JPH11276459A - 肺機能検査装置 - Google Patents

肺機能検査装置

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JPH11276459A
JPH11276459A JP10101815A JP10181598A JPH11276459A JP H11276459 A JPH11276459 A JP H11276459A JP 10101815 A JP10101815 A JP 10101815A JP 10181598 A JP10181598 A JP 10181598A JP H11276459 A JPH11276459 A JP H11276459A
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JP
Japan
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gas
measurement
lung
pulmonary function
function
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Application number
JP10101815A
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English (en)
Inventor
Akira Kudo
晃 工藤
Hiroshi Tomii
博史 富井
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Fukuda Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Sangyo Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高くかつ経済性に優れた肺機能検査
装置を提供する。 【解決手段】 肺機能を検査する肺機能検査装置におい
て、前記肺機能検査装置が、(i).少なくともCOガス及
び/又はHeガスを使用して肺機能を測定する部位を含
む肺機能測定部、(ii).肺機能の測定のために使用され
るガスを供給する測定用ガス供給部、(iii).肺機能の測
定項目が変わる毎に、少なくとも測定準備段階におい
て、測定系に供給される測定用ガスの成分濃度を分析す
るガス濃度分析部、及び、(iv).前記ガス濃度分析部の
分析結果に基づき、(iv)-1.前記測定用ガス供給部のガ
ス供給と測定開始を指示する機能、及び、(iv)-2.前記
測定用ガス供給部のガス供給の停止と測定中止を指示す
る機能、を有する制御部(コントロール部)、とから成
ることを特徴とする肺機能検査装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸器疾患の診断
や治療において、不可欠な肺機能の測定や検査をするた
めの装置(以下、肺機能検査装置という。)に関するも
のである。
【0002】詳しくは、本発明は、ガスボンベ等のガス
供給源からの低濃度CO(一酸化炭素)ガスをテストガ
スとして利用して肺の拡散能力を検査する検査機能を少
なくとも有する肺機能検査装置において、前記COガス
に起因する危険性を防止するように構成した安全性の高
い肺機能検査装置に関するものである。
【0003】更に詳しくは、本発明は、前記したCOガ
スを利用して肺の拡散能力を検査する機能を少なくとも
有する肺機能検査装置において、肺の拡散能力の検査時
はもとより、他の残気量などの検査時において患者等に
よる高濃度のCOガスの吸引、あるいは長時間の低濃度
COガスの吸引などに基づく危険性を十全に防止するよ
うに構成した安全性の高い肺機能検査装置に関するもの
である。
【0004】
【従来の技術】今日、呼吸器疾患の診断や治療におい
て、肺機能検査装置は不可欠なものである。例えば、肺
機能検査装置の臨床的意義を次のようにまとめることが
できる(岡安大仁著、「肺機能検査入門書」、1978
年10月1日発行、株式会社 医学書院)。 (1).気道、肺、胸膜の機能障害の発見。 (2).呼吸機能障害の治療効果の指標。 (3).手術の適用、術後効果の判定。 (4).労作能力(じん肺、身体障害)の法律、法規上の判
定。例えば、じん肺には肺機能検査の実施が義務づけら
れている。
【0005】周知のように、肺機能の検査項目として
は、種々のものがある。以下、本発明の理解を助けるた
めに、代表的な検査項目ついて、その原理や測定法など
について説明する。
【0006】(1).肺の拡散能力の測定:これは、肺胞内
ガスと肺毛細管血(血液)との物理的な拡散現象に基づ
くガス交換の効率の良さを測定するものであり、肺拡散
能力(diffusing capacity)(以下、DLと略記す
る。)検査ともいわれている。
【0007】前記肺拡散能力(DL)は、一般にCOガ
スを指標として測定されている。(DLco)。これ
は、COのヘモグロビン(Hb)に対する親和性がO2
210倍と大きく、かつ低濃度(例えば0.1〜0.3
%)でも精度よく測定することが可能なためである。
【0008】前記肺拡散能力(DL)は、理論上、(i).
肺胞毛細管膜サイドの拡散能力(DM)と、(ii).肺毛細
管血サイドの拡散能力(DB)(=θ・VC)とに区分さ
れ、かつこれら拡散能力の間には、以下の関係式(1)
が成立するとされている。 (1/DL)=(1/DM)+(1/DB)=(1/DM)+(1/θ・VC) ………………………(1) 前記関係式(1)において、各記号は次のことを意味す
る; DM=膜拡散能力(membrane diffusing capacity)。 VC=肺毛細管血量(pulmonary capillary blood volum
e)。 θ =血漿から赤血球へのCO(またはO2)の移行速
度。
【0009】前記したように、肺拡散能力(DL)は、
肺胞毛細管膜の拡散機能のみならず、ガス交換にあずか
る肺毛細管血量(VC)、つまり有効な肺毛細管床の機
能をも反映しているものである。別言すれば、肺拡散能
力(DL)は、ガス拡散機能を有する肺胞群と肺毛細管
床との間での全体的なガス移行量を表現する指標となる
ものである。
【0010】前記肺拡散能力(DL)の測定には、前記
したように、一般にはヘモグロビン(Hb)に対する親
和性がO2に比較して約210倍も大きいこと、また毛
細管内のCOガスの平均分圧(Pc・co)を無視する
ことができること、などの理由によりテストガス(参照
ガス)としてCO(一酸化炭素)ガスが使用されてい
る。測定法には、一回呼吸法(single breath method)
と恒常法(steady state method)がある。なお、前者
はDLco(S/B)測定法、後者はDLco(S/
S)測定法ともいわれている。
【0011】前記一回呼吸法、即ちDLco(S/B)
測定法は、例えば以下のようにして実施されるものであ
る。 (i).テストガスとして濃度が0.3%のCOガス、指標
ガス(参照ガス)として10%He、及び20%O2
残余(バランス)N2を含む混合ガスを最大呼気位(最
大肺活量VCの最大呼気位、VC=Vital capacity)か
ら最大吸気位まで吸わせる。 (ii).約10秒間呼吸停止させたあと、決められた量を
捨て、その後の呼気ガスをサンプルバック(呼気バッ
ク)に採取し、分析する。 (iii).DLco(S/B)測定値は、息をこられた前後
の肺胞気中のCO濃度を測定することにより、以下の関
係式(2)により求めることができる。 DLco=[1分間に肺毛細管膜を通って拡散するCO量(ml/min)] /[平均肺胞気CO分圧(mmHg)] …………………(2)
【0012】前記DLco(S/B)測定法において、
指標ガス(参照ガス)として10%Heを利用するの
は、10秒間呼吸停止させた間のHeに対するCO濃度
の減少を10秒後の呼吸ガスの分析により測定し、CO
の移動量を求めて拡散能力を算出するためである。前記
DLco(S/B)測定法において、呼気ガスの分析に
は、一般に赤外線COアナライザー(CO分析計)、H
eメータ(He分析計)などが使用されている。
【0013】前記DLco(S/B)測定法の測定装置
の原理図を図6に示す。測定装置は図6に示されるよう
に、スパイロメータ(spirometer)、バルーンボックス
(balloon box)、5方活栓(5 way valve)、吸気側と
呼気側のそれぞれの一方弁(J valve)、呼気採取用サ
ンプリングバック(Sampling bag)、マウスピース(mo
uth piece)、測定回路の連結用ゴム管などで構成され
る。図中、吸入気のCO濃度とHe濃度は、それぞれ
(FIco)、(FIHe)で示されている。また、呼出
肺胞気のCO濃度とHe濃度は、それぞれ(FAc
o)、(FAHe)で示されている。なお、呼吸停止時間
(t)は、吸気開始から呼気開始までの時間として、ス
パイログラムから正確に測定される。
【0014】(2).肺の残気量の測定:肺の残気量(resi
dual volume,RV)の測定は、肺の換気機能を評価する上
で重要な検査項目である。前記残気量(RV)とは、最
大呼出してもなお、肺の中に残っている気量であり、こ
れを規定する因子は、肺や胸膜の弾性吸収力、気道閉塞
などであり、これら障害に基づく肺機能の診断・治療に
とって重要な検査項目である。
【0015】前記残気量(RV)は、以下の定義式によ
り決められる物理量である。 (RV)=(FRC)−[スパイロメータで測定した呼
気予備量(expiratoryreverse volume,ERV)] 前記定義式において、(FRC)は機能的残気量(func
tional residual capacity)といわれるものであり、安
静呼気位において気道、肺内に残存する空気量を意味す
るものである。
【0016】前記機能的残気量(FRC)は、一般的に
は、以下に説明する「Heガス希釈・恒量式閉鎖回路
法」により測定されるものである。即ち、前記機能的残
気量(FRC)測定法には、以下のようにして実施され
るものである。 (i).肺により吸収されない不活性ガスであるHeを既知
の容量の容器(例えば、スパイロメータ)の中に吸引
し、Heメータ(He分析計)でHe濃度を測定する。 (ii).前記容器と被検者を閉塞回路とし、安静呼気位に
数分間(例えば、5分間)呼吸を継続させる。 (iii).回路中のHe濃度が平衡になった時点で、He濃
度を測定する。そして、Heの平衡前後の濃度からまず
被検者の機能的残気量(FRC)を算出し、次いで関係
式(FRC)−予備呼気量(ERV)から残気量(R
V)を求める。なお、前記測定プロセスにおいて、呼吸
中、排出されるCO2は吸収剤(ソーダライム)などで
除去し、かつ消費されるO2は追加供給し、ガス量の増
減がないように維持されることはいうまでもないことで
ある。
【0017】前記被検者の機能的残気量(FRC)は、
以下の関係式(3)により求めることができる。 VHe=V1×FHe1=V2×FHe2=(V1+FRC)×FHe2 ……(3) 前記関係式(3)において、各記号は以下のことを意味
する。 VHe:一定量のHeの体積。 V1 :測定開始前の測定器の体積。 FHe1 :測定開始前のHe濃度。 V2 :平衡時の測定回路の全体積。 FHe2 :平衡時のHe濃度。 FRC:被検者の機能的残気量
【0018】(3).肺活量の測定:肺機能測定において、
肺活量(vital capacity,VC)の測定は、次に説明す
るフローボリュームカーブ(FVC)とともにスクリー
ニング検査としてよく行なわれる最も基本的な検査項目
のうちの1つである。これは、被検者に、安静状態から
最大の呼気・吸気をさせることにより測定されるもので
ある。なお、前記肺活量(VC)測定において、空気中
の酸素濃度(21%、O2)のもとで息苦しさを訴える
被検者の場合、測定回路内にO2を供給すると測定回路
は高濃度酸素(40%O2)となり、被検者は楽に測定
することができる。しかしながら、このような測定法に
おいて、O2ガスボンベとCO含有ガスボンベを間違っ
て取り付けた場合、逆に被検者に危険が及ぶことにな
る。
【0019】(4).フローボリュームカーブ(FVC)の
測定:フローボリュームカーブ(FVC)の測定は、肺
機能測定において、前記VC測定とならんで最も基本的
な検査項目の1つである。このFVCは、気量(volum
e,リットル)をX軸に、流速(l/s)をY軸にとって
描かれる曲線を示す。なお、FVC測定において、吸気
及び呼出の努力度のチェックが容易であり、かつ被検者
特有の曲線パターンを示すため、パターン認識により、
正常、閉塞性障害、拘束性障害などを容易に診断するこ
とができる。前記FVC測定においても、前記したVC
測定と同様に測定回路を高濃度酸素にするとき、ガスボ
ンベの取り付けの間違いにより被検者に危険が及ぶこと
がある。
【0020】(5).クロージングボリュームの測定:この
クロージングボリューム(closing volume,CV)の測
定は、抹消気道の病変、肺内での不均等分布などを検査
する上で重要なものである。CV測定の原理は、次の通
りである。 (i).吸気したO2が肺内に均等にゆきわたり、肺内にも
ともと存在しているN2を均等に希釈したと仮定する
と、呼気のN2濃度は一定になる。 (ii).しかしながら、例えば、抹消気道が肺内で不均等
に分布している場合、その不均等の程度に応じて肺内の
2に濃度差が生じ、この結果、呼気のN2濃度に変化が
あらわれる。
【0021】前記測定原理を利用したCV測定は、例え
ばO2ボンベから供給される100%O2を0.5l/s
以下の流速でゆっくり胸いっぱいに吸わせた後、0.5
l/s以下の流速でゆっくり呼出させ、X軸に気量(vo
lume)、Y軸にN2濃度を示す呼出曲線を作成し、前記
呼出曲線を解析することにより行なわれる。前記CV測
定により、例えば高度の閉塞性換気障害をもつ患者を容
易に発見することができる。
【0022】肺機能測定においては、そのほか、最大換
気量(MVV)測定、分時換気量(MV)測定、基礎代
謝(BMR)測定、肺拡散能力恒常状態法(DLco
S/S)、N2洗い出し(N2 W/O)測定、アイソフ
ローボリューム(V1so)測定、呼吸抵抗(Rrs)
測定などがあるが、詳細な説明は省略する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、肺機
能測定には各種の測定項目があり、従来の肺機能検査装
置は、これら測定項目の1つあるいは複数項目を処理で
きるように構成されている。また前記したことから明ら
かのように、従来の肺機能検査装置は、各種の測定のた
めにテストガス(例えばCOガス)あるいは指標ガス
(参照ガス、referncegas)(例えば、Heガス、N2
ス)を使用しており、また、酸素療法を受けている被検
者などに対しては酸素ガスを供給している。なお、以
下、前記した各種のガスを測定用ガスと総称する。
【0024】前記した従来の肺機能検査装置において、
前記COガスを含む測定用ガスは、取替え自在のガスボ
ンベの形態で肺機能検査装置に提供されている。なお、
前記ガスボンベとして、例えば4種混合ガスボンベ
(0.3%CO、10%He、20%O2、バランス
2)、3種混合ガスボンベ(0.1%CO、20%
2、バランスN2)、2種混合ガスボンベ(80%H
e、20%O2)、酸素ボンベ(O2)、ヘリウムガスボ
ンベ(He)などが使用されている。
【0025】前記した従来の肺機能検査装置において最
大の問題点は、肺機能検査装置に提供される各種の測定
用ガスが、取替え自在のガスボンベの形態であるという
点にある。これに帰因して、例えば各ガスボンベが肺機
能検査装置に対して所定の取り付け位置に取り付け(配
設)されなかったり、あるいはCO濃度が指定以上(例
えば、4種ガスボンベにおいて、0.3%COが間違っ
て0.8%COの場合など)のガスボンベを取り付ける
ことにより、測定系に正常なガスが供給されない危険性
が起こる。この点は、例えば、被検者に対し低濃度のC
Oガスを長時間吸気させることの危険性を考えれば明ら
かなことである。
【0026】更に、従来の肺機能検査装置においては、
ガスボンベの成分と濃度、例えば4種混合ガスボンベに
おけるCO濃度が予め設定された値(安全基準値)の範
囲内にあることを前提にして測定用ガスを使用してい
る。しかしながら、測定用ガスのCO濃度に異常がある
場合、前記異常値を検出する手段がないために、従来の
肺機能検査装置は十分に安全性を確保したものというこ
とはできない。
【0027】本発明者らは、前記した従来の肺機能検査
装置の限界に鑑み、創案されたものである。本発明者ら
は、肺機能検査装置の安全性を向上させるべく検討した
結果、肺機能の各種の測定項目において、所定の測定項
目の測定準備中において、あるいは測定準備中ならびに
測定中において、測定系に存在するCO濃度(あるいは
CO濃度とHe濃度)を常時監視し、これらガスの濃度
が安全基準値を超えた時点で、測定を中止させる制御系
を肺機能検査装置に組込むことが有効であることを見い
出した。
【0028】本発明者らの前記肺機能検査装置に少なく
ともCO濃度の監視機構と連携した制御系を組込むとい
う着想は、装置の安全性を向上させることを第一義的に
重視して生まれたものであるが、この種の肺機能装置に
おいてはDLco測定などのためにCO分析計、He分
析計、及びN2分析計を有していることから、これらの
有効利用を図るという経済的側面を第二義的に重視して
生まれたものである。
【0029】本発明は、前記知見をベースして完成され
たものである。本発明により、各種の肺機能を高い安全
性のもとで測定、検査することができる肺機能検査が提
供される。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、肺機能を検査する肺機能検査装置において、前
記肺機能検査装置が、(i).少なくともCOガス及び/又
はHeガスを使用して肺機能を測定する部位を含む肺機
能測定部、(ii).肺機能の測定のために使用されるガス
を供給する測定用ガス供給部、(iii).肺機能の測定項目
が変わる毎に、少なくとも測定準備段階において、測定
系に供給される測定用ガスの成分濃度を分析するガス濃
度分析部、及び、(iv).前記ガス濃度分析部の分析結果
に基づき、(iv)-1.前記測定用ガス供給部のガス供給と
測定開始を指示する機能、及び、(iv)-2.前記測定用ガ
ス供給部のガス供給の停止と測定中止を指示する機能、
を有する制御部(コントロール部)、とから成ることを
特徴とする肺機能検査装置に関するものである。
【0031】以下、本発明の肺機能検査装置の技術的構
成及び実施態様について、図面を参照して詳しく説明す
る。なお、本発明の肺機能検査装置は、図示のものに限
定されないことはいうまでもないことである。
【0032】図1は、本発明の肺機能検査装置の構成を
示すブロック図である。図示されるように、本発明の肺
機能検査装置(A)は、肺拡散能力(DLco)や肺の
残気量(RV)あるいは機能的残気量(FRC)など各
種の測定を行なう肺機能測定部(1)、COガスなどの
測定用ガスを装置(A)に供給するガス供給部(2)、
ガス濃度分析部(3)、前記ガス濃度分析部(3)の分
析結果に基づいてガス供給部(2)及び肺機能測定部
(1)の開閉バルブをコントロールする制御部(4)、
及び前記制御部(4)の指令内容を装置(A)のオペレ
ータ等に知らせるためのCRTなどで構成される表示出
力部(5)、を主要な構成要素として構成されるもので
ある。
【0033】本発明の肺機能検査装置(A)の前記肺機
能測定部(1)は、(i).肺の拡散能力の測定(DLco
(S/B)、DLco(S/S))、(ii).肺の残気
量、機能的残気量の測定(RV、FRC)、(iii).肺気
量の測定(VC、FVC)、など所望の肺機能が検査、
測定できるように構成されるものである。
【0034】図1に示されるように、肺機能測定部
(1)は、肺の拡散能力の測定系(11)、肺の残気
量、機能的残気量の測定系(12)、及び肺気量の測定
系(13)の三つの測定系を有するもので構成されてい
る。なお、本発明は前記したように、これらの測定系の
ものに限定されるものでなく、所望の測定系により構成
されてもよいものである。前記各種の測定系において、
(11)、(12)、(13)は、被検者用のマウスピ
ースを表していると解釈されるべきである。また、前記
肺機能測定部(1)において、(11a)はバルーンボ
ックス(balloon box)、(11b)は吸気バック、
(11c)は呼気バック、及び(14)は、ローリング
シール型のボックススパイロを示す。
【0035】図1に示されるように、ガス供給部(2)
は、取替え自在の各種のガスボンベ(21〜25)を有
するもので構成されている。(21)は、4種混合ガス
ボンベであり、そのガス組成は、CO(0.3%)、H
e(10%)、O2(20%)、N2(バランス)であ
る。(22)は、3種混合ガスボンベであり、そのガス
組成は、CO(0.1%)、O2(20%)、N2(バラ
ンス)である。(23)は、2種混合ガスボンベであ
り、そのガス組成は、He(80%)、O2(20%)
である。(24)は、O2ガスボンベである。(25)
は、Heガスボンベである。
【0036】図1に示されるように、ガス濃度分析部
(3)は、CO分析計(31)、He分析計(32)、
2分析計(33)などで構成されるものである。前記
各分析計は、既知のものを使用することができ、例えば
CO分析計(31)として赤外線COアナライザー、H
e分析計(32)として熱伝導方式、N2分析計(3
3)としてガス放電式、などを使用することができる。
【0037】図1に示されるよう、制御部(4)は、ガ
ス濃度分析部(3)からの各ガス濃度の分析結果を安全
基準値レベルと比較し、測定準備の中止(ストップ)を
指令する信号、あるいは測定開始を指令する信号を取り
出すガス安全信号検出機構(41)、及び前記指令信号
によりガス供給部(2)と肺機能測定部(1)にあるバ
ルブ、例えば、電磁弁を電気的に開閉コントロールする
制御機構(42)、などにより構成すればよく、特段に
制約を受けるものではない。
【0038】本発明の肺機能検査装置(A)において、
CRTなどの表示出力部(5)は、前記制御部(4)の
出力信号の内容、具体的には、(i).測定準備中であれ
ば、測定準備の中止(ストップ)の指示、あるいは測定
開始の指示、(ii).測定中であれば、測定の中止(スト
ップ)の指示、などを表示させるものである。表示出力
部(5)の制御部の指令内容の表示により、オペレータ
等は、安全に肺機能検査装置(A)をオペレートするこ
とができる。本発明において、前記表示出力部(5)
は、CRT画面(モニター画面)の表示に加えて、警告
音や音声等がでるようにして構成してもよいことはいう
までもないことである。
【0039】図2は、本発明の肺機能検査装置(A)に
より肺の拡散能力測定、即ち、DLco(S/B)測定
を行なうときの構成図である。
【0040】以下、図2に従って、装置の構成要素及び
DLco(S/B)測定の手順について説明する。(1
1a)は、バルーンボックス(balloon box)であり、
被検者が吸気バッグ(11b)から吸気した吸気量や呼
気バック(11c)に呼出した呼気量を漏れないように
する装置である。(11b)は、被検者に吸気させるガ
スを蓄えるバックであり、測定項目により四種ガス(C
O、He、O2、N2)、三種ガス(CO、O2、N2)、
二種ガス(He、O2)及びO2ガスが吸入される。(1
1c)は、被検者が呼出した呼気ガスを蓄えるバックで
ある。
【0041】各種の電磁バルブ(V1〜V7)の構成は、
以下の通りである。 V1:4種ボンベ(21)を開閉する電磁弁であり、測
定準備時に開閉する。 V2:通常は、V3側に切替っているが、測定準備の4種
ガス供給時に4種ボンベ(21)側に切替り、吸気バッ
ク(11b)に4種ガスを規定量供給するための電磁弁
である。 V3:通常は、吸気バック(11b)側に切替っている
が、吸気バック(11b)のガス分析(CO、He)時
にガス分析部(3)と接続されたり、あるいは呼気バッ
ク(11c)のガス分析(CO、He)時にガス分析部
(3)と接続される電磁弁である。 V4:通常は閉じているが、測定開始と同時に開いて呼
吸口(マウスピース)(11)とバルーンボックス(1
1a)内を接続する電磁弁である。 V5:通常は閉じているが、被検者の呼気ガスを呼気バ
ック(11c)に規定量採取する時に開く電磁弁であ
る。 V6:通常は閉じているが、被検者に吸気バック(11
b)から吸気させるときに開く電磁弁である。 V7:通常は開いていて、測定開始前に呼吸口(11)
が大気と接続されているが、測定開始と同時に閉じる電
磁弁である。また、この電磁弁(V7)は、制御部
(4)で異常と判定された時、強制的にOFFとなり呼
吸口(11)が大気と接続される。
【0042】次に、図2を参照して、肺の拡散能力測
定、即ちDLco(S/B)測定のための準備作業(安
全性の確認作業)ついて説明する。 <1>.制御部(4)からの指示により、V4及びV7をON
にし、呼吸口(11)とバルーンボックス(11a)内
を大気で洗出す。これにより、呼吸口(11)とバルー
ンボックス(11a)内のCO及びHe濃度はゼロにな
る。 <2>.制御部(4)からの指示により、V4、V5、V6及
びV7を開閉しながら、吸気バック(11b)及び吸気
バック(11c)内を陰圧し、両バック(11b、11
c)内を真空状態にする。 <3>.制御部(4)からの指示により、V1、V2及びV7
をONにして、吸気バック(11b)に規定量の4種ガ
スを供給する。 <4>.制御部(4)からの指示により、V2及びV3を経由
して吸気バック(11b)とガス分析部(3)を接続
し、CO分析計(31)とHe分析計(32)を通して
制御部(4)のガス安全信号検出機構(41)に濃度出
力値を送る。 <5>.制御部(4)のガス安全信号検出機構(41)は、
吸気バック(11b)内のガス濃度を監視し、正常及び
異常信号を表示出力部(CRT)(5)に送る。一方、
前記信号にもとづいて、制御部(4)のバルブ開閉の制
御機構(42)は、次の動作を行なう。 (i).正常の時は、測定開始可能の状態とする。このと
き、呼吸口(11)は、V7を経由して大気と接続して
いる。なお、表示出力部(5)は、測定準備終了の表示
をする。 (ii).異常の時は、全ての電磁弁及びファン(図示せ
ず)を強制的にOFFとする。なお、表示出力部(5)
は、測定中止の表示をする。
【0043】図2において、4A、4B、4Cは、バル
ブ開閉の制御機構(42)の出力信号のうち、ガス供給
部との接続に関連するバルブ群、ガス分析部との接続に
関連するバルブ群、被検者の吸気・呼気に関連するバル
ブ群、などの制御の役割分担を示すものである。
【0044】図3は、前記したDLco(S/B)測定
のおける準備作業のフロー図を示す。前記準備作業にお
いて、CO濃度のほかにHe濃度も測定するようにして
いるのは、例えば、4種ボンベのかわりに誤ってHeボ
ンベ(100%He)が取付けられた時、被検者が10
0%Heを吸気することを防止しようとするものであ
る。
【0045】図4は、本発明の肺機能検査装置(A)に
より、肺の残気量(RV)測定、機能的残気量(FR
C)測定、を行なう時の構成図である。図4において、
バルブ(V8〜V9)は、次の動作を行なうものである。
即ち、V8はO2ボンベ(24)を開閉させる電磁弁であ
り、測定準備時及び測定中に開閉する。また、V9は、
Heボンベ(25)を開閉させる電磁弁であり、測定準
備時に開閉する。図4において、(121)は、測定回
路中に呼出される被検者からのCO2ガス(二酸化炭素
ガス)を吸収する吸収剤(ソーダライム)を示す。
【0046】次に、図4を参照して肺のFRC測定のた
めの安全性を確認しながらの準備作業と測定作業につい
て説明する。
【0047】(i).(測定準備) <1>.測定回路内、即ち、ローリングシール型のボックス
スパイロ(14)内とFRC測定系(12)内を、洗出
しファン(123)及びマイクロファン(122)によ
り大気で洗出す。これにより、測定回路内のCO及びH
e濃度はゼロになる。 <2>.洗い出しファン(123)により大気、電磁弁V8
を開いてO2、電磁弁V9を開いてHe、をそれぞれに測
定回路内に規定量供給する。 <3>.測定回路内のガスをマイクロファン(122)で循
環させさながらガス分析部(3)に送り、CO分析計
(31)とHe分析計(32)を通して制御部(4)の
ガス安全信号検出機構(41)に濃度出力値を送る。 <4>.制御部(4)のガス安全信号検出機構(41)は、
測定回路内のガス濃度を監視し、正常及び異常信号を表
示出力部(CRT)(5)に送る。一方、前記信号にも
とづいて、制御部(4)のバルブ開閉の制御機構(4
2、4D)は、次の動作を行なう。 (i).正常のときは、測定開始可能状態とする。なお、表
示出力部(5)は、測定準備の表示を示す。 (ii).異常のときは、全ての電磁弁、及びファンを強制
的にOFFとする。なお、表示出力部(5)は、測定中
止の表示をする。
【0048】(ii).(測定作業) 前記(i).(測定準備)において、正常のときは下記の動
作を継続する。 <1>.測定開始と同時に被検者は、呼吸口(12)を通し
て測定回路に接続される。 <2>.測定中は、測定回路内のガスをマイクロファン(1
22)で循環させながらガス分析部(3)へ送り、ガス
濃度のチェックを行なう。 <3>.制御部(4)のガス安全信号検出機構(41)は、
常時測定回路内のガス濃度を監視し、表示出力部(5)
へ正常及び異常信号を送る。前記ガス安全信号検出機構
(41)が表示出力部(5)へ送る信号としては、前記
のもの以外に測定中のHe濃度の変化量、FRC換算
値、呼吸波形などの信号が送られ、これらが表示出力部
(5)で表示されることになる。 <4>.前記ガス安全信号検出機構(41)で異常値が検出
された場合、バルプ開閉の制御機構(42、4D)を介
して全ての電磁弁及びファンを強制的にOFFにし、被
検者は呼吸口(12)を通じて大気と接続される。な
お、ガス安全信号検出機構(41)から異常信号が送ら
れない限り、測定は、He濃度が平衡状態に達した時点
(安定した時点)で終了する。
【0049】図5は、前記したFRC測定における準備
作業及び測定作業のフロー図を示す。
【0050】
【発明の効果】本発明により、CO(一酸化炭素)ガス
をテストガスとして使用しながら肺の拡散能力を検査す
る検査機能を少なくとも有する肺機能検査装置におい
て、前記COガスに起因する危険性を防止した安全性が
高くかつ経済性に優れた肺機能検査装置が提供される。
【0051】更にまた、本発明により、前記COガスに
起因する危険性のみならず、テストガスとしてCOガス
やHeガスを使用する肺機能検査装置において、これら
テストガスの誤った使い方による危険性、酸欠、不快性
などの欠点を完全に排除することができる安全性が高く
かつ経済性に優れた肺機能検査装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の肺機能検査装置(A)の構成を示す
ブロック図である。
【図2】 本発明の肺機能検査装置(A)の肺の拡散能
力測定時の構成を示す図である。
【図3】 肺の拡散測定における準備作業のフロー図で
ある。
【図4】 本発明の肺機能検査装置(A)の機能的残気
量(FRC)測定時の構成を示す図である。
【図5】 機能的残気量(FRC)測定における準備作
業及び測定作業のフロー図である。
【図6】 肺の拡散能力測定法に使用される測定装置の
原理図である。
【符号の説明】
A ……………… 肺機能検査装置 1 ……………… 肺機能測定部 11 …………… 肺の拡散能力の測定系 11a ………… バルーンボックス 11b ………… 吸気バック 11c ………… 呼気バック 12 …………… 肺の機能的残気量の測定系 121 ………… CO2吸収剤(ソーダライム) 122 ………… マイクロファン 123 ………… 洗出しファン 13 …………… 肺気量の測定系 14 …………… ローリングシール型ボックススパイ
ロ 2 ……………… ガス供給部 21 …………… 4種混合ガスボンベ 22 …………… 3種混合ガスボンベ 23 …………… 2種混合ガスボンベ 24 …………… O2ガスボンベ 25 …………… Heガスボンベ 3 ……………… ガス濃度分析部 4 ……………… 制御部 41 …………… ガス安全信号検出機構 42 …………… 制御機構 5 ……………… 表示出力部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肺機能を検査する肺機能検査装置におい
    て、前記肺機能検査装置が、 (i).少なくともCOガス及び/又はHeガスを使用して
    肺機能を測定する部位を含む肺機能測定部、(ii).肺機
    能の測定のために使用されるガスを供給する測定用ガス
    供給部、(iii).肺機能の測定項目が変わる毎に、少なく
    とも測定準備段階において、測定系に供給される測定用
    ガスの成分濃度を分析するガス濃度分析部、及び、(i
    v).前記ガス濃度分析部の分析結果に基づき、(iv)-1.前
    記測定用ガス供給部のガス供給と測定開始を指示する機
    能、及び、(iv)-2.前記測定用ガス供給部のガス供給の
    停止と測定中止を指示する機能、を有する制御部(コン
    トロール部)、とから成ることを特徴とする肺機能検査
    装置。
  2. 【請求項2】 測定用ガス供給部が、4種混合ガス(C
    O、O2、He、N2)ボンベ、3種混合ガス(CO、O
    2、N2)ボンベ、2種混合ガス(He、O2)ボンベ、
    酸素ガス(O2)ボンベ、及びヘリウムガス(He)ボ
    ンベで構成されるものである請求項1に記載の肺機能検
    査装置。
  3. 【請求項3】 ガス濃度分析部が、少なくとも一酸化炭
    素(CO)を分析するCO分析計を有するもので構成さ
    れる請求項1に記載の肺機能検査装置。
  4. 【請求項4】 ガス濃度分析部が、少なくともCO分析
    計及びHe分析計を有するもので構成される請求項1に
    記載の肺機能検査装置。
  5. 【請求項5】 制御部(コントロール部)が、電磁弁の
    切替え操作により測定用ガス供給部のガスの供給又は停
    止を行なうものである請求項1に記載の肺機能検査装
    置。
  6. 【請求項6】 制御部(コントロール部)が、測定開始
    及び/又は測定中止に関する情報をCRT画面(モニタ
    ー画面)に表示する機能を有するものである請求項1に
    記載の肺機能検査装置。
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