JPH11268645A - 鉄道車両の車体傾斜制御方法 - Google Patents
鉄道車両の車体傾斜制御方法Info
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- JPH11268645A JPH11268645A JP10072897A JP7289798A JPH11268645A JP H11268645 A JPH11268645 A JP H11268645A JP 10072897 A JP10072897 A JP 10072897A JP 7289798 A JP7289798 A JP 7289798A JP H11268645 A JPH11268645 A JP H11268645A
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Abstract
れを補償して曲線走行速度の向上および走行安定性の向
上を図る。 【解決手段】 一方のレール38bが他方のレール38
aに対して上昇する方向にカントを有する曲線区間で
は、外側となる一方の空気ばね36bを上昇させ、一方
のレール38bが他方のレール38aに対して下降する
方向にカントを有する曲線区間では、内側となる前記一
方の空気ばね36bを自然排気によって下降させるとと
もに、外側となる前記他方の空気ばね36aを上昇させ
て、曲線終了位置で車体33が水平となるように各空気
ばね36a,36bの伸縮量を制御する。
Description
行時における車体の傾斜制御の応答性を向上するための
方法に関する。
めの構成を簡略化して示す断面図である。車両1は、台
車2上に左右一対の空気ばね3a2,3bによって車体
4が旋回可能に支持され、この台車2は車体4の図8の
紙面に垂直な前後方向両端部付近に設けられ、台車2が
緩衝された状態で支持されている。
6に一旦貯留された後、分岐して給気弁7a,7bを経
て、各空気ばね3a,3bに送られ、余分な空気は各排
気弁8a,8bによって大気に放出される。各空気弁7
a,7bおよび各排気弁8a,8bは、電磁弁から成
る。車体4と台車2との間には、左右一対の車高検出手
段9a,9bが設けられる。車両1が曲線区間を走行す
る際に発生する超過遠心力によって、各空気ばね3a,
3bが過度に変形して、車体4の下部と台車2の台車枠
10とが接触するいわゆる底付き現象が発生することを
防ぐために、台車2に対する車体4の姿勢を検出し、各
空気ばね3a,3bがつぶれないように車高を制御して
いる。このような車両1の曲線走行時における車体4の
傾斜量を制御する方法としては、事前に計測した路線地
図情報を用いる方法と、走行時の車体4の横方向の超過
遠心力を検出してフィードバック制御する方法とがあ
り、以下に各方法について説明する。
車両の車体傾斜制御方法は、特開平7−81558号公
報に示されている。この従来技術では、車両の起点から
の走行距離を算出し、この算出された走行距離に基づい
て車両の路線上の現在位置を算出して、予め記憶されて
いる路線地図によって車両が曲線区間に到達したか否か
を判定し、曲線区間に到達したと判定されたとき、曲線
区間における車両の超過遠心加速度を求めてレールのカ
ント量の過不足を算出し、左右一対の空気ばねのうちの
一方または両方の空気ばねの伸縮量を調整して、前記曲
線走行時の車体の台車に対する傾斜量が算出されたカン
ト量過不足分と等しくなるように制御している。
遠心力をフィードバックして車体4の傾斜量を制御する
方法を説明するための簡略化したブロック図であり、こ
の従来技術に類似する他の従来技術は、特開平6−10
7172号公報および特開平9−207774号公報に
示されている。なお、図8に示される鉄道車両の車体を
傾斜させるための構成と対応する部分には同一の参照符
を付す。車体4の床面11には加速度センサ12が設け
られる。この加速度センサ12は、車体4の走行方向に
対して垂直な幅方向の前記床面11に平行な加速度成分
を検出する。
3を介してフィルタ14に与えられ、ノイズなどが除去
された後、傾斜角算出手段15に与えられる。この傾斜
角算出手段15には、加速度指令値設定手段16からの
加速度指令値を表す信号が与えられる。前記加速度指令
値は、車体4の床面に平行な幅方向の加速度成分がほぼ
零となるための値である。前記傾斜角算出手段15は、
加速度センサ12によって検出される加速度がほぼ零と
なるための車体4の幅方向の傾斜角γを算出して、ライ
ン23に導出する。
高検出手段17a,17bが設けられ、各車高検出手段
17a,17bによって車体4の左右両側部の各車高情
報が得られる。各車高情報は、ライン19を介して車高
制御手段20に与えられる。この車高制御手段20は、
傾斜角γが達成されるように各空気ばね3a,3bに圧
縮空気圧源からの圧縮空気を供給し、かつ各空気ばね3
a,3bから空気を排出するための給排気信号をライン
21に導出し、各空気ばね3a,3bの伸縮量を個別に
制御することができるように構成されている。
曲線走行時における車体傾斜制御方法には、事前に計測
した路線情報を用いるものと、走行時の車体の水平方向
の超過遠心力をフィードバックするものとが周知であ
る。
問題がある。
御方法による車体4の傾斜状態を説明するための図であ
り、図10(1)は車両1が走行するS字曲線路を示
し、図10(2)は図10(1)のS字曲線路における
参照符の前段曲線を走行する車両1の姿勢を示し、図
10(3)は図10(1)のS字曲線路における参照符
の前段の出口緩和曲線を走行する車両1の姿勢を示
し、図10(4)は図10(1)のS字曲線路における
参照符の前段の出口緩和曲線から後段の入口緩和曲線
への切返し部を走行する車両1の姿勢を示し、図10
(5)は図10(1)のS字曲線路における参照符の
後段入口緩和曲線を走行する車両1の姿勢を示し、図1
0(6)は図10(1)のS字曲線路における参照符
の後段曲線を走行する車両1の姿勢を示す。
うに、S字曲線路を同図の左側から右側へ通過する際に
は、車両1が前段の本曲線内を図10(2)に示される
ように車両1の走行方向上流側から下流側を見て内側の
空気ばね3aよりも外側の空気ばね3bが上昇し、参照
符で示す前段緩和曲線に達したとき、図10(3)に
示されるように敷設カントに対する走行速度が大きいた
めに車体4の傾斜戻遅れが発生し、図10(4)に示さ
れるように、参照符のS字切返し部において、敷設カ
ントが零であるにもかかわらず前段曲線走行時に外側で
あった空気ばね3bが内側空気ばね3aよりも上昇して
おり、車体4の傾斜戻しが未完了状態で前段曲線が終了
してしまう。
1が後段曲線の入口緩和曲線区間に侵入する際には、前
段曲線において外側であった空気ばね3bの空気の排出
が不完全であるため、車体4は敷設カントとは逆方向に
傾斜しており、遠心力が逆に増加してしまい、走行安定
性も損なわれる。図10(6)では、参照符で示され
るように後段の本曲線を走行する際に、外側となる空気
ばね3aが充分に上昇していないため、車体4の傾斜量
が不足し、完全に遠心力を打消すことができない。特に
図10(5)に示されるように、敷設カントに対して車
体4が逆方向に傾斜した状態では、最も大きな遠心力が
発生して乗り心地が悪く、走行安定性が損なわれる。
されるように、敷設カントに対して同じ向きに車体4が
傾斜したときには、符号Oを車体4の重心としたとき、
重心Oには車体重量OGの遠心力OFが作用し、この遠
心力OFの車体横方向遠心力成分OCと車体重量OGに
よる車体横方向向心力成分OAとの和OC+(−OA)
が乗客が感じる遠心力BCとして作用する。
に、敷設カントに対して逆方向に車体4が傾斜した状態
では、車体重量OGによる車体横方向成分OA’が半径
方向外方に発生するため、乗客が感じる遠心力は車体に
かかる遠心力OFの車体横方向成分OB’と前記車体重
量OGによる車体横方向成分OA’との和OC’とな
り、図11(1)に示す敷設カントと同じ向きに車体4
が傾斜した場合に比べて乗客が感じる車体横方向遠心力
はOC<OC’となり、乗客にはより大きな車体横方向
遠心力が作用し、乗り心地がより低下するとともに、走
行安定性が低いことが判る。
らに他の従来技術として、特開昭58−110368号
公報に示される車体傾斜制御装置では、シリンダのピス
トンによって仕切られる左右の空間を管路によって左右
一対の空気ばねの各空気室に接続し、ピストンの移動に
伴う各部屋の容積変化によって各空気ばねへの空気の供
給と排出とを連続して行い、このような左右の各空気ば
ね間の空気の移動によって各空気ばね3a,3bの高さ
を調整し、内側となる空気ばねから空気をいわば強制排
気して、車体4の傾斜の戻遅れを解消し、傾斜戻り応答
性の向上が図られている。
3a,3bの伸縮量の具体的な制御手順を説明するため
の図であり、図12(1)は車両1が走行するS字曲線
路を示し、図12(2)は図12(1)のS字曲線開始
点を走行する車両1の姿勢を示し、図12(3)は図
12(1)の前段曲線を走行する車両1の姿勢を示
し、図12(4)は図12(1)のS字切返し点を走
行する車両1の姿勢を示し、図12(5)は図12
(1)のS字後段曲線を走行する車両1の姿勢を示
し、図12(6)は図12(1)の後段曲線終了点を
走行する車両1の姿勢を示す。また図13は、図12
(2)〜図12(6)に示される車体4の各姿勢および
各空気ばね3a,3bの制御動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
両1がS字前段曲線開始点を走行する状態では、ステ
ップa1において水平時における車高位置L01に配置さ
れている。次に、図12(3)に示されるように、車両
1が前段曲線を走行する際には、ステップa2で外軌
側、すなわち図12(3)の車体4の右側部を左側部に
対して上昇させるにあたっては、ステップa3で内側の
空気ばね3aは上昇させずに車高位置L01を保持し、ス
テップa4で外側の空気ばね3bを車高位置L01から前
述の路線地図情報または超過加速度に基づく車体4の傾
斜量となるように、外側の空気ばね3bを車高位置L01
から上方の車高位置LR1へ上昇させる。
外側の空気ばねを車高位置LR1へ上昇させてステップa
5へ移り、車体4を傾斜させた状態からステップa6で
車体4を水平に戻す。ステップa7で内側の空気ばね3
aは車高位置L01を保持し、ステップa8で外側の空気
ばね3aを前記車高位置LR1から初期位置L01へ下降さ
せる。このような下降時間は、下降量をLAとしたと
き、下降時間TDOWN=LA/排気速度によって下降され
る。ステップa9で図12(4)に示されるS字切返し
点で車体4が水平に復帰される。このとき、車体4を水
平に復帰させるために要する時間TDOWNは、外側の空気
ばね3bの排気を自然排気によって行うと、列車の走行
速度に対する時間的ずれによって車両位置がS字切返し
点を通過するとき、外側の空気ばね3bは車高高さL
R1からL01へ完全に復帰しておらず、車体4の傾斜戻し
遅れが生じるという問題がある。
されるように、車両1が後段曲線を走行する際には、
外側の空気ばね3aを上昇させて内側の空気ばね3bと
車高差LBをつける必要があるため、ステップa11で
外側の空気ばね3aを車体4の高さL01からLL2へ上昇
させ、またステップa12で内側の空気ばね3bは上昇
させずに初期位置L01を保持し、ステップa13で車高
差LB=LL2−L01を達成する。さらにステップa14
で、図12(6)に示されるように、S字後段曲線終了
点に達したときには、ステップa15で外側の空気ばね
3aを車高位置LL2からL01へ下降させ、ステップa1
6で外側の空気ばね3bは車高位置L01を保持し、ステ
ップa17で車体重量を水平に復帰させる。
に向かって走行する際に、外側の空気ばね3bを自然
排気によって下降させたとき、前述の前段曲線からS
字切返し点に走行する際に外側の下方の空気ばね3b
を自然排気して下降させたときと同様に、車両1の走行
速度と外側の空気ばね3aの排気速度とのずれによって
後段曲線終了点に達したとき、車体4を同時に水平に
復帰させることができないという問題がある。
述の特開昭58−110368号公報に開示される従来
技術のように、シリンダなどの駆動装置を用いて排気側
となる空気ばねから強制排気することによって容易に解
消し得ることが考えられるけれども、強制排気するため
の構成が設けられていない車体傾斜制御装置では、別途
に前記シリンダなどの強制排気するための装置を設けな
ければならず、コストが高くなるという問題がある。
を必要とせず、鉄道車両の曲線走行時における車体の傾
斜量の遅れを保障して、曲線走行速度の向上を図ること
ができる鉄道車両の車体傾斜制御方法を提供することで
ある。
は、台車の左右両側に設けられる一対の空気ばねによっ
て車体が支持され、曲線走行時に軌道の各レール間のカ
ント量に対する走行速度の不均衡に起因する遠心力が打
消されるように、外側となる一方の空気ばねを内側とな
る他方の空気ばねよりも上昇させて、台車に対して車体
の傾斜量を制御する鉄道車両の車体傾斜制御方法におい
て、一方の外側レールが他方の内側レールに対して上昇
する方向にカントを有する曲線区間では、外側となる一
方の空気ばねを上昇させ、一方の外側レールが他方の内
側レールに対して下降する方向にカントを有する曲線区
間では、外側となる前記一方の空気ばねを自然排気によ
って下降させるとともに、内側となる前記他方の空気ば
ねを上昇させて、曲線終了位置で車体が水平となるよう
に各空気ばねの伸縮量を制御することを特徴とする鉄道
車両の車体傾斜制御方法である。
れ設けられる空気ばねによって車体が支持される車両が
曲線走行する際の各空気ばねの伸縮量を調整して、台車
に対する車体の傾斜量を制御する車体傾斜制御方法にお
いて、外側レールが内側レールに対して上昇するカント
量が増加する曲線区間では、外側空気ばねを上昇させ、
これによってカント量に対する走行速度の不均衡に起因
する遠心力が打消されるように車体を台車に対して傾斜
させることができる。また外側レールが内側レールに対
して下降する方向にカント量が増加する曲線区間では、
外側空気ばねを自然排気によって下降させ、この外側空
気ばねの自然排気による下降動作とともに、内側空気ば
ねを上昇させて曲線終了位置で車体が水平となるように
各空気ばねの伸縮量を制御する。これによって車両の走
行速度の上昇に伴う車体の傾斜戻し遅れを防ぎ、曲線通
過速度の向上を図ることが可能となる。このような車体
傾斜制御方法を実現するにあたっては、車体へ傾斜制御
装置の制御をソフトウエアを変更するだけでよく、従来
技術のように付加設備によるコストアップを防ぎ、安価
に本発明を実現することができる。
て上昇する方向にカント量が増加する曲線区間、すなわ
ち本曲線区間に対する入口緩和曲線区間においては、外
側空気ばねを上昇させるとともに内側空気ばねを同時に
下降させてもよく、これによって車両が高速で曲線区間
に進入しても、車体の傾斜速度を走行速度に追従させ、
曲線区間侵入時の乗り心地の低下を防止し、曲線通過速
度を向上することができる。
位置から走行距離を測定して車両の現在位置を求め、こ
の現在位置と予め記憶される路線地図情報とに基づい
て、前記曲線区間における各空気ばねの伸縮量を制御す
ることを特徴とする。
め定める基準位置から車両の走行距離を測定して現在位
置を求め、この現在位置と路線地図情報とに基づいて上
述のように外側レールが内側レールに対して上昇する方
向にカント量が増加する曲線区間では外側空気ばねを上
昇させ、外側レールが内側レールに対して下降する方向
にカント量が増加する曲線区間では外側空気ばねを自然
排気によって下降させるとともに内側空気ばねを上昇さ
せるように制御することによって、前記路線地図情報と
して、たとえば曲線区間の長さ、曲線パターン、レール
のカント量、および曲率などのデータを得るための計測
機器を車両に搭載する必要がなく、構成の簡略化、低コ
スト化を図ることができる。
横方向の超過遠心力を検出し、この超過遠心力に基づい
て、前記曲線区間における各空気ばねの伸縮量を制御す
ることを特徴とする。
平方向の超過遠心力を検出して、この超過遠心力に基づ
いて前記曲線区間における各空気ばねの伸縮量の制御、
すなわち外側レールが内側レールに対して上昇する方向
にカント量が増加する曲線区間では外側空気ばねを上昇
させ、外側レールが内側レールに対して下降する方向に
カント量が増加する曲線区間では外側空気ばねを自然排
気によって下降させるとともに内側空気ばねを上昇させ
るように各空気ばねの伸縮量を制御することによって、
始発駅などの予め定める基準位置からの走行距離の算出
に必要な演算式、曲線区間の開始時、曲線区間の長さ、
曲線パターン、レールのカント量、曲線区間の曲率、な
らびに超過遠心力の大きさおよび方向などの算出に必要
な演算式などの各種のデータを車体傾斜制御装置の記憶
装置に予め記憶させておく必要がなく、またこの記憶装
置に記憶された各種のデータを走行条件が変更されるた
びに書換える必要がなく、実走行時に検出した超過遠心
力に基づく各空気ばねの伸縮量の正確な制御が可能とな
る。
鉄道車両の車体傾斜制御方法が実施される車両30およ
びそれに備えられる車体傾斜制御装置31の全体の構成
を簡略化して示すブロック図である。鉄道車両によるた
とえば新幹線などの高速車両30は、台車32上に車体
33が旋回することができるように支持されて構成され
る。台車32は、左右の車輪34a,34bと、それら
を支持する台車枠35と、台車枠35上で車体33を支
持する左右一対の空気ばね36a,36bとを備える。
このような台車32は、車体33の図1の紙面に垂直な
前後方向両端部に設けられる。車体33は、各空気ばね
36a,36bによって緩衝された状態で台車32に支
持されるとともに、車体33を左右に傾斜するように車
高を変化させることができる。
ール38a,38bはカント量C1のカントを有し、水
平面に対する各レール38a,38bのレール面は角度
αの傾斜角を有している。このようなレール38a,3
8bによって台車32の各車輪34a,34bが支持さ
れて案内される。
速度に対応した電圧を導出する速度発電機などによって
実現される速度センサ41が設けられる。この速度セン
サ41は、ライン42を介して車両30の速度を表す信
号を曲線検出回路43に与える。車体33には前述の車
体33のヨーイング軸線Zまわりのヨーイングの各速度
ωを検出するヨーレートジャイロなどによって実現され
るヨーレートセンサ44が備えられる。このヨーレート
センサ44からの出力、すなわちヨーレートは、ライン
45を介して前記曲線検出回路43に与えられる。曲線
検出回路43は、線路37の曲率ρ(=ω/v)を演算
するとともに、その曲率ρの時間変化率である微分値d
ρ/dtを演算して曲線を検出し、その出力をライン4
6に導出する。
8が設けられる。この加速度センサ48は、車体33の
図1の紙面に垂直な前後軸に垂直でかつ床面47に平行
な加速度成分を検出する。加速度センサ48の出力は、
ライン49を会してフィルタ50に与えられ、このフィ
ルタによってノイズなどが除去された後、傾斜角算出手
段51に与えられる。この傾斜角算出手段51にはま
た、加速度指令値設定手段52からの加速度指令値を表
す信号が与えられる。この加速度指令値は、車体33の
床面47に平行な左右方向の加速度成分、すなわち半径
方向外方および半径方向内方の加速度成分が零となるた
めの値である。前記傾斜角算出手段51は、加速度セン
サ48によって検出される加速度がほぼ零となるための
車体33の前後軸まわりのローリング方向の傾斜角γを
算出してライン53に導出する。
の間には、車高検出手段57a,57bがそれぞれ設け
られ、これらの車高検出手段57a,57bによって車
体33の台車枠35に対する左右両側部の高さが検出さ
れる。各車高検出手段57a,57bは、たとえば各一
対のリンクの成す角をロータリエンコーダによって検出
する構成であってもよい。前記車高情報はライン58を
介して車高制御手段59に与えられる。この車高制御手
段59にはまた、前述の車体傾斜角検出手段51から傾
斜角γを表す信号がライン53を介して与えられ、車高
制御手段59は入力した傾斜角γが達成されるように各
空気ばね36a,36bに個別に圧縮空気を供給し、か
つ各空気ばね36a,36bの空気を排出するための電
磁弁制御信号を各ライン60a,60bにそれぞれ導出
する。
グ手段であるゲート61が介在される。ゲート61は、
前記曲線検出手段43からライン46を介する曲線検出
信号に応答し、曲線が検出されたときにのみ、導通状態
となり、各空気ばね36a,36bの伸縮量が車高制御
手段59から各ライン60a,60bに導出された左右
個別の電磁弁制御信号によって制御される。
2を介して積分回路62に与えられ、積分回路62は前
記速度センサ41の出力を積分して計測された走行距離
を求め、この走行距離を表す信号をライン63を介して
曲線検出手段43に導出される。曲線検出手段43に
は、カウンタ64が接続される。カウンタ64は、前記
曲線検出手段43からライン46に導出される曲線検出
信号をライン65を介して入力して係数し、このカウン
タ64のカウントアップ時と同期して積分回路62がリ
セットされる。
発車したことを検出し、これによって曲線検出手段43
が積分回路62およびカウンタ64をリセットする。曲
線検出手段43にはまた、メモリ67が接続される。こ
のメモリ67には、始発駅からの路線の曲線区間のナン
バがストアされ、これらの各曲線番号に対応してS字デ
ータと曲線距離とがそれぞれストアされる。この曲線距
離は、入口緩和曲線の距離、本曲線の距離および出口緩
和曲線の距離から成る。また前記S字データは、走行方
向後方から前方を見て左側に凸に湾曲する右曲線および
右側に凸に湾曲する左曲線のうちいずれか一方である前
段曲線と、前記一方の曲線とは反対側に凸に湾曲する後
段曲線とが連続する反向曲線であるか否かを判断してス
トアされる。前記曲線検出手段43は、たとえばマイク
ロコンピュータなどによって実現される処理回路であっ
てもよい。
略化した断面図である。線路37のカントは参照符C1
で示され、また図2において実線の参照符33で示され
る車体の姿勢は、傾斜制御が行われた状態を示し、仮想
線の参照符33aで示す車体の姿勢は傾斜制御が行われ
ていない台車枠35と床面47とが平行な状態を示して
いる。床面47上の乗客には、遠心力Fの床面平行成分
F・cosβが作用する。またこの乗客には重力mgが
作用するため、この重力mgの床面平行成分mg・si
nβが作用する。ここでgは重力加速度である。
用しないようにするには、 mg・sinβ = F・cosβ …(1) が成立する必要がある。ここで、角度βは、 β = α+γ …(2) である。傾斜角γは、床面47に垂直な直線68が傾斜
制御を行っていない車体33aの床面47aに垂直な直
線69との成す角度である。すなわち傾斜角γは、カン
ト量C1に対応したレール面傾斜角αを傾斜制御が行わ
れた車体33の床面47に垂直な直線68が鉛直面に対
して成す角度βから差引いた値(β−α)であり、この
値は乗客に遠心力を感じさせないために必要な各空気ば
ね36a,36bによって達成されるべき傾斜角であ
る。
を具体的に説明するためのブロック図である。前記曲線
検出手段43は、ヨーレートセンサ44によって検出さ
れた角速度ωおよび速度センサ41によって検出された
走行速度vに基づいて所定の演算式ρ=ω/vに代入す
ることによって、線路37の曲率ρを算出し、この曲率
ρを時間微分化することによって曲率微分dρ/dtを
算出する。これらの曲率ρおよび曲率微分dρ/dtの
大きさおよび正負を判定することによって、走行位置に
おける線路37の状態、すなわち曲線、右曲線、左曲
線、入口緩和曲線、本曲線、および出口緩和曲線などを
判別する。
ける遠心力とは、カントによって相殺できない超過遠心
力であり、車両30が曲線区間を均衡速度で通過すれば
軌道のカントによって遠心力が打消され、乗客は横方向
への定常加速度を感じないが、均衡速度以外の速度で通
過する場合には、円曲線区間では定常加速度を受け、緩
和曲線区間では横方向加速度の変化率を受け、さらに直
線区間から緩和曲線区間への入口および出口では過渡振
動を受け、これらの定常加速度、横方向加速度の変化率
および過渡振動を含んで乗客が受ける遠心力とを呼ぶも
のとする。また上述の各空気ばね36a,36bは、ベ
ローズ形空気ばねおよびダイヤフラム形空気ばねのいず
れであってもよい。ベローズ形空気ばねは車体上板およ
び下板間にごむベローズが介在され、これらの上板、下
板およびごむベローズによって圧縮空気が供給される主
空気室にしぼりを介して補助空気室が連通し、主空気室
および補助空気室間の前記しぼりを介する空気の移動に
よって振動を減衰することができるように構成されてい
る。またこのような振動の減衰効果が、空気ばねのばね
定数が荷重に比例して変化するため、車体33の振動数
は積車時と空車時ともあまり変化しない。各空気ばね3
6a,36bの高さはまた、図示した高さ調整点の働き
によって、荷重か変動しても車体33の高さを一定に保
つことができるように構成されている。
置31による車体33の傾斜制御動作について以下に説
明する。
斜制御動作を説明するための図であり、図4(1)は車
両30が走行するS字曲線路71の平面形状を示し、図
4(2)は前段曲線開始点を走行する車両30の姿勢
を示し、図4(3)は前段曲線を走行する車両30の
姿勢を示し、図4(4)はS字切返し点を走行する車
両30の姿勢を示し、図4(5)は後段曲線を走行す
る車両30の姿勢を示し、図4(6)は後段曲線終了点
を走行する車両30の姿勢を示す。図5は図4(2)
〜図4(6)に示される車体33および各空気ばね36
a,36bの制御動作を説明するためのフローチャート
である。
るように、反向曲線であるS字曲線路71を通過するに
あたって、車両30は始発駅を発車したことが発車検出
手段66によって検出され、前段曲線開始点に到達す
ると、曲線検出手段43からの曲線検出信号によってカ
ウンタ64の計数値に対応するメモリ67にストアされ
た曲線番号を判断して読出し、このメモリ67からその
曲線番号に対応するS字データと距離とが読出される。
このときメモリ67から読出されたS字データが次曲線
との関連において連続であり、S字カーブと判断したと
きには、積分回路62がリセットされ、前段曲線開始点
での始発駅からの走行距離がライン63に導出され
る。曲線検出手段43はヨーレートセンサ44からの角
速度ωおよび速度センサ41からの走行速度vに基づい
て現在の走行位置、すなわち前段曲線における入口緩和
曲線であることを判別し、ライン46に曲線検出信号を
導出して、ゲート61を導通状態に切換える。
には、車体33の車体位置L01は各空気ばね36a,3
6bの下限位置よりもわずかに上昇した、たとえば下降
余裕が30mm程度の位置で水平に配置され、ステップ
b2で外側の車高が内側の車高に対して高低差LAだけ
上方となるように各空気ばね36a,36bの伸縮量の
制御が開始される。このとき車高制御手段51へ入力さ
れる車体傾斜角算出手段51からの傾斜角γの指定値
は、加速度センサ48によって検出された車体横方向の
加速度に基づく超過遠心力によって常に更新され、各空
気ばね36a,36bの伸縮量はフィードバック制御さ
れる。
ばね36a,36bの制御は、内側の空気ばね36aは
ステップb3で高さL01に保持され、外側の空気ばね3
6bはステップb4で高さL01から高さLR1へ上昇さ
れ、前段曲線の走行時においては図4(3)に示され
るように外側の空気ばね36bは内側の空気ばね36a
に対して高低差LA=LR1−LL1を成す。ここに内側の
空気ばね36aの高さLL1は前段緩和曲線開始点に侵
入時の高さL01に保たれている。すなわち外側レール3
8bが内側レール38aに対して上昇する方向にカント
を有する曲線区間では外側の空気ばね36bを上昇させ
ている。
に向かって走行するにつれて、線路37は左曲線、すな
わち走行方向上流側から下流側を見て右側へ凸に湾曲す
る左曲線から前段出口緩和曲線になり、外側レール38
bが内側レール38aに対して下降する方向にカントを
有する曲線区間の走行となる。この区間→では、ス
テップb6において、車高制御手段51は外側空気ばね
36bと内側空気ばね36aとの高さの差LAが零とな
るように制御する。
36aを上昇させるとともに、ステップb8で外側の空
気ばね36bを自然排気によって下降させる。車両30
が図4(4)に示されるように、S字切返し点に達し
たときには、各空気ばね36a,36bの高さはL02と
成り、内側の空気ばね36aは前段曲線走行時の高さ
L01よりもL1だけ上昇し、外側の空気ばね36bは前
段曲線走行時の高さLR1よりも高さL2だけ下降し
て、ステップb9で車体33は水平とされる。
38aに対して下降する方向にカント量を有する曲線区
間では外側空気ばね36bを自然排気によって下降させ
るとともに、内側空気ばね36aを同時に上昇させるの
で、車体33を水平にするまでの時間Tdown2は、L1/
給気速度およびL2/自然排気速度のうちいずれか大き
い方の値となり、図12(3)、図12(4)および図
13のステップa6〜a9で示される従来技術に比べて
短くてすみ、車体傾斜制御の応答遅れをなくすことがで
きる。また高さLR1に上昇させていた外側の空気ばね3
6bを下降させるにあたって、従来技術のように強制排
気装置を追加することなく自然排気のみで車体の傾斜戻
し遅れを解消することができる。
して、図4(5)へ示されるように後段曲線に達する
と、ステップb10で外側空気ばね36aを上昇させて
内側空気ばね36bとの高低差がLBとなるように車体
傾斜制御が開始される。まずステップb11で、外側の
空気ばね36aを高さL02からLL2上昇させるととも
に、内側の空気ばね36bを高さL02から高さL01へ下
降させ、ステップb13で車体33を後段曲線における
超過遠心力が発生しないように傾斜させる。この場合に
おいても内側の空気ばね36bを下降させるにあたっ
て、前段曲線からS字切返し点に向かって走行する
場合と同様に、自然排気による。
ら図4(6)に示される後段曲線終了点に至る曲線区
間ではステップb14で各空気ばね36a,36bの高
低差LBを零とするため、ステップb15で外側の空気
ばね36aを自然排気によって高さLL2からL01へ下降
させるとともに、内側の空気ばね36bは高さL01を保
持し、ステップb17で車体33は水平となり、後段曲
線終了点に達し、S字曲線路71における車体33の
傾斜制御が終了する。
には、各空気ばね36a,36bの高さを、前段曲線開
始点においては最下限位置に対して下降余裕がほとん
どない下方位置L01とし、S字切返し点においては前
記高さL01よりも上方でかつ上限位置よりも下方の中間
位置L02とし、さらに後段曲線終了点では再び下限位
置L01に復帰させるように車体33の高さが各空気ばね
36a,36bによって調整され、S字曲線走行時にお
ける車体33の傾斜量の遅れを保障して曲線走行速度の
向上および走行安定性の向上を図ることができる。この
ような制御は、従来の車体傾斜制御装置に対して制御ソ
フトウエアだけの変更によって実現することができ、構
造上の変更を必要とせず、安価なコストで実現すること
ができる。
両の車体傾斜制御方法を示す図であり、図6(1)は単
曲線路72の平面形状を示し、図6(2)は入口緩和曲
線開始点を走行する車両30の姿勢を示し、図6
(3)は本曲線を走行する車両30の姿勢を示し、図
6(4)は出口緩和曲線終了点を走行する車両30の
姿勢を示し、図6(5)は直線区間を走行する車両3
0の姿勢を示す。また図7は、図6(2)〜図6(4)
に示される車体33および各空気ばね36a,36bの
制御動作を説明するためのフローチャートである。本実
施形態では、車両30が走行する線路37は単曲線であ
り、ステップc1で車体33は水平な状態から入口緩和
曲線開始点に侵入すると、ステップc2で外側の空気
ばね36bを内側の空気ばね36aに対して上方へ高さ
LAだけ上昇させるために、ステップc3で内側の空気
ばね36aは高さL01を保持し、外側の空気ばね36b
を高さL01から高さLR1へ上昇させてステップc5で車
体33を内側へ傾斜させる。
に示されるように、本曲線を内側に傾斜した状態で通
過して図6(3)に示される出口緩和曲線終了点に向
かうにつれて、車体33を水平に戻す必要があるため、
ステップc6において各空気ばね36a,36bの高低
差をLA=0とするため、ステップc7で内側の空気ば
ね36bを高さL01から高さL02へ上昇させるととも
に、ステップc8で外側の空気ばね36aを高さLR1か
ら高さL01へ下降させ、ステップc9で車体33を水平
とし、出口緩和曲線終了点に至る。
区間に向かうにあたっては、ステップc10で各空気
ばね36a,36bの高さをそれぞれL02からL01に復
帰させるため、ステップc11,c12で各空気ばね3
6a,36bを同時に下降して、ステップc13で前記
入口緩和曲線へ進入するときの初期の高さL1と同一
高さに復帰させる。
ても、前述の実施形態と同様に、車体33が内側に傾斜
した状態から水平に復帰させるにあたって、上昇した一
方の空気ばねを自然排気によって下降させるとともに、
外側となる他方の空気ばねを上昇させ、車体の傾斜制御
の応答性の遅れを保障して、曲線走行速度の向上を図
り、乗客の遠心力による乗り心地の低下を確実に防ぐこ
とができる。
右両側にそれぞれ設けられる空気ばねによって車体が支
持される車両が曲線走行する際の各空気ばねの伸縮量を
調整して、台車に対する車体の傾斜量を制御する車体傾
斜制御方法において、外側レールが内側レールに対して
上昇するカント量が増加する曲線区間では、外側空気ば
ねを上昇させ、これによってカント量に対する走行速度
の不均衡に起因する遠心力が打消されるように車体を台
車に対して傾斜させることができる。また外側レールが
内側レールに対して下降する方向にカント量が増加する
曲線区間では、外側空気ばねを自然排気によって下降さ
せ、この外側空気ばねの自然排気による下降動作ととも
に、内側空気ばねを上昇させて曲線終了位置で車体が水
平となるように各空気ばねの伸縮量を制御する。これに
よって車両の走行速度の上昇に伴う車体の傾斜戻し遅れ
を防ぎ、曲線通過速度の向上を図ることが可能となる。
このような車体傾斜制御方法を実現するにあたっては、
車体へ傾斜制御装置の制御をソフトウエアを変更するだ
けでよく、従来技術のように付加設備によるコストアッ
プを防ぎ、安価に本発明を実現することができる。
て上昇する方向にカント量が増加する曲線区間、すなわ
ち本曲線区間に対する入口緩和曲線区間においては、外
側空気ばねを上昇させるとともに内側空気ばねを同時に
下降させてもよく、これによって車両が高速で曲線区間
に進入しても、車体の傾斜速度を走行速度に追従させ、
曲線区間侵入時の乗り心地の低下を防止し、曲線通過速
度を向上することができる。
始発駅などの予め定める基準位置から車両の走行距離を
測定して現在位置を求め、この現在位置と路線地図情報
とに基づいて上述のように外側レールが内側レールに対
して上昇する方向にカント量が増加する曲線区間では外
側空気ばねを上昇させ、外側レールが内側レールに対し
て下降する方向にカント量が増加する曲線区間では外側
空気ばねを自然排気によって下降させるとともに内側空
気ばねを上昇させるように制御することによって、前記
路線地図情報として、たとえば曲線区間の長さ、曲線パ
ターン、レールのカント量、および曲率などのデータを
得るための計測機器を車両に搭載する必要がなく、構成
の簡略化、低コスト化を図ることができる。
行中に車体の水平方向の超過遠心力を検出して、この超
過遠心力に基づいて前記曲線区間における各空気ばねの
伸縮量の制御、すなわち外側レールが内側レールに対し
て上昇する方向にカント量が増加する曲線区間では外側
空気ばねを上昇させ、外側レールが内側レールに対して
下降する方向にカント量が増加する曲線区間では外側空
気ばねを自然排気によって下降させるとともに内側空気
ばねを上昇させるように各空気ばねの伸縮量を制御する
ことによって、始発駅などの予め定める基準位置からの
走行距離の算出に必要な演算式、曲線区間の開始時、曲
線区間の長さ、曲線パターン、レールのカント量、曲線
区間の曲率、ならびに超過遠心力の大きさおよび方向な
どの算出に必要な演算式などの各種のデータを車体傾斜
制御装置の記憶装置に予め記憶させておく必要がなく、
またこの記憶装置に記憶された各種のデータを走行条件
が変更されるたびに書換える必要がなく、実走行時に検
出した超過遠心力に基づく各空気ばねの伸縮量の正確な
制御が可能となる。
御方法が実施される車両30およびそれに備えられる車
体傾斜制御装置31の全体の構成を簡略化して示すブロ
ック図である。
図である。
明するためのブロック図である。
説明するための図であり、図4(1)は車両30が走行
するS字曲線路71の平面形状を示し、図4(2)は前
段曲線開始点を走行する車両30の姿勢を示し、図4
(3)は前段曲線を走行する車両30の姿勢を示し、
図4(4)はS字切返し点を走行する車両30の姿勢
を示し、図4(5)は後段曲線を走行する車両30の
姿勢を示し、図4(6)は後段曲線終了点を走行する
車両30の姿勢を示す。
よび各空気ばね36a,36bの制御動作を説明するた
めのフローチャートである。
制御方法を示す図である。図6(1)は単曲線路72の
平面形状を示し、図6(2)は入口緩和曲線開始点を
走行する車両30の姿勢を示し、図6(3)は本曲線
を走行する車両30の姿勢を示し、図6(4)は出口緩
和曲線終了点を走行する車両30の姿勢を示し、図6
(5)は直線区間を走行する車両30の姿勢を示す。
よび各空気ばね36a,36bの制御動作を説明するた
めのフローチャートである。
る鉄道車両の車体を傾斜させるための構成を簡略化して
示す断面図である。
ードバックして車体4の傾斜量を制御する方法を説明す
るための簡略化したブロック図である。
の傾斜状態を説明するための図であり、図10(1)は
車両1が走行するS字曲線路を示し、図10(2)は図
10(1)の参照符における前段曲線を走行する車両
1の姿勢を示し、図10(3)は図10(1)の参照符
における前段の出口緩和曲線を走行する車両1の姿勢
を示し、図10(4)は図10(1)の参照符におけ
る前段の出口緩和曲線から後段の入口緩和曲線への切返
し部を走行する車両1の姿勢を示し、図10(5)は図
10(1)の参照符における後段入口緩和曲線を走行
する車両1の姿勢を示し、図10(6)は図10(1)
のS字曲線路における参照符の後段曲線を走行する車
両1の姿勢を示す。
によって発生する遠心力について説明するための図であ
り、図11(1)は車体4が敷設カントと同じ向きに傾
斜した状態を示し、図11(2)は車体4が敷設カント
と逆方向に傾斜した状態を示す。
御手順を説明するための図であり、図12(1)は車両
1が走行するS字曲線路を示し、図12(2)は図12
(1)のS字前段曲線開始点を走行する車両1の姿勢
を示し、図12(3)は図12(1)の前段曲線を走
行する車両1の姿勢を示し、図12(4)は図12
(1)のS字切返し点を走行する車両1の姿勢を示
し、図12(5)は図12(1)のS字後段曲線を走
行する車両1の姿勢を示し、図12(6)は図12
(1)の後段曲線終了点を走行する車両1の姿勢を示
す。
4の各姿勢および各空気ばね3a,3bの制御動作を説
明するためのフローチャートである。
めの構成を簡略化して示す断面図である。車両1は、台
車2上に左右一対の空気ばね3a,3bによって車体4
が旋回可能に支持され、この台車2は車体4の図6の紙
面に垂直な前後方向両端部付近に設けられ、車体4を緩
衝された状態で支持している。
6に一旦貯留された後、分岐して給気弁7a,7bを経
て、各空気ばね3a,3bに送られ、余分な空気は各排
気弁8a,8bによって大気に放出される。各給気弁7
a,7bおよび各排気弁8a,8bは、電磁弁から成
る。車体4と台車2との間には、左右一対の車高検出手
段9a,9bが設けられる。車両1が曲線区間を走行す
る際に発生する超過遠心力によって、各空気ばね3a,
3bが過度に変形して、車体4の下部と台車2の台車枠
10とが接触するいわゆる底付き現象が発生することを
防ぐために、台車2に対する車体4の姿勢を検出し、各
空気ばね3a,3bがつぶれないように車高を制御して
いる。このような車両1の曲線走行時における車体4の
傾斜量を制御する方法としては、事前に計測した路線地
図情報を用いる方法と、走行時の車体4の横方向の超過
遠心力を検出してフィードバック制御する方法とがあ
り、以下に各方法について説明する。
遠心力をフィードバックして車体4の傾斜量を制御する
方法を説明するための簡略化したブロック図であり、こ
の従来技術に類似する他の従来技術は、特開平6−10
7172号公報および特開平9−207774号公報に
示されている。なお、図6に示される鉄道車両の車体を
傾斜させるための構成と対応する部分には同一の参照符
を付す。車体4の床面11には加速度センサ12が設け
られる。この加速度センサ12は、車体4の走行方向に
対して垂直な幅方向の前記床面11に平行な加速度成分
を検出する。
方法による車体4の傾斜状態を説明するための図であ
り、図8(1)は車両1が走行するS字曲線路を示し、
図8(2)は図8(1)のS字曲線路における参照符
の前段曲線を走行する車両1の姿勢を示し、図8(3)
は図8(1)のS字曲線路における参照符の前段の出
口緩和曲線を走行する車両1の姿勢を示し、図8(4)
は図8(1)のS字曲線路における参照符の前段の出
口緩和曲線から後段の入口緩和曲線への切返し部を走行
する車両1の姿勢を示し、図8(5)は図8(1)のS
字曲線路における参照符の後段入口緩和曲線を走行す
る車両1の姿勢を示し、図8(6)は図8(1)のS字
曲線路における参照符の後段曲線を走行する車両1の
姿勢を示す。
に、S字曲線路を同図の左側から右側へ通過する際に
は、車両1が前段の本曲線内を図8(2)に示されるよ
うに車両1の走行方向上流側から下流側を見て内側の空
気ばね3aよりも外側の空気ばね3bが上昇し、参照符
で示す前段出口緩和曲線に達したとき、図8(3)に
示されるように付設カントに対する走行速度が大きいた
めに車体4の傾斜戻遅れが発生し、図8(4)に示され
るように、参照符のS字切返し部において、付設カン
トが零であるにもかかわらず前段曲線走行時に外側であ
った空気ばね3bが内側空気ばね3aよりも上昇してお
り、車体4の傾斜戻しが未完了状態で前段曲線が終了し
てしまう。
が後段曲線の入口緩和曲線区間に進入する際には、前段
曲線において外側であった空気ばね3bの空気の排出が
不完全であるため、車体4は付設カントとは逆方向に傾
斜しており、遠心力が逆に増加してしまい、走行安定性
も損なわれる。図8(6)では、参照符で示されるよ
うに後段の本曲線を走行する際に、外側となる空気ばね
3aが充分に上昇していないため、車体4の傾斜量が不
足し、完全に遠心力を打消すことができない。特に図8
(5)に示されるように、付設カントに対して車体4が
逆方向に傾斜した状態では、最も大きな遠心力が発生し
て乗り心地が悪く、走行安定性が損なわれる。
れるように、付設カントに対して同じ向きに車体4が傾
斜したときには、符号Oを車体4の重心としたとき、重
心Oには車体重量OGの遠心力OFが作用し、この遠心
力OFの車体横方向遠心力成分OCと車体重量OGによ
る車体横方向向心力成分OAとの和OC+(−OA)が
乗客が感じる遠心力BCとして作用する。
に、付設カントに対して逆方向に車体4が傾斜した状態
では、車体重量OGによる車体横方向成分OA’が半径
方向外方に発生するため、乗客が感じる遠心力は車体に
かかる遠心力OFの車体横方向成分OB’と前記車体重
量OGによる車体横方向成分OA’との和OC’とな
り、図9(1)に示す付設カントと同じ向きに車体4が
傾斜した場合に比べて乗客が感じる車体横方向遠心力は
OC<OC’となり、乗客にはより大きな車体横方向遠
心力が作用し、乗り心地がより低下するとともに、走行
安定性が低いことが判る。
らに他の従来技術として、特開昭58−110368号
公報に示される車体傾斜制御装置では、シリンダのピス
トンによって仕切られる左右の空間を管路によって左右
一対の空気ばねの各空気室に接続し、ピストンの移動に
伴う各部屋の容積変化によって各空気ばねへの空気の供
給と排出とを連続して行い、このような左右の各空気ば
ね間の空気の移動によって各空気ばね3a,3bの高さ
を調整し、内側となる空気ばねから空気をいわば強制排
気して、車体4の傾斜の戻し遅れを解消し、傾斜戻り応
答性の向上が図られている。
3a,3bの伸縮量の具体的な制御手順を説明するため
の図であり、図10(1)は車両1が走行するS字曲線
路を示し、図10(2)は図10(1)のS字曲線開始
点を走行する車両1の姿勢を示し、図10(3)は図
10(1)の前段曲線を走行する車両1の姿勢を示
し、図10(4)は図10(1)のS字切返し点を走
行する車両1の姿勢を示し、図10(5)は図10
(1)のS字後段曲線を走行する車両1の姿勢を示
し、図10(6)は図10(1)の後段曲線終了点を
走行する車両1の姿勢を示す。また図11は、図10
(2)〜図10(6)に示される車体4の各姿勢および
各空気ばね3a,3bの制御動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
両1がS字前段曲線開始点を走行する状態では、ステ
ップa1において水平時における車高位置L01に配置さ
れている。次に、図10(3)に示されるように、車両
1が前段曲線を走行する際には、ステップa2で外軌
側、すなわち図10(3)の車体4の右側部を左側部に
対して上昇させるにあたっては、ステップa3で内側の
空気ばね3aは上昇させずに車高位置L01を保持し、ス
テップa4で外側の空気ばね3bを車高位置L01から前
述の路線地図情報または超過加速度に基づく車体4の傾
斜量となるように、車高位置L01よりも上方の車高位置
LR1へ上昇させ、ステップa5の車体傾斜状態に移る。
4で外側の空気ばねを車高位置LR1へ上昇させてステッ
プa5の車体4を傾斜させた状態から、車体4を水平に
戻す。ステップa7で内側の空気ばね3aは車高位置L
01を保持し、ステップa8で外側の空気ばね3aを前記
車高位置LR1から初期位置L01へ下降させる。このよう
な下降動作は、下降量をLAとしたとき、下降時間T
DOWN=LA/排気速度によって下降される。ステップa
9で図10(4)に示されるS字切返し点で車体4が
水平に復帰される。このとき、車体4を水平に復帰させ
るために要する時間TDOWNは、外側の空気ばね3bの排
気を自然排気によって行うと、列車の走行速度に対する
時間的ずれによって車両位置がS字切返し点を通過す
るとき、外側の空気ばね3bは車高高さLR1からL01へ
完全に復帰しておらず、車体4の傾斜戻し遅れが生じる
という問題がある。
されるように、車両1が後段曲線を走行する際には、
外側の空気ばね3aを上昇させて内側の空気ばね3bと
車高差LBをつける必要があるため、ステップa11で
外側の空気ばね3aを車体4の高さL01からLL2へ上昇
させ、またステップa12で内側の空気ばね3bは上昇
させずに初期位置L01を保持し、ステップa13で車高
差LB=LL2−L01を達成する。さらにステップa14
で、図10(6)に示されるように、S字後段曲線終了
点に達したときには、ステップa15で外側の空気ばね
3aを車高位置LL2からL01へ下降させ、ステップa1
6で外側の空気ばね3bは車高位置L01を保持し、ステ
ップa17で車体重量を水平に復帰させる。
を必要とせず、鉄道車両の曲線走行時における車体の傾
斜量の遅れを補償して、曲線走行速度の向上を図ること
ができる鉄道車両の車体傾斜制御方法を提供することで
ある。
は、台車の左右両側に設けられる一対の空気ばねによっ
て車体が支持され、曲線走行時に軌道の各レール間のカ
ント量に対する走行速度の不均衡に起因する遠心力が打
消されるように、外側となる一方の空気ばねを内側とな
る他方の空気ばねよりも上昇させて、台車に対して車体
の傾斜量を制御する鉄道車両の車体傾斜制御方法におい
て、車両が前段曲線開始点に達したときには、各空気ば
ねを下限位置よりもわずかに上昇した下降余裕がある水
平な下限余裕位置に配置した後、前記遠心力が打消され
るように、外側の空気ばねを内側の空気ばねよりも上昇
させ、車両が前段曲線からS字切返し点に向かって走行
する曲線区間では、前記内側の空気ばねを前記下限余裕
位置から上昇させるとともに、前記上昇している外側の
空気ばねを自然排気によって下降させ、車両がS字切返
し点に達したときには、車体が水平となるように、内側
の空気ばねを前段曲線走行時の高さよりも上昇させ、か
つ外側の空気ばねを前段曲線走行時の高さよりも下降さ
せ、車両がS字切返し点から前記前段曲線とは反向曲線
となる後段曲線に向かって走行する曲線区間では、外側
の空気ばねを前記S字切返し点での高さから上昇させ、
かつ内側の空気ばねを前記S字切返し点での高さから自
然排気によって前記下限余裕位置へ下降させ、車両が前
記後段曲線から後段曲線終了点に至る曲線区間では、内
側の空気ばねは前記下限余裕位置を保持したままで、外
側の空気ばねを自然排気によって下降させて、車体が水
平に戻るように各空気ばねの伸縮量を制御することを特
徴とする鉄道車両の車体傾斜制御方法である。
あたって、まず前段曲線開始点において、両側の空気ば
ねを下限位置よりもわずかに上昇した下限余裕位置に一
旦戻した状態から車体の傾斜制御が開始され、前段曲線
から後段曲線に移るときには、既に上昇している外側の
空気ばねを自然排気によって下降させながら内側の空気
ばねを上昇させるので、車体を水平にするまでに要する
時間を短くすることができ、車両のS字曲線走行時にお
ける車体の傾斜量の遅れを補償することができる。しか
も本発明では、空気ばねを自然排気によって下降させる
ので、従来技術のような強制排気装置を追加する必要が
なく、これによって車両の構造上の変更を必要とせず、
安価に本発明を実施することができる。
鉄道車両の車体傾斜制御方法が実施される車両30およ
びそれに備えられる車体傾斜制御装置31の全体の構成
を簡略化して示すブロック図である。鉄道車両であるた
とえば新幹線などの高速車両30は、台車32上に車体
33が旋回することができるように支持されて構成され
る。台車32は、左右の車輪34a,34bと、それら
を支持する台車枠35と、台車枠35上で車体33を支
持する左右一対の空気ばね36a,36bとを備える。
このような台車32は、車体33の図1の紙面に垂直な
前後方向両端部に設けられる。車体33は、各空気ばね
36a,36bによって緩衝された状態で台車32に支
持されるとともに、車体33を左右に傾斜するように車
高を変化させることができる。
ール38a,38bは、後述の図2に示すようにカント
量C1のカントを有し、水平面に対する各レール38
a,38bのレール面は角度αの傾斜角を有している。
このようなレール38a,38bによって台車32の各
車輪34a,34bが支持されて案内される。
速度に対応した電圧を導出する速度発電機などによって
実現される速度センサ41が設けられる。この速度セン
サ41は、ライン42を介して車両30の速度を表す信
号を曲線検出回路43に与える。車体33には前述の車
体33のヨーイング軸線Zまわりのヨーイングの角速度
ωを検出するヨーレートジャイロなどによって実現され
るヨーレートセンサ44が備えられる。このヨーレート
センサ44からの出力、すなわちヨーレートは、ライン
45を介して前記曲線検出回路43に与えられる。曲線
検出回路43は、線路37の曲率ρ(=ω/v)を演算
するとともに、その曲率ρの時間変化率である微分値d
ρ/dtを演算して曲線を検出し、その出力をライン4
6に導出する。
8が設けられる。この加速度センサ48は、車体33の
図1の紙面に垂直な前後軸に垂直でかつ床面47に平行
な加速度成分を検出する。加速度センサ48の出力は、
ライン49を介してフィルタ50に与えられ、このフィ
ルタによってノイズなどが除去された後、傾斜角算出手
段51に与えられる。この傾斜角算出手段51にはま
た、加速度指令値設定手段52からの加速度指令値を表
す信号が与えられる。この加速度指令値は、車体33の
床面47に平行な左右方向の加速度成分、すなわち半径
方向外方および半径方向内方の加速度成分が零となるた
めの値である。前記傾斜角算出手段51は、加速度セン
サ48によって検出される加速度がほぼ零となるための
車体33の前後軸まわりのローリング方向の傾斜角γを
算出してライン53に導出する。
ける遠心力とは、カントによって相殺できない超過遠心
力であり、車両30が曲線区間を均衡速度で通過すれば
軌道のカントによって遠心力が打消され、乗客は横方向
への定常加速度を感じないが、均衡速度以外の速度で通
過する場合には、円曲線区間では定常加速度を受け、緩
和曲線区間では横方向加速度の変化率を受け、さらに直
線区間から緩和曲線区間への入口および出口では過渡振
動を受け、これらの定常加速度、横方向加速度の変化率
および過渡振動を含んで乗客が受ける遠心力とを呼ぶも
のとする。また上述の各空気ばね36a,36bは、ベ
ローズ形空気ばねおよびダイヤフラム形空気ばねのいず
れであってもよい。ベローズ形空気ばねは車体上板およ
び下板間にごむベローズが介在され、これらの上板、下
板およびごむベローズによって圧縮空気が供給される主
空気室にしぼりを介して補助空気室が連通し、主空気室
および補助空気室間の前記しぼりを介する空気の移動に
よって振動を減衰することができるように構成されてい
る。またこのような振動の減衰効果が、空気ばねのばね
定数が荷重に比例して変化するため、車体33の振動数
は積車時と空車時ともあまり変化しない。各空気ばね3
6a,36bの高さはまた、図示した高さ調整点の働き
によって、荷重が変動しても車体33の高さを一定に保
つことができるように構成されている。
には、車体33の車体位置L01は各空気ばね36a,3
6bの下限位置よりもわずかに上昇した、たとえば下降
余裕が30mm程度の位置で水平に配置され、ステップ
b2で外側の車高が内側の車高に対して高低差LAだけ
上方となるように各空気ばね36a,36bの伸縮量の
制御が開始される。このとき車高制御手段51へ入力さ
れる車体傾斜角算出手段51からの傾斜角γの指令値
は、加速度センサ48によって検出された車体横方向の
加速度に基づく超過遠心力によって常に更新され、各空
気ばね36a,36bの伸縮量はフィードバック制御さ
れる。
ばね36a,36bの制御は、内側の空気ばね36aは
ステップb3で高さL01に保持され、外側の空気ばね3
6bはステップb4で高さL01から高さLR1へ上昇さ
れ、前段曲線の走行時においては図4(3)に示され
るように外側の空気ばね36bは内側の空気ばね36a
に対して高低差LA=LR1−LL1を成す。ここに内側の
空気ばね36aの高さLL1は前段緩和曲線開始点に進
入時の高さL01に保たれている。すなわち外側レール3
8bが内側レール38aに対して上昇する方向にカント
を有する曲線区間では外側の空気ばね36bを上昇させ
ている。
38aに対して下降する方向にカント量を有する曲線区
間では外側空気ばね36bを自然排気によって下降させ
るとともに、内側空気ばね36aを同時に上昇させるの
で、車体33を水平にするまでの時間Tdown2は、L1/
給気速度およびL2/自然排気速度のうちいずれか大き
い方の値となり、図10(3)、図10(4)および図
11のステップa6〜a9で示される従来技術に比べて
短くてすみ、車体傾斜制御の応答遅れをなくすことがで
きる。また高さLR1に上昇させていた外側の空気ばね3
6bを下降させるにあたって、従来技術のように強制排
気装置を追加することなく自然排気のみで車体の傾斜戻
し遅れを解消することができる。
路を走行するにあたって、まず前段曲線開始点におい
て、両側の空気ばねを下限位置よりもわずかに上昇した
下限余裕位置に一旦戻した状態から車体の傾斜制御が開
始され、前段曲線から後段曲線に移るときには、既に上
昇している外側の空気ばねを自然排気によって下降させ
ながら内側の空気ばねを上昇させるので、車体を水平に
するまでに要する時間を短くすることができ、車両のS
字曲線走行時における車体の傾斜量の遅れを補償するこ
とができる。しかも本発明では、空気ばねを自然排気に
よって下降させるので、従来技術のような強制排気装置
を追加する必要がなく、これによって車両の構造上の変
更を必要とせず、安価に本発明を実施することができ
る。
御方法が実施される車両30およびそれに備えられる車
体傾斜制御装置31の全体の構成を簡略化して示すブロ
ック図である。
図である。
明するためのブロック図である。
説明するための図であり、図4(1)は車両30が走行
するS字曲線路71の平面形状を示し、図4(2)は前
段曲線開始点を走行する車両30の姿勢を示し、図4
(3)は前段曲線を走行する車両30の姿勢を示し、
図4(4)はS字切返し点を走行する車両30の姿勢
を示し、図4(5)は後段曲線を走行する車両30の
姿勢を示し、図4(6)は後段曲線終了点を走行する
車両30の姿勢を示す。
よび各空気ばね36a,36bの制御動作を説明するた
めのフローチャートである。
る鉄道車両の車体を傾斜させるための構成を簡略化して
示す断面図である。
ードバックして車体4の傾斜量を制御する方法を説明す
るための簡略化したブロック図である。
傾斜状態を説明するための図であり、図8(1)は車両
1が走行するS字曲線路を示し、図8(2)は図8
(1)の参照符における前段曲線を走行する車両1の
姿勢を示し、図8(3)は図8(1)の参照符におけ
る前段の出口緩和曲線を走行する車両1の姿勢を示し、
図8(4)は図8(1)の参照符における前段の出口
緩和曲線から後段の入口緩和曲線への切返し部を走行す
る車両1の姿勢を示し、図8(5)は図8(1)の参照
符における後段入口緩和曲線を走行する車両1の姿勢
を示し、図8(6)は図8(1)のS字曲線路における
参照符の後段曲線を走行する車両1の姿勢を示す。
よって発生する遠心力について説明するための図であ
り、図9(1)は車体4が敷設カントと同じ向きに傾斜
した状態を示し、図9(2)は車体4が敷設カントと逆
方向に傾斜した状態を示す。
御手順を説明するための図であり、図10(1)は車両
1が走行するS字曲線路を示し、図10(2)は図10
(1)のS字前段曲線開始点を走行する車両1の姿勢
を示し、図10(3)は図10(1)の前段曲線を走
行する車両1の姿勢を示し、図10(4)は図10
(1)のS字切返し点を走行する車両1の姿勢を示
し、図10(5)は図10(1)のS字後段曲線を走
行する車両1の姿勢を示し、図10(6)は図10
(1)の後段曲線終了点を走行する車両1の姿勢を示
す。
4の各姿勢および各空気ばね3a,3bの制御動作を説
明するためのフローチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 台車の左右両側に設けられる一対の空気
ばねによって車体が支持され、曲線走行時に軌道の各レ
ール間のカント量に対する走行速度の不均衡に起因する
遠心力が打消されるように、外側となる一方の空気ばね
を内側となる他方の空気ばねよりも上昇させて、台車に
対して車体の傾斜量を制御する鉄道車両の車体傾斜制御
方法において、 一方の外側レールが他方の内側レールに対して上昇する
方向にカントを有する曲線区間では、外側となる一方の
空気ばねを上昇させ、一方の外側レールが他方の内側レ
ールに対して下降する方向にカントを有する曲線区間で
は、外側となる前記一方の空気ばねを自然排気によって
下降させるとともに、内側となる前記他方の空気ばねを
上昇させて、曲線終了位置で車体が水平となるように各
空気ばねの伸縮量を制御することを特徴とする鉄道車両
の車体傾斜制御方法。 - 【請求項2】 予め定める基準位置から走行距離を測定
して車両の現在位置を求め、この現在位置と予め記憶さ
れる路線地図情報とに基づいて、前記曲線区間における
各空気ばねの伸縮量を制御することを特徴とする請求項
1記載の鉄道車両の車体傾斜制御方法。 - 【請求項3】 走行中に車体の横方向の超過遠心力を検
出し、この超過遠心力に基づいて、前記曲線区間におけ
る各空気ばねの伸縮量を制御することを特徴とする請求
項1記載の鉄道車両の車体傾斜制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7289798A JP2939229B1 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 鉄道車両の車体傾斜制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7289798A JP2939229B1 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 鉄道車両の車体傾斜制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2939229B1 JP2939229B1 (ja) | 1999-08-25 |
| JPH11268645A true JPH11268645A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13502610
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7289798A Expired - Fee Related JP2939229B1 (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 鉄道車両の車体傾斜制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2939229B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001213311A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-07 | Daifuku Co Ltd | 荷搬送設備 |
| JP2015160466A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の車体傾斜制御システム及び車体傾斜制御方法 |
| CN109823364A (zh) * | 2019-03-01 | 2019-05-31 | 中铁二院工程集团有限责任公司 | 提高悬挂式单轨列车乘坐舒适度的控制系统及实现方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5215611B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2013-06-19 | 川崎重工業株式会社 | 鉄道車両の車体傾斜制御システム |
| CN108622195B (zh) * | 2017-03-16 | 2024-06-28 | 宇通客车股份有限公司 | 一种底盘及使用该底盘的车辆 |
Citations (2)
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| JPH05238387A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-17 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 空気ばね付き鉄道車両の車体傾斜制御方法 |
| JPH06227392A (ja) * | 1993-02-01 | 1994-08-16 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鉄道車両の車体傾斜制御方法 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7289798A patent/JP2939229B1/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2939229B1 (ja) | 1999-08-25 |
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