JPH11280841A - 制振アクチュエータ - Google Patents

制振アクチュエータ

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JPH11280841A
JPH11280841A JP10001098A JP10001098A JPH11280841A JP H11280841 A JPH11280841 A JP H11280841A JP 10001098 A JP10001098 A JP 10001098A JP 10001098 A JP10001098 A JP 10001098A JP H11280841 A JPH11280841 A JP H11280841A
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JP
Japan
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vibration
damping actuator
vibration damping
coil
house
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Pending
Application number
JP10001098A
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English (en)
Inventor
Kazuteru Sato
一輝 佐藤
Takeshi Hojo
武 北條
Osamu Hayakawa
脩 早川
Hideo Kobayashi
秀夫 小林
Takahiko Takeuchi
宇彦 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存構造物の縦揺れも抑制する制振アクチュエ
ータを実現する。 【解決手段】弾性部材12と、これを挟む磁性部材11
と、これらの磁性部材11に作用する電磁変換手段13
とを備える。これにより、振動を制御する力が定常的な
支え力の束縛から解放されて、大きな質量体が無くても
能動的な制御を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家屋等の構造物
の揺れを抑制して低減するための制振アクチュエータに
関し、詳しくは、縦方向の振動についてもその伝達を積
極的に断つことのできる制振アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震や風による建造物や構造物の
横揺れを減衰させるための振動減衰装置として、振動加
速度を検出しそれに応じて可動質量を往復動させる振動
制御装置や(実公平2−21634号公報参照)、付加
振動体を納めたフレームを振動センサの出力に応じて往
復駆動する制振装置(特開平5−79223号公報参
照)などが知られている。
【0003】また、地面や床等のベースからの振動伝達
を断つことで縦方向の振動についても減衰させる制振ア
クチュエータとしては、磁気の反発力をクッションとし
て利用する磁気浮上式クッション体や(特開平8−14
0782号公報)、横方向の地震力に対してローラ球が
転がるとともに縦方向の地震力に対してスプリングが伸
縮することで建物に及ぼす振動を緩和しようとする免震
装置(特開平9−158532号公報)なども知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の制振
アクチュエータでは、例えば上述の振動制御装置や制振
装置の場合、制御力を積極的に発生させるアクチュエー
タも具備した能動型なものであることから、多様な振動
を抑制することも可能になっているが、ビルディングの
高層階に生じる横揺れを低減するためのものなので、大
きな質量体やその移動空間が必要とされるうえ、地面か
ら伝達される縦揺れに対しては効き目が小さいという欠
点を有していた。
【0005】これに対し、上述したもののうち磁気浮上
式装置や免震装置の場合、ベースと制振対象物との間に
介在させて磁石の反発力やスプリングの弾撥力を作用さ
せることで縦方向振動の伝達を直接的に断絶・低減する
ものとなっているが、制御力を積極的に発生させるアク
チュエータを欠いた受動型のものであることから、振動
特性が固定的になりがちであった。また、制振対象物が
重いとそれを下から支えるため定常的に大きな力を出し
続ける必要があるが、そのような状況下でも振動の制御
に有効な比較的小さいバネ感度を示すような部材は、既
製品から選出するのは勿論、新たに設計製造するのも、
容易とは言えなかった。
【0006】このため、ベッドのように屋内に納まるも
のや、新築家屋のように重量や振動特性が予め把握しう
るようなものの場合は別にして、既存の建築物等に対し
て従来の制振アクチュエータをそのまま適用しただけで
は、縦揺れを十分に減衰させるのは難しく、かといっ
て、振動特性等の判然としない個々の家屋ごとに種々の
制振アクチュエータの試作を繰り返していたのでは、仕
様の共通化や量産化など不可能で、工数やコストがあわ
ないという欠点があった。
【0007】しかしながら、既設の構造物についても、
制振手段の設置要請が高まりつつある。例えば、道路の
整備等によって大型車両の通行量が激増した場合や、鉄
道の延伸等によって列車が新たに通過するようになった
場合など、住環境の破壊を防止するために、振動源から
発して近隣の住宅・家屋等にまで及ぶ振動の伝達を断つ
或いは少なくとも低減することが要請される。かかる場
合、地面から各建築物に伝達される振動を断つべく土台
等に制振アクチュエータを介挿することが現実的な対策
として考えられるが、通常横揺れの大きい地震と異な
り、移動体に起因する振動では縦方向の振動成分も大き
い。
【0008】そこで、振動特性の判然としない既存の構
造物に対しても適用できて且つ縦揺れも十分に抑制でき
るような制振アクチュエータを案出することが課題とな
る。この発明は、このような課題を解決するためになさ
れたものであり、既存構造物の縦揺れも抑制する制振ア
クチュエータを実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第5の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0010】[第1の解決手段]第1の解決手段の制振
アクチュエータは(、出願当初の請求項1に記載の如
く)、弾性部材と、これを挟む磁性部材と、これらの磁
性部材(間に働く反発力または引力を発生させることで
それら)に作用する電磁変換手段とを備えたものであ
る。
【0011】このような第1の解決手段の制振アクチュ
エータにあっては、地面等のベースと家屋等の制振対象
物との間に介挿して用いられるが、その際に各磁性部材
が制振対象物およびベース側に位置するように設置され
る。そうすると、ベースと制振対象物とが横にずれる振
動状態である横揺れは、弾性部材のせん断変形によって
吸収され減衰する。また、制振対象物の重さに耐える縦
方向の定常的な力は、弾性部材の弾撥力によって充足さ
れる。そして、縦揺れ即ち縦方向の振動は、電磁変換手
段の作用で磁性部材間に生じた屈伸力によって減殺され
る。しかも、電磁変換手段を介して能動的に制御するこ
とで、周波数等の異なる多様な振動を抑制することも可
能となる。
【0012】これにより、振動を制御する力が定常的な
支え力の束縛から解放されて、種々の縦方向振動に対す
る制御の自由度や余裕度が向上する。そして、大きな質
量体が無くても能動的な制御ができることから、対象物
の振動特性等が明確でなくても縦揺れまで適切に抑制す
るので、共通仕様の下で予め量産しておいた既成品が利
用できることとなる。したがって、この発明によれば、
既存構造物の縦揺れも良く抑制する制振アクチュエータ
を安価に実現することができる。
【0013】[第2の解決手段]第2の解決手段の制振
アクチュエータは(、出願当初の請求項2に記載の如
く)、前記弾性部材の一部または全部が透磁率の強化さ
れたものである。
【0014】このような第2の解決手段の制振アクチュ
エータにあっては、磁性部材間の透磁率が大きいので、
電磁変換によって発生する力も大きくなる。これによ
り、縦方向振動を減殺するための制御可能な力が強化さ
れることとなる。したがって、この発明によれば、既存
構造物の縦揺れを一層良く抑制する制振アクチュエータ
を実現することができる。
【0015】[第3の解決手段]第3の解決手段の制振
アクチュエータは(、出願当初の請求項3に記載の如
く)、上記の第1,第2の解決手段の制振アクチュエー
タであって、前記磁性部材の一部または全部が永久磁石
化されたものであることを特徴とする。
【0016】このような第3の解決手段の制振アクチュ
エータにあっては、外部から駆動するまでもなく生じる
永久磁石同士の反発力または引力に基づくバネ感度によ
って、或る程度、弾性部材のバネ感度が調整される。こ
れにより、応答遅れのために能動的な制御では抑制し難
い最初の衝撃についても抑制能力が向上する。したがっ
て、この発明によれば、既存構造物の縦揺れも当初から
良く抑制する制振アクチュエータを実現することができ
る。
【0017】[第4の解決手段]第4の解決手段の制振
アクチュエータは(、出願当初の請求項4に記載の如
く)、上記の第1〜第3の解決手段の制振アクチュエー
タであって、前記弾性部材の一部または全部が、小室に
区切られた袋体からなることを特徴とする。
【0018】このような第4の解決手段の制振アクチュ
エータにあっては、袋体内の気体が弾撥力の担い手とな
るが、一般に気体の方がゴム等に比べて体積弾性率が大
きい。このため、同等の定常的な支え力を発生している
場合でも、ゴム等の固体からなる弾性部材よりもバネ感
度が小さくなる。これにより、衝撃力を柔らかく吸収し
て磁性部材間の伸縮を伴う振動を良く減衰させることが
できる。また、応答遅れのために能動的な制御では抑制
し難い最初の衝撃についても抑制能力が向上する。した
がって、この発明によれば、既存構造物の縦揺れを当初
から一層良く抑制する制振アクチュエータを実現するこ
とができる。
【0019】[第5の解決手段]第5の解決手段の制振
アクチュエータは(、出願当初の請求項5に記載の如
く)、上記の第1〜第4の解決手段の制振アクチュエー
タであって、前記磁性部材または弾性部材の変位に基づ
(いてその変形力を電力に変換するように働)く発電手
段を備えたことを特徴とする。
【0020】このような第5の解決手段の制振アクチュ
エータにあっては、外部から振動が伝達されると、磁性
部材等が変位し、これに基づき発電手段によって電力が
産み出されることとなる。これにより、電磁変換手段に
供給する電力の一部を賄ったり、それに接続された制御
装置の待機電力を自給自足したり等して、消費電力を節
約することが可能となる。したがって、この発明によれ
ば、既存構造物の縦揺れを能動的に抑制してもランニン
グコストがあまり掛からない制振アクチュエータを実現
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の制振アクチュエータについて、これを実施する
ための形態を説明する。
【0022】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した解決手段の制振アクチュエータであっ
て、振動の検出を行うセンサと、このセンサの出力に応
じて前記電磁変換手段の制御を行う制御装置とが設けら
れたものである。これにより、振動状態に対して制振ア
クチュエータを能動的に適合させることができる。
【0023】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は、上記の第1実施形態の制振アクチュエータであ
って、前記発電手段から受けた電力を用いて前記センサ
および前記制御装置の全部または一部を作動させる手段
が設けられたものである。これにより、消費電力を節約
することができる。
【0024】
【第1実施例】本発明の制振アクチュエータの第1実施
例について、その具体的な構成を、図1の縦断模式図を
引用して説明する。
【0025】この制振アクチュエータ10は、数cm〜
数十cm厚さの鉄粉混入防振ゴム12に対し、その上下
から鉄板11が貼り付けられたものである。鉄粉混入防
振ゴム12は、一般的な防振ゴム材料に対し透磁率の大
きい鉄粉を弾性等のゴム特性を損なわない程度に加え
て、成分の分布がほぼ一様になるように攪拌等してから
固化させたものであり、全部が透磁率の強化された弾性
部材となっている。
【0026】鉄板11は、純鉄でも良いが、磁性を高め
る成分の入った合金に対し錆止めを施したものが望まし
い。また、図示は割愛したが、土台等への取り付けに際
して締結・緊結する等のために、上下にスタッドボルト
が植設されている。なお、取付用の固定具としては、ス
タッドボルトに限らず、フック等の係止手段や、係着手
段、接着剤なども、単独で又は併用してもよい。このよ
うな鉄板11は、弾性部材12を上下から挟む磁性部材
となっている。
【0027】鉄粉混入防振ゴム12は、中央部分が環状
・ドーナツ状に切り欠かれ、そこにコイル13が巻き付
けられる。コイル13の両端子は鉄粉混入防振ゴム12
内を縫って外部へ引き出されている。なお、コイル13
を先に捲回しておき、その内外に鉄粉混入防振ゴム12
を注入・添加等してから固めるようにしてもよい。いず
れにしても、コイル13の両端子に制御電圧Vを印加す
ると、コイル13に電流が流れて、コイル13から発し
た磁束14が鉄粉混入防振ゴム12を介して上下の鉄板
11に及び、その磁力に応じて鉄板11間に反発力また
は引力が生じる。そのような磁束14が制御電圧Vに応
じて生じるようにコイル13の形状や向き等が定められ
ている。これにより、コイル13は、上下の磁性部材1
1に作用する電磁変換手段となっている。
【0028】制振アクチュエータ10には、振動の検出
を行うセンサとしての加速度計16と、このセンサの出
力に応じて電磁変換手段の制御を行うための制御装置1
5とが、付随して設けられる。加速度計16は、縦揺れ
を検知するため少なくとも鉛直方向の加速度を検出して
制御装置15へ送出するようになっている。なお、セン
サとしては、縦方向振動の状態を検出しうるものであれ
ばよく、速度計や変位計測手段でもよい。制御装置15
は、PID制御回路等を有し、加速度計16の出力を反
転増幅するとともに適宜位相をずらす等の演算を行って
制御電圧Vを生成し、これをコイル13に対して出力す
るようになっている。
【0029】この実施例の制振アクチュエータについ
て、その使用態様及び動作を、図2の設置状況図を引用
して説明する。
【0030】地面1上に土台4を介して建っている家屋
5に対して制振アクチュエータ10を適用するには、先
ず家屋5をジャッキアップしておいて、土台4と家屋5
との間隙に十分な個数の制振アクチュエータ10を挿入
する。その際、家屋5の高さを元通りに維持する等のた
めに、土台4の一部を切り欠くこともある。それから、
加速度計16を設置し、制御装置15の接続を行う。そ
の際、加速度計16を制振対象の家屋5に設置したとき
には制御装置15の動作モードをフィードバック制御に
セットするが、加速度計16を振動源のトラック2と家
屋5との間の地面1に埋設したときには制御装置15の
動作モードをフィードフォワード制御にセットしてお
く。これで、家屋5は制振アクチュエータ10によって
支えられて建っている状態となり、既存の家屋5に伝わ
る振動を断つための準備が整う。
【0031】そして、家屋5の付近をトラック2等が通
過して、そこから発した振動が地面1を伝搬し、その揺
れが家屋5のところへ及んで来ると、土台4が縦揺れ成
分3によって上下に振動させられる一方、加速度計16
によってその振動状態が検出される。この検出値は制御
装置15へ随時送られ、これに応じて制御装置15によ
って制御電圧Vが生成され、これがコイル13に印加さ
れる。すると、縦揺れ成分3によって土台4が上へ押し
上げられるタイミングには、制御電圧Vに従う電磁力に
よって上下の鉄板11間の距離が縮み、縦揺れ成分3に
よって土台4が下へ引き下げられるタイミングには、制
御電圧Vに従う電磁力によって上下の鉄板11間の距離
が伸びる。
【0032】しかも、その際、その伸縮の程度や周期等
は、振動源がトラック2以外のものに代わったために縦
揺れ成分3の大きさや周波数が変動しても、加速度計1
6の検出と制御装置15の制御とによって、確実に縦揺
れ成分3を相殺するようにされる。こうして、地面1が
揺れても家屋5はあまり揺れないで済む。なお、詳細な
説明は割愛するが、定常状態で静的に家屋5を支えるこ
とや、横揺れの伝達を低減させることに関しては、鉄粉
混入防振ゴム12が通常の防振ゴムと同様に機能するこ
ととなる。
【0033】
【第2実施例】本発明の制振アクチュエータの第2実施
例について、その具体的な構成を、図3の縦断模式図を
引用して説明する。この制振アクチュエータ30が上述
の制振アクチュエータ10と相違するのは、積層形にな
っている点と、空冷形になっている点である。
【0034】鉄板11に代わる鉄板31が上下の2枚に
加えて中間にも挿入されて積層形になったことで、鉄粉
混入防振ゴム12に代わる鉄粉混入防振ゴム32が各々
薄くなったことから、横ずれの変形力を受けても崩れ難
くなっている。また、コイル13に代わるコイル33が
組み込み容易なよう螺旋状に巻かれて平坦に形成される
が、それぞれの鉄板31間の距離が狭まっているので、
対向する鉄板31に亘って磁束34が十分に及ぶように
なっている。
【0035】さらに、鉄板31は鉄粉混入防振ゴム32
よりも広く形成されていて、組み立てた状態ではその辺
縁部分が大きく張り出す。そして、振動エネルギーや磁
気エネルギーが熱エネルギーに変化して温度が上昇して
くると、その張り出し部の表面から大気へ熱を放出する
ことで、空冷されるようになっている。なお、この制振
アクチュエータ30のその他の動作や使い方は、上述し
た制振アクチュエータ10と同様である。
【0036】
【第3実施例】本発明の制振アクチュエータの第3実施
例について、その具体的な構成を、図4の縦断模式図を
引用して説明する。この制振アクチュエータ40が上述
の制振アクチュエータ30と相違するのは、磁性部材が
永久磁石化されている点である。すなわち、鉄板31に
代わる磁性部材としての板41には、予め厚み方向(上
下方向)に磁化されたゴム磁石が用いられている。
【0037】また、鉄粉混入防振ゴム32に代わる弾性
部材としての防振ゴム42には、弾撥力や変形能力を重
視して単なるゴムあるいは僅かな磁性粉の混入されたゴ
ムなどが用いられる。なお、磁束44を発生する電磁変
換手段としてのコイル43は上述のコイル33と同様の
ものが用いられている。そして、この場合も、上述した
のと同様にして既存の又は新築の家屋等に使用される。
【0038】
【第4実施例】本発明の制振アクチュエータの第4実施
例について、その具体的な構成を、図5の縦断模式図を
引用して説明する。この制振アクチュエータ50が上述
の制振アクチュエータ40と相違するのは、板41に代
わるゴム磁石の板51が予め広がり方向(水平方向)で
交互に磁化されている点である。防振ゴム52やコイル
53は、上述の防振ゴム42やコイル43と同様でよ
い。この場合、磁束54の分布状態が板51の磁化状態
の影響を受けて空間的に細かく変化するものとなるが、
全体的な動作等は上述したのと同様となる。
【0039】
【第5実施例】本発明の制振アクチュエータの第5実施
例について、その具体的な構成を、図6の縦断模式図を
引用して説明する。図6に示したこの制振アクチュエー
タ60が図3の制振アクチュエータ30と相違するの
は、鉄粉混入防振ゴム32に代わる弾性部材として袋体
62が用いられている点である。なお、磁性部材として
の鉄板61や電磁変換手段としてのコイル63は、上述
した鉄板31やコイル33と同様のものでよい。
【0040】袋体62は、強靱で而も柔らかいプラスチ
ックシート等からなり、多数の気密な小室64に区切ら
れていて、それぞれの小室64には圧搾空気等の気体が
充填されたものである。そして、各小室64内において
気体が圧縮膨張するときの圧力変化によって、袋体62
の弾撥力が発揮されるようになっている。この場合も、
上述したのと同様に使用されてほぼ同様に動作するが、
小室64の気圧を変えることでバネ感度を調節すること
も可能である。
【0041】
【第6実施例】本発明の制振アクチュエータの第6実施
例について、その具体的な構成を、図7の縦断模式図を
引用して説明する。この制振アクチュエータ70が上述
の制振アクチュエータ30と相違するのは、磁性部材の
変位に基づく発電手段を内蔵するために内腔74が中心
・軸芯部分に形成されている点である。なお、磁性部材
としての鉄板71や電磁変換手段としてのコイル73
は、上述した鉄板31やコイル33と同様のものでよ
い。
【0042】内腔74は、上下が各鉄板71に達してお
り、その中に小形の永久磁石75及びコイル76が納め
られている。そして、これらの磁石75及びコイル76
は、スプリング等の適宜の支持部材によって相対運動可
能な状態に保たれていて、鉄板71が振動すると、その
振動が磁石75等に伝達されて、磁石75がコイル76
内で振動するようになっている。
【0043】また、この制振アクチュエータ70に接続
される制御装置の制御回路77には、コイル73への制
御電圧Vを生成する主制御回路に加えて、コイル76の
誘起電流Iを整流する手段と、その電流を蓄えておく電
池と、この電池からの電力で作動するスタンバイ回路
と、商用電源から上記主制御回路に供給される電力につ
いて通電遮断の切換を行う電源スイッチとが設けられて
いる。
【0044】そして、加速度計等のセンサによって検出
された振動のレベルが有感レベル等の所定値に達した時
だけ、スタンバイ回路の制御に従って電源スイッチがオ
ンして通電状態となり、主制御回路等による振動抑制の
ための能動制御が行われる。こうして、制振アクチュエ
ータ内蔵の発電手段から受けた電力を用いて制御装置に
おける待機回路・監視回路の部分だけが常時作動する一
方、制御装置の待機中には主制御回路への電力がカット
されるので、継続使用しても商用電力の消費が少なくて
済む。なお、電力消費の少ないセンサを選出して採用し
た場合には、その動作電力も上記電池から供給するのが
望ましい。
【0045】
【第7実施例】本発明の制振アクチュエータの第7実施
例について、その具体的な構成を、図8の縦断模式図を
引用して説明する。
【0046】この制振アクチュエータ80が上述の制振
アクチュエータ30と相違するのは、弾性部材の変位に
基づく発電手段を内蔵するために、鉄板81と鉄粉混入
防振ゴム82との間にピエゾ素子84の層が挿入されて
いる点である。なお、個々の鉄板81や,鉄粉混入防振
ゴム82,コイル83自体は、それぞれ、上述した鉄板
31や,鉄粉混入防振ゴム32,コイル33と同様のも
のでよい。
【0047】この場合、制御装置には上述の制御回路7
7が採用される。そして、縦方向の振動が伝達される
と、それに応じて鉄粉混入防振ゴム82が伸縮する時に
ピエゾ素子84に掛かる圧力も変化してピエゾ素子84
に起電力が生じ、これが制御回路77に導びかれて、上
述したようにして振動エネルギーから待機電力等が得ら
れることとなる。
【0048】なお、第6実施例及び第7実施例における
発電手段は、振動センサとして使用が可能であり、第1
実施例における加速度計16の代替として使用できる。
このときの制御装置15は、発電手段の出力電圧が零と
なるように制御される。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の制振アクチュエータにあっては、振
動を制御する力が定常的な支え力の束縛から解放される
ようにしたことにより、大きな質量体が無くても能動的
な制御が行えて、既存構造物の縦揺れも抑制する制振ア
クチュエータを実現することができたという有利な効果
が有る。
【0050】また、本発明の第2の解決手段の制振アク
チュエータにあっては、電磁変換によって発生する縦方
向振動の減殺力が大きくなるようにしたことにより、既
存構造物の縦揺れを一層良く抑制する制振アクチュエー
タを実現することができたという有利な効果を奏する。
【0051】さらに、本発明の第3の解決手段の制振ア
クチュエータにあっては、弾性部材のバネ感度が静的に
も調整されるようにしたことにより、能動的な制御では
抑制し難い最初の衝撃についても抑制能力が向上して、
既存構造物の縦揺れも当初から良く抑制する制振アクチ
ュエータを実現することができたという有利な効果が有
る。
【0052】また、本発明の第4の解決手段の制振アク
チュエータにあっては、定常的な支え力を損なうこと無
く弾性部材のバネ感度が小さくなるようにしたことによ
り、既存構造物の縦揺れを当初から一層良く抑制する制
振アクチュエータを実現することができたという有利な
効果を奏する。
【0053】また、本発明の第5の解決手段の制振アク
チュエータにあっては、外部からの振動に基づいて電力
が産み出されるようにしたことにより、その分だけ消費
電力が節約されて、既存構造物の縦揺れを能動的に抑制
してもランニングコストがあまりかからない制振アクチ
ュエータを実現することができたという有利な効果が有
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の制振アクチュエータの第1実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図2】 その使用態様等を示すための設置状況図で
ある。
【図3】 本発明の制振アクチュエータの第2実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図4】 本発明の制振アクチュエータの第3実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図5】 本発明の制振アクチュエータの第4実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図6】 本発明の制振アクチュエータの第5実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図7】 本発明の制振アクチュエータの第6実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【図8】 本発明の制振アクチュエータの第7実施例に
ついて、その縦断模式図である。
【符号の説明】
1 地面(大地、ベース、振動伝搬体) 2 トラック(大型車両、移動体、振動発生源) 3 縦揺れ成分(振動) 4 土台(脚部、基台、基礎、基部) 5 家屋(住宅、建築物、構造物) 10 制振アクチュエータ 11 鉄板(磁性部材) 12 鉄粉混入防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 13 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 14 磁束 15 制御装置 16 加速度計(センサ) 30 制振アクチュエータ 31 鉄板(空冷手段、磁性部材) 32 鉄粉混入防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 33 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 34 磁束 40 制振アクチュエータ 41 板(ゴム磁石、磁性部材) 42 防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 43 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 44 磁束 50 制振アクチュエータ 51 板(ゴム磁石、磁性部材) 52 防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 53 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 54 磁束 60 制振アクチュエータ 61 鉄板(磁性部材) 62 袋体(弾撥体、弾性部材) 63 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 64 小室(小部屋、区画室、小袋体) 70 制振アクチュエータ 71 鉄板(磁性部材) 72 鉄粉混入防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 73 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 74 内腔(発電手段格納空間) 75 磁石(発電手段) 76 コイル(発電手段) 77 制御回路(節電手段) 80 制振アクチュエータ 81 鉄板(磁性部材) 82 鉄粉混入防振ゴム(弾撥体、弾性部材) 83 コイル(巻線、電磁石、電磁変換手段) 84 ピエゾ素子(電歪部材、発電手段)
フロントページの続き (72)発明者 小林 秀夫 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 武内 宇彦 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性部材と、これを挟む磁性部材と、これ
    らの磁性部材に作用する電磁変換手段とを備えたことを
    特徴とする制振アクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記弾性部材は、一部または全部が透磁率
    の強化されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の制振アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記磁性部材は、一部または全部が永久磁
    石化されたものであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載された制振アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記弾性部材の一部または全部が、小室に
    区切られた袋体からなることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の何れかに記載された制振アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記磁性部材または弾性部材の変位に基づ
    く発電手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項4の何れかに記載された制振アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記発電手段は振動検出手段として使用す
    ることを特徴とする請求項5記載の制振アクチュエー
    タ。
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