JPH11278902A - 法面吹付材料及びそれを用いた法面吹付工法 - Google Patents
法面吹付材料及びそれを用いた法面吹付工法Info
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Abstract
い法面吹付材料の提供。 【解決手段】 セメント、カルシウムアルミネート及び
石膏を含有する急硬材、並びに凝結遅延剤を含有し、2
0〜180分の可使時間を有することを特徴とする法面
吹付材料。急硬材の代わりに急硬材と水を含有する急硬
材スラリーを使用してもよい。
Description
防止するために実施するセメントコンクリートの法面吹
付材料、特に崩れやすい法面に格子状(井桁状)に配置
したフレームに吹付ける法面吹付材料及びその法面吹付
工法に関する。
地を中心に、切り土や盛土によって出来た傾斜面をい
う。法面はそのままでは、自然風化や強雨等により浸食
や、地滑り等の法面崩壊が起こるので、法面を保護する
必要がある。
直にセメントコンクリートを吹付ける方法が主流であっ
たが、最近では法面の補強効果を増すために、法面に型
枠を配置するようになっている(特公昭58−5849
3号参照)。法面に型枠を配置する方法としては、金網
や複数本の鉄筋を法面に格子状(井桁状)に配置して法
面型枠を作成し、格子状の法面型枠の各交点部にアンカ
ーを打ち込んだ後に、法面型枠にセメントコンクリート
を吹付けて鉄筋コンクリート構造物たるコンクリート枠
を作って法面の安定を図る方法が用いられている。これ
らの中では、法面を整形・カットすることなく、法面に
直接配置できるフリーフレーム工法が用いられている。
このフリーフレーム工法は、変形可能(フレキシブル)
な金網や鉄筋を法面に直に配置するものである。
は、一般的には砂とセメントの割合が砂/セメント比=
4/1(重量比)程度で配合したものであり、実験室で
は28日後の圧縮強度が20〜30N/mm2 程度の強
度発現性を示すものである。しかしながら、実際の施工
においては、吹付セメントコンクリートの圧縮強度は2
0N/mm2 未満程度と強度発現性が小さいという課題
があった。これは、砂/セメント比が4/1と多く、そ
れに伴い水比が大幅に上がり、法面が直射日光に曝され
て乾燥しやすいために長期強度発現性が小さくなってし
まうこと、吹付けたときの圧密効果が小さいことが大き
な原因であった。
という課題を解決するために、法面型枠として予め工場
で製造したプレキャストのコンクリートブロックを、法
面に配置したり、吹付コンクリートの吹付厚さを30c
m程度と厚くしたり、吹付ける法面型枠を大きくしたり
等していた。
いところでは、吹付ロボットのような大きな吹付機を持
ち込めない場合が多く、そのために作業者が吹付ノズル
を持ち、法面の上方から下ろしたロープを腰に巻いて移
動しながら吹付施工を行う場合が多かった。ロープを腰
に巻いたまま法面を移動すること自体が困難な上、吹付
厚さが厚いとそれだけ作業性が悪く、作業時間も長く必
要とする課題があった。又、吹付材料を多く使用した場
合、それだけ吹付材料のコストが高くなるという課題が
あった。
いという課題があった。そのために、長期強度発現性を
良くするために、早く硬化する吹付材料や吹付け方法が
求められていた。
法が提案されていたが、スラリーを調製する手間がかか
る、圧送ホースが詰まったり、スラリーが沈降したりし
てトラブルが発生する、作業終了後、残りのスラリーを
処分しなければならない等の課題があった。
面表面の美観を保つために、吹付け後に法面型枠よりは
み出した、法面型枠表面のセメントコンクリートをコテ
均しできる可使時間を有する材料が求められるようにな
った。ところが、吹付材料に急硬材を含有させた場合、
硬化時間が早くなるために可使時間が短くなり、吹付け
面のコテ均しができないという課題があった。
めに、吹付け厚さが15cmと薄くて小さい法面型枠を
使用することが考えられる。この薄くて小さい法面型枠
を使用するには、耐震性等の強度向上が必要であり、強
度向上のためには、実際の施工において吹付けセメント
コンクリートの28日強度が30N/mm2 以上である
ことが求められるようになった。
材を含有した吹付材料に凝結遅延剤を添加し、特定の可
使時間を有する法面吹付材料を使用することにより、上
記課題を解決できる知見を得て本発明を完成するに至っ
た。
ト、カルシウムアルミネート及び石膏を含有してなる急
硬材、凝結遅延剤、並びに水を含有してなり、20〜1
80分の可使時間を有することを特徴とする法面吹付材
料であり、セメント、カルシウムアルミネート及び石膏
を含有してなる急硬材と水を含有してなる急硬材スラリ
ー、並びに凝結遅延剤を含有してなり、20〜180分
の可使時間を有することを特徴とする法面吹付材料であ
る。そして、該法面吹付材料を使用してなることを特徴
とする法面吹付工法であり、金網や複数本の鉄筋を法面
に配置して法面型枠を作成し、法面型枠に該法面吹付材
料を吹付けてコンクリート枠を形成することを特徴とす
る法面吹付工法であり、セメントと混合して吹付ける直
前に、急硬材と、凝結遅延剤を溶解してなる水溶液とを
混合して急硬材スラリーとすることを特徴とする該法面
吹付材料の法面吹付工法であり、吹付けノズルから1〜
30m手前の位置で、急硬材スラリーとセメントを混合
してなることを特徴とする該法面吹付工法である。
メントコンクリートの表面のコテ均しができる程度の可
使時間を有し、かつ、速く急硬することを目的とし、そ
のために、急硬材と凝結遅延剤を併用等することによ
り、作業時間を保持するものである。又、本発明は、日
射による急激な乾燥による強度低下を改善することが目
的であり、そのために、コンクリートに急硬性を与える
ことにより、乾燥を受ける前にセメントの水和が促進し
コンクリートを初期に高強度化するものである。さら
に、急硬材を吹付ける直前にスラリーとすることにより
作業性や経済性に優れたセメントコンクリートが得られ
るものである。又、本発明のセメントコンクリートと
は、ペースト、モルタル、及びコンクリートを総称する
物である。
強、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これら
ポルトランドセメントに高炉スラグ又はフライアッシュ
等を混合した各種混合セメント、並びに、通常市販され
ている各種微粒子セメントが挙げられる。これらの中で
は経済性や作業性の点で、普通ポルトランドセメントの
使用が好ましい。
ルミネートと石膏を含有するものである。
ルミネートとは、CaO原料やAl2O3 原料等を混合し
たものを、キルンで焼成したり、電気炉で溶融したりす
る等の熱処理をして得られるものをいい、初期にセメン
トコンクリートの凝結を起こさせる急硬成分である。カ
ルシウムアルミネートは、CaOをC、Al2O3 をAと
すると、C3 A、C12A7 、CA、及びCA2 等の鉱物
組成で示されるカルシウムアルミネート熱処理物が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上を使用してもよい。
又、これらを粉砕したものを使用してもよい。これらの
中では、反応活性の点で、非晶質のカルシウムアルミネ
ートが好ましく、C12A7 組成に対応する熱処理物を急
冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好まし
い。又、その他の成分として、ナトリウム、カリウム、
及びリチウム等のアルカリ金属が一部固溶したカルシウ
ムアルミネート等も使用できる。又、SiO2 を含有す
るアルミノケイ酸カルシウム、C12A7 の1つのCaO
をCaF2 等のハロゲン化物で置き換えたC11A7 ・ C
aX2 (Xはフッ素等のハロゲン)、SO3 を含むC4
A3 ・ SO3 も同様に使用できる。更に、アルミナセメ
ントも同様に使用できる。
ン値で3000cm2 /g以上が好ましく、5000c
m2 /g以上がより好ましい。3000cm2 /g未満
だと初期強度発現性が低下するおそれがある。
然、市販いずれの石膏も使用できるが、強度発現性の点
で、II型無水石膏や天然石膏が好ましく、II型無水
石膏がより好ましい。
2 /g以上が好ましく、4000〜7000cm2 /g
がより好ましい。3000cm2 /g未満だと初期強度
発現性が低下するおそれがある。
100重量部に対して、50〜250重量部が好まし
く、75〜150重量部がより好ましい。50重量部未
満だと長期強度発現が低下するおそれがあり、250重
量部を越えると初期凝結性状や長期強度発現性が悪くな
るおそれがある。
ント100重量部に対して、5〜20重量部が好まし
く、7〜15重量部がより好ましい。5重量部未満だと
初期強度発現性が向上しないおそれがあり、20重量部
を越えると長期強度発現性が低下するおそれがある。
トコンクリートの凝結を遅延するものをいう。凝結遅延
剤は特に限定されるものではないが、通常市販されてい
るものであれば充分使用できる。凝結遅延剤は、予め急
硬材と混合しても良く、急硬材スラリーを調製する際
に、急硬材と混合する水に溶解させ、水溶液(以下凝結
遅延剤液という)として使用してもよいが、凝結遅延剤
を均一に使用できる点で、凝結遅延剤液とすることが好
ましい。凝結遅延剤液には、水道水や井戸水等、セメン
トの混練に使用する水が用いられる。
金属炭酸塩、及びリン酸塩等が挙げられる。
ンゴ酸、及びグルコン酸等のオキシカルボン酸類、又は
これらのナトリウム塩やカリウム塩等が挙げられ、これ
らの一種又は二種以上を併用しても良い。これらの中で
は、強度発現性の点でクエン酸やクエン酸のナトリウム
塩やカリウム塩が好ましい。
ム、炭酸ナトリウム、及び炭酸カリウム等の炭酸塩や、
炭酸水素ナトリウムや炭酸水素カリウム等の重炭酸塩等
が挙げられる。これらの中では、経済性や溶解度が大き
い点で炭酸ナトリウムや炭酸カリウムが好ましい。ま
た、アルカリ金属炭酸塩の粒度は特に限定されるもので
はない。
ン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸ナ
トリウム、及びトリポリリン酸ナトリウム等が挙げられ
る。これらの中では、凝結遅延性と強度発現性の点で、
トリポリリン酸ナトリウムが好ましい。
の強度発現性の点で、有機酸類が好ましい。
量部に対して、0.3〜5重量部が好ましく、0.5〜
3重量部がより好ましい。0.3重量部未満だと充分な
遅延性が得られないおそれがあり、5重量部を越えると
セメントコンクリートが硬化しにくいおそれがある。
を20〜180分とすることが必要であり、30〜12
0分とすることが好ましい。20分未満だと吹付け後に
コテ均しするための作業時間が取れず、180分を越え
るとセメントコンクリートが乾燥するために長期強度発
現性が低下する。
水に凝結遅延剤を溶解させた凝結遅延剤液を、急硬材に
混合して、急硬材スラリーとすることが好ましい。得ら
れた急硬材スラリーは、セメントコンクリートと混合し
て使用する。
結遅延剤液中の凝結遅延剤の濃度は5〜40重量%が好
ましく、8〜30重量%がより好ましい。5重量%未満
だと凝結遅延剤を必要量使用するために凝結遅延剤液の
使用量が多くなるので急硬材スラリーの濃度が小さくな
り、従って強度発現性が小さくなるおそれがあり、40
重量%を越えると凝結遅延剤の使用量が多くなりすぎて
初期硬化性状が小さくなるおそれがある。
定されるものではないが、急硬材100重量部に対し
て、30〜400重量部が好ましい。30重量部未満だ
と急硬材スラリーの粘度が高くなって、急硬材スラリー
とセメントコンクリートを混合させるシャワーリングの
排出孔が目詰まりするおそれがあり、400重量部を越
えるとセメントコンクリートの水比が高くなり、強度発
現性が小さくなるおそれがある。
式吹付工法と乾式吹付工法とで異なることが好ましい。
湿式吹付工法では、急硬材100重量部に対して、30
〜100重量部が好ましく、40〜70重量部がより好
ましい。乾式吹付工法では、30〜400重量部が好ま
しく、40〜200重量部がより好ましい。
細骨材いずれも使用できるが、金網が使用でき、かつ、
金網型枠へ吹付けた際にリバウンドしにくい点で、細骨
材率が70〜100%の骨材が好ましい。又、骨材強度
が高く、安定性の高いものがより好ましい。
配合は、単位セメント量300〜600kg/m3 程度
が好ましい。300kg/m3 未満だと短期や長期の強
度発現性が小さくなるおそれがあり、600kg/m3
を越えるとコンクリートの粘性が増し、吹付けしにくく
なるおそれがある。
トと急硬材からなる結合材との結合材比(W/B)で3
5〜80%が好ましく、40〜60%がより好ましく、
40〜55%が最も好ましい。なお、ここでいう水の量
には、急硬材スラリー中の水も含むものである。35%
未満ではセメントコンクリートの流動性が悪く、ポンプ
圧送性に支障をきたすおそれがあり、60%を越えると
強度発現性が低下するおそれがある。
ト、モルタル、及びコンクリートいずれも使用できる
が、金網型枠へ吹付けた際にリバウンドしにくい点で、
モルタルが好ましい。
を改善する目的で、減水剤、AE剤、繊維、及び微粉等
の各種混和剤を併用してもよい。
を改善することができるものであり、ナフタレンスルホ
ン酸塩系ホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩系ホ
ルマリン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等
を使用することが好ましい。AE剤はセメントコンクリ
ートの凍害を防止できるものである。繊維は特にアンカ
ー部のひび割れ防止に有効なものである。微粉は空隙を
埋めて緻密構造を形成し、高強度化を図るものであり、
シリカフューム等が使用できる。
法面吹付工法としては、法面吹付材料を直に法面へ吹付
けてもよいが、法面の補強効果を増すために、法面に型
枠を配置することが好ましく、フリーフレーム工法がよ
り好ましい。
方法としては、以下の方法が好ましいが、特に制限され
るものではない。幅30〜60cm、長さ1〜3m程度
の金網(波形鉄筋φ1〜3mm)を2枚平行に金網の幅
と同程度の間隔で、長手方向を法面に沿って配置し継ぎ
足していく。平行、幅方向に立てた金網には、2枚の金
網の幅を決定する鉄筋等のスペーサーを用いて、フレー
ム型枠を形成する。このフレーム型枠は、縦方向と横方
向に延ばされるが、このフレーム型枠の交点部に交点部
用フレームを用いてもよい。このように配置したフレー
ム型枠内に法面吹付材料を吹付け、フレーム型枠の金網
からはみ出した法面吹付材料をコテ均しして、フレーム
の美観を保つようにする。
工法としては、一般的に行われている乾式・湿式の吹付
方法で使用できる。中でも粉塵の発生量が少ない点で湿
式吹付法が好ましい。
硬材スラリーの吹付方法は、セメントコンクリート圧送
管に、吹付けノズルから手前の位置、好ましくは吹付け
ノズルから1〜30m、より好ましくは3〜10m手前
の位置に、セメントコンクリートと急硬材スラリーを強
制的に混合させる添加機、例えばシャワーリングを取り
付けて吹付けることが好ましい。1m未満だとセメント
コンクリートと急硬材スラリーの混合が不十分となるお
それがあり、30mを越えると圧送管内でセメントと急
硬材スラリーが圧送中に反応し、圧送管が閉塞するおそ
れがある。
リート」により、0.1〜0.5MPaの圧力で圧送す
ることが好ましい。急硬材スラリーとして使用する場合
には、さらに、凝結遅延剤液を高圧水ポンプにより約2
MPaの圧力でシャワーリング前まで圧送し、シャワー
リングへ圧送する直前に急硬材と混合して急硬材スラリ
ーを調製し、シャワーリングからセメントコンクリート
と強制的に混合して法面吹付材料として、法面に吹付け
る。
れた急硬材と高圧の凝結遅延剤液の圧力混合によって調
製されるが、十分混合せずに、ダマができたり、急硬材
スラリーの濃度が変動したりする場合には、スタティッ
クミキサー等を用いて急硬材と凝結遅延剤液を混合し、
調製した急硬材スラリーをシャワーリングへ圧送し、吹
付けコンクリートと混合することが好ましい。又、シャ
ワーリング内で急硬材と凝結遅延剤液を混合してもよ
い。
びs/a=70%とした吹付コンクリートを調製し、こ
れをコンクリート圧送機「アリバー280」により空気
圧送した。吹付コンクリートの空気圧送の途中にシャワ
ーリングを設け、シャワーリングの入口にスタティック
ミキサーを設け、スタティックミキサーの入口にY字管
を設けた。Y字管の一方よりカルシウムアルミネート1
00重量部と石膏100重量部からなる急硬材を、セメ
ント100重量部に対して10重量部となるように、急
硬材添加装置「ナトムクリート」によりシャワーリング
へ圧送した。Y字管の他の一方より、急硬材100重量
部に対して60重量部の水に、セメント100重量部に
対して表1に示す量の凝結遅延剤を溶解させた凝結遅延
剤液をポンプでシャワーリングへ圧送した。シャワーリ
ングへ圧送される直前で水圧により急硬材と凝結遅延剤
液をスタティックミキサーの箇所で強制混合して急硬材
スラリーとし、吹付ノズルから5m手前の位置で急硬材
スラリーをシャワーリングより吹付コンクリート中に圧
入混合して急硬性吹付コンクリートとし、吹付けを行っ
た。この急硬性吹付コンクリートについて評価した。結
果を表1に示す。 (使用材料) セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、比重
3. 16 細骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂、比重2.62 粗骨材:新潟県糸魚川市姫川産ビリ砂利、比重2.65 カルシウムアルミネート:C12A7 組成に対応するも
の、非晶質、ブレーン値6050cm2 /g 石膏:II型無水石膏、ブレーン値6050cm2 /g 凝結遅延剤:クエン酸ナトリウム、市販品 (測定方法) 可使時間:法面吹付材料を吹き付けてから、指触により
凹みがなくなる迄の時間を可使時間とした。 28日後の圧縮強度:20℃、湿度80%の環境試験室
内で、幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠
に急硬性吹付コンクリートを吹付け、コア抜きにより採
取した直径5cm×長さ10cmの供試体を200kN
耐圧機で測定し、圧縮強度を求めた。 日射下の圧縮強度:気温30℃の夏場晴天時、地表の温
度が50〜60℃になる直射日光下で、幅50cm×長さ
50cm×厚さ20cmの型枠に急硬性吹付コンクリートを
吹付けて屋外へ放置し、採取した直径5cm×長さ10cm
の供試体を200kN耐圧機で材齢28日後に測定し
た。 作業性:幅10cm×長さ40cm×厚さ10cmの型枠に急
硬性吹付コンクリートを吹付け、型枠の表面をコテで均
して綺麗に成型し、コテ均しの作業性を評価した。手に
力を入れなくても容易に成型できた場合を○とし、力を
入れて成型した場合を△し、力を入れても成型できない
場合を×とした。 ダレ:幅30cm×厚さ30cmの法面型枠を十字状に交叉
させて法面に配置した。その後、法面型枠に急硬性吹付
コンクリートを吹付けて観察し、ダレや肌落ちが多く見
られた場合を×とし、少し見られた場合を△とし、全く
見られない場合を○とした。
石膏からなる急硬材を、セメント100重量部に対して
10重量部使用し、又、急硬材100重量部に対して6
0重量部の水に、セメント100重量部に対して1重量
部の凝結遅延剤を溶解させた凝結遅延剤液を使用して急
硬性吹付コンクリートとしたこと以外は、実施例1と同
様に行った。この急硬性吹付コンクリートについて評価
した。結果を表2に示す。 (測定方法) 1日後の圧縮強度:20℃、湿度80%の環境試験室内
で、幅50cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠に
急硬性吹付コンクリートを吹付け、コア抜きにより採取
した直径5cm×長さ10cmの供試体を200kN耐
圧機で測定し、圧縮強度を求めた。
用し、又、急硬材100重量部に対して表3に示す重量
部使用した水に、セメント100重量部に対して1重量
部の凝結遅延剤を溶解させた凝結遅延剤液を使用して急
硬性吹付コンクリートとしたこと以外は、実施例1と同
様に行った。この急硬性吹付コンクリートについて評価
した。結果を表3に示す。 (測定方法) 粉塵量:幅30cm×厚さ30cmの法面型枠を十字状に交
叉させて法面に配置した。その後、法面型枠に急硬性吹
付コンクリートを、4m3 /hの圧送速度で30分間吹
付けた。10分毎に吹付場所より3mの定位置で粉塵量
を測定し、得られた測定値の平均値を示した。 圧送性:急硬性吹付コンクリートを0.4m3 /hの圧
送速度、0.40MPaの圧送圧力で、30分間圧送管
を用いて吹付け、圧送管内の圧力を測定した。圧送管内
の圧力が0.40〜0.55MPaである場合を◎、圧
送管内が閉塞しやすくなる0.60MPa以上になって
も、圧送管に衝撃を与えることにより0.40〜0.5
5MPaになる場合を○、圧送管が閉塞し、圧送管に衝
撃を与えても0.40〜0.55MPaとならない場合
を×とした。
重量部使用し、又、急硬材100重量部に対して60重
量部使用した水に、セメント100重量部に対して1重
量部の凝結遅延剤を溶解させた凝結遅延剤液を使用して
急硬性吹付コンクリートとしたこと以外は、実施例1と
同様に行った。この急硬性吹付コンクリートについて評
価した。結果を表4に示す。
用し、又、急硬材100重量部に対して60重量部使用
した水に、セメント100重量部に対して1重量部の凝
結遅延剤を溶解させた凝結遅延剤液を使用し、吹付ノズ
ルから表5に示す距離の手前の位置で急硬材スラリーを
吹付コンクリートと混合して急硬性吹付コンクリートと
したこと以外は、実施例1と同様に行った。この急硬性
吹付コンクリートについて評価した。結果を表5に示
す。 (測定方法) 混合性:20℃、湿度80%の環境試験室内で、幅50
cm×長さ50cm×厚さ20cmの型枠に吹付けた急
硬性吹付コンクリート表面の外観を評価した。表面全体
に筋模様や斑模様が見られた場合を×、表面の一部に筋
模様や斑模様が見られた場合を○、表面全体に筋模様や
斑模様がなく、均一な場合を◎とした。
より、施工性が維持でき、初期にセメントの水和を促進
し高強度化するので、乾燥による強度低下がなく、優れ
た法面吹付材料が得られる。又、強度発現性が大きいの
で従来の吹付け厚さより薄くすることができる。特に、
急硬材スラリーを使用した場合、粉塵量が大幅に低減で
き、急硬材スラリーを吹付ける直前に、急硬材スラリー
とセメントコンクリートを混合撹拌するために、圧送管
中で沈降や閉塞をすることがなく、作業時間が短縮し、
作業者の負担も減るので作業性の良い法面吹付施工がで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 セメント、カルシウムアルミネート及び
石膏を含有してなる急硬材、凝結遅延剤、並びに水を含
有してなり、20〜180分の可使時間を有することを
特徴とする法面吹付材料。 - 【請求項2】 セメント、カルシウムアルミネート及び
石膏を含有してなる急硬材と水を含有してなる急硬材ス
ラリー、並びに凝結遅延剤を含有してなり、20〜18
0分の可使時間を有することを特徴とする法面吹付材
料。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の法面吹付材料を使
用してなることを特徴とする法面吹付工法。 - 【請求項4】 金網や複数本の鉄筋を法面に配置して法
面型枠を作成し、法面型枠に請求項1又は2記載の法面
吹付材料を吹付けてコンクリート枠を形成することを特
徴とする法面吹付工法。 - 【請求項5】 セメントと混合して吹付ける直前に、急
硬材と、凝結遅延剤を溶解してなる水溶液とを混合して
急硬材スラリーとすることを特徴とする請求項2記載の
法面吹付材料の法面吹付工法。 - 【請求項6】 吹付けノズルから1〜30m手前の位置
で、急硬材スラリーとセメントを混合してなることを特
徴とする請求項5記載の法面吹付工法。
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|---|---|---|---|
| JP07888698A JP3797787B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 法面吹付材料及びそれを用いた法面吹付工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07888698A JP3797787B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 法面吹付材料及びそれを用いた法面吹付工法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11278902A true JPH11278902A (ja) | 1999-10-12 |
| JP3797787B2 JP3797787B2 (ja) | 2006-07-19 |
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ID=13674303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07888698A Expired - Lifetime JP3797787B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | 法面吹付材料及びそれを用いた法面吹付工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3797787B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001253752A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 急硬性セメントコンクリート及び場所打ちライニング工法 |
| JP2001253753A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 急硬性セメントコンクリート及び場所打ちライニング工法 |
| JP2002316849A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-31 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 吹付用急結剤、吹付用急結剤スラリー、急結性セメントコンクリート、及び吹付工法 |
| JP2007254196A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Ube Ind Ltd | 水硬性組成物 |
| JP2022164804A (ja) * | 2018-12-10 | 2022-10-27 | デンカ株式会社 | 急硬材およびセメント組成物 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP07888698A patent/JP3797787B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2001253753A (ja) * | 2000-03-10 | 2001-09-18 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 急硬性セメントコンクリート及び場所打ちライニング工法 |
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| JP2007254196A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Ube Ind Ltd | 水硬性組成物 |
| JP2022164804A (ja) * | 2018-12-10 | 2022-10-27 | デンカ株式会社 | 急硬材およびセメント組成物 |
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