JPH1126849A - 電流源および半導体レーザ駆動回路 - Google Patents

電流源および半導体レーザ駆動回路

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JPH1126849A
JPH1126849A JP9175942A JP17594297A JPH1126849A JP H1126849 A JPH1126849 A JP H1126849A JP 9175942 A JP9175942 A JP 9175942A JP 17594297 A JP17594297 A JP 17594297A JP H1126849 A JPH1126849 A JP H1126849A
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JP9175942A
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Hitoshi Uno
均 宇野
Shinichi Machida
真一 町田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流値が温度に対して大きな変化率をもつ電
流源、またはあるしきい値温度を境に、そのしきい値温
度を超えると電流値の温度に対する変化率が増大する電
流源を提供し、且つ、それら電流源を半導体レーザ駆動
電流源として使用することにより、広い温度範囲におい
て光出力パワーの変動が少ない半導体レーザ駆動回路を
実現する。 【解決手段】 半導体レーザ1を駆動するレーザ駆動電
流源4を、2つの電圧制御電流源41,42と制御電圧発生
源43とで構成し、電圧制御電流源41は温度に対して線形
に電流値が変化し、電圧制御電流源42はあるしきい値温
度よりも低温時にはオフ状態となり、高温時には温度に
対して線形に電流値が変化するように制御電圧発生源43
が2つの電圧制御電流源41,42に制御電圧を出力するよ
うにする。これによって、広い温度範囲において半導体
レーザの温度特性が補償でき、光出力パワーの変動が少
ない半導体レーザ駆動回路が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信装置に用い
られる半導体レーザ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光加入者通信システムの導入において
は、機器の低コスト化、低消費電力化が不可欠である。
光部品点数を削減することができればシステムの低コス
ト化に有効である。
【0003】光送信器に用いられる半導体レーザは、光
出力パワーの温度変化が大きい。図10は、温度をパラメ
ータとした場合の半導体レーザのレーザ駆動電流Id対
光出力パワーPo特性の一例を示したものである。レー
ザ駆動電流Idが一定であると、温度が上昇するに従っ
て、光出力パワーPoが減少することがわかる。図10
を、光出力パワー一定の条件で、温度T対レーザ駆動電
流Idのグラフに変換した一例が図11である。0度にお
いて、光出力パワー20mWを得るために必要な駆動電流
Idは35mA程度であるのに対して、80度では、その2倍
以上の95mA程度のレーザ駆動電流Idが必要となること
がわかる。
【0004】図12は、従来の半導体レーザ駆動回路のブ
ロック図を示す。図12に示すように半導体レーザ1と、
半導体レーザを駆動するためのレーザ駆動電流源3と、
入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに流れる
駆動電流をオンオフするカレントスイッチ2とから構成
される。
【0005】半導体レーザの駆動電流対光出力パワー特
性の温度変化を補償する方式として、フォトダイオード
によって光出力パワーをモニターし、光出力パワーが常
に一定になるようにレーザ駆動電流Idを自動調整する
フィードバック系制御が広く用いられているが、感温素
子を用いてレーザ駆動電流Idに温度特性を持たせ、図1
1に示した半導体レーザの温度対駆動電流特性にレーザ
駆動電流Idを近似させることによっても、かなりの温
度補償効果が期待できる。この方式によれば、光パワー
モニター用のフォトダイオードが不要となり、光部品点
数の削減が図れる。
【0006】図13は図12のレーザ駆動電流源3の一例を
示す回路図であり、これはダイオードの順電圧の温度変
化を用いて、温度に対して電流値を変化させるものであ
る。このレーザ駆動電流源3は電圧制御電流源311と制
御電圧発生源321とでなり、電圧制御電源311は、ベース
に制御電圧Vcが入力され、コレクタから電流Idを引き
抜くトランジスタTr11と、前記トランジスタTr11のエ
ミッタとグランド間に接続される抵抗R11とから構成さ
れる。また、制御電圧発生源321は、固定電圧Vdd1と
グランド間に直列に接続された抵抗R12とn個のダイオ
ードD11〜D1nと、抵抗R13とから構成され、前記抵
抗R13の高電位側を制御電圧出力端子として、前記電圧
制御電流源31に入力するようになっている。このレーザ
駆動電流源3は温度が上昇すると、ダイオードD11〜D
1nの順電圧Vd、及びトランジスタTr11のベース・エ
ミッタ間電圧Vbe11の値が減少し、抵抗R11の両端電圧
Veが上昇することにより、温度の上昇に伴いレーザ駆
動電流Idが増大し、半導体レーザの温度特性を補償す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、光加
入者装置を加入者宅近くの屋外に設置し、光加入者装置
と加入者宅間をメタリック線で接続するようなシステム
が提案されている。このシステムでは、光加入者装置に
直射日光の当たることなども考えられるため、光加入者
装置の動作環境温度範囲を広くとる必要がある。この場
合、従来の技術のような、半導体レーザの特性の温度変
動を線形近似型の電流源を用いて補償する半導体レーザ
駆動回路では、温度に対する電流の変化率を大きくとる
必要がある。
【0008】図14は、図11の温度対レーザ駆動電流特性
を線形近似した場合の傾きを示す図であり、これは半導
体レーザの光出力パワーの最小値を20mWとする場合に
必要となる駆動電流の変化率を、使用温度範囲を変えて
算出したものである。使用する温度Tの範囲が0度〜65
度の場合の変化率は0.47mA/℃であるのに対して、−2
0度〜85度の場合の変化率は0.7mA/℃必要である。
【0009】しかしながら、前述した従来の電流源で
は、Vdd1が+3.3V程度の低電圧であり、且つVdd1
の変動による光出力パワーの変動を小さく抑える必要が
ある場合には、十分に大きな電流変化率を得ることがで
きないという課題がある。前記図13のレーザ駆動電流源
3の回路において、レーザ駆動電流Idは、(数1)によ
り与えられる。
【0010】
【数1】
【0011】抵抗値の温度変動を無視すると、レーザ駆
動電流Idの温度に対する変化率は(数2)により与えら
れる。
【0012】
【数2】
【0013】図13において、固定電圧Vdd1の変動は、
そのまま抵抗R11の両端電圧Veの変動となるため、Vd
d1の変動によるレーザ駆動電流Idの変動を小さく抑え
るためには、Veの設定値をできるだけ大きくする必要
があるが、+3.3V程度の低電圧で回路を駆動すること
を考えると、Veの設定値は最大でも+0.5V程度までし
か上げることができない。また、使用するダイオードの
個数は3個が限度である。Vdd1を+3.3V、室温にお
けるVeを+0.5V、ダイオードの個数を3個(n=3)と
し、室温におけるレーザ駆動電流Idを図14のA点から6
5mA、室温におけるベース・エミッタ間電圧Vbe11を+
0.7V、室温における順電圧Vdを+0.6V、dVd/dT
=dVbe11/dTという条件において上記dId/dT
を算出すると、(数3)のとおりとなる。
【0014】
【数3】
【0015】ここで、dVd/dTはダイオードに流れ
る電流が一定であれば−2mV程度であるため、dId/
dT=0.68mA/℃となり、先程の0.7mA/℃にほぼ近
い値となるが、実際には、図13のレーザ駆動電流源回路
ではダイオードD11〜D1nに流れる電流値が温度の上
昇に伴い増加するため、0.68mA/℃よりもdId/dT
は小さくなり、0.7mA/℃との差が大きくなる。
【0016】また、従来のような線形近似型のレーザ駆
動電流源を半導体レーザ駆動電流源に使用した場合、図
14からわかるように、−20度〜85度のような広い動作範
囲では、近似が荒くなり、光出力パワーの一定値からの
ズレが大きくなってしまうという課題もある。
【0017】本発明は上記従来の課題を解決し、電流値
が温度に対して大きな変化率をもつ電流源、またはある
しきい値温度を境に、そのしきい値温度を超えると電流
値の温度に対する変化率が増大する電流源を提供し、且
つ、それら電流源を半導体レーザ駆動電流源として使用
することにより、広い温度範囲において光出力パワーの
変動が少ない半導体レーザ駆動回路を実現することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電流源の基本構成は、ベースに制御電圧が
入力され、コレクタから電流を引き抜くトランジスタ
と、前記トランジスタのエミッタとグランドの間に接続
された抵抗とからなる電圧制御電流源と、固定の入力電
位が与えられ、抵抗によってバイアスされたエミッタホ
ロワ回路において、トランジスタのエミッタとバイアス
抵抗の間にダイオードを挿入した制御電圧発生源とから
なり、前記制御電圧発生源のバイアス抵抗の高電位側を
前記電圧制御電流源のトランジスタのベースに接続した
ものである。
【0019】また半導体レーザ駆動回路の基本構成は、
半導体レーザと、半導体レーザを駆動するための電流源
と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに流
れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチからな
り、レーザ駆動用の電流源に前記電流源を使用したもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
ベースに制御電圧が入力され、コレクタから電流を引き
抜くトランジスタと、前記トランジスタのエミッタとグ
ランドの間に接続された抵抗とからなる電圧制御電流源
と、固定の入力電位が与えられ、抵抗によってバイアス
されたエミッタホロワ回路において、トランジスタのエ
ミッタとバイアス抵抗の間にダイオードを挿入した制御
電圧発生源とからなり、前記制御電圧発生源のバイアス
抵抗の高電位側を前記電圧制御電流源のトランジスタの
ベースに接続した電流源であり、従来の半導体レーザ駆
動電流源と比較して、温度に対する電流値の変化率を大
きくできるという作用を有する。
【0021】また、本発明の請求項2記載の発明は、半
導体レーザと、半導体レーザを駆動するための電流源
と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに流
れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチとからな
る半導体レーザ駆動回路において、前記レーザ駆動用の
電流源に請求項1記載の電流源を使用した半導体レーザ
駆動回路であり、従来の半導体レーザ駆動電流源を用い
た半導体レーザ駆動回路と比較して、より広い温度範囲
において光出力パワーの変動を小さく抑えることができ
るという作用を有する。
【0022】また、本発明の請求項3記載の発明は、ベ
ースに制御電圧が入力され、コレクタから電流を引き抜
くトランジスタと、前記トランジスタのエミッタとグラ
ンドの間に接続された抵抗とからなる電圧制御電流源
と、固定の入力電位が与えられ、定電流源によってバイ
アスされたエミッタホロワ回路において、トランジスタ
のエミッタとバイアス用定電流源の間にダイオードを挿
入した制御電圧発生源とからなり、前記制御電圧発生源
の定電流源の高電位側を前記電圧制御電流源のトランジ
スタのベースに接続した電流源であり、請求項1記載の
電流源と比較して、温度に対する電流値の変化率を更に
大きくできるという作用を有する。
【0023】また、本発明の請求項4記載の発明は、半
導体レーザと、半導体レーザを駆動するための電流源
と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに流
れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチとからな
る半導体レーザ駆動回路において、前記レーザ駆動用の
電流源に請求項3記載の電流源を使用した半導体レーザ
駆動回路であり、請求項1記載の電流源を用いた請求項
2記載の半導体レーザ駆動回路と比較して、より広い温
度範囲において光出力パワーの変動を小さく抑えること
ができるという作用を有する。
【0024】また、本発明の請求項5記載の発明は、半
導体レーザと、半導体レーザを駆動するための2つの電
流源と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザ
に流れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチとか
らなる半導体レーザ駆動回路において、前記レーザ駆動
用の2つの電流源に、請求項1または3記載の電流源と
を任意の2つの組み合わせで使用した半導体レーザ駆動
回路であり、一方の電流源を、あるしきい値温度よりも
低温時にはオフ状態となり、高温時には温度に対して線
形に電流値が変化するようにしたことにより、請求項2
または4記載の半導体レーザ駆動回路と比較して、更に
光出力パワーの変動の少ない半導体レーザ駆動回路を実
現できるという作用を有する。
【0025】また、本発明の請求項6記載の発明は、請
求項3記載の制御電圧発生源において、エミッタホロワ
回路のバイアス用定電流源の高電位側に抵抗を挿入し、
前記抵抗の両端を制御電圧出力端子とした制御電圧発生
源と、ベースに制御電圧が入力され、コレクタから電流
を引き抜くトランジスタと、前記トランジスタのエミッ
タとグランドの間に接続された抵抗とからなる2つの電
圧制御電流源から構成され、前記2つの電圧制御電流源
のトランジスタのベースを前記制御電圧発生源の2つの
制御電圧出力端子に接続した電流源であり、一方の電圧
制御電流源は温度に対して線形に電流値が変化し、もう
一方の電圧制御電流源は、あるしきい値温度よりも低温
時にはオフ状態となり、高温時には温度に対して線形に
電流値が変化するようにしたことにより、回路全体の特
性としては、しきい値温度を境に、その温度を超えると
電流の温度に対する変化率が増大する電流源を実現でき
るという作用を有する。
【0026】また、本発明の請求項7記載の発明は、半
導体レーザと、半導体レーザを駆動するための電流源
と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに流
れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチとからな
る半導体レーザ駆動回路において、前記レーザ駆動用の
電流源に請求項6記載の電流源を使用した半導体レーザ
駆動回路であり、請求項5記載の半導体レーザ駆動回路
よりも少ない部品点数と消費電力で請求項5記載の半導
体レーザ駆動回路と同様の効果を実現できるという作用
を有する。
【0027】以下、本発明の各実施の形態について、図
を用いて説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における線形近似型レーザ駆動電流源の回路図であ
る。図1において、電圧制御電流源312は、制御電圧Vc
によってレーザ駆動電流Idを変化させるもので、ベー
スに制御電圧Vcが入力され、コレクタから電流Idを引
き抜くトランジスタTr21と、そのトランジスタTr21の
エミッタとグランド間に接続される抵抗R21とから構成
される。
【0029】また、制御電圧発生源322は、電圧制御電
流源312のレーザ駆動電流Idの制御電圧Vcを発生する
回路であり、トランジスタTr22のベースを入力端子と
して、この入力端子に抵抗R23と抵抗R24の分圧回路に
よって固定電位が与えられ、バイアス抵抗R22によって
バイアスされたエミッタホロワ回路が基本構成となって
おり、トランジスタTr22のエミッタとバイアス抵抗R2
2の間にダイオードD21〜D2nを挿入して、バイアス抵
抗R22の高電位側を前記電圧制御電流源312の制御電圧
Vcの出力端子とした構成になっている。
【0030】以上のように構成されたレーザ駆動電流源
について、その動作を説明する。温度が上昇すると、ダ
イオードD21〜D2nの順電圧Vd、及びトランジスタT
r21のベース・エミッタ間電圧Vbe21、トランジスタTr
22のベース・エミッタ間電圧Vbe22の値が減少し、抵抗
R21の両端電圧Veが上昇する。
【0031】図1の回路において、レーザ駆動電流Id
は、(数4)により与えられる。
【0032】
【数4】
【0033】よって、抵抗値の温度変動を無視すると、
レーザ駆動電流Idの温度に対する変化率は(数5)によ
り与えられる。
【0034】
【数5】
【0035】固定電圧Vddを+3.3V、室温における抵
抗R21の両端電圧Veを+0.5V、ダイオードの個数を2
個(n=2)とし、室温におけるレーザ駆動電流Idを65
mA、室温におけるVbe21、Vbe22を+0.7V、室温にお
ける順電圧Vdを+0.6V、dVd/dT=dVbe21/d
T=dVbe22/dTという条件において上記dId/d
Tを算出すると、(数6)のとおりとなる。
【0036】
【数6】
【0037】よって、本発明の実施の形態1によれば、
図13に示した従来の電流源の(数3)と上記(数6)を比較
してみればわかるように、温度に対する電流の変化率を
大きくすることができる。
【0038】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2における半導体レーザ駆動回路の回路図であり、半
導体レーザ1と、半導体レーザを駆動するためのレーザ
駆動電流源3と、入力データパルスの論理に応じて半導
体レーザに流れる駆動電流をオンオフするカレントスイ
ッチ2とから構成される。半導体レーザ駆動電流源3は
図1に示した実施の形態1の電流源と同様の構成であ
る。温度が上昇し、半導体レーザの特性が変化しても、
レーザ駆動電流Idがそれを補償するように追従して変
化する。
【0039】本発明の実施の形態2によれば、前記図13
に示した従来の電流源を用いる場合と比較して、温度に
対するレーザ駆動電流Idの変化率が大きくできるた
め、より広い温度範囲において半導体レーザの特性温度
変化を補償することが可能である。
【0040】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3における線形近似型レーザ駆動電流源の回路図であ
る。図3において、電圧制御電流源313は、制御電圧Vc
によってレーザ駆動電流Idを変化させるもので、ベー
スに制御電圧Vcが入力され、コレクタからレーザ駆動
電流Idを引き抜くトランジスタTr31と、そのトランジ
スタTr31のエミッタとグランド間に接続される抵抗R3
1とから構成される。
【0041】また、制御電圧発生源323は、電圧制御電
流源313のレーザ駆動電流Idの制御電圧Vcを発生する
回路であり、トランジスタTr32のベースを入力端子と
して、この入力端子に抵抗R32と抵抗R33の分圧回路に
よって固定電位が与えられ、抵抗R34とトランジスタT
r33,Tr34から構成される定電流源によってバイアスさ
れたエミッタホロワ回路が基本構成となっており、トラ
ンジスタTr32のエミッタとバイアス電流源の間にダイ
オードD31〜D3nを挿入して、バイアス電流源の高電
位側を前記電圧制御電流源313の制御電圧Vcの出力端子
とした構成になっている。
【0042】以上のように構成されたレーザ駆動電流源
では、温度が上昇すると、ダイオードD31〜D3nの順
電圧Vd、及びトランジスタTr31のベース・エミッタ間
電圧Vbe31、トランジスタTr32のベース・エミッタ間
電圧Vbe32の値が減少し、抵抗R31の両端電圧Veが上
昇することにより、レーザ駆動電流Idが増加する。
【0043】図8は本発明の実施の形態3における温度
をパラメータとしたダイオードの順電圧対順電流特性の
一例を示す。順電流(縦軸)が1mAで固定され、温度が2
5℃から100℃に上昇した場合には、状態は図中a点から
b点に移動し、順電圧V(横軸)の変化は約0.15V得られ
るが、電流が1mAから2mAに変化すると、状態は図中
a点からc点に移動するため、順電圧Vの変化は約0.10
V程度しか得られない。図1に示した本発明の実施の形
態1の電流源では、温度が上昇するとダイオードD21〜
D2nに流れる電流の量が上昇してしまうのに対して、
図3の実施の形態3のレーザ駆動電流源では、ダイオー
ドD31〜D3nに流れる電流の量がほぼ一定に保たれる
ため、実施の形態3のレーザ駆動電流源では、実施の形
態1のレーザ駆動電流源よりも更に温度に対する電流値
の変化率を大きくすることができる。
【0044】(実施の形態4)図4は本発明の実施の形
態4における半導体レーザ駆動回路の回路図であり、半
導体レーザ1と、半導体レーザを駆動するためのレーザ
駆動電流源3と、入力データパルスの論理に応じて半導
体レーザに流れる駆動電流をオンオフするカレントスイ
ッチ2とから構成される。半導体レーザ駆動電流源3は
図3に示した実施の形態3の電流源と同様の構成であ
る。温度が上昇し、半導体レーザの特性が変化しても、
レーザ駆動電流Idがそれを補償するように追従して変
化する。
【0045】本発明の実施の形態4によれば、図1に示
した実施の形態1のレーザ駆動電流源を用いた実施の形
態2の半導体レーザ駆動回路と比較して、温度に対する
レーザ駆動電流Idの変化率が大きいため、更に広い温
度範囲において半導体レーザの特性温度変化を補償する
ことが可能である。
【0046】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5における半導体レーザ駆動回路の回路図であり、半
導体レーザ1と、半導体レーザを駆動するための2つの
レーザ駆動電流源3a,3bと、入力データパルスの論理
に応じて半導体レーザに流れる駆動電流をオンオフする
カレントスイッチ2とから構成される。
【0047】2つのレーザ駆動電流源3a,3bに、図1
記載の本発明の実施の形態1の電流源と図3記載の本発
明の実施の形態3の電流源を任意の組み合わせで使用
し、一方の電流源の制御電圧Vcを、ある一定の温度以
下では電圧制御電流源に使われているトランジスタがカ
ットオフするようにしたことによって、トータルのレー
ザ駆動電流Idを設定温度を境にして、その設定温度を
超えると温度に対する電流値の変化率が増大するように
構成している。これにより、電流源を1つだけ用いた線
形近似型の半導体レーザ駆動回路と比較して、更に光出
力パワーの変動の少ない半導体レーザ駆動回路を実現す
ることができる。
【0048】図9はレーザ駆動電流Idの温度変化特性
の一例を示すグラフ図である。図9の例では、一方の電
流源によって一定傾斜の電流Iaが与えられ、もう一方
の電流源が50℃をしきい値温度として、50℃を超える
と、一定傾斜の電流Ibが与えられている。よって、ト
ータルのレーザ駆動電流Idが50℃を境にして、50℃を
超えると温度に対する電流値の変化率が増大することに
なる。従って、図中に実線で示した半導体レーザの温度
特性を単純な線形近似する場合と比較して、より正確に
近似することが可能となり、図2記載の本発明の実施の
形態2の半導体レーザ駆動回路や図4記載の本発明の実
施の形態4の半導体レーザ駆動回路よりも、更に光出力
パワーの変動を小さく抑えることが可能となる。
【0049】(実施の形態6)図6は本発明の実施の形
態6における区間線形近似型レーザ駆動電流源の回路図
である。図6において、電圧制御電流源41は、制御電圧
Vc1によって電流Iaを変化させるもので、ベースに制
御電圧Vc1が入力され、コレクタから電流Iaを引き抜
くトランジスタTr41と、そのトランジスタTr41のエミ
ッタとグランド間に接続される抵抗R41とから構成され
る。
【0050】また、電圧制御電流源42は、制御電圧Vc
2によって電流Ibを変化させるもので、ベースに制御
電圧Vc2が入力され、コレクタから電流Ibを引き抜く
トランジスタTr42と、そのトランジスタTr42のエミッ
タとグランド間に接続される抵抗R42とから構成され
る。
【0051】また、制御電圧発生源43は、2つの電圧制
御電流源41,42の電流Ia,Ibの制御電圧Vc1,Vc2
を発生する回路であり、トランジスタTr43のベースを
入力端子として、この入力端子に抵抗R44と抵抗R45の
分圧回路によって固定電位が与えられ、抵抗R46とトラ
ンジスタTr44,Tr45から構成される定電流源によって
バイアスされたエミッタホロワ回路が基本構成となって
おり、トランジスタTr43のエミッタとバイアス電流源
の間にダイオードD41〜D4nと抵抗R43を挿入して、
抵抗R43の高電位側を電圧制御電流源41の制御電圧Vc
1の出力端子とし、抵抗R43の低電位側を電圧制御電流
源42の制御電圧Vc2の出力端子とした構成になってい
る。
【0052】以上のように構成された電流源では、温度
が上昇すると、ダイオードD41〜D4nの順電圧Vd、及
びトランジスタTr41,Tr42のベース・エミッタ間電圧
Vbe41,Vbe42、トランジスタTr43のベース・エミッ
タ間電圧Vbe43の値が減少し、抵抗R41,R42の両端電
圧Ve1、Ve2が上昇する。電圧制御電流源42の制御電
圧Vc2を、ある一定の温度以下ではトランジスタTr42
がカットオフするようにしたことによって、トータルの
レーザ駆動電流Idを設定温度を境にして、その設定温
度を超えると温度に対する電流値の変化率が増大するよ
うにできる。
【0053】本発明の実施の形態6の電流源によれば、
実施の形態5で2つの電流源を用いて実現していた図9
のレーザ駆動電流Idような特性を持った電流源が、よ
り少ない部品点数と消費電力により実現することが可能
である。
【0054】(実施の形態7)図7は本発明の実施の形
態7における半導体レーザ駆動回路の回路図であり、半
導体レーザ1と、半導体レーザを駆動するための電流源
4と、入力データパルスの論理に応じて半導体レーザに
流れる駆動電流をオンオフするカレントスイッチ2とか
ら構成される。半導体レーザ駆動電流源4は図6に示し
た実施の形態6の電流源と同様の構成である。温度が上
昇し、半導体レーザの特性が変化しても、駆動電流Id
がそれを補償するように追従して変化する。
【0055】本発明の実施の形態7によれば、図5記載
の実施の形態5の半導体レーザ駆動回路と同様に、図2
記載の本発明の実施の形態2の半導体レーザ駆動回路や
図4記載の本発明の実施の形態4の半導体レーザ駆動回
路よりも半導体レーザの温度特性をより正確に補償する
ことが可能となり、実施の形態2や実施の形態4の半導
体レーザ駆動回路よりも、更に光出力パワーの変動を小
さく抑えることが可能である。また、本発明の実施の形
態5と比較して、同様の特性をより少ない部品点数と消
費電力により実現することが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、温
度に対する電流値の変化率を大きくできる電流源を実現
し、この電流源を半導体レーザ駆動電流源として用いる
ことにより、半導体レーザ駆動回路を広い温度範囲にお
いて使用可能にできるという効果が得られる。
【0057】また更に、あるしきい値温度を境に、しき
い値温度を超えると温度に対する電流値の変化率が増大
するような電流源を実現し、この電流源を半導体レーザ
駆動電流源として用いることにより、線形近似型の半導
体レーザ駆動回路よりも更に光出力パワーの変動の少な
い半導体レーザ駆動回路を実現できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における線形近似型レー
ザ駆動電流源の回路図である。
【図2】本発明の実施の形態2における半導体レーザ駆
動回路の回路図である。
【図3】本発明の実施の形態3における線形近似型レー
ザ駆動電流源の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態4における半導体レーザ駆
動回路の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態5における半導体レーザ駆
動回路の回路図である。
【図6】本発明の実施の形態6における区間線形近似型
レーザ駆動電流源の回路図である。
【図7】本発明の実施の形態7における半導体レーザ駆
動回路の回路図である。
【図8】本発明の実施の形態3における温度をパラメー
タとしたダイオードの順電圧対順電流特性の一例図であ
る。
【図9】本発明の実施の形態5における温度対レーザ駆
動電流の特性の一例を示すグラフである。
【図10】温度をパラメータとした半導体レーザの駆動
電流対光出力パワー特性の一例図である。
【図11】光出力パワーをパラメータとした半導体レー
ザの温度対駆動電流特性の一例図である。
【図12】従来の半導体レーザ駆動回路のブロック図で
ある。
【図13】図12のレーザ駆動電流源の一例を示す回路図
である。
【図14】図11の温度対レーザ駆動電流特性を線形近似
した場合の傾きを示す図である。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、 2…カレントスイッチ、 3,3
a,3b,4…レーザ駆動電流源、 31,311〜313,41,
42…電圧制御電流源、 32,321〜323,43…制御電圧発
生源、 D11〜D1n,D21〜D2n,D31〜D3n,D4
1〜D4n…ダイオード、 Ia,Ib,Id…レーザ駆動
電流、 Po…光出力パワー、 R11〜R13,R21〜R2
4,R31〜R34,R41〜R46…抵抗、 T…温度、 Tr
11,Tr21,Tr22,Tr31〜Tr34,Tr41〜Tr45…トラ
ンジスタ、 Vbe11,Vbe21,Vbe22,Vbe31,Vbe3
2,Vbe41〜Vbe43…ベース・エミッタ間電圧、 Vc,
Vc1,Vc2…電流制御電圧、 Vd…ダイオード順電
圧、 Vdd1,Vdd2…固定電圧源、 Ve,Ve1,V
e2…抵抗端子間電圧。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに制御電圧が入力され、コレクタ
    から電流を引き抜くトランジスタと、前記トランジスタ
    のエミッタとグランドの間に接続された抵抗とからなる
    電圧制御電流源と、固定の入力電位が与えられ、抵抗に
    よってバイアスされたエミッタホロワ回路において、ト
    ランジスタのエミッタとバイアス抵抗の間にダイオード
    を挿入した制御電圧発生源とからなり、前記制御電圧発
    生源のバイアス抵抗の高電位側を前記電圧制御電流源の
    トランジスタのベースに接続したことを特徴とする電流
    源。
  2. 【請求項2】 半導体レーザと、半導体レーザを駆動す
    るための電流源と、入力データパルスの論理に応じて半
    導体レーザに流れる駆動電流をオンオフするカレントス
    イッチとからなる半導体レーザ駆動回路において、前記
    レーザ駆動用の電流源に請求項1記載の電流源を使用し
    たことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
  3. 【請求項3】 ベースに制御電圧が入力され、コレクタ
    から電流を引き抜くトランジスタと、前記トランジスタ
    のエミッタとグランドの間に接続された抵抗とからなる
    電圧制御電流源と、固定の入力電位が与えられ、定電流
    源によってバイアスされたエミッタホロワ回路におい
    て、トランジスタのエミッタとバイアス用定電流源の間
    にダイオードを挿入した制御電圧発生源とからなり、前
    記制御電圧発生源の定電流源の高電位側を前記電圧制御
    電流源のトランジスタのベースに接続したことを特徴と
    する電流源。
  4. 【請求項4】半導体レーザと、半導体レーザを駆動する
    ための電流源と、入力データパルスの論理に応じて半導
    体レーザに流れる駆動電流をオンオフするカレントスイ
    ッチとからなる半導体レーザ駆動回路において、前記レ
    ーザ駆動用の電流源に請求項3記載の電流源を使用した
    ことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
  5. 【請求項5】 半導体レーザと、前記半導体レーザを駆
    動するための2つの電流源と、入力データパルスの論理
    に応じて半導体レーザに流れる駆動電流をオンオフする
    カレントスイッチとからなる半導体レーザ駆動回路にお
    いて、前記レーザ駆動用の2つの電流源に、請求項1ま
    たは3記載の電流源を任意の2つの組み合わせで使用し
    たことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の制御電圧発生源におい
    て、エミッタホロワ回路のバイアス用定電流源の高電位
    側に抵抗を挿入し、前記抵抗の両端を制御電圧出力端子
    とした制御電圧発生源と、ベースに制御電圧が入力さ
    れ、コレクタから電流を引き抜くトランジスタと、前記
    トランジスタのエミッタとグランドの間に接続された抵
    抗とからなる2つの電圧制御電流源とから構成され、前
    記2つの電圧制御電流源のトランジスタのベースを前記
    制御電圧発生源の2つの制御電圧出力端子に接続したこ
    とを特徴とする電流源。
  7. 【請求項7】 半導体レーザと、半導体レーザを駆動す
    るための電流源と、入力データパルスの論理に応じて半
    導体レーザに流れる駆動電流をオンオフするカレントス
    イッチとからなる半導体レーザ駆動回路において、前記
    レーザ駆動用の電流源に請求項6記載の電流源を使用し
    たことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
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