JPH11279646A - 低鉄損方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
低鉄損方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH11279646A JPH11279646A JP10053598A JP10053598A JPH11279646A JP H11279646 A JPH11279646 A JP H11279646A JP 10053598 A JP10053598 A JP 10053598A JP 10053598 A JP10053598 A JP 10053598A JP H11279646 A JPH11279646 A JP H11279646A
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Abstract
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 最終板厚の冷延鋼板表面にエッチングレ
ジストを選択的に塗布しエッチングマスクを形成し線状
または点状の溝を形成する際に、エッチングレジストの
塗布を、インキ温度調節手段によりレジストインキの温
度を所定の一定温度に調整するとともに、鋼板温度調整
装置により塗布前の鋼板板温を所定の一定温度に調整し
てエッチングレジストの塗布を行う。また、グラビヤロ
ールのインキ付着量を適正量とするドクターブレードに
発生するインキ溜まりをインキ溜まり除去手段により除
去しながら行うのが好ましい。
Description
器の鉄芯として利用される低鉄損方向性電磁鋼板の製造
方法および方向性電磁鋼板表面に均一な線状溝を導入す
るためのエッチングマスク形成装置に関する。
材料として用いられ、その磁気特性が良好であることが
要求され、とくに、鉄芯として使用される場合のエネル
ギー損失すなわち鉄損が低いことが重要である。しか
も、歪取り焼鈍を行っても、鉄損劣化を生じない方向性
電磁鋼板が要求されている。
-54873号公報には、仕上げ焼鈍済鋼板にレーザや機械的
手段で線状の溝を局所的に形成し、溝を充填するように
リン酸系の張力付与被膜を施す低鉄損一方向性電磁鋼板
の製造方法が提案されている。しかし、この方法では、
常に安定して被膜を除去することが困難なため、安定し
た溝の形成ができず、とくにナイフなどの機械的手段に
より地鉄に直接溝を形成する場合には溝周辺にかえりを
生じるため占積率の低下や、溝導入により被膜が損傷す
るため、絶縁被膜の再塗装を必要とする場合が多くコス
ト増加を招くという問題があった。
の溝を導入する方法が提案されている。例えば、特開昭
63-42332号公報には、フォトエッチングまたはステンシ
ルを用いた電解エッチング法が開示されている。この方
法によれば、絶縁被膜の再塗装という問題はないが、フ
ォトエッチングでは、マスクを通しての紫外光の露光状
態や現像液中に浸漬した際の露光部の除去状態をコイル
全体に均一に保つことが困難である。また、ステンシル
を用いた電解エッチングでは、電解液のにじみにより常
に一定な溝を導入することが困難であるという問題を残
していた。
間圧延後、鋼板表面に連続または非連続の線状の非塗布
部領域を残存させてエッチングレジストを印刷により塗
布し、焼付けしたのち、エッチング処理を施して鋼板表
面に線状溝を形成する低鉄損電磁鋼板の製造方法が提案
されている。さらに、特開平6-108300号公報には、冷延
鋼板をロール表面に巻き掛けしてエッチングレジストを
塗布する低鉄損電磁鋼板の製造方法が提案されている。
1 号公報、特開平6-108300号公報に記載された技術によ
れば、絶縁被膜の再塗装という問題はないが、得られた
製品特性、とくに鉄損値にばらつきが生じるという問題
があった。本発明者らは、鉄損値のばらつきが線状溝の
幅、深さの不均一によるものと考え、線状溝の幅、深さ
に影響する要因について検討した結果、線状溝の幅、深
さは、エッチングマスクの非塗装部の幅(溝幅)の精度
に大きく影響されることを見いだした。
ロールとグラビヤオフセットロールとからなるグラビヤ
オフセット印刷装置と鋼板を巻き掛けするバックアップ
ロールとで鋼板表面にエッチングレジストを塗布したの
ち、乾燥焼付けによりエッチングマスクを形成してい
る。エッチングマスクの溝幅の精度を向上させるため
は、エッチングレジストの印刷乱れを生じさせないよう
にすることがまず大切であり、そのため、グラビヤロー
ル、グラビヤオフセットロール、バックアップロールの
周速を高精度に制御することが行われている。
発生すると、エッチングマスクの溝幅が変化するため、
レジストインクのダレ量を少なくすることも大切とな
る。インキのダレ量を減らすためインキの粘度をあげる
とインキの濃度が増し経済的に不利となるなどの問題が
ある。そのため、エッチングレジストインキの粘度を一
定に調整し、塗布後のエッチングレジストのダレ量を一
定にする方策が採られている。
溝幅の精度は向上せず、鉄損値のばらつきが解消されな
いという問題があった。また、エッチングレジストの塗
布に際しては、グラビヤロールの上方に所定の間隔をあ
けてドクターブレードを設置し、グラビヤロールに付着
する余分のインキを掻き落としている。しかし、ドクタ
ーブレードの摩耗粉がドクターブレードに噛込み、ブレ
ードの幅方向の圧力バランスが崩れ、レジストインキの
掻き落とし洩れが発生する場合が多々あり、本来溝とな
るべき箇所にエッチングマスクが形成され、電解エッチ
ング後の鋼板表面の線状溝が不均一となり、鉄損値のば
らつきが増加するという問題があった。
環系にフィルターを設ける方法、あるいは磁石で除去す
る方法が考えられるが、これらの摩耗粉を完全には除去
することはできず、依然として、エッチングマスクの溝
幅の精度は向上せず、鉄損値のばらつきが解消されない
という問題があった。本発明は、上記した問題を有利に
解決し、低鉄損でかつ鉄損のばらつきの少ない低鉄損方
向性電磁鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
具体的には、エッチングレジストの塗布により形成した
エッチングマスクと電解エッチング処理により鋼板表面
に線状溝を形成して低鉄損を得る方向性電磁鋼板の製造
方法のうち、エッチングレジストの塗布方法を改善し、
低鉄損でかつ鉄損のばらつきの少ない方向性電磁鋼板の
製造方法を提案することを第1の目的とする。また、本
発明は、線状溝の幅、深さの均一性を改善できる、エッ
チングマスクを形成する方向性電磁鋼板のエッチングマ
スク形成装置を提案することを第2の目的とする。
課題を解決するために、エッチングマスクの溝幅のばら
つきに影響する要因について鋭意検討した。その結果、
エッチングレジストインキの粘度を一定に調整しても、
エッチングレジストを塗布する電磁鋼板の板温が変動す
るとエッチングマスクの溝幅が変化することを知見し
た。これは、鋼板板温の変動により、エッチングレジス
トインキの粘度が変化し、エッチングレジストインキの
ダレ量が変化しエッチングマスクの溝幅が変化したため
であり、板温の調整がエッチングマスクの溝幅のばらつ
きを制御する重要な因子となっていることを見いだし
た。
による掻き洩れが発生すると、エッチングマスクの溝幅
が変化することを見いだした。このドクターブレードに
よる掻き洩れは、レジストインキを掻き落とす際に発生
するドクターブレード下面のインク溜まりにより大きく
影響され、インク溜まりが増加すると、鉄粉等の異物を
巻き込みやすくなり、頻発するものと考えられる。
れたものである。すなわち、本発明は、方向性電磁鋼素
材を熱間圧延、および1回または中間焼鈍をはさみ2回
以上の冷間圧延により最終板厚の鋼板とし、ついで該鋼
板表面にエッチングレジストを選択的に塗布し乾燥焼付
けしてエッチングマスクを形成したのち、エッチング処
理を施して鋼板表面に線状または点状の溝を形成し、し
かるのちにエッチングマスクを除去し、その後脱炭焼
鈍、ついで最終仕上焼鈍を施す方向性電磁鋼板の製造方
法において、前記エッチングレジストの塗布を、エッチ
ングレジストインキの温度を所定の一定温度に調整する
とともに、エッチングレジスト塗布前の前記鋼板の板温
を所定の一定温度に調整して行うことを特徴とする低鉄
損方向性電磁鋼板の製造方法である。
トの塗布を、グラビヤロールあるいはグラビヤロールお
よびグラビヤオフセットロールを用い、該グラビヤロー
ルのエッチングレジストインキ付着量を適正量とするド
クターブレードに発生するインキ溜まりを除去しながら
行うのが好ましい。また、本発明では、前記エッチング
レジストの塗布を、グラビヤロールあるいはグラビヤロ
ールおよびグラビヤオフセットロールを用い、該グラビ
ヤロールのエッチングレジストインキ付着量を適正量と
するドクターブレードに発生するインキ溜まりを除去し
ながら、かつ前記エッチングレジストインキの温度を所
定の一定温度に調整するとともに、エッチングレジスト
塗布前の前記鋼板の板温を所定の一定温度に調整して行
うのが好ましい。
去を気体吹きつけにより行うのが好ましい。また、第2
の本発明は、方向性電磁鋼板の表面にエッチングレジス
トを塗布するエッチングレジスト塗布装置と該エッチン
グレジストを乾燥焼付けしエッチングマスクとする焼付
け装置とを有する方向性電磁鋼板のエッチングマスク形
成装置において、前記エッチングレジスト塗布装置の入
側に前記方向性電磁鋼板の板温を調整する鋼板温度調整
装置を配設し、さらに前記エッチングレジスト塗布装置
は、前記方向性電磁鋼板を巻き掛けするバックアップロ
ールと、該方向性電磁鋼板表面にエッチングレジストを
塗布するグラビヤロールあるいはオフセットロールおよ
びグラビヤロールと、該グラビヤロールにエッチングレ
ジストインキを供給するエッチングレジストインキ供給
槽とを有し、該エッチングレジストインキ供給槽には、
供給するエッチングレジストインキの温度を所定の一定
温度に調節するインキ温度調節手段が付設されたことを
特徴とする方向性電磁鋼板のエッチングマスク形成装置
である。
レジスト塗布装置は、前記方向性電磁鋼板を巻き掛けす
るバックアップロールと、該方向性電磁鋼板表面にエッ
チングレジストを塗布するグラビヤロールあるいはグラ
ビヤロールおよびグラビヤオフセットロールと、該グラ
ビヤロールにエッチングレジストインキを供給するエッ
チングレジストインキ供給槽と、該グラビヤロールと所
定の間隔をおいて配設されロール表面に付着するエッチ
ングレジストインキ量を調整するドクターナイフとを有
し、かつ該ドクターナイフには発生するインキ溜まりを
除去するインキ溜まり除去手段が付設されるのが好まし
い。
レジスト塗布装置の入側に前記方向性電磁鋼板の板温を
調整する鋼板温度調整装置を配設し、前記エッチングレ
ジスト塗布装置は、前記方向性電磁鋼板を巻き掛けする
バックアップロールと、該方向性電磁鋼板表面にエッチ
ングレジストを塗布するグラビヤロールあるいはグラビ
ヤロールおよびグラビヤオフセットロールと、該グラビ
ヤロールにエッチングレジストインキを供給するエッチ
ングレジストインキ供給槽と、該グラビヤロールと所定
の間隔をおいて配設されロール表面に付着するエッチン
グレジストインキ量を調整するドクターナイフとを有
し、かつ該ドクターナイフには発生するインキ溜まりを
除去するインキ溜まり除去手段が付設され、さらに該エ
ッチングレジストインキ供給槽に供給するエッチングレ
ジストインキの温度を所定の一定温度に調節するインキ
温度調節手段を有するのが好ましい。
電磁鋼板表面にエッチングレジストを選択的に塗布し乾
燥焼付けしてエッチングマスクを選択的に形成する。本
発明では、鋼板温度を所定の一定温度に調整したのち、
エッチングレジストを塗布する。さらに、本発明では、
エッチングレジストの塗布に用いるエッチングレジスト
インキの温度を所定の一定温度に調整する。
D=k(Q/ρ)t1/2 、(ρ:エッチングレジストイ
ンキの粘度、Q:塗布量、t:塗布から乾燥までの時
間、k:定数)で表される。エッチングレジストインキ
の粘度ρが大きければ、ダレ量Dは小さくなる。エッチ
ングレジストインキの温度を一定温度に調節することに
より、エッチングレジストインキの粘度が一定となり、
エッチングレジストインキのダレ量が一定に保持され
る。エッチングレジストインキの温度を一定温度に調節
するには、エッチングレジストインキを循環させ、その
途中で温度調節手段により所定の一定温度に調節保持す
るのが好ましい。
塗布前の鋼板を、所定の一定温度に調整する。調整され
た鋼板温度は、温度調整され粘性が一定とされたエッチ
ングレジストインキの粘性を変化させない範囲の一定温
度とするのが好ましい。鋼板温度とインキ温度は必ずし
も同一の一定温度に調整する必要はないが、レジストイ
ンキの粘性の変動という点からは同一とするのがより好
ましい。
ジストインキの粘性の変動がなく、したがって、エッチ
ングレジストインキのダレ量が一定となり、エッチング
マスクの溝幅の精度が安定する。鋼板温度を一定温度に
調整しかつインキ温度も一定温度に調整してはじめて、
エッチングマスクの溝幅の精度が向上し線状溝の溝幅、
溝深さのばらつきが少なくなるのである。これにより、
鉄損値のばらつきが少なくなるという効果を生じる。
は、グラビヤロールに連続してエッチングレジストイン
キを供給して鋼板表面に転写するグラビヤ印刷によって
もよいが、バックアップロール6に鋼板を巻き掛けし、
鋼板表面にグラビヤロール8とオフセットロール7によ
りグラビヤオフセット印刷によってもよい。しかし、版
胴の摩耗が少ないこと、レジスト厚みのコントロールが
容易であること、安定した印刷面が得られることなどか
ら、グラビヤオフセット印刷が好適である。
インキ非塗布部が圧延方向と直角方向に線状または点状
に残存するように塗布する。エッチングレジストとして
使用するインキは、アルキド系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリエチレン系樹脂のうちいずれかの樹脂を主成分とす
るレジストインキが好適である。グラビヤロールには、
グラビヤロールと所定の間隔をおいて配設されロール表
面に付着するエッチングレジストインキ量を調整するド
クターブレードが配設されるのが好ましい。
生するインキ溜まりを除去しながら、エッチングレジス
トを塗布する。インキ溜まりを除去することにより、鉄
粉等の異物がエッチングレジストインキ中に巻き込まれ
ることが少なくなり、ドクターブレードにおけるインキ
掻き洩れの発生が減少する。それにより、エッチングマ
スクにおける鋼板幅方向の溝幅が均一となり、鋼板表面
に形成される線状溝の溝幅が均一となる。低鉄損でかつ
鉄損のばらつきの少ない方向性電磁鋼板が安定して製造
できる。
溜まりの除去は、単独で実施してもよいが、鋼板温度の
調整とエッチングレジストインキの温度調整と合わせて
実施するのがより好ましい。エッチングレジストを塗布
したのち、乾燥焼付けしてエッチングマスクを形成す
る。エッチングマスクを形成したのち、エッチング処理
を施して鋼板表面に線状または点状の溝を形成する。エ
ッチングは、化学エッチング、電解エッチングのいずれ
でもよい。電解エッチングの場合には、NaCl水溶液、KC
l 水溶液等の電解浴中で行うのが好ましい。
る。エッチングマスクの除去方法はとくに限定しない
が、アルカリまたは有機溶剤等が適している。エッチン
グマスクを除去したのち、脱炭焼鈍を施し、さらに焼鈍
分離剤を塗布してから最終仕上焼鈍を施す。仕上焼鈍
後、焼鈍分離剤を除去し、絶縁コーティング塗布を施し
製品板とする。
磁鋼板のエッチングマスク形成装置の概略を図1に示
す。図1に基づいて本発明の装置について説明する。本
発明のエッチングマスク形成装置1は、鋼板2の表面に
エッチングレジストを塗布するエッチングレジスト塗布
装置4とエッチングレジストを乾燥焼付けしエッチング
マスクとする焼付け装置3と有する。
を巻き掛けするバックアップロール6、鋼板2表面にエ
ッチングレジストを塗布するグラビヤオフセットロール
7とグラビヤロール8あるいはグラビヤロール8(グラ
ビヤロールのみは図示せず)と、グラビヤロールにエッ
チングレジストインキを連続的に供給するエッチングレ
ジストインキ供給槽9とを有する。
ール8と所定の間隔をおいて配設されロール表面に付着
するエッチングレジストインキ量を調整するドクターブ
レード11が配設される。本発明のエッチングマスク形成
装置には、エッチングレジストインキ供給槽9にグラビ
ヤロール8に供給するエッチングレジストインキ12の温
度を一定温度に調節するインキ温度調節手段10が付設さ
れる。
グレジストインキ供給槽9とインキ温度調節手段10の間
を循環させられ、所定の一定温度に調整、保持される。
インキ温度調節手段10は、通常の温度調節手段がいずれ
も適用可能である。なかでも、電熱加熱方式、熱交換方
式等の温度調節手段が好ましい。さらに、本発明のエッ
チングマスク形成装置1には、エッチングレジストイン
キ供給槽9に付設されるインキ温度調節手段10に加え
て、エッチングレジスト塗布装置4の入側に鋼板2の板
温を調整する鋼板温度調整装置5が配設される。
チングレジストを塗布する前の鋼板の温度を一定温度に
できればよく、とくにその方式は限定されないが、なか
でも鋼板に温風または冷風を吹きつける方式、あるいは
電熱板を配設する方式、誘導加熱方式等とするのが好ま
しい。また、鋼板温度の調整をより精度よく行うために
は、エッチングレジスト塗布装置4のバックアップロー
ル6を水冷ロールとするのが好ましい。バックアップロ
ール6を水冷ロールとすることにより、エッチングレジ
スト塗布時の鋼板温度がより精度良く調整可能となる。
では、グラビヤロール8表面に付着するエッチングレジ
ストインキを適正量とするため、グラビヤロールに所定
の間隔をおいてドクターブレード11が配設される。さら
に、配設されたドクターブレード11には、ドクターブレ
ード11に、発生するインキ溜まり13を除去するインキ溜
まり除去手段14を付設するのが好ましい。インキ溜まり
除去手段14は、気体を噴射するノズルとするのがよい。
す。図2は、インキ溜まり除去手段14として気体を噴射
する気体噴射ノズルを用いた例である。インキ溜まり除
去手段(気体噴射ノズル)は、ドクターブレード11の幅
方向に等間隔に配置し、一定圧力でブレード11下面のイ
ンキ溜まり13に向けて気体を噴射するのが好ましい。イ
ンキ溜まり除去手段14によりインキ溜まりを除去するこ
とにより、ドクターブレード11によるインキ掻き洩れの
発生が減少する。
ノズルを用いてインキ溜まり13を除去することにより、
図3に示すようにインキ溜まり除去を行わなかった場合
にくらべ、ブレードによるインキ掻き洩れの発生が減少
する。なお、図3から、インキ溜まり除去を行わない場
合には、ドクターブレードによる掻き洩れは、ドクター
ブレードによる処理量が多くなるにしたがい発生率が増
加している。なお、気体噴射ノズルによるインキ掻き洩
れ防止の効果は、ブレード厚0.10〜0.30mm、ブレード押
さえ付け力50〜200kgf、ブレード押さえ付け角40〜100
°の範囲で期待できる。この範囲を外れると、インキ掻
き洩れ発生の防止効果が減少する。塗布されたエッチン
グレジストを乾燥焼付けしてエッチングマスクとする焼
付け装置3は、エッチングレジストを乾燥焼付けする温
度(〜200 ℃)に昇温できればよく、乾燥焼付けするた
めの加熱手段はとくに限定されない。なお、加熱手段と
しては、熱風方式、電気加熱方式等が好適である。
好ましくはSiを2.5 〜4.5 wt%含有する電磁鋼板であ
る。Si以外には、Cを0.03〜0.08wt%含み、かつインヒ
ビターとして、Mn、S、Se、Al等の1種または2種以上
を少量含む組成とするのが好ましい。なお、インヒビタ
ーは上記以外にSb、Bi、Cu、Sn等を含んでもよい。上記
した組成に調整されたスラブに熱間圧延を施し、その後
必要に応じ熱延板焼鈍を行ったあと、1回または中間焼
鈍をはさむ2回以上の冷間圧延により最終板厚とされ
る。
鈍を施し、さらに焼鈍分離剤を塗布してから最終仕上焼
鈍を行う。仕上げ焼鈍後、焼鈍分離剤を除去し、必要に
応じ上塗りコーティング塗布を行い製品板とする。
%、Al:0.02wt%、Se:0.02wt%、およびN:0.009 wt
%、Sb:0.02wt%を含み、残部Feおよび不可避的不純物
の珪素鋼スラブを熱間圧延し、1000℃×1min の熱延板
焼鈍後冷間圧延により0.23mm厚の冷延板とした。この冷
延板表面に図1に示すエッチングレジストマスク形成装
置によりエッチングマスクを形成した。エッチングレジ
ストマスク形成装置の鋼板温度調整装置によりエッチン
グレジスト塗布前の鋼板温度を調整し、さらにインキ温
度調節手段によりグラビヤロールに供給されるエッチン
グレジストインキの温度を調整し、あるいはさらに気体
噴射方式のインキ溜まり除去手段によりドクターブレー
ドに発生するインキ溜まりの除去を行い、本発明例とし
た。鋼板温度の調整、エッチングレジストインキ温度の
調整の条件を表1に示す。一方、鋼板温度の調整、イン
キ温度の調整、インキ溜まりの除去を行わずエッチング
マスクを形成した鋼板を比較例とした。
の後、20%NaCl水溶液中で電解エッチングを施され、鋼
板表面に溝幅100 μm 、溝深さ25μm の線状溝を導入さ
れた。電解エッチング後、エッチングマスクを除去され
た鋼板は、さらに脱炭焼鈍ついで最終仕上げ焼鈍を施さ
れ、製品とされた。各製品について、磁気特性を10カ所
で測定し、鉄損の平均値およびそのばらつきを測定し
た。なお、線状溝の溝深さおよび溝深さのばらつきにつ
いても測定した。これらの結果を表2に示す。
溝幅、溝深さのばらつきが少なく、したがって低鉄損
で、かつ鉄損のばらつきが少ない方向性電磁鋼板となっ
ている。一方、本発明を適用しない比較例では、溝幅、
溝深さのばらつきが大きくなり、その結果鉄損のばらつ
きが大きくなっている。
のばらつきが少ない低鉄損方向性電磁鋼板を工業的に安
定して製造することができ、しかも歪取り焼鈍による鉄
損の劣化がないため、積鉄心、巻鉄心用として使用でき
るという効果を奏するものである。
装置の概略説明図である。
溜まり除去手段の概略説明図である。
インキ溜まり除去の影響を示すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 方向性電磁鋼素材を熱間圧延、および1
回または中間焼鈍をはさみ2回以上の冷間圧延により最
終板厚の鋼板とし、ついで該鋼板表面にエッチングレジ
ストを選択的に塗布し乾燥焼付けしてエッチングマスク
を形成したのち、エッチング処理を施して鋼板表面に線
状または点状の溝を形成し、しかるのちにエッチングマ
スクを除去し、その後脱炭焼鈍、ついで最終仕上焼鈍を
施す方向性電磁鋼板の製造方法において、 前記エッチングレジストの塗布を、エッチングレジスト
インキの温度を所定の一定温度に調整するとともに、エ
ッチングレジスト塗布前の前記鋼板の板温を所定の一定
温度に調整して行うことを特徴とする低鉄損方向性電磁
鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 方向性電磁鋼素材を熱間圧延、および1
回または中間焼鈍をはさみ2回以上の冷間圧延により最
終板厚の鋼板とし、ついで該鋼板表面にエッチングレジ
ストを選択的に塗布し乾燥焼付けしてエッチングマスク
を形成したのち、エッチング処理を施して鋼板表面に線
状または点状の溝を形成し、しかるのちにエッチングマ
スクを除去し、その後脱炭焼鈍、ついで最終仕上焼鈍を
施す方向性電磁鋼板の製造方法において、 前記エッチングレジストの塗布を、グラビヤロールある
いはグラビヤロールおよびグラビヤオフセットロールを
用い、該グラビヤロールのエッチングレジストインキ付
着量を適正量とするドクターブレードに発生するインキ
溜まりを除去しながら行うことを特徴とする低鉄損方向
性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項3】 方向性電磁鋼素材を熱間圧延、および1
回または中間焼鈍をはさみ2回以上の冷間圧延により最
終板厚の鋼板とし、ついで該鋼板表面にエッチングレジ
ストを選択的に塗布し乾燥焼付けしてエッチングマスク
を形成したのち、エッチング処理を施して鋼板表面に線
状または点状の溝を形成し、しかるのちにエッチングマ
スクを除去し、その後脱炭焼鈍、ついで最終仕上焼鈍を
施す方向性電磁鋼板の製造方法において、 前記エッチングレジストの塗布を、グラビヤロールある
いはグラビヤロールおよびグラビヤオフセットロールを
用い、該グラビヤロールのエッチングレジストインキ付
着量を適正量とするドクターブレードに発生するインキ
溜まりを除去しながら、かつ前記エッチングレジストイ
ンキの温度を所定の一定温度に調整するとともに、エッ
チングレジスト塗布前の前記鋼板の板温を所定の一定温
度に調整して行うことを特徴とする低鉄損方向性電磁鋼
板の製造方法。 - 【請求項4】 前記インキ溜まりの除去を気体吹きつけ
により行うことを特徴とする請求項2または3に記載の
低鉄損方向性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 方向性電磁鋼板の表面にエッチングレジ
ストを塗布するエッチングレジスト塗布装置と該エッチ
ングレジストを乾燥焼付けしエッチングマスクとする焼
付け装置とを有する方向性電磁鋼板のエッチングマスク
形成装置において、前記エッチングレジスト塗布装置の
入側に前記方向性電磁鋼板の板温を調整する鋼板温度調
整装置を配設し、さらに前記エッチングレジスト塗布装
置は、前記方向性電磁鋼板を巻き掛けするバックアップ
ロールと、該方向性電磁鋼板表面にエッチングレジスト
を塗布するグラビヤロールあるいはオフセットロールお
よびグラビヤロールと、該グラビヤロールにエッチング
レジストインキを供給するエッチングレジストインキ供
給槽とを有し、該エッチングレジストインキ供給槽に
は、供給するエッチングレジストインキの温度を所定の
一定温度に調節するインキ温度調節手段が付設されたこ
とを特徴とする方向性電磁鋼板のエッチングマスク形成
装置。 - 【請求項6】 方向性電磁鋼板の表面にエッチングレジ
ストを塗布するエッチングレジスト塗布装置と該エッチ
ングレジストを乾燥焼付けしエッチングマスクとする焼
付け装置からなる方向性電磁鋼板のエッチングマスク形
成装置において、前記エッチングレジスト塗布装置は、
前記方向性電磁鋼板を巻き掛けするバックアップロール
と、該方向性電磁鋼板表面にエッチングレジストを塗布
するグラビヤロールあるいはグラビヤロールおよびグラ
ビヤオフセットロールと、該グラビヤロールにエッチン
グレジストインキを供給するエッチングレジストインキ
供給槽と、該グラビヤロールと所定の間隔をおいて配設
されロール表面に付着するエッチングレジストインキ量
を調整するドクターナイフとを有し、かつ該ドクターナ
イフには発生するインキ溜まりを除去するインキ溜まり
除去手段が付設されたことを特徴とする方向性電磁鋼板
のエッチングマスク形成装置。 - 【請求項7】 方向性電磁鋼板の表面にエッチングレジ
ストを塗布するエッチングレジスト塗布装置と該エッチ
ングレジストを乾燥焼付けしエッチングマスクとする焼
付け装置からなる方向性電磁鋼板のエッチングマスク形
成装置において、前記エッチングレジスト塗布装置の入
側に前記方向性電磁鋼板の板温を調整する鋼板温度調整
装置を配設し、前記エッチングレジスト塗布装置は、前
記方向性電磁鋼板を巻き掛けするバックアップロール
と、該方向性電磁鋼板表面にエッチングレジストを塗布
するグラビヤロールあるいはグラビヤロールおよびグラ
ビヤオフセットロールと、該グラビヤロールにエッチン
グレジストインキを供給するエッチングレジストインキ
供給槽と、該グラビヤロールと所定の間隔をおいて配設
されロール表面に付着するエッチングレジストインキ量
を調整するドクターナイフとを有し、かつ該ドクターナ
イフには発生するインキ溜まりを除去するインキ溜まり
除去手段が付設され、さらに該エッチングレジストイン
キ供給槽に供給するエッチングレジストインキの温度を
所定の一定温度に調節するインキ温度調節手段を有する
ことを特徴とする方向性電磁鋼板のエッチングマスク形
成装置。
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