JPH11270384A - 堆積物除去検出方法 - Google Patents

堆積物除去検出方法

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JPH11270384A
JPH11270384A JP10076091A JP7609198A JPH11270384A JP H11270384 A JPH11270384 A JP H11270384A JP 10076091 A JP10076091 A JP 10076091A JP 7609198 A JP7609198 A JP 7609198A JP H11270384 A JPH11270384 A JP H11270384A
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治彦 西野
Katsuhiro Shoda
勝博 正田
Shinji Niwa
伸二 丹羽
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】デポジットの付着量に基づいてスロットルバル
ブの開度を補正するもので、そのデポジットが除去され
た場合に、空燃比がオーバーリーンになることがあり、
ドライバビリティが低下することがある。 【解決手段】スロットルバルブ2の開度を検出し、検出
した開度と回転数とに基づいて燃料噴射量を制御する内
燃機関において、暖機後のアイドリング運転状態である
ことを検出し、そのアイドリング運転状態におけるスロ
ットルバルブ2のアイドル開度が閉成側に変化している
ことを検出し、空燃比がリーン側に変化していることを
検出し、検出したアイドル開度の変化と空燃比の変化と
に基づいてスロットルバルブ2近傍の堆積物が除去され
たことを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
の内燃機関において、スロットルバルブ近傍に存在する
堆積物が除去されたことを検出する堆積物除去検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットルバルブ近傍の吸気管内
壁に、潤滑油成分や燃焼生成物に由来する炭素微粒子等
からなる堆積物いわゆるデポジットが堆積あるいは付着
することが知られている。このようなデポジットの燃料
噴射量に与える影響を排除するために、例えば特開昭6
1−129435号公報に記載のもののように、デポジ
ットの付着量を検知し、検知したデポジットの付着量に
応じて燃料噴射量の修正分を演算し、始動時にその修正
分により燃料噴射量を修正して決定するものが知られて
いる。このものでは、噴射した燃料がデポジットに吸着
され、その結果、必要な燃料量が得られなくなること
を、デポジットの付着量に応じて燃料噴射量を修正する
ことにより改善するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、スロット
ルバルブの開度すなわちスロットル開度とエンジン回転
数とに基づいて燃料噴射量を決定するいわゆるα−Nシ
ステムと呼ばれる燃料噴射方式を採用する内燃機関が知
られている。このものでは、スロットル開度に基づいて
吸入空気量を推定するため、スロットル開度の検出精度
が低下すると燃料噴射量が要求量からずれて、空燃比が
リーンあるいはリッチ側に偏ることがある。
【0004】このような内燃機関において、スロットル
バルブの近傍にデポジットが付着すると、そのデポジッ
トの付着のためにスロットルバルブが開いているにもか
かわらず吸気管の流路面積が減少し、吸入空気量が減少
する。しかしながら、スロットル開度はデポジットがな
い状態と同じに検出するので、デポジットのために吸入
空気量が実際には減少しているにもかかわらず、その時
のスロットル開度に基づいて燃料噴射量を決定すると、
燃料噴射量が過多になり、空燃比がリッチ側にずれるこ
とになった。
【0005】このような不具合を解消するために、デポ
ジットの付着量を検出し、その付着量に基づいて検出し
たスロットル開度を補正し、補正したスロットル開度と
回転数とに基づいて燃料噴射量を演算することが考えら
れている。この場合、付着量の検出を誤ると、デポジッ
トが付着していないあるいは人為的にデポジットが除去
された場合に、スロットル開度を補正することにより、
正確な燃料噴射量を演算することが困難なことがある。
すなわち、付着していたデポジットが専用の洗浄液で除
去されたり、あるいはスロットルボディの交換等で除去
されると、検出したスロットル開度を付着量で補正する
ことにより、正確なスロットル開度とならないため、デ
ポジットが付着していない分に対応して吸入空気量が増
加して空燃比がオーバーリーンになることがある。この
結果、ドライバビリティが低下したり、エンジン回転が
不安定になることがある。
【0006】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る堆積物除去検出方法は、ス
ロットルバルブのアイドル開度の閉成側への変化と空燃
比のリーン側への変化を検出し、そのそれぞれの変化に
基づいて堆積物の除去を検出する構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、スロットルバルブの開
度を検出し、検出した開度と回転数とに基づいて燃料噴
射量を制御する内燃機関において、暖機後のアイドリン
グ運転状態であることを検出し、そのアイドリング運転
状態におけるスロットルバルブのアイドル開度が閉成側
に変化していることを検出し、空燃比がリーン側に変化
していることを検出し、検出したアイドル開度の変化と
空燃比の変化とに基づいてスロットルバルブ近傍の堆積
物が除去されたことを検出する堆積物除去検出方法であ
る。
【0009】このような構成のものであれば、堆積物の
除去や消滅を特別なセンサを用いることなく精度よく検
出することが可能になる。また、既存の内燃機関におい
ても、内燃機関を機構的に改造することなく堆積物の除
去を検出することが可能になる。しかも、センサが不要
なため、堆積物の除去を検出するためのコストアップを
最小限に抑えることが可能になる。
【0010】すなわち、スロットルバルブ近傍に付着し
ていた堆積物が除去されると、堆積物の付着により妨げ
られていた吸入空気量が吸入されることになる。これに
より、同じアイドル開度であっても、吸入空気量が増加
する側に変化するため、空燃比はリーン側に変化する。
つまり、アイドル開度が同じであればそのアイドル開度
に基づいて演算される燃料噴射量は、デポジットの有無
にかかわらず同量であり、一方、吸入空気量は増加して
いるので空燃比はリーン側に変化する。したがって、ア
イドル開度の閉成側への変化と空燃比のリーン側への変
化とを検出することにより、堆積物の除去を検出し得る
ものである。
【0011】このように、アイドル開度及び空燃比の所
定の変化を検出することにより、堆積物の除去検出でき
るので、スロットルバルブの開度を堆積物の付着量によ
り補正して燃料噴射量を演算する制御において、堆積物
の除去による不具合の発生を防止することが可能にな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1に概略的に示したエンジン100は自動
車用のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペ
ダルに応動して開閉するスロットルバルブ2が配設さ
れ、その下流側にはサージタンク3が設けられている。
このエンジン100は、アイドル回転制御のための吸入
空気量の調整を、スロットルバルブ2を迂回するバイパ
ス通路の空気流量を調整して行う形式のものではなく、
アイドリング運転時にスロットルバルブ2自体を直接開
閉して吸入空気量を微調整する、いわゆるスロットルバ
ルブ直動式アイドル回転制御方式が適用される形式のも
のである。
【0013】このため、スロットルバルブ2を内蔵する
スロットルボディ110は、図2に模式的に示すよう
に、スロットルバルブ2を支持する回転軸113と、回
転軸113に固定されるスロットルリンク114及びレ
バー115と、レバー115を押動する電動式のISC
アクチュエータ116と、回転軸113に連結されてス
ロットルバルブ2の開度すなわちスロットル開度に対応
する電気信号を出力するスロットルセンサ16とを備え
る。回転軸113は、スロットルバルブ2が閉成する回
転方向に付勢してある。スロットルリンク114には、
アクセルワイヤ114aが連結してあり、アクセルペダ
ルを押圧操作することにより、アクセルワイヤ114a
が引かれて、回転軸113が付勢力に抗して回転し、ス
ロットルバルブ2が開成するものである。
【0014】ISCアクチュエータ116は、モータ1
16aとギア装置116bとを備え、モータ116aが
回転することにより、ギア装置116bを介してロッド
116cが進退作動し、モータ116aが停止するとギ
ア装置116bによりその位置でロッド116cは自己
保持される構成である。このロッド116cの先端に
は、レバー115により押圧された際にオンとなるアイ
ドルスイッチ116dが一体的に取り付けられている。
通常、アクセルペダルが踏まれていない状態では、スロ
ットルボディ110の内壁との間に所定の間隙を形成し
た状態でスロットルバルブ2が閉成しており、レバー1
15がロッド116cの先端に当接する。この場合、ロ
ッド116cが最も引き込まれた位置までに引き代を残
して保持されており、スロットルバルブ2は実質的な制
御開始位置に停止している。
【0015】スロットルバルブ2自体は、この制御開始
位置よりさらに閉成する方向に移動することができ、I
SCアクチュエータ116とは別に、機械的に閉成方向
への移動を停止させるストッパ(図示しない)がスロッ
トルボディ110の外壁に設けてある。このストッパに
てスロットルバルブ2が停止する全閉状態つまりISC
アクチュエータ116の動作範囲の限界の手前で、アイ
ドルスイッチ116dはオフとなる。ISCアクチュエ
ータ116は、この位置からさらにロッド116cを引
き込んだところで、動作範囲の限界となる。
【0016】サージタンク3に連通する吸気系1の吸気
マニホルド4の一方の端部近傍には、さらに燃料噴射弁
5が設けてあり、この燃料噴射弁5を、電子制御装置6
により制御するようにしている。また排気系20には、
排気ガス中の酸素濃度を測定するためのO2センサ21
が、図示しないマフラに至るまでの管路に配設された三
元触媒22の上流の位置に取り付けられている。このO
2センサ21からは、酸素濃度に対応して電圧信号hが
出力される。
【0017】電子制御装置6は、中央演算処理装置7
と、全閉基準開度TAMINを記憶するバックアップR
AM、及び初期アイドル開度TAIDLINIを記憶す
るEEPROM(電気的に書き込み消去可能なPRO
M)を含む記憶装置8と、入力インターフェース9と、
出力インターフェース11とを具備してなるマイクロコ
ンピュータシステムを主体に構成されている。入力イン
ターフェース9には、エンジン回転数NE、気筒判別、
及びクランク角度基準位置を検出するためのカムポジシ
ョンセンサ14から出力される回転数信号Ne、気筒判
別信号G1、及びクランク角度基準位置信号G2、車速
を検出するための車速センサ15から出力される車速信
号c、スロットルバルブ2の開度すなわちスロットル開
度を検出するためのスロットルセンサ16から出力され
るスロットル開度信号d、スロットルバルブ2の閉成状
態を検出するためのアイドルスイッチ116dから出力
されるIDL信号k、エンジン100の冷却水温を検出
するための水温センサ17から出力される水温信号e、
上記したO2センサ21から出力される電圧信号h、イ
グニッションスイッチIGSWがオフされたことを示す
オフ信号x等が入力される。一方、出力インターフェー
ス11からは、燃料噴射弁5に対して燃料噴射信号f、
スパークプラグ18に対してイグニッションパルスg、
ISCアクチュエータ116のモータ116aを駆動す
るための駆動信号pが、それぞれ出力されるようになっ
ている。
【0018】電子制御装置6は、基本的には、つまりデ
ポジットが付着していない状態では、スロットルセンサ
16から出力されるスロットル開度信号dに基づくスロ
ットル開度TAaとカムポジションセンサ14から出力
される回転数信号Neに基づくエンジン回転数NEとを
主な情報として基本噴射時間TPすなわち基本燃料噴射
量を決定する。また、電子制御装置6は、この基本燃料
噴射量を、スロットルバルブ2近傍の堆積物の量を検出
し、検出した堆積量に基づいて検出した開度を補正し、
補正した開度とエンジン回転数NEとに基づいて決定す
るようにプログラムしてある。
【0019】そして、定常時ではフィードバック制御を
実行するために、O2センサ21からの電圧信号hに基
づいて設定されるA/Fフィードバック補正係数FA
F、その学習値KGやその他の補正係数によりその基本
噴射時間TPを補正して有効噴射時間TAUを決定し、
決定した有効噴射時間TAUに基づく噴射量の燃料を、
エンジン回転に同期して噴射するプログラムが電子制御
装置6には格納してある。
【0020】基本噴射時間TPを決定するにあたって
は、堆積物であるデポジットの付着を考慮して、式
(1)で示すように、スロットル開度信号dをアナログ
/デジタル変換(A/D変換)して検出される現在のス
ロットル開度TAaであるA/D入力開度VTHADか
ら、スロットルバルブ2全閉時の開度である全閉基準開
度TAMINと検出したデポジットの付着量DEPOに
より設定するデポジット補正開度FDEPOとを加算し
た合計値を減算し、その時点の実質的すなわち補正後の
スロットル開度TAとして採用する。全閉基準開度TA
MINは、工場出荷の段階でアイドルスイッチ116d
がオンしている状態のスロットル開度TAaに基づいて
適合値が記憶装置8に格納してある。 TA=VTHAD−(TAMIN+FDEPO) (1)
【0021】基本燃料噴射量を決定するためのプログラ
ムの概要は、図3に示すようなものである。まず、ステ
ップS1では、この時点のスロットル開度TAaをスロ
ットル開度信号dをアナログ/デジタル変換(A/D変
換)して、A/D入力開度VTHADを検出する。この
A/D入力開度VTHADは、デポジットの付着の有無
にかかわらず検出されたその時点の実際のスロットル開
度TAaを示すものである。ステップS2では、スロッ
トルバルブ2近傍のデポジットの基本となる付着量DE
POを演算する。この付着量DEPOは、開度に換算し
た数値で示され、後述するように、アイドリング運転時
における現アイドル開度TAIDLFから車両初期のア
イドル開度である初期アイドル開度TAIDLINIを
減じて算出するものである。そして、付着量DEPOを
算出すると、その算出した付着量DEPOに基づいて、
デポジットが付着した場合の開度補正値であるデポジッ
ト補正開度FDEPOを演算する。
【0022】次に、ステップS3では、A/D入力開度
VTHADと演算したデポジット補正開度FDEPOと
全閉基準開度TAMINとから、式(1)により基本噴
射時間TPを演算するためのスロットル開度TAを演算
する。ステップS4では、演算したスロットル開度TA
及びこの時点のエンジン回転数NEを用いて基本噴射時
間TPを演算して決定する。
【0023】このように、検出された実際のスロットル
開度VTHADを、スロットル開度補正のためのデポジ
ットの付着量に対応するデポジット補正開度FDEPO
により補正することで、スロットルバルブ2の有効作動
領域の全域にわたって、補正後のスロットル開度TAの
特性をデポジットが付着していない場合の実際のスロッ
トル開度TAaの特性に略一致させることができる。す
なわち、このスロットル開度の補正は、スロットルバル
ブ2の実際の開度とスロットルセンサ16のスロットル
開度信号dとのズレすなわちオフセット量を、デポジッ
ト補正開度FDEPOに応じて調整するのと等価なもの
である。
【0024】したがって、補正後のスロットル開度TA
に対する吸入空気量特性C1は、図4に実線で示すよう
に、デポジットが付着していない場合の特性C2(想像
線で示す)を、開度に対して平行に移動したものと略一
致するものとなる。このため、スロットルバルブ2の開
き方が小さい低開度領域においてその特性C1が特性C
2に略一致するため、吸入空気量をデポジットの付着し
ていない場合と略同一に補正することができる。この結
果、演算される基本噴射時間TPは、補正後のスロット
ル開度TAにより演算するため、図5に示すように、デ
ポジットの付着により減少する実際の吸入空気量に対し
て過多とはならず、空燃比がオーバーリッチになること
を確実に防止することができる。それゆえ、デポジット
が付着していても適正な空燃比を保持することができ、
ドライバビリティが低下することがない。また、A/D
入力開度VTHADを補正して基本噴射量TPを演算し
ているので、基本噴射量TPを演算するプログラムをデ
ポジット付着時のものに変更する必要がなく、製造コス
トの上昇を抑えることができる。
【0025】上記において、デポジット付着量DEPO
は、エンジン100が始動時や暖機途中等の特定の運転
状態でない、完全に暖機運転が完了した後の安定したア
イドリング運転時のスロットル開度TAaつまりアイド
ル開度に基づいて計算する。これは、完全暖機後のアイ
ドリング運転状態において必要な吸入空気量が、デポジ
ットの付着の有無にかかわらず一定であることを利用す
るものである。
【0026】デポジットの付着量DEPOを演算するた
めの、現アイドル開度TAIDLF及び初期アイドル開
度TAIDLINIは、アイドリング運転時のアイドル
回転制御におけるフィードバック補正値DFBのISC
学習値DLRNに基づいて設定する。すなわち、アイド
リング運転時には、吸入空気の要求空気量DISCをそ
の時点のエンジン100の運転状態に基づいて各種の補
正値から設定するものである。完全暖機が完了している
状態では、水温補正値DAAV、始動時補正値DST
A、負荷補正値DSET、負荷予想値DSKP及びフィ
ードバック補正値DFBを加算して演算する。 DISC=DAAV+DSTA+DSET+DSKP+DFB (2)
【0027】この場合、例えばヘッドライト等の電気的
負荷等が生じた場合、そのために増量すべき吸入空気量
は負荷補正値DSETにより増量補正しているので、負
荷がエンジン100にかかる毎に実際のアイドル開度T
Aaは、図6に示すように、時間の経過にともなって変
動するが、ISC学習値DLRNの変動は小さく、これ
に基づくアイドル開度検出値CDLRNの変動も同様に
小さい。また、エアコンディショナが作動した場合に
は、そのための補正値により要求空気量DISCを補正
し、代わりにISC学習値DLRNを固定しているの
で、アイドル開度検出値には影響は生じない。
【0028】ISC学習値DLRNは、予測可能な負荷
の要因を排除した値であり、フィードバック制御を行っ
ている場合に制御中心とのずれを反映している。したが
って、ISC学習値DLRNを監視することにより、ス
ロットル開度信号dを利用することなくアイドル開度を
検出することが可能になる。そして、ISC学習値DL
RNをさらになまし処理して、ISC学習値DLRNの
突発的な変動がアイドル開度の検出に影響を及ぼさない
ようにして、そのなまし処理後のISC学習値DLRN
すなわち開度なまし処理値TAIDLN(図7にその経
時変化を示す)から現アイドル開度TAIDLF及び初
期アイドル開度TAIDLINIを設定するものであ
る。
【0029】現アイドル開度TAIDLF検出プログラ
ムの概要は、図8に示すようなものである。まず、ステ
ップS11において、この時点のISC学習値DLRN
を読み込み、そのISC学習値DLRNに基づいてアイ
ドル開度検出値CDLRNを換算する。ISC学習値D
LRNの学習は、例えば、始動後で、暖機運転が完了し
ている、車速が設定車速以下である、電気負荷等が変化
していない状態が所定時間持続している等の条件を満た
す運転状態になった際にフィードバック制御が実施され
ている間に、所定の条件が満たされれば実施する。ステ
ップS12では、ステップS11で換算したアイドル開
度検出値CDLRNをなまし処理して今回の開度なまし
処理値TAIDLNを算出する。なまし処理は、次の式
により算出する。 TAIDLNn = TAIDLNn-1 + (CDLRNn − TAILDNn-1) / 32 (3)
【0030】算出された開度なまし処理値TAIDLN
は、付着量DEPOを演算するために、記憶装置8にそ
の最新の、つまりイグニッションスイッチIGSWオフ
時のものが記憶される。次に、ステップS13では、イ
グニッションスイッチIGSWがオフになったか否かを
判定する。これは、イグニッションスイッチIGSWが
オフになった時点で電子制御装置6の電源がオフするの
ではなく、イグニッションスイッチIGSWオフの判定
から所定時間後、電源がオフする構成になっている。こ
の所定時間の間に、開度なまし処理値TAIDLNのな
まし処理を行う。すなわちステップS14では、現アイ
ドル開度TAIDLFを、開度なまし処理値TAIDL
Nを次の式によりなまし処理して算出する。このなまし
処理は、例えば走行場所の標高の高低差による生じる大
気圧の変化等で、長期間の開度なまし処理値TAIDL
Nの変動を抑制するためである。 TAIDLFn = TAIDLFn-1 + (TAIDLNn − TAILDFn-1) / 32 (4)
【0031】検出した最新の、すなわちイグニッション
スイッチIGSWオフ直前の現アイドル開度TAIDL
Fは、開度なまし処理値TAIDLNと同様、記憶装置
8に保存される。このような構成において、現アイドル
開度TAIDLFは、イグニッションスイッチIGSW
がオフする毎に検出される。すなわち、イグニッション
スイッチIGSWがオフになるまでのアイドリング運転
中において、制御は、ステップS11→S12→S13
を繰り返して実行する。このようにして、ICS学習値
DLRNをなますことにより、アイドリング運転中のI
SC学習値DLRNの検出時の変動が、開度なまし処理
値TAIDLNに及ぼす影響を抑制することができる
(図9に示す)。
【0032】さらに、エンジン100の運転が終了して
イグニッションスイッチIGSWがオフになった場合に
は、電子制御装置6への電源供給切断までの遅延時間内
に、制御は、ステップS11〜ステップS14を実行し
て、現アイドル開度TAIDLFを検出する。イグニッ
ションスイッチIGSWがオフになる直前に算出したつ
まり最新の開度なまし処理値TAIDLNをなまして現
アイドル開度TAIDLFを検出するので、大気圧の変
化を含む環境の変化、つまり長期間における開度なまし
処理値TAIDLNの変動の影響を抑制して、現アイド
ル開度TAIDLFを検出することができる。
【0033】これに対し、初期アイドル開度TAIDL
INIは、現アイドル開度TAIDLFの変動量が所定
の条件を満たした場合に、現アイドル開度TAIDLF
が安定したと判定して検出するものである。すなわち、
現アイドル開度TAIDLFは、図10に示すように、
エンジン100のメカニカルロス等のある初期のならし
運転時には、時間の経過とともにその開度が減少する特
性を有し、一定のならし運転が完了した後にはほぼ変化
のない状態が持続するものである。さらにその後、デポ
ジットの付着により時間の経過とともにスロットル開度
TAaは大きくなる特性を示すものである。
【0034】初期アイドル開度TAIDLINI検出プ
ログラムの概要は、図11に示すようなものである。ま
ず、ステップS21において、初期アイドル開度TAI
DLINIを更新したか否かを判定する。ステップS2
2では、今回検出した現アイドル開度TAIDLFn
ら前回検出した現アイドル開度TAIDLFn-1を減算
した絶対値が、所定値δを下回るか否かを判定する。ス
テップS23では、ステップS21及びステップS22
が成立した回数が所定回数K以上であるか否かを判定す
る。このステップS21,22,及び23により、現ア
イドル開度TAIDLFが安定したか否かを判定してい
る。ステップS24では、この時点で検出した現アイド
ル開度TAIDLFを初期アイドル開度TAIDLIN
Iとして設定する。
【0035】このような構成において、エンジン100
をならし運転している状態では、現アイドル開度TAI
DLFが時間の経過とともに減少するので、初期アイド
ル開度TAIDLINIは変動が大きく、その変動量の
絶対値が所定値δより小さくなることがない。したがっ
て、制御は、ステップS21→S22と進み、初期アイ
ドル開度TAIDLINIは設定されない。そして、な
らし運転が終わり、現アイドル開度TAIDLFが安定
して、変動量の絶対値が所定値δを下回る場合は、制御
は、ステップS21→S22→S23と進み、さらに変
動量の絶対値が所定値δを所定回数K以上上回って検出
された場合は、制御は、ステップS21〜ステップS2
4を実行して、その時点の現在のアイドル開度TAID
LFを初期アイドル開度TAIDLINIに設定する。
【0036】したがって、エンジン単体毎にスロットル
センサ16から出力されるスロットル開度信号dとスロ
ットル開度との関係にバラツキがあっても、所定の条件
が成立した際にその時点の現アイドル開度TAIDLF
を初期アイドル開度TAIDLINIとして設定するの
で、検出精度を高くすることができる。その結果、後述
するデポジットの付着量DEPOの演算を正確に行うこ
とができ、デポジット付着を誤って検出することがな
い。
【0037】このような構成において、デポジットが除
去された場合に対応するために、デポジットの除去を検
出するものである。デポジット除去検出プログラムの概
要は、図12に示すようなものである。まず、ステップ
S101では、アイドリング運転中か否かを判定する。
アイドリング運転中の判定は、例えば、スロットルバル
ブ2が全閉状態であること、車速が所定速度以下である
こと、減速時のフューエルカット中でないこと等が成立
することにより行う。ステップS102では、エンジン
100の温度、例えば冷却水温が所定温度以上であるこ
とにより、エンジン100が完全暖機状態であるか否か
を判定する。ステップS103では、エンジン100を
始動した後停止するまでのアイドリング運転中のアイド
ル開度を示す開度なまし処理値TAIDLNが現アイド
ル開度TAIDLFから所定値k1を減算した値を下回
るか否かを判定する。これは、この時点のアイドル開度
が、本来開成しているべきアイドル開度である現アイド
ル開度TAIDLFに対して、どれだけ開成側に変化し
ているか否か、つまりスロットルバルブ2が閉成側に変
化しているか否かを判定するものである。
【0038】ステップS104では、フィードバック学
習値KGを加えたA/Fフィードバック補正係数FAF
が所定値k2を上回っているか否かを判定する。この判
定により、デポジットの除去を誤って検出することを防
止している。すなわち、同一のスロットル開度TAaで
あっても、デポジットが除去されている場合には、吸入
空気量が増加するために、空燃比が高く、つまりリーン
になる。これに伴って空燃比が低くなるようにA/Fフ
ィードバック補正値FAFを補正するが、その結果が所
定値k2を上回っている場合は、デポジットの付着によ
り空燃比が低くなっていると判定するものである。一
方、スロットル開度TAaが適正であるにもかかわら
ず、空燃比が低い場合は、A/Fフィートバック補正値
FAFを小さくするように制御するので、所定値以下と
なり、デポジットの付着を誤判定することがない。ステ
ップS105では、今回のデポジット補正開度FDEP
nを、前回のデポジット補正開度FDEPOn-1に所定
開度γを加算した値に設定する。これは、例えばスロッ
トルボディの交換等でデポジットが一気に全て除去され
る場合ばかりとは限らないため、徐々にデポジット補正
開度FDEPOを減少させて、急激なデポジット補正開
度FDEPOの変化により空燃比が急変してアイドル回
転が目標回転数から大きくずれることを防止している。
【0039】このような構成において、アイドリング運
転中で、かつエンジン100が完全に暖機完了状態にな
っており、しかもデポジットが付着している場合は、ア
イドリング運転状態に応じてスロットルバルブ2が開成
側に変化する、つまり、開度なまし処理値TAIDLN
が大きくなるので、制御は、ステップS101→S10
2と進んで、デポジット補正開度FDEPOを演算せず
に他のルーチンに移行する。
【0040】これに対し、洗浄液等によりデポジットが
除去された場合は、デポジットが除去された分だけ開度
なまし処理値TAIDLNが小さくなり、それに伴って
吸入空気量が増加して空燃比がリーンになるため、フィ
ードバック補正値FAF及びその学習値KGを大きくす
る。このため、完全暖機後のアイドリング運転中におい
て、制御は、ステップS101〜ステップS104と進
んで、デポジットが除去されたことを検出し、その後ス
テップS105を実行して、今回のデポジット補正開度
FDEPOnを演算する。演算されたデポジット補正開
度FDEPOnは、前回のデポジット補正開度FDEP
n-1より所定開度γだけ小さくなっている。したがっ
て、補正後のスロットル開度TAは、前回の補正後のス
ロットル開度TAより所定開度γだけ大きくなり、デポ
ジットが除去されたことに対して吸入空気量が増加する
ことに対応する。
【0041】したがって、補正後のスロットル開度TA
とエンジン回転数NEとに基づいて噴射される基本噴射
時間TPつまり基本燃料噴射量は減量され、アイドル回
転を目標回転数に収束することができる。しかも、デポ
ジット補正開度FDEPOを一度に0にしないため、基
本噴射時間TPが急変することを抑制でき、よってアイ
ドル回転が不安定になることを防止することができ、ド
ライバビリティの低下を確実に防止することができる。
【0042】なお、上記実施例において、デポジットの
付着を検出する手順を以下に説明する。デポジットの付
着検出プログラムの概要は、図13及び図14に示すよ
うなものである。最初に、基本となるデポジット付着量
DEPOの検出プログラムを説明する。
【0043】ステップS31では、この時点の現アイド
ル開度TAIDLFを読み込む。ステップS32では、
初期アイドル開度TAIDNINIを読み込む。ステッ
プS33では、現アイドル開度TAIDLFから初期ア
イドル開度TAIDLINIを減じて付着量DEPOを
演算して検出する。このように、上記したISC学習値
DLRNに基づいて検出した現アイドル開度TAIDL
Fと初期アイドル開度TAIDLINIとから付着量D
EPOを検出することにより、特別なセンサを必要とし
ないものである。したがって、既存のエンジン100に
おいて付着量DEPOを検出することができるととも
に、新規のものにおいては、部品の増加を抑えることが
でき、製造コストの上昇を抑制することができる。
【0044】このようにして検出した付着量DEPOに
基づいて、デポジット補正開度FDEPOを演算する。
デポジット補正開度FDEPO演算プログラムの概要
は、図14に示すようなものである。まず、ステップS
41では、アイドリング運転中か否かを判定する。アイ
ドリング運転中の判定は、例えば、スロットルバルブ2
が全閉状態であること、車速が所定速度以下であるこ
と、減速時のフューエルカット中でないこと等が成立す
ることにより行う。ステップS42では、エンジン10
0の温度、例えば冷却水温が所定温度以上であることに
より、エンジン100が完全暖機状態であるか否かを判
定する。ステップS43では、付着量DEPOを現アイ
ドル開度TAIDLFから初期アイドル開度TAIDL
INIを減じて算出し、算出した付着量DEPOが前回
検出したデポジット補正開度FDEPOn-1に所定値α
を加算した値より大であるか否かを判定する。これは、
アイドリング運転時のスロットル開度TAaの変化を考
慮するためで、ドライバビリティの低下が予想されるデ
ポジット付着量DEPOを判定するものである。この判
定により、デポジットが付着している場合でも、ドライ
バビリティに影響が出ない付着量DEPOに対しては、
デポジットの付着によるスロットル開度TAaの補正を
実施しないようにしている。
【0045】ステップS44では、フィードバック学習
値KGを加えたA/Fフィードバック補正係数FAFが
所定値βより小であるか否かを判定する。この判定によ
り、デポジットの付着を誤って検出することを防止して
いる。すなわち、同一のスロットル開度TAaであって
も、デポジットが付着している場合には、吸入空気量が
減少するために、空燃比が低く、つまりリッチになる。
これに伴って空燃比が高くなるようにA/Fフィードバ
ック補正値FAFを補正するが、その結果が所定値βを
下回っている場合は、デポジットの付着により空燃比が
低くなっていると判定するものである。一方、スロット
ル開度TAaが適正であるにもかかわらず、空燃比が高
い場合は、A/Fフィートバック補正値FAFを大きく
するように制御するので、所定値β以上となり、デポジ
ットの付着を誤判定することがない。ステップS45で
は、今回のデポジット補正開度FDEPOnを、デポジ
ット補正量DEPOに前回のデポジット補正開度FDE
POn-1を加算した値に設定する。
【0046】このような構成において、デポジットが付
着していない、あるいは付着していてもドライバビリテ
ィに影響を与えない少量である場合は、暖機完了後のア
イドリング運転状態であれば、制御は、ステップS41
→S42→S43と進み、この制御を終了する。また、
デポジットの付着量DEPOがドライバビリティに影響
を与える範囲であるが、A/Fフィードバック補正値F
AFにフィードバック学習値を加算した値が所定値β以
上であれば(ステップS44)、空燃比がリッチ側に変
化していないので、制御を終了する。
【0047】一方、付着量DEPOが所定量を上回って
付着しており、つまり、スロットルバルブ2のアイドル
開度が開成する方向に変化しており、かつA/Fフィー
ドバック補正量FAFとフィードバック学習値KGの合
計値が所定値βを下回っている、空燃比がリッチ側に変
化している場合には、制御は、ステップS1→S42→
S43→S44と進み、デポジットが開度補正が必要と
なる量付着していることを検出する。この後ステップS
S45を実行して、今回のデポジット補正開度FDEP
nを演算する。そして、この今回のデポジット補正開
度FDEPOnを上記式(1)にあてはめてスロットル
開度TAの演算を行う。
【0048】このように、デポジットの付着を、付着量
DEPO言い換えればアイドル開度の変化と、A/Fフ
ィードバック補正係数FAFの変化つまり空燃比の変化
とにより検出するので、デポジット検出のために特別な
センサを準備する必要がなく、部品点数の増加を抑制で
き、製造コストの上昇を抑えることができる。また、空
燃比のずれを監視することにより、デポジットの付着を
誤って検出することを防止することができる。
【0049】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定されるものではない。その他、各部の構成は図示例に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、暖機後
のアイドリング運転状態におけるスロットルバルブの開
度に基づいて、スロットルバルブ近傍の堆積物が除去さ
れたことを検出するので、特段のセンサを使用すること
を排除することができる。このため、既存の内燃機関に
おいても、内燃機関を機構的に改造することなく堆積物
の除去を検出することができる。しかも、センサが不要
なため、堆積物の除去を検出するためのコストアップを
最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例のスロットルボディの構成を模式的に
示す概略構成説明図。
【図3】同実施例のスロットル開度補正の制御手順を示
すフローチャート。
【図4】同実施例の作用説明図。
【図5】同実施例の作用説明図。
【図6】同実施例のアイドル開度検出の原理を説明する
ための作用説明図。
【図7】同実施例のアイドル開度検出の原理を説明する
ための作用説明図。
【図8】同実施例のアイドル開度検出の制御手順を示す
フローチャート。
【図9】同実施例のアイドル開度検出の原理を説明する
ための作用説明図。
【図10】同実施例のアイドル開度検出の原理を説明す
るための作用説明図。
【図11】同実施例の初期アイドル開度検出の制御手順
を示すフローチャート。
【図12】同実施例のデポジットの除去検出の制御手順
を示すフローチャート。
【図13】同実施例のデポジットの付着量検出の制御手
順を示すフローチャート。
【図14】同実施例のデポジット補正開度演算の制御手
順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…スロットルバルブ 6…電子制御装置 7…中央演算処理装置 8…記憶装置 9…入力インターフェース 11…出力インターフェース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロットルバルブの開度を検出し、検出し
    た開度と回転数とに基づいて燃料噴射量を制御する内燃
    機関において、暖機後のアイドリング運転状態であるこ
    とを検出し、 そのアイドリング運転状態におけるスロットルバルブの
    アイドル開度が閉成側に変化していることを検出し、 空燃比がリーン側に変化していることを検出し、 検出したアイドル開度の変化と空燃比の変化とに基づい
    てスロットルバルブ近傍の堆積物が除去されたことを検
    出することを特徴とする堆積物除去検出方法。
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