JPH11269368A - 難燃性ポリカ―ボネ―ト樹脂/absグラフトコポリマ―ブレンド - Google Patents
難燃性ポリカ―ボネ―ト樹脂/absグラフトコポリマ―ブレンドInfo
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- JPH11269368A JPH11269368A JP11016458A JP1645899A JPH11269368A JP H11269368 A JPH11269368 A JP H11269368A JP 11016458 A JP11016458 A JP 11016458A JP 1645899 A JP1645899 A JP 1645899A JP H11269368 A JPH11269368 A JP H11269368A
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Abstract
連続した硬質熱可塑性樹脂相中に不連続なゴム相を分散
して含み前記硬質熱可塑性樹脂相の少なくとも一部が前
記ゴム相に化学的にグラフトされている塊状重合された
ゴム変性グラフトコポリマーおよび有機燐難燃剤を含有
しており、改善された性質を示す。
Description
リカーボネート樹脂/ABSグラフトコポリマーブレン
ドに係わる。
脂、ABSグラフトコポリマー、フルオロポリマーおよ
びオルガノホスフェート難燃剤を含有する難燃性熱可塑
性樹脂組成物は知られており良好な難燃性および良好な
熱抵抗性を示すことが分かっている。例えば、本件出願
人に同じく譲渡されている米国特許5204394を参
照されたい。
性を示す難燃性樹脂組成物が望ましい。
芳香族ポリカーボネート樹脂、(b)連続した硬質熱可
塑性樹脂相中に不連続なゴム相を分散して含み、前記硬
質熱可塑性樹脂相の少なくとも一部が前記ゴム相に化学
的にグラフトされている、塊状重合法で製造されたゴム
変性グラフトコポリマー、および(c)難燃化量のオル
ガノホスフェート難燃剤を含む。
する抵抗および衝撃強さを含めた良好な物理的特性を与
え、そして改善された加水分解安定性および改善された
熱劣化抵抗性を提供する。ここに使用される用語「加水
分解安定性」とは高い温度および湿度の条件に曝された
ときに化学組成および/または分子量に変化を受けない
傾向を意味する。例えば、理想的な加水分解安定性を有
する熱可塑性樹脂組成物の熱可塑性樹脂成分の化学組成
および分子量は高温および高い湿度の条件下で変化を受
けないままであるのに対して、加水分解安定性に乏しい
熱可塑性樹脂組成物の熱可塑性樹脂成分の化学組成およ
び/または分子量はこのような条件に曝されると著しく
変化しよう。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂組成物1
00重量部に基づいて、芳香族ポリカーボネート樹脂4
0−95重量部、より好ましくは50−90重量部そし
て更に好ましくは55−80重量部、ゴム変性グラフト
コポリマー4−59重量部、より好ましくは8−48重
量部そして更に好ましくは14−39重量部、並びにオ
ルガノホスフェート難燃剤1−20重量部、より好まし
くは2−15重量部そして更に好ましくは6−12重量
部含んでいる。
ネート樹脂成分として使用するのに適する芳香族ポリカ
ーボネート樹脂は既知の化合物であり、その調製法およ
び特性は既に記述されており、一般的には米国特許31
69121、4487896および5411999を参
照でき、これらの開示をそれぞれ参考文献としてこの明
細書の記載に編入する。
リカーボネート樹脂成分は構造式(I) HO−A−OH (ここに、上記式中、Aは二価の芳香族基である)に従
う二価フェノールとカーボネート前駆体との反応生成物
であり、式(II) (ここに、上記式中、Aは上記定義のとおり)に従う構
造単位を含有する。
は例えばフェニレンのように単一の芳香族環を含有する
ような二価の基、例えばナフタリンのように縮合された
芳香族環系を含有するような二価の基、アルキレン、ア
ルキリデンまたはスルホニル基のような非−芳香族結合
によって結合された2つまたはそれ以上の芳香族環を含
有するような二価の基を包含しており、これらのいずれ
もハロ基または(C1−C6 )アルキル基で芳香族環上
の1つまたはそれ以上の部位において置換されていても
よい。
I)
フェノールには例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン(「ビスフェノールA」)、2,2
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、
(3,5,3′,5′−テトラクロロ−4,4′−ジヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,6−ジヒドロキシナ
フタリン、ヒドロキノン、2,4′−ジヒドロキシフェ
ニルスルホンの1種またはそれ以上が含まれる。大いに
好ましい実施の態様においては、この二価フェノールは
ビスフェノールAである。
ル、炭酸エステルまたはハロホーメートの1種またはそ
れ以上である。適当なハロゲン化カルボニルには例えば
臭化カルボニルおよび塩化カルボニルが含まれる。適当
な炭酸エステルには例えば炭酸ジフェニル、炭酸ジクロ
ロフェニル、炭酸ジナフチル、炭酸フェニルトリルおよ
び炭酸ジトリルが含まれる。適当なハロホーメートには
例えば、例えばヒドロキノンのような二価フェノールあ
るいは例えばエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ールのようなグリコールのビスハロホーメートが含まれ
る。大いに好ましい実施の態様においては、カーボネー
ト前駆体は塩化カルボニルである。
状の芳香族ポリカーボネート樹脂、分岐された芳香族ポ
リカーボネート樹脂が含まれる。適当な線状の芳香族ポ
リカーボネート樹脂には例えばビスフェノールAポリカ
ーボネート樹脂が含まれる。適当な分岐されたポリカー
ボネートは知られており、二価フェノールおよびカーボ
ネート前駆体に多官能性芳香族化合物を反応させて分岐
ポリマーを生成することによって製造され、一般的には
米国特許3544514、3635895および400
1184を参照でき、これらの開示をそれぞれ参考文献
としてこの明細書の記載に編入する。この多官能性化合
物は一般に芳香族であってカルボキシル、カルボン酸無
水物、フェノール、ハロホーメートまたはこれらの混合
物である官能基を少なくとも3つ含有しており、例えば
1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、無水トリメリト
酸、トリメリト酸、トリメリチルトリクロライド、4−
クロロホルミル無水フタル酸、ピロメリト酸、ピロメリ
ト酸二無水物、メリト酸、無水メリト酸、トリメシン
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物である。好ましくは多官能性
芳香族化合物は1,1,1−トリ(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、無水トリメリト酸またはトリメリト酸あ
るいはそれらのハロホーメート誘導体である。
リカーボネート樹脂成分はビスフェノールAとホスゲン
とから誘導される線状ポリカーボネート樹脂である。好
適な実施の態様においては、ポリカーボネート樹脂の重
量平均分子量はポリスチレンと比較してゲル透過クロマ
トグラフィーによって測定して約10,000乃至約2
00,000グラム/モル(「g/モル」)である。こ
のような樹脂は典型的には25℃のメチレンクロライド
中で約0.3乃至約1.5デシリットル/グラムの固有
粘度を示す。
エステル交換、溶融重合または溶融重合のような既知の
方法によって製造される。本発明の芳香族ポリカーボネ
ート樹脂成分として使用するにはコポリエステル−カー
ボネート樹脂も適する。本発明の熱可塑性樹脂組成物の
芳香族ポリカーボネート樹脂成分として使用するのに適
するコポリエステル−カーボネート樹脂は既知の化合物
であり、その調製法および特性は既に記述されており、
一般的には米国特許3169121、4430484お
よび4487896を参照でき、これらの開示をそれぞ
れ参考文献としてこの明細書の記載に編入する。
リマー鎖中にカーボネート基、カルボキシレート基およ
び芳香族炭素環式基を反復して含み、カーボネート基の
少なくとも幾分かは芳香族炭素環式基の環炭素原子に直
接結合されている、線状またはランダムに分岐されたポ
リマーを含む。好適な実施の態様においては、本発明の
コポリエステル−カーボネート樹脂成分はカーボネート
前駆体、少なくとも1種の二価フェノールおよび少なく
とも1種のジカルボン酸またはジカルボン酸等価物から
誘導される。好適な実施の態様においては、このジカル
ボン酸は式(IV) に従い、ここに、上記式中、A′はアルキレン、アルキ
リデン、脂環式または芳香族であって、好ましくは非−
置換フェニレン基、または芳香族環上の1つまたはそれ
以上の部位において置換されその置換基の各々が個々に
(C1 −C6 )アルキルである置換されたフェニレン基
であり、このコポリエステル−カーボネート樹脂は上記
の式(II)に従う第一の構造単位および式(V) (ここに、上記式中、A′は上記定義のとおり)に従う
第二の構造単位を含んでいる。
ノールは上記に開示したものである。適当なジカルボン
酸には例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、ジメチルテレフタル酸、蓚酸、マロン酸、琥珀酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、ジメチルマロン酸、1,12
−ドデカン酸、シス−1,4−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、4,4′−ビス安息香酸、ナフタリン−2,6−ジ
カルボン酸が含まれる。適当なジカルボン酸等価物には
例えば、例えば無水フタル酸、テレフタル酸ジメチル、
塩化スクシニルのような、上記に開示したジカルボン酸
の無水物、エステルまたはハロゲン化物誘導体が含まれ
る。
酸は芳香族ジカルボン酸、より好ましくはテレフタル酸
およびイソフタル酸の1種またはそれ以上である。好適
な実施の態様においては、コポリエステル−カーボネー
ト樹脂中に存在するエステル結合対カーボネート結合の
比はカーボネート結合当たり0.25−0.9のエステ
ル結合である。
テル−カーボネートコポリマーは約10,000乃至約
200,000の重量平均分子量を有する。コポリエス
テル−カーボネート樹脂は例えば界面重合、エステル交
換、溶融重合または溶融重合のような既知の方法によっ
て製造される。本発明のゴム変性熱可塑性樹脂として使
用するのに適したゴム変性熱可塑性樹脂は塊状重合(英
語ではbulk polymerizationとmass polymerizationが同
義で用いられる)法によって製造され、連続した硬質熱
可塑性樹脂相中に不連続なゴム相を分散して含み、硬質
熱可塑性樹脂相の少なくとも一部がゴム相に化学的にグ
ラフトされている、ゴム変性熱可塑性樹脂である。
状重合法は当業技術において周知であって、例えば米国
特許2646418、3243481、4254236
および5414045を参照でき、これらの開示をそれ
ぞれ参考文献としてこの明細書の記載に編入する。好適
な実施の態様においては、ゴム変性熱可塑性樹脂は連続
した反応帯域を提供するように互いに逐次的に連結され
た連続した重合反応器中で行われる塊状重合法によって
製造される。ゴム、例えばスチレン−ブタジエンゴム
を、例えばスチレンモノマーあるいはスチレンおよびア
クリロニトリルモノマーのような、グラフトコポリマー
の硬質熱可塑性樹脂相を誘導する出発材料であるモノマ
ーの1種またはそれ以上の中に溶解して、反応混合物を
形成し、これを反応系に供給して反応混合物を重合条件
にかける。反応混合物のモノマーの重合は化学的または
熱的に開始できる。重合反応の過程の間に反応混合物の
粘度が上昇し、硬質熱可塑性樹脂相例えばスチレン−ア
クリロニトリル(”SAN”)コポリマーが形成され、
その一部がゴムに化学的にグラフトされそして一部はゴ
ムにグラフトされない。この反応の或る時点で、反応混
合物は分離して2つの相、即ち、連続したゴム溶液相
と、このゴム溶液相に分散された不連続のグラフトされ
ていない硬質熱可塑性樹脂相とを形成する。重合反応が
進むにつれて、ゴム溶液相は成長中の硬質熱可塑性樹脂
相中に分散され始め、ついには「転相」が起き、グラフ
トされていない硬質熱可塑性樹脂相が連続した相とな
り、ゴム溶液相が不連続な相となってグラフトされてい
ない硬質熱可塑性樹脂相中に分散される。典型的には、
第三の相も存在し、転相の間に若干のグラフトされてい
ない硬質熱可塑性樹脂相が不連続のゴム溶液相の内部に
吸蔵される。転相に続いて、重合反応は継続され、グラ
フトされていない硬質熱可塑性樹脂相が更に形成され
る。次いで反応混合物はより活発な反応条件にかけられ
て、所望のレベル、典型的には60−90%の範囲のモ
ノマー変換まで反応を駆動する。この反応によってゴム
相と硬質熱可塑性樹脂相とが生成され、硬質熱可塑性樹
脂相の少なくとも一部がゴム相にグラフトされる。この
生成物は次いで脱揮発成分処理されていずれの残留する
未反応モノマーおよび溶剤を除去する。
適当なゴムは25℃以下、より好ましくは0℃以下、更
により好ましくは−30℃以下のガラス転位温度(T
g)を有するポリマーである。ここに言及されるポリマ
ーのTgは示差走査熱量測定(加熱速度20℃/分で、
Tg値を変曲点で測定)によって測定したポリマーのT
g値である。
またはそれ以上の共役ジエンモノマーから誘導される構
造単位を有する線状ポリマーを含む。適当な共役ジエン
モノマーには例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、
1,3−ヘプタジエン、メチル−1,3−ペンタジエ
ン、2,3−ジメチルブタジエン、2−エチル−1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2,4−ヘキ
サジエン、ジクロロブタジエン、ブロモブタジエンおよ
びジブロモブタジエン並びに共役ジエンモノマーの混合
物が含まれる。好適な実施の態様においては、共役ジエ
ンモノマーは1,3−ブタジエンである。
ィンモノマー、ビニル芳香族モノマー、モノエチレン性
不飽和ニトリルモノマーおよび(C1 −C12)アルキル
(メタ)アクリレートモノマーから選択された1種また
はそれ以上の共重合可能なモノエチレン性不飽和モノマ
ーから誘導された構造単位を含むことができる。ここに
使用される用語「(C2 −C8 )オレフィンモノマー」
は分子当たり2−8個の炭素原子を有しそして分子当た
り単一のエチレン性不飽和部位を有する化合物を意味す
る。適当な(C2 −C8 )オレフィンモノマーにはエチ
レン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、ヘプテン
が含まれる。
ば、スチレン;例えばα−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン、トリメチ
ルスチレン、ブチルスチレン、クロロスチレン、ジクロ
ロスチレン、ブロモスチレン、p−ヒドロキシスチレ
ン、メトキシスチレンを含めた芳香族環に1つまたはそ
れ以上のアルキル、アルコキシ、ヒドロキシルまたはハ
ロ置換基が結合されている置換されたスチレン;例えば
ビニルナフタリン、ビニルアントラセンのようなビニル
置換された縮合芳香族環構造体;並びにビニル芳香族モ
ノマーの混合物が含まれる。
飽和ニトリルモノマー」は分子当たり単一のニトリル基
および単一のエチレン性不飽和部位を含む非環式化合物
を意味し、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、α−クロロアクリロニトリルを含む。ここに使用さ
れる用語「(C1 −C12)アルキル」は基当たり1−1
2個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル置換
基を意味し、例えばメチル、エチル、n−ブチル、第二
ブチル、第三ブチル、n−プロピル、イソプロピル、ペ
ンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、ウンデシルおよびドデシルを含み、また用語「(メ
タ)アクリレートモノマー」はアクリルモノマーおよび
メタクリレートモノマーを集約して言及している。適当
な(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレートモノマ
ーには、例えばエチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、イソペンチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレートのような(C1
−C12)アルキルアクリレートモノマー、並びにこれら
の類似体であるメチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレ
ート、デシルメタクリレートのような(C1 −C12)ア
ルキルメタクリレートモノマーが含まれる。
ブタジエンホモポリマーである。別の好適な実施の態様
では、ゴムは、例えばスチレン−ブタジエンコポリマ
ー、アクリロニトリル−ブタジエンコポリマーあるいは
スチレン−ブタジエン−アクリロニトリルコポリマーの
ような、1種またはそれ以上の共役ジエンモノマーから
誘導された構造単位とビニル芳香族モノマーおよびモノ
エチレン性不飽和ニトリルモノマーから選択された1種
またはそれ以上のモノマーから誘導された50重量%ま
での構造単位とを含む、コポリマー、好ましくはブロッ
クコポリマーである。
はブタジエンから誘導された構造単位50−95重量%
とスチレンから誘導された構造単位5−50重量%を含
有するスチレン−ブタジエンブロックコポリマーであ
る。硬質熱可塑性樹脂相は1種またはそれ以上の熱可塑
性樹脂ポリマーを含み、25℃より高い、好ましくは9
0℃以上、更により好ましくは100℃以上のTgを示
す。
性樹脂相は(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレー
トモノマー、ビニル芳香族モノマーおよびモノエチレン
性不飽和ニトリルモノマーからなる群から選ばれる1種
またはそれ以上のモノマーから誘導される構造単位をそ
れぞれ有する1種またはそれ以上のポリマーを含む。適
当なビニル芳香族モノマー、モノエチレン性不飽和ニト
リルモノマーおよび(C1 −C12)アルキル(メタ)ア
クリレートモノマーはゴム相の記載のところで上記に示
したものである。
性樹脂相は1種またはそれ以上のビニル芳香族モノマー
好ましくはスチレンから誘導された第一の構造単位と1
種またはそれ以上のモノエチレン性不飽和ニトリルモノ
マー好ましくはアクリロニトリルから誘導された第二の
構造単位とを有するビニル芳香族ポリマーを含む。より
好ましくは、硬質相はスチレンから誘導された構造単位
55−99更に好ましくは60−90重量%とアクリロ
ニトリルから誘導された構造単位1−45更に好ましく
は10−40重量%を含む。
るグラフト化の量はゴム相の相対的な量と組成により変
動する。好適な実施の態様では、硬質熱可塑性樹脂相の
10−90重量%、好ましくは25−60重量%がゴム
相に化学的にグラフトされ、硬質熱可塑性樹脂10−9
0重量%、好ましくは40−75重量%が遊離、即ちグ
ラフトされないまま残る。
相は:(i)ゴム相の存在下で行われる重合のみによる
かまたは(ii)ゴム相の存在下で重合された硬質熱可塑
性樹脂ポリマーに1種またはそれ以上の別個に重合され
た硬質熱可塑性樹脂ポリマーを加えて、調製しうる。好
適な実施の態様においては、ゴム変性熱可塑性樹脂は1
種またはそれ以上の共役ジエンモノマーから誘導された
構造単位を有し、随意には更にビニル芳香族モノマーお
よびモノエチレン性不飽和ニトリルモノマーから選択さ
れる1種またはそれ以上のモノマーから誘導される構造
単位を含んだポリマーを含むゴム相を含んでおり、硬質
熱可塑性樹脂相はビニル芳香族モノマーおよびモノエチ
レン性不飽和ニトリルモノマーから選択された1種また
はそれ以上のモノマーから誘導される構造単位を有する
ポリマーを含んでいる。
グラフトコポリマーのゴム相はポリブタジエンまたはポ
リ(スチレン−ブタジエン)ゴムを含み、硬質相はスチ
レン−アクリロニトリルコポリマーを含む。ゴム変性熱
可塑性樹脂のゴム相および硬質熱可塑性樹脂相のポリマ
ーそれぞれは、それぞれの相に対するTgの制限が満た
される限りは、例えばモノエチレン性不飽和カルボン酸
例えばアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸;ヒドロ
キシ(C1 −C12)アルキル(メタ)アクリレートモノ
マー例えばヒドロキシエチルメタクリレート;(C4 −
C12)シクロアルキル(メタ)アクリレートモノマー例
えばシクロへキシルメタクリレート;(メタ)アクリル
アミドモノマー例えばアクリルアミド、メタクリルアミ
ド;マレイミドモノマー例えばN−アルキルマレイミ
ド、N−アリールマレイミド;無水マレイン酸;ビニル
エステル例えば酢酸ビニル、ブロピオン酸ビニルのよう
な1種またはそれ以上の他の共重合可能なモノエチレン
性不飽和モノマーから誘導された構造単位を随意に含ん
でもよい。ここに使用される用語「(C4 −C12)シク
ロアルキル」は基当たり4−12個の炭素原子を有する
環式アルキル置換基を意味し、用語「(メタ)アクリル
アミド」はアクリルアミドおよびメタクリルアミドを集
約して言及している。
可塑性樹脂のゴム相は0.1−3.0マイクロメーター
(”μm”)より好ましくは0.2−2.0μmの粒度
を有する。好適な実施の態様においては、本発明の組成
物は樹脂組成物に滴下防止特性を付与するのに有効な
量、典型的には熱可塑性樹脂組成物100重量部当たり
フルオロポリマー0.01−0.5重量部の量のフルオ
ロポリマーを含む。適当なフルオロポリマーおよびかか
るフルオロポリマーの製造方法は知られており、例えば
米国特許3671487、3723373および338
3092を参照されたい。適当なフルオロポリマーには
1種またはそれ以上のフッ素化されたα−オレフィンモ
ノマーから誘導された構造単位を含むホモポリマーおよ
びコポリマーが含まれる。この用語「フッ素化されたα
−オレフィンモノマー」は少なくとも1つのフッ素原子
の置換基を含んだα−オレフィンモノマーを意味する。
適当なフッ素化されたα−オレフィンモノマーには、例
えばフルオロエチレン類例えばCF2 =CF2 、CHF
=CF2 、CH2 =CF2 、CH2 =CHF、CClF
=CF2 、CCl2 =CF2 、CClF=CClF、C
HF=CCl2 、CH2 =CClFおよびCCl2 =C
ClF並びにフルオロプロピレン類例えばCF3 CF=
CF2 、CF3 CF=CHF、CF3 CH=CF2 、C
F3 CH=CH2 、CF3 CF=CHF、CHF2 CH
=CHFおよびCF3 CH=CH2 が含まれる。好適な
実施の態様においては、フッ素化されたα−オレフィン
モノマーはテトラフルオロエチレン(CF2 =C
F2 )、クロロトリフルオロエチレン(CClF=CF
2 )、フッ化ビニリデン(CH2 =CF2 )およびヘキ
サフルオロプロピレン(CF3 CF=CF2 )の1種ま
たはそれ以上である。
ポリマーには例えばポリ(テトラフルオロエチレン)お
よびポリ(ヘキサフルオロプロピレン)が含まれる。適
当なフッ素化されたα−オレフィンコポリマーには、例
えばポリ(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン)のような2種またはそれ以上のフッ素化され
たα−オレフィンコモノマーから誘導された構造単位を
含むコポリマー並びに例えばポリ(テトラフルオロエチ
レン−エチレン−プロピレン)コポリマーのような1種
またはそれ以上のフッ素化されたモノマーおよびフッ素
化されたモノマーと共重合可能な1種またはそれ以上の
フッ素化されてないモノエチレン性不飽和モノマーから
誘導された構造単位を含むコポリマーが含まれる。適当
なフッ素化されてないモノエチレン性不飽和モノマーに
は例えば、例えばエチレン、プロピレン、ブテンのよう
なα−オレフィンモノマー;例えばメチルメタクリレー
ト、ブチルアクリレートのようなアクリレートモノマ
ー;例えばシクロへキシルビニルエーテル、エチルビニ
ルエーテル、n−ブチルビニルエーテルのようなビニル
エーテル;例えば酢酸ビニル、ビニルバーサテート(ve
rsatate )のようなビニルエステルが含まれる。
粒子の大きさは電子顕微鏡で測定して50−500nm
の範囲である。大いに好ましい実施の態様では、フルオ
ロポリマーはポリ(テトラフルオロエチレン)ホモポリ
マー(”PTFE”)である。フルオロポリマーを熱可
塑性樹脂組成物に直接混合するのは難しい傾向なので、
フルオロポリマーを例えば芳香族ポリカーボネート樹脂
またはスチレン−アクリロニトリル樹脂のような第二の
ポリマーと或る態様で予備的に混合するのが好ましい。
例えば米国特許5521230に開示されているよう
に、フルオロポリマーの水性分散液とポリカーボネート
樹脂を水蒸気沈殿させて熱可塑性樹脂組成物中に滴下抑
制添加剤として使用するためのフルオロポリマー濃縮物
を形成するか、あるいは別法として例えば米国特許45
79906に開示されているように、水性スチレン−ア
クリロニトリル樹脂エマルジョンまたは水性アクリロニ
トリル −ブタジエン−スチレン樹脂エマルジョンを使
い次いで析出させそして同時に凝集沈殿されたフルオロ
ポリマー−熱可塑性樹脂組成物を乾燥してPTFE−熱
可塑性樹脂粉末を提供する。
添加剤はフルオロポリマー30−70重量%、より好ま
しくは40−60重量%および第二のポリマー30−7
0重量%、より好ましくは40−60重量%を含む。好
適な実施の態様では、フルオロポリマー添加剤は本発明
に使用される水性フルオロポリマー分散液の存在下にお
いて1種またはそれ以上のモノエチレン性不飽和モノマ
ーを乳化重合してフルオロポリマーの存在下において第
二のポリマーを形成することによって製造される。適当
なモノエチレン性不飽和モノマーは上記に開示されてい
る。このエマルジョンは次いで例えば硫酸の添加によっ
て析出される。この析出物は例えば遠心分離によって脱
水され、次いで乾燥されてフルオロポリマーとこれに随
伴した第二のポリマーとを含むフルオロポリマー添加剤
を生成する。乾燥した乳化重合されたフルオロポリマー
添加剤は自由流動性の粉末の形態をしている。
マーを形成するために乳化重合されるモノエチレン性不
飽和モノマーはビニル芳香族モノマー、モノエチレン性
不飽和ニトリルモノマーおよび(C1 −C12)アルキル
(メタ)アクリレートモノマーから選ばれる1種または
それ以上のモノマーを含む。適当なビニル芳香族モノマ
ー、モノエチレン性不飽和ニトリルモノマーおよび(C
1 −C12)アルキル(メタ)アクリレートモノマーは上
記に開示されている。
リマーはスチレンおよびアクリロニトリルから誘導され
た構造単位を含む。より好ましくは、第二のポリマーは
スチレンから誘導された構造単位60−90重量%およ
びアクリロニトリルから誘導された構造単位10−40
重量%を含む。乳化重合反応混合物は随意には例えば乳
化されたブタジエンゴムラテックスのような第三のポリ
マーの乳化されたまたは分散された粒子を含むことがで
きる。
ベンゾイルのような有機過酸化物化合物;例えば過硫酸
カリウムのような過硫酸塩化合物;例えば2,2′−ア
ゾビス−2,3,3−トリメチルブチロニトリルのよう
なアゾニトリル化合物;あるいは例えばクメンヒドロペ
ルオキシド、硫酸第一鉄、ピロ燐酸四ナトリウムおよび
還元糖またはナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレ
ートの組合せのようなレドックス開始系;のような慣用
の遊離基開始剤を使用して開始される。
例えばノニルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン
のような(C9 −C13)アルキルメルカプタン化合物の
ような連鎖移動剤を重合反応の間に反応容器に随意に添
加することができる。好適な実施の態様では、連鎖移動
剤は使用されない。好適な実施の態様では、安定化され
たフルオロポリマー分散液を反応容器に仕込みそして撹
拌しながら加熱する。次いでこの反応容器に開始剤系お
よび1種またはそれ以上のモノエチレン性不飽和モノマ
ーを仕込みそれから加熱して前記分散液のフルオロポリ
マー粒子の存在下においてこのモノマーを重合すること
により第二のポリマーを形成する。
重合法がEP0739914A1に開示されている。好
適な実施の態様においては、第二のポリマーは約10,
000乃至約200,000g/モルの重量平均分子量
を示す。本発明の有機燐難燃剤として適当な有機燐化合
物は周知の化合物であり、例えばトリフェニルホスフェ
ート、トリクレジルホスフェート、トリトリルホスフェ
ート、ジフェニルトリクレジルホスフェート、フェニル
ビスドデシルホスフェート、エチルジフェニルホスフェ
ートのようなモノホスフェート;並びに例えばレゾルシ
ノールジホスフェートのようなジホスフェートエステル
およびオリゴマー性ホスフェート;ジフェニル水素ホス
フェート、2−エチルヘキシル水素ホスフェート;が含
まれる。適当なオリゴマー性ホスフェート化合物は「芳
香族ポリカーボネート、スチレン含有コポリマーおよび
/またはグラフトコポリマーと難燃剤を有するポリマー
混合物、これから成形された物品" Polymer Mixture Ha
vingAromatic Polycarbonate, Styrene Containing Cop
olymer and/or Graft Copolymer and a Flame Retardan
t, Articles Formed Therefrom"」に対してJohannesC.G
ossens et alに付与され本件出願人に同じく譲渡されて
いる米国特許5672645に開示されており、この開
示を参考文献としてこの明細書の記載に編入する。
機燐難燃剤は構造式(VI)
びR4 はそれぞれ個々にアリールであって、随意にはハ
ロまたはアルキルで置換されていてもよく、Xはアリー
レンで随意にはハロまたはアルキルで置換されており、
a、b、cおよびdはそれぞれ個々に0または1であ
り、そしてnは0−5、より好ましくは1−5の整数で
ある)に従う化合物の1種またそれ以上の化合物を含
む。
またはそれ以上の芳香族環を含有し、基が2つまたはそ
れ以上の環を含有する場合には縮合環でよく、また随意
には1つまたはそれ以上の芳香族環上で1つまたはそれ
以上のアルキル基、好ましくはそれぞれ(C1 −C6 )
アルキル、で置換されていてもよい、1価の基を意味す
る。
1つまたはそれ以上の芳香族環を含有し、随意には1つ
またはそれ以上の芳香族環上で1つまたはそれ以上のア
ルキル基、好ましくはそれぞれ(C1 −C6 )アルキ
ル、で置換されていてもよく、基が2つまたはそれ以上
の環を含有する場合には環は縮合されていてもあるいは
例えばアルキレン、アルキリデンのような非−芳香族結
合で結合されていてもよく、またこれらのいずれもハロ
基または(C1 −C6 )アルキル基で芳香族環上の1つ
またはそれ以上の部位において置換されていてもよい、
二価の基を意味する。
2 、R3 およびR4 はそれぞれフェニルであり、a、
b、cおよびdはそれぞれ1であり、そしてXはフェニ
レン、より好ましくは1,3−フェニレンである。別の
大いに好ましい実施の態様では、R1 、R2 、R3 およ
びR4 はそれぞれフェニルであり、a、b、cおよびd
はそれぞれ1であり、そしてXは構造式(VII )
は、有機燐難燃剤は、それぞれの有機燐オリゴマーが式
(VI)に従い、式中のnは各オリゴマーに対して個々に
1−5の整数であり、オリゴマーブレンドの平均のnが
1より大きく5より小さいか、より好ましくは1より大
きく3より小さいか、更により好ましくは1より大きく
2より小さいか、更に一層好ましくは1.2−1.7で
ある、有機燐オリゴマーのブレンドを含む。本発明の熱
可塑性樹脂組成物はまた随意に以下のような種々の慣用
された添加剤を含むこともできる。酸化防止剤例えば有
機ホスファイト例えばトリス(ノニル−フェニル)ホス
ファイト、(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)
(2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリトリットジホスファイトまたはジステ
アリルペンタエリトリットジホスファイト並びにアルキ
ル化されたモノフェノール、ポリフェノール、ポリフェ
ノールとジエンとのアルキル化された反応生成物例えば
パラ−クレゾールとジシクロペンタジエンのブチル化さ
れた反応生成物、アルキル化されたヒドロキノン、ヒド
ロキシル化されたチオジフェニルエーテル、アルキリデ
ン−ビスフェノール、ベンジル化合物、アシルアミノフ
ェノール、ベータ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)ブロピオン酸と1価または多価アル
コールとのエステル、ベータ−(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブロピオン酸と1価
または多価アルコールとのエステル、ベータ−(5−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブロ
ピオン酸と1または多−価アルコールとのエステル、チ
オアルキルまたはチオアリール化合物のエステル例えば
ジステアリルチオプロピオネート、ジラウリルチオプロ
ピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ベー
タ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブロピオン酸のアミド;UV吸収剤および光安定剤
例えば(i)2−(2′−ヒドロキシフェニル)−ベン
ゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−ベンゾフェノン、
(ii)置換されたおよび置換されていない安息香酸のエ
ステル、(iii )アクリレート、(iv)ニッケル化合
物、立体障害されたアミン例えばトリイソプロパノール
アミンまたは2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリニ
ル)−1,3,5−トリアジンと1,6−ジアミン−
N,N′−ビス−(2,2,4,6−テトラメチル−4
−ピペリデニル)ヘキサンのポリマーとの反応生成物;
中和剤例えばステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシ
ウム、酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ハイドロタルク
石;耐衝撃性改良剤;充填剤および強化剤例えば珪酸
塩、TiO2 、ガラス繊維、カーボンブラック、グラフ
ァイト、炭酸カルシウム、タルク、雲母;およびその他
の添加剤例えば潤滑剤例えばペンタエリトリットテトラ
ステアレート、EBSワックス、シリコーン流体、可塑
剤、光沢剤、顔料、染料、着色剤、防炎剤、静電防止剤
および発泡剤並びに上記に開示した有機燐難燃剤および
フルオロポリマーの他の追加の難燃剤。
ロールミル、バンバリーミキサまたは単軸スクリュー押
出機あるいは二軸スクリュー押出機などを使用して溶融
混合することによる等して成分のブレンドの形成に適し
た条件下で本発明の組成物の成分を組合せそして混合
し、次いで随意にはこうして形成された組成物をペレッ
ト化または粉砕する等して粒状形態に大きさを縮小する
ことによって製造される。
押出、回転成形、吹込成形および熱成形のような種々の
手段によって有用な成形された物品に成形して、例えば
コンピュータおよび事務機器のハウジング、家庭用具の
ような物品を形成できる。実施例1−5および比較例C1−C4 本発明の実施例1−5および比較例C1−C4の熱可塑
性樹脂組成物の各々は以下に記載する成分を以下の表I
およびVに示した相対量(それぞれ重量部で表示)で組
み合わせて調製した。実施例1−3および比較例C1−
C3の組成物それぞれに含まれるブタジエンの相対量も
重量%で表示して表Iに記す。熱可塑性樹脂組成物中に
使用した成分は以下のとおりであった。 PC:ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導され2
5℃のメチレンクロライド中で約53ミリリットル/グ
ラムの固有粘度を有する線状ポリカーボネート樹脂 ABS−1:不連続なポリブタジエンゴム相50重量%
および硬質スチレン−アクリロニトリル熱可塑性樹脂相
(スチレン75重量%およびアクリロニトリル25重量
%のコポリマー)50重量%を含む乳化重合されたアク
リロニトリル−ブタジエン−スチレングラフトコポリマ
ー ABS−2:塊状重合されたアクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレングラフトコポリマー(Mitsui Chemical
Industries, Ltd.のSANTAC AT-05) ABS−3:粒度約0.45μmを有するゴム(スチレ
ン30重量%/ブタジエン70重量%)11重量%およ
びコポリマー(スチレン81重量%/アクリロニトリル
19重量%)89重量%を含む塊状重合されたアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレングラフトコポリマー SAN:スチレン75重量%およびアクリロニトリル2
5重量%のコポリマー TSAN:PTFEの水性分散液の存在下でスチレンお
よびアクリロニトリルを共重合させて調製された添加剤
(PTFE50重量部およびスチレン75重量%および
アクリロニトリル25重量%を含有するスチレン−アク
リロニトリルコポリマー50重量部) RDP:レゾルシノールジホスフェート(Akzo Chemica
lsのFyroflex(登録商標)RDP) 表I C1 C2 C3 1 2 3 PC 71.27 64.27 59.27 71.27 64.27 59.27 ABS−1 4.6 6.4 7.68 --- --- --- ABS−2 --- --- --- 18 25 30 SAN 13.4 18.6 22.32 --- --- --- RDP 10 10 10 10 10 10 TSAN 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 添加剤 0.23 0.23 0.23 0.23 0.23 0.23フ゛タシ゛エン 含量 (重量%) 2.3 3.2 3.84 2.3 3.2 3.84 表1に示されているように、比較例C1−C3の組成物
では実施例1−3の組成物の類似のものに使用されてい
る塊状重合されたABS樹脂に代えてこれと当量のゴム
含量を与えるに有効な量の乳化重合されたABS樹脂を
使用した以外は、比較例C1−C3の組成物の各々は実
施例1−3の組成物のそれぞれに類似している。
℃の温度分布を使用して二軸スクリュー押出機で配合し
て実施例1−3および比較例C1−C3の組成物をそれ
ぞれ形成した。次いでこれらの組成物を押し出してスト
ランドとし、切断してペレットとし、それから射出成形
して物理的特性を試験するための試験供試体を形成し
た。
成物の物理的特性は以下のようにして測定した。メルト
フローインデックス(”MFI”)は2.16キログラ
ムの荷重を使用して500°Fで測定した。溶融粘
度(”MV”)は毛管粘度計(Kayeness, Model 8052)
を使用して500°Fおよび剪断速度100/秒および
500/秒で測定した。ノッチ付きアイゾット衝撃強さ
はASTM D256に従って測定した。ダート衝撃強
さはASTM D3763(直径4インチ×0.125
インチのディスクを使用)に従って測定した。引張強さ
および引張伸びは2.0インチ/分のクロスヘッド速度
でASTM D638に従って測定した。曲げ弾性率お
よび曲げ強さはASTM D790に従って測定した。
熱変形温度はASTM D648に従ってアニーリング
していない0.125インチ厚の試験供試体で264ポ
ンド/平方インチにて測定した。組成物の難燃性特性は
UL94 V−Oに従って測定した。
および比較例C1−C3に対して次のようにして表IIに
示した。MFIはグラム/10分(”g/10分”)で
表し、500°Fおよび100/秒および500/秒で
のMVはポイズで表し、23℃でのノッチ付きアイゾッ
ト衝撃強さはフィート−ポンド/インチ(”ft-lb/i
n”)で表し、23℃、0℃および−20℃でのダート
衝撃強さはフィート−ポンド(”ft-lb” )で表しかつ
延性破壊を示した供試体の百分率(”%延性”)を書き
とめ、降伏引張強さ、曲げ強さおよび曲げ弾性率はそれ
ぞれキロポンド/平方インチ(”kpsi”)で表し、
破断時伸びは当初の試料の長さの百分率(”%”)で表
し、熱変形温度は°F(”HDT,°F”)で表し、U
L94 V−0等級(V−0またはV−1)は各組成物
の2つのグループの供試体のそれぞれに対して示し平均
燃焼時間は2つのグループの供試体を合わせて分(”
分”)で表した。
て、実施例1−3の組成物の各々はそれぞれ同様の溶融
粘度およびメルトフローインデックスを示す一方改善さ
れたノッチ付きアイゾット衝撃強さの性能を示した。一
般に、ノッチ付き衝撃強さの性能の違いは異なる破壊モ
ードを示し、即ち、約8ft-lb/inより大きいノッチ付き
アイゾット衝撃強さ値は延性破壊モードを示し、約8ft
-lb/inより大きいノッチ付きアイゾット衝撃強さ値は脆
性破壊モードを示し、そして約5−約8ft-lb/inのノッ
チ付きアイゾット衝撃強さ値は或る試料は脆性破壊を示
しそして或る試料は延性破壊を示す遷移破壊モードを示
す。23℃でのノッチ付きアイゾット衝撃強さ値はそれ
故に実施例1−3の組成物は比較例C1−C3の組成物
が脆性破壊を受ける様子であるのとは異なる破壊モー
ド、即ち、延性破壊モードを受けることを暗に示してい
る。
成物の試料は63℃および100%相対湿度(”R
H”)で老化にかけた。老化にかけた組成物のそれぞれ
の試料に対して上記に開示した方法に従って500°F
および100/秒および500/秒でのMVおよび23
℃でのノッチ付きアイゾット衝撃強さ特性を測定した。
その結果を老化滞留時間3、6および9日の各々につい
て、MVをポイズで表し、ノッチ付きアイゾット衝撃強
さ値をft-lb/inで表して表III に示した。t=0で測定
したMV値の%として表したt=9でのMV値の相対変
化(”△MV(%)”)も組成物のそれぞれに対して表III
に示した。
ぞれ類似した組成物に比較して改善されたノッチ付きア
イゾット衝撃性能を示している。老化条件下で滞留時間
の増加につれて比較例の組成物が溶融粘度のより顕著な
低下を示すことに示されるように、実施例1−3の組成
物のそれぞれは高い温度および湿度の条件下において比
較例C1−C3のそれぞれ類似した組成物よりも加水分
解に対してより抵抗性であった。比較例によって示され
るMV値の減少は老化条件下での樹脂の加水分解により
芳香族ポリカーボネート樹脂の分子量が低下した結果で
あると考えられる。
成物を、組成物を475°Fの加工温度に32秒のサイ
クル時間かけた”通常の”成形条件並びに組成物を53
0°Fの加工温度に120秒のサイクル時間かける”過
酷な”成形条件にかけた。過酷な成形後組成物の各々に
対して上記に開示した方法によって23℃および0℃で
のMFIおよびノッチ付きアイゾット衝撃特性を測定し
た。その結果を以下の表IVにMFIおよびノッチ付きア
イゾット衝撃値(ft-lb/inで表示)で示した。通常の成
形条件後に測定したMFI値の百分率として表した過酷
な成形後のMFIの相対変化("△MFI(%)")も組成物そ
れぞれに対して表IVに示した。
ぞれ類似した組成物と比較して改善されたノッチ付きア
イゾット衝撃性能を示した。本発明の組成物はまた改善
された安定性をも提供しており、その改善の度合いは表
IVのMFIの結果の比較に示されるようにゴム含有量の
増加と共に増している。MFIの増加は過酷な成形条件
下での樹脂の熱劣化のために芳香族ポリカーボネート樹
脂の分子量が減少する結果であると考えられる。比較例
C1およびC2に対するMFIの増加は実施例1および
2と目立って違うようには見えないが、比較例C3の組
成物によって過酷な成形後に示されるMFIの増加は実
施例3によって示されるよりもづっと顕著であった。
物の試験供試体を、組成物を475°Fの温度に120
秒のサイクル時間さらす”通常”成形条件および組成物
を530°Fの温度に120秒のサイクル時間さらす”
過酷”成形条件の下で成形した。実施例4および5並び
に比較例C4の組成物の供試体を23℃でノッチ付きア
イゾット衝撃試験にかけた。結果は以下の表Vにノッチ
付きアイゾット衝撃強さ値としてft-lb/inで表して示し
た。
物の供試体を63℃および100%RHでの老化にかけ
た。老化にかけた試料の23℃でのダート衝撃性能およ
び引張特性は上記に開示された試験法によりそれぞれ測
定した。結果は表Vに、%延性破壊として表されるダー
ト衝撃試験で延性破壊を示した供試体の%、およびt=
Oで組成物によって示される破断時伸びの1週および6
週の老化滞留時間における%保持率として表される破断
時伸びとして示される。
組成物の各々は比較例C4の組成物と比較して”過酷”
成形条件の下で成形した後に改善されたノッチ付きアイ
ゾット衝撃性能を示していた。”過酷な”条件下で成形
された比較例C4の組成物のノッチ付きアイゾット衝撃
性能は”通常の”条件下で成形された同じ組成物の性能
より劇的に低下していたのに対して、実施例4および5
の組成物は”過酷な”成形条件に対してさほど敏感でな
かった。
C4の組成物に比較して高い熱および湿度条件の下で老
化にかけられた後改善されたダート衝撃性能を示した。
比較例C4の組成物の試験供試体で延性破壊モードを示
した相対的な量は6週の老化の後に劇的に減少されたの
に対して、実施例4および5の組成物の供試体は全て6
週の老化の後も延性破壊モードを示した。
C4の組成物に比較して高い熱および湿度条件の下で老
化にかけられた後伸び性能の改善された保持を示した。
比較例C4の組成物の試験供試体によって示される破断
時伸びは実施例4および5の組成物の供試体によって示
されるのと比べて6週の老化後の減少は劇的であった。
する抵抗および衝撃強さを含めた良好な物理的特性を与
え、そして改善された加水分解安定性と熱的劣化に対す
る改善された抵抗性を提供する。
Claims (16)
- 【請求項1】 (a)ポリカーボネート樹脂、 (b)連続した硬質熱可塑性樹脂相中に不連続なゴム相
を分散して含み、前記硬質熱可塑性樹脂相の少なくとも
一部が前記ゴム相に化学的にグラフトされている、塊状
重合法で製造されたゴム変性グラフトコポリマー、およ
び (c)難燃化量の有機燐難燃剤 を含む熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 熱可塑性樹脂組成物100重量部に基づ
いて、芳香族ポリカーボネート樹脂40−95重量部、
ゴム変性グラフトコポリマー4−59重量部およびオル
ガノホスフェート難燃剤1−20重量部を含む請求項1
記載の組成物。 - 【請求項3】 ポリカーボネート樹脂がビスフェノール
−Aおよびホスゲンから誘導される請求項1記載の組成
物。 - 【請求項4】 ゴム相がポリブタジエンポリマーまたは
ポリ(スチレン−ブタジエン)コポリマーを含み、硬質
熱可塑性樹脂相がビニル芳香族モノマーおよびモノエチ
レン性不飽和ニトリルモノマーから選ばれた1種または
それ以上のモノマーから誘導された構造単位を含む請求
項1記載の組成物。 - 【請求項5】 硬質相がスチレン、α−メチルスチレン
およびアクリロニトリルからなる群から選ばれるモノマ
ーから誘導されたコポリマーを含む請求項4記載の組成
物。 - 【請求項6】 有機燐難燃剤が構造式(VI) 【化1】 (但し、上記式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はそれ
ぞれ個々にアリールであって、随意にはハロまたはアル
キルで置換されていてもよく、Xはアリーレンで随意に
はハロまたはアルキルで置換されており、a、b、cお
よびdはそれぞれ個々に0または1であり、そしてnは
0−5の整数である)に従う化合物を1種またはそれ以
上含む請求項1記載の組成物。 - 【請求項7】 R1 、R2 、R3 およびR4 がそれぞれ
フェニルであり、a、b、cおよびdがそれぞれ1であ
り、そしてXがフェニレンまたは式 【化2】 の二価の基である請求項6記載の組成物。 - 【請求項8】 Xが1,3−フェニレンである請求項7
記載の組成物。 - 【請求項9】 nが1−5の整数である請求項6記載の
組成物。 - 【請求項10】 有機燐難燃剤がそれぞれ式(VI)に従
った有機燐化合物2種またはそれ以上のブレンドを含ん
でおり、その式(VI)中のnは各有機燐化合物に対して
個々に1−5の整数であり、そしてこのブレンドの平均
のnが1より大きく5より小さい、請求項6記載の組成
物。 - 【請求項11】 更に、組成物に滴下防止特性を与える
のに有効な量のフルオロポリマーを含んでいる請求項1
記載の組成物。 - 【請求項12】 フルオロポリマーがテトラフルオロエ
チレンポリマーである請求項1記載の組成物。 - 【請求項13】 フルオロポリマーが、フルオロポリマ
ーの水性分散液の存在下における1種またはそれ以上の
モノエチレン性不飽和モノマーの乳化重合によって製造
された添加剤の形態で組成物に加えられる請求項1記載
の組成物。 - 【請求項14】 添加剤がポリテトラフルオロエチレン
粒子の水性分散液の存在下におけるスチレンおよびアク
リロニトリルの乳化重合によって製造される請求項13
記載の組成物。 - 【請求項15】 請求項1の組成物を成形して製造され
た物品。 - 【請求項16】(a)ポリカーボネート樹脂、 (b)連続した硬質熱可塑性樹脂相中に不連続なゴム相
を分散して含み、前記硬質熱可塑性樹脂相の少なくとも
一部が前記ゴム相に化学的にグラフトされている、塊状
重合法で製造されたゴム変性グラフトコポリマー、およ
び (c)難燃化量の有機燐難燃剤 を配合して得られる組成物を含む熱可塑性樹脂組成物。
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|---|---|---|---|
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