JPH11269338A - 薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物および成形品 - Google Patents
薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物および成形品Info
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- JPH11269338A JPH11269338A JP7205298A JP7205298A JPH11269338A JP H11269338 A JPH11269338 A JP H11269338A JP 7205298 A JP7205298 A JP 7205298A JP 7205298 A JP7205298 A JP 7205298A JP H11269338 A JPH11269338 A JP H11269338A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】屈曲疲労性、耐衝撃性、印刷特性、および成形
加工性に優れた薄肉成形品用の熱可塑性樹脂組成物を得
る。 【解決手段】特定の重量平均粒子径を有するゴム質重合
体を含有するグラフト共重合体とビニル系共重合体から
なる樹脂組成物に対し、エチレン/(メタ)アクリル酸
エステル/一酸化炭素からなる共重合体および特定のリ
ン系化合物を一定量配合してなる薄肉成形品用熱可塑性
樹脂組成物。
加工性に優れた薄肉成形品用の熱可塑性樹脂組成物を得
る。 【解決手段】特定の重量平均粒子径を有するゴム質重合
体を含有するグラフト共重合体とビニル系共重合体から
なる樹脂組成物に対し、エチレン/(メタ)アクリル酸
エステル/一酸化炭素からなる共重合体および特定のリ
ン系化合物を一定量配合してなる薄肉成形品用熱可塑性
樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屈曲疲労性、耐衝
撃性、印刷特性、および成形加工性に優れた薄肉成形品
用の熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
撃性、印刷特性、および成形加工性に優れた薄肉成形品
用の熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジエン系ゴム成分にアクリロニトリル、
メタアクリロニトリル等のシアン化ニル化合物、スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物成分を
共重合したグラフト共重合体を含有してなる、いわゆる
ABS樹脂は、耐衝撃性、機械的強度および成形加工性
に優れていることから、OA機器、家電製品、自動車部
品、一般雑貨などの用途分野で幅広く利用されている。
このようにABS樹脂は一般的には強靱な樹脂として使
用されているが、ABS樹脂の強靱性は成形品の厚みに
依存することが知られている。
メタアクリロニトリル等のシアン化ニル化合物、スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物成分を
共重合したグラフト共重合体を含有してなる、いわゆる
ABS樹脂は、耐衝撃性、機械的強度および成形加工性
に優れていることから、OA機器、家電製品、自動車部
品、一般雑貨などの用途分野で幅広く利用されている。
このようにABS樹脂は一般的には強靱な樹脂として使
用されているが、ABS樹脂の強靱性は成形品の厚みに
依存することが知られている。
【0003】実際に製造される樹脂製品の形状は様々で
あり、たとえば2.0mm以下の薄肉部を有するABS
樹脂製の成形品やカード類のように全体が2.0mm以
下の薄肉製品では薄肉部の屈曲疲労性が悪いためにそこ
が破損の起点になり、ABS樹脂本来の強靱性が往々に
して発現しないという問題が指摘されている。また、カ
ード類は印刷という2次加工を行うことが多く、ABS
樹脂ではインクとの密着性が悪く、印刷特性が十分では
なかった。
あり、たとえば2.0mm以下の薄肉部を有するABS
樹脂製の成形品やカード類のように全体が2.0mm以
下の薄肉製品では薄肉部の屈曲疲労性が悪いためにそこ
が破損の起点になり、ABS樹脂本来の強靱性が往々に
して発現しないという問題が指摘されている。また、カ
ード類は印刷という2次加工を行うことが多く、ABS
樹脂ではインクとの密着性が悪く、印刷特性が十分では
なかった。
【0004】ABS樹脂等に代表されるゴム強化スチレ
ン系樹脂の強靱性の向上技術としては、特定構造のポリ
エステルおよびグラフトゴム共重合体をブレンドする方
法(特開平5−202252号公報、特開平5−214
226号公報など)があるが、ポリエステルを用いるこ
とによる成形収縮率の増大、コストアップ等の問題があ
る。また、特定構造のポリカーボネート、アクリルゴム
およびオルガノポリシロキサンをブレンドし、流動性お
よび耐衝撃性を改良する方法(特開平8−127686
号公報)も開示されている。該技術による流動性および
耐衝撃性の改良効果は認められるが、ポリカーボネー
ト、アクリルゴムおよびオルガノポリシロキサン等のブ
レンド物が多種に亘るため、製造工程が煩雑になり、更
には、コストアップ問題も抱えている。
ン系樹脂の強靱性の向上技術としては、特定構造のポリ
エステルおよびグラフトゴム共重合体をブレンドする方
法(特開平5−202252号公報、特開平5−214
226号公報など)があるが、ポリエステルを用いるこ
とによる成形収縮率の増大、コストアップ等の問題があ
る。また、特定構造のポリカーボネート、アクリルゴム
およびオルガノポリシロキサンをブレンドし、流動性お
よび耐衝撃性を改良する方法(特開平8−127686
号公報)も開示されている。該技術による流動性および
耐衝撃性の改良効果は認められるが、ポリカーボネー
ト、アクリルゴムおよびオルガノポリシロキサン等のブ
レンド物が多種に亘るため、製造工程が煩雑になり、更
には、コストアップ問題も抱えている。
【0005】ポリエステル/ポリカーボネート/ABS
のブレンド物により、耐衝撃性を改良する技術(特開平
7−292213号公報)も開示されているが、該技術
は、ポリエステルとポリカーボネートのエステル交換反
応が起こるため、特殊な安定剤を添加する手法で、組成
物を安定化させている。ポリエステルとポリカーボネー
トをABS樹脂にブレンドすることにより、耐衝撃性は
改良されるものの、流動性の低下が著しい。
のブレンド物により、耐衝撃性を改良する技術(特開平
7−292213号公報)も開示されているが、該技術
は、ポリエステルとポリカーボネートのエステル交換反
応が起こるため、特殊な安定剤を添加する手法で、組成
物を安定化させている。ポリエステルとポリカーボネー
トをABS樹脂にブレンドすることにより、耐衝撃性は
改良されるものの、流動性の低下が著しい。
【0006】特公昭55−50063号公報には、エチ
レン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元
共重合体を熱可塑性樹脂にブレンドし、可塑剤としての
効果を得る技術が開示されている。特開平3−2876
53号公報にはABS樹脂とのブレンド、特開平5−1
25253号公報にはα−メチルスチレン変性ABS樹
脂とのブレンド、更に特開平6−116469号公報に
はマレイミド系樹脂とのブレンドによりいずれも耐衝撃
性を向上させる技術が開示されいる。しかしながら、特
定構造のゴム強化スチレン系樹脂に該エチレン/(メ
タ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元共重合体を
ブレンドし、流動性を損なうことなく、とくに2.0m
m以下の薄肉部を有する成形品の屈曲疲労性を向上させ
る技術は示されてはいない。
レン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元
共重合体を熱可塑性樹脂にブレンドし、可塑剤としての
効果を得る技術が開示されている。特開平3−2876
53号公報にはABS樹脂とのブレンド、特開平5−1
25253号公報にはα−メチルスチレン変性ABS樹
脂とのブレンド、更に特開平6−116469号公報に
はマレイミド系樹脂とのブレンドによりいずれも耐衝撃
性を向上させる技術が開示されいる。しかしながら、特
定構造のゴム強化スチレン系樹脂に該エチレン/(メ
タ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元共重合体を
ブレンドし、流動性を損なうことなく、とくに2.0m
m以下の薄肉部を有する成形品の屈曲疲労性を向上させ
る技術は示されてはいない。
【0007】カード類の製造方法は、押出成形によりシ
ートを成形し、該シートから製品を切り出す方法が採ら
れており、切り出し残分の発生(材料ロス)の抑制や生
産性アップには限界がある。近年、射出成形によりカー
ド類の製造を試みる動きがあるが、上述の通り従来のA
BS樹脂では成形加工性および製品性能である薄肉屈曲
疲労性を十分満足させることができない。
ートを成形し、該シートから製品を切り出す方法が採ら
れており、切り出し残分の発生(材料ロス)の抑制や生
産性アップには限界がある。近年、射出成形によりカー
ド類の製造を試みる動きがあるが、上述の通り従来のA
BS樹脂では成形加工性および製品性能である薄肉屈曲
疲労性を十分満足させることができない。
【0008】印刷特性についても、樹脂の表面に放電処
理を行い表面改質を行い、または表面にアンダ−コ−テ
ィング行うもののインクとの密着性を十分ではなかっ
た。
理を行い表面改質を行い、または表面にアンダ−コ−テ
ィング行うもののインクとの密着性を十分ではなかっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を解消し、薄肉部の屈曲疲労性、印
刷特性および成形加工性などの諸特性がバランスして優
れた熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
した従来技術の欠点を解消し、薄肉部の屈曲疲労性、印
刷特性および成形加工性などの諸特性がバランスして優
れた熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】課題を解決する手段とし
て、ゴム強化スチレン系樹脂にブレンドする重合体成分
について鋭意検討した結果、ゴム強化スチレン系樹脂
に、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭
素の三元共重合体および分子量が200〜1000であ
りかつ沸点が150℃以上であるリン系化合物を配合す
ることにより、上記目的が効率的に達成されることを見
出し本発明に到達した。
て、ゴム強化スチレン系樹脂にブレンドする重合体成分
について鋭意検討した結果、ゴム強化スチレン系樹脂
に、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭
素の三元共重合体および分子量が200〜1000であ
りかつ沸点が150℃以上であるリン系化合物を配合す
ることにより、上記目的が効率的に達成されることを見
出し本発明に到達した。
【0011】すなわち本発明は、「重量平均粒子径が
0.1〜1.5μmであるゴム質重合体(A−1)30
〜80重量部に、芳香族ビニル系単量体(イ)とシアン
化ビニル系単量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他
のビニル系単量体(ハ)から選ばれる少なくとも1種以
上の単量体からなる単量体混合物(A−2)70〜20
重量部をグラフト重合してなるグラフト共重合体(A)
15〜50重量部と、芳香族ビニル系単量体(イ)75
〜45重量%とシアン化ビニル系単量体(ロ)25〜5
5重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量
体(ハ)0〜60重量%からなるビニル系共重合体
(B)85〜50重量部からなる樹脂組成物100重量
部に対し、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一
酸化炭素からなる共重合体(C)1〜15重量部、およ
び分子量が200〜1000でありかつ沸点が150℃
以上であるリン系化合物(D)0.05〜5重量部を配
合してなる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物。」であ
る。
0.1〜1.5μmであるゴム質重合体(A−1)30
〜80重量部に、芳香族ビニル系単量体(イ)とシアン
化ビニル系単量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他
のビニル系単量体(ハ)から選ばれる少なくとも1種以
上の単量体からなる単量体混合物(A−2)70〜20
重量部をグラフト重合してなるグラフト共重合体(A)
15〜50重量部と、芳香族ビニル系単量体(イ)75
〜45重量%とシアン化ビニル系単量体(ロ)25〜5
5重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量
体(ハ)0〜60重量%からなるビニル系共重合体
(B)85〜50重量部からなる樹脂組成物100重量
部に対し、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一
酸化炭素からなる共重合体(C)1〜15重量部、およ
び分子量が200〜1000でありかつ沸点が150℃
以上であるリン系化合物(D)0.05〜5重量部を配
合してなる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物。」であ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明におけるゴム質重合体(A
−1)の例としては、ポリブタジエンの他、スチレン−
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アク
リル酸ブチル−ブタジエン共重合体およびポリイソプレ
ンゴム等が挙げられ、なかでもポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴムなどが好ましい。
−1)の例としては、ポリブタジエンの他、スチレン−
ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アク
リル酸ブチル−ブタジエン共重合体およびポリイソプレ
ンゴム等が挙げられ、なかでもポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴムなどが好ましい。
【0013】本発明における単量体混合物(A−2)お
よび(B−1)の芳香族ビニル化合物(イ)としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチ
レン、o−クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチ
レン等が挙げられるが、特にスチレン、α−メチルスチ
レンが好ましい。これらは1種または2種以上を用いる
ことができる。
よび(B−1)の芳香族ビニル化合物(イ)としては、
スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチ
レン、o−クロロスチレンおよびo,p−ジクロロスチ
レン等が挙げられるが、特にスチレン、α−メチルスチ
レンが好ましい。これらは1種または2種以上を用いる
ことができる。
【0014】シアン化ビニル化合物(ロ)としては、ア
クリロニトリル、メタアクリロニトリルおよびエタクリ
ロニトリル等が挙げられるが、特にアクリロニトリルが
好ましい。
クリロニトリル、メタアクリロニトリルおよびエタクリ
ロニトリル等が挙げられるが、特にアクリロニトリルが
好ましい。
【0015】また、その他の共重合可能なビニル系単量
体(ハ)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ク
ロロメチルおよび(メタ)アクリル酸2−クロロエチル
等のα,β−不飽和カルボン酸エステル、N−メチルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド等のマレイミド化合物、マレイン酸等の不
飽和ジカルボン酸、無水マレイン酸等の不飽和ジカルボ
ン酸無水物およびアクリルアミド等の不飽和アミドなど
が挙げられるが、なかでもメタクリル酸メチル、N−フ
ェニルマレイミドおよび無水マレイン酸が好ましい。
体(ハ)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル
酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ク
ロロメチルおよび(メタ)アクリル酸2−クロロエチル
等のα,β−不飽和カルボン酸エステル、N−メチルマ
レイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド等のマレイミド化合物、マレイン酸等の不
飽和ジカルボン酸、無水マレイン酸等の不飽和ジカルボ
ン酸無水物およびアクリルアミド等の不飽和アミドなど
が挙げられるが、なかでもメタクリル酸メチル、N−フ
ェニルマレイミドおよび無水マレイン酸が好ましい。
【0016】前記ゴム質重合体(A−1)の重量平均粒
子径は、機械的強度および成形加工性の点から、0.1
〜1.5μmであることが必要であり、好ましくは0.
2〜1.2μmである。重量平均粒子径が0.1μm未
満であると、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物
の薄肉部の屈曲疲労性が発現せず、1.5μmを越える
と、成形加工性、特に流動性の低下が著しい。
子径は、機械的強度および成形加工性の点から、0.1
〜1.5μmであることが必要であり、好ましくは0.
2〜1.2μmである。重量平均粒子径が0.1μm未
満であると、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物
の薄肉部の屈曲疲労性が発現せず、1.5μmを越える
と、成形加工性、特に流動性の低下が著しい。
【0017】また、ゴム質重合体(A−1)の含有量
は、機械的強度、耐熱性および成形加工性の点からグラ
フト共重合体(A)100重量部中、30〜80重量部
であり、好ましくは35〜70重量部である。含有量が
30重量部未満では、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹
脂組成物の屈曲疲労性が発現せず、80重量部を越える
と、成形加工性、特に流動性、更に耐熱性が低下する。
は、機械的強度、耐熱性および成形加工性の点からグラ
フト共重合体(A)100重量部中、30〜80重量部
であり、好ましくは35〜70重量部である。含有量が
30重量部未満では、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹
脂組成物の屈曲疲労性が発現せず、80重量部を越える
と、成形加工性、特に流動性、更に耐熱性が低下する。
【0018】前記グラフト共重合体(A)のグラフト率
は、機械的強度および成形加工性の点から15〜150
%であることが好ましく、より好ましくは、20〜70
%である。グラフト率が15%未満であると、得られる
薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が十分で
ないことがあり、150%を越えると、成形加工性、特
に流動性が低下することがある。
は、機械的強度および成形加工性の点から15〜150
%であることが好ましく、より好ましくは、20〜70
%である。グラフト率が15%未満であると、得られる
薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が十分で
ないことがあり、150%を越えると、成形加工性、特
に流動性が低下することがある。
【0019】前記グラフト共重合体(A)の含有量は、
グラフト共重合体(A)およびビニル系共重合体(B)
100重量部中、15〜50重量部である。グラフト共
重合体(A)の含有量は、屈曲疲労性、剛性、耐熱性お
よび流動性のバランスの点から、18〜45重量部が好
ましい。含有量が15重量部未満では、得られる薄肉成
形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が不十分であ
り、また50重量部を越えると、流動性、耐熱性および
剛性が低下する。
グラフト共重合体(A)およびビニル系共重合体(B)
100重量部中、15〜50重量部である。グラフト共
重合体(A)の含有量は、屈曲疲労性、剛性、耐熱性お
よび流動性のバランスの点から、18〜45重量部が好
ましい。含有量が15重量部未満では、得られる薄肉成
形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が不十分であ
り、また50重量部を越えると、流動性、耐熱性および
剛性が低下する。
【0020】本発明におけるビニル系共重合体(B)
は、芳香族ビニル系単量体(イ)、シアン化ビニル系単
量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他のビニル系単
量体(ハ)から選ばれる少なくとも2種以上の単量体か
らなる単量体混合物(B−1)を共重合して得られるも
のであり、各組成比は成形加工性、特に印刷特性の観点
から85〜60重量%/50〜30重量%/0〜50重
量%が好ましく、より好ましくは70〜60重量%/4
0〜30重量%/0〜40重量%である。シアン化ビニ
ル系単量体(ロ)が30%未満であると、得られる樹脂
組成物の印刷特性が十分でなく、また、50重量%を超
えると成形加工性および溶融時の色調安定性が低下する
場合がある。
は、芳香族ビニル系単量体(イ)、シアン化ビニル系単
量体(ロ)およびこれらと共重合可能な他のビニル系単
量体(ハ)から選ばれる少なくとも2種以上の単量体か
らなる単量体混合物(B−1)を共重合して得られるも
のであり、各組成比は成形加工性、特に印刷特性の観点
から85〜60重量%/50〜30重量%/0〜50重
量%が好ましく、より好ましくは70〜60重量%/4
0〜30重量%/0〜40重量%である。シアン化ビニ
ル系単量体(ロ)が30%未満であると、得られる樹脂
組成物の印刷特性が十分でなく、また、50重量%を超
えると成形加工性および溶融時の色調安定性が低下する
場合がある。
【0021】ビニル系共重合体(B)の含有量は、屈曲
疲労性、印刷性、剛性、耐熱性および流動性のバランス
の点から、グラフト共重合体(A)およびビニル系共重
合体(B)100重量部中、85〜50重量部であるこ
とが必要である。含有量が80重量部を越えると、得ら
れる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が不
十分であり、また、50重量部未満では、流動性、耐熱
性および剛性が低下する。
疲労性、印刷性、剛性、耐熱性および流動性のバランス
の点から、グラフト共重合体(A)およびビニル系共重
合体(B)100重量部中、85〜50重量部であるこ
とが必要である。含有量が80重量部を越えると、得ら
れる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈曲疲労性が不
十分であり、また、50重量部未満では、流動性、耐熱
性および剛性が低下する。
【0022】なお、これら(A)、(B)の共重合体の
製造方法は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合
等のいずれの重合方法を用いても良く、特に制限されな
い。また、単量体の仕込方法についても特に制限はな
く、初期一括仕込み、あるいは共重合体の組成分布の生
成を抑えるために仕込み単量体の一部または全部を連続
的または分割して仕込みながら重合してもよい。
製造方法は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合
等のいずれの重合方法を用いても良く、特に制限されな
い。また、単量体の仕込方法についても特に制限はな
く、初期一括仕込み、あるいは共重合体の組成分布の生
成を抑えるために仕込み単量体の一部または全部を連続
的または分割して仕込みながら重合してもよい。
【0023】本発明における共重合体(C)は、エチレ
ン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元共
重合体であり、(メタ)アクリル酸エステルのアクリル
基は、直鎖状または分岐状であって、その炭素数は1〜
18が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
イソブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基等が例示され、炭素数2〜8のものがより好ま
しい。また、共重合体(C)の各組成比は、エチレンが
10〜87重量%が好ましく、より好ましくは40〜8
0重量%、(メタ)アクリル酸エステルが10〜50重
量%が好ましく、より好ましくは15〜40重量%、一
酸化炭素が5〜40重量%が好ましく、より好ましくは
5〜20重量%であり、必要に応じて、その他の共重合
可能な単量体と共重合させることもできる。
ン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素の三元共
重合体であり、(メタ)アクリル酸エステルのアクリル
基は、直鎖状または分岐状であって、その炭素数は1〜
18が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
イソブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オ
クチル基等が例示され、炭素数2〜8のものがより好ま
しい。また、共重合体(C)の各組成比は、エチレンが
10〜87重量%が好ましく、より好ましくは40〜8
0重量%、(メタ)アクリル酸エステルが10〜50重
量%が好ましく、より好ましくは15〜40重量%、一
酸化炭素が5〜40重量%が好ましく、より好ましくは
5〜20重量%であり、必要に応じて、その他の共重合
可能な単量体と共重合させることもできる。
【0024】共重合体(C)の含有量は、グラフト共重
合体(A)およびビニル系共重合体(B)100重量部
に対し、1〜15重量部であり、好ましくは2〜10重
量部である。共重合体(C)の含有量が1重量部未満で
あると、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈
曲疲労性が不十分であり、また、15重量部を越える
と、流動性、耐熱性および剛性が低下し、更には層状剥
離が生じる。
合体(A)およびビニル系共重合体(B)100重量部
に対し、1〜15重量部であり、好ましくは2〜10重
量部である。共重合体(C)の含有量が1重量部未満で
あると、得られる薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の屈
曲疲労性が不十分であり、また、15重量部を越える
と、流動性、耐熱性および剛性が低下し、更には層状剥
離が生じる。
【0025】本発明で用いられるリン系化合物(D)と
は、トリメチルホスファイト、ジエチルホスファイト、
トリエチルホスファイト、トリシクロヘキシルホスファ
イト、トリフェニルホスファイト、トリアリルホスファ
イト、トリクレジルホスファイト、トリキシレニルホス
ファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ジフェ
ニルイソデシルホスファイト、トリス(モノノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(モノノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイ
ト、ヒドロキシフェニルジフェニルホスファイトなどの
亜リン酸エステルやこれらを各種置換基で変成した化合
物などがある。好ましくはフェニルジイソデシルホスフ
ァイトやジフェニルイソデシルホスファイトである。こ
れらは単独または2種類以上を併用して用いることがで
きる。
は、トリメチルホスファイト、ジエチルホスファイト、
トリエチルホスファイト、トリシクロヘキシルホスファ
イト、トリフェニルホスファイト、トリアリルホスファ
イト、トリクレジルホスファイト、トリキシレニルホス
ファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、ジフェ
ニルイソデシルホスファイト、トリス(モノノニルフェ
ニル)ホスファイト、トリス(モノノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイ
ト、ヒドロキシフェニルジフェニルホスファイトなどの
亜リン酸エステルやこれらを各種置換基で変成した化合
物などがある。好ましくはフェニルジイソデシルホスフ
ァイトやジフェニルイソデシルホスファイトである。こ
れらは単独または2種類以上を併用して用いることがで
きる。
【0026】このリン系化合物の添加はインクとの密着
性に優れ印刷特性を向上させることができる。
性に優れ印刷特性を向上させることができる。
【0027】本発明で用いられるリン系化合物(D)は
分子量が200〜1000であり、かつ沸点が150℃
以上であることが必要である。分子量が200より小さ
いと成形品の外観不良が発生し、1000より大きいと
得られる樹脂組成物の熱安定性が著しく低下する。ま
た、沸点が150℃より低いと押出混練時に脱気してし
まい、得られる樹脂組成物の熱安定性および印刷特性が
低下する。
分子量が200〜1000であり、かつ沸点が150℃
以上であることが必要である。分子量が200より小さ
いと成形品の外観不良が発生し、1000より大きいと
得られる樹脂組成物の熱安定性が著しく低下する。ま
た、沸点が150℃より低いと押出混練時に脱気してし
まい、得られる樹脂組成物の熱安定性および印刷特性が
低下する。
【0028】リン系化合物(D)の含有量は、グラフト
共重合体(A)およびビニル系共重合体(B)100重
量部に対し、0.05〜5重量部であり、好ましくは
0.05〜3重量部の範囲である。この範囲であると熱
可塑性樹脂の印刷性と熱安定性のバランスに優れる。リ
ン系化合物(D)の含有量が0.05重量部未満では、
得られる熱可塑性樹脂の印刷性が十分でなく、また、5
重量部を越えると、得られる熱可塑性樹脂の耐衝撃性が
十分でない。
共重合体(A)およびビニル系共重合体(B)100重
量部に対し、0.05〜5重量部であり、好ましくは
0.05〜3重量部の範囲である。この範囲であると熱
可塑性樹脂の印刷性と熱安定性のバランスに優れる。リ
ン系化合物(D)の含有量が0.05重量部未満では、
得られる熱可塑性樹脂の印刷性が十分でなく、また、5
重量部を越えると、得られる熱可塑性樹脂の耐衝撃性が
十分でない。
【0029】本発明の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物
に、本発明の目的を損なわない範囲で塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロ
ン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサンジメチルテレフタレート等のポリエステル、ポ
リカーボネート、各種エラストマー類を加えて成形用樹
脂としての性能を改良することができる。また、必要に
応じてヒンダードフェノール系、含硫黄有機化合物系、
含リン有機化合物系等の酸化防止剤、フェノール系、ア
クリレート系等の熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、サリシレート系等の紫外線吸収剤、有
機ニッケル系、ヒンダードアミン系等の光安定剤等の各
種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、フタル酸エステル
類、リン酸エステル類等の可塑剤、ポリブロモジフェニ
ルエーテル、テトラブロモビスフェノール−A、臭素化
エポキシオリゴマー、臭素化ポリカーボネートオリゴマ
ー等の含ハロゲン系化合物、リン系化合物、三酸化アン
チモン等の難燃剤・難燃助剤、カーボンブラック、酸化
チタン、顔料および染料等を添加することもできる。更
に、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭素
繊維、金属繊維等の補強剤や充填剤を添加することもで
きる。本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関して
は、バンバリーミキサー、ロール、および単軸または多
軸押出機で溶融混練するなど種々の方法を採用すること
ができる。
に、本発明の目的を損なわない範囲で塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロ
ン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロ
ヘキサンジメチルテレフタレート等のポリエステル、ポ
リカーボネート、各種エラストマー類を加えて成形用樹
脂としての性能を改良することができる。また、必要に
応じてヒンダードフェノール系、含硫黄有機化合物系、
含リン有機化合物系等の酸化防止剤、フェノール系、ア
クリレート系等の熱安定剤、ベンゾトリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、サリシレート系等の紫外線吸収剤、有
機ニッケル系、ヒンダードアミン系等の光安定剤等の各
種安定剤、高級脂肪酸の金属塩類、フタル酸エステル
類、リン酸エステル類等の可塑剤、ポリブロモジフェニ
ルエーテル、テトラブロモビスフェノール−A、臭素化
エポキシオリゴマー、臭素化ポリカーボネートオリゴマ
ー等の含ハロゲン系化合物、リン系化合物、三酸化アン
チモン等の難燃剤・難燃助剤、カーボンブラック、酸化
チタン、顔料および染料等を添加することもできる。更
に、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭素
繊維、金属繊維等の補強剤や充填剤を添加することもで
きる。本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関して
は、バンバリーミキサー、ロール、および単軸または多
軸押出機で溶融混練するなど種々の方法を採用すること
ができる。
【0030】本発明の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物
は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮
成形、ガスアシスト成形等の現在熱可塑性樹脂の成形に
用いられる公知の方法によって成形することができ、特
に制限されるものではないが、押出成形および射出成形
が好ましい。
は、射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮
成形、ガスアシスト成形等の現在熱可塑性樹脂の成形に
用いられる公知の方法によって成形することができ、特
に制限されるものではないが、押出成形および射出成形
が好ましい。
【0031】本発明の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物
の用途としては、薄肉部を有する各種成形品、なかでも
最小肉厚2.0mm以下の成形品が対象であり、特にカ
−ド類の薄肉製品に好適である。
の用途としては、薄肉部を有する各種成形品、なかでも
最小肉厚2.0mm以下の成形品が対象であり、特にカ
−ド類の薄肉製品に好適である。
【0032】本発明をさらに具体的に説明するため、以
下に実施例および比較例を挙げて説明するが、これら実
施例は本発明を制限するものではない。なお、ここで特
にことわりのない限り「%」は重量%、「部」は重量部
を表す。薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の樹脂特性の
分析方法を下記する。機械的強度、耐熱性等の一般的な
特性については、射出成形によりテストピースを成形
し、下記試験法に準拠し測定した。
下に実施例および比較例を挙げて説明するが、これら実
施例は本発明を制限するものではない。なお、ここで特
にことわりのない限り「%」は重量%、「部」は重量部
を表す。薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物の樹脂特性の
分析方法を下記する。機械的強度、耐熱性等の一般的な
特性については、射出成形によりテストピースを成形
し、下記試験法に準拠し測定した。
【0033】(1)重量平均ゴム粒子径 「Rubber Age Vol.88 p.484〜
490(1960)by E.Schmidt, P.
H.Biddison」記載のアルギン酸ナトリウム法
(アルギン酸ナトリウムの濃度によりクリーム化するポ
リブタジエン粒子径が異なることを利用して、クリーム
化した重量割合とアルギン酸ナトリウム濃度の累積重量
分率より累積重量分率50%の粒子径を求める)。
490(1960)by E.Schmidt, P.
H.Biddison」記載のアルギン酸ナトリウム法
(アルギン酸ナトリウムの濃度によりクリーム化するポ
リブタジエン粒子径が異なることを利用して、クリーム
化した重量割合とアルギン酸ナトリウム濃度の累積重量
分率より累積重量分率50%の粒子径を求める)。
【0034】(2)グラフト率グラフト共重合体所定量
(m)にアセトンを加え、3時間還流し、この溶液を 8800r.p.m.(10000G)で40分間遠心
分離後、不溶分を濾過し、この不溶分を60℃で5時間
減圧乾燥し、重量(n)を測定した。グラフト率は下記
式より算出した。ここでLはグラフト共重合体のゴム含
有量である。 グラフト率(%)={[(n)−(m)×L]/
[(m)×L]}×100
(m)にアセトンを加え、3時間還流し、この溶液を 8800r.p.m.(10000G)で40分間遠心
分離後、不溶分を濾過し、この不溶分を60℃で5時間
減圧乾燥し、重量(n)を測定した。グラフト率は下記
式より算出した。ここでLはグラフト共重合体のゴム含
有量である。 グラフト率(%)={[(n)−(m)×L]/
[(m)×L]}×100
【0035】(3)極限粘度[η] サンプル1gにアセトン200mlを加え、3時間還流
し、この溶液を8800r.p.m.(10000G)
で40分間遠心分離した後、不溶分を濾過する。濾液を
ロータリーエバポレーターで濃縮し、析出物(アセトン
可溶分)を60℃で5時間減圧乾燥後、ウベローデ粘度
計を用い、メチルエチルケトン溶液、30℃でηsp/
cを測定し、極限粘度[η]を算出した。
し、この溶液を8800r.p.m.(10000G)
で40分間遠心分離した後、不溶分を濾過する。濾液を
ロータリーエバポレーターで濃縮し、析出物(アセトン
可溶分)を60℃で5時間減圧乾燥後、ウベローデ粘度
計を用い、メチルエチルケトン溶液、30℃でηsp/
cを測定し、極限粘度[η]を算出した。
【0036】(4)曲げ弾性率:ASTM D790
(23℃)
(23℃)
【0037】(5)荷重撓み温度:ASTM D648
(負荷応力1.82MPa)
(負荷応力1.82MPa)
【0038】(6)耐衝撃強度:ASTM D256
(23℃,Vノッチ付き)
(23℃,Vノッチ付き)
【0039】(7)MFR(メルトフローレート) :ISO 113
3(220℃,98N荷重)
3(220℃,98N荷重)
【0040】(8)黄変度(Y.I.値):JIS K
7103に準拠し、日本電色工業(株)製の測色色差
(ND−100型)で3刺激値、X、Y、Zを測定し、
次式よりY.I.値を算出した。 Y.I.=100×(1.28X−1.06Z)Y
7103に準拠し、日本電色工業(株)製の測色色差
(ND−100型)で3刺激値、X、Y、Zを測定し、
次式よりY.I.値を算出した。 Y.I.=100×(1.28X−1.06Z)Y
【0041】(9)屈曲疲労性:86×54×0.75
mm角板を射出成形し、島津製作所社製疲労試験機/5
0MPa応力下で、繰り返し屈曲(両振)し、試験片へ
のクラック発生、または破断するまでの回数を測定し
た。 (評価基準) ○ = 1000回以上 変化なし △ = 1000回以下 クラック(亀裂)発生有り × = 1000回以下 破断
mm角板を射出成形し、島津製作所社製疲労試験機/5
0MPa応力下で、繰り返し屈曲(両振)し、試験片へ
のクラック発生、または破断するまでの回数を測定し
た。 (評価基準) ○ = 1000回以上 変化なし △ = 1000回以下 クラック(亀裂)発生有り × = 1000回以下 破断
【0042】(10)印刷特性:紫外硬化型インクを用
いて、膜厚5±3μmに塗装し、メタルハライドランプ
120W/cmにより乾燥させた。乾燥方法はランプ高
さ10cm、照射時間2秒とした。評価方法について
は、JIS K5400(碁盤目テ−プ法)に準拠し評
価した。 (評価基準) ○=剥離なし △=一部剥離 ×=全面剥離
いて、膜厚5±3μmに塗装し、メタルハライドランプ
120W/cmにより乾燥させた。乾燥方法はランプ高
さ10cm、照射時間2秒とした。評価方法について
は、JIS K5400(碁盤目テ−プ法)に準拠し評
価した。 (評価基準) ○=剥離なし △=一部剥離 ×=全面剥離
【0043】(参考例) (A)グラフト共重合体 A1:窒素置換した反応器に純水120部、ブドウ糖
0.5部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸第一鉄
0.005部および表1に示した所定量のポリブタジエ
ンラテックスを仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を
65℃に昇温した。内温が65℃に達した時点を重合開
始として表1に示した所定量のモノマおよびt−ドデシ
ルメルカプタン混合物を5時間掛けて連続添加した。同
時に並行して、表1に示すクメンハイドロパーオキサイ
ドおよびオレイン酸カリウムからなる水溶液を7時間掛
けて連続添加し、反応を完結させた。
0.5部、ピロリン酸ナトリウム0.5部、硫酸第一鉄
0.005部および表1に示した所定量のポリブタジエ
ンラテックスを仕込み、撹拌しながら反応器内の温度を
65℃に昇温した。内温が65℃に達した時点を重合開
始として表1に示した所定量のモノマおよびt−ドデシ
ルメルカプタン混合物を5時間掛けて連続添加した。同
時に並行して、表1に示すクメンハイドロパーオキサイ
ドおよびオレイン酸カリウムからなる水溶液を7時間掛
けて連続添加し、反応を完結させた。
【0044】得られたラテックスに、2,2’−メチレ
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)をラ
テックス固形分100重量部に対して1重量部添加し、
続いて、このラテックスを硫酸で凝固後、水酸化ナトリ
ウムにて中和し、洗浄濾過後、乾燥させてパウダー状の
グラフト共重合体を得た。このグラフト共重合体のグラ
フト率は45%であった。
ンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)をラ
テックス固形分100重量部に対して1重量部添加し、
続いて、このラテックスを硫酸で凝固後、水酸化ナトリ
ウムにて中和し、洗浄濾過後、乾燥させてパウダー状の
グラフト共重合体を得た。このグラフト共重合体のグラ
フト率は45%であった。
【0045】A2〜A6:A1 と同様の方法で、表1に
示す組成比でグラフト共重合体を得た。
示す組成比でグラフト共重合体を得た。
【0046】(B)ビニル系共重合体 B2:スチレン70重量%、アクリロニトリル30重量
%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状の共重合
体を得た。該共重合体の極限粘度[η]は0.45dl
/gであった。
%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状の共重合
体を得た。該共重合体の極限粘度[η]は0.45dl
/gであった。
【0047】B2:スチレン62重量%、アクリロニト
リル38重量%なる単量体混合物を塊状重合して、ペレ
ット状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.60dl/gであった。
リル38重量%なる単量体混合物を塊状重合して、ペレ
ット状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.60dl/gであった。
【0048】B3:スチレン50重量%、アクリロニト
リル50重量%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビー
ズ状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]は
0.60dl/gであった。
リル50重量%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビー
ズ状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]は
0.60dl/gであった。
【0049】B4:スチレン45重量%、アクリロニト
リル30重量%、N−フェニルマレイミド25重量%な
る単量体混合物を乳化重合して共重合体を得た。該共重
合体の極限粘度[η]は0.60dl/gであった。
リル30重量%、N−フェニルマレイミド25重量%な
る単量体混合物を乳化重合して共重合体を得た。該共重
合体の極限粘度[η]は0.60dl/gであった。
【0050】B5:スチレン45重量%、アクリロニト
リル30重量%、α−メチルスチレン25重量%なる単
量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状の共重合体を得
た。該共重合体の極限粘度[η]は0.85dl/gで
あった。
リル30重量%、α−メチルスチレン25重量%なる単
量体混合物を懸濁重合して、ビーズ状の共重合体を得
た。該共重合体の極限粘度[η]は0.85dl/gで
あった。
【0051】B6:スチレン80重量%、アクリロニト
リル20重量%なる単量体混合物を塊状重合して、ペレ
ット状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.38dl/gであった。
リル20重量%なる単量体混合物を塊状重合して、ペレ
ット状の共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.38dl/gであった。
【0052】B7:スチレン40重量%、アクリロニト
リル60重量%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビー
ズ状のの共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.80dl/gであった。
リル60重量%なる単量体混合物を懸濁重合して、ビー
ズ状のの共重合体を得た。該共重合体の極限粘度[η]
は0.80dl/gであった。
【0053】(C)エチレン/(メタ)アクリル酸エス
テル/一酸化炭素共重合体 C1:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
EP4051 C2:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
HP553 (D)リン系化合物 D1:旭電化工業製MARK517(フェニルジイソデ
シルホスファイト、分子量439 沸点240℃)を使
用した。
テル/一酸化炭素共重合体 C1:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
EP4051 C2:三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”
HP553 (D)リン系化合物 D1:旭電化工業製MARK517(フェニルジイソデ
シルホスファイト、分子量439 沸点240℃)を使
用した。
【0054】D2:旭電化工業製MARK135A(ジ
フェニルイソデシルホスファイト、分子量375 沸点
230℃)を使用した。
フェニルイソデシルホスファイト、分子量375 沸点
230℃)を使用した。
【0055】D3:正リン酸(分子量98 沸点500
℃以上)を使用した。
℃以上)を使用した。
【0056】D4:トリメチルホスフェート(分子量1
40 沸点190℃)を使用した。
40 沸点190℃)を使用した。
【0057】
【実施例】実施例1〜13、及び比較例1〜10 参考例記載の(A)グラフト共重合体、(B)ビニル系
共重合体、(C)エチレン/(メタ)アクリル酸エステ
ル/一酸化炭素共重合体、リン系化合物(D)を表2お
よび表3記載の割合で配合後、40mmφ単軸押出機
(シリンダー設定温度は、実施例1〜6、9〜13およ
び比較例1〜10は230℃、それら以外は260℃)
で溶融混練し、ペレット状の樹脂を得た。
共重合体、(C)エチレン/(メタ)アクリル酸エステ
ル/一酸化炭素共重合体、リン系化合物(D)を表2お
よび表3記載の割合で配合後、40mmφ単軸押出機
(シリンダー設定温度は、実施例1〜6、9〜13およ
び比較例1〜10は230℃、それら以外は260℃)
で溶融混練し、ペレット状の樹脂を得た。
【0058】得られたペレットを東芝機械(株)製射出
成形機IS−50A(シリンダー設定温度は、実施例1
〜6、9〜13および比較例1〜10は230℃、それ
ら以外は260℃)にてテストピースを成形し、諸特性
を評価し、結果を表4〜6に掲げた。
成形機IS−50A(シリンダー設定温度は、実施例1
〜6、9〜13および比較例1〜10は230℃、それ
ら以外は260℃)にてテストピースを成形し、諸特性
を評価し、結果を表4〜6に掲げた。
【0059】実施例1〜13により、本発明の請求項記
載の配合割合の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物が、屈
曲疲労性、印刷特性、機械的特性、耐衝撃性および成形
加工性に優れていることが判る。
載の配合割合の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物が、屈
曲疲労性、印刷特性、機械的特性、耐衝撃性および成形
加工性に優れていることが判る。
【0060】しかし、比較例1〜4は、グラフト共重合
体(A)、共重合体(B)およびエチレン/(メタ)ア
クリル酸エステル/一酸化炭素からなる共重合体(C)
の配合割合が、本発明の請求項記載範囲外であるため、
機械的特性、屈曲疲労性、または成形加工性が不十分で
ある。、比較例5、6はグラフト重合体(A)本発明の
請求項記載範囲外であり、比較例7、8はビニル重合体
(B)が本発明の請求項記載範囲外のため、屈曲疲労
性、印刷特性、または成形加工性が不十分である。ま
た、比較例9、10はリン系化合物(D)が本発明の請
求項記載範囲外のため、印刷特性が不十分である。
体(A)、共重合体(B)およびエチレン/(メタ)ア
クリル酸エステル/一酸化炭素からなる共重合体(C)
の配合割合が、本発明の請求項記載範囲外であるため、
機械的特性、屈曲疲労性、または成形加工性が不十分で
ある。、比較例5、6はグラフト重合体(A)本発明の
請求項記載範囲外であり、比較例7、8はビニル重合体
(B)が本発明の請求項記載範囲外のため、屈曲疲労
性、印刷特性、または成形加工性が不十分である。ま
た、比較例9、10はリン系化合物(D)が本発明の請
求項記載範囲外のため、印刷特性が不十分である。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【発明の効果】本発明の薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成
物は、薄肉部の屈曲疲労性および印刷特性に優れ、且
つ、成形加工性が良好であるため、薄肉成形品の成形が
可能であり、材料のコストダウンおよび生産性の向上が
図れる。
物は、薄肉部の屈曲疲労性および印刷特性に優れ、且
つ、成形加工性が良好であるため、薄肉成形品の成形が
可能であり、材料のコストダウンおよび生産性の向上が
図れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 51:04 73:00)
Claims (7)
- 【請求項1】重量平均粒子径が0.1〜1.5μmであ
るゴム質重合体(A−1)30〜80重量部に、芳香族
ビニル系単量体(イ)とシアン化ビニル系単量体(ロ)
およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体(ハ)
から選ばれる少なくとも1種以上の単量体からなる単量
体混合物(A−2)70〜20重量部をグラフト重合し
てなるグラフト共重合体(A)15〜50重量部と、 芳香族ビニル系単量体(イ)75〜45重量%とシアン
化ビニル系単量体(ロ)25〜55重量%およびこれら
と共重合可能な他のビニル系単量体(ハ)0〜60重量
%からなるビニル系共重合体(B)85〜50重量部か
らなる樹脂組成物100重量部に対し、 エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素か
らなる共重合体(C)1〜15重量部、および分子量が
200〜1000でありかつ沸点が150℃以上である
リン系化合物(D)0.05〜5重量部を配合してなる
薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】グラフト共重合体(A)のグラフト率が1
5〜150%である請求項1記載の薄肉成形品用熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項3】ビニル系共重合体(B)のアセトン可溶成
分の極限粘度[η]が0.3〜0.6dl/gである請
求項1または2記載薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】共重合体(C)が10〜87重量%のエチ
レンの重合体繰り返し単位、10〜50重量%の(メ
タ)アクリル酸エステルの重合体繰り返し単位および3
〜40重量%の一酸化炭素の重合体繰り返し単位を含ん
でなる請求項1〜3いずれかに記載の薄肉成形品用熱可
塑性樹脂組成物。 - 【請求項5】リン系化合物(D)がフェニルアルキルホ
スファイトまたはジフェニルイソデシルホスファイトで
あることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の薄
肉成形品用熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項1〜5いずれかに記載の熱可塑性樹
脂組成物を押出成形または射出成形してなる薄肉成形
品。 - 【請求項7】請求項1〜5いずれかに記載の熱可塑性樹
脂組成物を押出成形または射出成形してなる最小肉厚
2.0mm以下の薄肉成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7205298A JPH11269338A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7205298A JPH11269338A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11269338A true JPH11269338A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13478235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7205298A Pending JPH11269338A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 薄肉成形品用熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11269338A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180136990A (ko) * | 2016-04-21 | 2018-12-26 | 이네오스 스티롤루션 그룹 게엠베하 | 개선된 균열 및 화학적 내성을 갖는 abs 몰딩 조성물 및 그의 사용 |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7205298A patent/JPH11269338A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180136990A (ko) * | 2016-04-21 | 2018-12-26 | 이네오스 스티롤루션 그룹 게엠베하 | 개선된 균열 및 화학적 내성을 갖는 abs 몰딩 조성물 및 그의 사용 |
| US20190119487A1 (en) * | 2016-04-21 | 2019-04-25 | Ineos Styrolution Group Gmbh | Abs molding composition having improved crack and chemical resistance and its use |
| US11021602B2 (en) * | 2016-04-21 | 2021-06-01 | Ineos Styrolution Group Gmbh | ABS molding composition having improved crack and chemical resistance and its use |
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