JPH11272019A - 静電荷像現像用キャリア - Google Patents

静電荷像現像用キャリア

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JPH11272019A
JPH11272019A JP7715398A JP7715398A JPH11272019A JP H11272019 A JPH11272019 A JP H11272019A JP 7715398 A JP7715398 A JP 7715398A JP 7715398 A JP7715398 A JP 7715398A JP H11272019 A JPH11272019 A JP H11272019A
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Osamu Maeda
治 前田
Hiroyuki Fukuda
洋幸 福田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐スペント性および耐環境性に優れ、長寿命
でかつ環境に優しい静電荷像現像用キャリアを提供する
こと。 【解決手段】 一般式;(MnO)x(MgO)y(Fe
23z(式中、x+y+z=100mol%であ
る。)で表される磁性体のMnO、MgOおよび/また
はFe23の一部をSrOで置換してなるコア材の表面
を、オルガノポリシロキサンとラジカル重合性単量体と
の共重合体を含む樹脂で被覆したことを特徴とする静電
荷像現像用キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電荷像現像用キャ
リアに関する。
【0002】
【従来の技術】二成分系乾式複写機の現像剤は、小粒径
のトナーとそれより大きいキャリアの二成分から構成さ
れ、両者を混合撹拌することによって生じる摩擦によ
り、トナーとキャリアがそれぞれ反対符号の電荷をもっ
て静電帯電する。このようにして帯電されたトナーを、
感光体上に形成されている静電潜像に静電付着させるこ
とにより可視像が形成され、この像を転写シートに転写
し、定着させることにより複写が達成される。
【0003】キャリアとしては、従来から、鉄粉やマグ
ネタイト、あるいは(MO)a(M'O)b(Fe23c
(式中、M、M'は金属元素、a、b、cは整数を示
す。)で代表されるソフトフェライト、例えばNi−Z
nフェライト、Cu−ZnフェライトあるいはCu−Z
n−Mgフェライト等が用いられている。また、これら
のキャリアは、帯電特性の耐久性および環境安定性を確
保するために、通常、上記キャリアをコア材とし、その
表面にコーティング材として樹脂を被覆することが主流
となっている。
【0004】しかしながら、上記のようなNi、Cu、
Znなどの金属を含むキャリアコア材は、環境に与える
悪影響が懸念されており、敬遠されるようになってきた
ため、環境に優しいという観点からLi−Mn系フェラ
イト、Mn−Mg系フェライト等が提案されている。さ
らに、Mn−Mg系フェライトでは、キャリア粒子間の
磁化のバラツキを低減させる目的で一部をSrOで置換
させたフェライトも提案されている(特開平8−221
50号公報)。
【0005】また、キャリアコーティング材としては、
トナー成分によりキャリア表面のスペント現象を防止し
て耐久性を向上させる目的で、表面エネルギーが小さい
フッ素樹脂やシリコーン樹脂等が提案されている。しか
しながら、このような樹脂を上記のようなコア材にコー
トしたキャリアにおいては、環境の変化や連続複写によ
って、コーティング材とコア材との接着性が低下して、
結果的に上述の帯電特性の耐久性および環境安定性が悪
化するという問題が生じている。
【0006】そこで、シリコーン系樹脂のなかでも他の
重合性単量体との共重合体を主成分とする樹脂変性シリ
コーン樹脂をフェライト等のコア材にコートしたキャリ
アが提案されている(特開平8−179566号公
報)。
【0007】一方、近年の電子写真に要求される画像品
質水準の高まりに対応し、キャリアすじ等の発生を抑え
るために、より小径かつ低磁力のキャリアを用いること
が求められてきているが、このようなキャリアでは1粒
子当たりの磁化が低くなるために、現像の際に静電潜像
担持体へのキャリア付着(飛散)が起こりやすくなると
いう問題も生じている。
【0008】キャリアの小径化は、現像領域におけるキ
ャリア磁気ブラシ層における粒子間接触電気抵抗の増加
につながり、適正な現像性および画質を得るためには磁
気ブラシ層の電気抵抗を適度に調整する必要が生じる。
電気抵抗の調整法としてはキャリアの樹脂コート層を薄
膜化することが1つの方法であるが、このようなキャリ
アは、樹脂のコア材との接着性が十分でない場合、耐久
時にコート層の剥離によりキャリア特性が変動するとい
うあらたな問題が生じている。また、キャリアの樹脂コ
ート層を薄膜化することによって、キャリアコア材の部
分的露出の増加による帯電特性の環境安定性が低下する
という問題も生じる。
【0009】以上のように、従来からの樹脂コートキャ
リアでは、コア材およびコート樹脂の改善にもかかわら
ず、キャリアの耐久性および環境安定性を確保し、さら
にキャリアの小径化によって高画質化を計ることは困難
である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであって、耐スペント性および耐環境性
に優れ、長寿命でかつ環境に優しい静電荷像現像用キャ
リアを提供することを目的とする。
【0011】本発明はまた、キャリア付着(飛散)を回
避でき、耐スペント性、耐環境性および画像性に優れ、
長寿命でかつ環境に優しい静電荷像現像用キャリアを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I); (MnO)x(MgO)y(Fe23z (I) (式中、x+y+z=100mol%である。)で表さ
れる磁性体のMnO、MgOおよび/またはFe23
一部をSrOで置換してなるコア材の表面を、下記一般
式(II);
【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基である。)で表
されるオルガノポリシロキサンとラジカル重合性単量体
との共重合体を含む樹脂で被覆したことを特徴とする静
電荷像現像用キャリアに関する。
【0013】本発明はまた、平均粒径が25〜45μm
である上記の静電荷像現像用キャリアに関する。
【0014】本発明のキャリアコア材は、所定の組成を
有するMn−Mg系フェライトの一部をSrOで置換し
てなる。詳しくは、当該コア材は下記一般式(I); (MnO)x(MgO)y(Fe23z (I) (式中、x+y+z=100mol%である。)で表さ
れる磁性体のMnO、MgOおよび/またはFe23
一部をSrOで置換したものであり、x、yおよびzは
それぞれ35〜45mol%、5〜15mol%および
45〜55mol%の範囲が好ましく、これらのうち好
ましくは0.35〜5.0mol%の範囲でSrOが置
換されている。SrO置換量が0.35mol%未満で
は得られるキャリア粒子の磁化が低すぎるため、キャリ
アが飛散して感光体へのキャリア付着の原因となりやす
い。一方、当該置換量が5.0mol%を越えると残留
磁化および保磁力の発生によりキャリアが凝集しやすく
なる。
【0015】このように本発明のキャリアは、コア材と
してSrO置換型Mn−Mg系フェライトが使用されて
いるため、環境に優しいと言える。また、本発明のキャ
リアコア材は、一部をSrOで置換されているため、従
来のフェライトキャリアコアに比べて粒子間の磁化のバ
ラツキを低減させることができ、これによりキャリアを
小径化した場合にも、現像時の静電潜像担持体へのキャ
リア付着(飛散)を低く抑えることが可能になると考え
られる。
【0016】本発明のキャリアコア材の製造方法につい
ては、上記組成のコア材が得られれば特に制限されない
が、以下にしたがって容易に製造することができる。ま
ず、MnO、MgOおよびFe23がそれぞれ35〜4
5mol%、5〜15mol%および45〜55mol
%の組成となるように各酸化物を適量配合し、さらにこ
れにSrOまたは最終的にSrOとなるSrCOを所
定量配合し、通常、水を加え、湿式ボールミルまたは湿
式振動ミル等で1時間以上、好ましくは1〜20時間粉
砕混合する。このようにして得られたスラリーを乾燥
し、さらに粉砕した後、700〜1200℃の温度で仮
焼成する。見掛密度をさらに下げたい場合等は仮焼成の
工程を省いてもよい。仮焼成後、さらに湿式ボールミル
または湿式振動ミル等で15μm以下、好ましくは5μ
m以下、さらに好ましくは2μm以下に粉砕した後、必
要に応じ分散剤、バインダー等を添加し、粘度調整後、
造粒し、1000〜1500℃の温度で1〜24時間保
持し、本焼成を行う。この焼成物を粉砕し、分級する。
なお、さらに必要に応じて700〜1000℃の温度で
水素による還元を若干行なった後に表面を低温で再酸化
してもよい。
【0017】本発明のキャリアは上記コア材の表面を、
下記一般式(II);
【化3】 (式中、R1は水素原子またはメチル基である。)で表
されるオルガノポリシロキサンとラジカル重合性単量体
との共重合体を含む樹脂で被覆してなる。
【0018】本発明のキャリアの被覆層を構成するオル
ガノポリシロキサンは上記一般式(II)で表されるよ
うに末端にビニル基を有していることにより、他のラジ
カル重合性単量体と共重合することで他のラジカル重合
性単量体からなる重合体鎖上にグラフト重合することが
可能であると共に、得られた共重合体をキャリアコア材
に被覆した場合、キャリアの外側にシリコン成分が豊富
に存在する構造となる。また、キャリア側にキャリアと
親和性のある単量体からなる部分が豊富に存在するよう
になるため、キャリアと被覆層との接着性は良好で、且
つ被覆キャリアの表面に優れた離型性を付与することが
できる。これにより本発明の被覆キャリアを、被覆層の
剥離が少なく、かつ耐スペント性、耐環境性に優れたも
のとすることができる。
【0019】また、本発明の被覆キャリアの特徴のひと
つは良好な流動性であり、トナーを小径化した場合にも
良好な帯電立ち上がり性を付与することができる。これ
は本発明のオルガノポリシロキサンの主鎖が比較的短い
ことによってもたらされるものと考えられる。
【0020】一般式(II)のオルガノポリシロキサン
と共に共重合体を形成するラジカル重合性単量体は、被
覆キャリアのコア材に親和性があり、且つ、上記オルガ
ノポリシロキサンと共重合できるものであればよく、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸β
−ヒドロキシエチルなどのアクリル酸エステル系単量
体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸グリシジルなどのメタクリル酸エステル系
単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミド、メタクリルアミド、メタクリル酸ジメチル
アミノエチルエステル、メタクリル酸ジエチルアミノエ
チルエステル、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステ
ル、ジメチルアミノプロピルメタクリル酸アミド等のア
ミノ基含有ビニルモノマー、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−エチルスチレン、酢酸ビニ
ル、塩化ビニルなどのビニル系単量体、N−ラウリルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミドなどのマレイミド系単量体、エチレン、プ
ロピレンを用いることができる。好ましくはアクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチルである。これらのラジカル重合性単量体
は1種類を単独で用いてもよいし、複数種を混合して用
いてもよい。
【0021】ラジカル重合性単量体と一般式(II)の
オルガノポリシロキサンとの使用割合については、一般
式(II)のオルガノポリシロキサンを両者の合計量の
5〜80重量%、好ましくは20〜60重量%使用する
ことが望ましい。その量が5重量%より少ないとシロキ
サンによる離型性や耐環境性の効果が損なわれ、80重
量%より多いと磁性粒子との接着性が低下する。
【0022】被覆キャリアのコーティング材を得るため
に上記のラジカル重合性単量体とオルガノポリシロキサ
ンとをラジカル共重合させる方法としては、一般に用い
られている公知の懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合
法、塊状重合法などが適宜使用できるが、生産性より考
慮すれば溶液重合法によるのが好適である。そして、そ
の溶液重合法に使用する溶剤や重合開始剤などは、従来
通常用いられているものがいずれも用いることができ
る。
【0023】本発明の被覆キャリアの粒径としては静電
潜像担持体へのキャリア付着(飛散)防止の面から少な
くとも20μm(平均粒径)であって、キャリアすじ等
の発生防止等画質の低下防止の点から大きくとも70μ
mであることが望ましい。さらに、本発明のキャリアの
平均粒径は25〜45μmであることがより好ましい。
平均粒径を25μm以上45μm以下に設定することに
より、キャリア付着の防止ならびに画質の低下防止が一
層確実に達成されるためである。
【0024】コア材を被覆するコーティング材の量はコ
ア材に対して0.2〜1.5重量%、好ましくは0.3
〜1重量%である。0.2重量%よりも少ないとコア材
を均一に被覆することができず、耐環境性が悪化するた
めであり、1.5重量%より多く被覆すると、キャリア
層としての電気抵抗が高くなりすぎて、トナー現像性が
不足する。また、1.5重量%より多く被覆すると、既
に十分被覆がなされているために意味がなく、経済的に
不利である。
【0025】キャリアコア材へのコーティング材の被覆
を行うには、例えば得られた共重合体を適当な溶媒、例
えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
オキサン等に溶解させ、スプレードライ法、転動流動化
法等により、上記被覆量となるように処理すればよい。
その他、キャリアコア材をコート樹脂溶液に浸漬し、乾
燥することによっても被覆可能である。
【0026】以上のような本発明のキャリアは、2成分
現像剤を用いて現像するためのいかなるタイプの現像装
置においても使用することができる。その中でも、本発
明のキャリアは、現像剤担持体と現像剤規制部材との間
隔を従来の現像装置より狭めて現像領域に搬送される現
像剤の搬送量を抑え、現像領域における現像剤担持体と
像担持体との間隔を従来の現像装置より若干広げ、現像
剤担持体に対して直流電圧および交流電圧を重畳するタ
イプの現像装置に極めて有効である。
【0027】このタイプの現像装置を図1を用いて説明
する。図1は、本発明の一実施例である現像装置の構成
を示す概略図である。この現像装置の本体10には、周
知のプロセスによりその表面に静電潜像を形成される像
担持体1と対向して現像剤担持体11が設けられてい
る。現像剤担持体11は、円筒状をなし、その内周側に
マグネットローラ11aを有している。この現像剤担持
体11の表面に装置本体10内に収容された現像剤2を
バケットローラ等の現像剤供給部材12によって供給す
る。
【0028】このようにして供給された現像剤2は、マ
グネットローラ11aの磁気力によって現像剤担持体1
1の表面に保持された状態で、現像剤担持体11の回転
により搬送される。現像剤担持体11により搬送される
現像剤2は、規制部材13によって一定量に規制された
後、現像剤担持体11と像担持体1とが対向する現像領
域に到達し、ここで、像担持体1上に形成された静電潜
像にトナーを供給することによりこれを現像する。
【0029】また、この現像装置は、現像剤担持体11
に対して直流電源14および交流電源15から直流電圧
に交流電圧が重畳させた電圧を印加する。これにより、
現像剤担持体11と像担持体1とが対向する現像領域
に、直流電界に交流電界が重畳された電界を作用させて
現像を行なう。
【0030】上述した現像装置において、現像剤担持体
によって現像領域に搬送される現像剤の搬送量は、好ま
しくは1.0〜15mg/cm2であり、より好ましくは3
〜10mg/cm2である。現像剤の搬送量が1.0mg/cm2
より少ないと、像担持体に供給されるトナーが不足し易
くなり、画像濃度が低下し易くなる。現像剤の搬送量が
15mg/cm2より多くなると、現像剤担持体上の現像剤
の層厚が厚くなるため、現像後キャリアにカンターチャ
ージが残り易くなり、像担持体へのキャリア付着が生じ
易くなる。このような搬送量を確保するために、現像剤
規制部材と現像剤担持体との間隔を0.1〜0.6m
m、好ましくは0.4〜0.5mmに設定することが望
ましい。また、現像領域における現像剤担持体と像担持
体との間隔(Ds)は好ましくは0.2〜0.5mm、
より好ましくは0.3〜0.4mmである。0.2mm
より狭いとキャリア粒子が像担持体に付着し易くなり、
0.5mmより広いと画像濃度が低下し易くなる。
【0031】また、像現剤担持体は詳しくは、−300
〜−450Vの直流電圧および周波数3〜5kHz、
1.0〜1.6kVの矩形波交流電圧を印加されること
が望ましい。直流電圧が−300Vをこえると濃度が低
下し易くなり、−450V未満では地肌カブリが発生し
易くなる。周波数が3kHz未満では地肌カブリが発生
し易くなり、5kHzをこえると濃度が低下し易くな
る。交流電圧が1.0kV未満では濃度が低下し易くな
り、1.6kVをこえるとリークノイズが発生し易くな
る。
【0032】上記のような現像装置においては、現像剤
担持体と現像剤規制部材との間隔を従来の現像装置より
狭めて現像領域に搬送される現像剤の搬送量を抑えてい
るため、現像装置内に供給された現像剤は無駄なく効率
的に現像に供され得る。また、当該現像装置において
は、現像領域における現像剤担持体と像担持体との間隔
を従来の現像装置より若干広げ、かつ現像剤担持体に対
して直流電圧および交流電圧を重畳させて現像剤担持体
にバイブレーションを起こすため、現像剤担持体上の現
像剤は、現像剤担持体と像担持体が非接触状態で像担持
体に供給されることから、像担持体へのキャリア付着が
起こりにくく、画像性に優れた画像を提供することが可
能となる。さらには、特定粒径に設定した本発明のキャ
リアを使用することにより、キャリア付着をより有効に
防止することができ、極めて良好な画像を容易に提供す
ることができる。
【0033】このような現像装置に使用される現像剤
は、少なくとも本発明のキャリアおよびトナーからな
る。本発明のキャリアは、トナー含有割合が3〜20重
量%、好ましくは5〜15重量%となるように使用され
ることが望ましい。トナー含有量が3重量%より少ない
と画像濃度が低下し易くなり、20重量%より多いとト
ナー飛散による地肌カブリを発生し易くなる。
【0034】現像剤を構成するトナーは、従来から電子
写真の分野で広く用いられているバインダー樹脂、着色
剤およびその他の所望の添加剤を使用し、混練・粉砕
法、懸濁重合法、乳化重合法、乳化分散造粒法、カプセ
ル化法等その他の公知の方法により製造することができ
る。トナーの体積平均粒径は、画質性および耐環境性の
観点から5〜10μm、好ましくは6〜8μmに設定す
ることが望ましい。以下、実施例によって本発明をより
具体的に説明する。
【0035】
【実施例】(コア材Aの製造)MnOを35mol%、
MgOを15mol%、Fe23を49.5mol%お
よびSrCO3を0.5mol%、湿式ボールミルで5
時間粉砕、混合し、乾燥させた後、850℃で1時間保
持し、仮焼成を行なった。これを湿式ボールミルで7時
間粉砕し、平均粒径を3μm以下とした。このスラリー
に分散剤およびバインダーを適量添加し、次いでスプレ
ードライヤーにより造粒、乾燥し、電気炉にて1200
℃で4時間保持し、本焼成を行なった。その後、解砕
し、さらに分級して、コア材Aを、平均粒径35μmの
フェライト粒子として得た。この造粒フェライト粒子の
成分分析を行なったところ、MnOが35mol%、M
gOが14.5mol%、SrOが0.5mol%、F
23が50mol%であった。
【0036】(コア材Bの製造)本焼成後の解砕条件を
弱めたこと以外、コア材Aの製造方法と同様にして、コ
ア材Bを、コア材Aと同一の組成をもつ平均粒径50μ
mのフェライト粒子として得た。 (コア材Cの製造)本焼成後の解砕条件を強めたこと以
外、コア材Aの製造方法と同様にして、コア材Cを、コ
ア材Aと同一の組成をもつ平均粒径20μmのフェライ
ト粒子として得た。
【0037】(コア材Dの製造)初めに、CuOを1
5.5mol%、ZnOを31.5mol%、およびF
23を53mol%用いたこと以外、コア材Aの製造
方法と同様にして、コア材Dを、平均粒径35μmのC
u−Zn系フェライト粒子として得た。この造粒フェラ
イト粒子の成分分析を行ったところ、CuOが16.0
mol%、ZnOが31.0mol%、Fe23が5
3.0mol%であった。なお、上記の成分分析は原子
吸光分析装置(SAS−7500;セイコー電子工業社
製)にて行った。
【0038】(コーティング樹脂AおよびB)撹拌機、
コンデンサー、温度計、窒素導入管、滴下装置を備えた
容量500mlのフラスコに、メチルエチルケトン(M
EK)100部を仕込み、窒素雰囲気下で80℃に保
ち、撹拌しながら、これに、メチルメタクリレート(M
MA)50.0部、3−メタクリロキシプロピルトリス
(トリメチルシロキシ)シラン(MPTS)50.0部
および1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カル
ボニトリル)(V−40)1部をMEK100部に溶解
した均一溶液を、2時間かけて反応容器中に滴下して共
重合させ、さらに5時間熟成させて、コーティング樹脂
Aを得た。また、本明細書中、コーティング樹脂Bとし
ては市販のシリコーン系樹脂(固形分濃度20重量%、
SR−2411;東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製)を使用した。
【0039】(トナーの製造)ポリエステル樹脂(T
g:58℃、Tm:100℃)およびマゼンタ顔料
(C.I.ピグメントレッド184)を、樹脂:顔料が
7:3の重量比になるように加圧ニーダーに仕込み混練
した。得られた混練物を冷却後、フェザーミルにより粉
砕し顔料マスターバッチを得た。上記ポリエステル樹脂
93重量部、上記顔料マスターバッチ10重量部、およ
び荷電制御剤(サリチル酸亜鉛錯体:E−84:オリエ
ント化学工業社製)2重量部をヘンシェルミキサーで混
合した後、混合物をベント二軸混練装置で混練した。得
られた混練物を冷却した後、フェザーミルで粗粉砕、ジ
ェットミルで微粉砕し、さらに分級することにより体積
平均粒径7μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子に
対して、外添剤として疎水性シリカ(ヘキストジャパン
社製:H2000)を0.6重量%、疎水性チタニア
(チタン工業社製:STT30A)を0.6重量%の割
合で加え、これらをヘンシェルミキサーにより混合して
添加処理を行い、トナーを得た。
【0040】実施例1 上記コーティング樹脂Aをメチルエチルケトン(ME
K)で希釈し、固形分濃度3重量%の樹脂溶液を調合
し、上記コア材Aに対して被覆樹脂量が0.7重量%に
なるようにスピラコーター(岡田精工社製)により塗布
し、乾燥後、目開き75μmのスクリーンメッシュによ
り分級し、樹脂被覆キャリアを得た。
【0041】実施例2 コア材Aの代わりにコア材Bを用いたこと以外、実施例
1と同様にして、樹脂被覆キャリアを得た。
【0042】実施例3 コア材Aの代わりにコア材Cを用いたこと以外、実施例
1と同様にして、樹脂被覆キャリアを得た。
【0043】比較例1 コーティング樹脂Aの代わりにコーティング樹脂Bを使
用したこと以外、実施例1と同様にして、樹脂被覆キャ
リアを得た。
【0044】比較例2 コア材Aの代わりにコア材Dを用いたこと以外、実施例
1と同様にして、樹脂被覆キャリアを得た。
【0045】上記の実施例および比較例で得られたキャ
リア92重量部に対して、上記トナーを8重量部混合し
て現像剤を得た。これらの現像剤を以下に示す評価方法
にしたがって評価した。なお、改造型複写機とは市販の
複写機(CF900;ミノルタ社製)において現像器を
改造したもので、詳しくは図1に概略的に示すような構
成をとっており、現像領域における像担持体と現像剤搬
送部材との間隔(Ds)を0.3mmに、現像領域に搬
送される現像剤の量を8mg/cm2になるよう調整す
るとともに、像担持体と現像剤搬送部材との間にピーク
・ピーク値(Vp-p)1.4kV、周波数3kHzの矩
形波交流電圧および−400Vの直流電圧を印加した。
【0046】(環境への優しさ)得られたキャリアにN
i、CuまたはZnが含まれるものは「×」、いずれの
金属も含まないものは「〇」と評価した。
【0047】(帯電性(耐環境性))現像剤を10℃、
15%の環境下(L/L)で24時間保管した後、およ
び30℃、85%の環境下(H/H)で24時間保管し
た後、各環境下で帯電量を測定した。これらの測定値を
用いて耐環境性について評価した。以下に従いランク付
けした。なお、〇は望ましいレベルであり、△はやや問
題があるが実用上使用可能なレベルであり、×は問題が
大きく実用上使用できないレベルである。また、上記改
造型複写機による25℃、55%環境下での20,00
0枚複写後の現像剤を上述のように各環境下で保管した
後、各環境下で帯電量を測定し、耐環境性について同様
に評価した。 〇:△Q≦10μC/g且つQ(HH)≧15μC/g
且つQ(LL)≦35μC/g; △:△Q≦15μC/g且つQ(HH)≧10μC/g
且つQ(LL)≦40μC/g; ×:△Q>15μC/g又はQ(HH)<10μC/g
又はQ(LL)>40μC/g; (但し、△Q=│Q(LL)−Q(HH)│である。)
【0048】(コーティング材剥離量)現像剤を搭載し
た上記改良型複写機で25℃、55%の環境下にて2
0,000枚複写し、20,000枚複写後のキャリア
コーティング材の剥離量をばい焼法により測定した。
【0049】(キャリア飛散)現像剤を搭載した上記改
良型複写機で25℃、55%の環境下にて20,000
枚複写し、連続複写前と20,000枚複写後のキャリ
ア量からキャリア消費量を算出し、以下のランク付けに
したがって評価した。 〇:キャリア消費量<5%; △:5%≦キャリア消費量≦10%; ×:キャリア消費量>10%。
【0050】(画像のキメ)複写画像の画像濃度バラツ
キを測定した。測定方法としては、マイクロデンシトメ
ーター(阿部設計社製;2405型)を用い、画像濃度
0.4のハーフトーン画像の10μm×100μmの面
積部分における画像濃度を5μm毎に測定し、その標準
偏差を求めてキメの指標とした。評価は以下のランク付
けに従って行った。 〇:標準偏差が0.04以下であった; △:標準偏差が0.04を越えて0.05未満であっ
た; ×:標準偏差が0.05以上であった。
【0051】以上の評価結果を、それぞれの実施例およ
び比較例で得られたキャリアのコア材およびコーティン
グ材とともにまとめて以下の表1に示す。
【表1】
【0052】以上の結果から、本発明のキャリアは環境
に優しく、コーティング材のコア材に対する接着性が良
好で耐久時のコート層の剥離が少ないため、耐久後も環
境に対して安定した帯電性を示すと考えられる。また、
特定粒径のキャリアを用いることにより、キャリア付着
が少なく、キメの良好な画像を得ることができることが
明らかとなった。
【0053】なお、本明細書中、帯電量の測定はフィル
ム帯電測定法により行った。
【0054】
【発明の効果】本発明のキャリアは耐スペント性および
耐環境性に優れ、長寿命でかつ環境に優しい。また、本
発明のキャリアの粒径を特定粒径に設定することによ
り、キャリア付着(飛散)を回避でき、画像性にも優れ
た画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキャリアを含む現像剤を使用するの
に適した現像装置の一例の概略構成図を示す。
【符号の説明】
1:像担持体、2:現像剤、10:現像装置本体、1
1:現像剤担持体、11a:マグネットローラ、12:
現像剤供給部材、13:現像剤規制部材、14:直流電
源、15:交流電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I); (MnO)x(MgO)y(Fe23z (I) (式中、x+y+z=100mol%である。)で表さ
    れる磁性体のMnO、MgOおよび/またはFe23
    一部をSrOで置換してなるコア材の表面を、下記一般
    式(II); 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基である。)で表
    されるオルガノポリシロキサンとラジカル重合性単量体
    との共重合体を含む樹脂で被覆したことを特徴とする静
    電荷像現像用キャリア。
  2. 【請求項2】 平均粒径が25〜45μmであることを
    特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用キャリア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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