JPH11276361A - 調理用あく取りシート - Google Patents

調理用あく取りシート

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JPH11276361A
JPH11276361A JP10096978A JP9697898A JPH11276361A JP H11276361 A JPH11276361 A JP H11276361A JP 10096978 A JP10096978 A JP 10096978A JP 9697898 A JP9697898 A JP 9697898A JP H11276361 A JPH11276361 A JP H11276361A
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JP
Japan
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cooking
sheet
layer
fiber
carding web
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10096978A
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English (en)
Inventor
Yasuji Yasumitsu
保二 安光
Yoshio Wada
祥男 和田
Kenji Matsumura
謙治 松村
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Kinsei Seishi Co Ltd
Original Assignee
Kinsei Seishi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートを鍋などの液面に対して平行に落とし
込み易く、かつ調理中にシートが皺になり難く、さらに
あくや油分を良好に捕捉できる調理用あく取りシートを
提供する。 【解決手段】 合成樹脂繊維からなるスパンボンド層1
1と、同じく合成樹脂の短繊維からなるカーディングウ
ェブ層12とを積層し、両層11,12を構成する繊維
どうしをウォータージェット処理により交絡させて貼り
合わせて調理用あく取りシート10を製造した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、調理用あく取り
シート、詳しくは煮物やスープ類を調理する際に、煮汁
の液面に浮き上がってくるあくや油分などを吸着する調
理用あく取りシートに関する。
【0002】
【従来の技術】煮物やスープのように、肉や魚を煮る場
合、煮汁の表面にあくが浮く。あくの主成分は、材料を
炒めたときの油や、肉からにじみ出た脂分である。あく
は、料理の味や食感を低下させる。また、油や脂分はカ
ロリーが高く、健康上からも敬遠されがちである。しか
も、料理の外観上からも、皿に盛られた煮物類の表面に
着いたあくの白っぽいかすは好ましくない。これによ
り、従前までは、お玉などを使って、あく取りをしてい
る。
【0003】しかしながら、このお玉などによるあく取
りの作業は、面倒で時間がかかる。しかも、その割りに
は、きれいにあくを取れないという問題点がある。そこ
で、これを解消する従来手段として、調理用あく取りシ
ートが開発されている。従来の調理用あく取りシートと
して、例えば図3に示すようなものが知られている。図
3に示す従来の調理用あく取りシート100は、ウォー
タージェット法により製造された比較的軟らかい合成繊
維製の不織布シートを円板状にカットし、かつそのシー
ト中央部に1本のスリット100aを形成したものであ
る。使用時には、この調理用あく取りシート100をそ
のまま、例えば鍋の煮汁の中に落とし込むことにより、
スリット100aから煮汁や蒸気と一緒に液面上に浮い
たあくを、このシート100を取り出すことによってす
くい取るものである。
【0004】この調理用あく取りシート100の場合で
は、不織布シートの作製にウォータージェット法を採用
しているので、調理用あく取りシート100が軟らかく
毛羽立っており、使用時に、比較的あく取りの効果が大
きいという利点がある。ところが、その反面、シートが
軟らかすぎて、鍋の中へ落とし込み難く、しかも調理中
に鍋の中でおどってしまい、この調理用あく取りシート
100が皺になり、十分なあく取り面積を確保できない
という問題点がある。
【0005】また、これとは別の調理用あく取りシート
200として、図4に示すようなものが知られている。
図4に示す別の調理用あく取りシート200は、合成繊
維のスパンボンドからなる比較的硬い不織布シートを円
板状にカットし、かつこのシート全面に蓮根の穴状に配
列された大小複数の穴200aを形成したものも知られ
ている。使用時は、調理用あく取りシート100と略同
様にして使用する。すなわち、穴200aから浮き出た
あくを、このシート200の取り出し時にすくい取る。
【0006】しかしながら、このような従来の調理用あ
く取りシート200では、素材である不織布シートが合
成繊維のスパンボンドからなるので、比較的シートが薄
くても硬くて腰がある。これにより、鍋の中へ落とし込
み易いという利点がある。しかしながら、シートが薄い
ことと比較的シート面が平滑であるために、あく取りの
能力に劣るという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、シート
を鍋などの液面に対して平行に落とし込み易く、かつ調
理中にシートが皺になり難く、さらにあくや油分を良好
に捕捉できる調理用あく取りシートを提供することを、
その目的としている。また、この発明は、本発明の効果
を比較的低コストで製造できる調理用あく取りシートを
提供することを、その目的としている。さらに、この発
明は、あく取り面積を増やして、あく取りや油分除去能
力の増大が図れる調理用あく取りシートを提供すること
を、その目的としている。さらにまた、この発明は、良
好なシートの腰と、あく取りおよび油分除去の能力との
バランスがとれた調理用あく取りシートを提供すること
を、その目的としている。そして、この発明は、さらに
良好にあく取りや油分除去の能力を増大できる調理用あ
く取りシートを提供することを、その目的としている。
また、あくを液面へスムーズに浮き上がらせて、シート
除去時に、良好にあくや油分を捕捉できる調理用あく取
りシートを提供することを、その目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、合成繊維からなるスパンボンド層と、同じく合成繊
維の短繊維からなるカーディングウエブ層とを積層し、
上記両層を構成する繊維どうしをウォータージェット処
理により交絡させて貼り合わせたことを特徴とする調理
用あく取りシートである。スパンボンド層およびカーデ
ィングウエブ層の素材としては、例えばポリエチレンテ
レフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維な
どのポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン
繊維、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン繊維、
ポリアクリロニトリル繊維、レーヨン繊維、アセテート
繊維、芳香族ポリアミド繊維、フェノール系樹脂繊維、
ポリベンズイスミダゾール繊維、ポリイミド繊維、尿素
樹脂繊維、メラミン樹脂繊維、ポリテトラフルオロエチ
レン繊維、ポリクラール繊維などが挙げられる。このう
ち、スパンボンド層としては腰のあるポリエチレンテレ
フタレート繊維が、またカーディングウエブ層としては
親油性のあるポリプロピレン繊維が好ましい。
【0009】スパンボンド層は、溶融紡出された合成繊
維の長繊維をスクリーン上に吹きつけて集積し、それを
加熱ローラを通して薄いシート状にした比較的腰のある
層である。その目付は、10〜50g/m2 、特に16
〜35g/m2 が好ましい。10g/m2 未満では、腰
が無くなってしまい、一方、50g/m2 を超えると、
目が詰んでしまい、調理中に発生する蒸気が逃げなくな
り、またコスト高となる。スパンボンド層の合成繊維の
単糸繊度は、0.5〜40de、特に2〜30deが好
ましい。0.5de未満では、腰が無くなり、さらに目
が詰んでしまい調理中に発生する蒸気が逃げなくなる。
一方、40deを超えると、強度を得るためには目付が
重くなり、コスト高となる。
【0010】スパンボンド層の厚さは、0.08〜0.
4mm、特に0.1〜0.25mmが好ましい。0.0
8mm未満では、腰が無く、カーディングウエブ層と積
層するメリットが出ない。一方、0.4mmを超える
と、目付が重くなり過ぎて、コスト高となる。
【0011】一方、カーディングウエブ層は、合成繊維
の短繊維によりウエブを形成し、それに高圧水を噴射し
て繊維交絡後に乾燥させたものである。具体的なカーデ
ィングウエブ層の製造は、ウエブ形成装置により短繊維
をウエブ加工し、次いでそれを交絡装置に送って高圧水
の噴射により繊維交絡を起こさせ、続いて加熱・乾燥装
置により加熱・乾燥させたものを巻き取ることにより製
造する。
【0012】交絡装置は、繊維を交絡させる高圧水ジェ
ット源とコンベアネットとからなるもので、例えばHo
neycomb社の交絡乾燥装置などが採用できる。コ
ンベアネットとしては、70〜100メッシュの金網製
のウエブ支持網をそれぞれ全外周面に備えた有孔ドラム
が用いられ、高圧水ジェット源としては、水ジェット多
岐管を複数個ずつ配設したものなどが用いられる。乾燥
装置としては、例えば下方に開口を有するフード内に回
転可能なドラム状のハニカムドライヤを内設したものな
どを採用できる。巻き取り装置は、製造されたカーディ
ングウエブ層をモータ回転される巻き取りローラにより
巻き取るものである。
【0013】カーディングウエブ層の目付は、20〜7
0g/m2 、特に25〜55g/m2 が好ましい。20
g/m2 未満では、あく取り効果が少なく、一方、70
g/m2 を超えると、コスト高となる。カーディングウ
エブ層の単糸繊維の太さは、1〜10de、特に1.5
〜5deが好ましい。1de未満では、カードがかかり
にくく、地合が乱れてしまい、あく取り効果が弱くな
る。一方、10deを超えると、地合が疎になってしま
い、細かなあく取り効果が弱くなる。
【0014】カーディングウエブ層の厚さは、0.2〜
0.7mm、特に0.25〜0.6mmが好ましい。
0.2mm未満では、カーディングウエブ層の密度が高
くなりすぎて、あく取り効果が弱くなる。一方、0.7
mmを超えると、目付が重くなりすぎてコスト高とな
る。スパンボンド層の繊維と、カーディングウエブ層の
繊維とを交絡させて両層を一体化させるウォータージェ
ット処理とは、カーディングウエブ層のウォータージェ
ット処理と同様の処理である。
【0015】ここで、高圧水の噴射圧は30〜180k
g/cm2 、特に40〜150kg/cm2 が好まし
く、30kg/cm2 未満では交絡が不十分となり、使
用中に繊維が離脱したり、スパンボンド層と剥離するお
それがある。一方、180kg/cm2 を超えると、製
造コストが高くなり経済的でない。そののち、120〜
180℃の温度の乾燥装置を通過させて乾燥し、それか
ら巻き取りローラにより巻き取る。本発明の調理用あく
取りシートは、カーディングウエブ層を製造する際に、
別途、製造されたスパンボンド層を積層し、インライン
で両者をウォータージェット処理して製造することが好
ましい。すなわち、別途、スパンボンド法によって製造
され、巻き取られたスパンボンド層を引き出し、この上
に、カード機を用いて合成繊維の短繊維によりウエブを
形成させたカーディングウエブ層を積層し、この2層か
らなる積層シートを上記ウォータージェット装置に供給
して、両層を同時に交絡処理し、次いで加熱・乾燥処理
して巻き取ることによって、インラインで製造するとよ
い。
【0016】なお、スパンボンド層とカーディングウエ
ブ層とは、それぞれ1枚ずつを貼り合わせるだけでな
く、請求項3のように2枚のカーディングウエブ層間に
スパンボンド層を介在させた3層構造の積層体でも、そ
れ以上の所定枚数ずつを任意の順番で重ね合わせた積層
体でもよい。この調理用あく取りシートの厚さは、0.
25〜1.0mm、特に0.3〜0.8mmが好まし
い。0.25mm未満では、積層体の密度が高くなりす
ぎてあく取り効果が弱くなる。一方、1.0mmを超え
ると、目付が重くなりすぎてコスト高となる。
【0017】請求項2の発明は、上記スパンボンド層が
ポリエチレンテレフタレート繊維からなり、また上記カ
ーディングウエブ層がポリプロピレン繊維からなる請求
項1に記載の調理用あく取りシートである。
【0018】請求項3の発明は、2枚の上記カーディン
グウエブ層を準備し、該両カーディングウエブ層間に上
記スパンボンド層を介在させて3層構造体を作製し、そ
の後、各層を構成する繊維どうしをウォータージェット
処理により交絡させて貼り合わせた請求項1または請求
項2に記載の調理用あく取りシートである。2枚のカー
ディングウエブ層の厚さおよび目付は、それぞれ同一で
も異ならせてもよい。この場合も、本発明の調理用あく
取りシートは、カーディングウエブ層を製造する際に、
別途、製造されたスパンボンド層の両面にカーディング
ウエブ層を積層し、インラインで両者をウォータージェ
ット処理して製造することが好ましい。すなわち、別
途、スパンボンド法によって製造され、巻き取られたス
パンボンド層を引き出し、このスパンボンド層の両面
に、カード機を用いて合成繊維の短繊維によりウエブを
形成させたカーディングウエブ層を積層し、この3層か
らなる積層シートを上記ウォータージェット装置に供給
して、両層を同時に交絡処理し、次いで加熱・乾燥処理
して巻き取ることによって、インラインで製造するとよ
い。
【0019】請求項4の発明は、上記スパンボンド層の
目付が10〜50g/m2 、好ましくは16〜35g/
2 、上記カーディングウエブ層の目付が20〜70g
/m2 、好ましくは25〜55g/m2 、特に好ましく
は30g/m2 前後である請求項1〜請求項3のうち、
何れか1項に記載の調理用あく取りシートである。
【0020】請求項5の発明は、上記カーディングウエ
ブ層として、合成繊維からなる分割繊維を混綿し、これ
をウォータージェット処理により微細に分割させた請求
項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の調理用あく
取りシートである。分割繊維としては、4分割〜20分
割の中空もしくは中実型サイドバイサイド型の複合繊維
などが挙げられる。この複合繊維における素材の組み合
わせとしては、ポリプロピレン/ポリエステル、ポリプ
ロピレン/ポリアミド、ポリエチレン/ポリプロピレ
ン、ポリエステル/ポリアミドなどが挙げられる。
【0021】この分割繊維をウォータージェット処理す
ることで、この繊維が物理的応力を受け、素材別の複数
の細い部分繊維に分割され、この結果、さらに目の細か
いカーディングウエブ層となり、あくや油分の捕捉性が
高まる。なお、本発明を構成するカーディングウエブ層
用の合成繊維としては、分割繊維に限らず、比較的低融
点の熱融着複合繊維を混綿してもよい。この熱融着複合
繊維としては、例えばポリエチレン/ポリプロピレン、
ポリエチレン/ポリエステル、変性ポリプロピレン/ポ
リプロピレン、変性ポリエステル/ポリエステルなどが
挙げられる。この熱融着繊維は、単糸繊度が1〜15d
e、好ましくは1.5〜8de、繊維長が30〜80m
m、好ましくは35〜60mmのスフである。
【0022】請求項6に記載の発明は、鍋などの液面へ
煮汁やあくなどを浮き上がらせる単独または複数の穴ま
たはスリットを形成した請求項1〜請求項5のうち、何
れか1項に記載の調理用あく取りシートである。シート
表面に形成された穴およびスリットの大きさ、形状およ
び個数は限定されない。また、シート表面上における穴
およびスリットの形成位置も限定されない。
【0023】この発明によれば、合成繊維からなるスパ
ンボンド層と、合成繊維の短繊維からなるカーディング
ウエブ層とを積層し、その後、両層の繊維をウォーター
ジェット処理により交絡させることにより、調理用あく
取りシートを作製する。使用時は、これを鍋などの中に
落とし込む。落とし込むとき、スパンボンド層を上にし
ても、カーディングウエブ層を上にしてもよい。あく取
りシートの剛性は、カーディングウエブ層と交絡された
比較的硬いスパンボンド層によって確保されているの
で、この落とし込み時に、調理用あく取りシートが縒れ
難く、このシートを鍋の中の液面に対して略平行に落と
し込める。しかも、この適度なシート剛性により、調理
中、煮立った煮汁によってシートが皺になったり、丸ま
ったりするのを防止できる。また、煮汁の液面に浮いて
きたあくや油分は、比較的軟らかくて毛羽立ったカーデ
ィングウエブ層により良好に捕捉されるので、その後、
鍋の中から調理用あく取りシートを取り出すことで、あ
くや油分を良好に取り除くことができる。
【0024】特に、請求項2に記載の発明によれば、ス
パンボンド層をポリエチレンテレフタレート繊維で作製
し、またカーディングウエブ層をポリプロピレン繊維に
より作製したので、本発明の効果を有する調理用あく取
りシートが、比較的低コストで得られる。
【0025】また、請求項3に記載の発明によれば、2
枚のカーディングウエブ層間にスパンボンド層を介在さ
せて3層構造体を作製し、その後、これらの層の繊維ど
うしをウォータージェット処理により交絡させて調理用
あく取りシートを作製したので、あく取り面積が、単に
両層をシート表裏面として貼り合わせただけのものに比
べて2倍となり、この結果、調理用あく取りシートのあ
く取りや油分の除去能力が増す。
【0026】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
上記スパンボンド層の目付が10〜50g/m2 、上記
カーディングウエブ層の目付が20〜70g/m2 とし
たので、良好なシートの腰と、あく取りや油分の除去能
力のバランスがとれた調理用あく取りシートが得られ
る。
【0027】そして、請求項5に記載の発明によれば、
カーディングウエブ層として、合成繊維からなる分割繊
維を混綿し、これをウォータージェット処理により微細
に分割させたので、さらに良好なあく取りおよび油分除
去の能力が得られる。
【0028】それから、請求項6に記載の発明によれ
ば、調理用あく取りシートのシート面に、鍋などの液面
へ煮汁やあくなどを浮き上がらせる単独または複数の穴
またはスリットを形成したので、あくを液面へスムーズ
に浮き上がらせて、シート除去時に、良好にあくや油分
を捕捉することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明の第1実施例に係る
調理用あく取りシートの斜視図である。図1において、
10は第1実施例の調理用あく取りシートであり、この
調理用あく取りシート10は、ポリエチレンテレフタレ
ート繊維からなる単糸繊度5de、目付30g/m2
スパンボンド層11と、単糸繊度2de、繊維長51m
m、目付30g/m2 のポリプロピレン繊維からなるカ
ーディングウエブ層12と、を1枚ずつ重ね合わせた
後、両層11,12の構成繊維どうしをウォータージェ
ット処理により交絡させて貼り合わせた直径20cmの
2層式の円形シートである。スパンボンド層11の厚さ
は0.22mm、カーディングウエブ層12の厚さは
0.24mmであり、調理用あく取りシート10全体の
厚さは約0.46mmである。
【0030】この第1実施例の調理用あく取りシート1
0の使用にあっては、カーディングウエブ層12を上に
向けて、煮物を煮ている鍋の中に落とし込む。調理用あ
く取りシート10の剛性は、カーディングウエブ層12
と交絡された比較的硬いスパンボンド層11によって確
保されている。これにより、このシート10を鍋の中へ
の落とし込んだ際に、調理用あく取りシート10が縒れ
難く、シート10を鍋の液面に対して略平行に落とし込
める。しかも、この適度なシート剛性により、調理中、
煮立った煮汁によって調理用あく取りシート10が皺に
なったり、丸まったりし難い。また、その後、煮汁の液
面に浮き上がってきたあくや油分は、単糸繊度2deと
細く、かつ繊維長51mmと繊維長さが短い、親油性の
ポリプロピレン繊維からなる比較的軟らかく、毛羽立っ
たカーディングウエブ層11により良好に捕捉されるの
で、その後、鍋の中から調理用あく取りシート10を取
り出すことで、あくや油分を綺麗に取り除くことができ
る。
【0031】このように、スパンボンド層11をポリエ
チレンテレフタレート繊維で作製し、またカーディング
ウエブ層12をポリプロピレン繊維から作製したので、
比較的低コストで、第1実施例の効果を有する調理用あ
く取りシート10を製造できる。さらに、スパンボンド
層11およびカーディングウエブ層12の目付を、各々
30g/m2 前後としたので、良好なシートの腰と、あ
くや油分の除去能力のバランスがとれた調理用あく取り
シートが得られる。
【0032】なお、カーディングウエブ層12として、
合成繊維からなる分割繊維を混綿し、これをウォーター
ジェット処理により微細に分割させるようにすれば、さ
らに良好なあく取りや油分除去の能力が得られる。ま
た、この調理用あく取りシート10のシート面に、鍋な
どの液面へ煮汁やあくなどを浮き上がらせる単独または
複数の穴またはスリットを形成することもできる(図2
中、二点鎖線により穴の例を示す)。これにより、あく
や油分を液面へスムーズに浮き上がらせて、シート除去
時に、良好にあくや油分を捕捉できる。
【0033】次に、本発明の第2実施例の調理用あく取
りシートについて説明する。図2は、この第2実施例に
係る調理用あく取りシートの斜視図である。この第2実
施例の調理用あく取りシート20は、2枚のカーディン
グウエブ層12を準備し、両カーディングウエブ層12
間にスパンボンド層11を介在させて3層構造体を作製
し、その後、各層を構成するポリプロピレン繊維、ポリ
エチレンテレフタレート繊維どうしをウォータージェッ
ト処理により交絡させて貼り合わせたものである。な
お、スパンボンド層11の厚さは0.2mm、カーディ
ングウエブ層12の厚さは0.2mmである。これによ
り、調理用あく取りシート20全体の厚さは、約0.6
mmとなっている。このように、2枚のカーディングウ
エブ層12間にスパンボンド層11を介在させた3層構
造を有する調理用あく取りシート20としたので、カー
ディングウエブ層12によるあく取り面積が増大し、こ
の結果、調理用あく取りシート20のあくや油分を除去
する能力を増大できる。その他の構成、作用および効果
は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0034】
【実施例】ここで、本発明の第1〜第2実施例の調理用
あく取りシートと、従来の2種類の調理用あく取りシー
トとを用いて行ったあく取りおよび油分除去の試験の結
果を報告する。 実施例1〜2、比較例1〜2 直径20cm、深さ8.5cmのアルミニウム製鍋を用
いて、水500ccと細切れ肉200gを入れ、さらに
この上に落とし蓋のように表1に示す調理用あく取りシ
ートを落とし込んだ。この状態で、10分間煮込んだ
後、調理用あく取りシートを取り出し、あくおよび油分
の残存感を視覚により評価した。結果を同じく表1に示
す。
【0035】なお、ここでは、第1実施例の調理用あく
取りシート10を実施例1に記載し、第2実施例の調理
用あく取りシート20を実施例2に記載した。また、比
較例1は、単糸繊度2de、繊維長51mm、目付50
g/m2 のポリプロピレン繊維からなる厚さ0.48m
mのカーディングウエブ層だけの調理用あく取りシート
とする。一方、比較例2は、単糸繊度2de、目付41
g/m2 のポリエチレンテレフタレート繊維からなる厚
さ0.28mmのスパンボンド層だけの調理用あく取り
シートとする。
【0036】評価にあたって、あく残存感は、あくの残
存量が非常に少なく、煮汁が澄んでいる状態を好適
(○)、煮汁が濁っている状態を不適(×)とした。ま
た、油分の残存感は、油分の残存量が非常に少なく、煮
汁の液面に油分がほとんど認められない状態を好適
(○)、油分の残存量がややあり、多量に油分が残存量
しており、煮汁の表面に油滴が多量に現れる状態を不適
(×)とした。なお、剛軟度は、JIS L1085
5.7 A法(カンチレバー法)により測定した。
【0037】
【表1】
【0038】表1から明らかなように、実施例1〜実施
例2の調理用あく取りシートの場合には、この調理用あ
く取りシートとしての高い剛軟度と、良好なあく取りお
よび油分除去効果が得られた。これに対して、比較例1
〜2の調理用あく取りシートの場合には、シートの剛軟
度、または、良好なあく取りおよび油分除去効果の何れ
かが劣るものとなった。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、合成繊維からなるス
パンボンド層と、合成繊維の短繊維からなるカーディン
グウエブ層とをウォータージェット処理により交絡させ
て、複層式の調理用あく取りシートとしたので、シート
を鍋などの液面に対して平行に落とし込み易く、かつ調
理中にシートが皺になり難く、さらにあくや油分を良好
に捕捉できる。
【0040】特に、請求項2に記載の発明によれば、ス
パンボンド層をポリエチレンテレフタレート繊維で作製
し、またカーディングウエブ層をポリプロピレン繊維か
ら作製したので、本発明の効果を有する調理用あく取り
シートが比較的低コストで得られる。
【0041】また、請求項3に記載の発明によれば、2
枚のカーディングウエブ層間にスパンボンド層を介在さ
せた3層構造の調理用あく取りシートとしたので、あく
取り面積が増大し、この結果、あく取りや油分除去の能
力を増大できる。
【0042】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
上記スパンボンド層の目付が10〜50g/m2 、上記
カーディングウエブ層の目付が20〜70g/m2 とし
たので、良好なシートの腰と、あく取りや油分除去の能
力のバランスがとれた調理用あく取りシートが得られ
る。
【0043】そして、請求項5に記載の発明によれば、
カーディングウエブ層として、合成繊維からなる分割繊
維を混綿し、これをウォータージェット処理により微細
に分割させたので、さらに良好なあく取りや油分除去の
能力が得られる。
【0044】それから、請求項6に記載の発明によれ
ば、調理用あく取りシートのシート面に、鍋などの液面
へ煮汁やあくなどを浮き上がらせる単独または複数の穴
またはスリットを形成したので、あくを液面へスムーズ
に浮き上がらせて、シート除去時に、良好にあくや油分
を捕捉できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る調理用あく取りシ
ートの斜視図である。
【図2】この発明の第2実施例に係る調理用あく取りシ
ートの斜視図である。
【図3】従来手段に係る調理用あく取りシートの斜視図
である。
【図4】他の従来手段に係る調理用あく取りシートの斜
視図である。
【符号の説明】
10,20 調理用あく取りシート 11 スパンボンド層 12 カーディングウエブ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D04H 3/16 D04H 3/16 5/02 5/02 A // A23L 1/015 A23L 1/015

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維からなるスパンボンド層と、同
    じく合成繊維の短繊維からなるカーディングウエブ層と
    を積層し、上記両層を構成する繊維どうしをウォーター
    ジェット処理により交絡させて貼り合わせたことを特徴
    とする調理用あく取りシート。
  2. 【請求項2】 上記スパンボンド層がポリエチレンテレ
    フタレート繊維からなり、また上記カーディングウエブ
    層がポリプロピレン繊維からなる請求項1に記載の調理
    用あく取りシート。
  3. 【請求項3】 2枚の上記カーディングウエブ層を準備
    し、両カーディングウエブ層間に上記スパンボンド層を
    介在させて3層構造体を作製し、その後、各層を構成す
    る繊維どうしをウォータージェット処理により交絡させ
    て貼り合わせた請求項1または請求項2に記載の調理用
    あく取りシート。
  4. 【請求項4】 上記スパンボンド層の目付が10〜50
    g/m2 、上記カーディングウエブ層の目付が20〜7
    0g/m2 である請求項1〜3のうち、何れか1項に記
    載の調理用あく取りシート。
  5. 【請求項5】 上記カーディングウエブ層として、合成
    繊維からなる分割繊維を混綿し、これをウォータージェ
    ット処理により微細に分割させた請求項1〜4のうち、
    何れか1項に記載の調理用あく取りシート。
  6. 【請求項6】 鍋などの液面へ煮汁やあくなどを浮き上
    がらせる単独または複数の穴またはスリットを形成した
    請求項1〜5のうち、何れか1項に記載の調理用あく取
    りシート。
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