JPH11269708A - 手 袋 - Google Patents
手 袋Info
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- JPH11269708A JPH11269708A JP7228298A JP7228298A JPH11269708A JP H11269708 A JPH11269708 A JP H11269708A JP 7228298 A JP7228298 A JP 7228298A JP 7228298 A JP7228298 A JP 7228298A JP H11269708 A JPH11269708 A JP H11269708A
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- rubber
- resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手袋の内表面や手がぬれているか否かにかか
わらず常に着脱がしやすく、しかも手袋内がぬれても装
着感が悪くならない、新規な手袋を提供する。 【解決手段】 手袋の内表面に、コラーゲンを含むゴム
または樹脂の潤滑層を積層した。また上記潤滑層は、無
機の、または樹脂製の微粒子を含んでもよい。
わらず常に着脱がしやすく、しかも手袋内がぬれても装
着感が悪くならない、新規な手袋を提供する。 【解決手段】 手袋の内表面に、コラーゲンを含むゴム
または樹脂の潤滑層を積層した。また上記潤滑層は、無
機の、または樹脂製の微粒子を含んでもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム製あるいは樹
脂製の手袋に関するものである。
脂製の手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家庭などで幅広く使用される、い
わゆるゴム手袋(ゴム製あるいは軟質樹脂製の手袋)と
しては、少なくとも1層の、ゴムまたは樹脂の基体層の
みにて形成されたアンサポートタイプの手袋や、あるい
は上記基体層を、薄い布性の手袋体などで補強したサポ
ートタイプの手袋などが知られている。
わゆるゴム手袋(ゴム製あるいは軟質樹脂製の手袋)と
しては、少なくとも1層の、ゴムまたは樹脂の基体層の
みにて形成されたアンサポートタイプの手袋や、あるい
は上記基体層を、薄い布性の手袋体などで補強したサポ
ートタイプの手袋などが知られている。
【0003】またこれら従来の手袋が、汎用性を考慮し
て、使用者の手の大きさや形状を一切、考慮しない一定
の形状と大きさに形成され、細かい作業には適さないこ
とから近時、それに代わる、とくに細かい作業に適した
手袋として、使用者の手にぴったりフィットするように
基体層を延伸性のフィルムにて形成した手袋なども提案
されている(特開平5−247704号公報など)。
て、使用者の手の大きさや形状を一切、考慮しない一定
の形状と大きさに形成され、細かい作業には適さないこ
とから近時、それに代わる、とくに細かい作業に適した
手袋として、使用者の手にぴったりフィットするように
基体層を延伸性のフィルムにて形成した手袋なども提案
されている(特開平5−247704号公報など)。
【0004】しかし、とくに上記延伸性の手袋は、装着
者の手に対するフィット性が高まる反面、着脱がしにく
く、また装着した状態で手に汗をかいたり、あるいは手
袋をして取り扱っている水などが誤って手袋内に入った
りして手袋内がぬれると装着感が悪くなるという問題が
あった。かかる問題は、前記アンサポートタイプなどの
従来の手袋でも同様に発生していた。
者の手に対するフィット性が高まる反面、着脱がしにく
く、また装着した状態で手に汗をかいたり、あるいは手
袋をして取り扱っている水などが誤って手袋内に入った
りして手袋内がぬれると装着感が悪くなるという問題が
あった。かかる問題は、前記アンサポートタイプなどの
従来の手袋でも同様に発生していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで手袋の、手に対
する潤滑性を向上して着脱しやすくするために、その内
表面に、手に対する潤滑性の高い層(潤滑層)を設けた
手袋が提案された。たとえば特開平5−1161号公報
には、上記の潤滑層として、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)と、メタクリル酸(MMA)ま
たは2−エチルヘキシルアクリレート(EHA)との共
重合体、または上記HEMAとMMAとEHAとの3元
共重合体の層が提案されており、かかる潤滑層を、外科
手術用などの手袋の内表面に形成することが開示されて
いる。
する潤滑性を向上して着脱しやすくするために、その内
表面に、手に対する潤滑性の高い層(潤滑層)を設けた
手袋が提案された。たとえば特開平5−1161号公報
には、上記の潤滑層として、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート(HEMA)と、メタクリル酸(MMA)ま
たは2−エチルヘキシルアクリレート(EHA)との共
重合体、または上記HEMAとMMAとEHAとの3元
共重合体の層が提案されており、かかる潤滑層を、外科
手術用などの手袋の内表面に形成することが開示されて
いる。
【0006】しかし、上記のものを含む従来の潤滑層は
いずれも、潤滑性のみを考慮したものであって、手袋内
がぬれた際に装着感が悪くなることには変わりがなく、
かかる装着感の問題を解消することはできなかった。ま
た、手袋の内表面や手がぬれていると、上記潤滑層によ
る潤滑効果が大きく低下して、着脱がしにくくなるとい
う問題もあった。
いずれも、潤滑性のみを考慮したものであって、手袋内
がぬれた際に装着感が悪くなることには変わりがなく、
かかる装着感の問題を解消することはできなかった。ま
た、手袋の内表面や手がぬれていると、上記潤滑層によ
る潤滑効果が大きく低下して、着脱がしにくくなるとい
う問題もあった。
【0007】本発明の目的は、手袋の内表面や手がぬれ
ているか否かにかかわらず常に着脱がしやすく、しかも
手袋内がぬれても装着感が悪くならない、新規な手袋を
提供することにある。
ているか否かにかかわらず常に着脱がしやすく、しかも
手袋内がぬれても装着感が悪くならない、新規な手袋を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明者らは、手袋の内表面に形成する潤滑層の構成
について種々、検討した。その結果、ゴムまたは樹脂の
潤滑層にコラーゲンを含有させると、当該コラーゲンの
作用によって潤滑層が、高い潤滑性を有するとともに吸
湿、吸水性にもすぐれ、しかも吸湿、吸水後、速やかに
放湿する放湿性にもすぐれたものとなるため、手袋の内
表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に着脱がし
やすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪くならない
手袋を構成できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
に、発明者らは、手袋の内表面に形成する潤滑層の構成
について種々、検討した。その結果、ゴムまたは樹脂の
潤滑層にコラーゲンを含有させると、当該コラーゲンの
作用によって潤滑層が、高い潤滑性を有するとともに吸
湿、吸水性にもすぐれ、しかも吸湿、吸水後、速やかに
放湿する放湿性にもすぐれたものとなるため、手袋の内
表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に着脱がし
やすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪くならない
手袋を構成できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0009】すなわち本発明の手袋は、少なくとも1層
の、ゴムまたは樹脂の基体層を備えたものであって、そ
の内表面に、コラーゲンを含むゴムまたは樹脂の潤滑層
が積層されたことを特徴としている。また本発明におい
ては、潤滑層の潤滑性をさらに高めるために、当該潤滑
層が、無機の、または樹脂製の、少なくとも1種の微粒
子をも含んでいるのが好ましい。
の、ゴムまたは樹脂の基体層を備えたものであって、そ
の内表面に、コラーゲンを含むゴムまたは樹脂の潤滑層
が積層されたことを特徴としている。また本発明におい
ては、潤滑層の潤滑性をさらに高めるために、当該潤滑
層が、無機の、または樹脂製の、少なくとも1種の微粒
子をも含んでいるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を説明する。本発
明の手袋は、前記のようにその内表面に、コラーゲンを
含む、あるいはコラーゲンと微粒子とを含む、ゴムまた
は樹脂の潤滑層が積層されたものである。かかる潤滑層
は、種々の方法によって手袋の内表面に形成することが
できる。
明の手袋は、前記のようにその内表面に、コラーゲンを
含む、あるいはコラーゲンと微粒子とを含む、ゴムまた
は樹脂の潤滑層が積層されたものである。かかる潤滑層
は、種々の方法によって手袋の内表面に形成することが
できる。
【0011】しかし、手袋の本体であるゴムまたは樹脂
の基体層が主として、当該基体層のもとになる前加硫状
態のゴムラテックスや樹脂エマルジョン中に手袋の型を
浸漬したのち引き上げて乾燥、固化させ、ゴムの場合は
さらに後加硫させる、いわゆる浸漬法によって形成され
るため、製造工程や設備のことなどを考慮すると、上記
潤滑層も、基体層と同様に浸漬法によって形成するのが
好ましい。
の基体層が主として、当該基体層のもとになる前加硫状
態のゴムラテックスや樹脂エマルジョン中に手袋の型を
浸漬したのち引き上げて乾燥、固化させ、ゴムの場合は
さらに後加硫させる、いわゆる浸漬法によって形成され
るため、製造工程や設備のことなどを考慮すると、上記
潤滑層も、基体層と同様に浸漬法によって形成するのが
好ましい。
【0012】すなわち上記手袋の型の表面に先に、基体
層を含む単層または多層構造の手袋を形成したものを型
ごと、潤滑層のもとになる、コラーゲンと、必要に応じ
て微粒子とを分散させた未加硫または前加硫状態のゴム
ラテックス、または樹脂エマルジョン中に浸漬したのち
引き上げて乾燥、固化させ、ゴムの場合はさらに型ごと
加熱して加硫させると、その最外面、つまり実際の手袋
の内表面に、コラーゲンを含む、あるいはコラーゲンと
微粒子とを含む潤滑層が積層、形成される。
層を含む単層または多層構造の手袋を形成したものを型
ごと、潤滑層のもとになる、コラーゲンと、必要に応じ
て微粒子とを分散させた未加硫または前加硫状態のゴム
ラテックス、または樹脂エマルジョン中に浸漬したのち
引き上げて乾燥、固化させ、ゴムの場合はさらに型ごと
加熱して加硫させると、その最外面、つまり実際の手袋
の内表面に、コラーゲンを含む、あるいはコラーゲンと
微粒子とを含む潤滑層が積層、形成される。
【0013】また上記と逆に、手袋の型の表面に先に、
浸漬法によって、コラーゲンを含む、またはコラーゲン
と微粒子とを含む潤滑層を形成したのち、その上に、基
体層を含む単層または多層構造の手袋を積層、形成して
もよい。上記の浸漬法に使用される潤滑層用のゴムラテ
ックスとしては、種々のゴム系のものがいずれも使用可
能であるが、潤滑層の、手に対する潤滑性などを考慮す
ると、ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合ゴムラテックス、スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムラテックス、イソプレンゴムラテックスな
どの合成ゴムラテックスや、あるいはメチルメタクリレ
ートなどで変性したブタジエンゴムラテックスなどが好
適に使用される。
浸漬法によって、コラーゲンを含む、またはコラーゲン
と微粒子とを含む潤滑層を形成したのち、その上に、基
体層を含む単層または多層構造の手袋を積層、形成して
もよい。上記の浸漬法に使用される潤滑層用のゴムラテ
ックスとしては、種々のゴム系のものがいずれも使用可
能であるが、潤滑層の、手に対する潤滑性などを考慮す
ると、ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合ゴムラテックス、スチレン−ブタジエ
ン共重合ゴムラテックス、イソプレンゴムラテックスな
どの合成ゴムラテックスや、あるいはメチルメタクリレ
ートなどで変性したブタジエンゴムラテックスなどが好
適に使用される。
【0014】また樹脂エマルジョンとしては、やはり潤
滑層の、手に対する潤滑性などを考慮すると、手袋用と
して常用される種々の樹脂系のエマルジョンのうち、ウ
レタン系、アクリル系などの樹脂系のエマルジョンが好
適に使用される。上記ゴムラテックスや樹脂エマルジョ
ンに添加されて、手袋の内表面に形成される潤滑層に含
有されるコラーゲンとしては、従来公知の種々の形態の
ものがいずれも使用可能であるが、とくにゴムラテック
スや樹脂エマルジョンへの分散性、ひいては形成される
潤滑層中への分散性などを考慮すると、平均粒径がおよ
そ5〜15μm程度の、粉末状のコラーゲンが好適に使
用される。かかる粉末状のコラーゲンの具体例として
は、これに限定されないがたとえば、昭和電工(株)製
の商品名「トリアゼット(TORIAZET)」シリー
ズの粉末状コラーゲンなどがあげられる。
滑層の、手に対する潤滑性などを考慮すると、手袋用と
して常用される種々の樹脂系のエマルジョンのうち、ウ
レタン系、アクリル系などの樹脂系のエマルジョンが好
適に使用される。上記ゴムラテックスや樹脂エマルジョ
ンに添加されて、手袋の内表面に形成される潤滑層に含
有されるコラーゲンとしては、従来公知の種々の形態の
ものがいずれも使用可能であるが、とくにゴムラテック
スや樹脂エマルジョンへの分散性、ひいては形成される
潤滑層中への分散性などを考慮すると、平均粒径がおよ
そ5〜15μm程度の、粉末状のコラーゲンが好適に使
用される。かかる粉末状のコラーゲンの具体例として
は、これに限定されないがたとえば、昭和電工(株)製
の商品名「トリアゼット(TORIAZET)」シリー
ズの粉末状コラーゲンなどがあげられる。
【0015】また、上記コラーゲンとともに潤滑層に含
有させてもよい微粒子としては、たとえばシリカ、マイ
カなどの無機の微粒子や、アクリル系、ウレタン系、オ
レフィン系、塩化ビニル系などの樹脂製の微粒子などが
あげられる。また、このうち樹脂の微粒子は、たとえば
ゴムの加硫時の熱に耐え得る耐熱性を付与するために、
架橋されていてもよい。
有させてもよい微粒子としては、たとえばシリカ、マイ
カなどの無機の微粒子や、アクリル系、ウレタン系、オ
レフィン系、塩化ビニル系などの樹脂製の微粒子などが
あげられる。また、このうち樹脂の微粒子は、たとえば
ゴムの加硫時の熱に耐え得る耐熱性を付与するために、
架橋されていてもよい。
【0016】かかる微粒子は、これに限定されないが、
その平均粒径がおよそ3〜30μm程度であるのが好ま
しい。微粒子の平均粒径が上記の範囲未満では、当該微
粒子を含有させたことによる、潤滑層の潤滑性をさらに
向上させる効果が不十分となるおそれがあり、逆に上記
の範囲を超えた場合には、潤滑層の表面、すなわち手袋
の内表面がざらついて、かえって装着感が悪くなるおそ
れがある。
その平均粒径がおよそ3〜30μm程度であるのが好ま
しい。微粒子の平均粒径が上記の範囲未満では、当該微
粒子を含有させたことによる、潤滑層の潤滑性をさらに
向上させる効果が不十分となるおそれがあり、逆に上記
の範囲を超えた場合には、潤滑層の表面、すなわち手袋
の内表面がざらついて、かえって装着感が悪くなるおそ
れがある。
【0017】上記コラーゲンおよび微粒子の、潤滑層へ
の含有量は、いずれもとくに限定されないが、このうち
コラーゲンは、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100
重量部に対して、30重量部以上の割合で含有させるの
が好ましい。コラーゲンの含有量がこの範囲未満では、
コラーゲンを潤滑層中に含有させたことによる、当該潤
滑層に潤滑性、吸湿、吸水性、放湿性などを付与する効
果が不十分となるおそれがある。
の含有量は、いずれもとくに限定されないが、このうち
コラーゲンは、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100
重量部に対して、30重量部以上の割合で含有させるの
が好ましい。コラーゲンの含有量がこの範囲未満では、
コラーゲンを潤滑層中に含有させたことによる、当該潤
滑層に潤滑性、吸湿、吸水性、放湿性などを付与する効
果が不十分となるおそれがある。
【0018】また微粒子は、前記のように潤滑層に含有
させなくてもよい成分であるので、その含有量の下限は
いうまでもなく0重量部である。ただし当該微粒子を含
有させたことによる、前述した、潤滑層の潤滑性を向上
させる効果を考慮すると、微粒子は、潤滑層を構成する
ゴムまたは樹脂100重量部に対して、30重量部以上
の割合で含有させるのが好ましい。
させなくてもよい成分であるので、その含有量の下限は
いうまでもなく0重量部である。ただし当該微粒子を含
有させたことによる、前述した、潤滑層の潤滑性を向上
させる効果を考慮すると、微粒子は、潤滑層を構成する
ゴムまたは樹脂100重量部に対して、30重量部以上
の割合で含有させるのが好ましい。
【0019】また、上記コラーゲンおよび微粒子は、と
くに手袋を伸長した際に、潤滑層が、それに追従して十
分に伸長するために下地からはく離しない特性(伸長時
の密着性)などを考慮すると、潤滑層を構成するゴムま
たは樹脂100重量部に対して、総量で200重量部以
下の割合で含有させるのが好ましい。また同様の観点か
ら微粒子は、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100重
量部に対して130重量部以下の割合で含有させるのが
好ましい。
くに手袋を伸長した際に、潤滑層が、それに追従して十
分に伸長するために下地からはく離しない特性(伸長時
の密着性)などを考慮すると、潤滑層を構成するゴムま
たは樹脂100重量部に対して、総量で200重量部以
下の割合で含有させるのが好ましい。また同様の観点か
ら微粒子は、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100重
量部に対して130重量部以下の割合で含有させるのが
好ましい。
【0020】すなわち、潤滑層を構成するゴムまたは樹
脂100重量部に対して、コラーゲンと微粒子の含有量
の総量が200重量部を超えるか、あるいは微粒子の含
有量が130重量部を超えた場合には、手袋を伸長した
際に、潤滑層がそれに追従して十分に伸長できずに、下
地からはく離してしまうおそれがある。なお、潤滑層に
微粒子を含有させずにコラーゲンのみを含有させる系で
は、やはり潤滑層の伸長時の密着性などを考慮すると、
コラーゲンを、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100
重量部に対して200重量部以下の割合で含有させるの
が好ましい。またかかる単独系では、以上で説明した各
特性のバランスを考慮すると、潤滑層を構成するゴムま
たは樹脂100重量部に対して、コラーゲンを50〜1
50重量部の割合で含有させるのがさらに好ましい。
脂100重量部に対して、コラーゲンと微粒子の含有量
の総量が200重量部を超えるか、あるいは微粒子の含
有量が130重量部を超えた場合には、手袋を伸長した
際に、潤滑層がそれに追従して十分に伸長できずに、下
地からはく離してしまうおそれがある。なお、潤滑層に
微粒子を含有させずにコラーゲンのみを含有させる系で
は、やはり潤滑層の伸長時の密着性などを考慮すると、
コラーゲンを、潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100
重量部に対して200重量部以下の割合で含有させるの
が好ましい。またかかる単独系では、以上で説明した各
特性のバランスを考慮すると、潤滑層を構成するゴムま
たは樹脂100重量部に対して、コラーゲンを50〜1
50重量部の割合で含有させるのがさらに好ましい。
【0021】またコラーゲンと微粒子との併用系では、
やはり以上で説明した各特性のバランスを考慮すると、
潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100重量部に対し
て、コラーゲンを50〜100重量部の範囲内、微粒子
を50重量部程度で、かつ両者を総量で150重量部以
下の割合で含有させるのがさらに好ましい。コラーゲン
や微粒子の含有量を上記の範囲内に調整するには、たと
えば潤滑層が前述したように浸漬法によって形成される
場合、その原料であるゴムラテックスや樹脂エマルジョ
ン中の固形分(ゴム分、樹脂分)樹脂100重量部に対
する、両成分の添加量を調整すればよい。
やはり以上で説明した各特性のバランスを考慮すると、
潤滑層を構成するゴムまたは樹脂100重量部に対し
て、コラーゲンを50〜100重量部の範囲内、微粒子
を50重量部程度で、かつ両者を総量で150重量部以
下の割合で含有させるのがさらに好ましい。コラーゲン
や微粒子の含有量を上記の範囲内に調整するには、たと
えば潤滑層が前述したように浸漬法によって形成される
場合、その原料であるゴムラテックスや樹脂エマルジョ
ン中の固形分(ゴム分、樹脂分)樹脂100重量部に対
する、両成分の添加量を調整すればよい。
【0022】上記潤滑層のもとになるゴムラテックスや
樹脂エマルジョンには、浸漬法においてこれらの組成物
に添加される、従来公知の種々の添加剤を、必要に応じ
て適宜、添加してもよい。すなわちゴムラテックスに添
加してもよい添加剤としては、ゴムを加硫させる加硫剤
のほか、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、充填
剤、分散剤などがあげられる。また樹脂エマルジョンに
添加してもよい添加剤としては、老化防止剤、充填剤、
分散剤などがあげられる。
樹脂エマルジョンには、浸漬法においてこれらの組成物
に添加される、従来公知の種々の添加剤を、必要に応じ
て適宜、添加してもよい。すなわちゴムラテックスに添
加してもよい添加剤としては、ゴムを加硫させる加硫剤
のほか、加硫促進剤、加硫促進助剤、老化防止剤、充填
剤、分散剤などがあげられる。また樹脂エマルジョンに
添加してもよい添加剤としては、老化防止剤、充填剤、
分散剤などがあげられる。
【0023】なお潤滑層は、上記ゴムラテックスや樹脂
エマルジョンのほか、樹脂を加熱溶融させた融液、また
は樹脂を適当な有機溶剤に溶解した溶液を用いて、浸漬
法によって形成してもよいし、あらかじめ形成した手袋
の内表面の一部または全部に、上記ゴムラテックス、樹
脂エマルジョン、融液、溶液などを吹きつけ塗布などし
て形成してもよい。また、ゴムや樹脂中にコラーゲン、
またはコラーゲンと微粒子とを分散したシートを、手袋
の内表面の一部または全部に貼りつけるなどして潤滑層
を形成してもよい。
エマルジョンのほか、樹脂を加熱溶融させた融液、また
は樹脂を適当な有機溶剤に溶解した溶液を用いて、浸漬
法によって形成してもよいし、あらかじめ形成した手袋
の内表面の一部または全部に、上記ゴムラテックス、樹
脂エマルジョン、融液、溶液などを吹きつけ塗布などし
て形成してもよい。また、ゴムや樹脂中にコラーゲン、
またはコラーゲンと微粒子とを分散したシートを、手袋
の内表面の一部または全部に貼りつけるなどして潤滑層
を形成してもよい。
【0024】潤滑層の厚みについてはとくに限定されな
いが、浸漬法や吹きつけ塗布法などによって形成される
潤滑層の厚みは1〜5μm程度であるのが好ましい。潤
滑層の厚みが上記の範囲未満では、当該潤滑層が、手袋
の使用時に、比較的早期に摩耗して、なくなってしまう
おそれがあり、逆に上記の範囲を超えた場合には、潤滑
層の、前述した伸長時の密着性が低下して、手袋を伸長
した際に、潤滑層がそれに追従して十分に伸長できず
に、下地からはく離してしまうおそれがある。そしてこ
のいずれの場合にも、潤滑層による本発明の作用効果
が、手袋の使用寿命まで持続されずに、それ以前に失わ
れてしまうおそれがある。
いが、浸漬法や吹きつけ塗布法などによって形成される
潤滑層の厚みは1〜5μm程度であるのが好ましい。潤
滑層の厚みが上記の範囲未満では、当該潤滑層が、手袋
の使用時に、比較的早期に摩耗して、なくなってしまう
おそれがあり、逆に上記の範囲を超えた場合には、潤滑
層の、前述した伸長時の密着性が低下して、手袋を伸長
した際に、潤滑層がそれに追従して十分に伸長できず
に、下地からはく離してしまうおそれがある。そしてこ
のいずれの場合にも、潤滑層による本発明の作用効果
が、手袋の使用寿命まで持続されずに、それ以前に失わ
れてしまうおそれがある。
【0025】なお潤滑層の厚みは、上記の各特性のバラ
ンスを考慮すると、上記の範囲内でもとくに2〜3μm
程度であるのが好ましく、3μm前後であるのがさらに
好ましい。上記の潤滑層が形成される手袋としては、従
来公知の種々の、ゴム製あるいは樹脂製の手袋の構成が
採用される。
ンスを考慮すると、上記の範囲内でもとくに2〜3μm
程度であるのが好ましく、3μm前後であるのがさらに
好ましい。上記の潤滑層が形成される手袋としては、従
来公知の種々の、ゴム製あるいは樹脂製の手袋の構成が
採用される。
【0026】すなわち、(1) 少なくとも1層の、ゴムま
たは樹脂の基体層のみにて形成されたアンサポートタイ
プの手袋、(2) 上記ゴムまたは樹脂の基体層を、薄い布
性の手袋体などで補強したサポートタイプの手袋、など
の内表面に、上記の潤滑層が形成されて、本発明の手袋
が構成される。
たは樹脂の基体層のみにて形成されたアンサポートタイ
プの手袋、(2) 上記ゴムまたは樹脂の基体層を、薄い布
性の手袋体などで補強したサポートタイプの手袋、など
の内表面に、上記の潤滑層が形成されて、本発明の手袋
が構成される。
【0027】また、上記のうち(1) のアンサポートタイ
プの手袋の具体例としては、たとえば(1-1) 1層のみの
ゴムの基体層を有するもの、(1-2) 2層以上のゴムの基
体層を積層したもの、(1-3) 1層のみの樹脂の基体層を
有するもの、(1-4) 2層以上の樹脂の基体層を積層した
もの、(1-5) ゴムの基体層と樹脂の基体層とを1層ずつ
以上、積層したものなどがあげられ、(2) のサポートタ
イプの手袋としては、上記(1-1) 〜(1-5) の構造中の任
意の位置にさらに、薄い布性の手袋体を挿入したものな
どがあげられる。また、手袋の外表面のうち手のひら、
指の腹などの部分には、滑り止めのための突起などを設
けてもよい。さらに、手袋の表面に滑性を付与するため
に、製造した手袋を約100〜500ppmの塩素水に
およそ5〜10分間、浸漬して塩素化(クロリネーショ
ン)処理してもよい。
プの手袋の具体例としては、たとえば(1-1) 1層のみの
ゴムの基体層を有するもの、(1-2) 2層以上のゴムの基
体層を積層したもの、(1-3) 1層のみの樹脂の基体層を
有するもの、(1-4) 2層以上の樹脂の基体層を積層した
もの、(1-5) ゴムの基体層と樹脂の基体層とを1層ずつ
以上、積層したものなどがあげられ、(2) のサポートタ
イプの手袋としては、上記(1-1) 〜(1-5) の構造中の任
意の位置にさらに、薄い布性の手袋体を挿入したものな
どがあげられる。また、手袋の外表面のうち手のひら、
指の腹などの部分には、滑り止めのための突起などを設
けてもよい。さらに、手袋の表面に滑性を付与するため
に、製造した手袋を約100〜500ppmの塩素水に
およそ5〜10分間、浸漬して塩素化(クロリネーショ
ン)処理してもよい。
【0028】上記手袋の基体層を構成するゴムとして
は、当該基体層が前述した浸漬法にて形成される場合、
天然ゴムラテックスが好適に使用されるほか、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴムな
どの合成ゴムのラテックスや、天然ゴムラテックスと合
成ゴムラテックスとの複合ゴムラテックスなどを使用す
ることもできる。
は、当該基体層が前述した浸漬法にて形成される場合、
天然ゴムラテックスが好適に使用されるほか、アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴムな
どの合成ゴムのラテックスや、天然ゴムラテックスと合
成ゴムラテックスとの複合ゴムラテックスなどを使用す
ることもできる。
【0029】上記ゴムラテックスには、潤滑層の場合と
同様に、ゴムを加硫させる加硫剤のほか、加硫促進剤、
加硫促進助剤、老化防止剤、充填剤、分散剤などの各種
添加剤が、必要に応じて適宜、添加される。また基体層
を構成する樹脂としては、当該基体層が前述した浸漬法
にて形成される場合、塩化ビニル、ウレタン系などの軟
質の、樹脂系のエマルジョンが好適に使用される。
同様に、ゴムを加硫させる加硫剤のほか、加硫促進剤、
加硫促進助剤、老化防止剤、充填剤、分散剤などの各種
添加剤が、必要に応じて適宜、添加される。また基体層
を構成する樹脂としては、当該基体層が前述した浸漬法
にて形成される場合、塩化ビニル、ウレタン系などの軟
質の、樹脂系のエマルジョンが好適に使用される。
【0030】かかる樹脂エマルジョンにはやはり、潤滑
層の場合と同様に、老化防止剤、充填剤、分散剤などの
各種添加剤が、必要に応じて適宜、添加される。手袋を
構成するゴムまたは樹脂の基体層は、上記のようにゴム
ラテックスや樹脂エマルジョンを用いた浸漬法にて形成
される他、樹脂を加熱溶融させた融液、または樹脂を適
当な有機溶剤に溶解した溶液を用いた浸漬法によって形
成してもよいし、その他の成形法によって形成してもよ
い。
層の場合と同様に、老化防止剤、充填剤、分散剤などの
各種添加剤が、必要に応じて適宜、添加される。手袋を
構成するゴムまたは樹脂の基体層は、上記のようにゴム
ラテックスや樹脂エマルジョンを用いた浸漬法にて形成
される他、樹脂を加熱溶融させた融液、または樹脂を適
当な有機溶剤に溶解した溶液を用いた浸漬法によって形
成してもよいし、その他の成形法によって形成してもよ
い。
【0031】また上記基体層は、手袋の着脱が容易でか
つ良好なフィット性を発揮するのに必要な伸縮性を有す
るように、たとえばJIS K6251に規定された測
定法で求めた伸びが700〜1000%程度、好ましく
は800〜900%程度の伸縮性を有していてもよい。
本発明の手袋を構成する潤滑層、および基体層用のゴム
ラテックスに添加される前記各添加剤のうち加硫剤とし
ては、たとえば硫黄や有機含硫黄化合物などがあげら
れ、その配合量は、ゴムラテックス中の固形分(ゴム
分)100重量部に対して0.5〜3重量部程度である
のが好ましい。
つ良好なフィット性を発揮するのに必要な伸縮性を有す
るように、たとえばJIS K6251に規定された測
定法で求めた伸びが700〜1000%程度、好ましく
は800〜900%程度の伸縮性を有していてもよい。
本発明の手袋を構成する潤滑層、および基体層用のゴム
ラテックスに添加される前記各添加剤のうち加硫剤とし
ては、たとえば硫黄や有機含硫黄化合物などがあげら
れ、その配合量は、ゴムラテックス中の固形分(ゴム
分)100重量部に対して0.5〜3重量部程度である
のが好ましい。
【0032】加硫促進剤としては、たとえばPX(N−
エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、PZ
(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ(ジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチルジチオカル
バミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィ
ド)などがあげられる。これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。その配合量は、ゴム分
100重量部に対して0.5〜3重量部程度であるのが
好ましい。
エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、PZ
(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ(ジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチルジチオカル
バミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィ
ド)などがあげられる。これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。その配合量は、ゴム分
100重量部に対して0.5〜3重量部程度であるのが
好ましい。
【0033】加硫促進助剤としては、たとえば亜鉛華や
ステアリン酸などがあげられる。その配合量は、ゴム分
100重量部に対して0.5〜3重量部であるのが好ま
しい。老化防止剤としては、一般に、非汚染性のフェノ
ール類が好適に用いられるが、アミン類を使用してもよ
い。老化防止剤の配合量は、ゴム分100重量部に対し
て0.5〜3重量部程度であるのが好ましい。また、か
かる老化防止剤以下の各成分は、樹脂エマルジョン中に
添加してもよく、その配合量は、樹脂エマルジョン中の
固形分(樹脂分)100重量部に対して、やはり0.5
〜3重量部程度であるのが好ましい。
ステアリン酸などがあげられる。その配合量は、ゴム分
100重量部に対して0.5〜3重量部であるのが好ま
しい。老化防止剤としては、一般に、非汚染性のフェノ
ール類が好適に用いられるが、アミン類を使用してもよ
い。老化防止剤の配合量は、ゴム分100重量部に対し
て0.5〜3重量部程度であるのが好ましい。また、か
かる老化防止剤以下の各成分は、樹脂エマルジョン中に
添加してもよく、その配合量は、樹脂エマルジョン中の
固形分(樹脂分)100重量部に対して、やはり0.5
〜3重量部程度であるのが好ましい。
【0034】充填剤としては、たとえばカオリンクレ
ー、ハードクレー、炭酸カルシウムなどがあげられる。
その配合量は、ゴム分または樹脂分100重量部に対し
て10重量部以下であるのが好ましい。分散剤は、上記
各添加剤の、ゴムラテックスや樹脂エマルジョン中への
分散を良好にするために配合されるもので、かかる分散
剤としては、たとえば各種陰イオン系界面活性剤などが
あげられる。分散剤の配合量は、分散対象である成分の
総量の0.3〜1.0重量%程度であるのが好ましい。
ー、ハードクレー、炭酸カルシウムなどがあげられる。
その配合量は、ゴム分または樹脂分100重量部に対し
て10重量部以下であるのが好ましい。分散剤は、上記
各添加剤の、ゴムラテックスや樹脂エマルジョン中への
分散を良好にするために配合されるもので、かかる分散
剤としては、たとえば各種陰イオン系界面活性剤などが
あげられる。分散剤の配合量は、分散対象である成分の
総量の0.3〜1.0重量%程度であるのが好ましい。
【0035】
【実施例】以下に本発明を、実施例、比較例に基づいて
説明する。 実施例1 〈潤滑層用のゴムラテックス組成物の調製〉メチルメタ
クリレート変性ポリブタジエンゴムラテックス〔メチル
メタクリレート含量35重量%〕に、当該ゴムラテック
ス中のゴム分100重量部に対して50重量部の粉末状
コラーゲン〔前出の昭和電工(株)製の商品名トリアゼ
ットCX285−1、平均粒径6μm、かさ比重0.1
5g/ml、吸油度1.1ml/g〕を配合して、浸漬
法用の、潤滑層用のゴムラテックス組成物を調整した。 〈ゴム手袋の製造〉手袋の型の表面に、常法にしたがっ
て浸漬法にて形成した、単層の天然ゴムの基体層(厚み
約0.2mm)からなるゴム手袋を、凝固液としての硝
酸カルシウムのエタノール溶液(濃度15重量%)中に
浸漬し、引き上げて室温で1分間、風乾したのち、先に
調製した潤滑層用のゴムラテックス組成物中に20秒間
浸漬し、ゆっくり引上げて室温で数分間、乾燥させ、さ
らに型ごとオーブンにて100℃で30分間、加熱して
加硫させて、潤滑層を積層、形成した。
説明する。 実施例1 〈潤滑層用のゴムラテックス組成物の調製〉メチルメタ
クリレート変性ポリブタジエンゴムラテックス〔メチル
メタクリレート含量35重量%〕に、当該ゴムラテック
ス中のゴム分100重量部に対して50重量部の粉末状
コラーゲン〔前出の昭和電工(株)製の商品名トリアゼ
ットCX285−1、平均粒径6μm、かさ比重0.1
5g/ml、吸油度1.1ml/g〕を配合して、浸漬
法用の、潤滑層用のゴムラテックス組成物を調整した。 〈ゴム手袋の製造〉手袋の型の表面に、常法にしたがっ
て浸漬法にて形成した、単層の天然ゴムの基体層(厚み
約0.2mm)からなるゴム手袋を、凝固液としての硝
酸カルシウムのエタノール溶液(濃度15重量%)中に
浸漬し、引き上げて室温で1分間、風乾したのち、先に
調製した潤滑層用のゴムラテックス組成物中に20秒間
浸漬し、ゆっくり引上げて室温で数分間、乾燥させ、さ
らに型ごとオーブンにて100℃で30分間、加熱して
加硫させて、潤滑層を積層、形成した。
【0036】ついで上記のゴム手袋を、裏返しながら型
から取り外して、その内表面に、厚み3μmの潤滑層が
積層されたゴム手袋を製造した。 実施例2〜4 潤滑層用のゴムラテックス組成物における、粉末状コラ
ーゲンの配合量を100重量部(実施例2)、150重
量部(実施例3)、200重量部(実施例4)としたこ
と以外は実施例1と同様にして、その内表面に、厚み3
μmの潤滑層が積層されたゴム手袋を製造した。
から取り外して、その内表面に、厚み3μmの潤滑層が
積層されたゴム手袋を製造した。 実施例2〜4 潤滑層用のゴムラテックス組成物における、粉末状コラ
ーゲンの配合量を100重量部(実施例2)、150重
量部(実施例3)、200重量部(実施例4)としたこ
と以外は実施例1と同様にして、その内表面に、厚み3
μmの潤滑層が積層されたゴム手袋を製造した。
【0037】比較例1 潤滑層用のゴムラテックス組成物に粉末状コラーゲンを
配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、その
内表面に、厚み3μmの潤滑層が積層されたゴム手袋を
製造した。 潤滑層の吸湿、吸水性および放湿性試験 上記実施例1〜4、比較例1で製造した各ゴム手袋の同
一部分を、一定寸法となるように切り取り、温度20
℃、湿度40%RHの条件下で3時間、放置して調湿し
たものをサンプルとした。
配合しなかったこと以外は実施例1と同様にして、その
内表面に、厚み3μmの潤滑層が積層されたゴム手袋を
製造した。 潤滑層の吸湿、吸水性および放湿性試験 上記実施例1〜4、比較例1で製造した各ゴム手袋の同
一部分を、一定寸法となるように切り取り、温度20
℃、湿度40%RHの条件下で3時間、放置して調湿し
たものをサンプルとした。
【0038】つぎに上記のサンプルを秤量したのち60
秒間、水に浸して吸水させ、ついで表面の水分を拭き取
って再び秤量して、重量の増加分から、潤滑層の、単位
面積あたりの吸水量〔g/m2 〕を求めた。そしてつぎ
に、上記吸水状態のサンプルを再び、温度20℃、湿度
40%RHの条件下で3時間、放置して放湿させたのち
秤量して、重量の減少分から、潤滑層の、単位面積あた
りの放湿量〔g/m2 〕を求めた。
秒間、水に浸して吸水させ、ついで表面の水分を拭き取
って再び秤量して、重量の増加分から、潤滑層の、単位
面積あたりの吸水量〔g/m2 〕を求めた。そしてつぎ
に、上記吸水状態のサンプルを再び、温度20℃、湿度
40%RHの条件下で3時間、放置して放湿させたのち
秤量して、重量の減少分から、潤滑層の、単位面積あた
りの放湿量〔g/m2 〕を求めた。
【0039】結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表より、潤滑層にコラーゲンを含有させた
実施例1〜4の手袋はいずれも、潤滑層にコラーゲンを
含有させなかった比較例1の手袋と違って高い吸水性を
有するとともに、コラーゲンの含有量が多いほど、その
吸水量が大きくなることがわかった。また各実施例の手
袋はいずれも、放置して乾燥させると、吸水量と同じだ
けの水分を放湿して、速やかにもとの状態にもどること
もわかった。
実施例1〜4の手袋はいずれも、潤滑層にコラーゲンを
含有させなかった比較例1の手袋と違って高い吸水性を
有するとともに、コラーゲンの含有量が多いほど、その
吸水量が大きくなることがわかった。また各実施例の手
袋はいずれも、放置して乾燥させると、吸水量と同じだ
けの水分を放湿して、速やかにもとの状態にもどること
もわかった。
【0042】そしてこれらのことから、各実施例の手袋
はいずれも、吸湿、吸水性にすぐれるとともに、放湿性
にもすぐれることが確認された。 実施例5、6 潤滑層用のゴムラテックス組成物にさらに、架橋された
ポリメタクリル酸メチルビーズ〔平均粒径3μm〕を5
0重量部、配合したこと以外は実施例1、2と同様にし
て、その内表面に、厚み3μmの潤滑層が積層されたゴ
ム手袋を製造した。
はいずれも、吸湿、吸水性にすぐれるとともに、放湿性
にもすぐれることが確認された。 実施例5、6 潤滑層用のゴムラテックス組成物にさらに、架橋された
ポリメタクリル酸メチルビーズ〔平均粒径3μm〕を5
0重量部、配合したこと以外は実施例1、2と同様にし
て、その内表面に、厚み3μmの潤滑層が積層されたゴ
ム手袋を製造した。
【0043】動的摩擦係数試験 実施例1〜3、実施例5、6および比較例1で製造した
各ゴム手袋の袖口付近の、できるだけ平面状の部分を5
cm×10cmの長方形に切り取って試料とし、この試
料をまず温度20℃、湿度40%RHの条件下で3時
間、放置して乾燥させた状態(Dry)での、潤滑層の
動的摩擦係数(μK)を、下記の測定条件にて、表面性
測定機〔新東科学機器(株)製のHEIDON−4S/
D型〕を用いて測定した。そしてつぎに、上記の試料を
水にぬらした状態(Wet)で、再び潤滑層の動的摩擦
係数(μK)を、下記の測定条件にて、同じ表面性測定
機を用いて測定した。 (測定条件) 使用圧子:30mm×30mmの金属平板圧子 荷重:100g 移動距離:100mm 移動速度:50mm/分 着脱性試験 実施例1〜3、実施例5、6および比較例1で製造した
各ゴム手袋を、温度20℃、湿度40%RHの条件下で
3時間、放置して乾燥させ、それを、手を十分に乾かし
た10人の被験者に着脱してもらって、下記の基準によ
り乾燥時(Dry)の着脱性を評価した。
各ゴム手袋の袖口付近の、できるだけ平面状の部分を5
cm×10cmの長方形に切り取って試料とし、この試
料をまず温度20℃、湿度40%RHの条件下で3時
間、放置して乾燥させた状態(Dry)での、潤滑層の
動的摩擦係数(μK)を、下記の測定条件にて、表面性
測定機〔新東科学機器(株)製のHEIDON−4S/
D型〕を用いて測定した。そしてつぎに、上記の試料を
水にぬらした状態(Wet)で、再び潤滑層の動的摩擦
係数(μK)を、下記の測定条件にて、同じ表面性測定
機を用いて測定した。 (測定条件) 使用圧子:30mm×30mmの金属平板圧子 荷重:100g 移動距離:100mm 移動速度:50mm/分 着脱性試験 実施例1〜3、実施例5、6および比較例1で製造した
各ゴム手袋を、温度20℃、湿度40%RHの条件下で
3時間、放置して乾燥させ、それを、手を十分に乾かし
た10人の被験者に着脱してもらって、下記の基準によ
り乾燥時(Dry)の着脱性を評価した。
【0044】◎:8人以上の被験者が着脱性良好と判断
した。きわめて着脱性良好。 ○:5〜7人の被験者が着脱性良好と判断した。着脱性
良好。 △:3〜4人の被験者が着脱性良好と判断した。着脱性
やや低下。ただし実用上、差し支えなし。 ×:2人以下の被験者しか着脱性良好と判断しなかっ
た。着脱性不良。
した。きわめて着脱性良好。 ○:5〜7人の被験者が着脱性良好と判断した。着脱性
良好。 △:3〜4人の被験者が着脱性良好と判断した。着脱性
やや低下。ただし実用上、差し支えなし。 ×:2人以下の被験者しか着脱性良好と判断しなかっ
た。着脱性不良。
【0045】つぎに、各実施例、比較例のゴム手袋を水
にぬらし、それを手を水にぬらした同じ人数の被験者に
着脱してもらって、上記と同じ基準によりぬれた状態
(Wet)での着脱性を評価した。 装着感試験 上記着脱性試験のうち、ぬれた状態での着脱性を試験中
の各被験者に、手袋の装着感の善し悪しを確認した。そ
して下記の基準により、ぬれた状態での装着感を評価し
た。
にぬらし、それを手を水にぬらした同じ人数の被験者に
着脱してもらって、上記と同じ基準によりぬれた状態
(Wet)での着脱性を評価した。 装着感試験 上記着脱性試験のうち、ぬれた状態での着脱性を試験中
の各被験者に、手袋の装着感の善し悪しを確認した。そ
して下記の基準により、ぬれた状態での装着感を評価し
た。
【0046】◎:8人以上の被験者が装着感良好と判断
した。装着感きわめて良好。 ○:5〜7人の被験者が装着感良好と判断した。装着感
良好。 △:3〜4人の被験者が装着感良好と判断した。装着感
やや低下。ただし実用上、差し支えなし。 ×:2人以下の被験者しか装着感良好と判断しなかっ
た。装着感不良。
した。装着感きわめて良好。 ○:5〜7人の被験者が装着感良好と判断した。装着感
良好。 △:3〜4人の被験者が装着感良好と判断した。装着感
やや低下。ただし実用上、差し支えなし。 ×:2人以下の被験者しか装着感良好と判断しなかっ
た。装着感不良。
【0047】伸長時の密着性試験 実施例1〜3、実施例5、6および比較例1で製造した
各ゴム手袋を裏返して潤滑層を外側とし、かつ300%
伸長させた状態で、上記潤滑層を指でこすって、その状
態を観察した。そして下記の基準により、潤滑層の伸長
時の密着性を評価した。
各ゴム手袋を裏返して潤滑層を外側とし、かつ300%
伸長させた状態で、上記潤滑層を指でこすって、その状
態を観察した。そして下記の基準により、潤滑層の伸長
時の密着性を評価した。
【0048】○:潤滑層に変化なし。密着性良好。 ×:潤滑層がはく離した。密着性不良。 以上の結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】表より、潤滑層にコラーゲンを含有させた
実施例1〜3、5、6の手袋はいずれも、潤滑層にコラ
ーゲンを含有させなかった比較例1の手袋に比べて手袋
の内表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に着脱
がしやすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪くなら
ないことがわかった。また各実施例の手袋を比較する
と、潤滑層に含有させるコラーゲンの量が多いほど着脱
性、装着感が向上し、また微粒子を潤滑層に含有させる
と、とくに着脱性がさらに向上することがわかった。
実施例1〜3、5、6の手袋はいずれも、潤滑層にコラ
ーゲンを含有させなかった比較例1の手袋に比べて手袋
の内表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に着脱
がしやすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪くなら
ないことがわかった。また各実施例の手袋を比較する
と、潤滑層に含有させるコラーゲンの量が多いほど着脱
性、装着感が向上し、また微粒子を潤滑層に含有させる
と、とくに着脱性がさらに向上することがわかった。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
手袋の内表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に
着脱がしやすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪く
ならない、新規な手袋を提供できるという特有の作用効
果を奏する。
手袋の内表面や手がぬれているか否かにかかわらず常に
着脱がしやすく、しかも手袋内がぬれても装着感が悪く
ならない、新規な手袋を提供できるという特有の作用効
果を奏する。
フロントページの続き (72)発明者 白水 利通 兵庫県明石市魚住町清水41番地の1 住友 ゴム魚住寮 (72)発明者 西松 忠男 兵庫県三木市別所町小林244の1 広野化 学工業株式会社内 (72)発明者 名倉 太郎 兵庫県神戸市長田区日吉町3丁目1番33号 ハニー化成株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】少なくとも1層の、ゴムまたは樹脂の基体
層を備えた手袋であって、その内表面に、コラーゲンを
含むゴムまたは樹脂の潤滑層が積層されたことを特徴と
する手袋。 - 【請求項2】潤滑層が、当該潤滑層を構成するゴムまた
は樹脂100重量部に対して、コラーゲンを30重量部
以上の割合で含有している請求項1記載の手袋。 - 【請求項3】潤滑層が、無機の、または樹脂製の、少な
くとも1種の微粒子をも含んでいる請求項1記載の手
袋。 - 【請求項4】潤滑層が、当該潤滑層を構成するゴムまた
は樹脂100重量部に対して、上記微粒子を130重量
部以下の割合で、かつ微粒子とコラーゲンとを総量で2
00重量部以下の割合で、それぞれ含有している請求項
3記載の手袋。 - 【請求項5】潤滑層が、少なくともコラーゲンを分散し
たゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンから、浸漬法
によって形成される請求項1ないし4のいずれかに記載
の手袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7228298A JPH11269708A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 手 袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7228298A JPH11269708A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 手 袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11269708A true JPH11269708A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13484783
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7228298A Pending JPH11269708A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 手 袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11269708A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009517563A (ja) * | 2005-12-01 | 2009-04-30 | アンセル・ヘルスケア・プロダクツ・エルエルシー | 手に優しいコーティングを有する手袋及び製作方法 |
| JP2023503904A (ja) * | 2019-12-09 | 2023-02-01 | モダン メドウ,インコーポレイテッド | 溶融ブレンドコラーゲン及び熱可塑性ポリマーを含むレザー様材料 |
| US12595366B2 (en) | 2019-01-17 | 2026-04-07 | Modern Meadow, Inc. | Layered collagen materials and methods of making the same |
| US12600862B2 (en) | 2020-05-01 | 2026-04-14 | Modern Meadow, Inc. | Protein polyurethane alloys and layered materials including the same |
-
1998
- 1998-03-20 JP JP7228298A patent/JPH11269708A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009517563A (ja) * | 2005-12-01 | 2009-04-30 | アンセル・ヘルスケア・プロダクツ・エルエルシー | 手に優しいコーティングを有する手袋及び製作方法 |
| US12595366B2 (en) | 2019-01-17 | 2026-04-07 | Modern Meadow, Inc. | Layered collagen materials and methods of making the same |
| JP2023503904A (ja) * | 2019-12-09 | 2023-02-01 | モダン メドウ,インコーポレイテッド | 溶融ブレンドコラーゲン及び熱可塑性ポリマーを含むレザー様材料 |
| US12600862B2 (en) | 2020-05-01 | 2026-04-14 | Modern Meadow, Inc. | Protein polyurethane alloys and layered materials including the same |
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