JPH11271418A - 電波位置標定システム、装置及びその方法 - Google Patents
電波位置標定システム、装置及びその方法Info
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- JPH11271418A JPH11271418A JP7171898A JP7171898A JPH11271418A JP H11271418 A JPH11271418 A JP H11271418A JP 7171898 A JP7171898 A JP 7171898A JP 7171898 A JP7171898 A JP 7171898A JP H11271418 A JPH11271418 A JP H11271418A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は電波位置標定に関し、特に位置の明
確な2つの無線局と標定対象の無線局との間において、
電波到来時間を測定することにより標定対象の無線局の
位置標定を行う電波位置標定システム、装置及びその方
法を提供する。 【解決手段】 質問信号を送出しその応答信号を受信し
て送出及び受信時刻データを与える1つの位置の明確な
無線局と、前記質問信号を受信しその所定時間経過後に
前記応答信号を返信する位置標定の対象となる位置の不
明確な無線局と、前記応答信号を受信して受信時刻に対
応する位置データを与える別の位置の明確な無線局と、
前記質問信号及び応答信号の各位置データを基に、前記
位置の不明確な無線局が存在する楕円座標と双曲線座標
とを求め、その交点の1つを選択することで位置の不明
確な無線局の位置を標定する位置標定手段と、から構成
する。
確な2つの無線局と標定対象の無線局との間において、
電波到来時間を測定することにより標定対象の無線局の
位置標定を行う電波位置標定システム、装置及びその方
法を提供する。 【解決手段】 質問信号を送出しその応答信号を受信し
て送出及び受信時刻データを与える1つの位置の明確な
無線局と、前記質問信号を受信しその所定時間経過後に
前記応答信号を返信する位置標定の対象となる位置の不
明確な無線局と、前記応答信号を受信して受信時刻に対
応する位置データを与える別の位置の明確な無線局と、
前記質問信号及び応答信号の各位置データを基に、前記
位置の不明確な無線局が存在する楕円座標と双曲線座標
とを求め、その交点の1つを選択することで位置の不明
確な無線局の位置を標定する位置標定手段と、から構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航法や移動体通信で
用いられる電波位置標定システム、方法及び装置に関
し、特に位置の明確な2つの無線局と位置の不明確な無
線局との間において、電波到来時間を測定することによ
り位置の不明確な無線局の位置標定を行う電波位置標定
システム、装置及びその方法に関するものである。
用いられる電波位置標定システム、方法及び装置に関
し、特に位置の明確な2つの無線局と位置の不明確な無
線局との間において、電波到来時間を測定することによ
り位置の不明確な無線局の位置標定を行う電波位置標定
システム、装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の双曲線法による位置標定
方法の原理を示したものである。図1に示すように、双
曲線による位置標定の場合、位置の明確な3つの無線局
11〜13(局A、B及びC)を利用して、位置の不明
確な無線局14(局D)の位置標定が行われる。
方法の原理を示したものである。図1に示すように、双
曲線による位置標定の場合、位置の明確な3つの無線局
11〜13(局A、B及びC)を利用して、位置の不明
確な無線局14(局D)の位置標定が行われる。
【0003】無線局14から送信された電波は各無線局
11〜13で受信される。例えば、無線局14の電波送
信時刻をtT 、受信局11におけるその受信時刻をtA
とすると、送信局14と受信局11との間の距離LADは
LAD=(tA −tT )C(Cは電波の伝播速度)で与え
られる。従って、無線局14の電波送信時刻tT が不明
の場合には受信局11単独が無線局14との距離を直接
求めることはできない。
11〜13で受信される。例えば、無線局14の電波送
信時刻をtT 、受信局11におけるその受信時刻をtA
とすると、送信局14と受信局11との間の距離LADは
LAD=(tA −tT )C(Cは電波の伝播速度)で与え
られる。従って、無線局14の電波送信時刻tT が不明
の場合には受信局11単独が無線局14との距離を直接
求めることはできない。
【0004】しかしながら、上述した式より送信局14
と各受信局11〜13との間の距離の差LAD−LBD及び
LAD−LCDは無線局14の電波送信時刻tT が不明であ
っても定数として求まる。ある2点からの距離の差が一
定となる点の描く軌跡は双曲線を描くことから、送信局
14は図1に示すように受信局11及び12からの距離
の差が一定となる双曲線1上、且つ受信局11及び13
からの距離の差が一定となる双曲線2上に存在すること
になる。従って、2つの双曲線1,2の交点を求めるこ
とで送信局14の位置を標定することができる。なお、
以降の図4の(a)の説明において双曲線法の詳細につ
いて説明している。
と各受信局11〜13との間の距離の差LAD−LBD及び
LAD−LCDは無線局14の電波送信時刻tT が不明であ
っても定数として求まる。ある2点からの距離の差が一
定となる点の描く軌跡は双曲線を描くことから、送信局
14は図1に示すように受信局11及び12からの距離
の差が一定となる双曲線1上、且つ受信局11及び13
からの距離の差が一定となる双曲線2上に存在すること
になる。従って、2つの双曲線1,2の交点を求めるこ
とで送信局14の位置を標定することができる。なお、
以降の図4の(a)の説明において双曲線法の詳細につ
いて説明している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した双曲線法は、
図1に示すように一般に位置の明確な3つの無線局11
〜13の三角形の範囲内に適用され、無線局11〜13
の配置を正三角形状とした場合に一番広く位置精度を取
ることができる。その場合、幾何学的に精度が一番高く
取れる送信局14の位置は正三角形の中心であり、2つ
の双曲線1及び2の交差角は60°となる。
図1に示すように一般に位置の明確な3つの無線局11
〜13の三角形の範囲内に適用され、無線局11〜13
の配置を正三角形状とした場合に一番広く位置精度を取
ることができる。その場合、幾何学的に精度が一番高く
取れる送信局14の位置は正三角形の中心であり、2つ
の双曲線1及び2の交差角は60°となる。
【0006】しかしながら、上記双曲線法では位置の明
確な3つの無線局11〜13を頂点とする三角形の外側
にある位置の不明確な無線局14の位置を標定しようと
する場合に、双曲線1及び2の交差角が小さくなってそ
の位置の測定精度が急激に低下するという欠点がある。
確な3つの無線局11〜13を頂点とする三角形の外側
にある位置の不明確な無線局14の位置を標定しようと
する場合に、双曲線1及び2の交差角が小さくなってそ
の位置の測定精度が急激に低下するという欠点がある。
【0007】図2は、交差角と位置精度との関係を示し
たものである。図2の(a)は、双曲線法による双曲線
1及び2の交差角α(0°≦α≦60°)の例を示した
ものであり、双曲線1、2を表す各二重線の線間は双曲
線1、2のそれぞれの測定誤差範囲εを表わしている。
たものである。図2の(a)は、双曲線法による双曲線
1及び2の交差角α(0°≦α≦60°)の例を示した
ものであり、双曲線1、2を表す各二重線の線間は双曲
線1、2のそれぞれの測定誤差範囲εを表わしている。
【0008】この場合、双曲線1、2の交差地点におけ
る測定誤差範囲(網掛け部分の面積)はε2 /sinα
で表され、その結果交差角αが小さくなると測定誤差範
囲はsinαの逆数に比例して大きくなり、計算上は交
差角0°で無限大となる。ところで、図2の(b)には
交差角αが90°の例を示している。この場合の交差地
点における測定誤差範囲(網掛け部分の面積)はε2 で
あり、前記双曲線法の例のものより常に小さい。なお、
図2の(b)の場合については本発明との関連で後で再
び取り上げる。
る測定誤差範囲(網掛け部分の面積)はε2 /sinα
で表され、その結果交差角αが小さくなると測定誤差範
囲はsinαの逆数に比例して大きくなり、計算上は交
差角0°で無限大となる。ところで、図2の(b)には
交差角αが90°の例を示している。この場合の交差地
点における測定誤差範囲(網掛け部分の面積)はε2 で
あり、前記双曲線法の例のものより常に小さい。なお、
図2の(b)の場合については本発明との関連で後で再
び取り上げる。
【0009】上述したように、従来の双曲線法による電
波位置標定には、1)位置の明確な3つの無線局を要す
ること、2)位置標定は前記3つの無線局を頂点とする
三角形の範囲内に制限されること、3)位置の測定精度
には限界があること、等の種々の制限が内在し、そのた
め双曲線法の適用対象は制限されるという問題があっ
た。
波位置標定には、1)位置の明確な3つの無線局を要す
ること、2)位置標定は前記3つの無線局を頂点とする
三角形の範囲内に制限されること、3)位置の測定精度
には限界があること、等の種々の制限が内在し、そのた
め双曲線法の適用対象は制限されるという問題があっ
た。
【0010】そこで本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、従来の双曲線法による位置標定よりも少ない数の位
置の明確な無線局を使用し、広い適用範囲で、且つより
高精度な位置標定を可能とする電波位置標定方法及び装
置、さらにシステムを提供することにある。また本発明
の目的は、前記電波位置標定装置を移動体通信システム
や遠隔制御システム、等に適用することによって、より
高精度で且つ広範囲な航法サービスを提供することにあ
る。
み、従来の双曲線法による位置標定よりも少ない数の位
置の明確な無線局を使用し、広い適用範囲で、且つより
高精度な位置標定を可能とする電波位置標定方法及び装
置、さらにシステムを提供することにある。また本発明
の目的は、前記電波位置標定装置を移動体通信システム
や遠隔制御システム、等に適用することによって、より
高精度で且つ広範囲な航法サービスを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、質問信
号を送出しその応答信号を受信して、その送出及び受信
時刻データを与える1つの位置の明確な無線局と、前記
質問信号を受信し、その所定時間経過後に前記応答信号
を返信する位置標定の対象となる位置の不明確な無線局
と、前記応答信号を受信し、その受信時刻データを与え
る別の位置の明確な無線局と、前記1つの位置の明確な
無線局からの質問信号の送出時刻データと前記別の位置
の明確な無線局における前記応答信号の受信時刻データ
から、前記1つの位置の明確な無線局と前記位置の不明
確な無線局との間の距離と前記別の位置の明確な無線局
と前記位置の不明確な無線局との間の距離の和を求めて
前記位置の不明確な無線局が存在する楕円座標を得、ま
た前記1つの位置の明確な無線局と前記別の位置の明確
な無線局における各応答信号の受信時刻データの差か
ら、前記1つの位置の明確な無線局と前記位置の不明確
な無線局との間の距離と前記別の位置の明確な無線局と
前記位置の不明確な無線局との間の距離の差を求めて前
記位置の不明確な無線局が存在する双曲線座標を得、そ
して前記楕円座標と双曲線座標の2つの交点座標を求
め、さらに前記応答信号の到来方向から前記2つの交点
座標のうちの1つを位置の不明確な無線局が位置する座
標として標定する位置標定手段と、から構成する電波位
置標定システムが提供される。
号を送出しその応答信号を受信して、その送出及び受信
時刻データを与える1つの位置の明確な無線局と、前記
質問信号を受信し、その所定時間経過後に前記応答信号
を返信する位置標定の対象となる位置の不明確な無線局
と、前記応答信号を受信し、その受信時刻データを与え
る別の位置の明確な無線局と、前記1つの位置の明確な
無線局からの質問信号の送出時刻データと前記別の位置
の明確な無線局における前記応答信号の受信時刻データ
から、前記1つの位置の明確な無線局と前記位置の不明
確な無線局との間の距離と前記別の位置の明確な無線局
と前記位置の不明確な無線局との間の距離の和を求めて
前記位置の不明確な無線局が存在する楕円座標を得、ま
た前記1つの位置の明確な無線局と前記別の位置の明確
な無線局における各応答信号の受信時刻データの差か
ら、前記1つの位置の明確な無線局と前記位置の不明確
な無線局との間の距離と前記別の位置の明確な無線局と
前記位置の不明確な無線局との間の距離の差を求めて前
記位置の不明確な無線局が存在する双曲線座標を得、そ
して前記楕円座標と双曲線座標の2つの交点座標を求
め、さらに前記応答信号の到来方向から前記2つの交点
座標のうちの1つを位置の不明確な無線局が位置する座
標として標定する位置標定手段と、から構成する電波位
置標定システムが提供される。
【0012】前記位置標定手段は、さらに前記楕円座標
の短軸が所定値以下の場合には、前記1つの位置の明確
な無線局又は別の位置の明確な無線局のいずれかをそれ
以外の位置の明確な無線局に切換える。さらに、前記位
置の不明確な無線局の未来位置を予測する未来位置予測
手段を有し、前記位置標定手段は、前記予測に基づいて
前記1つの又は別の位置の明確な無線局のいづれか一方
と切換えられるそれら以外の位置の明確な無線局及びそ
の切換時期を事前に決定しておく。
の短軸が所定値以下の場合には、前記1つの位置の明確
な無線局又は別の位置の明確な無線局のいずれかをそれ
以外の位置の明確な無線局に切換える。さらに、前記位
置の不明確な無線局の未来位置を予測する未来位置予測
手段を有し、前記位置標定手段は、前記予測に基づいて
前記1つの又は別の位置の明確な無線局のいづれか一方
と切換えられるそれら以外の位置の明確な無線局及びそ
の切換時期を事前に決定しておく。
【0013】前記未来位置の予測は、前記位置の不明確
な無線局からの電波信号のドプラ効果を測定して行う
か、又は前記未来位置の予測は、前記位置の不明確な無
線局の所定時間前の過去の位置と現在の位置との比較に
よって行う。
な無線局からの電波信号のドプラ効果を測定して行う
か、又は前記未来位置の予測は、前記位置の不明確な無
線局の所定時間前の過去の位置と現在の位置との比較に
よって行う。
【0014】また本発明によれば、1つの位置の明確な
無線局から質問信号を送出すること、位置標定の対象と
なる位置の不明確な無線局により前記質問信号の受信か
ら所定時間経過後にその応答信号を返信すること、前記
1つの位置の明確な無線局で前記応答信号を受信するこ
と、別の位置の明確な無線局で前記応答信号を受信する
こと、前記1つの位置の明確な無線局からの質問信号の
送出時刻と前記別の位置の明確な無線局における前記応
答信号の受信時刻から、前記1つの位置の明確な無線局
と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記別の位
置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局との間の
距離の和を求め、それにより前記位置の不明確な無線局
が存在する楕円座標を求めること、前記1つの位置の明
確な無線局と前記別の位置の明確な無線局における各応
答信号の受信時刻の差から、前記1つの位置の明確な無
線局と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記別
の位置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局との
間の距離の差を求め、それにより前記位置の不明確な無
線局が存在する双曲線座標を求めること、前記楕円座標
と双曲線座標の2つの交点座標を求めること、前記応答
信号の到来方向から前記2つの交点座標のうちの1つを
位置の不明確な無線局が位置する座標として標定するこ
と、から成る電波位置標定方法が提供される。
無線局から質問信号を送出すること、位置標定の対象と
なる位置の不明確な無線局により前記質問信号の受信か
ら所定時間経過後にその応答信号を返信すること、前記
1つの位置の明確な無線局で前記応答信号を受信するこ
と、別の位置の明確な無線局で前記応答信号を受信する
こと、前記1つの位置の明確な無線局からの質問信号の
送出時刻と前記別の位置の明確な無線局における前記応
答信号の受信時刻から、前記1つの位置の明確な無線局
と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記別の位
置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局との間の
距離の和を求め、それにより前記位置の不明確な無線局
が存在する楕円座標を求めること、前記1つの位置の明
確な無線局と前記別の位置の明確な無線局における各応
答信号の受信時刻の差から、前記1つの位置の明確な無
線局と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記別
の位置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局との
間の距離の差を求め、それにより前記位置の不明確な無
線局が存在する双曲線座標を求めること、前記楕円座標
と双曲線座標の2つの交点座標を求めること、前記応答
信号の到来方向から前記2つの交点座標のうちの1つを
位置の不明確な無線局が位置する座標として標定するこ
と、から成る電波位置標定方法が提供される。
【0015】さらに本発明によれば、無線装置であっ
て、信号入力を導通制御するスイッチと、前記スイッチ
を介して入力される所定レベル以上の信号を検出するレ
ベル検出手段と、前記スイッチを介して入力された所定
レベルの連続信号を前記スイッチを断とすることで所定
時間瞬断させる瞬断手段と、前記所定時間の瞬断終了直
後から前記レベル検出手段が前記所定レベルの連続信号
を検出するまでの時間を前記無線装置の受信系遅延時間
として測定する測定手段と、を有する無線装置が提供さ
れる。
て、信号入力を導通制御するスイッチと、前記スイッチ
を介して入力される所定レベル以上の信号を検出するレ
ベル検出手段と、前記スイッチを介して入力された所定
レベルの連続信号を前記スイッチを断とすることで所定
時間瞬断させる瞬断手段と、前記所定時間の瞬断終了直
後から前記レベル検出手段が前記所定レベルの連続信号
を検出するまでの時間を前記無線装置の受信系遅延時間
として測定する測定手段と、を有する無線装置が提供さ
れる。
【0016】前記無線装置は、信号を受信してから一定
の経過時間後に対応する信号を返送する装置であって、
さらに前記一定の経過時間を設定する時間設定手段と、
前記時間設定手段に設定された一定の経過時間を前記測
定手段によって測定された受信系遅延時間によって校正
する校正手段と、を有し、前記校正により、信号を受信
してから常に一定の経過時間後に対応する信号を返送す
る。
の経過時間後に対応する信号を返送する装置であって、
さらに前記一定の経過時間を設定する時間設定手段と、
前記時間設定手段に設定された一定の経過時間を前記測
定手段によって測定された受信系遅延時間によって校正
する校正手段と、を有し、前記校正により、信号を受信
してから常に一定の経過時間後に対応する信号を返送す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図3は、本発明による電波位置標
定の原理を図式的に示した図である。図4〜6は、図3
のより詳細な説明図である。図4は本発明による双曲線
と楕円を使った位置標定の説明図、図5は双曲線と楕円
の交差角の説明図、そして図6は従来例と本発明との位
置標定適用範囲の比較図である。
定の原理を図式的に示した図である。図4〜6は、図3
のより詳細な説明図である。図4は本発明による双曲線
と楕円を使った位置標定の説明図、図5は双曲線と楕円
の交差角の説明図、そして図6は従来例と本発明との位
置標定適用範囲の比較図である。
【0018】図3に示すように、本発明は位置の明確な
2つの無線局(A局及びB局)21、22と、位置の不
明確な無線局(C局)23とによって構成される。位置
の明確な2つの無線局(A局及びB局)21、22の間
はシステム同期信号の送受信()によって互いに正確
に同期している。
2つの無線局(A局及びB局)21、22と、位置の不
明確な無線局(C局)23とによって構成される。位置
の明確な2つの無線局(A局及びB局)21、22の間
はシステム同期信号の送受信()によって互いに正確
に同期している。
【0019】ここで、位置の明確な一方の無線局21か
ら位置標定の対象である無線局23へ質問信号が送出さ
れる()。無線局23は、前記質問信号を受信した後
一定時間経過したのちに応答信号を返送する()。こ
の応答信号は、質問信号の送信元である無線局21とも
う一方の位置の明確な無線局22とで受信される。
ら位置標定の対象である無線局23へ質問信号が送出さ
れる()。無線局23は、前記質問信号を受信した後
一定時間経過したのちに応答信号を返送する()。こ
の応答信号は、質問信号の送信元である無線局21とも
う一方の位置の明確な無線局22とで受信される。
【0020】前記無線局21及び22は無線局23から
の応答信号を受信することによって、図1で説明したの
と同様無線局21、23の間の距離と無線局22、23
の間の距離の差(LAC−LBC)が求まる。なお、本例で
は前記距離の差の演算に必要な位置データ(信号の送受
信時刻データに対応)は無線局22から無線局21へ送
信される()。2つの点までの距離の差が一定となる
点の軌跡は双曲線であり、無線局23は特定の双曲線2
4上にあることが判る。以上は従来の双曲線法と同じで
ある。
の応答信号を受信することによって、図1で説明したの
と同様無線局21、23の間の距離と無線局22、23
の間の距離の差(LAC−LBC)が求まる。なお、本例で
は前記距離の差の演算に必要な位置データ(信号の送受
信時刻データに対応)は無線局22から無線局21へ送
信される()。2つの点までの距離の差が一定となる
点の軌跡は双曲線であり、無線局23は特定の双曲線2
4上にあることが判る。以上は従来の双曲線法と同じで
ある。
【0021】本発明ではさらに、無線局22が、無線局
21からの質問信号の送出時点(送出時点が明確)から
前記応答信号の受信までの時間を測定することによって
無線局21、23の間の距離と無線局22、23の間の
距離の和(LAC+LBC)を求める。本例では、前記距離
の和の演算に必要な位置データは無線局22から無線局
21へ送信される()。
21からの質問信号の送出時点(送出時点が明確)から
前記応答信号の受信までの時間を測定することによって
無線局21、23の間の距離と無線局22、23の間の
距離の和(LAC+LBC)を求める。本例では、前記距離
の和の演算に必要な位置データは無線局22から無線局
21へ送信される()。
【0022】2つの点までの距離の和が一定となる点の
軌跡は楕円であり、前記測定から無線局23はある特定
の楕円25上にあることが判る。前記双曲線24及び楕
円25から先ず2つの交点(×)が求まる。ここで、さ
らに電波の到来方向の条件を与えて最終的に本例では上
側の一点が無線局23の標定位置として選択決定され
る。
軌跡は楕円であり、前記測定から無線局23はある特定
の楕円25上にあることが判る。前記双曲線24及び楕
円25から先ず2つの交点(×)が求まる。ここで、さ
らに電波の到来方向の条件を与えて最終的に本例では上
側の一点が無線局23の標定位置として選択決定され
る。
【0023】次に、図4を参照して本発明による双曲線
と楕円を使った位置標定の計算式について説明する。図
4において、座標F(c,0)、F’(−c,0)、及
びP(x,y)は、それぞれ図3の無線局(A、B、及
びC)21、22、及び23の位置に対応している。こ
こで、無線局21が質問信号を発射した時刻T0 と無線
局22がその応答信号を受信した時刻T1 との差t(=
T1 −T0 )は、以下のように表すことができる。
と楕円を使った位置標定の計算式について説明する。図
4において、座標F(c,0)、F’(−c,0)、及
びP(x,y)は、それぞれ図3の無線局(A、B、及
びC)21、22、及び23の位置に対応している。こ
こで、無線局21が質問信号を発射した時刻T0 と無線
局22がその応答信号を受信した時刻T1 との差t(=
T1 −T0 )は、以下のように表すことができる。
【0024】t=t1 +t2 +t3 …式(1) 但し、t1 =無線局A、Cとの間(距離LAC)を電波が
伝搬するのに要する時間 t2 =無線局Cが質問信号を受信した後に応答信号を返
送するまでの間の遅延時間 t3 =無線局B,Cとの間(距離LBC)を電波が伝搬す
るのに要する時間
伝搬するのに要する時間 t2 =無線局Cが質問信号を受信した後に応答信号を返
送するまでの間の遅延時間 t3 =無線局B,Cとの間(距離LBC)を電波が伝搬す
るのに要する時間
【0025】このときt2 を既知のある一定値とした場
合、無線局21、23を経て無線局22に至る距離L
ACB (=LAC+LBC)は以下の式で表すことができる。 LACB =(t−t2 )*C …式(2) 但し、C=電波の伝搬速度
合、無線局21、23を経て無線局22に至る距離L
ACB (=LAC+LBC)は以下の式で表すことができる。 LACB =(t−t2 )*C …式(2) 但し、C=電波の伝搬速度
【0026】また、無線局21、23の間と無線局2
2、23の間の距離の差(=LAC−L BC)も同時に求め
ることができる。 LAC−LBC=(t1 −t3 )*C 以上のことから、2つの焦点(基地局21,22)から
の距離の和が一定な点の軌跡である楕円と、2つの焦点
からの距離の差が一定な点の軌跡である双曲線を用いて
無線局23の位置を求めることができる。
2、23の間の距離の差(=LAC−L BC)も同時に求め
ることができる。 LAC−LBC=(t1 −t3 )*C 以上のことから、2つの焦点(基地局21,22)から
の距離の和が一定な点の軌跡である楕円と、2つの焦点
からの距離の差が一定な点の軌跡である双曲線を用いて
無線局23の位置を求めることができる。
【0027】先ず、図4の(a)を用いて従来の双曲線
の座標の式を求める。双曲線上の任意の点をP(x,
y)、焦点をF(−c,0),F′(c,0)、そして
F,F′からの距離の差を2aとすれば、 PF=√((x−c)2 +y2 ),PF′=√((x+c)2 +y2 ) …式(3) であるから √((x−c)2 +y2 )〜√((x+c)2 +y2 )=2a …式(4) (記号〜は大きい方から小さい方を引くことを示す、以
下同様)
の座標の式を求める。双曲線上の任意の点をP(x,
y)、焦点をF(−c,0),F′(c,0)、そして
F,F′からの距離の差を2aとすれば、 PF=√((x−c)2 +y2 ),PF′=√((x+c)2 +y2 ) …式(3) であるから √((x−c)2 +y2 )〜√((x+c)2 +y2 )=2a …式(4) (記号〜は大きい方から小さい方を引くことを示す、以
下同様)
【0028】この両辺に√((x−c)2 +y2 )+√
((x+c)2 +y2 )を掛けると ((x−c)2 +y2 )〜((x+c)2 +y2 )=2a(√((x−c)2 +y2 )+√((x+c)2 +y2 )) …式(5) これより (x−c)2 +y2 =(a−(c/a)x)2 …式(6) 従って、以下の双曲線の式が求まる。 y2 =(a−(c/a)x)2 −(x−c)2 …式(7)
((x+c)2 +y2 )を掛けると ((x−c)2 +y2 )〜((x+c)2 +y2 )=2a(√((x−c)2 +y2 )+√((x+c)2 +y2 )) …式(5) これより (x−c)2 +y2 =(a−(c/a)x)2 …式(6) 従って、以下の双曲線の式が求まる。 y2 =(a−(c/a)x)2 −(x−c)2 …式(7)
【0029】次に、図4の(b)を用いて本発明による
楕円の座標の式を求める。楕円上の任意の点をP(x,
y)、焦点をF(−c,0),F′(c,0),、そし
てF,F′からの距離の和を2a′とすれば、 PF=√((x−c)2 +y2 ),PF′=√((x+c)2 +y2 ) …式(8) であるから √((x−c)2 +y2 )+√((x+c)2 +y2 )=2a′…式(9)
楕円の座標の式を求める。楕円上の任意の点をP(x,
y)、焦点をF(−c,0),F′(c,0),、そし
てF,F′からの距離の和を2a′とすれば、 PF=√((x−c)2 +y2 ),PF′=√((x+c)2 +y2 ) …式(8) であるから √((x−c)2 +y2 )+√((x+c)2 +y2 )=2a′…式(9)
【0030】この両辺に√((x−c)2 +y2 )−√
((x+c)2 +y2 )を掛けると ((x−c)2 +y2 )−((x+c)2 +y2 )=2a′(√((x−c)2 +y2 )−√((x+c)2 +y2 )) …式(10) これより (x−c)2 +y2 =(a′−(c/a′)x)2 …式(11) 従って、以下の楕円の式が求まる。 y2 =(a′−(c/a′)x)2 −(x−c)2 …式(12)
((x+c)2 +y2 )を掛けると ((x−c)2 +y2 )−((x+c)2 +y2 )=2a′(√((x−c)2 +y2 )−√((x+c)2 +y2 )) …式(10) これより (x−c)2 +y2 =(a′−(c/a′)x)2 …式(11) 従って、以下の楕円の式が求まる。 y2 =(a′−(c/a′)x)2 −(x−c)2 …式(12)
【0031】最後に、上記双曲線の式(7)と楕円の式
(12)から各P(x,y)点の交点座標×(x,y)
を求める(図3の×参照)。 (a−(c/a)x)2 −(x−c)2 =(a′−(c/a′)x)2 −(x −c)2 …式(13) a′−(c/a′)x=a−(c/a)x …式(14)
(12)から各P(x,y)点の交点座標×(x,y)
を求める(図3の×参照)。 (a−(c/a)x)2 −(x−c)2 =(a′−(c/a′)x)2 −(x −c)2 …式(13) a′−(c/a′)x=a−(c/a)x …式(14)
【0032】よって、以下の交点座標 ×(x,y)が
求まる。 x=(a−a′)/(c/a−c/a′) …式(15) y=±√((a−(c/a)((a−a′)/(c/a−c/a′))2 −( (a−a′)/(c/a−c/a′)−c)2 ) …式(16) ここで、a,a′,cは既知の値である。
求まる。 x=(a−a′)/(c/a−c/a′) …式(15) y=±√((a−(c/a)((a−a′)/(c/a−c/a′))2 −( (a−a′)/(c/a−c/a′)−c)2 ) …式(16) ここで、a,a′,cは既知の値である。
【0033】式(15)(16)において、a=LAC−
LBC,a′=LACB ,c=A局とB局間の距離に置き換
えると2つの交点が求まる。そのため、正しい1つの交
点を選択するのに電波到来方向を利用したり、又は別に
設けた位置の明確な無線局(例えばD局)を用いて同様
の処理を行うことによって無線局23の位置を決定する
ことができる。
LBC,a′=LACB ,c=A局とB局間の距離に置き換
えると2つの交点が求まる。そのため、正しい1つの交
点を選択するのに電波到来方向を利用したり、又は別に
設けた位置の明確な無線局(例えばD局)を用いて同様
の処理を行うことによって無線局23の位置を決定する
ことができる。
【0034】図5には、本発明における双曲線と楕円と
の交差角の関係を示している。従来技術のところでも触
れたように双曲線法のみで位置標定を行う場合、一番広
く位置精度を取れる無線局の形状は正三角形であって幾
何学的に精度が一番高く取れる位置がその中心であり、
そのときの2本の双曲線の交差角は60°である。これ
を本発明による双曲線と楕円とで構成した場合、交差角
が60°以上取れる範囲ということで考えて見ると以下
のようになる。
の交差角の関係を示している。従来技術のところでも触
れたように双曲線法のみで位置標定を行う場合、一番広
く位置精度を取れる無線局の形状は正三角形であって幾
何学的に精度が一番高く取れる位置がその中心であり、
そのときの2本の双曲線の交差角は60°である。これ
を本発明による双曲線と楕円とで構成した場合、交差角
が60°以上取れる範囲ということで考えて見ると以下
のようになる。
【0035】図5の(a)に示すように、無線局23
(P)と各無線局21及び22(F、F′)との間の距
離が、無線局21及び22(F、F′)の間の距離より
大幅に長い時(無線局21及び22による双曲線24が
双曲線の漸近線24′と見なされるほど長い場合)、楕
円25は円に近づき双曲線24はその漸近線24′に近
づく。そのため、楕円25と双曲線24の交差角αはほ
ぼ90°となる。従って、この場合の測定精度は良好で
あり、位置標定は電波の受信可能範囲で制限される。
(P)と各無線局21及び22(F、F′)との間の距
離が、無線局21及び22(F、F′)の間の距離より
大幅に長い時(無線局21及び22による双曲線24が
双曲線の漸近線24′と見なされるほど長い場合)、楕
円25は円に近づき双曲線24はその漸近線24′に近
づく。そのため、楕円25と双曲線24の交差角αはほ
ぼ90°となる。従って、この場合の測定精度は良好で
あり、位置標定は電波の受信可能範囲で制限される。
【0036】一方、図5の(b)は、無線局23(P)
と各無線局21及び22(F、F′)との間の距離が近
い場合を示している。図に示すように双曲線24の漸近
線24′を無線局21及び22を結んだx軸に対して6
0°とした場合、その双曲線は前記の線x軸に対して6
0°以上(≒交差角α)となり、双曲線は無線局21及
び22の間の中心と各無線局との間でほぼ中間点を通過
する。従って、この場合の測定精度も良好である。
と各無線局21及び22(F、F′)との間の距離が近
い場合を示している。図に示すように双曲線24の漸近
線24′を無線局21及び22を結んだx軸に対して6
0°とした場合、その双曲線は前記の線x軸に対して6
0°以上(≒交差角α)となり、双曲線は無線局21及
び22の間の中心と各無線局との間でほぼ中間点を通過
する。従って、この場合の測定精度も良好である。
【0037】ところで、無線局23(P)の位置が無線
局21及び22を通る直線(x軸)に接近すると楕円2
5の短軸(y軸方向の長さ)が短くなり、その結果楕円
25と双曲線24の2つの交点が接近して分解能の関係
からそれらを区別できなくなる場合が生ずる。
局21及び22を通る直線(x軸)に接近すると楕円2
5の短軸(y軸方向の長さ)が短くなり、その結果楕円
25と双曲線24の2つの交点が接近して分解能の関係
からそれらを区別できなくなる場合が生ずる。
【0038】この場合には、無線局21及び22による
系以外の系を用いて前記交点の判別を可能とする。系を
切り換える条件は、無線局23による2つの交点の間の
距離が無線局21又は22に備えられた方向探知機の分
解能にまで近づいたときであり、具体的には楕円の短軸
の長さが方向探知機の分解能近くまで短くなったときで
ある。
系以外の系を用いて前記交点の判別を可能とする。系を
切り換える条件は、無線局23による2つの交点の間の
距離が無線局21又は22に備えられた方向探知機の分
解能にまで近づいたときであり、具体的には楕円の短軸
の長さが方向探知機の分解能近くまで短くなったときで
ある。
【0039】系の切換えは、1)無線局21だけを別の
無線局21′に切換えて、それと無線局22とで楕円及
び双曲線を得る系、2)無線局22だけを別の無線局2
2′に切換えて、それと無線局21とで楕円及び双曲線
を得る系、3)無線局21及び22の両方を別の無線局
21′及び22′に切換えて楕円及び双曲線を得る系、
のいずれでもよい。
無線局21′に切換えて、それと無線局22とで楕円及
び双曲線を得る系、2)無線局22だけを別の無線局2
2′に切換えて、それと無線局21とで楕円及び双曲線
を得る系、3)無線局21及び22の両方を別の無線局
21′及び22′に切換えて楕円及び双曲線を得る系、
のいずれでもよい。
【0040】図6は、従来の双曲線法を用いた位置標定
の対象範囲と本発明による楕円と双曲線を用いた位置標
定の対象範囲を比較して描いたものである。従来の双曲
線による位置標定では少なくとも位置の明確な3つの無
線局を要し、位置の測定精度の関系から前記3つの無線
局を頂点とする三角形の範囲内に制限されていた。
の対象範囲と本発明による楕円と双曲線を用いた位置標
定の対象範囲を比較して描いたものである。従来の双曲
線による位置標定では少なくとも位置の明確な3つの無
線局を要し、位置の測定精度の関系から前記3つの無線
局を頂点とする三角形の範囲内に制限されていた。
【0041】それに対し、本発明による楕円と双曲線を
用いた位置標定では2つの位置の明確な無線局があれば
位置標定は可能である。また、電波の受信可能な広い適
用範囲で高精度な位置標定が可能となる。但し、前記2
つの位置の明確な無線局同士を結ぶ直線付近に測定対象
がある場合または移動してきた場合には系の切換えが必
要となる。
用いた位置標定では2つの位置の明確な無線局があれば
位置標定は可能である。また、電波の受信可能な広い適
用範囲で高精度な位置標定が可能となる。但し、前記2
つの位置の明確な無線局同士を結ぶ直線付近に測定対象
がある場合または移動してきた場合には系の切換えが必
要となる。
【0042】以降では、本発明による電波位置標定装置
及びそれを用いた位置標定システムの具体的な実施例に
ついて説明していく。図7は、本発明による電波位置標
定装置を用いた位置標定システムの一構成例を示したも
のである。図7の構成は、基本的には図3の動作原理の
説明で説明した構成と同様である。
及びそれを用いた位置標定システムの具体的な実施例に
ついて説明していく。図7は、本発明による電波位置標
定装置を用いた位置標定システムの一構成例を示したも
のである。図7の構成は、基本的には図3の動作原理の
説明で説明した構成と同様である。
【0043】図7では、まず位置の明確な2つの無線局
(A局及びB局)21、22で構成される系(A系)で
位置の不明確な移動局(C局)23の位置標定が行われ
る。もし、前記移動局23が2つの無線局21、22同
士を結ぶ直線付近に接近してきた時には、前記一方の無
線局(B局)22と第3の位置の明確な無線局(B′
局)31からなる系(B系)に切換えられ、移動局(C
局)23の位置標定が継続される。
(A局及びB局)21、22で構成される系(A系)で
位置の不明確な移動局(C局)23の位置標定が行われ
る。もし、前記移動局23が2つの無線局21、22同
士を結ぶ直線付近に接近してきた時には、前記一方の無
線局(B局)22と第3の位置の明確な無線局(B′
局)31からなる系(B系)に切換えられ、移動局(C
局)23の位置標定が継続される。
【0044】本例では、各位置の明確な無線局21、2
2及び31から送られてきた位置データを監視所32で
受信し、前述した本発明による楕円と双曲線を用いた位
置の計算式(16)を使って移動局23の位置標定を行
い、さらには後述するように過去の位置データyから移
動局23の未来の位置予測を行って必要な系の切換えを
行う。監視所32は、また制御信号を使って各基地局2
1、22、31に対しシステム同期信号や質問信号の送
出等を指示する。なお、質問信号等の各制御信号の送受
信シーケンスは図3と同様である。また、図7にはB系
を用いた場合の制御信号を点線で示している。
2及び31から送られてきた位置データを監視所32で
受信し、前述した本発明による楕円と双曲線を用いた位
置の計算式(16)を使って移動局23の位置標定を行
い、さらには後述するように過去の位置データyから移
動局23の未来の位置予測を行って必要な系の切換えを
行う。監視所32は、また制御信号を使って各基地局2
1、22、31に対しシステム同期信号や質問信号の送
出等を指示する。なお、質問信号等の各制御信号の送受
信シーケンスは図3と同様である。また、図7にはB系
を用いた場合の制御信号を点線で示している。
【0045】図8は、図7のシステムの基本的な動作フ
ロー例を示したものである。また、図9には図7に示す
各種信号の送出タイミングの一例を示している。なお、
ここでは従来技術であるシステム同期信号()による
システム全体の同期動作の説明については省略してあ
る。
ロー例を示したものである。また、図9には図7に示す
各種信号の送出タイミングの一例を示している。なお、
ここでは従来技術であるシステム同期信号()による
システム全体の同期動作の説明については省略してあ
る。
【0046】図8において、始めに位置の明確な無線局
21から質問信号()を送出し、位置の不明確な無線
局23が応答信号()を送出する(S10及び1
1)。位置の明確な無線局21及び22で基地局23か
らの応答信号を受信し、前記質問信号の送出時刻と位置
の明確な無線局22における前記応答信号の受信時刻に
基づく位置データ()から楕円を計算する(S1
2)。
21から質問信号()を送出し、位置の不明確な無線
局23が応答信号()を送出する(S10及び1
1)。位置の明確な無線局21及び22で基地局23か
らの応答信号を受信し、前記質問信号の送出時刻と位置
の明確な無線局22における前記応答信号の受信時刻に
基づく位置データ()から楕円を計算する(S1
2)。
【0047】次に、楕円の短軸が一定値以上か否かを判
断し、一定値以下の場合は標定不可能と判断して位置の
明確な無線局22を別の位置の明確な無線局31に切り
換える(S13及び14)。一定値以上の場合には、前
記位置の明確な無線局21及び22で基地局23からの
応答信号を受信した時刻に基づく位置データ()の差
から双曲線を求め、先の楕円との2つの交点を求める
(S13及び15)。最後に電波の到来方向より、前記
交点の1つを位置の不明確な無線局23の位置と決定す
る(S16)。
断し、一定値以下の場合は標定不可能と判断して位置の
明確な無線局22を別の位置の明確な無線局31に切り
換える(S13及び14)。一定値以上の場合には、前
記位置の明確な無線局21及び22で基地局23からの
応答信号を受信した時刻に基づく位置データ()の差
から双曲線を求め、先の楕円との2つの交点を求める
(S13及び15)。最後に電波の到来方向より、前記
交点の1つを位置の不明確な無線局23の位置と決定す
る(S16)。
【0048】図10〜17には、本発明による電波位置
標定装置の実施例を示している。図10は、位置の明確
な無線局(以降「基地局」と呼ぶ)の送信部の一構成例
を示している。図10に示すように、送信部はシステム
同期信号発生部41と質問信号発生部とに大きく分けら
れる。システム同期信号発生部41において、ID送出
手段45は局番号等を含むシステム同期信号用のID信
号を出力し、次段のFM変調手段46はそれを例えば7
0MHzのFM信号に変調する。
標定装置の実施例を示している。図10は、位置の明確
な無線局(以降「基地局」と呼ぶ)の送信部の一構成例
を示している。図10に示すように、送信部はシステム
同期信号発生部41と質問信号発生部とに大きく分けら
れる。システム同期信号発生部41において、ID送出
手段45は局番号等を含むシステム同期信号用のID信
号を出力し、次段のFM変調手段46はそれを例えば7
0MHzのFM信号に変調する。
【0049】位置標定パルス送出手段47は、基地局同
士の同期をとるための位置標定パルスを所定周期で出力
し、次段のAM変調手段48はそれを例えば70MHz
のAMパルス信号に変調する。前記システム同期信号用
のID信号及び位置標定パルスから成るシステム同期信
号は、電力増幅器等からなる送信手段43を介して送信
アンテナ44から他の基地局へ出力される。
士の同期をとるための位置標定パルスを所定周期で出力
し、次段のAM変調手段48はそれを例えば70MHz
のAMパルス信号に変調する。前記システム同期信号用
のID信号及び位置標定パルスから成るシステム同期信
号は、電力増幅器等からなる送信手段43を介して送信
アンテナ44から他の基地局へ出力される。
【0050】また質問信号発生部42においては、ID
送出手段49、校正要求信号送出手段50、及び校正期
間送出手段51は、それぞれ局番号等を含む質問信号用
のID信号、位置の不明確な位置標定対象局(以降「移
動局」と呼ぶ)への校正要求信号、及び校正期間中に遅
延時間補正のために使用される校正基準信号を送出す
る。次段のFM変調手段53はそれらを順次例えば70
MHzのFM信号に変調する。
送出手段49、校正要求信号送出手段50、及び校正期
間送出手段51は、それぞれ局番号等を含む質問信号用
のID信号、位置の不明確な位置標定対象局(以降「移
動局」と呼ぶ)への校正要求信号、及び校正期間中に遅
延時間補正のために使用される校正基準信号を送出す
る。次段のFM変調手段53はそれらを順次例えば70
MHzのFM信号に変調する。
【0051】位置標定パルス送出手段52は、質問信号
の送出時刻を明定するための位置標定パルスを所定周期
で出力し、次段のAM変調手段54はそれを例えば70
MHzのAMパルス信号に変調する。前記質問信号用の
ID信号等及び位置標定パルスから成る質問信号は、電
力増幅器等からなる送信手段43を介して送信アンテナ
44から移動局へ出力される。
の送出時刻を明定するための位置標定パルスを所定周期
で出力し、次段のAM変調手段54はそれを例えば70
MHzのAMパルス信号に変調する。前記質問信号用の
ID信号等及び位置標定パルスから成る質問信号は、電
力増幅器等からなる送信手段43を介して送信アンテナ
44から移動局へ出力される。
【0052】図11には、質問信号とその応答信号の一
例を示している。図11の(a)に示す質問信号は、前
述したように質問信号用のID信号、校正要求信号、校
正期間及び位置標定パルスから成る。移動局は、この質
問信号を受信してから一定時間遅延後に、図11の
(b)に示す応答信号を基地局に返信する。前記応答信
号は、局番等を含む応答信号用のID信号とその送信時
刻を明定するための位置標定パルス信号から成る。
例を示している。図11の(a)に示す質問信号は、前
述したように質問信号用のID信号、校正要求信号、校
正期間及び位置標定パルスから成る。移動局は、この質
問信号を受信してから一定時間遅延後に、図11の
(b)に示す応答信号を基地局に返信する。前記応答信
号は、局番等を含む応答信号用のID信号とその送信時
刻を明定するための位置標定パルス信号から成る。
【0053】本発明では距離の和が一定という楕円の計
算を行なうため、移動局が質問信号を受信してから応答
信号を返信するまでの遅延時間の変動は直ちに移動局と
各基地局との間の距離に誤差を生じる原因として現れ、
重大な問題となる。基地局側の説明中ではあるが、前記
遅延時間は移動局側で与えられるため、ここで送信部の
対向装置である移動局の構成について説明しておく。
算を行なうため、移動局が質問信号を受信してから応答
信号を返信するまでの遅延時間の変動は直ちに移動局と
各基地局との間の距離に誤差を生じる原因として現れ、
重大な問題となる。基地局側の説明中ではあるが、前記
遅延時間は移動局側で与えられるため、ここで送信部の
対向装置である移動局の構成について説明しておく。
【0054】図12は、本発明による移動局の一構成例
を示したものである。図13は、移動局の受信系におけ
る回路遅延時間補償動作のタイミング図を示している。
図12において、移動局は、基地局からの質問信号(図
11の(a))を後述するスイッチ62及び受信増幅器
63を介してFM検波手段64で受信する。ID検出手
段65は、ID種別やそれに含まれる基地局番号を検出
し、基地局からのIDを検出すると校正信号発生手段6
7及び信号レベル検出手段70をイネーブルにする。
を示したものである。図13は、移動局の受信系におけ
る回路遅延時間補償動作のタイミング図を示している。
図12において、移動局は、基地局からの質問信号(図
11の(a))を後述するスイッチ62及び受信増幅器
63を介してFM検波手段64で受信する。ID検出手
段65は、ID種別やそれに含まれる基地局番号を検出
し、基地局からのIDを検出すると校正信号発生手段6
7及び信号レベル検出手段70をイネーブルにする。
【0055】校正要求信号検出手段66は、受信した質
問信号に含まれる校正要求信号を検出し、それによって
校正信号発生手段67を起動する。校正信号発生手段6
7は、前記起動により校正要求信号に続く校正期間中に
ワンショットパルス信号からなる校正信号を出力する
(図13の(a))。スイッチ62は、入力信号の導通
制御を行い、前記校正信号期間中に断となる(図13の
(b))。同時に、カウンタ等で構成される遅延時間検
出手段68もリセットされる。
問信号に含まれる校正要求信号を検出し、それによって
校正信号発生手段67を起動する。校正信号発生手段6
7は、前記起動により校正要求信号に続く校正期間中に
ワンショットパルス信号からなる校正信号を出力する
(図13の(a))。スイッチ62は、入力信号の導通
制御を行い、前記校正信号期間中に断となる(図13の
(b))。同時に、カウンタ等で構成される遅延時間検
出手段68もリセットされる。
【0056】前記校正要求信号に続く校正期間中は校正
基準信号が受信されている。校正基準信号はある一定レ
ベル以上のキャリ信号、例えば70MHzの無変調信
号、であり、従って前記校正信号によるスイッチ62の
断続制御によって疑似的にAMパルス信号が生成される
ことになる。スイッチ62が断状態から導通状態に戻っ
た時、前記遅延時間検出手段68はカウントを開始し、
また前記疑似AMパルス信号はAM検波手段69及び信
号レベル検出手段70によって検出される(図13の
(c))。
基準信号が受信されている。校正基準信号はある一定レ
ベル以上のキャリ信号、例えば70MHzの無変調信
号、であり、従って前記校正信号によるスイッチ62の
断続制御によって疑似的にAMパルス信号が生成される
ことになる。スイッチ62が断状態から導通状態に戻っ
た時、前記遅延時間検出手段68はカウントを開始し、
また前記疑似AMパルス信号はAM検波手段69及び信
号レベル検出手段70によって検出される(図13の
(c))。
【0057】前記遅延時間検出手段68は、前記信号レ
ベル検出手段70からの検出信号によって例えば前記カ
ウントを停止するかその時のカウント値を保持する。前
記カウント値は、入力されたAMパルス信号(位置標定
パルス)の立ち上がりから装置内受信系で実際に前記A
Mパルス信号を検出するまでの回路遅延時間を表してい
る(図13の(b)及び(c))。従って、質問信号の
受信から応答信号を返信するまでの所定の継続時間が設
定される遅延手段71に前記回路遅延時間分の校正を与
えることで受信系の回路遅延特性に依存しない前記所定
の継続時間を実現することができる。
ベル検出手段70からの検出信号によって例えば前記カ
ウントを停止するかその時のカウント値を保持する。前
記カウント値は、入力されたAMパルス信号(位置標定
パルス)の立ち上がりから装置内受信系で実際に前記A
Mパルス信号を検出するまでの回路遅延時間を表してい
る(図13の(b)及び(c))。従って、質問信号の
受信から応答信号を返信するまでの所定の継続時間が設
定される遅延手段71に前記回路遅延時間分の校正を与
えることで受信系の回路遅延特性に依存しない前記所定
の継続時間を実現することができる。
【0058】応答信号発生部72は、前記所定の継続時
間後、ID送出手段73と位置標定パルス発生手段74
によって図11の(b)に示す応答信号を生成し、変調
手段75で前者にはFM変調そして後者にはAM変調を
行う。その信号は送信増幅器等からなる送信手段76を
介して送信アンテナ77から基地局へ出力される。
間後、ID送出手段73と位置標定パルス発生手段74
によって図11の(b)に示す応答信号を生成し、変調
手段75で前者にはFM変調そして後者にはAM変調を
行う。その信号は送信増幅器等からなる送信手段76を
介して送信アンテナ77から基地局へ出力される。
【0059】再び基地局の説明に戻り、以降では基地局
の受信部について説明する。図14及び15は、基地局
の受信部における信号受信部の構成例を示したものであ
る。図14は信号受信部の一例、そして図15は位置演
算部の一例をそれぞれ示している。なお、前述した図7
の例では、図14の信号受信部を各基地局21、22、
31に、そして図15の位置演算部を監視所32にそれ
ぞれ分離して設置している。
の受信部について説明する。図14及び15は、基地局
の受信部における信号受信部の構成例を示したものであ
る。図14は信号受信部の一例、そして図15は位置演
算部の一例をそれぞれ示している。なお、前述した図7
の例では、図14の信号受信部を各基地局21、22、
31に、そして図15の位置演算部を監視所32にそれ
ぞれ分離して設置している。
【0060】図14において、受信増幅器等からなる受
信手段83で受信した他の基地局からのシステム同期信
号又は移動局からの応答信号のうち、そのID信号部分
はFM検波手段84によって、また位置標定パルス信号
部分はAM検波手段86によって受信される。ID検出
手段ではさらにID種別及び局番号を検出し、それによ
って位置標定パルス検出手段87をイネーブルにする。
信手段83で受信した他の基地局からのシステム同期信
号又は移動局からの応答信号のうち、そのID信号部分
はFM検波手段84によって、また位置標定パルス信号
部分はAM検波手段86によって受信される。ID検出
手段ではさらにID種別及び局番号を検出し、それによ
って位置標定パルス検出手段87をイネーブルにする。
【0061】位相比較手段89は、AM検波手段86及
び位置標定パルス検出手段87によって検出された位置
標定パルスの位相(時間位置)を内部の基準信号発生手
段88から与えられる基準パルスのカウントによって測
定する。最初に受信するシステム同期信号の場合には自
局を含めた各基地局からの位置標定パルスの位相を記録
する。
び位置標定パルス検出手段87によって検出された位置
標定パルスの位相(時間位置)を内部の基準信号発生手
段88から与えられる基準パルスのカウントによって測
定する。最初に受信するシステム同期信号の場合には自
局を含めた各基地局からの位置標定パルスの位相を記録
する。
【0062】前記基準信号発生手段88には、ルビジウ
ム発振器等の超高安定発振器が使用され、各局毎に独立
して同期をとる独立同期方式が採用されている。そのた
め、ある基地局から定期的にシステム同期信号を送出
し、各局では受信したシステム同期信号と内部の基準信
号との間の位相校正データを生成し、前記校正データは
図15の位置演算部91に送られ、続いて送られる質問
信号及びその応答信号の位置標定パルスの位相信号に基
づく位置データを前記校正データで補正することで各基
地局間の相対時間を管理している。
ム発振器等の超高安定発振器が使用され、各局毎に独立
して同期をとる独立同期方式が採用されている。そのた
め、ある基地局から定期的にシステム同期信号を送出
し、各局では受信したシステム同期信号と内部の基準信
号との間の位相校正データを生成し、前記校正データは
図15の位置演算部91に送られ、続いて送られる質問
信号及びその応答信号の位置標定パルスの位相信号に基
づく位置データを前記校正データで補正することで各基
地局間の相対時間を管理している。
【0063】図15の位置演算部91では、各基地局か
らの前記位置データが切換手段92に与えられている。
いかなる基地局の組み合わせによる系(図7のA系又は
B系等)の位置データを使用するかは制御手段97から
の切換信号によって決定される。制御手段97は、また
システム同期信号や質問信号の送出制御等の種々の装置
制御を行う。
らの前記位置データが切換手段92に与えられている。
いかなる基地局の組み合わせによる系(図7のA系又は
B系等)の位置データを使用するかは制御手段97から
の切換信号によって決定される。制御手段97は、また
システム同期信号や質問信号の送出制御等の種々の装置
制御を行う。
【0064】演算手段93は、切換手段92で選択され
た2つの基地局からの位置データを使って楕円及び双曲
線の交点座標式(15)、(16)の計算を行い、その
計算結果にさらに方向探知機からのデータ条件を与えて
1つの移動局23の位置座標データを求める。表示制御
手段94は、ディスプレイ等からなる表示手段95上に
前記位置座標データを表示する。
た2つの基地局からの位置データを使って楕円及び双曲
線の交点座標式(15)、(16)の計算を行い、その
計算結果にさらに方向探知機からのデータ条件を与えて
1つの移動局23の位置座標データを求める。表示制御
手段94は、ディスプレイ等からなる表示手段95上に
前記位置座標データを表示する。
【0065】ところで、移動局が基地局同士を結ぶ直線
付近に接近たり電波の伝搬距離以遠に移動してしまう
と、位置標定が不可能となる事態が発生する。そこで移
動局の移動を察知してその移動速度及び移動方向をあら
かじめ算出し、その算出結果を元に移動局の未来位置を
あらかじめ予想しておき、将来無線局の系を切り換える
必要が生じた際にその切換時期及び切り換える系を事前
に決定しておくと効率の良い系の切換が可能となる。
付近に接近たり電波の伝搬距離以遠に移動してしまう
と、位置標定が不可能となる事態が発生する。そこで移
動局の移動を察知してその移動速度及び移動方向をあら
かじめ算出し、その算出結果を元に移動局の未来位置を
あらかじめ予想しておき、将来無線局の系を切り換える
必要が生じた際にその切換時期及び切り換える系を事前
に決定しておくと効率の良い系の切換が可能となる。
【0066】図14のドプラ効果による位置予測手段9
0及び図15位置の移り変わりによる位置予測手段96
は上記趣旨から設けられている。制御手段97は、前記
各位置予測手段90、96からの位置予測データに基づ
いて、適切な系の切換指示を切換手段92に与える。ま
たそれに、対応する基地局(送信部)への質問信号の送
信制御を行なう。
0及び図15位置の移り変わりによる位置予測手段96
は上記趣旨から設けられている。制御手段97は、前記
各位置予測手段90、96からの位置予測データに基づ
いて、適切な系の切換指示を切換手段92に与える。ま
たそれに、対応する基地局(送信部)への質問信号の送
信制御を行なう。
【0067】図16は、ドプラ効果による位置予測手段
90の一構成例を示したものである。図16では、周波
数変移検出手段101に例えば70MHzの移動局の送
信周波数105を与え、移動局の移動によるドプラ効果
によって生じたその周波数付近の周波数遷移を検出す
る。相対速度算出手段102は、前記周波数遷移を基に
自局から見た移動局の相対速度(速度・方向情報からな
るベクトル量)を算出する。
90の一構成例を示したものである。図16では、周波
数変移検出手段101に例えば70MHzの移動局の送
信周波数105を与え、移動局の移動によるドプラ効果
によって生じたその周波数付近の周波数遷移を検出す
る。相対速度算出手段102は、前記周波数遷移を基に
自局から見た移動局の相対速度(速度・方向情報からな
るベクトル量)を算出する。
【0068】移動真速度・移動真方向算出手段103
は、前記自局に対する相対速度情報と別の基地局から得
た同様な相対速度情報106から移動局の真の速度及び
方向を算出する。未来位置算出手段104では、過去の
移動局位置情報107に前記算出された移動局の真の速
度・方向情報を加えて移動局の未来位置を予測する。制
御手段96は、前記未来位置情報に基づいて事前に切り
換える系及び系の切換え時期を決定しておく。本実施例
におけるドプラ効果を使った位置予測手段90は、特に
高速で移動する移動体に対して有効な系切換え制御を提
供する。
は、前記自局に対する相対速度情報と別の基地局から得
た同様な相対速度情報106から移動局の真の速度及び
方向を算出する。未来位置算出手段104では、過去の
移動局位置情報107に前記算出された移動局の真の速
度・方向情報を加えて移動局の未来位置を予測する。制
御手段96は、前記未来位置情報に基づいて事前に切り
換える系及び系の切換え時期を決定しておく。本実施例
におけるドプラ効果を使った位置予測手段90は、特に
高速で移動する移動体に対して有効な系切換え制御を提
供する。
【0069】図17は、位置の移り変わりによる位置予
測手段95の一構成例を示したものである。位置記憶手
段121は、一定時間毎(一定周期)に前記演算手段で
計算された現在位置又は他の専用の機器等により測定さ
れた移動局の位置を更新記録する。移動真速度・移動真
方向算出手段122は、前記一定時間毎に現在の移動局
の位置情報と前記移動真方向算出手段122に記録され
た過去の位置情報とから移動局の現在位置における移動
速度及び移動方向を算出する。
測手段95の一構成例を示したものである。位置記憶手
段121は、一定時間毎(一定周期)に前記演算手段で
計算された現在位置又は他の専用の機器等により測定さ
れた移動局の位置を更新記録する。移動真速度・移動真
方向算出手段122は、前記一定時間毎に現在の移動局
の位置情報と前記移動真方向算出手段122に記録され
た過去の位置情報とから移動局の現在位置における移動
速度及び移動方向を算出する。
【0070】未来位置算出手段123では、前記移動局
の現在位置における移動速度及び移動方向から移動局の
未来位置を予測する。制御手段96は、その情報に基づ
いて事前に切り換える系及び系の切換え時期を決定して
おく。本例のような一定時間毎に移動の移り変わり予測
する位置予測手段95は、特に低速で移動する移動体に
対して効率のよい系切換え制御を提供する。
の現在位置における移動速度及び移動方向から移動局の
未来位置を予測する。制御手段96は、その情報に基づ
いて事前に切り換える系及び系の切換え時期を決定して
おく。本例のような一定時間毎に移動の移り変わり予測
する位置予測手段95は、特に低速で移動する移動体に
対して効率のよい系切換え制御を提供する。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、従来、双曲線による
位置標定では位置の明確な無線局が3ないし4局必要で
あった。しかしながら、本発明ではそれより1局少ない
2ないし3局で位置標定を行うことができる。また双曲
線による位置標定では各局を頂点とする三角形の外側で
は双曲線の交差角が狭くなるため測定精度が悪化する
が、本発明は楕円と双曲線を用いるため交差角を直交近
くにとれ、その結果として双曲線による位置標定よりも
広い範囲でより精度の高い位置標定サービスが提供でき
る。
位置標定では位置の明確な無線局が3ないし4局必要で
あった。しかしながら、本発明ではそれより1局少ない
2ないし3局で位置標定を行うことができる。また双曲
線による位置標定では各局を頂点とする三角形の外側で
は双曲線の交差角が狭くなるため測定精度が悪化する
が、本発明は楕円と双曲線を用いるため交差角を直交近
くにとれ、その結果として双曲線による位置標定よりも
広い範囲でより精度の高い位置標定サービスが提供でき
る。
【0072】また、従来の対移動局との通信においては
受信レベルの最大となる系を選択して通信する方法が一
般的である。この方法では複数の系が常時移動局からの
送信電波の受信レベルを監視し続け、互いの受信状態を
通知しあうことで切り換えタイミング及び切り換える系
を制御している。一方、本発明では移動局の現在位置及
び移動状況により未来位置を予測することで系の切り換
えタイミング及び切り換える系を制御する。
受信レベルの最大となる系を選択して通信する方法が一
般的である。この方法では複数の系が常時移動局からの
送信電波の受信レベルを監視し続け、互いの受信状態を
通知しあうことで切り換えタイミング及び切り換える系
を制御している。一方、本発明では移動局の現在位置及
び移動状況により未来位置を予測することで系の切り換
えタイミング及び切り換える系を制御する。
【0073】従って、本発明では複数の系で移動局の状
態を監視し続ける必要がなく、移動局と通信している系
及び近い将来に通信を開始する系のみが移動局を監視す
れば良い。その結果、各通信系で監視すべき移動局の数
が減少し、効率のよい通信を行うことができる。
態を監視し続ける必要がなく、移動局と通信している系
及び近い将来に通信を開始する系のみが移動局を監視す
れば良い。その結果、各通信系で監視すべき移動局の数
が減少し、効率のよい通信を行うことができる。
【0074】また従来の移動局においては、特に受信系
回路の電気的特性のばらつきを吸収するために多くの調
整箇所を設け、出荷時、保守点検作業時、又は運用開始
時にその安定動作を保証する調整が必要であった。本発
明では移動局の運用中に随時受信系の電気的特性を補償
する機能を有するため様々な環境において無調整で且つ
高精度な安定動作が保証される。
回路の電気的特性のばらつきを吸収するために多くの調
整箇所を設け、出荷時、保守点検作業時、又は運用開始
時にその安定動作を保証する調整が必要であった。本発
明では移動局の運用中に随時受信系の電気的特性を補償
する機能を有するため様々な環境において無調整で且つ
高精度な安定動作が保証される。
【図1】従来の双曲線法による位置標定方法の原理を示
した図である。
した図である。
【図2】交差角と位置精度との関係を示した図である。
【図3】本発明による電波位置標定原理を図式的に示し
た図である。
た図である。
【図4】双曲線と楕円を使った位置標定の説明図であ
る。
る。
【図5】双曲線と楕円の交差角の説明図である。
【図6】従来例と本発明との位置標定適用範囲の比較図
である。
である。
【図7】本発明による電波位置標定装置を用いた位置標
定システムの一構成例を示した図である。
定システムの一構成例を示した図である。
【図8】図7の基本的な動作フロー例を示した図であ
る。
る。
【図9】図7に示す各種信号の送出タイミングの一例を
示した図である。
示した図である。
【図10】位置の明確な無線局の送信部の一構成例を示
した図である。
した図である。
【図11】質問信号とその応答信号の一例を示した図で
ある。
ある。
【図12】本発明による移動局の一構成例を示した図で
ある。
ある。
【図13】移動局の受信系における回路遅延時間補償動
作タイミングの一例を示した図である。
作タイミングの一例を示した図である。
【図14】基地局の受信部における信号受信部の一構成
例を示した図である。
例を示した図である。
【図15】基地局の受信部における位置演算部の一構成
例を示した図である。
例を示した図である。
【図16】ドプラ効果による位置予測手段の一構成例を
示した図である。
示した図である。
【図17】位置の移り変わりによる位置予測手段の一構
成例を示した図である。
成例を示した図である。
21、22、31…位置の明確な無線局 23…位置の不明確な無線局 24…双曲線 24′…双曲線の漸近線 25…楕円 32…監視所 41…システム同期信号発生部 42…質問信号発生部 62…スイッチ 81…信号受信部 90…ドプラ効果による位置予測手段 91…位置演算部 96…位置の移り変わりによる位置予測手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉留 英紀 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内
Claims (10)
- 【請求項1】 質問信号を送出しその応答信号を受信し
て、その送出及び受信時刻データを与える1つの位置の
明確な無線局と、 前記質問信号を受信し、その所定時間経過後に前記応答
信号を返信する位置標定の対象となる位置の不明確な無
線局と、 前記応答信号を受信し、その受信時刻データを与える別
の位置の明確な無線局と、 前記1つの位置の明確な無線局からの質問信号の送出時
刻データと前記別の位置の明確な無線局における前記応
答信号の受信時刻データから、前記1つの位置の明確な
無線局と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記
別の位置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局と
の間の距離の和を求めて前記位置の不明確な無線局が存
在する楕円座標を得、また前記1つの位置の明確な無線
局と前記別の位置の明確な無線局における各応答信号の
受信時刻データの差から、前記1つの位置の明確な無線
局と前記位置の不明確な無線局との間の距離と前記別の
位置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局との間
の距離の差を求めて前記位置の不明確な無線局が存在す
る双曲線座標を得、そして前記楕円座標と双曲線座標の
2つの交点座標を求め、さらに前記応答信号の到来方向
から前記2つの交点座標のうちの1つを位置の不明確な
無線局が位置する座標として標定する位置標定手段と、
から構成することを特徴とする電波位置標定システム。 - 【請求項2】 前記位置標定手段は、さらに前記楕円座
標の短軸が所定値以下の場合には、前記1つの位置の明
確な無線局又は別の位置の明確な無線局のいずれかをそ
れ以外の位置の明確な無線局に切換える請求項1記載の
システム。 - 【請求項3】 さらに、前記位置の不明確な無線局の未
来位置を予測する未来位置予測手段を有し、 前記位置標定手段は、前記予測に基づいて前記1つの又
は別の位置の明確な無線局のいづれか一方と切換えられ
るそれら以外の位置の明確な無線局及びその切換時期を
事前に決定しておく請求項1又は2記載のシステム。 - 【請求項4】 前記未来位置の予測は、前記位置の不明
確な無線局からの電波信号のドプラ効果を測定して行う
請求項3記載のシステム。 - 【請求項5】 前記未来位置の予測は、前記位置の不明
確な無線局の所定時間前の過去の位置と現在の位置との
比較によって行う請求項3記載のシステム。 - 【請求項6】 1つの位置の明確な無線局から質問信号
を送出すること、 位置標定の対象となる位置の不明確な無線局により前記
質問信号の受信から所定時間経過後にその応答信号を返
信すること、 前記1つの位置の明確な無線局で前記応答信号を受信す
ること、 別の位置の明確な無線局で前記応答信号を受信するこ
と、 前記1つの位置の明確な無線局からの質問信号の送出時
刻と前記別の位置の明確な無線局における前記応答信号
の受信時刻から、前記1つの位置の明確な無線局と前記
位置の不明確な無線局との間の距離と前記別の位置の明
確な無線局と前記位置の不明確な無線局との間の距離の
和を求め、それにより前記位置の不明確な無線局が存在
する楕円座標を求めること、 前記1つの位置の明確な無線局と前記別の位置の明確な
無線局における各応答信号の受信時刻の差から、前記1
つの位置の明確な無線局と前記位置の不明確な無線局と
の間の距離と前記別の位置の明確な無線局と前記位置の
不明確な無線局との間の距離の差を求め、それにより前
記位置の不明確な無線局が存在する双曲線座標を求める
こと、 前記楕円座標と双曲線座標の2つの交点座標を求めるこ
と、 前記応答信号の到来方向から前記2つの交点座標のうち
の1つを位置の不明確な無線局が位置する座標として標
定すること、から成ることを特徴とする電波位置標定方
法。 - 【請求項7】 さらに前記楕円座標の短軸が所定値以下
の場合には、前記1つの位置の明確な無線局又は別の位
置の明確な無線局のいずれかをそれら以外の位置の明確
な無線局に切換えること、を含む請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 さらに、前記位置の不明確な無線局の未
来位置を予測すること、 前記予測に基づいて前記1つの又は別の位置の明確な無
線局のいづれか一方と切換えられるそれら以外の位置の
明確な無線局及びその切換時期を事前に決定しておくこ
と、を含む請求項6又は7記載の方法。 - 【請求項9】 無線装置であって、 信号入力を導通制御するスイッチと、 前記スイッチを介して入力される所定レベル以上の信号
を検出するレベル検出手段と、 前記スイッチを介して入力された所定レベルの連続信号
を前記スイッチを断とすることで所定時間瞬断させる瞬
断手段と、 前記所定時間の瞬断終了直後から前記レベル検出手段が
前記所定レベルの連続信号を検出するまでの時間を前記
無線装置の受信系遅延時間として測定する測定手段と、
を有することを特徴とする無線装置。 - 【請求項10】 前記無線装置は、信号を受信してから
一定の経過時間後に対応する信号を返送する装置であっ
て、さらに前記一定の経過時間を設定する時間設定手段
と、 前記時間設定手段に設定された一定の経過時間を前記測
定手段によって測定された受信系遅延時間によって校正
する校正手段と、を有し、 前記校正により、信号を受信してから常に一定の経過時
間後に対応する信号を返送する請求項9記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7171898A JPH11271418A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 電波位置標定システム、装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7171898A JPH11271418A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 電波位置標定システム、装置及びその方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11271418A true JPH11271418A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13468594
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7171898A Withdrawn JPH11271418A (ja) | 1998-03-20 | 1998-03-20 | 電波位置標定システム、装置及びその方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11271418A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2007218857A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Fujitsu Ltd | 無線測位装置、無線測位方法および無線測位のためのプログラム |
| JP2008039738A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-21 | Fujitsu Ltd | 測位方法 |
| JP2008051681A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Seiko Epson Corp | 測位装置、その制御方法、制御プログラム及びその記録媒体 |
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