JPH11269071A - 糸球体疾患の予防及び治療剤 - Google Patents

糸球体疾患の予防及び治療剤

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JPH11269071A
JPH11269071A JP10112636A JP11263698A JPH11269071A JP H11269071 A JPH11269071 A JP H11269071A JP 10112636 A JP10112636 A JP 10112636A JP 11263698 A JP11263698 A JP 11263698A JP H11269071 A JPH11269071 A JP H11269071A
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JP
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acid
lower alkyl
imidazole
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Application number
JP10112636A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Harada
弘 原田
Hiroshi Kusama
▲寛▼ 草間
Yoshiisa Nonaka
義功 野中
Toshikazu Yazaki
敏和 矢崎
Kiyoshi Kasai
潔 河西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メサンギウム細胞の増殖阻害作用を有し、糸
球体疾患の予防及び治療剤として有用な医薬品組成物を
提供する。 【解決手段】 【化1】 〔A、Bは一方が 【化2】 (RはH,ハロゲン,水酸基,アルキル,アルコキシ
等、R,RはH,アルキル,アルコキシ等)、他方
が−CONHR〔Rは−(CHR(Rは水酸
基,置換可アミノ、nは2〜6),テトラゾリル〕〕で
表されるイミダゾール誘導体又はそれらの塩を有効成分
として含有することを特徴とする糸球体疾患の予防及び
治療剤。例えば、糸球体腎炎、糖尿病性腎炎、糸球体硬
化症等の予防及び治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は糸球体疾患の予防お
よび治療剤として有用な医薬品組成物に関するものであ
る。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明は、メサン
ギウム細胞の増殖抑制作用を有する、一般式
【0003】
【化5】
【0004】〔式中のAおよびBは、どちらか一方が一
般式
【0005】
【化6】
【0006】(式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シクロア
ルキルアルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アシル
基、モノまたはジ低級アルキル置換アミノ基または低級
アルコキシカルボニル基であり、RおよびRは同じ
でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、シクロアルキルアル
コキシ基またはアラルキルオキシ基である)で表される
基であり、他方が一般式−CONHR〔式中のR
一般式−(CH−R(式中のRは水酸基、アミノ
基、モノまたはジ低級アルキル置換アミノ基であり、n
は2〜6の整数である)で表される基またはテトラゾリ
ル基である〕で表される基である〕で表されるイミダゾ
ール誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有
効成分として含有することを特徴とする糸球体疾患の予
防及び治療剤に関するものである。
【0007】当該糸球体疾患としては、メサンギウム細
胞の増殖が関わって発生するメサンギウム領域の拡大が
その発症原因の一つとして関与している各種糸球体疾
患、例えば、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、糸球体硬化症
などを挙げることができる。
【0008】
【従来の技術】糸球体の基本構築のひとつであるメサン
ギウム領域は、メサンギウム細胞とメサンギウム基質に
より構成されている。このメンサギウム領域は、糸球体
係蹄構造を維持する支持組織、糸球体機能の生理的調節
等の様々な機能を担っている。
【0009】糸球体腎炎、糖尿病性腎症をはじめ種々の
糸球体疾患において、メサンギウム細胞の増殖と細胞外
基質の増生が認められており、例えば、糸球体腎炎の発
症や進展にはメサンギウム細胞の増殖が最も重要な役割
を演じており、糸球体硬化はメサンギウム細胞の増殖お
よび細胞外基質の蓄積が大きく関与するものと考えられ
ている。
【0010】現在、このような疾患には、抗血小板剤、
抗凝固剤、抗線溶剤、副腎皮質ステロイド剤等が使用さ
れているが、効果上必ずしも満足できるものではない。
それ故、当該糸球体疾患に対して優れた効果を示す新規
な薬剤の開発が大いに切望されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メサ
ンギウム細胞の増殖を抑制する新規な糸球体疾患の予防
及び治療剤を提供することである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは,メサンギウム細胞
の増殖に対して抑制効果を示す化合物を見いだすべく鋭
意研究した結果、前記一般式(I)で表されるある種の
イミダゾール誘導体がメサンギウム細胞の増殖を顕著に
抑制する作用を有することを見出し、糸球体疾患の予防
及び治療剤として極めて有用であるという知見を得、本
発明を成すに至った。
【0013】すなわち、本発明は、一般式
【0014】
【化7】
【0015】〔式中のAおよびBは、どちらか一方が一
般式
【0016】
【化8】
【0017】〔式中のRは水素原子、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、シクロア
ルキルアルコキシ基、アラルキルオキシ基、低級アシル
基、モノまたはジ低級アルキル置換アミノ基または低級
アルコキシカルボニル基であり、RおよびRは同じ
でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、シクロアルキルアル
コキシ基またはアラルキルオキシ基である)で表される
基であり、他方が一般式−CONHR〔式中のR
一般式−(CH−R(式中のRは水酸基、アミノ
基、モノまたはジ低級アルキル置換アミノ基であり、n
は2〜6の整数である)で表される基またはテトラゾリ
ル基である〕で表される基である〕で表されるイミダゾ
ール誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有
効成分として含有することを特徴とする糸球体疾患の予
防および治療剤に関するものである。
【0018】ここで、前記一般式(I)で表される化合
物において、低級アルキル基とは、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチ
ル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペ
ンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖状または
枝分かれ状のアルキル基をいい、低級アルコキシ基と
は、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブト
キシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イ
ソペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert
−ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜
6の直鎖状または枝分かれ状のアルコキシ基をいい、ア
ラルキルオキシ基とは、フェニル基、ナフチル基等の芳
香族炭化水素基で置換された前記低級アルコキシ基をい
い、シクロアルキルアルコキシ基とは3〜7員環の環状
アルキル基で置換された前記低級アルコキシ基をいう。
ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子をいい、低級アシル基とは、アセチル基、プロ
ピオニル基、ブチリル基等の直鎖状または枝分かれ状の
アルキル基を有する炭素数2〜7のアルキルカルボニル
基をいう。また、モノまたはジ低級アルキル置換アミノ
基とは、前記低級アルキル基でモノ置換されたアミノ基
または同種または異種の前記低級アルキル基でジ置換さ
れたアミノ基をいう。
【0019】前記一般式(I)で表されるイミダゾール
誘導体は、メサンギウム細胞を用いたin vitro
のメサンギウム細胞増殖抑制作用確認試験において、メ
サンギウム細胞の増殖を阻害する顕著な活性を示した。
【0020】このように、前記一般式(I)で表される
イミダゾール誘導体は、メサンギウム細胞において優れ
た増殖抑制効果を有するものであり、糸球体疾患の予防
及び治療剤として非常に有用な化合物である。従って、
前記一般式(I)で表されるイミダゾール誘導体または
それらの薬理学的に許容される塩を有効成分として用い
ることにより、糸球体疾患の予防及び治療剤として有用
な医薬品組成物を製造することができる。
【0021】前記一般式(I)で表される化合物は、例
えば、一般式
【0022】
【化9】
【0023】(式中のR10は水素原子、ハロゲン原
子、保護基を有する水酸基、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、シクロアルキルアルコキシ基、アラルキルオ
キシ基、低級アシル基、保護基を有するモノ低級アルキ
ル置換アミノ基、ジ低級アルキル置換アミノ基または低
級アルコキシカルボニル基であり、RおよびRは前
記と同じ意味をもつ)で表される化合物と、一般式
【0024】HN−R (III)
【0025】〔式中のRは一般式−(CH−R
(式中のRは保護基を有する水酸基、保護基を有す
るアミノ基、保護基を有するモノ低級アルキルアミノ基
又はジ低級アルキルアミノ基であり、nは前記と同じ意
味をもつ)で表される基又はテトラゾリル基である〕で
表されるアミン化合物とを、不活性溶媒中で反応させ、
必要に応じ、常法に従い保護基を除去することにより製
造することができる。
【0026】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(II)で表される化合物は、一般式
【0027】
【化10】
【0028】(式中のR、RおよびR10は前記と
同じ意味をもつ)で表されるケイ皮酸誘導体またはその
酸ハライド、活性エステル等の反応性官能的誘導体と、
一般式
【0029】
【化11】
【0030】(式中のPおよびQは、どちらか一方がア
ミノ基であり、他方が低級アルコキシカルボニル基であ
る)で表されるアミノイミダゾール誘導体とを、不活性
溶媒中、塩基の存在下または非存在下、脱水剤または縮
合剤の存在下または非存在下に反応させ、エステル基を
加水分解してカルボキシル基に変換して、一般式
【0031】
【化12】
【0032】〔式中のYおよびZは、どちらか一方が一
般式
【0033】
【化13】
【0034】(式中のR、RおよびR10は前記と
同じ意味をもつ)で表される基であり、他方がカルボキ
シル基である〕で表されるイミダゾールカルボン酸誘導
体を得た後、不活性溶媒中、無水酢酸等の脱水剤または
縮合剤の存在下に閉環させるか、加熱下に脱水閉環させ
ることにより製造することができる。
【0035】前記製造方法において原料物質として用い
られる前記一般式(III)で表される化合物は、市販
品として購入するか、文献記載の公知の方法またはそれ
と類似の方法により製造することができる。
【0036】前記製造方法において用いられる前記一般
式(IV)で表される化合物は、市販品として購入する
か、文献記載の公知の方法またはそれと類似の方法によ
り製造することができる。
【0037】前記製造方法において用いられる前記一般
式(V)で表される化合物は、文献記載の公知の方法ま
たはそれと類似の方法により製造することができる
(J.Chem.Soc.,1071〜1074ページ
(1949年)、J.Chem.Soc.Perkin
Trans.I,2310〜2315ページ(198
0年)等)。
【0038】前記一般式(I)で表されるイミダゾール
誘導体は、常法により、その薬理学的に許容される塩と
することができる。このような塩としては、塩酸、臭化
水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸
との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン
酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シ
ュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭
酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付
加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等の無機塩基との塩を
挙げることができる。
【0039】また、前記一般式(I)で表される化合物
には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される
溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0040】前記一般式(I)で表される化合物には、
不飽和結合を有するため2つの幾何異性体が存在する
が、本発明においてはシス体(Z体)の化合物またはト
ランス体(E体)の化合物のいずれの化合物を使用して
もよい。本発明においてはトランス体(E体)の方が好
ましい。
【0041】前記一般式(I)で表される化合物のう
ち、不斉炭素原子を有する化合物にはR配置およびS配
置の2つの光学異性体が存在するが、本発明においては
いずれの光学異性体を使用してもよく、それらの光学異
性体の混合物であっても構わない。
【0042】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、用法に応じ種々の剤形のものが使用される。こ
のような剤形としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、
ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤あるいは注射剤な
どを挙げることができる。
【0043】これらの医薬品組成物は、その剤形に応じ
調剤学上使用される手法により適当な賦形剤、崩壊剤、
結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、
湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの
医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解し、常法に従
い調剤することにより製造することができる。
【0044】散剤は、例えば、前記一般式(I)で表さ
れるイミダゾール誘導体またはそれらの薬理学的に許容
される塩に、必要に応じ、適当な賦形剤、滑沢剤等を加
えよく混和して散剤とする。
【0045】錠剤は、例えば、前記一般式(I)で表さ
れるイミダゾール誘導体またはそれらの薬理学的に許容
される塩に、必要に応じ、適当な賦形剤、崩壊剤、結合
剤、滑沢剤等を加え常法に従い打錠して錠剤とする。錠
剤はまた必要に応じ、コーティングを施し、フィルムコ
ート錠、糖衣錠等にすることができる。
【0046】カプセル剤は、例えば、前記一般式(I)
で表されるイミダゾール誘導体またはそれらの薬理学的
に許容される塩に、必要に応じ、適当な賦形剤、滑沢剤
等を加えよく混和した後、適当なカプセルに充填してカ
プセル剤とする。また、常法により顆粒あるいは細粒と
した後充填してもよい。
【0047】本発明の医薬品組成物を実際の治療に用い
る場合、その有効成分である前記一般式(I)で表され
るイミダゾール誘導体またはそれらの薬理学的に許容さ
れる塩の投与量は患者の体重、年齢、性別、疾患の程度
等により適宜決定されるが経口投与の場合成人1日当た
り概ね0.1〜1000mgの範囲で、非経口投与の場
合は、成人1日当たり概ね0.01〜300mgの範囲
で、一回または数回に分けて適宜投与することができ
る。
【0048】また、有効成分である前記一般式(I)で
表されるイミダゾール誘導体またはそれらの薬理学的に
許容される塩の投与量は、治療する疾患の種類、患者の
症状および治療効果の相違により、適宜増減することが
できる。
【0049】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例および実施例で
さらに詳細に説明するが、本発明はその内容に限定され
るものではない。
【0050】参考例1 (E)−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸クロリド 3,4,5−トリメトキシケイ皮酸(10.0g)およ
び塩化チオニル(6.1ml)のトルエン(100m
l)溶液にN,N−ジメチルホルムアミド(0.1m
l)を加え、80℃で3時間撹拌した。反応液を減圧濃
縮し、残渣にヘキサンを加えた後、不溶物をろ取し、
(E)−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸クロリド
(10.3g)を得た。
【0051】H−NMR(400MHz,CDC
)δppm:3.911(s,3H),3.917
(s,3H),3.918(s,3H),6.55
(d,J=15.4Hz,1H),6.80(s,2
H),7.76(d,J=15.4Hz,1H)
【0052】参考例2 ヒドロキシイミノシアノ酢酸tert−ブチル 氷冷下、シアノ酢酸tert−ブチル(15.0g)に
水(50ml)、亜硝酸ナトリウム(11.0g)及び
酢酸(8.58ml)を順次加え、室温で16時間撹拌
した。反応液に濃塩酸(21.0ml)を加え、析出物
をろ取した後、水洗して、ヒドロキシイミノシアノ酢酸
tert−ブチル(12.4g)を得た。
【0053】H−NMR(CDCl,400MH
z)δppm:1.59(s,9H),11.93(b
rs,1H)
【0054】参考例3 2−アミノシアノ酢酸tert−ブチル1/2シュウ酸
塩 塩化水銀(76mg)の水(7.6ml)溶液にアルミ
ニウム箔(190mg)を加え、室温で1分間撹拌し
た。溶媒を除き、アルミニウムアマルガムを水、メタノ
ールおよびジエチルエーテルで順次洗浄した後、アルゴ
ン雰囲気下、ジエチルエーテル(5.5ml)、ヒドロ
キシイミノシアノ酢酸tert−ブチル(1.0g)の
ジエチルエーテル(4ml)溶液および水(0.4m
l)を順次加えた。40℃で30分間撹拌した後、不溶
物をセライトろ過し、ろ液にシュウ酸(256mg)の
エタノール(1ml)溶液を加えた。4℃で1時間静置
した後、析出物をろ取して、2−アミノシアノ酢酸te
rt−ブチル1/2シュウ酸塩(596.6mg)を得
た。
【0055】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:1.46(s,9H),4.75
(s,1H),5.0−7.5(br,3H)
【0056】参考例4 5(4)−アミノイミダゾール−4(5)−カルボン酸
tert−ブチル 2−アミノシアノ酢酸tert−ブチル1/2シュウ酸
塩(500mg)の塩化メチレン(5ml)懸濁液を飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。塩化メチレン
で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下
に溶媒を留去した。残渣をクロロホルム(8ml)およ
びエタノール(6ml)に溶解し、ホルムアミジン酢酸
塩(374mg)を加え、アルゴン雰囲気下で3時間加
熱還流した。溶媒を減圧下に留去し、残渣を塩化メチレ
ンに溶解した。塩化メチレン溶液を水洗し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒を留去して、5
(4)−アミノイミダゾール−4(5)−カルボン酸t
ert−ブチル(324.8mg)を得た。
【0057】H−NMR(CDCl,400MH
z)δppm:1.58(s,9H),4.77(br
s,2H),7.32(s,1H),10.3−11.
6(br,1H)
【0058】参考例5 (E)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボン酸t
ert−ブチル (E)−3,4,5−トリメトキシケイ皮酸クロリド
(454mg)および5(4)−アミノイミダゾール−
4(5)−カルボン酸tert−ブチル(324mg)
をピリジン(10ml)に溶解し、120℃で1.5時
間撹拌した。ピリジンを減圧下で留去した後、水を加え
て析出物をろ取して、(E)−5(4)−(3,4,5
−トリメトキシシンナモイルアミノ)イミダゾール−4
(5)−カルボン酸tert−ブチル(396.5m
g)を得た。
【0059】H−NMR(CDCl,400MH
z)δppm:1.65(s,9H),3.90(s,
3H),3.93(s,6H),6.53(d,J=1
5.5Hz,1H),6.80(s,2H),7.39
(s,1H),7.70(d,J=15.5Hz,1
H),9.78(s,1H),11.56(s,1H)
【0060】参考例6 (E)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボン酸 (E)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボン酸t
ert−ブチル(254mg)を2規定塩酸(40m
l)に懸濁し、50℃で22時間撹拌した。析出物をろ
取した後、水およびジエチルエーテルで順次洗浄して、
(E)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボン酸
(209.2mg)を得た。
【0061】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:3.70(s,3H),3.84
(s,6H),7.04(s,2H),7.12(d,
J=15.6Hz,1H),7.45−7.65(m,
2H),9.90(s,1H),12.0−13.7
(br,1H)
【0062】参考例7 (E)−5−(3,4,5−トリメトキシスチリル)イ
ミダゾ[4,5−d][1,3]オキサジン−7−オン (E)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナ
モイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボン酸
(100mg)のピリジン(5ml)溶液に無水酢酸
(81.5μl)を加え、室温で1時間撹拌した。溶媒
を減圧下で留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)
で精製して、(E)−5−(3,4,5−トリメトキシ
スチリル)イミダゾ[4,5−d][1,3]オキサジ
ン−7−オン(75mg)を得た。
【0063】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:3.70(s,3H),3.84
(s,6H),7.04(d,J=16.1Hz,1
H),7.16(s,2H),7.70(d,J=1
6.1Hz,1H),8.22(brs,1H),1
2.7−14.6(br,1H)
【0064】実施例1 (E)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5(4)−
(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イミ
ダゾール−4(5)−カルボキサミド(化合物1) (E)−5−(3,4,5−トリメトキシスチリル)イ
ミダゾ[4,5−d][1,3]オキサジン−7−オン
(50mg)のピリジン(1ml)溶液に2−アミノエ
タノール(73.3μl)を加え、室温で20時間撹拌
した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣を水およびジエ
チルエーテルで順次洗浄して、(E)−N−(2−ヒド
ロキシエチル)−5(4)−(3,4,5−トリメトキ
シシンナモイルアミノ)イミダゾール−4(5)−カル
ボキサミド(40.3mg)を得た。
【0065】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:3.25−3.4(m,2H),3.
45−3.6(m,2H),3.70(s,3H),
3.85(s,6H),4.77(t,J=5.3H
z,1H),7.10(s,2H),7.22(d,J
=15.5Hz,1H),7.37(s,1H),7.
57(d,J=15.5Hz,1H),7.80−7.
95(m,1H),10.32(brs,1H),1
2.5−12.8(br,1H)
【0066】実施例2 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−5(4)
−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イ
ミダゾール−4(5)−カルボキサミド(化合物2) (E)−5−(3,4,5−トリメトキシスチリル)イ
ミダゾ[4,5−d][1,3]オキサジン−7−オン
(23.7mg)のピリジン(5ml)溶液にN,N−
ジメチルエチレンジアミン(63.2μl)を加え、室
温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をジ
エチルエーテルで洗浄した後、得られた結晶をろ取し
て、(E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−5
(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミ
ノ)イミダゾール−4(5)−カルボキサミド(18.
9mg)を得た。
【0067】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:2.17(s,6H),2.39
(t,J=6.7Hz,2H),3.2−3.45
(m,2H),3.70(s,3H),3.85(s,
6H),7.10(s,2H),7.23(d,J=1
5.5Hz,1H),7.36(s,1H),7.58
(d,J=15.5Hz,1H),7.75−7.9
(m,1H),10.31(s,1H),12.67
(s,1H)
【0068】実施例3 (E)−N−(1H−テトラゾール−5−イル)−5
(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミ
ノ)イミダゾール−4(5)−カルボキサミド(化合物
3) (E)−5−(3,4,5−トリメトキシスチリル)イ
ミダゾ[4,5−d][1,3]オキサジン−7−オン
(100mg)のピリジン(2ml)溶液に5−アミノ
−1H−テトラゾール(130mg)を加え、100℃
で17時間撹拌した。析出物をろ取した後、水、ジエチ
ルエーテル及びメタノールで順次洗浄して、(E)−N
−(1H−テトラゾール−5−イル)−5(4)−
(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イミ
ダゾール−4(5)−カルボキサミド(60.4mg)
を得た。
【0069】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:3.71(s,3H),3.84
(s,6H),7.06(s,2H),7.14(d,
J=15.3Hz,1H),7.5−7.75(m,2
H),10.27(s,1H),11.2−12.2
(br,1H),12.99(s,1H),15.6−
16.6(br,1H)
【0070】実施例4 (E)−N−(1H−テトラゾール−5−イル)−5
(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミ
ノ)イミダゾール−4(5)−カルボキサミドカリウム
塩(化合物4) (E)−N−(1H−テトラゾール−5−イル)−5
(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミ
ノ)イミダゾール−4(5)−カルボキサミド(36.
4mg)のメタノール(5ml)溶液に炭酸カリウム
(12.1mg)を加え、反応液が均一になるまで撹拌
した。減圧下に溶媒を留去した後、残渣をメタノールで
洗浄して、(E)−N−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)−5(4)−(3,4,5−トリメトキシシンナモ
イルアミノ)イミダゾール−4(5)−カルボキサミド
カリウム塩(39.8mg)を得た。
【0071】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:3.69(s,3H),3.84
(s,6H),6.5−7.4(m,4H),7.57
(d,J=15.7Hz,1H),11.7−12.9
(br,1H)
【0072】実施例5 (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−5(4)
−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イ
ミダゾール−4(5)−カルボキサミド二塩酸塩(化合
物5) (E)−N−(2−ジメチルアミノエチル)−5(4)
−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イ
ミダゾール−4(5)−カルボキサミド(30mg)の
メタノール(5ml)溶液に飽和塩化水素ガスメタノー
ル溶液を液性が酸性になるまで加え、減圧下に溶媒を留
去した。残渣をジエチルエーテルで洗浄して、(E)−
N−(2−ジメチルアミノエチル)−5(4)−(3,
4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イミダゾー
ル−4(5)−カルボキサミド二塩酸塩(28.2m
g)を得た。
【0073】H−NMR(DMSO−d,400M
Hz)δppm:2.81(s,3H),2.82
(s,3H),3.2−3.35(m,2H),3.5
5−3.7(m,2H),3.71(s,3H),3.
85(s,6H),7.08(s,2H),7.22
(d,J=15.5Hz,1H),7.61(d,J=
15.5Hz,1H),7.75−8.0(br,1
H),8.5−8.7(br,1H),9.9−10.
2(br,1H),10.4−10.55(br,1
H)
【0074】実施例6 培養腎糸球体メサンギウム細胞増殖抑制作用確認試験 培養ラット腎糸球体メサンギウム細胞を15%牛胎児血
清含有RPMI1640培地に懸濁し、96穴の多穴培
養皿に2万細胞毎平方センチメートルの細胞密度で植え
込み、培養皿上に単層を形成する細胞密度となるまで培
養した後、培養液を0.5%牛胎児血清含有RPMI1
640培地に交換し、さらに2日間培養することで細胞
の成長を休止期に止めた。
【0075】続いて2nMの血小板由来増殖因子BB二
量体(PDGF−BB)及び被験化合物を含む0.5%
牛胎児血清含有RPMI1640培地に交換して、0.
25μCi/wellのH−Thymidineを添
加し、その後の24時間にDNA分画に取り込まれた
H−Thymidineの放射能を測定した。尚、被験
化合物を含まない対照群と無刺激群(PDGF−BB及
び被験化合物を共に含まないRPMI1640培地を加
えた群)との放射能の取り込み量の差を100%の刺激
値とし、これを50%まで抑制する被験化合物の添加濃
度を測定値から計算により求め、50%阻害濃度(IC
50値)とした。
【0076】以下の表1に被験化合物のIC50値(μ
M)を示す。
【0077】
【表1】
【0078】実施例7 急性毒性試験 雄性ICR系マウスを1群4〜5匹として4時間絶食
後、5%エタノール−10%アラビアゴム水溶液に懸濁
した(E)−N−(2−ヒドロキシエチル)−5(4)
−(3,4,5−トリメトキシシンナモイルアミノ)イ
ミダゾール−4(5)−カルボキサミドを300または
1000mg/kgの用量で経口投与した。その結果、
投与24時間後、全投与群において死亡例は認められな
かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河西 潔 長野県南安曇郡豊科町大字豊科1164−9 マルヤママンション305

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中のAおよびBは、どちらか一方が一般式 【化2】 (式中のRは水素原子、ハロゲン原子、水酸基、低級
    アルキル基、低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコ
    キシ基、アラルキルオキシ基、低級アシル基、モノまた
    はジ低級アルキル置換アミノ基または低級アルコキシカ
    ルボニル基であり、RおよびRは同じでも異なって
    いてもよく、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、低級アルコキシ基、シクロアルキルアルコキシ基ま
    たはアラルキルオキシ基である)で表される基であり、
    他方が一般式−CONHR〔式中のRは一般式−
    (CH−R(式中のRは水酸基、アミノ基、モノ
    またはジ低級アルキル置換アミノ基であり、nは2〜6
    の整数である)で表される基またはテトラゾリル基であ
    る〕で表される基である〕で表されるイミダゾール誘導
    体またはそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分と
    して含有することを特徴とする糸球体疾患の予防及び治
    療剤。
  2. 【請求項2】一般式 【化3】 〔式中のAおよびBは、どちらか一方が一般式 【化4】 (式中のR1aは低級アルコキシ基であり、R2aおよ
    びR3aは同じでも異なっていてもよく、水素原子また
    は低級アルコキシ基である)で表される基であり、他方
    が一般式−CONHR〔式中のRは一般式−(CH
    −R(式中のRは水酸基、アミノ基、モノまたは
    ジ低級アルキル置換アミノ基であり、nは2〜6の整数
    である)で表される基またはテトラゾリル基である〕で
    表される基である〕で表されるイミダゾール誘導体また
    はそれらの薬理学的に許容される塩を有効成分として含
    有することを特徴とする糸球体疾患の予防及び治療剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105294733A (zh) * 2015-11-02 2016-02-03 上海伊贸斯生物材料有限公司 一种咪唑并噁嗪酮化合物及其制备方法和用途

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105294733A (zh) * 2015-11-02 2016-02-03 上海伊贸斯生物材料有限公司 一种咪唑并噁嗪酮化合物及其制备方法和用途

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