JPH11279944A - 精製セルロース繊維のフィブリル化防止剤及びフィブリル化防止方法 - Google Patents

精製セルロース繊維のフィブリル化防止剤及びフィブリル化防止方法

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JPH11279944A
JPH11279944A JP7471898A JP7471898A JPH11279944A JP H11279944 A JPH11279944 A JP H11279944A JP 7471898 A JP7471898 A JP 7471898A JP 7471898 A JP7471898 A JP 7471898A JP H11279944 A JPH11279944 A JP H11279944A
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fibrillation
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JP7471898A
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Katsuaki Nakao
勝明 中尾
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Ipposha Oil Industries Co Ltd
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Ipposha Oil Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】精製セルロース繊維の表面に化学処理を施すこ
とにより、精製セルロース繊維の柔軟性のある風合いを
損なうことなく、フィブリル化を防止する。 【解決手段】下記一般式(化)で示される化合物Aとその
2量体の化合物Bと水とを含む組成物であって、前記化
合物Aが100重量部に対して前記化合物Bが5〜80
重量部の範囲であり、かつ水:100重量部に対して化
合物A+Bが10〜1000重量部の範囲である水溶液
組成物を用いて、精製セルロース繊維に接触処理し、処
理後の繊維中の窒素原子が繊維に対して0.01〜0.
5重量%になるように付着処理し、精製セルロース繊維
のフィブリル化を防止する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は精製セルロース系繊
維を改質し、柔軟性をそこなわないフィブリル化防止剤
及びフィブリル化防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精製セルロース系繊維とは、精製パルプ
を誘導体に化学反応をせしめることなく、特殊な有機溶
剤、例えばN−メチルモルホリン−N−オキシド等に加
圧、加温下に溶解し、乾湿式紡糸したもので、英国コー
トルズ社の”テンセル”(商品名)及びオーストリア国
レンチング社の”レンチングリヨセル”(商品名)が一
般的に知られている。この精製セルロース系繊維は綿糸
やレーヨン糸に比べて強度が強く、張りが有りながらレ
ーヨン特有の柔らかい風合いを持っていることが特徴
で、さらに湿潤時の繊維強度がレーヨンと違って強く、
加えて湿潤で縮みにくいといった優れた特性を有してい
る。精製セルロース繊維はN−メチルモルホリン−N−
オキシドを溶剤とし紡糸されたものであるため、上述の
優れた特性を持つ一方で、単繊維の構造が、スキン−コ
ア構造でなく、均一で密な繊維断面を有しており、容易
にフィブリル化する特性を有している。
【0003】最近の精製セルロース繊維に関する技術開
発は、ほとんどがピリング化を効率良く、効果的に防止
しうる抗ピリング技術に集中していると言っても過言で
は無い。繊維のフィブリル化現象は、一般的には、布や
布帛への摩擦や衝撃で単繊維がさらに割繊されて発生し
たミクロ繊維が毛羽状に立ち上がる状態である。一方、
ピリング化の機構はフィブリル化した布帛にさらに摩擦
や衝撃を加えて行った場合、ミクロ繊維同志及びミクロ
繊維と単繊維が複雑に絡んで毛玉になり発現すると言わ
れている。
【0004】フィブリル化は絹繊維の染色時や着用時に
白化現象として良く見られるものであるが、絹繊維の場
合は単繊維の強度が適度なものであるため、発生したフ
ィブリルは摩擦や衝撃で引きちぎられピリングが発生す
ることは無い。これに対して精製セルロース繊維の場
合、前述のように単繊維強度が非常に強いため、発生し
たフィブリルを摩擦や衝撃で引きちぎることが困難なた
め著しくピリングし易い。そのため精製セルロース繊維
の場合、前述のように揉み叩き加工で敢えてフィブリル
化及びピリングを発生させ、これをセルラーゼ加工で溶
解除去する加工手段を採っている。一旦、表皮層をフィ
ブリル化それに続くセルラーゼ加工で溶解除去した精製
セルロース繊維はもはや摩擦や衝撃でピリングが発生す
ることはほとんどない。
【0005】このように、揉み叩き加工、セルラーゼ加
工を施した精製セルロース布帛の表面は、いわゆるピー
チスキン調布帛の風合いを呈し、ファッション性のある
繊維素材として評価を得ている(特開平5−13383
3号公報)。
【0006】しかし、上記方法は何れも精製セルロース
繊維をフィブリル化し、このフィブリル化した繊維を除
去してピリング化を防止するというものであり、当然、
繊維のフィブリル化による痩せ細りは防止できず、しか
も作業工程的にも手間をかけることとなって強度的に
も、また作業効率の点からも十分とは言えない。また、
ピーチスキン調の風合いを示す布帛はファッション性の
ある素材であるが、汎用性のある繊維素材ではなく、用
途及び使用方法が制限される。
【0007】上述の如き実情に鑑み、従来のフィブリル
化の手段及びフィブリル化した繊維の除去手段に代え
て、繊維自体の化学的処理によるフィブリル化を防止す
る方法が種々提案されている。例えば、2官能のアルデ
ヒド系の処理剤で処理する方法(特開平8−49167
号公報)やジグリシジルエーテル系処理剤で処理する方
法(特開平9−137384号公報)、ポリアジン環を
有する処理剤で処理する方法(特開平5−117970
号公報)、複数のカチオン系イオン化部位を有するポリ
マーの水溶液で処理する方法(特表平6−501994
号公報)、ビニルスルホン基をもつ化学反応剤で処理す
る方法(特表平8−507334号公報)等が提案され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
方法はいずれも処理剤をセルロースの水酸基と反応さ
せ、セルロース間の架橋によりフィブリル化を防止する
方法であり、通常行われている樹脂加工法同様、繊維の
柔軟性を損なう欠点を有し、実際の使用に耐えるもので
はなかった。
【0009】本発明者は精製セルロース繊維の柔軟性を
損なうことなく、フィブリル化を防止する薬剤及び方法
について、鋭意研究し、本発明を完成したものである。
本発明の第1番目の目的は、精製セルロース繊維の表面
に化学処理を施すことにより、精製セルロース繊維の柔
軟性のある風合いを損なうことなく、フィブリル化を防
止する方法を提供することである。本発明の第2番目の
目的は、現在実用化されている酵素処理によるフィブリ
ル化防止法ではピーチスキン調の布帛になるため、ファ
ッション衣料用に用途範囲が限定されていた精製セルロ
ース繊維素材を、他の繊維素材と自由に混紡することも
できる汎用性の高い繊維素材として展開できるようにす
ることである。本発明の第3番目の目的は、アニオン染
料の急激な吸着を緩和でき、染め斑のない淡色の染色物
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1〜2番目の目的
を達成するため、本発明の精製セルロース繊維のフィブ
リル化防止剤は、前記一般式(化1)で示される化合物
Aとその2量体の化合物Bと水とを含む組成物であっ
て、前記化合物Aが100重量部に対して前記化合物B
が5〜80重量部の範囲であり、かつ水:100重量部
に対して化合物A+Bが10〜1000重量部の範囲で
あることを特徴とする。
【0011】前記フィブリル化防止剤においては、化合
物Aは前記一般式(化2)及び(化3)から選ばれる少
なくとも一つの化合物であることが好ましい。また前記
化合物Bは、前記一般式(化4)、(化5)、(化6)
及び(化7)から選ばれる少なくとも一つの化合物であ
ることが好ましい。
【0012】また前記フィブリル化防止剤においては、
化合物Aが100重量部に対して化合物Bが10〜50
重量部の範囲であることが好ましい。また、前記フィブ
リル化防止剤においては、化合物Aが100重量部に対
して化合物Bが20〜40重量部の範囲であることが好
ましい。また、前記フィブリル化防止剤においては、
水:100重量部に対して化合物A+Bが40〜150
重量部の範囲であることが好ましい。また、前記フィブ
リル化防止剤においては、水:100重量部に対して化
合物A+Bが50〜100重量部の範囲であることが好
ましい。また、前記フィブリル化防止剤においては、前
記一般式(化1)で示される化合物Aとその2量体の化
合物Bのmが6〜10の範囲であることが好ましい。
【0013】次に本発明の精製セルロース繊維のフィブ
リル化防止方法は、前記一般式(化8)で示される化合
物Aとその2量体の化合物Bと水とを含む組成物であっ
て、化合物Aが100重量部に対して化合物Bが5〜8
0重量部の範囲であり、かつ水:100重量部に対して
化合物A+Bが10〜1000重量部の範囲である水溶
液組成物を用いて精製セルロース繊維のフィブリル化を
防止する方法であって、精製セルロース繊維に前記水溶
液組成物を接触処理し、処理後の繊維中の窒素原子が繊
維に対して0.01〜0.5重量%になるように付着処
理することを特徴とする。前記方法においては、化合物
Aは前記一般式(化9)及び(化10)から選ばれる少
なくとも一つの化合物であることが好ましい。また前記
方法においては、化合物Bは下記一般式(化11)、
(化12)、(化13)及び(化14)から選ばれる少
なくとも一つの化合物であることが好ましい。
【0014】また前記方法においては、精製セルロース
繊維が、セルロース原料をN−メチルモルフォリン−N
−オキシドを含む有機溶媒に溶解し、乾湿式紡糸法によ
り紡糸した後、凝固浴で凝固させて得られた繊維である
ことが好ましい。また前記方法においては、フィブリル
化防止処理時の精製セルロース繊維が、短繊維、長繊
維、糸、織編物および不織布を含む布帛から選ばれる少
なくとも一つの形態であることが好ましい。
【0015】また前記方法においては、フィブリル化防
止処理を行う際、フィブリル化防止水溶液組成物を室温
静置法及び加熱攪拌法等の浸漬法、パッドロール法、パ
ッド−ドライキュア法及びパッドスチーム法等のパッデ
ィング法、捺染法、カレンダー法、インクジェットプリ
ント法、スプレー法及びコールドバッチ法等から選ばれ
る少なくとも一つの手段で繊維に付着させることが好ま
しい。また前記方法においては、フィブリル化防止処理
を行う際、アルカリ金属化合物を存在させることが好ま
しい。この理由は、アルカリ金属化合物を存在させる
と、前記一般式(化8)で示される化合物A及びその2
量体の化合物Bのクロルヒドリン基がグリシジル基にな
り、これが精製セルロース繊維の−OH基と架橋反応す
ることからであろう。アルカリ金属化合物としては、N
aOH,KOHなどのアルカリ金属の水酸化物またはア
ルカリ金属の炭酸塩が好ましい。アルカリ金属化合物の
添加量は、フィブリル化防止剤である前記一般式(化
8)で示される化合物A及びその2量体である化合物B
の合計モル量に対して、2倍モル以上添加するのが好ま
しい。また前記方法においては、前記一般式(化8)で
示される化合物A及びその2量体である化合物Bと水と
を含む組成物の原液を、水で4〜300倍に希釈して精
製セルロース繊維のフィブリル化防止処理に用いること
もできる。
【0016】また前記方法においては、フィブリル化防
止処理の後、さらに前記一般式(化15)で示されるポ
リ(メタクリル酸−メタクリル酸アルカリ金属塩)のラ
ンダムコポリマーを繊維表面に付着させることが好まし
い。これにより、第3番目の目的である、アニオン性染
料の急激な吸着を緩和でき、染め斑のない淡色の染色物
を提供できる。ただし(化15)において、MはNa,
K,Li等のアルカリ金属元素を示し、x,yはランダ
ムに繰り返される単位を示し、x/y=100/1〜1
00のモル比の範囲、重量平均分子量は500〜1,000,000
の範囲、好ましくは1,000〜500,000の範囲である。前記
一般式(化15)で示されるポリ(メタクリル酸−メタ
クリル酸アルカリ金属塩)のランダムコポリマーの繊維
表面への好ましい付着量は0.1〜50重量%の範囲で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のフィブリル化防止剤の前
記一般式(化1)で示される化合物A及びその2量体で
ある化合物Bは、一分子中に第4級アンモニウム基を二
つ以上持ち、また反応基としてハロヒドリン基二つ以上
持つために、3−クロル−2−ヒドロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロライドや、2,3−エポキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライドの如く一分子
中にクロルヒドリン基やエポキシ基などの反応基が一つ
しかないものに比べて、分子量が大きく且つ繊維材料へ
の親和力が大きくて反応性に富むという特徴を有する。
また、この化合物は水に可溶であり、更にアルカリ触媒
の存在下で効率よく繊維材料と反応する。
【0018】次に、前記一般式(化1)及び及びその2
量体である化合物Bは種々の反応によって合成される。
例えば、下記一般式(化16)で表される第3級アミン
化合物1モルに対し、それぞれ1.5モル以上の塩酸と
エピクロルヒドリンを反応させることによって得られ
る。なお、反応生成物中には、未反応原料化合物や少量
の高分子量化合物、副生成物が混在することがあるが、
精製することなく反応物をそのまま本発明の目的に用い
ることもできる。
【0019】
【化16】
【0020】前記一般式(化16)で表される第3級ア
ミンの具体的例として、N,N,N´,N´−テトラメチル−
1,2−ジアミノエタン、N,N,N´,N´−テトラメチル−
1,4−ジアミノブタン、N,N,N´,N´−テトラメチル−
1,6−ジアミノヘキサン、N,N,N´,N´−テトラメチル
−1,8−ジアミノオクタン、N,N,N´,N´−テトラメチ
ル−1,10−ジアミノデカン、N,N,N´,N´−テトラメ
チル−1,12−ジアミノドデカン、N,N,N´,N´−テト
ラエチル−1,2−ジアミノエタン、N,N,N´,N´−テト
ラエチル−1,4−ジアミノブタン、N,N,N´,N´−テト
ラエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N,N´,N´−テ
トラエチル−1,8−ジアミノオクタン、N,N,N´,N´−
テトラエチル−1,10−ジアミノデカン、N,N,N´,N´
−テトラエチル−1,12−ジアミノドデカン等があ
る。また、本発明の3官能の化合物を合成するには、例
えばジ(8−ジメチルアミノオクチル)メチルアミン、
ジ(8−ジエチルアミノオクチル)エチルアミン、ジ
(6−ジメチルアミノヘキシル)メチルアミン等を原料
として用いる。しかし、これらの例示化合物に限定され
るものではない。
【0021】精製セルロース繊維の水酸基に反応する架
橋基の数は2つまたは3つが好ましい。1つではフィブ
リル化防止効果が充分でない。窒素間のアルキル基の炭
素数は2〜12であり、炭素数1の場合は柔軟性が悪
く、炭素数14以上の場合は柔軟性は良好であるが、フ
ィブリル化防止効果は弱い。なお、好ましくは炭素数は
4〜10であり、さらに好ましくは炭素数は6〜10で
ある。
【0022】この化合物を使用しての精製セルロース繊
維のフィブリル化防止方法は、前記一般式(化1)で示
される化合物A及びその2量体の化合物Bとアルカリ金
属化合物を用いて、セルロースの水酸基と繊維上で反応
させ固着させればよい。前記一般式(化1)で示される
化合物A及びその2量体の化合物Bは、固着量によりフ
ィブリル化効果が異なるので重要な本発明のポイントの
1つである。その固着量は処理した繊維に含まれる窒素
量で表し、繊維に対して窒素量が0.01〜0.5重量
%が良く、好ましくは0.02〜0.4重量%、さらに
好ましくは0.1〜0.4重量%である。窒素量が0.
5重量%を越える場合は、風合いに悪影響を及ぼし、窒
素量が0.01重量%未満の場合は、フィブリル化防止
効果が弱くなる。
【0023】なお窒素量の定量はケルダール法(Kjeldah
l method)が適当である。ここでケルダール法とは、例
えばマクロケルダール装置を用い、ケルダールフラスコ
中で1〜2gの試料に、分解促進剤として水銀・酸化水
銀(II)・硫酸銅を加え、濃硫酸・硫酸カリウムまたは硫
酸・発煙硫酸中で加熱分解し、試料中の窒素を硫酸アン
モニウムに変換する。これに強アルカリを加え、水蒸気
蒸留し、遊離したアンモニアを規定量の酸に捕集し、過
剰の酸を逆滴定することで捕集したアンモニア量を求
め、この量から総窒素量を算出する方法である(「化学
大辞典」1994年4月1日、東京化学同人社発行、7
20頁)。
【0024】本発明における実用的な処理方法として
は、繊維材料を前記一般式(化1)で示される化合物A
及びその2量体の化合物Bを用いて処理するには、通常
の繊維処理の方法のいずれを用いてもよい。例えば、浸
漬法では室温静置法や加熱撹拌法等、パッディング法で
はパッド・ロール法、カレンダー法、インクジェットプ
リント法、パッド・ドライ・キュアー法、パッド・スチ
ーム法等、更に捺染法、スプレー法、コールドバッチ法
等が挙げられる。
【0025】また、本発明で処理できる精製セルロース
の形態は何れでも良く、例えば繊維、糸、編織物、不織
布等であっても良い。ここで使用されるアルカリは、ア
ルカリ金属の水酸化物または炭酸塩等のアルカリ性化合
物であり、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが良いが、より好ま
しくはアルカリ金属水酸化物である。そして、いずれの
場合にも、処理液が繊維材料の内部にまでよく含浸する
ことが好ましい。従って、浸透剤、溶剤及び増粘剤等の
併用または処理液の加熱などは当然有効である。しか
し、前記一般式(化1)で示される化合物A及びその2
量体の化合物Bと結合して不溶化物を生成させるような
化合物を使用する場合には注意が必要である。
【0026】ここで、本発明に用いられる評価方法は以
下のとおりである。 (1)フィブリル化防止特性 フィブリル化防止効果を確認する手段として、JIS−
L−0849を用い、摩擦に対する染色堅牢度試験方法
により白化の程度を比較した。なお、効果の把握がし易
いように試験布(織物)を染色するのが好ましい。試験
方法は、学術振興会型摩擦堅牢度試験機を用いて、直接
染料又は酸性染料で着色した試験布を(白色布(綿金
巾))湿状態で加重200gにおいて100回摩擦し
た。染色した試験布の白化の程度を変退色グレースケー
ルを準用して判定した。判定は以下の通りとした。 1級:白化が大きい(フィブリル化が大きい)。 2級:白化があり。 3級:白化が僅かに認められる。 4級:白化がほとんど認められない。 5級:白化が認められない(フィブリル化が全く発生し
ない)。 の5段階にて表示した。なお、一般的には3級以上であ
れば問題ないと言われているが、好ましくは4級以上が
望まれる。
【0027】(2)風合い特性 風合い試験は、フィブリル化防止を施した精製セルロー
ス繊維布帛を、指でタッチして感性による触感で示し
た。評価は1〜5の5段階法にて行い以下のように判定
した。 1:風合いが粗硬。 2:風合いが僅かに悪い。 3:風合いが僅かに良い。 4:風合いが柔軟で良い。 5:風合いが柔軟できわめて良い。
【0028】以下実施例を用いて本発明を具体的に説明
する。以下の実施例において、とくに単位を示さない限
り、%は重量%を意味する。 (合成例1:2官能のフィブリル化防止剤の合成)攪拌
棒、コンデンサー及び温度計のついた3口フラスコ中
に、塩酸(36重量%水溶液)を182.5g仕込み、
撹拌しながら50〜60℃で2時間かけてN,N,N´,N´
−テトラメチル−1,6−ジアミノヘキサンを172g
滴下し、反応させた。次にエピクロルヒドリン166.
5gを55℃以下で2時間かけて滴下した。滴下後、9
5〜100℃の温度で2時間反応させた。その後、室温
まで冷却し、水で希釈して濃度調整した。得られた組成
物は、前記一般式(化2)で示される化合物A(ただし
m=6、R1〜R4はメチル基)が90重量部、前記一般式
(化4)で示される化合物B(ただしm=6、R1〜R8
メチル基)が30重量部であった。前記において、原料
としてN,N,N´,N´−テトラメチル−1,6−ジアミノヘ
キサンを用いたが、ジアミノヘキサンの部分を様々なジ
アミノ化合物を用いることにより同様に合成できる。
【0029】(合成例2:3官能のフィブリル化防止剤
の合成)攪拌棒、コンデンサー及び温度計のついた3口
フラスコ中に、溶媒としてエチルセロソルブを1000
g仕込んだ。その後、塩酸(36重量%水溶液)30
4.2gを加え、撹拌しながら50〜60℃の温度で2
〜3時間かけてジ(8−ジメチルアミノオクチル)メチ
ルアミンを341g滴下し、反応させた。次にエピクロ
ルヒドリン277.5gを55℃以下で2時間かけて滴
下した。滴下後、70〜80℃の温度で6時間反応させ
た。その後、室温まで冷却し、水で希釈して濃度調整し
た。得られた組成物は、前記一般式(化3)で示される
化合物A(ただしm=8、R1〜R5はメチル基)が90重
量部、前記一般式(化5)〜(化7)で示される異性体
混合物からなる化合物B(ただしm=8、R1〜R10はメ
チル基)が30重量部であった。
【0030】(合成例3:淡色染色時の染めむら防止剤
の合成)撹拌棒、冷却管、温度計、N2 ガス導入管、滴
下漏斗をセットした1リットルの4つ口フラスコ内に、
イオン交換水333.5gを仕込み、70℃まで昇温し
た。系内の温度が70℃になったところで、メタクリル
酸200.1g、25%過硫酸アンモニウム水溶液13
3.4gをそれぞれ同時に2時間かけて滴下した。添加
終了後、70℃で2時間熟成し、さらに50℃以下に保
持して撹拌しながら、水酸化ナトリウム10%水溶液1
12.0gを1時間かけて滴下し中和し、前記一般式
(化5、ただしx/yのモル比は100/12で示され
るポリマーを得た。このポリマー重量平均分子量は、G
PCで測定すると約3,000であった。
【0031】
【実施例1】(1)フィブリル化防止剤(以下”C2”
という) A成分:ジメチレンビス((3−クロロ−2−ヒドロキ
シプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド)(前記
一般式(化2)のm=2、R1〜R4はメチル基である化合
物),30重量部 B成分:A成分の2量体(前記一般式(化4)のm=
2、R1〜R8はメチル基である化合物),10重量部 水:60重量部 (2)フィブリル化防止処理 上記(1)のフィブリル化防止剤”C2”100重量部
に、水酸化ナトリウム水溶液(50重量%)を30重量
部加えた溶液を作成した。この溶液をさらに水で10倍
に希釈した。この希釈水溶液(温度25℃)に、平織
り”テンセル”布(目付150g/m2 ):10gを浸
漬し、ロールで絞って絞り率100%とし、次いでテン
ターにて温度:120℃、5分間加熱した。その後湯洗
し、酢酸(90%)を添加して中和した後、水洗した。
その後、風乾し試験布とした。得られた試験布をマクロ
ケルダール法によって窒素量を測定したところ、窒素量
は0.2重量%であった。得られた結果を表1に示す。
【0032】
【実施例2】(1)フィブリル化防止剤(以下”C8”
という) A成分:オクタメチレンビス((3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド)
(前記一般式(化2)のm=8、R1〜R4はメチル基であ
る化合物),30重量部 B成分:A成分の2量体(前記一般式(化4)のm=
8、R1〜R8はメチル基である化合物),10重量部 水:60重量部 (2)フィブリル化防止処理 上記(1)のフィブリル化防止剤”C8”を用いて、実
施例1と同様に”テンセル”布にフィブリル化防止処理
をした。得られた結果を表1に示す。
【0033】
【実施例3】(1)フィブリル化防止剤(以下”C1
2”という) A成分:ドデカメチレンビス((3−クロロ−2−ヒド
ロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド)
(前記一般式(化2)のm=12、R1〜R4はメチル基で
ある化合物),30重量部 B成分:A成分の2量体(前記一般式(化4)のm=1
2、R1〜R8はメチル基である化合物),10重量部 水:60重量部 (2)フィブリル化防止処理 上記(1)のフィブリル化防止剤”C12”を用いて、
実施例1と同様に”テンセル”布にフィブリル化防止処
理をした。得られた結果を表1に示す。
【0034】
【比較例1】メチレンビス((3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル)ジメチルアンモニウムクロライド)を3
0重量部と、その2量体を10重量部(以下単量体と2
量体の混合物を”C1”という)と、水60重量部から
なる水溶液100重量部を容器に入れた。次に、水酸化
ナトリウム水溶液(50重量%)を30重量部を容器に
加えた。この溶液をさらに水で10倍に希釈した。この
希釈水溶液(温度25℃)に、平織り”テンセル”布
(目付150g/m2 ):10gを浸漬し、ロールで絞
って絞り率100%とし、次いでテンターにて温度:1
20℃、5分間加熱した。その後湯洗し、酢酸(90
%)を添加して中和した後、水洗した。その後、風乾し
試験布とした。得られた試験布をマクロケルダール法に
よって窒素量を測定したところ、窒素量は0.2重量%
であった。得られた結果を表1に示す。
【0035】
【比較例2】テトラデシルメチレンビス((3−クロロ
−2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロ
ライド)を30重量部と、その2量体を10重量部(以
下単量体と2量体の混合物を”C14”という)と、水
60重量部からなる水溶液100重量部を容器に入れ
た。次いで、水酸化ナトリウム水溶液(50重量%)を
30重量部を容器に加えた。この溶液をさらに水で10
倍に希釈した。この希釈水溶液(温度25℃)を、平織
り”テンセル”布(目付150g/m2 ):10gに浸
漬し、ロールで絞って絞り率100%とし、次いでテン
ターにて温度:120℃、5分間加熱した。その後湯洗
し、酢酸(90%)を添加して中和した後、水洗した。
その後、風乾し試験布とした。得られた試験布をマクロ
ケルダール法によって窒素量を測定したところ、窒素量
は0.2重量%であった。得られた結果を表1に示す。
【0036】
【比較例3】平織りテンセル布(目付150g/m2
を、グルタルアルデヒドの50%水溶液3.0%を含み
かつ燐酸85%水溶液1%を含む水溶液に浸漬処理し
た。このものをテンターにて120℃で5分間加熱乾燥
した。次いで高度に希薄なアンモニア水で洗浄し、搾っ
て乾燥した。得られた結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】前記表1の実施例1〜3から明らかなよう
に、N,N′間のアルキル基の炭素数は2〜12が良好
な結果を得た。これに対して、比較例1はN,N′間の
アルキル基の炭素数は1であり、フィブリル化が防止で
きるものの風合いが損なわれており、精製セルロース繊
維の持つ特徴が失われていた。また、比較例2のように
同炭素数が14以上のものはフィブリル化効果が薄れて
くる傾向となった。
【0039】
【実施例4】次にヘキサメチレンビス((3−クロロ−
2−ヒドロキシプロピル)ジメチルアンモニウムクロラ
イド)の”テンセル”布に対する付着量による性能への
影響を確認した。前記合成例1で得られたヘキサメチレ
ンビス((3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル)ジメ
チルアンモニウムクロライド)を30重量部と、その2
量体を10重量部(以下単量体と2量体の混合物を”C
6”という)と、水60重量部からなる水溶液100重
量部を容器に入れた。次いで、水酸化ナトリウム水溶液
(50重量%)を30重量部容器に加えて混合溶液
(A)とした。この溶液(A)をさらに水で200倍に
希釈した。この希釈水溶液(温度25℃)に、平織り”
テンセル”布(目付150g/m2 ):10gを浸漬
し、ロールで絞って絞り率100%とし、次いでテンタ
ーにて温度:120℃、5分間加熱した。その後湯洗
し、酢酸(90%)を添加して中和した後、水洗した。
その後、風乾し試験布とした。得られた試験布をマクロ
ケルダール法によって窒素量を測定したところ、窒素量
は0.01重量%であった。得られた結果を表2に示
す。
【0040】
【実施例5】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて100倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実
験した。得られた試験布をマクロケルダール法によって
窒素量を測定したところ、窒素量は0.02重量%であ
った。得られた結果を表2に示す。
【0041】
【実施例6】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて10倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実験
した。得られた試験布をマクロケルダール法によって窒
素量を測定したところ、窒素量は0.2重量%であっ
た。得られた結果を表2に示す。
【0042】
【実施例7】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて5倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実験し
た。得られた試験布をマクロケルダール法によって窒素
量を測定したところ、窒素量は0.4重量%であった。
得られた結果を表2に示す。
【0043】
【実施例8】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて4倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実験し
た。得られた試験布をマクロケルダール法によって窒素
量を測定したところ、窒素量は0.5重量%であった。
得られた結果を表2に示す。
【0044】
【比較例4】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて400倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実
験した。得られた試験布をマクロケルダール法によって
窒素量を測定したところ、窒素量は0.005重量%で
あった。得られた結果を表2に示す。
【0045】
【比較例5】実施例4で得られた混合溶液(A)を水を
加えて3.3倍に希釈した以外は、実施例4と同様に実
験した。得られた試験布をマクロケルダール法によって
窒素量を測定したところ、窒素量は0.6重量%であっ
た。得られた結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】前記表2からも明らかなように、実施例4
〜8は窒素量は0.01重量%以上0.4重量%以下で
あったので、フィブリル化防止効果は高く、風合いも柔
軟で性能は良好であった。これに対して、比較例4は窒
素量が0.01重量%未満であったのでフィブリル化防
止効果は弱く、比較例5は窒素量が0.5重量%を越え
ていたので風合いが硬くて好ましくなかった。
【0048】
【実施例9】前記合成例2で得られた前記一般式(化
3)で示される化合物A(ただしm=8、R1〜R5はメチ
ル基)が30重量部、前記一般式(化5)〜(化7)で
示される異性体混合物からなる化合物B(ただしm=
8、R1〜R10はメチル基)が10重量部と、水60重量
部からなる水溶液100重量部を容器に入れた。次い
で、水酸化ナトリウム水溶液(50重量%)を30重量
部容器に加えて混合溶液(B)とした。この溶液(B)
をさらに水で10倍に希釈した。この希釈水溶液(温度
25℃)に、平織り”テンセル”布(目付150g/m
2 ):10gを浸漬し、ロールで絞って絞り率100%
とし、次いでテンターにて温度:120℃、5分間加熱
した。その後湯洗し、酢酸(90%)を添加して中和し
た後、水洗した。その後、風乾し試験布とした。得られ
た試験布をマクロケルダール法によって窒素量を測定し
たところ、窒素量は0.2重量%であった。得られた試
験布のフィブリル防止効果は5級、風合いも5級であっ
た。
【0049】
【実施例10】(淡色染色時の染め斑防止処理例)前記
合成例2で得られた染め斑防止剤を8g/リットル、”
デスポール300”(非イオン系精練ソーピング剤、一
方社油脂工業社製)を1g/リットル、”ウェットソフ
ターK−60”(非イオン系浴中平滑剤、一方社油脂工
業社製)を3g/リットルの割合で水に溶かし、実施例
6で得られたフィブリル化防止処理した”テンセル”織
物を浴比1:20にて浸漬し、温度80℃、20分間処
理した。その後、湯洗し、水洗した。次に、一般的に知
られている方法で染色した。染色は、浴比1:20で反
応性染料(Sumifix Supra Brilliant Red 3BF,住友化学
工業社製)を0.5%o.w.f.(on the weight of fabric
の略、布帛に対する重量%のこと)と、UDA−104
K(均染剤、一方社油脂工業社製)を5g/リットル
と、”ウェットソフターK−60”(非イオン系浴中平
滑剤)3g/リットルを、室温で混合し、60℃まで昇
温した。その後、芒硝を20g/リットル添加し、20
〜30分間撹拌した。次いで60℃の温度のままで、"
エスポロンA-171"(反応性染料用合成アルカリ剤、一方
社油脂工業社製)を2g/リットル添加した。その後湯
洗し、水洗し、"ビスノールSKL"(ソーピング剤、一方
社油脂工業社製)2g/リットルの浴にてソーピング
し、湯洗し、水洗した後、風乾した。得られた染色物
は、薄淡いピンク色で染め斑はみられなかった。もちろ
ん染色物のフィブリル化は防止されており、風合いも柔
軟であった。
【0050】
【比較例6】実施例9において、淡色染色時の染め斑防
止処理をしないで実施例10と同様の染色をしたとこ
ろ、染色斑が発生し、商品的価値はなかった。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の第1番目の
発明によれば、精製セルロース繊維の表面に化学処理を
施すことにより、精製セルロース繊維の柔軟性のある風
合いを損なうことなく、フィブリル化を防止する方法を
提供できる。また第2番目の発明によれば、アニオン染
料の急激な吸着を緩和でき、染め斑のない淡色の染色物
を提供できる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(化1)で示される化合物A
    とその2量体の化合物Bと水とを含む組成物であって、
    前記化合物Aが100重量部に対して前記化合物Bが5
    〜80重量部の範囲であり、かつ水:100重量部に対
    して化合物A+Bが10〜1000重量部の範囲である
    ことを特徴とする精製セルロース繊維のフィブリル化防
    止剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記化合物Aが下記一般式(化2)及び
    (化3)から選ばれる少なくとも一つの化合物である請
    求項1に記載のフィブリル化防止剤。 【化2】 【化3】
  3. 【請求項3】 前記化合物Bが下記一般式(化4)、
    (化5)、(化6)及び(化7)から選ばれる少なくと
    も一つの化合物である請求項1に記載のフィブリル化防
    止剤。 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】
  4. 【請求項4】 化合物Aが100重量部に対して化合物
    Bが10〜50重量部の範囲である請求項1に記載のフ
    ィブリル化防止剤。
  5. 【請求項5】 化合物Aが100重量部に対して化合物
    Bが20〜40重量部の範囲である請求項4に記載のフ
    ィブリル化防止剤。
  6. 【請求項6】 水:100重量部に対して化合物A+B
    が40〜150重量部の範囲である請求項1に記載のフ
    ィブリル化防止剤。
  7. 【請求項7】 水:100重量部に対して化合物A+B
    が50〜100重量部の範囲である請求項6に記載のフ
    ィブリル化防止剤。
  8. 【請求項8】 下記一般式(化8)で示される化合物A
    とその2量体の化合物Bと水とを含む組成物であって、
    化合物Aが100重量部に対して化合物Bが5〜80重
    量部の範囲であり、かつ水:100重量部に対して化合
    物A+Bが10〜1000重量部の範囲である水溶液組
    成物を用いて精製セルロース繊維のフィブリル化を防止
    する方法であって、精製セルロース繊維に前記水溶液組
    成物を接触処理し、処理後の繊維中の窒素原子が繊維に
    対して0.01〜0.5重量%になるように付着処理す
    ることを特徴とする精製セルロース繊維のフィブリル化
    防止方法。 【化8】
  9. 【請求項9】 前記化合物Aが下記一般式(化9)及び
    (化10)から選ばれる少なくとも一つの化合物である
    請求項8に記載のフィブリル化防止方法。 【化9】 【化10】
  10. 【請求項10】 前記化合物Bが下記一般式(化1
    1)、(化12)、(化13)及び(化14)から選ば
    れる少なくとも一つの化合物である請求項8に記載のフ
    ィブリル化防止方法。 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】
  11. 【請求項11】 精製セルロース繊維が、セルロース原
    料をN−メチルモルフォリンN−オキシドを含む有機溶
    媒に溶解し、乾湿式紡糸法により紡糸した後、凝固浴で
    凝固させて得られた繊維である請求項8に記載の精製セ
    ルロース繊維のフィブリル化防止方法。
  12. 【請求項12】 フィブリル化防止処理時の精製セルロ
    ース繊維が、短繊維、長繊維、糸、織編物および不織布
    を含む布帛から選ばれる少なくとも一つの形態である請
    求項8に記載の精製セルロース繊維のフィブリル化防止
    方法。
  13. 【請求項13】 フィブリル化防止処理を行う際、フィ
    ブリル化防止水溶液組成物を室温静置法及び加熱攪拌法
    を含む浸漬法、パッドロール法、パッド−ドライキュア
    法及びパッドスチーム法を含むパッディング法、捺染
    法、カレンダー法、インクジェットプリント法、スプレ
    ー法及びコールドバッチ法から選ばれる少なくとも一つ
    の手段で繊維に付着させる請求項8に記載の精製セルロ
    ース繊維のフィブリル化防止方法。
  14. 【請求項14】 フィブリル化防止処理を行う際、アル
    カリ金属化合物を存在させる請求項8に記載の精製セル
    ロース繊維のフィブリル化防止方法。
  15. 【請求項15】 一般式(化8)で示される化合物Aと
    その2量体の化合物Bと水とを含む組成物の原液を、水
    で4〜300倍に希釈して精製セルロース繊維のフィブ
    リル化防止処理に用いる請求項8に記載の精製セルロー
    ス繊維のフィブリル化防止方法。
  16. 【請求項16】 フィブリル化防止処理の後、さらに下
    記一般式(化5)で示されるポリ(メタクリル酸−メタ
    クリル酸アルカリ金属塩)のランダムコポリマーを繊維
    表面に付着させる請求項8に記載の精製セルロース繊維
    のフィブリル化防止方法。 【化15】
  17. 【請求項17】 前記一般式(化15)で示されるポリ
    (メタクリル酸−メタクリル酸アルカリ金属塩)のラン
    ダムコポリマーの繊維表面への付着量が0.1〜50重
    量%の範囲である請求項16に記載の精製セルロース繊
    維のフィブリル化防止方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015020952A (ja) * 2013-07-16 2015-02-02 山形県 ジェミニ型カチオン化剤および紅花染めカチオン化極細獣毛糸

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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