JPH11269764A - 繊維加工用油剤およびその製造方法 - Google Patents

繊維加工用油剤およびその製造方法

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JPH11269764A
JPH11269764A JP10069654A JP6965498A JPH11269764A JP H11269764 A JPH11269764 A JP H11269764A JP 10069654 A JP10069654 A JP 10069654A JP 6965498 A JP6965498 A JP 6965498A JP H11269764 A JPH11269764 A JP H11269764A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多環芳香族分が3重量%未満で、ワックス析
出によるトラブルを防止し、塗布後の繊維の変色を起こ
させない繊維加工油剤を提供すること。 【解決手段】 鉱油系の油剤であって、常圧における
沸点が240〜470℃の範囲内で、50容量%留出温
度が310〜350℃の範囲にあり、40℃における
動粘度が6〜11mm2 /sの範囲にあり、流動点が
−5℃以下であり、硫黄分が0.1重量%以下であ
り、かつ、多環芳香族分が3重量%未満であることを
特徴とする繊維加工用油剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維加工特に紡
糸、延伸、紡績などに有効に使用される繊維加工用油剤
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維加工用油剤としては鉱油系で
は工業用流動パラフィンやナフテン系油剤が用いられて
いる。しかし、これらの油剤では使用時の乳化安定性の
不良による繊維への塗布むらが生じたり、油剤そのもの
の熱安定性、耐侯性の不足により加工処理後の繊維の変
色の原因となることがある。これらの問題点を解決する
ため、芳香族含有量を1%以下とし、ヨウ素価を3以下
としたナフテン系(ナフテン分含量285以上)の油剤
がある(特開昭64−45869)。しかしこれでも十
分な耐侯性が得られなかったり、低温での処理において
油中のワックス分が析出し、これが油剤とともに用いる
帯電防止剤等の添加剤を取り込んでしまい添加剤の効果
を減刹してしまう問題点があった。
【0003】また、合成系の油剤も多く開発されている
が(例えば特開昭51−32897,特開昭55−22
024)これらは鉱油からの一般的な潤滑油製造プロセ
スとは全く異なり、非常に高価で、加工される繊維の種
類も限られたものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたもので、低温での油剤中のワックスの析出や、
それにともない帯電防止剤等の添加剤がワックスととも
に析出分離することによる油剤性能の低下を防ぐことの
できる繊維加工用油剤を提供することを目的とする。ま
た、有害物質の多環芳香族分を実質的に無害となる程度
まで減少させることのできる繊維加工用油剤を提供する
ことを目的とする。
【0005】さらには、このような性能、機能を持つ油
剤を比較的低コストで容易に得ることのできる繊維加工
用油剤の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究の結
果、特定の物性及び性状を有する油剤が上記の目的を満
足する優れた繊維加工用油剤となること、そしてそのよ
うな高性能の繊維加工用油剤の製造方法として、特定の
石油留分を高度に水素化精製した留分を原料に使用し、
これに脱ろう処理等を加えるという新規な製造方法が好
適であり実用的に有利な方法であることを見出し本発明
を完成した。
【0007】すなわち本発明は、以下を要旨とするもの
である。 (1) 沸点範囲が240〜470℃で、50容量%
留出温度が310〜350℃の範囲にあり、40℃に
おける動粘度が6〜11mm2 /sの範囲にあり、流
動点が−5℃以下であり、硫黄分が0.1重量%以下
であり、かつ、多環芳香族分が3重量%未満であるこ
とを特徴とする鉱油系の繊維加工用油剤。 (2) 更にくもり点が−5℃以下、密度が0.8
40〜0.869g/cm3 、全芳香族分が15重量
%以下であることを特徴とする(1)記載の繊維加工用
油剤。 (3) 多環芳香族分が0.5重量%以下、全芳香
族分が3重量%以下であることを特徴とする(1)また
は(2)記載の繊維加工用油剤。
【0008】(4)原油を蒸留して得られる沸点範囲
が120〜500℃の留分を、水素化精製して硫黄分
を0.05重量%以下にし、次い沸点260℃以上の
留分を蒸留分離し、該留分を水素化脱ろう処理するこ
とを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の繊維
加工用油剤の製造方法。さらに (5) 水素化脱ろう処理後さらに水素化仕上げ処理
を追加することを特徴とする(4)記載の繊維加工用油
剤の製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。まず、本発明の繊維加工用油剤について説明す
る。前記(1)に示す本発明の油剤は、目的及び製造方
法に応じて多種多様な組成や性状のものとして実現する
ことができるが、少なくとも、前記(1)の〜の条
件すべて満足することが肝要である。
【0010】すなわち、本発明の油剤は、常圧における
沸点が240〜470℃の範囲内にあることが重要であ
り、250〜460℃の範囲内であるのが好ましく、2
60〜450℃の範囲内であるのが更に好ましい。ま
た、50容量%留出温度が310〜350℃の範囲にあ
ることが重要であり、320〜345℃の範囲にあるの
が好ましく、325〜340℃の範囲にあるのが更に好
ましい。50容量%留出温度が高すぎると高沸点留分中
のワックスの基になる高分子量のノルマルパラフィンが
増える。これが多いと水素化処理工程において流動点を
下げることは比較的容易に出来るがくもり点の低下はさ
せ難いものとなる。なお、以上の蒸留の測定値はAST
M D−2887法による値である。
【0011】また、本発明の油剤は、40℃における動
粘度が6〜11mm2 /sの範囲にあることも肝要であ
り、中でも6.5〜10.5mm2 /sの範囲にあるも
のが好ましく、7〜9.5mm2 /sの範囲にあるもの
が更に好ましい。粘度は繊維加工時には重要で高すぎて
も低すぎても塗布むらが出来やすい。さらに、繊維種や
加工機械、加工条件に対応し最適な粘度を選択せねばな
らない。また、繊維の平滑性を確保するにも粘度の調整
は重要であり、上記範囲にあることが重要である。
【0012】また、本発明の油剤は、流動点が−5℃以
下であることも重要であり、中でも、−10℃以下であ
るものが好ましく、−15℃以下のものが更に好まし
い。このことによって、油剤の低温流動性を確保するこ
とができ、低温環境における使用にも十分に対応できる
だけでなく、低温でのワックス分の析出を防ぎ塗布むら
をなくすことができる。また、ワックスが析出すると同
時にその中に添加剤が取り込まれてしまうことがあり添
加剤の効果が低下してしまうが、これをも防ぐことがで
きる。
【0013】更に、本発明の油剤の硫黄分は0.1重量
%以下の低硫黄分であることが重要である。0.1重量
%を超えると酸化安定性が著しく低下し好ましくない。
0.05重量%以下のものが好ましく、0.02重量%
以下のものが更に好ましい。鉱油から製造した油剤では
硫黄分はその精製度の尺度とも言える。それゆえ、硫黄
分が少ない本発明の油剤は精製度の高いものであり耐侯
性、耐熱性が向上しており、必然的に加工後の繊維の変
色を防止することができる。
【0014】また、本発明の多環芳香族分は、上記のよ
うに、発癌性の問題から3重量%未満であらねばならな
い好ましくは0.5重量%以下、さらには0.1重量%
以下がよい。なお、ここで言う多環芳香族分の値は、I
P346/92法によって測定されたものである。本発
明の油剤は、以上の条件を満足することにより十分な性
能を発揮できるものである。
【0015】前記(2)に示す本発明の油剤は前記
(1)の発明で説明した性状に加え、くもり点が−5℃
以下、好ましくは−10℃以下である。くもり点は流動
点より直接的にワックス分の析出の指標となり、上記範
囲にすることにより繊維加工時の塗布むらや乳化剤の効
果低下による油剤の乳化不良、帯電防止効果の低下等を
防ぐことができる。なお、くもり点はJIS K226
9の方法で測定するものである。また、密度は0.84
0〜0.869g/cm3 にあり、好ましくは0.85
0〜0.867g/cm3 の範囲にあのもの、全芳香族
分(%CA )については15重量%以下、好ましくは3
重量%(NDM法)以下のものである。芳香族分が高す
ぎると油剤の耐侯性、耐熱性が低下する。
【0016】前記(3)記載の油剤は前記(1)または
(2)記載のうち有害性が指摘されている多環芳香族分
を0.5重量%以下、繊維の着色の原因になりやすい芳
香族分が3重量%以下とし特に性能を向上させた油剤で
ある。
【0017】なお、本発明の油剤は目的、用途に応じて
油剤単体でまたは各種の添加剤を混合もしくは添加して
使用することができる。すなわち、本発明の油剤はそれ
自体でも油剤として使用可能であるが、通常は水中に分
散させて乳化剤、帯電防止剤等の各種の添加剤を添加し
て使用するのがよい。添加剤としては公知のものなど各
種のものが使用可能であり、乳化剤としてはポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエ
チレンアルキルアミドなどの非イオン系界面活性剤やア
ルキルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンス
ルフォン酸塩などの陰イオン系界面活性剤等がある。こ
れらの添加量は油剤に対し0.001〜10重量%程度
がよいが、油剤の乳化や他の添加剤の分散等の効果があ
ればもっと少なくとも良い。
【0018】帯電防止剤としては、繊維の染色工程以前
に用いる場合は一時性帯電防止剤が多く硫酸エステル塩
型、アニオン活性剤、リン酸エステル型アニオン活性
剤、第4級アンモニウム型カチオン活性剤、ベタイン型
両性活性剤などこれら界面活性剤の吸湿性、イオン性に
依存しているものが使うことができる。耐洗濯性の帯電
防止剤例えばエポキシ系や第4級アンモニウム塩基を含
む水溶性高分子型なども使用できる。
【0019】その他にも、極圧剤、耐磨耗剤、油性剤な
どを添加する場合もある。極圧剤としては硫黄系、リン
系、ハロゲン系極圧剤などどのようなものでもよい。耐
磨耗剤としてはMoDTP、MoDTCなどのモリブデ
ン化合物やグラファイト、ホウ素化合物などが、油性剤
としてはオレイン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸や高
級アルコール、アミン、エステルや油脂などがある。
【0020】本発明の油剤は、その一般的な製造方法と
しては特に制限はないが、前記(4)または(5)記載
の本発明の方法によって好適にかつ生産性よく製造する
ことができる。以下に本発明の油剤の好適な製造方法で
ある前記(4)記載の、つづいて前記(5)記載の方法
について詳細に説明する。
【0021】原料としてはパラフィン基原油および混合
基原油またはこれらの混合物を使用するのが好ましい。
目的とする油剤は、該原油から、以下に示すように、基
本的に、順に、常圧蒸留工程、水素化精製工程、減圧蒸
留工程及び水素化脱ろう工程からなる精油プロセスによ
って製造される。
【0022】(工程1)常圧蒸留工程 原油を常圧蒸留することにより沸点が120〜500℃
の範囲内で、50容量%留出温度が330℃以下の留分
を得、該留分を水素化精製工程に供する。
【0023】(工程2)水素化精製工程水素化精製工程
に用いる触媒としては、シリカアルミナ、アルミナ、チ
タニア、ボリア、ゼオライトなどを担体とし、その担体
に周期律表VIB族の金属及び/又はVIII族の金属
を担持したものを使用する。ここで、周期律表VIB族
金属としては、Cr、Mo及びWを挙げることができ、
中でも、Mo、Wが好ましい。周期律表VIII族金属
としては、Co、Ni、Rh、Ru、Pd、Ptなどを
挙げることができるが、通常は、Coが好ましい。これ
らの金属は、一種単独で使用することもできるし、二種
以上を組み合わせて使用することもできるが、通常は、
Co−Mo、Ni−W等の組み合わせが好適である。な
お、ゼオライトを用いる場合には、例えば、X型、Y
型、フォージャサイト、ZSM−5、モルデナイト等の
各種のものが使用できるが、中でも特にY型が好適に使
用される。また、複数の種類の担体を適宜混合もしくは
複合して使用してもよい。例えば、ゼオライトの場合に
は、これにアルミナやシリカアルミナ等をマトリックス
として用いて成形したものなどが好適に使用される。更
に、該触媒としては、上記以外の担体成分や金属成分を
含有するものも適宜使用可能である。
【0024】精製条件は以下のようにすれば好適に実施
される。すなわち、水素分圧は、通常、5.6〜10M
Pa、好ましくは、6〜8MPa、更に好ましくは、6
〜7MPaの範囲に選定するのが好適である。供給水素
ガスの割合は、供給油1klに対して、通常、100〜
1000Nm3 、好ましくは、200〜800Nm3
に好ましくは、250〜650Nm3 の範囲に調整する
のがよい。反応温度は、通常、200〜450℃、好ま
しくは、250〜400℃、更に好ましくは、260〜
380℃の範囲に選定するのが好適である。また、液空
間速度(LHSV)は供給油基準で、通常0.1〜10
hr-1、好ましくは、0.3〜8hr-1、更に好ましく
は、0.5〜5hr-1の範囲に適宜調節すればよい。以
上の水素化精製工程によって硫黄分を0.05重量%以
下にする。
【0025】(工程3)減圧蒸留工程 工程2で得られた留分を減圧蒸留することにより沸点2
60℃以上の範囲内の留分を得る。なお、沸点は常圧換
算の沸点である。
【0026】(工程4)水素化脱ろう処理 この方法では、適当な触媒の存在下で前記留分を水素と
接触反応せしめ脱ろうを行う。この水素化脱ろうも基本
的には常法に従って行うことができるが、通常は、脱ろ
うのための水素化反応を次の諸条件で行うことが好適で
ある。この水素化脱ろう処理に供する原料としては、工
程3からの260℃以上の留分100%のみに限定され
るものではない。減圧中質軽油,減圧重質軽油,脱れき
油もしくはこれら2,3種の任意の混合油を原料とし
て、水素分圧150MPa以上、反応温度350℃以上
の条件で水素化分解して得られる軽質60ニュートラル
との任意の混合油も原料として使用することができる。
【0027】触媒としては、各種のものが使用可能であ
るが、通常は、ZSM−5あるいはZSM−5型のゼオ
ライト、珪素アルミニウムリン複合酸化物(SAPO)
などを担体とし、その担体にNi、Pt、Pdなどを担
持したものが好適に使用される。
【0028】水素分圧は、通常、1〜10MPa、好ま
しくは、2〜8MPa、更に好ましくは、2.5〜5M
Paの範囲に選定するのが好適である。供給水素ガスの
割合は、供給油1klに対して、通常、100〜100
0Nm 3 、好ましくは、250〜800Nm3 更に好ま
しくは、300〜600Nm3の範囲に調整するのがよ
い。反応温度は、通常、200〜420℃、好ましく
は、250〜400℃、更に好ましくは、300〜36
0℃の範囲に選定するのが好適である。また、液空間速
度(LHSV)は供給油基準で、通常、0.1〜10h
-1、好ましくは、0.3〜8hr-1、更に好ましく
は、0.5〜5hr-1の範囲に適宜調節すればよい。最
後に、蒸留処理をして沸点範囲、50%流出温度、動粘
度、場合によっては密度を調節する。
【0029】以上の工程1〜4によって前記(4)記載
の本発明の製造方法は完了し、前記(1)または(2)
記載の本発明の油剤を効率よく、低コストでしかも生産
性よく製造することができる。
【0030】つぎに、前記(5)記載の本発明の製造方
法につき説明する。 (工程5)水素化仕上げ処理 前記工程1〜4記載の方法により処理した油を前記工程
4の最後の蒸留処理前または後で水素化仕上げ処理をす
ればよい。水素化仕上げ処理は通常の方法によれば良い
が、まず用いる触媒としては、シリカアルミナ、アルミ
ナ、チタニア、ボリア、ゼオライトなどを担体としこれ
に周期律表VIB族及び/又はVIII族の金属を担持
したものを使用する。ここで、VIB族金属としては、
Cr、Mo及びWを挙げることができ、中でも、Mo、
Wが好ましい。VIII族金属としては、Co、Ni、
Rh、Ru、Pd、Ptなどを挙げることができるが、
Co、Niが好ましい。これらの金属は単独で使用する
こともできるし、二種以上を組み合わせて使用すること
もできるが、通常はCo−Mo、Ni−W等の組み合わ
せが好適である。
【0031】なお、ゼオライトを用いる場合には、例え
ばX型、Y型、フォージャサイト、ZSM−5、モルデ
ナイト等の各種のものが使用で、中でもY型が特に好適
である。また、複数の種類の担体を適宜混合もしくは複
合して使用してもよい。例えば、ゼオライトの場合に
は、これにアルミナやシリカアルミナ等をマトリックス
として用いて成形したものなどが好適に使用される。
【0032】上記触媒による水素化仕上げの反応条件と
しては次に示す諸条件で好適に実施される。すなわち、
水素分圧は通常10〜30MPa好ましくは15〜25
MPa、供給水素ガスは供給油1klに対して通常50
0〜4000Nm3 好ましくは800〜3000N
3 、反応温度は通常240〜360℃好ましくは25
0〜320℃、液空間速度(LHSV)は供給油基準で
通常0.1〜5hr-1好ましくは0.4〜1.2hr-1
の範囲に調節すればよい。
【0033】触媒や反応条件は目的とする油剤の性能、
機能に応じ上記範囲の中から適宜調節すればよい。さら
に、必要に応じ蒸留処理をして沸点範囲、50%流出温
度、動粘度、場合によっては密度を調節して前記(1)
〜(3)のいずれか記載の油剤の製造方法(5)は完了
する。こうして得られた繊維加工用油剤は各種の繊維加
工工程に有効に使用することができる。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これらの実施例になんら制限されるものではな
い。 〔実施例1〕アラビアンヘビー系原油を蒸留処理して得
られた沸点133〜451℃、50容量%留出温度31
2℃、硫黄分1.4重量%の直留軽質軽油をアルミナ担
体にコバルトとモリブデンを担持した触媒を使用し、水
素分圧6.0MPa、LHSV1.5hr-1、水素/油
比250Nm3 /kl、反応温度341℃の条件で水素
化精製し、硫黄分0.04重量%の軽質脱硫軽油を得
た。これを通常の減圧蒸留により260℃以上のワキシ
ー重質軽油(原料1)を得た。これを原料として、水素
分圧2.8MPa、LHSV1.0hr-1、水素/油比
450Nm3 /kl、反応温度300℃にてZSM−5
にNiを担持した触媒により水素化脱ろうを行い、引き
続いてアルミナにコバルトとモリブデンを担持した触媒
により反応温度240℃にて仕上げを行った。得られた
反応生成物を蒸留により軽質分等を除去し粘度、沸点範
囲、50%流出温度、密度を調整し基油1を得た。 〔実施例2〕実施例1において、原料1を水素化脱ろう
反応温度を311℃とした以外は同一条件にて処理し基
油2を得た。 〔実施例3〕ザクム系原油を蒸留処理して得られた沸点
137〜456℃、50容量%留出温度315℃、硫黄
分1.6重量%の直留軽質軽油をアルミナ担体にコバル
トとモリブデンを担持した触媒を使用し、水素分圧6.
0MPa、LHSV1.5hr-1、水素/油比250N
3 /kl、反応温度343℃の条件で水素化精製し、
硫黄分0.05重量%の軽質脱硫軽油を得た。これを通
常の減圧蒸留により260℃以上のワキシー重質軽油
(原料2)を得た。これを原料として、水素分圧2.8
MPa、LHSV1.0hr-1、水素/油比450Nm
3 /kl、反応温度332℃にてZSM−5にNiを担
持した触媒により水素化脱ろうを行い、引き続いてアル
ミナにコバルトとモリブデンを担持した触媒により反応
温度240℃にて仕上げを行った。得られた反応生成物
を蒸留により実施例1同様に粘度等を調整し油剤3を得
た。 〔実施例4〕実施例1において得られた油剤をさらにア
ルミナ担体にニッケル、タングステンを担持した水素化
仕上げ触媒により水素化仕上げ処理を行った。反応条件
は反応温度295℃、水素分圧20MPa、LHSV
0.6Hr-1、水素/油比2000Nm3 /klとし、
得られた反応生成物を蒸留により実施例1同様に粘度等
を調整し油剤4を得た。。
【0035】以上の実施例において、原料1,原料2の
性状を第1表に、油剤1〜4の性状を第2表に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の油剤は、多環芳香族分が3重量
%未満で、かつ低温での耐結晶析出性、耐侯性、耐熱
性、平滑性に優れた繊維加工用油剤である。また、本発
明の製造方法によれば流動点およびくもり点を効率よく
下げることができ、しかも上記の本発明の油剤を低コス
トで生産性よく製造するための方法を提供することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10G 65/04 C10G 65/04 C10M 101/02 C10M 101/02 // C10N 20:00 20:02 30:00 40:00 70:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点範囲が240〜470℃で、50
    容量%留出温度が310〜350℃の範囲にあり、4
    0℃における動粘度が6〜11mm2 /sの範囲にあ
    り、流動点が−5℃以下であり、硫黄分が0.1重
    量%以下であり、かつ、多環芳香族分が3重量%未満
    であることを特徴とする鉱油系の繊維加工用油剤。
  2. 【請求項2】 更にくもり点が−5℃以下、密度が
    0.840〜0.869g/cm3 、全芳香族分が1
    5重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の繊
    維加工用油剤。
  3. 【請求項3】 多環芳香族分が0.5重量%以下、
    全芳香族分が3重量%以下であることを特徴とする請求
    項1または2記載の繊維加工用油剤。
  4. 【請求項4】 原油を蒸留して得られる沸点範囲が1
    20〜500℃の留分を、水素化精製して硫黄分を
    0.05重量%以下にし、次いで沸点260℃以上の
    留分を蒸留分離し、該留分を水素化脱ろう処理するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の繊維加
    工用油剤の製造方法。
  5. 【請求項5】 水素化脱ろう処理後さらに該留分を水
    素化仕上げ処理することを特徴とする請求項4記載の繊
    維加工用油剤の製造方法。
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