JPH11271476A - 基準周波数発生装置 - Google Patents

基準周波数発生装置

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JPH11271476A
JPH11271476A JP10075148A JP7514898A JPH11271476A JP H11271476 A JPH11271476 A JP H11271476A JP 10075148 A JP10075148 A JP 10075148A JP 7514898 A JP7514898 A JP 7514898A JP H11271476 A JPH11271476 A JP H11271476A
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data
voltage
crystal oscillator
controlled crystal
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JP10075148A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Ujiie
仁 氏家
Kazuyuki Maruo
和幸 丸尾
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Advantest Corp
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原子周波数標準器を内蔵する人工衛星からの電
波あるいはこれに類する超高精度の時刻信号が得られな
い期間においても、自走状態にある内部発振器の周波数
確度の劣化を防止可能な基準周波数発生装置を提供す
る。 【解決手段】外部からの基準信号を受けて上記電圧制御
型水晶発振器の電圧制御入力端を制御して、外部の高精
度な基準信号に同期追従させて高精度な基準周波数を発
生する基準周波数発生装置において、正常受信状態にお
いて、外部の基準信号と、内部の電圧制御型水晶発振器
とを同期比較した位相差データを蓄積しておき、受信不
能状態において、蓄積した位相差データから電圧制御型
水晶発振器の発振周波数の経時変化に係る推移量を特定
し、この推移量から自走状態にある電圧制御型水晶発振
器の発振周波数の経時変化に係る変動を補正して、受信
不能状態においても高精度な基準周波数の発生を長時間
維持する基準周波数発生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原子周波数標準
器を内蔵する人工衛星からの電波あるいはこれに類する
高精度の時刻信号を受信して、高精度な基準周波数を発
生する基準周波数発生装置に関する。特に前記超高精度
な時刻信号が一定時間得られない場合における内部発振
器が発生する基準周波数の高精度維持に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては特開平08−1461
66号公報の「基準周波数発生装置」がある。この基準
周波数発生装置の構成例は、図5に示すように、衛星電
波受信機11と、時間間隔測定部12と、周波数制御用
演算手段13と、加算器50と、D/A変換器14と、
分周器15と、電圧制御型水晶発振器(VCXO)10
と、周波数変換器A17と、周波数変換器B16と、温
度センサー29とでなる。
【0003】上述従来技術の構成によれば、基準となる
衛星電波を受信した状態においては、周波数制御用演算
手段13内の推定演算部による長大な時定数のデジタル
フィルタによる周波数制御アルゴリズムによって、高確
度な周波数が常時出力される。しかしながら、何らかの
理由により衛星電波を受信できない状態においては、直
前に出力されていた制御データをそのまま加算器50を
介してD/A変換器14へ与えるようにしていた。但
し、周囲温度の変動に対しては、温度センサー29で検
出して適切に温度補正しているので、周囲温度に係る周
波数変動については相殺されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述従来構成において
は、何らかの理由により衛星電波を受信できない状態が
短時間の場合においては出力周波数確度は維持され支障
とはならないが、もし衛星電波を受信できない状態が一
定以上長い時間続いた場合においては、出力周波数確度
は電圧制御型水晶発振器10のエージングレート的な変
動要因に伴って出力周波数確度が時間の経過とともに徐
々に悪化してくる為、支障となってくる。これを図6の
例を示して説明する。
【0005】VCXO10は極わずかではあるが発振周
波数の経時変化を示す。図6は、周囲温度が一定状態と
仮定したときに、受信不能が長時間発生した場合の発振
周波数の変動推移を示す説明図である。図6Bの正常受
信期間では帰還制御状態にある為、VCXO10の経時
変化も含んで図6Aの一定した発振周波数foscを維持
している。ところが何らかの原因で受信不能となるとV
CXO10自身による自走状態に移行する。このときV
CXO10には経時変化を有している為に、数時間に及
ぶ時間の経過につれて徐々に周波数ずれ105を生じて
くる。やがて受信回復すると、当初の発振周波数fosc
へ戻す為の同期移行期間があり、この期間も周波数ずれ
106を有している。この後正常な発振周波数foscに
回復する。このように従来装置構成においては、長い受
信不能の期間があると周波数変動が大きくなり、周波数
確度の劣化をもたらす難点がある。
【0006】ところで、現在運用されている移動体通信
基地局等では、衛星電波が受信できない状態における出
力タイミングのずれが、たとえば8時間で10μ秒の発
振器や、24時間で7μ秒の発振器がある。ここで、前
者と後者の発振器の違いは、使用している電圧制御型水
晶発振器のエージングレートの違いによるもので、後者
の装置で用いられている電圧制御水晶発振器の方が前者
のものよりエージングレートが10倍ほど良いが、価格
は2〜3倍高価である。通信基地局等では基準となる装
置の出力タイミングのずれが一定許容量を越えると、通
信装置は機能を停止せざるを得なくなる場合がある。こ
のダウンタイムを少なくするためには電圧制御発振器を
高価なものを使用する必要があるが、装置のコストアッ
プにつながり好ましくない。低価格が要求される移動体
通信基地局では、高価な電圧制御型水晶発振器を使うこ
とができず、障害発生時のダウンタイムが長くなる場合
がある。この為に、予め衛星電波が受信できない状態に
おける発振器の安定度を基準周波数発生装置等で検査が
行われる。しかしながら基準周波数発生装置自体も衛星
電波が受信できなくなる為、長時間に渡る場合において
は所定の確度を維持できない場合が生じ、この点で従来
の基準周波数発生装置には実用上の難点がある。そこ
で、本発明が解決しようとする課題は、原子周波数標準
器を内蔵する人工衛星からの電波あるいはこれに類する
超高精度の時刻信号が得られない期間においても、自走
状態にある内部発振器の周波数確度の劣化を防止可能な
基準周波数発生装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1に、上記課題を解決
するために、本発明の構成では、電圧制御型水晶発振器
10を備え、外部からの超高精度な基準信号を受けて上
記電圧制御型水晶発振器10の電圧制御入力端を制御し
て、外部の高精度な基準信号に緩やかに同期追従させて
高精度な基準周波数を発生する基準周波数発生装置にお
いて、正常受信状態において、外部の高精度な基準信号
と、内部の電圧制御型水晶発振器10とを同期比較した
位相差データを蓄積しておき、受信不能状態において、
蓄積した位相差データから電圧制御型水晶発振器10の
発振周波数foscの経時変化に係る推移量を特定し、こ
の推移量から自走状態にある電圧制御型水晶発振器10
の発振周波数foscの経時変化に係る変動を補正して、
受信不能状態においても高精度な基準周波数の発生を長
時間維持することを特徴とする基準周波数発生装置であ
る。上記発明によれば、原子周波数標準器を内蔵する人
工衛星からの電波あるいはこれに類する超高精度の時刻
信号が比較的長い時間得られない期間においても、自走
状態にある内部発振器の出力周波数の経時に伴う周波数
確度の劣化を防止可能な基準周波数発生装置が実現でき
る。
【0008】第1図と第7図は、本発明に係る解決手段
を示している。第2に、上記課題を解決するために、本
発明の構成では、電圧制御型水晶発振器10を備え、外
部からの超高精度な基準信号を受けて1秒毎の基準タイ
ミング信号UTC1ppsAを出力する受信手段を備え、上
記電圧制御型水晶発振器10の出力周波数foutを受け
て同期比較用の1秒信号VCXO1ppsを出力する分周
手段(分周器15やシンセサイザ)を備え、1秒の基準
タイミング信号UTC1ppsAと、比較用の1秒信号VC
XO1ppsとの時間間隔を測定する時間間隔測定部12
を備え、この時間間隔測定部12の位相差から電圧制御
型水晶発振器10の発振周波数を同期させる定常周波数
制御用演算手段23を備え、この定常周波数制御用演算
手段23で上記電圧制御型水晶発振器10の電圧制御入
力端を制御して、外部の高精度な基準信号に緩やかに同
期追従する高精度な基準周波数発生装置において、上記
受信手段に、外部からの基準信号の受信不能を検出した
受信不能信号11stpを出力する手段を備える受信手段
を具備し、正常受信時において上記時間間隔測定部12
からの1秒毎の測定データD1を受けて、測定データD
1を蓄積し、この測定データD1から、電圧制御型水晶
発振器10の現在の周波数偏差D(n)を算出して自走
周波数補正データ発生部45へ供給する定常周波数偏差
算出用演算手段40を具備し、第1に、受信不能信号1
1stpが無い正常状態においては、上記定常周波数偏差
算出用演算手段40からの周波数偏差D(n)データを
時刻情報と共にメモリへ格納し、第2に、受信不能信号
11stpを受けた後は、前記メモリへ格納した周波数偏
差D(n)の履歴データと時刻情報を基にして電圧制御
型水晶発振器10が有する発振周波数foscの経時変化
の推移量を所定の補正間隔時間Th毎に推定演算し、こ
の推定演算により算出した自走補正データC(h)を受
信不能時点の定常周波数制御用演算手段23が出力する
周波数制御データC(n)に加算付与して、自走状態に
ある電圧制御型水晶発振器10の発振周波数foscの経
時変化に係る変動を補正する自走周波数補正データ発生
部45を具備していることを特徴とする基準周波数発生
装置がある。
【0009】第3に、上記課題を解決するために、本発
明の構成では、電圧制御型水晶発振器10を備え、外部
からの超高精度な基準信号を受けて上記電圧制御型水晶
発振器10の電圧制御入力端を制御して、外部の高精度
な基準信号に緩やかに同期追従させて高精度な基準周波
数を発生する基準周波数発生装置において、正常受信状
態において、外部の高精度な基準信号と、内部の電圧制
御型水晶発振器10とを同期比較した位相差データを蓄
積しておき、受信不能状態において、蓄積した位相差デ
ータから電圧制御型水晶発振器10の発振周波数fosc
の経時変化に係る曲線の推移を特定し、この推移曲線か
らカーブフィットする推定補正曲線(若しくは推定補正
データ列)92を求め、この推定補正曲線から自走状態
にある電圧制御型水晶発振器10の発振周波数foscの
経時変化に係る変動を補正して、受信不能状態において
も高精度な基準周波数の発生を長時間維持することを特
徴とする基準周波数発生装置がある。
【0010】第8図は、本発明に係る解決手段を示して
いる。第4に、上記課題を解決するために、本発明の構
成では、電圧制御型水晶発振器10を備え、外部からの
超高精度な基準信号を受けて1秒毎の基準タイミング信
号UTC1ppsAを出力する受信手段を備え、上記電圧制
御型水晶発振器10の出力周波数foutを受けて同期比
較用の1秒信号VCXO1ppsを出力する分周手段(分
周器15やシンセサイザ)を備え、1秒の基準タイミン
グ信号UTC1ppsAと、比較用の1秒信号VCXO1pp
sとの時間間隔を測定する時間間隔測定部12を備え、
この時間間隔測定部12の位相差から電圧制御型水晶発
振器10の発振周波数を同期させる定常周波数制御用演
算手段23を備え、この定常周波数制御用演算手段23
で上記電圧制御型水晶発振器10の電圧制御入力端を制
御して、外部の高精度な基準信号に緩やかに同期追従す
る高精度な基準周波数発生装置において、上記受信手段
に、外部からの基準信号の受信不能を検出した受信不能
信号11stpを出力する手段を備える受信手段を具備
し、正常受信時において上記時間間隔測定部12からの
1秒毎の測定データD1を受けて、測定データD1を蓄
積し、この測定データD1から、電圧制御型水晶発振器
10の現在の周波数偏差D(n)を算出してカーブフィ
ット自走周波数補正データ発生部120へ供給する定常
周波数偏差算出用演算手段40を具備し、第1に、受信
不能信号11stpが無い正常状態においては、上記定常
周波数偏差算出用演算手段40からの周波数偏差D
(n)データを時刻情報と共にメモリへ格納し、第2
に、受信不能信号11stpを受けた後は、前記メモリへ
格納した周波数偏差D(n)の履歴データ列と時刻情報
を基にして、履歴データ列をローパスフィルタした推移
曲線、即ちデータ列若しくはカーブフィットする近似曲
線を求め、前記推移曲線に近似して延長する推定曲線若
しくはデータ列を求め、これにより受信不能以後の自走
状態にある電圧制御型水晶発振器10の発振周波数fos
cの経時変化に係る変動を推定補正するカーブフィット
自走周波数補正データ発生部120を具備していること
を特徴とする基準周波数発生装置がある。
【0011】また、カーブフィット自走周波数補正デー
タ発生部120としては、ウェーブレット変換手段によ
るローパスフィルタ処理により、電圧制御型水晶発振器
10の発振周波数foscの経時変化に係る変動推移デー
タ列若しくは推移曲線を抽出して推定補正データを発生
することを特徴とする上述基準周波数発生装置がある。
また、ウェーブレット変換手段によるローパスフィルタ
処理としては、所定αレベル番号までウェーブレット変
換して各レベル番号の細部データHα(β)と平滑デー
タLα(β)に分解し、分解した一方の細部データHα
(β)をゼロ値としてウェーブレット逆変換してデータ
復元するローパスフィルタ処理であることを特徴とする
上述基準周波数発生装置がある。また、ウェーブレット
変換手段によるローパスフィルタ処理としては、所定α
レベル番号までウェーブレット変換して各レベル番号の
細部データHα(β)と平滑データLα(β)に分解
し、分解した一方の細部データHα(β)を各レベル番
号毎に平均値を求め、その平均値を使用してウェーブレ
ット逆変換してデータ復元するローパスフィルタ処理で
あることを特徴とする上述基準周波数発生装置がある。
また、ウェーブレット変換としては、定常周波数偏差算
出用演算手段40からの周波数偏差D(n)データ群の
中で、最新の所定時間の周波数偏差D(n)データを使
用して行うことを特徴とする上述基準周波数発生装置が
ある。
【0012】尚、外部からの超高精度な基準信号を受け
て基準タイミング信号UTC1ppsAを出力する受信手段
としては、原子周波数標準器を内蔵する人工衛星の電波
による基準周波数信号を受けて出力する衛星電波受信機
11である上述基準周波数発生装置がある。また、外部
からの超高精度な基準信号を受けて基準タイミング信号
NW1ppsAを出力する受信手段としては、通信網あるい
は放送網で配信される信号を受けて出力する同期網クロ
ック抽出装置11cである上述基準周波数発生装置があ
る。
【0013】第5に、上記課題を解決するために、本発
明の構成では、電圧制御型水晶発振器10を備え、外部
からの超高精度な基準信号を受けて上記電圧制御型水晶
発振器10の電圧制御入力端を制御して、外部の高精度
な基準信号に緩やかに同期追従させて高精度な基準周波
数を発生する基準周波数発生装置において、上記電圧制
御型水晶発振器10の経時変化を曲線的変動推移と見な
し、過去のデータ列をローパスフィルタし、前記ローパ
スフィルタしたデータ列から受信不能以後のカーブフィ
ットする曲線若しくはデータ列を求めて、受信不能以後
の上記電圧制御型水晶発振器10の経時変化を推定補正
する手段(例えばカーブフィット自走周波数補正データ
発生部120)であることを特徴とする基準周波数発生
装置がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を実施
例と共に図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例を示す第1のブ
ロック構成図である。この場合は受信不能状態におい
て、VCXO10の過去の経時変化が直線的変動と見な
し、これに近似する直線で推定補正を行う手法である。
尚、一般的に数百〜数千時間以上のエージングあるいは
運転以降においては、VCXOの経時変化はほぼ直線的
な変動推移を示す。
【0016】この構成は、衛星電波受信機11と、スイ
ッチ31、32と、時間間隔測定部12と、定常周波数
制御用演算手段23と、定常周波数偏差算出用演算手段
40と、自走周波数補正データ発生部45と、加算器5
0と、D/A変換器14と、電圧制御型水晶発振器(V
CXO)10と、温度センサー29と、周囲温度変動制
御用演算手段28と、周波数変換器A17と、周波数変
換器B16と、分周器A25と、分周器B26とで成
る。尚、この構成で、衛星電波受信機11と、時間間隔
測定部12と、D/A変換器14と、電圧制御型水晶発
振器10と、温度センサー29と、周波数変換器A17
と、周波数変換器B16と、分周器A25は従来とほぼ
同様の構成要素である。
【0017】衛星電波受信機11は、外部からの超高精
度な基準信号を受けて基準タイミング信号UTC1ppsA
を出力する受信手段であり、この場合は衛星電波を受信
し、衛星電波が有する超高精度な1秒毎の基準タイミン
グ信号UTC1ppsAを発生する。但し軍事上の故意に付
与された短期的なゆらぎは伴っている。前記の従来技術
の機能に対して、受信不能信号11stpの出力機能を追
加している。即ち、衛星電波が受信できない状態となっ
たことを検出して、受信不能信号11stpを出力する。
【0018】スイッチAは、本発明の構成要素であり、
上記衛星電波受信機11からの受信不能信号11stpに
より、不定状態にある基準タイミング信号UTC1ppsA
の出力を止める。尚、上記衛星電波受信機11が前記機
能を内蔵する場合は削除可能である。
【0019】時間間隔測定部12は、従来技術と同様の
構成要素であって、上記衛星電波受信機11からの超高
精度な1秒毎の基準タイミング信号UTC1ppsAをスイ
ッチAを介して受け、本装置が外部へ出力する出力周波
数foutを分周器A25で分周した1秒信号VCXO1p
psを受けて、両者の時間間隔を測定し、この測定データ
D1を1秒毎に順次連続して出力する。
【0020】定常周波数制御用演算手段23は、本発明
の構成要素であるが、従来技術の図5に示す周波数制御
用演算手段13とほぼ同様である。これは、上記時間間
隔測定部12の測定データD1を用いて、電圧制御型水
晶発振器10の発振周波数を、衛星電波受信機11が発
生する基準タイミング信号UTC1ppsAと1秒信号VC
XO1ppsとが同一位相関係となるように電圧制御型水
晶発振器10を帰還制御する為の周波数制御データC
(n)を算出して出力する。但し、衛星電波受信機11
から入力される衛星内基準タイミング信号に重畳する電
波伝搬による位相雑音や米国の軍事的な理由により故意
に印加されている雑音を除去するために、長大な時定数
のデジタルフィルタを用いて緩やかに追従させる。尚、
本演算手段は従来同様、CPUやDSP等で実現する。
この詳細については特開平08−146166号公報に
記述されているが、以下に簡単にその動作を記す。時間
間隔測定部12からの測定データD1は内部のバッファ
メモリーに順次蓄えられていき、内部の推定演算部が必
要に応じて過去の測定結果を呼出し、推定演算を行な
う。パワーオン直後や長時間に渡って衛星内基準タイミ
ングが得られなかった後は、周波数引き込み動作を短時
間で行なうために、推定演算に用いるデータ数Nを少な
く設定してループ応答時間を早くする。周波数引き込み
動作をある程度行なうと、時間間隔測定データの単位時
間あたりの変化量すなわち周波数誤差が小さくなってく
るのが判るので、徐々に推定演算に用いるデータ数Nを
増やし、ループ応答時間を遅くしていく。次に、推定演
算の結果を電圧制御型水晶発振器10の周波数制御デー
タC(n)に変換するため、定数Pを掛ける比例演算を
行なう。パワーオン直後や長時間に渡って衛星内基準タ
イミングが得られなかった後は、周波数引き込み動作を
短時間で行なうために、定数Pを大きく設定する。周波
数引き込み動作をある程度行なうと、時間間隔測定デー
タの単位時間あたりの変化量すなわち周波数誤差が小さ
くなってくるのが判るので徐々に定数Pを減らしてい
く。推定演算の結果を電圧制御型水晶発振器10の周波
数制御データC(n)に変換するため、定数Iを掛けて
積分演算を行なう。パワーオン直後や長時間に渡って衛
星内基準タイミングが得られなかった後は、周波数引き
込み動作を短時間で行なうために、定数を大きく設定す
る。周波数引き込み動作をある程度行なうと、時間間隔
測定データの単位時間あたりの変化量すなわち周波数誤
差が小さくなってくるのが判るので、徐々に定数Iを減
らしていく。推定演算は、衛星電波受信機11が発生す
る衛星内基準タイミングが1秒信号である場合、時間間
隔測定部12が1秒間隔で測定を行うことから、1秒間
隔あるいはその整数倍の時間毎に結果を算出し、長大な
制御ループ時定数を持ちながらも、電圧制御型水晶発振
器10が自走しないように、結合を強くする。いわゆる
PLL制御的な帰還制御が行われる。尚、衛星電波を受
信できなくなり、受信不能信号11stpのときは受信不
能直前の周波数制御データC(n)を保持して出力す
る。
【0021】加算器50は、従来技術と同様の構成要素
であって、上記定常周波数制御用演算手段23で算出さ
れた周波数制御データC(n)と、後述する自走周波数
補正データ発生部45からの自走補正データC(h)
と、後述する周囲温度変動制御用演算手段28からの温
度補正データD4とを加算した結果の設定データD5を
D/A変換器14へ供給する。但し、衛星電波が正常受
信状態、即ち受信不能信号11stpがない場合、自走補
正データC(h)はゼロである。逆に受信不能信号11
stpがある場合、自走補正データC(h)が加算され
る。
【0022】D/A変換器14は、従来技術と同様の構
成要素であって、上記加算器50からの設定データD5
を受けて、対応するアナログ直流電圧V6に変換してV
CXO10の電圧制御入力端へ供給する。
【0023】電圧制御型水晶発振器(VCXO)10
は、従来技術と同様の構成要素であって、上記アナログ
直流電圧V6を受けて、この電圧に対応する発振周波数
foscを微小に可変して発振する高安定な電圧制御型の
水晶発振器である。
【0024】温度センサー29と周囲温度変動制御用演
算手段28は、従来技術と同様である。但し、周囲温度
変動制御用演算手段28は、図5の従来構成における周
波数制御用演算手段13内に備えていた温度制御に係る
演算部分である。温度センサー29は電圧制御型水晶発
振器10の適切な部位に配置されて周囲温度を検出す
る。周囲温度変動制御用演算手段28は、前記温度セン
サー29からの信号を受けて、電圧制御型水晶発振器1
0の発振周波数foscが周囲温度変化に伴って生じる周
波数ずれを高精度に補正する為の温度補正データD4を
求めて加算器50へ供給する。
【0025】周波数変換器A17は、従来技術と同様の
構成要素であって、上記電圧制御型水晶発振器10から
の発振周波数foscを受けて、デジタルデータの設定を
受けて所望の出力周波数foutに変換して出力するも
のであり、例えば周波数シンセサイザや分周器がある。
【0026】周波数変換器B16は、従来技術と同様の
構成要素であって、上記周波数変換器A17からの出力
周波数foutを受けて、時間間隔測定部12で使用す
る計数クロックCLOCK、例えば数十MHzのクロッ
クを出力する。これは例えば周波数シンセサイザにより
実現できる。尚、所望により、この周波数変換器B16
を削除して、上記周波数変換器A17からの出力周波数
foutを直接時間間隔測定部12へ供給する構成とし
ても良い。
【0027】分周器A25は、従来技術と同様の構成要
素であって、出力周波数foutを1秒単位のクロック
に分周したVCXO1ppsとして、時間間隔測定部1
2に供給する。
【0028】分周器B26は、基準タイミング信号UT
C1ppsAに同期した1秒単位のクロックを出力するもの
であり、新規の構成要素であって、出力周波数fout
を1秒単位のクロックに分周するが、衛星電波受信機1
1が電波を受信しているときは分周器Bの出力UTC1
ppsBはUTC1ppsAと同位相で出力するために、そ
の分周過程で、衛星電波受信機11から出力される1秒
の基準タイミング信号UTC1ppsAによって同期リセッ
トする。また、衛生電波受信機が衛星電波を受信できな
くなったら、UTC1ppsAがスイッチAによって停止す
るために、電波が受信しているときの最終位相でUTC
1ppsBを出力する。尚、この構成要素は、必須では
ないので所望により削除した構成としても良い。
【0029】定常周波数偏差算出用演算手段40は、本
発明の重要な構成要素である。これは、衛星電波受信機
11が衛星電波を受信できない場合に備えて、時間間隔
測定部12からの1秒毎の測定データD1を受け、この
データを蓄積し、蓄積した測定データD1の変動から、
電圧制御型水晶発振器10の現在の周波数偏差D(n)
を算出して自走周波数補正データ発生部45へ供給す
る。この場合、電波伝搬による位相雑音や米国の軍事的
な理由により故意に印加されている重畳雑音を除去する
ために、多数の連続した過去の測定データD1を用いて
以下に説明する移動平均処理等の統計演算処理を行う。
尚、この周波数偏差D(n)の算出は、測定データD1
を受けた都度算出するが、所望により、衛星電波受信機
11が出力する受信不能信号11stpを受けた時点で、
格納されている過去の測定データD1群を用いて、自走
周波数補正データ発生部45が必要とする周波数偏差D
(n)を算出して出力するようにしても良い。
【0030】上記定常周波数偏差算出用演算手段40が
出力する周波数偏差D(n)の具体的な算出例を以下に
説明する。ここで図2(a)に示すように、時刻t
(1)における時間間隔測定部12が出力する測定デー
タD1をp(1)とし、以後順次1秒毎に、時刻t
(2)における測定データD1をp(2)とし、時刻t
(n)における測定データD1をp(n)と仮定する。
ここでnはある測定時点を示す1秒単位の変数である。
第1に、連続する複数M個の測定データD1を用いて、
この平均値q(n)を順次求め、時刻情報と共にメモリ
へ格納していく。これは、時間間隔測定部12の時間分
解能を上げ、及び測定精度を向上し、ばらつきを低減す
る処理である。即ち、平均値q(n)の算出は、図2
(a)に示すように、連続する複数サンプル数M、例え
ばM=20個の測定データD1の平均値を所定更新間隔
S、例えばS=10秒間隔毎に求める。具体的に説明す
ると、初回の平均値の算出は、上記p(1)〜p(2
0)までの連続する複数M=20個を加算した値を平均
値q(1)として算出し、この測定データに対応する時
刻t(1)情報と共にメモリへ格納する。次のS=10
秒後には、p(1+10)〜p(20+10)から算出
した平均値q(2)とこれに対応する時刻t(2)を格
納する。次の2×S=20秒後には、p(1+(2×1
0))〜p(20+(2×10))から算出した平均値
q(3)とこれに対応する時刻t(3)を格納する。以
後同様にして順次格納していくと図2(b)に示すよう
に平均値q(n)のプロットが得られる。更に上記平均
値q(n)の多数のデータ群をプロットした包絡線を図
2(c)に示す。この図において、ゆらぎ量W3は、主
に、上述した電波伝搬による位相雑音や、故意に印加さ
れている重畳雑音に伴うゆらぎ成分である。一方、目的
とするVCXO10の経時変化に係る変動成分は小さい
為に、上記大きなゆらぎ量W3の変化影響を受けて的確
に見出すことができない。そこで次ステップの処理を行
う。尚、平均化する個数Mの個数を多くすることで図2
(c)に示すゆらぎ量W3は低減される。
【0031】第2に、上記多数の平均値q(n)の経時
データを受けて、VCXO10に係る単位時間当たりの
変化、即ち周波数偏差D(n)を算出する。VCXO1
0の経時変化に係る変動成分は長時間になるほどに変化
量の値が大きくなる点に着目して、例えば時間間隔Tと
して、T=24時間の長い時間間隔値を用いて周波数偏
差D(n)を見出す。先ず、図3に示すように、時間間
隔Tの長時間離れた平均値q(n)データ間の変化量Δ
q(n)は、十分大きな変化量が得られる。その結果、
ゆらぎ量W1、W2成分は実用上無視できる。周波数偏
差D(n)は単位時間あたりの変化量、即ち傾きである
から、D(n)={q(i)−q(j)}/Tの式とな
り、これから算出される。これを所定更新間隔S=10
秒毎に算出してメモリへ順次格納していく。具体的に説
明すると、初回の周波数偏差D(1)では、D(1)=
{q(i)−q(j)}/Tとして算出し、次の周波数
偏差D(2)={q(i+1)−q(j+1)}/Tと
して求める。ここで、q(i)は24時間前にメモリに
格納されている平均値q(n)データであり、q(j)
は現時点の平均値q(n)データとする。上記で求めた
周波数偏差D(n)は10秒間隔毎に自走周波数補正デ
ータ発生部45へ供給する。尚、T=24時間前の平均
値q(n)が未だ蓄積されていない場合には周波数偏差
D(n)=0の値を出力する。
【0032】自走周波数補正データ発生部45は、本発
明の重要な構成要素である。これは、第1に、衛星電波
が正常に受信できている状態においては、定常周波数偏
差算出用演算手段40が算出した周波数偏差D(n)を
その時刻情報と一緒にメモリへ格納している。第2に、
衛星電波受信機11から受信不能信号11stpを受けた
以後においては、格納されている周波数偏差D(n)デ
ータの履歴、及び受信不能信号11stp発生直前の周波
数偏差D(n)を基にして、所定の補正間隔時間Th、
例えばTh=60秒毎に自走補正データC(h)を算出
してスイッチ32を介して加算器50へ出力する。この
自走補正データC(h)の具体的な算出手段を以下に説
明する。
【0033】自走補正データC(h)は、VCXO10
の発振周波数fosc自身あるいは周辺回路を含んで生じ
るVCXO10の発振周波数foscに係る直線的な経時
変化102を補正する補正データであり、この値をD/
A変換器14へ与えるデータに加算付与して補正させる
ものである。ここで、VCXO10の発振周波数fosc
の周囲温度変化が一定とした場合の経時変動を一般的な
関数式で表すと、y(x)=r(x)+G・x+y0と
表現できる。この経時変動の関数式で、xは自走開始時
点をゼロ値とした経時変数である。r(x)項は水晶発
振器自体及び周辺回路に起因するホワイトノイズ的なラ
ンダムな交流的ゆらぎ成分であり、これは補正不可であ
り、その値も僅かであると見なし、r(x)=0とお
く。G項は本発明で補正実施する経時変化量の傾き係数
であり直線的に推移する一次関数の項とする。y0項
は、一定のオフセット値であり、自走開始直前における
衛星電波受信機11の基準タイミングに完全一致した理
想の発振周波数foscからのずれ量(オフセット)に相
当し、自走開始直前における周波数偏差D(n)の値に
ある係数を乗じた値であるが、通常の正常な追従制御状
態においては、ほぼゼロ値に近いのでy0≒0とおくこ
とができる。上記経時変動の関数式を用いると、自走補
正データC(h)は、C(h)=K・G・xと表現でき
る。この式でKは、自走補正データC(h)を実際のD
/A変換器14の設定レジスタに与えるデータに対応さ
せる為の感度係数であり、VCXO10の制御電圧に対
する発振周波数の変化量や、D/A変換器14が出力す
る電圧分解能等で変わる。この感度係数Kは装置毎に異
なる為、予め装置毎に求めておく。
【0034】上記自走補正データC(h)による改善効
果を図4を示して説明する。縦軸はD/A設定値であ
り、横軸は経時軸である。傾きを有する直線的な経時変
化102はVCXO10の経時変化に伴う補正を必要と
するD/A設定値の推移とする。第1に、図4の時間軸
の最初からA点までの区間は、正常受信期間であり、定
常周波数制御用演算手段23により帰還制御された制御
データC(n)値が与えられる結果、VCXO10の経
時変化は補正されて経時変化102の推移線上に一致さ
れ、本来の高精度な発振周波数foscの確度が維持確保
されている。第2に、図4Aから図4Bまでの区間は、
受信不能期間であり、本発明の上述した自走補正データ
C(h)が加算される結果、経時変化102の推移線上
にほぼ沿って補正が行われる。実際には図4B時点に示
すように、わずかな補正誤差103が生じる場合がある
が、実用的には十分安定した優れた発振周波数foscの
確度を維持している。尚、このわずかな補正誤差103
は、受信不能期間の長さにもよるが、従来補正なし比較
で1/10〜1/数十に大幅に低減される大きな利点が
得られる。この結果、実用的には数時間以上に渡って実
用精度で運用できる利点が得られる。第3に、図4B時
点以降の区間は、A区間からB区間までにVCXO10
の経時変化分104が上記自走補正データC(h)で補
正された結果、経時変化102の推移とはわずかな補正
誤差103のみの差分である。従って、このわずかな差
分状態からは短時間に帰還収束して本来の高確度状態の
発振周波数foscに戻る。このわずかな補正誤差103
に伴う収束する時間は、受信不能期間にもよるが、従来
補正なし比較で1/10〜1/数十に大幅に低減される
大きな利点も得られる。この点でも本発明の効果が得ら
れている。
【0035】スイッチ32は、本発明の構成要素であっ
て、衛星電波受信機11で衛星電波を受信しているとき
はオフ状態となり、加算器50へはゼロ値を出力する。
衛星電波受信機11からの受信不能信号がある場合は、
スイッチ32はオンし、自走補正データC(h)を加算
器50へ供給する。尚、自走周波数補正データ発生部4
5が前記機能を有する場合は削除可能である。
【0036】上述発明の構成によれば、衛星電波を利用
して、優れた周波数安定度を実現していた基準周波数発
生装置が、衛星電波を受信できない状態以降において、
水晶発振器の自走発振周波数の経時変化に伴う発振周波
数の変動を補正可能とする手段を具備したことにより、
これまで以上に長い時間、安定な発振周波数を出力可能
となるので、優れた周波数安定度を長い時間に渡って維
持できるという効果が得られる。
【0037】尚、本発明の実現手段は、上述実施の形態
に限るものではない。例えば、図1の場合は衛星電波受
信機11により衛星電波を基準時刻信号として使用する
構成例であったが、これに限らず、短期的な位相変動を
多分に含みながらも長期的には安定している信号源を基
準時刻信号として使用しても良い。具体的には、図7に
示す構成例に示すように、図1に示す衛星電波受信機1
1を同期網クロック抽出装置11cに置換えて、通信網
や放送網で採られている従属同期網で配信されている周
波数を基準信号として用いる構成例がある。この通信網
や放送網の場合は特に、配信元において原子周波数標準
器で短期、中期、長期ともに安定した周波数を発生して
いるにもかかわらず、長距離の伝送ケーブルやマイクロ
波中継回線を複数回中継して配信されてくると、その経
路(パス)によって短期的位相変動が重畳されたりする
結果、配信先では配信元の周波数を正確に再現できない
という難点があった。また、従属同期網における基準周
波数の配信は情報データと同じ回線を利用することか
ら、AMI符号等の非連続的なPCM信号としてスクラ
ンブル配信され、そこから連続した周波数源を抽出して
得るために、PLLや共振回路などによる抽出回路を用
いる必要がある。しかしながら、この抽出回路によって
も短期的な位相変動が多分に重畳されやすいという難点
があり、また一時的に受信不能となる場合があった。そ
こで、図7に示すように、従属同期網で配信されたPC
M信号の形態をとる基準信号からクロック抽出回路で連
続した基準信号を再生し、それを分周器で1秒の基準タ
イミング信号NW1ppsAに分周して時間間隔測定部12
の基準信号として供給する受信手段を備える構成とする
ことで、上述同様に長い時間、安定な発振周波数を出力
可能となる。尚、入力されるPCM信号の断を検出する
と、上述同様の受信不能信号11stpを出力する。上述
本発明の構成によれば、従属同期網で配信される信号を
受けて、優れた周波数精度の基準信号を発生でき、なお
かつ、何らかの事情で従属同期網の回線からの基準信号
が停止した場合でも、長時間十分安定な周波数あるいは
タイミングを発生供給し続けることができる利点が得ら
れる。
【0038】また、上述説明した発明手段においては、
図3に示す時間間隔T=24時間における変化量Δq
(n)は、十分大きな変化量であるから、ゆらぎ量W
1、W2成分を実用上無視するとした場合で説明してい
たが、所望により、ゆらぎ量W1、W2成分を一層除去
する処理を追加しても良い。即ち、第1に、24時間前
の平均値q(i)のゆらぎW1変動を低減除去する為
に、q(i)時点A以前の所定時間区間、例えば1時間
区間データである平均値q(i)〜q(i−360)の
360点のデータを更に加算平均処理をした値をq(i
i)として求め、第2に、受信不能時点のゆらぎ量W2
変動を低減除去する為に、q(j)時点B以前の所定の
1時間区間データである平均値q(j)〜q(j−36
0)の360点のデータを更に加算平均処理をした値を
q(jj)として求め、この値から受信不能時点の周波
数偏差をD(n)={q(ii)−q(jj)}/Tと
して算出するようにしても良い。この場合は、ゆらぎ量
W1、W2が殆ど除去される結果、時間間隔T=24時
間を例えば5時間程度の比較的短い時間間隔としても周
波数偏差の補正が良好に補正可能となる利点が得られ
る。
【0039】図8は、本発明の一実施例を示す第2のブ
ロック構成図である。この場合は受信不能状態におい
て、VCXO10の過去の経時変化を曲線的変動と見な
し、これに近似する過去のカーブフィット曲線で、受信
不能以後の推定補正を行う手法である。これにより、上
述と同等以上の長時間、高精度な基準信号の発生を維持
可能にする。
【0040】この構成は、上述図1の構成要素に対し
て、カーブフィット自走周波数補正データ発生部120
が異なり、他は同様である。
【0041】カーブフィット自走周波数補正データ発生
部120は、上述した自走周波数補正データ発生部45
による直線的な推定補正手法に対して、例えばウェーブ
レット変換を用いた多重解像度解析手法を用い、定常周
波数偏差算出用演算手段40が算出した周波数偏差D
(n)を受けて内部メモリへ格納しておいた過去の膨大
な周波数偏差D(n)のデータ群を用い、このデータ群
の変動推移において、不要な高域雑音成分を取り除き、
比較的緩やかにカーブフィットする近似曲線を求め、受
信不能以後の推定補正する補正データを生成した自走補
正データC(h)をスイッチ32を介して加算器50へ
順次供給するものである。
【0042】先ず、ウェーブレット変換、特にHaar
ウェーブレット変換を用いて不要な高域雑音成分を取り
除く、いわゆるローパスフィルタ機能について簡単に説
明する。尚、Haarウェーブレット変換手法自体は周
知の技術であり、また、ウェーブレット変換は分解方向
への演算、及び復元方向への可逆演算性を有しているこ
とが知られている。
【0043】図9にHaarの基底関数によるウェーブ
レット変換の分解方向の演算過程の例を示す。この図で
は説明を容易とする為に、入力データ列をa1〜a8の8
サンプル数とした例であり、このとき3レベル(階層)
に分解できる。分解した一方のLα(β)を平滑データ
(Smooth Data)とし、他方のHα(β)を細部データ
(Detail Data)とする。ここでαは多重解像度解析レ
ベル(レベル番号)とし、βは入力データ列の時系列番
号とする。入力データ列a1,a2によるレベル1(α=
1)の細部データH1(1)側の演算は、H1(1)=
(a1−a2)/2による。これは連続する2データ間に
おける変化値であり高域周波数成分の意味合いをもつ。
レベル1(α=1)の平滑データL1(1)側の演算
は、L1(1)=(a1+a2)/2による。これは連続
する2データ間における平均値であり低周波成分の意味
合いをもつ。同様にして入力データ列a3〜a8を受け
て、レベル1の分解演算が行われ、細部データH1
(β)と平滑データL1(β)が各々得られる。この第
1段階の平滑データL1(β)はローパスフィルタ(L
PF)効果を有した時系列データとして得られる。
【0044】次に、レベル2(α=2)では上記レベル
1で得られた平滑データL1(β)側を受けて、上述同
様にして、細部データH2(β)と平滑データL2(β)
の算出を行う。
【0045】最後に、レベル3(α=3)では上記レベ
ル2で得られた平滑データL2(β)側を受けて、上述
同様にして、細部データH3(β)と平滑データL3
(β)の演算を行う。尚、この最後の平滑データL3
(1)は、入力データ列データa1〜a8全ての平均値で
もあるからして、所望により、この平均値データを、図
1における直線で推定補正を行う自走補正データC
(h)として用いても良い。
【0046】ところでウェーブレット変換では、分解方
向の逆、即ちウェーブレット逆変換ができるという、可
逆性を有している。次に、上記図9で分解した平滑デー
タと細部データから、図10に示す逆順のレベル3、レ
ベル2、レベル1方向へ逆演算を施す様子を示す。この
演算により、元の入力データ列a1〜a8と同じ復元出力
データ列が得られる。このウェーブレット逆変換が可能
な特徴を利用して、所望のローパスフィルタを実現す
る。即ち、図10での逆演算するときに、所望のレベル
番号までの細部データをゼロ、又は平均値として、ウェ
ーブレット逆変換の演算を施すことでローパスフィルタ
が実現できる。つまり、どのレベル番号までの細部デー
タをゼロ、又は平均値とするかによって、所望特性のロ
ーパスフィルタが実現できる。ここで平均値とは、当該
レベル番号の細部データを加算平均した値である。
【0047】例えば、図10に示すレベル2の細部デー
タH2(β)とレベル1の細部データH1(β)をゼロ値
として復元演算を行うことにより、高域周波数成分が除
去され、ローパスフィルタ処理された時系列データとし
て得られることになる。このレベル番号を深くするほど
に、より低域周波数成分迄のローパスフィルタ特性が強
くなる。
【0048】上述では、入力データ列を8サンプル数の
例であったが、実際のHaarウェーブレット変換に使
用するデータ数はメモリ容量の制限にも依存するが、例
えば216=65536ワードの入力データ列を使用す
る。この場合、べき数16、即ちレベルα=16の多重
解像度解析レベルとなる。
【0049】上述したウェーブレット変換を踏まえて、
カーブフィット自走周波数補正データ発生部120の動
作を以下に説明する。
【0050】第1に、図11の経時軸上において、A点
〜B点までの区間は数十時間に及ぶ正常受信期間であ
る。この長期間において、定常周波数偏差算出用演算手
段40から順次出力される周波数偏差D(n)を内部メ
モリへ格納しておく。所望により、所定複数ワードを加
算平均した平均値データとして格納しても良い。図11
Dは長期間に及ぶ過去の推移をプロットした様子であ
り、VCXO10に係る経時変化が、短期的変動を含み
ながらも、徐々に曲線的に推移していく例である。この
図11Dにおいて、短期的に上下に変動している要素
は、電波伝搬による位相雑音や米国の軍事的な理由によ
り故意に印加されている重畳雑音、その他であり、これ
を取り除く必要がある。
【0051】第2に、図11のB点〜C点までの区間
は、受信不能期間とし、この期間において、推定補正を
行うカーブフィットする過去のデータ列91(図11
H)を求め、この過去のデータ列91を延長し、連続的
にカーブフィットする推定補正曲線92(図11J)を
求め、この推定補正曲線92に基づく自走補正データC
(h)を、所定時間単位に順次加算器50へ供給する。
この結果、図11Mの斜線部分が推定補正される。この
為には、正常受信期間に得た図11Dの格納データを基
にして、所定レベル番号までのウェーブレット変換を行
う。ここで、10秒毎のデータを受ける場合と仮定し、
A点〜B点までの過去48時間の17280点が内部メ
モリに格納されているものとする。この場合、ウェーブ
レット変換に使用するデータ数は、べき数14の163
84ワードとなるから、受信不能直前から以前にある最
新の16384ワード(例えば図11K区間)のデータ
を使用する。
【0052】先ず、図11Fは、例えばレベル番号2迄
フィルタ処理した結果のデータ列のプロットであり、図
11Gは、例えばレベル番号4迄フィルタ処理した結果
のデータ列のプロットであり、図11Hは、例えばレベ
ル番号6迄フィルタ処理した結果のデータ列のプロット
である。この図では図11Hのプロットが短期的変動が
除去された望ましい曲線であることが判り、このフィル
タしたデータ列91を基準として用いる。又は、このデ
ータ列91の代わりに近似するカーブフィット曲線を求
めて基準としても良い。
【0053】次に、前記フィルタしたデータ列91、あ
るいは近似するカーブフィット曲線91から順次加算器
50へ供給する自走補正データC(h)の生成は、3つ
の補正形態がある。第1の補正形態は、上記フィルタし
たデータ列91を、そのまま推定補正データ列を推定補
正データ列92として適用する手法であり、このフィル
タしたデータ列91をそのまま自走補正データC(h)
として順次加算器50へ供給する。尚、図11B時点の
当初において出力する自走補正データC(h)は、定常
周波数制御用演算手段23が受信不能直前の周波数制御
データC(n)を保持して出力するから、ゼロ値を初期
値となるようにオフセット処理することは言うまでもな
い。第2の補正形態は、上記フィルタしたデータ列91
から、これにフィットする延長線上の推定補正データ列
92を算出したものを適用する手法である。第3の補正
形態は、上記で得たカーブフィット曲線91から、この
カーブフィット曲線91を延長したものを推定補正デー
タ列92として適用する手法である。
【0054】尚、VCXO10に係る経時変化の変動推
移は、図11の変動推移とは限らず、装置個々に異なる
特性を示す。図12に他の過去のデータ列の曲線の例を
示す。曲線201は収束傾向に推移する例であり、図1
1に相当し、曲線202はほぼ直線的に推移する例であ
り、曲線203は発散傾向に推移する例であり、曲線2
04は周期的な変動傾向に推移する例である。これら何
れに対しても上述3つの補正形態で推定補正することが
可能である。図12Mの各斜線部分は、各々推定補正さ
れる補正量を示している。
【0055】尚、上述ウェーブレット変換ではHaar
のウェーブレット変換でローパスフィルタを実現する具
体例を示して説明していたが、所望により、入力データ
列を受けて所望のローパスフィルタ特性に変換したデー
タ列を出力可能な、他のウェーブレット変換やFFT処
理等を用いて実施しても良い。また、定常周波数偏差算
出用演算手段40から受けた周波数偏差D(n)データ
群の中で、最新の所定時間、例えば5〜10時間程度の
最新の周波数偏差D(n)データを使用してウェーブレ
ット変換するようにしても良い。
【0056】上述発明の構成によれば、衛星電波を利用
して、優れた周波数安定度を実現していた基準周波数発
生装置が、衛星電波を受信できない状態以降において、
水晶発振器の自走発振周波数の経時変化に伴う発振周波
数の変動を、補正可能とする手段を具備したことによ
り、VCXO10に係る経時変化が非直線的に推移する
場合においても、優れた周波数安定度を長い時間に渡っ
て維持できるという利点が得られる。尚、本発明の実現
手段は、上述曲線で推定補正する図8の構成に限るもの
ではなく、上述したように、通信網や放送網で採られて
いる従属同期網で配信されている周波数を基準信号とし
て用いる構成に対しても適用可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明は、上述の説明内容から、下記に
記載される効果を奏する。上述実施形態に説明したよう
に本発明は、衛星電波あるいは従属同期網等のように短
期的な位相変動を多分に含みながらも長期的には安定し
ている信号源を基準時刻信号として使用して、優れた周
波数安定度を実現していた基準周波数発生装置が、基準
時刻信号を受信できない状態以降において、水晶発振器
の自走発振周波数の経時変化に伴う発振周波数の変動を
補正可能とする手段を具備したことにより、これまで以
上に長い時間、安定な発振周波数を出力可能となるの
で、優れた周波数安定度を長い時間に渡って維持できる
という大きな利点が得られる。従って本発明の技術的効
果は大であり、産業上の経済効果も大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、基準周波数発生装置の構成例であ
る。
【図2】本発明の、平均値の算出を説明する図及び、平
均値のゆらぎを説明する図である。
【図3】本発明の、周波数偏差の算出を説明する図であ
る。
【図4】本発明の、自走補正データの算出を説明する図
である。
【図5】従来の、基準周波数発生装置の構成例である。
【図6】従来の、受信不能に伴う発振周波数の変動推移
を説明する図である。
【図7】本発明の、他の基準周波数発生装置の構成例で
ある。
【図8】本発明の、他の基準周波数発生装置の構成例で
ある。
【図9】本発明の、ウェーブレット変換による分解演算
過程の説明図である。
【図10】本発明の、ウェーブレット逆変換による復元
演算過程の説明図である。
【図11】図8の構成により、過去の変動推移のプロッ
トから、推定補正する近似曲線を求める説明図である。
【図12】VCXOに係る経時変化の変動推移例であ
る。
【符号の説明】
10 電圧制御型水晶発振器(VCXO) 11 衛星電波受信機 11c 同期網クロック抽出装置 12 時間間隔測定部 13 周波数制御用演算手段 14 D/A変換器 15 分周器 16 周波数変換器B 17 周波数変換器A 23 定常周波数制御用演算手段 25 分周器A 26 分周器B 28 周囲温度変動制御用演算手段 29 温度センサー 31,32 スイッチ 40 定常周波数偏差算出用演算手段 45 自走周波数補正データ発生部 50 加算器 120 カーブフィット自走周波数補正データ発生部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】スイッチ31は、本発明の構成要素であ
り、上記衛星電波受信機11からの受信不能信号11st
pにより、不定状態にある基準タイミング信号UTC1p
psAの出力を止める。尚、上記衛星電波受信機11が前
記機能を内蔵する場合は削除可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】時間間隔測定部12は、従来技術と同様の
構成要素であって、上記衛星電波受信機11からの超高
精度な1秒毎の基準タイミング信号UTC1ppsAをスイ
ッチ31を介して受け、本装置が外部へ出力する出力周
波数foutを分周器A25で分周した1秒信号VCXO
1ppsを受けて、両者の時間間隔を測定し、この測定デ
ータD1を1秒毎に順次連続して出力する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】分周器B26は、基準タイミング信号UT
C1ppsAに同期した1秒単位のクロックを出力するもの
であり、新規の構成要素であって、出力周波数fout
を1秒単位のクロックに分周するが、衛星電波受信機1
1が電波を受信しているときは分周器Bの出力UTC1
ppsBはUTC1ppsAと同位相で出力するために、そ
の分周過程で、衛星電波受信機11から出力される1秒
の基準タイミング信号UTC1ppsAによって同期リセッ
トする。また、衛電波受信機が衛星電波を受信できな
くなったら、UTC1ppsAがスイッチ31によって停止
するために、電波が受信しているときの最終位相でUT
C1ppsBを出力する。尚、この構成要素は、必須で
はないので所望により削除した構成としても良い。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御型水晶発振器を備え、外部から
    の基準信号を受けて該電圧制御型水晶発振器の電圧制御
    入力端を制御して、外部の高精度な基準信号に同期追従
    させて高精度な基準周波数を発生する基準周波数発生装
    置において、 正常受信状態において、外部の基準信号と、内部の電圧
    制御型水晶発振器とを同期比較した位相差データを蓄積
    しておき、受信不能状態において、蓄積した該位相差デ
    ータから電圧制御型水晶発振器の発振周波数の経時変化
    に係る推移量を特定し、この推移量から自走状態にある
    電圧制御型水晶発振器の発振周波数の経時変化に係る変
    動を補正して、受信不能状態においても高精度な基準周
    波数の発生を長時間維持することを特徴とする基準周波
    数発生装置。
  2. 【請求項2】 電圧制御型水晶発振器を備え、外部から
    の基準信号を受けて1秒毎の基準タイミング信号を出力
    する受信手段を備え、該電圧制御型水晶発振器の出力周
    波数を受けて同期比較用の1秒信号を出力する分周手段
    を備え、該1秒の基準タイミング信号と、該比較用の1
    秒信号との時間間隔を測定する時間間隔測定部を備え、
    該時間間隔測定部の位相差から該電圧制御型水晶発振器
    の発振周波数を同期させる定常周波数制御用演算手段を
    備え、該定常周波数制御用演算手段で該電圧制御型水晶
    発振器の電圧制御入力端を制御して、外部の高精度な基
    準信号に緩やかに同期追従する基準周波数発生装置にお
    いて、 該受信手段に、外部からの基準信号の受信不能を検出し
    て出力する手段を備える受信手段と、 該時間間隔測定部からの1秒毎の測定データを受けて、
    該測定データを蓄積し、この測定データから、電圧制御
    型水晶発振器の現在の周波数偏差を算出して自走周波数
    補正データ発生部へ供給する定常周波数偏差算出用演算
    手段と、 第1に、受信不能信号が無い正常状態においては、上記
    定常周波数偏差算出用演算手段からの周波数偏差データ
    を時刻情報と共にメモリへ格納し、第2に、受信不能信
    号を受けた後は、前記メモリへ格納した周波数偏差の履
    歴データと時刻情報を基にして電圧制御型水晶発振器が
    有する発振周波数の経時変化の推移量を所定の補正間隔
    時間毎に推定演算し、この推定演算により算出した自走
    補正データを受信不能時点の定常周波数制御用演算手段
    が出力する周波数制御データに加算付与して、自走状態
    にある電圧制御型水晶発振器の発振周波数の経時変化に
    係る変動を補正する自走周波数補正データ発生部と、 以上を具備していることを特徴とする基準周波数発生装
    置。
  3. 【請求項3】 電圧制御型水晶発振器を備え、外部から
    の基準信号を受けて該電圧制御型水晶発振器の電圧制御
    入力端を制御して、外部の高精度な基準信号に同期追従
    させて基準周波数を発生する基準周波数発生装置におい
    て、 正常受信状態において、外部の高精度な基準信号と、内
    部の電圧制御型水晶発振器とを同期比較した位相差デー
    タを蓄積しておき、受信不能状態において、蓄積した該
    位相差データから電圧制御型水晶発振器の発振周波数の
    経時変化に係る曲線の推移を特定し、この推移曲線から
    カーブフィットする推定補正曲線を求め、この推定補正
    曲線から自走状態にある電圧制御型水晶発振器の発振周
    波数の経時変化に係る変動を補正して、受信不能状態に
    おいても高精度な基準周波数の発生を長時間維持するこ
    とを特徴とする基準周波数発生装置。
  4. 【請求項4】 電圧制御型水晶発振器を備え、外部から
    の基準信号を受けて1秒毎の基準タイミング信号を出力
    する受信手段を備え、該電圧制御型水晶発振器の出力周
    波数を受けて同期比較用の1秒信号を出力する分周手段
    を備え、該1秒の基準タイミング信号と、該比較用の1
    秒信号との時間間隔を測定する時間間隔測定部を備え、
    該時間間隔測定部の位相差から該電圧制御型水晶発振器
    の発振周波数を同期させる定常周波数制御用演算手段を
    備え、該定常周波数制御用演算手段で該電圧制御型水晶
    発振器の電圧制御入力端を制御して、外部の高精度な基
    準信号に緩やかに同期追従する基準周波数発生装置にお
    いて、 該受信手段に、外部からの基準信号の受信不能を検出し
    て出力する手段を備える受信手段と、 該時間間隔測定部からの1秒毎の測定データを受けて、
    該測定データを蓄積し、この測定データから、電圧制御
    型水晶発振器の現在の周波数偏差を算出してカーブフィ
    ット自走周波数補正データ発生部へ供給する定常周波数
    偏差算出用演算手段と、 第1に、受信不能信号が無い正常状態においては、上記
    定常周波数偏差算出用演算手段からの周波数偏差データ
    を時刻情報と共にメモリへ格納し、第2に、受信不能信
    号を受けた後は、前記メモリへ格納した周波数偏差の履
    歴データ列と時刻情報を基にして、該履歴データ列をロ
    ーパスフィルタした推移曲線、即ちデータ列若しくはカ
    ーブフィットする近似曲線を求め、該推移曲線に近似し
    て延長する推定曲線若しくはデータ列を求め、これによ
    り受信不能以後の自走状態にある電圧制御型水晶発振器
    の発振周波数の経時変化に係る変動を推定補正するカー
    ブフィット自走周波数補正データ発生部と、 以上を具備していることを特徴とする基準周波数発生装
    置。
  5. 【請求項5】 カーブフィット自走周波数補正データ発
    生部は、ウェーブレット変換手段によるローパスフィル
    タ処理により、電圧制御型水晶発振器の発振周波数の経
    時変化に係る変動推移データ列若しくは推移曲線を抽出
    して推定補正データを発生することを特徴とする請求項
    4記載の基準周波数発生装置。
  6. 【請求項6】 ウェーブレット変換手段によるローパス
    フィルタ処理は、所定レベル番号までウェーブレット変
    換して各レベル番号の細部データHα(β)と平滑デー
    タLα(β)に分解し、分解した一方の細部データHα
    (β)をゼロ値としてウェーブレット逆変換してデータ
    復元するローパスフィルタ処理であることを特徴とする
    請求項5記載の基準周波数発生装置。
  7. 【請求項7】 ウェーブレット変換手段によるローパス
    フィルタ処理は、所定レベル番号までウェーブレット変
    換して各レベル番号の細部データHα(β)と平滑デー
    タLα(β)に分解し、分解した一方の細部データHα
    (β)を各レベル番号毎に平均値を求め、その平均値を
    使用してウェーブレット逆変換してデータ復元するロー
    パスフィルタ処理であることを特徴とする請求項5記載
    の基準周波数発生装置。
  8. 【請求項8】 ウェーブレット変換は、定常周波数偏差
    算出用演算手段からの周波数偏差データ群の中で、最新
    の所定時間の周波数偏差データを使用して行うことを特
    徴とする請求項5記載の基準周波数発生装置。
  9. 【請求項9】 外部からの基準信号を受けて基準タイミ
    ング信号を出力する受信手段は、原子周波数標準器を内
    蔵する人工衛星の電波による基準周波数信号を受けて出
    力する衛星電波受信機である請求項2又は4記載の基準
    周波数発生装置。
  10. 【請求項10】 外部からの基準信号を受けて基準タイ
    ミング信号を出力する受信手段は、通信網あるいは放送
    網で配信される信号を受けて出力する同期網クロック抽
    出装置である請求項2又は4記載の基準周波数発生装
    置。
  11. 【請求項11】 電圧制御型水晶発振器を備え、外部か
    らの基準信号を受けて該電圧制御型水晶発振器の電圧制
    御入力端を制御して、外部の高精度な基準信号に同期追
    従させて基準周波数を発生する基準周波数発生装置にお
    いて、 該電圧制御型水晶発振器の経時変化を曲線的変動推移と
    見なし、過去のデータ列をローパスフィルタし、該ロー
    パスフィルタしたデータ列から受信不能以後のカーブフ
    ィットする曲線若しくはデータ列を求めて、受信不能以
    後の該電圧制御型水晶発振器の経時変化を推定補正する
    ことを特徴とする基準周波数発生装置。
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