JPH112673A - キャリア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents
キャリア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体Info
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- JPH112673A JPH112673A JP15510497A JP15510497A JPH112673A JP H112673 A JPH112673 A JP H112673A JP 15510497 A JP15510497 A JP 15510497A JP 15510497 A JP15510497 A JP 15510497A JP H112673 A JPH112673 A JP H112673A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 測位用衛星より送信される信号のキャリア位
相に基づいて相対測位を行う際、整数バイアス決定のた
めの初期化処理を短縮化して、早期に相対測位の結果を
出力できるようにする。 【解決手段】 キャリア位相位置線(P1−B),(P
2−B)の交点を候補位置とし、各候補位置において、
キャリア位相位置線(S1−B)との残差を求めるとと
もに、残差が所定時間に亘ってたとえば1/5サイクル
を超えなかった候補位置を抽出し、それらの平均値を測
位値とする。また、このような振るい落としによる候補
位置の残留パターンとシミュレーションによる候補位置
の残留パターンとを比較して、正解の候補位置を決定す
る。
相に基づいて相対測位を行う際、整数バイアス決定のた
めの初期化処理を短縮化して、早期に相対測位の結果を
出力できるようにする。 【解決手段】 キャリア位相位置線(P1−B),(P
2−B)の交点を候補位置とし、各候補位置において、
キャリア位相位置線(S1−B)との残差を求めるとと
もに、残差が所定時間に亘ってたとえば1/5サイクル
を超えなかった候補位置を抽出し、それらの平均値を測
位値とする。また、このような振るい落としによる候補
位置の残留パターンとシミュレーションによる候補位置
の残留パターンとを比較して、正解の候補位置を決定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は測位用衛星から送
信される信号を受信して、受信点の測位を行う測位装置
に関し、特にキャリア位相を用いた相対測位による測位
装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
信される信号を受信して、受信点の測位を行う測位装置
に関し、特にキャリア位相を用いた相対測位による測位
装置およびそのプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、GPSにおいては、単独測位
では得られないような高い測位精度が要求される場合に
は、一般に相対測位が行われる。
では得られないような高い測位精度が要求される場合に
は、一般に相対測位が行われる。
【0003】相対測位には、従来より、(1) C/Aコー
ドを利用する方式、(2) C/Aコードをキャリア位相で
平滑したデータを用いる方式、(3) キャリア位相を直接
利用する方式、があった。
ドを利用する方式、(2) C/Aコードをキャリア位相で
平滑したデータを用いる方式、(3) キャリア位相を直接
利用する方式、があった。
【0004】(1) の方式は、既知点に設けられている基
地局で単独測位を行って、その測位結果と既知点とのず
れから、各衛星のC/Aコード位相の誤差を求め、これ
を放送し、移動局でC/Aコードの誤差情報を用いて相
対測位を行うものであり、測位精度は5〜10mであ
る。(2) の方式は、C/Aコード位相のばらつきを抑え
るために、一定周期でC/Aコード位相とキャリア位相
を観測するとともに、前回に求めた平均化されたC/A
コード位相を、前回と今回に観測したキャリア位相の変
化量で補正(外挿)し、この補正したC/Aコード位相
と今回の観測によるC/Aコード位相との加重平均をと
ることによって、C/Aコードをキャリア位相で平滑す
るものであり、50cm程度の測位精度が得られる。
(3) の方式は、基地局と移動局の観測値から得られるキ
ャリアの二重位相差により測位演算を行うものであり5
cm程度の測位精度が得られる。
地局で単独測位を行って、その測位結果と既知点とのず
れから、各衛星のC/Aコード位相の誤差を求め、これ
を放送し、移動局でC/Aコードの誤差情報を用いて相
対測位を行うものであり、測位精度は5〜10mであ
る。(2) の方式は、C/Aコード位相のばらつきを抑え
るために、一定周期でC/Aコード位相とキャリア位相
を観測するとともに、前回に求めた平均化されたC/A
コード位相を、前回と今回に観測したキャリア位相の変
化量で補正(外挿)し、この補正したC/Aコード位相
と今回の観測によるC/Aコード位相との加重平均をと
ることによって、C/Aコードをキャリア位相で平滑す
るものであり、50cm程度の測位精度が得られる。
(3) の方式は、基地局と移動局の観測値から得られるキ
ャリアの二重位相差により測位演算を行うものであり5
cm程度の測位精度が得られる。
【0005】それぞれの相対測位方式には一長一短があ
るが、5cm程度の測位精度が要求される用途では(3)
のキャリア位相を直接利用する方式を採用することにな
る。ところが、移動体においてこのようなキャリア位相
による相対測位を行う場合には、OTF (On The Fly c
alibration) と呼ばれるキャリア位相の整数バイアスを
求めるための初期化処理が必要である。
るが、5cm程度の測位精度が要求される用途では(3)
のキャリア位相を直接利用する方式を採用することにな
る。ところが、移動体においてこのようなキャリア位相
による相対測位を行う場合には、OTF (On The Fly c
alibration) と呼ばれるキャリア位相の整数バイアスを
求めるための初期化処理が必要である。
【0006】整数バイアスを決定するのに用いられてい
る一般的な方法は、正解の整数バイアスを仮定し、その
整数値の前後1〜5サイクル程度の整数バイアスで得ら
れる各候補位置のそれぞれについて残差を求め、それら
のうち残差が最小となる候補位置を選びだし、それを正
解とするものである。
る一般的な方法は、正解の整数バイアスを仮定し、その
整数値の前後1〜5サイクル程度の整数バイアスで得ら
れる各候補位置のそれぞれについて残差を求め、それら
のうち残差が最小となる候補位置を選びだし、それを正
解とするものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
初期化処理を行う際、ノイズの影響などによって、残差
が偶然に最小となる候補位置が生じる場合があるので、
一定時間をかけて観測を継続し、平均化などの統計的手
法を用いてノイズによる影響を受けないようにする必要
がある。そのために従来は15〜30分程度観測を継続
して、多数の候補位置のうち残差が最小となる候補位置
を最終的に選びだすようにしていた。したがって電源投
入後15〜30分経過するまでは測位結果が得られず、
受信点を固定したまま、ただ待つしかなく、測量作業等
を開始することはできなかった。この初期化処理を短縮
する方法として、GPSでは1575.42MHzであ
るL1帯と1227.6MHzであるL2帯の2波の両
方についてキャリア位相を抽出し、その差の周波数(ビ
ート周波数)における位相差を求めることによって、一
定範囲内の候補位置の数を減らして、初期化処理に要す
る時間を短縮化しようとするものもあった。
初期化処理を行う際、ノイズの影響などによって、残差
が偶然に最小となる候補位置が生じる場合があるので、
一定時間をかけて観測を継続し、平均化などの統計的手
法を用いてノイズによる影響を受けないようにする必要
がある。そのために従来は15〜30分程度観測を継続
して、多数の候補位置のうち残差が最小となる候補位置
を最終的に選びだすようにしていた。したがって電源投
入後15〜30分経過するまでは測位結果が得られず、
受信点を固定したまま、ただ待つしかなく、測量作業等
を開始することはできなかった。この初期化処理を短縮
する方法として、GPSでは1575.42MHzであ
るL1帯と1227.6MHzであるL2帯の2波の両
方についてキャリア位相を抽出し、その差の周波数(ビ
ート周波数)における位相差を求めることによって、一
定範囲内の候補位置の数を減らして、初期化処理に要す
る時間を短縮化しようとするものもあった。
【0008】この発明の目的は、初期化処理を短縮化し
て、早期に相対測位の結果を出力できるようにしたキャ
リア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体を
提供することにある。
て、早期に相対測位の結果を出力できるようにしたキャ
リア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の測位
用衛星からの信号を受信し、コード位相、キャリア位
相、航法データをそれぞれ抽出し、基準とする衛星と複
数の候補位置決定用衛星との位置関係により定まるキャ
リア位相位置線を求めるとともに、受信点の推定位置の
近傍を通るキャリア位相位置線の整数バイアスを仮定
し、その前後数サイクルに対応するキャリア位相位置線
の交点に相当する候補位置を求め、各候補位置の近傍を
通る他のキャリア位相位置線に対する各候補位置の残差
を求めてキャリア位相相対測位を行うものにおいて、請
求項1および請求項4に記載のとおり、前記残差が所定
時間に亘って所定サイクルを超えない候補位置または前
記残差の変化率が所定値を超えない候補位置を抽出し、
それらの候補位置の平均値を受信点の現在位置として求
める。
用衛星からの信号を受信し、コード位相、キャリア位
相、航法データをそれぞれ抽出し、基準とする衛星と複
数の候補位置決定用衛星との位置関係により定まるキャ
リア位相位置線を求めるとともに、受信点の推定位置の
近傍を通るキャリア位相位置線の整数バイアスを仮定
し、その前後数サイクルに対応するキャリア位相位置線
の交点に相当する候補位置を求め、各候補位置の近傍を
通る他のキャリア位相位置線に対する各候補位置の残差
を求めてキャリア位相相対測位を行うものにおいて、請
求項1および請求項4に記載のとおり、前記残差が所定
時間に亘って所定サイクルを超えない候補位置または前
記残差の変化率が所定値を超えない候補位置を抽出し、
それらの候補位置の平均値を受信点の現在位置として求
める。
【0010】また請求項2および請求項5に記載のとお
り、前記残差が所定サイクルを超えた候補位置から順次
捨てる処理を繰り返して、残った候補位置が所定数以下
になったときの候補位置の位置関係のパターンを求め、
前記受信点の推定位置またはその近傍を正解位置と仮定
して、その前後数サイクルに対応する候補位置を求め、
各候補位置の残差を受信点と各測位用衛星との位置関係
から逆算して、時間経過にともなって残差が所定サイク
ルを超える候補位置を捨てる処理を繰り返して、残る候
補位置が所定数以下になるときの候補位置の位置関係の
パターンを求め、前記両パターンの比較により前記正解
位置と仮定した候補位置に対応する観測による候補位置
を正解の整数バイアスとして求める。
り、前記残差が所定サイクルを超えた候補位置から順次
捨てる処理を繰り返して、残った候補位置が所定数以下
になったときの候補位置の位置関係のパターンを求め、
前記受信点の推定位置またはその近傍を正解位置と仮定
して、その前後数サイクルに対応する候補位置を求め、
各候補位置の残差を受信点と各測位用衛星との位置関係
から逆算して、時間経過にともなって残差が所定サイク
ルを超える候補位置を捨てる処理を繰り返して、残る候
補位置が所定数以下になるときの候補位置の位置関係の
パターンを求め、前記両パターンの比較により前記正解
位置と仮定した候補位置に対応する観測による候補位置
を正解の整数バイアスとして求める。
【0011】また、請求項3および6に記載のとおり、
前記残差の変化率が最も小さい候補位置を正解の整数バ
イアスとして求める。
前記残差の変化率が最も小さい候補位置を正解の整数バ
イアスとして求める。
【0012】先ず、請求項1および4に記載の構成によ
る作用について次に説明する。図2は或る基準衛星Bと
候補位置決定用の或る衛星P1,P2とによって定まる
キャリア位相位置線(P1−B),(P2−B)および
基準衛星Bと残差チェック用の或る衛星S1とによって
定まるキャリア位相位置線(S1−B)の例を示す図で
ある。同図において(P1−B)0 は基準衛星Bと候補
位置決定用衛星P1による仮定した整数バイアスの位置
線、(P2−B)0 は基準衛星Bと候補位置決定用衛星
P2による仮定した整数バイアスの位置線であり、それ
ぞれその前後数サイクル分の位置線を引いて、その交点
をそれぞれ候補位置とする。そして、ここでは位置線
(P1−B)と(P2−B)との交点と、それぞれの交
点の近傍を通る位置線(S1−B)との距離(ずれ)が
残差であり、図中では幾つかの候補位置について残差を
太線で示している。Oで示す位置は仮定した整数バイア
スに対応する候補位置であり、ここでは残差を0として
いる。この図2に示した状態から一定時間が経過する
と、各衛星の移動に伴ってキャリア位相位置線が変位す
る。その際、衛星の位置関係が変化しても受信点の真の
位置は当然に変化しない。また、衛星の位置関係の変化
によってキャリア位相位置線が平行移動するわけでもな
いので、各キャリア位相位置線は真の位置を中心として
回転することになる。
る作用について次に説明する。図2は或る基準衛星Bと
候補位置決定用の或る衛星P1,P2とによって定まる
キャリア位相位置線(P1−B),(P2−B)および
基準衛星Bと残差チェック用の或る衛星S1とによって
定まるキャリア位相位置線(S1−B)の例を示す図で
ある。同図において(P1−B)0 は基準衛星Bと候補
位置決定用衛星P1による仮定した整数バイアスの位置
線、(P2−B)0 は基準衛星Bと候補位置決定用衛星
P2による仮定した整数バイアスの位置線であり、それ
ぞれその前後数サイクル分の位置線を引いて、その交点
をそれぞれ候補位置とする。そして、ここでは位置線
(P1−B)と(P2−B)との交点と、それぞれの交
点の近傍を通る位置線(S1−B)との距離(ずれ)が
残差であり、図中では幾つかの候補位置について残差を
太線で示している。Oで示す位置は仮定した整数バイア
スに対応する候補位置であり、ここでは残差を0として
いる。この図2に示した状態から一定時間が経過する
と、各衛星の移動に伴ってキャリア位相位置線が変位す
る。その際、衛星の位置関係が変化しても受信点の真の
位置は当然に変化しない。また、衛星の位置関係の変化
によってキャリア位相位置線が平行移動するわけでもな
いので、各キャリア位相位置線は真の位置を中心として
回転することになる。
【0013】図3はOを真の位置とした場合の、図2に
示した状態から一定時間経過後の各キャリア位相位置線
と残差の例を示す図、図4は図3に示した状態から更に
一定時間経過後の各キャリア位相位置線と残差の例を示
す図である。図5は6つの候補位置についての残差の時
間変化の観測結果を示す図であり、図6はシミュレーシ
ョンによる6つの候補位置の残差の時間変化の例を示す
図である。また、図7は図6に示したシミュレーション
を行った際の6つの候補位置と各キャリア位相位置線と
の関係を示す図である。図7において位置線(P1−
B)と(P2−B)との交点が候補位置であり、これら
の候補位置から位置線(S1−B)に下ろした垂線が残
差である。図5および図6において縦軸は残差、横軸は
経過時間(秒)である。一般に残差は0〜0.5の値を
採り、正解でない候補位置の残差は、キャリア位相位置
線の回転にともなって0〜0.5の範囲で増減する。し
たがって正解の候補位置でない残差は、いずれ所定サイ
クル(たとえば1/5サイクル)を超えることになる。
これに対して、正解の候補位置の残差は0.5サイクル
未満の或る値(たとえば1/5サイクル)におさまり、
時間が経過しても、その値を超えることはない。そして
真の位置から遠い候補位置ほど残差の変化が速いため、
早期に所定サイクル(1/5サイクル)を超える。従っ
て残差が所定サイクル(たとえば1/5サイクル)を超
えた候補点を捨てる処理(以下この処理を「振るい落と
し」という。)を一定時間行うことにより、真の位置か
ら遠い候補点ほど早く捨てられる確率が高く、真の位置
に近い候補点ほど残っている確率が高くなる。そこで、
この振るい落とし処理を一定時間行った後に、残った候
補位置の平均値を求めれば、真の位置に近い高精度な測
位結果が得られることになる。図5に示した観測結果に
よれば、振るい落とし処理の開始直後、残差が1/5=
0.2サイクルを超える候補位置(2) 、(3) 、(5) がま
ず捨てられ、その後約121秒経過した時点で候補位置
(6) の残差が0.2を超えるため、その候補位置(6) が
捨てられる。この時点で候補位置(1) と(4) が残ること
になる。
示した状態から一定時間経過後の各キャリア位相位置線
と残差の例を示す図、図4は図3に示した状態から更に
一定時間経過後の各キャリア位相位置線と残差の例を示
す図である。図5は6つの候補位置についての残差の時
間変化の観測結果を示す図であり、図6はシミュレーシ
ョンによる6つの候補位置の残差の時間変化の例を示す
図である。また、図7は図6に示したシミュレーション
を行った際の6つの候補位置と各キャリア位相位置線と
の関係を示す図である。図7において位置線(P1−
B)と(P2−B)との交点が候補位置であり、これら
の候補位置から位置線(S1−B)に下ろした垂線が残
差である。図5および図6において縦軸は残差、横軸は
経過時間(秒)である。一般に残差は0〜0.5の値を
採り、正解でない候補位置の残差は、キャリア位相位置
線の回転にともなって0〜0.5の範囲で増減する。し
たがって正解の候補位置でない残差は、いずれ所定サイ
クル(たとえば1/5サイクル)を超えることになる。
これに対して、正解の候補位置の残差は0.5サイクル
未満の或る値(たとえば1/5サイクル)におさまり、
時間が経過しても、その値を超えることはない。そして
真の位置から遠い候補位置ほど残差の変化が速いため、
早期に所定サイクル(1/5サイクル)を超える。従っ
て残差が所定サイクル(たとえば1/5サイクル)を超
えた候補点を捨てる処理(以下この処理を「振るい落と
し」という。)を一定時間行うことにより、真の位置か
ら遠い候補点ほど早く捨てられる確率が高く、真の位置
に近い候補点ほど残っている確率が高くなる。そこで、
この振るい落とし処理を一定時間行った後に、残った候
補位置の平均値を求めれば、真の位置に近い高精度な測
位結果が得られることになる。図5に示した観測結果に
よれば、振るい落とし処理の開始直後、残差が1/5=
0.2サイクルを超える候補位置(2) 、(3) 、(5) がま
ず捨てられ、その後約121秒経過した時点で候補位置
(6) の残差が0.2を超えるため、その候補位置(6) が
捨てられる。この時点で候補位置(1) と(4) が残ること
になる。
【0014】また、このように、真の位置から遠い候補
位置である程、残差の変化が速い(残差の変化率が大き
い)ため、残差の変化率が所定値を超える候補位置を捨
てる処理(以下この処理も「振るい落とし」という。)
を一定時間行うことによって、真の位置から遠い候補位
置ほど早期に捨てられる確率が高くなる。そこで、この
振るい落とし処理を一定時間行った後に、残った候補位
置の平均値を求めれば、真の位置に近い高精度な測位結
果が得られることになる。
位置である程、残差の変化が速い(残差の変化率が大き
い)ため、残差の変化率が所定値を超える候補位置を捨
てる処理(以下この処理も「振るい落とし」という。)
を一定時間行うことによって、真の位置から遠い候補位
置ほど早期に捨てられる確率が高くなる。そこで、この
振るい落とし処理を一定時間行った後に、残った候補位
置の平均値を求めれば、真の位置に近い高精度な測位結
果が得られることになる。
【0015】なお、説明の都合上、図2〜図4では2次
元について表しているので、2つの候補位置決定用衛星
P1,P2と基準衛星Bとによる候補位置は2次元平面
に分布しているが、実際には3つの候補位置決定用衛星
P1,P2,P3と基準衛星Bとによる候補位置は3次
元空間に分布している。また、図2〜図4に示した例で
は、1組の残差チェック用キャリア位相位置線を示した
ので、各候補位置の残差はそれぞれ1つずつの値を採る
が、残差チェック用衛星Siが複数である場合、その数
だけ各候補位置の残差が求まることになる。
元について表しているので、2つの候補位置決定用衛星
P1,P2と基準衛星Bとによる候補位置は2次元平面
に分布しているが、実際には3つの候補位置決定用衛星
P1,P2,P3と基準衛星Bとによる候補位置は3次
元空間に分布している。また、図2〜図4に示した例で
は、1組の残差チェック用キャリア位相位置線を示した
ので、各候補位置の残差はそれぞれ1つずつの値を採る
が、残差チェック用衛星Siが複数である場合、その数
だけ各候補位置の残差が求まることになる。
【0016】なお、日本測地学会編著新訂版GPS−人
工衛星による精密測位システム−(1989.11.15 社団法
人 日本測量協会発行)のp156〜p157の整数値
バイアスの処理の段落で、候補位置(格子点)は衛星の
運動と共に真の解を不動点として空間内を回転するだけ
の充分な時間観測を続け、最小二乗法的にデータ処理を
すれば、未知点の位置と整数値バイアスとを同時に決定
できる旨が記述されているが、ここで述べられているの
は、複数の候補位置を仮定し、観測を継続するとともに
各候補位置のそれぞれについて残差を求め、それらのう
ち残差が最小となる候補位置を統計的に選びだすことに
ついてであって、本願発明の「振るい落とし」に関する
ものではない。
工衛星による精密測位システム−(1989.11.15 社団法
人 日本測量協会発行)のp156〜p157の整数値
バイアスの処理の段落で、候補位置(格子点)は衛星の
運動と共に真の解を不動点として空間内を回転するだけ
の充分な時間観測を続け、最小二乗法的にデータ処理を
すれば、未知点の位置と整数値バイアスとを同時に決定
できる旨が記述されているが、ここで述べられているの
は、複数の候補位置を仮定し、観測を継続するとともに
各候補位置のそれぞれについて残差を求め、それらのう
ち残差が最小となる候補位置を統計的に選びだすことに
ついてであって、本願発明の「振るい落とし」に関する
ものではない。
【0017】次に、請求項2および5に記載の構成によ
る作用について説明する。図2〜図4に示したような各
候補位置は観測によって求められるものであるので、こ
れらの候補位置を直接的に逆算することはできないが、
各測位用衛星および受信点の位置関係は他の情報から単
独測位によってある程度の精度で既にわかっているの
で、これから受信点付近におけるキャリア位相位置線を
仮定して、シミュレーション用の候補位置を定め、図6
に示したように各候補位置の残差を逆算し、その変化を
シミュレーションすることは可能である。但し、どうい
う順に候補位置が振るい落とされるかが問題なのではな
く、振るい落としによってある程度にまで少なくなった
候補位置の位置関係がどういうパターンになるかが重要
となる。そこで、ある時点からシミュレーションを開始
して、残差がたとえば1/5サイクルを超えた候補位置
を順次捨てていき、たとえば候補位置が3個以下にまで
減少したときの、その残った候補位置の位置関係のパタ
ーンを予測する。
る作用について説明する。図2〜図4に示したような各
候補位置は観測によって求められるものであるので、こ
れらの候補位置を直接的に逆算することはできないが、
各測位用衛星および受信点の位置関係は他の情報から単
独測位によってある程度の精度で既にわかっているの
で、これから受信点付近におけるキャリア位相位置線を
仮定して、シミュレーション用の候補位置を定め、図6
に示したように各候補位置の残差を逆算し、その変化を
シミュレーションすることは可能である。但し、どうい
う順に候補位置が振るい落とされるかが問題なのではな
く、振るい落としによってある程度にまで少なくなった
候補位置の位置関係がどういうパターンになるかが重要
となる。そこで、ある時点からシミュレーションを開始
して、残差がたとえば1/5サイクルを超えた候補位置
を順次捨てていき、たとえば候補位置が3個以下にまで
減少したときの、その残った候補位置の位置関係のパタ
ーンを予測する。
【0018】たとえば図8に示すようにP10,P11,P
20で示す3つの候補位置が残った場合、この3つのうち
何れかが正解の候補位置であることは明らかであるが、
これだけの情報では正解を決定できない。一方、piiが
正解だと仮定してシミュレーションを行い、候補位置が
3つ残る時点での、3つの候補位置のパターンを求めた
結果が図9に示すようになった場合、図8に示した観測
による候補位置の位置関係のパターンと図9に示したシ
ミュレーションによる候補位置の位置関係のパターンと
を比較して、図8におけるP10が正解の候補位置(整数
バイアス)であると決定する。
20で示す3つの候補位置が残った場合、この3つのうち
何れかが正解の候補位置であることは明らかであるが、
これだけの情報では正解を決定できない。一方、piiが
正解だと仮定してシミュレーションを行い、候補位置が
3つ残る時点での、3つの候補位置のパターンを求めた
結果が図9に示すようになった場合、図8に示した観測
による候補位置の位置関係のパターンと図9に示したシ
ミュレーションによる候補位置の位置関係のパターンと
を比較して、図8におけるP10が正解の候補位置(整数
バイアス)であると決定する。
【0019】なお、約2万m遠方の衛星から見て数m〜
数100m程度離れた地点間の距離は相対的に非常に小
さなものであり、数m〜数100m程度異なった受信点
で観測を行った場合でも、所定数にまで上記振るい落と
しを行ったときの候補位置の残るパターン(整数バイア
スの値ではなく、残った候補位置の位置関係)は同じ結
果となる。したがって、受信点付近におけるシミュレー
ション用のキャリア位相位置線を仮定して、その前後数
サイクルに対応する候補位置を定めてシミュレーション
すればよく、単独測位による測位精度が低くても、その
ことは問題とはならない。
数100m程度離れた地点間の距離は相対的に非常に小
さなものであり、数m〜数100m程度異なった受信点
で観測を行った場合でも、所定数にまで上記振るい落と
しを行ったときの候補位置の残るパターン(整数バイア
スの値ではなく、残った候補位置の位置関係)は同じ結
果となる。したがって、受信点付近におけるシミュレー
ション用のキャリア位相位置線を仮定して、その前後数
サイクルに対応する候補位置を定めてシミュレーション
すればよく、単独測位による測位精度が低くても、その
ことは問題とはならない。
【0020】次に、請求項3および6に記載の構成によ
る作用について説明する。上述したように、真の位置か
ら遠い候補位置である程、残差の変化が速い(残差の変
化率が大きい)、という関係から、逆に残差の変化率が
最も小さい候補位置を正解の候補位置(整数バイアス)
と見なすことができる。この方法により正解の候補位置
を抽出すれば、たとえば残差の値にのみ基づいて抽出す
る場合に比べて、より早期に正解の候補位置を抽出でき
る。たとえば図5に示した例において、候補位置(1) は
当然であるが、候補位置(2) も長時間にわたって1/5
サイクル以内におさまっている。しかし、残差の変化率
をみれば、候補位置(2) は(1) より大きいため、(1) を
正解の候補位置として抽出できる。
る作用について説明する。上述したように、真の位置か
ら遠い候補位置である程、残差の変化が速い(残差の変
化率が大きい)、という関係から、逆に残差の変化率が
最も小さい候補位置を正解の候補位置(整数バイアス)
と見なすことができる。この方法により正解の候補位置
を抽出すれば、たとえば残差の値にのみ基づいて抽出す
る場合に比べて、より早期に正解の候補位置を抽出でき
る。たとえば図5に示した例において、候補位置(1) は
当然であるが、候補位置(2) も長時間にわたって1/5
サイクル以内におさまっている。しかし、残差の変化率
をみれば、候補位置(2) は(1) より大きいため、(1) を
正解の候補位置として抽出できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施形態
であるキャリア位相相対測位装置の構成を示す図であ
り、(A)は基地局の構成、(B)は移動局の構成を示
す。基地局は(A)に示すようにGPSアンテナ1、G
PS受信機2、データ送信機3およびデータ送信用アン
テナ4とから構成する。ここでGPS受信機2は、単独
測位を行ってその測位結果と基地局の既知の位置データ
とから、各衛星のC/Aコード位相の誤差を求めるとと
もに、GPSアンテナ1から各衛星までの距離(キャリ
ア位相)情報を求める。データ送信機3はこれらの情報
をコード化してデータ送信用アンテナ4から所定のサー
ビスエリア内に放送する。
であるキャリア位相相対測位装置の構成を示す図であ
り、(A)は基地局の構成、(B)は移動局の構成を示
す。基地局は(A)に示すようにGPSアンテナ1、G
PS受信機2、データ送信機3およびデータ送信用アン
テナ4とから構成する。ここでGPS受信機2は、単独
測位を行ってその測位結果と基地局の既知の位置データ
とから、各衛星のC/Aコード位相の誤差を求めるとと
もに、GPSアンテナ1から各衛星までの距離(キャリ
ア位相)情報を求める。データ送信機3はこれらの情報
をコード化してデータ送信用アンテナ4から所定のサー
ビスエリア内に放送する。
【0022】一方、移動局は(B)に示す構成からな
り、GPSアンテナ11は複数の衛星からの信号を受け
て、L1帯増幅回路12はこれを増幅し、ミキサ回路1
4はこの信号と局部発振回路13による信号とをミキシ
ングして中間周波信号に変換する。中間周波増幅回路1
5はこれを増幅し、サンプラ16はこれを所定周期でサ
ンプリングし、ADコンバータ17はその値をディジタ
ルデータに変換する。一方、データ受信機19はデータ
受信用アンテナ18により上記基地局から放送されたデ
ータを受信する。CPU21はROM22に予め書き込
んだプログラムを実行して相対測位を行う。RAM23
はそのプログラムの実行に際してワーキングエリアとし
て用いる。またCPU21は相対測位を行う際、インタ
フェース20を介してデータ受信機19による受信デー
タを読み取る。またCPU21は測位結果をインタフェ
ース24を介して外部へ出力する。
り、GPSアンテナ11は複数の衛星からの信号を受け
て、L1帯増幅回路12はこれを増幅し、ミキサ回路1
4はこの信号と局部発振回路13による信号とをミキシ
ングして中間周波信号に変換する。中間周波増幅回路1
5はこれを増幅し、サンプラ16はこれを所定周期でサ
ンプリングし、ADコンバータ17はその値をディジタ
ルデータに変換する。一方、データ受信機19はデータ
受信用アンテナ18により上記基地局から放送されたデ
ータを受信する。CPU21はROM22に予め書き込
んだプログラムを実行して相対測位を行う。RAM23
はそのプログラムの実行に際してワーキングエリアとし
て用いる。またCPU21は相対測位を行う際、インタ
フェース20を介してデータ受信機19による受信デー
タを読み取る。またCPU21は測位結果をインタフェ
ース24を介して外部へ出力する。
【0023】図10および図11は図1に示したCPU
21の処理手順を示すフローチャートである。図10に
示すように、まず衛星からの受信信号よりC/Aコード
位相、キャリア位相および航法データをそれぞれ抽出し
て単独測位を行う。整数バイアス決定開始時(すなわち
整数バイアス決定中ではなく、決定後でもない時)に
は、続いてキャリア位相位置線を定めるための基準とす
る衛星(基準衛星B)を選定する。たとえば受信可能な
衛星のうち最も仰角の大きな衛星に決める。続いて3つ
の候補位置決定用衛星P1,P2,P3を選定する。た
とえばGDOP(Geometorical Dilution of Precisio
n)が最大となる組み合わせの3つの衛星を選定するこ
とによって測位精度をなるべく高くする。その他の受信
可能な衛星Si(S1,S2・・・)を残差チェック用
衛星として選定する。受信部が8チャンネル分であっ
て、8つ以上の衛星が視野内に存在する場合、残差チェ
ック用衛星はS1,S2,S3,S4の4つとなる。そ
の後、基地局より受信した各C/Aコード位相の誤差分
の候補を行い、且つC/Aコード位相をキャリア位相で
平滑することによって1m精度で受信点の位置を決定す
る。そして、その決定した位置の最近傍を通るキャリア
位相位置線(P1−B),(P2−B),(P3−B)
の3つについてそれぞれ整数バイアスを仮定する。因み
に小数部はキャリア位相の測定値である。そして、仮定
した整数バイアスの前後5サイクルに対応する候補位置
を求める。これらの候補位置は11本のキャリア位相位
置線の3次元で交わる交点であるから11×11×11
=1331点求めることになる。
21の処理手順を示すフローチャートである。図10に
示すように、まず衛星からの受信信号よりC/Aコード
位相、キャリア位相および航法データをそれぞれ抽出し
て単独測位を行う。整数バイアス決定開始時(すなわち
整数バイアス決定中ではなく、決定後でもない時)に
は、続いてキャリア位相位置線を定めるための基準とす
る衛星(基準衛星B)を選定する。たとえば受信可能な
衛星のうち最も仰角の大きな衛星に決める。続いて3つ
の候補位置決定用衛星P1,P2,P3を選定する。た
とえばGDOP(Geometorical Dilution of Precisio
n)が最大となる組み合わせの3つの衛星を選定するこ
とによって測位精度をなるべく高くする。その他の受信
可能な衛星Si(S1,S2・・・)を残差チェック用
衛星として選定する。受信部が8チャンネル分であっ
て、8つ以上の衛星が視野内に存在する場合、残差チェ
ック用衛星はS1,S2,S3,S4の4つとなる。そ
の後、基地局より受信した各C/Aコード位相の誤差分
の候補を行い、且つC/Aコード位相をキャリア位相で
平滑することによって1m精度で受信点の位置を決定す
る。そして、その決定した位置の最近傍を通るキャリア
位相位置線(P1−B),(P2−B),(P3−B)
の3つについてそれぞれ整数バイアスを仮定する。因み
に小数部はキャリア位相の測定値である。そして、仮定
した整数バイアスの前後5サイクルに対応する候補位置
を求める。これらの候補位置は11本のキャリア位相位
置線の3次元で交わる交点であるから11×11×11
=1331点求めることになる。
【0024】続いて図11に示すように、各候補位置の
近傍を通るキャリア位相位置線(Si−B){(S1−
B),(S2−B)・・・}との残差を算出する。そし
て残差が1/5サイクルを超えている候補位置を捨て
る。すなわち、その候補位置については以降の残差チェ
ックは行わないように設定する。以上の処理を3分経過
するまで繰り返し行う。たとえば毎秒各候補位置の残差
を算出して、残差が1/5サイクルを超えたものから順
次捨てる処理を繰り返す。
近傍を通るキャリア位相位置線(Si−B){(S1−
B),(S2−B)・・・}との残差を算出する。そし
て残差が1/5サイクルを超えている候補位置を捨て
る。すなわち、その候補位置については以降の残差チェ
ックは行わないように設定する。以上の処理を3分経過
するまで繰り返し行う。たとえば毎秒各候補位置の残差
を算出して、残差が1/5サイクルを超えたものから順
次捨てる処理を繰り返す。
【0025】なお、残差チェック用衛星Siが複数であ
る場合、その数だけ各候補位置の残差を求め、1つの候
補位置における複数の残差のうち1つでも1/5サイク
ルを超える場合には、その候補位置を捨てる。
る場合、その数だけ各候補位置の残差を求め、1つの候
補位置における複数の残差のうち1つでも1/5サイク
ルを超える場合には、その候補位置を捨てる。
【0026】3分を経過した後に残っている(まだ捨て
られていない)候補位置の数が10以下になった場合、
その残っている候補位置の算術平均値を受信点の位置と
して求め、これを出力する。3分を経過するまでは、ま
たは3分を経過しても残っている候補位置の数が10以
下でない場合には、受信信号からコード位相、キャリア
位相、航法データの抽出を行うとともに、上記振るい落
としを繰り返し行う。
られていない)候補位置の数が10以下になった場合、
その残っている候補位置の算術平均値を受信点の位置と
して求め、これを出力する。3分を経過するまでは、ま
たは3分を経過しても残っている候補位置の数が10以
下でない場合には、受信信号からコード位相、キャリア
位相、航法データの抽出を行うとともに、上記振るい落
としを繰り返し行う。
【0027】以上の方法によりL1帯の信号のみを利用
して3分という短い時間で可能な限りの高精度な測位結
果が得られる。もちろん、本願発明は1周波数のみを利
用したものに限られず、前述した2周波を利用したもの
にも利用できる。すなわち1つの基準衛星Bと3つの候
補位置決定用衛星P1,P2,P3とのそれぞれの2周
波のビート周波数における位相差を求め、それらの3組
の位相位置線の交点を候補位置とし、同様にして振るい
落としを行えばよい。
して3分という短い時間で可能な限りの高精度な測位結
果が得られる。もちろん、本願発明は1周波数のみを利
用したものに限られず、前述した2周波を利用したもの
にも利用できる。すなわち1つの基準衛星Bと3つの候
補位置決定用衛星P1,P2,P3とのそれぞれの2周
波のビート周波数における位相差を求め、それらの3組
の位相位置線の交点を候補位置とし、同様にして振るい
落としを行えばよい。
【0028】図12は第2の実施形態に係るCPUの処
理手順を示すフローチャートである。この実施形態にお
いて、処理の開始から候補位置を求めるまでの処理内容
は図10に示したものと同様であり、図12はそれに続
く処理内容を示すものである。まず各候補位置の近傍を
通るキャリア位相位置線(Si−B){(S1−B),
(S2−B)・・・}との残差を算出する。そして前回
に求めた、または前回までに求めた各候補位置の残差と
今回に求めた残差とから、一定時間当たりにどれだけ残
差が変化したかを示す残差の変化率を求める。これは図
5または図6に示した残差変化曲線の傾きに相当し、た
とえば1分程度時間の異なった2点での残差の差分を残
差の変化率として求めるか、または最小2乗法で残差の
変化の傾きを求める。そして、残差の変化率が所定値を
超える候補位置を捨てる。すなわち、その候補位置につ
いては以降の残差チェックは行わないように設定する。
以上の処理を3分経過するまで繰り返し行う。たとえば
毎秒各候補位置の残差の変化率を算出して、それが0.
002サイクル/秒を超えたものから順次捨てる処理を
繰り返す。図5に示した例では(6) ,(5) ,(4) などの
残差の変化率の大きな候補位置を捨てる。
理手順を示すフローチャートである。この実施形態にお
いて、処理の開始から候補位置を求めるまでの処理内容
は図10に示したものと同様であり、図12はそれに続
く処理内容を示すものである。まず各候補位置の近傍を
通るキャリア位相位置線(Si−B){(S1−B),
(S2−B)・・・}との残差を算出する。そして前回
に求めた、または前回までに求めた各候補位置の残差と
今回に求めた残差とから、一定時間当たりにどれだけ残
差が変化したかを示す残差の変化率を求める。これは図
5または図6に示した残差変化曲線の傾きに相当し、た
とえば1分程度時間の異なった2点での残差の差分を残
差の変化率として求めるか、または最小2乗法で残差の
変化の傾きを求める。そして、残差の変化率が所定値を
超える候補位置を捨てる。すなわち、その候補位置につ
いては以降の残差チェックは行わないように設定する。
以上の処理を3分経過するまで繰り返し行う。たとえば
毎秒各候補位置の残差の変化率を算出して、それが0.
002サイクル/秒を超えたものから順次捨てる処理を
繰り返す。図5に示した例では(6) ,(5) ,(4) などの
残差の変化率の大きな候補位置を捨てる。
【0029】3分を経過した後に残っている(まだ捨て
られていない)候補位置の数が10以下になった場合、
その残っている候補位置の算術平均値を受信点の位置と
して求め、これを出力する。以上の方法によってもL1
帯の信号のみを利用して短い時間で可能な限りの高精度
な測位結果が得られる。
られていない)候補位置の数が10以下になった場合、
その残っている候補位置の算術平均値を受信点の位置と
して求め、これを出力する。以上の方法によってもL1
帯の信号のみを利用して短い時間で可能な限りの高精度
な測位結果が得られる。
【0030】図13および図14は第3の実施形態に係
るCPUの処理手順を示すフローチャートである。図1
3に示すように、まず衛星からの受信信号からC/Aコ
ード位相、キャリア位相および航法データをそれぞれ抽
出して単独測位を行う。整数バイアス決定開始時(整数
バイアス決定中ではなく、決定後でもない時)には、続
いてキャリア位相位置線を定めるための基準とする衛星
(基準衛星B)、3つの候補位置決定用衛星P1,P
2,P3、残差チェック用衛星Si(S1,S2・・
・)をそれぞれ選定する。その後、C/Aコード位相を
キャリア位相で平滑することによって1m精度で受信点
の位置Lを決定する。そして、その決定した位置Lの最
近傍を通るキャリア位相位置線(P1−B),(P2−
B),(P3−B)の3つについてそれぞれ整数バイア
スを仮定し、その前後5サイクルに対応する候補位置を
求める。これらの候補位置は11本のキャリア位相位置
線の3次元で交わる交点であるから11×11×11=
1331点求めることになる。ここまでの処理は第1の
実施形態で示したものと同様である。その後、上記位置
Lに相当する整数バイアスを正解と仮定したシミュレー
ション用キャリア位相位置線の前後5サイクルに対応す
るシミュレーション用候補位置を求める。従ってこのシ
ミュレーション候補位置も1331点求めることにな
る。
るCPUの処理手順を示すフローチャートである。図1
3に示すように、まず衛星からの受信信号からC/Aコ
ード位相、キャリア位相および航法データをそれぞれ抽
出して単独測位を行う。整数バイアス決定開始時(整数
バイアス決定中ではなく、決定後でもない時)には、続
いてキャリア位相位置線を定めるための基準とする衛星
(基準衛星B)、3つの候補位置決定用衛星P1,P
2,P3、残差チェック用衛星Si(S1,S2・・
・)をそれぞれ選定する。その後、C/Aコード位相を
キャリア位相で平滑することによって1m精度で受信点
の位置Lを決定する。そして、その決定した位置Lの最
近傍を通るキャリア位相位置線(P1−B),(P2−
B),(P3−B)の3つについてそれぞれ整数バイア
スを仮定し、その前後5サイクルに対応する候補位置を
求める。これらの候補位置は11本のキャリア位相位置
線の3次元で交わる交点であるから11×11×11=
1331点求めることになる。ここまでの処理は第1の
実施形態で示したものと同様である。その後、上記位置
Lに相当する整数バイアスを正解と仮定したシミュレー
ション用キャリア位相位置線の前後5サイクルに対応す
るシミュレーション用候補位置を求める。従ってこのシ
ミュレーション候補位置も1331点求めることにな
る。
【0031】続いて図14に示すように、観測による各
候補位置の近傍を通るキャリア位相位置線(Si−B)
との残差を算出する。そして残差が1/5サイクルを超
える候補位置を捨てる。一方、各シミュレーション用候
補位置を通るキャリア位相位置線(Si−B)′との残
差を算出し、残差が1/5サイクルを超えるシミュレー
ション用候補位置を捨てる。以上の処理を観測による候
補位置の残り数が3以下になるまでおよびシミュレーシ
ョン用候補位置の残り数が3以下になるまで繰り返し行
う。いずれの残り数も3以下となれば、それらの残って
いる観測による候補位置とシミュレーション用候補位置
の相対的対応(パターンマッチング)をとり、シミュレ
ーション用基準候補位置に対応する観測による候補位置
の整数バイアスを正解とし、これに測定による小数部と
を合わせて受信点の測位値を求め、これを出力する。
候補位置の近傍を通るキャリア位相位置線(Si−B)
との残差を算出する。そして残差が1/5サイクルを超
える候補位置を捨てる。一方、各シミュレーション用候
補位置を通るキャリア位相位置線(Si−B)′との残
差を算出し、残差が1/5サイクルを超えるシミュレー
ション用候補位置を捨てる。以上の処理を観測による候
補位置の残り数が3以下になるまでおよびシミュレーシ
ョン用候補位置の残り数が3以下になるまで繰り返し行
う。いずれの残り数も3以下となれば、それらの残って
いる観測による候補位置とシミュレーション用候補位置
の相対的対応(パターンマッチング)をとり、シミュレ
ーション用基準候補位置に対応する観測による候補位置
の整数バイアスを正解とし、これに測定による小数部と
を合わせて受信点の測位値を求め、これを出力する。
【0032】たとえば観測による残った3つの候補位置
が図8に示すような関係となり、シミュレーションによ
る残った3つの候補位置が図9に示すような関係となっ
た場合、シミュレーション用基準候補位置Piiに相当す
る観測による候補位置はP10であるので、(P1−B)
1 と位置線(P2−B)0 との交点を正解の候補位置す
なわち正しい整数バイアスとする。位相差の小数部は測
定によって既に求まっているので、これにより、L1帯
の1波長である19cm以下の精度で測位結果を出力す
る。たとえば小数部の分解能が1/4であれば、約5c
mの精度で測位結果を得る。
が図8に示すような関係となり、シミュレーションによ
る残った3つの候補位置が図9に示すような関係となっ
た場合、シミュレーション用基準候補位置Piiに相当す
る観測による候補位置はP10であるので、(P1−B)
1 と位置線(P2−B)0 との交点を正解の候補位置す
なわち正しい整数バイアスとする。位相差の小数部は測
定によって既に求まっているので、これにより、L1帯
の1波長である19cm以下の精度で測位結果を出力す
る。たとえば小数部の分解能が1/4であれば、約5c
mの精度で測位結果を得る。
【0033】なお、パターンマッチングを行う場合、候
補位置の数は必ずしも同一である必要はなく、たとえば
観測による候補位置の残っている数が4、シミュレーシ
ョンによる候補位置の残っている数が3であってもよ
く、パターンマッチングが可能となった時点で、残って
いる観測による候補位置のパターンとシミュレーション
用候補位置のパターンとのマッチングをとればよい。
補位置の数は必ずしも同一である必要はなく、たとえば
観測による候補位置の残っている数が4、シミュレーシ
ョンによる候補位置の残っている数が3であってもよ
く、パターンマッチングが可能となった時点で、残って
いる観測による候補位置のパターンとシミュレーション
用候補位置のパターンとのマッチングをとればよい。
【0034】次に、第4の実施形態に係るCPUの処理
手順をフローチャートとして図15に示す。この実施形
態において、処理の開始から候補位置を求めるまでの処
理内容は図10に示したものと同様であり、図15はそ
れに続く処理内容である。
手順をフローチャートとして図15に示す。この実施形
態において、処理の開始から候補位置を求めるまでの処
理内容は図10に示したものと同様であり、図15はそ
れに続く処理内容である。
【0035】この例では、まず各候補位置の近傍を通る
キャリア位相位置線(Si−B){(S1−B),(S
2−B)・・・}との残差を算出する。そして残差が1
/5サイクルを超えている候補位置を捨てる。すなわ
ち、その候補位置については以降の残差の変化率の算出
および残差チェックは行わないように設定する。また、
第2の実施形態の場合と同様に、前回に求めた、または
前回までに求めた各候補位置の残差と今回に求めた残差
とから、一定時間当たりにどれだけ残差が変化したかを
示す残差の変化率を求める。以上の処理を候補位置が1
点になるか、10分が経過するまで繰り返し行う。10
分が経過すれば、そのときに残っている各候補位置につ
いて、残差の変化率が最も小さい候補位置に相当する整
数バイアスを正解とする。また、10分が経過するまで
に候補位置が1点になれば、その候補位置に相当する整
数バイアスを正解とする。そして、測定による小数部と
合わせて受信点の測位値を求め、これを出力する。
キャリア位相位置線(Si−B){(S1−B),(S
2−B)・・・}との残差を算出する。そして残差が1
/5サイクルを超えている候補位置を捨てる。すなわ
ち、その候補位置については以降の残差の変化率の算出
および残差チェックは行わないように設定する。また、
第2の実施形態の場合と同様に、前回に求めた、または
前回までに求めた各候補位置の残差と今回に求めた残差
とから、一定時間当たりにどれだけ残差が変化したかを
示す残差の変化率を求める。以上の処理を候補位置が1
点になるか、10分が経過するまで繰り返し行う。10
分が経過すれば、そのときに残っている各候補位置につ
いて、残差の変化率が最も小さい候補位置に相当する整
数バイアスを正解とする。また、10分が経過するまで
に候補位置が1点になれば、その候補位置に相当する整
数バイアスを正解とする。そして、測定による小数部と
合わせて受信点の測位値を求め、これを出力する。
【0036】以上に示した各実施形態はそれぞれ単独で
実施可能であるが、これらを共に実施することも可能で
ある。たとえば、候補位置の数が1331点から10点
にまで振るい落とした時点で第1・第2の実施形態を適
用して候補位置の平均位置を測位値として出力し、その
後、3〜4点にまで候補位置をしぼった時点で第3の実
施形態を適用してパターンマッチングを行い、確度の高
い整数バイアスを求めるようにしてもよい。また、さら
に、残差の変化率が最も小さい候補位置を抽出する、と
いう第4の実施形態を、候補位置の振るい落とし処理の
全般の過程で適用してもよい。この場合、候補位置が3
〜4点または10点にしぼられる前に、残差の変化率が
最も小さい候補位置が抽出できれば、その時点で測位値
を出力すればよい。
実施可能であるが、これらを共に実施することも可能で
ある。たとえば、候補位置の数が1331点から10点
にまで振るい落とした時点で第1・第2の実施形態を適
用して候補位置の平均位置を測位値として出力し、その
後、3〜4点にまで候補位置をしぼった時点で第3の実
施形態を適用してパターンマッチングを行い、確度の高
い整数バイアスを求めるようにしてもよい。また、さら
に、残差の変化率が最も小さい候補位置を抽出する、と
いう第4の実施形態を、候補位置の振るい落とし処理の
全般の過程で適用してもよい。この場合、候補位置が3
〜4点または10点にしぼられる前に、残差の変化率が
最も小さい候補位置が抽出できれば、その時点で測位値
を出力すればよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1および4に記載の発明によれ
ば、残差が所定サイクルを超える候補位置または、残差
の変化率が所定値を超える候補位置を捨てる処理を一定
時間行った時点で、すなわち1つの正解の候補位置を決
定する前の早い時点で真の位置に近い高精度な測位結果
が得られることになる。
ば、残差が所定サイクルを超える候補位置または、残差
の変化率が所定値を超える候補位置を捨てる処理を一定
時間行った時点で、すなわち1つの正解の候補位置を決
定する前の早い時点で真の位置に近い高精度な測位結果
が得られることになる。
【0038】請求項2および5に記載の発明によれば、
残差が所定サイクルを超える候補位置を捨てる処理を継
続して、所定数にまで減少した時点で、すなわち残差の
最も小さい候補位置を見つけ出す前に、正解の整数バイ
アスが求められるため、早期に高精度な測位結果が得ら
れることになる。
残差が所定サイクルを超える候補位置を捨てる処理を継
続して、所定数にまで減少した時点で、すなわち残差の
最も小さい候補位置を見つけ出す前に、正解の整数バイ
アスが求められるため、早期に高精度な測位結果が得ら
れることになる。
【0039】請求項3および6に記載の発明によれば、
残差の変化率が最も小さい候補位置が抽出できた時点で
正解の整数バイアスが求められるため、早期に高精度な
測位結果が得られることになる。
残差の変化率が最も小さい候補位置が抽出できた時点で
正解の整数バイアスが求められるため、早期に高精度な
測位結果が得られることになる。
【図1】この発明の実施形態に係るキャリア位相相対測
位装置の構成を示すブロック図である。
位装置の構成を示すブロック図である。
【図2】複数の候補位置と残差の例を示す図である。
【図3】複数の候補位置と残差の例を示す図である。
【図4】複数の候補位置と残差の例を示す図である。
【図5】観測による残差の時間変化の例を示す図であ
る。
る。
【図6】シミュレーションによる残差の時間変化の例を
示す図である。
示す図である。
【図7】図5および図6に対応する各候補位置と残差の
例を示す図である。
例を示す図である。
【図8】観測による残った3つの候補位置の関係を示す
図である。
図である。
【図9】シミュレーションによる残った3つの候補位置
のパターンを示す図である。
のパターンを示す図である。
【図10】第1の実施形態に係るキャリア位相相対測位
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】図10に続く処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図12】第2の実施形態に係るキャリア位相相対測位
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図13】第3の実施形態に係るキャリア位相相対測位
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図14】図13に続く処理手順を示すフローチャート
である。
である。
【図15】第4の実施形態に係るキャリア位相相対測位
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
装置におけるCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
1,11−GPSアンテナ 4−データ送信用アンテナ 18−データ受信用アンテナ
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
する手段と、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求めるとともに、
受信点の推定位置の近傍を通るキャリア位相位置線の整
数バイアスを仮定し、その前後数サイクルに対応するキ
ャリア位相位置線の交点に相当する候補位置を求め、各
候補位置の近傍を通る他のキャリア位相位置線に対する
各候補位置の残差を求める手段とを備えたキャリア位相
相対測位装置において、 前記残差が所定時間に亘って所定サイクルを超えない候
補位置または前記残差の変化率が所定値を超えない候補
位置を抽出し、それらの候補位置の平均値を受信点の現
在位置として求める手段を設けたことを特徴とするキャ
リア位相相対測位装置。 - 【請求項2】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
する手段と、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求める手段と、 コード位相を用いて求めた受信点の推定位置の近傍を通
るキャリア位相位置線の整数バイアスを仮定し、その前
後数サイクルに対応するキャリア位相位置線の交点に相
当する候補位置を求め、各候補位置の近傍を通る他のキ
ャリア位相位置線に対する各候補位置の残差を求める手
段とを備えたキャリア位相相対測位装置において、 前記残差が所定サイクルを超えた候補位置から順次捨て
る処理を繰り返して、残った候補位置が所定数以下にな
ったときの候補位置の位置関係のパターンを求める手段
と、 前記受信点の推定位置またはその近傍を正解位置と仮定
して、その前後数サイクルに対応する候補位置を求め、
各候補位置の残差を受信点と各測位用衛星との位置関係
から逆算して、時間経過にともなって残差が所定サイク
ルを超える候補位置を捨てる処理を繰り返して、残る候
補位置が所定数以下になるときの候補位置の位置関係の
パターンを求める手段と、前記両パターンの比較により
前記正解位置と仮定した候補位置に対応する観測による
候補位置を正解の整数バイアスとして求める手段を設け
たことを特徴とするキャリア位相相対測位装置。 - 【請求項3】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
する手段と、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求めるとともに、
受信点の推定位置の近傍を通るキャリア位相位置線の整
数バイアスを仮定し、その前後数サイクルに対応するキ
ャリア位相位置線の交点に相当する候補位置を求め、各
候補位置の近傍を通る他のキャリア位相位置線に対する
各候補位置の残差を求める手段とを備えたキャリア位相
相対測位装置において、 前記残差の変化率が最も小さい候補位置を正解の整数バ
イアスとして求める手段を設けたことを特徴とするキャ
リア位相相対測位装置。 - 【請求項4】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
し、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求め、受信点の推
定位置の近傍を通るキャリア位相位置線の整数バイアス
を仮定し、その前後数サイクルに対応する候補位置を求
め、 各候補位置の近傍を通る他のキャリア位相位置線に対す
るキャリア位相位置線の交点に相当する各候補位置の残
差を求めるとともに、 前記残差が所定時間に亘って所定サイクルを超えない候
補位置または前記残差の変化率が所定値を超えない候補
位置を抽出し、それらの候補位置の平均値を受信点の現
在位置として求める処理プログラムを含むキャリア位相
相対測位装置用プログラム記録媒体。 - 【請求項5】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
し、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求め、 コード位相を用いて求めた受信点の推定位置の近傍を通
るキャリア位相位置線の整数バイアスを仮定し、その前
後数サイクルに対応するキャリア位相位置線の交点に相
当する候補位置を求め、 各候補位置の近傍を通る他のキャリア位相位置線に対す
る各候補位置の残差を求め、 前記残差が所定サイクルを超えた候補位置から順次捨て
る処理を繰り返して、残った候補位置が所定数以下にな
ったときの観測による候補位置の位置関係のパターンを
求め、 前記残差が所定サイクルを超えた候補位置から順次捨て
る処理を繰り返して、残った候補位置が所定数以下にな
ったときの候補位置の位置関係のパターンを求め、 前記受信点の推定位置またはその近傍を正解位置と仮定
して、その前後数サイクルに対応する候補位置を求め、
各候補位置の残差を受信点と各測位用衛星との位置関係
から逆算して、時間経過にともなって残差が所定サイク
ルを超える候補位置を捨てる処理を繰り返して、残る候
補位置が所定数以下になるときの候補位置の位置関係の
パターンを求め、前記両パターンの比較により前記正解
位置と仮定した候補位置に対応する観測による候補位置
を正解の整数バイアスとして求める処理プログラムを含
むキャリア位相相対測位装置用プログラム記録媒体。 - 【請求項6】 複数の測位用衛星からの信号を受信し、
コード位相、キャリア位相、航法データをそれぞれ抽出
し、 基準とする衛星と複数の候補位置決定用衛星との位置関
係により定まるキャリア位相位置線を求め、受信点の推
定位置の近傍を通るキャリア位相位置線の整数バイアス
を仮定し、その前後数サイクルに対応する候補位置を求
め、 各候補位置の近傍を通る他のキャリア位相位置線に対す
るキャリア位相位置線の交点に相当する各候補位置の残
差を求めるとともに、 前記残差の変化率が最も小さい候補位置を正解の整数バ
イアスとして求める処理プログラムを含むキャリア位相
相対測位装置用プログラム記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15510497A JPH112673A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | キャリア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15510497A JPH112673A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | キャリア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH112673A true JPH112673A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15598710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15510497A Pending JPH112673A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | キャリア位相相対測位装置およびそのプログラム記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH112673A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4780112A (en) * | 1985-02-19 | 1988-10-25 | Oabrand Pty. Limited | Method for the continuous chemical reduction and removal of mineral matter contained in carbon structures |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP15510497A patent/JPH112673A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4780112A (en) * | 1985-02-19 | 1988-10-25 | Oabrand Pty. Limited | Method for the continuous chemical reduction and removal of mineral matter contained in carbon structures |
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