JPH11271219A - 表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置 - Google Patents
表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置Info
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- JPH11271219A JPH11271219A JP11987098A JP11987098A JPH11271219A JP H11271219 A JPH11271219 A JP H11271219A JP 11987098 A JP11987098 A JP 11987098A JP 11987098 A JP11987098 A JP 11987098A JP H11271219 A JPH11271219 A JP H11271219A
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
- G01N21/17—Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
- G01N21/55—Specular reflectivity
- G01N21/552—Attenuated total reflection
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- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/543—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
- G01N33/54366—Apparatus specially adapted for solid-phase testing
- G01N33/54373—Apparatus specially adapted for solid-phase testing involving physiochemical end-point determination, e.g. wave-guides, FETS, gratings
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- G01N21/00—Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、溶液の温度変動に影響され
にくく、かつ高感度に試料溶液中の生体分子の濃度を測
定する小型の表合プラズモン共鳴方式免疫測定装置を提
供することである。 【解決手段】 第一に、プリズム上の金属薄膜表面に生
体分子の固定化のための担体である多糖類等の高分子膜
を分子鎖長が互いに異なる2種類以上の高分子を使って
形成すること、第二にフローセルにサーミスタを組み込
み、同サーミスタによる測定温度を用いて、共鳴角の温
度による経時変動をリアルタイムに補正する計算するこ
とで温度コントローラおよびヒーターの組み込みを必須
としないこと、の両方により上記課題が解決可能であ
る。
にくく、かつ高感度に試料溶液中の生体分子の濃度を測
定する小型の表合プラズモン共鳴方式免疫測定装置を提
供することである。 【解決手段】 第一に、プリズム上の金属薄膜表面に生
体分子の固定化のための担体である多糖類等の高分子膜
を分子鎖長が互いに異なる2種類以上の高分子を使って
形成すること、第二にフローセルにサーミスタを組み込
み、同サーミスタによる測定温度を用いて、共鳴角の温
度による経時変動をリアルタイムに補正する計算するこ
とで温度コントローラおよびヒーターの組み込みを必須
としないこと、の両方により上記課題が解決可能であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリズム上に形成
した金薄膜の表面近傍の媒体の屈折率の変化から、試料
溶液中の生体分子の濃度を測定する表面プラズモン共鳴
方式免疫測定装置に関する。
した金薄膜の表面近傍の媒体の屈折率の変化から、試料
溶液中の生体分子の濃度を測定する表面プラズモン共鳴
方式免疫測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属薄膜を一つの側面に形成したプリズ
ムに、別の側面から金属薄膜形成面に対して全反射角度
で光線を入射したときに、金属薄膜の表面でエバネッセ
ント光と表面プラズマ波の共鳴が起きるために、反射光
強度が減少する現象は既に知られている。そして、この
現象を用いて金属薄膜の表面近傍の媒体の屈折率を測定
するための表面プラズモン共鳴デバイス、さらには同デ
バイスを使って金属薄膜表面で生じる抗原抗体反応等の
生体分子どうしの相互作用を調べる装置および測定法は
既に知られている。
ムに、別の側面から金属薄膜形成面に対して全反射角度
で光線を入射したときに、金属薄膜の表面でエバネッセ
ント光と表面プラズマ波の共鳴が起きるために、反射光
強度が減少する現象は既に知られている。そして、この
現象を用いて金属薄膜の表面近傍の媒体の屈折率を測定
するための表面プラズモン共鳴デバイス、さらには同デ
バイスを使って金属薄膜表面で生じる抗原抗体反応等の
生体分子どうしの相互作用を調べる装置および測定法は
既に知られている。
【0003】表面プラズモン共鳴デバイスは、その特徴
を生かして様々な分野において利用されているが、特に
抗原抗体反応の計測の分野において盛んに利用されてい
る。以下に表面プラズモン共鳴デバイス、同デバイスを
用いた免疫測定装置、同装置を用いた生体分子検出方法
について詳細に説明する。
を生かして様々な分野において利用されているが、特に
抗原抗体反応の計測の分野において盛んに利用されてい
る。以下に表面プラズモン共鳴デバイス、同デバイスを
用いた免疫測定装置、同装置を用いた生体分子検出方法
について詳細に説明する。
【0004】図1に従来の表面プラズモン共鳴デバイス
の構造の概略を示す。従来の表面プラズモン共鳴デバイ
スは、一般的に、多角形もしくは半円形のプリズム1の
一つの側面の上に金属薄膜2を形成したものである。特
にこのデバイスを利用して抗原抗体反応により生体分子
を検出する場合には、金属薄膜の上に抗体あるいは抗原
を固定化している。金属薄膜としては厚さ50nm〜6
0nm程度の金の薄膜が用いられる事が多いが、ガラス
とこれらの金属薄膜との密着性を向上させる目的で通常
は1〜5nm程度のクロム等の層を間に形成する。
の構造の概略を示す。従来の表面プラズモン共鳴デバイ
スは、一般的に、多角形もしくは半円形のプリズム1の
一つの側面の上に金属薄膜2を形成したものである。特
にこのデバイスを利用して抗原抗体反応により生体分子
を検出する場合には、金属薄膜の上に抗体あるいは抗原
を固定化している。金属薄膜としては厚さ50nm〜6
0nm程度の金の薄膜が用いられる事が多いが、ガラス
とこれらの金属薄膜との密着性を向上させる目的で通常
は1〜5nm程度のクロム等の層を間に形成する。
【0005】なお、デバイスの取扱いを簡単にするため
に、図2の様に実際にはプリズムに直接金属薄膜を形成
するのではなく、プリズム1と同じ材質のガラス板3の
上に金属薄膜2を形成し、使用時にガラスと同じ屈折率
を有するマッチングオイル4を介してこのガラス板をプ
リズムに密着させる方式が取られることが多い。しか
し、本申請書類では便宜上ガラス板がマッチングオイル
を介してプリズムに装着されたものも単にプリズムとし
て記述する。
に、図2の様に実際にはプリズムに直接金属薄膜を形成
するのではなく、プリズム1と同じ材質のガラス板3の
上に金属薄膜2を形成し、使用時にガラスと同じ屈折率
を有するマッチングオイル4を介してこのガラス板をプ
リズムに密着させる方式が取られることが多い。しか
し、本申請書類では便宜上ガラス板がマッチングオイル
を介してプリズムに装着されたものも単にプリズムとし
て記述する。
【0006】プリズム型の表面プラズモン共鳴デバイス
5は、図3の様に半導体レーザー(LD)あるいは発光
ダイオード(LED)等の単色光源6、電荷結合素子
(CCD)あるいはフォトトランジスタ等の光検出器
7、偏光板33と組み合わせて一体化された装置として
使用される。表面プラズモン共鳴デバイス、単色光源、
および光検出器は、単色光源の光がプリズムのガラス面
から入射され、金属薄膜形成面で全反射し、再びガラス
面から出射されて偏光板を通り光検出器で検出される様
に配置される。ただし、偏光板はP偏光(電場がプリズ
ムに対する光の入射面に平行)のみが透過する様に配置
される。表面プラズモン共鳴を起こしその結果として反
射光強度が減少しうるのはP偏光のみである。
5は、図3の様に半導体レーザー(LD)あるいは発光
ダイオード(LED)等の単色光源6、電荷結合素子
(CCD)あるいはフォトトランジスタ等の光検出器
7、偏光板33と組み合わせて一体化された装置として
使用される。表面プラズモン共鳴デバイス、単色光源、
および光検出器は、単色光源の光がプリズムのガラス面
から入射され、金属薄膜形成面で全反射し、再びガラス
面から出射されて偏光板を通り光検出器で検出される様
に配置される。ただし、偏光板はP偏光(電場がプリズ
ムに対する光の入射面に平行)のみが透過する様に配置
される。表面プラズモン共鳴を起こしその結果として反
射光強度が減少しうるのはP偏光のみである。
【0007】図4に示すように、この様な光学系が配置
された装置の光検出器の出力8は、表面プラズモン共鳴
現象のため、全反射であるにもかかわらず反射光の吸収
9が観測される。このとき反射光強度が最小となる角度
(共鳴角度)θと金属薄膜に接している媒体の屈折率n
との関係は次式で表されることが知られている: Kp・sin(θ)=ω/c・{ε・n2/(ε+
n2)}1/2 但し、この式においてKpは入射光の波数、ωは入射光
の角周波数、cは光速、εは金属薄膜の誘電率を表す。
この式から、金属薄膜に接する媒体の屈折率およびその
変化量を共鳴角度θから知ることができる。ただし、表
面プラズモン共鳴現象に影響を与える媒体層は、金属薄
膜の表面から高々数100nmの範囲に限られる。従っ
て、共鳴角度を計測することにより金属薄膜の表面から
高々数100nmの範囲の媒体の屈折率およびその変化
を知ることができる。
された装置の光検出器の出力8は、表面プラズモン共鳴
現象のため、全反射であるにもかかわらず反射光の吸収
9が観測される。このとき反射光強度が最小となる角度
(共鳴角度)θと金属薄膜に接している媒体の屈折率n
との関係は次式で表されることが知られている: Kp・sin(θ)=ω/c・{ε・n2/(ε+
n2)}1/2 但し、この式においてKpは入射光の波数、ωは入射光
の角周波数、cは光速、εは金属薄膜の誘電率を表す。
この式から、金属薄膜に接する媒体の屈折率およびその
変化量を共鳴角度θから知ることができる。ただし、表
面プラズモン共鳴現象に影響を与える媒体層は、金属薄
膜の表面から高々数100nmの範囲に限られる。従っ
て、共鳴角度を計測することにより金属薄膜の表面から
高々数100nmの範囲の媒体の屈折率およびその変化
を知ることができる。
【0008】屈折率およびその変化量が測定できる媒体
はプリズムより低い屈折率を有するもの全てが対象と成
りうるが、特に抗原抗体反応を検出する場合は水溶液と
なる。図5に示す様に表面プラズモン共鳴デバイス5を
組み込んだ免疫反応検出装置は、フローセル11を金属
薄膜の上に形成し、フローシステムとして用いられるこ
とが多い。この場合、抗体12(あるいは抗原)が金属
薄膜上に固定されており、対応する抗原13(あるいは
抗体)を含む溶液14がフローセルに入ると金属薄膜表
面で抗原抗体反応が起こり、金属薄膜表面近傍の屈折率
が変化するために共鳴角度θが変化する。このθを測定
することにより、金属薄膜表面近傍の屈折率の変化がわ
かり、このことから溶液中の抗原あるいは抗体の濃度を
知ることができる。
はプリズムより低い屈折率を有するもの全てが対象と成
りうるが、特に抗原抗体反応を検出する場合は水溶液と
なる。図5に示す様に表面プラズモン共鳴デバイス5を
組み込んだ免疫反応検出装置は、フローセル11を金属
薄膜の上に形成し、フローシステムとして用いられるこ
とが多い。この場合、抗体12(あるいは抗原)が金属
薄膜上に固定されており、対応する抗原13(あるいは
抗体)を含む溶液14がフローセルに入ると金属薄膜表
面で抗原抗体反応が起こり、金属薄膜表面近傍の屈折率
が変化するために共鳴角度θが変化する。このθを測定
することにより、金属薄膜表面近傍の屈折率の変化がわ
かり、このことから溶液中の抗原あるいは抗体の濃度を
知ることができる。
【0009】一般的に、抗体は、物理的吸着法、化学的
結合法、あるいは高分子担体法を使ってプリズム上の金
属薄膜に固定化される。ここで物理的吸着とは抗体と金
属薄膜との間の静電相互作用、ファンデルワールス力等
の物理的相互作用により抗体が金属薄膜に吸着されるこ
とを指すが、結合力が弱いために長時間溶液にさらされ
ると抗体等が薄膜より脱落するために実用的な固定化法
とは言いがたい。一方、化学的結合法とは抗体を金属薄
膜に化学的結合力で固定化することを指す。この方法で
は、金属薄膜層として金を用い、金メルカプチド結合を
介して抗体を金属薄膜に固定化することが多い。また、
高分子担体法では金属基板上に固定化された高分子担体
に抗体を結合させる。この場合、高分子担体自身は金メ
ルカプチド結合を介して金薄膜に固定化される。
結合法、あるいは高分子担体法を使ってプリズム上の金
属薄膜に固定化される。ここで物理的吸着とは抗体と金
属薄膜との間の静電相互作用、ファンデルワールス力等
の物理的相互作用により抗体が金属薄膜に吸着されるこ
とを指すが、結合力が弱いために長時間溶液にさらされ
ると抗体等が薄膜より脱落するために実用的な固定化法
とは言いがたい。一方、化学的結合法とは抗体を金属薄
膜に化学的結合力で固定化することを指す。この方法で
は、金属薄膜層として金を用い、金メルカプチド結合を
介して抗体を金属薄膜に固定化することが多い。また、
高分子担体法では金属基板上に固定化された高分子担体
に抗体を結合させる。この場合、高分子担体自身は金メ
ルカプチド結合を介して金薄膜に固定化される。
【0010】従来の高分子担体膜は、均質な分子鎖長の
高分子を用いるために金薄膜上に緻密に高分子膜が形成
され、抗体等が担体膜内部に固定されにくく、かつ測定
の際に試料溶液中の生体分子が担体膜内部まで入り込み
にくいという問題がある。
高分子を用いるために金薄膜上に緻密に高分子膜が形成
され、抗体等が担体膜内部に固定されにくく、かつ測定
の際に試料溶液中の生体分子が担体膜内部まで入り込み
にくいという問題がある。
【0011】ところで、フローシステムでは、サンプル
溶液中の生体分子の濃度を測る際に、常に生体分子を含
まない溶液を流しておき、サンプル溶液を注入したとき
の共鳴角度の変化を測定する。すなわち、サンプル溶液
注入前後の共鳴角度の変化量を測定することになるが、
これはサンプル注入時以外では共鳴角度が経時的に安定
していることが前提となる。しかしながら、実際には溶
液の温度変動、圧力変動さらには組成の変動などが原因
となり共鳴角度を安定に保つことは容易ではない。特に
温度変動は大きな問題であり、例えば、水の温度が1℃
上昇すると水の屈折率が変化するため共鳴角度が0.0
15度減少する。
溶液中の生体分子の濃度を測る際に、常に生体分子を含
まない溶液を流しておき、サンプル溶液を注入したとき
の共鳴角度の変化を測定する。すなわち、サンプル溶液
注入前後の共鳴角度の変化量を測定することになるが、
これはサンプル注入時以外では共鳴角度が経時的に安定
していることが前提となる。しかしながら、実際には溶
液の温度変動、圧力変動さらには組成の変動などが原因
となり共鳴角度を安定に保つことは容易ではない。特に
温度変動は大きな問題であり、例えば、水の温度が1℃
上昇すると水の屈折率が変化するため共鳴角度が0.0
15度減少する。
【0012】従来の方式では、フローセルもしくはその
周囲の温度をサーミスタで測定し、同様にフローセルも
しくはその周囲に取り付けられたヒーターで溶液温度を
一定温度に保つことで共鳴角度の安定化を図っている。
しかし、このことは装置が巨大化する原因となってい
る。また、サーミスタとヒーターの取り付け位置が離れ
ている、フローセルの熱容量が大きい、などのためにフ
ローセルの温度は定温制御しているにもかかわらず、わ
ずかではあるが変動する。
周囲の温度をサーミスタで測定し、同様にフローセルも
しくはその周囲に取り付けられたヒーターで溶液温度を
一定温度に保つことで共鳴角度の安定化を図っている。
しかし、このことは装置が巨大化する原因となってい
る。また、サーミスタとヒーターの取り付け位置が離れ
ている、フローセルの熱容量が大きい、などのためにフ
ローセルの温度は定温制御しているにもかかわらず、わ
ずかではあるが変動する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来技術
の高分子担体膜固定化方法およびフローセルの温度制御
法の問題に鑑み、発明が解決しようとする課題は、抗体
等を安定かつ高密度に保持しエバネッセント場を有効に
活用することで高精度に共鳴角度を測定できるような表
面プラズモン共鳴デバイスや方法を提供すること、また
フローセルの温度を測定しリアルタイムに共鳴角度を補
正する方式を採用することで小型化を可能にした表面プ
ラズモン共鳴方式免疫測定装置や方法を提供することで
ある。
の高分子担体膜固定化方法およびフローセルの温度制御
法の問題に鑑み、発明が解決しようとする課題は、抗体
等を安定かつ高密度に保持しエバネッセント場を有効に
活用することで高精度に共鳴角度を測定できるような表
面プラズモン共鳴デバイスや方法を提供すること、また
フローセルの温度を測定しリアルタイムに共鳴角度を補
正する方式を採用することで小型化を可能にした表面プ
ラズモン共鳴方式免疫測定装置や方法を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、図6に示
すように、プリズムの上の金薄膜表面に形成する高分子
担体として分子鎖長が互いに異なる2種類以上の高分子
を使用した表面プラズモン共鳴デバイスを用い、また、
フローセルにサーミスタを組み込み、同サーミスタによ
る測定温度を用いて共鳴角度の温度による経時変動を計
算によりリアルタイムに補正することで解決される。
すように、プリズムの上の金薄膜表面に形成する高分子
担体として分子鎖長が互いに異なる2種類以上の高分子
を使用した表面プラズモン共鳴デバイスを用い、また、
フローセルにサーミスタを組み込み、同サーミスタによ
る測定温度を用いて共鳴角度の温度による経時変動を計
算によりリアルタイムに補正することで解決される。
【0015】即ち、第1の要旨において、本発明はプリ
ズム上の金属薄膜表面に生体分子の固定化のための担体
である多糖類等の高分子膜を分子鎖長が互いに異なる2
種類以上の高分子を使って形成することにより成る表面
プラズモン共鳴デバイスを提供する。
ズム上の金属薄膜表面に生体分子の固定化のための担体
である多糖類等の高分子膜を分子鎖長が互いに異なる2
種類以上の高分子を使って形成することにより成る表面
プラズモン共鳴デバイスを提供する。
【0016】また、第2の要旨において、本発明はフロ
ーセルにサーミスタを組み込み、同サーミスタによる測
定温度を用いて、共鳴角の温度による経時変動をリアル
タイムに補正する計算方法および表面プラズモン共鳴方
式免疫測定装置を提供する。
ーセルにサーミスタを組み込み、同サーミスタによる測
定温度を用いて、共鳴角の温度による経時変動をリアル
タイムに補正する計算方法および表面プラズモン共鳴方
式免疫測定装置を提供する。
【0017】本発明において、液体試料とは、測定すべ
き対象である特定の生体分子が共存している液体であっ
て、具体的には、血液、血清、血漿、尿、髄液などの体
液を例示できる。
き対象である特定の生体分子が共存している液体であっ
て、具体的には、血液、血清、血漿、尿、髄液などの体
液を例示できる。
【0018】本発明において、生体分子とは、生体由来
の分子もしくは分子集合体、及びこれらの分子もしくは
分子集合体と相補的に結合する分子もしくは分子集合体
のことである。具体的には、酵素、抗体、レクチン等の
蛋白質、DNAやRNAなどの核酸、デンプン、デキス
トラン等の糖類、カルシウムやマグネシウムなどの無機
物質、尿素や乳酸等の有機物質などが例示できる。
の分子もしくは分子集合体、及びこれらの分子もしくは
分子集合体と相補的に結合する分子もしくは分子集合体
のことである。具体的には、酵素、抗体、レクチン等の
蛋白質、DNAやRNAなどの核酸、デンプン、デキス
トラン等の糖類、カルシウムやマグネシウムなどの無機
物質、尿素や乳酸等の有機物質などが例示できる。
【0019】本発明において、表面プラズモン共鳴方式
デバイスとは図7に示すごとく、プリズム15もしくは
基板20の上に、金属薄膜層16が形成された構造をし
ているデバイスを意味する。さらには、図6に示すごと
く、金属薄膜層の上にさらに生体分子固定化用担体であ
る高分子膜25を形成したものをも意味する。
デバイスとは図7に示すごとく、プリズム15もしくは
基板20の上に、金属薄膜層16が形成された構造をし
ているデバイスを意味する。さらには、図6に示すごと
く、金属薄膜層の上にさらに生体分子固定化用担体であ
る高分子膜25を形成したものをも意味する。
【0020】本発明において、プリズムとは、石英やガ
ラスやポリメチルメタタリレートなどを例とする紫外、
可視、近赤外領域の光に対して透明で、しかも液体試料
より大きな屈折率を有する材質より成る光学部品を意味
する。その形状に特に制限は無いが、半円柱、三角柱、
台形柱などの形状を有するものが多くの場合に使われて
いる。なお、プリズムと同じ材質の基板の上に金属薄膜
を形成し、使用時にプリズムや基板と同じ屈折率を有す
るマッチングオイルを介してこの基板をプリズムに密着
させる方式が取られることが多い。本申請書類では便宜
上基板がマッチングオイルを介してプリズムに装着され
たものも単にプリズムと呼ぶ。
ラスやポリメチルメタタリレートなどを例とする紫外、
可視、近赤外領域の光に対して透明で、しかも液体試料
より大きな屈折率を有する材質より成る光学部品を意味
する。その形状に特に制限は無いが、半円柱、三角柱、
台形柱などの形状を有するものが多くの場合に使われて
いる。なお、プリズムと同じ材質の基板の上に金属薄膜
を形成し、使用時にプリズムや基板と同じ屈折率を有す
るマッチングオイルを介してこの基板をプリズムに密着
させる方式が取られることが多い。本申請書類では便宜
上基板がマッチングオイルを介してプリズムに装着され
たものも単にプリズムと呼ぶ。
【0021】本発明において、抗体等の固定化担体とし
て用いる多糖類とは、グルコースなどの単糖類が直鎖も
しくは分枝して多数結合した通常の意味での多糖類、も
しくはこれらを化学的に修飾した物を意味し、例えば硫
酸化デキストラン、可溶性スターチ、カルボキシメチル
セルロースなどがある。図8の様に金属層21に直接物
理的あるいは化学的方法によって抗体22(あるいは抗
原)を固定した場合には、この抗体(あるいは抗原)は
金属薄膜表面より高々10ナノメートル程度しか離れて
いない。しかしながら、一般に表面プラズモン共鳴セン
シングデバイスが屈折率の変化を検出できる層は、エバ
ネッセント光24が到達する範囲、すなわち金属薄膜表
面より数百ナノメートルの範囲であり、抗体(あるいは
抗原)が固定されている層を除いて殆どの範囲が使用さ
れていない。しかるに図9のごとく分子量が大きくて長
い多糖類25に抗体22(あるいは抗原)を固定化した
場合には、金属薄膜表面より数百ナノメートルの範囲に
わたり抗体(あるいは抗原)が分布するので、抗原抗体
等の相補的結合反応によりこの全ての領域で屈折率変化
が生じるため抗原23(あるいは抗体)の測定感度が高
まる。特に水に近い屈折率を有する多糖類を用いた場合
には、溶液の温度、pH、イオン強度等の変化により担
体の立体構造の変化は極めて小さく屈折率の変化が生じ
ないので信頼性の高い測定が可能である。
て用いる多糖類とは、グルコースなどの単糖類が直鎖も
しくは分枝して多数結合した通常の意味での多糖類、も
しくはこれらを化学的に修飾した物を意味し、例えば硫
酸化デキストラン、可溶性スターチ、カルボキシメチル
セルロースなどがある。図8の様に金属層21に直接物
理的あるいは化学的方法によって抗体22(あるいは抗
原)を固定した場合には、この抗体(あるいは抗原)は
金属薄膜表面より高々10ナノメートル程度しか離れて
いない。しかしながら、一般に表面プラズモン共鳴セン
シングデバイスが屈折率の変化を検出できる層は、エバ
ネッセント光24が到達する範囲、すなわち金属薄膜表
面より数百ナノメートルの範囲であり、抗体(あるいは
抗原)が固定されている層を除いて殆どの範囲が使用さ
れていない。しかるに図9のごとく分子量が大きくて長
い多糖類25に抗体22(あるいは抗原)を固定化した
場合には、金属薄膜表面より数百ナノメートルの範囲に
わたり抗体(あるいは抗原)が分布するので、抗原抗体
等の相補的結合反応によりこの全ての領域で屈折率変化
が生じるため抗原23(あるいは抗体)の測定感度が高
まる。特に水に近い屈折率を有する多糖類を用いた場合
には、溶液の温度、pH、イオン強度等の変化により担
体の立体構造の変化は極めて小さく屈折率の変化が生じ
ないので信頼性の高い測定が可能である。
【0022】本発明における表面プラズモン共鳴方式免
疫測定装置とは、液体試料中の特定生体分子の濃度を光
学的方法により測定するための装置であって、上述の本
発明の表面プラズモン共鳴デバイス、フローセル、イン
ジェクションバルブ、送液ポンプ、光源、光検出器、偏
光板、サーミスタ、コンピュータを有してなる装置を指
す。特に小型化を重視しない場合は、さらに温度コント
ローラやヒーターを組み込んでも良い。
疫測定装置とは、液体試料中の特定生体分子の濃度を光
学的方法により測定するための装置であって、上述の本
発明の表面プラズモン共鳴デバイス、フローセル、イン
ジェクションバルブ、送液ポンプ、光源、光検出器、偏
光板、サーミスタ、コンピュータを有してなる装置を指
す。特に小型化を重視しない場合は、さらに温度コント
ローラやヒーターを組み込んでも良い。
【0023】このような測定装置の構成を模式的に図1
0に示す。本発明の測定装置は、通常は次の様な使用形
態で用いられる。まず、表面プラズモン共鳴デバイス2
6の金属薄膜面にフローセル27が装着される。このと
き、本デバイスには使用前に抗体(あるいは抗原)を結
合した多糖類が固定されているものとする。溶液は送液
ポンプ28からインジェクションバルブ29を介してフ
ローセルへと注入され、フローセルから出た溶液は廃液
溜30に排出される。表面プラズモン共鳴デバイスには
光源31から光線が入射され、フローセルとの界面で入
射光線は全反射し、偏光板33を通して光検出器34で
反射光は検出される。検出器の出力信号はコンピュータ
38に取り込まれ反射光強度最小となる角度がリアルタ
イムでモニタリングされるものとする。検出器で検出さ
れる反射光強度から反射光強度最小角度(共鳴角度)を
計算するアルゴリズムは既存の手法が使用可能であり、
これ以上の説明は不要である。抗原等の生体分子を含む
試料はインジェクションバルブより注入され、ポンプか
ら送液される溶液の流れにのりフローセルに入り、デバ
イス最表面の金属薄膜表面で抗原抗体反応がおこる。こ
のとき、試料溶液注入前後の共鳴角度をそれぞれθ、
θ’とするとき、θ’−θから試料溶液中の抗原(ある
いは抗体)の濃度を算出する。
0に示す。本発明の測定装置は、通常は次の様な使用形
態で用いられる。まず、表面プラズモン共鳴デバイス2
6の金属薄膜面にフローセル27が装着される。このと
き、本デバイスには使用前に抗体(あるいは抗原)を結
合した多糖類が固定されているものとする。溶液は送液
ポンプ28からインジェクションバルブ29を介してフ
ローセルへと注入され、フローセルから出た溶液は廃液
溜30に排出される。表面プラズモン共鳴デバイスには
光源31から光線が入射され、フローセルとの界面で入
射光線は全反射し、偏光板33を通して光検出器34で
反射光は検出される。検出器の出力信号はコンピュータ
38に取り込まれ反射光強度最小となる角度がリアルタ
イムでモニタリングされるものとする。検出器で検出さ
れる反射光強度から反射光強度最小角度(共鳴角度)を
計算するアルゴリズムは既存の手法が使用可能であり、
これ以上の説明は不要である。抗原等の生体分子を含む
試料はインジェクションバルブより注入され、ポンプか
ら送液される溶液の流れにのりフローセルに入り、デバ
イス最表面の金属薄膜表面で抗原抗体反応がおこる。こ
のとき、試料溶液注入前後の共鳴角度をそれぞれθ、
θ’とするとき、θ’−θから試料溶液中の抗原(ある
いは抗体)の濃度を算出する。
【0024】フローセルの温度は同セルに取り付けられ
たサーミスタ35により測定され、その出力信号はコン
ビュータに送られる。この測定温度を元に、共鳴角度の
温度変動分が計算され、測定値(測定される共鳴角度)
が補正される。その補正手順は、理想的には、フローセ
ルの温度から溶液の屈折率が計算され、その屈折率から
共鳴角度の温度変動を計算するものである。試料溶液の
屈折率と温度との関係は予め高精度屈折率計により測定
した関係を用いる。また、屈折率と温度変動との関係
は、初歩的な光学計算により求められるが、その計算方
法自体は周知のことであり、これ以上の説明は不要であ
る。なお、実際には、共鳴角度の温度変動は必ずしも上
述の理想通りにはならないことが多く、その場合には予
め測定した温度と共鳴角度との関係を使って補正を行
う。また、装置の小型化を特に重視しなくても良い場合
は、さらに温度コントローラとヒーターが装置に組み込
まれる。この場合は、サーミスタの出力信号は温度調節
コントローラ36に送られ筐体内37の温度がヒーター
により制御される。
たサーミスタ35により測定され、その出力信号はコン
ビュータに送られる。この測定温度を元に、共鳴角度の
温度変動分が計算され、測定値(測定される共鳴角度)
が補正される。その補正手順は、理想的には、フローセ
ルの温度から溶液の屈折率が計算され、その屈折率から
共鳴角度の温度変動を計算するものである。試料溶液の
屈折率と温度との関係は予め高精度屈折率計により測定
した関係を用いる。また、屈折率と温度変動との関係
は、初歩的な光学計算により求められるが、その計算方
法自体は周知のことであり、これ以上の説明は不要であ
る。なお、実際には、共鳴角度の温度変動は必ずしも上
述の理想通りにはならないことが多く、その場合には予
め測定した温度と共鳴角度との関係を使って補正を行
う。また、装置の小型化を特に重視しなくても良い場合
は、さらに温度コントローラとヒーターが装置に組み込
まれる。この場合は、サーミスタの出力信号は温度調節
コントローラ36に送られ筐体内37の温度がヒーター
により制御される。
【0025】
【実施例1】250mgの硫酸化デキストラン(分子量
12,100)と250mgの可溶性スターチ(分子量
258,000)をそれぞれ3mlの水に溶かした溶液
を、それぞれ2mlの11.7mM過ヨウ素酸ナトリウ
ム溶液と混合し4時間かけて酸化処理を行った。この処
理はそれぞれの高分子の基本単位である糖分子のビシナ
ル水酸基をアルデヒド基に変えるものである。
12,100)と250mgの可溶性スターチ(分子量
258,000)をそれぞれ3mlの水に溶かした溶液
を、それぞれ2mlの11.7mM過ヨウ素酸ナトリウ
ム溶液と混合し4時間かけて酸化処理を行った。この処
理はそれぞれの高分子の基本単位である糖分子のビシナ
ル水酸基をアルデヒド基に変えるものである。
【0026】次に、金蒸着ガラス基板を10μMアミノ
エタンチオール溶液に24時間浸漬し洗浄した。この処
理はガラス基板の金蒸着面に金メルカプチド結合を介し
てアミノ基を導入するものである。
エタンチオール溶液に24時間浸漬し洗浄した。この処
理はガラス基板の金蒸着面に金メルカプチド結合を介し
てアミノ基を導入するものである。
【0027】そして上記の溶液を42(硫酸化デキスト
ラン)対58(可溶性スターチ)の比率で混合した溶液
0.6mlを、上記のアミノエタンチオール浸漬後のガ
ラス基板の金蒸着面上に滴下し4時間反応させた。この
反応は金蒸着面上のアミノ基と高分子のアルデヒド基と
でシッフ結合を形成させ、高分子を金表面に固定化する
ものである。
ラン)対58(可溶性スターチ)の比率で混合した溶液
0.6mlを、上記のアミノエタンチオール浸漬後のガ
ラス基板の金蒸着面上に滴下し4時間反応させた。この
反応は金蒸着面上のアミノ基と高分子のアルデヒド基と
でシッフ結合を形成させ、高分子を金表面に固定化する
ものである。
【0028】さらに、0.6mlのヒト血清アルブミン
溶液(5mg/ml)をこの基板上に滴下し30分反応
させた。この反応は、金薄膜表面に固定された高分子の
アルデヒド基とアルブミンのアミノ基とでシッフ結合を
形成させ、アルブミンを高分子担体を介して金薄膜に固
定化するものである。
溶液(5mg/ml)をこの基板上に滴下し30分反応
させた。この反応は、金薄膜表面に固定された高分子の
アルデヒド基とアルブミンのアミノ基とでシッフ結合を
形成させ、アルブミンを高分子担体を介して金薄膜に固
定化するものである。
【0029】その次に、10mM水素化ホウ素ナトリウ
ム溶液にこの基板を浸漬し洗浄した。これは、シッフ結
合を還元してアミド結合とし、化学的に安定化させるも
のである。
ム溶液にこの基板を浸漬し洗浄した。これは、シッフ結
合を還元してアミド結合とし、化学的に安定化させるも
のである。
【0030】この様にして用意した金薄膜ガラス基板を
表面プラズモン共鳴測定装置のプリズムにマッチングオ
イルを介して装着し、20mMリン酸緩衝液(pH7)
を送液下、50μLの抗ヒトアルブミン(ヤギ)溶液を
インジェクションバルブより注入した後グリシン−塩酸
緩衝液(pH2.5)を注入するという動作を繰り返し
たときのセンサ応答(共鳴角の変化)を図11に示す。
本図において、抗ヒトアルブミン溶液を注入した直後に
共鳴角度がオーバーシュートを示し、その後、一定の値
で安定している。そして、グリシン−塩酸緩衝液を注入
すると直後にアンダーシュートを示した後、抗ヒトアル
ブミン溶液注入前の値に戻っている。オーバーシュート
後の共鳴角と抗ヒトアルブミン溶液注入前の共鳴角との
差をプロットしたものを図12に示す。
表面プラズモン共鳴測定装置のプリズムにマッチングオ
イルを介して装着し、20mMリン酸緩衝液(pH7)
を送液下、50μLの抗ヒトアルブミン(ヤギ)溶液を
インジェクションバルブより注入した後グリシン−塩酸
緩衝液(pH2.5)を注入するという動作を繰り返し
たときのセンサ応答(共鳴角の変化)を図11に示す。
本図において、抗ヒトアルブミン溶液を注入した直後に
共鳴角度がオーバーシュートを示し、その後、一定の値
で安定している。そして、グリシン−塩酸緩衝液を注入
すると直後にアンダーシュートを示した後、抗ヒトアル
ブミン溶液注入前の値に戻っている。オーバーシュート
後の共鳴角と抗ヒトアルブミン溶液注入前の共鳴角との
差をプロットしたものを図12に示す。
【0031】
【実施例2】実施例1と同様の方法において、硫酸化デ
キストランと可溶性スターチの比率を様々に変えて作製
した表面プラズモン共鳴デバイスを用いて、20mMリ
ン酸緩衝液(pH7)を送液下、50μLの抗ヒトアル
ブミンをインジェタションバルブより注入したときの共
鳴角度の変化を図13に示す。
キストランと可溶性スターチの比率を様々に変えて作製
した表面プラズモン共鳴デバイスを用いて、20mMリ
ン酸緩衝液(pH7)を送液下、50μLの抗ヒトアル
ブミンをインジェタションバルブより注入したときの共
鳴角度の変化を図13に示す。
【0032】
【実施例3】実施例1と同様の方法にて作製した表面プ
ラズモン共鳴デバイスを用いて、20mMリン酸緩衝液
(pH7)を送液下、50μLの抗ヒトアルブミンをイ
ンジェクションバルブより注入した後グリシン−塩酸緩
衝液(pH2.5)を注入するという動作を、様々な濃
度の抗ヒトアルブミンに対して行った結果を図14に示
す。
ラズモン共鳴デバイスを用いて、20mMリン酸緩衝液
(pH7)を送液下、50μLの抗ヒトアルブミンをイ
ンジェクションバルブより注入した後グリシン−塩酸緩
衝液(pH2.5)を注入するという動作を、様々な濃
度の抗ヒトアルブミンに対して行った結果を図14に示
す。
【0033】
【発明の効果】本発明の表面プラズモン共鳴方式免疫セ
ンサを使用することにより、溶液の温度の変動に影響さ
れにくく、かつ高感度に試料溶液中の生体分子の濃度を
測定できる。このことによって、従来よりも、より迅速
に、かつより正確に、かつリアルタイムに、血液、血
清、血漿、尿、髄液などの体液に含まれる特定成分の検
出が可能となる。
ンサを使用することにより、溶液の温度の変動に影響さ
れにくく、かつ高感度に試料溶液中の生体分子の濃度を
測定できる。このことによって、従来よりも、より迅速
に、かつより正確に、かつリアルタイムに、血液、血
清、血漿、尿、髄液などの体液に含まれる特定成分の検
出が可能となる。
【図1】 従来の表面プラズモン共鳴センシングデバイ
スの一つの形態を模式的に示す概略図である。
スの一つの形態を模式的に示す概略図である。
【図2】 従来の表面プラズモン共鳴センシングデバイ
スの別の形態を模式的に示す概略図である。
スの別の形態を模式的に示す概略図である。
【図3】 従来の表面プラズモン共鳴センシングデバイ
スを用い、表面プラズモン共鳴現象を観測するための最
小の装置構成を模式的に示す概略図である。
スを用い、表面プラズモン共鳴現象を観測するための最
小の装置構成を模式的に示す概略図である。
【図4】 従来の表面プラズモン共鳴センシングデバイ
スを用い表面プラズモン共鳴現象を観測したときに、光
検出器で観測される反射光強度の角度依存性を示した図
である。
スを用い表面プラズモン共鳴現象を観測したときに、光
検出器で観測される反射光強度の角度依存性を示した図
である。
【図5】 従来の表面プラズモン共鳴センシングデバイ
スを組み込んだ抗原抗体反応検出装置を模式的に示す概
略図である。
スを組み込んだ抗原抗体反応検出装置を模式的に示す概
略図である。
【図6】 本発明の表面プラズモン共鳴センシングデバ
イスの一つの形態を模式的に示す概略図である。
イスの一つの形態を模式的に示す概略図である。
【図7】 本発明の表面プラズモン共鳴センシングデバ
イスの一つの形態を模式的に示す概略図である。
イスの一つの形態を模式的に示す概略図である。
【図8】 抗体(あるいは抗原)を表面プラズモン共鳴
センシングデバイスの金属薄膜表面に直接固定化した場
合の金属薄膜表面近傍の様子を示した図である。
センシングデバイスの金属薄膜表面に直接固定化した場
合の金属薄膜表面近傍の様子を示した図である。
【図9】 抗体(あるいは抗原)固定化担体である多糖
類を表面プラズモン共鳴センシングデバイスに用いた場
合の金属薄膜表面近傍の様子を示した図である。
類を表面プラズモン共鳴センシングデバイスに用いた場
合の金属薄膜表面近傍の様子を示した図である。
【図10】 本発明の表面プラズモン共鳴センシングデ
バイスを用い、試料溶液中の特定の生体分子の濃度を測
定するための装置を模式的に示す概略図である。ただ
し、図中の温度コントローラ及びヒーターは必須ではな
い。
バイスを用い、試料溶液中の特定の生体分子の濃度を測
定するための装置を模式的に示す概略図である。ただ
し、図中の温度コントローラ及びヒーターは必須ではな
い。
【図11】 硫酸化デキストラン−可溶性スターチ固定
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスに抗ヒトアルブミンを注入
したときの共鳴角度の時間変化を示した図である。
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスに抗ヒトアルブミンを注入
したときの共鳴角度の時間変化を示した図である。
【図12】 硫酸化デキストラン−可溶性スターチ固定
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスの抗ヒトアルブミンに対す
る繰り返し応答を示した図である。
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスの抗ヒトアルブミンに対す
る繰り返し応答を示した図である。
【図13】 硫酸化デキストランと可溶性スターチの比
率を変えた固定化膜担体を用いた場合の、ヒトアルブミ
ンを固定化した本発明の表面プラズモン共鳴デバイス
の、抗ヒトアルブミン濃度に対する応答を示した図であ
る。
率を変えた固定化膜担体を用いた場合の、ヒトアルブミ
ンを固定化した本発明の表面プラズモン共鳴デバイス
の、抗ヒトアルブミン濃度に対する応答を示した図であ
る。
【図14】 硫酸化デキストラン−可溶性スターチ固定
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスの、抗ヒトアルブミン濃度
と応答の大きさとの関係を示した図である。
化膜担体を用いてヒトアルブミンを固定化した本発明の
表面プラズモン共鳴デバイスの、抗ヒトアルブミン濃度
と応答の大きさとの関係を示した図である。
1 プリズム 2 金属薄膜 3 ガラス板 4 マッチングオイル 5 表面プラズモン共鳴デバイス 6 光源 7 光検出器 8 表面プラズモン共鳴曲線 9 反射光強度吸収 10 臨界角 11 フローセル 12 抗体 13 抗原 14 溶液 15 表面プラズモン共鳴デバイス 16 金属薄膜 21 金属薄膜 22 抗体 23 抗原 24 エバネッセント光のエネルギー分布 25 多糖類 26 表面プラズモン共鳴デバイス 27 フローセル 28 送液ポンプ 29 インジェクションバルブ 30 廃液溜 31 光源 33 偏光板 34 光検出器 35 サーミスタ 36 温度コントローラおよびヒーター 37 筐体 38 コンピュータ
Claims (5)
- 【請求項1】抗原もしくは抗体の固定化担体として2種
類以上の互いに分子鎖長の異なる高分子を金薄膜表面へ
固定化したものを用い、もってプリズム表面のエバネッ
セント場を有効に利用し、かつ高分子膜の空間占有率が
低いために抗原もしくは抗体が同膜の内部にまで容易に
侵入できる様にすることで、感度の増強を行う高分子担
体膜固定化方法、同方法で作製された表面プラズモン共
鳴デバイス、および同デバイスを用いた表面プラズモン
共鳴方式免疫測定装置。 - 【請求項2】 請求項1において、例えば高分子膜材料
として硫酸化デキストラン、可溶性スターチ、カルボキ
シメチルセルロースの中から少なくとも2種類以上を含
む糖鎖高分子膜を用いる高分子担体膜固定化方法、同方
法で作製された表面プラズモン共鳴デバイス、および同
デバイスを用いた表面プラズモン共鳴方式免疫測定装
置。 - 【請求項3】 フローセルにサーミスタを組み込み、同
サーミスタによる測定温度を用いて、共鳴角度の温度に
よる経時変動を計算によりリアルタイムに補正する方式
により小型化を可能とした表面プラズモン共鳴方式免疫
測定装置。 - 【請求項4】 フローセルにサーミスタを組み込み、同
サーミスタによる測定温度を用いて、同セルに取り付け
たヒーターの温度制御をし、かつ同ヒーターによる温度
制御で除去しきれない共鳴角度の経時変動を計算により
補正する方式の表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置。 - 【請求項5】 水の屈折率と温度との関係を用いて、共
鳴角の温度による経時変動をリアルタイムに補正する方
式の請求項3もしくは4の表面プラズモン共鳴方式免疫
測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11987098A JPH11271219A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11987098A JPH11271219A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11271219A true JPH11271219A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14772311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11987098A Pending JPH11271219A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 表面プラズモン共鳴方式免疫測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11271219A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003090793A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-03-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | 全反射減衰を利用したセンサー |
| JP2003287491A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-10-10 | Sysmex Corp | 粒子分析装置および粒子分析方法 |
| JP2004500571A (ja) * | 2000-03-14 | 2004-01-08 | スプリング、システムズ、アクチボラグ | 改良された撮像型表面プラズモン共鳴装置 |
| EP1538436A1 (en) | 2003-12-02 | 2005-06-08 | Fuji Photo Film Co. Ltd. | Method for measuring surface plasmon resonance |
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| JP2006329631A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Hitachi Ltd | 分子間相互作用検出装置およびそれを用いた分子回収装置 |
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| US7903252B2 (en) | 2005-01-13 | 2011-03-08 | The Curators Of The University Of Missouri | Noise cancellation in fourier transform spectrophotometry |
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-
1998
- 1998-03-25 JP JP11987098A patent/JPH11271219A/ja active Pending
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