JPH11270369A - 内燃機関用バルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング制御装置

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JPH11270369A
JPH11270369A JP10073799A JP7379998A JPH11270369A JP H11270369 A JPH11270369 A JP H11270369A JP 10073799 A JP10073799 A JP 10073799A JP 7379998 A JP7379998 A JP 7379998A JP H11270369 A JPH11270369 A JP H11270369A
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internal combustion
combustion engine
control
output
valve
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JP10073799A
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Masaomi Inoue
正臣 井上
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Original Assignee
Denso Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の制御異常時にあっても、運転者の
要求に基づく内燃機関の出力向上を可能とし退避走行性
を確保すること。 【解決手段】 内燃機関1の制御異常が検出されると基
本的には発生出力を低下させる方向の制御が実行されフ
ェイルセーフされるのであるが、この際に運転者による
出力向上が要求されていると、VVT(可変バルブタイ
ミング制御機構)10によってその運転状態における発
生出力を増加する方向に補正される。これにより、例え
ば、電子スロットルシステムの故障時でスロットルバル
ブ14が全閉付近に固定されたようなときにも内燃機関
1における出力向上が可能となり退避走行性が確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブまたは排気バルブの少なくとも何れか一方の開閉タ
イミングまたはリフト量を運転状態に応じて変更自在な
内燃機関用バルブタイミング制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関用バルブタイミング制御
装置に関連する先行技術文献としては、特開平5−12
5966号公報にて開示されたものが知られている。こ
のものでは、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの
開閉タイミングやリフト量を制御するため、低出力と高
出力との少なくとも2つのカムを有し、スロットルバル
ブに作動不良等の制御異常が生じたときには、カムを切
換えることにより内燃機関の発生出力を減少させる技術
が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のもの
では、例えば、アクセル操作量等にて指示される目標ス
ロットル開度にスロットルバルブのスロットル開度を一
致させるようにアクチュエータを駆動する所謂、電子ス
ロットルシステムを備え、スロットルバルブが故障し全
閉付近に固定されると内燃機関の発生出力が低下される
ことで退避走行性を満足できないという不具合があっ
た。
【0004】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、内燃機関の制御異常時、例え
ば、電子スロットルシステムの故障時にあっても、運転
者の要求に基づく内燃機関の出力向上を可能とし退避走
行性が確保できる内燃機関用バルブタイミング制御装置
の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の内燃機関用バ
ルブタイミング制御装置によれば、制御異常検出手段に
て内燃機関の制御異常が検出され、このときに運転者に
よる内燃機関の出力向上が要求されていると、バルブ制
御手段で内燃機関の運転状態に応じて制御される可変バ
ルブタイミング制御機構の開閉タイミングまたはリフト
量が制御量補正手段にてその運転状態における発生出力
が増加する方向に補正される。つまり、内燃機関の制御
異常であるときには基本的には発生出力を低下させる方
向の制御が実行されてフェイルセーフとされるのである
が、この際に運転者による出力向上が要求されている
と、可変バルブタイミング制御機構によってその運転状
態における発生出力が増加する方向に補正される。これ
により、例えば、電子スロットルシステムの故障時でス
ロットルバルブが全閉付近に固定されたようなときにも
内燃機関における出力向上が可能となり退避走行性が確
保できる。
【0006】請求項2の内燃機関用バルブタイミング制
御装置では、制御量補正手段によって内燃機関の発生出
力が増加する方向に可変バルブタイミング制御機構が制
御され車速の上昇が行われるのであるが、その車速に対
して退避走行性の域を越えないように制限が加えられ
る。これにより、例えば、電子スロットルシステムの故
障時にも退避走行性が確保されることに加えて、そのと
きの車速が高くなり過ぎないように例えば、ブレーキ制
御等が実行され適切に制限されることで極めて実用性か
つ安全性の高いシステムを構築することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用された
ダブルオーバヘッドカム式内燃機関とその周辺機器を示
す概略構成図である。
【0009】図1において、1は内燃機関、2は内燃機
関1の駆動軸としてのクランクシャフト31の回転角θ
1 信号を検出するクランク角センサ、3は内燃機関1の
冷却水温THW信号を検出する水温センサ、4は内燃機
関1の吸気バルブ32側の従動軸としてのカムシャフト
33の回転角θ2 信号を検出し、クランク角センサ2か
らの回転角θ1 信号との位相差から相対回転角(変位
角)を算出するためのカム角センサ、5はスロットルバ
ルブ14のスロットル開度TA信号を検出するスロット
ル開度センサ、6は内燃機関1への吸気量(吸入空気
量)QA信号を検出するエアフローメータ等の吸気量セ
ンサ、7は油路の途中に設置され、作動油の油温THO
信号を検出する油温センサ、8はアクセル操作量として
のアクセル開度AP信号を検出するアクセル開度セン
サ、9は作動油の油圧を調整制御する油圧制御バルブ
(Oil-flow Control Valve:以下『OCV』と記す)、
10はOCV9にて調整された油圧にてカムシャフト3
3をクランクシャフト31との目標とする位相差である
目標相対回転角(目標変位角)に制御するアクチュエー
タとしての吸気バルブ32側に設置された油圧式の可変
バルブタイミング制御機構(Variable Valve Timming C
ontrol Mechanism:以下、『VVT』と記す)、11は
作動油を内燃機関1のオイルパン内より吸上げるための
オイルストレーナ、12は作動油を圧送するオイルポン
プ、13は電子スロットルシステムにおけるスロットル
バルブ14を駆動するアクチュエータとしてのDCモー
タ、20は各種センサからの入力信号に基づき内燃機関
1の運転状態を検知し、最適な制御値を演算し、OCV
9やDCモータ13に駆動信号を出力するECU(Elec
tronic Control Unit:電子制御ユニット)である。
【0010】次に、ECU20の電気的構成について図
2を参照して説明する。
【0011】図2において、ECU20は、周知の中央
処理装置としてのCPU21、制御プログラムを格納し
たROM22、各種データを格納するRAM23、水温
センサ3からの冷却水温THW信号、スロットル開度セ
ンサ5からのスロットル開度TA信号、吸気量センサ6
からの吸気量QA信号、油温センサ7からの油温THO
信号及びアクセル開度センサ8からのアクセル開度AP
信号の各アナログ信号をディジタル信号に変換するA/
D変換回路24、クランク角センサ2からの回転角θ1
信号及びカム角センサ4からの回転角θ2 信号を波形整
形する波形整形回路25、これら各種情報に基づきCP
U21で算出される後述のOCVDuty(デューティ
比)制御値DOCVに基づく駆動信号IDOCVをOCV
9、出力スロットル開度TAEXに基づく駆動信号ITA
EXをDCモータ13にそれぞれ出力するための出力回路
26からなる論理演算回路として構成されている。
【0012】次に、本発明の実施の形態の一実施例にか
かる内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されて
いるECU20内のCPU21のベースルーチンを示す
図3のフローチャートに基づき説明する。なお、このベ
ースルーチンは所定時間毎にCPU21にて繰返し実行
される。
【0013】図3において、まず、電源の投入と同時
(電源起動時)にステップS100で、初期化が実行さ
れる。この初期化では、RAM23等のメモリ内容が初
期値に設定されたり、各種センサからの入力信号がチェ
ックされる。このステップS100による初期化のの
ち、以下のループ内の本格的な制御処理が繰返し実行さ
れる。
【0014】ステップS200では、内燃機関1の制御
異常検出処理が実行される。次にステップS300に移
行して、ステップS200による検出結果に応じてVV
T目標相対回転角演算処理が実行される。次にステップ
S400に移行して、ステップS300で算出されたV
VT目標相対回転角に基づくVVT相対回転角制御処理
が実行されたのち、ステップS200に戻り同様な処理
が繰返し実行される。
【0015】次に、上述のベースルーチンにおける各処
理を各サブルーチン毎に詳細に説明する。
【0016】図3のステップS200における内燃機関
1の制御異常検出処理ルーチンの詳細について、図4の
フローチャートに基づいて説明する。本実施例では、内
燃機関1の制御異常の一例として、電子スロットルシス
テムの故障時について述べる。なお、このサブルーチン
は120ms毎にCPU21にて繰返し実行される。
【0017】図4において、まず、ステップS201で
アクセル開度AP〔°〕、スロットル開度TA〔°〕が
読込まれる。次にステップS202に移行して、アクセ
ル開度APとスロットル開度TAとの偏差が所定値K1
未満であるかが判定される。ステップS202の判定条
件が成立せず、即ち、アクセル開度APとスロットル開
度TAとの偏差が所定値K1 以上と大きいときにはステ
ップS203に移行し、スロットル開度TAが全閉付近
の所定値K2 未満であるかが判定される。ステップS2
03の判定条件が成立、即ち、スロットル開度TAが全
閉付近の所定値K2 未満と小さいときにはステップS2
04に移行し、アクセル開度APが所定値K3 を越えて
いるかが判定される。
【0018】ステップS204の判定条件が成立、即
ち、アクセル開度APが所定値K3 を越えて大きいにも
かかわらずスロットル開度TAが全閉付近にあるときに
は電子スロットルシステムが故障(フェイル)状態、例
えば、DCモータ13に作動不良等が生じているとして
ステップS205に移行し、電子スロットルシステムは
故障状態にあるが運転者によって内燃機関1の出力向上
が要求されているとして出力向上要求フラグFTAが
「ON(1)」とされ、本ルーチンを終了する。一方、
ステップS202の判定条件が成立、即ち、アクセル開
度APとスロットル開度TAとの偏差が所定値K1 未満
と小さいとき、またはステップS203の判定条件が成
立せず、即ち、スロットル開度TAが所定値K2 以上と
大きいとき、またはステップS204の判定条件が成立
せず、即ち、アクセル開度APが所定値K3 以下と小さ
いときには、出力向上要求フラグFTAが初期設定され
た「OFF(0)」のまま本ルーチンを終了する。
【0019】本実施例では、吸気側のみにVVT10に
よる可変バルブタイミング制御を実施する方式であり、
吸気バルブ32に対する進角/遅角の考え方は、図5に
示すように、TDC(Top Dead Center:上死点)に対し
て排気バルブ34の開閉タイミングが固定され、フレキ
シブルに吸気バルブ32の開閉タイミングを進角/遅角
させることでオーバラップ量が制御されている。
【0020】次に、図3のステップS300におけるV
VT目標相対回転角演算処理ルーチンの詳細について、
図6のフローチャートに基づき説明する。なお、このサ
ブルーチンは16ms毎にCPU21にて繰返し実行さ
れる。
【0021】図6において、ステップS301で機関回
転数NE〔rpm〕、吸気量QA〔g/sec〕、アク
セル開度AP〔°〕、車速SPD〔km/h〕が読込ま
れる。次にステップS302に移行して、上述の図4で
設定された出力向上要求フラグFTAが「ON」である
かが判定される。ステップS302の判定条件が成立、
即ち、出力向上要求フラグFTAが「ON」で運転者か
ら出力向上が要求されているときにはステップS303
に移行し、ステップS301で読込まれた機関回転数N
Eとアクセル開度APと車速SPDとに基づきマップか
らVVT10の目標相対回転角が算出される。ここで、
マップから例えば、NE=ne1,AP=ap1,SPD=
spd1 のとき目標相対回転角としてaが算出される。こ
のマップから求まる目標相対回転角は予め計算・実験等
により求められた最適値である。
【0022】一方、ステップS302の判定条件が成立
せず、即ち、出力向上要求フラグFTAが「OFF」で
運転者から出力向上が要求されていないときにはステッ
プS304に移行し、ステップS301で読込まれた機
関回転数NEと吸気量QAとに基づきマップからVVT
10の目標相対回転角が算出される。ここで、マップか
ら例えば、NE=ne1,QA=qa1のとき目標相対回転
角としてaが算出される。このマップから求まる目標相
対回転角は予め計算・実験等により求められた最適値で
ある。ステップS303またはステップS304の処理
ののちステップS305に移行し、算出された目標相対
回転角aがRAM23の目標相対回転角の記憶領域の
“VTT”に格納され、本ルーチンを終了する。したが
って、以下の説明においては目標相対回転角VTTと記
す。
【0023】次に、図3のステップS400におけるV
VT相対回転角制御処理ルーチンの詳細について、図7
のフローチャートに基づき説明する。なお、このサブル
ーチンは16ms毎にCPU21にて繰返し実行され
る。
【0024】図7において、ステップS401で上述の
図6で算出されRAM23内に格納されている目標相対
回転角VTTが読込まれる。次にステップS402に移
行して、クランク角センサ2及びカム角センサ4からの
各入力信号に基づくVVT10の現在の相対回転角(実
相対回転角ともいう)VTが読込まれる。次にステップ
S403に移行して、前回の相対回転角VT(i-1)と今
回の相対回転角VT(i)との偏差から微分値DLVTが
算出される。次にステップS404に移行して、今回の
相対回転角VT(i)と目標相対回転角VTTとの偏差か
ら相対回転角偏差ERVTが算出される。
【0025】次にステップS405に移行して、ステッ
プS404で算出された相対回転角偏差ERVTに基づ
きテーブルからP(比例)項補正値PVTが算出され
る。次にステップS406に移行して、ステップS40
3で算出された微分値DLVTに基づきテーブルからD
(微分)項補正値DVTが算出される。なお、ステップ
S405でテーブルから算出されるP項補正値PVT及
びステップS406でテーブルから算出されるD項補正
値DVTは予め計算・実験等により求められた最適値で
ある。次にステップS407に移行して、ステップS4
05で算出されたP項補正値PVTとステップS406
で算出されたD項補正値DVTと前回のOCVDuty 制
御値DOCVとが加算され最終的なOCVDuty 制御値
DOCVが算出され、本ルーチンを終了する。このOC
VDuty 制御値DOCVが出力されるOCV9を介して
VVT10によりVVT相対回転角制御が実行される。
ここで、OCV9の作動では、図8に特性図を示すよう
に、OCVDuty 制御値DOCV〔%〕に比例して油量
が増加されることで相対回転角制御値〔°CA〕が増加
される。
【0026】次に、本実施例における電子スロットルシ
ステム故障時の作用について、図9のタイムチャートを
用いて説明する。
【0027】図9において、時刻t1 以前においては、
アクセル開度AP〔°〕の減少に追従してスロットル開
度TA〔°〕が閉方向に遷移しており、アクセル開度A
Pとスロットル開度TAとの偏差が所定値(図4の所定
値K1 )未満と小さく電子スロットルシステムは正常で
ある。また、これに連れて目標相対回転角VTT〔°C
A〕が遅角側に遷移し、車速SPD〔km/h〕が低速
側に遷移している。
【0028】ここで、時刻t1 において、電子スロット
ルシステムが故障したとする。この状態において、運転
者の出力向上要求によりアクセル開度APが増加に転じ
たにもかかわらず、電子スロットルシステムの故障によ
ってスロットル開度TAが全閉付近の所定値(図4の所
定値K2 )未満に固定されたとする。すると、運転者の
出力向上要求によりアクセル開度APが更に増加され、
時刻t2 において、アクセル開度APとスロットル開度
TAとの偏差が所定値(図4の所定値K1 )以上とな
り、このときのアクセル開度APが所定値(図4の所定
値K3 )を越えていると出力向上要求フラグFTAが
「OFF」から「ON」となる。これ以降(時刻t2 )
においては、運転者の出力向上要求によるアクセル開度
APの増加に応じて、図9に実線で制御有りとして示す
ように、目標相対回転角VTT〔°CA〕が進角側に遷
移されることで、内燃機関1の出力向上が達成され車速
SPD〔km/h〕が増大され退避走行性が確保可能と
なる。
【0029】ここで、時刻t3 以降においても、運転者
によりアクセル開度APが増加されているが、電子スロ
ットルシステムの故障時に退避走行性を達成する車速S
PD〔km/h〕があまり高くなることは好ましくない
ため予め設定された車速制限値αによる車速制限が実行
される。つまり、車速SPDが車速制限値αとなった時
刻t3 で目標相対回転角VTTが固定される。しかし、
このままでは車速SPDが図9に実線から続く一点鎖線
でブレーキ制御なしとして示すようにオーバシュートす
るため、車速SPDが車速制限値αを大きく越えること
がないようにブレーキ制御が実行される。この車速制限
値αにはヒステリシスが設けられており、例えば、図1
0に示すように、車速制限値αが70〔km/h〕を越
えるとブレーキ制御が「ON」とされ、60〔km/
h〕以下となると「OFF」とされる。これにより、車
速SPDが車速制限値αを大きく越えることなく退避走
行性を満足することができる。
【0030】なお、図9に破線で制御なしとして示すよ
うに、電子スロットルシステムの故障時に本実施例によ
るVVT10の制御が行われず目標相対回転角VTTが
固定されたままであれば車速SPDも固定されたままと
なり、退避走行することは不可能である。ここで、上述
のブレーキ制御を実行するためには、通常のブレーキ操
作によるブレーキ制御とは別に専用のブレーキ用アクチ
ュエータ(図示略)を配設する必要がある。また、図1
1に示すように、上述の車速制限値α〔km/h〕はア
クセル開度AP〔°〕に応じて設定するようにしてもよ
い。
【0031】次に、本実施例によるVVT10の制御に
より内燃機関1の制御異常時における退避走行中に何故
か制御異常要因が消滅し内燃機関1が正常復帰したとき
におけるブレーキ制御について、図12のタイムチャー
トを用いて説明する。
【0032】図12において、時刻t11で内燃機関1の
制御異常が正常復帰したとすると、そのときのアクセル
開度APに追従しようとしてスロットル開度TAが急に
開方向に遷移し、内燃機関が吹上がるため運転者によっ
て直ちにアクセル開度APが戻される。すると、それま
での内燃機関1の制御異常によって「ON」であった上
述の出力向上要求フラグが「OFF」となる(時刻t1
2)。この出力向上要求フラグ「OFF」に伴って目標
相対回転角VTTも進角側から遅角側に戻される。とこ
ろが、VVT10の動きはそれほど速やかでなく、この
ままでは図12に一点鎖線でブレーキ制御なしとして示
すように車速SPDが一旦高くなり過ぎることとなる。
これに対処するため、出力向上要求フラグが「ON」か
ら「OFF」となった時刻t12以降では図12に実線で
ブレーキ制御有りとして示すように、ブレーキ制御が実
行されることでアクセル開度APに応じた車速SPDに
素早く一致されるのである。
【0033】このように、本実施例の内燃機関用バルブ
タイミング制御装置は、内燃機関1の駆動軸としてのク
ランクシャフト31から吸気バルブ32を開閉する従動
軸としてのカムシャフト33に駆動力を伝達する駆動力
伝達系に設けられ、吸気バルブ32の開閉タイミングを
設定するカムシャフト33のクランクシャフト31に対
する相対回転角VTを変更自在なVVT10と、内燃機
関1の運転状態に応じてVVT10により相対回転角V
Tを制御するECU20内のCPU21にて達成される
バルブ制御手段と、内燃機関1の制御異常を検出するE
CU20内のCPU21にて達成される制御異常検出手
段と、前記制御異常検出手段で内燃機関1の制御異常が
検出された際、内燃機関1の出力向上が要求されている
ときには、その運転状態における発生出力が増加する方
向に前記バルブ制御手段で制御される相対回転角VTを
補正するECU20内のCPU21にて達成される制御
量補正手段とを具備するものである。
【0034】したがって、ECU20内のCPU21に
よって内燃機関1の制御異常が検出され、このときに運
転者による内燃機関1の出力向上が要求されていると、
内燃機関1の運転状態に応じて制御されるVVT10の
相対回転角VTがその運転状態における発生出力が増加
する方向に補正される。つまり、内燃機関1の制御異常
であるときには基本的には発生出力を低下させる方向の
制御が実行されフェイルセーフされるのであるが、この
際に運転者による出力向上が要求されていると、VVT
10によってその運転状態における発生出力を増加する
方向に補正される。これにより、例えば、電子スロット
ルシステムの故障時でスロットルバルブ14が全閉付近
に固定されたようなときにも内燃機関1における出力向
上が可能となり退避走行性が確保される。
【0035】また、本実施例の内燃機関用バルブタイミ
ング制御装置は、ECU20内のCPU21にて達成さ
れる制御量補正手段が内燃機関1の発生出力の増加に伴
う車速SPDの上昇を制限する車速制限手段を含むもの
である。したがって、ECU20内のCPU21によっ
て内燃機関1の発生出力が増加する方向にVVT10が
制御され車速SPDの上昇が行われるのであるが、その
車速SPDに対して退避走行性の域を越えないように制
限が加えられる。これにより、例えば、電子スロットル
システムの故障時にも退避走行性が確保されることに加
えて、そのときの車速SPDが高くなり過ぎないように
例えば、ブレーキ制御等が実行され適切に制限されるこ
とで極めて実用性かつ安全性の高いシステムを構築する
ことができる。
【0036】ところで、上記実施例では、可変バルブタ
イミング制御機構としてクランクシャフト31に対する
カムシャフト33の相対回転角VTを変更自在なVVT
10について述べたが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、カムシャフト33に複数
のカムを備え内燃機関1の運転状態に応じて吸気バルブ
32のリフト量を変更するようなものにも適用すること
ができる。
【0037】また、上記実施例では、内燃機関1の制御
異常の一例として、電子スロットルシステムの故障の検
出に基づきVVT10を制御し機関出力を向上する場合
について述べたが、本発明を実施する場合には、これに
限定されるものではなく、その他、内燃機関1のアイド
ル運転中の機関回転数を所定の目標回転数に保持制御す
るアイドル回転数制御(ISC:Idle Speed Control)
におけるISCバルブの故障、内燃機関1の特定の気筒
の点火系故障や燃料系故障等が検出されたときにも同様
に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置が適用されたダ
ブルオーバヘッドカム式内燃機関とその周辺機器を示す
概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置におけるECU
内の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で使用されてい
るECU内のCPUにおけるベースルーチンの処理手順
を示すフローチャートである。
【図4】 図4は図3における内燃機関の制御異常検出
の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置における吸気バ
ルブに対する進角/遅角制御を示す説明図である。
【図6】 図6は図3におけるVVT目標相対回転角演
算の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 図7は図3におけるVVT相対回転角制御の
処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 図8は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置で用いられてい
るOCVの作動特性図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態の一実施例にかか
る内燃機関用バルブタイミング制御装置における電子ス
ロットルシステム故障時の作用を示すタイムチャートで
ある。
【図10】 図10は図9における車速制限値とブレー
キ制御との関係を示す特性図である。
【図11】 図11は図9におけるアクセル開度と車速
制限値との関係を示す特性図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態の一実施例に
かかる内燃機関用バルブタイミング制御装置における内
燃機関が制御異常から正常復帰したときのブレーキ制御
による作用を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 クランク角センサ 4 カム角センサ 5 スロットル開度センサ 8 アクセル開度センサ 9 OCV(油圧制御バルブ) 10 VVT(可変バルブタイミング制御機構) 13 DCモータ 14 スロットルバルブ 20 ECU(電子制御ユニット) 31 クランクシャフト(駆動軸) 33 カムシャフト(従動軸)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動軸から吸気バルブまたは
    排気バルブの少なくとも何れか一方を開閉する従動軸に
    駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気バ
    ルブまたは前記排気バルブの開閉タイミングまたはリフ
    ト量を変更自在な可変バルブタイミング制御機構と、 前記内燃機関の運転状態に応じて前記可変バルブタイミ
    ング制御機構により前記開閉タイミングまたは前記リフ
    ト量を制御するバルブ制御手段と、 前記内燃機関の制御異常を検出する制御異常検出手段
    と、 前記制御異常検出手段で前記内燃機関の制御異常が検出
    された際、前記内燃機関の出力向上が要求されていると
    きには、その運転状態における発生出力が増加する方向
    に前記バルブ制御手段で制御される前記開閉タイミング
    または前記リフト量を補正する制御量補正手段とを具備
    することを特徴とする内燃機関用バルブタイミング制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御量補正手段は、前記内燃機関の
    発生出力の増加に伴う車速の上昇を制限する車速制限手
    段を含むことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用
    バルブタイミング制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6779508B2 (en) 2002-08-26 2004-08-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control system of internal combustion engine
US7685810B2 (en) 2003-10-22 2010-03-30 Nissan Diesel Motor Co., Ltd. Engine control apparatus and engine operating method

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