JPH11269577A - 金属基複合鋳造品及びその製造方法 - Google Patents

金属基複合鋳造品及びその製造方法

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JPH11269577A
JPH11269577A JP10072690A JP7269098A JPH11269577A JP H11269577 A JPH11269577 A JP H11269577A JP 10072690 A JP10072690 A JP 10072690A JP 7269098 A JP7269098 A JP 7269098A JP H11269577 A JPH11269577 A JP H11269577A
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insulating substrate
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matrix composite
thin film
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Takamasa Suzuki
孝昌 鈴木
Takeshi Yamamoto
剛 山本
Hiroshi Hojo
浩 北條
Naohisa Nishino
直久 西野
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Denso Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱板と絶縁基板(あるいはDBC基板)と
の接合力を向上させ、絶縁基板が放熱板から剥離しにく
いようにする。 【解決手段】 放熱板1と絶縁基板5とを一体形成する
に際し、高圧鋳造法によって、放熱板1と絶縁基板5と
の間にアルミニウム等の金属薄膜18が介在するように
する。この金属薄膜18は、放熱板1と絶縁基板5との
接合面積を大きくすると共に、緩衝材としての役割をは
たすため、放熱板1と絶縁基板5との接合力を向上させ
ることができる。さらに絶縁基板5にその焼結助剤であ
るイットリウムを添加あるいは塗布しておくことによっ
て高圧鋳造時にイットリウムを金属薄膜18側に拡散さ
せて、結合界面でイットリウム系の化合物を形成するこ
とによって結合強度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属を母材とし
て、セラミックス等の粒子又は繊維、短繊維、ウィスカ
等を分散させた金属基複合鋳造品の製造方法に関し、例
えば、パワーモジュール用のヒートシンク等の部品に用
いて好適である。
【0002】
【従来の技術】絶縁基板を金属基複合材に鋳ぐるんだ金
属基複合鋳造品がある。例えば、電子部品の放熱板とし
て金属基複合材を用いる場合には、電子部品と金属基複
合材とを絶縁するために絶縁基板を金属基複合材に鋳ぐ
るんだものを使用することができる。
【0003】ここで、金属基複合材とは、金属を母材と
してこれに粒子、繊維等の特性改良用分散材を共存させ
た材料を示し、例えば、セラミック粒子をアルミニウム
基材に分散させたものがある。このような金属基複合材
は、予め準備したセラミック粒子の成形体にアルミニウ
ム金属を浸透させる非加圧金属浸透法等によって形成さ
れる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら、非加圧浸透法
においては、絶縁基板を鋳ぐるむ際に絶縁基板とセラミ
ック成形体が直接接触してしまうため、絶縁基板と金属
基複合材との接合力が小さくなってしまう。すなわち、
セラミックの成形体の隙間に侵入した金属が絶縁基板と
接合することによって、絶縁基板と金属基複合材との接
合力が生じるのであるが、絶縁基板と直接接触したセラ
ミックによって絶縁基板と金属との接合面積が小さくな
ってしまい、上述のように接合力が小さくなるのであ
る。
【0005】絶縁基板と金属基複合材との接合力が小さ
いために、熱疲労により接合界面が剥離してしまうとい
う問題がある。本発明は上記問題に鑑みたもので、絶縁
基板と金属基複合材料との接合力を高め、セラミックか
ら絶縁基板が剥離しにくくすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、型(14)内の所定の面に絶縁基板
(5)を設置し、該型(14)内に金属基複合材(1)
を形成するための内部空間を形成する工程と、型(1
4)内の内部空間にセラミックス分散材(16)を充填
する工程と、セラミックス分散材(16)の間隙に溶融
金属を加圧浸透させると共に該溶融金属を凝固させて、
絶縁基板(5)との間に金属の薄膜(18)を介在させ
て金属基複合材(1)を形成する工程と、金属基複合材
料を型(14)から取り出す工程と、を備えていること
を特徴としている。
【0007】このように、型(14)内の内部空間にセ
ラミックス分散材(16)を充填しておき、セラミック
ス分散材(16)の間隙に溶融金属を加圧浸透させると
共に該溶融金属を凝固させて、絶縁基板(5)との間に
金属の薄膜(18)を介在させるように金属基複合材
(1)を形成すれば、絶縁基板(5)と金属基複合材
(1)とが、その間に介在する金属の薄膜(18)によ
って接合されるため、接合面積が大きくなると共にヤン
グ率の低い金属の薄膜(18)が緩衝材としての役割を
果たし、接合力を向上させることができる。
【0008】請求項2に記載の発明においては、加圧浸
透時における加圧力を制御することによって、絶縁基板
(5)と金属基複合材(1)との間に介在させる金属の
薄膜(18)の膜厚を制御することを特徴としている。
このように、加圧浸透時における加圧力を制御すること
によって、金属の薄膜(18)の膜厚を制御することが
できるため、膜厚を適宜選択することができる。
【0009】請求項3に記載の発明においては、絶縁基
板(5)に焼結助剤を含ませておき、金属基複合材料を
形成する工程にて、焼結助剤を金属の薄膜(18)側に
拡散させるようにすることを特徴としている。このよう
に、絶縁基板(5)に焼結助剤を含ませておき、焼結助
剤を金属膜側に拡散させるようにすれば、この焼結助剤
によってより接合力を向上させることができる。
【0010】具体的には、請求項4に示すように、焼結
助剤としてイットリウムを用いることができる。このよ
うに、イットリウムを用いた場合、高圧鋳造時にイット
リウムが薄膜層側に拡散して、絶縁基板(5)と金属の
薄膜(18)との接合界面にイットリウム等からなる化
合物が形成されるため、接合強度を向上させることがで
きる。
【0011】また、請求項5に示すように、溶融金属と
してアルミニウムを用いることができる。請求項6に記
載の発明においては、絶縁基板(5)と金属基複合材
(1)との間には、金属と焼結助剤と含んだ化合物が介
在していることを特徴としている。このように、絶縁基
板(5)と金属基複合材(1)との間において、金属と
焼結助剤とを含んだ化合物を介在させることにより、絶
縁基板(5)と金属基複合材(1)との接合強度を増加
させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。フィン一体型放熱板(以下、放熱板
という)1を備えたインバータ駆動用のパワーモジュー
ル2の模式的な断面図を図1に示す。パワーモジュール
2は、スイッチング素子である複数のIGBT3によっ
て構成されており、スイッチング動作を行う。また、パ
ワーモジュール1は、フライホイールダイオード(以
下、FRDという)4を備えており、このFRD4によ
ってIGBT3は双方向のスイッチング動作を行うこと
ができるようになっている。そして、これらIGBT3
とFRD4が一組づつ、AlN(窒化アルミニウム)か
らなる複数の絶縁基板(あるいはDBC(Direct
BondingCupper)基板)5のそれぞれの
上にはんだ6を介して配置されると共に、絶縁基板5に
備えられた銅配線7等にワイヤボンディングされて、パ
ワーモジュール2が構成されている。
【0013】このように構成されるパワーモジュール2
の下部に、セラミックス分散材を用いた金属基複合材料
で構成される放熱板1が備えられており、この放熱板1
によってパワーモジュール2が発生する熱の放熱を行う
ようになっている。複数の絶縁基板5は、それぞれの間
が所定の間隔づつ開くように配置された状態で放熱板1
に接合されている。具体的には、複数の絶縁基板5は、
放熱板1を鋳造する際に、放熱板1内に鋳ぐるまれて一
体接合されている。この絶縁基板5と放熱板1との間に
は、アルミニウムからなる金属膜18が厚さ約0.1m
m程度又はそれ以下で形成されており、この金属膜18
が絶縁基板5と放熱板1との接合面積を大きくするとと
もに、緩衝材としての役割を果たし、絶縁基板5と放熱
板1との接合力を向上させている。
【0014】このように、絶縁基板5を介して放熱板1
とパワーモジュール2が一体となっている。図2
(a)、(b)に、絶縁基板5を鋳ぐるんだ放熱板1の
上面斜視図と下面斜視図を示す。但し、図2では、簡略
化のため絶縁基板5が2枚設けられたものを示す。図2
(a)に示すように、絶縁基板5(図中の斜線部分)
は、放熱板1の上部に配され、放熱板1の上面と同一平
面を形成するように鋳ぐるまれている。この絶縁基板5
が配されていない部分となる放熱板1の4隅に、固定用
のネジ穴10が形成されている。このネジ穴10は、放
熱板1を形成する際に、その4隅に鋳ぐるんだ金属部材
を用いて形成されている。
【0015】そして、図2(b)に示すように、放熱板
1の裏面、特に絶縁基板5の裏面に相当する部分には、
突起形状で構成された50本のフィン11が備えられて
いる。このフィン11の部分を水等の冷媒の流路内に浸
すことで、フィン11に伝導された熱を冷媒に放熱する
という熱交換を行う。なお、図1及び図2に、冷媒とし
て水を用いた場合の水の流れを矢印にて示す。
【0016】フィン11は、高さHが約7mmの断面楕
円形状の柱で構成されており、長径Lが約4mmで冷媒
の流路方向に平行を成し、短径Sが約2mmで冷媒の流
路方向に垂直を成すように配設されている。つまり、フ
ィンの高さHを楕円形状の長径Lや短径Sよりも長くす
ることにより、放熱効率を高くしている。また、複数の
フィン11は、ちどり状に配置されている。このような
形状、配置としているため、フィン11によって冷媒の
流速が妨げられることがないようになっている。
【0017】また、絶縁基板5が配されていない部分に
おいて、放熱板1は厚肉部8が形成されており、放熱板
1の反りを抑制している。具体的には、複数の絶縁基板
5のそれぞれの間を他の部分と比べて、例えば2mm程
度厚肉に形成している。すなわち、絶縁基板5と放熱板
1の材質の違いから応力が発生するが、この応力は絶縁
基板5の端部に集中するため、絶縁基板5の間において
放熱板1の反りが最も発生し易く、この間における反り
を最も防止する必要があるからである。なお、このよう
に厚肉形成する場合には、厚肉部8が冷媒流路の垂直方
向を成すことから、この厚肉部8に冷媒流路の水平方向
に延びる溝を設けことで、冷媒の流れの妨げにならない
ようにすることもできる。
【0018】なお、放熱板1の外周部分には、冷媒をフ
ィン11に流すための冷媒循環容器と接合するため、凸
状や凹状のシール部分9が形成されている。これによ
り、放熱板と冷媒循環容器との液密が保持できるように
なっている。なお、シール部分はこのような形状でなく
てもよい。このような構成を有する絶縁基板5を一体と
した放熱板1を、例えば高圧鋳造法によって形成するこ
とができる。こお高圧鋳造法による放熱板1の製造手順
について、図3〜6に示す工程図に基づき説明する。但
し、図3〜図6では、簡略化のため絶縁基板5を1つだ
け設ける場合を示す。
【0019】〔図3に示す工程〕まず、最終形状の放熱
板1にフィン11を形成するためのキャビティを有する
成形容器13を成形する。具体的には、塩化ナトリウム
粉末を500kg/cm 2 以上の高い圧力で加圧するこ
とにより、縦50mm、横80mm、厚さ10mmの矩
形状で、かつ楕円形状の穴が50個形成されたキャビテ
ィを有する成形容器13を形成する。成形容器13を成
形した後、成形容器13の強度向上のために加熱処理を
行ってもよいが、上記圧力によって成形しているため、
成形のみでも十分な強度を有している。
【0020】ここで、成形容器13の材料に塩化ナトリ
ウムを用いるのは、鋳造時に注湯される金属溶湯の温度
以下においては分解、溶解することなく安定に存在する
一方、鋳造後に浸される溶媒に対して易溶解性又は易崩
壊性を有し、さらに放熱板1の形状が複雑であってもそ
の形状に合わせて任意形状に成形することができるから
である。
【0021】このとき用いる塩化ナトリウムの粉末の粒
度は、生産性、成形型の強度など制御目的によって変え
ることができるが、本実施形態では放熱板1と当接する
部分を滑らかにすべく、全体又は表面部分に50Å〜
0.5μmの粒径のものを用いている。なお、塩化ナト
リウムの純度は、溶融温度が高圧鋳造にて用いる金属の
融点よりも高く、またセラミックス分散材を充填した鋼
製容器14の予熱温度で溶融しないような程度のものと
している。
【0022】次に、鋼製容器14を用意し、この鋼製容
器14内の一面に成形容器13を貼付けると共に、鋼製
容器14内のうち成形容器13が貼付けられた面の反対
側の面に絶縁基板5を貼付ける。このとき、絶縁基板5
の表面には、例えばその焼結助剤成分であるイットリウ
ムを塗布しておく。そして、放熱板1の4隅となる部分
のそれぞれにボルト穴形成用の鋼板15を配置する。こ
れにより、鋼製容器14内にフィン11を一体とした放
熱板1を形成するための内部空間が形成される。
【0023】この後、鋼製容器14の内部空間にセラミ
ックス分散材である炭化珪素粉末16を充填する。炭化
珪素は、AlNからなる絶縁基板5と熱膨張係数が近接
しており、絶縁基板5を放熱板に内蔵したときにおいて
も放熱板1の反りを抑制することができる。また、炭化
珪素は熱伝導率が高く、放熱性に優れている。この炭化
珪素粉末16の粒度や充填量は、放熱板1を構成する金
属基複合材料として要求する特性に応じて変化させれば
よく、特に充填量を増やしたい場合には、微粉と粗粉末
の混合粉末を用いるようにする。本実施形態では、平均
粒径20μmの粉末が30重量%に対して100μmの
粉末が70重量%の割合で混合した炭化珪素粉末16を
用いている。また、充填後、鋳造前に炭化珪素粉末16
に充填用の圧力をかけるようにしてもよい。
【0024】〔図4に示す工程〕炭化珪素粉末16を充
填した鋼製容器14を約650℃で予熱したのち、鋳造
用金型内に設置し、直ちに約750℃のアルミニウム合
金溶湯(例えば、A1−12%Si−0.3%Mg合
金)を金型内に注湯する。ついで、加圧パンチにて溶湯
を加圧し、鋼製容器14内の炭化珪素粉末16の間隙に
溶融アルミニウム合金を浸透させ、炭化珪素とアルミニ
ウム合金からなる金属基複合材料17とする。
【0025】このように、高圧鋳造法によって金属基複
合材料17が形成される。この高圧鋳造法によると、静
水圧で金属を加圧して、特性改良用分散材となる炭化珪
素粉末16にアルミニウム合金を含浸させるため、炭化
珪素粉末16が縮小して絶縁基板5との間に隙間が生
じ、この隙間にアルミニウム合金を含浸させることがで
きる。従って、絶縁基板5と金属基複合材料17の間
に、例えば、0.1mm程度のアルミニウム合金の金属
膜18を介在させることが可能になる。
【0026】このように絶縁基板5と金属基複合材料1
7の間に金属膜18を形成することにより、絶縁基板5
と金属基複合材料17を直接接合する場合に比して絶縁
基板5と接触する金属部分の面積を大きくすることがで
きるため、金属基複合材料17と絶縁基板5との接合力
を向上させることができる。また、金属膜18は、金属
基複合材料17に比してヤング率が低いため(SiC/
Alからなる金属基複合材料17は約260GPa、A
lからなる金属膜18は70GPa)、絶縁基板5との
間で緩衝材としての役割を果たすため、より接合力を向
上させることができる。
【0027】また、絶縁基板5の表面にその焼結助剤で
あるイットリウムが塗布されているため、この高圧鋳造
時にイットリウムが薄膜層側に拡散し、絶縁基板5と金
属膜18との接合界面にイットリウム、アルミニウム、
シリコン等からなる化合物が形成されることにより、接
合強度を向上させることができる。なお、この金属膜1
8の膜厚は、加圧パンチの圧力を制御することによって
制御可能である。
【0028】次に、この金属基複合材料17を凝固、冷
却する。これにより、鋼製容器14内の金属基複合材料
17に絶縁基板5、ボルト穴形成用の鋼板15及び成形
容器13が鋳ぐるまれたインゴットができる。そして、
冷却した後、インゴットから鋼製容器14を取り出す。
ここで、アルミニウム合金を母材として選んでいるが、
これはアルミニウム合金の溶融温度が低く、この程度の
温度であれば塩化ナトリウムでできた成形容器13が溶
融しないからである。また、アルミニウム合金の熱伝導
率は比較的高く、放熱性に優れているからである。
【0029】〔図5に示す工程〕鋼製容器14から絶縁
基板5、ボルト穴形成用の鋼板15、成形容器13と共
に金属基複合材料17を取り出す。 〔図6に示す工程〕金属基複合材料17から不要なアル
ミニウム合金を除去するとともに、成形容器13を水洗
除去する。成形容器13は、上述したように塩化ナトリ
ウムで形成されており、水に対して易溶解性の特性を有
するため、上記水洗によって完全に除去される。
【0030】この後、鋼板15にドリル等でボルト穴1
0を設けることによって、図2に示すようなフィン11
が一体形成された放熱板1が完成する。このように、複
雑な形状に成形でき、かつ金属の溶融温度でも分解・溶
融せず、鋳造後に容易に除去できる塩化ナトリウムによ
って成形容器13を形成しているため、複雑な形状を有
する放熱板1を容易に形成することができる。
【0031】また、塩化ナトリウムの粒度を小さくして
いるため、成形容器13の表面は滑らかであり、形成さ
れたフィンの表面も滑らかにすることができる。このた
め、フィンの表面を滑らかにするための仕上げ研磨加工
を行う必要をなくすことができる。 (他の実施形態)上記実施形態では、セラミックス分散
材として炭化珪素粉末16を用いたものを説明したが、
炭化珪素以外の高熱伝導、低熱膨張のものを用いてもよ
い。具体的には、炭化黒鉛、液晶ポリマ(例えば、KE
VLAR、KEVLAR29、KEVLAR49のよう
なポリベンチアゾール(PBZT)(なお、KEVLA
Rはポリ−P−フェニレンテレフタラミド(PPD−
T)から形成される高強度、低密度合成アラミド繊維に
対するデュポン社の登録商標である)、窒化珪素、アル
ミナ、窒化アルミニウム、ボロン、炭化ボロン、ボロン
/タングステン、炭化ボロン/タングステン、窒化ボロ
ン、ベリリウム、ベリリア、溶融シリカ、ムライト、ダ
イヤモンド、ガラス、立方晶窒化ボロン、ボロンシリケ
ート(ホウ化珪素)および酸化物、窒化物、炭化物、ホ
ウ化物、アルミ並びに珪酸アルミニウム(ムライト)お
よびこれらの組み合わせを用いることができる。
【0032】また、セラミックス分散材の形態として
は、粉末の他、ウィスカ、繊維等を用いてもよい。上記
実施形態では、金属としてアルミニウム合金を用いた場
合を示したが、アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛
及びこれらの合金等を用いてもよい。また、上記実施形
態では、塩化ナトリウムによって成形容器13を成形し
たが、金属溶湯の温度によって分解、溶融せず、鋳造後
において易溶解性、易崩壊性を有する材質のものであれ
ば他のものを用いてもよい。
【0033】さらに、ボルト穴形成用に鋼板15を用い
ているが、これは金属基複合材料17が加工しにくいた
めに用いているものであり、この他の金属や、水溶性
塩、金属粉末成形体、金属発砲体、金属繊維織物、金属
繊維不織布、炭素又はホウ素窒化物繊維、炭素又はホウ
素窒化物繊維の織物の不織布、炭素又はホウ素窒化粉末
成形体等の易加工性材を用いてもよい。
【0034】また、上記実施形態では、フィン11の断
面形状が楕円状のものを示したが、フィン11の形状は
これに限るものではなく、円形等の形状にしてもよい。
しかしながら、水の流速を妨げずに熱交換効率を高める
ためには、断面が楕円状や長円形状等にするのが好まし
い。上記実施形態では、絶縁基板5の表面にその焼結助
剤であるイットリウムを塗布するようにしているが、焼
結助剤であるイットリウムの添加量を増して焼結した絶
縁基板5を用いてもよい。また、焼結助剤としてイット
リウムを用いている例を示しているが、これに限らず例
えばカルシウム、リチウム、ランタン等およびこれらの
酸化物を用いることも可能である。
【0035】なお、上記実施形態では、高圧鋳造法によ
って粉状のセラミック分散材を用い絶縁基板5を備えた
放熱板1を形成しているが、粉状のセラミック分散材1
6を予め固形にしておく高圧鋳造用およびダイカスト法
によって放熱板1を形成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における放熱板1を適用し
たパワーモジュール2の模式的な断面図である。
【図2】図1における放熱板1の模式図である。
【図3】放熱板1の製造工程を示す図である。
【図4】図3に続く放熱板1の製造工程を示す図であ
る。
【図5】図4に続く放熱板1の製造工程を示す図であ
る。
【図6】図5に続く放熱板1の製造工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…放熱板、2…パワーモジュール、3…IGBT、5
…絶縁基板、10…ネジ穴、11…フィン、13…成形
容器、14…鋼製容器、15…鋼板、16…炭化珪素、
17…金属基複合材料、18…金属膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/36 H01L 23/36 D (72)発明者 山本 剛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 北條 浩 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 西野 直久 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に電気素子(3、4)が配置され
    る絶縁基板(5)と、該絶縁基板の他面側に配置される
    金属基複合材(1)とを備えてなる金属基複合鋳造品の
    製造方法であって、 型(14)内の所定の面に前記絶縁基板(5)を設置
    し、前記型(14)内に前記金属基複合材(1)を形成
    するための内部空間を形成する工程と、 前記型(14)内の内部空間に、セラミックス分散材
    (16)を充填する工程と、 前記セラミックス分散材(16)の間隙に溶融金属を加
    圧浸透させると共に該溶融金属を凝固させて、前記絶縁
    基板(5)との間に前記金属の薄膜(18)を介在させ
    て前記金属基複合材(1)を形成する工程と、 前記金属基複合材料を前記型(14)から取り出す工程
    と、を備えたことを特徴とする金属基複合鋳造品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記金属基複合材(1)を形成する工程
    では、前記加圧浸透時における加圧力を制御することに
    よって、前記絶縁基板(5)と前記金属基複合材(1)
    との間に介在させる前記金属の薄膜(18)の膜厚を制
    御することを特徴とする請求項1に記載の金属基複合鋳
    造品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁基板(5)に焼結助剤を含ませ
    ておき、前記金属基複合材料を形成する工程にて、前記
    焼結助剤を前記溶融金属側に拡散させるようにすること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の金属基複合鋳造品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記焼結助剤として、イットリウムを用
    いることを特徴とする請求項3に記載の金属基複合鋳造
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記溶融金属としてアルミニウムを用い
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記
    載の金属基複合鋳造品の製造方法。
  6. 【請求項6】 一面側に電気素子(3、4)が配置さ
    れる絶縁基板(5)と、該絶縁基板の他面側に配置され
    る金属基複合材(1)とを備えてなる金属基複合鋳造品
    であって、 前記絶縁基板と前記金属基複合材との間には、金属と焼
    結助剤と含んだ化合物が介在していることを特徴とする
    金属基複合鋳造品。
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