共役ジエン系共重合体ゴムとは、上記と同
様の共役ジエンと該共役ジエン以外の単量体との共重合
体ゴムである。共役ジエン以外の単量体としては、たと
えばビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、エチ
レン性不飽和カルボン酸エステル化合物、ビニルニトリ
ル化合物などがあげられ、中でもビニル芳香族化合物が
好ましい。
様の共役ジエンと該共役ジエン以外の単量体との共重合
体ゴムである。共役ジエン以外の単量体としては、たと
えばビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、エチ
レン性不飽和カルボン酸エステル化合物、ビニルニトリ
ル化合物などがあげられ、中でもビニル芳香族化合物が
好ましい。
【0021】ビニル芳香族化合物は、そのビニル基の1
位又は2位がメチル基などのアルキル基などで置換され
ていてもよい。ビニル芳香族化合物の例としては、スチ
レン、pーメチルスチレン、αーメチルスチレンなどの
炭素原子数8〜12のビニル芳香族化合物があげられ
る。
位又は2位がメチル基などのアルキル基などで置換され
ていてもよい。ビニル芳香族化合物の例としては、スチ
レン、pーメチルスチレン、αーメチルスチレンなどの
炭素原子数8〜12のビニル芳香族化合物があげられ
る。
【0022】ビニルエステル化合物としては酢酸ビニル
などが例示される。
などが例示される。
【0023】エチレン性不飽和カルボン酸エステル化合
物としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルなどが例示さ
れる。
物としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルなどが例示さ
れる。
【0024】ビニルニトリル化合物としてはアクリロニ
トリル、メタアクリロニトリルなどが例示される。
トリル、メタアクリロニトリルなどが例示される。
【0025】このような共役ジエン系共重合体ゴムとし
ては、たとえばブタジエン−スチレン共重合体ゴム、イ
ソプレン−スチレン共重合体ゴム、ブタジエン−イソプ
レン−スチレン共重合体ゴム、ブタジエン−p−メチル
スチレン共重合体ゴムなどの共役ジエン−ビニル芳香族
化合物共重合体ゴム、ブタジエン−酢酸ビニル共重合体
などの共役ジエン−ビニルエステル化合物共重合体ゴ
ム、ブタジエン−メタクリル酸共重合体ゴム、ブタジエ
ン−アクリル酸メチル共重合体などの共役ジエン−エチ
レン性不飽和カルボン酸エステル化合物共重合体ゴム、
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体などの共役ジエ
ン−ビニルニトリル化合物共重合体ゴムなどがあげられ
る。
ては、たとえばブタジエン−スチレン共重合体ゴム、イ
ソプレン−スチレン共重合体ゴム、ブタジエン−イソプ
レン−スチレン共重合体ゴム、ブタジエン−p−メチル
スチレン共重合体ゴムなどの共役ジエン−ビニル芳香族
化合物共重合体ゴム、ブタジエン−酢酸ビニル共重合体
などの共役ジエン−ビニルエステル化合物共重合体ゴ
ム、ブタジエン−メタクリル酸共重合体ゴム、ブタジエ
ン−アクリル酸メチル共重合体などの共役ジエン−エチ
レン性不飽和カルボン酸エステル化合物共重合体ゴム、
ブタジエン−アクリロニトリル共重合体などの共役ジエ
ン−ビニルニトリル化合物共重合体ゴムなどがあげられ
る。
【0026】水添共役ジエン系ゴムとは、前記共役ジエ
ン重合体ゴム又は共役ジエン系共重合体ゴムが水添され
てなる水添共役ジエン重合体ゴム又は水添共役ジエン系
共重合体ゴムであり、かかる水添共役ジエン系ゴムとし
ては、上記した共役ジエン系ゴムの水添物があげられ
る。
ン重合体ゴム又は共役ジエン系共重合体ゴムが水添され
てなる水添共役ジエン重合体ゴム又は水添共役ジエン系
共重合体ゴムであり、かかる水添共役ジエン系ゴムとし
ては、上記した共役ジエン系ゴムの水添物があげられ
る。
【0027】このようなゴム質重合体は、たとえば特開
平2−36244号公報、特開平3―72512号公
報、特開平7―118335号公報、特開昭56−38
338号公報、特開昭61−60739号公報などに記
載された方法によって容易に製造することができる。
平2−36244号公報、特開平3―72512号公
報、特開平7―118335号公報、特開昭56−38
338号公報、特開昭61−60739号公報などに記
載された方法によって容易に製造することができる。
【0028】なお、共役ジエン系共重合体ゴム又は水添
共役ジエン系共重合体ゴムは共役ジエン以外の単量体単
位の含有量が50重量%以下、好ましくは20重量%以
下であることが、柔軟性に優れた成形体が得られる点で
好ましい。
共役ジエン系共重合体ゴムは共役ジエン以外の単量体単
位の含有量が50重量%以下、好ましくは20重量%以
下であることが、柔軟性に優れた成形体が得られる点で
好ましい。
【0029】この含有量が50重量%を超えると、熱可
塑性エラストマー組成物を成形して得られる成形体は折
り曲げたときに白化しやすい傾向がある。
塑性エラストマー組成物を成形して得られる成形体は折
り曲げたときに白化しやすい傾向がある。
【0030】(B−1)として水添共役ジエン系ゴムを
用いる場合、(B−1)としては、水添された全共役ジ
エン単位の数に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添
された共役ジエン単位の数の割合が、重合の際に用いら
れる共役ジエン単量体の種類によって異なるが、通常は
50%未満であり、好ましくは10〜45%、さらは2
0〜40%であることが好ましい。かかる割合は、1H
−NMR測定により求めることができる。
用いる場合、(B−1)としては、水添された全共役ジ
エン単位の数に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添
された共役ジエン単位の数の割合が、重合の際に用いら
れる共役ジエン単量体の種類によって異なるが、通常は
50%未満であり、好ましくは10〜45%、さらは2
0〜40%であることが好ましい。かかる割合は、1H
−NMR測定により求めることができる。
【0031】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、(B−1)は、数μm以上の単位で(A)の非晶
相にドメインを形成する性質を有することが、透過型電
子顕微鏡(TEM)によって観察される。
いて、(B−1)は、数μm以上の単位で(A)の非晶
相にドメインを形成する性質を有することが、透過型電
子顕微鏡(TEM)によって観察される。
【0032】(B−2)として水添共役ジエン系ゴムを
用いる場合、(B−2)としては、水添された全共役ジ
エン単位の数に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添
された共役ジエン単位の数の割合が、重合の際に用いら
れる共役ジエン単量体の種類によって異なるが、通常は
50%以上であり、好ましくは60〜95%、更には7
0〜90%であることが好ましい。かかる割合は、1H
−NMR測定により求めることができる。
用いる場合、(B−2)としては、水添された全共役ジ
エン単位の数に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添
された共役ジエン単位の数の割合が、重合の際に用いら
れる共役ジエン単量体の種類によって異なるが、通常は
50%以上であり、好ましくは60〜95%、更には7
0〜90%であることが好ましい。かかる割合は、1H
−NMR測定により求めることができる。
【0033】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、(B−2)は、数十nm単位で(A)の非晶相の
中に微分散する性質を有することが、透過型電子顕微鏡
(TEM)によって観察される。
いて、(B−2)は、数十nm単位で(A)の非晶相の
中に微分散する性質を有することが、透過型電子顕微鏡
(TEM)によって観察される。
【0034】(B−1)は、(A)と混練して得られる
組成物の固体粘弾性測定により得られたtanδ−温度
依存性曲線において、−70〜30℃の温度範囲に2つ
のtanδピークを与えるものである。なお、この挙動
は(B−1)及び(A)の混練強度に依存しない。
組成物の固体粘弾性測定により得られたtanδ−温度
依存性曲線において、−70〜30℃の温度範囲に2つ
のtanδピークを与えるものである。なお、この挙動
は(B−1)及び(A)の混練強度に依存しない。
【0035】また、(B−2)は、(A)と混練して得
られる組成物の固体粘弾性測定により得られたtanδ
−温度依存性曲線において、−70〜30℃の温度範囲
に、(A)のtanδピーク温度及び(B−2)のta
nδピーク温度のいずれとも異なる温度に新たな単一t
anδピークを与えることを特徴とするゴム質重合体で
ある。新たなtanδピークのピーク温度は、(A)の
tanδピーク温度及び(B−2)のtanδピーク温
度のいずれとも異なっていればよいが、通常はオレフィ
ン系樹脂のピーク温度よりも低温側である。
られる組成物の固体粘弾性測定により得られたtanδ
−温度依存性曲線において、−70〜30℃の温度範囲
に、(A)のtanδピーク温度及び(B−2)のta
nδピーク温度のいずれとも異なる温度に新たな単一t
anδピークを与えることを特徴とするゴム質重合体で
ある。新たなtanδピークのピーク温度は、(A)の
tanδピーク温度及び(B−2)のtanδピーク温
度のいずれとも異なっていればよいが、通常はオレフィ
ン系樹脂のピーク温度よりも低温側である。
【0036】なお、(B−2)は(A)の非晶相の中に
極めて良く分散する性質を有するため、剪断速度1×1
02秒-1という比較的弱い混練強度以上の条件で混練す
れば、上記の挙動が観察される。
極めて良く分散する性質を有するため、剪断速度1×1
02秒-1という比較的弱い混練強度以上の条件で混練す
れば、上記の挙動が観察される。
【0037】固体粘弾性測定は、通常の固体粘弾性測定
装置を用いて行うことができる。
装置を用いて行うことができる。
【0038】(B−1)及び(B−2)として、上記の
特定の特性を有するゴム質重合体を組み合わせて用いる
ことにより、はじめて耐寒性に優れ、かつ折り曲げても
白化しにくい成形体を与えるという効果を実現すること
ができる。
特定の特性を有するゴム質重合体を組み合わせて用いる
ことにより、はじめて耐寒性に優れ、かつ折り曲げても
白化しにくい成形体を与えるという効果を実現すること
ができる。
【0039】(B−1)及び(B−2)のMFRは、2
〜300g/10分が好ましく、更に好ましくは5〜1
00g/10分、特に好ましくは10〜50g/10分
であることが、本発明の熱可塑性エラストマー組成物を
粉末成形して成形体を製造する場合に外観、強度に優れ
る成形体が得られる点で好ましい。
〜300g/10分が好ましく、更に好ましくは5〜1
00g/10分、特に好ましくは10〜50g/10分
であることが、本発明の熱可塑性エラストマー組成物を
粉末成形して成形体を製造する場合に外観、強度に優れ
る成形体が得られる点で好ましい。
【0040】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
上記(A)、(B−1)及び(B−2)を含有し、
(A)の含有量が100重量部であり、(B−1)及び
(B−2)の合計含有量が10〜250重量部、好まし
くは40〜200重量部のものである。(B−1)及び
(B−2)の合計量が過少であると、得られた成形体の
柔軟性が劣り、一方過多であると得られた成形体にべと
つき感が生じる。
上記(A)、(B−1)及び(B−2)を含有し、
(A)の含有量が100重量部であり、(B−1)及び
(B−2)の合計含有量が10〜250重量部、好まし
くは40〜200重量部のものである。(B−1)及び
(B−2)の合計量が過少であると、得られた成形体の
柔軟性が劣り、一方過多であると得られた成形体にべと
つき感が生じる。
【0041】(B−1)と(B−2)の重量比は、通常
5:95〜95:5であり、好ましくは10:90〜9
0:10である。(B−1)が過少であると得られた成
形体の耐寒性が劣る場合があり、一方(B−1)が過多
であると得られた成形体の耐折れじわ白化性に劣る場合
がある。
5:95〜95:5であり、好ましくは10:90〜9
0:10である。(B−1)が過少であると得られた成
形体の耐寒性が劣る場合があり、一方(B−1)が過多
であると得られた成形体の耐折れじわ白化性に劣る場合
がある。
【0042】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
必須の成分である(A)、(B−1)及び(B−2)に
加えて、(C)エチレン・α−オレフィン系共重合体を
含有してもよい。(C)を含有する場合には、本発明に
おける耐寒性及び折り曲げた際の耐白化性を低下するこ
となしに、コストパフォーマンスに優れる熱可塑性エラ
ストマー組成物を与える。
必須の成分である(A)、(B−1)及び(B−2)に
加えて、(C)エチレン・α−オレフィン系共重合体を
含有してもよい。(C)を含有する場合には、本発明に
おける耐寒性及び折り曲げた際の耐白化性を低下するこ
となしに、コストパフォーマンスに優れる熱可塑性エラ
ストマー組成物を与える。
【0043】(C)であるエチレン・α−オレフィン系
共重合体ゴムとは、エチレン及びα−オレフィンの共重
合体、エチレン、α−オレフィン及び非共役ジエンの共
重合体などであって、結晶性をほとんど有しない重合体
又は結晶化度が50%未満である重合体である。ここで
α−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、3−
メチル−1−ブテンなどの炭素原子数3〜10のα−オ
レフィンが、非共役ジエンとしてはジシクロペンタジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、1,5−シクロオクタジエン、2−メチレン
−5−ノルボルネンなどの炭素原子数5〜15の非共役
ジエンなどがそれぞれ例示される。かかるエチレン−α
−オレフィン系共重合体ゴムとしては、たとえばエチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合体ゴム(以下、「EPDM」と
称する。)などがあげられる。かかるエチレン−α−オ
レフィン系共重合体ゴムは、架橋されていてもよい。
共重合体ゴムとは、エチレン及びα−オレフィンの共重
合体、エチレン、α−オレフィン及び非共役ジエンの共
重合体などであって、結晶性をほとんど有しない重合体
又は結晶化度が50%未満である重合体である。ここで
α−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、3−
メチル−1−ブテンなどの炭素原子数3〜10のα−オ
レフィンが、非共役ジエンとしてはジシクロペンタジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、1,5−シクロオクタジエン、2−メチレン
−5−ノルボルネンなどの炭素原子数5〜15の非共役
ジエンなどがそれぞれ例示される。かかるエチレン−α
−オレフィン系共重合体ゴムとしては、たとえばエチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−1−ブテン共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン−5−エチリデン−
2−ノルボルネン共重合体ゴム(以下、「EPDM」と
称する。)などがあげられる。かかるエチレン−α−オ
レフィン系共重合体ゴムは、架橋されていてもよい。
【0044】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
中のα−オレフィン単位含有量は、好ましくは5〜40
重量%、より好ましくは10〜35重量%の範囲であ
り、エチレン単位含有量は、通常は60〜95重量%、
好ましくは65〜90重量%である。α−オレフィン単
位含有量及びエチレン単位含有量は、13C−NMR法
や、赤外線吸光分光法などによって求めることができ
る。なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成物からな
るパウダー又はペレットを用いて粉末成形法によって成
形体を製造する場合には、得られる成形体の強度の観点
から、このエチレン・α−オレフィン系共重合体ゴム
の、ASTM D−927−57Tに準じて100℃で
測定したムーニー粘度{ML1+4(100℃)}は、好ま
しくは10〜350、より好ましくは15〜300の範
囲内である。
中のα−オレフィン単位含有量は、好ましくは5〜40
重量%、より好ましくは10〜35重量%の範囲であ
り、エチレン単位含有量は、通常は60〜95重量%、
好ましくは65〜90重量%である。α−オレフィン単
位含有量及びエチレン単位含有量は、13C−NMR法
や、赤外線吸光分光法などによって求めることができ
る。なお、本発明の熱可塑性エラストマー組成物からな
るパウダー又はペレットを用いて粉末成形法によって成
形体を製造する場合には、得られる成形体の強度の観点
から、このエチレン・α−オレフィン系共重合体ゴム
の、ASTM D−927−57Tに準じて100℃で
測定したムーニー粘度{ML1+4(100℃)}は、好ま
しくは10〜350、より好ましくは15〜300の範
囲内である。
【0045】(C)を用いる場合の(C)の量は、
(A)100重量部に対して250重量部以下であり、
好ましくは20〜200重量部である。(C)が過多で
あると得られた成形体にべとつき感が生じる場合があ
る。
(A)100重量部に対して250重量部以下であり、
好ましくは20〜200重量部である。(C)が過多で
あると得られた成形体にべとつき感が生じる場合があ
る。
【0046】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
250℃における複素動的粘度η*(1)が1.5×1
05ポイズ以下であることが成形加工性の観点から必要
であるが、後述する粉末成形法に用いられるパウダーに
適用される熱可塑性エラストマー場合には、成形加工性
の観点から、250℃における複素動的粘度η*(1)
が1×102〜8×104ポイズであることが好ましく、
より好ましくは3×102〜5×103ポイズである。
250℃における複素動的粘度η*(1)が1.5×1
05ポイズ以下であることが成形加工性の観点から必要
であるが、後述する粉末成形法に用いられるパウダーに
適用される熱可塑性エラストマー場合には、成形加工性
の観点から、250℃における複素動的粘度η*(1)
が1×102〜8×104ポイズであることが好ましく、
より好ましくは3×102〜5×103ポイズである。
【0047】また、後述する粉末成形法に用いられるペ
レットであって、溶剤処理法、ストランドカット法又は
ダイフェースカット法によって製造されるペレットに適
用される熱可塑性エラストマー組成物の場合には、成形
加工性の観点から、250℃における複素動的粘度η*
(1)が5×104ポイズ以下であることが必要であ
り、好ましくは1×102〜3×103ポイズ、より好ま
しくは3×102〜2×103ポイズである。
レットであって、溶剤処理法、ストランドカット法又は
ダイフェースカット法によって製造されるペレットに適
用される熱可塑性エラストマー組成物の場合には、成形
加工性の観点から、250℃における複素動的粘度η*
(1)が5×104ポイズ以下であることが必要であ
り、好ましくは1×102〜3×103ポイズ、より好ま
しくは3×102〜2×103ポイズである。
【0048】ここで複素動的粘度η*(ω)とは、温度
250℃、振動周波数ωにおける貯蔵弾性率G’(ω)
及び損失弾性率G''(ω)を用いて、下記計算式(1)
によって算出される値であり、複素動的粘度η*(1)
とはω=1ラジアン/秒における複素動的粘度である。 η*(ω)={〔G’(ω)〕2+〔G''(ω)〕2}1/2 /ω (1)
250℃、振動周波数ωにおける貯蔵弾性率G’(ω)
及び損失弾性率G''(ω)を用いて、下記計算式(1)
によって算出される値であり、複素動的粘度η*(1)
とはω=1ラジアン/秒における複素動的粘度である。 η*(ω)={〔G’(ω)〕2+〔G''(ω)〕2}1/2 /ω (1)
【0049】η*(1)が先述の上限を超えると、熱可
塑性エラストマー組成物の溶融流動性が劣り、粉末成形
法などのような成形時の剪断速度が通常1秒-1以下と低
い値の成形方法によって成形体を製造することが困難と
なる傾向にある。
塑性エラストマー組成物の溶融流動性が劣り、粉末成形
法などのような成形時の剪断速度が通常1秒-1以下と低
い値の成形方法によって成形体を製造することが困難と
なる傾向にある。
【0050】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
ニュートン粘性指数nが0.67以下、好ましくは0.
01〜0.35、更に好ましくはは0.03〜0.25
のものである。なお、後述する粉末成形法に用いられる
ペレットであって、溶剤処理法、ストランドカット法又
はダイフェースカット法によって製造されるペレットに
適用される熱可塑性エラストマー組成物の場合には、そ
のニュートン粘性指数nが0.28以下であり、好まし
くは0.01〜0.25、更に好ましくはは0.03〜
0.20である。
ニュートン粘性指数nが0.67以下、好ましくは0.
01〜0.35、更に好ましくはは0.03〜0.25
のものである。なお、後述する粉末成形法に用いられる
ペレットであって、溶剤処理法、ストランドカット法又
はダイフェースカット法によって製造されるペレットに
適用される熱可塑性エラストマー組成物の場合には、そ
のニュートン粘性指数nが0.28以下であり、好まし
くは0.01〜0.25、更に好ましくはは0.03〜
0.20である。
【0051】ここでニュートン粘性指数nとは前記の複
素動的粘度η*(1)と温度250℃、振動周波数ω=
100ラジアン/秒で測定される複素動的粘度η*(1
00)とを用いて下記計算式(2)によって算出される
値である。 n={logη*(1)−logη*(100)}/2 (2)
素動的粘度η*(1)と温度250℃、振動周波数ω=
100ラジアン/秒で測定される複素動的粘度η*(1
00)とを用いて下記計算式(2)によって算出される
値である。 n={logη*(1)−logη*(100)}/2 (2)
【0052】ニュートン粘性指数nが先述の上限を超え
ると、得られる成形体の機械的強度が低くなる。
ると、得られる成形体の機械的強度が低くなる。
【0053】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を得
る方法としては、たとえば次の方法をあげることができ
る。すなわち、(A)、(B−1)及び(B−2)、並
びに必要に応じて(C)を、溶融混練すればよい。ま
た、(A)、(B−1)及び(B−2)、並びに必要に
応じて(C)のうち全種類あるいは数種類を選択して混
練又は動的架橋した後に、選択しなかった成分を溶融混
練することによっても製造することができる。
る方法としては、たとえば次の方法をあげることができ
る。すなわち、(A)、(B−1)及び(B−2)、並
びに必要に応じて(C)を、溶融混練すればよい。ま
た、(A)、(B−1)及び(B−2)、並びに必要に
応じて(C)のうち全種類あるいは数種類を選択して混
練又は動的架橋した後に、選択しなかった成分を溶融混
練することによっても製造することができる。
【0054】たとえば、(A)及び/又は(C)が分子
内及び/又は分子間で架橋している本発明の熱可塑性エ
ラストマー組成物は、通常は (A)と(C)とを動的
架橋した後に、更に(B−1)及び(B−2)を添加し
て混練することにより製造することができる。ここで、
これらのゴム質重合体の混練には、一軸押出機や二軸押
出機などを用いることができる。なお、後述する各種の
添加剤の配合は、たとえば、これらの添加剤が予め配合
された(A)、(B−1)、(B−2)又は(C)エチ
レン・α−オレフィン系共重合体ゴムを用いたり、上記
成分の混練や動的架橋の際に配合することにより行うこ
とができる。
内及び/又は分子間で架橋している本発明の熱可塑性エ
ラストマー組成物は、通常は (A)と(C)とを動的
架橋した後に、更に(B−1)及び(B−2)を添加し
て混練することにより製造することができる。ここで、
これらのゴム質重合体の混練には、一軸押出機や二軸押
出機などを用いることができる。なお、後述する各種の
添加剤の配合は、たとえば、これらの添加剤が予め配合
された(A)、(B−1)、(B−2)又は(C)エチ
レン・α−オレフィン系共重合体ゴムを用いたり、上記
成分の混練や動的架橋の際に配合することにより行うこ
とができる。
【0055】該混練混合物の動的架橋は、たとえば、該
混練混合物と架橋剤とを加熱下に混練することにより行
うことができる。架橋剤としては、通常は、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシノ)
ヘキサン、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物
が用いられる。架橋剤は、(A)、(B−1)、(B−
2)及び必要に応じて(C)のうち架橋に付される成分の
合計100重量部当たり、通常は1重量部以下、好まし
くは0.1〜0.8重量部、より好ましくは0.2〜
0.6重量部の範囲で使用される。架橋剤として有機過
酸化物を用いる場合には、ビスマレイミド化合物などの
架橋助剤の存在下に動的架橋を行うと、優れた耐熱性を
有する成形体を与える熱可塑性エラストマー組成物を得
ることができる。この場合、有機過酸化物の使用量は、
架橋に付される(A)、(B−1)、(B−2)及び必
要に応じて(C)のうち架橋に付される成分の合計100
重量部当たり、通常は0.8重量部以下、好ましくは
0.2〜0.8重量部、より好ましくは0.4 〜0.
6重量部の範囲である。
混練混合物と架橋剤とを加熱下に混練することにより行
うことができる。架橋剤としては、通常は、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシノ)
ヘキサン、ジクミルパーオキサイドなどの有機過酸化物
が用いられる。架橋剤は、(A)、(B−1)、(B−
2)及び必要に応じて(C)のうち架橋に付される成分の
合計100重量部当たり、通常は1重量部以下、好まし
くは0.1〜0.8重量部、より好ましくは0.2〜
0.6重量部の範囲で使用される。架橋剤として有機過
酸化物を用いる場合には、ビスマレイミド化合物などの
架橋助剤の存在下に動的架橋を行うと、優れた耐熱性を
有する成形体を与える熱可塑性エラストマー組成物を得
ることができる。この場合、有機過酸化物の使用量は、
架橋に付される(A)、(B−1)、(B−2)及び必
要に応じて(C)のうち架橋に付される成分の合計100
重量部当たり、通常は0.8重量部以下、好ましくは
0.2〜0.8重量部、より好ましくは0.4 〜0.
6重量部の範囲である。
【0056】架橋助剤の使用量は、架橋に付される
(A)、(B−1)、(B−2)及び必要に応じて(C)
の合計100重量部当たり、通常は1.5重量部以下、
好ましくは 0.2〜1重量部、より好ましくは0.4
〜0.8重量部の範囲である。架橋助剤は架橋剤の添加
の前に配合されることが好ましく、通常は架橋に付され
る前記成分を予備混練する際に添加される。
(A)、(B−1)、(B−2)及び必要に応じて(C)
の合計100重量部当たり、通常は1.5重量部以下、
好ましくは 0.2〜1重量部、より好ましくは0.4
〜0.8重量部の範囲である。架橋助剤は架橋剤の添加
の前に配合されることが好ましく、通常は架橋に付され
る前記成分を予備混練する際に添加される。
【0057】(A)、(B−1)、(B−2)及び(C)
の架橋は、これらのうち架橋に付される成分、架橋剤、
及び必要なときには更に架橋助剤を、加熱しながら一軸
押出機や二軸押出機などを用いて加熱下、たとえば15
0〜250℃の温度範囲で混練することにより行うこと
ができる。
の架橋は、これらのうち架橋に付される成分、架橋剤、
及び必要なときには更に架橋助剤を、加熱しながら一軸
押出機や二軸押出機などを用いて加熱下、たとえば15
0〜250℃の温度範囲で混練することにより行うこと
ができる。
【0058】上記条件下での動的架橋によって、通常は
優先的に(B−1)及び(B−2)が分子内及び/又は
分子間で架橋されるが(C)を用いる場合は(C)も分
子内及び/又は分子間で架橋される。また、(A)が分
子内及び/又は分子間で架橋されることや、(A)と
(B−1)とが分子間で架橋されること、(A)と(B
−2)とが分子間で架橋されること、(A)と(C)とが
分子間で架橋されること、(B−1)と(C)とが分子
間で架橋されること、(B−2)と(C)とが分子間で
架橋されることもある。本発明の熱可塑性エラストマー
組成物は、いずれのタイプの架橋物を含有することもで
きる。
優先的に(B−1)及び(B−2)が分子内及び/又は
分子間で架橋されるが(C)を用いる場合は(C)も分
子内及び/又は分子間で架橋される。また、(A)が分
子内及び/又は分子間で架橋されることや、(A)と
(B−1)とが分子間で架橋されること、(A)と(B
−2)とが分子間で架橋されること、(A)と(C)とが
分子間で架橋されること、(B−1)と(C)とが分子
間で架橋されること、(B−2)と(C)とが分子間で
架橋されることもある。本発明の熱可塑性エラストマー
組成物は、いずれのタイプの架橋物を含有することもで
きる。
【0059】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
たとえば鉱物油系軟化剤や、フェノール系、サルファイ
ト系、フェニルアルカン系、フォスファイト系、アミン
系、アミド系の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、
帯電防止剤、金属石けん、ワックスなどの滑剤、メチル
ポリシロキサン化合物、シリコーン化合物などの内部添
加離型剤、着色用顔料などの添加剤を含有していてもよ
い。
たとえば鉱物油系軟化剤や、フェノール系、サルファイ
ト系、フェニルアルカン系、フォスファイト系、アミン
系、アミド系の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、
帯電防止剤、金属石けん、ワックスなどの滑剤、メチル
ポリシロキサン化合物、シリコーン化合物などの内部添
加離型剤、着色用顔料などの添加剤を含有していてもよ
い。
【0060】また、プロピレンと炭素原子数4以上のα
−オレフィンとの共重合体ゴム、天然ゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、アク
リルゴム等のゴム質重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びそのけん化
物、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合
体などの他の重合体成分を含有していてもよい。
−オレフィンとの共重合体ゴム、天然ゴム、ブチルゴ
ム、クロロプレンゴム、エピクロロヒドリンゴム、アク
リルゴム等のゴム質重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びそのけん化
物、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン
−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−グリシジルメタクリレート−酢酸ビニル共重合
体などの他の重合体成分を含有していてもよい。
【0061】これらの添加剤や他の重合体成分は、
(A)、(B−1)、(B−2)、(C)に予め含有さ
れて用いられてもよいし、上記の混練や動的架橋に際し
て、又はその後に混練などによって配合されてもよい。
(A)、(B−1)、(B−2)、(C)に予め含有さ
れて用いられてもよいし、上記の混練や動的架橋に際し
て、又はその後に混練などによって配合されてもよい。
【0062】鉱物油系軟化剤は、これを含有する熱可塑
性エラストマー組成物は溶融流動性に優れており、また
柔軟性に優れた成形体を与え得るため好ましく用いられ
る。かかる鉱物油系軟化剤が(C)に予め含有された油展
オレフィン系共重合体ゴムを用いると、上記の混練や動
的架橋を容易に行うことができる。
性エラストマー組成物は溶融流動性に優れており、また
柔軟性に優れた成形体を与え得るため好ましく用いられ
る。かかる鉱物油系軟化剤が(C)に予め含有された油展
オレフィン系共重合体ゴムを用いると、上記の混練や動
的架橋を容易に行うことができる。
【0063】なお、前記した複素動的粘度やニュートン
粘性指数で示される物性値を満足する本発明の熱可塑性
エラストマー組成物を製造するためには、上記の混練や
動的架橋の程度、該熱可塑性エラスマー組成物を構成す
る各成分の種類やその使用量、動的架橋における架橋剤
や架橋助剤の種類やその使用量、添加剤の種類やその使
用量などが適宜選択される。中でも混練や動的架橋にお
ける剪断速度が上記の物性値に与える影響は大きく、剪
断速度1×103秒-1以上で混練や動的架橋することが
好ましい。
粘性指数で示される物性値を満足する本発明の熱可塑性
エラストマー組成物を製造するためには、上記の混練や
動的架橋の程度、該熱可塑性エラスマー組成物を構成す
る各成分の種類やその使用量、動的架橋における架橋剤
や架橋助剤の種類やその使用量、添加剤の種類やその使
用量などが適宜選択される。中でも混練や動的架橋にお
ける剪断速度が上記の物性値に与える影響は大きく、剪
断速度1×103秒-1以上で混練や動的架橋することが
好ましい。
【0064】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
粉末成形法以外の種々の成形法によって種々の大きさ及
び形状の成形体に加工することができる。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物から得られる成形体は、耐寒性
に優れかつ折り曲げられても白化し難いという特徴を有
する。たとえば、本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、その溶融物、たとえば上記のような溶融混練物か
ら、たとえばプレス成形法、射出成形法、押出成形法な
どによって種々の成形体に成形することもできる。成形
体の形状や大きさは特に限定されない。
粉末成形法以外の種々の成形法によって種々の大きさ及
び形状の成形体に加工することができる。本発明の熱可
塑性エラストマー組成物から得られる成形体は、耐寒性
に優れかつ折り曲げられても白化し難いという特徴を有
する。たとえば、本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、その溶融物、たとえば上記のような溶融混練物か
ら、たとえばプレス成形法、射出成形法、押出成形法な
どによって種々の成形体に成形することもできる。成形
体の形状や大きさは特に限定されない。
【0065】たとえば粉末成形法によって成形体を製造
するには、本発明の熱可塑性エラストマー組成物のパウ
ダーあるいはペレットを粉末成形すればよい。粉末成形
法によってシート又はフィルムなどの成形体に加工する
ことができる。
するには、本発明の熱可塑性エラストマー組成物のパウ
ダーあるいはペレットを粉末成形すればよい。粉末成形
法によってシート又はフィルムなどの成形体に加工する
ことができる。
【0066】熱可塑性エラストマー組成物の粉末化方法
として、冷凍粉砕法があげられる。冷凍粉砕法は、該熱
可塑性エラストマー組成物をそのガラス転移温度以下、
好ましくは−70℃以下、更に好ましくは−90℃以下
に冷却し、冷却状態を保ったまま粉砕する方法である。
熱可塑性エラストマー組成物をそのガラス転移温度より
も高い温度で粉砕すると、得られるパウダーの粒径が不
揃いとなり、粉末成形が行いにくくなる傾向にある。ま
た、熱可塑性エラストマー組成物の冷却状態を保ちなが
ら粉砕するためには、粉砕効率がよく、発熱が少ない方
法で粉砕することが好ましく、たとえばボールミルなど
の衝撃式粉砕機を用いる機械的粉砕法などが用いられ
る。この方法での熱可塑性エラストマー組成物のパウダ
ーは通常、タイラー標準篩24メッシュ(目開き700
μm×700μm)を通過する大きさであり、好ましく
は28メッシュ(目開き590μm×590μm)を通
過する大きさである。
として、冷凍粉砕法があげられる。冷凍粉砕法は、該熱
可塑性エラストマー組成物をそのガラス転移温度以下、
好ましくは−70℃以下、更に好ましくは−90℃以下
に冷却し、冷却状態を保ったまま粉砕する方法である。
熱可塑性エラストマー組成物をそのガラス転移温度より
も高い温度で粉砕すると、得られるパウダーの粒径が不
揃いとなり、粉末成形が行いにくくなる傾向にある。ま
た、熱可塑性エラストマー組成物の冷却状態を保ちなが
ら粉砕するためには、粉砕効率がよく、発熱が少ない方
法で粉砕することが好ましく、たとえばボールミルなど
の衝撃式粉砕機を用いる機械的粉砕法などが用いられ
る。この方法での熱可塑性エラストマー組成物のパウダ
ーは通常、タイラー標準篩24メッシュ(目開き700
μm×700μm)を通過する大きさであり、好ましく
は28メッシュ(目開き590μm×590μm)を通
過する大きさである。
【0067】なお、このような機械的粉砕法によって得
られる熱可塑性エラストマー組成物のパウダーは凝集性
があり、長期保存後に粉末スラッシュ成形を行うと成形
体に欠肉・ピンホールが発生する場合がある。従って、
粒径が30μm程度以下の粉末顔料、アルミナ、シリカ
等無機物等の微粉末を添加することによって凝集性を改
良することが可能である(特開平4−55105号公報
参照)。
られる熱可塑性エラストマー組成物のパウダーは凝集性
があり、長期保存後に粉末スラッシュ成形を行うと成形
体に欠肉・ピンホールが発生する場合がある。従って、
粒径が30μm程度以下の粉末顔料、アルミナ、シリカ
等無機物等の微粉末を添加することによって凝集性を改
良することが可能である(特開平4−55105号公報
参照)。
【0068】また、溶剤処理法、ストランドカット法又
はダイフェースカット法によって製造されるペレットを
粉末成形法に適用する場合には球換算平均粒径が1.2
mm以下、かつ嵩比重が0.38以上である粉末を用い
ることで、凸部のような複雑形状部を有する形状であっ
ても、欠肉・ピンホール等の欠陥のない良好な成形体を
得ることができる。
はダイフェースカット法によって製造されるペレットを
粉末成形法に適用する場合には球換算平均粒径が1.2
mm以下、かつ嵩比重が0.38以上である粉末を用い
ることで、凸部のような複雑形状部を有する形状であっ
ても、欠肉・ピンホール等の欠陥のない良好な成形体を
得ることができる。
【0069】ここで、ペレットの球換算平均粒径は、該
ペレットの平均体積と同じ体積を有する球の直径として
定義される。なお、ペレットの平均体積(V)は、無作
為に取り出された100粒の熱可塑性エラストマー組成
物のペレットの合計重量(W)と熱可塑性エラストマー
組成物の密度(D)と平均体積(V)に関する下記式に
よって定義される。 V=W/D
ペレットの平均体積と同じ体積を有する球の直径として
定義される。なお、ペレットの平均体積(V)は、無作
為に取り出された100粒の熱可塑性エラストマー組成
物のペレットの合計重量(W)と熱可塑性エラストマー
組成物の密度(D)と平均体積(V)に関する下記式に
よって定義される。 V=W/D
【0070】球換算平均粒径は、通常1.2mm以下、
好ましくは0.15mm〜1.0mmである。球換算平
均粒径が1.2mmを超えると、粉末成形時にペレット
同士の熱融着が不十分となり、得られた成形体にピンホ
ールや欠肉などが生じる。
好ましくは0.15mm〜1.0mmである。球換算平
均粒径が1.2mmを超えると、粉末成形時にペレット
同士の熱融着が不十分となり、得られた成形体にピンホ
ールや欠肉などが生じる。
【0071】また、嵩比重とはJIS K−6721に
準拠して嵩比重測定用ロートから嵩比重測定用容器に供
給された熱可塑性エラストマー組成物のペレット100
mlの重量から算出される値であって、通常は0.38
〜0.65、好ましくは0.42〜0.65である。嵩
比重が0.38未満であれば、金型の内面形状によって
は粉末成形においてペレットの金型面上への付着が不十
分となり、成形体にピンホールや欠肉などが生じ、外観
が劣る傾向になる。
準拠して嵩比重測定用ロートから嵩比重測定用容器に供
給された熱可塑性エラストマー組成物のペレット100
mlの重量から算出される値であって、通常は0.38
〜0.65、好ましくは0.42〜0.65である。嵩
比重が0.38未満であれば、金型の内面形状によって
は粉末成形においてペレットの金型面上への付着が不十
分となり、成形体にピンホールや欠肉などが生じ、外観
が劣る傾向になる。
【0072】上記のようなペレットは、以下に述べるよ
うな種々の方法で製造することができる。
うな種々の方法で製造することができる。
【0073】冷凍粉砕−溶剤処理法:熱可塑性エラスト
マー組成物をそのガラス転移温度以下(通常は−70℃
以下、好ましくは−90℃以下)に冷却し、粉砕する。
マー組成物をそのガラス転移温度以下(通常は−70℃
以下、好ましくは−90℃以下)に冷却し、粉砕する。
【0074】次いで、上記の冷凍粉砕法によって製造さ
れたパウダーを、熱可塑性エラストマー組成物との相溶
性に劣る溶剤中で、分散剤と乳化剤の存在下に、熱可塑
性エラストマー組成物の溶融温度以上、好ましくは該溶
融温度よりも30〜50℃高い温度で攪拌した後、冷却
する(たとえば、特開昭62−280226号公報参
照)。
れたパウダーを、熱可塑性エラストマー組成物との相溶
性に劣る溶剤中で、分散剤と乳化剤の存在下に、熱可塑
性エラストマー組成物の溶融温度以上、好ましくは該溶
融温度よりも30〜50℃高い温度で攪拌した後、冷却
する(たとえば、特開昭62−280226号公報参
照)。
【0075】ストランドカット法:溶融している熱可塑
性エラストマー組成物をダイスから空気中に押し出して
ストランドとし、これを冷却して切断する(たとえば、
特開昭50−149747号公報参照)。
性エラストマー組成物をダイスから空気中に押し出して
ストランドとし、これを冷却して切断する(たとえば、
特開昭50−149747号公報参照)。
【0076】ダイフェースカット法:溶融している熱可
塑性エラストマー組成物をダイスから水中に押し出しな
がら切断する。
塑性エラストマー組成物をダイスから水中に押し出しな
がら切断する。
【0077】上記の溶剤処理法においては、溶剤として
は、たとえばエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどが、熱可塑性エラ
ストマー組成物100重量部当たり、通常は300〜1
000重量部、好ましくは400〜800重量部の範囲
で使用される。分散剤としては、たとえばエチレン−ア
クリル酸共重合体、無水ケイ酸、酸化チタンなどが、熱
可塑性エラストマー組成物100重量部当たり、通常は
5〜20重量部、好ましくは10〜15重量部の範囲で
使用される。乳化剤としては、たとえばポリオキシエチ
レンソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコー
ルモノラウレート、ソルビタントリステアレートなど
が、熱可塑性エラストマー組成物100重量部当たり、
通常は3〜15重量部、好ましくは5〜10重量部の範
囲で使用される。
は、たとえばエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコールなどが、熱可塑性エラ
ストマー組成物100重量部当たり、通常は300〜1
000重量部、好ましくは400〜800重量部の範囲
で使用される。分散剤としては、たとえばエチレン−ア
クリル酸共重合体、無水ケイ酸、酸化チタンなどが、熱
可塑性エラストマー組成物100重量部当たり、通常は
5〜20重量部、好ましくは10〜15重量部の範囲で
使用される。乳化剤としては、たとえばポリオキシエチ
レンソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコー
ルモノラウレート、ソルビタントリステアレートなど
が、熱可塑性エラストマー組成物100重量部当たり、
通常は3〜15重量部、好ましくは5〜10重量部の範
囲で使用される。
【0078】前記のストランドカット法においては、ダ
イスの吐出口径は、通常は0.1〜3mm、好ましくは
0.2〜2mmの範囲にある。ダイスの吐出口1個当た
りの熱可塑性エラストマー組成物の吐出速度は、通常は
0.1〜5kg/時、好ましくは0.5〜3kg/時の
範囲にある。ストランドの引取速度は、通常は1〜10
0m/分、好ましくは5〜50m/分の範囲にある。ま
た、冷却されたストランドは、通常は1.4mm以下、
好ましくは0.3〜1.2mmに切断される。前記のダ
イフェースカット法においては、ダイスの吐出口径は、
通常は0.1〜3mm、好ましくは0.2〜2mmの範
囲にある。ダイスの吐出口1個当たりの熱可塑性エラス
トマー組成物の吐出速度は、通常は0.1〜5kg/
時、好ましくは0.5〜3kg/時の範囲にある。水の
温度は、通常は30〜70℃、好ましくは40〜60℃
の範囲にある。
イスの吐出口径は、通常は0.1〜3mm、好ましくは
0.2〜2mmの範囲にある。ダイスの吐出口1個当た
りの熱可塑性エラストマー組成物の吐出速度は、通常は
0.1〜5kg/時、好ましくは0.5〜3kg/時の
範囲にある。ストランドの引取速度は、通常は1〜10
0m/分、好ましくは5〜50m/分の範囲にある。ま
た、冷却されたストランドは、通常は1.4mm以下、
好ましくは0.3〜1.2mmに切断される。前記のダ
イフェースカット法においては、ダイスの吐出口径は、
通常は0.1〜3mm、好ましくは0.2〜2mmの範
囲にある。ダイスの吐出口1個当たりの熱可塑性エラス
トマー組成物の吐出速度は、通常は0.1〜5kg/
時、好ましくは0.5〜3kg/時の範囲にある。水の
温度は、通常は30〜70℃、好ましくは40〜60℃
の範囲にある。
【0079】上記の熱可塑性エラストマー組成物のパウ
ダーあるいはペレットは、粉末スラッシュ成形法、流動
浸漬法、静電塗装法、粉末溶射法、粉末回転成形法など
の種々の粉末成形法、プレス成形法、押出成形法、射出
成形法等に適用することができる。たとえば、粉末スラ
ッシュ成形法は次のようにして行われる。まず、熱可塑
性エラストマー組成物のパウダーあるいはペレットを、
該組成物の溶融温度以上、通常は160〜300℃、好
ましくは210〜270℃に加熱された金型の成形面上
に供給する。該成形面上で前記パウダーあるいはペレッ
トを所定の時間の間加熱し、少なくとも表面が溶融した
パウダーあるいはペレットを、互いに融着させる。該所
定時間が経過した後に、融着しなかったパウダーあるい
はペレットを回収する。必要であれば、溶融した熱可塑
性エラストマー組成物がのっている金型を更に加熱す
る。その後、金型を冷却して、その上に形成されたシー
トを金型から取り外す。このような方法において、金型
は、たとえばガス加熱炉方式、熱媒体油循環方式、熱媒
体油内又は熱流動砂内への浸漬方式、高周波誘導加熱方
式などによって加熱される。熱可塑性エラストマー組成
物パウダーあるいはペレットを熱融着させるための加熱
時間は、目的とする成形体の大きさや厚みなどに応じて
適宜選択される。
ダーあるいはペレットは、粉末スラッシュ成形法、流動
浸漬法、静電塗装法、粉末溶射法、粉末回転成形法など
の種々の粉末成形法、プレス成形法、押出成形法、射出
成形法等に適用することができる。たとえば、粉末スラ
ッシュ成形法は次のようにして行われる。まず、熱可塑
性エラストマー組成物のパウダーあるいはペレットを、
該組成物の溶融温度以上、通常は160〜300℃、好
ましくは210〜270℃に加熱された金型の成形面上
に供給する。該成形面上で前記パウダーあるいはペレッ
トを所定の時間の間加熱し、少なくとも表面が溶融した
パウダーあるいはペレットを、互いに融着させる。該所
定時間が経過した後に、融着しなかったパウダーあるい
はペレットを回収する。必要であれば、溶融した熱可塑
性エラストマー組成物がのっている金型を更に加熱す
る。その後、金型を冷却して、その上に形成されたシー
トを金型から取り外す。このような方法において、金型
は、たとえばガス加熱炉方式、熱媒体油循環方式、熱媒
体油内又は熱流動砂内への浸漬方式、高周波誘導加熱方
式などによって加熱される。熱可塑性エラストマー組成
物パウダーあるいはペレットを熱融着させるための加熱
時間は、目的とする成形体の大きさや厚みなどに応じて
適宜選択される。
【0080】本発明の熱可塑性エラストマー組成物パウ
ダーあるいはペレットから得られる本発明の成形体は、
欠肉・ピンホール等の不具合がなく成形性に優れ、耐寒
性にも優れ、折り曲げられても白化し難いという特徴を
有する。
ダーあるいはペレットから得られる本発明の成形体は、
欠肉・ピンホール等の不具合がなく成形性に優れ、耐寒
性にも優れ、折り曲げられても白化し難いという特徴を
有する。
【0081】なお、発泡剤を含有する本発明の熱可塑性
エラストマー組成物パウダーあるいはペレットを用い
て、種々の成形法、たとえば粉末成形法、プレス成形
法、押出成形法或いは射出成形法などによって、柔軟性
に優れた発泡成形体を製造することができる。たとえ
ば、発泡剤を含有する本発明の熱可塑性エラストマーパ
ウダーあるいはペレットを粉末成形し、更に発泡させる
ことにより、発泡成形体を製造することができる。
エラストマー組成物パウダーあるいはペレットを用い
て、種々の成形法、たとえば粉末成形法、プレス成形
法、押出成形法或いは射出成形法などによって、柔軟性
に優れた発泡成形体を製造することができる。たとえ
ば、発泡剤を含有する本発明の熱可塑性エラストマーパ
ウダーあるいはペレットを粉末成形し、更に発泡させる
ことにより、発泡成形体を製造することができる。
【0082】発泡剤はパウダーあるいはペレット内部に
予め含有されていてもよいし、ヘンシェルミキサー等の
回転ミキサーによって、パウダーあるいはペレットの表
面にコーティングされていてもよい。
予め含有されていてもよいし、ヘンシェルミキサー等の
回転ミキサーによって、パウダーあるいはペレットの表
面にコーティングされていてもよい。
【0083】発泡剤としては、通常は熱分解型発泡剤が
用いられる。かかる熱分解型発泡剤の例には、アゾジカ
ルボンアミド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジアゾジアミノベンゼンなどのアゾ化合物、ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、ベンゼン−1,3−スルホニ
ルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジドなど
のスルホニルヒドラジド化合物、N,N’−ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−
N,N’−ジメチルテレフタルアミドなどのニトロソ化
合物、テレフタルアジドなどのアジド化合物、重炭酸ナ
トリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウムなど
の炭酸塩類などが含まれる。中でも、アゾジカルボンア
ミドが好ましく使用される。発泡剤の配合は、通常は発
泡剤の分解温度以下の温度で行われる。また、本発明の
熱可塑性エラストマー組成物は、発泡剤と共に、発泡助
剤やセル調整剤を含有していてもよい。
用いられる。かかる熱分解型発泡剤の例には、アゾジカ
ルボンアミド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリ
ル、ジアゾジアミノベンゼンなどのアゾ化合物、ベンゼ
ンスルホニルヒドラジド、ベンゼン−1,3−スルホニ
ルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジドなど
のスルホニルヒドラジド化合物、N,N’−ジニトロソ
ペンタメチレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−
N,N’−ジメチルテレフタルアミドなどのニトロソ化
合物、テレフタルアジドなどのアジド化合物、重炭酸ナ
トリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸アンモニウムなど
の炭酸塩類などが含まれる。中でも、アゾジカルボンア
ミドが好ましく使用される。発泡剤の配合は、通常は発
泡剤の分解温度以下の温度で行われる。また、本発明の
熱可塑性エラストマー組成物は、発泡剤と共に、発泡助
剤やセル調整剤を含有していてもよい。
【0084】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を成
形して得られる成形体は表皮材として有用であるが、そ
の一方の面側に発泡層が積層されてなる二層成形体を表
皮材として用いてもよい。かかる二層成形体は、粉末成
形法(特開平5―473号公報など参照)によって一体
的に製造することもできるし、上記で得た成形体に、別
途製造した発泡体を接着剤などで接着させる方法によっ
て製造することもできる。
形して得られる成形体は表皮材として有用であるが、そ
の一方の面側に発泡層が積層されてなる二層成形体を表
皮材として用いてもよい。かかる二層成形体は、粉末成
形法(特開平5―473号公報など参照)によって一体
的に製造することもできるし、上記で得た成形体に、別
途製造した発泡体を接着剤などで接着させる方法によっ
て製造することもできる。
【0085】粉末成形法によって二層成形体を製造する
には、たとえばその成形面に複雑な模様を有していても
よい金型を熱可塑性エラストマー組成物の溶融温度以上
に加熱したのち、該金型の成形面上に上記した熱可塑性
エラストマー組成物のパウダーあるいはペレットを供給
し、パウダーあるいはペレット同士を互いに熱融着させ
て該成形面上にシート状溶融物を得たのち熱融着しなか
った余分のパウダーあるいはペレットを除去し、次いで
このシート状溶融物の上に発泡剤を含む熱可塑性重合体
組成物のパウダーあるいはペレットを供給し、パウダー
あるいはペレット同士を互いに熱融着させて該成形面上
にシート状溶融物を得たのち熱融着しなかった余分のパ
ウダーあるいはペレットを除去し、その後、更に加熱し
て発泡させて発泡層を形成させればよい。
には、たとえばその成形面に複雑な模様を有していても
よい金型を熱可塑性エラストマー組成物の溶融温度以上
に加熱したのち、該金型の成形面上に上記した熱可塑性
エラストマー組成物のパウダーあるいはペレットを供給
し、パウダーあるいはペレット同士を互いに熱融着させ
て該成形面上にシート状溶融物を得たのち熱融着しなか
った余分のパウダーあるいはペレットを除去し、次いで
このシート状溶融物の上に発泡剤を含む熱可塑性重合体
組成物のパウダーあるいはペレットを供給し、パウダー
あるいはペレット同士を互いに熱融着させて該成形面上
にシート状溶融物を得たのち熱融着しなかった余分のパ
ウダーあるいはペレットを除去し、その後、更に加熱し
て発泡させて発泡層を形成させればよい。
【0086】更に、粉末成形法によって、非発泡層―発
泡層―非発泡層からなる複合成形体とすることも可能で
ある。この場合、非発泡層は同一のものであってもよい
し、異なるものであってもよい。
泡層―非発泡層からなる複合成形体とすることも可能で
ある。この場合、非発泡層は同一のものであってもよい
し、異なるものであってもよい。
【0087】発泡剤としては、前記したと同様の熱分解
型発泡剤があげられ、かかる発泡剤を含有する熱可塑性
重合体組成物における重合体成分としては、たとえば塩
化ビニル系樹脂、ポリオレフィン、オレフィン系熱可塑
性エラストマーなどがあげられる。また発泡剤を含有す
る熱可塑性重合体組成物として特開平7―228720
号公報で用いられているポリエチレン系発泡性組成物を
用いることもできる。
型発泡剤があげられ、かかる発泡剤を含有する熱可塑性
重合体組成物における重合体成分としては、たとえば塩
化ビニル系樹脂、ポリオレフィン、オレフィン系熱可塑
性エラストマーなどがあげられる。また発泡剤を含有す
る熱可塑性重合体組成物として特開平7―228720
号公報で用いられているポリエチレン系発泡性組成物を
用いることもできる。
【0088】また、発泡層としてポリウレタン発泡体を
用いることもできる。この場合、本発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物とポリウレタンとの接着性に劣る傾向が
あるため、通常は塩素化ポリエチレン等のプライマーで
成形体の接着面を前処理することで接着性を向上するこ
とができる。
用いることもできる。この場合、本発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物とポリウレタンとの接着性に劣る傾向が
あるため、通常は塩素化ポリエチレン等のプライマーで
成形体の接着面を前処理することで接着性を向上するこ
とができる。
【0089】なお、ポリウレタン発泡体は、上記成形
体、後述する芯材とを一定の間隙を開けて所定の位置に
固定し、その間隙にポリオール、ポリイソシアナートの
混合液を注入し、加圧下発泡させることにより成形され
る。
体、後述する芯材とを一定の間隙を開けて所定の位置に
固定し、その間隙にポリオール、ポリイソシアナートの
混合液を注入し、加圧下発泡させることにより成形され
る。
【0090】かかる成形体又は二層成形体は熱可塑性樹
脂芯材に積層される表皮材として好適であり、たとえば
上記成形体はその一方の面側に熱可塑性樹脂芯材が積層
されてなる多層成形体に用いることができ、また二層成
形体はその発泡層側に熱可塑性樹脂芯材が積層されてな
る多層成形体に用いることができる。
脂芯材に積層される表皮材として好適であり、たとえば
上記成形体はその一方の面側に熱可塑性樹脂芯材が積層
されてなる多層成形体に用いることができ、また二層成
形体はその発泡層側に熱可塑性樹脂芯材が積層されてな
る多層成形体に用いることができる。
【0091】熱可塑性樹脂芯材における熱可塑性樹脂と
しては、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン等のポ
リオレフィン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体)樹脂などの熱可塑性樹脂が用いら
れる。中でも、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが
好ましく使用される。
しては、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン等のポ
リオレフィン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体)樹脂などの熱可塑性樹脂が用いら
れる。中でも、ポリプロピレンなどのポリオレフィンが
好ましく使用される。
【0092】かかる多層成形体は、たとえば成形体の一
方の面側に熱可塑性樹脂溶融体を供給し、加圧する方法
又は二層成形体の発泡層側に熱可塑性樹脂溶融体を供給
し、加圧する方法によって容易に製造することができ
る。
方の面側に熱可塑性樹脂溶融体を供給し、加圧する方法
又は二層成形体の発泡層側に熱可塑性樹脂溶融体を供給
し、加圧する方法によって容易に製造することができ
る。
【0093】熱可塑性樹脂溶融体とはその溶融温度以上
に加熱されて溶融状態にある熱可塑性樹脂である。かか
る熱可塑性樹脂溶融体の供給は加圧の前であってもよい
し、加圧と同時的であってもよい。また加圧は金型など
を用いて行われてもよいし、熱可塑性樹脂溶融体の供給
圧力によって行われてもよい。かかる成形方法として
は、たとえば射出成形法、低圧射出成形法、低圧圧縮成
形法などがあげられる。
に加熱されて溶融状態にある熱可塑性樹脂である。かか
る熱可塑性樹脂溶融体の供給は加圧の前であってもよい
し、加圧と同時的であってもよい。また加圧は金型など
を用いて行われてもよいし、熱可塑性樹脂溶融体の供給
圧力によって行われてもよい。かかる成形方法として
は、たとえば射出成形法、低圧射出成形法、低圧圧縮成
形法などがあげられる。
【0094】具体的には、たとえば表皮材として上記の
成形体を用いる場合には、開放された一対の金型間に成
形体を供給し、次いで該成形体の一方の面側と、これに
対向する一方の金型との間に熱可塑性樹脂溶融体を供給
した後又は供給しながら両金型を型締めすればよく、表
皮材として二層成形体を用いる場合には、開放された一
対の金型間に二層成形体を供給し、次いで該成形体の発
泡層とこれに対向する一方の金型との間に熱可塑性樹脂
溶融体を供給した後又は供給しながら両金型を型締めす
ればよい。ここで、両金型の開閉方向はとくに限定され
るものではなく、上下方向であってもよいし、水平方向
であってもよい。
成形体を用いる場合には、開放された一対の金型間に成
形体を供給し、次いで該成形体の一方の面側と、これに
対向する一方の金型との間に熱可塑性樹脂溶融体を供給
した後又は供給しながら両金型を型締めすればよく、表
皮材として二層成形体を用いる場合には、開放された一
対の金型間に二層成形体を供給し、次いで該成形体の発
泡層とこれに対向する一方の金型との間に熱可塑性樹脂
溶融体を供給した後又は供給しながら両金型を型締めす
ればよい。ここで、両金型の開閉方向はとくに限定され
るものではなく、上下方向であってもよいし、水平方向
であってもよい。
【0095】表皮材として前記の粉末成形用金型を用い
て製造された成形体又は二層成形体を用いる場合には、
該粉末成形用金型をその成型面上に該成形体又は二層成
形体を保持したまま上記多層成形体の製造における金型
の一方として用いることもできる。この方法によれば、
金型の模様が転写された成形体又は二層成形体が金型か
ら離されることなく金型間に供給されるので、その表面
に賦形された模様をほとんど崩すことなく、目的の多層
成形体を得ることができる。
て製造された成形体又は二層成形体を用いる場合には、
該粉末成形用金型をその成型面上に該成形体又は二層成
形体を保持したまま上記多層成形体の製造における金型
の一方として用いることもできる。この方法によれば、
金型の模様が転写された成形体又は二層成形体が金型か
ら離されることなく金型間に供給されるので、その表面
に賦形された模様をほとんど崩すことなく、目的の多層
成形体を得ることができる。
【0096】熱可塑性樹脂溶融体は両金型の型締め完了
後に供給してもよいが、表皮材である成形体又は二層成
形体のずれが少なく、模様の転写度も向上した多層成形
体が得られる点で、両金型が未閉鎖の間に供給しながら
又は供給した後に両金型を型締めすることが好ましい。
熱可塑性樹脂溶融体の供給方法は特に限定されるもので
はなく、たとえば成形体又は二層成形体と対向する一方
の金型内に設けた樹脂通路から供給することができる。
また、溶融樹脂の供給ノーズを両金型間に挿入して溶融
樹脂を供給し、その後、供給ノーズを系外に後退させて
両金型を閉鎖してもよい。
後に供給してもよいが、表皮材である成形体又は二層成
形体のずれが少なく、模様の転写度も向上した多層成形
体が得られる点で、両金型が未閉鎖の間に供給しながら
又は供給した後に両金型を型締めすることが好ましい。
熱可塑性樹脂溶融体の供給方法は特に限定されるもので
はなく、たとえば成形体又は二層成形体と対向する一方
の金型内に設けた樹脂通路から供給することができる。
また、溶融樹脂の供給ノーズを両金型間に挿入して溶融
樹脂を供給し、その後、供給ノーズを系外に後退させて
両金型を閉鎖してもよい。
【0097】一対の金型としては、一方の金型の外周面
と他方の金型の内周面とが摺動可能な一対の雌雄金型を
用いることもできる。この場合、両金型の摺動面のクリ
アランスを成形体又は二層成形体の厚みと概ね等しくし
ておくことによって、その端部に余分の表皮材を有する
多層成形体を得ることができ、この余分の表皮材を多層
成形体の裏面に折り返すことによって、その端部が表皮
材層で覆われた多層成形体を得ることができる。
と他方の金型の内周面とが摺動可能な一対の雌雄金型を
用いることもできる。この場合、両金型の摺動面のクリ
アランスを成形体又は二層成形体の厚みと概ね等しくし
ておくことによって、その端部に余分の表皮材を有する
多層成形体を得ることができ、この余分の表皮材を多層
成形体の裏面に折り返すことによって、その端部が表皮
材層で覆われた多層成形体を得ることができる。
【0098】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明は、これらの実施例には限定されない。
が、本発明は、これらの実施例には限定されない。
【0099】なお、熱可塑性エラストマー組成物及び成
形体の評価は以下の方法によって行った。
形体の評価は以下の方法によって行った。
【0100】〔1〕複素動的粘度η*(1)及びニュー
トン粘性指数n レオメトリックス社製ダイナミックアナライザー(RD
S−7700型)を用いて貯蔵弾性率G’(ω)及び損
失弾性率G''(ω)を振動周波数ω=1ラジアン/秒又
は100ラジアン/秒で測定し、前記の計算式(1)に
よって複素動的粘度η*(1)とη*(100)とを算出
した。なお、測定は平行平板モード、印加歪み5%、サ
ンプル温度250℃で行った。また、η*(1)とη
*(100)とを用いて、前記の計算式(2)によって
ニュートン粘性指数nを求めた。
トン粘性指数n レオメトリックス社製ダイナミックアナライザー(RD
S−7700型)を用いて貯蔵弾性率G’(ω)及び損
失弾性率G''(ω)を振動周波数ω=1ラジアン/秒又
は100ラジアン/秒で測定し、前記の計算式(1)に
よって複素動的粘度η*(1)とη*(100)とを算出
した。なお、測定は平行平板モード、印加歪み5%、サ
ンプル温度250℃で行った。また、η*(1)とη
*(100)とを用いて、前記の計算式(2)によって
ニュートン粘性指数nを求めた。
【0101】〔2〕(B−1)及び(B−2)におけ
る、水添された全共役ジエン単位の数に対する炭素数2
以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単位の数の割
合o-キシレン−d10を溶媒として用い、1.6mg/
ml濃度で1H−NMRスペクトル(400MHz)を
測定し、求めた。
る、水添された全共役ジエン単位の数に対する炭素数2
以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単位の数の割
合o-キシレン−d10を溶媒として用い、1.6mg/
ml濃度で1H−NMRスペクトル(400MHz)を
測定し、求めた。
【0102】〔3〕折り曲げ白化 後述の粉末スラッシュ成形法によって得られた1mm厚
の成形シートを、1cm×5cmに切断し、折り曲げ荷
重500g又は1kgで折り曲げたのち1分後に荷重を
除き、折り曲げにより白化した部分の幅を基にして下記
の基準によって評価した。 ×:白化部分の幅が1mm以上 △:白化部分の幅が1mm未満 ○:白化部分が認められない
の成形シートを、1cm×5cmに切断し、折り曲げ荷
重500g又は1kgで折り曲げたのち1分後に荷重を
除き、折り曲げにより白化した部分の幅を基にして下記
の基準によって評価した。 ×:白化部分の幅が1mm以上 △:白化部分の幅が1mm未満 ○:白化部分が認められない
【0103】〔4〕固体粘弾性 オリエンテック工業(株)の固体粘弾性測定装置 レオ
バイブロン(DDV−II−EA型) を使用し、 引張モ
ードを使用した。2cm×5cm(但しチャック間3.
5cm)×0.1mm厚のサンプルをプレス成形法によ
り作成し、−150℃〜130℃の範囲で、昇温速度2
℃/分、加振周波数110Hz、加振振幅16μmでサ
ンプルを振動させることにより測定し、tanδピーク
のピーク温度及び強度を求めた。
バイブロン(DDV−II−EA型) を使用し、 引張モ
ードを使用した。2cm×5cm(但しチャック間3.
5cm)×0.1mm厚のサンプルをプレス成形法によ
り作成し、−150℃〜130℃の範囲で、昇温速度2
℃/分、加振周波数110Hz、加振振幅16μmでサ
ンプルを振動させることにより測定し、tanδピーク
のピーク温度及び強度を求めた。
【0104】〔5〕脆化温度(耐寒性) 後述の粉末スラッシュ成形法によって得られた1mm厚
の成形シートを使用し、JISK−7216に準じて試
験片の50%破壊する温度を求めた。
の成形シートを使用し、JISK−7216に準じて試
験片の50%破壊する温度を求めた。
【0105】[用いた材料]以下の実施例では、(B−
1)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物〔ス
チレン単位含有量20重量%、水添率99%、η
*(1)=1.7×103ポイズ、n=0.02、MFR
=30g/10分、水添された全共役ジエン単位に対す
る炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単
位の割合は42%、tanδピークのピーク温度は−3
7℃、強度は0.88〕を用いた。また、(A)として
は、プロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂(ta
nδピークのピーク温度は−7℃、強度は0.12、エ
チレン単位含有量=5重量%、MFR=228g/10
分)を用いた。
1)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物〔ス
チレン単位含有量20重量%、水添率99%、η
*(1)=1.7×103ポイズ、n=0.02、MFR
=30g/10分、水添された全共役ジエン単位に対す
る炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単
位の割合は42%、tanδピークのピーク温度は−3
7℃、強度は0.88〕を用いた。また、(A)として
は、プロピレン−エチレンランダム共重合体樹脂(ta
nδピークのピーク温度は−7℃、強度は0.12、エ
チレン単位含有量=5重量%、MFR=228g/10
分)を用いた。
【0106】これらを、表1の割合で、ラボプラストミ
ル(東洋精機社製、型式30C150)を用いて180
℃、50rpmの条件で10分間混練して組成物を得
(ミルへの投入量は合計84gとした)、固体粘弾性測
定によって組成物のtanδピークのピーク温度及び強
度を求めた。得られた組成物は、−70〜30℃の温度
範囲に2つのtanδピークを与えた。これら組成物の
tanδピークのピーク温度及び強度を表1に示す。
ル(東洋精機社製、型式30C150)を用いて180
℃、50rpmの条件で10分間混練して組成物を得
(ミルへの投入量は合計84gとした)、固体粘弾性測
定によって組成物のtanδピークのピーク温度及び強
度を求めた。得られた組成物は、−70〜30℃の温度
範囲に2つのtanδピークを与えた。これら組成物の
tanδピークのピーク温度及び強度を表1に示す。
【0107】また、(B−2)としては、ブタジエン−
スチレン共重合体の水添物〔スチレン単位含有量10重
量%、水添率99%、η*(1)=8.3×103ポイ
ズ、n=0.16、MFR=10g/10分、水添され
た全共役ジエン単位に対する炭素数2以上の側鎖を有す
る水添された共役ジエン単位の割合は71%、tanδ
ピークのピーク温度は−17℃、強度は1.5〕を用い
た。また、(A)としては、先述のプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体樹脂(tanδピークのピーク温度
は−7℃、強度は0.12、エチレン単位含有量=5重
量%、MFR=228g/10分)を用いた。
スチレン共重合体の水添物〔スチレン単位含有量10重
量%、水添率99%、η*(1)=8.3×103ポイ
ズ、n=0.16、MFR=10g/10分、水添され
た全共役ジエン単位に対する炭素数2以上の側鎖を有す
る水添された共役ジエン単位の割合は71%、tanδ
ピークのピーク温度は−17℃、強度は1.5〕を用い
た。また、(A)としては、先述のプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体樹脂(tanδピークのピーク温度
は−7℃、強度は0.12、エチレン単位含有量=5重
量%、MFR=228g/10分)を用いた。
【0108】これらを、表2の割合で、ラボプラストミ
ル(東洋精機社製、型式30C150)を用いて180
℃、50rpmの条件で10分間混練して組成物を得
(ミルへの投入量は合計84gとした)、固体粘弾性測
定によって得られた組成物のtanδピークのピーク温
度及び強度を求めた。得られた組成物は、−70〜30
℃の温度範囲に (A)のtanδピーク温度及び(B
−2)のtanδピーク温度のいずれとも異なる温度に
新たな単一tanδピークを与えた。これら組成物のt
anδピークのピーク温度及び強度を表1に示す。
ル(東洋精機社製、型式30C150)を用いて180
℃、50rpmの条件で10分間混練して組成物を得
(ミルへの投入量は合計84gとした)、固体粘弾性測
定によって得られた組成物のtanδピークのピーク温
度及び強度を求めた。得られた組成物は、−70〜30
℃の温度範囲に (A)のtanδピーク温度及び(B
−2)のtanδピーク温度のいずれとも異なる温度に
新たな単一tanδピークを与えた。これら組成物のt
anδピークのピーク温度及び強度を表1に示す。
【0109】実施例1 プロピレン・エチレン共重合体樹脂〔エチレン単位含有
量5重量%、MFR=228g/10分、tanδピー
クのピーク温度は−7℃、強度は0.12〕100重量
部、(B−1)としてブタジエン−スチレン共重合体の
水添物〔スチレン単位含有量20重量%、水添率99
%、η*(1)=1.7×103ポイズ、n=0.02、
MFR=30g/10分、水添された全共役ジエン単位
に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジ
エン単位の割合は42%、tanδピークのピーク温度
は−37℃、強度は0.88〕87.5重量部、(B−
2)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物〔ス
チレン単位含有量10重量%、水添率99%、η
*(1)=8.3×103ポイズ、n=0.16、MFR
=10g/10分、水添された全共役ジエン単位に対す
る炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単
位の割合は71%、tanδピークのピーク温度は−1
7℃、強度は1.5〕12.5重量部、及びエチレン・
プロピレン共重合体ゴム〔住友化学社製、SPO V0
141、プロピレン単位含有量27重量%、MFR=1
g/10分〕50重量部を二軸混練機を用いて剪断速度
1.2×103秒-1、温度200℃で混練して組成物
〔η*(1)=2.7×103ポイズ、n=0.08〕を
得、これを切断機を用いて切断して粒状体を得た。この
粒状体を液体窒素を用いて−120℃に冷却後、冷却状
態を保ったまま粉砕し、熱可塑性エラストマー組成物の
パウダー〔タイラー標準篩32メッシュ(目開き500
μm×500μm)を通過〕を得た。上記で得た熱可塑
性エラストマー組成物のパウダー1000gを、表面温
度250℃に加熱されたニッケル電鋳しぼ板(30cm
×30cm、厚み3mm)の成形面上に供給し、14秒
後に熱融着しなかった余分のパウダーを除去した。その
後、250℃の加熱炉で60秒間加熱し、次いで冷却
後、脱型して、シート状の成形体(厚み1mm)を得
た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の評価結果
を表3に示す。
量5重量%、MFR=228g/10分、tanδピー
クのピーク温度は−7℃、強度は0.12〕100重量
部、(B−1)としてブタジエン−スチレン共重合体の
水添物〔スチレン単位含有量20重量%、水添率99
%、η*(1)=1.7×103ポイズ、n=0.02、
MFR=30g/10分、水添された全共役ジエン単位
に対する炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジ
エン単位の割合は42%、tanδピークのピーク温度
は−37℃、強度は0.88〕87.5重量部、(B−
2)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物〔ス
チレン単位含有量10重量%、水添率99%、η
*(1)=8.3×103ポイズ、n=0.16、MFR
=10g/10分、水添された全共役ジエン単位に対す
る炭素数2以上の側鎖を有する水添された共役ジエン単
位の割合は71%、tanδピークのピーク温度は−1
7℃、強度は1.5〕12.5重量部、及びエチレン・
プロピレン共重合体ゴム〔住友化学社製、SPO V0
141、プロピレン単位含有量27重量%、MFR=1
g/10分〕50重量部を二軸混練機を用いて剪断速度
1.2×103秒-1、温度200℃で混練して組成物
〔η*(1)=2.7×103ポイズ、n=0.08〕を
得、これを切断機を用いて切断して粒状体を得た。この
粒状体を液体窒素を用いて−120℃に冷却後、冷却状
態を保ったまま粉砕し、熱可塑性エラストマー組成物の
パウダー〔タイラー標準篩32メッシュ(目開き500
μm×500μm)を通過〕を得た。上記で得た熱可塑
性エラストマー組成物のパウダー1000gを、表面温
度250℃に加熱されたニッケル電鋳しぼ板(30cm
×30cm、厚み3mm)の成形面上に供給し、14秒
後に熱融着しなかった余分のパウダーを除去した。その
後、250℃の加熱炉で60秒間加熱し、次いで冷却
後、脱型して、シート状の成形体(厚み1mm)を得
た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の評価結果
を表3に示す。
【0110】実施例2〜8 (A)プロピレン・エチレン共重合体樹脂、(B−1)
としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物、(B−
2)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物、及
び(C)エチレン・プロピレン共重合体ゴムの重量比を
表3〜4のとおりに代えた以外は、実施例1と同様に操
作して、熱可塑性エラストマー組成物を得、成形体を得
た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の評価結果
を表3〜4に示す。
としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物、(B−
2)としてブタジエン−スチレン共重合体の水添物、及
び(C)エチレン・プロピレン共重合体ゴムの重量比を
表3〜4のとおりに代えた以外は、実施例1と同様に操
作して、熱可塑性エラストマー組成物を得、成形体を得
た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の評価結果
を表3〜4に示す。
【0111】比較例1〜4 (A)プロピレン・エチレン共重合体樹脂、(B−1)ブ
タジエン−スチレン共重合体の水添物ゴム質重合体、
(B−2)ブタジエン−スチレン共重合体の水添物ゴム
質重合体、及び(C)エチレン・プロピレン共重合体ゴ
ムの重量比を表5のとおりに代えた以外は、実施例1と
同様に操作して、熱可塑性エラストマー組成物を得、成
形体を得た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の
評価結果を表5に示す。
タジエン−スチレン共重合体の水添物ゴム質重合体、
(B−2)ブタジエン−スチレン共重合体の水添物ゴム
質重合体、及び(C)エチレン・プロピレン共重合体ゴ
ムの重量比を表5のとおりに代えた以外は、実施例1と
同様に操作して、熱可塑性エラストマー組成物を得、成
形体を得た。熱可塑性エラストマー組成物及び成形体の
評価結果を表5に示す。
【0112】
【表1】(A)及び(B−1)からなる組成物のtan
δピークの温度及び強度
δピークの温度及び強度
【0113】
【表2】(A)及び(B−2)からなる組成物のtan
δピークの温度及び強度
δピークの温度及び強度
【0114】
【表3】
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、粉
末成形性及び耐寒性に優れ、かつ折り曲げても白化しに
くい熱可塑性エラストマーの成形体を与える熱可塑性エ
ラストマー組成物並びに該熱可塑性エラストマー組成物
からなるパウダー、ペレット及び成形体を提供すること
ができた。
末成形性及び耐寒性に優れ、かつ折り曲げても白化しに
くい熱可塑性エラストマーの成形体を与える熱可塑性エ
ラストマー組成物並びに該熱可塑性エラストマー組成物
からなるパウダー、ペレット及び成形体を提供すること
ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08J 3/12 CES C08J 3/12 CESA C08L 23/02 C08L 23/02 23/08 23/08 23/16 23/16 // B29K 23:00 B29L 31:58
Claims (19)
- 【請求項1】 下記(A)、(B−1)及び(B−2)
を含有し、(A)の含有量が100重量部であり、(B
−1)及び(B−2)の合計含有量が10〜250重量
部であり、250℃における複素動的粘度η*(1)が
1.5×105ポイズ以下であり、かつニュートン粘性
指数nが0.67以下である熱可塑性エラストマー組成
物。 (A):ポリオレフィン系樹脂 (B−1):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70〜30℃の温度範囲に2つのtanδピーク
を与える共役ジエン系熱可塑性エラストマー又はその水
添物 (B−2):(A)と混練して得られる組成物の固体粘弾
性測定により得られたtanδ−温度依存性曲線におい
て、−70〜30℃の温度範囲に(A)のtanδピーク
温度及び(B−2)のtanδピーク温度のいずれとも
異なる温度に新たな単一tanδピークを与える共役ジ
エン系熱可塑性エラストマー又はその水添物 - 【請求項2】 請求項1記載の(A)、(B−1)及び
(B−2)並びに下記(C)を含有し、(A)の含有量
が100重量部であり、(B−1)及び(B−2)の合
計含有量が10〜250重量部であり、(C)の含有量
が250重量部以下である請求項1記載の熱可塑性エラ
ストマー組成物。 (C):エチレン・α−オレフィン系共重合体 - 【請求項3】 (B−1)と(B−2)の重量比が5:
95〜95:5である請求項1記載の熱可塑性エラスト
マー組成物。 - 【請求項4】 (B−1)及び/又は(B−2)が、共
役ジエンと他の単量体との共重合体又はその水添物であ
る請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項5】 他の単量体が、ビニル芳香族化合物、ビ
ニルエステル化合物、エチレン性不飽和カルボン酸エス
テル化合物又はビニルニトリル化合物である請求項4記
載の熱可塑性エラストマー組成物。 - 【請求項6】 請求項1記載の熱可塑性エラストマー組
成物からなるパウダー。 - 【請求項7】 250℃における複素動的粘度η
*(1)が5×104ポイズ以下であり、かつニュートン
粘性指数nが0.28以下である請求項1記載の熱可塑
性エラストマー組成物。 - 【請求項8】 請求項7記載の熱可塑性エラストマー組
成物からなるペレット。 - 【請求項9】 球換算平均粒径が1.2mm以下であ
り、かつ嵩比重が0.38以上である請求項8記載のペ
レット。 - 【請求項10】 溶剤処理法、ストランドカット法又は
ダイフェースカット法によって製造される請求項8記載
のペレット。 - 【請求項11】 請求項6記載の熱可塑性エラストマー
組成物からなるパウダーを粉末成形して得られる成形
体。 - 【請求項12】 請求項8記載のペレットを粉末成形し
て得られる成形体。 - 【請求項13】 請求項11又は請求項12記載の成形
体の一方の面側に発泡層が積層されてなる二層成形体。 - 【請求項14】 請求項11又は請求項12記載の成形
体の一方の面側に熱可塑性樹脂芯材が積層されてなる多
層成形体。 - 【請求項15】 請求項13記載の二層成形体の発泡層
側に熱可塑性樹脂芯材が積層されてなる多層成形体。 - 【請求項16】 請求項11又は請求項12記載の成形
体の一方の面側に熱可塑性樹脂溶融体を供給し、加圧す
る請求項14記載の多層成形体の製造方法。 - 【請求項17】 請求項13記載の二層成形体の発泡層
側に熱可塑性樹脂溶融体を供給し、加圧する請求項15
記載の多層成形体の製造方法。 - 【請求項18】 開放された一対の金型間に請求項11
又は12記載の成形体を供給し、次いで該成形体の一方
の面側とこれに対向する一方の金型との間に熱可塑性樹
脂溶融体を供給した後又は供給しながら両金型を型締め
する請求項16記載の製造方法。 - 【請求項19】 開放された一対の金型間に請求項1
3記載の二層成形体を供給し、次いで該成形体の発泡層
側とこれに対向する一方の金型との間に熱可塑性樹脂溶
融体を供給した後又は供給しながら両金型を型締めする
請求項17記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10339432A JPH11263880A (ja) | 1997-12-11 | 1998-11-30 | 熱可塑性エラストマー組成物、パウダー、ペレット及び成形体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-341277 | 1997-12-11 | ||
| JP34127797 | 1997-12-11 | ||
| JP10339432A JPH11263880A (ja) | 1997-12-11 | 1998-11-30 | 熱可塑性エラストマー組成物、パウダー、ペレット及び成形体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11263880A true JPH11263880A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=26576415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10339432A Pending JPH11263880A (ja) | 1997-12-11 | 1998-11-30 | 熱可塑性エラストマー組成物、パウダー、ペレット及び成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11263880A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002166417A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-06-11 | Sumitomo Chem Co Ltd | 熱可塑性エラストマー組成物パウダーの製造方法 |
| US7368162B2 (en) | 2002-04-23 | 2008-05-06 | Ctc Cable Corporation | Aluminum conductor composite core reinforced cable and method of manufacture |
| JP2009256467A (ja) * | 2008-04-16 | 2009-11-05 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 動的架橋組成物 |
| JP2010163492A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 架橋発泡用組成物及び架橋発泡体、並びにそれを用いた履物及び積層体 |
| WO2014123163A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-14 | 株式会社クラレ | 熱可塑性重合体組成物、シューズおよびアウターソール |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP10339432A patent/JPH11263880A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| WO2014123163A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-14 | 株式会社クラレ | 熱可塑性重合体組成物、シューズおよびアウターソール |
| JPWO2014123163A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2017-02-02 | 株式会社クラレ | 熱可塑性重合体組成物、シューズおよびアウターソール |
| US9644093B2 (en) | 2013-02-06 | 2017-05-09 | Kuraray Co., Ltd. | Thermoplastic polymer composition, shoes and outer soles |
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