JPH11272913A - 紙葉類の収納・放出装置及び紙葉類取扱い自動機 - Google Patents

紙葉類の収納・放出装置及び紙葉類取扱い自動機

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JPH11272913A
JPH11272913A JP10069789A JP6978998A JPH11272913A JP H11272913 A JPH11272913 A JP H11272913A JP 10069789 A JP10069789 A JP 10069789A JP 6978998 A JP6978998 A JP 6978998A JP H11272913 A JPH11272913 A JP H11272913A
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利一 加藤
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康也 新岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入金された大きさ及び金種の異なる混在紙幣を
紙詰まりを起こすことなく収納し、更に異常券のみ或い
は収納していた全ての券を放出することは従来の装置で
はできなかった。 【解決手段】第一ホイール10と第二ホイール20のい
ずれもホイールに巻き取ったベルト40間に搬送されて
くる紙幣220を収納し、その後ホイールに巻き取った
ベルト40を巻戻すことによって、紙幣220の放出を
行う構成とし、ガイド700(710)により耳折れを
修正した後、ガイド605(615)により変形を抑え
て巻き取り、巻き取った紙幣が次の紙幣と干渉しないよ
うにガイド602(612)を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙葉類の収納、放
出機構に関し、特に現金自動取扱い装置(ATM)等の
紙葉類取扱い自動機において紙葉類を一時的に収納し、
その後放出動作を行う紙葉類の収納・放出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現金自動取扱い装置等自動機の紙葉類収
納・放出装置は、堆積型を主に使用している。
【0003】ところが、金種に関わらずほぼ同じ大きさ
の紙幣を用いる国や同程度のサイズの紙葉類を取り扱う
自動機においては、堆積型の収納・放出装置で問題なく
使用できるが、金種により紙幣の大きさが大幅に異なる
国や地域或いは種々の大きさの紙葉類を取り扱う自動機
では、堆積型では収納時に偏って収納されやすく、その
ため放出できなかったり放出時に紙詰まりを起こしやす
いので、放出時に再分離が不要なドラム式の収納・放出
装置を用いざるを得ない。
【0004】ベルトの巻取りを行うホイールとベルトの
巻戻しを行う巻取りリールから構成され、ホイールに巻
き取ったベルト間に搬送されてくる紙葉類を収納し、ベ
ルトを巻取りリールに巻戻すことによって、紙幣の放出
を行うドラム式の収納・放出装置を備えた紙幣処理装置
としては特開平9−167273号公報に記載のものが
ある。この紙幣処理装置には折れ曲がりのある紙幣に対
し小さい折れは元に戻し、大きな折れは圧接して搬送の
際に詰まりや破れを生じないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来例
に有るようにドラムに巻き付けることで収納し、逆転さ
せて送出するだけの単純な機構では、堆積型と同様に収
納・放出装置を複数設けないとドラムに一時的に収納し
た紙葉類の中で異常券のみを顧客に返却することができ
ない。
【0006】また、斜行して進入してきた紙葉類がドラ
ムに巻き付けられる際に生じる折れには考慮されていな
い。更に、紙葉類の折れ曲がりを潰してしまっては、顧
客との取引終了後に各金種(種類)毎に別れた堆積型の
金庫に収納する際や、この金庫から繰り出す際に紙詰ま
りを起こしやすくなってしまう。
【0007】本願発明の目的は、異種サイズの紙葉類を
収納・放出装置に一時的に収納し、異常券のみを返却す
る事ができる優位な収納・放出装置とそれを備えた紙葉
類取扱い自動機を提供する事である。
【0008】また、斜行した紙幣であっても、折れや紙
詰まりを生じることなく巻き付け収納することができる
ドラム式の収納・放出装置とそれを備えた紙葉類取扱い
自動機を提供する事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第一の目的
を解決するため、ホイールにベルトを巻き取り、ホイー
ルとベルトとの間に紙葉類を挟持することにより紙葉類
を収納し、ベルトの巻き取りを解除することで収納した
紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置であって、ホ
イールを複数個備え、いずれのホイールにも紙葉類を収
納する紙葉類の収納・放出装置とする。
【0010】そして好ましくは、複数個のホイール間で
紙葉類の受け渡しをする。
【0011】また、第二の目的を解決するため、ホイー
ルと、このホイールに巻き取られるベルトとを備え、ホ
イールとベルトとの間に紙葉類を収納し、ベルトの巻き
取りを開場することで収納した紙葉類を放出する紙葉類
の収納・放出装置であって、ベルトがホイールに巻き取
られる位置近傍にベルトと並行するガイドを設けた紙葉
類の収納・放出装置とする。
【0012】或いは、ホイールに巻き付けられた紙葉類
に沿ったガイドを設けた紙葉類の収納・放出装置とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の紙葉類収納・放出
装置を紙葉類取扱い自動機の一例として現金自動取扱い
装置(以下ATMとも言う)の一時スタッカに用いた一
実施例を図面を参照して説明する。
【0014】図1は、本願発明を適用した一時スタッカ
の全体構成を示す斜視図である。◆中間ローラ30を挟
み主搬送路(図示せず)とは反対側の位置に第一ホイー
ル10、第二ホイール20が配置されている。そして第
一ホイール10と第二ホイール20とが同一方向に回転
するように、ベルト40が中間ローラ30を経由して掛
け渡たされ一端が第一ホイール10に、他端が第二ホイ
ール20に巻き付けられている。
【0015】図2,図3及び図4を用いて全体構成の詳
細について説明する。図2は図1に示す全体図を中央部
で切断した断面図であり、図3及び図4は詳細を説明す
るガイドを示す斜視図である。なお、本明細書におい
て、第一ホイール10側と第二ホイール20側とで同一
の構成である部分については、第一ホイール10につい
てのみ説明し第二ホイール20側の部品名・符号をカッ
コ書きで記載する。また、図3及び図4においては第一
ホイール10側のみ描いてある。
【0016】搬送ベルト100を掛けたローラ80,9
0およびローラ80に接する挟持ローラ60とローラ9
0に接する挟持ローラ70とによりATMの主搬送路は
構成されている。そして、中間ローラ30aの第1のホ
イール10及び第二のホイール20とは反対側であって
ローラ60と70の中間に設けられた揺動軸50と、収
納・放出・異常券放出のモードを切り替える分岐手段で
ある切替えゲート51と、やはりモード切り替えのため
の分岐手段であるゲート部材81,91を備えたローラ
80,90により一時スタッカは主搬送路に接続してい
る。
【0017】搬入・搬出される紙幣220を収納時には
第一ホイール10(第二ホイール20)へ、放出時には
中間ローラ30bへ案内するように、少なくとも中間ロ
ーラ30b付近からベルト40が第一ホイール10(第
二ホイール20)に巻き取られる位置付近まで、紙幣ガ
イド605(615)を設ける。この紙幣ガイド605
(615)はベルト40を中心として第一ホイール10
(第二ホイール20)の軸方向に等間隔離れた位置に、
好ましくは最も小さい紙葉類の端部をガイドできる幅で
それぞれ配置され、第一ホイール10(第二ホイール2
0)に巻き取られた紙幣の外周面の一部に常に接するよ
うにばね606(616)が配置されている。ローラ3
0aに対接する従動ローラ31(32)の軸と一体で揺
動する揺動ブラケット800(810)には空転プーリ
801(811)が配置され、ベルト40と常に接して
紙幣の挟時点を形成している。なお、本願明細書中にお
いて、ローラ30aよりも第一ホイール10(第二ホイ
ール20)側をベルト40及び紙幣220の搬送方向の
下流側と呼ぶことがある。
【0018】また揺動ブラケット800(810)の先
端には弾性部材802(812)が配置され、第一ホイ
ール10(第二ホイール20)に巻き取られたベルト4
0の外周面と常に接している。挟持ローラ31(32)
の軸にはさらにギヤ903が固定されており、ギヤ90
3はギヤ902と噛み合っている。ギヤ902の軸には
板状部材が固定され、その板状部材の先端には空転ロー
ラ900が配置され、空転ローラ900はばね901に
よって第一ホイール10に巻き取られたベルト40の外
周面と常に接するように構成されている。
【0019】紙幣220が逐次収納され第一ホイール1
0の巻取り直径が大きくなるにしたがって空転プーリ9
00を取り付けた揺動レバー、ギヤ902は左回り(反
時計方向)に回転し、その角度だけギヤ903及び揺動
ブラケット800は右回り(時計方向)に回転する。第
一ホイールの巻取り直径が最大になっても空転ローラ9
00と紙幣ガイド605の一部はベルト40(と紙幣2
20の複合体)の外周面に接している。この紙幣ガイド
605は紙幣220の面外変形を規制するため、搬入さ
れる紙幣220が折れ癖や腰の弱い皺券などの悪条件紙
幣であっても、安定して収納動作を行うことができる。
【0020】また、紙幣の耳折れ等の面外変形を規制す
る弾性変形可能なガイド700(710)を備える。ガ
イド700(710)はベルト40を中心として第一ホ
イール10(第二ホイール20)の軸方向に等間隔離れ
た位置にそれぞれ配置され、揺動ブラケット800の軸
で回転自在に支えられるプーリ703に固定されてい
る。プーリ703は図示しないモータにより回転駆動さ
れるプーリ701とタイミングベルト702を介して連
結されている。なお、ガイド700(710)は耳折れ
しやすい大きな紙幣の端部がくる位置に合わせて設けて
ある。
【0021】搬入される紙幣220aの先行側端部に耳
折れ癖2200aが存在する場合、そのままホイールに
巻き取られると内側に折れてしまい耳折れが発生して問
題である。しかし、耳折れ癖2200aはガイド700
の作用効果により面外変形が小さく規制された状態でホ
イールに巻き取られる結果、2200bで示すように多
少の変形は残るものの耳折れは生じない。
【0022】更に、図4に斜視図を示すように、収納・
放出装置の信頼性を確保するため、第一のホイール10
(第二ホイール20)のベルト40巻き取り位置付近か
ら第一のホイール10(第二ホイール20)に巻き付け
る形で、かつ、第一のホイール10(第二ホイール2
0)の軸方向に等間隔離れた位置、好ましくはガイド6
05(615)同様に最小幅の紙幣を規制できる位置に
ベルト40よりも狭い幅で収納した紙葉類の面外変形を
規制する弾性ガイド602(612)を設けている。こ
の弾性ガイド602(612)は第一ホイール10(第
二ホイール20)に巻き取った紙幣220dの外周面の
一部を包み込み、第一ホイール10(第二ホイール2
0)の巻取り直径の変化に追従して紙幣220dの外周
面と接触する長さを変化させる。この様に弾性ガイド6
02(612)を構成したことにより、紙幣が220c
の様に斜行して進入してきても、第一ホイール10(第
二ホイール20)に巻き取られたときに面外変形を規制
するので、角部が次の紙幣220と接触して耳折れを生
じることなく収納・放出できる。
【0023】弾性ガイド602(612)は第一ホイー
ル10(第二ホイール20)の軸に回転自在に支えられ
る空転プーリ601に掛けられており、一端はホイール
側の紙幣ガイド部材603(613)に、また他端は空
転プーリ601を介してばね604(614)に固定さ
れている。
【0024】紙幣ガイド部材603(613)は図示し
ない収納・放出装置の両側板に設けられた二点鎖線で示
す長穴を貫通する小径軸に固定され、この小径軸の両端
はばね607(617)に固定されている。従って、弾
性ガイド602(612)は第一のホイール10(第二
ホイール20)の巻取り直径の変化に追従しながら巻き
取られた紙幣の外周面に常に接触しつつ、接触長さを変
化させることになる。斜行して中心から偏って搬入され
た紙幣が第一ホイール10に巻き取られ、その最側端の
外径がベルト40の巻取り径より大きくなっても、第一
のホイール10(第二ホイール20)に巻き付けられた
紙幣の外周面を規制するので、後続して搬入される紙幣
と直角方向に衝突することがなく、耳折れも発生しな
い。
【0025】図5にモータ400(410)による第一
ホイール10(第二ホイール20)の駆動部分の構成を
説明する。ギヤ302,310,312(305,31
4,317)は通常のギヤであり、ギヤ300(30
3)はベルトを巻き取る方向に回転するときにのみ駆動
力を伝えるように一方向クラッチが内蔵されているギヤ
である。また、311(316)はトルクリミッタであ
る。
【0026】トルクリミッタ311(316)を介する
主連結軸313(314)の両端部にギヤ312(31
7)、ギヤ310(315)を配置し、ギヤ312(3
17)側とモータ400(410)を、またギヤ310
(315)側と第一ホイール10の軸11(第二ホイー
ル20の軸21)をそれぞれ連結する。さらにギヤ31
2(317)によって駆動されるトルクがトルクリミッ
タ311(316)をバイパスして一方向のみ伝達され
る従連結軸301(304)を配置する。この従連結軸
301(304)には一体で回転するギヤ302(30
5)と、一方向クラッチを内蔵したギヤ300(30
3)が配置され、ギヤ302(305)、ギヤ300
(303)は主連結軸のギヤ312(317)、ギヤ3
10(315)とそれぞれ噛み合うように構成される。
【0027】第一ホイール10がベルト40を巻き付け
る方向に回転するときには、モータ400の駆動力がギ
ヤ312,302,300,310と伝達されて第一ホ
イール10の軸11につながるので、モータ400によ
って直接駆動される。
【0028】一方、そのときに第二ホイール20はベル
ト40が巻き戻される方向に回転するので、ギヤ303
は空転となり、トルクリミッタ316を介してモータ4
10で駆動される。
【0029】第一ホイール10がベルト40を巻き戻す
方向に回転するときは、第二ホイールがモータ410に
より直接駆動され、第一ホイール10はギヤ300が空
転となりトルクリミッタ311を介してモータ400で
駆動される。
【0030】この結果、ベルト40には常時トルクリミ
ッタ311或いは316の設定トルクによる一定の張力
が作用するため、安定した巻取り、巻き戻しを行うこと
ができる。
【0031】また、モータ400(410)の軸端には
第一ホイール10(第二ホイール20)がベルト40を
巻き取る方向にしか手動回転できない向きに一方向クラ
ッチを内蔵させたノブ401(411)が配置されてい
る。したがって保守時の誤操作によりベルト40を緩め
る方向に回転させることを防止できるので、第一ホイー
ル10及び第二ホイール20からベルト40が外れるこ
とを防止できる。
【0032】図6に第一ホイール10に紙幣を最大収納
した時の弾性ガイド602の状態を示す。ばね604は
図2の状態よりも弾性ガイド602の接触長さが増加し
た分だけ伸びているのが分かる。
【0033】次に図2,図6及び図7を用いて本願機構
の動作を説明する。◆図2は紙幣の入金計数モードの状
態を示したものであり、ベルト40は第二ホイール20
に巻き付けられた状態となっている。そして、切替えゲ
ート51、ゲート部材81及び91はそれぞれ上側から
搬送されてきた紙幣を一時スタッカ側に分岐して搬送す
る状態に保持されている。作業時には第一ホイール10
及び第二ホイール20を左回転(反時計回り)で駆動
し、ベルト40の速度が紙幣の搬送速度と等速になるよ
うに速度制御をしている。
【0034】ATMに入金された千円券、5千円券、万
円券の混在紙幣220が図示しない鑑別装置を経由して
搬送されてくると、矢印のようにローラ対30a,31
および空転プーリ801、ベルト40に挟持され、第一
のホイール10に正常券(鑑別装置で識別できた紙幣)
と異常券(鑑別装置で識別できなかった紙幣(RJ)、
或いは識別できたが還流用に使用しない紙幣)が混在で
ベルト40とともに巻き取られ、第一ホイール10に収
納される。この時の紙幣の順番とそれに対応する金種,
正常券,異常券の情報が前述の鑑別装置に記憶されてい
る。
【0035】第一ホイール10を図2と逆方向に駆動す
ることにより紙幣の放出動作が行われる。放出動作には
異常券のみを主搬送路に放出する動作と、第一ホイール
10(第二ホイール20)に収納された全ての紙幣を放
出する動作の二通りがある。
【0036】この放出動作に先立ち、放出される紙幣の
先端とガイド700との干渉を防止するために、プーリ
701を左回り(反時計方向)に回転させる必要があ
る。収納動作完了状態でガイド700は紙幣の搬入、搬
出方向とほぼ平行な位置にある(図2参照)。そしてプ
ーリ701を回転させると、ガイド700は最大直径の
第一ホイール10の外周部を乗り越えるために弾性変形
し、完全に紙幣の搬入・搬出面から退避させることによ
り、紙幣の放出動作が可能となる。
【0037】また、揺動ブラケット800の先端に配置
された弾性部材802がスクレーパとして巻き取られた
紙幣を1枚毎に捌くことにより、放出紙幣の先端を搬出
方向にスムースに案内するため、安定した放出動作を保
証できる。
【0038】さらに揺動ブラケット800を揺動レバー
の揺動角の変化に追従して揺動させる構成としたことに
より、揺動ブラケット800の先端に配置された空転プ
ーリ801とベルト40とで形成される紙幣の挟持点か
ら第一ホイール10と巻き取られたベルト40とで形成
される紙幣の挟持点までの距離を第一ホイール10の巻
取り直径の変化に係わらずほぼ一定とし、且つ小さな値
とすることができる。従って小さなサイズの紙幣が搬
入、搬出された場合でも無挟持の不安定な状態を発生さ
せることなく、確実に挟持して搬送できるので機構全体
の信頼性を確保することができる。
【0039】図6は紙幣の入金異常券のみを主搬送路に
放出する返却モードを示したものであり、ゲート部材8
1,91はそれぞれ図6の状態に保持され、切替えゲー
ト51は前述の鑑別情報に基づいて実線と2点鎖線の状
態に切り替えられる。第一ホイール10と第二ホイール
20はともに右回転(時計回り)で駆動され、第一ホイ
ール10に収納した紙幣を放出する。この時切替えゲー
ト51の作用によって異常券のみが主搬送路へと搬送さ
れ、図示しないATMの出金口を経由して顧客に返却さ
れる。一方正常券は第二ホイール20に収納する。
【0040】図7は収納された全ての紙幣を放出し金庫
に入金するする入金収納モードによる動作を示したもの
であり、切替えゲート51、ゲート部材81,91はそ
れぞれ図7の状態に保持されている。なお、ベルト40
はホイールに完全に巻き取られた場合を実線で、逆に完
全に巻き戻された場合を2点鎖線で示し、ベルト40の
巻取り量によるホイール径の変化を表している。第一の
ホイール10と第二のホイール20は再び左回転(反時
計回り)に駆動され、第二のホイール20から放出され
た正常券は矢印のように主搬送路に搬送されて、図示し
ない金種別の専用金庫に収納され、動作が完了する。
【0041】最後に現金自動取引装置(ATM)に本発
明の収納・放出装置を適用した実施例を図8及び図9を
参照して説明する。図8はATMに搭載される紙幣取扱
機構501の一例を示したもので、先に詳細を説明した
本願発明の紙幣収納・放出機構(以下、一時スタッカ)
560とこの一時スタッカと同じ構成の金種混合収納の
リサイクル庫561が実装されている。顧客から投入さ
れた入金紙幣は既に説明したように鑑別装置520を経
由して、金種混在で一時スタッカ560の第一ホイール
に一時的に収納される。この時、鑑別装置520による
入金異常券(以下、入金RJ)の検出が無ければ自動計
数した金額が顧客によって確認され、入金取引が成立し
た後、第一ホイール10からそのまま放出される。この
時、放出される紙幣の順番、金種は鑑別装置520に記
憶されており、その情報によって全体搬送路530を経
由して各金種専用庫540にそれぞれ振り分けられて入
金取引が完了する。
【0042】一方、第一ホイールに一時収納された段階
で、鑑別装置520で入金RJが検出された場合は図2
〜図4で説明したように正常券は第二ホイールに収納さ
れ、入金RJのみ、全体搬送路530を経由して入出金
口510に返却される。この時、入金RJの枚数に見合
う収納ベルト長を考慮して、第一ホイールのベルトは十
分余裕をもって余分に巻き戻され、、第二ホイールは逆
にその余分長のベルトを巻き取るように制御される。入
出金口510に返却された紙幣はその後再度入出金口5
10から分離され、鑑別装置520を経由して第一ホイ
ール10に収納されるが、前記制御により正常券が第二
ホイール20から放出されることはない。この時、入金
RJの検出が無ければ入金取引が成立し、第一ホイール
10からの放出後、第二ホイール20からも放出されて
上記と同様に入金取引が完了する。
【0043】もしもこの段階でも入金RJが検出された
場合は、再度正常券のみ第二ホイール20に収納、入金
RJは入出金口510に返却されるというように入金R
Jが解消されるまで同様のルーチンが繰り返される。な
お入金された正常券のうち、出金紙幣として再利用する
金種は各金種専用庫540に収納され、他の金種や非還
流券は入金カセット550に収納される。
【0044】一時スタッカ560と同様の構成であるリ
サイクル庫561は、その第1の機能は次の通りであ
る。入金された正常券を金種混合で第一ホイール10に
収納する。そして出金取引時に第一ホイール10から放
出し、必要な金種のみ全体搬送路530を経由して入出
金口510に直接出金する。この時、他の金種は第二ホ
イール20に収納する。その後第二ホイール20から放
出し、第一ホイール10に収納させて上記のように再度
運用しても良いし、第二ホイール20から直接放出する
運用もできる。
【0045】図9を参照して説明するリサイクル庫56
1を2金種(例えば万円券、千円券)の簡易出金専用庫
として活用する例を説明する。なお、図9で塗りつぶし
た部分はベルト40のみが巻き付けられていることを示
している。最初に第一、第二ホイールはともにベルト4
0の巻取り量がほぼ1/2づつとなるように初期設定さ
れる(a)。次に図8に示す専用金庫540から万円券
を分離し、全体搬送路530、鑑別装置520を経由し
て第一ホイールに収納可能枚数を収納させる(b)。そ
して全ての万円券を第一ホイールから放出し、第二ホイ
ールに収納させる(c)。次に第一ホイールのベルトを
第二ホイールに巻き取って千円券の収納準備を完了する
(d)。図8の専用金庫540から千円券を分離し、全
体搬送路530、鑑別装置520を経由して第一ホイール
に収納可能枚数を収納させる(e)。
【0046】この状態は第一ホイールに千円券、第二ホ
イールに万円券が収納されており、万円券、千円券いず
れも放出可能であり、出金要求に即座に対応することが
できる。
【0047】また、入金された万円券、千円券混在で第
一ホイールに収納し、出金時に万円券はそのまま放出し
て出金し、千円券は第二ホイールに一時収納するという
ように、入金された紙幣を出金紙幣として活用するリサ
イクル機能をもたせた運用も可能である。
【0048】本発明は以上述べた実施例に限定されるも
のではなく、第一、第二ホイールをともに紙幣の収納、
放出が可能なように運用する限りにおいて考えられうる
各種の動作を包含するものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明は次のような
効果を奏する。
【0050】ドラム式であるため種々の大きさが混在す
る紙葉類であっても収納・放出を行え、複数のホイール
間で紙葉類のやりとりを行えるために、入金動作の完了
後に異常券のみを顧客に返却するとともに、入金取引の
成立後、収納していた正常券を放出し、金種別の専用金
庫に入金収納する運用が可能な多機能な紙幣の収納、放
出機構を実現できる。
【0051】また、巻き取り時及び巻き取り後の面外変
形を抑えるガイドを備えたことにより斜行した紙葉類で
あっても耳折れや紙詰まりを生じることなく巻き取り収
納及び放出を行うことができ、更に耳折れ規制ガイドを
設けたことにより多少の耳折れは修正してから収納を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙幣の収納・放出装置の斜視図である。
【図2】紙幣の収納・放出装置の側面図(入金計数モー
ドの説明)である。
【図3】紙幣巻き取り時のガイド及び耳折れ防止ガイド
の説明図である。
【図4】巻き取られた紙幣のガイドの説明図である。
【図5】紙幣の収納・放出装置の駆動系の斜視図であ
る。
【図6】紙幣の収納・放出装置の側面図(入金異常券返
却モードの説明)である。
【図7】紙幣の収納・放出装置の側面図(入金収納モー
ドの説明)である。
【図8】ATMに搭載される紙幣取扱機構の側断面図で
ある。
【図9】本発明のリサイクル庫の動作図である。
【符号の説明】
10…第一ホイール、11,21…軸、20…第二ホイ
ール、30a…中間ローラ、31,32…挟持ローラ、
40…ベルト、51…切替えゲート、80,90…ロー
ラ、81,91…ゲート部材、100…搬送ベルト、6
0,70…挟持ローラ、220,220a,220b,
220c,220d…紙幣、311,316…トルクリ
ミッタ、300,303…一方向クラッチ内臓ギヤ、3
01,304…従連結軸、302,305,310,3
14,312,317…ギヤ、313,314…主連結
軸、400,410…モータ、401,411…一方向
クラッチ内臓ノブ、501…紙幣取扱機構、510…入
出金口、520…鑑別装置、530…全体搬送路、54
0…各金種専用金庫、550…入金カセット、560…
一時スタッカ、561…リサイクル庫、601…空転プ
ーリ、602,612…弾性ガイド、603,613…
紙幣ガイド部材、605,615…紙幣ガイド、60
4,606,607,614,616,617…ばね、
700,710…ガイド、701,703…プーリ、7
02…タイミングベルト、800,810…揺動ブラケ
ット、801,811…空転プーリ、802,812…
弾性部材、900…空転ローラ、902,903…ギ
ア、2200a,2200b…耳折れ癖。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 利一 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 (72)発明者 新岡 康也 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホイールにベルトを巻き取り、前記ホイー
    ルと前記ベルトとの間に紙葉類を挟持することにより紙
    葉類を収納し、前記ベルトの巻き取りを解除することで
    収納した紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置にお
    いて、 前記ホイールを複数個備え、いずれのホイールにも紙葉
    類を収納する紙葉類の収納・放出装置。
  2. 【請求項2】前記複数個のホイール間で紙葉類の受け渡
    しをする請求項1記載の紙葉類の収納・放出装置。
  3. 【請求項3】紙葉類を主搬送路から分岐する分岐手段
    と、前記主搬送路から分岐された紙葉類を搬送する搬送
    手段と、ホイールにベルトを巻き取ることで収納し、こ
    のベルトの巻き取りを解除することで収納した紙葉類を
    放出する紙葉類の収納・放出装置において、 前記ホイールは第一ホイール及び第二ホイールの二つで
    あり、前記分岐手段の分岐方向及び搬送手段の搬送方向
    を切り替えることにより、紙葉類を主搬送路から第一又
    は第二ホイールに収納、一方のホイールから他方のホイ
    ールへ搬送、或いは第一又は第二ホイールから主搬送路
    へ放出する紙葉類の収納・放出装置。
  4. 【請求項4】ホイールにベルトを巻き取り、前記ホイー
    ルと前記ベルトとの間に紙葉類を挟持することにより紙
    葉類を収納し、前記ベルトの巻き取りを解除することで
    収納した紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置にお
    いて、 前記ホイールは第一ホイールと第二ホイールとの2つで
    あり、両ホイールが常に同一方向に回転する紙葉類の収
    納・放出装置。
  5. 【請求項5】ホイールと、このホイールに巻き取られる
    ベルトとを備え、前記ホイールと前記ベルトとの間に紙
    葉類を収納し、前記ベルトの巻き取りを解除することで
    収納した紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置にお
    いて、 前記ベルトが前記ホイールに巻き取られる際の面外変形
    を規制するガイドを設けた紙葉類の収納・放出装置。
  6. 【請求項6】ホイールと、このホイールに巻き取られる
    ベルトとを備え、前記ホイールと前記ベルトとの間に紙
    葉類を収納し、前記ベルトの巻き取りを解除することで
    収納した紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置にお
    いて、 前記ベルトが前記ホイールに巻き取られる位置近傍に前
    記ベルトと並行するガイドを設けた紙葉類の収納・放出
    装置。
  7. 【請求項7】ホイールと、このホイールに巻き取られる
    ベルトとを備え、前記ホイールと前記ベルトとの間に紙
    葉類を収納し、前記ベルトの巻き取りを解除することで
    収納した紙葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置にお
    いて、 前記ホイールに巻き取られた紙葉類に沿ったガイドを設
    けた紙葉類の収納・放出装置。
  8. 【請求項8】ローラと、このローラにより方向を変更す
    るように掛け渡されたベルトと、このベルトの一端を巻
    き取る第一ホイールと、前記ベルトの他端を巻き取る第
    二ホイールと、前記ローラ近傍から前記各ホイールにベ
    ルトが巻き取られる位置近傍まで前記ベルトに沿ってガ
    イドを設け、前記第一及び/又は第二ホイールに前記ベ
    ルトと共に紙葉類を巻き取ることにより紙葉類を収納
    し、前記ベルトの巻き取りを解除することで収納した紙
    葉類を放出する紙葉類の収納・放出装置。
  9. 【請求項9】入出口と、この入出口から投入された紙葉
    類を鑑別する鑑別装置と、この鑑別装置で鑑別した紙葉
    類を一時的に収納する一時スタッカと、紙葉類を種類毎
    に収納する金庫と、これらの間に紙葉類を搬送する搬送
    路とを備えた紙葉類取扱い自動機において、 第一ホイールと第二ホイールとにベルトを掛け渡し、前
    記両ホイールの何れか一方に前記ベルトを巻き取ること
    で紙葉類を挟持して紙葉類を収納し前記両ホイールに他
    方に前記ベルトを巻き取ることで収納した紙葉類を放出
    するドラム型であって、前記第一ホイールと前記第二ホ
    イールとで紙葉類を受け渡しすることにより異常紙葉類
    のみ入出口に返却する一時スタッカを備えた紙葉類取扱
    い自動機。
  10. 【請求項10】入出口と、この入出口から投入された紙
    葉類を鑑別する鑑別装置と、この鑑別装置で鑑別した紙
    葉類を種類毎に収納する金庫と、放出する紙葉類を収納
    しておくリサイクル庫と、これらの間に紙葉類を搬送す
    る搬送路とを備えた紙葉類取扱い自動機において、 前記リサイクル庫は、第一ホイールと第二ホイールとに
    ベルトを掛け渡し、前記両ホイールの何れか一方に前記
    ベルトを巻き取ることで紙葉類を挟持して紙葉類を収納
    し前記両ホイールに他方に前記ベルトを巻き取ることで
    収納した紙葉類を放出するドラム型であって、前記第一
    ホイールと前記第二ホイールとにはそれぞれ異なった種
    類の紙葉類を収納する紙葉類取扱い自動機。
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