JPH11266846A - 抗酸化食品 - Google Patents

抗酸化食品

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JPH11266846A
JPH11266846A JP10090776A JP9077698A JPH11266846A JP H11266846 A JPH11266846 A JP H11266846A JP 10090776 A JP10090776 A JP 10090776A JP 9077698 A JP9077698 A JP 9077698A JP H11266846 A JPH11266846 A JP H11266846A
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JP
Japan
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food
antioxidant
inositol
phytic acid
hereinafter abbreviated
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Application number
JP10090776A
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English (en)
Inventor
Junji Terao
純二 寺尾
Masatake Imai
正武 今井
Goro Kuwata
五郎 桑田
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Morinaga and Co Ltd
Original Assignee
Morinaga and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品素材として使用できる、抗酸化活性を有
しつつミネラル吸収を阻害しないような物質を提供する
こと。 【解決手段】 イノシトール一リン酸、イノシトール二
リン酸、イノシトール三リン酸、イノシトール四リン
酸、及びイノシトール五リン酸からなる群から選ばれた
少なくとも一種を含有してなる抗酸化食品、又はこれら
を少なくとも一種を含有してなる食品添加用抗酸化剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィチン酸の加水
分解物である種々のイノシトールリン酸(IP1 〜IP5
を含有することを特徴とする、抗酸化性及びミネラル吸
収促進効果を併せ持つ食品に関する。
【0002】
【従来の技術】フィチン又はフィチン酸は、人類が長く
食経験を有する穀類、豆類を始め多くの植物性食材に分
布しており、植物にとってのリン酸供給源として意義付
けられているが(Shinoda and Yoshida ,Nutr.Rep .
Int .40,909(1989) ,Lonnerdal ,B .Sandberg,
A ー S ,Sandstrom ,B .and Kuntz ,C .,J.Nut
r.119 ,211(1989) )、一方、ヒトを始め動物の腸管
からのミネラルの吸収を阻害することが知られている。
また、本発明者の一部は、IP6 の部分加水分解物がミネ
ラルの溶解性を高め(桑田、今井ら、日本栄養食糧学会
誌、46、83(1993);以下、「文献1」と略す)、その結
果、腸管でのミネラル吸収を促進することを明らかにし
た(篠田、 桑田、 今井、荒井ら、同誌48、371(1995)
;以下、「文献2」と略す)。
【0003】近年、IP6 についてはミネラル吸収に関す
る研究の他に、生理学的・臨床学的・理化学的研究が行
われている。例えば、「 フィチン酸と心臓病,じん臓結
石及び結腸ガンの疫学」、「赤血球へのフィチン酸の導
入と医療への適用」、「デンプンの消化性と血中グルコ
ース応答への影響因子としてのフィチン酸」等(Ernst
Graf編、長沢政治訳、「フィチン酸化学的性質と応
用」、新風書房、1996)多岐にわたっている。また、IP
3 は、細胞内Ca2+貯蔵体からCa2+を動員するセカンドメ
ッセンジャーとしてはたらくことが多くの細胞で確認さ
れており(H.Streb,et al.,Nature,306 ,67,(198
3))、IP4 は非興奮性細胞において形質膜を介するCa2+
入の促進作用を有することが示唆されている(R.F.Irvin
e and M.Moor,andM.Moor,Biochem.J.240 ,917(198
6))。また、IP6 は、そのリン酸基がもつキレート作用
のために、鉄や銅イオンが介在する活性酸素発生や脂質
過酸化反応を抑制することが知られており、このIP6
抗酸化活性は、食物繊維の生理機能との関係でも注目さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、食用油脂が菓子
・食品の原料として使用された場合に、菓子・食品中の
食用油脂が保存中に酸化することが知られており、これ
を防止するために各種の抗酸化剤が用いられている。抗
酸化剤としては、化学合成物質であるBHT,BHA等、天然
物であるビタミンE等が知られているが、安全性の面よ
り抗酸化効力の強い天然抗酸化剤の探求が行われてい
る。
【0005】一方、生体内においても、脂質等の酸化は
動脈硬化等の一因と考えられており、活性酸素発生、脂
質過酸化反応を生体内で防止する物質を含有する食品は
これらの疾病を予防するものと期待される。以上のよう
に、IP6 の抗酸化性はミネラルのキレート作用による
が、その作用は食品に利用する場合、逆にミネラル吸収
の阻害を生じるという欠点を有する。従って、抗酸化活
性を有しつつミネラル吸収を阻害しない物質が健康食品
の素材として求められる。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、脂質過酸化
及び抗酸化の一連の研究の中で、IP6 の部分分解物であ
るIP1 、 IP2 、IP3 、IP4 及びIP5 にも抗酸化性のある
ことを見出し本発明を完成させた。
【0007】本発明は第一に、IP1 、 IP2 、IP3 、IP4
及びIP5 からなる群から選ばれた少なくとも一種を含有
してなる抗酸化食品に係わる。
【0008】本発明は第二に、IP1 、 IP2 、IP3 、IP4
又はIP5 が純粋な結晶状フィチン(IP6 の塩類)又はフ
ィチン酸(IP6 )を加水分解して得られたことを特徴と
する、これらの群から選ばれた少なくとも一種の部分分
解物を含有する抗酸化食品に係わる。本発明によれば、
当業者には周知の方法で、市販のIP6 の塩類又はIP6
フィターゼで処理することにより又は酸性下に加水分解
することにより、任意の割合の部分分解物を得ることが
でき、これらを用途に応じて食品に添加し、希望する健
康食品(本発明の抗酸化食品)を製造することができ
る。例えば、特開平7−196676号公報に開示され
ている製造方法によって、該部分分解物を得ることがで
きる。
【0009】本発明は第三に、IP1 、 IP2 、IP3 、IP4
又はIP5 がフィチン及び/又はフィチン酸を含有する食
品素材を加水分解して得られたことを特徴とする、これ
らの群から選ばれた少なくとも一種の部分分解物を含有
する抗酸化食品に係わる。本発明によれば、上記したよ
うな当業者には周知の方法で、フィチン及び/又はフィ
チン酸を含有する天然の食品素材をフィターゼで処理す
ることにより又は酸性下に加水分解することにより、本
発明の抗酸化食品に利用する自然食品を得ることができ
る。フィチン酸を含有する食品素材の好適例として、ふ
すま、糠、ポリッジ(オート)、インゲン豆、大豆、サ
サゲ豆、コーンスティープリカー及び/又はこれらの工
業廃液を挙げることが出来る。
【0010】本発明は第四に、IP1 、 IP2 、IP3 、IP4
又はIP5 が発芽した大豆、米、オート、インゲン豆及び
/又はササゲ豆に含有されたものであることを特徴とす
る、これらの群から選ばれた少なくとも一種の部分分解
物を含有する抗酸化食品に係わる。本発明によれば、素
材の特徴を活かした健康食品(本発明の抗酸化食品)を
得ることができる。
【0011】従って、本発明は、更に、IP6 の部分分解
物であるIP1 、 IP2 、IP3 、IP4 及びIP5 からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種を含有してなる食品添加用抗
酸化剤に係わる。この部分分解物は既に記載した様な任
意の方法で製造することができる。又、この食品添加用
抗酸化剤には、IP6 の部分分解物以外にも食用に適する
任意の成分又はその他の各種食品添加物がふくまれてい
ても良い。従って、上記のような、フィチン及び/又は
フィチン酸を含有する天然の食品素材をフィターゼで処
理することにより又は酸性下に加水分解することにより
得られる本発明の抗酸化食品に利用する自然食品自体
も、この食品添加用抗酸化剤としても使用することがで
きる。
【0012】IP6 の部分分解物であるIP1 、 IP2 、I
P3 、IP4 或いはIP5 、又は任意の比率で各部分分解物
を含有する組成物を噴霧乾燥、凍結乾燥、又は冷凍処理
等の当該技術分野で周知の方法で処理することにより、
本発明の食品添加用抗酸化剤(食品素材)を得ることが
できる。これらを、食品の種類・形態・目的等に応じ
て、体内で抗酸化活性を発揮するのに必要な量を適宜、
各種食品に添加することにより、ミネラル吸収を促進し
かつ抗酸化活性を有する本発明の抗酸化食品を製造する
ことができる。本発明の抗酸化食品は、固形、液体、ゾ
ル、ゲル、粉末及び顆粒等のあらゆる形態を採ることが
可能であり、当該技術分野で公知の任意の方法によって
製造することができる。本発明の抗酸化食品の具体例と
しては、特に脂質過酸化物を生成し易い食品、例えば、
育児用粉乳、クッキー、粉末スープ等を挙げることが出
来る。
【0013】
【発明の実施の形態】発明者等は、脂質過酸化及び抗酸
化について研究をおこなう過程で、フィチン酸をフィタ
ーゼで処理して得られる部分分解物であるIP1 からIP5
が、イノシトールに結合するリン酸基の数に対応して抗
酸化能力を有することを見出した。市販のIP6 、糠又は
ふすま等をフィターゼ処理するか又は酸性下で加水分解
し、イオン交換膜又は分子篩膜を用いて電気透析処理し
て、IP1 からIP5 の部分分解物の混合物を得、次にこの
混合物をイオン交換樹脂で処理し各部分分解物を調製し
た。
【0014】得られた各部分分解物について、当該技術
分野で周知の鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸化反応系
で抗酸化活性を測定した。酸化度はホスファチジルコリ
ンヒドロキシペルオキシド(PC-OOH)をHPLCで、TBAR
S及び脂肪酸をGLCで分析して行った。以下に、各測
定方法を説明する。鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸化反応系による抗酸化
活性の測定 : (反応試薬の調製)卵黄PC(4.38μmol;シグ
マ社)から溶媒を真空下で窒素ガス流によって30分間
留去した。これに10mM Tris−HCl緩衝液
(pH7.4)0.7ml加えて、1分間vortex
で攪拌し、その後、30秒間の超音波処理を行った。得
られた単分子膜(MLV)をLiposofast膜に21回通し
て卵黄PCの一枚膜(EYPC−LUV)リポソームを
調製した。尚、濃度はリン定量によった。試験物質は各
部分分解物を水に溶解させて調製し、その濃度はリン定
量によった。 (EYPC−LUV酸化試験)LUV−リポソーム0.
4mlに各部分分解物の水溶液(1mM)約50μl及
びFe(NO3 3 及びアスコルビン酸(AsA)の水
溶液(Fe/AsA:100μM/1mM)50μlを
加え、vortexで攪拌し、37℃でインキュベート
した。 (逆相HPLCによるPC-OOHの測定)各反応時間において、
反応液5μlを取り、逆相HPLC(カラム:オクチル;溶
出液:メタノール/水(95:5);溶出速度:1.0
ml/min.)nにかけた。溶出したPC-OOHのピークを235
nmのUVで検出した。
【0015】(TBA分析)1%リン酸(3ml)に、
BHTエタノール溶液(50mM)50μl、LUV−
リポソーム試料(EYPC−LUV酸化試験において3
7℃で時間インキュベートして得られたもの)50μ
l、及びTBA(0.67%)1.0mlを加え、沸騰
水の中で30分加熱した後、冷却し、2mlのブタノー
ルで色素源を抽出し、535nmの吸光度を測定した。 (GLCによる脂肪酸の分析) (1)Bligh & Dyer抽出法 LUV−リポソーム試料300μl(約1mg)を取
り、これに水60μl、メタノール0.9ml、クロロ
ホルム0.45mlを加え、2分間vortexで攪拌
し、その後、更に、クロロホルム0.45ml及び水
0.45mlを加えて、1分間vortexで攪拌し、
次いで、遠心処理(3,500rpm,5分間)にかけ、得
られたクロロホルム相(下相)を別のバイアルに移して
−20℃で冷凍保存した。 (2)メタノール塩酸法によるメチル転移反応 LUV−リポソーム試料(クロロホルム抽出物)300
μl(約0.4mg)から溶媒を窒素ガス流によって留
去した。これに0.5%メタノール塩酸0.5mlを加
え、100℃で2時間加熱した。これを冷却した後、ヘ
キサン0.5ml及び水0.5mlを加え、ヘキサン相
を別のバイアルに移して−20℃で冷凍保存した。 (3)GC分析 (2)で得られた脂肪酸メチルエステルを含むヘキサン
抽出物1μlをGCカラム(J&W溶融シリカカラムD
B−225;カラム温度220℃,注入部温度240
℃,検出部温度240℃)に注入した。
【0016】これらの鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸
化反応系を用いた抗酸化活性の測定に於いて、TBA分
析で得られた結果を図1に示す。図1から明らかなよう
に、IP1 からIP6 の抗酸化活性は、その分子内のリン酸
基数が多いほど増加することが明らかになった(IP6
IP5 >IP4 >IP3 >IP2>IP1 )。即ち、IP3 のリン酸
基数はIP6 のそれの1/2であるが、抗酸化活性もIP6
の約1/2である(200 μMのIP3 の抗酸化活性が100
μMのIP6 のそれに匹敵する)。同様にIP1 からIP
5 は、IP6 の1.2 から6倍量の濃度でIP6 と同程度の抗
酸化活性を有し、部分分解物の混合物は約2倍量の濃度
で同程度の抗酸化活性を有する。
【0017】鉄イオンによるPC-OOHの分解抑制活性の測
:PC-OOH(1nmol/μl)溶液100μlから溶
媒を窒素ガス流によって留去した。これに10mM T
ris−HCl緩衝液 (pH7.4)0.8ml加え
て、1分間vortexで攪拌し、その後、30秒間の
超音波処理を行った。次いで、各部分分解物の水溶液
(1mM)約100μlを加えて、37℃で2分間プレ
インキュベートし、更に、Fe(NO3 3 及びアスコ
ルビン酸(AsA)の水溶液(Fe/AsA:100μ
M/1mM)100μlを加え、vortexで攪拌
し、37℃でインキュベートした。10分間反応させた
後に、反応液5μlを取り、逆相HPLC(カラム:オクチ
ル;溶出液:メタノール/水(95:5);溶出速度:
1.0ml/min.)にかけた。溶出したPC-OOHのピークを2
35nmのUVで検出した。得られた結果を図2に示
す。図2から明らかなように、PC-OOHの分解抑制で求め
た鉄イオンキレート能も、抗酸化活性と同様に、リン酸
基の減少とともに低下することが判った。
【0018】以上のことは、IP6 が最も抗酸化活性が高
いことを意味するが、一方、そのキレート作用によるミ
ネラルの吸収阻害活性が高いことをも意味し、食品素材
として必ずしも利点ばかりともいえない。つまり、食物
繊維的な機能からはミネラルの吸収を阻害するものであ
る。一方、IP1 からIP5 は、その抗酸化活性はIP6 のそ
れに比べ高くないが、すでに知られているように、イン
ビトロでのミネラルの沈殿阻害活性及びインビボでの腸
管でのミネラル吸収促進活性がIP6 に比べ高いという特
性を有する。即ち、IP3 は、IP1 からIP5 の部分分解物
の中で最もカルシウム沈殿阻害活性を有し、腸管でのミ
ネラル吸収促進活性はIP2 又はIP4 と同様の高い活性を
有する(文献1及び文献2参照)。
【0019】本発明によれば、IP6 の部分分解物を利用
することにより、IP6 のミネラルのキレート作用を有す
ることなく、しかもIP6 の抗酸化活性に匹敵するよう部
分分解物の添加量を調整することにより、ミネラル吸収
を促進し、しかも抗酸化活性を有する食品を提供するこ
とが出来る。
【0020】尚、IP群の抗酸化活性発現機序は明確では
ないが、鉄,銅などの遷移金属イオンをキレートするこ
とによると思われる。図3に示す通り、IP3 はビタミン
E(αートコフェロール)1μMに対し100μM添加
すると、相乗効果的に酸化産物であるPCOOH の生成を抑
制した。更に、図4に示す通り、IP3 はケルセチン5μ
Mに対し100μM添加すると、相乗効果的に酸化産物
であるPCOOH の生成を抑制した。
【0021】
【実施例】実施例1 IP 部分分解物の調製 市販の50%フィチン酸を原料としNagai らの方法(Na
gai,Y. and Funabasi,S.,Agric. Bio. Chem.,26,794,
1962 )で調製したフィターゼ酵素剤で酵素反応を行っ
た。酵素反応液は、市販の電気透析装置を用いて遊離の
リン酸を除去し、精製した部分分解物IP1 からIP5 を含
有する溶液を得た。この溶液に賦形剤としてデキストリ
ンを加えて噴霧乾燥し、IPの部分分解物を80重量%含有
する食品添加用抗酸化剤である乾燥物(以下、「本発明
品1」と略す)を得た。
【0022】実施例2 各種抗酸化食品の調製 実施例1で調製した部分分解物IP1 からIP5 を含有する
乾燥物(本発明品1)を使用して、各種抗酸化食品を以
下のように製造した。抗酸化バタークッキー:
【0023】
【表1】
【0024】(調製方法)予めB部を攪拌し、メレンゲ
状にしておく。次に、バターに砂糖を加えてクリーム状
とし、全体を均一に混合した後、メレンゲを加える。こ
れをオーブンを用いて190℃、50分間で焼き上げ
る。
【0025】抗酸化粉乳:脱脂乳1000kgを75
℃、0.1トールでの減圧濃縮し、300kgの濃縮脱
脂乳を得る。これに本発明品1(1.6kg)、ビタミ
ンE(0.3kg)、DHA(ドコサヘキサエン酸)
(0.5kg)、モノグリ系乳化剤(0.4kg)、キ
サンタンガム(0.2kg)を攪拌・溶解し、70℃に
昇温後、150kg/cm2 の圧力でホモゲナイザー処
理をした。この乳化液を200℃の熱風温度でスプレー
ドライ処理して約32〜34kgの抗酸化粉乳を得た。
【0026】実施例3 IP 部分分解物の調製 米ぬかの酸性水溶液抽出液にアルカリを加えて遠心分離
し、粗フィチン沈殿物を得た。これを加圧加熱分解した
後、活性炭で処理した。その後、市販の電気透析装置を
用いて塩酸及び遊離のリン酸を除去し、塩化カルシウム
を添加して部分分解物IP1 〜IP5 のカルシウム塩を得
た。この部分分解物のカルシウム塩を陽イオン交換樹脂
カラムで脱カルシウムした後、陰イオン交換樹脂に部分
分解物IP1〜IP5 を吸着させ、食塩の濃度勾配によって
各部分分解物IP1 〜IP5 の画分を得た。これらの各画分
を凍結乾燥し食品添加用抗酸化剤(本発明品2)を調製
した。
【0027】実施例4 各種抗酸化食品の調製 実施例3で調製した部分分解物IP3 及びIP4 (1:1)
を含有する本発明品2を使用して、抗酸化スポーツ飲料
を以下のように製造した。抗酸化スポーツ飲料:
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】フィチン酸の加水分解物である種々のイ
ノシトールリン酸(IP1 〜IP5 )を利用することで、抗
酸化性及びミネラル吸収促進効果を併せ持つ各種抗酸化
食品、又は食品添加用抗酸化剤を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸化反応系にお
いて、TBARS分析で測定した、IP6 の部分分解物で
あるIP1 、 IP2 、IP3 、IP4 及びIP5 の抗酸化活性を示
す。
【図2】鉄イオンによるPC-OOHの分解抑制活性の測定で
得られた、IP6 の部分分解物であるIP1 、 IP2 、IP3
IP4 及びIP5 の鉄イオンキレート能を示す。
【図3】鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸化反応系にお
いて、IP3 100μM及びビタミンE(αートコフェロ
ール)1μMの添加が、PC-OOHの生成に及ぼす影響を示
す。PC-OOH及びビタミンEは逆相HPLCに於ける235n
mのUV及び蛍光(励起295nm;放射325nm)
でそれぞれ検出した。尚、ビタミンEはIP3 に先立ち反
応系に添加した。
【図4】鉄イオン誘導リポソーム膜脂質酸化反応系にお
いて、IP3 100μM及びケルセチン5μMの添加が、
PC-OOHの生成に及ぼす影響を示す。PC-OOHは逆相HPLCに
於ける235nmのUVで検出した。尚、ケルセチンは
IP3 に先立ち反応系に添加した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 2/52 A23L 2/00 F 2/44 P (72)発明者 今井 正武 神奈川県横浜市鶴見区下末吉2−1−1 森永製菓株式会社研究所内 (72)発明者 桑田 五郎 神奈川県横浜市鶴見区下末吉2−1−1 森永製菓株式会社研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イノシトール一リン酸(以下、「IP1 」と
    略す)、イノシトール二リン酸(以下、「IP2 」と略
    す)、イノシトール三リン酸(以下、「IP3 」と略
    す)、イノシトール四リン酸(以下、「IP4 」と略す)
    及びイノシトール五リン酸(以下、「IP5 」と略す)か
    らなる群から選ばれた少なくとも一種を含有してなる抗
    酸化食品。
  2. 【請求項2】IP1 、 IP2 、IP3 、IP4 又はIP5 が純粋な
    結晶状フィチン(イノシトール六リン酸(以下、「I
    P6 」と略す)の塩類)又はフィチン酸(IP6 )を加水
    分解して得られたことを特徴とする請求項1記載の抗酸
    化食品。
  3. 【請求項3】IP1 、 IP2 、IP3 、IP4 又はIP5 がフィチ
    ン及び/又はフィチン酸を含有する食品素材を加水分解
    して得られたことを特徴とする請求項1記載の抗酸化食
    品。
  4. 【請求項4】フィチン酸を含有する食品素材が、ふす
    ま、糠、ポリッジ(オート)、インゲン豆、大豆、ササ
    ゲ豆、コーンスティープリカー及び/又はこれらの工業
    廃液であることを特徴とする請求項3記載の抗酸化食
    品。
  5. 【請求項5】IP1 、 IP2 、IP3 、IP4 又はIP5 が発芽し
    た大豆、米、オート、インゲン豆及び/又はササゲ豆に
    含有されたものであることを特徴とする請求項1記載の
    抗酸化食品。
  6. 【請求項6】IP1 、IP2 、IP3 、IP4 及びIP5 からなる
    群から選ばれた少なくとも一種を含有してなる、食品添
    加用抗酸化剤。
JP10090776A 1998-03-19 1998-03-19 抗酸化食品 Pending JPH11266846A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028196A3 (en) * 2000-10-03 2002-06-13 Aeci Ltd Modified corn steep liquor product
JP2022537394A (ja) * 2019-06-21 2022-08-25 ジボダン エス エー 安定な噴霧乾燥フレーバー組成物

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