JPH11269689A - ガス拡散電極の製造方法 - Google Patents

ガス拡散電極の製造方法

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JPH11269689A
JPH11269689A JP10077462A JP7746298A JPH11269689A JP H11269689 A JPH11269689 A JP H11269689A JP 10077462 A JP10077462 A JP 10077462A JP 7746298 A JP7746298 A JP 7746298A JP H11269689 A JPH11269689 A JP H11269689A
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程が簡素化され、生産性が高く、かつ
高い酸素還元性能を有するガス拡散電極の反応層を製造
できるガス拡散電極の製造方法を提供する。 【解決手段】 ガス拡散電極の製造方法において、反応
層原料及び/又はガス供給層原料をそれぞれ水溶液に分
散し、これらの分散液に自己組織化剤を混合し、自己組
織化される前の分散液をスプレーして、塗膜化すること
を特徴とするガス拡散電極の製造方法。一次粒径0.5
ミクロン以下の疎水性カーボンブラック微粒子、親水性
カーボンブラック微粒子、界面活性剤や、一次粒径0.
5ミクロン以下のPTFEディスパージョンとの分散液
を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス拡散電極の製
造方法に関し、特にガス供給層及び/又は反応層をスプ
レーにより簡単に形成することができるガス拡散電極の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス拡散電極は、通常ガス供給層と反応
層とからなる構造を有し、その用途としては、燃料電池
や塩化アルカリ溶液の電解等が挙げられる。イオン交換
膜法による塩化アルカリ溶液の電解において、その陰極
にガス拡散電極を酸素陰極として使用することが行われ
ている。通常イオン交換膜法電解は、陽イオン交換膜で
あるイオン交換膜により陽極室と陰極室とに区画された
電解槽で行われ、この電解槽では陽極を有する陽極室に
は塩化ナトリウム水溶液が、陰極を有する陰極部には苛
性ソ−ダ水溶液が入っている。この中、陰極としてガス
拡散電極を用いる形式の電解槽では、その陰極部は、イ
オン交換膜とガス拡散電極との間の苛性ソ−ダ水溶液が
入っている陰極液室、反応層とガス供給層とからなるガ
ス拡散電極、および酸素ガス室からなる構造を有してい
る。このような構成の電解槽では、陽極と陰極部のガス
拡散電極の両電極間に通電して電解する際に、ガス拡散
電極上で酸素還元反応が起こり、陰極電位が上昇するた
め、電解電圧が著しく低減されるという利点を有する。
【0003】ところで、従来のガス拡散電極の反応層の
製造方法においては、親水性カ−ボンブラックに界面活
性剤を加え分散させ、ポリテトラフロロエチレン(PT
FE)ディスパ−ジョンを混合して凍結し、疎水性カ−
ボンブラックに界面活性剤を加え分散させ、PTFEデ
ィスパ−ジョンを混合して凍結し、それぞれを解凍して
混合していた。これらの凍結、解凍の操作でカ−ボンブ
ラック、PTFEディスパ−ジョンが凝集することで、
親水部、疎水部の凝集体を作り、これらを混合して反応
層として働く微細な親水部と疎水部との混合状態とし
た。
【0004】しかしながら、このような従来のガス拡散
電極の反応層の製造方法においては、PTFEディスパ
−ジョン等を凝集させる凍結、解凍の操作は時間がかか
るので、電極製造コストが高価である。しかも、親水
部、疎水部の混合状態が性能の良いものを得る上では必
ずしも望ましいものではなく、制御も困難であるという
問題点があった。このため、製造工程が簡素化され、製
造時間も短縮され、かつ高い酸素還元性能を有するガス
拡散電極の反応層を製造することができるガス拡散電極
の製造方法が必要とされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ガス拡散
電極を容易に製造するために、導電性の基体の上にガス
供給層と反応層を形成することにより、ガス拡散電極を
容易に製造する方法を考え、先に特許出願した。さら
に、その方法について、ガス供給層と反応層の形成をよ
り容易にするため、例えばガス供給層を親水性カーボン
ブラック、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の
分散物にアルコールなどの自己組織化剤を添加すると、
分散物が凝結し、自己組織化するため、糊状となるの
で、これを導電性の基体の上に塗布して乾燥し、加熱し
て得ることができることを確認し、これについても特許
出願した。ところで、前記の方法で製造した場合、アル
コールで自己組織化したものは、PTFEの凝集力が大
きいので、餅状になり、ヘラで塗り付けないと製膜でき
ない。この方法におけるアルコールで自己組織化して餅
状となった濾過物を、ヘラでこすりつけて製膜する作業
を伴う製膜法は、工程が複雑で熟練を要する欠点があっ
た。このため、このようなガス拡散電極の製膜法を簡略
化することが求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、そのための
手段を種々検討したところ、前記の方法ではアルコール
などの自己組織化剤で自己組織化したものは時間の経過
と共に餅状となって、製膜しがたくなるのであるから、
自己組織化する速度をコントロールすればスプレーが可
能と考え、最終的にアルコールで自己組織化した膜状体
を形成するようにすればよいのではないか、という点に
着想し、それを可能にするための手段を検討することに
より、本発明に到達した。
【0007】本発明は、下記の手段により、前記の課題
を解決した。 (1)ガス拡散電極の製造方法において、反応層原料及
び/又はガス供給層原料をそれぞれ水溶液に分散し、こ
れらの分散液に自己組織化剤を混合し、その混合液をス
プレーして、塗膜化することを特徴とするガス拡散電極
の製造方法。 (2)一次粒径0.5ミクロン以下の疎水性カーボンブ
ラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5ミクロン
以下のPTFEディスパージョンとの分散液と、自己組
織化用液の2液をパイプで供給し、合流混合させ、スプ
レーして、塗膜化することによりガス供給層を形成する
ことを特徴とする前記(1)記載のガス拡散電極の製造
方法。
【0008】(3)一次粒径0.5ミクロン以下の親水
性カーボンブラック微粒子、一次粒径0.5ミクロン以
下の疎水性カーボンブラック微粒子、界面活性剤及び一
次粒径0.5ミクロン以下のPTFEディスパージョン
との分散液と、自己組織化用液の2液をパイプで供給
し、合流混合させ、スプレーして、塗膜化することによ
り反応層を形成することを特徴とする前記(1)記載の
ガス拡散電極の製造方法。 (4)一次粒径0.5ミクロン以下のPTFEディスパ
ージョン、界面活性剤及び一次粒径0.5ミクロン以下
の触媒微粒子との分散液と自己組織化用液の2液をパイ
プで供給し、合流混合させ、スプレーして、塗膜化する
ことにより反応層を形成することを特徴とする前記
(1)記載のガス拡散電極の製造方法。
【0009】(5)一次粒径0.5ミクロン以下のカー
ボンブラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5ミ
クロン以下の触媒微粒子との分散液と、PTFEディス
パージョンを自己組織化用液とをそれぞれ同一気流中に
スプレーして、塗膜化することにより反応層を形成する
ことを特徴とする前記(1)記載のガス拡散電極の製造
方法。 (6)ガス拡散電極の基体上に、スプレーによりガス供
給層原料分散液の塗膜を形成し、その塗膜の上に連続し
てスプレーにより反応層原料分散液の塗膜を形成する
か、又はその塗膜の形成順序を逆にすることを特徴とす
る前記(1)〜(5)のいずれか1項記載のガス拡散電
極の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法では、ガス拡散
電極の反応層、ガス供給層のいずれか一方について行っ
てでもよく、両方でもよい。ガス拡散電極が反応層のみ
を主として形成し、ガス供給層は特に自己組織化したも
のを形成することを要しない場合には、反応層のみにつ
いて本発明に従って製造するようにしたもよい。反応層
については、いくつかの方法で形成することができる。
例えば、層の形成後に触媒を担持させて反応層を形成す
る方式では、まず親水性カーボンブラックと疎水性カー
ボンブラックとを界面活性剤、例えばトライトンで分散
させ、さらにPTFEディスパージョンを加えることで
反応層分散液を得る。また、1度の操作で触媒微粒子を
含有する反応層を形成する方式による場合では、銀微粒
子とPTFEディスパージョンとの混合物等の液体状と
なる分散液をエタノールのようなアルコール等の自己組
織化剤で自己組織化し、直ちにスプレーすることで達成
することができる。混合した後、分散液が自己組織化さ
れるため、スプレーに際してはこの自己組織化されたも
のがスプレーされるが、混合後、時間を置くと餅状に固
まり、スプレーすることは不可能となる場合がある。そ
れで、混合後なるべく早くスプレーした方がよい。ただ
し、濃度が薄い場合には、全体が餅状に固まることはな
いから、その場合には条件によってはスプレーを行うこ
とができる。
【0011】例えば、反応層分散液をスプレーする場合
を図面により具体的に説明すると、図1に示すように、
スプレー用のノズルに連結する導入管1から反応層分散
液5を入れ、導入管2からエタノール6を導入し、両方
の液を合流通路3で合流させ、ノズル4の先端から流出
させ、その際噴出ガス管7から高圧ガス8を噴出させる
と、流出した液が吹き飛ばされてスプレー9を形成し、
そのスプレー9を電極基体上に向けて塗布することによ
り塗膜を形成することができる。
【0012】本発明のガス拡散電極の製造方法におけ
る、例えば反応層分散液の調製について詳しく説明する
と、先ず、触媒である、例えば銀の微粒子又は親水性カ
−ボンブラックに界面活性剤を添加し、超音波分散させ
た後、PTFEディスパ−ジョンを添加、混合して分散
させる。その際得られる分散液は、前記の銀又は親水性
カ−ボンブラック及びPTFEの各微粒子が界面活性剤
の作用によりミセル構造を形成して微粒子の状態で安定
に高度の分散状態を維持しているものである。その分散
状態は、分散中の一次粒子が集合した粒子の径が平均粒
径5ミクロン以下となるようなものである。前記の触媒
の微粒子や親水性カ−ボンブラックの微粒子は一次粒子
が平均粒径1ミクロン以下、特に0.5ミクロン以下の
ものであることが好ましい。スプレーする関係でノズル
の目詰まり等の問題で細かい方がよい。同様に、疎水性
カ−ボンブラックなどを構成材料として分散させること
ができる。
【0013】すなわち、親水性カ−ボンブラックと疎水
性カ−ボンブラックを水と界面活性剤に添加し、分散さ
せ、PTFE微粒子を混合した後、界面活性剤の能力を
制御し、それによって親水性カ−ボンブラックとPTF
E微粒子及び疎水性カ−ボンブラックとPTFE微粒子
が分散した反応層分散液を調製することができる。ま
た、銀微粒子とPTFE微粒子の場合は、界面活性剤、
例えばトライトンで分散するのが良い。
【0014】反応層の主要構成素材としては、白金など
の貴金属系からなる触媒、親水性カ−ボンの微粒子と撥
水性カ−ボン微粒子の混合物、少量のフッ素樹脂微粒子
と必要ならばこれら微粒子を繋ぐ結着剤粒子である。触
媒としては、耐アルカリ性の貴金属、例えば白金、その
他の白金属金属、金、銀及びこれらの貴金属の合金が挙
げられるが、これに限定されるものではない。しかし、
性能とコストを併せ考えると銀が好ましい触媒といえ
る。なお、これらの貴金属は微粒子の形で使用される。
ガス供給層の主要構成素材としては、撥水性カ−ボン微
粒子、フッ素樹脂微粒子と必要ならばこれら微粒子を繋
ぐ結着剤粒子である。
【0015】本発明のガス拡散電極の製造において、分
散のために使用する界面活性剤としては、陰イオン界面
活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両
性界面活性剤のどれもが使用できるが、塩類やイオンの
影響を受けることがない点で非イオン界面活性剤が好ま
しい。フッ素樹脂としては、四フッ化エチレン(テトラ
フロロエチレン)樹脂、三フッ化塩化エチレン(クロロ
トリフロロエチレン)樹脂、四フッ化エチレン・六フッ
化プロピレン(フッ化エチレンプロピレン)樹脂、フッ
化ビニリデン樹脂が挙げられるが、テトラフロロエチレ
ン樹脂(PTFE)が特に好ましい。PTFEディスパ
−ジョンは、PTFE微粒子の水分散液であって、ディ
スパ−ジョンには分散用の界面活性剤が含まれている
が、前述したように界面活性剤は非イオン界面活性剤で
あることが望ましい。
【0016】前記分散液に対して添加する自己組織化剤
は、分散しているミセルを破壊する作用を有するから
「ミセル破壊剤」ともいうことができるが、このミセル
破壊剤は、高水溶性の有機溶媒、例えばメチルアルコ−
ル、エチルアルコ−ル、イソフロピルアルコ−ル等のア
ルコ−ル類、及びアセトン等のケトン類が挙げられる。
これらのミセル破壊剤の使用量は、界面活性剤分子の集
合体のミセル構造を破壊してフラクタル状態にする量で
あればよいが、通常は分散液に大して1:1であるが、
その前後の割合で用いてもよい。この分散液にアルコ−
ルを添加することにより、それぞれの微粒子の分散を可
能にしているミセル構造を破壊されて、微粒子が凝集さ
れる。その際、凝集はフラクタル状態となり、それによ
りフラクタル状態の親水層が形成される。前記のアルコ
−ルはミセル破壊剤として作用するものである。
【0017】疎水性カ−ボンブラックなどを構成材料と
して分散したものは、アルコールにより、疎水部も凝集
させるが、この場合には親水部より小さい凝集状態にす
る。このようにして得た親水層と疎水部とを混合する
と、5〜100ミクロンの範囲のフラクタル構造をした
親水部凝集体の周りに5〜100ミクロンの範囲の疎水
部凝集体が入り込み、疎水部、親水部の界面部の面積が
巨大となる。なお、通常の場合、親水部凝集体の大きさ
は疎水部凝集体の大きさよりも大きい。この結果性能が
向上すると同時に電極寿命も増加する。また、銀微粒子
とPTFE微粒子の場合は界面活性剤、例えばトライト
ンで分散し、エタノ−ルを添加することで銀微粒子とP
TFE微粒子がそれぞれ数ミクロン程度のフラクタル状
に凝集し、これらが二次凝集する。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0019】実施例1 平均粒径0.15ミクロンのジルコニア微粒子20gを
1リットルの水溶液中に20%トライトン100mlを
加えて分散させ、35%ホルマリン70ml、冷却しな
がら硝酸銀35gを水で溶かした溶液250mlを1時
間かけて滴下し、苛性ソーダを加えることによりpHを
9に調整することで、銀をジルコニア微粒子に担持し
た。銀担持ジルコニア微粒子4部(重量)にトライトン
1部、水9部を加え、超音波分散機で分散させる。これ
にPTFEディスパージョンD−1(ダイキン工業社
製)1部を加え、攪拌混合し、反応層分散液を作製す
る。この反応層分散液をスプレー用の1本の管から導入
し、もう1本の管からエタノールを送って、1本の通路
に合流させ、混合させた後、直ちに銀メッキ発泡ニッケ
ル体(12×28cm角)の上にスプレーし、0.3m
mの厚さに塗布する。これを10kg/cm2 の圧力で
プレスして内部に押し込むことにより反応層を形成す
る。
【0020】さらに、その裏からPTFEディスパージ
ョンD−1(ダイキン工業社製)の分散液にエタノール
を加えて糊状にしたものを押し込み、ガス拡散層とす
る。これを80℃で3時間乾燥し、常温プレス40kg
/cm2 の圧力で60秒間、250℃で10分間熱処理
し、続いて冷却することにより電極を得た。この電極の
酸素還元性能を測定したところ、30A/dm2 の電流
密度で0.80V(vs.RHE)の高い性能が得られ
た。
【0021】実施例2 銀を10%(重量)担持した親水性カーボンブラック
(AB−12、平均粒径400Å、試作品、電気化学工
業社製)2.5部とPTFEディスパージョンD−1
(ダイキン工業社製)1部を分散させる。この分散液に
イソプロピルアルコールを50部加え自己組織化させ
る。別に、疎水性カーボンブラック(No.6、平均粒
径500Å、試作品、電気化学工業社製)2部に20%
トライトンを20部と、PTFEディスパージョンD−
1(ダイキン工業社製)1部を分散させる。この分散液
とイソプロピルアルコールを合流させ、自己組織化させ
る。
【0022】これを50ppiの銀メッキ発泡ニッケル
体の上から200ミクロンの厚さにスプレーして、厚さ
1mmのシリコンシートと共にロールすることにより、
発泡ニッケル体内部に反応層に押し込む。発泡ニッケル
体の裏から疎水性カーボンブラック(No.6、平均粒
径500Å、試作品、電気化学工業社製)2部とPTF
EディスパージョンD−1(ダイキン工業社製)1部か
ら製造したガス供給層分散液をイソプロピルアルコール
を合流させ、スプレーして、ガス供給層を形成させた。
80℃で3時間乾燥し、界面活性剤をエタノール抽出装
置で除去する。乾燥後、50kg/cm2 で380℃、
60秒間プレスすることにより電極を得た。この電極の
酸素還元性能を測定したところ、30A/dm2 の電流
密度で0.81V(vs.RHE)の高い性能が得られ
た。従来の方法である凍結により分散液を凝集して作製
した電極に比べ、その性能は20mV優れていた。
【0023】実施例3 銀微粒子(三井金属鉱業社製、平均粒径Ag−303
0)5部にPTFEディスパージョンD−1(ダイキン
工業社製)2部を加え、攪拌混合して得た反応層分散液
とエタノールとを合流させて、銀メッキ発泡ニッケル体
(12×28cm角)の上にスプレーして0.5mmの
厚さに塗布する。これを10kg/cm2の圧力でプレ
スして銀メッキ発泡ニッケル体の内部に押し込むことに
より反応層を形成する。さらに、その発泡ニッケル体の
裏からPTFEディスパージョンD−1(ダイキン工業
社製)とエタノールとを同時にスプレーしてガス供給層
を製膜する。
【0024】80℃で3時間乾燥し、界面活性剤をエタ
ノールを用いた抽出器で除去した後、100℃で2時間
乾燥した後、ガス供給層側にシリコン樹脂シートを重
ね、常温40kg/cm2 で60秒間プレスし、無加圧
で250℃、10分間熱処理し、冷却することにより電
極を得た。この電極とイオン交換膜との間をゼロギャプ
とした食塩電解槽を組み立て、連続運転した。その結
果、30A/dm2 の電流密度、90℃の温度、取得苛
性ソーダ濃度が32%NaOH、理論値の2倍量の酸素
供給の条件において、2.01Vの電解槽電圧が得られ
た。40日間電圧の変動がなく運転することができ、電
解を継続中である。
【0025】実施例4 疎水性カーボンブラック(No.6、平均粒径500
Å、試作品、電気化学工業社製)2部に20%トライト
ンを20部加え分散させた後、PTFEディスパージョ
ンD−1(ダイキン工業社製)1.2部を加え分散させ
る。この分散液とアセトンの2液を合流、混合させ、自
己組織化させ、その途中でスプレーして、厚さ400ミ
クロンのガス供給層を50メッシュの銀網の上に形成さ
せた。更に、銀を親水性カーボンブラック(AB−1
2、平均粒径400Å、試作品、電気化学工業社製)3
部と疎水性カーボンブラック(No.6、平均粒径50
0Å、試作品、電気化学工業社製)2部に、20%トラ
イトンを20部と、PTFEディスパージョンD−1
(ダイキン工業社製)3部を分散させる。
【0026】この分散液とアセトンの2液をパイプで同
一流速で合流混合して、自己組織化させ、ガス供給層上
に200ミクロン厚さにスプレーして反応層を形成し
た。スプレー用の窒素ガスは、120℃に加温した。8
0℃で3時間乾燥し、界面活性剤をエタノール用抽出装
置で6時間かけて除去した。乾燥後、冶具に入れ、50
kg/cm2 、380℃、60秒間プレスすることによ
り、電極を得た。塩化白金酸溶液を吸引塗布する方法で
反応層に白金を0.5mg/cm2 担持した。この電極
の酸素還元性能を測定したところ、30A/dm2
0.82V(vs.RHE)の高い性能が得られた。従
来の方法である凍結により分散液を凝集して作製した白
金担持ガス拡散電極を同時に作製したが、性能はほぼ同
じか、少し優れている結果となった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、反応層分散液などの分
散液を直接スプレーすることが可能であるため、ガス拡
散電極の反応層及び/又はガス供給層を簡単に製造する
ことができ、工程が簡略化され、生産性が向上した。本
発明は、製造工程が複雑でなく、かつ熟練を要すること
なく製造することができる。また、本発明では、単にス
プレーするだけの簡単な作業により、反応層原料又はガ
ス供給層原料の分散液を自己組織化剤で自己組織化した
塗布層が得られるので、均一で活性が高く、強度の大き
な反応層及び/又はガス供給層を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明でスプレーを形成する概念図を示す。
【符号の説明】
1 導入管 2 導入管 3 合流通路 4 ノズル 5 反応層分散液 6 エタノール 7 噴出ガス管 8 高圧ガス 9 スプレー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明は、下記の手段により、前記の課題
を解決した。 (1)ガス拡散電極の製造方法において、反応層原料
ガス供給層原料を水溶液に分散し、その分散液に自己
組織化剤を混合し、その混合液をスプレーして、塗膜化
することにより反応層又はガス供給層を形成することを
特徴とするガス拡散電極の製造方法。 (2)一次粒径0.5ミクロン以下の疎水性カーボンブ
ラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5ミクロン
以下のPTFEディスパージョンの分散液と、自己組織
化用液の2液をパイプで供給し、合流混合させ、スプレ
ーして、塗膜化することによりガス供給層を形成するこ
とを特徴とする前記(1)記載のガス拡散電極の製造方
法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】(3)一次粒径0.5ミクロン以下の親水
性カーボンブラック微粒子、一次粒径0.5ミクロン以
下の疎水性カーボンブラック微粒子、界面活性剤及び一
次粒径0.5ミクロン以下のPTFEディスパージョ
分散液と、自己組織化用液の2液をパイプで供給し、
合流混合させ、スプレーして、塗膜化することにより反
応層を形成することを特徴とする前記(1)記載のガス
拡散電極の製造方法。 (4)一次粒径0.5ミクロン以下のPTFEディスパ
ージョン、界面活性剤及び一次粒径0.5ミクロン以下
の触媒微粒子の分散液と自己組織化用液の2液をパイプ
で供給し、合流混合させ、スプレーして、塗膜化するこ
とにより反応層を形成することを特徴とする前記(1)
記載のガス拡散電極の製造方法。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】(5)一次粒径0.5ミクロン以下のカー
ボンブラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5ミ
クロン以下の触媒微粒子の分散液と、PTFEディスパ
ージョン自己組織化用液とをそれぞれ同一気流中にス
プレーして、塗膜化することにより反応層を形成するこ
とを特徴とする前記(1)記載のガス拡散電極の製造方
法。 (6)ガス拡散電極の基体上に、スプレーによりガス供
給層原料分散液の塗膜を形成し、その塗膜の上に連続し
てスプレーにより反応層原料分散液の塗膜を形成する
か、又はその塗膜の形成順序を逆にすることを特徴とす
る前記(1)〜(5)のいずれか1項記載のガス拡散電
極の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 長一 山梨県甲府市中村町2−14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス拡散電極の製造方法において、反応
    層原料及び/又はガス供給層原料をそれぞれ水溶液に分
    散し、これらの分散液に自己組織化剤を混合し、その混
    合液をスプレーして、塗膜化することを特徴とするガス
    拡散電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 一次粒径0.5ミクロン以下の疎水性カ
    ーボンブラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5
    ミクロン以下のPTFEディスパージョンとの分散液
    と、自己組織化用液の2液をパイプで供給し、合流混合
    させ、スプレーして、塗膜化することによりガス供給層
    を形成することを特徴とする請求項1記載のガス拡散電
    極の製造方法。
  3. 【請求項3】 一次粒径0.5ミクロン以下の親水性カ
    ーボンブラック微粒子、一次粒径0.5ミクロン以下の
    疎水性カーボンブラック微粒子、界面活性剤及び一次粒
    径0.5ミクロン以下のPTFEディスパージョンとの
    分散液と、自己組織化用液の2液をパイプで供給し、合
    流混合させ、スプレーして、塗膜化することにより反応
    層を形成することを特徴とする請求項1記載のガス拡散
    電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 一次粒径0.5ミクロン以下のPTFE
    ディスパージョン、界面活性剤及び一次粒径0.5ミク
    ロン以下の触媒微粒子との分散液と自己組織化用液の2
    液をパイプで供給し、合流混合させ、スプレーして、塗
    膜化することにより反応層を形成することを特徴とする
    請求項1記載のガス拡散電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 一次粒径0.5ミクロン以下のカーボン
    ブラック微粒子、界面活性剤及び一次粒径0.5ミクロ
    ン以下の触媒微粒子との分散液と、PTFEディスパー
    ジョンを自己組織化用液とをそれぞれ同一気流中にスプ
    レーして、塗膜化することにより反応層を形成すること
    を特徴とする請求項1記載のガス拡散電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 ガス拡散電極の基体上に、スプレーによ
    りガス供給層原料分散液の塗膜を形成し、その塗膜の上
    に連続してスプレーにより反応層原料分散液の塗膜を形
    成するか、又はその塗膜の形成順序を逆にすることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のガス拡散電
    極の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7402544B2 (en) 2003-11-21 2008-07-22 Samsung Sdi Co., Ltd. Mesoporous carbon molecular sieve and supported catalyst employing the same

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