JPH11266095A - 電磁波遮蔽板 - Google Patents
電磁波遮蔽板Info
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- JPH11266095A JPH11266095A JP8512598A JP8512598A JPH11266095A JP H11266095 A JPH11266095 A JP H11266095A JP 8512598 A JP8512598 A JP 8512598A JP 8512598 A JP8512598 A JP 8512598A JP H11266095 A JPH11266095 A JP H11266095A
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Abstract
の走査ラインに対しモアレの発生を防止し、更に、表示
体の目視側からの外部光による外部光反射と表示体の発
光に起因する内部光反射を防止し、また、高い硬度を有
して耐摩性に優れ、かつ、静電気の発生を防止する耐摩
性保護膜を有し、例えば、プラズマディスプレイ等に有
効に用いることができる電磁波遮蔽板を提供することで
ある。 【解決手段】 透明基板の上に、電磁波遮蔽性を有する
導電性パタ−ンを設け、更に、該導電性パタ−ンが、黒
化層、導電性パタ−ン層、および、黒化層の順で順次に
重層した構成からなることを特徴とする電磁波遮蔽板に
関するものである。
Description
し、更に詳しくは、ディスプレイ用電子管等の多量の電
磁波発生源から発生する電磁波を遮蔽すると共にディス
プレイの走査線に対しモアレ等の発生を防止し、更に、
表示体の発光に起因する内部光反射と表示体の目視側の
外部光反射を防止し、極めて良質の画像を表示すること
ができる電磁波遮蔽板に関するものである。
を除去するには、通常、当該電子装置の外周部を適当な
導電性部材で覆って電磁波を吸収させて電流に変換さ
せ、その電流をア−スすることによって外部に電磁波を
放出させないようにする方法が一般的である。ところ
で、ディスプレイ用電子管その他のデバイスは、直接人
間に接近して設置されて利用するものであり、人体への
弊害を考慮して電磁波放出の強さが規格内になければな
らないものである。そのために電磁波遮蔽板をディスプ
レイ面に設けるのが普通である。而して、ディスプレイ
画面の透視が容易である透明な電磁波遮蔽を行うために
は、通常に実施されている方法としては、透明なガラス
やプラスチック基板面に、例えば、インジュウム−錫酸
化物膜(ITO膜)等の透明導電性膜を蒸着やスパッタ
リング法などで薄膜形成して透明性の電磁波遮蔽板を製
造し、これをディスプレイ画面の前に設けて電磁波遮蔽
が行われている。あるいは、透明なガラスやプラスチッ
ク基板面に、例えば、金網等の適当な金属スクリ−ンを
貼着したり、または、透明なガラスやプラスチック基板
面に、無電解メッキや蒸着などにより全面に金属薄膜を
形成し、次いでフォトレジストを用いたフォトリソグラ
フィ−法で該金属薄膜の不要部をエッチング除去してよ
り微細なメッシュ状金属薄膜を形成して電磁波遮蔽板を
製造し、上記と同様にこれをディスプレイ画面の前に設
けて電磁波遮蔽が行われている。
て、透明性を重視すれば、透明基板上にITO膜を形成
した電磁波遮蔽板が性能的に優れており、一般的に、光
の透過率が90%前後となり、最も明るく、更に、全面
に均一な膜が形成されているので、ティスプレイの走査
線に対しモアレ等の発生も懸念することなく、極めて使
い易いという特徴を有するものである。しかしながら、
上記の透明基板上にITO膜を形成した電磁波遮蔽板に
おいては、ITO膜を形成するのに、蒸着やスパッタリ
ング技術を用いるので、製造装置が高価であり、また、
生産性も一般的に劣ることから、製品としての電磁波遮
蔽板自体の価格が高価になるという問題点がある。ま
た、上記の透明基板上にITO膜を形成した電磁波遮蔽
板においては、上記のメッシュ状金属薄膜を形成した電
磁波遮蔽板と比較して、導電性が1桁以上劣ることか
ら、電磁波放出が比較的に弱い対象物に対して有効であ
るが、強い対象物に用いた場合には、その遮蔽機能が不
十分となり、漏洩電磁波が放出されて、その規格値を満
足させることができない場合があるという問題点があ
る。例えば、上記の透明基板上にITO膜を形成した電
磁波遮蔽板をプラズマディスプレイに用いて、完全な電
磁波遮蔽をするためには、現状のそれよりも更に10倍
程度の導電性を与える必要がある。而して、上記の透明
基板上にITO膜を形成した電磁波遮蔽板において、導
電性を高めるために、ITO膜の膜厚を厚くすれば、あ
る程度の導電性は向上するが、逆に、透明性が著しく低
下するという問題点があり、更に、厚くすることによ
り、価格もより高価になるという問題点もある。
ば、透明なプラスチック基板等の面に金網等の適当な金
属スクリ−ンを貼着した電磁波遮蔽板においては、その
構造は、最も簡単であり、かつ、安価であるが、金属ス
クリ−ンの有効なメッシュ(100〜200メッシュ)
透過率が、50%以下であり、極めて暗いディスプレイ
となってしまうという重大な欠点を持っているものであ
る。
プラスチック基板面に、無電解メッキや蒸着などにより
全面に金属薄膜を形成し、次いでフォトレジストを用い
たフォトグラフィ−法で該金属薄膜の不要部をエッチン
グ除去してより微細なメッシュ状金属薄膜を形成した電
磁波遮蔽板においては、微細な加工が可能であることか
ら、細線の高開口率(高透過率)メッシュを作成するこ
とが可能であるという利点を有し、また、金属線である
ので、導電性が、上記のITO膜等と比して非常に高
く、強力な電磁波放出を遮蔽することができるという利
点を有するものである。而して、上記の微細なメッシュ
状金属薄膜を形成した電磁波遮蔽板においては、一般
に、直交する一定のピッチ幅で構成されたメッシュ状パ
タ−ンでは、ある特定波長帯近辺の電磁波に対し有効な
吸収特性を示すが、他の波長帯の電磁波吸収特性は劣化
するという問題点がある。すなわち、上記の微細なメッ
シュ状金属薄膜を形成した電磁波遮蔽板においては、電
磁波の波長によってメッシュ状パタ−ンのピッチ幅を定
めることが有効であるが、しかし、広波長帯を有する場
合には、従来のように一定のピッチ幅で構成されたメッ
シュ状パタ−ンでは、広範囲の波長帯を有効に吸収させ
ることは困難である。更に、上記の微細なメッシュ状金
属薄膜を形成した電磁波遮蔽板においては、これを直交
マトリクス構造で画像表示する表示体の前面に設置した
場合に発生するモアレは、一般に、表示体走査ラインと
30度にメッシュ状パタ−ンが交差するときに、モアレ
の発生は最小となるが、それでも人に不快感を与え、こ
れは、最小モワレとはいえ、メッシュ状パタ−ンが、一
定の間隔で規則正しく配列表示されていることによるも
のである。
ック基板面に、例えば、金網等の適当な金属スクリ−ン
を貼着したり、または、微細なメッシュ状金属薄膜を形
成して電磁波遮蔽板においては、メッシュ状部が基板面
より高く突出しているので、摩擦や引っ掻き等によって
メッシュ部が破損したり、あるいは、メッシュ状部にご
みや埃、塵等が付着し、表示画像の視認性を低下させる
という問題点がある。而して、このような欠点を防ぐた
めに、表面を滑らかにし、メッシュ状部の保護も兼ねて
保護膜を形成することも提案されているが、一般に、樹
脂を主体とする保護膜では、強い摩擦によって微細な傷
が付き、その透明性が損なわれるばかりではなく、電気
抵抗が高く静電気が発生し易いために、埃や塵を吸着し
て汚れやすく、上記と同様に、長期的に画面の透明性を
損なうという問題点がある。
基板面に、例えば、金網等の適当な金属スクリ−ンを貼
着したり、または、微細なメッシュ状金属薄膜を形成し
て電磁波遮蔽板においては、表示体の目視側から外部光
が入り、金属スクリ−ンあるいはメッシュ状金属薄膜を
構成する金属面にあたり、その金属面で反射し、表示体
の画質を低下させる現象を引き起こすという問題点があ
り、また、表示体側からは、金属スクリ−ンあるいはメ
ッシュ状金属薄膜を構成する金属面で、表示体の発光に
起因する内部光反射を起こし、特に、カラ−表示の場合
等では、レッド(R)、グリ−ン(G)、ブル−(B)
の各セルからの各発光色を内部反射し、他の発光色と混
色し、色純度や彩度等を低下させ、良質の画像を表示す
ることが困難であるという問題点がある。そこで本発明
は、高性能の電磁波遮蔽性を有し、かつ、表示体の走査
ラインに対しモアレの発生を防止し、更に、表示体の目
視側からの外部光による外部光反射と表示体の発光に起
因する内部光反射を防止し、また、高い硬度を有して耐
摩性に優れ、かつ、静電気の発生を防止する耐摩性保護
膜を有し、例えば、プラズマディスプレイ等に有効に用
いることができる電磁波遮蔽板を提供することである。
な問題点を解決すべく種々研究の結果、透明基板の表面
に電磁波遮蔽性を有する導電性パタ−ンを設けた電磁波
遮蔽板において、該導電性パタ−ンの上下の両面に、黒
化層を重層して設けて電磁波遮蔽板を製造し、而して、
該電磁波遮蔽板をプラズマディスプレイ等のディスプレ
イ画面の前に設けて電磁波遮蔽を行ったところ、強力な
電磁波放出を遮蔽することができ、かつ、その透視性を
損なうこともなく、また、ディスプレイの走査線に対し
モアレ等の発生も防止し、更に、表示体の発光に起因す
る内部光反射と、表示体の目視側からの外光による外部
光反射を防止し、観察者に対しより認識し易い画像を発
現し得る効果を有する電磁波遮蔽板を製造し得ることを
見出して本発明を完成したものである。
磁波遮蔽性を有する導電性パタ−ンを設け、更に、該導
電性パタ−ンが、黒化層、導電性パタ−ン層、および、
黒化層の順で順次に重層した構成からなることを特徴と
する電磁波遮蔽板に関するものである。
詳しく説明する。本発明にかかる電磁波遮蔽板について
その一例を例示し、図面を用いて更に詳しく説明する
と、図1は、本発明にかかる電磁波遮蔽板についてその
概念的な構成を示す概略的斜視図であり、図2は、図1
に示す本発明にかかる電磁波遮蔽板についてY1 −Y1
におけるその概念的な構成を示す概略的切断断面図であ
り、図3は、本発明にかかる電磁波遮蔽板について別の
形態の概念的な構成を示す概略的断面図であり、図4、
図5、図6および図7は、本発明にかかる電磁波遮蔽板
についてその第1の製造法の各工程における各素材の構
成を示す概略的断面図であり、図8、図9、図10、図
11、図12および図13は、本発明にかかる電磁波遮
蔽板について別の製造法の各工程における各素材の構成
を示す概略的断面図である。
てその一例を挙げてその構成を説明すると、図1および
図2に示すように、本発明にかかる電磁波遮蔽板1は、
透明基板2の上に、例えば、横方向のラインxと縦方向
のラインyとが交叉して、電磁波遮蔽性を有する導電性
パタ−ンPを設け(図1)、更に、上記の導電性パタ−
ンPが、第1の黒化層3a、導電性パタ−ン層4、およ
び、第2の黒化層3bの順で順次に重層した構成(図
2)からなるものである。而して、本発明において、上
記の電磁波遮蔽性を有する導電性パタ−ンPについて更
に詳しく説明すると、図示しないが、表示体の走査線に
対しモアレ等の発生を防止するために、導電性パタ−ン
Pを構成する横方向のラインxと縦方向のラインyと
は、任意の角度で交叉させてメッシュ状の導電性パタ−
ンPを構成することができ、更にまた、メッシュ状の導
電性パタ−ンPを構成する横方向のラインxと縦方向の
ラインyとの各ライン幅については、その隣接どうしを
不規則にして任意の間隔に構成し、これにより、メッシ
ュ状の導電性パタ−ンPを構成するメッシュの開口部を
不規則な矩形に形成して、モアレの発生を防止すること
もできるものである。また、図示しないが、上記の電磁
波遮蔽板において、透明基板の周辺部には、任意の場所
から除電できるように、例えば、ベタ状の導電性層を形
成することができるものである。特に、本発明において
は、後述するように、メッシュ状の導電性パタ−ンPを
構成する横方向のラインxおよび縦方向のラインyは、
上記のように第1の黒化層3a、導電性パタ−ン層4、
および、第2の黒化層3bの順で順次に重層して設けた
構成(図2)からなるものであり、これらは、電着、メ
ッキ、化成処理等を利用して金属電着層あるいは金属メ
ッキ層等を形成して構成することから、基板の周辺部に
ベタ状の導電性層を形成することができ、これを除電端
子部とし、これにア−ス等を接続して、簡単に除電する
ことができるという利点を有するものである。また、本
発明においては、特定の除電端子部を形成させてもよ
い。
て別の形態にかかる電磁波遮蔽板についてその一例を挙
げてその構成を説明すると、本発明の別の形態にかかる
電磁波遮蔽板1aは、図3に示すように、まず、前述の
ように、透明基板2の上に、例えば、横方向のラインx
と縦方向のラインyとが交叉してメッシュ状の導電性パ
タ−ンPを構成し(図1)、かつ、該メッシュ状の導電
性パタ−ンPが、第1の黒化層3a、導電性パタ−ン層
4、および、第2の黒化層3bの順で順次に重層して設
けた構成(図2)からなるものであり、更に、図3に示
すように、該メッシュ状の導電性パタ−ンPを含む全面
に、導電性微粉末を包含し、表面抵抗が、109 Ω/c
m2 以下であり、また、光透過率が、75%以上である
均一な膜厚からなる耐摩性保護膜5を設けた構成からな
るものである。
としては、透明性を有し、かつ、電磁波遮蔽性を有する
導電性パタ−ンPを保持する支持体としての機能を有す
る基板であればいずれのものでも使用することができ
る。而して、上記の透明基板としては、具体的には、例
えば、無色透明ガラスや同様な各種の透明なプラスチッ
ク基板、あるいは、各種の透明なプラスチックフィルム
等を使用することができる。更に、上記の透明なプラス
チック基板、あるいは、透明なプラスチックフィルムと
しては、具体的には、殆どの汎用樹脂材料を使用するこ
とができ、特に、(メタ)アクリル系樹脂やポリエステ
ル系樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが好ま
しいものである。上記の透明基板の厚さとしては、キャ
ラクタ−表示管様の小型品に対しては、適当な可撓性を
持つ薄いフィルム状である0.03mm〜0.5mmの
ものがディスプレイに貼付して用いることができるので
好ましい。また一方、数十インチ以上の大型ディスプレ
イに適用する場合には、腰のあるフレキシブルなフィル
ム、或いは、剛体基板、すなわち、0.5〜10mmの
ものが好適に用いられる。大型ディスプレイの場合は、
ディスプレイに付帯治具等を用いて、機械的に設置する
必要があるからである。いずれの場合においても、基板
の透明性は、100%であることが理想であるが、透過
率80〜95%のものを選択することが好ましい。
ば、横方向のラインxと縦方向のラインyとが交叉して
構成されるメッシュ状の、電磁波遮蔽性を有する導電性
パタ−ンPとしては、できるだけ光の透過率を大きくす
る必要があるので、メッシュ状の導電性パタ−ンPのメ
ッシュ状部の開口部が、導電性条件を満たし、かつ、大
きくなるように設計することが好ましいものである。而
して、上記において、開口率を大きくするためには、相
対的にメッシュ状の導電性パタ−ンPを構成する横方向
のラインxと縦方向のラインyの線を細くする必要があ
り、そのために、加工面からメッシュ状の導電性パタ−
ンPの厚さを薄くすることが望ましく、例えば、その膜
厚が薄層の場合には、各種の加工方法によって、ファイ
ンライン化が容易であることから、望ましいものであ
る。本発明において、上記のメッシュ状の導電性パタ−
ンPの膜厚としては、0.05〜30μm程度であれ
ば、均一な電着膜が得られるので好ましく、加工性の観
点を加味すれば、0.2〜10μm位であれば更に好ま
しい。また、メッシュ状の導電性パタ−ンPを構成する
横方向のラインxと縦方向のラインyの線幅としては、
5〜60μmが好ましいが、10〜40μm程度とすれ
ば、低価格で安定した生産が可能であり更に好ましいも
のである。本発明において、メッシュ密度、線巾、厚さ
等は、その利用の目的によりことなるものである。な
お、本発明において、メッシュ状の導電性パタ−ンPの
開口率は、100%に近い程有利であるが、65〜95
%程度が技術的に実用的である。
例えば、横方向のラインxと縦方向のラインyとが交叉
して構成するメッシュ状の導電性パタ−ンPを形成する
第1の黒化層3a、第2の黒化層3b等を構成する黒化
層としては、次に述べる考え方に基づいて適宜に選択し
て利用することにより形成することができる。本発明に
おいては、主目的であるメッシュ状の導電性パタ−ンP
を形成する方法として二つの方法があり、その一つの方
法は、金属メッキ法であり、他の方法は、エッチング法
である。本発明においては、上記のいずれかの方法を採
用することにより、第1の黒化層3a、第2の黒化層3
b等の形成法、使用する材料等が異なる。すなわち、本
発明において、第1の黒化層3a、第2の黒化層3b等
の上に、導電性パタ−ンPを金属メッキ法等で形成する
ためには、金属メッキが可能な導電性黒化層が必要であ
り、また、エッチング法または電着法等により最終工程
において黒化する場合には、非導電性材料等を使用して
非導電性黒化層を形成することができる。上記の導電性
黒化層は、一般に、導電性金属化合物、例えば、ニッケ
ル(Ni)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)等の化合物を使
用して形成することができ、また、非導電性黒化層は、
ペ−スト状黒色高分子材料、例えば、黒色インキ等、あ
るいは、黒化化成材料、例えば、金属メッキ表面を化成
処理してなる黒色化合物を形成したもの、更には、電着
性イオン性高分子材料、例えば、電着塗装材料等を使用
して形成することができる。本発明においては、上記の
ような黒化層形成方法を利用し、電磁波遮蔽板の製造法
における製造工程等に応じた適宜の方法を選択し、それ
を採用して黒化層を形成することができる。
例えば、横方向のラインxと縦方向のラインyとが交叉
して構成するメッシュ状の、電磁波遮蔽性を有する導電
性パタ−ンPを形成する導電性パタ−ン4としては、導
電性の良好な物質によって構成された精細な線状からな
るメッシュ状であり、一般的には、透明性を保持するた
めに細い線からなる形態を持つことが好ましく、その形
状は、例えば、正方形、長方形、ランダムな短冊形、菱
形、その他等の任意の形状からなる矩形を基本構造とす
るものである。本発明において、上記の導電性パタ−ン
4を構成する材料としては、良導電性が必要なために、
通常は、各種の金属を使用することができ、更には、そ
の条件を満足し得るものであれば、金属酸化物、その他
等の化合物材料を使用することができる。而して、上記
の良導電性材料としては、一般的には、金属が、安価で
あり、かつ、加工も容易であることから好ましい材料で
あり、具体的に使用される金属種としては、例えば、A
u、Ag、Cu、Ni、Cr、Fe、Al、Zn、T
i、Ta、Mo、Co、その他等の各種の単体金属、あ
るいは、各種の合金類を使用することができる。また、
本発明においては、導電性パタ−ン4は、上記のような
金属の1種、あるいは、上記のような金属の2種以上を
使用し、例えば、銅とニッケルとを組み合わせてその2
種を重層して設けることもできる。而して、本発明にお
いては、上記のような導電性パタ−ン4は、前述の第1
の黒化層3aと第2の黒化層3bとの間に位置し、か
つ、該第1の黒化層3aと導電性パタ−ン4と第2の黒
化層3bとは重層して、横方向のラインxと縦方向のラ
インyを構成し、更に、横方向のラインxと縦方向のラ
インyとは、交叉してメッシュ状の導電性パタ−ンPを
構成しているものである。
性保護膜5について説明すると、かかる耐摩性保護膜5
としては、例えば、表面保護適性を有する樹脂の1種な
いしそれ以上を主成分とし、これに、導電性微粉末の1
種ないしそれ以上を添加し、必要ならば、例えば、可塑
剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収
剤、帯電防止剤、滑剤、充填剤、その他等の添加剤を任
意に添加し、溶媒・希釈剤等で充分に混練して塗布液を
調整し、次に、その塗布液を、例えば、ロ−ルコ−ト、
グラビアコ−ト、ダイコ−ト、ディップコ−ト、ナイフ
コ−ト、リバ−スロ−ルコ−ト、スプレイコ−ト、その
他等のコ−ティング方法で塗布ないし印刷して、透明な
耐摩性保護膜5を形成することができる。上記におい
て、耐摩性保護膜5の膜厚としては、約1〜100μm
位が好ましく、更には、3〜50μm位が望ましい。上
記の表面保護適性を有する樹脂としては、光、電子線、
熱、あるいは、硬化剤、架橋剤等の作用で硬化ないし架
橋し、硬度の高い樹脂膜を形成し得る樹脂あるいはその
モノマ−ないしプレポリマ−の1種ないしそれ以上を使
用することができ、具体的には、例えば、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリア
ミドイミド系樹脂、シリコ−ン系樹脂、キシレン系樹
脂、エポキシ系樹脂、硬化型(メタ)アクリル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、フェノ−ル系樹脂、アミノプラス
ト系樹脂、その他硬質樹脂類等を使用することが可能で
あり、更に、プラスチック製品の表面保護用として常用
されている各種の市販品のコ−ト剤も推奨できる。例え
ば、三菱化学株式会社製、商品名、ユピマ−UVHN−
5A、ユピマ−UVH6000、ユピマ−UVH700
0、東芝シリコン株式会社製、商品名、UVHC855
3、UVHC8558等の耐摩性保護膜形成用樹脂組成
物を使用することができる。また、上記の導電性微粉末
としては、例えば、インジウム−酸化錫(ITO)微粉
末、酸化錫微粉末、酸化亜鉛微粉末等のそれ自身が導電
性である微粉末、あるいは、酸化アルミニウム、酸化ケ
イ素、酸化チタン、その他、白色微粉末粒子表面を上記
のITO等により被覆層を設けて導電性を付与した導電
性微粉末を使用することができる。上記のような微粉末
の個別結晶単位では、透明または白色であり、集合体と
しては、白色を呈しているものもある。上記の樹脂と導
電性微粉末との配合割合としては、樹脂分に対し導電性
微粉末を数重量%〜10数重量%位を混入し、やや透明
性が高く、少なくとも半透明性の状態以上であることが
好ましい。而して、光拡散性が高すぎると、表示画像が
ぼけることから好ましくない。例えば、前述のユピマ−
UVH6000(三菱化学株式会社製)は、それ自体、
帯電防止性があるが、その経時的劣化が認められるの
で、これをベ−スに導電性微粉末を混入すると、帯電防
止劣化の防止と適度な光拡散性を任意に設定できる利点
がある。而して、上記の耐摩性保護膜は、その表面抵抗
が、帯電防止効果を示す109Ω/cm2 以下であるこ
とが好ましく、また、光透過率が、デイスプレイの画面
が暗くならないように、75%以上である均一な膜厚か
らなることが望ましい。
保護膜5としては、上記のような樹脂を使用し、これ
に、前述と同様に、導電性微粉末の1種ないしそれ以上
を添加し、必要ならば、例えば、可塑剤、安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、滑
剤、充填剤、その他等の添加剤を任意に添加し、それら
を溶融混練して樹脂ペレットを調整し、次に、その樹脂
ペレットを使用して、それから樹脂のフィルムないしシ
−トを製造し、そのフィルムないしシ−トをメッシュ状
の導電性パタ−ンの表面に、例えば、接着剤等を介して
積層して、耐摩性保護膜5を形成することもできる。上
記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、膜厚が、約
10〜100μm位が好ましく、更には、15〜50μ
m位が望ましい。上記において、接着剤としては、例え
ば、硬化型(メタ)アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、フェノ−ル系樹脂、その他等の樹脂をビヒクル
の主成分とする溶剤型、あるいは、エマルジョン型等の
接着剤を使用することができる。
法について説明すると、その製造法としては、種々の方
法があり、その第1の製造法は、金属電着転写法であ
り、予め、他の基板面に電着形成された導電性パタ−ン
を目的の透明基板面に転写する方法である。まず、図4
に示すように、金属板等の導電性基板11の上に、電着
を阻害する絶縁性膜で構成するメッシュ状のレジストパ
タ−ン12を形成し、該導電性基板11の面が露出し、
メッシュ状に金属電着が可能な電着部13を有する電着
基板14を作製する。上記において、絶縁性膜として
は、例えば、公知の重クロム酸塩系やジアゾ系等の安価
な水溶性フォトレジスト等を使用し、通常の光学的パタ
−ンニング法によって形成するのが一般的であるが、通
常、1〜2回の使用で破損するので、安定的作業では、
毎回絶縁性膜の形成を行う必要がある。上記の光学的パ
タ−ンニング法においては、メッシュ状の導電性パタ−
ンを形成するために、メッシュ状のパタ−ンを基本構造
とするネガまたはポジのレジストパタ−ン等を使用し
て、露光、現像処理等を行うことより、パタ−ンニング
を行うことができる。一方、選別した各種市販のフォト
レジストを、本発明の上記の第1の製造法に適用する場
合には、例えば、数回〜十数回程度の反復使用が可能と
なる。しかし、耐久性が低いので、より強固な樹脂レジ
ストを使用することが好ましいものである。また、本発
明において、例えば、絶縁性膜のパタ−ニングは、機械
的切削法やレ−ザ−加工などの熱モ−ドでの焼き飛ばし
描画法などを用いて行うことが好ましい。更に、本発明
においては、図示しないが、導電性基板としての金属基
板の面に、フォトリソグラフィ−や切削で必要な溝を形
成し、次いで該溝の中に、強固な絶縁性樹脂を埋め込
み、硬化させて、メッシュ状に金属電着が可能な電着部
を有する電着基板を作製することもできる。この場合に
は、電着基板の表面を研磨することにより、電着部と絶
縁性部とが平面となるので、電着物を転写する際の操作
が容易であるという利点を有する。更にまた、本発明に
おいて、図示しないが、耐久性の高い電着基板を作製す
る他の方法としては、例えば、ステンレス基板面に、二
酸化珪素(SiO2 )層を形成し、次いで、該二酸化珪
素層をフォトエッチングして絶縁層を形成して、微細で
精密な、かつ、耐久性の高い電着基板を作製することが
できる。あるいは、タンタルやチタン等の単体金属板、
または、表面がこれらの金属面である場合には、電着部
を構成する部分に相当する箇所にのみレジストを形成し
た後、陽極酸化して酸化チタン、酸化タンタル等の絶縁
性酸化物層を形成し、次いでレジストを除去することに
より、耐久性が極めて高く、かつ、反復使用性の極めて
高い電着基板を作製することができる。この場合、陽極
金属酸化層は、硬度が高く、傷がつきにくいこと、電着
圧着に十分に耐えることができる絶縁性膜を持つこと等
の特徴を有するものである。
としては、図5に示すように、上記で作製した金属板等
の導電性基板11の上に電着を阻害する絶縁性膜で構成
するメッシュ状のレジストパタ−ン12を有する電着基
板14を、まず、例えば、黒化銅、黒化ニッケル等の電
解液中に浸漬し、電気化学的な公知のメッキ法でメッキ
して、黒化銅層、あるいは、黒化ニッケル層等からなる
メッシュ状の第2の黒化層3bを形成する。なお、本発
明において、上記の黒色メッキ浴は、硫酸ニッケル塩を
主成分とする黒色メッキ浴を使用することができ、更
に、市販の黒色メッキ浴も同様に使用することができ、
具体的には、例えば、株式会社シミズ製の黒色メッキ浴
(商品名、ノ−ブロイSNC、Sn−Ni合金系)、日
本化学産業株式会社製の黒色メッキ浴(商品名、ニッカ
ブラック、Sn−Ni合金系)、株式会社金属化学工業
製の黒色メッキ浴(商品名、エボニ−クロム85シリ−
ズ、Cr系)等を使用することができる。また、本発明
においては、上記の黒色メッキ浴としては、Zn系、C
u系、その他等の種々の黒色メッキ浴を使用することが
できる。次に、本発明においては、同じく、図5に示す
ように、上記で第2の黒化層3bを設けた電着基板14
を、電磁波遮蔽用の金属の電解液中に浸漬して、該電着
基板14の第2の黒化層3bに相当する箇所に、所望の
厚さにメッシュ状の導電性パタ−ン4を積層、電着す
る。上記において、メッシュ状の導電性パタ−ン4を構
成する材料としては、前述の良導電性物質としての金属
が最も有利な材料として使用することがでる。而して、
上記の金属電着層を形成する場合には、汎用金属の電解
液を使用することができるので、多種類の、安価な金属
電解液が存在し、目的に適った選択を自由に行うことが
できるという利点がある。一般に、安価な良導電性金属
としては、Cuが多用されており、本発明においても、
Cuを使用することが、その目的にも合致して有用なも
のであり、勿論、その他の金属も同様に用いることがで
きるものである。次にまた、本発明において、メッシュ
状の導電性パタ−ン4は、単一金属層のみで構成する必
要はなく、例えば、図示しないが、上記の例のCuから
なるメッシュ状の導電性パタ−ンPは、比較的に柔らか
く傷がつき易いので、その保護層として、NiやCr等
の汎用の硬質金属を用いて2層からなる金属電着層とす
ることもできる。次に、本発明においては、同じく、図
5に示すように、上記でメッシュ状の導電性パタ−ン4
を形成した後、例えば、該メッシュ状の導電性パタ−ン
4の表面を化成処理して、具体的には、例えば、導電性
パタ−ンPが銅(Cu)からなるものであれば、硫化水
素(H2 S)液処理して、銅の表面を硫化銅(CuS)
として黒化して、該メッシュ状の導電性パタ−ン4を構
成する金属電着層の表面を黒化処理して第1の黒化層3
aを形成し、上記の第2の黒化層3b、導電性パタ−ン
層4、および、第1の黒化層3aの順で順次に重層して
構成したメッシュ状の導電性パタ−ンPを形成するもの
である。なお、本発明において、上記の銅表面の黒化処
理剤としては、硫化物系や硫化物系化合物を用いて容易
に製造でき、更にまた、市販品も多種類の処理剤があ
り、例えば、商品名・コパ−ブラックCuO、同Cu
S、セレン系のコパ−ブラックNo.65等(アイソレ
−ト化学研究所製)、商品名・エボノ−ルCスペシャル
(メルテックス株式会社製)等を使用することができ
る。
6に示すように、上記で形成したメッシュ状の導電性パ
タ−ンP面に、透明基板2を重ね合わせてその両者を圧
着して、該透明基板2面に、メッシュ状の導電性パタ−
ンPを接着転写し、しかる後、その接着転写したメッシ
ュ状の導電性パタ−ンPを有する透明基板2を電着基板
14から引き剥がして、第1の黒化層3a、導電性パタ
−ン層4、および、第2の黒化層3bの順で順次に重層
した構成からなるメッシュ状の導電性パタ−ンPを有す
る透明基板2を製造して、本発明にかかる電磁波遮蔽板
1とすることができる。上記の接着転写に際しては、図
面に示すように、透明基板2の表面には、予め接着剤を
塗布して接着剤層15を形成しておき、該接着剤層15
面にメッシュ状の導電性パタ−ンP面を重ね合わせ、そ
の両者を圧着ないし熱圧着して、該メッシュ状の導電性
パタ−ンPを接着剤層15に全面接着させ、しかる後、
その接着転写したメッシュ状の導電性パタ−ンPを有す
る透明基板2を電着基板14から引き剥がして、メッシ
ュ状の導電性パタ−ンPを透明基板2面に接着転写する
こともできる。上記において、接着剤層15を構成する
接着剤としては、適当な粘着力を有する粘着剤、あるい
は、ヒ−トシ−ル性を有する接着剤、光、電子線あるい
は熱等で硬化する硬化型接着剤、その他等の接着剤を使
用することができる。而して、本発明においては、接着
転写後、硬化可能な接着剤を使用することが、安定した
信頼性のある製品を製造するのに有利である。また、本
発明においては、全面均一に接着転写するために、熱硬
化型アクリル系接着剤等の熱硬化性接着剤を用いて熱圧
接着しても、安定した信頼性のある製品を製造すること
ができる。上記の転写法において、第2の黒化層3bの
工程を省き、まず、直接銅メッキ、黒化処理の2層構成
として転写し、次いで転写後の銅メッキの表面を裸出さ
せた後、その銅面を黒化処理して第2の黒化層を形成し
てもよい。ところで、上記の転写法に用いる転写用接着
剤としては、電着基板14を反復使用するために、絶縁
性膜で構成するメッシュ状のレジストパタ−ン12との
接着力の弱い接着剤を選択して使用することが必要であ
る。而して、このような接着剤は、多種類の市販接着剤
の中から容易に選別して使用することができ、このこと
は、電着基板14の耐久性を左右するものである。ま
た、本発明においては、メッシュ状の導電性パタ−ンP
が、電着基板14から容易に剥離するように、電着基板
14を構成する金属板等の導電性基板11を選択して使
用することが好ましい。一般に、ステンレス板面は、金
属電着層との接着性が弱く、このような電着後、金属電
着層を引き剥がすような業務に従来からよく使用される
ものであり、本発明においても、電着基板14を構成す
る金属板として、ステンレス板を使用することは好まし
いものである。更に、本発明においては、上記のように
電着基板14を構成する材料として金属板を使用する場
合には、その表面に、例えば、Cr、Ni等の層を形成
することにより、電着後の金属電着層を容易に剥離する
ことが可能となるものである。これは、金属表面が酸化
されて酸化物が形成されることによるものであり、ステ
ンレスの剥離性も内蔵するCr、Ni成分の表面部分が
酸化されることによるものである。
に、上記のようにメッシュ状の導電性パタ−ンPを接着
剤層15等を介して透明基板2の面に全面接着させた
後、その接着転写したメッシュ状の導電性パタ−ンPを
含む全面に、前述の導電性微粉末を包含し、表面抵抗
が、109 Ω/cm2 以下であり、また、光透過率が、
75%以上である均一な膜厚からなる耐摩性保護膜16
(5)を設けて、本発明にかかる電磁波遮蔽性と透視性
を有する電磁波遮蔽板1aを製造することができるもの
である。
製造法について挙げると、メッシュ状の導電性パタ−ン
をフォトエッチング法で形成した後、透明基板に転写す
る方法を挙げることができる。上記のフォトエッチング
法にかかる転写法について説明すると、図8に示すよう
に、金属電着可能な導電性基板31を使用し、該導電性
基板31の上に、第2の黒化層32、導電性金属層3
3、および、第1の黒化層34の順で順次に重層した構
成からなる部材を用意する。次に、図9および図10に
示すように、エッチングレジストパタ−ン35を形成し
た後、裸出している第1の黒化層34、導電性金属層3
3、および、第2の黒化層32の重層部分を、例えば、
銅、または、ニッケル等の金属で第2の黒化層32、導
電性金属層33、および、第1の黒化層34等の各層を
形成している場合には、塩化第2鉄液等のエッチング液
を使用して化学エッチングを行い、上記の裸出している
第1の黒化層34、導電性金属層33、および、第2の
黒化層32の重層部分を除去することにより、残留して
いる第2の黒化層32、導電性金属層33、および、第
1の黒化層34等の各層が、それぞれに、第2の黒化層
3b、導電性パタ−ン層4、および、第1の黒化層3a
に相当し、これらの順で順次に重層した構成からなるメ
ッシュ状の導電性パタ−ンPを形成する。
記のようにエッチングレジストパタ−ン35、更に、残
留している第2の黒化層32(3b)、導電性金属層3
3(4)、および、第1の黒化層34(3a)からなる
メッシュ状の導電性パタ−ンPを含む全面に、上記の導
電性基板31と接着性の悪い接着剤を選択して接着剤層
36を形成し、該接着剤層36を介して透明基板37
(2)に接着転写する。あるいは、本発明において、接
着性のある接着剤を用いる場合には、基板(例えば、ス
テンレス板)面に、予め、ニッケルNi等の全面薄膜メ
ッキを施した後、これを出発基板として前記の方法を採
ればよい。すなわち、本発明において、銅Cuのエッチ
ングを行うものとすると、エッチング液として過硫酸ア
ンモンを用いると、銅Cuのみ選択エッチングができる
ので、ニッケルNi層はエッチングされない。エッチン
グ後、強接着剤による接着剤層36を形成する。次い
で、本発明においては、上記の接着剤層36を介して透
明基板37(2)に接着転写すると、ニッケル層毎転写
されるので、転写後ニッケルNi薄膜層を希薄エッチン
グ液で溶解除去する。上記において、銅Cu層も若干エ
ッチングされることもあるが、ニッケルNi層が薄いの
で目的に対しての影響はない。本方法によって上記のよ
うにエッチング、転写により、第1の黒化層34(3
a)、導電性金属層33(4)、および、第2の黒化層
32(3b)の順で順次に重層した構成からなるメッシ
ュ状の導電性パタ−ンPを有する透明基板37(2)か
らなる電磁波遮蔽板1を製造することができる(図1
2)。更に、本発明においては、図13に示すように、
上記のようにエッチングレジストパタ−ン35、更に、
第1の黒化層34(3a)、導電性金属層33(4)、
および、第2の黒化層32(3b)の順で順次に重層し
た構成からなるメッシュ状の導電性パタ−ンPを含む全
面に、前述の導電性微粉末を包含し、表面抵抗が、10
9 Ω/cm2 以下であり、また、光透過率が、75%以
上である均一な膜厚からなる耐摩性保護膜38(5)を
設けて、本発明にかかる電磁波遮蔽性と透視性を有する
電磁波遮蔽板1aを製造することができる。
て、エッチングレジストパタ−ン35は、除去してもよ
く、また、残留させてもよく、更に、エッチングレジス
トパタ−ン35を除去する場合には、エッチングレジス
トパタ−ン35を除去後、残留する導電性金属層33の
表面を黒化処理することができる。而して、上記の黒化
処理には、例えば、ブラック銅(Cu)、ブラックニッ
ケル(Ni)等のメッキ法や化学的な黒化処理法等の公
知の黒化処理方法を利用して行うことができる。上記に
おいて、導電性基板31としては、一般に、電着金属の
剥離性の良いステンレス板を使用することができる。ま
た、上記において、エッチングレジストパタ−ン35を
マスクとしてエッチングする際には、前述と同様に行う
ことができるが、塩化第2鉄液等を使用すると、ステン
レス板の面もエッチングされるので、ステンレス板を導
電性基板31として反復使用する場合には、注意する必
要がある。また、上記において、エッチングレジストパ
タ−ン35としては、前述と同様に、フォトレジストを
利用する方法、あるいは、精密印刷法を利用する方法等
によって形成することができる。而して、本発明におい
て、上記のフォトレジストを利用する方法においては、
前述と同様に、メッシュ状の導電性パタ−ンを形成する
ために、メッシュ状のパタ−ンを基本構造とするネガま
たはポジのレジストパタ−ン等を使用して、露光、現像
処理等のパタ−ンニングを行うことにより、エッチング
レジストパタ−ン35を形成することができるものであ
る。また、本発明においては、前記の3層構造を2層構
造で構成し、次いで、透明基板37に密着転写後に表面
に現れる裸出等Cu面からなる導電性金属層33の面を
黒化処理して、目的とする黒化層/導電性パタ−ン層/
黒化層の3層構造体とすることもできる。
本発明を更に詳しく説明する。 実施例1 厚さ0.15mmのステンレス板の表面を清浄化した
後、市販ネガ型フォトレジスト(東京応化株式会社製、
商品名、KOR)を塗布、乾燥し、次いで、予め用意し
ておいたメッシュ状のパタ−ンを持つ写真板のマスタ−
版を真空焼き枠を用いて密着し、紫外線露光した。メッ
シュパタ−ンは、100メッシュ、電着部線巾、25ミ
クロンであった。次いで指定に従い現像乾燥して、電着
部23ミクロンの電着基板を作製した。上記の電着基板
を用いて、まず、黒化層を下記のニッケルNiメッキ浴
で2〜3ミクロンの厚さに電着した。次いで、銅Cuメ
ッキを行い、8〜10ミクロンの厚さの導電層を形成
し、更にその銅電着表面に銅黒化処理液で処理して銅表
面を黒化して3層構造とした。使用した黒化処理液は、
市販のコパ−ブラック(株式会社アイソレ−ト化学研究
所製)のA液を20%、B液を10%含む水溶液中に、
40〜60℃で5〜10分間浸せきして黒色酸化銅被膜
を得た。 メッキ浴条件 (黒色ニッケルNiメッキ) 硫酸ニッケルアンモン 60g/l 硫酸亜鉛 7.5g/l チオシアン酸ナトリウム 15g/l 温度 30℃ 電流密度(通電時間 3分) 初期0.1A/dm、電流漸増し終期 1A/dmとする。 (導電層銅Cuメッキ:ビロ燐酸銅浴) Cu2 P2 07 ・3H2 0 49g/l K2 P2 07 340g/l NH4 OH(28%) 3m/l pH 8.8 P比(P2 O7 4-/Cu2+) 7.0 液温 55℃ 電着膜厚 8〜10ミクロン 次に、上記の電着物を透明基板に転写するために、厚さ
5mmの透明アクリル基板面に光硬化性のアクリル系接
着剤を予め20ミクロンの均一な厚さに塗布した。上記
の光硬化性接着剤は、アクリレ−トモノマ−と光重合開
始剤を主成分とし、ここではアクリレ−トモノマ−とし
て、2−エチルヘキシルアクリレ−トや、1.4−ブタ
ンジオ−ルアクリレ−ト等を用い、光重合開始剤とし
て、ベンゾイルパ−オキサイドを使用した。次いで、電
着済みの基板と、光硬化性接着剤塗布のアクリル基板と
を均一に圧着した後、アクリル基板側から紫外線を照射
して硬化接着させた。この場合、電着物との接着性は良
好であるが、レジストとの接着力は弱いので、ステンレ
スの電着基板をゆっくり引き剥がすと、電着物は、全部
透明基板側に転移し、レジストは、剥離せずにステンレ
ス板側に残留した。この結果、電着物が転移した透明ア
クリル板の転写面に、100メッシュの導電性金属によ
る線幅30〜35ミクロンの金属メッシュが形成され
た。更に、実用特性を増すために、メッシュ面に、硬化
型アクリル系樹脂(エピコ−トUVH6000)10
部、インジウム−錫酸化物(ITO)微粉末1部を含む
樹脂組成物を厚さ15μmに均一にコ−ティングして、
透明で、表面硬度が高く、静電気防止性のある透明なア
クリル系樹脂保護膜を形成した。この保護膜形成におい
て、電磁波遮蔽板取り付け用の枠型治具のア−ス部と接
続が容易にできるように、透明基板の一部に保護膜が形
成されないように、マスクをしておき、その部分をア−
ス接点加工部とした。この方法によって作成した電磁波
遮蔽板は、良好な電磁波遮蔽効果を示した。また、レジ
ストが残留したまま剥離したステンレス基板は、再度電
着基板として用いることができたが、レジスト画線の一
部が破壊されやすいため、反復使用回数は数回に止まっ
た。
での黒化層形成法を例示したが、本例では二つの黒化層
を黒色ニッケルNiメッキ法を用いて形成し、この場合
には、両黒化層形成に同一の黒色メッキ浴を利用できる
ので作業上便利であった。まず、レジスト製版後のステ
ンレス基板に黒色ニッケルNiメッキ、および、銅Cu
メッキをする工程は、上記の実施例1と全く同じに行っ
た。次いで、3層目の黒化層は、前記の黒色ニッケルN
iメッキ浴をそのまま用い、電流密度0.1A/dmで
2〜3分間通電すると、黒色ニッケルNi層が、1〜2
ミクロンの厚さに形成され、銅Cuメッキ層の表面が、
黒化処理された。次いで、この黒化処理面にクロメ−ト
処理を行った。このクロメ−ト処理は、重クロム酸アン
モンの5〜10%液に2〜3分間浸せきし、次いで水
洗、乾燥して行った。次に、黒色ニッケルNi面に、直
接に上記の実施例1の同じ光硬化性アクリル系接着剤を
作用させた時には、電着物との接着性が弱かったが、し
かし、上記のクロメ−ト処理することにより、接着性が
強固になり、転写剥離のときに、電着物が透明基板側に
確実に転移した。電着物転移後の透明基板側の処理は、
上記の実施例1と同様にして、上記の実施例1と同様に
良好な電磁波遮蔽硬化を有する電磁波遮蔽板を製造する
ことができた。
面の耐磨耗性(防傷性)を上げるために、転写後のメッ
シュ表面付近に硬度の高いニッケルNi層を形成させて
4層構造とした。すなわち、上記の実施例1で使用した
メッシュ製版したステンレス基板に、まず、前例に従っ
て黒色ニッケルNiメッキを行い、次いで、下記ニッケ
ルNi浴を用いて通常のニッケルNiメッキ層を1〜2
ミクロンの厚さに形成させて表面硬度保持を試みた。次
に、前例と同様に、ニッケルNi層上に、銅Cuメッキ
を、更に、黒色ニッケルNiメッキを行い、水洗後クロ
メ−ト処理し、更に、水洗乾燥後、透明な光硬化性接着
剤を用いて、5mm厚さのアクリル基板に硬化、接着転
移させた。転写メッシュは、基本的に、表面から、黒化
ニッケルNi層/ニッケルNi層/銅Cu層/黒化ニッ
ケルNi層の4層構成であった。表面層付近にニッケル
Ni層があることにより、作業中などにおける傷の発生
等を防止する結果となった。メッシュ転移後のアクリル
基板面の保護膜形成は、上記の実施例1と同様にして形
成し、良好な電磁波遮蔽効果を有する電磁波遮蔽板を製
造した。 (ニッケルNiメッキ浴) 硫酸ニッケルNi 240〜340g/l 塩化ニッケルNi 45g/l 硫酸 30〜38g/l pH 2.2〜5.5 温度 46〜70℃ 電流密度 2.5〜10A/dm
化シリコンの薄膜をスパッタリングで0.2ミクロンの
厚さに形成した。次いで、前例と同様にフォトレジスト
製版してメッシュパタ−ンを形成し、次いで、二酸化シ
リコンをエッチングした後(ふっ酸系エッチング液を使
用してエッチング)、レジストを除去して二酸化シリコ
ンを絶縁膜とするメッシュパタ−ンの電着基板を製造し
た。電着部の線幅は、25ミクロンであった。次いで、
上記の電着基板に上記の実施例1と同様にして、黒色ニ
ッケルNi層/銅Cu層/黒色ニッケルNi層を形成し
て、3層構造のメッシュパタ−ンを作成し、更に、転写
用接着剤層を下記の電着性有機接着剤を、電圧20〜5
0Vで継続電着することにより、メッシュパタ−ンの上
のみに、10〜15ミクロンの厚さの接着剤層を形成し
た。 (電着性有機接着剤) N.N−ジメチルアミノエチルアクリレ−ト 115部 2−ヒドロキシエチルメタアクリレ−ト 150部 n−ブチルアクリレ−ト 400部 メチルメタクリレ−ト 150部 n−ブチルメタクリレ−ト 185部 アゾビスイソブチロニトリル 50部 上記の成分を反応させて原液とした。上記の原液100
0部とブロックイソシアネ−ト120部、ジブチル錫ジ
ウラレ−ト20部、水12000部から固形分5%のカ
チオン粘着性電着液とした。次に、上記の電着工程によ
って得られた接着剤層を含む4層構造のメッシュ形成電
着基板面に、厚さ0.2mmの透明なポリエステルフィ
ルムを重ねて注意深く圧着した後、両者を剥離すると、
電着基板からメッシュ部、すなわち、黒色ニッケルNi
層/銅Cu層/黒色ニッケルNi層/電着性有機接着剤
層の多層電着部がポリエステルフィルム側に良好に転移
した。次いで、転移電着部面に上記の実施例1と同様に
して保護膜層を塗布形成することによって、柔軟性のあ
るフレキシブル電磁波遮蔽板(フィルム)を作成し、効
果的に電磁波遮蔽を行うことを確認した。また、上記で
電着部を剥離した電着基板は、強固な二酸化シリコン絶
縁膜からなるものであり、また、この酸化シリコン絶縁
膜上には電着性有機接着剤が電着されていないので、多
数回の反復性があり、数10回〜100回にわたり繰り
返し、使用することができた。
磁波遮蔽板を作成した。パタ−ン形成していないステン
レス板の一面に、前例に従って全面にわたって黒色ニッ
ケルNi層/銅Cu層/黒色ニッケルNi層を電着形成
し、次いで、クロメ−ト処理を行った後、透明接着剤を
塗布した厚さ5mmの透明アクリル基板面に全面転写し
た。次に、前例のフォトレジストを用い、定法に従って
多層電着物面にメッシュ製版し、次いで、塩化第2鉄液
(38度ボ−メ液使用)でエッチングして導電性メッシ
ュパタ−ンを形成した。次いで、パタ−ン面に上記の実
施例1と同様にして保護膜を形成して電磁波遮蔽板を製
造した。本実施例では、前例のメッシュ電着法と異な
り、最後にエッチングよってメッシュ形成させるために
サンドエッチングのために画線が細るので、電着法より
も細線のメッシュが形成できること、および、画線のエ
ッジがスム−スに仕上がることなどによって、より高透
過率で均一性の高い製品を得ることができた。
は、透明基板の表面に電磁波遮蔽性を有する導電性パタ
−ンを設けた電磁波遮蔽板において、該導電性パタ−ン
の上下の両面に、黒化層を重層して設けて電磁波遮蔽板
を製造し、而して、該電磁波遮蔽板をプラズマディスプ
レイ等のディスプレイ画面の前に設けて電磁波遮蔽を行
って、強力な電磁波放出を遮蔽することができ、かつ、
その透視性を損なうこともなく、また、ディスプレイの
走査線に対しモアレ等の発生も防止し、更に、表示体の
発光に起因する内部光反射と、表示体の目視側からの外
光による外部光反射を防止し、観察者に対しより認識し
易い画像を発現し得る効果を有する電磁波遮蔽板を製造
し得ることができるというものである。
示す概略的平面図である。
−Y1 における概略的切断断面図である。
の概念的な構成を示す概略的平面図である。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
工程における各素材の構成を示す概略的断面図である。
工程における各素材の構成を示す概略的断面図である。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
各工程における各素材の構成を示す概略的断面図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明基板の上に、電磁波遮蔽性を有する
導電性パタ−ンを設け、更に、該導電性パタ−ンが、黒
化層、導電性パタ−ン層、および、黒化層の順で順次に
重層した構成からなることを特徴とする電磁波遮蔽板。 - 【請求項2】 導電性パタ−ン層が、2層以上の重層の
導電性パタ−ン層からなることを特徴とする上記の請求
項1に記載する電磁波遮蔽板。 - 【請求項3】 導電性パタ−ン層が、金属材料からなる
ことを特徴とする上記の請求項1または2に記載する電
磁波遮蔽板。 - 【請求項4】 黒化層の上に、耐摩性保護膜を設けたこ
とを特徴とする上記の請求項1、2または3に記載する
電磁波遮蔽板。 - 【請求項5】 透明基板の上の外周端部に、導電性層を
設けて除電端子部とすることを特徴とする上記の請求項
1、2、3、4または5に記載する電磁波遮蔽板。
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|---|---|---|---|
| JP8512598A JPH11266095A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 電磁波遮蔽板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8512598A JPH11266095A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 電磁波遮蔽板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11266095A true JPH11266095A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13849932
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8512598A Pending JPH11266095A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 電磁波遮蔽板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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