JPH11269568A - コバルト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法 - Google Patents
コバルト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法Info
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Abstract
などのアルカリ土類金属イオンのうち少なくとも一種以
上を不純物として含むコバルト水溶液からこれらアルカ
リ土類金属を効率的に分離する方法を提供する。 【解決手段】 アルカリ土類金属イオンを不純物として
含有するたとえば塩化コバルト等の水溶液を、第一段階
として水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の中和剤を
用いて中和し、生成した沈殿物を濾過し分離する。 続
いて、第二段階として塩素ガス等の酸化剤を濾液に添加
し、液に残留するコバルトイオンを3価に酸化しつつ、
再び中和し、得られた沈殿物を濾過することことで、カ
ルシウム、マグネシウムに代表されるアルカリ土類金属
とコバルトを分離する方法である。前記方法において、
第一段階の中和がpH6.0〜7.0、第二段階の中和
がpH2.5〜4.0で行われることが好ましい。
Description
ネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属イオ
ンのうち少なくとも一種以上を不純物として含むコバル
ト水溶液からこれらアルカリ土類金属を効率的に分離す
る方法に関する。
まれており、これらを効率的に分離・除去することがプ
ロセスの優劣を決定する。多くの場合、まず原料を酸や
アルカリにより溶解し、回収目的元素および不純物を含
有した水溶液を得る。
水酸化物を生成しやすいイオンについては、中和剤を加
え水酸化物を作り、生成した殿物を除去することでこれ
ら不純物を除去している。鉄や銅などはこのような方法
で除去できる。
水酸化マグネシウム、水酸化ナトリウム、アンモニアな
どが一般に使用されているが、安価であることから工業
的には水酸化カルシウムなどが使用されることが多い。
中和による不純物除去はこれまでにも実施例が多く、効
率的に鉄など不純物を除去できる。
に含まれるカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土
類金属イオンが溶液に混入する。また、処理する原料に
は一般的な元素であるカルシウムやマグネシウムなどの
アルカリ土類金属が含まれていることが多い。そのた
め、上記のような不純物除去の工程を経なくても、原料
溶解液にはアルカリ土類金属イオンが存在する。
料溶解液から、電解あるいは晶析等の操作により金属コ
バルトあるいはコバルト塩類を回収する。たとえば、電
解法では不純物を除去するために混入したナトリウムや
カルシウムなどは、コバルトよりも卑な金属であるた
め、電解操作において電着物の品質に直接に影響を及ぼ
すことはない。また、晶析法でもコバルト塩類の晶析率
を低く抑え、多くのコバルトを液中に残すように管理す
れば、晶析した塩類へのアルカリ土類金属の混入を抑制
することができる。しかしながら、いずれの操作によっ
ても操作を繰り返すと次第に系内のアルカリ土類金属イ
オン濃度が上昇するため、定期的に何らかの方法で液か
ら除去する必要がある。
の一部を抜き出し、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム
などの塩を加え、炭酸塩あるいは水酸化物として溶液中
のコバルトを固定するとともに、カルシウムやマグネシ
ウムなどのアルカリ土類金属イオンを液に残すことで、
コバルトを回収することが広く行われていた。
するためには、中和時のpHは8以上であることが必要
である。このような高いpHではアルカリ土類金属イオ
ンの一部は水酸化物や炭酸塩を生成し共沈するため、こ
れら不純物を完全に溶液に残すことができず、アルカリ
土類金属の除去率は低く、極めて効率の悪いものであっ
た。
技術の適用により各種金属イオンを分離除去することが
試みられている。しかし、イオン交換樹脂を用いた吸着
除去では、樹脂の吸着容量が小さく、吸脱着の回数が増
え、操作が頻繁になり実用的ではない。一方、溶媒抽出
法では、使用する有機溶媒のロスや抽出後の水溶液の処
理あるいはミキサーセトラーなどの抽出装置は大規模と
なり管理、取り扱いが複雑である。
金属イオンおよびコバルトイオンを含む水溶液から両者
を効率的に分離することはできなかった。
問題点を解決し、アルカリ土類金属イオンを不純物とし
て含むコバルト水溶液からアルカリ土類金属を効率的に
分離する方法を提供するものである。
め、本発明は、アルカリ土類金属イオンを不純物として
含有するたとえば塩化コバルト等の水溶液を、第一段階
として水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等の中和剤を
用いて中和し、生成した沈殿物を濾過し分離する。 続
いて、第二段階として塩素ガス等の酸化剤を濾液に添加
し、液に残留するコバルトイオンを3価に酸化しつつ、
再び中和し、得られた沈殿物を濾過することことで、カ
ルシウム、マグネシウムに代表されるアルカリ土類金属
とコバルトを分離する方法である。
6.0〜7.0、第二段階の中和がpH2.5〜4.0
で行われることが好ましい。
H領域で、水溶液中に存在するコバルトイオンの大部分
を水酸化物あるいは炭酸塩として沈殿させて回収する。
続いてコバルトがわずかに残留した溶液に酸化剤を添加
し、コバルトイオンを3価に酸化するとともに再び中和
剤を加え、3価のコバルト水酸化物を生成させることに
基づいてなされたものである。
るいは炭酸塩として沈殿させ固定することで達成でき
る。水酸化物や炭酸塩生成時のpHが高いほど、液に残
るコバルトイオン濃度は低くなり、コバルトを完全に回
収できる。しかしながら、同時にカルシウムやマグネシ
ウムも沈殿を生成する。この段階での中和はpH6.0
〜7.0が望ましく、それ以上ではカルシウムやマグネ
シウムの共沈量が増加する。たとえば、pH8.0で炭
酸ナトリウムを使用し中和・炭酸化すると、コバルトは
99.9%沈殿し完全に回収できるが、カルシウムやマ
グネシウムの沈殿率は90%を越え、そのほとんどがコ
バルトとともに沈殿する。
炭酸化すると、20%前後のカルシウムやマグネシウム
が沈殿するにすぎない。このとき、0.1〜5g/リッ
トルのコバルトイオンが液に残留する。これ以下のpH
では、液に残留するコバルトイオンが多くなり、第2段
階での中和時に多量の酸化剤を使用することになるため
不利である。
炭酸剤は、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムなど一般
的に使用されているもので良く、これらをそのまま粉末
あるいは水に溶解して使用することで達成できる。
剤を加えながら行う。ここではコバルトが酸化され3価
のイオンになると、通常の2価イオンに比べ低pHで水
酸化物になることを利用している。この酸化剤として
は、塩素、オゾン、過硫酸塩が代表的なものであり、適
用する溶液の系によって最適なものが選定できる。
のコバルトイオンが液から除去されているので、第二段
階の負荷は小さくなる。したがって一般的に高価である
酸化剤の使用量を最低限に抑制できる。
しくは3.0以上4.0以下でコントロールする。過度
のpH上昇は中和剤の使用を招くとともにカルシウムや
マグネシムの共沈量が多くなるので望ましくない。第一
段階の中和と同様、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム
など一般的に使用されている薬剤でコバルトを中和でき
る。
液に塩素等の酸化剤を加え中和してコバルトを回収する
ことも可能であり、アルカリ土類金属イオンとコバルト
イオンと分離は達成できる。しかしながら、溶液中のす
べてのコバルトを酸化する必要があり、酸化剤が使用量
が増え経済的な方法ではない。
く、高温ほど薬剤の反応性が高まるため有利であるが、
過度の加熱はエネルギー的に有利ではなく、20〜60
℃での操作が望ましい。
トル、カルシウム:2.07g/リットル、マグネシウ
ム:4.92g/リットルを含む塩化物の溶液に炭酸ナ
トリウムを添加し、40℃で30分間反応させた。表1
に示すように、炭酸塩作成時のpHが高くなるほどコバ
ルトの沈殿率が高くなり、溶液からの回収率が増加し
た。pH7.0以下ではカルシウムおよびマグネシウム
の沈殿率は低いが、コバルトが液に0.3g/リットル
から1.0g/リットル残留した。一方、pH7.0を
超えるとカルシウムおよびマグネシウムの沈殿も促進さ
れ、pH8.0ではほぼ全量のカルシウムおよびマグネ
シウムが沈殿し、コバルトとの分離ができなかった。
ウム:0.62g/リットル、マグネシウム:1.95
g/リットルを含む塩化物の溶液に水酸化ナトリウムを
添加し、40℃、20分間反応させた。結果を表2に示
す。中和時のpHが高くなるほどコバルトの沈殿率が高
くなり、溶液からの回収率が増加した。pH7.0以下
ではカルシウムおよびマグネシウムの沈殿率は低いが、
コバルトが液に1g/リットルから5g/リットル残留
した。一方、pH7.0を超えるとカルシウムおよびマ
グネシウムの沈殿も促進された。実施例1の炭酸塩作成
時に比べると穏やかであるが、pH8.0では溶液中の
およそ半分のカルシウムおよびマグネシウムが沈殿し、
コバルトと共沈する割合が高くなった。
ウム:0.62g/リットル、マグネシウム:1.95
g/リットルを含む塩化物の溶液に水酸化ナトリウムを
添加し、pH7.0で40℃、20分間反応させた。そ
の後、液を濾過し、沈殿した水酸化コバルトを除去し
た。得られた濾液に塩素ガスを吹き込みながら酸化還元
電位を1000mV(Ag/AgCl電極基準)以上に
コントロールしながら、再び水酸化ナトリウムで中和し
た。この第二段階の中和pHと沈殿率の関係を表3に示
す。
%以上であった。また、中和pHが低いため、カルシウ
ムおよびマグネシウムの沈殿率は10%前後であった。
第2段階のpHを4.2とした場合、第一段階および第
二段階の中和を合わせた全沈殿率は、コバルト99.9
%、カルシウム21.3%、マグネシウム 29.2%
であり、効率的にアルカリ土類金属とコバルトが分離で
きた。
ンを不純物として含むコバルト水溶液から、効率的にア
ルカリ土類金属を分離することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 アルカリ土類金属イオンを含む酸性のコ
バルト水溶液に、中和剤を用いて第一段階の中和を行
い、生成した沈殿物を濾過して分離した後、酸化剤を濾
液に添加し、濾液中に残留するコバルトイオンを3価に
酸化しつつ、再び中和剤を添加し第二段階の中和を行
い、得られた沈殿物を濾過することを特徴とするコバル
ト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法。 - 【請求項2】 第一段階の中和をpH6.0〜7.0、
第二段階の中和をpH2.5〜4.5で行うことを特徴
とする請求項1記載のアルカリ土類金属の分離方法。 - 【請求項3】 コバルト水溶液が塩化コバルト水溶液で
あることを特徴とする請求項1または2に記載のアルカ
リ土類金属の分離方法。 - 【請求項4】 アルカリ土類金属イオンがカルシウムイ
オンあるいはマグネシウムイオンの少なくとも一種であ
ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
アルカリ土類金属の分離方法。 - 【請求項5】 中和剤が水酸化ナトリウムあるいは炭酸
ナトリウムであることを特徴とする請求項1から4のい
ずれかに記載のアルカリ土類金属の分離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06989698A JP3724179B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | コバルト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP06989698A JP3724179B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | コバルト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11269568A true JPH11269568A (ja) | 1999-10-05 |
| JP3724179B2 JP3724179B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=13415935
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06989698A Expired - Lifetime JP3724179B2 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | コバルト水溶液からのアルカリ土類金属の分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3724179B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016014164A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 住友金属鉱山株式会社 | 塩化コバルト溶液の浄液方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103361483B (zh) * | 2013-07-26 | 2015-04-08 | 浙江钛合仪器有限公司 | 动力波氯气氧化除钴工艺 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP06989698A patent/JP3724179B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP3724179B2 (ja) | 2005-12-07 |
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