JPH1126977A - 電磁波吸収用シート - Google Patents

電磁波吸収用シート

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JPH1126977A
JPH1126977A JP17734197A JP17734197A JPH1126977A JP H1126977 A JPH1126977 A JP H1126977A JP 17734197 A JP17734197 A JP 17734197A JP 17734197 A JP17734197 A JP 17734197A JP H1126977 A JPH1126977 A JP H1126977A
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JP
Japan
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sheet
soft magnetic
powder
magnetic metal
electromagnetic wave
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JP17734197A
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English (en)
Inventor
Akihiko Saito
章彦 齋藤
Michiharu Ogawa
道治 小川
Nobukazu Hirano
伸和 平野
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い周波数領域においても電磁波の遮蔽およ
び吸収の効果を示すシートであって、任意の形に変形で
き、高い絶縁性をもつものを提供する。 【解決手段】 軟磁性金属のフレーク状粉末であって、
粒径が0.01〜10μm、アスペクト比(長径または
短径/厚さ)が2以上であるものを、ゴムまたは軟質の
合成樹脂からなるマトリクス中に、上記フレーク状粉末
がシートの面方向に平行に配列されるように分散させて
シート状に成形し、軟磁性金属のフレーク状粉末がシー
トの30容積%以上存在し、ただし比抵抗を1011Ω・
cm以上に確保した粉末分散シートと、軟磁性金属の箔と
を積層する。 軟磁性金属は、パーマロイ、センダス
ト、パーメンジュール(Fe−Co系合金)、Fe−Al
−Cr合金および電磁ステンレス鋼からえらんだものが
好適である。 軟磁性金属の箔を中心にして、その両方
の面を粉末分散シートではさんだ構成が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電磁波とくに1G
Hzまたはそれ以上の高い周波数領域までの電磁波を遮
蔽するとともに、吸収するためのフレキシブルなシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器の使用周波数がより高周波
の領域に移る傾向に対処し、かついっそうの小型化の要
請を満たすためには、高周波領域での電磁波シールドを
効果的に行なって、電子機器から余分な電磁波を放出し
ないことと、電子機器が外部からの電磁波を受けつけな
いことが必要である。 またシールドとともに、電子機
器の内部で発生した電磁波を吸収して、内部で電磁波が
散乱することによりひきおこされる干渉を防ぐことも必
要である。
【0003】こうした要求にこたえる電磁波干渉抑制体
として、たとえば金属の網のような導電性支持体の一方
または両方の面に、軟磁性体粉末と有機結合剤とからな
る絶縁性軟磁性体層を設けたものが提案された(特開平
7−212079号公報)。この電磁波干渉抑制体は、
導電性支持体の存在により電磁波の透過に対して導電性
シールド材と同等の遮蔽効果を得、導電性支持体がひき
おこすことのある反射を絶縁性軟磁性体層で抑制すると
いう機構によったものである。 しかし、この種のシー
ルド材は、周波数200MHzまたはそれ以上の領域に
おいて、シールド性能が低下する。
【0004】高周波領域でのシールド性能が高い得られ
る材料として、絶縁性軟磁性体層と銅の箔とを積層した
ものも考えられる。 そのようなシールド材の特性を測
定してみると、シートを通過する電磁波を遮蔽する性能
に関しては良好であるが、電磁波がシートで反射される
率が高く、電子機器の内部で電磁波を散乱させないよう
にしたいという希望を、十分に満たすことはできない。
【0005】発明者らは、高い周波数領域までシールド
性能を維持できる電磁波シールド材の開発に務め、パー
マロイ、センダスト、Fe−Al−Cr合金および電磁
ステンレス鋼からえらんだ軟磁性金属のフレーク状粉末
であって、粒径が0.01〜10μm、アスペクト比
(長径または短径/厚さ)が2以上であるものを、ゴム
または軟質の合成樹脂からなるマトリクスのシート中
に、上記フレーク状粉末がシートの面方向に平行に配列
されるように分散させて成形し、軟磁性金属のフレーク
状粉末がシートの30容積%以上存在し、ただし比抵抗
を1011Ω・cm以上に確保したものが、この目的に沿う
ことを見出して、すでに提案した(特願平9−6135
2号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
周波数領域において電磁波を遮蔽する能力とともに吸収
する能力が高く、しかも任意の形に容易に切断でき、可
撓性であって電子機器や部品の形状に応じて変形可能で
あり、絶縁性が高くIC基板などに貼りつけて使用する
ことのできる電磁波シールド用シートを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁波吸収用シ
ートは、図1に示すように、軟磁性金属のフレーク状粉
末(4)であって、粒径が0.01〜10μm、アスペ
クト比(長径または短径/厚さ)が2以上であるもの
を、ゴムまたは軟質の合成樹脂からなるマトリクス
(3)中に、上記フレーク状粉末がシートの面方向に平
行に配列されるように分散させてシート状に成形し、軟
磁性金属のフレーク状粉末がシートの30容積%以上存
在し、ただし比抵抗を1011Ω・cm以上に確保した粉末
分散シート(1)と、軟磁性金属の箔(2)とを積層して
なる。
【0008】軟磁性金属のフレーク状粉末としては、パ
ーマロイ、センダスト、パーメンジュール(Fe−Co
系合金)、Fe−Al−Cr合金および電磁ステンレス
鋼からえらんだもののフレーク状粉末が好適である。
これらの合金を急冷してアモルファスまたはそれに近い
状態にしたものも有用である。 軟磁性金属の箔として
も、同様に、パーマロイ、センダスト、パーメンジュー
ル(Fe−Co系合金)、Fe−Al−Cr合金および電
磁ステンレス鋼からえらんだものの箔が好適である。
【0009】マトリクスの材料としては、クロロプレン
ゴムのような合成ゴム、塩素化ポリエチレン、軟質ポリ
塩化ビニルなど、さまざまなゴムおよび軟質合成樹脂が
使用できる。 塩素化ポリエチレンが最適である。
【0010】マトリクス中に軟磁性金属のフレーク状の
粉末をシートの面に平行に配置した形で分散させるに
は、マトリクス材料に粉末を混合したものをTダイから
押し出してシートを形成するか、またはカレンダリング
操作により次第にシートを薄くする方法をとるとよい。
【0011】このようにしてアスペクト比の高い金属粉
末が分散されると、個々の粉末どうしはほとんど接触す
ることなくマトリクス中に存在し、一方、シートを横切
る方向に対しては多数の粉末が存在することになるか
ら、全体として電気伝導性を低く保ったままシールド性
能を発揮することができる。
【0012】シート中に軟磁性金属の粉末の粒径を0.
1〜10μmの範囲にしたのは、1GHzまたはそれを
超える高い周波数領域においても高いシールド性能を確
保するための条件である。 30容積%以上存在するこ
とは、シールド性能を通常の用途において所望されるレ
ベルに得る上で必要である。 比抵抗を1011Ω・cm以
上に確保することは、このシートを直接IC基板裏面に
貼りつけて、シートが回路に接触しても支障の生じない
絶縁性能を得る上で必要である。 同じ金属粉末を使用
した場合、シート中での含有量が多くなればシールド性
能は確実になるが、比抵抗は低下することが避けられな
い。 上記の限界を超えないためには、金属粉末の混合
を通常70容積%以内に止めるべきであろう。 比抵抗
は、1012Ω・cmのレベルであることが好ましい。
【0013】シートの厚さは、加工可能な範囲で任意に
えらぶことができる。 厚いほどシールド効果が高いこ
とはもちろんであるが、ふつうの用途には、1mm以下の
厚さでも使用に耐えるであろう。 実用上、0.3〜
2.0mm、代表的には0.5mmが厚さの適当な範囲であ
る。
【0014】本発明の電磁波吸収用シートは、材料とく
にマトリクス材料の選択により、用途に応じた特性のも
のとすることができる。 たとえば、適用部分のスペー
スの都合でシートが屈曲を余儀なくされるときは、薄く
可撓性の高いものとなるようマトリクス材料で選択す
る。 逆に、シートが自立性をもつことが望ましいとき
は、剛性のある材料を使用する。 温度が比較的高くな
るところでは、軟化温度の高いエンジニアリングプラス
チックスを使用するとよい。 多量の金属粉末の混入に
より、このシートの熱伝導率は比較的高いから、CPU
等のIC回路に接して使用するような場合でも、あまり
放熱の妨げにならない。
【0015】上記のシートと積層する軟磁性金属の箔
は、厚さが少なくとも1μmあれば通常は電磁波吸収の
目的に十分である。 一般に軟磁性金属は加工性が低い
から、薄い箔をつくることには困難があり、むしろ厚い
箔を使用する方が、本発明のシートの構成にとっては容
易である。 しかし、最近は加工技術が進み、たとえば
PCパーマロイで厚さ数μmのものが得られるようにな
ったから、この問題はほぼ解消したといえる。
【0016】本発明の電磁波吸収用シートは、上記した
粉末分散シート(1)と箔(2)とを、図1に示すように1
枚ずつ積層したものを基本的な構成とする。 粉末分散
シートの側、図で上方からの電磁波に対しては、シート
内に分散配置された軟磁性金属の粉末がこれを吸収す
る。 箔まで到達した電磁波はそこで反射されるが、シ
ート内を戻る間に吸収されるから、実質上シートから反
射されて出る電磁波は弱いものとなる。 ここで、シー
トのもつ電気抵抗値が重要であって、在来のものはたと
えば 108Ω・cm程度の比抵抗しかないから、そこで渦
電流が発生して新しく電磁波を誘起する結果、見掛け上
の反射が多くなる。 本発明に従って粉末分散シートが
1011Ω・cm以上、好ましくは1012Ω・cmのレベルの
比抵抗をもてば、シートで発生する渦電流は著しく微弱
であり、そこで誘起される電磁波は問題にならないか
ら、電磁波吸収シートで見掛け上反射される電磁波もま
た、とるに足らないものとなる。
【0017】上記の機構から明らかなように、図1の基
本的な構成では、箔の側からの電磁波の吸収が行なわれ
ず、吸収シートの性能は方向性をもつものである。 こ
の方向性をなくし、どちら側からの電磁波も吸収し反射
しないためには、本発明の好ましい態様に従って、図2
に示すようなサンドイッチ構造とすればよい。 すなわ
ち、2枚の粉末分散シートで箔をはさんだ層構成であ
る。 容易に理解されるように、さらに層を重ねて、粉
末分散シートが3枚、箔が2枚の積層材とすれば、いっ
そう電磁波吸収性能は高くなる。
【0018】
【実施例】
〔実施例および比較例〕電磁波金属の粉末としてFe−
13Cr−3Al合金またはFe−9Al−7Cr合金
の粉末を使用し、素材となる粉末をアトライターにより
粉砕してフレーク状にした。 粉末の粒度は、どちらも
最小0.01μm〜最大10μm、平均1μmであっ
て、アスペクト比は約10である。 一方、マトリクス
材料としては塩素化ポリエチレンゴムを使用し、上記金
属粉末のいずれか95重量部とゴム5重量部とを混練し
て押し出し、さらにカレンダリングによって厚さ0.5
mmのシートに成形した。 どちらのシートも、金属粉末
がシート中に占める容積は60%に達するが、シートの
表面の比抵抗は1012Ω・cmであった。
【0019】別に、PCパーマロイの圧延により、厚さ
5μmの箔を用意した。
【0020】上記の粉末分散シートおよび箔を、それぞ
れ単独でシールド材として使用し、30MHz〜1GH
zの周波数領域で、電界および磁界の遮蔽性能をしらべ
た。信号減衰率として測定された遮蔽性能を、電界波に
ついては図3および図4に示し、磁界波については図6
および図7に示す。 次に、粉末分散シートおよび箔を
重ねたものをシールド材とし、同様の測定を行なった。
電界波についての遮蔽性能を図5に、磁界波について
それを図8に、それぞれ示す。
【0021】図3および図4と図5との対比、また図6
および図7と図8との対比から、本発明に従って粉末分
散シートと箔とを積層したとき、単独の使用より高い遮
蔽性能が得られること、しかもそれが500MHz〜1
GHzという高い周波数の領域で顕著であることがわか
る。 これらのデータはまた、本発明の好ましい態様に
従って2枚の粉末分散シートで軟磁性金属の箔をはさん
だ層構成をとれば、電磁波の遮蔽および吸収が高度に行
なわれることを示している。
【0022】上記の試験は、縦横150mmの正方形板状
の被験体シートを間にはさんで送信アンテナと受信アン
テナとを置き、送信アンテナからの信号がどの程度受信
アンテナに届くかを各周波数にわたって記録し、シート
を通過する電磁波の減衰を測定するものである。 一
方、反射時の吸収を測定するため、被験体シートに対し
て45°の傾きで送信アンテナを向け、電磁波が反射さ
れて進む経路に受信アンテナを置き、同様の測定を行な
った。 本発明の電磁波吸収用シートであって、1GH
zにおいて通過に関して−28dBの減衰を与えたもの
は、反射に関して−5dBの吸収を示した。
【0023】
【発明の効果】本発明の電磁波吸収用シートは、電磁波
の遮蔽とともに吸収をする性能が高く、電子機器の任意
の部分に使用して、外部からの電磁波の影響を遮断する
ことができ、外部へ電磁波を出さず、かつ内部での電磁
波の散乱を防ぐことができる。
【0024】とくに、好ましい態様の3層構成のものは
この性能に方向性がないから、シートのどの方向からの
電磁波も遮蔽し、かつ吸収する。 このシートは任意の
厚さにすることができ、可撓性のものからある程度の剛
性をもったものまで、用途に応じて提供できる。 切断
や屈曲など、さまざまな加工が可能なことはいうまでも
ない。 比抵抗が高い絶縁物であるから、IC回路基板
などに直接貼りつけるといった使用法が可能である。
遮蔽および吸収の性能は1GHzを超える高い周波数領
域に至るまで低下しないから、電子機器の使用周波数の
増大や小型化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電磁波吸収用シートの基本的な構成
を示すシートの断面図。
【図2】 本発明の電磁波吸収用シートの好ましい態様
の構成を示すシートの断面図。
【図3】 本発明の実施例の電磁波吸収用シートを構成
する粉末分散シートの性能を示すデータであって、電界
波減衰率と周波数との関係を示すグラフ。
【図4】 本発明の実施例の電磁波吸収用シートを構成
する箔の性能を示すデータであって、電界波減衰率と周
波数との関係を示すグラフ。
【図5】 図3の粉末分散シートと図4の箔とを積層し
て構成した、本発明の電磁波吸収用シートの性能を示す
データであって、電界波減衰率と周波数との関係を示す
グラフ。
【図6】 図3の粉末分散シートの性能を示すデータで
あって、磁界波減衰率と周波数との関係を示す、図3に
対応するグラフ。
【図7】 図4の箔の性能を示すデータであって、磁界
波減衰率と周波数との関係を示す、図4に対応するグラ
フ。
【図8】 図5の本発明の電磁波吸収用シートの性能を
示すデータであって、磁界波減衰率と周波数との関係を
示す、図5に対応するグラフ。
【符号の説明】
1 粉末分散シート 2 軟磁性金属の箔 3 ゴムまたは合成樹脂のマトリクス 4 ゴムまたは合成樹脂のマトリクスの粉末

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟磁性金属のフレーク状粉末であって、
    粒径が0.01〜10μm、アスペクト比(長径または
    短径/厚さ)が2以上であるものを、ゴムまたは軟質の
    合成樹脂からなるマトリクス中に、上記フレーク状粉末
    がシートの面方向に平行に配列されるように分散させて
    シート状に成形し、軟磁性金属のフレーク状粉末がシー
    トの30容積%以上存在し、ただし比抵抗を1011Ω・
    cm以上に確保した粉末分散シートと、軟磁性金属の箔と
    を積層してなる電磁波吸収用シート。
  2. 【請求項2】 軟磁性金属のフレーク状粉末が、パーマ
    ロイ、センダスト、パーメンジュール(Fe−Co系合
    金)、Fe−Al−Cr合金および電磁ステンレス鋼か
    らえらんだもののフレーク状粉末である請求項1の電磁
    波吸収用シート。
  3. 【請求項3】 軟磁性金属の箔が、パーマロイ、センダ
    スト、パーメンジュール(Fe−Co系合金)、Fe−
    Al−Cr合金および電磁ステンレス鋼からえらんだも
    のの箔である請求項1の電磁波吸収用シート。
  4. 【請求項4】 マトリクスとして塩素化ポリエチレンゴ
    ムを使用した請求項1ないし3のいずれかの電磁波吸収
    用シート。
  5. 【請求項5】 軟磁性金属のフレーク状粉末をゴムまた
    は軟質合成樹脂のマトリクスに分散させた粉末分散シー
    ト2枚の間に、軟磁性金属の箔をはさんだ積層体である
    請求項1ないし4のいずれかの電磁波吸収用シート。
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