JPH11273342A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11273342A
JPH11273342A JP10072065A JP7206598A JPH11273342A JP H11273342 A JPH11273342 A JP H11273342A JP 10072065 A JP10072065 A JP 10072065A JP 7206598 A JP7206598 A JP 7206598A JP H11273342 A JPH11273342 A JP H11273342A
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phase
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Yasuro Matsuzaki
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  • Pulse Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部クロック信号の位相を調整して所定の位
相だけ遅らせた内部クロック信号を出力するクロック位
相調整回路を備えた半導体記憶装置に関し、電源投入直
後またはスタンバイモードからの復帰直後に、可変ディ
レイ回路等の遅延量を調整してロックオンするまでに必
要な時間を短縮することを目的とする。 【解決手段】 クロック位相調整回路が、選択された遅
延量だけ外部クロック信号を遅延させるディレイ回路部
2と、外部クロック信号の位相と内部クロック信号に応
答する信号の位相を比較する位相比較回路部3と、位相
比較結果に基づいてディレイ回路部の遅延量を選択する
ディレイ制御回路部4と、外部クロック信号の所定の周
期分の遅延量を測定してディレイ制御回路部に供給する
クロック周期測定部5とを有し、位相比較回路部への外
部クロック信号の供給が停止している期間に、位相比較
回路部により上記遅延量をディレイ回路部に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から供給され
る外部クロック信号の位相を調整して所定の位相だけ遅
らせた内部クロック信号を出力するDLL(Delay Lock
ed Loop )回路等のクロック位相調整回路を備えた半導
体装置に関する。さらに詳しくいえば、本発明は、外部
クロック信号に対し所定の周期分、例えば、1周期分だ
け遅らせた内部クロック信号を生成し、ダイナミック・
ランダム・アクセス・メモリ(以後、DRAMと略記す
る)等に入力されるデータの位相を上記内部クロック信
号の位相に同期させることにより、特性のばらつきや周
囲温度や電源電圧等の変動に関係なく外部クロック信号
に対し常に所定の正確な位相にてデータを取り込んで出
力する機能を備えた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、半導体集積回路(LSI)では、
外部からの入力信号としてデータが入力され、この入力
されたデータに応じた処理動作が行われて所望のデータ
が出力される。一般的にいって、汎用のLSIでは、特
性のばらつきや周囲温度や電源電圧等の変動に関係なく
所望のデータを安定に出力するためには、外部からの入
力されるデータに対して、どのようなタイミングで同デ
ータが出力されるかが重要であり、このために、仕様に
より上記タイミングを予め規定することが必要になって
くる。例えば、DRAMでは、アドレス信号の最大周波
数等と共に、アドレス信号の変化エッジからデータが出
力されるタイミングや、データを書き込むためのデータ
セットアップ時間等が予め規定されている。
【0003】近年、コンピュータ・システムにおけるC
PU(中央処理装置)のクロック信号の高速化、あるい
は他のさまざまな電子回路の処理速度の高速化に伴っ
て、CPU内の主記憶装置やインタフェース部分も高速
化する必要に迫られている。現在、クロック信号が10
0MHz以上のCPUも出現しているが、主記憶装置と
して広く使用される汎用のDRAMは、現行のCPUの
クロック信号よりも1桁速いアクセス速度やデータ転送
速度にて動作させることが必要である。そこで、100
MHz以上でのデータ転送速度を可能にするシンクロナ
スDRAM(通常、SDRAMと略記される)等の新し
いDRAMが各種提案されている。
【0004】このような高速にて動作するSDRAM等
の新しいDRAMにおいては、外部から入力される高速
の外部クロック信号に対し常に所定の正確な位相にてデ
ータの入出力を行うことが必要である。このため、通常
は、外部クロック信号の位相を正確に調整して内部クロ
ック信号を生成する機能を有するDLL回路等のクロッ
ク位相調整回路をDRAMに設け、このクロック位相調
整回路にて生成された内部クロック信号の位相と、DR
AMに入力されるデータの位相とを同期させるようにし
ている。
【0005】図21は、上記のような機能を備えた従来
のクロック位相調整回路を有する半導体装置の構成を示
す回路ブロック図である。図21に示すような従来のク
ロック位相調整回路は、外部から入力バッファ800を
介して入力される外部クロック信号CLKの遅延量を変
化させることにより所定の位相だけ遅延させた内部クロ
ック信号を生成するための第1の可変ディレイ回路21
0および第2の可変ディレイ回路220と、上記外部ク
ロック信号CLKの位相と、第2の可変ディレイ回路2
20からダミーデータ出力バッファ290およびダミー
入力バッファ280を介して入力される信号の位相とを
比較する位相比較回路300と、この位相比較回路部3
00による位相比較結果に基づいて、上記第1および第
2の可変ディレイ回路210、220の遅延量を選択す
るディレイ制御回路400とを備えている。
【0006】さらに詳しく説明すると、外部クロック信
号CLKは、入力バッファ800により所定のレベルに
なるまで増幅された後に、第1の可変ディレイ回路21
0および第2の可変ディレイ回路220に供給されると
共に、位相比較回路300に第1入力信号として供給さ
れる。この場合、位相比較回路300の入力側において
入力バッファ800による外部クロック信号CLKの位
相遅れを相殺するために、ダミー入力バッファ280が
設けられている。さらに、第1の可変ディレイ回路21
0により生成された内部クロック信号に同期してデータ
DATAを取り込んで出力するデータ出力バッファ90
0による内部クロック信号の位相遅れを相殺するため
に、ダミーデータ出力バッファ290が設けられてい
る。それゆえに、第2の可変ディレイ回路220に入力
された外部クロック信号CLKは、ダミーデータ出力バ
ッファ290およびダミー入力バッファ280を介して
位相比較回路300に第2入力信号として供給されるこ
とになる。
【0007】この位相比較回路300は、上記の第1入
力信号の位相と第2入力信号の位相とを比較し、これら
の2つの入力信号の位相の比較結果をディレイ制御回路
400に入力する。このディレイ制御回路400は、外
部クロック信号CLKと内部クロック信号との位相差が
所定の周期分、例えば1周期分(360度)になるよう
に、第1および第2の可変ディレイ回路210、220
の遅延量を選択して調整する。この結果、第1の可変デ
ィレイ回路210に入力された外部クロック信号CLK
は、ディレイ制御回路400によって調整された遅延量
を付与された後、データ出力バッファ900に供給され
る。このデータ出力バッファ900は、第1の可変ディ
レイ回路210から供給された内部クロック信号に同期
してデータDATAを取り込み、出力信号OUTとして
外部へ出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のクロック位相調
整回路を有する半導体装置においては、外部クロック信
号と内部クロック信号の位相差が所定の周期分、例え
ば、360度になるまで(すなわち、ロックオンの状態
になるまで)第1および第2の可変ディレイ回路21
0、220の遅延量を一段ずつ変化させることにより、
外部クロック信号の遅延量を調整していた。DRAM等
が通常の動作モードになっている場合、すなわち、アク
ティブ状態になっている場合は、特性のばらつきや電源
電圧や周囲温度の変化による外部クロック信号の周期の
変動が小さいので、遅延量を一段ずつ変化させる方式に
より外部クロック信号の位相を調整しても問題は生じな
い。しかしながら、下記の(1)および(2)の場合に
はロックオンに必要な遅延量に設定するまでに多くの時
間が必要になり、データの書き込み/読み出し等の実際
の動作が開始されるまでの時間の増大につながるという
問題が発生する。 (1)電源投入時 電源投入時には、可変ディレイ回路の遅延量を初期状態
にリセットしてから外部クロック信号の位相調整を行う
ようにしている。このため、可変ディレイ回路がロック
オンの状態になるまでに多くの時間がかかる。 (2)動作モードの切り替え時、例えば、スタンバイモ
ードからの復帰時 DRAM等がスタンバイモードになっているときは、消
費電力を節減するために外部クロック信号のクロック周
波数を低くしたり電源電圧を下げたりするので、可変デ
ィレイ回路の遅延量は、通常のアクティブ状態にて設定
される遅延量から大きく外れている。このため、上記の
スタンバイモードから復帰するときには、可変ディレイ
回路がロックオンの状態になるまでに多くの時間がかか
る。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、電源投入時またはスタンバイモードからの復帰
時のように、DRAM等が通常の動作モードになってい
ない場合でも、可変ディレイ回路等の遅延量を調整して
ロックオンの状態にするまでに必要な時間を従来よりも
短縮することが可能な半導体装置を提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理構
成を示すブロック図である。ここでは、位相調整回路を
有する半導体装置の構成を簡略化して示すこととする。
上記問題点を解決するために、本発明の半導体装置は、
図1に示すように、外部から供給される外部クロック信
号CLKの位相を調整して内部クロック信号を出力する
クロック位相調整回路1を備えている。
【0011】このクロック位相調整回路1は、上記外部
クロック信号CLK(または、第1のクロック入力信号
CLK1)の遅延量が選択可能であり、選択された遅延
量だけ上記外部クロック信号CLKを遅延させ、上記内
部クロック信号として出力するディレイ回路部2と、上
記外部クロック信号CLKの位相と上記内部クロック信
号に応答する信号とを比較する位相比較回路部3と、こ
の位相比較回路部3による位相比較結果に基づいて、上
記ディレイ回路部2の遅延量を選択するディレイ制御回
路部4と、上記外部クロック信号CLKの所定の周期分
に相当する遅延量を測定し、この遅延量の測定結果を上
記ディレイ制御回路部4に供給するクロック周期測定部
5とを有している。
【0012】ここで、上記ディレイ制御回路部4は、上
記位相比較回路部3への外部クロック信号CLKの供給
が停止している期間に、上記外部クロック信号CLKの
所定の周期分に相当する遅延量を上記ディレイ回路部2
に設定するようにしている。好ましくは、本発明の半導
体装置は、この半導体装置の電源投入時から所定の期間
だけ上記位相比較回路部3への上記外部クロック信号C
LKの供給を停止させ、上記外部クロック信号CLKの
所定の周期分に相当する遅延量の測定結果を上記ディレ
イ制御回路部4に供給することを可能にするクロック位
相調整回路制御部6を備えている。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の半導体装置
は、この半導体装置の動作モードの切り替え時から所定
の期間だけ上記位相比較回路部3への上記外部クロック
信号CLKの供給を停止させ、上記外部クロック信号C
LKの所定の周期分に相当する遅延量の測定結果を上記
ディレイ制御回路部4に供給することを可能にするクロ
ック位相調整回路制御部6を備えている。
【0014】さらに詳しく説明すると、図1において
は、クロック位相調整回路1の入力側には、従来の入力
バッファ800(図21)とほぼ同じ機能を有するクロ
ック入力回路8が設けられている。また一方で、クロッ
ク位相調整回路1の入力側には、従来のデータ出力バッ
ファ900(図21)とほぼ同じ機能を有するデータ出
力回路9が設けられている。位相比較回路部3への外部
クロック信号CLKの供給が行われている間、外部クロ
ック信号CLKは、クロック入力回路8により所定のレ
ベルになるまで増幅され、第1のクロック入力信号CL
K1として出力される。この第1のクロック入力信号C
LK1は、クロック位相調整回路1内のディレイ回路部
2に供給されると共に、クロック位相調整回路制御部6
を介し、位相比較回路部3に一方の入力信号として供給
される(例えば、第2のクロック入力信号CLK2)。
【0015】ここでは、位相比較回路部3の入力側にお
いてクロック入力回路8による外部クロック信号CLK
の位相遅れを相殺するために、ダミー入力回路部18が
設けられている。さらに、データ出力回路9による内部
クロック信号の位相遅れを相殺するために、ダミー出力
回路部19が設けられている。それゆえに、ディレイ回
路部2に入力された第1のクロック入力信号CLK1
は、ダミー出力回路部19およびダミー入力回路部18
を介して、位相比較回路部3に他方の入力信号として供
給されることになる。この位相比較回路3は、上記2つ
の入力信号の位相を比較し、これらの入力信号の位相比
較結果をディレイ制御回路部4に入力する。
【0016】さらに、好ましくは、本発明の半導体装置
は、この半導体装置の電源を投入した直後に、上記クロ
ック周期測定部5による上記遅延量の測定結果に基づい
て上記外部クロック信号CLKの位相調整を行い、つぎ
に、上記位相比較回路部3による位相比較結果に基づい
て上記外部クロック信号CLKの位相調整を行うように
している。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の半導体装置
は、この半導体装置がスタンバイモードから復帰した直
後に、上記クロック周期測定回路5による上記遅延量の
測定結果に基づいて上記外部クロック信号CLKの位相
調整を行い、つぎに、上記位相比較回路部3による位相
比較結果に基づいて上記外部クロック信号CLKの位相
調整を行うようにしている。
【0018】換言すれば、本発明の半導体装置において
は、クロック位相調整回路制御部6およびクロック周期
測定部5が新たに設けられている。このクロック位相調
整回路制御部6は、半導体装置の電源投入時から一定期
間、またはスタンバイモードからの復帰直後のように半
導体装置の動作モードの切り替え時から一定期間だけ、
ディレイ回路部2および位相比較回路部3への外部クロ
ック信号CLKの供給を停止し、外部クロック信号CL
Kに同期したクロック周期測定用制御信号Ssをクロッ
ク周期測定部5に供給する。このクロック周期測定用制
御信号Ss には、後述の図4に示すような外部クロック
信号の所定の周期分に相当する遅延量の測定開始を示す
スタート信号STARTや、同遅延量の測定終了を示す
ストップ信号STOPや、同遅延量の測定結果をディレ
イ制御回路部4に送出するためのゲート信号GATE等
が含まれる。なお、半導体装置の電源投入のタイミン
グ、または半導体装置の動作モードの切り替えのタイミ
ングは、制御信号Sc により、DLL制御回路等のクロ
ック位相調整回路制御部6に通知される。
【0019】さらに、クロック周期測定部5は、上記の
クロック周期測定用制御信号Ss に従って、半導体装置
の電源投入時から一定期間、または半導体装置の動作モ
ードの切り替え時から一定期間だけ、外部クロック信号
の所定の周期分、例えば、1周期分に相当する遅延量を
測定し、この遅延量の測定結果をディレイ制御回路部4
に供給する。さらに、このディレイ制御回路部4は、外
部クロック信号の1周期分に相当する遅延量をディレイ
回路部2に設定するようにしている。上記のようなクロ
ック周期測定部5およびクロック位相調整回路制御部6
の動作により、電源投入直後時または半導体装置の動作
モードの切り替え直後に、ディレイ回路部の可変ディレ
イ回路等のロックオンに必要な遅延量の近傍にディレイ
回路部の遅延量を設定することができる。
【0020】かくして、本発明では、電源投入時または
スタンバイモードからの復帰時のように、DRAM等が
通常の動作モードになっていない場合でも、可変ディレ
イ回路等をロックオンの状態にするまでに必要な時間を
従来よりも大幅に短縮することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面(図2〜図20)
を参照しながら本発明の好ましい実施の形態(以後、実
施例とよぶこととする)を説明する。ただし、ここで
は、本発明の好ましい実施例の構成および特徴を容易に
理解することができるように、本発明の実施例が適用さ
れるSDRAMの構成およびその動作を最初に説明する
こととする。
【0022】図2は、本発明の半導体装置が適用される
シンクロナスDRAMの概略的構成を示すブロック図で
あり、図3は、図2のシンクロナスDRAMの動作を説
明するためのタイミングチャートである。図2に示すシ
ンクロナスDRAM(SDRAM)からなる半導体チッ
プは、チップ内のメモリ領域を構成するための複数のバ
ンク(例えば、バンクNo.0、No.1)を有する2
048ビット×2048ビットのDRAMコア108
a、108bと、これらのDRAMコア108a、10
8bに供給すべき各種の制御信号(ローアドレス制御信
号RAS、コラムアドレス信号CAS、およびライトイ
ネーブル信号WE)を保持する制御信号ラッチ105
a、105bと、SDRAMの動作モードを特定するた
めのモードレジスタ106と、コラムアドレスをカウン
トしてデータをアクセスするためのコラムアドレスカウ
ンタ107a、107bとを備えている。
【0023】さらに、図2に示す半導体チップは、クロ
ックイネーブル信号CKEに基づき、シンクロナスDR
AMを動作させるための基準となるクロック信号(すな
わち、外部クロック信号)CLKを保持して他の回路部
に供給するためのクロックバッファ101と、各種のコ
マンド信号(チップセレクト信号/CS、ローアドレス
セレクト信号/RAS、コラムアドレスセレクト信号/
CAS、およびライトイネーブル信号/WE)をデコー
ドして上記制御信号ラッチ105a、105bおよびモ
ードレジスタ106に供給するコマンドデコーダ102
と、ローアドレスおよびコラムアドレスを含むメモリア
ドレス信号A0〜A10、およびバンクアドレス信号A
11を保持してモードレジスタ106、コラムアドレス
カウンタ107a、107bおよびDRAMコア108
a、108bに供給するアドレスバッファ/レジスタお
よびバンクセレクタ72と、各種のデータDQ(DQ0
〜DQ7およびDQM)を保持してDRAMコアのI/
O部に供給するI/Oデータバッファ/レジスタ104
とを備えている。
【0024】さらに、図2において、チップセレクト信
号/CS、ローアドレスセレクト信号/RAS、コラム
アドレスセレクト信号/CAS、およびライトイネーブ
ル信号/WE等のコマンド信号は、その組み合せにより
各種のコマンドを入力することによって動作モードが決
定されるようになっている。これらの各種コマンドは、
コマンドデコーダ102により解読され、動作モードに
応じて各回路を制御することになる。また一方で、上記
のチップセレクト信号/CS、ローアドレスセレクト信
号/RAS、コラムアドレスセレクト信号/CAS、お
よびライトイネーブル信号/WEは、制御信号ラッチ1
05aと105bにも入力され、次のコマンドが入力さ
れるまで現在のコマンド信号の状態がラッチされる。
【0025】さらにまた、図2において、メモリアドレ
ス信号A0〜A10、およびバンクアドレス信号A11
は、アドレスバッファ103により増幅されて各バンク
のロードアドレスとして使用されると共に、コラムアド
レスカウンタ107a、107bの初期値として使用さ
れる。DRAMコア108a、108bから読み出され
た信号は、I/Oデータバッファ/レジスタ104によ
り増幅され、外部から入力される外部クロック信号CL
Kの立ち上がりに同期して出力される。データ入力につ
いても同様の動作が行われ、I/Oデータバッファ/レ
ジスタ104に入力されたデータがDRAMコア108
a、108bに書き込まれる。
【0026】図3に示すタイミングチャートにおいて
は、(a)部の外部クロック信号CLKの立ち上がりに
同期して各種の制御信号がDRAMコアに入力され
((b)部に示す)、このDRAMコア内のデータが読
み出される。この場合、まず初めに、DRAMコア内の
メモリマトリックスのローアドレス(Row Address )が
選択され、所定の遅れ時間(後述のローアドレスアクセ
ス時間tRCDに相当する)が経過した後にコラムアド
レス(Column Address)が選択されてデータ読み出し動
作が開始される。
【0027】さらに詳しく説明すると、SDRAMから
データを読み出す場合、前述の各種のコマンド信号の組
み合わせからアクティブ(ACT)コマンドをコマンド
端子に入力し、アドレス端子にはローアドレス信号を入
力する。このようなコマンドおよびローアドレスが入力
されると、SDRAMは活性状態になり、ローアドレス
に応じたワード線を選択し、この選択されたワード線上
のセル情報をビット線に出力した後に、センスアンプに
て増幅する。また一方で、上記のローアドレスのアクセ
スに関係した部分の動作時間(ローアドレスアクセス時
間tRCD)が経過した後に、リードコマンド(REA
D)およびコラムアドレスを入力する。このコラムアド
レスに従って、選択されたセンスアンプのデータをデー
タバス線に出力した後に、データバスアンプにて増幅
し、出力バッファによりさらに増幅することによって出
力端子にデータDQが出力される((c)部に示す)。
【0028】これら一連の動作は汎用のDRAMの動作
と全く同じであるが、SDRAMの場合、コラムアドレ
スに関係する回路がパイプライン動作をするようになっ
ており、読み出されたリードデータは毎サイクル連続し
て出力されることになる。これにより、データ転送周期
は外部クロック信号CLKの周期に等しくなる。SDR
AMでのアクセス時間には3種類あり、いずれも外部ク
ロック信号CLKの立ち上がり時点を基準にして定義さ
れる。図3において、tRACはローアドレスのアクセ
スに関係した部分の動作時間を示すローアドレスアクセ
ス時間、tCACはコラムドレスのアクセスに関係した
部分の動作時間を示すコラムアドレスアクセス時間、t
ACは外部クロック信号CLKからデータ出力までの時
間遅れを示すクロックアクセス時間を示している。上記
SDRAMを高速のメモリシステムにて使用する場合、
コマンドを入力してから最初にデータが得られるまでの
時間を示すtRACやtCACも重要であるが、データ
の転送速度を高める上では、クロックアクセス時間tA
Cも重要である。
【0029】さらに、図3において、tOHは前のサイ
クルまたは次のサイクルへの出力データ保持時間を示し
ている。SDRAMの特性のばらつき、温度依存性およ
び電源電圧依存性を考えると、tACとtOHとは一致
せず、ある程度の時間幅を持つことになってしまう。こ
の時間幅に相当する時間では、出力端子から出力される
べきデータが不確定になっている。このようにデータが
不確定になっている時間、すなわち、データ不確定時間
は、どのようなデータが出力されるか分からない時間を
意味しており、メモリシステムでは使用することができ
ない時間である。
【0030】上記のデータ不確定時間は、SDRAMの
特性のばらつきや、温度および電源電圧等の変化により
変動する傾向にある。このような場合でも、正確なタイ
ミングにてデータを誤りなく出力するためには、外部ク
ロック信号CLKに対してデータが常に所定の位相で出
力されること、すなわち、クロックアクセス時間tAC
が常に一定であることが要求される。例えば、データの
出力が内部クロック信号の立ち上がりに同期して行われ
ることが望ましい場合、外部クロック信号CLKと内部
クロック信号の位相差が常に所定の周期分、例えば、3
60度に保持されるようにクロック位相調整回路(図1
参照)のディレイ回路部(図1参照)の遅延量を設定す
ることが必要である。
【0031】図4は、本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、これ以降、前述した構成要素と
同様のものについては、同一の参照番号を付して表すこ
ととする。図4に示す実施例においては、本発明のクロ
ック位相調整回路1(図1参照)として、外部から供給
される外部クロック信号CLKの遅延量(位相)を調整
して常に所定の周期分の位相だけ遅らせた内部クロック
信号を出力するDLL回路10が設けられている。
【0032】このDLL回路10は、前述のディレイ回
路部2(図1参照)として、外部から入力バッファ80
を介して入力される外部クロック信号CLK(すなわ
ち、第1の入力クロック信号CLK1)の遅延量を変化
させることにより所定の位相だけ遅延させた内部クロッ
ク信号を生成するための第1の可変ディレイ回路21お
よび第2の可変ディレイ回路22を設けている。さら
に、DLL回路10は、前述の位相比較回路部3(図1
参照)として、上記外部クロック信号CLKの位相と、
第2の可変ディレイ回路22からダミーデータ出力バッ
ファ29およびダミー入力バッファ28を介して入力さ
れる信号の位相とを比較する位相比較回路30を設けて
いる。
【0033】さらにまた、DLL回路10は、前述のデ
ィレイ制御回路部4(図1参照)として、位相比較回路
部30による位相比較結果に基づいて、第1および第2
の可変ディレイ回路21、22の遅延量を選択するディ
レイ制御回路40を設けている。さらにまた、DLL回
路10は、前述のクロック周期測定部5(図1参照)と
して、位相比較回路30への外部クロック信号CLK
(第2のクロック入力信号CLK2)の供給が停止して
いる期間に、外部クロック信号CLKの所定の周期分に
相当する遅延量を測定し、この遅延量の測定結果を上記
ディレイ制御回路40に供給するクロック周期測定回路
50を設けている。
【0034】さらに、図4に示す実施例においては、前
述のクロック調整回路制御部6(図1参照)として、D
RAM等の半導体装置の電源投入時、または動作モード
の切り替え時から所定の期間だけ位相比較回路30への
第2のクロック入力信号CLK2の供給を停止させてク
ロック周期測定回路50からディレイ制御回路40への
上記遅延量の測定結果の供給を可能にするDLL制御回
路60を設けている。このDLL制御回路60では、入
力バッファ80から供給される第1のクロック入力信号
CLK1をもとに第2のクロック入力信号CLK2を生
成し、位相比較回路30に一方の入力信号として供給す
る。また一方で、半導体装置の電源投入を示す電源立ち
上げ信号Spo、または半導体装置のスタンバイモードか
らの復帰を示すパワーダウン復帰信号SprがDLL制御
回路60に入力された場合、第2のクロック入力信号C
LK2の位相比較回路30への供給を停止させ、上記遅
延量の測定開始を示すスタート信号STARTや、上記
遅延量の測定終了を示すストップ信号STOPや、上記
遅延量の測定結果をディレイ制御回路40に送出するた
めのゲート信号GATEをクロック周期測定回路50に
供給する。
【0035】さらにまた、図4に示す実施例において
は、従来の入力バッファ800(図21参照)とほぼ同
じ機能を有する入力バッファ80と、従来のデータ出力
バッファ900(図21参照)とほぼ同じ機能を有する
データ出力バッファ90とが設けられている。この場
合、位相比較回路30の入力側において入力バッファ8
0による外部クロック信号CLKの位相遅れを相殺する
ために、第2の可変ディレイ回路22の出力側にダミー
入力バッファ28が設けられている。また一方で、デー
タ出力バッファ90による内部クロック信号の位相遅れ
を相殺するために、第2の可変ディレイ回路22の出力
側にダミーデータ出力バッファ29が設けられている。
【0036】これらのダミー入力バッファ28およびダ
ミーデータ出力バッファ29は、それぞれ、従来のダミ
ー入力バッファ280およびダミーデータ出力バッファ
290とほぼ同じ機能を有する。それゆえに、第2の可
変ディレイ回路220に入力された外部クロック信号C
LKは、ダミーデータ出力バッファ29およびダミー入
力バッファ28を介して位相比較回路30に他方の入力
信号として供給されることになる。この位相比較回路3
0は、上記2つの入力信号の位相を比較し、これらの入
力信号の位相比較結果をディレイ制御回路40に入力す
る。
【0037】図4において、DRAM等の半導体装置が
通常の動作モードになっている場合、本発明の実施例の
DLL回路10は、図21に示した従来例の位相調整回
路と同様の動作を行う。このような通常の動作モードで
は、外部クロック信号CLKは、入力バッファ80によ
り増幅され、第1のクロック入力信号CLK1として第
1の可変ディレイ回路21およびおよびディレイ制御回
路40に供給される。
【0038】このDLL制御回路40に供給された第1
のクロック入力信号CLK1は、第2の可変ディレイ回
路22に供給されると同時に、位相比較回路30の一方
の入力信号として同位相比較回路30に供給される(第
2のクロック入力信号CLK2)。また一方で、第1の
可変ディレイ回路21に供給された第1のクロック入力
信号CLK1は、ダミーデータ出力バッファ29および
ダミー入力バッファ28を介して、位相比較回路30の
他方の入力信号として同位相比較回路に供給される。こ
こで、位相比較回路30は、上記2つの入力信号の位相
を比較し、この位相比較結果をディレイ制御回路40に
出力する。
【0039】このディレイ制御回路40は、位相比較回
路30から供給される位相比較結果に応じて第1の可変
ディレイ回路21および第2の可変ディレイ回路22の
遅延量を制御する。この結果、第1のディレイ回路21
に入力された第1のクロック入力信号CLK1は、ディ
レイ制御回路40により調整された遅延量を付与された
後、データ出力バッファ90に供給される。このデータ
出力バッファ90は、ディレイ制御回路40により調整
された遅延量を付与された第1のクロック入力信号CL
K1、すなわち、内部クロック入力信号に同期してデー
タDATAを取り込み、出力信号OUTとして外部へ出
力する。
【0040】ついで、図4において、DRAM等の半導
体装置の電源を投入した直後の動作、またはスタンバイ
モードから復帰した直後の動作について説明する。半導
体装置の電源投入時には、電源立ち上げ信号Spoが高電
圧レベル(“H(High)”レベル)になり、半導体装置
のスタンバイモードからの復帰時には、パワーダウン復
帰信号Sprが“H”レベルになる。このときに、後述す
るように第2のクロック入力信号はCLK2は一定期間
だけ低電圧レベル(“L(Low )”レベル)になり、外
部クロック信号が第2の可変ディレイ回路22および位
相比較回路40に供給されなくなる。
【0041】これらの第2の可変ディレイ回路22およ
び位相比較回路40への外部クロック信号の供給が停止
している間に、第1のクロック入力信号CLK1に同期
したスタート信号START、ストップ信号STOPお
よびゲート信号GATEが、クロック周期測定回路50
に供給される。このクロック周期測定回路50は、これ
らのスタート信号START、ストップ信号STOPお
よびゲート信号GATEを用いて外部クロック信号の1
周期分の遅延量を測定し、このようにして得られた測定
結果をディレイ制御回路40に出力する。このディレイ
制御回路40は、上記測定結果に応じて第1の可変ディ
レイ回路21および第2の可変ディレイ回路22の遅延
量を選択し、これらの可変ディレイ回路のロックオンに
必要な遅延量の近傍に上記遅延量を設定する。その後、
第2の可変ディレイ回路22および位相比較回路30へ
の外部クロック信号CLKの供給が開始する。これ以降
のDLL回路等の動作は、前述の通常時の動作モードに
おける動作と同様である。
【0042】要約すれば、本発明の実施例では、DRA
M等の半導体装置の電源を投入した直後、またはスタン
バイモードから復帰した直後のように、DRAM等の半
導体装置が通常の動作モードになっていない場合には、
最初の1回目のサイクルにおいて外部クロック信号の1
周期分の長さを測定することによりクロック周期の長さ
を一気に測定する手段(例えば、クロック周期測定回路
50)を備えている。このような手段を用いることによ
って、第1および第2の可変ディレイ回路21、22の
遅延量を一段ずつ変化させることなく上記可変ディレイ
回路のロックオンに必要な遅延量の近傍にディレイ回路
部の遅延量を迅速に設定することができる。次のサイク
ル以降は、位相比較回路30に外部クロック信号を供給
することによって、ディレイ回路部の遅延量を一段ずつ
変化させて内部クロック信号の位相をより精度良く調整
し、可変ディレイ回路をロックオンの状態にすることが
できる。
【0043】それゆえに、本発明の実施例によれば、D
RAM等の半導体装置が通常の動作モードになっていな
い場合でも、可変ディレイ回路の遅延量をロックオンの
状態にするまでに必要な時間を大幅に短縮することが可
能になる。図5は、図4のDLL制御回路の一構成例を
示す回路図であり、図6および図7は、図5のDLL制
御回路の動作を説明するためのタイミングチャート(そ
の1およびその2)である。
【0044】図5に示すように、本発明の実施例に係る
DLL制御回路60(図4)の主要部は、電源が投入さ
れたことを示す電源立ち上げ信号Spo、またはスタンバ
イモードからの復帰を示すパワーダウン復帰信号Sprの
電圧レベルの変化に応じてスタート信号START、ス
トップ信号STOPおよびゲート信号GATEを生成す
るための第1のDフリップフロップ7─1〜第6のDフ
リップフロップ7─6からなる複数段のDフリップフロ
ップ(例えば、6段のDフリップフロップ)と、電源立
ち上げ信号Spoまたはパワーダウン復帰信号Sprの電圧
レベルの変化に応じて第2のクロック入力信号CLK2
を位相比較回路30に供給するか否かを決定するための
第7のDフリップフロップ7─7とにより構成される。
【0045】図6のタイミングーチャートにおいて、電
源投入時には“H”レベルの電源立上げ信号Spo(ノー
ドN11)がNORゲート61を介してノードN8に供
給される。あるいは、スタンバイモードからの復帰時に
は“H”レベルのパワーダウン復帰信号Spr(ノードN
12)がNORゲート61を介してノードN8に供給さ
れる供給される。このときに、2つのNAND素子6
1、62からなるRSフリップフロップの出力側(ノー
ドN1)は“H”レベルとなり、第1のDフリップフロ
ップ7─1に供給される。電源投入時には、実際に電源
を立ち上げてから電源立ち上げ信号Spo(ノードN1
1)が供給されるまでの間、RSフリップフロップの出
力側(ノードN1)の状態が決まらない可能性がある。
【0046】本実施例では、コンデンサー63cを介し
てノードN1を接地することにより、電源立ち上げ信号
Spo(ノードN11)が供給されるまでノードN1が
“L”レベルを保持するようにしている。第1のDフリ
ップフロップ7−1では、図4に示すように、外部クロ
ック信号CLKに対応する第1のクロック入力信号CL
K1に同期して“H”レベルの信号を第2のDフリップ
フロップ7−2に出力する(ノードN2)。さらに、第
1のDフリップフロップ以降に直列に設置された第2〜
第6のDフリップフロップ7−2〜7−6も同様に、第
1のクロック入力信号CLK1に同期して“H”レベル
の信号を後段に出力する(ノードN3〜ノードN6)。
このときに、第2〜第4のDフリップフロップ7−2〜
7−4から出力される信号(ノードN3〜ノードN5)
から、図7に示すような信号波形を有するスタート信号
START、ストップ信号STOPおよびゲート信号G
ATEがそれぞれ生成され、クロック周期測定回路50
に供給される。この場合、スタート信号STARTは、
NANDゲート70およびインバーター71を介して出
力され、ストップ信号STOPは、NANDゲート72
およびインバーター73を介して出力される。さらに、
ゲート信号GATEは、3つのインバーター75、76
および77と、NANDゲート78およびインバーター
79を介して出力される。
【0047】第6のフリップフロップ7−6から出力さ
れる“H”レベルの信号は、インバーター64を介して
“L”レベルの信号となり(ノードN7)、上記RSフ
リップフロップ回路のリセット入力側に供給される。そ
れにより、同RSフリップフロップ回路の出力側(ノー
ドN1)は“L”レベルになる。前述のノードN1およ
びノードN7の信号は、NANDゲート66およびイン
バーター67を介して、第7のDフリップフロップ7−
7のセット入力側に供給される(ノードN9)。この第
7のDフリップフロップ7−7は、インバーター65に
より生成される第1のクロック入力信号CLK1の反転
信号(/CLK1)に同期して、その反転出力端子(/
Q)に“L”レベルの信号を出力する(ノードN1
0)。この“L”レベルの出力信号(ノードN10)お
よび第1のクロック入力信号(CLK1)は、NAND
ゲート68およびインバーター69を経由し、第2のク
ロック入力信号CLK2(図7)として第2の可変ディ
レイ回路22および位相比較回路30に供給される。ノ
ードN1およびノードN7の信号が“H”レベルのとき
に、第7のDフリップフロップ7−7の出力信号(ノー
ドN10)は“L”レベルとなり、第2のクロック入力
信号CLK2(図7)として“L”レベルの信号が出力
される(図6の第1のクロック入力信号CLK1の信号
パルス〜の期間)。すなわち、電源投入直後または
スタンバイモードからの復帰直後の一定期間は、外部ク
ロック信号が第2の可変ディレイ回路22および位相比
較回路30に供給されなくなる。
【0048】図8は、図4のクロック周期測定回路の一
構成例を示す回路図であり、図9および図10は、図8
のクロック周期測定回路の動作を説明するためのタイミ
ングチャート(その1およびその2)である。図8に示
すように、本発明の実施例に係るクロック周期測定回路
50(図4)の主要部は、ダミー入力バッファとダミー
データ出力バッファとの遅延量の和に相当する遅延量を
有する基本ディレイ回路25と、DLL制御回路60か
ら供給されるスタート信号STARTおよびストップ信
号STOPに基づき外部クロック信号の1周期分に相当
する遅延量をカウントするための複数段のディレイ回路
および複数のトランファゲートと、ゲート信号GATE
に基づき上記のカウントされた遅延量を保持するための
複数のダイオードとトランファゲートからなるラッチ回
路とにより構成される。
【0049】図9においては、前述したように、DRA
M等の半導体装置の電源投入時またはスタンバイモード
からの復帰時から一定の期間は、DLL制御回路60に
より生成されたスタート信号START、ストップ信号
STOPおよびゲート信号GATEが、第1のクロック
入力信号に同期してクロック周期測定回路50に供給さ
れる。
【0050】ここで、スタート信号STARTは、基本
ディレイ回路25を経由して、各段がNANDゲートお
よびインバーターからなる複数段(n段、nは任意の正
の整数)のディレイ回路群に伝播していく(ノードN1
0、ノードN20…、ノードN40…、ノードNn
0)。基本ディレイ回路25の遅延量は、前述の図2に
おけるダミー入力バッファ28およびダミーデータ出力
バッファ29の遅延量の和に相当する。より詳しく説明
すると、1段目のディレイ回路群は、基本ディレイ回路
25の遅延量以外に、2つのNANDゲート50−1、
50−3、および2つのインバーター50−2、50−
4による遅延量を有している。さらに、2段目のディレ
イ回路群はNANDゲート50−5およびインバーター
50−6による遅延量を含み、3段目のディレイ回路群
はNANDゲート50−7およびインバーター50−8
による遅延量を含み、4段目のディレイ回路群はNAN
Dゲート50−9およびインバーター50−10による
遅延量を含む。以下同様にして、n段目のディレイ回路
群はNANDゲート50−n−4およびインバーター5
0−n−3による遅延量を含む。
【0051】これらの複数段のディジタル回路群の1段
あたりの遅延量は、図2における第1の可変ディレイ回
路21および第2の可変ディレイ回路22の1段分の遅
延量と等しい。なお、これらの可変ディレイ回路の回路
構成の詳細は、図11にて後述する。図10に示すノー
ドN10、ノードN20…、ノードNn0)を通過した
信号は、これらのノードN10〜ノードNn0にそれぞ
れ接続された複数のトランファゲート5−1〜5−n−
5を経由して複数のラッチ回路で保持される(ノードN
11、ノードN21…、ノードN41…、ノードNn
1)。
【0052】これら複数のラッチ回路の1段目のラッチ
回路は、互いに逆の極性になるように並列に接続された
一対のインバーター50−14、50−15と、この一
対のインバーターから出力される信号を反転するインバ
ーター50─16と、このインバーター50─16に接
続されるトランファゲート5−6とを有する(ノードN
11)。さらに、上記複数のラッチ回路の2段目のラッ
チ回路は、互いに逆の極性になるように並列に接続され
た一対のインバーター50−17、50−18と、この
一対のインバーターから出力される信号を反転するイン
バーター50─19と、このインバーター50─19に
接続されるトランファゲート5−7とを有する(ノード
N21)。
【0053】さらにまた、上記複数のラッチ回路の3段
目のラッチ回路は、互いに逆の極性になるように並列に
接続された一対のインバーター50−20、50−21
と、この一対のインバーターから出力される信号を反転
するインバーター50─22と、このインバーター50
─22に接続されるトランファゲート5−8とを有する
(ノードN31)。さらにまた、上記複数のラッチ回路
の4段目のラッチ回路は、互いに逆の極性になるように
並列に接続された一対のインバーター50−23、50
−24と、この一対のインバーターから出力される信号
を反転するインバーター50─25と、このインバータ
ー50─25に接続されるトランファゲート5−8とを
有する(ノードN41)。以下同様にして、上記複数の
ラッチ回路のn段目のラッチ回路は、インバーター50
−n−2、50−n−1および50─n−1と、このイ
ンバーター50─25に接続されるトランファゲート5
−nとを有する(ノードN41)。
【0054】さらに、図8において、複数のトランファ
ゲート中のn段目のトランファゲート5−n−5は、イ
ンバーター50−13を介して1段目のトランファゲー
ト5−1に接続されている。さらに、複数のラッチ回路
中のn段目のトランファゲート5−nは、インバーター
50−26を介して1段目のトランファゲート5−6に
接続されている。
【0055】図9において、ストップ信号STOPは、
スタート信号STARTから第1のクロック入力信号C
LK1の1周期分遅れて供給され、ノードN10〜ノー
ドNn0の各々に接続されたトランスファゲート5−1
〜5−n−5を閉じる。本実施例では、図9および図1
0に示すように、ストップ信号STOPが供給された時
点でノードN30までスタート信号STARTが伝播し
ているため、外部クロック信号の1周期分に相当する遅
延量はディレイ回路群の4段分と見なされる。上記トラ
ンスファゲート5−1〜5−n−5を閉じた後、ノード
N11〜ノードN31はそれぞれ対応するラッチ回路に
て“H”レベルに保持され、ノードN41以降はそれぞ
れ対応するラッチ回路にて“L”レベルに保持される。
【0056】また一方で、ゲート信号GATEは、図9
および図10に示すように、スタート信号STARTか
ら第1のクロック入力信号CLK1の2周期分、ストッ
プ信号STOPから1周期分遅れて供給され、ノードN
11〜ノードNn1の各々に接続されたトランスファゲ
ート5−6〜5−nを一時的に通過状態にする。これら
のトランスファゲート5−6〜5−nの各々を通過した
信号はディレイ制御回路40に供給される(ノードN1
〜ノードNn1)。
【0057】ついで、本発明の実施例に係る半導体装置
において、上記のDLL制御回路およびクロック周期測
定回路以外の構成要素の具体的な回路構成および動作に
ついて説明する。ここでは、DLL回路10内の第1お
よび第2の可変ディレイ回路、ディレイ制御回路および
位相比較回路の具体的な回路構成および動作波形に関す
る説明を行うこととする。
【0058】図11は、図4の可変ディレイ回路の回路
構成と動作波形を示す図である。さらに詳しくいえば、
図11の(1)は、図4に示した第1の可変ディレイ回
路21および第2の可変ディレイ回路22の各々(以
下、単に可変ディレイ回路とよぶこととする)における
1ビット分のディレイ回路の構成を示し、図11の
(2)は、1ビット分のディレイ回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートを示し、図11の(3)は、
1ビット分のディレイ回路を複数段接続したときの回路
構成を示すものである。
【0059】図11の(1)に示すように、1ビット分
のディレイ回路は2個のNAND回路201と202、
およびインバータ203からなる。この1ビット分のデ
ィレイ回路の動作を図11の(2)で説明すると、一つ
の入力信号φEは活性化信号で、“H”レベル(電源電
圧Vccのレベル)のときにディレイ回路が動作する。図
11の(2)では入力信号φEが“H”レベルになって
信号の受付が可能になった状態を示してある。信号IN
は1ビット分のディレイ回路への他の入力信号を示し、
φNは複数段接続された隣接する右側からの信号を示
し、OUTは1ビット分のディレイ回路の出力信号を示
し、2a−1と2a−2は図11の(1)のディレイ回
路における対応する内部端子(2a−1と2a−2)の
動作波形を示している。したがって、OUTは左側への
信号φNになる。
【0060】信号φNが“L”レベルのときには、出力
信号OUTは常に“L”レベルである。信号φNが
“H”レベルで入力信号φEが“L”レベルのときには
出力信号OUTは“H”レベルである。信号φNが
“H”レベルで入力信号φEが“H”レベルのときに、
入力信号INが“L”レベルであれば出力信号OUTは
“H”レベルになり、入力信号INが“H”レベルであ
れば“L”レベルになる。図11の(2)は、φE=
“H”、φN=“H”の状態で、入力信号INが“L”
レベルから“H”レベルに立ち上がると、その入力信号
INがNANDゲート201,202およびインバータ
203で反転されながら、出力信号OUTとして出力側
に伝達されている様子を示している。
【0061】図11の(3)は、図11の(1)の1ビ
ット分のディレイ回路を複数段カスケード接続(縦続接
続)した例で、実際のディレイ回路に相当する。図では
3段しか示していないが、実際には多数段に接続されて
いる。他の入力信号(すなわち、活性化信号)φEの信
号線は回路要素毎に、φE−1、φE−2およびφE−
3のように複数本あり、これらの活性化信号はディレイ
制御回路40によって制御される。
【0062】図では真ん中の1ビット分のディレイ回路
が活性化されており、活性化信号φE−2が“H”レベ
ルとなっている。この場合、入力信号INが“L”レベ
ルから“H”レベルに変化すると、左端の1ビット分の
ディレイ回路と右端の1ビット分のディレイ回路の活性
化信号φE−1およびφE−3は共に“L”レベルであ
るから、太い実線にて示すように、入力信号INはNA
ND回路201−1および201−3で止められてしま
う。また一方で、活性化されている真ん中の1ビット分
のディレイ回路の活性化信号φE−2は“H”レベルで
あるから、入力信号INはNAND回路201−2を通
過する。右側の1ビット分のディレイ回路の出力信号O
UTは“H”レベルであるから、入力信号INはNAN
D回路202−2も通過して、出力側には“L”レベル
の出力信号OUTとして伝達されることになる。上記の
ように、活性化信号φNが“L”レベルのときには、左
側の出力信号OUTは常に“L”レベルになるので、こ
の“L”レベルの信号は左側の1ビット分のディレイ回
路のNAND回路およびインバーターに順次伝達され、
最終的な出力信号OUTとして取り出される。
【0063】このように、活性化された1ビット分のデ
ィレイ回路を介して、入力信号INは折り返されるよう
に伝達され、最終的な出力信号OUTになる。つまり、
どの部分の活性化信号φEを“H”レベルにするかによ
り、遅延量を制御することができる。1ビット分の遅延
量は、NAND回路とインバーターの合計の信号伝搬時
間で決定され、この時間がDLL回路の遅延量の単位時
間になる。全体の遅延量に相当する遅延時間は、1ビッ
ト分の遅延量に、通過する段数を乗算した量になる。
【0064】図12は図4のディレイ制御回路の一構成
例を示す図であり、図13は図12のディレイ制御回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。図
12に示すように、ディレイ制御回路も点線で囲った1
ビット分のディレイ制御回路400−2を、ディレイ回
路の段数分接続した構成であり、各段の出力がディレイ
回路の各段の活性化信号φEになる。
【0065】1ビット分のディレイ制御回路400−2
は、NANDゲート402−2と、インバーター403
−2で構成されるフリップフロップの両端にそれぞれ直
列に接続されたトランジスタ405−2、408−2、
および407−2、409−2、そしてNORゲート回
路401−2を有する。トランジスタ408−2のゲー
ト端子は、前段の端子4a−2に接続され、かつ、トラ
ンジスタ409−2のゲート端子は、後段の端子4a−
5に接続されて、前段と後段の信号を受けるようになっ
ている。また一方で、直列に接続されている他方のトラ
ンジスタには、カウントアップするときのセット信号φ
SEとφSO、カウントダウンするときのリセット信号
φREとφROが1回路おきに接続されている。図示の
ように、真ん中の1ビット分のディレイ制御回路400
−2では、トランジスタ405−2がセット信号φSO
に接続されると共に、トランジスタ407−2がリセッ
ト信号φROに接続され、かつ、ディレイ制御回路40
0−2の両側の回路ではそれぞれ他のセット信号φSE
とリセット信号φREに接続される。NOR回路401
−2には、左側のNANDゲート402─1の端子4a
−1と同回路の端子4a−2の信号が入力される構成に
なっている。なお、リセット信号φRはディレイ制御回
路をリセットする信号で、電源投入後に一時的に“L”
レベルになり、その後は“H”レベルに固定される。
【0066】さらに、図12においては、前述のクロッ
ク周期測定回路50(図8参照)の複数のノードN1〜
N3の信号(ここでは、説明の都合上3つの信号のみを
示す)が、インバーター403−1〜403−3の出力
側にそれぞれ供給される。本実施例では、ノードN1〜
N3が“H”レベル、ノードN4以降は“L”レベルと
なるため、NOR回路401−4の出力側の活性化信号
φE−4が“H”レベルとなる(図12には図示されて
いない)。これにより、外部クロック信号の1周期分に
相当する遅延量として、可変ディレイ回路21にはディ
レイ回路の4段分が設定される。
【0067】図13のタイミングチャートにおいて、ま
ず、リセット信号がφRが一時的に“L”レベルにな
り、端子4a−1、4a−3および4a−5が“H”レ
ベルにリセットされ、端子4a−2,4a−4および4
a−6が“L”レベルにリセットされる。カウントアッ
プするときには、カウントアップ信号であるリセット信
号φSEとセット信号φSOが交互に“H”レベルと
“L”レベルを繰り返す。セット信号φSEが“L”レ
ベルから“H”レベルになると、端子4a−1は接地さ
れて“L”レベルに変化し、端子4a−2は“H”レベ
ルに変化する。端子4a−2が“H”レベルに変化した
のを受けて、活性化信号φE−1は“H”レベルから
“L”レベルに変化する。この状態はフリップフロップ
にラッチされるので、セット信号φSEが“L”レベル
に戻ったとしても、活性化信号φE−1は“L”レベル
のままである。
【0068】そして、端子4a−1が“L”レベルに変
化したことを受けて、活性化信号φE−2が“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する。端子4a−2が“H”
レベルに変化したためにトランジスタ408─2がオン
状態(動作状態)になり、セット信号φSOが“L”レ
ベルから“H”レベルになると、端子4a−3は接地さ
れて“L”レベルに変化し、端子4a−4は“H”レベ
ルに変化する。端子4a−4が“H”レベルに変化した
のを受けて、活性化信号φE−2は“H”レベルから
“L”レベルに変化する。この状態はフリップフロップ
にラッチされるので、セット信号φSOが“L”レベル
に戻ったとしても、活性化信号φE−2は“L”レベル
のままである。
【0069】そして、端子4a−3が“L”レベルに変
化したことを受けて、活性化信号φE−3が“L”レベ
ルから“H”レベルに変化する。図13では、セット信
号φSEおよびφSOが1パルスずつ出ているだけであ
るが、ディレイ制御回路が何段にも接続されており、セ
ット信号φSEおよびφSOが交互に“H”レベルと
“L”レベルとを繰り返せば、活性化信号φEが“H”
レベルになる段の位置が順次右側にシフトする。したが
って、位相比較回路30(図4)の位相比較結果により
遅延量を増加させる必要がある場合には、交互にセット
信号φSEおよびφSOのパルスを入力すればよい。
【0070】もし、カウントアップするときのセット信
号φSEとφSO、および、カウントダウンするときの
リセット信号φREとφROが出力されない状態、すな
わち“L”レベルである状態が維持されるならば、出力
の活性化信号φEが“H”レベルになる段の位置は固定
される。したがって、位相比較回路30の位相比較結果
により遅延量を維持する必要がある場合には、セット信
号φSEとφSO、および、リセット信号φREとφR
Oのパルスを入力しないようにする。
【0071】カウントダウンするときには、リセット信
号φREとφROのパルスを交互に入力すると、カウン
トアップするときとは逆に活性化信号φEが“H”レベ
ルになる段の位置が順次左側にシフトする。以上説明し
たように、図12に示したディレイ制御回路では、パル
スを入力することにより、出力の活性化信号φEが
“H”レベルになる段の位置を1つずつ移動させること
が可能であり、これらの活性化信号φEで図11の
(3)に示した可変ディレイ回路を制御すれば、遅延量
が1単位ずつ増減するように制御することができる。
【0072】ここで、ディレイ回路およびディレイ制御
回路について、さらに詳しく説明する。前述の実施例で
は、ディレイ回路として、図11の(3)に示すような
回路を使用し、図12に示すようなディレイ制御回路で
制御している。遅延量を単位量ずつ段階的に変化させる
ことができる回路を実現するには、直列に接続された複
数の信号経路を有し、この複数の信号経路の一部から選
択的に信号が出力されるようにすることにより遅延量が
選択可能なディレイラインを使用するのが一般的であ
る。このようなディレイラインでは、遅延量を変化させ
るために隣接する信号経路から信号が出力されるように
変化させる過渡的状態であっても、いずれの信号経路も
選択されない状態は避ける必要がある。このため、上記
のようなディレイラインを制御するディレイ制御回路
は、過渡的状態であっても、いずれかの信号経路を選択
する信号を常時出力する必要がある。
【0073】図12のディレイ制御回路では、各々の段
は2つの相補的な信号を出力する。すなわち、NAND
ゲートの出力とインバーターの出力は相補信号である。
そして、ある段までは一方の状態の相補信号を出力し、
その段以降の段は反転した相補信号を出力し、反転した
相補信号を最初に出力する段がシフトするようになって
いる。換言すれば、図12のディレイ制御回路は、シフ
トレジスタと同じ動作を行う。図12のディレイ制御回
路では、NORゲートでこのようなシフトレジスタの相
補信号のうち、隣接する2段の異なる相補信号の否定論
理和を各段毎に算出して、その出力を図11の(3)の
各段の選択信号線に接続している。本発明の実施例に使
用されるMOSトランジスタでは、一般に“H”レベル
の論理値から“L”レベルの論理値への立ち下がりの方
が、“L”レベルの論理値から“H”レベルの論理値へ
の立ち上がりより変化速度が早い。図12のディレイ制
御回路では、入力が共に“L”レベルの論理値のNOR
ゲートの出力がディレイラインの選択位置を指示してお
り、このNORゲートの入力の一方が“H”レベルの論
理値に変化するのは遅く、次にディレイラインの選択位
置を指示するNORゲートの“H”レベルの入力は、よ
り速い速度で“L”レベルに変化する。したがって、前
に選択位置を指示していたNORゲートの出力が選択位
置の指示を停止する前に、次に選択位置を指示するNO
Rゲートの出力が選択位置を指示するようになるので、
いずれのNORゲートも選択位置を指示しない状態を回
避することができる。
【0074】ついで、図14〜図20を参照しながら、
図4の位相比較回路30の具体的な構成および動作につ
いて説明する。位相比較回路30は、位相比較部と増幅
回路部の2つの回路部分により構成される。より詳しく
いえば、図14は、図4の位相比較回路の位相比較部の
一構成例を示す回路図であり、図15は、図14の位相
比較回路の位相比較部の動作を説明するためのタイミン
グチャートであり、図16は、図4の位相比較回路の増
幅回路部の一構成例を示す回路図であり、図17は、図
14の位相比較回路の増幅回路部の動作を説明するため
のタイミングチャートである。さらに、図18は、図1
6の位相比較回路の増幅部のカウントアップ動作を説明
するためのタイミングチャートであり、図19は、同増
幅部のカウント維持動作を説明するためのタイミングチ
ャートであり、図20は、同増幅部のカウントダウン動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【0075】図14においては、一般的な位相比較回路
の構成および動作を説明するために、位相比較回路30
(図4)で比較すべき2つの信号を、出力信号φout
(前述の内部クロック信号に相当する)と外部クロック
信号φext(前述の第2のクロック入力信号CLK2
に相当する)により表すこととする。ここでは、外部ク
ロック信号φextを基準として出力信号φoutの位
相が判定され、φa〜φeは上記増幅回路部に接続され
る出力信号を示している。図14に示すように、位相比
較回路内の位相比較部は、各々が2個のNANDゲート
3a−2、3a−3により構成されたフリップフロップ
回路301、303と、その状態をラッチするラッチ回
路305、306と、これらのラッチ回路の活性化信号
を生成する回路304と、外部クロック信号φextの
位相許容値を得る1ディレイ分のディレイ回路302と
を有している。
【0076】図15において、(1)は比較対象信号で
ある出力信号φoutが、比較基準となる外部クロック
信号φextよりも位相が進んでおり、出力信号φou
tが外部クロック信号φextよりも先に“L”レベル
から“H”レベルになる場合を示している。出力信号φ
outおよび外部クロック信号φextが共に“L”レ
ベルのときには、フリップフロップ回路301、303
の端子3a−2、3a−3、3a−4および3a−5は
共に“H”レベルになっている。出力信号φoutが
“L”レベルから“H”レベルに変化すると、端子3a
−2と3a−4は共に“H”レベルから“L”レベルに
変化する。その後、外部クロック信号φextが“L”
レベルから“H”レベルになり、1単位の遅延量の分だ
け遅れて端子3a−1が“L”レベルから“H”レベル
になるが、フリップフロップの両端の電位はすでに確定
しているので、なにも変化は起こらない。
【0077】結局のところ、端子3a−2は“L”レベ
ル、3a−3は“H”レベル、端子3a−4は“L”レ
ベル、端子3a−5は“H”レベルを維持する。また一
方で、外部クロック信号φextが“L”レベルから
“H”レベルに変化したのに応じて、回路304の出力
信号φaは“L”レベルから“H”レベルに変化し、端
子3a−6には一時的に“H”レベルになるパルスが印
加される。この端子3a−6の信号は、ラッチ回路30
5、306のNANDゲートに入力されるので、これら
のNANDゲート回路が一時的に活性化されて、フリッ
プフロップ回路301、303の両端の電位状態をラッ
チ回路305、306に取り込むことになる。最終的に
は、出力信号φbが“H”レベル、出力信号φcが
“L”レベル、出力信号φdが“H”レベル、出力信号
φeが“L”レベルとなる。
【0078】つぎに、図15の(2)は、比較対象信号
である出力信号φoutと、比較基準となる外部クロッ
ク信号φextとの位相がほぼ同じで、出力信号φou
tが外部クロック信号φextとほぼ同時に“L”レベ
ルから“H”レベルになる場合を示している。すなわ
ち、出力信号φoutの立ち上がり時点と端子3a−1
での立ち上がり時点との時間差内に出力信号φoutが
“L”レベルから“H”レベルに変化した場合である。
この場合、まず、外部クロック信号φextが“L”レ
ベルから“H”レベルになることによってフリップフロ
ップ回路301の端子3a−3が“L”レベルから
“H”レベルに変化するが、フリップフロップ回路30
3では端子3a−1が“L”レベルのままなので、逆に
端子3a−4が“H”レベルから“L”レベルに変化す
る。その後、端子3a−1が“H”レベルから“L”レ
ベルに変化するが、フリップフロップ回路303の状態
は既に決まっているので何も変化は起こらない。その後
に、端子3a−6が一時的に“H”レベルになるので、
ラッチ回路にはこの状態が記憶される。結局、出力信号
φbが“L”レベル、出力信号φcが“H”レベル、出
力信号φdが“H”レベル、出力信号φeが“L”レベ
ルとなる。
【0079】さらに、図15の(3)は、比較対象信号
である出力信号φoutが、比較基準となる外部クロッ
ク信号φextよりも位相が遅れており、出力信号φo
utが外部クロック信号φextよりも後に“L”レベ
ルから“H”レベルになる場合を示している。この場合
は、外部クロック信号φextによって2個のフリップ
フロップ回路301と303に変化が生じて、端子3a
−3および3a−5が“H”レベルから“L”レベルに
変化する。そして、最終的には、出力信号φbが“L”
レベル、出力信号φcが“H”レベル、出力信号φdが
“L”レベル、出力信号φeが“H”レベルとなる。
【0080】このように、外部クロック信号φextの
立ち上がり時間を基準として、出力信号φoutの立ち
上がり時間がそれ以前に“H”レベルになったか、ほぼ
同時であったか、または遅れて“H”レベルになったか
を検出することが可能になる。これらの検出結果を出力
信号φb、φc、φd、およびφeの値としてラッチし
ておき、その値に基づいてディレイ制御回路をカウント
アップするか、またはカウントダウンするかを決める。
【0081】図16に、位相比較回路30(図4)の増
幅回路部の回路構成を示す。ここで、増幅回路部は、J
Kフリップフロップ307と、NANDゲートとインバ
ーターで構成される増幅部308の2つの部分からな
る。JKフリップフロップ307には、図14の位相比
較部から出力信号φaが入力され、この出力信号φaが
“L”レベルであるか“H”レベルであるかに応じて端
子5a−9および5a−11の電位が交互に“L”レベ
ルと“H”レベルを繰り返す仕組みになっている。増幅
部308は、JKフリップフロップ307の出力信号
と、位相比較部からの出力信号φb〜らφdとを受けて
増幅した後に出力する。
【0082】まず、JKフリップフロップ307の動作
を、図17のタイミングチャートを参照して説明する。
時間T1で、出力信号φaが“H”レベルから“L”レ
ベルに変化すると、端子5a−1および5a−10が
“L”レベルから“H”レベルに変化する。また一方
で、端子5a−1の変化に応じて、端子5a−5、5a
−6および5a−7に状態の変化が起こるが、出力信号
φaが“L”レベルであるために、端子5a−8には変
化が生じない。結局のところ、端子5a−9の出力レベ
ルは変化せず、端子5a−11のみが“L”レベルから
“H”レベルになる。
【0083】つぎに、時間T2になって、出力信号φa
が“L”レベルから“H”レベルに変化すると、時間T
1での動きと逆に端子5a−8が“H”レベルから
“L”レベルに変化するが、端子5a−7が変化しない
ので端子5a−10は変化せず、出力5a−9は“L”
レベルから“H”レベルに変化し、端子5a−11は変
化しない。このようにして、時間T2以降においても、
JKフリップフロップ回路307は、出力信号φaの動
きに応じて端子5a−9および端子5a−11が交互に
“H”レベルと“L”レベルを繰り返す動きをする。
【0084】つぎに、増幅部308の動作を、図18〜
図20を参照して説明する。図18は、比較基準となる
外部クロック信号φextの立ち上がりに対して、比較
対象信号である出力信号φoutが先に“L”レベルか
ら“H”レベルになる場合を示している。この場合、位
相比較部から供給される出力信号φbが“H”レベル、
出力信号φcが“L”レベル、出力信号φdが“H”レ
ベル、出力信号φeが“L”レベルである。
【0085】結局のところ、端子5a−12が“H”レ
ベルに、端子5a−13が“L”レベルに固定され、セ
ット信号φSOおよびφSEがJKフリップフロップの
状態に応じて変化するが、リセット信号φROおよびφ
REは、端子5a−13が“L”レベルのため変化しな
い。図19は、比較対象信号である出力信号φout
が、比較基準となる外部クロック信号φextとほぼ同
時に“L”レベルから“H”レベルになる場合を示して
いる。この場合、位相比較部から供給される出力信号φ
bが“L”レベル、出力信号φcが“H”レベル、出力
信号φdが“H”レベル、出力信号φeが“L”レベル
である。結局のところ、端子5a−12および5a−1
3が“L”レベルに固定され、セット信号φSOおよび
φSEが、JKフリップフロップの出力である増幅部に
影響することはなく、セット信号φSOおよびφSE
と、リセット信号φROおよびφREとは“L”レベル
に固定されたままになる。
【0086】図20は、比較対象信号である出力信号φ
outが、比較基準となる外部クロック信号φextの
立ち上がりに対して遅れて“L”レベルから“H”レベ
ルになる場合を示している。この場合の位相比較部から
供給される出力信号φbが“L”レベル、出力信号φc
が“H”レベル、出力信号φdが“L”レベル、出力信
号φeが“H”レベルである。結局のところ、端子5a
−12が“L”レベルに、端子5a−13が“H”レベ
ルに固定され、リセット信号φROおよびφREがJK
フリップフロップの状態に応じて変化するが、セット信
号φSOおよびφSEは端子5a−13が“L”レベル
のため変化しない。
【0087】なお、これまでは、本発明のクロック位相
調整回路が、SDRAM等の高速メモリシステムに適用
されるDLL回路により構成される場合について述べて
きた。しかしながら、本発明はこのような特定の回路構
成に限定されるものではなく、一般的な半導体装置に適
用され得るものであることはいうまでもない。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、第1に、半導体装置が通常の動作モードに
なっていない場合でも、クロック周期測定部により外部
クロック信号の所定の周期分に相当する遅延量を測定し
て可変ディレイ回路等のロックオンに必要な遅延量の近
傍に上記遅延量を設定するようにしているので、ロック
オンの状態にするまでに必要な時間を大幅に短縮するこ
とが可能になる。
【0089】さらに、本発明の半導体装置によれば、第
2に、半導体装置の電源投入時から一定期間だけ、ディ
レイ回路部および位相比較回路部への外部クロック信号
の供給を停止させ、外部クロック信号の所定の周期分に
相当する遅延量を測定して可変ディレイ回路等のロック
オンに必要な遅延量の近傍に上記遅延量を設定するよう
にしているので、半導体装置の電源立ち上がりによるD
LL回路等の誤動作を起こすことなく可変ディレイ回路
等をロックオンの状態にするまでに必要な時間を大幅に
短縮することが可能になる。
【0090】さらに、本発明の半導体装置によれば、第
3に、半導体装置の動作モードの切り替え時から一定期
間だけ、ディレイ回路部および位相比較回路部への外部
クロック信号の供給を停止させ、外部クロック信号の所
定の周期分に相当する遅延量を測定して可変ディレイ回
路等のロックオンに必要な遅延量の近傍に上記遅延量を
設定するようにしているので、半導体装置の動作モード
の切り替えによりDLL回路等に悪影響を及ぼすことな
く可変ディレイ回路等をロックオンの状態にするまでに
必要な時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0091】さらに、本発明の半導体装置によれば、第
4に、半導体装置の電源投入直後のみ、可変ディレイ回
路等のロックオンに必要な遅延量の近傍に上記遅延量を
一気に調整し、つぎに、可変ディレイ回路等を使用して
上記遅延量を正確に調整しているので、半導体装置の電
源立ち上がりによるDLL回路等の誤動作を起こすこと
なく内部クロック信号の位相を高精度にてかつ迅速に調
整することが可能になる。
【0092】さらに、本発明の半導体装置によれば、第
5に、半導体装置がスタンバイモードから復帰した直後
のみ、可変ディレイ回路等のロックオンに必要な遅延量
の近傍に上記遅延量を一気に調整し、つぎに、可変ディ
レイ回路等を使用して上記遅延量を正確に調整している
ので、半導体装置のスタンバイモードからの復帰直後の
DLL回路等の誤動作を起こすことなく内部クロック信
号の位相を高精度にてかつ迅速に調整することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の半導体装置が適用されるシンクロナス
DRAMの概略的構成を示すブロック図である。
【図3】図2のシンクロナスDRAMの動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施例の構成をブロック図である。
【図5】図4のDLL制御回路の一構成例を示す回路図
である。
【図6】図5のDLL制御回路の動作を説明するための
タイミングチャート(その1)である。
【図7】図5のDLL制御回路の動作を説明するための
タイミングチャート(その2)である。
【図8】図4のクロック周期測定回路の一構成例を示す
回路図である。
【図9】図8のクロック周期測定回路の動作を説明する
ためのタイミングチャート(その1)である。
【図10】図8のクロック周期測定回路の動作を説明す
るためのタイミングチャート(その2)である。
【図11】図4の可変ディレイ回路の回路構成と動作波
形を示す図である。
【図12】図4のディレイ制御回路の一構成例を示す回
路図である。
【図13】図12のディレイ制御回路の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図14】図4の位相比較回路(位相比較部)の一構成
例を示す回路図である。
【図15】図14の位相比較回路(位相比較部)の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図16】図4の位相比較回路(増幅回路部)の一構成
例を示す回路図である。
【図17】図16の位相比較回路(JKフリップフロッ
プ)の動作を説明するためのタミングチャートである。
【図18】図16の位相比較回路(増幅部)のカウント
アップ動作を説明するためのタミングチャートである。
【図19】図16の位相比較回路(増幅部)のカウント
維持動作を説明するためのタミングチャートである。
【図20】図16の位相比較回路(増幅部)のカウント
ダウン動作を説明するためのタミングチャートである。
【図21】従来のクロック位相調整回路を有する半導体
装置の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1…クロック位相調整回路 2…ディレイ回路部 3…位相比較回路部 4…ディレイ制御回路部 5…クロック周期測定部 6…クロック位相調整回路制御部 7─1〜7─7…Dフリップフロップ 8…クロック入力回路 9…データ出力回路 10…DLL回路 18…ダミー入力回路部 19…ダミー出力回路部 21…第1の可変ディレイ回路 22…第2の可変ディレイ回路 25…基本ディレイ回路 28…ダミー入力バッファ 29…ダミーデータ出力バッファ 30…位相比較回路 40…ディレイ制御回路 50…クロック周期測定回路 60…DLL制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される外部クロック信号の
    位相を調整して内部クロック信号を出力するクロック位
    相調整回路を備えた半導体装置において、 該クロック位相調整回路は、 前記外部クロック信号の遅延量が選択可能であり、選択
    された遅延量だけ前記外部クロック信号を遅延させ、前
    記内部クロック信号として出力するディレイ回路部と、 前記外部クロック信号の位相と前記内部クロック信号に
    応答する信号の位相とを比較する位相比較回路部と、 該位相比較回路部による位相比較結果に基づいて、前記
    ディレイ回路部の遅延量を選択するディレイ制御回路部
    と、 前記外部クロック信号の所定の周期分に相当する遅延量
    を測定し、該遅延量の測定結果を該ディレイ制御回路部
    に供給するクロック周期測定部とを有しており、 前記ディレイ制御回路部は、前記位相比較回路部への前
    記外部クロック信号の供給が停止している期間に、前記
    外部クロック信号の所定の周期分に相当する遅延量を前
    記ディレイ回路部に設定することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記半導体装置の電源投入時から所定の
    期間だけ前記位相比較回路部への前記外部クロック信号
    の供給を停止させ、前記外部クロック信号の所定の周期
    分に相当する遅延量の測定結果を前記ディレイ制御回路
    部に供給することを可能にするクロック位相調整回路制
    御部をさらに備える請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置の動作モードの切り替え
    時から所定の期間だけ前記位相比較回路部への前記外部
    クロック信号の供給を停止させ、前記外部クロック信号
    の所定の周期分に相当する遅延量の測定結果を前記ディ
    レイ制御回路部に供給することを可能にするクロック位
    相調整回路制御部をさらに備える請求項1記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置の電源を投入した直後
    に、前記クロック周期測定回路による前記遅延量の測定
    結果に基づいて前記外部クロック信号の位相調整を行
    い、つぎに、前記位相比較回路部による前記位相比較結
    果に基づいて前記外部クロック信号の位相調整を行う請
    求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置がスタンバイモードから
    復帰した直後に、前記クロック周期測定回路による前記
    遅延量の測定結果に基づいて前記外部クロック信号の位
    相調整を行い、つぎに、前記位相比較回路部による前記
    位相比較結果に基づいて前記外部クロック信号の位相調
    整を行う請求項3記載の半導体装置。
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