JPH11267101A - 視野測定方法及び装置 - Google Patents

視野測定方法及び装置

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JPH11267101A
JPH11267101A JP10071616A JP7161698A JPH11267101A JP H11267101 A JPH11267101 A JP H11267101A JP 10071616 A JP10071616 A JP 10071616A JP 7161698 A JP7161698 A JP 7161698A JP H11267101 A JPH11267101 A JP H11267101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者を不安定にさせることなく、信頼性の
あるフリッカー視野測定ができる視野測定方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 所定色Cの背景31を形成し、色A、B
が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ色で同
じ明るさになる同じ大きさの第1と第2の視標30、3
0’を形成する。第1と第2の視標を周期Nを変化させ
て交互に背景の所定位置に重ね合わせて表示する。周期
が短いときは、視標が背景と同じ色と同じ明るさになる
結果ちらつきが発生せず、被検者は、視標の存在を認識
することができず、その間不安定になることなく固視を
保つことできる。また、周期が長くなると、視標にちら
つきが発生するので、被検者はそれに容易に応答するこ
とができ、その周期ないし周波数に基づきフリッカー視
野を正確に求めることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視野測定方法及び
装置、更に詳細には、形成された視標のちらつき(フリ
ッカー)に基づき被検者のフリッカー視野を測定する視
野測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より視野検査測定は眼科診断あるい
は頭蓋内疾患において広く有用性が認められ測定が行わ
れている。この従来行われてきた視野検査は明度識別視
野検査と呼ばれるもので、所定の視野内に所定の明るさ
で表示される視標を被検者が認識できるかどうかを検査
していた。近年、早期に緑内障性視野変化を検出する方
法として、フリッカー視野測定が注目されている。この
方法は視野内に所定の明るさの視標を表示するだけでは
なく、その表示にちらつきを持たせ、そのちらつき速度
(周波数)を変化させて、被検者がちらつきを認識でき
る能力を検査する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでフリッカー視
野測定は検査が複雑なため、被検者の検査に対する理解
と鍛練が必要とされていた。すなわち明度識別視野検査
では、被検者は視野の中心付近を固視していて、視野内
のどこかに光を感じれば、その合図を検者に送ればよか
ったが、フリッカー視野検査では、中心付近を固視しな
がら感じた光のちらつきを認識しなければならないの
で、固視が不安定になりやすく測定に時間がかかり、ま
た測定結果の信頼性も問題となっていた。更に、被検者
にかかる精神的、体力的な苦痛も大きく、被検者に多大
の負担を課している、という問題があった。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、被検者を不安定にさせることなく、信頼性
のあるフリッカー視野測定ができる視野測定方法及び装
置を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するために、所定色の背景を形成し、色が互いに異な
りかつ重ね合わせたとき背景と同じ色で同じ明るさにな
る同じ大きさの第1と第2の視標を形成し、前記第1と
第2の視標を周期を変化させて交互に前記背景の所定位
置にずれなく重ね合わせて表示し、周期を長くしたとき
に発生する視標のちらつきに被検者が応答したときの周
期を求め、前記求めた周期に基づきフリッカー視野を測
定する構成を採用した。
【0006】また、本発明では、所定色の背景の所定位
置に視標を形成し、色が互いに異なりかつ重ね合わせた
とき背景と同じ色と同じ明るさになる光を発生する2つ
の光源で前記視標を周期を変化させて交互にずれなく照
明し、周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに
被検者が応答したときの周期を求め、前記求めた周期に
基づきフリッカー視野を測定する構成も採用している。
【0007】また、本発明では、所定色の背景を形成
し、色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ
色と同じ明るさになる光を発生する2つの光源からの光
を周期を変化させて交互に前記背景の所定位置にそれぞ
れ同じ大きさになるように重ね合わせて投影し、周期を
長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者が応答
したときの周期を求め、前記求めた周期に基づきフリッ
カー視野を測定する構成も採用している。
【0008】更に、本発明では、所定色の背景を形成す
る手段と、色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景
と同じ色で同じ明るさになる同じ大きさの第1と第2の
視標を形成する手段と、前記第1と第2の視標を交互に
前記背景の所定位置にずれなく重ね合わせて表示する手
段と、前記第1と第2の視標の表示周期を変化させる手
段と、周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに
被検者が応答したときの周期を求める手段と、前記求め
た周期に基づきフリッカー視野を演算する手段とを有す
る構成も採用している。
【0009】このような構成では、視標が高速に(短い
周期で)形成ないし投影されているときは、背景と同じ
色と同じ明るさになる結果ちらつきが発生せず、被検者
は、視標と背景を区別することができず、視標の存在を
認識することがない。その結果、被検者はその間不安定
になることなく固視を保つことができる。また、周期が
長くなると、視標にちらつきが発生するので、被検者は
視標を背景から区別することができ、ちらつきに容易に
応答することができる。それによりちらつきを認識した
周期ないし周波数に基づきフリッカー視野を正確に求め
ることが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0011】人間には、残照現象があるため2種類の光
源からの光A、Bを、高速に交互に見ると両光源からの
光A、Bが合成された光に見えてしまう。そこで両光源
からの光A、Bを合成した光を背景光とし、AとBを交
互に使用して視標を照明し投影させて視野検査を行な
う。このようにして視野検査を行なうとき、AとBとを
交互に使用する周期を徐々に遅くしていくと、ある周期
のところで初めて被検者はちらついている視標の存在を
認識する。視標を認識した時被検者に合図を送ってもら
い、その時の周期の値を計測すれば、ちらつきを識別す
る能力を視野のポイント毎に計測することができる。す
なわちフリッカー視野測定ができる。この方法では、被
検者は視標の認識のみ意識すればよいので、検査の負担
が従来から行われている明度識別視野検査と同じであ
り、被検者の熟練等を全く必要としない。
【0012】この原理を利用した視野測定装置の外観が
図1に、またその内部構成が図2に図示されている。被
検者は、その左眼10a及び右眼10bを接眼部1に当
てて着座し、内部に配置されたCRT12の像を観察す
る。CRT12の像は、図2に図示したように、倍率レ
ンズ13、リレーレンズ14及び合焦レンズ15を介し
てハーフミラー16に導かれ、ハーフミラー16を通過
した像は、シャッター11aが開放したときに保護ガラ
ス1aを介して左眼10aで観察され、また、ハーフミ
ラー16で反射した像はシャッター11bが開放したと
きに、ミラー17、保護ガラス1bを介して右眼10b
で観察される。CRT12の像は、調節ノブ2を調節し
て合焦レンズ15を移動させることにより被検者に鮮明
に観察できるようになっている。
【0013】また、視野測定装置は、内部にクロック2
1で同期して動作するCPU20を有し、CPU20は
側部に配置された指示パネル3を介して入力される指示
により各種の制御を行なう。指示パネル3により、CR
T12の表示面12a(図2(B))に表示される視標
30の位置並びにその色を指定することができ、また表
示面の背景31の色も指定することができる。視標3
0、30’の色は、例えば背景色をCとして少なくとも
2色A、Bを指定することができる。
【0014】CPU20は、指示パネル3で同じ大きさ
の視標30、30’の位置並びにその色A、B、それに
背景色Cが指定されると、キャラクタジェネレータ22
を介して視標30、30’のパターン及び所定色の固視
のためのパターン32を発生させ、指定された各色並び
に視標30、30’の位置及び固視パターンの位置(ほ
ぼ中央)に従ってVRAM23に描画パターンを書き込
む。VRAM23に書き込まれたパターンは表示回路2
4を介してCRT12に表示される。被検者は、CRT
12に表示された視標30、30’にちらつきが発生す
ると、応答スイッチ25で応答し、そのときのちらつき
周波数をもとに、フリッカー視標が演算され、それが表
示部4に表示される。また、指示パネル3を介して画角
を変更できるようになっており、視野範囲を変更をした
い場合には、CPU20は画角変換部26を介して倍率
レンズ13を他の倍率レンズ13’に変更できる。
【0015】このような構成において、視野測定の流れ
を図3を参照して説明する。まず、ステップS1におい
て、視標30、30’の色A、B及び背景31の色Cを
指定し、ステップS2においてCRT表示面12aでの
視標位置を指定する。この場合、同じ大きさの視標3
0、30’がずれなく同じ位置に重なって表示されるよ
うにする。また、ステップS3で変数nを1に設定し、
ステップS4でタイマーtを0に設定する。
【0016】例えば、指示パネル3を介して視標30の
色Aをブルーに、視標30’の色Bをレッドに、また背
景31の色Cをマゼンタに指定し、視標30と30’の
位置を同じ位置に指定すると、CPU20は、キャラク
タジェネレータ22を介して視標30、30’のパター
ン及び固視パターンを読み出し、各指定された位置及び
色で決まるパターンX、Yを発生させ、VRAM23に
書き込み、フリッカー周期N=F*n(Fはフィールド
周期=1/60秒)で交互に描画する(ステップS
5)。
【0017】パターンXは、図4(A)に示すように、
円形の固視パターン32(色は例えばグリーン)を中央
にし背景色Cとして色Aの矩形視標30が指定された位
置にくるパターンである。このパターンXでは、例え
ば、視標を通過する水平同期信号33の後のmライン
で、視標に至るまでの距離L0では、R成分、B成分が
輝度I1であり、またG成分が輝度0であるので、マゼ
ンタ色の背景がCRT12に描画され、また視標30に
達すると、R成分、G成分が0で、B成分が輝度I2
(=I1)となるので、ブルーの視標が表示され、視標
を通過すると、視標に達するまでのと同じになる。この
場合、I1=I2であるので、背景31と視標30の色は
異るが、明るさは同じになる。
【0018】また、パターンYでは、mラインの視標に
至るまでの距離L0では、パターンXと同様にマゼンタ
色の背景がCRT12に描画され、また視標30’に達
すると、G成分、B成分が0で、R成分が輝度I2(=
I1)となるので、レッドの視標が表示され、視標を通
過すると、視標に達するまでのと同じになる。この場
合、I1=I2であるので、背景31と視標30’の色は
異るが、明るさは同じになる。また視標30’は視標3
0と同じ形状でずれなく互いに重なるような位置であ
る。
【0019】パターンX、Yが交互に表示される速度が
早いと、人間の眼には残像現象があるので、色A(ブル
ー)と色B(レッド)の視標30、30’は合成されて
背景と同じ明るさで同じ色(マゼンタ)になってしま
い、しかも視標30、30’はずれなく重なるので、背
景と同化してしまい、視標を識別することができない。
今、パターンX、Yは、図4(B)に示したように、N
=(1/60秒)*1=1/60秒の周期で交互に表示
されるので、普通の被検者は視標30(30’)を識別
できない。従って、ステップS6で応答がないので、タ
イマーが加算される(ステップS7)。所定の時間t0
が経過しても応答がない場合には(ステップS8)、ス
テップS9でnを+1し、表示周期を長くする。
【0020】nが所定値n0を越えない場合には(ステ
ップS10)、ステップS5に戻って、N=(1/60
秒)*2=1/30秒の周期で、パターンX、Yを交互
に表示する(図4(C))。まだ応答がない場合には、
nを+1増分させ、N=(1/60秒)*3=1/20
秒の周期で、パターンX、Yを交互に表示する(図4
(C))。
【0021】このように、パターンX、Yの切り換え周
期が長くなると、パターンX、Yの各視標30、30’
が分離してちらついて見えるようになり、被検者は視標
のちらつきを認識するので、応答スイッチ25で応答す
る。そこで、CPU20は、ステップS11でその視標
位置でのフリッカー視野(例えば、フリッカー周波数1
/N)を演算し、表示部4に表示する。
【0022】所定の視標位置がまだすべて指定されてい
ない場合には(ステップS12)、ステップS2に戻っ
て同様の処理を行ない、他の位置での視野測定を行な
う。すべての視標位置での測定が終了した場合には、ス
テップS13で視野範囲を変更するかを判断する。視野
を変更して測定を行なう場合には、ステップS14で変
倍レンズ13を変更することにより画角を変えて同様な
測定を繰り返す。視野範囲を変更しない場合は、処理を
終了する。また、ステップS10でnが所定値n0より
大きくなった場合も、処理終了となる。
【0023】なお、上記処理は単眼あるいは両眼で行な
われ、左眼10aあるいは右眼10bの視野を測定する
ときは、シャッター11aあるいは11bが開放され、
両眼で視野測定するときは、両シャッターが開放され
る。
【0024】なお、上記方法では、視野をパターン発生
器(キャラクタジェネレータ)を用いて発生したが、所
定色(例えばマゼンタ)の背景の所定位置に視標を形成
し、この視野を、色が互いに異なりかつ重ね合わせたと
き背景と同じ色と同じ明るさになる光を発光する2つの
光源で周期を変化させて交互にずれなく照明し、周期を
長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者が応答
したときの周期を求め、その周期に基づきフリッカー視
野を測定するようにしてもよい。
【0025】また、視野を背景に最初につくるのではな
く、2つの光源を用いてつくるようにしてもよい。すな
わち、所定色の背景を形成しておき、色が互いに異なり
かつ重ね合わせたとき背景と同じ色と同じ明るさになる
光を発生する2つの光源からの光を周期を変化させて交
互に背景の所定位置にそれぞれ重ね合わせて投影し、周
期を長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者が
応答したときの周期を求め、この求めた周期に基づきフ
リッカー視野を測定するようにしてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、視標
が高速に(短い周期で)形成ないし投影されているとき
は、背景と同じ色と同じ明るさになる結果ちらつきが発
生せず、被検者は、視標と背景を区別することができ
ず、視標の存在を認識することがない。その結果、被検
者はその間不安定になることなく固視を保つことができ
る。また、周期が長くなると、視標にちらつきが発生す
るので、被検者は視標を背景から区別することができ、
ちらつきに容易に応答することができる。それによりち
らつきを認識した周期ないし周波数に基づきフリッカー
視野を正確に求めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は視野測定装置の正面図、(B)はその
側面図である。
【図2】(A)は視野測定装置の内部構成を示したブロ
ック図、(B)はブラウン管(CRT)の表示面を示す
説明図である。
【図3】フリッカー視野の測定の流れを示したフローチ
ャート図である。
【図4】(A)はパターンを描画する状態を示した説明
図、(B)〜(D)はパターンを交互に周期を替えて表
示する状態を示した線図である。
【符号の説明】
1 接眼部 3 指示パネル 4 表示部 10a 左眼 10b 右眼 12 CRT 13 倍率レンズ 15 合焦レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定色の背景を形成し、 色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ色で
    同じ明るさになる同じ大きさの第1と第2の視標を形成
    し、 前記第1と第2の視標を周期を変化させて交互に前記背
    景の所定位置にずれなく重ね合わせて表示し、 周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者
    が応答したときの周期を求め、 前記求めた周期に基づきフリッカー視野を測定すること
    を特徴とする視野測定方法。
  2. 【請求項2】 所定色の背景の所定位置に視標を形成
    し、 色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ色と
    同じ明るさになる光を発生する2つの光源で前記視標を
    周期を変化させて交互にずれなく照明し、 周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者
    が応答したときの周期を求め、 前記求めた周期に基づきフリッカー視野を測定すること
    を特徴とする視野測定方法。
  3. 【請求項3】 所定色の背景を形成し、 色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ色と
    同じ明るさになる光を発生する2つの光源からの光を周
    期を変化させて交互に前記背景の所定位置にそれぞれ同
    じ大きさになるように重ね合わせて投影し、 周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者
    が応答したときの周期を求め、 前記求めた周期に基づきフリッカー視野を測定すること
    を特徴とする視野測定方法。
  4. 【請求項4】 所定色の背景を形成する手段と、 色が互いに異なりかつ重ね合わせたとき背景と同じ色で
    同じ明るさになる同じ大きさの第1と第2の視標を形成
    する手段と、 前記第1と第2の視標を交互に前記背景の所定位置にず
    れなく重ね合わせて表示する手段と、 前記第1と第2の視標の表示周期を変化させる手段と、 周期を長くしたときに発生する視標のちらつきに被検者
    が応答したときの周期を求める手段と、 前記求めた周期に基づきフリッカー視野を演算する手段
    と、 を有することを特徴とする視野測定装置。
  5. 【請求項5】 前記背景並びに視野がキャラクタジェネ
    レータを介しCRT上に形成されることを特徴とする請
    求項4に記載の視野測定装置。
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