JPH11268167A - 表面保護材およびそれを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法 - Google Patents
表面保護材およびそれを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法Info
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- JPH11268167A JPH11268167A JP10072016A JP7201698A JPH11268167A JP H11268167 A JPH11268167 A JP H11268167A JP 10072016 A JP10072016 A JP 10072016A JP 7201698 A JP7201698 A JP 7201698A JP H11268167 A JPH11268167 A JP H11268167A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塗装仕上げ体の使用開始までの間、塗装仕上
げ面の汚染、損傷等を防止し、さらに剥離除去後の廃棄
が容易でかつ環境汚染を発生しない、表面保護材および
それを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法の提供。 【解決手段】 (i)塗装仕上げ体10の塗装仕上げ面20を
(a)少なくとも1層が紫外線光を吸収する特性を有する
ことを特徴とする少なくとも2層構造を有する基材31で
あって、前記層が互いに同一又は異なる材料から成るも
の、および(b)合成樹脂系の粘着剤32を含む表面保護材3
0で覆って仮保護すること、および (ii)前記塗装仕上
げ体10の使用開始時に前記表面保護材30を除去すること
を含む塗装仕上げ面の仮保護方法であって、前記表面保
護材30が、前記塗装仕上げ体10の使用開始時まで、塗装
仕上げ面20を覆うように粘着保持されることを特徴とす
る塗装仕上げ面の仮保護方法。
げ面の汚染、損傷等を防止し、さらに剥離除去後の廃棄
が容易でかつ環境汚染を発生しない、表面保護材および
それを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法の提供。 【解決手段】 (i)塗装仕上げ体10の塗装仕上げ面20を
(a)少なくとも1層が紫外線光を吸収する特性を有する
ことを特徴とする少なくとも2層構造を有する基材31で
あって、前記層が互いに同一又は異なる材料から成るも
の、および(b)合成樹脂系の粘着剤32を含む表面保護材3
0で覆って仮保護すること、および (ii)前記塗装仕上
げ体10の使用開始時に前記表面保護材30を除去すること
を含む塗装仕上げ面の仮保護方法であって、前記表面保
護材30が、前記塗装仕上げ体10の使用開始時まで、塗装
仕上げ面20を覆うように粘着保持されることを特徴とす
る塗装仕上げ面の仮保護方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装仕上げされた
物体(特に、エレベータ乗り場用扉)の塗装仕上げ面を
仮保護するための表面保護材、およびそれを用いた塗装
仕上げ面の仮保護方法に関する。
物体(特に、エレベータ乗り場用扉)の塗装仕上げ面を
仮保護するための表面保護材、およびそれを用いた塗装
仕上げ面の仮保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、清浄にかつ美的外観を付与す
るために塗装仕上げされた表面(以下、塗装仕上げ面と
いう。)を有する塗装仕上げ体には、通常、使用開始ま
でに前記塗装仕上げ面が汚染されたり傷付いたりするこ
とを防ぐために、前記面上に各種の表面保護材が使用さ
れている。これらの表面保護材のうち、薄膜状の基材に
粘着剤層を設けた粘着シート形態の表面保護材は、簡単
に装着でき、更には装着作業の機械化が容易なことか
ら、多く用いられている。
るために塗装仕上げされた表面(以下、塗装仕上げ面と
いう。)を有する塗装仕上げ体には、通常、使用開始ま
でに前記塗装仕上げ面が汚染されたり傷付いたりするこ
とを防ぐために、前記面上に各種の表面保護材が使用さ
れている。これらの表面保護材のうち、薄膜状の基材に
粘着剤層を設けた粘着シート形態の表面保護材は、簡単
に装着でき、更には装着作業の機械化が容易なことか
ら、多く用いられている。
【0003】図5に、従来の仮保護方法を用いて塗装仕
上げ面を仮保護した状態100を表す。図5において、表
面保護材130は、基材131および基材131の片面に設けら
れた粘着剤132から成り、粘着剤132は、塗装仕上げ体11
0上の塗装仕上げ面120を覆うように接着保持されてい
る。このような表面保護材の例は、例えば、特公昭第51
-31806号公報に記載されている。特公昭第51-31806号公
報に記載の粘着表面保護材は、基材としての多孔質の物
質、例えば通気性の良い紙と、その一面に前記基材の通
気性を損なわないように塗布された粘着剤から成る。こ
のような表面保護材の例としては、例えば、紙基材と天
然ゴム系の粘着剤から構成されたものが挙げられる。あ
るいは、前記基材用材料としては、低価格であることか
ら、塩化ビニル樹脂も多用されている。
上げ面を仮保護した状態100を表す。図5において、表
面保護材130は、基材131および基材131の片面に設けら
れた粘着剤132から成り、粘着剤132は、塗装仕上げ体11
0上の塗装仕上げ面120を覆うように接着保持されてい
る。このような表面保護材の例は、例えば、特公昭第51
-31806号公報に記載されている。特公昭第51-31806号公
報に記載の粘着表面保護材は、基材としての多孔質の物
質、例えば通気性の良い紙と、その一面に前記基材の通
気性を損なわないように塗布された粘着剤から成る。こ
のような表面保護材の例としては、例えば、紙基材と天
然ゴム系の粘着剤から構成されたものが挙げられる。あ
るいは、前記基材用材料としては、低価格であることか
ら、塩化ビニル樹脂も多用されている。
【0004】粘着剤中の天然ゴムには、通常、ゴム特性
を示す二重結合部分が多く含まれている。このような天
然ゴム系粘着剤を含む表面保護材を使用して仮保護した
場合、塗装仕上げ体が設置される環境下(例えば、紫外
線を含む直射日光への曝露や、夏場などの高温条件等の
下)では、二重結合が切断されて、粘着剤自体が著しく
劣化することがある。このような粘着剤の劣化によって
粘着剤と塗装仕上げ面との密着力が増大し、それによっ
て、表面保護材を除去する際に、剥がし抵抗が大きくな
る。その結果、表面保護材の除去後、粘着剤が塗装仕上
げ面側に残ったり、強いてはそのような粘着剤の剥がれ
不良により基材が破れる等の問題が多発していた。上記
のような問題は、特に表面保護材を貼り付けてから剥が
すまでの期間が長い程多く発生し得る。塗装仕上げ面に
残存する粘着剤等を除去するためには、ヘラなどでこす
ったり、洗剤などを用いて強く拭いたりする必要があ
り、それによって塗装仕上げ面が汚損して美観が低下す
るという問題もあった。あるいは、天然ゴム系粘着剤を
用いた表面保護材を気温が低い低温条件下で塗装仕上げ
面から剥がそうとする場合も、粘着剤が硬化して密着力
が増大することから、上記と同様に、粘着剤の剥がれ不
良が生じていた。
を示す二重結合部分が多く含まれている。このような天
然ゴム系粘着剤を含む表面保護材を使用して仮保護した
場合、塗装仕上げ体が設置される環境下(例えば、紫外
線を含む直射日光への曝露や、夏場などの高温条件等の
下)では、二重結合が切断されて、粘着剤自体が著しく
劣化することがある。このような粘着剤の劣化によって
粘着剤と塗装仕上げ面との密着力が増大し、それによっ
て、表面保護材を除去する際に、剥がし抵抗が大きくな
る。その結果、表面保護材の除去後、粘着剤が塗装仕上
げ面側に残ったり、強いてはそのような粘着剤の剥がれ
不良により基材が破れる等の問題が多発していた。上記
のような問題は、特に表面保護材を貼り付けてから剥が
すまでの期間が長い程多く発生し得る。塗装仕上げ面に
残存する粘着剤等を除去するためには、ヘラなどでこす
ったり、洗剤などを用いて強く拭いたりする必要があ
り、それによって塗装仕上げ面が汚損して美観が低下す
るという問題もあった。あるいは、天然ゴム系粘着剤を
用いた表面保護材を気温が低い低温条件下で塗装仕上げ
面から剥がそうとする場合も、粘着剤が硬化して密着力
が増大することから、上記と同様に、粘着剤の剥がれ不
良が生じていた。
【0005】前記表面保護材の基材として、紙を使用す
ると、材料強度が低いことから、基材破れが発生し易
く、あるいは塩化ビニル樹脂を使用すると、使用後の廃
却において、地球環境を汚染するという問題が生じる。
ると、材料強度が低いことから、基材破れが発生し易
く、あるいは塩化ビニル樹脂を使用すると、使用後の廃
却において、地球環境を汚染するという問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、前
記問題を解決することを目的とする。すなわち、本発明
の目的は、従来使用されている天然ゴム系粘着剤や紙も
しくは塩化ビニル樹脂系基材から成る表面保護材よりも
優れた性能の表面保護材を提供することを目的とする。
本発明のもう一つの目的は、前記表面保護材を用いて、
塗装仕上げ面に支障を与えることなく、塗装仕上げ体の
使用開始までの間、塗装仕上げ面の汚染、損傷等を防止
し、併せて、剥離除去後の廃棄が容易でかつ環境汚染を
発生しないことを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法
を提供することである。
記問題を解決することを目的とする。すなわち、本発明
の目的は、従来使用されている天然ゴム系粘着剤や紙も
しくは塩化ビニル樹脂系基材から成る表面保護材よりも
優れた性能の表面保護材を提供することを目的とする。
本発明のもう一つの目的は、前記表面保護材を用いて、
塗装仕上げ面に支障を与えることなく、塗装仕上げ体の
使用開始までの間、塗装仕上げ面の汚染、損傷等を防止
し、併せて、剥離除去後の廃棄が容易でかつ環境汚染を
発生しないことを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、仮保護しよう
とする塗装仕上げ面、特に、エレベータ乗り場用パネル
の使用開始までの間、塗装仕上げ面を汚損等から防止
し、塗装仕上げ面の開始時において、該塗装仕上げ面に
残渣を残すことなく、完全に剥離除去できる表面保護材
を提供するものである。このような本発明の表面保護材
は、紫外線光吸収特性を有するポリオレフィン系樹脂か
ら成る2層構造の基材に粘着剤を付与した表面保護材を
用い、樹脂仕上げ塗装面を仮保護する方法およびそれに
用いる表面保護材を提供するものである。また、本発明
は、上記表面保護材を用いて、塗装仕上げ面の使用開始
時まで、該塗装仕上げ面を覆うように粘着保持されるこ
とを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法も提供する。
さらに、本発明は、塗装仕上げ面を前記表面保護材を用
いて前記方法により仮保護した物品も提供するものであ
る。
とする塗装仕上げ面、特に、エレベータ乗り場用パネル
の使用開始までの間、塗装仕上げ面を汚損等から防止
し、塗装仕上げ面の開始時において、該塗装仕上げ面に
残渣を残すことなく、完全に剥離除去できる表面保護材
を提供するものである。このような本発明の表面保護材
は、紫外線光吸収特性を有するポリオレフィン系樹脂か
ら成る2層構造の基材に粘着剤を付与した表面保護材を
用い、樹脂仕上げ塗装面を仮保護する方法およびそれに
用いる表面保護材を提供するものである。また、本発明
は、上記表面保護材を用いて、塗装仕上げ面の使用開始
時まで、該塗装仕上げ面を覆うように粘着保持されるこ
とを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法も提供する。
さらに、本発明は、塗装仕上げ面を前記表面保護材を用
いて前記方法により仮保護した物品も提供するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】表面保護材 本発明の第1の態様は、図1および2に示すような基材
(a)31および粘着剤(b)32を含む表面保護材30である。本
発明において、基材(a)として適した材料は、ポリオレ
フィン系樹脂、好ましくはポリエチレン系樹脂又はポリ
プロピレン系樹脂あるいはそれらの共重合体であってよ
い。基材(a)が、エチレンモノマーとプロピレンモノマ
ーの共重合体である場合、そのモノマー比は、好ましく
は2〜8:5で有り得る。上記基材(a)は、従来の紙基
材よりも材料強度が高いプラスチック基材であるため、
基材破れが起こらない。また、従来から使用されている
塩化ビニル樹脂系基材に比べて、剥離除去後の廃棄処理
において、有害ガス等が発生しないため、環境汚染が生
じない。従って、本発明で使用し得る基材(a)は、上記
材料から選ばれる1種以上の材料の組み合わせ、並びに
必要であれば紫外線吸収剤を含有するものから構成され
てよく、少なくとも2層構造であり得る。好ましくは、
前記基材(a)は、2層構造を有するものであって、互い
に同一又は異なる材料から成るものであってよい。基材
(a)を構成する少なくとも1層は、紫外線光、すなわ
ち、波長300〜400nmの範囲の光における吸光度が0.9以
上であることを特徴とする。基材(a)の少なくとも1層
の吸光度が前記の値以上であれば、本発明の表面保護材
を塗装仕上げ体が置かれる環境下において、基材(a)に
より、紫外線を含む直射日光および著しく高い周囲温度
を遮断することができるため、粘着剤の劣化を抑制でき
る。その結果、粘着剤と塗装仕上げ面との密着力が大き
く変化せず、塗装仕上げ面からの表面保護材の剥がし作
業が容易となり、また、表面保護材を除去した後に粘着
剤が塗装仕上げ面側に残存しない。
(a)31および粘着剤(b)32を含む表面保護材30である。本
発明において、基材(a)として適した材料は、ポリオレ
フィン系樹脂、好ましくはポリエチレン系樹脂又はポリ
プロピレン系樹脂あるいはそれらの共重合体であってよ
い。基材(a)が、エチレンモノマーとプロピレンモノマ
ーの共重合体である場合、そのモノマー比は、好ましく
は2〜8:5で有り得る。上記基材(a)は、従来の紙基
材よりも材料強度が高いプラスチック基材であるため、
基材破れが起こらない。また、従来から使用されている
塩化ビニル樹脂系基材に比べて、剥離除去後の廃棄処理
において、有害ガス等が発生しないため、環境汚染が生
じない。従って、本発明で使用し得る基材(a)は、上記
材料から選ばれる1種以上の材料の組み合わせ、並びに
必要であれば紫外線吸収剤を含有するものから構成され
てよく、少なくとも2層構造であり得る。好ましくは、
前記基材(a)は、2層構造を有するものであって、互い
に同一又は異なる材料から成るものであってよい。基材
(a)を構成する少なくとも1層は、紫外線光、すなわ
ち、波長300〜400nmの範囲の光における吸光度が0.9以
上であることを特徴とする。基材(a)の少なくとも1層
の吸光度が前記の値以上であれば、本発明の表面保護材
を塗装仕上げ体が置かれる環境下において、基材(a)に
より、紫外線を含む直射日光および著しく高い周囲温度
を遮断することができるため、粘着剤の劣化を抑制でき
る。その結果、粘着剤と塗装仕上げ面との密着力が大き
く変化せず、塗装仕上げ面からの表面保護材の剥がし作
業が容易となり、また、表面保護材を除去した後に粘着
剤が塗装仕上げ面側に残存しない。
【0009】本発明の表面保護材に含まれる粘着剤(b)
は、合成樹脂系、特に合成ゴム系又はアクリル系樹脂で
あってよい。粘着剤(b)として適した合成ゴム系は、ス
チレン−ブタジエン系の合成ゴムである。このような合
成ゴムとしては、例えば、スチレン系もしくはブタジエ
ン系単独合成ゴム、またはスチレン−ブタジエン系合成
ゴム、あるいはそれらとイソブチレンゴムなど他の合成
ゴムとの混合系であってよく、更に粘着付与樹脂を配合
したものであってもよい。粘着付与樹脂とは、ロジン及
びその誘導体又はポリテルペン樹脂、又はテルペンフェ
ノール樹脂又は石油系樹脂である。粘着剤(b)に適した
アクリル系樹脂としては、アクリル酸ブチルやアクリル
酸オクチル等のアクリル酸エステルと、アクリル酸等の
他の共重合可能なモノマーとの共重合体が挙げられる。
は、合成樹脂系、特に合成ゴム系又はアクリル系樹脂で
あってよい。粘着剤(b)として適した合成ゴム系は、ス
チレン−ブタジエン系の合成ゴムである。このような合
成ゴムとしては、例えば、スチレン系もしくはブタジエ
ン系単独合成ゴム、またはスチレン−ブタジエン系合成
ゴム、あるいはそれらとイソブチレンゴムなど他の合成
ゴムとの混合系であってよく、更に粘着付与樹脂を配合
したものであってもよい。粘着付与樹脂とは、ロジン及
びその誘導体又はポリテルペン樹脂、又はテルペンフェ
ノール樹脂又は石油系樹脂である。粘着剤(b)に適した
アクリル系樹脂としては、アクリル酸ブチルやアクリル
酸オクチル等のアクリル酸エステルと、アクリル酸等の
他の共重合可能なモノマーとの共重合体が挙げられる。
【0010】表面保護材において、粘着剤には、塗装仕
上げ面の塗料を変色させる物質、特に硫黄分が含まれて
いないことが重要である。
上げ面の塗料を変色させる物質、特に硫黄分が含まれて
いないことが重要である。
【0011】ここで、図4に示す本発明の表面保護材3
0'の仮保護した状態(II)において、前記粘着剤(b)32'
は、仮保護しようとする塗装仕上げ面20の周囲のみに密
着されるような配置で基材(a)31に形成されていてもよ
い。すなわち、粘着剤(b)32'は、表面保護材30'の基材
(a)31の裏面全面に設けられていても、基材(a)31の裏面
の周囲にのみ設けられていてもよい。
0'の仮保護した状態(II)において、前記粘着剤(b)32'
は、仮保護しようとする塗装仕上げ面20の周囲のみに密
着されるような配置で基材(a)31に形成されていてもよ
い。すなわち、粘着剤(b)32'は、表面保護材30'の基材
(a)31の裏面全面に設けられていても、基材(a)31の裏面
の周囲にのみ設けられていてもよい。
【0012】また、表面保護材の塗装仕上げ面に対する
密着力は、塗装仕上げ体の使用開始前に塗装仕上げ面か
ら表面保護材が浮き上がったり、皺になったりしないよ
うに、さらには、使用開始時に表面保護材が塗装仕上げ
面から容易に除去できるように、適宜に選定されること
はいうまでもない。従って、表面保護材を塗装仕上げ面
から剥離除去する際の剥離強度は、室温では0.5〜5.5KN
/mの範囲内、あるいは低温下、例えば、−5℃では1.0
〜5.5KN/mの範囲内であることが好ましい。また、上記
剥離強度は、塗装仕上げ体の使用開始前までに曝露され
る条件、例えば、紫外線を含む直射日光下、あるいは夏
場等の高温条件下においても、それぞれ、1.0〜5.5KN/
m、あるいは2.0〜5.5KN/mの範囲内であることが望まし
い。
密着力は、塗装仕上げ体の使用開始前に塗装仕上げ面か
ら表面保護材が浮き上がったり、皺になったりしないよ
うに、さらには、使用開始時に表面保護材が塗装仕上げ
面から容易に除去できるように、適宜に選定されること
はいうまでもない。従って、表面保護材を塗装仕上げ面
から剥離除去する際の剥離強度は、室温では0.5〜5.5KN
/mの範囲内、あるいは低温下、例えば、−5℃では1.0
〜5.5KN/mの範囲内であることが好ましい。また、上記
剥離強度は、塗装仕上げ体の使用開始前までに曝露され
る条件、例えば、紫外線を含む直射日光下、あるいは夏
場等の高温条件下においても、それぞれ、1.0〜5.5KN/
m、あるいは2.0〜5.5KN/mの範囲内であることが望まし
い。
【0013】本発明の表面保護材の厚みは、0.04〜0.15
mm、好ましくは0.06〜0.11mmの範囲である。したがっ
て、表面保護材において、基材(a)の厚みは、0.04〜0.0
7mmの範囲、および粘着剤(b)層の厚みは、0.02〜0.04mm
の範囲であることがそれぞれ好ましい。
mm、好ましくは0.06〜0.11mmの範囲である。したがっ
て、表面保護材において、基材(a)の厚みは、0.04〜0.0
7mmの範囲、および粘着剤(b)層の厚みは、0.02〜0.04mm
の範囲であることがそれぞれ好ましい。
【0014】本発明において、「塗装仕上げ体」は、箱
物組立体や構造物、特に、図3に示すようなエレベータ
乗り場用扉(パネル)51であってよいが、これに限定さ
れるものではない。また、本発明において、塗装仕上げ
体の「塗装仕上げ面」は、好ましくは焼付け塗装した塗
面であって、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂又はセルロ
ース系樹脂を含有する塗料組成物を、従来公知の塗装方
法(例えば、スプレー塗装やハケ塗りなどの方法)で塗
装仕上げ体の所望の面に塗装して焼付けることによって
得られるものである。
物組立体や構造物、特に、図3に示すようなエレベータ
乗り場用扉(パネル)51であってよいが、これに限定さ
れるものではない。また、本発明において、塗装仕上げ
体の「塗装仕上げ面」は、好ましくは焼付け塗装した塗
面であって、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂又はセルロ
ース系樹脂を含有する塗料組成物を、従来公知の塗装方
法(例えば、スプレー塗装やハケ塗りなどの方法)で塗
装仕上げ体の所望の面に塗装して焼付けることによって
得られるものである。
【0015】塗装仕上げ面の仮保護方法 本発明の第2の態様は、(i)塗装仕上げ体の塗装仕上げ
面を前記第1の態様の表面保護材で覆って仮保護するこ
と、および(ii)前記塗装仕上げ体の使用開始時に前記表
面保護材を除去することを含む塗装仕上げ面の仮保護方
法であって、前記表面保護材が、前記塗装仕上げ体の使
用開始時まで、塗装仕上げ面を覆うように粘着保持され
ることを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法である。
面を前記第1の態様の表面保護材で覆って仮保護するこ
と、および(ii)前記塗装仕上げ体の使用開始時に前記表
面保護材を除去することを含む塗装仕上げ面の仮保護方
法であって、前記表面保護材が、前記塗装仕上げ体の使
用開始時まで、塗装仕上げ面を覆うように粘着保持され
ることを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方法である。
【0016】本発明の方法の工程(i)では、塗装仕上げ
体の塗装仕上げ面に、表面保護材の粘着剤側を密着さ
せ、塗装仕上げ面を覆うように粘着保持させる。ここ
で、「塗装仕上げ面を覆う」とは、塗装仕上げ面への表
面保護材の貼付において、粘着剤と塗装仕上げ面が全面
〔本発明の方法により仮保護した状態(I)〕あるいは
部分的に〔本発明の方法により仮保護した状態(I
I)〕密着するような態様の両者を包含するものとす
る。また、「部分的に密着」とは、特に、図4に示すよ
うに、粘着剤が塗装仕上げ面の周囲にのみ密着している
ことをいう。すなわち、粘着剤32'が付与されていない
部分の基材31と塗装仕上げ面20との間には、ギャップ40
が存在する。
体の塗装仕上げ面に、表面保護材の粘着剤側を密着さ
せ、塗装仕上げ面を覆うように粘着保持させる。ここ
で、「塗装仕上げ面を覆う」とは、塗装仕上げ面への表
面保護材の貼付において、粘着剤と塗装仕上げ面が全面
〔本発明の方法により仮保護した状態(I)〕あるいは
部分的に〔本発明の方法により仮保護した状態(I
I)〕密着するような態様の両者を包含するものとす
る。また、「部分的に密着」とは、特に、図4に示すよ
うに、粘着剤が塗装仕上げ面の周囲にのみ密着している
ことをいう。すなわち、粘着剤32'が付与されていない
部分の基材31と塗装仕上げ面20との間には、ギャップ40
が存在する。
【0017】表面保護材は、塗装仕上げ体の加工・組み
立て中、すなわち使用開始時までの間、塗装仕上げ面上
に粘着保持される必要がある。この工程(i)は、従来公
知の粘着シート貼付用のロール式機械、棒やへらなどを
用いて手で貼り付ける方法等により、容易に行うことが
できる。
立て中、すなわち使用開始時までの間、塗装仕上げ面上
に粘着保持される必要がある。この工程(i)は、従来公
知の粘着シート貼付用のロール式機械、棒やへらなどを
用いて手で貼り付ける方法等により、容易に行うことが
できる。
【0018】次に、工程(ii)において、前記塗装仕上げ
体の使用開始時に、前記表面保護材を塗装仕上げ面から
剥離除去する。ここで、剥離除去に必要な剥離強度は、
前述の如く、周囲条件に依存して変化してよいが、表面
保護材が塗装仕上げ面に残存したり、表面保護材の基材
が破れない程度であり得る。
体の使用開始時に、前記表面保護材を塗装仕上げ面から
剥離除去する。ここで、剥離除去に必要な剥離強度は、
前述の如く、周囲条件に依存して変化してよいが、表面
保護材が塗装仕上げ面に残存したり、表面保護材の基材
が破れない程度であり得る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の塗装仕上げ面の仮保護方法を
実施例に基づいて詳しく説明するが、本発明は以下の実
施例の態様に限定されるものではない。実施例1 焼き付けアクリル系樹脂による塗装仕上げ面をもつ150m
m×70mm×1.6mmの塗装板の上に、スミロン社製VE-200W
/B(商品名)の表面保護材をロール式機械で全面に貼
り付けたものを、7日間室内放置して試験板を得た。こ
の表面保護材の基材は、2層構造を有しており、ポリエ
チレン系樹脂から成る表層部とし、ポリエチレン系樹脂
から成り紫外線光を吸収する特性を有する裏層部から成
る。また、粘着剤はスチレン−ブタジエン系合成ゴムか
ら成るものであって、前記基材の裏層部の表層部とは反
対の面の全面に設けられている。表面保護材の厚みは0.
09mmである。
実施例に基づいて詳しく説明するが、本発明は以下の実
施例の態様に限定されるものではない。実施例1 焼き付けアクリル系樹脂による塗装仕上げ面をもつ150m
m×70mm×1.6mmの塗装板の上に、スミロン社製VE-200W
/B(商品名)の表面保護材をロール式機械で全面に貼
り付けたものを、7日間室内放置して試験板を得た。こ
の表面保護材の基材は、2層構造を有しており、ポリエ
チレン系樹脂から成る表層部とし、ポリエチレン系樹脂
から成り紫外線光を吸収する特性を有する裏層部から成
る。また、粘着剤はスチレン−ブタジエン系合成ゴムか
ら成るものであって、前記基材の裏層部の表層部とは反
対の面の全面に設けられている。表面保護材の厚みは0.
09mmである。
【0020】この試験板を用いて、JIS-Z0237に基づい
て25℃雰囲気下、剥離速度300mm/分で表面保護材を剥
がし、剥離強度を測定した結果及び剥離後の塗装仕上げ
面の状態を表1に示す。また、同じ試験板を用いて、-
5℃雰囲気下、あるいは63℃、雨降り無し、48時間の条
件でカーボンアーク・ウェザーメーターにより耐光処理
した後、あるいは70℃、168時間の条件で乾燥炉により
耐高温処理した後、上記と同様に剥離強度値と剥離後の
塗装仕上げ面の状態を測定した。結果を表1に示す。
て25℃雰囲気下、剥離速度300mm/分で表面保護材を剥
がし、剥離強度を測定した結果及び剥離後の塗装仕上げ
面の状態を表1に示す。また、同じ試験板を用いて、-
5℃雰囲気下、あるいは63℃、雨降り無し、48時間の条
件でカーボンアーク・ウェザーメーターにより耐光処理
した後、あるいは70℃、168時間の条件で乾燥炉により
耐高温処理した後、上記と同様に剥離強度値と剥離後の
塗装仕上げ面の状態を測定した。結果を表1に示す。
【0021】実施例2 実施例1と同じ塗装板と方法を用いて、塗装表面にスミ
ロン社製E-75M(商品名)の表面保護材を貼り付けて試
験板を得た。この表面保護材の基材はポリエチレン系樹
脂の層のみを含み、粘着剤はスチレン−ブタジエン系合
成ゴムから成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。表面保護材の厚みは0.07mmである。
ロン社製E-75M(商品名)の表面保護材を貼り付けて試
験板を得た。この表面保護材の基材はポリエチレン系樹
脂の層のみを含み、粘着剤はスチレン−ブタジエン系合
成ゴムから成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。表面保護材の厚みは0.07mmである。
【0022】この試験板を用い、実施例1と同様にし
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
【0023】実施例3 実施例1と同じ塗装板と方法を用いて、塗装表面に住友
スリーエム社製#24S56(商品名)の表面保護材を貼り
付けて試験板を得た。この表面保護材の基材はポリプロ
ピレン系樹脂の層のみを含み、また、粘着剤はアクリル
系樹脂から成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。表面保護材の厚みは0.07mmである。
スリーエム社製#24S56(商品名)の表面保護材を貼り
付けて試験板を得た。この表面保護材の基材はポリプロ
ピレン系樹脂の層のみを含み、また、粘着剤はアクリル
系樹脂から成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。表面保護材の厚みは0.07mmである。
【0024】この試験板を用い、実施例1と同様にし
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
【0025】比較例1 実施例1と同じ塗装板と方法を用い、塗装表面に従来か
ら使用されている住友スリーエム社製No.341J(商品
名)表面保護材を貼り付けて試験板を得た。この表面保
護材の基材は紙製の層のみを含み、また、粘着剤は天然
ゴム系から成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。。表面保護材の厚みは0.12mmである。
ら使用されている住友スリーエム社製No.341J(商品
名)表面保護材を貼り付けて試験板を得た。この表面保
護材の基材は紙製の層のみを含み、また、粘着剤は天然
ゴム系から成るものであって、前記基材の裏面全面に設
けられている。。表面保護材の厚みは0.12mmである。
【0026】この試験板を用い、実施例1と同様にし
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
【0027】比較例2 実施例1と同じ塗装板と方法を用い、塗装仕上げ面に、
従来使用されている表面保護材である寺岡製作所社製PS
P-910(商品名)を貼り付けて試験板を得た。この表面
保護材の基材は紙製の層のみを含み、また、粘着剤は天
然ゴム系から成るものであって、前記基材の裏面全面に
設けられている。表面保護材の厚みは0.12mmである。
従来使用されている表面保護材である寺岡製作所社製PS
P-910(商品名)を貼り付けて試験板を得た。この表面
保護材の基材は紙製の層のみを含み、また、粘着剤は天
然ゴム系から成るものであって、前記基材の裏面全面に
設けられている。表面保護材の厚みは0.12mmである。
【0028】この試験板を用い、実施例1と同様にし
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
て、25℃雰囲気下及び-5℃雰囲気下での剥離強度値と
剥離後の塗装仕上げ面の状態、並びに耐光処理後及び耐
高温処理後の剥離強度値と剥離後の塗装仕上げ面の状態
をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の結果から、実施例1〜3で得られた
塗装仕上げ体の仮保護方法を用いた場合には、光暴露、
高温暴露、低温の環境条件における塗装仕上げ面と表面
保護材の密着力の増大が少なく、いずれも25℃での剥離
強度の2倍以内であることがわかった。実施例1〜3で
は、表面保護材を剥がす際に、粘着剤の残りや基材破れ
が発生しない。他方、従来の表面保護材を用いた仮保護
方法による比較例1および2では、いずれの環境条件に
おいても、25℃での剥離強度の約3〜7倍近くにまで密
着力が増大するため、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや
基材破れが多く発生していた。
塗装仕上げ体の仮保護方法を用いた場合には、光暴露、
高温暴露、低温の環境条件における塗装仕上げ面と表面
保護材の密着力の増大が少なく、いずれも25℃での剥離
強度の2倍以内であることがわかった。実施例1〜3で
は、表面保護材を剥がす際に、粘着剤の残りや基材破れ
が発生しない。他方、従来の表面保護材を用いた仮保護
方法による比較例1および2では、いずれの環境条件に
おいても、25℃での剥離強度の約3〜7倍近くにまで密
着力が増大するため、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや
基材破れが多く発生していた。
【0031】実施例4 塗装仕上げ体として、エレベータ乗り場用扉を用いた。
この扉に実施例1と同じ焼き付けアクリル樹脂による塗
装仕上げ面を施し、その面上に、実施例1と同じスミロ
ン社製VE-200W/Bの表面保護材をロール式機械で連続的
に全面に貼り付けた。その後、7日間室内放置すること
により、試験扉を得た。
この扉に実施例1と同じ焼き付けアクリル樹脂による塗
装仕上げ面を施し、その面上に、実施例1と同じスミロ
ン社製VE-200W/Bの表面保護材をロール式機械で連続的
に全面に貼り付けた。その後、7日間室内放置すること
により、試験扉を得た。
【0032】試験扉を実際に、通常気温(10〜30℃)地
区と、気温5℃〜-5℃の低温気温地区において外の建
築物中のエレベータ乗り場に設置した。設置して4カ月
後、表面保護材の浮きの状態を調べた後、表面保護材を
塗装仕上げ面から剥がし、その時の剥がし抵抗および剥
がし後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2に示
す。
区と、気温5℃〜-5℃の低温気温地区において外の建
築物中のエレベータ乗り場に設置した。設置して4カ月
後、表面保護材の浮きの状態を調べた後、表面保護材を
塗装仕上げ面から剥がし、その時の剥がし抵抗および剥
がし後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2に示
す。
【0033】実施例5 実施例4と同じエレベータ乗り場用扉を用いかつ実施例
3の住友スリーエム社製#24S56表面保護材を使用した
こと以外は、実施例4と同様にして、試験扉を作製し
た。さらに、この試験扉において、実施例4と同様の方
法で、剥がし前の表面保護材の浮きの状態、並びに表面
保護材を塗装仕上げ面から剥がした時の剥がし抵抗およ
び剥がし後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2
に示す。
3の住友スリーエム社製#24S56表面保護材を使用した
こと以外は、実施例4と同様にして、試験扉を作製し
た。さらに、この試験扉において、実施例4と同様の方
法で、剥がし前の表面保護材の浮きの状態、並びに表面
保護材を塗装仕上げ面から剥がした時の剥がし抵抗およ
び剥がし後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2
に示す。
【0034】比較例3 実施例4と同じエレベータ乗り場用扉を用いかつ比較例
2の寺岡製作所社製PSP-910表面保護材を用いたこと以
外は、実施例4と同様にして、試験扉を作製した。さら
に、この試験扉において、実施例4と同様の方法で、剥
がし前の表面保護材の浮きの状態、並びに表面保護材を
塗装仕上げ面から剥がした時の剥がし抵抗および剥がし
後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2に示す。
2の寺岡製作所社製PSP-910表面保護材を用いたこと以
外は、実施例4と同様にして、試験扉を作製した。さら
に、この試験扉において、実施例4と同様の方法で、剥
がし前の表面保護材の浮きの状態、並びに表面保護材を
塗装仕上げ面から剥がした時の剥がし抵抗および剥がし
後の塗装仕上げ面の状態を調べた。結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】表2に示された結果から、実施例4〜5に
おいて仮保護したエレベータ乗り場用扉は、通常気温地
区と低温気温地区の両方において、表面保護材の剥がし
前には浮きなどは無く、剥がす時の剥がし抵抗は小さ
く、剥がし後の塗装仕上げ面には粘着剤の残りや基材破
れが発生しなかった。従って、エレベータの使用開始時
まで、扉の塗装仕上げ面には傷や汚染等の問題が全くな
かった。他方、従来の表面保護材を用いた比較例3の場
合には、両方の地区において、剥がす時の剥がし抵抗が
大きく、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや基材破れが多
く発生した。実施例4および5において、剥がした後の
表面保護材の廃却はいずれも、環境面で問題が生じなか
った。
おいて仮保護したエレベータ乗り場用扉は、通常気温地
区と低温気温地区の両方において、表面保護材の剥がし
前には浮きなどは無く、剥がす時の剥がし抵抗は小さ
く、剥がし後の塗装仕上げ面には粘着剤の残りや基材破
れが発生しなかった。従って、エレベータの使用開始時
まで、扉の塗装仕上げ面には傷や汚染等の問題が全くな
かった。他方、従来の表面保護材を用いた比較例3の場
合には、両方の地区において、剥がす時の剥がし抵抗が
大きく、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや基材破れが多
く発生した。実施例4および5において、剥がした後の
表面保護材の廃却はいずれも、環境面で問題が生じなか
った。
【0037】
【発明の効果】本発明の表面保護材は、基材が紫外線吸
収特性を有することから、塗装仕上げ面の保管される環
境下において、紫外線を含む直射日光および高い周囲温
度を遮断することができ、それによって、表面保護材の
粘着剤の劣化が抑制できる。さらに、本発明の表面保護
材は、使用後の廃棄処理時に有害ガス等が発生しないた
め、環境汚染等の問題が全くない。また、本発明の表面
保護材は、使用後に塗装仕上げ面から剥がす時の剥がし
抵抗が小さいため、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや基
材破れが生じない。このような表面保護材を用いた本発
明の仮保護方法は、塗装仕上げ面になんらの支障を与え
ることなく、塗装仕上げ体の使用開始までの間、塗装仕
上げ面を汚損等から防止する。本発明の仮保護方法は、
表面保護材の貼り付け作業の機械化が容易である。
収特性を有することから、塗装仕上げ面の保管される環
境下において、紫外線を含む直射日光および高い周囲温
度を遮断することができ、それによって、表面保護材の
粘着剤の劣化が抑制できる。さらに、本発明の表面保護
材は、使用後の廃棄処理時に有害ガス等が発生しないた
め、環境汚染等の問題が全くない。また、本発明の表面
保護材は、使用後に塗装仕上げ面から剥がす時の剥がし
抵抗が小さいため、塗装仕上げ面側に粘着剤の残りや基
材破れが生じない。このような表面保護材を用いた本発
明の仮保護方法は、塗装仕上げ面になんらの支障を与え
ることなく、塗装仕上げ体の使用開始までの間、塗装仕
上げ面を汚損等から防止する。本発明の仮保護方法は、
表面保護材の貼り付け作業の機械化が容易である。
【図1】 本発明の表面保護材の模式的な断面図であ
る。
る。
【図2】 本発明の塗装仕上げ面の仮保護方法により仮
保護した状態(I)を示す概略説明図である。
保護した状態(I)を示す概略説明図である。
【図3】 本発明の方法に使用できる、塗装仕上げ体と
してのエレベータ乗り場用扉の概略説明図である。
してのエレベータ乗り場用扉の概略説明図である。
【図4】 本発明の塗装仕上げ面の仮保護方法により仮
保護した状態(II)を示す模式的な断面図である。
保護した状態(II)を示す模式的な断面図である。
【図5】 従来の塗装仕上げ面の仮保護方法により仮保
護した状態を示す概略説明図である。
護した状態を示す概略説明図である。
1、1'…本発明の塗装仕上げ面の仮保護方法により仮
保護した状態、10、110…塗装仕上げ体、20、1
20…塗装仕上げ面、30、30'、130…表面保護
材、31、131…基材、32、32'、132…粘着
剤、40…ギャップ、50…エレベータ乗り場、51…
エレベータ乗り場用扉、52…エレベーターの扉の塗装
仕上げ面、100…従来の塗装仕上げ面の仮保護方法に
より仮保護した状態。
保護した状態、10、110…塗装仕上げ体、20、1
20…塗装仕上げ面、30、30'、130…表面保護
材、31、131…基材、32、32'、132…粘着
剤、40…ギャップ、50…エレベータ乗り場、51…
エレベータ乗り場用扉、52…エレベーターの扉の塗装
仕上げ面、100…従来の塗装仕上げ面の仮保護方法に
より仮保護した状態。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09J 109/06 C09J 109/06 133/08 133/08
Claims (13)
- 【請求項1】 (a)少なくとも1層が紫外線光を吸収す
る特性を有することを特徴とする少なくとも2層構造を
有する基材であって、前記層が互いに同一又は異なる材
料から成るもの、および(b)合成樹脂系の粘着剤を含む
表面保護材。 - 【請求項2】 前記基材が、ポリオレフィン系樹脂であ
る請求項1記載の表面保護材。 - 【請求項3】 前記基材が、ポリエチレン系樹脂又はポ
リプロピレン系樹脂あるいはそれらの共重合体であるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の表面保護材。 - 【請求項4】 前記粘着剤がスチレン−ブタジエン系合
成ゴム又はアクリル系樹脂であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の表面保護材。 - 【請求項5】 前記粘着剤が基材裏面の周囲にのみ設け
られていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の表面保護材。 - 【請求項6】 (i)塗装仕上げ体の塗装仕上げ面を(a)少
なくとも1層が紫外線光を吸収する特性を有することを
特徴とする少なくとも2層構造を有する基材であって、
前記層が互いに同一又は異なる材料から成るもの、およ
び(b)合成樹脂系の粘着剤を含む表面保護材で覆って仮
保護すること、および(ii)前記塗装仕上げ体の使用開始
時に前記表面保護材を除去することを含む塗装仕上げ面
の仮保護方法であって、前記表面保護材が、前記塗装仕
上げ体の使用開始時まで、塗装仕上げ面を覆うように粘
着保持されることを特徴とする塗装仕上げ面の仮保護方
法。 - 【請求項7】 塗装仕上げ面がアクリル系樹脂、ウレタ
ン樹脂又はセルロース系樹脂を含有する塗装面であるこ
とを特徴とする請求項6記載の塗装仕上げ面の仮保護方
法。 - 【請求項8】 前記基材がポリオレフィン系樹脂である
請求項6または7記載の塗装仕上げ面の仮保護方法。 - 【請求項9】 前記基材がポリエチレン系樹脂又はポリ
プロピレン系樹脂あるいはそれらの共重合体であること
を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の塗装仕上
げ面の仮保護方法。 - 【請求項10】 前記粘着剤がスチレン−ブタジエン系
合成ゴム又はアクリル系樹脂であることを特徴とする請
求項6〜9のいずれかに記載の塗装仕上げ面の仮保護方
法。 - 【請求項11】 前記塗装仕上げ体がエレベータ用パネ
ルであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに
記載の塗装仕上げ面の仮保護方法。 - 【請求項12】 前記工程(i)において、前記粘着剤が
塗装仕上げ面の周囲のみを覆うように表面保護材を粘着
保持することを特徴とする請求項6〜11のいずれかに
記載の塗装仕上げ面の仮保護方法。 - 【請求項13】 塗装仕上げ面を請求項6〜12のいず
れかに記載の塗装仕上げ面の仮保護方法で仮保護した物
品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10072016A JPH11268167A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 表面保護材およびそれを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10072016A JPH11268167A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 表面保護材およびそれを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11268167A true JPH11268167A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13477203
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10072016A Pending JPH11268167A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 表面保護材およびそれを用いた塗装仕上げ面の仮保護方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11268167A (ja) |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP10072016A patent/JPH11268167A/ja active Pending
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