JPH11265371A - 半導体プロセス・デバイスシミュレーション方法およびシミュレーションプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents
半導体プロセス・デバイスシミュレーション方法およびシミュレーションプログラムを格納した記憶媒体Info
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- JPH11265371A JPH11265371A JP32923798A JP32923798A JPH11265371A JP H11265371 A JPH11265371 A JP H11265371A JP 32923798 A JP32923798 A JP 32923798A JP 32923798 A JP32923798 A JP 32923798A JP H11265371 A JPH11265371 A JP H11265371A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 演算処理に利用されない余分なメモリー部分
を消費することなく、高速にシミュレーション結果が得
られるようにする。 【解決手段】 CPU101は、メモリー102に格納
されているそれらメッシュ点毎に解くべき方程式をグル
ープ化し、第i行、第j列の要素がn(i)×n(j)
の小行列となるように不均等幅にブロック化された係数
行列を、メモリー102上で構成する。
を消費することなく、高速にシミュレーション結果が得
られるようにする。 【解決手段】 CPU101は、メモリー102に格納
されているそれらメッシュ点毎に解くべき方程式をグル
ープ化し、第i行、第j列の要素がn(i)×n(j)
の小行列となるように不均等幅にブロック化された係数
行列を、メモリー102上で構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータを
用いて半導体装置の製造プロセス及び電気特性をシミュ
レートする半導体プロセス・デバイスシミュレーション
に関し、特にシミュレーションにおいて用いられる物理
法則から導出された多次元連立一次方程式を、計算機上
で、効率良く、数値的に解く方法及びそのようなプログ
ラムを格納した記憶媒体に関する。
用いて半導体装置の製造プロセス及び電気特性をシミュ
レートする半導体プロセス・デバイスシミュレーション
に関し、特にシミュレーションにおいて用いられる物理
法則から導出された多次元連立一次方程式を、計算機上
で、効率良く、数値的に解く方法及びそのようなプログ
ラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】VLSIなどの半導体集積回路の分野に
おいては、半導体装置の微細化がますます進み、その製
造工程もますます複雑化している。このような状況で
は、プロセスの低温下やその熱処理工程の精密化、ま
た、プロセス設計の高精度かが極めて重要となる。それ
らのことを背景に、デバイスシミュレーションは、半導
体装置の製造などの開発・研究に、近年一般的に利用さ
れるようになった。これは、そのデバイスシミュレーシ
ョンを実際に行うコンピュータの大きな進歩が要因であ
る。また、それらを用いるときの、より使いやすいイン
ターフェイスの登場がある。そして、その解析技術の進
歩は、シミュレーションの対象を大いに広げ、半導体装
置の破壊現象や電流集中の解析まで行われるようになっ
てきている。
おいては、半導体装置の微細化がますます進み、その製
造工程もますます複雑化している。このような状況で
は、プロセスの低温下やその熱処理工程の精密化、ま
た、プロセス設計の高精度かが極めて重要となる。それ
らのことを背景に、デバイスシミュレーションは、半導
体装置の製造などの開発・研究に、近年一般的に利用さ
れるようになった。これは、そのデバイスシミュレーシ
ョンを実際に行うコンピュータの大きな進歩が要因であ
る。また、それらを用いるときの、より使いやすいイン
ターフェイスの登場がある。そして、その解析技術の進
歩は、シミュレーションの対象を大いに広げ、半導体装
置の破壊現象や電流集中の解析まで行われるようになっ
てきている。
【0003】そのシミュレーションの中に、半導体装置
の製造工程のひとつである、不純物熱拡散のコンピュー
タシミュレーションがある(文献1「プロセス・デバイ
ス・シミュレーション技術」(檀良編著、26〜28
頁))。この文献1に記載されているシミュレーション
は、次に示すようにしている。まず、解析すべき領域を
メッシュに分割し、その各メッシュ点で拡散方程式を離
散化する。更に、ニュートン法その他の手法により、そ
の拡散方程式を線形化して連立一次方程式に変換する。
そして、その拡散方程式の解を求めるようにしている。
また、不純物熱拡散やイオン注入、また、熱酸化などの
製造プロセスを経て作成された半導体装置の電気特性
は、例えば、文献2(「プロセス・デバイス・シミュレ
ーション技術」(檀良編著、105〜134頁))に記
載されているように、次に示すようにシミュレートして
いる。
の製造工程のひとつである、不純物熱拡散のコンピュー
タシミュレーションがある(文献1「プロセス・デバイ
ス・シミュレーション技術」(檀良編著、26〜28
頁))。この文献1に記載されているシミュレーション
は、次に示すようにしている。まず、解析すべき領域を
メッシュに分割し、その各メッシュ点で拡散方程式を離
散化する。更に、ニュートン法その他の手法により、そ
の拡散方程式を線形化して連立一次方程式に変換する。
そして、その拡散方程式の解を求めるようにしている。
また、不純物熱拡散やイオン注入、また、熱酸化などの
製造プロセスを経て作成された半導体装置の電気特性
は、例えば、文献2(「プロセス・デバイス・シミュレ
ーション技術」(檀良編著、105〜134頁))に記
載されているように、次に示すようにシミュレートして
いる。
【0004】まず、解析すべき領域をメッシュに分割
し、その各メッシュ点でポアッソン方程式並びに電流連
続方程式を離散化する。更にニュートン法その他の手法
により、それら方程式を線形化して連立一次方程式に変
換する。この結果、それら方程式をコンピュータ上で解
くことにより、半導体装置の電気特性をシミュレートす
るようにしている。それら半導体プロセス・デバイスの
シミュレーションでは、メッシュ点数と同一の次元を持
つ大規模連立一次方程式を、コンピュータを用い、可能
な限り高速かつ少ないメモリー使用量で解くことが実用
上重要である。その連立一次方程式を解く機能は、「マ
トリクスソルバー」と呼ばれる。その機能を実現するた
めの手法は、従来から種々の手法が提案されている。例
えば、方程式の次元が小さい場合、ガウスの消去法やL
U分解に代表される直接法が用いられる。
し、その各メッシュ点でポアッソン方程式並びに電流連
続方程式を離散化する。更にニュートン法その他の手法
により、それら方程式を線形化して連立一次方程式に変
換する。この結果、それら方程式をコンピュータ上で解
くことにより、半導体装置の電気特性をシミュレートす
るようにしている。それら半導体プロセス・デバイスの
シミュレーションでは、メッシュ点数と同一の次元を持
つ大規模連立一次方程式を、コンピュータを用い、可能
な限り高速かつ少ないメモリー使用量で解くことが実用
上重要である。その連立一次方程式を解く機能は、「マ
トリクスソルバー」と呼ばれる。その機能を実現するた
めの手法は、従来から種々の手法が提案されている。例
えば、方程式の次元が小さい場合、ガウスの消去法やL
U分解に代表される直接法が用いられる。
【0005】これに対し、次元が大きくなると、メモリ
ー使用量と計算時間の制約から反復法が使用される。そ
の反復法の中でも、解くべき連立一次方程式の係数行列
が対称となるものに関しては、ICCG(Incomp
lete Choleskeand Cnjugate
Gradient)法が用いられる。これは、前処理
付きのCG(Conjugate−Gradoent:
共役勾配)法の解法である。また、係数行列が非対称と
なるものに関しては、収束性の観点から、一般にクリロ
フ亜空間法と呼ばれる一連の手法が用いられる。ICC
G法及びクリロフ亜空間法では、共に、元の係数行列に
乗じた形式のアルゴリズムを構成することにより、係数
行列の条件数を下げることで、解くべき方程式の係数行
列の近似的逆行列を、より少ない反復回数で解くように
している。その操作は前述したように「前処理」と呼ば
れ、また、係数行列の近似的逆行列は「前処理行列」と
呼ばれている。
ー使用量と計算時間の制約から反復法が使用される。そ
の反復法の中でも、解くべき連立一次方程式の係数行列
が対称となるものに関しては、ICCG(Incomp
lete Choleskeand Cnjugate
Gradient)法が用いられる。これは、前処理
付きのCG(Conjugate−Gradoent:
共役勾配)法の解法である。また、係数行列が非対称と
なるものに関しては、収束性の観点から、一般にクリロ
フ亜空間法と呼ばれる一連の手法が用いられる。ICC
G法及びクリロフ亜空間法では、共に、元の係数行列に
乗じた形式のアルゴリズムを構成することにより、係数
行列の条件数を下げることで、解くべき方程式の係数行
列の近似的逆行列を、より少ない反復回数で解くように
している。その操作は前述したように「前処理」と呼ば
れ、また、係数行列の近似的逆行列は「前処理行列」と
呼ばれている。
【0006】その前処理行列の逆行列として最も良く用
いられるのは、元の係数行列をフィルイン発生位置を限
定してLU分解した「不完全LU分解」によって得られ
る行列である。フィルインとは、次の数式(1)、
(2)で表されるLU分解の過程で、元の係数行列には
要素値Aijが0であった位置(i,j)に、新たに0で
ない要素LijまたはUijが発生することを言う。なお、
発生したフィルインを棄却せずに、LU分解のその後の
過程で全て考慮すると、通常の完全LU分解になる。
いられるのは、元の係数行列をフィルイン発生位置を限
定してLU分解した「不完全LU分解」によって得られ
る行列である。フィルインとは、次の数式(1)、
(2)で表されるLU分解の過程で、元の係数行列には
要素値Aijが0であった位置(i,j)に、新たに0で
ない要素LijまたはUijが発生することを言う。なお、
発生したフィルインを棄却せずに、LU分解のその後の
過程で全て考慮すると、通常の完全LU分解になる。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】不完全LU分解による前処理では、次の相
反する2つの上面を同時に満たすような最適な処理を行
うことが要求される。第1が、できるだけフィルインの
発生を少なくし、その計算を行うコンピュータのメモリ
ー使用量と計算時間の増加を抑制することである。ま
た、第2が、なるべく完全LU分解に近い結果を得て、
反復法の収束性を向上させることである。
反する2つの上面を同時に満たすような最適な処理を行
うことが要求される。第1が、できるだけフィルインの
発生を少なくし、その計算を行うコンピュータのメモリ
ー使用量と計算時間の増加を抑制することである。ま
た、第2が、なるべく完全LU分解に近い結果を得て、
反復法の収束性を向上させることである。
【0010】このような処理を効率的に行う方法とし
て、例えば、文献3(「2次元バイポーラ・MOS複合
デバイスシミュレータTONADDEIIのための高速
反復解法」(中村慎、中川明夫著、電子情報通信学会技
術研究報告、64〜65頁))に記載されている方法
や、文献4(「ア ニュー ハイスピード ノンエクイ
リブリアム ポイント ディフェクト モデル フォー
アニーリング シミュレーション(”A New H
igh−Speed Non−equilibrium
Point Defect Model for A
nnealingSimulation”)」 (Me
gumi Kawakami, Masahiro S
ugaya, and Shiroo Kamohar
a著、シスパッド’96(SISPAD’96),94
頁,第1図a))に記載されている方法がある。
て、例えば、文献3(「2次元バイポーラ・MOS複合
デバイスシミュレータTONADDEIIのための高速
反復解法」(中村慎、中川明夫著、電子情報通信学会技
術研究報告、64〜65頁))に記載されている方法
や、文献4(「ア ニュー ハイスピード ノンエクイ
リブリアム ポイント ディフェクト モデル フォー
アニーリング シミュレーション(”A New H
igh−Speed Non−equilibrium
Point Defect Model for A
nnealingSimulation”)」 (Me
gumi Kawakami, Masahiro S
ugaya, and Shiroo Kamohar
a著、シスパッド’96(SISPAD’96),94
頁,第1図a))に記載されている方法がある。
【0011】これらの文献3,4に記載された方法で
は、図8のフローチャートに示すように、まず、ステッ
プ801で、各メッシュ点で定義されている解くべき方
程式数の最大値nを求める。次に、ステップ802で、
係数行列の行と列を、各メッシュ点毎にn×nの正方小
行列単位でグループ化し、ブロック化された係数行列を
構成する。次に、ステップ803で、n×nの正方小行
列を仮想的に1つの行列要素とみなし、正方行列どうし
の演算による不完全LU分解処理を行う。以上の動作に
より構成される係数行列の構造を図9に示す。
は、図8のフローチャートに示すように、まず、ステッ
プ801で、各メッシュ点で定義されている解くべき方
程式数の最大値nを求める。次に、ステップ802で、
係数行列の行と列を、各メッシュ点毎にn×nの正方小
行列単位でグループ化し、ブロック化された係数行列を
構成する。次に、ステップ803で、n×nの正方小行
列を仮想的に1つの行列要素とみなし、正方行列どうし
の演算による不完全LU分解処理を行う。以上の動作に
より構成される係数行列の構造を図9に示す。
【0012】このような正方小行列単位の操作を行うこ
とにより、各スカラー要素単位で処理を行う場合に比べ
て、同等のメモリー使用量でより完全LU分解に近く、
かつ、より効果的な不完全LU分解を行うことができ
る。これは、フィルイン発生パターンの決定が、1つの
メッシュ点における各方程式間の結合を重視しているか
らである。上述した、この種の従来の半導体プロセス・
デバイスシミュレーション技術の適用対象は、例えば、
特開平6−53155号公報や特開平8−213334
号公報に開示されている。
とにより、各スカラー要素単位で処理を行う場合に比べ
て、同等のメモリー使用量でより完全LU分解に近く、
かつ、より効果的な不完全LU分解を行うことができ
る。これは、フィルイン発生パターンの決定が、1つの
メッシュ点における各方程式間の結合を重視しているか
らである。上述した、この種の従来の半導体プロセス・
デバイスシミュレーション技術の適用対象は、例えば、
特開平6−53155号公報や特開平8−213334
号公報に開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の半導体プロセス・デバイスシミュレーション技術で
は、次に示すような問題点があった。これは、ある物理
法則から派生した方程式が、対象とする解析領域の一部
分でしか成立しない場合や、方程式が定義されていない
場合には、不完全LU分解の過程で余分なメモリーを消
費するという問題である。その理由は、その演算を行う
コンピュータの処理において、不完全LU分解時の処理
単位を、n×nの均一の大きさの正方小行列としている
ためである。例えば、上述したシミュレーションでは、
n本の方程式が定義されていないメッシュ点において
も、n×nの小行列サイズを維持する。このために、そ
れら演算を行うコンピュータにおいては、小行列の対応
する主対角部分に1を入れて全体の係数行列を構成し、
それらをメモリー上に配置する必要がある。そのため、
本来必ずしも必要でないメモリーを使用することにな
る。また、コンピュータにおいてその演算処理をすると
き、メモリー上の必ずしも必要でない箇所にアクセスす
る状態が発生する、無駄な処理を行うことになり、余計
な処理時間を必要とするという欠点があった。
の半導体プロセス・デバイスシミュレーション技術で
は、次に示すような問題点があった。これは、ある物理
法則から派生した方程式が、対象とする解析領域の一部
分でしか成立しない場合や、方程式が定義されていない
場合には、不完全LU分解の過程で余分なメモリーを消
費するという問題である。その理由は、その演算を行う
コンピュータの処理において、不完全LU分解時の処理
単位を、n×nの均一の大きさの正方小行列としている
ためである。例えば、上述したシミュレーションでは、
n本の方程式が定義されていないメッシュ点において
も、n×nの小行列サイズを維持する。このために、そ
れら演算を行うコンピュータにおいては、小行列の対応
する主対角部分に1を入れて全体の係数行列を構成し、
それらをメモリー上に配置する必要がある。そのため、
本来必ずしも必要でないメモリーを使用することにな
る。また、コンピュータにおいてその演算処理をすると
き、メモリー上の必ずしも必要でない箇所にアクセスす
る状態が発生する、無駄な処理を行うことになり、余計
な処理時間を必要とするという欠点があった。
【0014】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、演算処理に利用されない
余分なメモリー部分を消費することなく、高速にシミュ
レーション結果が得られるようにすることを目的とす
る。
るためになされたものであり、演算処理に利用されない
余分なメモリー部分を消費することなく、高速にシミュ
レーション結果が得られるようにすることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の半導体プロセ
ス・デバイスシミュレーション方法によれば、処理対象
の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る第1の
工程と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ
点における複数の物理量を定義する第2の工程と、複数
の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3の工程
と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ点に対
応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各メッ
シュ点における自己帰還作用を予測するための主対角小
行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通過する
行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対応する
メッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点との
間の相互作用を予測するための非主対角小行列とから構
成された係数行列を作成する第5の工程と、その係数行
列に対して正方小行列および小行列を1要素とみなして
それら各小行列どうしの演算を行うことにより係数行列
の不完全LU分解処理を行う第6の工程とを少なくとも
備え、主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたて
られた方程式の数を行数および列数とした正方行列と
し、各メッシュ点に対応して行方向に配置された非主対
角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた方程
式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメ
ッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数と列
数とした行列とし、各メッシュ点に対応して列方向に配
置された非主対角小行列はこれに対応するメッシュ点に
たてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で
結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそ
れぞれ列数と行数とした行列とした。このように構成し
た結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列となら
ず、注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメ
ッシュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシュ点
にたてられた方程式の数より少ないときは、非正方行列
となり、単純に正方行列を当てはめた場合より計算数が
減少する。
ス・デバイスシミュレーション方法によれば、処理対象
の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る第1の
工程と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ
点における複数の物理量を定義する第2の工程と、複数
の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3の工程
と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ点に対
応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各メッ
シュ点における自己帰還作用を予測するための主対角小
行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通過する
行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対応する
メッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点との
間の相互作用を予測するための非主対角小行列とから構
成された係数行列を作成する第5の工程と、その係数行
列に対して正方小行列および小行列を1要素とみなして
それら各小行列どうしの演算を行うことにより係数行列
の不完全LU分解処理を行う第6の工程とを少なくとも
備え、主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたて
られた方程式の数を行数および列数とした正方行列と
し、各メッシュ点に対応して行方向に配置された非主対
角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた方程
式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメ
ッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数と列
数とした行列とし、各メッシュ点に対応して列方向に配
置された非主対角小行列はこれに対応するメッシュ点に
たてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で
結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそ
れぞれ列数と行数とした行列とした。このように構成し
た結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列となら
ず、注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメ
ッシュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシュ点
にたてられた方程式の数より少ないときは、非正方行列
となり、単純に正方行列を当てはめた場合より計算数が
減少する。
【0016】また、この発明のシミュレーションプログ
ラムを格納した記憶媒体は、コンピュータに、処理対象
の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る第1の
機能と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ
点における複数の物理量を定義する第2の機能と、複数
の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3の機能
と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ点に対
応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各メッ
シュ点における自己帰還作用を予測するための主対角小
行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通過する
行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対応する
メッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点との
間の相互作用を予測するための非主対角小行列とから構
成された係数行列を作成する第5の機能と、その係数行
列に対して正方小行列および小行列を1要素とみなして
それら各小行列どうしの演算を行うことにより係数行列
の不完全LU分解処理を行う第6の機能とを少なくとも
実現させるためのプログラムを記録し、主対角小行列は
これに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数を行
数および列数とした正方行列とし、各メッシュ点に対応
して行方向に配置された非主対角小行列はこれに対応す
るメッシュ点にたてられた方程式の数とそのメッシュ点
とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方
程式の数とをそれぞれ行数と列数とした行列とし、各メ
ッシュ点に対応して列方向に配置された非主対角小行列
はこれに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数と
そのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点
にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数と行数とした
行列としたことを特徴とする機械読み取り可能なシミュ
レーションプログラムを格納した。このように構成した
結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列とならず、
注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシ
ュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシュ点にた
てられた方程式の数より少ないときは、非正方行列とな
り、単純に正方行列を当てはめた場合よりコンピュータ
における計算数が減少する。
ラムを格納した記憶媒体は、コンピュータに、処理対象
の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る第1の
機能と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ
点における複数の物理量を定義する第2の機能と、複数
の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3の機能
と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ点に対
応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各メッ
シュ点における自己帰還作用を予測するための主対角小
行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通過する
行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対応する
メッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点との
間の相互作用を予測するための非主対角小行列とから構
成された係数行列を作成する第5の機能と、その係数行
列に対して正方小行列および小行列を1要素とみなして
それら各小行列どうしの演算を行うことにより係数行列
の不完全LU分解処理を行う第6の機能とを少なくとも
実現させるためのプログラムを記録し、主対角小行列は
これに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数を行
数および列数とした正方行列とし、各メッシュ点に対応
して行方向に配置された非主対角小行列はこれに対応す
るメッシュ点にたてられた方程式の数とそのメッシュ点
とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方
程式の数とをそれぞれ行数と列数とした行列とし、各メ
ッシュ点に対応して列方向に配置された非主対角小行列
はこれに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数と
そのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ点
にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数と行数とした
行列としたことを特徴とする機械読み取り可能なシミュ
レーションプログラムを格納した。このように構成した
結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列とならず、
注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシ
ュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシュ点にた
てられた方程式の数より少ないときは、非正方行列とな
り、単純に正方行列を当てはめた場合よりコンピュータ
における計算数が減少する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は、この発明による半導体プロ
セス・デバイスシミュレーション方法を実現するシミュ
レーション装置の構成を示している。このシミュレーシ
ョン装置は、中央演算処理部(CPU)101と、メモ
リー102と、表示部103と、入力部104と、外部
記憶手段105とが、バス106により接続されて構成
されている。すなわち、ワークステーションやパーソナ
ルコンピュータ、また、その他のコンピュータシステム
にて実現される。例えば、外部記憶手段105として
は、磁気ディスクや半導体メモリーその他の一般的な記
憶媒体を用いることができる。
参照して説明する。図1は、この発明による半導体プロ
セス・デバイスシミュレーション方法を実現するシミュ
レーション装置の構成を示している。このシミュレーシ
ョン装置は、中央演算処理部(CPU)101と、メモ
リー102と、表示部103と、入力部104と、外部
記憶手段105とが、バス106により接続されて構成
されている。すなわち、ワークステーションやパーソナ
ルコンピュータ、また、その他のコンピュータシステム
にて実現される。例えば、外部記憶手段105として
は、磁気ディスクや半導体メモリーその他の一般的な記
憶媒体を用いることができる。
【0018】このシミュレーション装置では、シミュレ
ーションを行うためのプログラム(シミュレーションプ
ログラム)が、外部記憶装置105に格納されている。
そして、操作者が、入力部104より、シミュレーショ
ン動作開始の指示などを入力することにより、CPU1
01は、まず、外部記憶手段105より、そのプログラ
ムを取り出し、メモリー102上の所定領域にロードす
る。次いで、操作者が入力部104により入力すること
などにより、シミュレーションに必要なデータ(行列)
をメモリー102上に用意する。このシミュレーション
に必要なデータは、予め外部記憶装置105に格納され
ているものを、メモリー102上に呼び出すようにして
も良い。そして、CPU101は、メモリー102上に
ロードされたプログラムに従ってそれらデータを用いて
所定の計算を行うことで、所定のシミュレーションを行
う。その、最後に、CPU101は、そのシミュレーシ
ョンの結果を、表示部103に表示する。
ーションを行うためのプログラム(シミュレーションプ
ログラム)が、外部記憶装置105に格納されている。
そして、操作者が、入力部104より、シミュレーショ
ン動作開始の指示などを入力することにより、CPU1
01は、まず、外部記憶手段105より、そのプログラ
ムを取り出し、メモリー102上の所定領域にロードす
る。次いで、操作者が入力部104により入力すること
などにより、シミュレーションに必要なデータ(行列)
をメモリー102上に用意する。このシミュレーション
に必要なデータは、予め外部記憶装置105に格納され
ているものを、メモリー102上に呼び出すようにして
も良い。そして、CPU101は、メモリー102上に
ロードされたプログラムに従ってそれらデータを用いて
所定の計算を行うことで、所定のシミュレーションを行
う。その、最後に、CPU101は、そのシミュレーシ
ョンの結果を、表示部103に表示する。
【0019】図2は、図1に示したシミュレーション装
置(CPU101)で実行される、半導体プロセス・デ
バイスシミュレーションの基本的な動作の流れを示して
いる。その動作について簡単に説明すると、まず、ステ
ップ201で、CPU101はロードされたプログラム
にしたがって、各メッシュ点iで定義された、複数の物
理量の間の関係を示す解くべき方程式数n(i)を調
べ、その値を例えば図1のメモリー102に蓄える。次
に、ステップ202で、CPU101は、メモリー10
2に格納されているそれらメッシュ点毎に解くべき方程
式をグループ化し、第i行、第j列の要素がn(i)×
n(j)の小行列となるように不均等幅にブロック化さ
れた係数行列を、メモリー102上で構成する。
置(CPU101)で実行される、半導体プロセス・デ
バイスシミュレーションの基本的な動作の流れを示して
いる。その動作について簡単に説明すると、まず、ステ
ップ201で、CPU101はロードされたプログラム
にしたがって、各メッシュ点iで定義された、複数の物
理量の間の関係を示す解くべき方程式数n(i)を調
べ、その値を例えば図1のメモリー102に蓄える。次
に、ステップ202で、CPU101は、メモリー10
2に格納されているそれらメッシュ点毎に解くべき方程
式をグループ化し、第i行、第j列の要素がn(i)×
n(j)の小行列となるように不均等幅にブロック化さ
れた係数行列を、メモリー102上で構成する。
【0020】すなわち、まず、メッシュ点の数を行数列
数とする係数行列を設定し、その各メッシュ点に対応す
る箇所には、その各メッシュ点における自己帰還作用を
予測するための主対角小行列を配置するようにした。ま
た、その係数行列の主対角以外の各メッシュ点に対応す
る主対角位置を通過する行と列とのいずれかに、主対角
位置に対応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣の
メッシュ点との間の相互作用を予測するための非主対角
小行列を配置した。そして、まず、主対角小行列はこれ
に対応するメッシュ点にたてられた方程式の数を行数お
よび列数とした正方行列とする。
数とする係数行列を設定し、その各メッシュ点に対応す
る箇所には、その各メッシュ点における自己帰還作用を
予測するための主対角小行列を配置するようにした。ま
た、その係数行列の主対角以外の各メッシュ点に対応す
る主対角位置を通過する行と列とのいずれかに、主対角
位置に対応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣の
メッシュ点との間の相互作用を予測するための非主対角
小行列を配置した。そして、まず、主対角小行列はこれ
に対応するメッシュ点にたてられた方程式の数を行数お
よび列数とした正方行列とする。
【0021】また、各メッシュ点に対応して行方向に配
置された非主対角小行列は、これに対応するメッシュ点
にたてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝
で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数とを
それぞれ行数と列数とした行列とする。そして、各メッ
シュ点に対応して列方向に配置された非主対角小行列
は、これに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数
とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ
点にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数と行数とし
た行列とする。最後に、ステップ203で、CPU10
1は、メモリー102上に構成した第i行,第j列の小
行列を1要素とみなし、それら各小行列どうしの演算を
行うことにより係数行列の不完全LU分解処理を行う。
置された非主対角小行列は、これに対応するメッシュ点
にたてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝
で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数とを
それぞれ行数と列数とした行列とする。そして、各メッ
シュ点に対応して列方向に配置された非主対角小行列
は、これに対応するメッシュ点にたてられた方程式の数
とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ
点にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数と行数とし
た行列とする。最後に、ステップ203で、CPU10
1は、メモリー102上に構成した第i行,第j列の小
行列を1要素とみなし、それら各小行列どうしの演算を
行うことにより係数行列の不完全LU分解処理を行う。
【0022】次に、図2のフローチャートと図3とを参
照して、本発明のシミュレーション動作について説明す
る。なお、図3は、そのシミュレーション動作の過程で
構成される係数行列の構造の一例を示している。まず、
シミュレーション処理の対象である、メッシュが張られ
た半導体装置表面のメッシュ点毎の方程式数を調べる
(図2:ステップ201)。この説明では、7個のメッ
シュ点が存在し、メッシュ点1に3本、メッシュ点2に
2本、メッシュ点3に1本、メッシュ点4に3本、メッ
シュ点5に2本、メッシュ点6に1本、メッシュ点7に
4本の方程式が、そのメッシュ点における状態を示すも
のとしてそれぞれ定義されているものと仮定する。これ
により、n(1)=3,n(2)=2,n(3)=1,
n(4)=3,n(5)=2,n(6)=1,n(7)
=4という結果が得られる。
照して、本発明のシミュレーション動作について説明す
る。なお、図3は、そのシミュレーション動作の過程で
構成される係数行列の構造の一例を示している。まず、
シミュレーション処理の対象である、メッシュが張られ
た半導体装置表面のメッシュ点毎の方程式数を調べる
(図2:ステップ201)。この説明では、7個のメッ
シュ点が存在し、メッシュ点1に3本、メッシュ点2に
2本、メッシュ点3に1本、メッシュ点4に3本、メッ
シュ点5に2本、メッシュ点6に1本、メッシュ点7に
4本の方程式が、そのメッシュ点における状態を示すも
のとしてそれぞれ定義されているものと仮定する。これ
により、n(1)=3,n(2)=2,n(3)=1,
n(4)=3,n(5)=2,n(6)=1,n(7)
=4という結果が得られる。
【0023】次に、メッシュ点毎に解くべき方程式をグ
ループ化し、ブロック化された係数行列を構成する(図
2:ステップ202)。上述のメッシュを張った場合、
その係数行列は図3に示すようになる。図3において、
太い実線で囲まれた斜線部分は1つのブロックを表し、
破線は各ブロック内のスカラー要素の区切りを示してい
る。例えば、第7行,第4列は4×3の非正方行列から
成り立っている。次に、小行列を1要素とみなして、正
方ならびに非正方行列どうしの演算により上述した数式
(1)、数式(2)にしたがって不完全LU分解を行う
ことで方程式を解き、前述したメッシュ点における状態
をシミュレートする(ステップ203)。なお、例え
ば、図3の第3行,第3列の分解によるL33要素の生成
は、「L33=A33−L31U13・・・(3)」の数式のよ
うに、分解の済んだ1×3の小行列L31と3×1の小行
列U31との積を、1×1のサイズの係数行列要素A33か
ら差し引くことによって実行される。
ループ化し、ブロック化された係数行列を構成する(図
2:ステップ202)。上述のメッシュを張った場合、
その係数行列は図3に示すようになる。図3において、
太い実線で囲まれた斜線部分は1つのブロックを表し、
破線は各ブロック内のスカラー要素の区切りを示してい
る。例えば、第7行,第4列は4×3の非正方行列から
成り立っている。次に、小行列を1要素とみなして、正
方ならびに非正方行列どうしの演算により上述した数式
(1)、数式(2)にしたがって不完全LU分解を行う
ことで方程式を解き、前述したメッシュ点における状態
をシミュレートする(ステップ203)。なお、例え
ば、図3の第3行,第3列の分解によるL33要素の生成
は、「L33=A33−L31U13・・・(3)」の数式のよ
うに、分解の済んだ1×3の小行列L31と3×1の小行
列U31との積を、1×1のサイズの係数行列要素A33か
ら差し引くことによって実行される。
【0024】実施例1以下、本発明を、より具体的な例
を用いて説明する。すなわち、酸化膜が形成されたシリ
コン基板に導入されている不純物の拡散状態をシミュレ
ーションする場合を例にとり説明する。この不純物拡散
シミュレーションでは、まず、酸化膜が形成されたシリ
コン基板の断面(2次元領域)に、所定の間隔のメッシ
ュを割り当てて各メッシュ点に所定の方程式を設定す
る。図4は、その2次元領域を示しており、8つのマス
に区切られた領域401がシリコン基板の領域を示して
いる。また、その領域401上の2つのマスに区切られ
た領域402が、シリコン基板上に形成された酸化膜を
示している。また、そして、線分403が、シリコン基
板と酸化膜との境界を表している。
を用いて説明する。すなわち、酸化膜が形成されたシリ
コン基板に導入されている不純物の拡散状態をシミュレ
ーションする場合を例にとり説明する。この不純物拡散
シミュレーションでは、まず、酸化膜が形成されたシリ
コン基板の断面(2次元領域)に、所定の間隔のメッシ
ュを割り当てて各メッシュ点に所定の方程式を設定す
る。図4は、その2次元領域を示しており、8つのマス
に区切られた領域401がシリコン基板の領域を示して
いる。また、その領域401上の2つのマスに区切られ
た領域402が、シリコン基板上に形成された酸化膜を
示している。また、そして、線分403が、シリコン基
板と酸化膜との境界を表している。
【0025】また、領域401の「10」から「21」
までの数字がつけられた丸印のメッシュ点404は、2
次元領域のシリコン基板の領域内に割り当てられたメッ
シュ点を示している。また、領域402の「1」から
「3」までの数字がつけられた三角印のメッシュ点40
5は、2次元領域の酸化膜領域の表面に割り当てられた
メッシュ点を表す。また、「7」から「9」までの数字
がつけられた四角印のメッシュ点406は、シリコン基
板と酸化膜の界面のシリコン基板側を代表するメッシュ
点である。そして、「4」から「6」までの数字がつけ
られた星印のメッシュ点407は、シリコン基板と酸化
膜の界面の酸化膜側を代表するメッシュ点である。ま
た、それらの各メッシュ点は、メッシュ枝408で互い
に連結されている。
までの数字がつけられた丸印のメッシュ点404は、2
次元領域のシリコン基板の領域内に割り当てられたメッ
シュ点を示している。また、領域402の「1」から
「3」までの数字がつけられた三角印のメッシュ点40
5は、2次元領域の酸化膜領域の表面に割り当てられた
メッシュ点を表す。また、「7」から「9」までの数字
がつけられた四角印のメッシュ点406は、シリコン基
板と酸化膜の界面のシリコン基板側を代表するメッシュ
点である。そして、「4」から「6」までの数字がつけ
られた星印のメッシュ点407は、シリコン基板と酸化
膜の界面の酸化膜側を代表するメッシュ点である。ま
た、それらの各メッシュ点は、メッシュ枝408で互い
に連結されている。
【0026】ここで、この不純物拡散シミュレーション
では、点欠陥とのペア拡散モデルによるホウ素の拡散シ
ミュレーションを行うことを考える。このシミュレーシ
ョンのモデルでは、シリコン基板内では以下のような物
理的描像を用いる。まず、シリコン基板内には点欠陥で
ある格子間シリコンとシリコン空孔が存在しており、こ
れらは互いに再結合しながら拡散するものとする。ま
た、不純物であるホウ素は、格子間シリコンとペアを形
成して拡散し、そのペアが解離した時点でシリコン基板
の結晶格子の置換位置に収まるものとする。以上に示し
た点欠陥ペア拡散モデルによれば、シリコン基板内の
「10」から「21」までの各メッシュ点404では以
下の5本の方程式群(4)〜(8)が解くべき方程式群
となる。
では、点欠陥とのペア拡散モデルによるホウ素の拡散シ
ミュレーションを行うことを考える。このシミュレーシ
ョンのモデルでは、シリコン基板内では以下のような物
理的描像を用いる。まず、シリコン基板内には点欠陥で
ある格子間シリコンとシリコン空孔が存在しており、こ
れらは互いに再結合しながら拡散するものとする。ま
た、不純物であるホウ素は、格子間シリコンとペアを形
成して拡散し、そのペアが解離した時点でシリコン基板
の結晶格子の置換位置に収まるものとする。以上に示し
た点欠陥ペア拡散モデルによれば、シリコン基板内の
「10」から「21」までの各メッシュ点404では以
下の5本の方程式群(4)〜(8)が解くべき方程式群
となる。
【0027】
【数3】
【0028】
【数4】
【0029】
【数5】
【0030】
【数6】
【0031】
【数7】
【0032】なお、上記した数式において、数式(4)
は、ホウ素−格子間シリコンペアの拡散と生成と解離を
表す数式である。また、数式(5)は、ホウ素の結合と
解離を表す数式である。また、数式(6)は、格子間シ
リコンの拡散と結合と解離と消滅を表す数式である。数
式(7)は、シリコン空孔の拡散と消滅を表す数式であ
る。数式(8)は、帯電した点欠陥やホウ素の濃度と静
電ポテンシャルの関係を表すポアッソン方程式である。
また、上記の数式(4)〜(6)において、CBIはホウ
素−格子間シリコンペアの体積濃度、CBaは置換位置に
ある活性化ホウ素の体積濃度、CIは格子間シリコンの
体積濃度、CVはシリコン空孔の体積濃度である。
は、ホウ素−格子間シリコンペアの拡散と生成と解離を
表す数式である。また、数式(5)は、ホウ素の結合と
解離を表す数式である。また、数式(6)は、格子間シ
リコンの拡散と結合と解離と消滅を表す数式である。数
式(7)は、シリコン空孔の拡散と消滅を表す数式であ
る。数式(8)は、帯電した点欠陥やホウ素の濃度と静
電ポテンシャルの関係を表すポアッソン方程式である。
また、上記の数式(4)〜(6)において、CBIはホウ
素−格子間シリコンペアの体積濃度、CBaは置換位置に
ある活性化ホウ素の体積濃度、CIは格子間シリコンの
体積濃度、CVはシリコン空孔の体積濃度である。
【0033】また、ZBIはホウ素−格子間シリコンペア
の帯電状態を表す数、ZIは格子間シリコンの帯電状態
を表す数、ZVはシリコン空孔の帯電状態を表す数であ
る。また、DBIはホウ素−格子間シリコンペアの拡散定
数、DIは格子間シリコンの拡散定数、DVはシリコン空
孔の拡散定数である。また、kBI-fはホウ素−格子間シ
リコンペアの形成定数、kBI-rは、解離反応速度定数を
表す。kIVは、格子間シリコンとシリコン空孔の再結合
率を表す。また、qは単位電荷を、εはシリコンの誘電
率を、kはボルツマン定数を、Tは絶対温度を、ψは静
電ポテンシャルを、niはシリコンの真性キャリア密度
を表す。また、C* Iは熱平衡状態における格子間シリコ
ンの体積密度、C* Vは熱平衡状態におけるシリコン空孔
の体積濃度を表している。
の帯電状態を表す数、ZIは格子間シリコンの帯電状態
を表す数、ZVはシリコン空孔の帯電状態を表す数であ
る。また、DBIはホウ素−格子間シリコンペアの拡散定
数、DIは格子間シリコンの拡散定数、DVはシリコン空
孔の拡散定数である。また、kBI-fはホウ素−格子間シ
リコンペアの形成定数、kBI-rは、解離反応速度定数を
表す。kIVは、格子間シリコンとシリコン空孔の再結合
率を表す。また、qは単位電荷を、εはシリコンの誘電
率を、kはボルツマン定数を、Tは絶対温度を、ψは静
電ポテンシャルを、niはシリコンの真性キャリア密度
を表す。また、C* Iは熱平衡状態における格子間シリコ
ンの体積密度、C* Vは熱平衡状態におけるシリコン空孔
の体積濃度を表している。
【0034】ところで、酸化膜内のホウ素の拡散は、ペ
ア拡散ではなく、ホウ素自身がそのまま拡散するとする
通常のモデルで記述できる。さらに、酸化膜内では静電
ポテンシャルの影響は無視できる。したがって、酸化膜
内のメッシュ点405では次の数式(9)のような通常
の拡散方程式を解くことで、そのメッシュ点における不
純物であるホウ素の濃度のシミュレーションを行うこと
ができる。
ア拡散ではなく、ホウ素自身がそのまま拡散するとする
通常のモデルで記述できる。さらに、酸化膜内では静電
ポテンシャルの影響は無視できる。したがって、酸化膜
内のメッシュ点405では次の数式(9)のような通常
の拡散方程式を解くことで、そのメッシュ点における不
純物であるホウ素の濃度のシミュレーションを行うこと
ができる。
【0035】
【数8】
【0036】なお、その数式(9)において、CBcは酸
化膜中の全ホウ素濃度であり、DBは酸化膜中のホウ素
の拡散定数である。また、シリコン基板と酸化膜の界面
に関しては、界面上のメッシュ点406とメッシュ点4
07との間に、次の数式10で示されるホウ素の編析に
よる流束JSが存在する。
化膜中の全ホウ素濃度であり、DBは酸化膜中のホウ素
の拡散定数である。また、シリコン基板と酸化膜の界面
に関しては、界面上のメッシュ点406とメッシュ点4
07との間に、次の数式10で示されるホウ素の編析に
よる流束JSが存在する。
【0037】
【数9】
【0038】ここで、CBcは酸化膜側のメッシュ点40
7における全ホウ素濃度を表し、CBIはシリコン側のメ
ッシュ点406におけるホウ素−格子間シリコンペア濃
度を表す。また、hはシリコンと酸化膜の界面における
ホウ素の輸送係数を示し、mはシリコンと酸化膜の界面
におけるホウ素の偏析係数である。そして、シリコン基
板内の格子間シリコンとシリコン空孔は、シリコン基板
と酸化膜の界面で消滅する。これらを考慮すると、不純
物としてのホウ素の拡散シミュレーションにおいて、シ
リコン基板側のメッシュ点406で解くべき方程式群
は、以下に示す5本の数式(11)〜(15)になる。
7における全ホウ素濃度を表し、CBIはシリコン側のメ
ッシュ点406におけるホウ素−格子間シリコンペア濃
度を表す。また、hはシリコンと酸化膜の界面における
ホウ素の輸送係数を示し、mはシリコンと酸化膜の界面
におけるホウ素の偏析係数である。そして、シリコン基
板内の格子間シリコンとシリコン空孔は、シリコン基板
と酸化膜の界面で消滅する。これらを考慮すると、不純
物としてのホウ素の拡散シミュレーションにおいて、シ
リコン基板側のメッシュ点406で解くべき方程式群
は、以下に示す5本の数式(11)〜(15)になる。
【0039】
【数10】
【0040】
【数11】
【0041】
【数12】
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】ここで、数式(13)のkISは格子間シリ
コンのシリコンと酸化膜の界面での再結合速度であり、
数式(14)のkVSはシリコン空孔のシリコンと酸化膜
の界面での再結合速度である。また、同様に酸化膜側の
メッシュ点407で解くべき方程式は次の数式(16)
になる。
コンのシリコンと酸化膜の界面での再結合速度であり、
数式(14)のkVSはシリコン空孔のシリコンと酸化膜
の界面での再結合速度である。また、同様に酸化膜側の
メッシュ点407で解くべき方程式は次の数式(16)
になる。
【0045】
【数15】
【0046】次に、本実施例1におけるシミュレーショ
ンの動作について、図2のフローに沿って説明する。ま
ず、各メッシュ点で定義されている方程式数を調べる
(ステップS201)。本実施例1では、図4の内で、
メッシュ点404,406のようなシリコン基板側のメ
ッシュ点では、上述した数式(4)〜(8)や数式(1
1)〜(15)のように、5本の方程式が定義されてい
る。また、メッシュ点405,407のような酸化膜側
のメッシュ点では、上述した数式(9)や数式(16)
のように1本の方程式が定義されている。
ンの動作について、図2のフローに沿って説明する。ま
ず、各メッシュ点で定義されている方程式数を調べる
(ステップS201)。本実施例1では、図4の内で、
メッシュ点404,406のようなシリコン基板側のメ
ッシュ点では、上述した数式(4)〜(8)や数式(1
1)〜(15)のように、5本の方程式が定義されてい
る。また、メッシュ点405,407のような酸化膜側
のメッシュ点では、上述した数式(9)や数式(16)
のように1本の方程式が定義されている。
【0047】次に、メッシュ点毎に解くべき方程式をグ
ループ化し、図5に示すブロック化された係数行列を構
成する(ステップ202)。図5では、図4の各メッシ
ュ点につけられた「1」から「21」までの数字に対応
して、21行21列の係数行列となっている。すなわ
ち、図5の係数行列の1つの行内には、その行番号を図
4のメッシュ点番号とする主対角を構成するメッシュ点
の正方小行列ブロックと、そのメッシュ点にメッシュ枝
408で接続されている隣接メッシュ点の正方または非
正方小行列ブロックとが全て配置されている。
ループ化し、図5に示すブロック化された係数行列を構
成する(ステップ202)。図5では、図4の各メッシ
ュ点につけられた「1」から「21」までの数字に対応
して、21行21列の係数行列となっている。すなわ
ち、図5の係数行列の1つの行内には、その行番号を図
4のメッシュ点番号とする主対角を構成するメッシュ点
の正方小行列ブロックと、そのメッシュ点にメッシュ枝
408で接続されている隣接メッシュ点の正方または非
正方小行列ブロックとが全て配置されている。
【0048】ここで、この実施例1では、メッシュ点4
04、406のようなシリコン側のメッシュ点に関して
は、行「7」列「7」から行「21」列「21」までに
示すように、各ブロックの幅は5である。これに対し、
「1」から「6」までがつけられたメッシュ点405,
407のような酸化膜側のメッシュ点に関しては、行
「1」列「1」から行「6」列「6」までに示すよう
に、各ブロックの幅は1である。なお、図5に示す各ブ
ロック内で、空白の箇所には計算対象の数値が格納され
ていないことを示している。
04、406のようなシリコン側のメッシュ点に関して
は、行「7」列「7」から行「21」列「21」までに
示すように、各ブロックの幅は5である。これに対し、
「1」から「6」までがつけられたメッシュ点405,
407のような酸化膜側のメッシュ点に関しては、行
「1」列「1」から行「6」列「6」までに示すよう
に、各ブロックの幅は1である。なお、図5に示す各ブ
ロック内で、空白の箇所には計算対象の数値が格納され
ていないことを示している。
【0049】そして、例えば、図4の「8」がつけられ
たメッシュ点406に対応する図5の行「8」には、ま
ず、行「8」列「8」のところに、「8」がつけられた
メッシュ点406の5×5小行列の主対角ブロックがあ
る。この主対角ブロックでは、計算対象の数値の数は2
0個である。また、図4に示すように「8」のメッシュ
点406下方には、「11」のメッシュ点404がある
ので、図5の行「8」列「11」のところに、「11」
がつけられた丸印のメッシュ点404に対応する5×5
小行列ブロックがある。
たメッシュ点406に対応する図5の行「8」には、ま
ず、行「8」列「8」のところに、「8」がつけられた
メッシュ点406の5×5小行列の主対角ブロックがあ
る。この主対角ブロックでは、計算対象の数値の数は2
0個である。また、図4に示すように「8」のメッシュ
点406下方には、「11」のメッシュ点404がある
ので、図5の行「8」列「11」のところに、「11」
がつけられた丸印のメッシュ点404に対応する5×5
小行列ブロックがある。
【0050】この小行列ブロックでは、計算対象の数値
の数は7個である。また、図4に示すように「8」のメ
ッシュ点406の左右に、「7」のメッシュ点406と
「9」のメッシュ点406があるので、行「8」列
「7」と行「8」列「9」のところには、それらのメッ
シュ点に対応する5×5小行列ブロックがある。この小
行列ブロックも、計算対象の数値の数は7個である。ま
た、図4に示すように「8」のメッシュ点406の上方
には「5」のメッシュ点407があるが、図5に示すよ
うに行「8」列「5」のところには、そのメッシュ点4
07に対応する5×1の非正方小行列ブロックがある。
の数は7個である。また、図4に示すように「8」のメ
ッシュ点406の左右に、「7」のメッシュ点406と
「9」のメッシュ点406があるので、行「8」列
「7」と行「8」列「9」のところには、それらのメッ
シュ点に対応する5×5小行列ブロックがある。この小
行列ブロックも、計算対象の数値の数は7個である。ま
た、図4に示すように「8」のメッシュ点406の上方
には「5」のメッシュ点407があるが、図5に示すよ
うに行「8」列「5」のところには、そのメッシュ点4
07に対応する5×1の非正方小行列ブロックがある。
【0051】同様に、例えば、図4の「5」のメッシュ
点407に対応する図5の行「5」には、まず、行
「5」列「5」のところに、「5」のメッシュ点407
に対応する1×1小行列の主対角ブロックがある。ま
た、「5」のメッシュ点407の上方の「2」のメッシ
ュ点405に関しては、図5の行「5」列「2」のとこ
ろに、対応する1×1小行列ブロックがある。また、
「5」のメッシュ点407の左右には「4」と「6」の
メッシュ点407があり、図5の行「5」列「4」と行
「5」列「6」のところに、それぞれ対応する1×1小
行列ブロックがある。
点407に対応する図5の行「5」には、まず、行
「5」列「5」のところに、「5」のメッシュ点407
に対応する1×1小行列の主対角ブロックがある。ま
た、「5」のメッシュ点407の上方の「2」のメッシ
ュ点405に関しては、図5の行「5」列「2」のとこ
ろに、対応する1×1小行列ブロックがある。また、
「5」のメッシュ点407の左右には「4」と「6」の
メッシュ点407があり、図5の行「5」列「4」と行
「5」列「6」のところに、それぞれ対応する1×1小
行列ブロックがある。
【0052】そして、「5」のメッシュ点407の下に
は「8」のメッシュ点406があり、図5の行「5」列
「8」のところに、対応する1×5の非正方小行列ブロ
ックがある。最後に、各小行列を1要素とみなして、正
方ならびに非正方行列どうしの演算により、前記した数
式(1),(2)に従って不完全LU分解を行うことで
方程式を解き、前述したメッシュ点における状態をシミ
ュレートする(ステップ203)。
は「8」のメッシュ点406があり、図5の行「5」列
「8」のところに、対応する1×5の非正方小行列ブロ
ックがある。最後に、各小行列を1要素とみなして、正
方ならびに非正方行列どうしの演算により、前記した数
式(1),(2)に従って不完全LU分解を行うことで
方程式を解き、前述したメッシュ点における状態をシミ
ュレートする(ステップ203)。
【0053】以上示したように、この実施例1では、次
に示すところにおいて、5×5の小行列より計算量の少
なくなった行列で演算を行うようにしたので、無駄な演
算が省けて計算時間を削減できるようになる。まず、酸
化膜側の各メッシュ点における主対角ブロックは1×1
の正方行列となっている。また、界面におけるメッシュ
点の主対角ではない行列は1×5もしくは5×1の非正
方行列となっている。従来では、これらにおいても5×
5の小行列を構成していたため、必ずしも必要のないメ
モリーを使用することになり、無駄な演算を行っていた
ことになる。
に示すところにおいて、5×5の小行列より計算量の少
なくなった行列で演算を行うようにしたので、無駄な演
算が省けて計算時間を削減できるようになる。まず、酸
化膜側の各メッシュ点における主対角ブロックは1×1
の正方行列となっている。また、界面におけるメッシュ
点の主対角ではない行列は1×5もしくは5×1の非正
方行列となっている。従来では、これらにおいても5×
5の小行列を構成していたため、必ずしも必要のないメ
モリーを使用することになり、無駄な演算を行っていた
ことになる。
【0054】実施例2次に、本発明のより具体的な第2
の実施例を説明する。以下では、表面に酸化膜が形成さ
れたシリコン基板における電気的特性をシミュレーショ
ンする場合を例としおり、例えば、ゲート絶縁膜のMO
S容量を、メッシュの各格子点におけるポテンシャルの
値とキャリアの濃度を求めることでシミュレートする場
合である。このデバイスシミュレーションでも、まず、
酸化膜が形成されたシリコン基板の断面(2次元領域)
に、所定の間隔のメッシュを割り当てて各メッシュ点に
所定の方程式を設定する。図6は、その2次元領域を示
しており、8つのマスに区切られた領域601がシリコ
ン基板の領域を示している。また、その領域601上の
2つのマスに区切られた領域602が、シリコン基板上
に形成された酸化膜を示している。また、そして、線分
603が、シリコン基板と酸化膜との境界を表してい
る。
の実施例を説明する。以下では、表面に酸化膜が形成さ
れたシリコン基板における電気的特性をシミュレーショ
ンする場合を例としおり、例えば、ゲート絶縁膜のMO
S容量を、メッシュの各格子点におけるポテンシャルの
値とキャリアの濃度を求めることでシミュレートする場
合である。このデバイスシミュレーションでも、まず、
酸化膜が形成されたシリコン基板の断面(2次元領域)
に、所定の間隔のメッシュを割り当てて各メッシュ点に
所定の方程式を設定する。図6は、その2次元領域を示
しており、8つのマスに区切られた領域601がシリコ
ン基板の領域を示している。また、その領域601上の
2つのマスに区切られた領域602が、シリコン基板上
に形成された酸化膜を示している。また、そして、線分
603が、シリコン基板と酸化膜との境界を表してい
る。
【0055】また、領域601の「4」から「18」ま
での数字がつけられた丸印のメッシュ点604は、2次
元領域のシリコン基板の領域内に割り当てられたメッシ
ュ点を示している。また、領域602の「1」から
「3」までの数字がつけられた三角印のメッシュ点60
5は、2次元領域の酸化膜領域の表面に割り当てられた
メッシュ点を表す。このように、上記の不純物拡散プロ
セスシミュレーションの場合と異なり、シリコン基板と
酸化膜界面には、シリコン基板側の性質を有する1つの
メッシュ点のみが割り当てられる。
での数字がつけられた丸印のメッシュ点604は、2次
元領域のシリコン基板の領域内に割り当てられたメッシ
ュ点を示している。また、領域602の「1」から
「3」までの数字がつけられた三角印のメッシュ点60
5は、2次元領域の酸化膜領域の表面に割り当てられた
メッシュ点を表す。このように、上記の不純物拡散プロ
セスシミュレーションの場合と異なり、シリコン基板と
酸化膜界面には、シリコン基板側の性質を有する1つの
メッシュ点のみが割り当てられる。
【0056】次に、各メッシュ点では、次のポアソン方
程式である数式(17)が成立している。
程式である数式(17)が成立している。
【0057】
【数16】
【0058】その数式(17)において、εは物質の誘
電率、φは静電ポテンシャル、qは単位電荷、NDはド
ナー密度、NAはアクセプタ密度、nは電子密度、pは
正孔密度である。また、メッシュ点604のようなシリ
コン基板側のメッシュ点では、次の電流連続方程式であ
る数式(18)と数式(19)が成立している。
電率、φは静電ポテンシャル、qは単位電荷、NDはド
ナー密度、NAはアクセプタ密度、nは電子密度、pは
正孔密度である。また、メッシュ点604のようなシリ
コン基板側のメッシュ点では、次の電流連続方程式であ
る数式(18)と数式(19)が成立している。
【0059】
【数17】
【0060】
【数18】
【0061】その数式(18),(19)において、D
nは電子の拡散定数、Dpは正孔の拡散定数、μnは電子
のドリフト移動度、μpは正孔のドリフト移動度であ
る。また、Gは電子の再結合率を表し、Rは電子と正孔
の再結合率を表す。実施例1の不純物拡散プロセスシミ
ュレーションにおいては、ホウ素の拡散の場合に酸化膜
領域とシリコン領域とで全く別の方程式が定義されてい
たのに対し、このデバイスシミュレーションにおいて
は、ポアッソン方程式と電流連続方程式の定義領域が部
分的に異なっている。
nは電子の拡散定数、Dpは正孔の拡散定数、μnは電子
のドリフト移動度、μpは正孔のドリフト移動度であ
る。また、Gは電子の再結合率を表し、Rは電子と正孔
の再結合率を表す。実施例1の不純物拡散プロセスシミ
ュレーションにおいては、ホウ素の拡散の場合に酸化膜
領域とシリコン領域とで全く別の方程式が定義されてい
たのに対し、このデバイスシミュレーションにおいて
は、ポアッソン方程式と電流連続方程式の定義領域が部
分的に異なっている。
【0062】次に、本実施例2におけるシミュレーショ
ンの動作について、図2のフローチャートに沿って説明
する。まず、各メッシュ点で定義されている方程式数を
調べる(ステップS201)。本実施例2では、図6の
内で、メッシュ点604のシリコン基板側のメッシュ点
では、上述した数式(17)と数式(18)〜(19)
の3本の方程式が定義されている。また、メッシュ点6
05の酸化膜領域の表面のメッシュ点では、上述した数
式(17)の1本の方程式が定義されている。次に、メ
ッシュ点毎に解くべき方程式をグループ化し、図7に示
すブロック化された係数行列を構成する(ステップ20
2)。
ンの動作について、図2のフローチャートに沿って説明
する。まず、各メッシュ点で定義されている方程式数を
調べる(ステップS201)。本実施例2では、図6の
内で、メッシュ点604のシリコン基板側のメッシュ点
では、上述した数式(17)と数式(18)〜(19)
の3本の方程式が定義されている。また、メッシュ点6
05の酸化膜領域の表面のメッシュ点では、上述した数
式(17)の1本の方程式が定義されている。次に、メ
ッシュ点毎に解くべき方程式をグループ化し、図7に示
すブロック化された係数行列を構成する(ステップ20
2)。
【0063】図7では、図6の各メッシュ点につけられ
た「1」から「18」までの数字に対応して、18行1
8列の係数行列となっている。すなわち、図7の係数行
列の1つの行内には、その行番号を図6のメッシュ点番
号とする主対角を構成するメッシュ点の正方小行列ブロ
ックと、そのメッシュ点に接続されている隣接メッシュ
点の正方または非正方小行列ブロックとが全て配置され
ている。
た「1」から「18」までの数字に対応して、18行1
8列の係数行列となっている。すなわち、図7の係数行
列の1つの行内には、その行番号を図6のメッシュ点番
号とする主対角を構成するメッシュ点の正方小行列ブロ
ックと、そのメッシュ点に接続されている隣接メッシュ
点の正方または非正方小行列ブロックとが全て配置され
ている。
【0064】ここで、この実施例2では、メッシュ点6
04に関しては、行「4」列「4」から行「18」列
「18」までに示すように、各ブロックの幅は3であ
る。これに対し、「1」から「3」までがつけられたメ
ッシュ点605に関しては、行「1」列「1」から行
「3」列「3」までに示すように、各ブロックの幅は1
である。なお、図7に示す各ブロック内で、空白の箇所
には計算対象の数値が格納されていないことを示してい
る。
04に関しては、行「4」列「4」から行「18」列
「18」までに示すように、各ブロックの幅は3であ
る。これに対し、「1」から「3」までがつけられたメ
ッシュ点605に関しては、行「1」列「1」から行
「3」列「3」までに示すように、各ブロックの幅は1
である。なお、図7に示す各ブロック内で、空白の箇所
には計算対象の数値が格納されていないことを示してい
る。
【0065】そして、例えば、図6の「5」のメッシュ
点604に対応する図7の行「5」には、まず、行
「5」列「5」のところに「5」のメッシュ点604の
3×3小行列の主対角ブロックがある。この主対角ブロ
ックでは、計算対象の数値の数は9個である。また、図
6に示すように、「5」のメッシュ点604の下方には
「8」のメッシュ点604があるので、図7の行「5」
列「8」のところに「8」のメッシュ点604に対応す
る3×3の小行列ブロックがある。この小行列ブロック
では、計算対象の数値は5個である。
点604に対応する図7の行「5」には、まず、行
「5」列「5」のところに「5」のメッシュ点604の
3×3小行列の主対角ブロックがある。この主対角ブロ
ックでは、計算対象の数値の数は9個である。また、図
6に示すように、「5」のメッシュ点604の下方には
「8」のメッシュ点604があるので、図7の行「5」
列「8」のところに「8」のメッシュ点604に対応す
る3×3の小行列ブロックがある。この小行列ブロック
では、計算対象の数値は5個である。
【0066】また、「5」のメッシュ点604の左右に
は「4」と「6」のメッシュ点604があるので、図7
の行「5」列「4」と行「5」列「6」のところには、
それらのメッシュ点604に対応する3×3小行列ブロ
ックがある。この小行列ブロックも、計算対象の数値の
数は5個である。また、「5」のメッシュ点604の上
方には「2」のメッシュ点605があるが、図7の列
「5」行「2」のところにはそのメッシュ点605に対
応する3×1の非正方小行列ブロックがある。
は「4」と「6」のメッシュ点604があるので、図7
の行「5」列「4」と行「5」列「6」のところには、
それらのメッシュ点604に対応する3×3小行列ブロ
ックがある。この小行列ブロックも、計算対象の数値の
数は5個である。また、「5」のメッシュ点604の上
方には「2」のメッシュ点605があるが、図7の列
「5」行「2」のところにはそのメッシュ点605に対
応する3×1の非正方小行列ブロックがある。
【0067】同様に、例えば、図6の「2」のメッシュ
点605に対応する図7の行「2」には、まず、行
「2」列「2」のところに「2」のメッシュ点605に
対応する1×1小行列の主対角ブロックがある。また、
「2」のメッシュ点605の左右の「1」知「3」のメ
ッシュ点605に関しては、図7の行「2」列「1」と
行「2」列「3」のところに、それぞれ1×1小行列ブ
ロックがある。また、「2」のメッシュ点605の下方
の「5」のメッシュ点604に関しては、図7の行
「2」列「5」のところに1×3の非正方小行列ブロッ
クがある。
点605に対応する図7の行「2」には、まず、行
「2」列「2」のところに「2」のメッシュ点605に
対応する1×1小行列の主対角ブロックがある。また、
「2」のメッシュ点605の左右の「1」知「3」のメ
ッシュ点605に関しては、図7の行「2」列「1」と
行「2」列「3」のところに、それぞれ1×1小行列ブ
ロックがある。また、「2」のメッシュ点605の下方
の「5」のメッシュ点604に関しては、図7の行
「2」列「5」のところに1×3の非正方小行列ブロッ
クがある。
【0068】最後に、各小行列を1要素とみなして、正
方ならびに非正方行列どうしの演算により、前記した数
式(1),(2)に従って不完全LU分解を行うことで
方程式を解き、前述したメッシュ点における状態をシミ
ュレートする(ステップ203)。従来では、全てにお
いて3×3の小行列を構成していたため、必ずしも必要
のないメモリーを使用することになり、無駄な演算を行
っていたことになるが、この実施例2では、部分的に3
×3の小行列より計算量の少なくなった行列で演算を行
うようにしたので、無駄な演算が省けて計算時間を削減
できるようになる。以上好ましい実施例をあげて本発明
を説明したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定され
るものではない。
方ならびに非正方行列どうしの演算により、前記した数
式(1),(2)に従って不完全LU分解を行うことで
方程式を解き、前述したメッシュ点における状態をシミ
ュレートする(ステップ203)。従来では、全てにお
いて3×3の小行列を構成していたため、必ずしも必要
のないメモリーを使用することになり、無駄な演算を行
っていたことになるが、この実施例2では、部分的に3
×3の小行列より計算量の少なくなった行列で演算を行
うようにしたので、無駄な演算が省けて計算時間を削減
できるようになる。以上好ましい実施例をあげて本発明
を説明したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定され
るものではない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、処
理対象の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る
第1の工程と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメ
ッシュ点における複数の物理量を定義する第2の工程
と、複数の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3
の工程と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ
点に対応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその
各メッシュ点における自己帰還作用を予測するための主
対角小行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通
過する行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対
応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ
点との間の相互作用を予測するための非主対角小行列と
から構成された係数行列を作成する第5の工程と、その
係数行列に対して正方小行列および小行列を1要素とみ
なしてそれら各小行列どうしの演算を行うことにより係
数行列の不完全LU分解処理を行う第6の工程とを少な
くとも備え、主対角小行列はこれに対応するメッシュ点
にたてられた方程式の数を行数および列数とした正方行
列とし、各メッシュ点に対応して行方向に配置された非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数
と列数とした行列とし、各メッシュ点に対応して列方向
に配置された非主対角小行列はこれに対応するメッシュ
点にたてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ
枝で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数と
をそれぞれ列数と行数とした行列とした。このように構
成した結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列とな
ならず、注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシ
ュ点にたてられた方程式の数より少ないときは、非正方
行列となり、単純に正方行列を当てはめた場合より計算
数が減少する。したがって、この発明は、演算処理に利
用されない余分なメモリー部分を消費することなく、高
速にシミュレーション結果が得られるようになるという
優れた効果を有している。
理対象の半導体装置表面に所定の間隔でメッシュを張る
第1の工程と、そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメ
ッシュ点における複数の物理量を定義する第2の工程
と、複数の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3
の工程と、メッシュ点の数を行数列数として各メッシュ
点に対応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその
各メッシュ点における自己帰還作用を予測するための主
対角小行列と、各メッシュ点に対応する主対角位置を通
過する行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に対
応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシュ
点との間の相互作用を予測するための非主対角小行列と
から構成された係数行列を作成する第5の工程と、その
係数行列に対して正方小行列および小行列を1要素とみ
なしてそれら各小行列どうしの演算を行うことにより係
数行列の不完全LU分解処理を行う第6の工程とを少な
くとも備え、主対角小行列はこれに対応するメッシュ点
にたてられた方程式の数を行数および列数とした正方行
列とし、各メッシュ点に対応して行方向に配置された非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数
と列数とした行列とし、各メッシュ点に対応して列方向
に配置された非主対角小行列はこれに対応するメッシュ
点にたてられた方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ
枝で結ばれた隣のメッシュ点にたてられた方程式の数と
をそれぞれ列数と行数とした行列とした。このように構
成した結果、非主対角小行列は、必ずしも正方行列とな
ならず、注目するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数が注目するメッシ
ュ点にたてられた方程式の数より少ないときは、非正方
行列となり、単純に正方行列を当てはめた場合より計算
数が減少する。したがって、この発明は、演算処理に利
用されない余分なメモリー部分を消費することなく、高
速にシミュレーション結果が得られるようになるという
優れた効果を有している。
【図1】 この発明による半導体プロセス・デバイスシ
ミュレーション方法を実現するシミュレーション装置の
構成を示す構成図である。
ミュレーション方法を実現するシミュレーション装置の
構成を示す構成図である。
【図2】 図1に示したシミュレーション装置(CPU
101)で実行される、半導体プロセス・デバイスシミ
ュレーションの基本的な動作の流れを示すフローチャー
トである。
101)で実行される、半導体プロセス・デバイスシミ
ュレーションの基本的な動作の流れを示すフローチャー
トである。
【図3】 シミュレーション動作の過程で構成される係
数行列の構造の一例を示す説明図である。
数行列の構造の一例を示す説明図である。
【図4】 この発明の第1の実施例におけるシミュレー
ション対象の断面模式的に示す説明図である。
ション対象の断面模式的に示す説明図である。
【図5】 図4に示すシミュレーション対象をシミュレ
ーションするための係数行列を示す説明図である。
ーションするための係数行列を示す説明図である。
【図6】 この発明の第2の実施例におけるシミュレー
ション対象の断面模式的に示す説明図である。
ション対象の断面模式的に示す説明図である。
【図7】 図6に示すシミュレーション対象をシミュレ
ーションするための係数行列を示す説明図である。
ーションするための係数行列を示す説明図である。
【図8】 従来よりある半導体プロセス・デバイスシミ
ュレーションの基本的な動作の流れを示すフローチャー
トである。
ュレーションの基本的な動作の流れを示すフローチャー
トである。
【図9】 従来のシミュレーション動作の過程で構成さ
れる係数行列の構造の一例を示す説明図である。
れる係数行列の構造の一例を示す説明図である。
101…中央演算処理部(CPU)、102…メモリ
ー、103…表示部、104…入力部、105…外部記
憶手段、106…バス。
ー、103…表示部、104…入力部、105…外部記
憶手段、106…バス。
Claims (2)
- 【請求項1】 処理対象の半導体装置表面に所定の間隔
でメッシュを張る第1の工程と、 そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ点におけ
る複数の物理量を定義する第2の工程と、 前記複数の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3
の工程と、 前記メッシュ点の数を行数列数として前記各メッシュ点
に対応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各
メッシュ点における自己帰還作用を予測するための主対
角小行列と、前記各メッシュ点に対応する主対角位置を
通過する行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に
対応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシ
ュ点との間の相互作用を予測するための非主対角小行列
とから構成された係数行列を作成する第5の工程と、 その係数行列に対して前記正方小行列および前記小行列
を1要素とみなしてそれら各小行列どうしの演算を行う
ことにより前記係数行列の不完全LU分解処理を行う第
6の工程とを少なくとも備え、 前記主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてら
れた方程式の数を行数および列数とした正方行列とし、 前記各メッシュ点に対応して行方向に配置された前記非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数
と列数とした行列とし、 前記各メッシュ点に対応して列方向に配置された前記非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数
と行数とした行列としたことを特徴とする半導体プロセ
ス・デバイスシミュレーション方法。 - 【請求項2】 コンピュータに、処理対象の半導体装置
表面に所定の間隔でメッシュを張る第1の機能と、 そのメッシュの各メッシュ点毎にそのメッシュ点におけ
る複数の物理量を定義する第2の機能と、 前記複数の物理量の間の関係を示す方程式をたてる第3
の機能と、 前記メッシュ点の数を行数列数として前記各メッシュ点
に対応する主対角のいずれかの箇所に配置されてその各
メッシュ点における自己帰還作用を予測するための主対
角小行列と、前記各メッシュ点に対応する主対角位置を
通過する行と列とのいずれかに配置されて主対角位置に
対応するメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣のメッシ
ュ点との間の相互作用を予測するための非主対角小行列
とから構成された係数行列を作成する第5の機能と、 その係数行列に対して前記正方小行列および前記小行列
を1要素とみなしてそれら各小行列どうしの演算を行う
ことにより前記係数行列の不完全LU分解処理を行う第
6の機能とを少なくとも実現させるためのプログラムを
記録し、 前記主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてら
れた方程式の数を行数および列数とした正方行列とし、 前記各メッシュ点に対応して行方向に配置された前記非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ行数
と列数とした行列とし、 前記各メッシュ点に対応して列方向に配置された前記非
主対角小行列はこれに対応するメッシュ点にたてられた
方程式の数とそのメッシュ点とメッシュ枝で結ばれた隣
のメッシュ点にたてられた方程式の数とをそれぞれ列数
と行数とした行列としたことを特徴とする機械読み取り
可能なシミュレーションプログラムを格納した記憶媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32923798A JPH11265371A (ja) | 1997-11-28 | 1998-11-19 | 半導体プロセス・デバイスシミュレーション方法およびシミュレーションプログラムを格納した記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34368997 | 1997-11-28 | ||
| JP9-343689 | 1997-11-28 | ||
| JP32923798A JPH11265371A (ja) | 1997-11-28 | 1998-11-19 | 半導体プロセス・デバイスシミュレーション方法およびシミュレーションプログラムを格納した記憶媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11265371A true JPH11265371A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=26573131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32923798A Pending JPH11265371A (ja) | 1997-11-28 | 1998-11-19 | 半導体プロセス・デバイスシミュレーション方法およびシミュレーションプログラムを格納した記憶媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11265371A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008015841A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Nec Electronics Corp | 回路解析方法、及び回路解析プログラム、回路シミュレーション装置 |
| JP2013137747A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-07-11 | Dassault Systemes Simulia Corp | 自動マルチレベル部分構造法を用いた部分構造の生成 |
| WO2024253022A1 (ja) * | 2023-06-05 | 2024-12-12 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 電荷輸送特性計算方法及び電荷輸送特性計算装置 |
-
1998
- 1998-11-19 JP JP32923798A patent/JPH11265371A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008015841A (ja) * | 2006-07-06 | 2008-01-24 | Nec Electronics Corp | 回路解析方法、及び回路解析プログラム、回路シミュレーション装置 |
| JP2013137747A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-07-11 | Dassault Systemes Simulia Corp | 自動マルチレベル部分構造法を用いた部分構造の生成 |
| WO2024253022A1 (ja) * | 2023-06-05 | 2024-12-12 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 電荷輸送特性計算方法及び電荷輸送特性計算装置 |
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