JPH11271307A - 光学的分析装置用測定チップ - Google Patents

光学的分析装置用測定チップ

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JPH11271307A
JPH11271307A JP7800298A JP7800298A JPH11271307A JP H11271307 A JPH11271307 A JP H11271307A JP 7800298 A JP7800298 A JP 7800298A JP 7800298 A JP7800298 A JP 7800298A JP H11271307 A JPH11271307 A JP H11271307A
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JP
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chip
light
optical analyzer
measurement
optical
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JP7800298A
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Hiroyuki Nakamura
洋之 中村
Sakurako Hatori
桜子 羽鳥
Ryohei Nagata
良平 永田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極少量の試料液を測定チップに供与するだけ
で初期の分析目的を十分に達成することができ、結果と
して、短時間でかつ低コストで準備、測定さらに判定作
業を終えることのできる光学的分析装置用測定チップを
提供することにある。 【解決手段】 参照・補償部を測定部と同一の基板に設
けることにより、分析目的に十分な量の試料液が基板上
の試料液室に導入されることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的分析装置用
測定チップに関し、透光性の基板上に設けられた生理活
性物質層に対して試料溶液に向けて光を照射して、試料
を光学的に分析する場合に、非特異結合、サンプルの物
性、温度の影響を補償し、検出物質を正確に時間経過に
従って観察する際に、有効に用いられる光学的分析装置
用測定チップに関る。
【0002】
【従来の技術】透光性の基板上に試料液を配置して光を
照射し、反射光や透過光の屈折率や吸収率などの変量に
基づき試料を分析することは多く行われている。例え
ば、臨床検査などでの免疫反応を利用した各種検査法に
おいて、生理活性物質の変化を高感度に検出することの
できる光学的分析方法、例えば表面プラズモン共鳴(S
PR)を利用した光学的分析方法などが例として挙げら
れる。
【0003】前記した表面プラズモン共鳴を利用した光
学的分析方法の場合、光学的分析装置に用いられる測定
チップは、一般的には、下から透光性基板、金属薄膜及
び分析対象物に応じた生理活性物質を固定した固定膜と
からなり、このような構成を有する測定チップが、光学
的分析装置のプリズム上に透光性基板側が面するように
してセットされる。試料液は、給液ポンプを利用して固
定膜面に連続して送り込まれるか、試料液を収容したセ
ルの液体面が固定膜に接触するようにされ、生理活性物
質と分析対象物の相互作用を生じさせる(例えば、特公
平5−2181号公報、特開平63−75542号公報
など参照)。
【0004】上記のように、従来の光学的分析装置での
測定チップへの試料液の供給は、給液ポンプや試料液収
容セルを用いるものがほとんどであり、特に、前記した
表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析方法の場合に
は、透光性基板の裏面に照射する入射光と該金属薄膜か
らの反射光の光学的分析から必要な情報を得るものであ
り、透光性基板表面の金属薄膜上には極少量の試料液が
存在すれば十分に目的が達せられる。しかし実際には極
少量の試料の為、正確な測定結果を得るためには、補償
・参照用に同時測定することが求められている。
【0005】これに関する従来の技術としては、2つ以
上の検出表面をもち、各々が官能基を有するもの(特表
平4−501606号公報)、金属薄膜上にセンシング
物質を固定したセンシング部と、固定しないリファレン
ス部を有するもの(特開平5−288672号公報)、
金属薄膜が検知部とリファレンス部を有し、リファレン
ス部の外表面を覆う一定材質のコート層を更に備えたも
の(特開平9−257699号公報)及びサブゾーンを
有するもの(特許第2504877号)等がある。しか
しながら、いずれも参照・補正部の機能が十分に果たせ
ない構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の光学的分析装置用測定チップの持つ上記のような不都
合を解決しようとするものであり、極少量の試料液を測
定チップに供与するだけで初期の分析目的を十分に達成
することができ、結果として、短時間でかつ低コストで
準備、測定さらに判定作業を終えることのできる光学的
分析装置用測定チップを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者等は、参照・補償部を測定部と同一の
基板に設けることにより、分析目的に十分な量の試料液
が基板上の試料液室に導入されることを見出し、本発明
を完成した。すなわち、本発明は、(1) 透光性基板
と、該透光性基板の一面上に形成される生理活性物質層
とからなり、該透光性基板は、被検出物質測定部および
参照・補正部が少なくとも各々1以上を同時に有するこ
とを特徴とする光学的分析装置用測定チップ、(2)
該透光性基板は、参照・補正部に生理活性物質層を有し
ないことを特徴とする請求項1記載の光学的分析装置用
測定チップ、
【0008】(3) 該透光性基板は、参照・補正部の
外表面を覆う一定材質のコーティング層を備えることを
特徴とする請求項1記載の光学的分析装置用測定チッ
プ、(4) 該透光性基板の参照・補正部の外表面を覆
う材質が親水性であり、かつ官能基を有さない層からな
ることを特徴とする請求項2又は3記載の光学的分析装
置用測定チップ、(5) 該透光性基板が表面プラズモ
ン共鳴測定装置に用いられることを特徴とする請求項1
〜4記載のいずれかである光学的分析装置用測定チップ
に関するものである。
【0009】本発明の特徴は、1枚のチップ中に参照・
補正部と検出部とを持つことにあるが、参照・補正部と
検出部は独立していてもよいし、また検出物質を全面に
つけ、その上から参照・補正物質でカバーしてもよい。
そして、参照・補正部は官能基を持たず、金属表面の濡
れ性を上げるために、親水性とすることを特徴としてい
る。この親水性にすることのメリットとして、試料液が
均一にチップにふれ、正確な温度補償が可能となる。
【0010】又、官能基を持たない物質としては、無機
化合物、例えばガラス、シリカ、アルミナ、セラミック
或いは金属酸化物が挙げられ、物質を基板に付ける方法
としては、定法の蒸着、スパッタ、CVD、ゾルゲル
(分散液等のコーティング)等が用いられる。なお、本
発明において光学的分析装置とは、分析対象物を光学的
に分析することのできる装置全般をいい、例えば、前記
した表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析装置の他
に、紫外分光器、赤外分光器、可視光分光器、蛍光分光
器、ラマン分光器などが挙げられる。また、光学的分析
装置用測定チップとは、その光学的分析装置における光
の照射領域に分析対象物を搬入しかつ搬出できる部材を
総称している。
【0011】前記試料液室は透光性基板の上に直接配置
されていてもよいが、臨床検査などで免疫反応を利用し
た各種測定を行うことを目的とする光学的分析装置に用
いる測定チップの場合には、透光性基板の表面に生理活
性物質を固定する固定膜が設けられる。固定膜は透光性
基板の全面に設けることは必要でなく、少なくとも分析
目的で光が照射される領域に形成されればよい。また、
前記のように表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析
装置に用いる測定チップの場合には、透光性基板の表面
の少なくとも一部に金属薄膜が設けられ、該金属薄膜の
表面に前記生理活性物質を固定する固定膜がさらに設け
られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、好ましい実施の形態に基づき本発明を詳細に説明す
る。なお、以下の説明は、光学的分析装置としての表面
プラズモン共鳴を利用した免疫センサーに用いるのに好
適な測定チップを例として説明するが、本発明の光学的
分析装置用測定チップは、これに限らず、他の任意の光
学的分析装置に用いる測定チップをも包含する。
【0013】表面プラズモン共鳴現象とは、ガラスなど
の光学的に透明な物質と金属薄膜層との境界から反射さ
れた単色光の強度が、金属の出射側にある試料の屈折率
に依存することによるものであり、従って、反射された
単色光の強度を測定することにより、試料を分析するこ
とができる。その分析装置に用いる測定チップは、基本
的に、透光性基板と、この基板の一面に形成された金属
薄膜と、この金属薄膜の上に形成された生理活性物質を
固定する固定膜とから構成される。
【0014】図1はその測定チップを説明するものであ
り、透光性基板1の上に金属薄膜2が配置され、その上
に、生理活性物質4を固定する固定膜3が形成される。
透光性基板1は、一般的にはガラスや、レーザー光に対
して透明な材料からなるものであり、その厚さは0.1
〜5mm程度である。金属薄膜2は、表面プラズモン共
鳴が生じ得るようなものであればよく、金属の種類とし
ては、金、銀、白金、銅、アルミニウムなどが挙げら
れ、それらを単独で又は組み合わせて使用することがで
きる。また、前記透光性基板1への付着性を考慮して、
透光性基板1と金、銀などからなる層との間にクロムな
どからなる介在層が設けられる場合もある。金属薄膜2
の膜厚は、100〜2000Åであるのが好ましく、通
常、100〜500Å程度である。
【0015】生理活性物質4は、分析対象物(例えば、
抗原など)と相互作用し得るものであれば特に限定され
ず、例えば免疫蛋白質、酵素、微生物、細菌などが挙げ
られる。免疫蛋白質としては、例えば分析対象物を抗原
とする抗体を使用することができる。抗体としても特に
限定されることなく、種々の免疫グロブリン、即ちIg
G、IgM、IgA、IgE、IgDを使用することが
できる。具体的には、分析対象物がヒト血清アルブミン
であれば、抗体として抗ヒト血清アルブミン抗体を使用
することができる。また、農薬、殺虫剤、メチシリン耐
性黄色ブドウ球菌、抗生物質、麻薬、コカイン、ヘロイ
ン、クラックなどを抗原とする場合には、例えば抗アト
ラジン抗体、抗カナマイシン抗体、抗メタンフェタミン
抗体などの抗体を使用することができる。
【0016】酵素としては、分析対象物又は分析対象物
から代謝される物質に対して活性を示すものであれば特
に限定されることなく、種々の酵素、例えば酸化還元酵
素、加水分解酵素、異性化酵素、脱離酵素、合成酵素な
どを使用することができる。具体的には、分析対象物が
グルコースであれば、グルコースオキシダーゼを、分析
対象物がコレステロールであれば、コレステロールオキ
シダーゼを使用することができる。また、農薬、殺虫
剤、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、抗生物質、麻薬、
コカイン、ヘロイン、クラックなどを分析対象物とする
場合には、それらから代謝される物質と特異的反応を示
す、例えばアセチルコリンエステラーゼ、カテコールア
ミンエステラーゼ、ノルアドレナリンエステラーゼ、ド
ーパミンエステラーゼなどの酵素を使用することができ
る。
【0017】微生物、細菌としては、特に限定されるこ
となく、大腸菌をはじめとする種々の微生物、細菌を使
用することができる。また、生理活性物質4はDNA塩
基鎖であってもよく、相補的な塩基鎖を特異的に結合さ
せることができる。前記生理活性物質4を固定する固定
膜3は、該生理活性物質4が担持又は固定される層であ
ればよく、例えば、多孔質材料として、合成繊維、天然
繊維、無機繊維などからなる織物、編物、不織布や、多
孔性の無機又は有機材料などが使用される(特開平3−
164195号公報参照)。さらに、化学あるいは生化
学反応に基づいたある特定の官能基を有する材料からな
る薄膜のようなものであってもよい。
【0018】このような固定膜3への生理活性物質4の
固定化方法は常法によって行えばよく、例えば、所定量
の生理活性物質4を固定膜3に所定時間接触させる方
法、浸漬、含浸、マイクロディスペンス、インクジェッ
ト、グラビア印刷、スクリーン印刷などのような方法に
より固定化することができる。なお、本出願人は先の出
願である特願平9−241276号において、固定膜へ
の生理活性物質の固定化方法として、化学結合(共有結
合)に代えて疎水結合あるいは静電結合を起こさせるこ
とを開示している。
【0019】疎水結合を起こさせる場合は、疎水表面を
最外層に有する必要があるので、飽和アルキル鎖末端あ
るいはフッ素原子を含む金化合物又は金とフッ素の混合
物を用いる。疎水結合において、フッ素原子を含む金化
合物又は金とフッ素の混合物を形成するためには、従来
の薄膜形成技術である、スパッタ法、真空蒸着法、イオ
ンプレーティング法、CVD法、プラズマ重合法、ドラ
イエッチング法、スピンコーティング法等が利用でき
る。
【0020】又静電結合については、物理吸着法として
金表面に生理活性物質を固定化するために、両者の間に
硫黄化合物を用いることが可能であり、中でもアルカン
チオールが好適である。この方法により生理活性物質が
金属膜から離脱することは少なくなった。
【0021】次に、上記の表面プラズモン共鳴を利用し
た光学的分析装置用として用いる測定チップの好ましい
実施の形態について具体的に説明する。図2はその一例
であり、図2aは分解して示す斜視図を、図2bは組立
後の斜視図を示している。この光学的分析装置用測定チ
ップA1おいて、前記した透光性基板1は、1辺が18
mm程度、厚みが0.1〜0.2mm程度のガラス板で
ある。基板1の素材としては、他に、無延伸ポリエチレ
ンテレフタレート、無延伸ポリカーボネート、トリアセ
テートなどのように、透光性があり、偏光に対して異方
性を示さず、かつ加工性に優れた物性を持つ樹脂材料も
有効に用いることができる。
【0022】側板12及び天板13の素材はテフロンシ
ートに限られず、工業用プラスチック、ガラスなどの素
材も用い得る。また、前記空所Sの寸法も、後記するよ
うに試料液が毛細管現象によってその導入口S1 から排
出口S2 近傍まで浸入できる寸法であれば、任意であ
り、試料液の種類、透光性基板1や側板12、天板13
の材質などに応じて、計算によりあるいは実験的に定め
ればよい。一般に、毛細管現象の場合、液中(試料液)
に垂直につけた毛細管を上昇した液柱の高さHは、管壁
がその液体によって完全に濡れる場合に、次式、 γ=(1/2)×r×ρ×g×H (r:管の半径、ρ:液体とこれに接する気体との密度
差、g:重力加速度)に基本的に従うが、これを基本式
とし、ケースバイケースで設定すればよい。
【0023】図2bにおいて、20は吸液パッドであ
り、布、不織布、脱脂綿、濾紙、あるいは、ポリアクリ
ル酸系、ポリビニルアルール系、又はポリエチレンオキ
シド系高吸水性ゲルのような高吸水性高分子材料で作ら
れる。図3、図4はこの光学的分析装置用測定チップA
1を用いて、表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析
を行う場合の作業手順を示している。図3aに示すよう
に、作業者は試料液を収容したピペット30の先端を測
定チップA1の空所Sの導入口S1 に近づけ、一滴ある
いは数滴、滴下する。滴下された試料液dは毛細管現象
により試料室である空所S内に浸入していき、排出口S
2 まで到達する(図3b)。その結果、前記空所Sにそ
の表面の少なくとも一部を露出している前記分析領域1
0の表面は試料液dで満たされることとなり、固定膜3
に固定した生理活性物質4と試料液d中の分析対象物と
の相互作用が生じる。
【0024】そのようにされた測定チップA1は前記光
学的分析装置に搬入され、図4に示すように、その裏面
側を装置のプリズム31に接するように配置されて、従
来法による、表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析
が行われる。すなわち、緩衝液あるいは基準液を測定チ
ップに滴下し、ベースラインを計り、吸水パッドなどを
用いて該緩衝液を除き、続いて、試料溶液を滴下するこ
とにより目的の表面プラズモン共鳴測定を行うことがで
きる。前記した吸液パッド20を用いる場合には、その
位置であるいは光学的分析装置から取り出した状態で測
定チップA1の排出口S2 側に吸液パッド20を接触さ
せ、試料液dの吸液を行う(図3c参照)。光学的分析
装置に取り付けた状態で吸液パッド20を用いる場合に
は、吸液と同時に次の試料液の滴下を行うこともでき
る。
【0025】上記のとおりであり、本発明による光学的
分析装置用測定チップを用いることにより、一滴あるい
は数滴の試料液をその都度滴下するだけで所要の光学的
分析を行うことが可能となり、分析の前作業が簡素化す
るばかりでなく、試料液のムダをなくすことができ、低
コストでの光学的分析作業が確立される。また、一度試
料液室Sに浸入した試料液は容易には漏れ出ることはな
く、また、作業者の手に触れることもいなので、分析装
置への搬入や搬出時などでの取り扱いがきわめて迅速か
つ容易となり、分析精度を向上させる利点がある。
【0026】図5は、本発明による光学的分析装置用測
定チップの他の実施形態を示している。この測定チップ
A2は前記した測定チップA1と比較して、天板13の
幅が側板12の幅よりも短くされている点において異な
っている。この場合には、試料液室(空所)Sの排出口
側が一部上方に開放した部分S3 を有していることか
ら、試料液の排出作業が容易となる。この形態の測定チ
ップA2は場合、吸液パッド20aはその側面に開放し
た部分S3 に入り込むことのできる大きさの凸部21を
持つものを用いることは有効であり、吸液による廃液を
容易かつ迅速化することができる。
【0027】図6は、本発明による光学的分析装置用測
定チップのさらに他の実施形態を示している。この測定
チップA3は前記した測定チップA1と比較して、その
試料液室(空所)Sの形状が、導入口S1 の断面積より
も排出口S2 の断面積が大きくされている点において異
なっている。この場合には、試料液の排出速度を高めて
測定を迅速化できる利点がある。
【0028】図7は、本発明による光学的分析装置用測
定チップのさらに他の実施形態を示している。この測定
チップA4は前記した測定チップA3の天板13の幅を
側板12の幅よりも短くしている。そのために、測定チ
ップA2の場合と同様に、試料液室(空所)Sの排出口
側が一部上方に開放した部分S4 が形成され、試料液の
排出作業を容易化することができる。また、この場合に
も、吸液パッド20bはその側面に開放した部分S4 に
入り込むことのできる大きさの凸部22(好ましくは図
示されるように台形状の凸部22)を持つものを用いる
ことは有効である。
【0029】図8は、上記の光学的分析装置用測定チッ
プA1を光学的分析装置にセットしまた取り出すのを容
易にするための搬送ホルダー40を示している。搬送ホ
ルダー40は、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの
汎用プラスチックなどの材料で作られており、一方側が
測定チップ係止部41となり、他方側が作業者が手で持
ち運搬するためのホルダー部42となっている。測定チ
ップ係止部41は両側に凹溝43、43が形成され、該
凹溝43、43に測定チップA1の透光性基板1の周縁
部が挿入されることにより、測定チップA1は搬送ホル
ダー40に係止される。45は必要に応じて用いられる
止め部材であり、測定チップ係止部41の開放口側に挿
入ピン46などの手段により取り付けて測定チップA1
が不用意に移動し脱落するのを回避する。また、測定チ
ップを含むホルダ全体を使い捨てにしても構わない。
【0030】以上の説明は、本発明による光学的分析装
置用測定チップを表面プラズモン共鳴を利用した光学的
分析装置の測定チップとして用いる場合の好ましい態様
の説明であって、これに限らず、多くの変形例が存在す
る。例えば、酵素の呈色反応を検出する光学的分析のよ
うに、反射光でなく試料液dを透過した光を変量として
用いて分析するような場合には、金属薄膜2や固定膜3
は不要であると同時に、天板13は透光性材料により作
られる。また、可視光領域を検出するのであればこのま
までよいが、紫外線領域を検出するような場合には、石
英ガラスを用いる構成とするのが推奨される。
【0031】(実施例1)本実施例では図1に示される
基本層構成を有する測定チップを作成した。透明基板と
しては、13mm×18mm、厚さ0.3mmの青板ガラス
(松浪硝子工業社製)を使用した。この透明基板上に、
スパッタリングによりクロムからなる層、次いで金から
なる層を形成した。スパッタリングは、クロムについて
は100W、30秒間、金については100W、150
秒間で行った。得られたクロム層の厚さは32.2Åで
あり、金層の厚さは474Åであった。
【0032】また、表面プラズモン共鳴バイオセンサー
には電気化学計器社製SPR-20型を用い、そのセン
サーヘッド、給排液系を改造して用いた。上記の金属層
を有する透明基板を、ウンデカンチオールの1mMエタ
ノール溶液に24時間浸漬し有機薄膜層を形成した。こ
の工程では、部分的に処理するよりも基板全体を浸漬す
る方が、均一かつ効率よく処理を行うことができる。疎
水結合に基づき生理活性物質を固定化することができ
る。(前記参照)
【0033】(実施例2)基本層構成は図1と同じであ
るが、被検出物質測定部と参照・補正部のレイアウトを
図2のように配置した。被検出物質測定部と参照・補正
部は各々1以上を同一のチップに備え、複数の検査項目
に対応することが可能である。生理活性物質の固定化を
検出測定部には必要とするが、参照・補正部には必ずし
も設ける必要はない。本実施例では生理活性物質を参照
・補正部には設けなかった。本実施例により、参照の為
のシグナルについて常時一定値が得られ、安定で正確な
検出シグナルの測定が可能となる。また、参照・補正部
位に固定化する生理活性物質によっては、非特異吸着が
避けられないものもあるため、本実施例での層構成は効
果がより増大する。
【0034】(実施例3)実施例1の層構成に対し、参
照・補正部位のみをコーティングした。その結果、表面
の親水性を向上させ、測定誤差を最小限に抑えることが
できる他、温度の変動に対しても安定な性能を呈する。
【0035】(実施例4)実施例2の層構成に対して、
参照・補正部位のみをコーティングした。コーティング
剤が強固に固定化されていれば、実施例3と同等の効果
を奏する。すなわち、表面の親水性を向上させ、測定誤
差を最小限に抑えることができる他、温度の変動に対し
ても安定な性能を呈する。
【0036】
【発明の効果】本発明による光学的分析装置用測定チッ
プを用いることにより、極少量で所要の光学的分析を行
うことが可能となり、試料液のムダをなくすことがで
き、低コストでの光学的分析作業を確立することができ
る。また、作業者の熟練度に起因する誤差を低減するこ
とが期待され、だれにでも検査の測定を非常に精度よく
簡便に実施する機会を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面プラズモン共鳴を利用した光学的分析装置
に用いるのに好適な測定チップにおける要部を説明する
断面模式図。
【図2】本発明による光学的分析装置用測定チップの一
例を説明する斜視図であり、図2aは分解斜視図、図2
bは組立後の斜視図。
【図3】図2の光学的分析装置用測定チップの使用態様
を説明する図。
【図4】図2の光学的分析装置用測定チップを光学的分
析装置にセットして用いる場合の一例を説明する図。
【図5】光学的分析装置用測定チップの他の例を説明す
る斜視図。
【図6】光学的分析装置用測定チップのさらに他の例を
説明する斜視図。
【図7】光学的分析装置用測定チップのさらに他の例を
説明する斜視図。
【図8】搬送ホルダーを持つ光学的分析装置用測定チッ
プの一例を説明する斜視図。
【符号の説明】
A1〜A4…光学的分析装置用測定チップ、1…透光性
基板、2…金属薄膜、3…固定膜、4…生理活性物質、
10…分析領域、12…側板、13…天板、S…試料液
室(空所)、S1 …導入口、S2 …排出口、20、20
a、20b…吸液パッド。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基板と、該透光性基板の一面上に
    形成される生理活性物質層とからなり、該透光性基板
    は、被検出物質測定部および参照・補正部が少なくとも
    各々1以上を同時に有することを特徴とする光学的分析
    装置用測定チップ。
  2. 【請求項2】 該透光性基板は、参照・補正部に生理活
    性物質層を有しないことを特徴とする請求項1記載の光
    学的分析装置用測定チップ。
  3. 【請求項3】 該透光性基板は、参照・補正部の外表面
    を覆う一定材質のコーティング層を備えることを特徴と
    する請求項1記載の光学的分析装置用測定チップ。
  4. 【請求項4】 該透光性基板の参照・補正部の外表面を
    覆う材質が親水性であり、かつ官能基を有さない層から
    なることを特徴とする請求項2又は3記載の光学的分析
    装置用測定チップ。
  5. 【請求項5】 該透光性基板が表面プラズモン共鳴測定
    装置に用いられることを特徴とする請求項1〜4記載の
    いずれかである光学的分析装置用測定チップ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001090728A1 (en) * 2000-05-25 2001-11-29 Katayanagi Institute Differential spr sensor and measuring method using it
JP2005070006A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Yokogawa Electric Corp 化学反応用カートリッジ
US8268613B2 (en) 2001-01-25 2012-09-18 Fujinon Corporation Surface plasmon resonance measuring chip and method of manufacture thereof

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