JPH11268555A - インストルメントパネル - Google Patents

インストルメントパネル

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JPH11268555A
JPH11268555A JP10092844A JP9284498A JPH11268555A JP H11268555 A JPH11268555 A JP H11268555A JP 10092844 A JP10092844 A JP 10092844A JP 9284498 A JP9284498 A JP 9284498A JP H11268555 A JPH11268555 A JP H11268555A
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JP
Japan
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air
duct
instrument panel
panel
passenger compartment
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Application number
JP10092844A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製作コストの低減を図り、容易なリサイクル
を可能とする。 【解決手段】 インストルメントパネル10は、開口状
の部材取付部26を開設したパネル本体12と、この部
材取付部26に乗員室18の側から取付け可能で空気流
通空間を画成した中空構造のカバーダクト部材13とか
らなる。前記カバーダクト部材16は、空気吹出部40
が配設されると共に空調機器15の空気ダクト27に臨
む空気流入口33を備える。これにより、カバーダクト
部材13を部材取付部26に取付けることで空気流入口
33が空気ダクト27に連結され、空調機器15から送
出された調温空気がカバーダクト部材13の空気流通空
間を介して空気吹出部40から乗員室18へ吹出す。な
お、パネル本体12,カバーダクト部材13,空気吹出部
40等は同一系統の樹脂素材で成形され、容易なリサイ
クルが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルに関し、更に詳細には、構造の簡素化および組
立の合理化を図ると共に、容易なリサイクルを可能とし
たインストルメントパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等における乗員室内の前方には、
所要形状に成形されて車幅方向に延在し、各種車載機
器,機材の設置用基体として機能するインストルメント
パネルが設けられている。例えば一般的なインストルメ
ントパネルでは、スピードメータやタコメータその他警
告灯等を備えた計器盤が運転席からの視認容易な位置に
配設され、各種の小間物や車検証等を収納するグローブ
ボックスが助手席側等に設置されると共に、オーディオ
やエアコンユニットの操作盤等が略中央に位置してい
る。前記エアコンユニットは、インストルメントパネル
に覆蓋された状態で配設されており、前記操作盤におけ
る適宜のスイッチ操作により調温空気の温度や吹出量を
適宜設定され、冷・暖房を含めた乗員室の総合的な空調
を行ない得るようになっている。そして、前記エアコン
ユニットで所定温度に調節された調温空気は、インスト
ルメントパネルにおける乗員席側を指向した外表面の中
央部や両端近傍等に設けた空気吹出部を介し、該乗員室
内へ吹出すようになっている。
【0003】また近年に至っては、地球環境問題等が大
きくクローズアップされるようになり、インストルメン
トパネルの構成部材は、焼却時にダイオキシン等の有害
物質の発生が懸念される塩化ビニル(PVC)等の素材を
使用せずに、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレ
ン(PP)等のオレフィン系の樹脂素材等を使用するよう
にして、容易なリサイクルを可能とすることが希求され
ている。ここで、現在リサイクルが可能とされるインス
トルメントパネルとしては、その構成から分類すると、
射出成形により成形されたポリプロピレン(PP)樹脂
製のパネル基体のみで形成されるインストルメントパネ
ル、ポリプロピレン樹脂製のパネル基体の外表面にオ
レフィン系樹脂製の表皮材を接着して形成されるインス
トルメントパネル等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した従来
のインストルメントパネルでは、空調関係に係る部品点
数が多いうえに、インストルメントパネルの内側から装
着される部材と該パネルの外側から装着される部材とが
あるため、組付けが面倒でかつ工程数が増えて組付作業
の合理化および製作コストの低減を図り得ない欠点を内
在している。すなわち、エアコンユニットの空気ダクト
に連結される中間ダクトは、パネルの裏側(内側)から取
付けられ、また該中間ダクトの所要位置に連結される各
空気吹出部は、パネルの前面側(外側)から取付けられる
ようになっている。しかも、エアコンユニットから空気
吹出部までの間でダクト同志の連繋部が多いため、これ
ら各連繋部に空気漏洩防止用のウレタン製のシール部材
を装着する必要がある。更に、前記エアコンユニットか
ら送出された調温空気の流通路が複雑に曲折して送風効
率が低下するため、ダクト内の調温空気の流れを解析し
なければならない等の問題も指摘される。
【0005】一方、前述したのタイプのインストルメ
ントパネルでは、樹脂自体が乗員室内に露出して品質,
質感の低下が避られず、一部の低価格車や大衆車にのみ
実施されている現状にある。また前記のタイプのイン
ストルメントパネルでは、予め射出成形されたパネル基
体に別途成形した表皮材を貼着する方法と、成形した表
皮材をセットした成形用金型内に樹脂を射出して該パネ
ル本体の成形と同時に表皮材を接着させる方法とがあ
る。しかるに前者の製造方法では、前もってシボ加工を
施したシート材を雄引き真空成形して前記表皮材を成形
するため、該表皮材の突出部分が引き伸ばされて所謂
「シボ流れ」が発生する問題があった。また後者の製造方
法では、高温の溶融樹脂との直接的な接触による溶融を
防止するため複層(2〜3層)構造の表皮材を使用しなけ
ればならず、コストが高くなってしまう欠点を内在して
いた。しかも、溶融樹脂がかなりの高圧で金型内に射出
されるため、表皮材に形成された「シボ」自体が潰れてし
まう不都合も指摘される。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した欠点に鑑み、これ
を好適に解決するべく提案されたもので、構成部材の部
品点数を減らして組付作業の合理化および製作コストの
低減を図り、また表皮材を配設する構成部材をブロー成
形で製造して該表皮材のシボの潰れを防止すると共に、
更には各構成部材を同一系列の樹脂素材から成形するこ
とで容易なリサイクルを可能としたインストルメントパ
ネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため、本発明に係るインストル
メントパネルは、所要形状に成形されて乗員室の内部前
方で車体に取付けられ、空調機器からの調温空気を空気
ダクトを介して前記乗員室内へ吹出す空気吹出部を備え
たインストルメントパネルにおいて、前記車体への取付
け時に前記空調機器を全体的に覆蓋し、その所要個所に
開口状の部材取付部を開設してなるパネル本体と、前記
部材取付部に前記乗員室の側から取付け可能であって、
内部に空気流通空間を画成した中空構造のカバーダクト
部材とからなり、このカバーダクト部材は乗員室に露出
する側の表面に前記空気吹出部が配設されると共に、前
記部材取付部に取付けた際に前記空気ダクトの開口部に
臨む空気流入口を延出的に備え、前記カバーダクト部材
を前記パネル本体の部材取付部に取付けることで前記空
気流入口が前記空気ダクトの開口部に連結され、前記空
調機器から送出された調温空気が、前記中空構造をなす
カバーダクト部材の空気流通空間を介して前記空気吹出
部より乗員室へ吹出されるよう構成したことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るインストルメ
ントパネルにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。なお説明の便宜上、図1に
おける左側をインストルメントパネルの「左側」、右側を
インストルメントパネルの「右側」とすると共に、同図の
手前側を該インストルメントパネルの「前側」、フロント
ガラス側を「後側」とする。
【0009】
【第1実施例】図1は、本発明の第1実施例に係るイン
ストルメントパネルの概略斜視図であり、この第1実施
例のインストルメントパネル10は、各種搭載機器,機
材等の設置用基体とされるパネル本体12と、このパネ
ル本体12の前面左右に取付けられるカバーダクト部材
13,13とから構成されている。そして、前記パネル
本体12を適宜の固定手段14を利用して乗員室18の
前方の車体に取付けることにより、前記インストルメン
トパネル10は、乗員室18の前方に配設されたエアコ
ンユニット(空調機器)15やリィンフォースバー16に
固定されたエアバッグ17等を全体的に覆蓋するように
なっている(図2参照)。なお前記固定手段14は、前記
パネル本体12と同一系列の樹脂素材で成形される。
【0010】前記パネル本体12は、例えばポリプロピ
レン(PP)等のオレフィン系の樹脂素材により一体成形
され、スピードメータやタコメータおよび警告灯等の各
種計器類を備えた計器盤20を運転席からの視認容易な
上部中央に配設し、各種の小間物や車検証等を収納する
グローブボックス21を助手席側に設置すると共に、オ
ーディオやエアコンユニット15の操作盤22を下部中
央に配設し得るようになっている。また、前記計器盤2
0と操作盤22との間には、カーナビゲーションの地図
情報やカーテレビの映像等を表示するディスプレイ23
が取付けられている。そして上面後方側の端縁部近傍に
は、左右方向(車幅方向)に延在する細長の空気吹出口2
4,24が開設され、前記エアコンユニット15に連通
接続された空気ダクト25から送出される調温空気が、
各空気吹出口24,24を介してフロントガラス19の
内側へ吹出すようになっている(図1,図2参照)。更
に、運転席および助手席を指向した前面部には、前記カ
バーダクト部材13,13を取付けるための部材取付部
26,26が形成されている(図5参照)。
【0011】前記カバーダクト部材13は、前記パネル
本体12と同様にオレフィン系の樹脂素材から成形さ
れ、図3および図4に示すように、内部に空気流通空間
31が画成された薄肉中空構造の中空ケース30として
形成され、前記部材取付部26,26に対して乗員室1
8の側(前面外側)から嵌挿し得る外郭形状に成形されて
いる。また、前記部材取付部26に整合して乗員室18
に露出する側の表面32には、オレフィン系の樹脂素材
から成形される表皮材37が接着されている。この表皮
材37としては、予めシボ加工が施された樹脂製のシー
ト材を真空成形によって所定形状に成形したものや、樹
脂粉末をパウダースラッシュ成形によって所定形状に成
形したもの等が実施される。なおパウダースラッシュ成
形は、極小曲面や複雑な形状に対応し得るのでデザイン
の自由度が高く、またシボの再現性も優れた特徴があ
る。
【0012】また、前記中空ケース30における背面側
の端部には、後方へ延出したダクト状の空気流入口33
が開設され、また前記表面32の左右両側に形成された
開口部34,34には、乗員室18側を指向する空気吹
出部40が配設されている。前記空気流入口33は、前
記中空ケース30を前記部材取付部26に位置決めした
際に、前記エアコンユニット15から乗員室18側へ延
出した空気ダクト27の出口部と好適に連結されるよう
になっている。すなわち、第1実施例のインストルメン
トパネル10におけるカバーダクト部材13は、前記表
面32によってカバー部材として機能すると共に、前記
エアコンユニット15と連結された空気ダクトとしても
機能するようになっており、該ユニット15からの調温
空気は、前記空気流通空間31に流入した後に各空気吹
出部40から乗員室18へ吹出すようになる。なお、空
気ダクト27と空気流入口33との連結部からの空気の
漏洩防止対策として、該空気ダクト27の出口部内縁に
ウレタン製のシール材28が貼着されている。
【0013】前記空気吹出部40は、前記パネル本体1
2や中空ケース30等と同様にオレフィン系の樹脂素材
から成形され、図3および図4に示すように、前記中空
ケース30に形成した各開口部34に整合する外形形状
に成形されて空気吹出口43を開設した化粧枠体41
と、該化粧枠体41における空気吹出口43の後方に取
着されて後方に延出する角筒ダクト44と、この角筒ダ
クト44の前方内部に回動自在に枢支されて調温空気の
吹出し方向を上下,左右に変化し得るグリル45とから
基本的に構成されている。また、前記角筒ダクト44の
後方内部には風量調整用のダンパ46が回動自在に枢支
され、前記化粧枠体41の前面下部に突出したダイヤル
47の回動操作によるリンク作用下に姿勢変位して、前
記角筒ダクト44を通過する空気の流量が調節されるよ
うになっている。このように構成された空気吹出部40
は、前記開口部34を介して中空ケース30の外側から
前向きに嵌挿して、該開口部34に化粧枠体41を嵌合
させることにより、前記角筒ダクト44が空気流通空間
31に臨んだ状態で該中空ケース30に取付けられるよ
うになっている。
【0014】また、インストルメントパネル10の左右
両端に位置する空気吹出部40,40では、前記化粧枠
体41において、前記空気吹出口43の上方にサイドデ
フロスタ用の空気吹出口42が別途形成され(図3参
照)、該空気吹出口42から吹出した調温空気は、フロ
ントドアに配設されたサイドガラス(図示せず)内側に吹
付けられるようになる。なお前記空気吹出口42の後方
には、前記角筒ダクト44とは別のダクト48が取着さ
れていると共に、該ダクト48内には前記ダンパ46と
非連動的に制御される流量調節用のダンパ(図示せず)が
別途配設され、前記空気吹出口42からの調温空気の吹
出量を単独的に調節し得るようになっている。
【0015】前述のように構成された中空ケース30
は、例えばブロー成形により前記空気流通空間31を画
成した中空構造に一体成形される。また前記表皮材37
は、前記中空ケース30の成形に先立って成形用金型内
の所定位置にセットしておくことで、該中空ケース30
の成形と同時に該ケース30の前記表面32に設けられ
る。すなわち、表皮材37をセットした状態でブロー成
形を開始すると、所定のブロー圧力が付加されて膨張す
る高温樹脂素材が表皮材37の裏面に密着し、成形完了
時には前記表面32部位に該表皮材37が融着されるに
至る。また、前記表皮材37を成形される中空ケース3
0に貼着する場合には、該表皮材37を成形用金型にセ
ットするに際し、裏面(接着予定面)に所定の接着剤を予
め塗布しておく。なお、ブロー成形に際して溶融樹脂に
加えられるブロー圧は、射出成形に際して溶融樹脂に加
えられる射出圧と比較して相当に小さいから、このブロ
ー成形により表皮材37に形成された「シボ」が潰れるこ
とはない。
【0016】前述のように構成された各カバーダクト部
材13,13は、適宜の係止手段を利用して前記パネル
本体12の部材取付部26,26に取付けられる。すな
わち、各部材取付部26,26の上端縁部および下端縁
部には、図2〜図5に示すように、前方側に開口した係
止孔51を有する係合受部材50が、該パネル本体12
と一体的に形成されている。またカバーダクト部材13
の背面上縁および下縁には、適宜弾性変形する係止具5
4を備えて後方側へ突出する係合棒53を有する係合突
部材52が、該カバーダクト部材13に取着されてい
る。従って、部材取付部26に対してカバーダクト部材
13を前面外側から位置決めする際に、各係合突部材5
2と対応の係合受部材50とを整合させた状態でカバー
ダクト部材13をパネル本体12側へ押圧することによ
り、係止孔51へ係合棒53が突入すると共に係止具5
4が係止されて各係合受部材50と各係合突部材52と
が係合されるに至り、該カバーダクト部材13がパネル
本体12に容易な分離が不能に取付けられる。なお、前
記係合受部材50と係合突部材52の係合棒53および
係止具54は、前記パネル本体12および中空ケース3
0と同様にオレフィン系の樹脂素材から成形され、該係
合棒53は前記中空ケース30の成形に先立ち、前記表
皮材37と同様に前記金型内の所定位置にセットして、
該中空ケース30の成形時に固着される。
【0017】
【第1実施例の作用】次に、前述のように構成された第
1実施例に係るインストルメントパネルの作用につき説
明する。
【0018】パネル本体12は、前述したように、オレ
フィン系の樹脂素材から一体成形される。そして、前記
エアコンユニット15やエアバッグ17等を全体的に覆
蓋した状態で、固定手段14を利用して乗員室18の前
方の車体に取付けられ、計器盤20,グローブボックス
21,操作盤22およびディスプレイ23等が、所定位
置に取付けられる。なお、パネル本体12が車体に取付
けられた状態においては、前記エアコンユニット15の
空気ダクト27,27が、該パネル本体12の各部材取
付部26,26に臨んでいる(図5参照)。
【0019】またカバーダクト部材13は、前述したよ
うに、オレフィン系の樹脂素材をブロー成形して一体成
形され、中空ケース30のブロー成形と同時に、表面3
2に表皮材37を接着すると共に背面上縁および下縁に
各係合突部材52を固着する。そして、このようにブロ
ー成形された中空ケース30の開口部34,34に対し
て別工程で組立てられた空気吹出部40,40を前向き
に挿入し、該開口部34と化粧枠体41とを整合させて
組付ける。このようにカバーダクト部材13は、空気吹
出部40,40を予め組付けたユニット部材として形成
される。
【0020】ユニット化された前記カバーダクト部材1
3は、車体に取付けられた前記パネル本体12の各部材
取付部26,26に対し、該パネル本体12の前面外側
から取付けられる。すなわち、カバーダクト部材13の
各係合突部材52をパネル本体12の各係合受部材50
に整合させ、この状態でカバーダクト部材13をパネル
本体12側へ押圧することにより、該カバーダクト部材
13がパネル本体12に対して容易な分離が不能に取付
けられる。なお、各カバーダクト部材13,13を対応
の部材取付部26,26に取付けるに際し、背面側の空
気流入口33が該部材取付部26に臨んでいるエアコン
ユニット15の前記空気ダクト27の出口部に整合し、
両者33,27は自動的に連通接続される(図3および図
4参照)。また、カバーダクト部材13に接着された表
皮材37が乗員室18側へ露出するようになり、インス
トルメントパネル10の質感の向上が図られる(図1参
照)。
【0021】そして、前記操作盤22において所要の空
調制御を行なうことにより、前記エアコンユニット15
の運転が開始される。これによりエアコンユニット15
で所定温度に調節された調温空気は、空気ダクト27へ
送出された後に空気流入口33を介してカバーダクト部
材13の空気流通空間31内に流入し、各空気吹出部4
0の空気吹出口43から乗員室18内に吹出すようにな
る。また、インストルメントパネル10の左右両端に位
置した空気吹出部40,40では、空気吹出口42から
吹出した調温空気が、サイドガラスの内側に向けて吹出
すようになる。なお、空気吹出口43からの調温空気
は、前記ダイヤル47の回動操作によりその吹出量が調
節され、また前記グリル45の回動操作により吹出し方
向が調節される。また、エアコンユニット15から前記
空気ダクト25へ送出された調温空気は、空気吹出口2
4を介してフロントガラス19の内側へ吹出す。
【0022】前述したように、第1実施例に係るインス
トルメントパネル10では、車体に取付けられたパネル
本体12に対し、空気吹出部40,40を組付けてユニ
ット化したカバーダクト部材13を乗員室18側から整
合・押圧して取付けるだけで、エアコンユニット15の
空気ダクト27と該空気吹出部40とが連通接続される
ようになり、空調関係に係る部品点数の減少による製作
コストの低減が図られると共に、組付作業の簡素化およ
び合理化をも図り得る。また、エアコンユニット15か
ら空気吹出部40までの通風経路がシンプルに構成され
るので調温空気の流れを解析する必要がなく、また送風
効率の低下を最小限に抑え得る。
【0023】更に第1実施例のインストルメントパネル
10では、パネル本体12、カバーダクト部材13を構
成する中空ケース30,表皮材37および各係合突部材
52等が、全てオレフィン系の樹脂素材から成形されて
いる。すなわち、インストルメントパネル10の全ての
構成部材が、同一系列の樹脂素材から形成されているの
で、廃棄処理時に各構成部材を分解して材質毎に仕分け
る分別作業が殆ど必要なくなり、容易なリサイクルが可
能となると共に廃棄作業の合理化を図り得る。
【0024】
【第2実施例】図6は、本発明の第2実施例に係るイン
ストルメントパネルの概略斜視図であり、第2実施例の
インストルメントパネル11は、各種搭載機器,機材の
設置基体とされるパネル本体12と、このパネル本体1
2の前面に配設される単一横長のカバーダクト部材13
とから構成されている。すなわち、第2実施例として例
示したインストルメントパネル11は、基本的な構成は
第1実施例のインストルメントパネル10と同一であ
り、該インストルメントパネル10において左右別体に
分割されていた各カバーダクト部材を、カバー板62で
連結して単一のカバーダクト部材13として形成したも
のである。従ってここでは、第1実施例のインストルメ
ントパネル10と相違する部分についてのみ説明するこ
ととし、同一部材には同一の符号を付して詳細な説明は
省略する。
【0025】前記パネル本体12は、前記第1実施例と
同様に、例えばポリプロピレン(PP)等のオレフィン系
の樹脂素材により一体成形され、乗員席側を指向した前
面部には、前記カバーダクト部材13を取付けるための
横長の部材取付部26が形成され、前記計器盤20およ
びディスプレイ23の設置部を露出させている(図7参
照)。
【0026】また前記カバーダクト部材13は、前記パ
ネル本体12と同様にオレフィン系の樹脂素材から成形
され、図7に示すように、前記計器盤20およびディス
プレイ23に係合する開口部60,61を開設したカバ
ー板62と、前記第1実施例において例示した中空ケー
ス30,30の表面32を該カバー板62の左右両端に
連設した一体成形品として構成されている。また、前記
カバー板62および表面32,32には、オレフィン系
の樹脂素材から成形される表皮材37が接着されてい
る。なお左右の中空ケース30,30の構成は、前記第
1実施例と基本的に同一である。そしてカバーダクト部
材13は、第1実施例と同様に、ブロー成形により一体
成形され、表皮材37はブロー成形に先立って成形用型
内の所定位置にセットしておくことで、中空ケース3
0,30およびカバー板62に融着または貼着される。
【0027】前記パネル本体12の部材取付部26の上
端縁部および下端縁部には、図7に示すように、前方側
に開口した係止孔51を有する複数個(図では16個)の
係合受部材50が形成され、またカバーダクト部材13
の背面上縁および下縁には、係止具54を備えた係合棒
53を有する係合突部材52が、前記各係合受部材50
の対応位置に取着されており(図2参照)、該カバーダク
ト部材13はパネル本体12に容易な分離が不能に取付
けられる。
【0028】
【第2実施例の作用】次に、前述のように構成された第
2実施例に係るインストルメントパネルの作用につき説
明する。
【0029】パネル本体12は、前述したように、オレ
フィン系の樹脂素材から一体成形される。そして、前記
エアコンユニット15やエアバッグ17等を全体的に覆
蓋した状態で、固定手段14等を利用して乗員室18の
前方の車体に取付けられ、計器盤20,グローブボック
ス21,操作盤22およびディスプレイ23等が所定位
置に取付けられる。なお、パネル本体12が車体に取付
けられた状態においては、前記エアコンユニット15の
空気ダクト27,27が、部材取付部26に臨んでいる
(図7参照)。
【0030】またカバーダクト部材13は、前述したよ
うに、オレフィン系の樹脂素材をブロー成形により一体
成形され、中空ケース30の成形と同時に、表面32,
32およびカバー板62の外表面に表皮材37を接着す
ると共に、背面上縁および下縁に各係合突部材52を固
着する。そして、このようにブロー成形された各中空ケ
ース30の開口部34,34に対して別工程で組立てら
れた空気吹出部40,40を前向きに挿入し、該開口部
34と化粧枠体41とを整合させて組付ける。これによ
りカバーダクト部材13は、空気吹出部40,40を予
め組付けたユニット部材として形成される。
【0031】ユニット化された前記カバーダクト部材1
3は、車体に予め取付けられた前記パネル本体12の部
材取付部26に対し、該パネル本体12の乗員室18側
から取付けられる。なお、カバーダクト部材13を部材
取付部26に取付けるに際し、各中空ケース30の背面
側の空気流入口33,33が該部材取付部26に臨んで
いるエアコンユニット15の前記空気ダクト27,27
の出口部に整合し、両者33,27は自動的に連通接続
される。また第2実施例のインストルメントパネル11
では、カバーダクト部材13の大型化に伴い表皮材37
がパネル部材12前面に広く露出するようになり、イン
ストルメントパネル11の質感の大幅な向上が図られる
(図6参照)。
【0032】そして、前記操作盤22における空調制御
によりエアコンユニット15で所定温度に調節された調
温空気は、各空気ダクト27へ送出された後に空気流入
口33を介して左右の中空ケース30,30の空気流通
空間31内に流入し、各空気吹出部40の空気吹出口4
3から乗員室18内に吹出すようになる。また、インス
トルメントパネル10の左右両端に位置した空気吹出部
40,40では、空気吹出口42からも調温空気が吹出
すようになり、サイドガラスの内側に吹付けられる。一
方、エアコンユニット15から前記空気ダクト25へ送
出された調温空気は、空気吹出口24を介してフロント
ガラス19の内側へ吹出す。
【0033】前述したように、第2実施例に係るインス
トルメントパネル11においても、車体に取付けられた
パネル本体12に対し、予め空気吹出部40,40を組
付けてユニット化したカバーダクト部材13を前面外側
から整合・押圧して取付けるだけで、エアコンユニット
15の空気ダクト27と該空気吹出部40とが連通接続
されるようになり、空調関係に係る部品点数の減少によ
る製作コストの低減が図られると共に、組付作業の簡素
化および合理化をも図り得る。また、エアコンユニット
15から空気吹出部40までの通風経路がシンプルに構
成されるので調温空気の流れを解析する必要がなく、ま
た送風効率の低下を最小限に抑えることができる。
【0034】更に第2実施例のインストルメントパネル
11では、前記第1実施例のインストルメントパネル1
0と同様に、パネル本体12、カバーダクト部材13を
構成する中空ケース30,表皮材37および各係合突部
材52等が、全てオレフィン系の樹脂素材から成形され
ている。すなわち、インストルメントパネル11の全て
の構成部材が、同一系列の樹脂素材から形成されている
ので、廃棄処理時に各構成部材を分解して材質毎に仕分
ける分別作業が殆ど必要なくなり、容易なリサイクルが
可能となると共に廃棄作業の合理化を図り得る。
【0035】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るイン
ストルメントパネルによれば、車体に取付けられたパネ
ル本体の部材取付部に対し、空気吹出部を組付けてユニ
ット化したカバーダクト部材を前面外側から整合,押圧
して取付けるだけで、エアコンユニットの空気ダクトと
該空気吹出部とが連通接続されるようになり、空調関係
に係る部品点数の減少による製作コストの低減が図られ
ると共に、組付作業の簡素化および合理化をも図り得る
利点がある。しかも、エアコンユニットから空気吹出部
までの調温空気の通風経路がシンプルに構成されるの
で、送風効率の低下を最小限に抑え得ると共に調温空気
の流れを解析する必要もない。
【0036】また前記カバーダクト部材は、比較的低圧
で実施されるブロー成形で形成されるため、この成形時
に表皮材を同時に接着することが可能となり、製造コス
トが抑えられてインストルメントパネル自体の製造コス
ト低減が可能となる。更に、パネル本体、カバーダクト
部材の中空ケースや表皮材および各係合突部材等の各構
成部材が、全て同一系列の樹脂素材から成形されるの
で、該パネルの廃棄処理時に各構成部材を分解して材質
毎に仕分ける分別作業が殆ど必要なくなり、容易なリサ
イクルが可能となると共に廃棄作業の合理化を図り得る
等の極めて有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るインストルメントパ
ネルの概略斜視図である。
【図2】図1および図6に示すインストルメントパネル
を助手席前方部にて破断した縦断側面図である。
【図3】カバーダクト部材の縦断側面図である。
【図4】カバーダクト部材の横断平面図である。
【図5】図1に示すインストルメントパネルにおいて、
パネル本体に形成した部材取付部にカバーダクト部材を
取付ける状態を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るインストルメントパ
ネルの概略斜視図である。
【図7】図6に示すインストルメントパネルにおいて、
パネル本体に形成した部材取付部にカバーダクト部材を
取付ける状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
12 パネル本体 13 カバーダクト部材 15 エアコンユニット(空調機器) 18 乗員室 26 部材取付部 27 空気ダクト 30 中空ケース 31 空気流通空間 32 表面 33 空気流入口 37 表皮材 40 空気吹出部 50 係合受部材 52 係合突部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形されて乗員室(18)の内部
    前方で車体に取付けられ、空調機器(15)からの調温空気
    を空気ダクト(27)を介して前記乗員室(18)内へ吹出す空
    気吹出部(40)を備えたインストルメントパネルにおい
    て、 前記車体への取付け時に前記空調機器(15)を全体的に覆
    蓋し、その所要個所に開口状の部材取付部(26)を開設し
    てなるパネル本体(12)と、 前記部材取付部(26)に前記乗員室(18)の側から取付け可
    能であって、内部に空気流通空間(31)を画成した中空構
    造のカバーダクト部材(13)とからなり、 このカバーダクト部材(13)は乗員室(18)に露出する側の
    表面(32)に前記空気吹出部(40)が配設されると共に、前
    記部材取付部(26)に取付けた際に前記空気ダクト(27)の
    開口部に臨む空気流入口(33)を延出的に備え、 前記カバーダクト部材(13)を前記パネル本体(12)の部材
    取付部(26)に取付けることで前記空気流入口(33)が前記
    空気ダクト(27)の開口部に連結され、前記空調機器(15)
    から送出された調温空気が、前記中空構造をなすカバー
    ダクト部材(13)の空気流通空間(31)を介して前記空気吹
    出部(40)より乗員室(18)へ吹出されるよう構成したこと
    を特徴とするインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記カバーダクト部材(13)は、内部に前
    記空気流通空間(31)を画成する中空体としての中空ケー
    ス(30)と、該中空ケース(30)の所要位置に突出的に配設
    した係合突部材(52)と、該中空ケース(30)が乗員室(18)
    に向けて露出する側の表面(32)に設けた表皮材(37)とか
    らなり、前記部材取付部(26)に配設した係合受部材(50)
    に前記係合突部材(52)を係合させて該カバーダクト部材
    (13)を前記パネル本体(12)に固定する請求項1記載のイ
    ンストルメントパネル。
  3. 【請求項3】 前記中空ケース(30)は、予め所要形状に
    成形された前記表皮材(37)をセットした成形用金型内で
    ブロー成形がなされ、この中空ケース(30)の成形と同時
    に前記表皮材(37)が前記表面(32)に設けられる請求項2
    記載のインストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 前記パネル本体(12)、カバーダクト部材
    (13)の基体をなす中空ケース(30)、表皮材(37)および係
    合突部材(52)等の各種構成部材は同一系統の樹脂素材で
    成形され、これにより容易なリサイクルを可能としてい
    る請求項1または2記載のインストルメントパネル。
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