JPH11270187A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH11270187A
JPH11270187A JP10070884A JP7088498A JPH11270187A JP H11270187 A JPH11270187 A JP H11270187A JP 10070884 A JP10070884 A JP 10070884A JP 7088498 A JP7088498 A JP 7088498A JP H11270187 A JPH11270187 A JP H11270187A
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JP
Japan
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bearing
isolation device
seismic isolation
sliding
journal
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Pending
Application number
JP10070884A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Hosokawa
洋治 細川
Ikuo Tatemichi
郁生 立道
Toshio Fujioka
敏雄 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間に亘って免震機能を保持できると共に、
小型化が可能であり、更に、居住性を良好にすることが
可能な免震装置を提供する。 【解決手段】上部構造体2と下部構造体3との間に介装
する免震装置1において、少なくとも2種類の支承体1
1a、11b、11c、12を並列に組み合わせて配置
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部構造体と下部
構造体との間に介装する免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の上部構造体と下部構造体との間に
介装して地震力を緩和する免震構造として、例えば、下
部構造体に対して可動な状態で上部構造体を支持する支
承体と、何らかの減衰装置を併用して応答変位を抑制す
る手段が知られている。
【0003】上述の支承体としては、複数のゴム弾性体
と複数の金属板とを交互に積層して形成された積層ゴム
支承や、テフロンなど摩擦係数の小さな部材を介してこ
の部材の滑りにより比較的小さな力で上部構造体を水平
方向に移動可能とする滑り支承、並びに、ベアリングな
どの回転体を介して上部構造体を可動的に支持する転が
り支承などが一般に知られている。上述の積層ゴム支承
は、建物の周期を伸長して応答加速度を低減する免震機
能を備えており、上述の免震手段を兼ねたものというこ
とができる。
【0004】また、滑り支承や転がり支承は、比較的小
さな力で支持物体を水平方向に移動させることが可能で
あり、その他の免震手段として、バネなどの弾性部材を
介することで、上部構造体の固有振動数を小さくして地
震入力を低減したり、地震による上部構造体と下部構造
体との相対変位を例えば粘性体に作用させて熱エネルギ
ーに変換したり、鉛プラグの塑性変形により地震エネル
ギを吸収し変位を抑制させたりするのが一般的である。
【0005】そして、従来の免震装置においては、支承
体が一段又は複数段になっており、各段にはそれぞれ一
種類の支承体が使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の免震装置においては、各段につき一種類の支承体を使
用していたので、次のような問題があった。すなわち、
支承体として転がり支承を使用した場合には、ボールの
損傷や摩耗が激しく、比較的短期間で免震機能を十分に
発揮できなくなるという問題があった。更に、この場合
は地震力を吸収するダンパや、上下部構造体の初期相対
位置を保持すると共に、地震力が所定の値を超えたとき
にはこの保持を解除するトリガが外付けとなるので、免
震装置が大型になるという問題があった。
【0007】また、支承体として滑り支承や積層ゴム支
承を使用した場合には、摩擦係数が0.1程度と比較的
大きくなるので、地震時に上部構造体の応答加速度が大
きくなり、居住性が悪くなるという問題があった。
【0008】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、長期間に亘って免震機能を保持できる
と共に、小型化が可能であり、更に、居住性を良好にす
ることが可能な免震装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、免震装置であ
り、前述の技術的課題を解決するために以下のように構
成されている。すなわち、本発明は上部構造体と下部構
造体との間に介装する免震装置において、少なくとも2
種類の支承体を並列に組み合わせて配置したことを特徴
とする。
【0010】この免震装置は、各支承体の特性を合わせ
て発揮することができる。前記支承体の組合せを複数段
にすることができる。この場合は、各段の支承体の変位
量を合わせて利用することができる。
【0011】前記支承体は、積層ゴム支承、滑り支承、
転がり支承、又はバネのいずれかとすることができる。
この場合は、支承体の特性を利用して好適な制御をする
ことができる。
【0012】前記少なくとも2種類の支承体は、前記転
がり支承と前記積層ゴム支承との組合せ、前記転がり支
承と前記滑り支承との組合せ、前記転がり支承と前記滑
り支承と前記バネとの組合せ、又は前記転がり支承と前
記積層ゴムと前記滑り支承との組合せとすることができ
る。この場合は、転がり支承によって摩擦係数を小さく
できると共に、積層ゴム支承、滑り支承又はバネによっ
て支持荷重を大きくできる。
【0013】前記上部構造体と下部構造体との相対変位
量を制限するストッパを一体に組み込むことができる。
この場合は、上部構造体の脱落を防止することができ
る。地震力を吸収するダンパと、前記上部構造体と下部
構造体との初期相対位置を保持すると共に前記地震力が
所定の値を超えた場合に上記保持を解除するトリガ機構
とを一体に組み込むことができる。この場合は、装置を
小型化することができる。
【0014】前記滑り支承を擂り鉢状又は中心に向かっ
て下り傾斜となる円錐状にすることができる。この場合
は、上部構造体が水平移動したときに復元力が作用す
る。前記転がり支承を前記上部構造体の内側に向けて下
り傾斜となるように取り付けることができる。この場合
も、上部構造体が水平移動したときに復元力が作用す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る免震装置の実
施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る第1の実施の形態の
免震装置1を取り付けた構造体を示す。この免震装置1
は、例えば、建物の柱を構成している上部構造体2と、
建物の基礎に設けられた柱の下部を構成している下部構
造体3との間に介装され、基礎から柱を介して建物に伝
わる地震力をアイソレートすべく設けられている。
【0017】この免震装置1は、例えば金属板や樹脂板
など剛性を有する滑り支承体11a、11b、11cが
例えば5段に積み重ねられ、各滑り支承体11a、11
b、11cの間に転がり支承12と、トリガ13が配置
されている。つまり、滑り支承11a、11b、11c
による滑り支承と、転がり支承12と、トリガ13とが
並列的に組み立てられている。転がり支承12として、
例えばベアリングを使用することができる。なお、図中
の符号12aは、保持器である。
【0018】滑り支承体11a、11b、11cによる
滑り支承は、摩擦係数は大きくなるが大きな荷重を支持
することができ、また転がり支承12は摩擦係数を小さ
くすることができるので、これらの滑り支承体11a、
11b、11cによる滑り支承と転がり支承12を並列
的に組み合わせることにより、上部構造体2の重量が大
きい場合でも、上部構造体2を比較的小さな力で水平方
向に移動可能に支持することが可能になる。
【0019】トリガ13は、地震のない時には上部構造
体2と下部構造体3との初期相対位置を保持すると共
に、地震力が所定の値を超えた場合に上部構造体2と下
部構造体3との保持を解除するものである。このトリガ
13は、下側の滑り支承体11b、11cにバネ14を
介して突出した状態に取り付けられた係止部15と、上
側の滑り支承体11a、11bに設けられた係止溝16
とで構成されている。また、トリガ13内には高粘度の
粘性体が封入されている。
【0020】滑り支承体11a、11b、11cは、図
2に示すように4角形であり、転がり支承12は滑り支
承11a、11b、11cの4隅に配置され、トリガ1
3は中央に配置されている。また、全段の転がり支承1
2の中央には、図1に示すように弾性緊張材17が貫通
配置されている。この弾性緊張材17の下部側は、下部
構造体3の粘性体の入った縦穴18内に挿入され、この
挿入された部分に圧縮バネ19、止め輪20、ストッパ
17a及びダンパ21が上から順に取り付けられてい
る。
【0021】また、転がり支承12の外周側には水平緩
衝材22が設けられ、転がり支承12の上側には上下緩
衝材23が設けられている。滑り支承体11a、11
b、11cの外周側には、隙間を密封するシール部材2
4が設けられている。各転がり支承12の外周側には、
図3に示すようにパッキン25が設けられている。更
に、好適な復元力を付与する一手段として、滑り支承体
11a、11b、11cは、上面が傾斜角度の小さい擂
り鉢状又は中心に向かって下り傾斜となる円錐状に形成
され、転がり支承12はその傾斜面に取り付けられてい
る。
【0022】次に、この免震装置1の作用について説明
する。図4に示すように、免震装置1に所定値以上の地
震力Fが作用すると、トリガ13のロックが解除され、
滑り支承体11a、11b、11c及び転がり支承12
が水平方向に相対移動する。これにより、地震力Fによ
り下部構造体3から上部構造体2に伝わる振動が緩和さ
れる。
【0023】また、滑り支承体11a、11b、11c
による滑り支承と転がり支承12とが並列的に組み合わ
せられているので、滑り支承体11a、11b、11c
により支持力を大きくすることができると共に、転がり
支承12により摩擦係数を小さくすることができる。こ
れにより、上部構造体2の揺れを小さくすることができ
るので、大規模建屋のみならず戸建住宅の免震を好適に
行うことができ、戸建住宅の居住性を向上させることが
できる。
【0024】また、従来のように転がり支承だけを使用
した場合に比べて、この免震装置1は転がり支承12に
かかる荷重が小さくなるので、長期間に亘って免震機能
を保持することができる。更に、滑り支承体11a、1
1b、11cと転がり支承12との組合せが複数段、こ
こでは4段になっているので、各段の振幅を合わせて利
用することができるため、全体として上部構造体2のス
トロークを大きくすることができる。
【0025】また、下部構造体3と上部構造体2との水
平方向の相対変位が所定値に達すると、ストッパ17a
が作用してそれ以上変位が増加しないようになってい
る。これにより、建物の振幅が(上部構造体2の下部構
造体3に対する相対変位)限界点を越えて上部構造体2
が下部構造体3から脱落するのを防止することができ
る。
【0026】転がり支承2の外周側及び上側には、水平
緩衝材22及び上下緩衝材23が配置されているので、
地震時の衝撃荷重を低減することができる。また、スト
ッパ17aの下部側に設けられているダンパ21によっ
て、水平方向の抵抗が発生し、圧縮バネ19によって引
き抜き抵抗が発生するので、水平方向及び上下方向の振
動を緩和することができる。弾性緊張材17は、図示の
方法に限らず上側などからの取付もできる。また、弾性
緊張材17を用いずに、転がり支承だけでも良い。
【0027】滑り支承体11a、11b、11cは、擂
り鉢状又は中心に向かって下り傾斜となる円錐状に形成
されているので初期位置への復元力があり、上部構造体
2に相対変位が発生しても元に戻るようになる。更に、
トリガ13には、高粘度の粘性体が封入されているの
で、地震作用中には復元しないが、地震終了後に上部構
造体2に僅かな相対変位が残ったとしても、トリガ13
内のバネの復元力により、ゆるやかに初期位置に復元す
ることができる。他のトリガ機構や変位の復元機構を用
いても良く、また、任意の位置に取り付けることができ
る。滑り支承体11a、11b、11cの外周側には、
滑り支承体11a、11b、11c間の隙間を密封する
シール部材24やパッキン25が設けられているので、
この隙間から塵埃や水分が侵入するのを防止することが
できる。
【0028】この免震装置1は、転がり支承体11a、
11b、11c、転がり支承12、トリガ13及びダン
パ21を一体的に組み合わせたので、装置を小型化する
ことができる。
【0029】なお、転がり支承12の保持器12aを上
側の滑り支承体11a、11b又は下側の支承体11
b、11cのどちらかに固定することにより、反対側の
滑り支承体11b、11c又は11a、11bの水平方
向のストッパとして使用することができる。また、転が
り支承12、トリガ13及びダンパ21は、任意の位置
に配置することができる。
【0030】更に、転がり支承12を滑り支承体11
a、11b、11cの中心側に向けて下り傾斜となるよ
うに取り付けることにより、初期位置への復元力を与え
ることができる。滑り支承体、転がり支承、積層ゴムな
どの支承体の平面形状は4角形や、円形その他任意の形
状とすることができる。また、各バネを初期状態では張
力が作用せず、変形したときに張力が作用する形態とす
ることもでき、この場合にはより大きな変形に追従でき
て形状保持の機能も期待できる。これは、以下のバネに
おいても同様とする。図5は、本発明に係る第2の実施
の形態の免震装置4を取り付けた構造体を示す。この免
震装置4は、例えば金属板や樹脂板など剛性を有する滑
り支承体41a、41b、41cが7段に積み重ねられ
ている。2段目〜6断面の滑り支承体41bの中心部に
は適宜な大きさの丸孔42が設けられ、この丸孔42に
円筒状で弾性を有する保護筒43が挿入されている。保
護筒43内には、粘性体が充填されている。この粘性体
は、電気粘性流体ほか各種のものを使用できる。
【0031】また、保護筒43内には、弦巻バネ44が
挿入されている。更に、この弦巻バネ44の内側には、
転がり支承45が4段に重ねて配置されている。これら
の転がり支承45は、それぞれ2段目〜6段目の滑り支
承体41bで構成される滑り支承と並列的になってい
る。転がり支承45の中心には弾性を有する上下連結部
材53が貫通配置され、各転がり支承45が弾性を有す
る連結部材54で弦巻バネ44に連結されている。
【0032】また、各転がり支承45の上側には、上下
緩衝材46を介して水平粘性ダンパ47が配置されてい
る。この水平粘性ダンパ47は、連結棒48によって弦
巻バネ44に連結されており、水平変形に伴う粘性抵抗
により減衰力を発生させる。なお、最下段の水平粘性ダ
ンパ47を皿バネ47a(又は板バネ)によって支持し
ても良い。
【0033】最下段の滑り支承体41cを除いた全ての
滑り支承体41a、41bの端部には、下向きの突起4
9がストッパとして形成されている。また、最上段の滑
り支承体41aを除いた全ての滑り支承体41b、41
cの上面側には、突起49と係止する段部50が設けら
れている。この段部50には、緩衝材51が設けられて
いる。
【0034】滑り支承体41a、41b、41cは、図
6に示すように4角形であり、これらの滑り支承体41
a、41b、41cの間の4隅にトリガ55が配置され
ている。これらのトリガ55は、それぞれ各段の滑り支
承及び転がり支承45と並列的に配置されている。トリ
ガ55は、上述の第1実施形態の免震装置1のトリガ1
3と同様であり、詳細な説明は省略する。
【0035】このように、第2実施形態の免震装置4
も、第1実施形態の免震装置1と同様に滑り支承体41
a、41b、41cによる滑り支承と、転がり支承45
とが並列的に配置されているので、支持力が大きくなる
と共に摩擦係数が小さくなるので、大規模建物だけでな
く戸建住宅の免震を好適に行うことができる。
【0036】また、滑り支承と転がり支承45との組合
せが複数段、ここでは4段になっているので、各段の振
幅を合わせて利用することができるため、全体として上
部構造体2のストロークを大きくすることができる。
【0037】更に、下部構造体3と上部構造体2との水
平方向の相対変位が所定値に達すると、ストッパとして
の突起49が段部50に係止してそれ以上変位が増加し
ないようになっているので、建物の振幅が限界点を越え
て上部構造体2が下部構造体3から脱落するのを防止す
ることができる。
【0038】また、水平粘性ダンパ47により振動を減
衰することができ、更にトリガ55により風などの小さ
な力で上部構造体2が揺れるのを防止できると共に、地
震が終了したときに上部構造体2に小さな相対変位が残
った場合でもゆるやかに初期位置に戻すことができる。
【0039】軸力の分担は滑り支承体41a、41b、
41cと転がり支承45とに適宜な割合で負担させるこ
とができ、どちらか一方に100%負担させることもで
きる。また、最下段の水平粘性ダンパ47を皿バネ47
aで支持した場合は、皿バネ47aの持つ反力が一定の
変形範囲を利用して上部支承の分担軸力を一定に制御す
ることができる。更に、保護材43は変形追従性の大き
い弾性保護材と形状保護材との組合せとすることがで
き、積層ゴムを用いることもできる。更に、上下連結部
材53の周囲には、積層ゴムなどの支承体(図示せず)
を配置することもできる。
【0040】上下連結部材53は、弾性体又は粘弾性体
とすることにより、復元力、減衰力、引き抜き抵抗を得
ることができる。この上下連結部材53は連結部材(図
示せず)で転がり支承45に連結させることもでき、相
対変位が発生したときに初期位置に復元されるという位
置の保持機能がある。上下連結部材53の一端を、免震
装置1の弾性緊張材17のように、バネ、ダンパ、スト
ッパに定着することもできる。
【0041】なお、上述の実施の形態では上側の滑り支
承体41a、41bの端部にストッパ用の突起49を設
けると共に、下側の支承体41b、41cに段部50を
設け、突起49を段部50に係止させることにより上部
構造体2の脱落を防止するようにしたが、これに代え
て、図7に示すように全ての滑り支承体41a、41
b、41cの端面に溝56を設け、上下に隣接する滑り
支承体41a、41b、41cの両方の溝56、56
に、断面がコの字状の環状ストッパ57を嵌め込むこと
もできる。この環状ストッパ57は、形状保持のためバ
ネ(図示せず)で滑り支承体41a、41b、41cに
連結されている。この場合、溝56の底面及び環状スト
ッパ57の底面に緩衝材58、59を設けることによ
り、衝撃を低減することができる。
【0042】また、図8に示すように、中央部の転がり
支承60を保持部材61で保持し、この保持部材61に
転がり支承60に係止するストッパ62を設けても良
い。なお、図中の符号63は緩衝材、64は弾性保護
材、65は形状保持材、66は連結部材である。また、
弾性保護材64、形状保持材65等は適宜その位置を入
れ換えることができる。
【0043】図9は、本発明に係る第3の実施の形態の
免震装置7を取り付けた構造体を示す。この免震装置7
は、滑り支承体71a、71b、71cが5段に積み重
ねられている。滑り支承体71a、71b、71cの間
には、図10に示すように例えばベアリングなどの転が
り支承72が配置されている。そして、滑り支承体71
a、71b、71cにより形成される滑り支承と転がり
支承72とが並列的になっている。
【0044】図9に示すように、各滑り支承体71a〜
71eのうち、一段目と二段目の滑り支承体71a、7
1b、及び三段目と四段目の滑り支承体71c、71d
が板バネ73及び弾性緊張材74a、74cによって連
結されている。また、二段目と三段目の滑り支承体71
b、71c、及び四段目と五段目の滑り支承体71d、
71eが板バネ73及び弾性緊張材74b、74dによ
って連結されている。
【0045】図10において、弾性緊張材74aは滑り
支承71aと71bを連結し、弾性緊張材74bは滑り
支承71bと71cを連結している。弾性緊張材74a
と74cは、弾性材(図示せず)により連結することが
できる。
【0046】板バネ73と滑り支承体71a〜71eと
の間には、弾性支圧体75が配置されている。この弾性
支圧体75は、例えばゴム、積層ゴム、滑り材、ベアリ
ングなどから任意に選択することができ、また、これら
を組み合わせることもでき、弾性支圧体75を用いなく
ても良い。以下の実施形態においても同様である。
【0047】浮き上がりを防止すると共に形状を保持す
る一手段として、各滑り支承体71a〜71eの4隅の
上面には、図10に示すように皿バネ77が配置され、
図11に示すようにこれらの皿バネ77が弾性緊張材7
8によって下部構造体3側に付勢されている。皿バネ7
7の下側には、弾性支圧体83が敷かれている。
【0048】この免震装置7は、全ての滑り支承体71
a〜71eの中央部が板バネ73及び弾性緊張材74で
連結されている。また、全ての滑り支承体71a〜71
eの4隅を皿バネ77及び弾性緊張材78で下部構造体
3側に付勢させる手段も用いることができるため、地震
力が加わったときに各滑り支承体71a〜71eが浮き
上がるのを防止できる。板バネ73と皿バネ77は、い
ずれか片方だけ使用することもできる。また、弾性緊張
材78は、中間の皿バネ77を貫通して上部に付けても
良く、補助用の緊張材78bにより中間の皿バネを貫通
して任意の部分との直接的な取付が可能である。これに
より、各段の支承のバネを好適に制御することができ
る。滑り支承体71a〜71e、板バネ73及び皿バネ
77は、相互に連結材(図示せず)により結ばれてお
り、地震の作用後においても形状を保持でき、復元力を
有する。
【0049】なお、滑り支承体71a〜71eの4隅
は、図12に示すように皿バネ77及び弾性緊張材79
a、79bで連結することができる。一方の弾性緊張材
79aは複数段を貫通して取り付けでき、また、他方の
弾性緊張材79bは隣接する支承に取り付けることがで
きる。皿バネ77は、断面上の任意の位置と段位置に取
り付けられる。弾性緊張材79a又は79bは、弾性材
(図示せず)により連結されている。また、皿バネ77
に代えて板バネ(図示せず)などを用いても良い。更
に、図13に示すように隣り合う滑り支承体71g、7
1hを皿バネ77b、77c及び補助用の緊張材78c
により連結しても良い。補助用の緊張材78cは、中間
の皿バネ77dを貫通して取り付けることもできる。
【0050】皿バネ77に代えて、滑り支承体71a〜
71eを相互に連結する手段として、図14〜図16に
板バネを十字型に段重ねする手段を示す。板バネ80a
は、図14に示すように滑り支承体71aの上面に横方
向に設置され、図16に示すようにこの板バネ80aに
十字型に固定された板バネ80bは、その下の支承体7
1bの下面に縦方向に取り付けられている。
【0051】また、図15に示すように板バネ80c
は、滑り支承体71bの上面に横方向に設置され、この
板バネ80cに十字型に取り付けられた板バネ80d
は、図16に示すようにその下の滑り支承体71cの下
面に縦方向に取り付けられている。
【0052】すなわち、十字型の板バネ80a、80b
によって上下の滑り支承体71a、71bが連結され、
十字型の板バネ80c、80dによって上下の滑り支承
体71b、71cが連結されている。以下同様に取り付
けられて滑り支承体71a〜71eが連結されている。
弾性緊張材81aは、板バネ80a、80bを連結して
いるが、他の弾性緊張材81b、81c、81dなどと
も連結できるものとする(図示せず)。
【0053】このように、滑り支承体71a、71b、
71cの4隅を各種の板バネ、皿バネ、弾性支圧体及び
弾性緊張材で構成される浮き上がり防止機構で結合する
ことにより、滑り支承体71a、71b、71cの浮き
上がりを防止することができる。また、これらの板バネ
及び皿バネは適宜組み合わせて使用することができ、好
適な制御と形状保持を有効にする。これらの浮き上がり
防止機構は、ベアリング及び積層ゴムその他の支承と組
み合わせることができる。なお、本支承の組立について
も任意の位置で連結できるものとする。
【0054】図17は、本発明に係る前述の免震装置
1、4又は7を免震装置9として取り付けた構造体を示
す。免震装置9は、梁90と下部構造体である基礎91
との間に介装されている。梁90は、図16に示すよう
に直角に配置され、その隅に免震装置9が配置されてい
る。両方の梁90の間には、補強材97が設けられてい
る。
【0055】この免震装置9は、図18に示すように複
数段の滑り支承体92を有し、これらの滑り支承体92
によって形成される滑り支承に、例えば転がり支承体
(図示せず)が並列に配置されている。最下段の滑り支
承体92の内端には、L字状のストッパ93が突出形成
されている。
【0056】また、滑り支承体92の外面には、隣接す
る滑り支承体92との隙間から塵埃などが侵入するのを
防止するため、耐火及び防塵部材94が取り付けられて
いる。梁90の端部には、柱95が立設されている。梁
90の両側面には、梁補強板96が接合ボルト98で取
り付けられている。梁補強板96には、下側に突出する
突出部104が一体として設けられている。この突出部
104の端部には、ストッパ93に対応する位置に緩衝
部材101が設けられている。
【0057】梁90の下側には接着剤で補強梁99が固
定され、この補強梁99が接合ボルト100で梁補強板
96の突出部104に固定されている。更に、基礎91
には、補強梁99の下側に位置する基礎梁102が取り
付けられている。この基礎梁102の上面にはトリガ1
03が設けられており、このトリガ103が補強梁99
に係止されている。
【0058】この免震装置9は、地震力によって梁90
が相対変位したときに梁補強板96が滑り支承体92の
ストッパ93に当接することにより、梁90が脱落する
のを防止できる。また、梁補強板96によって梁90が
補強されるので、補強梁99を小さくでき、これによ
り、建造物の高さの増加を抑制することができる。
【0059】なお、基礎梁102がT字形、又は十字型
の場合でも同様に、補強材97などを用いた形態とする
ことができる。また、上述の実施の形態では、転がり支
承と滑り支承を組み合わせた場合について説明したが、
本発明は、これ以外にも積層ゴムなど種類の異なる少な
くとも2種類の支承体を組み合わせて使用することがで
きる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る免震
装置によれば、少なくとも2種類の支承体を並列に組み
合わせて配置することにより、各支承体の特性を合わせ
て発揮することができるので、建造物に最適な免震制御
を行うことができる。
【0061】支承体の組合せを複数段にした場合は、各
段の支承体の変位量を合わせて利用することができるの
で、構造体のストロークを大きくすることができる。支
承体を、積層ゴム支承、滑り支承、転がり支承、又はバ
ネのいずれかとした場合は、支承体の特性を利用して好
適な制御ができる。
【0062】少なくとも2種類の支承体を、転がり支承
と積層ゴム支承との組合せ、若しくは転がり支承と滑り
支承との組合せ、転がり支承と滑り支承とゴムとの組合
せ、又は転がり支承と積層ゴムと滑り支承との組合せと
した場合は、転がり支承によって摩擦係数を小さくでき
ると共に、積層ゴム支承、滑り支承又はバネによって負
担荷重を大きくできるので、大規模建造物だけでなく戸
建て住宅にも適用することができる。
【0063】上部構造体と下部構造体との相対変位量を
制限するストッパを一体に組み込んだ場合は、上部構造
体の脱落を容易に防止することができる。地震力を吸収
するダンパと、上部構造体と下部構造体との初期相対位
置を保持すると共に地震力が所定の値を超えた場合に保
持を解除するトリガ機構とを一体に組み込んだ場合は、
装置を小型化することができる。
【0064】滑り支承を擂り鉢状又は中心に向かって下
り傾斜の円錐状にした場合は、上部構造体が水平移動し
たときに復元力が作用して元の位置に復帰するようにな
る。転がり支承を上部構造体の内側に向けて下り傾斜と
なるように取り付けた場合も、上部構造体が水平移動し
たときに復元力が作用して元の位置に復帰する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の免震装置を示す図
である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態の免震装置の転がり
支承の別の例を示す断面図である。
【図4】本発明に係る第1実施形態の免震装置の作用を
説明する図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態の免震装置を示す図
である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態の免震装置のストッ
パの別の例を示す断面図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態の免震装置の転がり
支承の別の例を示す断面図である。
【図9】本発明に係る第3実施形態の免震装置を示す図
である。
【図10】図9のC−C断面図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】本発明に係る第3実施形態の免震装置の浮き
上がり防止機構の別の例を示す断面図である。
【図13】本発明に係る第3実施形態の免震装置の浮き
上がり防止機構の別の例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る第3実施形態の免震装置の浮き
上がり防止機構の別の例を示す断面図である。
【図15】図14のE−E断面図である。
【図16】図14のF−F断面図である。
【図17】本発明に係る第4実施形態の免震装置を示す
図である。
【図18】図17のG矢視図である。
【符号の説明】
1、4、7、9 免震装置 2 上部構造体 3、91 下部構造体 11a〜11c、41a〜41c、71a〜71e、9
2 滑り支承体 12 転がり支承 13、52、55、103 トリガ 17a、49、57、62、93 ストッパ 21、47 ダンパ 73 板バネ 77 皿バネ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部構造体と下部構造体との間に介装す
    る免震装置において、 少なくとも2種類の支承体を並列に組み合わせて配置し
    たことを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 前記支承体の組合せを複数段にしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  3. 【請求項3】 前記支承体は、積層ゴム支承、滑り支
    承、転がり支承又はバネのいずれかであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の免震装置。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも2種類の支承体は、前記
    転がり支承と前記積層ゴム支承との組合せ、前記転がり
    支承と前記滑り支承との組合せ、前記転がり支承と前記
    滑り支承と前記バネとの組合せ、又は前記転がり支承と
    前記積層ゴムと前記滑り支承との組合せであることを特
    徴とする請求項3に記載の免震装置。
  5. 【請求項5】 前記上部構造体と下部構造体との相対変
    位量を制限するストッパを一体に組み込んだことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の免震装置。
  6. 【請求項6】 地震力を吸収するダンパと、前記上部構
    造体と下部構造体との初期相対位置を保持すると共に前
    記地震力が所定の値を超えた場合に上記保持を解除する
    トリガ機構とを一体に組み込んだことを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の免震装置。
  7. 【請求項7】 前記滑り支承を擂り鉢状又は中心に向か
    って下り傾斜となる円錐状にしたことを特徴とする請求
    項3〜6のいずれかに記載の免震装置。
  8. 【請求項8】 前記転がり支承を前記上部構造体の内側
    に向けて下り傾斜となるように取り付けたことを特徴と
    する請求項3〜7のいずれかに記載の免震装置。
  9. 【請求項9】 前記バネは、復元力を得ると共に形状を
    保持するため初期張力を有するバネ、又は初期張力を有
    せず一定の変形後に張力が作用するバネであることを特
    徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の免震装置。
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