JPH11269157A5 - - Google Patents

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JPH11269157A5
JPH11269157A5 JP1998068145A JP6814598A JPH11269157A5 JP H11269157 A5 JPH11269157 A5 JP H11269157A5 JP 1998068145 A JP1998068145 A JP 1998068145A JP 6814598 A JP6814598 A JP 6814598A JP H11269157 A5 JPH11269157 A5 JP H11269157A5
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、3−イソプロピル−1H−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン 2,2−ジオキシド(以下、本明細書中「ベンタゾン」と言う)のハプテン化合物、抗原、抗体及び抗原と結合可能なそのフラグメントに関する。
本発明はさらに、前記抗原、抗体及び抗原と結合可能なそのフラグメントを用いた免疫学的測定方法に関する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ベンタゾンに反応する新規な抗体もしくは抗原と結合可能なそのフラグメント、及びその作製方法を提供することを目的とする。尚、本明細書において抗体の「フラグメント」とは、抗原と結合可能な抗体の一部分、例えばFab断片等を意味する。
本発明は、さらにまた、前記抗体を産生するハイブリドーマを提供することを目的とする。
本発明は、さらに、前記抗体もしくは抗原と結合可能なそのフラグメント及び/又は前記ベンタゾン誘導体と高分子化合物との結合体を使用することを含む、ベンタゾンの免疫学的測定方法を提供することを目的とする。
次に、式(X11)の化合物をナトリウムエトキシド(ナトリウムエチラート)、ナトリウムメチラート、水素化ナトリウム等の縮合剤の存在下で加熱撹拌することにより、以下の式(X12):
[式(X11)中、Pおよびlは先に定義した通りである]
で表される化合物を得ることができる。反応は、0℃から溶媒の沸点の温度、好ましくは50℃から120℃、10分間から10時間、好ましくは0.5時間から1時間撹拌することにより行う。
カルボキシル基の保護基は、酸又はアルカリ存在下で除去することができる。メチル基、エチル基等の低級アルキル基、及びベンジル基、フェニル基などは、水とメタノール、エタノール、THF等の有機溶媒との混合溶液中で、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ存在下、0℃から60℃、好ましくは0℃から10℃、5分から20時間、好ましくは5分から1時間撹拌することによって除去できる。メチル基、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、tert−ブチル基、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基、トリイソプロピルシリル基、2−トリメチルシリルエトキシメチル基などはジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、THF、ジエチルエーテル等の適当な有機溶媒中で、塩酸、硫酸、リン酸等の鉱酸あるいは酢酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタンスルホン酸等の有機酸存在下、マイナス10℃から60℃、好ましくは0℃から25℃、1時間から20時間、好ましくは2時間から5時間撹拌することにより除去できる。また、ベンジル基、4−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基は加水素分解、tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基、トリイソプロピルシリル基、2−トリメチルシリルエトキシメチル基等のシリル基は、フッ化ピリジニウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)等によって除去することができる。
混合酸無水物法において用いられる混合酸無水物は、通常のショッテン−バウマン反応により得られ、これを高分子化合物と反応させることにより目的とするハプテン−高分子化合物結合体が製造される。ショッテン−バウマン反応は塩基性化合物の存在下に行われる。塩基性化合物としては、ショッテン−バウマン反応において慣用されている化合物を使用することができる。例えば、トリブチルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、DBN、DBU、DABCO等の有機塩基、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常マイナス20℃から100℃、好ましくは0℃から50℃において行われ、反応時間は5分から10時間、好ましくは5分から2時間である。得られた混合酸無水物と高分子化合物との反応は、通常マイナス20℃から150℃、好ましくは0℃から100℃において行われ、反応時間は5分から10時間、好ましくは5分から5時間である。混合酸無水物法は一般に溶媒中で行われる。溶媒としては、混合酸無水物法に慣用されているいずれの溶媒も使用可能であり、具体的にはジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。混合酸無水物法において使用されるハロ蟻酸エステルとしては、例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチル等が挙げられる。当該方法におけるハプテンとハロ蟻酸エステルと高分子化合物の使用割合は、広い範囲から適宜選択され得る。
ベンタゾンの測定は、各種ELISA法のうち例えば間接競合阻害ELISA法により、以下のような手順により行うことができる。(a)まず、ベンタゾン誘導体と高分子化合物との結合体である抗原を担体に固相化する。(b)抗原が吸着していない固相表面を抗原と無関係な、例えばタンパク質によりブロッキングする。(c)これに各種濃度のベンタゾンを含む試料及び抗体を加え、該抗体を前記固相化抗原及びベンタゾンに競合的に反応させて、固相化抗原−抗体複合体及び、ベンタゾン−抗体複合体を生成させる。(d)固相化抗原−抗体複合体の量を測定することにより、予め作成した検量線から試料中のベンタゾンの量を決定することができる。
なお、担体に固相化させる抗原としては、抗体を作製したベンタゾン誘導体と高分子化合物との結合体自体のみならず、式(1)−(3)で表される他の誘導体と高分子化合物との結合体を用いることもできる。例えば、式(1)−(3)の化合物でn、mまたはlの数が相違する抗原を各々抗体作製用と固相化用に用いることもできる。さらに、式(1)−(3)に含まれない他のベンタゾン類似化合物も、固相化抗原として使用することも可能である。
本発明のモノクローナル抗体BTZ 22−11は、間接競合阻害ELISA法でベンタゾンの量を0.001μg/mlから10μg/ml、好ましくは0.01μg/mlから3μg/mlの範囲で測定できる。また、BTZ 22−21は、間接競合阻害ELISA法でベンタゾンの量を0.001μg/mlから10μg/ml、好ましくは0.01μg/mlから2μg/mlの範囲で測定できる(実施例9、図2)
なお、酵素等の標識物質に結合させるハプテンとしては、間接競合阻害ELISA法における固相化抗原の場合と同様に、抗体作製に使用したベンタゾン誘導体自体のみならず、式(1)−(3)で表される他の誘導体を用いることもできる。例えば、式(1)−(3)においてn、mまたはlの数が相違する化合物を各々抗体作製用と標識競合用の化合物として用いることができる。さらに、式(1)−(3)に含まれない他のベンタゾン類似化合物も、酵素に結合させるハプテンとして使用可能である。(c)工程においてベンタゾンを含む試料及び酵素結合ハプテンを抗体固相化担体に接触させ、ベンタゾンと酵素結合ハプテンとの競合阻害反応により、これらと固相化抗体との複合体が生成する。ベンタゾンを含む試料は適当な緩衝液で希釈して使用する。限定されるわけではないが、反応は例えば、室温でおよそ1時間行う。反応終了後、緩衝液で担体を洗浄し、固相化抗体と結合しなかった酵素結合ハプテンを除去する。洗浄液は、例えば60mM NaClを添加したホウ酸緩衝液を使用することができる。
本発明のモノクローナル抗体BTZ 22−11は、直接競合阻害ELISA法でベンタゾンの量を0.001μg/mlから10μg/ml、好ましくは0.01μg/mlから3μg/mlの範囲で測定できる。また、BTZ 22−21は、直接競合阻害ELISA法でベンタゾンの量を0.001μg/mlから10μg/ml、好ましくは0.01μg/mlから3μg/mlの範囲で測定できる(実施例11、図3)
例えば、BTZ 22−11およびBTZ 22−21は、ベンタゾンの類縁化合物、例えば、ベンタゾンの代謝物である6−ヒドロキシベンタゾン及びN−メチルベンタゾン、並びに除草剤のベンスルフロンメチルおよびメフェナセット、殺虫剤のフェニトロチオンおよびイミダクロプリド、殺菌剤のプロベナゾールおよびトリシクラゾールに対してほとんど反応せず、ベンタゾンに対する特異性の高い抗体である(実施例12)。
6−[N−(2−メトキシカルボニルフェニル)スルファモイルアミノ]ヘキサン酸メチル(2)
アセトニトリル20mlに6−アミノヘキサン酸メチル塩酸塩(1)3.6g(20mmol)、塩化スルフリル2.7g(20mmol)および五塩化アンチモン0.02gを加えた。この懸濁液を2時間撹拌下に環流させた後、更に塩化スルフリル2.7g(20mmol)を加え、2時間環流させた。反応混合物を濃縮後、残渣をトルエン3mlに溶解し、この溶液をトルエン10ml中のアントラニル酸メチル3.0g(20mmol)およびトリエチルアミン2.2g(22mmol)に20℃から40℃で加え、次いで60℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル150mlで抽出し、酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を濃縮した。残渣の固体をn−ヘキサン:酢酸エチル=2:1の混合溶媒で再結晶し、4.9g(75%)の目的物(2)を得た。
3−(5−カルボキシペンチル)−1H−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン 2,2−ジオキシド(3)
6−[N−(2−メトキシカルボニルフェニル)スルファモイルアミノ]ヘキサン酸メチル(2)1.0g(3mmol)をエタノール20mlに溶解し、この溶液にナトリウムエチラート0.7g(10mmol)を室温下に加え、90℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮後、残渣に3Nの塩酸を加え酸性とし、酢酸エチル150mlで抽出した。酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を濃縮した。残渣の固体をトルエンで再結晶し、0.7g(73%)の目的物(3)を得た。
1−(5−カルボキシペンチル)−3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン 2,2−ジオキシド
3−イソプロピル−2,1,3−ベンゾチアジアジン−4(3H)−オン 2,2−ジオキシド(ベンタゾン)0.6g(2.5mmol)と6−ブロモヘキサン酸0.6g(3.0mmol)をトルエン15mlに溶解した。この溶液に室温下トリエチルアミン0.6g(5.9mmol)を加え、撹拌下に1.5時間環流した。反応混合物に酢酸エチル70mlを加え、有機層を水、2Nの塩酸、水の順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に通し、0.6g(収率67%)の目的物を得た。
5−(5−エトキシカルボニルペンチルオキシ)アントラニル酸メチル(2)
5−ヒドロキシアントラニル酸メチル(1)3.3g(20mmol)、6−ブロモヘキサン酸エチル4.9g(22mmol)および炭酸カリウム3.0g(24mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド60mlに入れ、160℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出、有機層を水洗し、炭酸マグネシウムで乾燥後、濾過、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し2.8g(収率45%)の目的物(2)を得た。
融点:94−97℃
H−NMR(DMSO−D,400MHz)
δ 1.41(6H,d,2CH), 1.45(2H,m,CH),
1.58(2H,m,CH), 1.84(2H,m,CH),
2.25(2H,t,CH), 4.56(2H,t,CH),
4.79(1H,m,CH), 7.90(2H,m,Ar:H),
8.14(1H,d,Ar:H),
12.06(2H,br,NH,COOH)
先ず、実施例1で作製したベンタゾン誘導体−1の5μmolを無水ジオキサン50μlに溶解し、ここにトリ−n−ブチルアミン2.62μl及びクロロ蟻酸イソブチル1.43μlを添加し、37℃で1時間撹拌した。さらに、0.2Mホウ酸緩衝液1.5mlに溶解したKLHまたはBSA10mgを加え、常温で6時間反応を行った。PBSで透析後、7%KCOを含んだPBSの条件下で4時間処理し、再度PBSで透析して目的物を得た。

Claims (9)

  1. 以下の式(1)−(3):
    [式(1)−(3)中、
    Rは、水素原子または炭素数1−5のアルキル基であり;
    nは、0−10の整数であり;
    mは、2−10の整数であり;そして
    lは、1−10の整数である]
    からなるグループから選択される構造を有する化合物。
  2. 請求項1に記載の式(1)−(3)の化合物と高分子化合物又は標識化合物との結合体。
  3. 請求項1に記載の式(1)−(3)の化合物と高分子化合物を結合させることにより抗原を作製し、当該抗原を用いることにより、以下の式(4):
    で表される構造を有する化合物に反応性を示す抗体を製造することを特徴とする、式(4)で表される構造を有する化合物に反応性を示す抗体の製造方法。
  4. 請求項3に記載の方法により製造された、式(4)で表される化合物に反応性を示す抗体または抗原と結合可能なそのフラグメント。
  5. モノクローナル抗体である、請求項4に記載の抗体または抗原と結合可能なそのフラグメント。
  6. BTZ 22−11またはBTZ 22−21である、請求項4または5に記載の抗体または抗原と結合可能なそのフラグメント。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項に記載の抗体を産生するハイブリドーマ。
  8. 寄託番号FERM P−16704またはFERM P−16705で寄託されている、請求項7に記載のハイブリドーマ。
  9. 請求項4ないし6のいずれか1項に記載の抗体又は抗原と結合可能なフラグメントを用いることを特徴とする、式(4)で表される化合物の免疫学的測定方法。
JP10068145A 1998-03-18 1998-03-18 ベンタゾンのハプテン化合物、抗体及び測定方法 Withdrawn JPH11269157A (ja)

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