JPH11267404A - クロマト分離方法 - Google Patents

クロマト分離方法

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JPH11267404A
JPH11267404A JP10092225A JP9222598A JPH11267404A JP H11267404 A JPH11267404 A JP H11267404A JP 10092225 A JP10092225 A JP 10092225A JP 9222598 A JP9222598 A JP 9222598A JP H11267404 A JPH11267404 A JP H11267404A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】3成分以上を含む流体原料から各成分を効率的
に分離するクロマト分離方法を提供する。 【解決手段】親和性(充填剤に対する親和性、以下同
様)が中間の成分を含む流体が接触する充填剤を、2種
以上の充填剤とし且つ少なくとも親和性が中間の成分と
親和性が小さい成分の間の分離度が大きい第1充填剤と
親和性が大きい成分と親和性が中間の成分の間の分離度
が大きい第2充填剤の混在状態として、3成分以上の各
被分離成分の分離度を調整する。第1充填剤と第2充填
剤の2種の充填剤の混在状態を造る方法としては、両者
を混合してから充填する、両者を2層以上の積層状に充
填する、複数の単位充填層を接続することにより充填剤
層を構成し、或る単位充填層には第1充填剤のみを充填
し、別の単位充填層には第2充填剤のみを充填する等が
がある。充填剤としてはイオン交換樹脂を用い、そのイ
オン形を変えて2種以上の充填剤とするのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロマト分離方法
に関し、詳しくは、3成分以上を含む流体原料から3以
上の画分に分けるクロマト分離方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】3成分以上を含む原料流体から各成分を
クロマト分離する従来方法には種々の方法があり、それ
らの代表的な数例としては、次のような方法を挙げるこ
とができる。
【0003】第1の方法は、分析用の高速液体クロマト
グラフィーをスケールアップした回分法であり、一般に
分取クロマト分離方法と呼ばれる。
【0004】第2の方法は、特開平2ー124895号
公報に開示されるような方法であり、2成分だけを分離
する擬似移動層式クロマト分離装置を2系列又は2回使
う方法である。即ち、先ず原料をA成分とB+C成分混
合物とに分離し、次いで上記B+C成分混合物をB成分
とC成分とに分離するか、あるいは、先ずA+B成分混
合物とC成分とに分離し、次いで上記A+B成分混合物
をA成分とB成分とに分離する。これは、通常の擬似移
動層式クロマト分離装置は2成分の分離しかできないた
めであり、実際に3成分を分離するには擬似移動層式ク
ロマト分離装置を2系列用意するか、1系列の装置を2
回使うということで、後者の場合は、分離途中の液(混
合物の画分)は一旦保存し条件を変えて同じ装置を再度
使うということをしなければならない。
【0005】第3の方法は、特開平4ー227804号
公報に開示される方法であり、1系列の改良された擬似
移動層式クロマト分離装置に1種の充填剤を充填して、
脱着剤と原料流体を供給しながら充填剤に対する親和性
が中間の成分が富化した画分を抜き出す工程と、脱着剤
を供給しながら充填剤に対する親和性の小さい成分と大
きい成分がそれぞれ富化した各画分を抜き出す工程を繰
り返すことにより、3以上の成分を含む原料流体から、
各成分が富化した画分を効率良く且つ連続的に分離する
ものである。ここで、「成分が富化」とは、被分離成分
(分離しようとする成分)が流体の流れ方向に分かれた
各画分中に集まることを言い、富化の程度が純度や回収
率に相関する。
【0006】第4の方法は、特開平7−232003号
公報に開示される方法であり、4つの単位充填層からな
る擬似移動層装置に1種類の充填剤を充填して、溶離液
と原料液を供給しながら充填剤に対する親和性が小さい
成分と親和性が中間の成分がそれぞれ富化した各画分を
抜き出す工程と、液の供給も抜き出しも行うこと無く擬
似移動層内の液を循環させる工程、及び溶離液を供給し
ながら充填剤に対する親和性が大きい成分が富化した画
分を抜き出す工程を繰り返すことにより3つ以上の画分
に分離する方法である。
【0007】第5の方法は、特開昭64ー80409号
公報に開示される方法であり、各成分に対する分配係数
がA成分<B成分<C成分である第1充填剤を充填した
分離塔(単位充填層を有する単位充填塔)と分配係数が
A成分<C成分<B成分である第2充填剤を充填した分
離塔を交互に並べて使用するものである。
【0008】上記の第2〜5の方法は、基本的には、充
填剤(吸着剤等の収着剤)を充填した複数の単位充填塔
を無端に連結した無端循環系に対して、複数の被分離成
分を含む流体原料及び脱着剤(液体の場合は、溶離剤と
も言う)をそれぞれの所定位置から供給すると共に無端
循環系の一方向に流通させることで、複数の被分離成分
の充填剤に対する親和力(親和性)の違いにより各々の
成分が富化した帯域に分離するという現象を利用して、
各成分が富化した帯域の画分を無端循環系から抜き出す
操作と、流体原料及び脱着剤の供給位置と各画分の抜き
出し位置を流体の流れの方向に間欠的に移動させること
により、充填剤を見掛け上は該流体流れとは反対の方向
に移動させるかの如き操作とを行って、流体原料から各
成分が各別に富化した2画分を連続的に得る基礎的擬似
移動層方式を応用した方法や擬似移動層方式の改良又は
改変方法(本発明では、基礎的擬似移動層方式の改良又
は改変方式をも含めて、「擬似移動層方式」と考えるこ
ととする)である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の各方
法は、いずれも3成分以上を含む流体原料を3画分以上
にクロマト分離するという点では同様の技術であるが、
かかる分離技術を工業的な規模で実施する装置において
採用する場合には、それぞれ下記のような欠点がある。
【0010】上記の第1の方法では、回分式であるため
分離が悪く、また溶離剤の使用量が多くなるため、大量
の原料液を処理する工業的分離には不向きである場合が
多いという問題がある。
【0011】上記の第2の方法では、擬似移動層式クロ
マト分離装置を2系列設置するか同じ装置を2度使う必
要がある。擬似移動層式クロマト分離装置を2系列設置
する場合は、装置コストが高くなるという問題点があ
る。また、同じ装置を2度使う場合は、その都度充填剤
を交換するのは操作が煩雑になるため同一充填剤を使わ
ざるを得ず、充填剤が1種類であるため3成分の全てを
効率的に分離できない場合があるという問題点がある。
例えば、A成分とB成分とは分離しすぎるほど良く分離
するが、B成分とC成分との分離は悪く、各画分の成分
純度が上がらないという場合が生じる。
【0012】上記の第3と第4の方法でも、充填剤が1
種類であるため3成分の全てを効率的に分離できない場
合が生じるという問題点がある。例えば、A成分とB成
分とは分離しすぎるほど良く分離するが、B成分とC成
分との分離は悪く、各画分の成分純度が上がらないとい
う場合が生じる。
【0013】上記の第5の方法では、分離に供する原液
に対して、適切な2種の充填剤の組み合わせが難しいと
いう問題点がある。
【0014】従って、上記の第2〜5の方法は、単位充
填塔に充填された充填剤により、各成分の分離性〔これ
は、流体原料の負荷(供給)量に関係する〕、回収画分
に含まれる回収目的成分の純度や回収率、回収画分を濃
縮する際の濃縮エネルギーに関係する脱着剤の使用量
(回収画分の目的成分濃度に関係する)等が影響を受
け、しかも、これらの影響の一つを改善する対策が他の
影響を悪くする傾向を招く問題がある。
【0015】このような問題を解決するためには、上述
した種々の影響を都合良く調整できる最適の充填剤を選
択して使用すれば良いと言えるかも知れないが、実際に
は、そのような最適の充填剤の選択は容易では無い。例
えば、回収目的成分の純度や回収率を高めるために流体
原料に含まれる複数成分に対する充填剤の分離度をでき
るだけ良くするようにすると、無端循環系内におけるそ
れぞれの成分に富む複数帯域の間が広がり過ぎることに
なって、脱着剤の使用量が多くなり(各成分の充填剤に
対する親和性が互いに大きく異なるため、特に、親和性
の強い成分を脱着するのに脱着剤の使用量が多くな
る)、回収される各画分に含まれる各成分の濃度が希薄
になるという問題を招き、反対に、脱着剤の使用量を少
なくするために分離度の悪い充填剤を用いれば、各成分
の純度や回収率が低下してしまうという問題を招くから
である。このように、複数の被分離成分との関係で適度
の分離度を有する既存の充填剤が存在する場合は稀であ
り、また、そのような充填剤を新たに創り出すことも容
易では無い。なお、「分離度」とは、2成分の分離の度
合を示す指標であり、二つの相隣る富化画分(バンド)
1、2の中心間の距離を平均のバンド幅で割った値に等
しいとして定義される(1976年、株式会社東京化学
同人発行「高速液体クロマトグラフィー」参照)。
【0016】本発明は、上述のような従来技術の方法の
各問題点に鑑みて成されたもので、3成分以上を含む流
体原料から各成分をクロマト分離するに当たり、各成分
を効率的に分離する方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、以上のよ
うな従来技術の方法について種々検討した結果、従来の
クロマト分離方法の問題点を解決し、本発明に至ったも
のである。本発明によれば、回分式又は擬似移動層式の
クロマト分離において、例えば、分離回収目的の成分を
高い純度と高い回収率で得ながら、該成分を可及的に高
濃度に得るという二律背反的な要求を同時に満足するこ
とも可能とする。
【0018】上記した目的を達成する本発明のクロマト
分離方法は、3成分以上を含む流体原料を充填剤層に通
し、少なくとも3画分に分けるクロマト分離方法におい
て、少なくとも充填剤層に流体原料を供給する位置から
親和性が中間の成分を充填剤層から抜き出す位置の間で
「充填剤に対する親和性」(以下、単に「親和性」と言
うことがある)が中間の成分を含む流体が接触する充填
剤を、少なくとも親和性が中間の成分と親和性が小さい
成分の間の分離度が大きい第1の充填剤と親和性が大き
い成分と親和性が中間の成分の間の分離度が大きい第2
の充填剤の組み合わせとして混在状態とし、各成分の分
離度を調整することを特徴とする。
【0019】即ち、本発明は、3成分以上を含む流体原
料を充填剤層に通し、前記流体原料に含まれ且つ充填剤
に対する親和性が大きい成分から親和性が小さい成分に
渡る親和性の異なる3成分以上を少なくとも3画分に分
けるクロマト分離方法であって、少なくとも充填剤層に
流体原料を供給する位置から充填剤に対する親和性が中
間の成分を充填剤層から抜き出す位置の間で、親和性が
中間の成分を含む流体が接触する充填剤を、前記各成分
に対する分離度の異なる2種以上の充填剤とし、且つ、
前記の2種以上の充填剤からなる前記両位置間の充填剤
を、少なくとも充填剤に対する親和性が中間の成分と充
填剤に対する親和性が小さい成分の間の分離度が大きい
第1の充填剤と充填剤に対する親和性が大きい成分と充
填剤に対する親和性が中間の成分の間の分離度が大きい
第2の充填剤との組み合わせた混在状態とし、各成分の
分離度を調整することを特徴するクロマト分離方法を提
供するものである。
【0020】本発明の方法によれば、少なくとも充填剤
層に流体原料を供給する位置から親和性が中間の成分を
充填剤層から抜き出す位置の間でのクロマト分離装置全
体としての充填剤の分離度を調整することができ、目的
成分を必要且つ充分に分離することができる。この理解
を容易にするために、3成分分離で2種の充填剤を用い
る最も簡単な場合を代表例として説明する。例えば、3
成分A、B、C(A:親和性小、B:親和性中、C:親
和性大)があって、AとBとの分離は良いがBとCとの
分離が悪い第1充填剤の分離状況を「A−BC」と表現
し、AとBとの分離は悪いがBとCとの分離が良い第2
充填剤の分離状況を「AB−C」と表現する時に、これ
らの充填剤を適度な比率で組み合わせ、これらの混在状
態とすれば、「A−B−C」の分離状況となる様にする
ことができ、3成分A、B、Cを必要且つ充分に分離で
きることを発見したものである。また、成分Bと成分A
及び成分Bと成分Cとの分離が問題なのであるから、少
なくとも充填剤層に流体原料を供給する位置から親和性
が中間の成分を充填剤層から抜き出す位置の間でこの様
な混在状態とすれば良い。
【0021】このような充填剤としては、例えば、流体
原料中に含まれている3成分A、B、Cのうち、例え
ば、成分Aと成分Bとの分離により効果的な充填剤と成
分Bと成分Cとの分離により効果的な充填剤の2種以上
の充填剤の組み合わせであって、それらを混在させた結
果、各成分の分離を必要且つ充分に成すことができる充
填剤であれば如何なる充填剤であっても良い。本発明に
用いることができる充填剤としては、例えば、イオン交
換樹脂、ゼオライト、シリカゲル、活性炭、他の天然又
は合成収着剤(吸着剤等)などを挙げることができる。
また、イオン交換樹脂やゼオライト等のイオン交換体の
場合は、そのイオン形組成が2種以上のイオンの混合イ
オン形でもよい。これらの充填剤からクロマト分離の目
的に応じた素材が異なる2種以上の充填剤、または、素
材は同じでもイオン形(イオン交換体の場合)や内部の
細孔径が異なる2種以上の充填剤から選定すればよい。
なお、流体原料として水系等の原料液の分離操作に際
し、2種以上の充填剤の少なくとも1種としてイオン交
換体を用いる場合には、原料液とその分離処理液のイオ
ン組成が実質的に変わらない条件下で、クロマト分離を
行うのが、経時的に安定な分離性を確保する上で好まし
い。
【0022】前述の分離度を調整するために、流体原料
に含まれる被分離成分の分離度が違う充填剤から選択し
た2種以上の異なる充填剤(少なくとも親和性が中間の
成分と親和性が小さい成分の間の分離度が大きい第1の
充填剤と親和性が大きい成分と親和性が中間の成分の間
の分離度が大きい第2の充填剤を含む)の混在状態を造
るには、本出願人が特願平9−257055号において
提案しているように、2種以上の異なる充填剤の単なる
混合状態及び/又は上記2種以上の異なる充填剤の多層
状の積層状態及び/又は複数の単位充填層を接続して充
填剤層を構成し且つ上記2種以上の異なる充填剤中の少
なくとも1充填剤を少なくとも1単位充填層に単独で使
用し、充填剤層全体(少なくとも充填剤層に流体原料を
供給する位置から親和性が中間の成分を充填剤層から抜
き出す位置の間の充填剤層)から見れば上記2種以上の
異なる充填剤の混在状態となせば良い。この様に2種以
上の分離度が違う充填剤を混在状態で用いる場合は、両
者の比や種類等は、被分離成分の種類や目的等に応じ
て、種々の実験結果を基にして選定することができる。
【0023】ここで、「分離度が違う」とは、例えば、
2種の充填剤を基準の充填層高(例えば、単位充填塔の
実際の層高の0.3〜1倍)で同一形状のそれぞれの試
験用カラムに充填して、実際に分離する時の条件(温度
や流速等)で2被分離成分について分離度を測定した
時、2種の充填剤の分離度の差が有ることを言う。どの
程度の分離度の差が有れば良いかは、被分離成分や充填
剤の素材等によって異なってくるので一概に言えない
が、一般的には0.1以上、好ましくは0.2以上の分
離度の差があればよい。
【0024】本発明においては、回分式分取クロマト分
離方法でも、擬似移動層式クロマト分離方法でもよく、
従って、クロマト分離装置としては、上述した従来の方
法で用いられるような回分式分取クロマト装置、3成分
以上分離擬似移動層式クロマト分離装置等の種々のクロ
マト分離装置、並びに、それらの種々の改良又は簡略化
装置をそのまま使用することもできる。
【0025】回分式分取クロマト装置では、例えば、塔
(カラム)中に被分離成分に対する分離度が違う2種以
上の充填剤(少なくとも親和性が中間の成分と親和性が
小さい成分の間の分離度が大きい第1の充填剤と親和性
が大きい成分と親和性が中間の成分の間の分離度が大き
い第2の充填剤を含む)を、1混合充填剤層、複数の充
填剤積層構造又はそれらの組み合わせ(即ち、少なくと
も1層を混合充填剤で充填し且つ積層構造とする)とし
て充填剤の分離度を調整すれば良い。また、複数の単位
充填層を接続することにより充填剤層を構成し、且つ、
2種以上の充填剤の少なくとも一つの充填剤を少なくと
も1つの単位充填層に単独で充填する方式でも良く、こ
の場合は、その少なくとも一つの充填剤を少なくとも1
つの単位充填層に充填する充填操作、再生や交換等の操
作が簡単になるので好ましい。この様に2種以上の充填
剤を混在状態にすることにより、3以上の被分離成分の
分離度が適度に調整される結果、溶離剤等の脱着剤が少
なく、短時間の分離処理が実現でき、また、目的成分を
高純度且つ高回収率で得ることができる。
【0026】なお、積層構造の回分式分取クロマト装置
の場合、例えば、2層として積層充填し、先ず流体原料
を第1層の上流端から流し、次いで脱着剤の供給により
第1層から最初に流出するA+B混合物の画分をそのま
ま第2層に通し、A画分とB画分とに分離して該第2層
の下流端から順次抜き出し、C画分は第1層と第2層の
境界部から抜き出す様に構成することもできる。この場
合、脱着剤の供給口を第1層と第2層の境界部にも設け
たり、上記境界部の抜き出し口を複数設けて、第1層と
第2層との境界部の位置を変更できる様にしたりして、
種々の運転条件や種々の流体原料に対応できる様にする
ことも好ましい。
【0027】3成分以上分離擬似移動層式クロマト分離
装置としては、例えば、特開平9−132586号公
報、特開昭64−80409号公報、特開平4−227
804号公報、特開平4−367701号公報等に開示
されている各装置、更には、特願平9−366256号
において本出願人が提案した装置などを挙げることがで
きる。なお、このような擬似移動層式クロマト分離装置
において、カラムに充填剤を充填して成る各単位充填塔
は、それぞれ1単位充填層を有するのが通常であるが、
各1単位充填塔が仕切られた2以上の単位充填層を有
し、必要に応じて各単位充填層に原料供給手段、脱着剤
供給手段、複数の流体画分抜き出し手段が設けられてい
る構成であっても良い。
【0028】3成分以上分離擬似移動層式クロマト分離
装置に、親和性が中間の成分と親和性が小さい成分の間
の分離度が大きい第1の充填剤と親和性が大きい成分と
親和性が中間の成分の間の分離度が大きい第2の充填剤
を少なくとも含む2種以上の充填剤を混在させる方法と
しては、単位充填層に両者を混合してから充填しても良
いし、単位充填層に最初に第1充填剤を充填しその上に
層状に第2充填剤を充填するか、その逆に最初に第2充
填剤を充填しその上に層状に第1充填剤を充填しても良
いし、2種以上の充填剤を3層以上に充填してもよいし
(2種の充填剤の場合、例えば、交互に3層以上に充填
する)、また、或る単位充填層には第1充填剤のみを充
填し別の単位充填層には第2充填剤のみを充填する様な
方式で少なくとも充填剤層に流体原料を供給する位置か
ら親和性が中間の成分を充填剤層から抜き出す位置の間
の部分の装置全体として2種以上の充填剤を混在させる
形としても良い。実際の操作の簡便性の観点からは、2
種以上の充填剤の少なくとも一つの充填剤を少なくとも
1つの単位充填層に単独で充填する方式が好ましく、こ
の場合は、その少なくとも一つの充填剤を少なくとも1
つの単位充填層に充填する充填操作、再生や交換等の操
作が簡単になる。同様の理由から、或る単位充填層には
第1充填剤のみを充填し別の単位充填層には第2充填剤
のみを充填する様な方式が更に好ましいのは勿論のこと
である。この様に2種以上の充填剤を混在状態にするこ
とにより、3以上の被分離成分の分離度が適度に調整さ
れる結果、溶離剤等の脱着剤が少なく、短時間の分離処
理が実現でき、また、目的成分を高純度且つ高回収率で
得ることができる。
【0029】イオン交換体を充填剤として用いる場合に
元来のイオン形を変えて所望のイオン形に調整する薬剤
として、例えば、カチオン交換樹脂について言えば、各
種の酸類(H形にする)、ナトリウムやカリウム等のア
ルカリ金属やアンモニアの塩類や水酸化物類又はそれら
の混合物は、該イオン形を1価イオン形にすることがで
き、また、カルシウムやマグネシウム等のアルカリ土類
金属の塩類や水酸化物等又はそれらの混合物は、該イオ
ン形を2価イオン形にすることができる。その他の薬剤
としては、塩化アルミニウム等の該イオン形を3価イオ
ン形にすることができるもの等も在る。被分離成分との
関係で適正な薬剤を選択すれば良い。このような薬剤の
量は少ない方が費用や時間等の面で有利であるので、必
要最小限の量のイオン交換体のイオン形を変えるか、全
イオン交換体についてイオン形の変更を行うとしても、
必要最小限の割合(イオン交換体のイオン交換容量に対
して、「変更イオン形/全イオン形の比」)でイオン形
を変えるのが好ましい。
【0030】イオン交換樹脂等のイオン交換体を用いた
3成分以上分離擬似移動層式クロマト分離装置におい
て、該イオン交換体の一部のイオン形を変えて所望の充
填剤の混在状態として分離度を調整する必要が生じた場
合は、少なくとも充填剤層に流体原料を供給する位置か
ら充填剤に対する親和性が中間の成分を充填剤層から抜
き出す位置の間に在る少なくとも1以上であるが全てで
は無い単位充填塔(又は単位充填層)に塩、酸又はアル
カリの水性媒体溶液を流してイオン形を変えることによ
り、その間の全体としての充填剤層の被分離成分に対す
る分離度を容易且つ適切に調整することができる場合が
ある。勿論、別の予備カラムにイオン交換樹脂等のイオ
ン交換体の一部を移送し、そのカラム内でイオン形の変
更をしても良い。実際の操作上の観点からは、装置材質
の耐酸性、耐アルカリ性の問題があるので、例えば、酸
性やアルカリ性の水性媒体溶液よりもほぼ中性の塩の水
性媒体溶液を用いるのが好ましい。
【0031】強酸性カチオン交換樹脂の1価イオン形と
2価イオン形とでは、各種の被分離成分に対して、両者
の分離度が違ってくることが多く、強酸性カチオン交換
樹脂のイオン形を変えることは容易にできるので、2種
以上の充填剤の1種が強酸性カチオン交換樹脂の1価イ
オン形であり、他の1種が強酸性カチオン交換樹脂の2
価イオン形であることが好ましい。
【0032】例えば、糖類の分離にはゲル型の強酸性カ
チオン交換樹脂の1価イオン形(カリウム形、ナトリウ
ム形、それらの混合形など)や2価イオン形(カルシウ
ム形、マグネシウム形、それらの混合形など)が使用さ
れており、これらから適当なイオン形を選んで組み合わ
せて2種以上の充填剤の混在状態とすれば良い。なお、
経験則上、単糖類と二糖類や三糖類などとの分子量の違
いによる分離には1価イオン形カチオン交換樹脂が適し
ているので、例えば、塩化ナトリウムなどの塩の水溶液
とカチオン交換樹脂との接触により1価イオン形の量を
増やすのが望ましく、また、同じ分子量同士の糖類の分
離には2価イオン形カチオン交換樹脂が適しているの
で、例えば、塩化カルシウムなどの塩の水溶液とカチオ
ン交換樹脂との接触により2価イオン形の量を増やすの
が望ましい。
【0033】イオン交換体を、例えば、水系の原料液の
分離に用いる場合には、本発明の方法は、2種以上の充
填剤の混在状態を安定に維持し分離度を一定に保つに
は、イオン交換体のイオン形組成が分離操作の進行に伴
って実質的に変わることが無い様な条件下で実施するの
が好ましい。従って、このような場合は、前述した様
に、原料液とその分離処理液のイオン組成が実質的に変
わらない条件下で、クロマト分離を行うのが好ましい。
なお、イオン交換樹脂を用いる糖類の分離では、イオン
形は運転が進むにつれて原料液中に含まれる各種イオン
と平衡な混合イオン形組成に到達する方向に進んだり、
イオン交換樹脂の一部のイオンが次の充填層(例えば、
単位充填塔)に移動することもあり得るが、少なくとも
充填剤層に原料液を供給する位置から親和性が中間の成
分を充填剤層から抜き出す位置の間での全充填剤層の全
イオン交換樹脂量に対して、分離に必要な量の少なくと
も2種のイオン形のイオン交換樹脂が混在状態で存在す
る限り何ら問題は無く、本発明の方法を実施することに
なる。
【0034】本明細書では、説明を簡易化するために、
流体原料として3成分以上を含む液体を扱う場合につい
て本発明の方法を主に説明しているが、3成分以上を含
む気体にも本発明の方法が応用できることは言うまでも
無い。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明するが、本発明はその要旨を逸脱しな
い限り、下記の実施の形態に限定されないことは当然で
ある。
【0036】図1は、本発明の方法を実施する際に使用
することができる擬似移動層式クロマト分離装置の構成
の一例の概要を示す図である。図1において、1〜10
は単位充填塔(単位充填層)、1A〜10AはA画分の
抜き出し弁、5BはB画分抜き出し弁、1C〜10Cは
C画分の抜き出し弁、1D〜10Dは溶離剤等の脱着剤
供給弁、fは流体原料供給弁、Aは成分Aの画分である
A画分流体、Bは成分Bの画分であるB画分流体、Cは
成分Cの画分であるC画分流体、Dは溶離剤等の脱着
剤、Fは流体原料、12はA画分抜き出し配管、13は
B画分抜き出し配管、14はC画分抜き出し配管、15
は流体原料供給ポンプ、16は脱着剤供給ポンプ、19
は循環ポンプ、20と21は連結配管、30は流体原料
供給配管、31は脱着剤供給配管を表す。
【0037】単位充填塔1〜10のそれぞれの末端を、
次の単位充填塔の頂部に連結配管20、21で無端連結
し、各単位充填塔の下流側の連結配管にA画分抜き出し
弁1A〜10A及びC画分抜き出し弁1C〜10Cを連
結すると共に、B画分抜き出し弁5Bを単位充填塔5の
下流側の連結配管に連結し、各単位充填塔の上流側の連
結配管に脱着剤供給ポンプ16によって供給される脱着
剤用の脱着剤供給配管31から分岐した脱着剤供給弁1
D〜10D付き分岐配管を連結し、流体原料供給ポンプ
15によって供給される流体原料用の流体原料供給弁f
付き流体原料供給配管30を単位充填塔6の上流側の連
結配管に連結し、単位充填塔10の末端から単位充填塔
1の頂部への配管21の途中に循環ポンプ19を連結
し、B画分抜き出し弁5BをB画分抜き出し配管13に
接続し、各A画分抜き出し弁1A〜10AをA画分抜き
出し配管12に接続し、各C画分抜き出し弁1C〜10
CをC画分抜き出し配管14に接続し、更に、単位充填
塔5と単位充填塔6の間の連結配管に遮断弁Zを設けて
擬似移動層式クロマト分離装置を構成する。
【0038】図1の例では、遮断弁Zの上流で単位充填
塔を介すること無くB画分抜き出し弁5Bを単位充填塔
5の下流側の連結配管20に連結し且つB画分抜き出し
配管13に接続しているが、遮断弁Zの上流で1単位充
填塔5を介して、B画分抜き出し弁を単位充填塔4の下
流側の連結配管20に連結し且つB画分抜き出し配管1
3に接続してもよい。後者の場合は、「少なくとも充填
剤層に流体原料を供給する位置から充填剤に対する親和
性が中間の成分を充填剤層から抜き出す位置の間」は、
単位充填塔5を除いた単位充填塔6、7、8、9、1
0、1、2、3、4に渡る範囲となる。
【0039】循環ポンプ19は、配管21の途中に設置
されており、図示しない制御装置により流量を流量シー
ケンスプログラムに従って設定値に制御できるようにな
っている。この循環ポンプ19は、隣接する単位充填塔
間の何処に設置してもよいし、また、必要に応じ何台設
けてもよい。また、各供給弁及び各抜き出し弁も図示し
ない制御装置により所定の弁開閉シーケンスプログラム
に従って開閉が制御されるようになっている。また、図
1では単位充填塔の数は10本であるが、これに限定さ
れるものでは無い。
【0040】単位充填塔5と6の間の連結配管に設けら
れた遮断弁Zは、図示しない制御装置によってその開閉
が制御される。かかる遮断弁は1個に限定されるもので
は無く、その数は2以上でもよく、目的に応じて、循環
流路の異なる位置に設ければよい。
【0041】次に、遮断弁Zを有効利用し、図1の構成
の装置を用いて、少なくとも3成分(A成分、B成分、
C成分)を含む流体原料をそれぞれの成分が富化された
3画分に2工程で分離する場合の1例を説明する。この
場合、充填剤に対する親和性の強さは、C成分>B成分
>A成分の順であるとする。
【0042】第1工程(実施例と比較例では、「第1
段」に相当)では、遮断弁Zを閉じた状態且つ流体原料
供給弁fを開とした状態で、A画分が富化された収着帯
域の形成されている単位充填塔6の塔頂から流体原料供
給弁fを介して流体原料Fを供給しつつ、この流体原料
供給位置よりも下流側の単位充填塔8の塔末からA画分
抜き出し弁8Aを開とした状態でA画分を抜き出すと同
時に、脱着剤供給弁1Dを開とした状態でB成分が富化
された収着帯域の形成されている単位充填塔5よりも上
流側の単位充填塔1の塔頂から脱着剤Dを供給しつつ、
B画分抜き出し弁5Bを開とした状態で単位充填塔5の
塔末からB画分を抜き出す。
【0043】なお、A画分は下記の第2工程(実施例と
比較例では、「第2〜10段」に相当)で抜き出すの
で、充填剤に対するA成分の親和性によっては、この第
1工程ではA画分の抜き出し無しで実施する態様を採る
こともあり得る。また、この第1工程で、必要に応じて
逆にC画分の抜き出しや、A画分とC画分の抜き出しを
行う態様を採ることもあり得る。また、充填剤に対する
親和性の強さが中間のB成分がB1 成分とB2 成分とか
ら成っている場合(親和性:B1 成分<B2 成分)、B
画分抜き出し弁5Bを開とした状態で単位充填塔5の塔
末からB1 成分の富化したB1 画分とB2 成分の富化し
たB2 画分を順次抜き出す態様もあり、この態様では、
実際には4成分の分離を行うことになる。勿論、B成分
の画分を1画分として抜き出し、この画分だけを、例え
ば、下記の第2工程とほぼ同様の工程又は一般的な2成
分分離擬似移動層式クロマト分離方法でB1 成分の富化
したB1 画分とB2 成分の富化したB2 画分とに分ける
態様を採ることもできる。
【0044】第2工程(実施例と比較例では、「第2〜
10段」に相当)では、流体原料供給弁fを閉じて流体
原料の供給を停止し、遮断弁Zを開いて単位充填塔を無
端直列に連結した系内で流体を循環させながら、該系内
に脱着剤を供給すると共に上記第1工程で残留した成分
が富化された収着帯域の形成されている単位充填塔の塔
末から各残留成分の画分(A画分とC画分)を抜き出
し、且つ、収着帯域の移動に合わせて脱着剤の供給位置
及び各画分の抜き出し位置を該系の下流側の単位充填塔
に移行させる操作を行う。このような操作の具体的な1
例としては、後述の実施例1の第2〜10段で「開とな
る弁」を参照すれば、どの様に上記の移行操作を行うか
を理解することができる。工業的規模の装置運転では、
この第1工程と第2工程を1サイクルとして繰り返すの
が通常である。
【0045】上記第1工程は、流体原料を供給しながら
次のサイクルにおいて抜き出す各成分の収着帯域の分布
を形成させると共に、既に収着帯域が形成されている成
分の画分のうちの、充填剤に対する親和性が中間的とし
て分類される成分の画分(B画分)を系外に抜き出す工
程であり、短時間に大量のB画分を押し出すことができ
る。なお、この際に流体原料供給位置にその上流から系
内流体が流れないようにすることが好ましいため、この
流体の流通の遮断を機械的に保証する手段として遮断弁
Zを設けている訳であるが、遮断弁を設けなくとも、流
体原料供給量とB画分抜き出し量を制御することで、操
作的に流体流通遮断を行うこともできる。
【0046】上記第2工程は、流体原料の供給を行わず
に系内で流体の循環を行わせながら、一般的な擬似移動
層式クロマト分離方法に従った操作で、B成分以外の成
分の富化画分を系外に抜き出し、且つ、上記第1工程で
新しく系中に供給された流体原料の各成分を充填剤(収
着剤)に対する親和性の弱い成分(A成分)から強い成
分(C成分)に順次に分かれた収着帯域を形成させるた
めの工程である。従って、この第2工程は、流体原料の
供給を行わ無い点を除けば、一般的な2成分分離の擬似
移動層式クロマト分離方法に類似している。
【0047】一般的な2成分分離の擬似移動層式クロマ
ト分離方法では、上記のように無端に連結された単位充
填塔群を脱着剤供給位置から見て下流側に向かって第1
区画、第2区画、第3区画、第4区画に区画して考え、
第1区画の最前列に位置する単位充填塔の入口の循環流
に対して溶離剤等の脱着剤を供給弁を介して供給すると
共に、第1区画の最後列に位置する単位充填塔の出口の
循環流から被収着成分の含有量の多いC画分流体を抜き
出し弁を介して抜き出し、第3区画の最前列に位置する
単位充填塔の入口の循環流に対して流体原料を供給弁を
介して供給すると共に、第3区画の最後列に位置する単
位充填塔の出口の循環流から被収着成分の少ないA画分
流体を抜き出し、これらの脱着剤の供給位置、C画分流
体の抜き出し位置、流体原料の供給位置、A画分流体の
抜き出し位置を、上記流体原料中の成分の収着剤に対す
る収着領域の移行に伴って下流側に繰り下げるように操
作するのであるが、この第2工程では、流体原料の供給
を行わず新たに各成分が系内に流入しないようにするの
が特徴である。
【0048】この第2工程、即ち、脱着剤を供給しなが
ら2画分を抜き出す擬似移動層方式の操作を行う方法
は、特に限定されるものでは無く、流体原料の供給を行
わない点を除外すれば、従来公知の例、例えば、特開昭
62−91205号公報の特に第2頁右上欄第2行〜左
下欄末行及び第3図で説明される方法において原液の供
給を行わないようにして実施する場合を1例として挙げ
ることもできる。具体的には、ポンプ等により系内で流
体を循環させながら、親和性の大きい成分が富化されて
いる帯域の上流側塔頂から脱着剤を供給すると共に、親
和性の大きい成分が富化されている帯域及び親和性の小
さい成分が富化されている帯域の各下流側塔末から該成
分の富化された画分を抜き出し、これらを各帯域の移動
に合わせて順次に循環流の下流に移行させる操作を、充
填剤(収着剤)に対する親和性の中間的な成分以外の複
数の成分に対して行うことで実施される。
【0049】上述した第1工程と第2工程を繰り返して
行う操作は、装置が連続的に運転されている状態につい
て述べたが、装置立ち上げのためには上記第1工程に先
立って、流体原料を系内に供給して、充填剤(収着剤)
に対する親和性の弱い成分から強い成分に順次に分かれ
た収着帯域を形成させる操作のみを単独に行う前工程を
行ってもよい。
【0050】このような第1工程と第2工程を1サイク
ルとして繰り返すのが基本であるが、様々に変更した態
様で実施することができるのは言うまでも無い。
【0051】例えば、第1工程において、系内に流体原
料を供給するのみで、脱着剤を供給しないこともでき
る。しかし、上述したように流体原料と脱着剤の供給を
同時に行うことによって、流体原料の供給量とB画分抜
き出し量の調整(マスバランスの調整)ができる。ま
た、この脱着剤の供給によって、その下流の流体流速を
大きくすることで、所定の成分の収着帯域での移動速度
を任意に選ぶことができる。
【0052】
【実施例】以下、比較例と対比しつつ実施例により本発
明の方法を具体的に説明するが、本発明の方法がこれら
の実施例に限定されるもので無いことは言うまでも無
い。なお、以下の実施例と比較例において、固形分当た
りの組成は、ナトリウム形イオン交換カラムと示差屈折
率計を用いた高速液体クロマトグラフィーの面積百分率
によって示したものであり、また、「1サイクル時間」
とは、第1段から第10段までの全段を終了するに要す
る時間を表す。一般的に言えば、必要に応じ1サイクル
で終了せずに、複数のサイクルに渡って連続して各工程
を行うことができる。
【0053】実施例1 甜菜糖蜜を蔗糖分解酵素インベルターゼで分解しイオン
排除法で脱塩した液(固形分濃度60重量%、固形分当
たりの組成:2糖類以上の多糖類とその他の不明成分と
の合計11.4%、グルコース39.7%、フラクトー
ス40.6%、ベタイン8.3%)を原液として、グル
コースとフラクトースの混合糖液を得る目的で、装置全
体としてはカルシウム形30%、カリウム形49%、ナ
トリウム形21%のカチオン交換樹脂が充填剤として充
填された図1の3成分以上分離擬似移動層式クロマト分
離装置で分離した。但し、下記の様に、カリウム形49
%とナトリウム形21%は、カチオン交換樹脂の各粒内
で混合イオン形として存在する形態であった。
【0054】充填剤としては、ローム・アンド・ハース
社製アンバーライトCG−6000(クロマト分離用ゲ
ル型強酸性カチオン交換樹脂)を用いた。単位充填塔
1、2、7内の第2充填剤としてのカチオン交換樹脂を
カルシウム形とし、残りの単位充填塔3、4、5、6、
8、9、10内の第1充填剤としてのカチオン交換樹脂
をカリウム形70%とナトリウム形30%の混合イオン
形とした。なお、このカリウム形とナトリウム形との混
合イオン形のカチオン交換樹脂は、植物(甜菜)由来の
糖類水溶液の軟化液から糖類のクロマト分離を行った時
に、原料液(軟化液)のイオン形組成と平衡になったカ
リウム形70%とナトリウム形30%の混合イオン形の
カチオン交換樹脂として得られたものである。単位充填
塔1、2、7内のカチオン交換樹脂のカルシウム形は、
かかる混合イオン形のカチオン交換樹脂に濃度1規定の
塩化カルシウム水溶液を単位充填塔1本当たり44Lず
つ流してカルシウム形としたものである。充填剤の充填
量は10本の単位充填塔内の全量で147Lであった。
【0055】2糖類とグルコースに関する分離度は、第
1充填剤の1価イオンの混合イオン形カチオン交換樹脂
(カリウム形70%:ナトリウム形30%)で0.3
0、第2充填剤のカルシウム形カチオン交換樹脂で0.
27であった。第1充填剤の上記分離度を見れば分かる
ように、2糖類とグルコース等の単糖類とは、1価イオ
ン形の強酸性カチオン交換樹脂を用いれば、元々良好に
分離し、両者だけの分離であれば第1充填剤と第2充填
剤との混在状態としないでも良い。また、フラクトース
(単糖類ではグルコースより遅く流出し、親和性が高い
成分)とベタインに関する分離度は、第1充填剤の1価
イオン混合形カチオン交換樹脂で0.03、第2充填剤
のカルシウム形カチオン交換樹脂で0.76であった。
従って、本実施例では、第1充填剤ではフラクトース等
の単糖類とベタインとの分離が良くないので、これを改
善することと、単糖類、2糖類及びその他、ベタインを
3成分と考えてこれらをできるだけ少ない量の溶離水で
且つバランス良く分離することを狙ったものである。な
お、各分離度は、温度60℃、充填層高1m、線流速5
m/Hrで測定した。
【0056】他の運転条件は次の通りとした。 単位充填塔:内径108mm、層高1600mm、単位
充填塔数10本 操作温度:60℃ 1サイクル時間:2.25Hr 第1段(第1工程)において、 第1段所要時間:0.45Hr 原液供給量:16.54L/Hr (充填剤当たり且つ1サイクル時間当たり、平均0.0
223L/L−充填剤/Hr) 溶離水供給量:57.15L/Hr A画分液抜き出し量:9.91L/Hr B画分液抜き出し量:64.50L/Hr 第2〜10段(第2工程)において、A画分液抜き出し
口とC画分液抜き出し口間の単位充填塔における線流
速:5.00m/Hr 溶離水供給量:46.31L/Hr A画分液抜き出し量:16.54L/Hr C画分液抜き出し量:29.77L/Hr 溶離水/原液(容量比):9.7
【0057】各段で開となる弁は次の通りとした。 第1段 f、 1D、 8A、 5B (原液供給、溶離水供給、A画分抜き出し、B画分抜き出し) 第2段 2D、 9A、 3C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第3段 3D、10A、 4C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第4段 4D、 1A、 5C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第5段 5D、 2A、 6C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第6段 6D、 3A、 7C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第7段 7D、 4A、 8C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第8段 8D、 5A、 9C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第9段 9D、 6A、10C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し) 第10段 10D、 7A、 1C、 Z (溶離水供給、A画分抜き出し、C画分抜き出し)
【0058】この第1段(第1工程)では、閉じた遮断
弁Zの下流側に在る原液供給弁fを介して原液Fを単位
充填塔6に供給すると同時に溶離水Dを溶離水供給弁1
Dを介して供給することにより、遮断弁Zの上流側の抜
き出し弁5Bを介してB画分液を抜き出すと共に抜き出
し弁8Aを介してA画分液を抜き出している。一方、第
2〜10段(第2工程)では、遮断弁Zを開き、原液の
供給を停止し、溶離水の供給位置及びA画分とC画分の
抜き出し位置を順次に下流側へ移動させつつ溶離水の供
給とA画分とC画分の抜き出しを行っている。
【0059】運転の結果、次の固形分濃度と固形分当た
りの組成のA画分液とB画分液とC画分液とが得られ
た。 A画分液 B画分液 C画分液 濃度 31g/L 160g/L 17g/L 2糖類、その他 98.8% 0.6% 0.1% グルコース 0.5% 49.3% 0.1% フラクトース 0.0% 49.5% 10.7% ベタイン 0.7% 0.6% 89.1%
【0060】なお、B画分液のグルコース回収率は9
9.8%、フラクトース回収率は97.6%で、C画分
液のベタインの回収率は93.8%であった。
【0061】比較例1 実施例1と同じ原液を、全単位充填塔の充填剤をカリウ
ム形とナトリウム形の混合イオン形カチオン交換樹脂の
ままで、同じ装置、同じ温度で分離した。運転条件は、
カチオン交換樹脂の混合イオン形組成に合わせて次の通
りとした。特にベタインの流出が速いため、溶離水を実
施例1と同じ量使うと無駄になるので溶離水の使用量を
減らした。
【0062】充填剤としては、ローム・アンド・ハース
社製アンバーライトCG−6000(クロマト分離用ゲ
ル型強酸性カチオン交換樹脂)を用いた。全単位充填塔
で該カチオン交換樹脂をカリウム形70%とナトリウム
形30%の混合イオン形とした。なお、このカリウム形
とナトリウム形との混合イオン形カチオン交換樹脂は、
植物(甜菜)由来の糖類水溶液の軟化液から糖類のクロ
マト分離を行った時に、原料液(軟化液)のイオン形組
成と平衡になったイオン形組成の混合イオン形カチオン
交換樹脂として得られたものをそのまま使ったものであ
る。充填剤の充填量は10本の単位充填塔内の全量で1
47Lであった。
【0063】他の運転条件は次の通りとした。 単位充填塔:内径108mm、層高1600mm、単位
充填塔数10本 操作温度:60℃ 1サイクル時間:2.24Hr 第1段(第1工程)において、 第1段所要時間:0.32Hr 原液供給量:22.97/Hr(充填剤当たり且つ1サ
イクル時間当たり、平均0.0223L/L−充填剤/
Hr) 溶離水供給量:55.13L/Hr A画分液抜き出し量:9.19L/Hr B画分液抜き出し量:68.91L/Hr 第2〜10段(第2工程)において、A画分液抜き出し
口とC画分液抜き出し口間の単位充填塔における線流
速:5.00m/Hr 溶離水供給量:24.66L/Hr A画分液抜き出し量:17.61L/Hr C画分液抜き出し量:7.05L/Hr 溶離水/原液(容量比):5.8
【0064】各段で開となる弁及び供給した液と抜き出
した液は実施例1と同様とした。
【0065】運転の結果、次の固形分濃度と固形分当た
りの組成のA画分液とB画分液とC画分液とが得られ
た。 A画分液 B画分液 C画分液 濃度 31g/L 225g/L 16g/L 2糖類、その他 98.8% 0.5% 0.3% グルコース 1.0% 45.4% 0.2% フラクトース 0.1% 45.4% 60.4% ベタイン 0.1% 8.7% 39.1%
【0066】なお、B画分液のグルコース回収率は9
9.7%、フラクトース回収率は97.0%で、C画分
液のベタインの回収率は9.3%であった。
【0067】比較例2 実施例1と同じ原液を、全単位充填塔の全充填剤をカル
シウム形カチオン交換樹脂に変えて、同じ装置、同じ温
度で分離した。運転条件はカチオン交換樹脂のイオン形
に合わせて次の通りとした。特にベタインの流出が遅い
ため、溶離水を実施例1と同じ量しか使わないと溶離水
が不足してベタインがA画分に混入するので、溶離水の
使用量を増した。
【0068】充填剤としては、ローム・アンド・ハース
社製アンバーライトCG−6000(クロマト分離用ゲ
ル型強酸性カチオン交換樹脂)を用いた。全単位充填塔
で全カチオン交換樹脂をカルシウム形とした。なお、こ
のカルシウム形カチオン交換樹脂は、植物(甜菜)由来
の糖類水溶液の軟化液から糖類のクロマト分離を行った
時に、原料液のイオン形組成と平衡になったイオン形組
成の混合イオン形カチオン交換樹脂として得られたカチ
オン交換樹脂に濃度1規定の塩化カルシウム水溶液を単
位充填塔1本当たり44Lずつ流して、カルシウム形と
したものである。充填剤の充填量は10本の単位充填塔
内の全量で147Lであった。
【0069】他の運転条件は次の通りとした。 単位充填塔:内径108mm、層高1600mm、単位
充填塔数10本 操作温度:60℃ 1サイクル時間:2.36Hr 第1段(第1工程)において、 第1段所要時間:0.56Hr 原液供給量:13.78L/Hr(充填剤当たり且つ1
サイクル時間当たり、平均0.0223L/L−充填剤
/Hr) 溶離水供給量:51.45L/Hr A画分液抜き出し量:10.11L/Hr B画分液抜き出し量:55.12L/Hr 第2〜10段(第2工程)において、A画分液抜き出し
口とC画分液抜き出し口間の単位充填塔における線流
速:5.00m/Hr 溶離水供給量:89.30L/Hr A画分液抜き出し量:18.19L/Hr C画分液抜き出し量:71.11L/Hr 溶離水/原液(容量比):15.3
【0070】各段で開となる弁及び供給した液と抜き出
した液は実施例1と同様とした。
【0071】運転の結果、次の固形分濃度と固形分当た
りの組成のA画分液とB画分液とC画分液とが得られ
た。 A画分液 B画分液 C画分液 濃度 27g/L 157g/L 7g/L 2糖類、その他 98.0% 1.1% 0.0% グルコース 0.8% 48.7% 0.1% フラクトース 0.0% 49.9% 1.3% ベタイン 1.2% 0.3% 98.6%
【0072】なお、B画分液のグルコース回収率は9
9.8%、フラクトース回収率は99.7%で、C画分
液のベタインの回収率は95.7%であった。
【0073】実施例1を比較例1と比べると、実施例1
では、溶離水の使用量は比較例1よりも69%増えた
が、B画分液中のベタイン濃度が比較例1よりも8.1
%だけ低いと共にグルコースとフラクトースの合計純度
は比較例1よりも8.0%高くなり、また、C画分液の
ベタイン純度は比較例1では39.1%と低いのに対し
て実施例1では89.1%と高く、高純度のベタインを
回収できた。即ち、カチオン交換樹脂のイオン形の30
%をカルシウム形に変えたことにより、溶離水の使用量
が多くなったが、単糖類(グルコース+フラクトース)
とベタインの分離が大幅に改善され、全体として分離度
が必要充分に調整されたため、目的のグルコースとフラ
クトースの混合糖液を高純度且つ高回収率で回収でき
た。
【0074】実施例1を比較例2と比べると、実施例1
では、比較例2よりもC画分液のベタイン純度が9.5
%だけ低く、ベタイン回収率が1.9%だけ低くなった
が、ベタインを得るためには晶析工程が必要なことを考
慮するとこれらの差は大きな問題ではない。また、実施
例1では、比較例2よりも溶離水の使用量は36%も減
少し、B画分液中のグルコースとフラクトースの合計純
度は0.2%だけ高くなった。即ち、カチオン交換樹脂
の30%のみをイオン形をカルシウム形に変えたことに
より、単糖類(グルコース+フラクトース)とベタイン
の分離度が必要充分に調整されたため、溶離水の使用量
を極端に増やすことも無く、目的のグルコースとフラク
トースの混合糖液を高純度で回収できた。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、3成分以上を含む流体
原料をそれぞれの成分が富化した3つ以上の画分に分け
るクロマト分離方法において、少なくとも充填剤層に流
体原料を供給する位置から充填剤に対する親和性が中間
の成分を充填剤層から抜き出す位置の間で2種以上の分
離度の違う充填剤を使用することにより全体としての分
離度を調整することができ、溶離水の使用量を減らすこ
と、目的物質の純度を上げること、目的物質の回収率を
上げることなどを可能とするという効果がある。前述し
た各従来のクロマト分離方法では、脱着剤(溶離剤)の
使用量を減らすために、溶離剤を、例えば、エタノール
と水の適切な組成の混合液とすることも考えられるが、
この手段では水等の単一溶媒の溶離剤しか脱着剤として
使えないケースには適用できないという問題を伴うのに
比べて、本発明の方法では、単一純物質の脱着剤を用い
ても、その使用量を減少させることができるという利点
がある。
【0076】また、本発明の方法は、特に3成分クロマ
ト分離装置で3成分分離を行う場合に、分離しすぎる成
分同士の分離と分離しない成分同士の分離とを両方とも
適度に分離するように調整できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法を実施することができる
擬似移動層装置式クロマト分離装置の構成の一例の概要
を示した図である。
【符号の説明】
1〜10:単位充填塔 1A〜10A:A画分の抜き出し弁 5B:B画分の抜き出し弁 Z:遮断弁 1C〜10C:C画分の抜き出し弁 1D〜10D:脱着剤供給弁 f:流体原料供給弁 A:A画分流体(親和性が小さい成分の含有率が高い流
体) B:B画分流体(親和性が中間の成分の含有率が高い流
体) C:C画分流体(親和性が大きい成分の含有率が高い流
体) D:脱着剤(例えば、溶離水) F:流体原料(例えば、糖液) 12:A画分抜き出し配管 13:B画分抜き出し配管 14:C画分抜き出し配管 15:流体原料供給ポンプ 16:脱着剤供給ポンプ 19:循環ポンプ 20、21:配管 30:流体原料供給配管 31:脱着剤供給配管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】第1工程(実施例と比較例では、「第1
段」に相当)では、遮断弁Zを閉じた状態且つ流体原料
供給弁fを開とした状態で、A分が富化された収着帯
域の形成されている単位充填塔6の塔頂から流体原料供
給弁fを介して流体原料Fを供給しつつ、この流体原料
供給位置よりも下流側の単位充填塔8の塔末からA画分
抜き出し弁8Aを開とした状態でA画分を抜き出すと同
時に、脱着剤供給弁1Dを開とした状態でB成分が富化
された収着帯域の形成されている単位充填塔5よりも上
流側の単位充填塔1の塔頂から脱着剤Dを供給しつつ、
B画分抜き出し弁5Bを開とした状態で単位充填塔5の
塔末からB画分を抜き出す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】他の運転条件は次の通りとした。 単位充填塔:内径108mm、層高1600mm、単位
充填塔数10本 操作温度:60℃ 1サイクル時間:2.24Hr 第1段(第1工程)において、 第1段所要時間:0.32Hr 原液供給量:22.95L/Hr(充填剤当たり且つ1
サイクル時間当たり、平均0.0223L/L−充填剤
/Hr) 溶離水供給量:55.13L/Hr A画分液抜き出し量:9.19L/Hr B画分液抜き出し量:68.91L/Hr 第2〜10段(第2工程)において、A画分液抜き出し
口とC画分液抜き出し口間の単位充填塔における線流
速:5.00m/Hr 溶離水供給量:24.66L/Hr A画分液抜き出し量:17.61L/Hr C画分液抜き出し量:7.05L/Hr 溶離水/原液(容量比):5.8
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】図1は、本発明の方法を実施することができる
擬似移動層式クロマト分離装置の構成の一例の概要を示
した図である。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 康平 埼玉県戸田市川岸1丁目4番9号 オルガ ノ株式会社総合研究所内 (72)発明者 谷川 弘治 埼玉県戸田市川岸1丁目4番9号 オルガ ノ株式会社総合研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3成分以上を含む流体原料を充填剤層に
    通し、前記流体原料に含まれ且つ充填剤に対する親和性
    が大きい成分から親和性が小さい成分に渡る親和性の異
    なる3成分以上を少なくとも3画分に分けるクロマト分
    離方法であって、 少なくとも充填剤層に流体原料を供給する位置から充填
    剤に対する親和性が中間の成分を充填剤層から抜き出す
    位置の間で、親和性が中間の成分を含む流体が接触する
    充填剤を、前記各成分に対する分離度の異なる2種以上
    の充填剤とし、且つ、前記の2種以上の充填剤からなる
    前記両位置間の充填剤を、少なくとも充填剤に対する親
    和性が中間の成分と充填剤に対する親和性が小さい成分
    の間の分離度が大きい第1の充填剤と充填剤に対する親
    和性が大きい成分と充填剤に対する親和性が中間の成分
    の間の分離度が大きい第2の充填剤との組み合わせた混
    在状態とし、各成分の分離度を調整することを特徴する
    クロマト分離方法。
  2. 【請求項2】 前記充填剤層が複数の単位充填層を接続
    することにより構成され、且つ、前記の2種以上の充填
    剤の少なくとも一つは少なくとも1つの単位充填層に単
    独で充填されていることを特徴とする請求項1に記載の
    クロマト分離方法。
  3. 【請求項3】 前記流体原料が原料液であり、前記の2
    種以上の充填剤の少なくとも1種がイオン交換体であ
    り、且つ、前記原料液とその分離処理液とのイオン組成
    が実質的に変わらない条件下で分離操作を行うことを特
    徴とする請求項1又は2に記載のクロマト分離方法。
  4. 【請求項4】 前記の2種以上の充填剤の1種が強酸性
    カチオン交換樹脂の1価イオン形であり、他の1種が強
    酸性カチオン交換樹脂の2価イオン形であることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載のクロマト分離
    方法。
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