JPH11267922A - ボールねじの適合製造方法 - Google Patents

ボールねじの適合製造方法

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JPH11267922A
JPH11267922A JP7390698A JP7390698A JPH11267922A JP H11267922 A JPH11267922 A JP H11267922A JP 7390698 A JP7390698 A JP 7390698A JP 7390698 A JP7390698 A JP 7390698A JP H11267922 A JPH11267922 A JP H11267922A
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JP
Japan
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screw shaft
nut
screw
ball
label
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JP7390698A
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English (en)
Inventor
Toshiya Watanabe
寿也 渡辺
Hidenori Kurahashi
秀範 倉橋
Shuichi Tone
修一 刀根
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Honda Motor Co Ltd
Astemo Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ軸の加工精度の如何にかかわらず無駄な
部品在庫を出すことなく精密ボールねじを高い生産効率
の下で製造できるボールねじの適合製造方法を供する。 【解決手段】 ねじ軸のねじ溝を加工するねじ軸加工工
程と、加工されたねじ軸のねじ溝を測定するねじ軸測定
工程と、前記ねじ軸の測定データに基づきナットのねじ
溝を加工するナット加工工程と、前記ナットにボールを
介して前記ねじ軸を螺合して組付けるボールねじ組付け
工程とからなるボールねじの適合製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールねじの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にボールねじのように2つ以上の部
品を組み合わせて用いる製品の場合、従来は目標の寸法
に対する公差の範囲を定め、各部品の加工精度をこの公
差内にするように加工することで、組付け精度を確保し
製品要求を満足するようにしていた。
【0003】また要求される加工精度が高く、全ての部
品をこの要求精度内に加工することが困難な場合に、各
部品の寸法を事前に測定しておき、互いの寸法がマッチ
する部品どうしを選択して組み合わせる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボールねじの場合、一
般にねじ軸のねじ溝を転造加工により成形する所謂転造
ボールねじと、ねじ溝を研削加工により成形する所謂研
削ボールねじとがある。
【0005】研削ボールねじは、加工精度を目標の寸法
の公差内にして組付け精度を確保することが可能である
が、生産性が低い。転造ボールねじの場合は、転造加工
によりねじ軸を成形するため生産性が高く強度的にも優
れているが、研削加工に比べて高い加工精度が期待でき
ず公差内におさめることが困難である。
【0006】そこでそれぞれ別個に加工製造したねじ軸
とナットの寸法を事前に測定しておき、互いの寸法のマ
ッチするねじ軸とナットを選択して組み合わせる方法を
採用することができるが、それぞれの寸法のずれが同じ
寸法だけずれていて組み合わせ可能な組が、製造したね
じ軸およびナットの数だけ揃うことは稀であり、相当数
の寸法の合わないねじ軸,ナットが残ってしまう。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、ねじ軸の加工精度の如何にか
かわらず無駄な部品在庫を出すことなく精密ボールねじ
を高い生産効率の下で製造できるボールねじの適合製造
方法を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、ねじ軸のねじ溝を加工す
るねじ軸加工工程と、加工されたねじ軸のねじ溝を測定
するねじ軸測定工程と、前記ねじ軸の測定データに基づ
きナットのねじ溝を加工するナット加工工程と、前記ナ
ットにボールを介して前記ねじ軸を螺合して組付けるボ
ールねじ組付け工程とからなるボールねじの適合製造方
法とした。
【0009】ボールねじの場合、ねじ軸の方がナットよ
りも加工するねじ溝の長さが長く、高い加工精度を確保
することが困難である。そこで高い加工精度の維持が困
難なねじ軸のねじ溝を先に加工製造し、加工成形された
ねじ溝を測定して、その測定データに基づいて十分な加
工精度が期待できるナットのねじ溝を加工することで、
ねじ軸に合ったナットを成形して高い組付け精度を確保
し、精密なボールねじを製造することができる。
【0010】ねじ軸の加工に高い精度が要求されないの
で、生産効率を向上させることができ、常にねじ軸に合
ったナットが成形されるので、無駄な在庫部品が出るこ
とはない。
【0011】請求項2記載の発明は、ねじ軸のねじ溝を
加工するねじ軸加工工程と、加工されたねじ軸のねじ溝
を測定するねじ軸測定工程と、前記ねじ軸の測定データ
に基づきナットのねじ溝を加工するナット加工工程と、
加工されたナットのねじ溝を測定するナット測定工程
と、前記ねじ軸の測定データと前記ナットの測定データ
に基づきボールを選択するボール選択工程と、前記ナッ
トに前記選択されたボールを介して前記ねじ軸を螺合し
て組付けるボールねじ組付け工程と、からなるボールね
じの適合製造方法である。
【0012】先に加工されたねじ軸のねじ溝の測定デー
タに基づいてナットのねじ溝が成形されるため、ねじ軸
に合ったナットが組み合わされ、かつ両者の測定データ
に基づき最適なボールが選択されて使用されるので、組
付け精度がさらに向上し、一層精密なボールねじを製造
することができる。
【0013】ねじ軸の加工に高い精度が要求されないの
で、生産効率を向上させることができ、常にねじ軸に合
ったナットが成形されるので、無駄な在庫部品が出るこ
とはない。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のボールねじの適合製造方法において、前記
ねじ軸測定工程の測定手段が、前記ナット加工工程のナ
ット加工装置に備えられ、ねじ軸のねじ溝の測定と同時
にその測定データがナットのねじ溝の加工に使用される
ことを特徴とする。
【0015】ナット加工装置に備えられた測定手段が、
ねじ軸のねじ溝の測定を行うので、測定結果のデータを
そのまま使用してナットのねじ溝の加工が実行でき、作
業性が良い。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のボールねじの適合製造方法において、前記
ねじ軸測定工程の測定データが、送信手段により前記ナ
ット加工工程のナット加工装置に備えられた受信手段に
送信され、ナットのねじ溝の加工に使用されることを特
徴とする。
【0017】ナット加工装置に備えられた受信手段が、
ねじ軸の測定データを受信してナットのねじ溝の加工に
使用できるので、ねじ軸の測定手段からナット加工装置
が離れていてもねじ軸の測定と同時に測定データを受信
して同測定データに基づいてナットのねじ溝の加工を実
行することができ、作業性が良い。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のボールねじの適合製造方法において、前記
ナット加工工程が、前記ねじ軸測定工程で測定されたね
じ軸の測定データおよび識別データをラベルに印字する
ラベル印字工程と、前記印字されたラベルを加工された
対応するねじ軸に添付するラベル添付工程と、前記ねじ
軸に添付されたラベルの測定データをナット加工装置に
備えられた読取り手段が読み取るデータ読取り工程と、
を備えることを特徴とする。
【0019】ねじ軸の測定データおよび識別データが印
字されたラベルが対応するねじ軸に添付され、ナット加
工装置に備えられた読取り手段が同ラベルの測定データ
を読み取り、同測定データに基づきナットのねじ溝の加
工が行われる。測定データおよび識別データの印字され
たラベルがねじ軸に添付されるので、ねじ軸の物流に制
約が少なく後工程における管理がし易く、ナットとの組
合せミス等の不具合が生じない。
【0020】ナット加工装置に備えられた読取り手段が
ラベルの測定データを読み取るので、測定データの入力
作業を人手に頼る必要がなく、測定データの読み取り後
すぐにナットの加工を行うことができ作業性が良く生産
性を向上させることができる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載のボ
ールねじの適合製造方法において、前記ラベル印字工程
では、測定データ等を2次元コードで印字することを特
徴とする。
【0022】所定のスペースにコードを印字する場合、
バーコードのような1次元コードに比べ2次元コード
は、盛り込める情報量は格段に多い。そこでラベルに測
定データおよび識別データを2次元コードで印字するこ
とで、必要十分な情報を小さなラベルに印字でき、また
読取り手段による読み取りも略1回済む。
【0023】したがって2次元コードを用いることで、
必要十分な情報が印字された小さなラベルをねじ軸に添
付することができ、ラベルがねじ軸の扱いに邪魔になる
ことはなく、読み込みも1回で済み、汚れや欠落などの
ラベルの損傷も回避でき、作業を円滑に遂行できる。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項1または請
求項2記載のボールねじの適合製造方法において、前記
ナット加工工程が、前記加工されたねじ軸の識別データ
をラベルに印字するラベル印字工程と、前記印字された
ラベルを加工された対応するねじ軸に添付するラベル添
付工程と、前記ねじ軸測定工程で測定されたねじ軸の測
定データおよびその識別データをデータシートに印字す
るデータシート印字工程と、前記データシートの測定デ
ータをナット加工装置に備えられた読取り手段が読み取
るデータ読取り工程とを備え、前記ボールねじ組付け工
程が、前記ナット加工工程で加工されたナットと前記ね
じ軸とを同ねじ軸に添付されたラベルの識別データに基
づき組合せて組付けを行うことを特徴とする。
【0025】ねじ軸は識別データが印字されたラベルが
添付されて管理され、後工程での間違いを防止でき、ね
じ軸の測定データは識別データとともにデータシートに
印字され、ナット加工装置に備えられた読取り手段がデ
ータシートの測定データを読み取るので、測定データの
入力作業を人手に頼る必要がなく、測定データの読み取
り後すぐにナットの加工を行うことができ作業性が良く
生産性を向上させることができる。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項7記載のボ
ールねじの適合製造方法において、前記データシート印
字工程では、測定データ等を2次元コードで印字するこ
とを特徴とする。
【0027】データシートに測定データ等を2次元コー
ドで印字することで、必要十分な情報をデータシートの
うち小さいスペースに印字でき、読取り手段による読み
取りもねじ軸1本について略1回で済む。
【0028】したがって2次元コードを用いることで、
必要十分な情報が印字された小さなラベルをねじ軸に添
付することができ、ラベルがねじ軸の扱いに邪魔になる
ことはなく、読み込みも1回で済み、汚れや欠落などの
ラベルの損傷も回避でき、作業を円滑に遂行できる。
【0029】請求項9記載の発明は、請求項1から請求
項8までのいずれかの項記載のボールねじの適合製造方
法において、前記ねじ軸加工工程では、転造によりねじ
溝を加工することを特徴とする。
【0030】転造によりねじ溝を加工するねじ軸の成形
方法は、研削加工に比べ生産性に優れるとともに、成形
されたねじ部の繊維組織が連続していて強度も高い。し
かし研削加工に比べて高い加工精度が期待できない。
【0031】そこで加工精度が劣ってもねじ軸を先に転
造加工し、その測定データに基づいて十分な加工精度が
期待できるナットのねじ溝を加工することで、ねじ軸に
合ったナットを成形して高い組付け精度を確保し、精密
なボールねじを高い生産性と強度を維持したまま製造す
ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図3に図示し説明する。本実施の形態
に係るボールねじの適合製造を実行する製造システムを
工程順に説明する説明図を図1に示し、製造手順をフロ
ーチャートで図2に示す。以下同図1を参照しながら図
2に従って説明する。
【0033】本ボールねじは、自動車の電動パワーステ
アリング装置に使用されるボールねじ機構であり、図3
に示すようにねじ軸1にはねじ溝が形成されるねじ部2
とラック部3とが同時に設けられる。最終的にはこのね
じ軸1のねじ部2には、ボール4を介してナット5が螺
合されボールねじ機構が構成される。
【0034】まず予めラック部3が形成された丸棒状の
素材が、図1に示すねじ軸転造機10に供給されてねじ
軸1の転造加工が行われる(ステップ1)。ねじ軸転造
機10は、素材のねじ加工する部分の長さより短い幅のダ
イスで順次成形していくスルー転造加工を行うもので、
1対の転造用ロールダイス11,12が回転しながら棒状素
材を挟圧して連続的にねじ溝を成形する。
【0035】したがって転造加工は、研削加工に比べて
生産効率が高いとともに、繊維組織の連続性を維持する
ことができるので、強度的に優れている。しかし素材の
硬度や径等が影響して高い加工精度は期待できない。
【0036】転造加工されたねじ軸1は、加熱により後
処理され(ステップ2)、図1に示すねじ軸測定機20
によりねじ溝の測定が行われる(ステップ3)。ねじ軸
測定機20は、ねじ軸1のラック側端部を回転駆動するコ
レットチャック21に支持され、3点式接触子22がねじ溝
に係合支持して回転とともに移動して連続的に測定を行
う。
【0037】3点式接触子22の3点の相互位置関係から
ボール中心径BCD(ねじ軸と理論的接触点で接触する
球の中心を包含する円筒径)を測定し、3点式接触子22
の移動距離からリードを測定する。
【0038】ねじ軸測定機20により測定された測定値
は、データ処理コンピュータ23により演算処理されて平
均BCDと平均リードが算出され(ステップ4)、この
値をねじ軸1のBCD,リードとする。
【0039】データ処理コンピュータ23により算出され
たねじ軸1のBCD,リードは、ラベルプリンタ24によ
りラベル26に印字される(ステップ5)。このラベルプ
リンタ24は、2次元コードであるQRコードを印字する
ことができるラベルプリンタであり、ラベルシート25に
順次配列された各ラベル26に図3に拡大して示すように
QRコード27と文字と数字を印字する。
【0040】QRコード27には、ねじ軸1のシリアルナ
ンバーと、該ねじ軸1のBCDおよびリードの値がQR
コードで表示されており、その他同じ内容のものが通常
の文字と数字で別個にラベル26に印字される。QRコー
ド27は、桁数の多い数値を3つも含む情報を小さいスペ
ースに表示することができ、ラベル26も小さくて済む。
【0041】印字されたラベル26は、ラベルシート25か
ら剥がして該ねじ軸1に添付する(ステップ6)。ラベ
ル25は、小さくかつ図1および図3に示すようにねじ
軸1のラック部3側の端部に添付されるので、ラベル25
が後工程の作業の邪魔にならず、ねじ軸の物流に制約が
少なく後工程における管理がし易く、ナットとの組合せ
ミス等の不具合が生じない。
【0042】次に図1に示すように測定後ラベルが添
付されたねじ軸1が複数本台車30に搭載され、ナット研
削機31およびナット研削機31に付随するナットねじ研削
制御盤32の所へ搬送される(ステップ7)。台車30は、
複数本のねじ軸1を所定間隔を存して上方から縦に差し
込むようにして支持して搭載できるようになっている。
【0043】ねじ軸1を立設するに際しては、ねじ部2
を下にして差し込み、上側となるラック部3側端部にラ
ベル26が添付されているようにする。差し込まれるねじ
部2は振動等に対して保護されるようになっている。
【0044】ナット研削機31に付随するナットねじ研削
制御盤32からはコード33が延出して、その先端にQRコ
ードリーダ34が設けられている。前記したように台車30
に搭載されて搬送されてきたねじ軸1に対して台車30に
立設された状態のままQRコードリーダ34をラベル26に
あてがいQRコード27を読み取ることができる(ステッ
プ8)。
【0045】QRコード27は、小さい面積に多量の情報
を含めることができるので、1本のねじ軸1に添付され
たラベル26のQRコード27を読み取るのに、QRコード
リーダ34を1回あてがえば当該ねじ軸1についての必要
な情報を読み取ることができ、作業が容易である。
【0046】QRコード27により表示されたねじ軸1の
シリアルナンバーと、該ねじ軸1のBCDおよびリード
の測定データは、QRコードリーダ34により読み取ら
れ、この測定データに基づいてナットねじ研削制御盤32
は、適正なナット寸法を形成するために必要な計算処理
を行い、ねじ軸1の寸法データに応じたナット加工のた
めの値に加工パラメータが変更され、同加工パラメータ
に従ってナット研削機31による研削加工が行われる(ス
テップ9)。
【0047】研削加工は、一般に転造加工よりも加工精
度が高く、かつナットのように加工するねじ部の長さが
短いものについては、極めて高い加工精度を確保するこ
とができる。
【0048】したがってねじ部が長く十分な加工精度が
期待できないねじ軸1を先に、転造加工により生産性と
強度を維持して成形し、成形されたねじ軸1のBCD,
リードに合わせてナット5のねじ溝を研削加工により高
精度に成形することにより、ねじ軸1に合ったナット5
を成形して高い組付け精度を確保し、精密なボールねじ
を製造することができる。
【0049】ねじ軸1の加工に高い精度が要求されない
ので、転造加工により生産効率を向上させることがで
き、常にねじ軸1に合ったナット5が成形されるので、
無駄な在庫部品が出ることはない。
【0050】こうして研削加工されたナット5は、後処
理がなされ(ステップ10)、台車30上の対応するねじ
軸1に組み合わされセットにされて、何組か揃ったとこ
ろでボールねじ組立工程に搬送される。
【0051】そしてまず図1に示すようにナット測定
機35によりナット5のねじ溝の寸法が測定され(ステッ
プ11)、ナット5のBCDとリードが算出される(ス
テップ12)。ねじ軸1の測定データとナット5の測定
データは、データ管理組立て指示装置40に入力される。
【0052】データ管理組立て指示装置40は、同時にボ
ールねじに介装されるボール4をボール径に応じて5種
類程度に分けて管理している。すなわちボール4は、標
準とされるボール径を中心に小さい方へボール径が変位
した程度および大きい方へボール径が変位した程度によ
って5段階に分けられ各段階の代表値を、データ管理組
立て指示装置40は記憶している。
【0053】したがってデータ管理組立て指示装置40に
より、ねじ軸1とナット5の測定データおよびボール4
のボール径データは集中的に管理される(ステップ1
3)。そしてデータ管理組立て指示装置40は、転造成形
されたねじ軸1と同ねじ軸1の測定データに基づき研削
成形されたナット5の組について、両者の測定データか
ら総合的な寸法差を吸収させるボール径を計算して最適
なボールの種類を選択する(ステップ14)。
【0054】そしてこのデータ管理組立て指示装置40を
備えているボールねじ組立て装置41によって1組のねじ
軸1とナット5と選択されたボール4が組立てられる
(ステップ15)。なおデフレクタ式ボールねじの場
合、ナット5にデフレクタを取り付けておく。
【0055】ボールねじ組立て装置41は、架台42の中に
ボール挿入治具43を備え、架台42の上に5つのボールス
トッカー44が配列され、各ボールストッカー44からボー
ル導入ホース45がボール挿入治具43に向かって延出して
いる。
【0056】ボール挿入治具43は、軸方向を縦にして保
持されたナット5に、ボール挿入ノズル46が上から挿入
され、ボール挿入ノズル46には選択された1本のボール
導入ホース45からボール4が供給されて、ボール挿入ノ
ズル46を介してナット5のねじ溝の循環路に内側からボ
ールが挿入される。
【0057】次いでボール4を循環路に残してボール挿
入ノズル46に代わってねじ軸1が、ナット5に螺入され
ボールねじの組立てが完了する。こうしてボールねじが
組立てられると、バックラッシュ測定やフリクション測
定等の性能測定と検査を行い(ステップ16)、完成品
として払い出される(ステップ17)。
【0058】なおステップ14でボールの選択を行って
いるが、転造成形されたねじ軸1と同ねじ軸1の測定デ
ータに基づき研削成形されたナット5とが組になってい
るので、通常は標準のボール径のボール4を使用すれば
組立られたボールねじの精度は一定以上確保でき、ボー
ル選択工程を省略してもある程度以上の性能を維持でき
る。
【0059】ねじ軸1の加工に高い精度が要求されず転
造加工により生産効率を向上させることができ、常にね
じ軸1に合ったナット5が研削成形されるので、無駄な
在庫部品が出ることはない。
【0060】測定データおよびシリアルナンバーの印字
されたラベル26がねじ軸1に添付されるので、ねじ軸1
の物流に制約が少なく後工程における管理がし易く、ナ
ット5との組合せミス等の不具合が生じない。
【0061】またQRコード27を使用してラベル26を小
さくし、ねじ軸1の邪魔にならない端部に添付されるの
で、最終部品として組み込まれた後もラベル26を添付し
たままでも不具合を生じることがなく、ねじ軸1ととも
に測定データを保存でき、後日データ検索が容易に行え
る。さらに重要部品の組み込み後の最終性能と部品単体
時の加工データや性能データの相関調査を行うことによ
り、加工・組立て性能の向上を図ることができる。
【0062】ナット研削機31に付随したナットねじ研削
制御盤32に備えられたQRコードリーダ34がラベル26の
測定データを読み取るので、測定データの入力作業を人
手に頼る必要がなく、測定データの読み取り後すぐにナ
ット5のねじ溝の研削加工を行うことができ作業性が良
く生産性を向上させることができる。
【0063】次にさらに別の実施の形態に係るボールね
じの適合製造方法について図4ないし図6に基づき説明
する。本ボールねじの適合製造方法に使用される機器
は、前記図1に示す実施の形態の機器と略同じであるが
(同じ機器,部材は同じ符号を用いる)、図4に示すよ
うに一部ねじ軸測定工程におけてデータ処理コンピュー
タ23に備えられたラベルプリンタ24が異なり別のラベル
プリンタ50が備えられるとともに、新たにデータシート
プリンタ55が設けられている。
【0064】ラベルプリンタ50は、ラベルシート51に添
付されたラベル52に通常のアルファベットと数字からな
るシリアルナンバーだけを印字し、データシートプリン
タ55は、複数本のねじ軸1についてのシリアルナンバー
と測定データ(BCD,リード)がQRコード57でデー
タシート56に印字される。なお図5にデータシート56の
例を示すようにシリアルナンバーについては対応するQ
Rコード57と並んでアルファベットと数字とによって表
示される。
【0065】以下本ボールねじの適合製造方法の手順を
図6のフローチャートに従って説明する。ステップ51
からステップ54までのねじ軸1の転造成形と測定、B
CD,リードの算出は、前記ステップ1からステップ4
と同じであり、次にステップ55でデータシートプリン
タ55がシリアルナンバーと測定データ(BCD,リー
ド)をQRコード57でデータシート56に印字を行い、ス
テップ56でラベルプリンタ50がシリアルナンバーをラ
ベル52に印字する。
【0066】そしてシリアルナンバーが印字されたラベ
ル52は、対応するねじ軸1に添付され(ステップ5
7)、測定を終えた複数本のねじ軸1はそれぞれ対応す
るラベル52を添付されて台車30に搭載されてボールねじ
組立工程のボールねじ組立て装置41に直接搬送される
(ステップ58)。
【0067】一方データシート56は、ナット研削機31に
付随するナットねじ研削制御盤32に備えられたQRコー
ドリーダ34によりQRコード57が読み取られ(ステップ
59)、この測定データに基づいてナット5の研削加工
がナット研削機31により行われ(ステップ60)、後処
理がなされる(ステップ61)。
【0068】そしてナット測定機35よりナット5のねじ
溝の測定が行われ(ステップ62)、BCD,リードが
算出され(ステップ63)、前記ねじ軸1の測定データ
とともにデータ管理組立て指示装置40により集中管理さ
れ(ステップ64)、ボール4が選択される(ステップ
65)。
【0069】測定されたナット5に対応するねじ軸1
は、予め台車30により搬送されてきており、ねじ軸1に
添付されたラベル52のシリアルナンバーに基づき間違い
なく対応するナット5と組合わされ、選択されたボール
4とともにボールねじ組立て装置41によりボールねじが
組立てられる(ステップ66)。後は性能検査をして
(ステップ67)、払出される(ステップ68)。
【0070】以上のように本実施の形態では、ねじ軸1
はシリアルナンバーが印字されたラベル52が添付されて
管理され、ナット研削機31にねじ軸1を搬送する必要な
い。すなわちねじ溝の測定されたナット5とねじ軸1と
を常に組にして後処理工程へ運ぶ必要はなく、設備の配
置や物流の制約が少なく、効率の良い工程の編成と、流
動在庫の少ない物流が可能である。
【0071】次にまた別のボールねじの適合製造方法と
して、ねじ軸測定機が、ナット研削機に付随するナット
ねじ研削制御盤32に設けられるようにすると、ねじ軸の
ねじ溝の測定と略同時にその測定データをナットのねじ
溝の加工に直接供することができ、測定データの読み取
り作業を省き、作業性をさらに向上させることができ
る。
【0072】また別の方法としては、ねじ軸測定機に測
定データを送信する送信機を備え、一方でナットねじ研
削制御盤に受信機を備えることで、ねじ軸の測定データ
をナットねじ研削制御盤側で受信してナットのねじ溝の
加工に供することができる。
【0073】ねじ軸測定機とナットねじ研削制御盤が離
れていても、ねじ軸1とともに測定データの印字された
ラベル26やデータシート56を移動させずにねじ軸の測定
と略同時に測定データを送受信して同測定データに基づ
いてナットのねじ溝の研削加工を実行することができ、
作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るボールねじの適合
製造を実行する製造システムを工程順に説明する説明図
である。
【図2】同製造手順を示すフローチャートである。
【図3】ねじ軸と添付されたラベルの拡大図を示す図で
ある。
【図4】別の実施の形態のねじ軸測定工程のシステムを
示す図である。
【図5】データシートの例を示す図である。
【図6】同実施の形態における製造手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…ねじ軸、2…ねじ部、3…ラック部、4…ボール、
5…ナット、10…ねじ軸転造機、11,12…ロールダイ
ス、20…ねじ軸測定機、21…コレットチャック、22…3
点式接触子、23…データ処理コンピュータ、24…ラベル
プリンタ、25…ラベルシート、26…ラベル、27…QRコ
ード、30…台車、31…ナット研削機、32…ナットねじ研
削制御盤、33…コード、34…QRコードリーダ、35…ナ
ット測定機、40…データ管理組立て指示装置、41…ボー
ルねじ組立て装置、42…架台、43…ボール挿入治具、44
…ボールストッカー、45…ボール導入ホース、46…ボー
ル挿入ノズル、50…ラベルプリンタ、51…ラベルシー
ト、52…ラベル、55…データシートプリンタ、56…デー
タシート、57…QRコード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 刀根 修一 静岡県御殿場市駒門一丁目140番 株式会 社ショーワ御殿場工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸のねじ溝を加工するねじ軸加工工
    程と、 加工されたねじ軸のねじ溝を測定するねじ軸測定工程
    と、 前記ねじ軸の測定データに基づきナットのねじ溝を加工
    するナット加工工程と、 前記ナットにボールを介して前記ねじ軸を螺合して組付
    けるボールねじ組付け工程と、 からなることを特徴とするボールねじの適合製造方法。
  2. 【請求項2】 ねじ軸のねじ溝を加工するねじ軸加工工
    程と、 加工されたねじ軸のねじ溝を測定するねじ軸測定工程
    と、 前記ねじ軸の測定データに基づきナットのねじ溝を加工
    するナット加工工程と、 加工されたナットのねじ溝を測定するナット測定工程
    と、 前記ねじ軸の測定データと前記ナットの測定データに基
    づきボールを選択するボール選択工程と、 前記ナットに前記選択されたボールを介して前記ねじ軸
    を螺合して組付けるボールねじ組付け工程と、 からなることを特徴とするボールねじの適合製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ねじ軸測定工程の測定手段は、前記
    ナット加工工程のナット加工装置に備えられ、ねじ軸の
    ねじ溝の測定と同時にその測定データがナットのねじ溝
    の加工に使用されることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のボールねじの適合製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ねじ軸測定工程の測定データは、送
    信手段により前記ナット加工工程のナット加工装置に備
    えられた受信手段に送信され、ナットのねじ溝の加工に
    使用されることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のボールねじの適合製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ナット加工工程は、 前記ねじ軸測定工程で測定されたねじ軸の測定データお
    よび識別データをラベルに印字するラベル印字工程と、 前記印字されたラベルを加工された対応するねじ軸に添
    付するラベル添付工程と、 前記ねじ軸に添付されたラベルの測定データをナット加
    工装置に備えられた読取り手段が読み取るデータ読取り
    工程と、 を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のボールねじの適合製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ラベル印字工程では、測定データ等
    を2次元コードで印字することを特徴とする請求項5記
    載のボールねじの適合製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ナット加工工程は、 前記加工されたねじ軸の識別データをラベルに印字する
    ラベル印字工程と、 前記印字されたラベルを加工された対応するねじ軸に添
    付するラベル添付工程と、 前記ねじ軸測定工程で測定されたねじ軸の測定データお
    よびその識別データをデータシートに印字するデータシ
    ート印字工程と、 前記データシートの測定データをナット加工装置に備え
    られた読取り手段が読み取るデータ読取り工程と、 を備え、 前記ボールねじ組付け工程は、前記ナット加工工程で加
    工されたナットと前記ねじ軸とを同ねじ軸に添付された
    ラベルの識別データに基づき組合せて組付けを行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のボールねじ
    の適合製造方法。
  8. 【請求項8】 前記データシート印字工程では、測定デ
    ータ等を2次元コードで印字することを特徴とする請求
    項7記載のボールねじの適合製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ねじ軸加工工程では、転造によりね
    じ溝を加工することを特徴とする請求項1から請求項8
    までのいずれかの項記載のボールねじの適合製造方法。
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