JPH11276191A - スフィンゴ糖脂質の製造法 - Google Patents

スフィンゴ糖脂質の製造法

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JPH11276191A
JPH11276191A JP8839398A JP8839398A JPH11276191A JP H11276191 A JPH11276191 A JP H11276191A JP 8839398 A JP8839398 A JP 8839398A JP 8839398 A JP8839398 A JP 8839398A JP H11276191 A JPH11276191 A JP H11276191A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 糖受容体となるスフィンゴ脂質又はスフ
ィンゴ糖脂質と2以上の糖供与体とを、2種以上のスフ
ィンゴ糖脂質合成酵素を含有する脂質ベシクルの存在下
に反応させる糖受容体に2以上の糖が結合したスフィン
ゴ糖脂質の製造法。 【効果】 2段階以上のスフィンゴ糖脂質合成酵素によ
る反応を、1ポットにより、簡便かつ効率的に行うこと
ができ、種々のスフィンゴ糖脂質を効率よく製造するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスフィンゴ糖脂質の
製造法に関し、更に詳細には2種以上の糖が結合したス
フィンゴ糖脂質の効率的な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】スフィンゴ糖脂質は、スフィンゴシン等
の長鎖塩基と長鎖脂肪酸と糖とが結合した複合脂質の1
種であり、下等動物から高等動物まで広く分布してお
り、動物中では細胞表層に存在し、各種の認識機構に関
与するといわれている。
【0003】かかるスフィンゴ糖脂質は、例えばN−ア
シルスフィンゴシンであるセラミドに種々の糖鎖が順次
結合して生合成されることが判明している。そして、当
該セラミドに代表される糖受容体と、これに反応する糖
供与体とは、これら糖受容体と糖供与体の組み合せに特
異的なスフィンゴ糖脂質合成酵素の作用により反応する
こともまた判明している。このスフィンゴ糖脂質合成酵
素としては、ガラクトシルセラミド合成酵素(セラミド
とUDP−ガラクトースとからガラクトシルセラミドを
合成する酵素)、グルコシルセラミド合成酵素(セラミ
ドとUDP−グルコースとからグルコシルセラミドを合
成する酵素)、ラクトシルセラミド合成酵素(グルコシ
ルセラミドとUDP−ガラクトースとからラクトシルセ
ラミドを合成する酵素)、等の外、GD3合成酵素、G
M2/GD2合成酵素、GD1b/GM1/GA1合成
酵素等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにスフィンゴ
糖脂質は、糖受容体及び糖供与体を原料とし、これらの
原料に特異的なスフィンゴ糖脂質合成酵素の作用によ
り、順次糖が結合していくのであるから、2以上の糖が
結合したスフィンゴ糖脂質を得るためには、糖受容体
と、2以上の糖供与体と、2種以上の対応するスフィン
ゴ糖脂質合成酵素とを作用させればいいはずである。と
ころが、このような2段階以上の酵素反応は1ポットで
は生起せず、2以上の糖が結合したスフィンゴ糖脂質を
製造するためには、1段階目の反応を行い、当該1段階
目の反応物を単離した後に2段階目の反応を行わなけれ
ばならなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、糖受容体に2以
上の糖が結合したスフィンゴ糖脂質を、容易な操作で製
造するための方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、2段
階以上の酵素反応を途中の単離操作なしに進行させ、糖
受容体に2以上の糖が結合したスフィンゴ糖脂質を効率
良く得るべく種々検討した結果、2種以上のスフィンゴ
糖脂質合成酵素を一の脂質ベシクル中に含有させ、当該
脂質ベシクルの存在下に糖受容体と2以上の糖供与体と
を反応させれば、所望の2以上の糖が結合したスフィン
ゴ糖脂質が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、糖受容体となるスフ
ィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質と2以上の糖供与体と
を、2種以上のスフィンゴ糖脂質合成酵素を含有する脂
質ベシクルの存在下に反応させることを特徴とする糖受
容体に2以上の糖が結合したスフィンゴ糖脂質の製造法
を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明方法は、糖受容体に2以上
の糖が結合する2段階以上の酵素反応を連続して行わせ
ようとするものであり、当該反応を触媒する2種以上の
スフィンゴ糖脂質合成酵素を一の脂質ベシクル中に含有
させて用いることを特徴とする。糖受容体は、スフィン
ゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質であり、スフィンゴ脂質と
しては、セラミド(N−アシルスフィンゴシン)、フィ
トスフィンゴシン等が挙げられる。スフィンゴ糖脂質と
しては、当該スフィンゴ脂質に糖が結合したものであ
り、ガラクトシルセラミド(Gal−Cer)、GM4
(Sia−Gal−Cer)、SM4(HSO3−Ga
l−Cer)、グルコシルセラミド(Glc−Ce
r)、ラクトシルセラミド(Gal−Glc−Ce
r)、Gb3Cer(Gal−Gal−Glc−Ce
r)、GM3(Sia−Gal−Glc−Cer)、G
D3(Sia−Sia−Gal−Glc−Cer)、L
c3Cer(GlcNAc−Gal−Glc−Cer)
等が挙げられる。
【0009】また、糖供与体としては、糖ヌクレオチド
であれば特に制限されないが、ガラクトシルヌクレオチ
ド、グルコシルヌクレオチド、シアリルヌクレオチド、
GlcNAcヌクレオチド、GalNAcヌクレオチド
等が挙げられる。ここで、ヌクレオチド部としては、U
DP、CMP、GDP等が挙げられる。本発明において
は、これらの糖供与体の2以上が組み合せて用いられ
る。例えばグルコースとガラクトースを結合させようと
する場合、UDP−Glc及びUDP−Galが用いら
れる。
【0010】また、目的物である原料糖受容体に2以上
の糖が結合したスフィンゴ糖脂質としては、少なくとも
2個以上の糖が結合したスフィンゴ糖脂質、例えばGM
4、SM4、Lac−Cer、Gb3Cer、Gb4C
er、GM3、GD3、GM2、GD2、GM1、GD
1、GD1a、GT1a、GD1b、GT1b、GQ1
b、GT1c、GQ1c、GA2、GA1、Lc3Ce
r、Lc4Cer、nLc4Cer、nLc6Cer等
が挙げられる。
【0011】本発明に用いられる2種以上のスフィンゴ
糖脂質合成酵素は、2段階以上の連続して生起し得る糖
結合反応を触媒する2種以上の酵素であり、前記糖受容
体と2以上の糖供与体との組み合せにより適宜選択して
用いればよい。具体的には、ガラクトシルセラミド合成
酵素、グルコシルセラミド合成酵素、ラクトシルセラミ
ド合成酵素、GD3合成酵素、GM2/GD2合成酵
素、GD1b/GM1/GA1合成酵素等の他、種々の
フコシルトランスフェラーゼ等から2種以上を選択して
用いる。
【0012】本発明に用いられる脂質ベシクルは、一の
脂質ベシクル中に前記2種以上のスフィンゴ糖脂質合成
酵素を含有しているものであれば特に制限されず、前記
2種以上のスフィンゴ糖脂質合成酵素を添加する以外は
通常のリポソーム等の脂質ベシクル調製法に従って調製
すればよいが、前記2種以上のスフィンゴ糖脂質合成酵
素は、脂質ベシクル中の膜の構成成分として含有せしめ
るのが望ましい。このような脂質ベシクルの調製法とし
ては、リン脂質等のベシクル形成能のある脂質、界面活
性剤及び酵素の混合ミセルから界面活性剤を除く方法が
一般的である。界面活性剤を除く方法としては透析、ゲ
ル濾過、希釈法等が挙げられる。
【0013】ここで用いられる脂質としてはレシチン
類、ホスファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジルイノシトール、プラズマローゲン、
カルジオリピン、コレステロール等が挙げられる。ま
た、界面活性剤としては、CHAPS、BIGCHA
P、コール酸ナトリウム、オクチルグルコシド等が用い
られる。
【0014】また、本発明で用いる脂質ベシクルは、通
常のリポソームの形態でもよいが、粒子の表面を脂質で
コートした形態、磁性化無機コロイド表面を脂質膜でコ
ートした形態、ゲルマトリックスにリポソームが不動化
された形態、あるいはシリカゲルビーズ上に脂質膜が形
成された形態であってもよい。
【0015】反応は、糖受容体と、2以上の糖供与体
と、2種以上のスフィンゴ糖脂質合成酵素を含有する脂
質ベシクルとを混合し、通常の酵素反応の条件(例え
ば、20〜50℃)に従って行えばよい。
【0016】反応終了後の目的物の単離は、目的スフィ
ンゴ糖脂質の性質に応じた手段で行えばよい。
【0017】以上の方法はスフィンゴ糖脂質の一種であ
るスルファチドの合成にも、供与体としてホスホアデノ
シンホスホ硫酸を、酵素の一つとして糖脂質スルホトラ
ンスフェラーゼを用いることにより応用することができ
る。
【0018】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は何らこれに限定されるものではな
い。
【0019】実施例1 (1)グルコシルセラミド合成酵素の調製 ラット脳のホモジェネートを800×gにて10分間遠
心した上清を10,000×gにて30分間遠心して得
られた膜画分を0.25M蔗糖、1mM DTTを含む1
0mM Tris−HCl緩衝液、pH7.4に懸濁し、界
面活性剤CHAPSを加え、最終蛋白質濃度4mg/ml、
CHAPS濃度3%(w/v)とし、4℃にて2時間攪
拌した。これを100,000×gにて60分間遠心
し、上清を可溶化酵素とした。1%CHAPSを含む上
記緩衝液(0.25M蔗糖、1mMDTTを含む10mM
Tris−HCl緩衝液、pH7.4)で平衡化したDE
AE−トヨパールカラムに可溶化酵素溶液を添加、洗浄
した後、250mM NaClを含む同緩衝液で蛋白質を
溶出した。これをグルコシルセラミド合成酵素とした。
【0020】(2)ラクトシルセラミド合成酵素の精製 ラット脳のホモジェネートの10,000×g沈殿画分
を0.25M蔗糖、1mM DTTを含む50mM Tri
s−HCl緩衝液pH7.4に懸濁し、界面活性剤Tri
ton X−100を加え、最終蛋白質濃度4mg/ml、
TritonX−100濃度1%(w/v)とし、2時
間氷中で処理した後、100,000×gにて60分間
遠心し、上清を得た。この上清画分を可溶化酵素液とし
て下記精製過程に供した。上記可溶化酵素液にNaCl
を加え50mMとし、サンプル液と同じ緩衝液にて平衡化
したWGA−アガロースカラムに供与し、同緩衝液にて
洗浄した後、GlcNAcを200mM含む同緩衝液で溶
出した。この溶出画分にMnCl2を加えて10mMと
し、サンプル液と同じ緩衝液にて平衡化したUDP−ヘ
キサノールアミンアガロースカラムに供与、洗浄後、1
mM UDPを含む同緩衝液にて酵素を溶出した。
【0021】この溶出画分中の緩衝液をゲル濾過により
1mM DTT、1%TritonX−100を含む10
mMリン酸緩衝液pH6.8に交換した。これを同緩衝液で
平衡化したヒドロキシアパタイトカラムに供与し、活性
のある非吸着画分を集めた。この活性画分を同緩衝液で
平衡化したMiniQカラム(ファルマシア社製)に供
与後、界面活性剤としてTriton X−100の代
わりに1%CHAPSを加えた同緩衝液で洗浄した後、
NaClの直線的濃度勾配により吸着蛋白質の溶出を行
い、塩濃度約250mM付近に精製酵素を得た。
【0022】(3)リン脂質ベシクルへの酵素の再構成 再構成の方法 リン脂質、界面活性剤、膜蛋白質の混合ミセルから界面
活性剤を除くことによりリン脂質ベシクルへ膜酵素を再
構成した。界面活性剤を除く方法としてセファデックス
G100によるゲル濾過法を用いた。すなわち、1ml容
のセファデックス G−100の小カラムを作製し、1
50mMのNaCl、1mM DTTを含む10mM Tri
s−HClバッファーpH7.4で洗浄した。これを10
00rpmで5分間遠心した後、150μlのサンプルを
添加し再度1500rpm で5分間遠心し、得られた濾液
を再構成サンプルとした。全ての操作は氷上、又は5℃
で行った。
【0023】再構成の際、脂質と基質濃度を保つために
サンプル50μlに対して15mg/mlの大豆レシチン、
1mg/mlのセラミド(タイプ3)を含むCHAPS溶液
50μlを添加した。これに50μlのもう1つの酵素
サンプル又は1%CHAPSを含み、脂質や基質を含ま
ないバッファーを添加し再構成に供した。この脂質、基
質添加のための溶液(PC/Cer/CHAPS液)は
以下のように作製した。1.5mlのクロロホルム:メタ
ノール2:1に溶かした15mgの大豆レシチン(シグマ
P3644)、1mlのメタノールに溶かした10mgCH
APS、1mlのクロロホルム:メタノール=2:1に溶
かした1mgセラミド(シグマC2137、Non−hy
droxy Fatty Acid Ceramid
e)を混合し、窒素ガスで溶媒を蒸発させた後、真空下
で1時間以上減圧することによりリピッドフィルムを作
製した。これを1mlの水にサスペンド、温浴で超音波処
理して得られた均一な液をPC/Cer/CHAPS液
とした。
【0024】混合酵素の再構成 前記(1)及び(2)の方法により得られたグルコシル
セラミド合成酵素、ラクトシルセラミド合成酵素を混合
した後、ゲル濾過で再構成を行った。すなわち、50μ
lのグルコシルセラミド合成酵素可溶化画分に50μl
のラクトシルセラミド合成酵素(いずれもバッファー中
の界面活性剤はCHAPS)、50μlの15mg/ml大
豆PC、1mg/mlセラミド(タイプ3)を含む1%CH
APS(PC/Cer/CHAPS液)を加えよく混合
した後、1ml容のセファデックスG−100のスピンカ
ラムによりCHAPSを除き再構成を行った(サンプル
A)。
【0025】ラクトシルセラミド合成酵素の再構成 前記(2)の方法により得られたバッファーの界面活性
剤をCHAPSに置換されたラクトシルセラミド合成酵
素の50μlに50μlの1%CHAPS、50μlの
PC/Cer/CHAPS液を加え混合した後、1ml容
のセファデックスG−100のスピンカラムに添加しC
HAPSを除き再構成を行った(サンプルB)。
【0026】グルコシルセラミド合成酵素の再構成 前記(1)の方法で得られた50μlのグルコシルセラ
ミド合成酵素可溶化画分に50μlの1%CHAPS、
50μlのPC/Cer/CHAPS液を加え混合した
後、1ml容のセファデックスG−100のスピンカラム
に添加しCHAPSを除き再構成を行った(サンプル
C)。
【0027】(4)酵素反応 それぞれの酵素及び、2段階酵素反応は以下のように別
々な反応系で行った。混合ミセル系では界面活性剤を加
えて、また、再構成酵素の系では界面活性剤を加えずに
反応を行った。
【0028】再構成グルコシルセラミド合成酵素の活
性 この反応は界面活性剤非存在下で行った。1アッセイに
つき10μlの0.5M MES pH6.4(50mM
MnCl2 、25mM MgCl2 、50mM DTTを含
む)及び、水50μlを混合した反応液に再構成サンプ
ル(サンプルC)を15μl、〔14C〕UDP−Glu
25μlを添加し37℃、30分反応を行った。
【0029】再構成ラクトシルセラミド合成酵素の活
性 この反応は界面活性剤非存在下で行った。1アッセイに
つき20μlの1Mカコジル酸バッファー pH7.2、
5μlの200mM MgCl2 、更に、15mg/mlのD
OPCを10μl、75mM CDPコリンを10μl添
加、攪拌し、基質液とした。これにサンプルB15μ
l、水15μl、〔14C〕UDP−Gal25μlを添
加し37℃、30分反応を行った。
【0030】2段階反応 a.サンプルAの反応 2つの酵素を混合した後、リン脂質ベシクルに再構成し
たサンプルAを用いた2段階反応の測定は以下のように
行った。すなわち、1アッセイにつき10μlの0.5
M MES pH6.4(50mM MnCl2 、25mM
MgCl2 、50mM DTTを含む)及び、5μlの5
mM UDP−Gal(非標識)、30μlの水を混合し
た反応液にサンプルAを25μl、水5μl、〔14C〕
UDP−Glc 25μlを添加し37℃、30分、1
時間、2時間、4時間反応を行った。
【0031】b.サンプルBとサンプルCの混合物の反
応 コントロール実験として、2つの酵素をそれぞれ別々に
再構成したサンプルB及びサンプルCを混合して2段階
反応が行われるか否かを検討した。上記a.の測定系で
はサンプルAの代わりにサンプルBを、水の代わりにサ
ンプルCを添加し同様に反応を行った。すなわち、1ア
ッセイにつき10μlの0.5M MES pH6.4
(50mM MnCl2 、25mM MgCl2 、50mM
DTTを含む)及び、5μlの5mM UDP−Gal
(非標識)を混合した反応液にサンプルB25μl、サ
ンプルC25μl、水10μl、〔14C〕UDP−Gl
c 25μlを添加し37℃、30分、1時間、2時
間、4時間反応を行った。2段階反応では、生成したグ
ルコシルセラミド、ラクトシルセラミドをTLCで分離
(クロロホルム:メタノール:水=65:25:4で展
開)して各々のバンドを定量した。
【0032】(5)結果 再構成グルコシルセラミド合成酵素の活性 サンプルCをCHAPSを含まない系で活性測定を行っ
た。グルコシルセラミド合成酵素に大豆レシチンと基質
のセラミドを添加して再構成したサンプルCのグルコシ
ルセラミド合成酵素の比活性は10〜20pmol/mg/mi
nであった。1mlの酵素液当りの活性は5〜10pmol/n
imであった。
【0033】ラクトシルセラミド合成酵素 ラット脳から精製したラクトシルセラミド合成酵素とグ
ルコシルセラミド合成酵素を混合して再構成したサンプ
ルA、ラクトシルセラミド合成酵素だけを再構成したサ
ンプルB中のラクトシルセラミド合成酵素活性はそれぞ
れ6.8、6.0pmol/min/mlであった。
【0034】2段階反応 2つの酵素を界面活性剤存在下で混合した後、界面活性
剤を除去し、リン脂質ベシクルに再構成したサンプルA
はサンプルB、Cの混合サンプルと比べ、同一脂質ベシ
クルにグルコシルセラミド合成酵素、ラクトシルセラミ
ド合成酵素の2つの酵素が存在する確立が高いと考えら
れる。このサンプルAには1段階目の基質であるセラミ
ドが含まれているが、これに14CラベルUDP−Glc
と2段階目の反応の基質である(非標識)UDP−Ga
lを添加して行った反応では30分、1時間、2時間、
4時間と、時間の経過と共にラクトシルセラミドの生成
量が増加した(図1サンプルA)。これに対して、2つ
の酵素をそれぞれ別々に再構成したサンプルB及びサン
プルCの混合サンプルで同様に反応を行った場合、全く
ラクトシルセラミドの生成は認められなかった(図1サ
ンプルB+C)。以上の結果から、2つ以上の膜酵素に
よる2段階反応は2つ以上の酵素が同一の脂質ベシクル
上に存在することが必須であることが判明した。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば2段階以上のスフィンゴ
糖脂質合成酵素による反応を、1ポットにより、簡便か
つ効率的に行うことができ、種々のスフィンゴ糖脂質を
効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2段階反応による反応量を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧澤 稔 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 吉塚 直伸 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖受容体となるスフィンゴ脂質又はスフ
    ィンゴ糖脂質と2以上の糖供与体とを、2種以上のスフ
    ィンゴ糖脂質合成酵素を含有する脂質ベシクルの存在下
    に反応させることを特徴とする糖受容体に2以上の糖が
    結合したスフィンゴ糖脂質の製造法。
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