JPH11281326A - フィルム表裏判別方法およびフィルム表裏判別装置ならびにフィルム表裏判別システム - Google Patents

フィルム表裏判別方法およびフィルム表裏判別装置ならびにフィルム表裏判別システム

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JPH11281326A
JPH11281326A JP10087348A JP8734898A JPH11281326A JP H11281326 A JPH11281326 A JP H11281326A JP 10087348 A JP10087348 A JP 10087348A JP 8734898 A JP8734898 A JP 8734898A JP H11281326 A JPH11281326 A JP H11281326A
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Takashi Suzuki
孝志 鈴木
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性および生産性の高い多層型偏光フィル
ムの表裏判別を行うためのフィルム表裏判別方法および
フィルム表裏判別装置ならびにフィルム表裏判別システ
ムを提供する。 【解決手段】 フィルム表裏判別方法では、表向きのフ
ィルムにおける2つの偏光子の偏光軸と同じ方向の偏光
軸をもつ2つの偏光レンズをフィルムの上下に配置し
(S11)、レンズを通してフィルムに光を照射する
(S12)。そして、2つの偏光レンズおよびフィルム
を透過した光の量を測定する(S13)。表向きのフィ
ルムと裏向きのフィルムとでは、その偏光軸の方向が異
なるので、S13における測定量が異なる。従って、測
定量に基づいてフィルムの表裏を判断することが可能と
なる(S14)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子等に
用いられる多層型フィルムにおける表側と裏側とを判別
するための、フィルム表裏判別方法およびフィルム表裏
判別装置ならびにフィルム表裏判別システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子における偏光板として、多
層型偏光フィルムが広く用いられている。この多層型偏
光フィルムは、直線偏光性を有する偏光子の両面に、補
強用フィルムおよび保護用フィルム等が貼られたもので
ある。
【0003】このような多層型偏光フィルムにおける偏
光子は、液晶表示素子における液晶セルの配向状態に対
応して、例えば45度や135度といった角度に偏光軸
が設定されている。そして、フィルムの一方の面を表側
(表示側)にして素子に貼付することで、所望の表示を
得るようになっている。
【0004】ところで、このような多層型偏光フィルム
を使用するユーザは、多層型偏光フィルムを適切に管理
するために、あらかじめその表裏を判別しておく必要が
ある。しかしながら、透明な多層型偏光フィルムの表裏
判別は、一般のユーザには困難である。従って、多層型
偏光フィルムの出荷時には、フィルムの表裏を明らかに
するためのマーキング等が、出荷のための梱包材料ある
いはフィルム自身に施されていることが好ましい。そし
て、このようなマーキングを行うために、従来では、多
層型偏光フィルムの表裏を目視によって一枚毎に判別
し、表裏別に分別していた。この目視による判別は、フ
ィルムに光を反射させ、フィルム面に僅かに表れる偏光
子による縞模様を観察し、この模様の状態から偏光軸の
傾きを判断することによって行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな目視による判別を、多数の多層型偏光フィルムに対
して確実に、かつ、短時間に行うためには、熟練した検
査員が多数必要である。さらに、多層型偏光フィルムの
生産が増すにつれて、このような検査員の数を増大させ
なければならない。また、目視による判別は、信頼性お
よび生産性に限界がある。
【0006】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、多層型偏光フィルム
における表裏を確実に判別するためのフィルム表裏判別
方法およびフィルム表裏判別装置ならびにフィルム表裏
判別システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のフィルム表裏判別方法
は、フィルムにおける一方の面に光を照射し、この面か
ら見たフィルムの偏光状態に応じた状態の光を出力する
第1の工程と、上記第1の工程において生成された光の
状態に基づいて、上記フィルム面が表側であるか裏側で
あるかを判別する第2の工程とを有することを特徴とし
ている。上記の方法において、フィルムとは、例えば、
液晶表示素子の偏光板に用いられる多層型偏光フィルム
等の、偏光性を有する薄膜である。そして、このフィル
ムは、表側の面から見た場合と裏側の面から見た場合と
で偏光状態が異なっているものである。このようなフィ
ルムとしては、例えば、直線偏光性をもつ長方形のフィ
ルムであって、その偏光軸が、フィルムの全ての辺と平
行でないフィルムが該当する。
【0008】そして、上記の第1の工程では、このよう
なフィルムに光が照射される。照射する光は、フィルム
によって状態が変化するような光であればよく、偏光で
も自然光でもよい。なお、光の状態とは、例えば、光の
偏光状態や光量のことである。そして、この第1の工程
では、フィルムによって状態が変えられた光が出力され
る。上記したように、フィルムの偏光状態は、表側の面
から見た場合と裏側の面から見た場合とで異なってい
る。従って、第1の工程では、フィルムの表側の面に光
を照射した場合と裏側の面に照射した場合とで、出力さ
れる光の状態は異なっている。なお、出力される光は、
フィルムを透過した光でもよいし、フィルムによって反
射された光でもよい。
【0009】そして、第2の工程では、第1の工程によ
って出力された光の状態を測定し、第1の工程において
照射したフィルムの面が、表側であるか裏側であるかを
判別する。この第2の工程で測定される光の状態は、第
1の工程においてフィルムの表側の面に光が照射された
場合に出力される光と、裏側の面に光が照射された場合
に出力される光とで異なる状態であり、例えば、光の偏
光状態や光量である。従って、第2の工程では、測定し
た光の状態に基づいて、第1の工程において照射したフ
ィルムの面が表側であるか裏側であるかを、確実に判別
することが可能となっている。
【0010】このように、上記の方法では、目視による
判別を行わなくても、フィルムの表裏を確実に判別でき
るようになっている。従って、上記の方法を用いれば、
熟練した検査員がいなくても、信頼性および生産性の高
い表裏判別を行うことが可能となる。また、上記の方法
を用いれば、判別にかかるフィルムの数が多くなって
も、熟練した検査員を増やす必要がなく、判別のための
コストアップを抑えることが可能となる。
【0011】また、請求項2に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項1に記載の方法において、上記第1の工
程では、上記一方の面から見たフィルムの偏光状態に応
じた量の光を出力するとともに、上記第2の工程では、
上記第1の工程において出力された光の量に基づいて、
上記第1の工程において光を照射した面が表側であるか
裏側であるかを判別することを特徴としている。
【0012】すなわち、上記の方法では、請求項1に記
載の方法における第1の工程が、光を照射した面がフィ
ルムの裏側であるか表側であるかによって、光の量を変
えて出力する工程となっている。そして、請求項1に記
載の方法における第2の工程が、第1の工程で出力され
た光の量を測定し、この量に基づいてフィルムの表裏判
別を行うようになっている。
【0013】このように、上記の方法では、第1の工程
において変化させる光の状態が光の量となっている。従
って、偏光子やフィルター、回折格子を用いる等、簡単
で低コストの方法で、フィルムの表裏別に出力光の状態
を変化させることが可能となる。さらに、第2の工程で
測定すべき光の状態も光の量であるから、光センサ等を
用いる等、簡単で低コストの方法で測定を行うことがで
きる。従って、請求項1に記載の方法を、容易に、か
つ、低コストで実現することが可能となる。
【0014】また、請求項3に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工
程は、フィルムの表側の面に照射された場合とフィルム
の裏側の面に照射された場合とで透過率が異なるような
偏光を、フィルムの一方の面に照射する第3の工程を有
することを特徴としている。
【0015】上記の方法によれば、光を照射した面がフ
ィルムの裏側であるか表側であるかに応じて異なる量の
光を出力するために、フィルムに偏光を照射するように
なっている。そして、この偏光は、フィルムの表側の面
に照射された場合とフィルムの裏側の面に照射された場
合とで透過率が異なるものである。上記したように、フ
ィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合と裏側の面
から見た場合とで異なっている。従って、例えば、自然
光を発する光源と一般的な安価な偏光子とを用いるとい
った極めて容易な方法で、上記のような偏光をフィルム
に照射することが可能となる。
【0016】従って、上記第3の構成によってフィルム
に照射され、このフィルムを透過した光を、第1の工程
における出力光として用いれば、フィルムの表側の面に
照射された場合とフィルムの裏側の面に照射された場合
とで、出力光の量を異なるようにすることができる。こ
れにより、請求項2に記載のフィルム表裏判別方法を容
易に、かつ、低コストで実現することが可能となる。
【0017】また、請求項4に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工
程は、フィルムの表側の面から裏側の面へ透過した光に
対する透過率とフィルムの裏側の面から表側の面へ透過
した光に対する透過率とが異なるような偏光子に、フィ
ルムを透過した光を照射する第4の工程を有することを
特徴としている。
【0018】上記の方法によれば、光を照射した面がフ
ィルムの裏側であるか表側であるかに応じて異なる量の
光を出力するために、フィルムを透過した光を偏光子に
照射するようになっている。そして、この偏光子は、フ
ィルムの表側から裏側へ透過した光に対する透過率と裏
側から表側へ透過した光に対する透過率とが異なるよう
に、位置や偏光状態が設定されたものである。上記した
ように、フィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合
と裏側の面から見た場合とで異なっている。従って、一
般的な安価な偏光子を用いても、上記のように設定する
ことは容易である。
【0019】これにより、上記の偏光子を透過した光
を、第1の工程における出力光として用いれば、フィル
ムの表側の面に照射された場合とフィルムの裏側の面に
照射された場合とで、出力光の量を異なるようにするこ
とができる。これにより、請求項2に記載のフィルム表
裏判別方法を、容易に、かつ、低コストで実現すること
が可能となる。
【0020】また、請求項5に記載のフィルム表裏判別
装置は、搬入されたフィルムにおける一方の面に光を照
射し、この面から見たフィルムの偏光状態に応じた状態
の光を出力する光出力部と、上記光出力部から出力され
た光を入力し、この光の状態に基づいて、上記光出力部
が光を照射した面がフィルムの表側であるか裏側である
かを判別するための光入力部とを備えていることを特徴
としている。
【0021】上記の構成において、フィルムとは、例え
ば、液晶表示素子の偏光板に用いられる多層型偏光フィ
ルム等の、偏光性を有する薄膜である。そして、このフ
ィルムは、表側の面から見た場合と裏側の面から見た場
合とで偏光状態が異なっているものである。
【0022】そして、上記光出力部は、このようなフィ
ルムに光を照射する。照射する光は、フィルムによって
状態が変化するような光であればよく、偏光でも自然光
でもよい。なお、光の状態とは、例えば、光の偏光状態
や光量のことである。そして、この光出力部は、フィル
ムによって状態が変えられた光を出力する。上記したよ
うに、フィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合と
裏側の面から見た場合とで異なっている。従って、フィ
ルムの表側の面に光を照射した場合と、裏側の面に照射
した場合とで、光出力部が出力する光の状態は異なって
いる。なお、出力する光は、フィルムを透過した光でも
よいし、フィルムによって反射された光でもよい。
【0023】そして、上記光入力部は、上記光出力部に
よって出力された光の状態を測定し、光出力部が照射し
たフィルムの面が、表側であるか裏側であるかを判別す
る。この光入力部が測定する光の状態は、光出力部がフ
ィルムの表側の面に光を照射した場合に出力される光
と、裏側の面に光を照射した場合に出力される光とで異
なる状態であり、例えば、光の偏光状態や光量である。
従って、光入力部は、測定した光の状態に基づいて、光
出力部が光を照射したフィルムの面が表側であるか裏側
であるかを、確実に判別することが可能となっている。
【0024】このように、上記の構成では、目視による
判別を行わなくても、フィルムの表裏を確実に判別でき
るようになっている。従って、上記の構成を用いれば、
熟練した検査員がいなくても、信頼性および生産性の高
い表裏判別を行うことが可能となっている。また、上記
の構成を用いれば、判別にかかるフィルムの数が多くな
っても、熟練した検査員を増やす必要がなく、判別のた
めのコストアップを抑えることが可能となる。
【0025】また、請求項6に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項5に記載の構成において、上記光出力部
は、上記一方の面から見たフィルムの偏光状態に応じた
量の光を出力するとともに、上記光入力部は、上記光出
力部から出力された光を入力し、この光の量に基づい
て、上記光出力部が光を照射した面がフィルムの表側で
あるか裏側であるかを判別することを特徴としている。
【0026】すなわち、上記の構成では、請求項1に記
載の構成における光出力部が、光を照射した面がフィル
ムの裏側であるか表側であるかによって、光の量を変え
て出力するようになっている。そして、同じく光入力部
が、光出力部が出力した光の量を測定し、この量に基づ
いてフィルムの表裏判別を行うようになっている。
【0027】このように、上記の構成では、光出力部が
変化させる光の状態を、光の量としている。従って、偏
光子やフィルター、回折格子等の簡単で低コストの構成
を光出力部に備えることによって、フィルムの表裏別に
出力光の状態を変化させることが可能となる。
【0028】さらに、光入力部で測定すべき光の状態も
光の量であるから、光センサ等の簡単で低コストの構成
を光入力部に備えることによって、光の状態を測定する
ことができる。従って、請求項5に記載の構成を、容易
に、かつ、低コストで実現することが可能となる。
【0029】また、請求項7に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項6に記載の構成において、上記光出力部
は、フィルムの表側の面に照射された場合とフィルムの
裏側の面に照射された場合とで透過率が異なるような偏
光をフィルムに照射する偏光照射部を備えていることを
特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、光を照射した面がフ
ィルムの裏側であるか表側であるかに応じて異なる量の
光を出力するために、光出力部が、フィルムに偏光を照
射するための偏光照射部を備えるようになっている。そ
して、この偏光は、フィルムの表側の面に照射された場
合とフィルムの裏側の面に照射された場合とで透過率が
異なるものである。上記したように、フィルムの偏光状
態は、表側の面から見た場合と裏側の面から見た場合と
で異なっているので、偏光子等を用いれば、上記のよう
な偏光を作成し、出力することは容易である。
【0031】従って、フィルムを透過した光を、光出力
部における出力光として用いれば、フィルムの表側の面
に照射された場合とフィルムの裏側の面に照射された場
合とで、出力光の量を容易に変えることができる。これ
により、請求項6に記載の構成を容易に、かつ、低コス
トで実現することが可能となる。
【0032】また、請求項8に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項7に記載の構成において、上記偏光照射
部が、光源と、フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を
有する偏光子とを備えていることを特徴としている。
【0033】上記の構成における光源は、上記偏光子を
透過可能な光を照射するものであれば、自然光を発生す
るものでも、偏光を発生するものでもよい。また、上記
の偏光子は、フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を有
するものである。例えば、フィルムが直線偏光性を有し
ている場合には、偏光子として直線偏光性を有するもの
を用いる。また、もし、異なる偏光状態を有する複数の
膜からフィルムが構成されている場合には、偏光子とし
ては、それらのうちのひとつの膜における偏光状態と同
種の偏光状態を有するものを用いる。
【0034】そして、光源とフィルムとの間にこの偏光
子を配置すれば、請求項7に記載のフィルムに照射する
ための偏光を、極めて容易に、かつ、低コストで出力す
ることができる。これにより、上記の構成によれば、安
価な光源と偏光子とを用いるだけで、請求項7に記載の
構成を極めて容易に、かつ、低コストで実現することが
可能となる。
【0035】また、請求項9に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項6〜8に記載の構成において、上記光出
力部は、フィルムの表側の面から裏側の面へ透過した光
に対する透過率と、フィルムの裏側の面から表側の面へ
透過した光に対する透過率とが異なるような偏光透過部
を備えていることを特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、上記光出力部は、光
を照射した面がフィルムの裏側であるか表側であるかに
応じて異なる量の光を出力するために、フィルムを透過
した光を照射するための偏光透過部を備えている。そし
て、この偏光透過部は、フィルムの表側から裏側へ透過
した光に対する透過率と裏側から表側へ透過した光に対
する透過率とが異なるように設定されている。上記した
ように、フィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合
と裏側の面から見た場合とで異なっているので、偏光子
等を用いれば、上記のような透過率を有する偏光透過部
を容易に実現することが可能である。
【0037】これにより、上記の偏光透過部を透過した
光を光出力部における出力光として用いれば、フィルム
の表側の面に照射された場合とフィルムの裏側の面に照
射された場合とで、出力光の量を異なるようにすること
ができる。これにより、請求項6に記載のフィルム表裏
判別装置を、容易に、かつ低コストで実現することが可
能となる。さらに、請求項7および請求項8に記載のフ
ィルム表裏判別装置による判別精度を向上させることが
可能となる。
【0038】また、請求項10に記載のフィルム表裏判
別装置は、請求項9の構成に加えて、上記偏光透過部
は、フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を有する偏光
子を備えていることを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、偏光子は、フィルム
の偏光状態と同種の偏光状態を有するものである。例え
ば、フィルムが直線偏光性を有している場合には、偏光
子として直線偏光性を有するものを用いる。また、も
し、異なる偏光状態を有する複数の膜からフィルムが構
成されている場合には、偏光子としては、それらのうち
のひとつの膜における偏光状態と同種の偏光状態を有す
るものを用いる。
【0040】このような偏光子を、上記した偏光透過部
として用いれば、フィルムの表側から裏側へ透過した光
に対する透過率と裏側から表側へ透過した光に対する透
過率とを極めて容易に異ならせることができる。従っ
て、請求項9に記載のフィルム表裏判別装置を、容易
に、かつ、低コストで実現することが可能となる。
【0041】また、上記請求項5〜10に記載のフィル
ム表裏判別装置は、例えば、請求項11に記載のような
フィルム表裏判別システムに応用することができる。こ
の請求項11に記載のフィルム表裏判別システムは、フ
ィルムを搬送するための搬送部と、請求項5〜10のい
ずれかに記載のフィルム表裏判別装置と、上記フィルム
表裏判別装置によって表裏を判別されたフィルムを表裏
別に分別するための分別部と、上記搬送部を制御して、
判別前のフィルムを上記フィルム表裏判別装置に搬送さ
せ、上記フィルム表裏判別装置を制御して上記フィルム
の表裏を判別させ、その後、上記搬送部を制御して、上
記フィルム表裏判別装置から上記分別部に上記フィルム
を搬送させ、上記分別部を制御して、上記フィルム表裏
判別装置による表裏判別の結果に基づいて、上記フィル
ムを表裏別に分別させる制御部とを備えていることを特
徴としている。
【0042】上記のシステムでは、請求項5〜10に記
載のフィルム表裏判別装置に加えて、搬送部と、分別部
と、制御部とを備えている。搬送部は、フィルム表裏判
別装置および分別部にワークを搬送するためのものであ
る。また、分別部は、フィルム表裏判別装置によって表
裏を判別されたフィルムを、表裏別に分別するためのも
のである。この分別部は、例えば、判別結果をフィルム
に印字するような構成でもよいし、フィルムを表裏別に
格納するような構成でもよい。
【0043】そして、制御部は、上記した搬送部、フィ
ルム表裏判別装置および分別部を制御して、フィルムの
搬送、表裏判別および分別を行わせるためのものであ
る。すなわち、制御部は、まず、搬送部を制御して、判
別にかかるフィルムをフィルム表裏判別装置に搬送させ
る。そして、フィルム表裏判別装置を制御して、このフ
ィルムの表裏を判別させ、判別結果を取得する。次に、
制御部は、搬送部を制御して、判別後のフィルムを分別
部に搬送させる。そして、取得した判別結果に基づいて
分別部を制御し、フィルムを表裏別に分別する。
【0044】このように、上記のシステムでは、請求項
5〜10に記載のフィルム表裏判別装置を用いているの
で、目視による判別を行わなくても、フィルムの表裏を
確実に判別できるようになっており、熟練した検査員が
いなくても、信頼性および生産性の高い表裏判別を行う
ことが可能である。また、制御部が、分別部を制御して
フィルムを分別する構成であるので、人手に頼ることな
く、フィルム表裏判別装置の結果に基づいた分別を自動
的に行うことができる。従って、上記システムを用いれ
ば、信頼性と生産性とが高いフィルムの表裏判別および
分別を行うことが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について以
下に説明する。本実施の形態にかかるフィルム表裏判別
システム(以下、本システムとする)は、製造・品質検
査が終了した多層型偏光フィルムの表裏を判別し、その
表面に判別結果をマーキングした後、再格納するための
システムである。ここで、本システムの構成を説明する
前に、まず、本システムの判別対象である多層型偏光フ
ィルムについて説明する。
【0046】図2(a)は、この多層型偏光フィルムの
一構成例を示す説明図である。この図に示すように、こ
の多層型偏光フィルムは、セパレートフィルムSP,3
層構造の偏光フィルムPLおよびプロテクトフィルムP
Fがこの順に積層されてなる構成であり、液晶表示素子
の偏光板として用いられるものである。
【0047】セパレートフィルムSPは、偏光フィルム
PLを保護するために設けられているフィルムであり、
偏光フィルムPLとは糊層BLで貼り合わされている。
多層型偏光フィルムを液晶表示素子に利用する場合に
は、このセパレートフィルムSPを剥がし、偏光フィル
ムPLに残る糊層BLによって液晶表示素子のパネル等
に固定するようになっている。
【0048】また、同様に、プロテクトフィルムPF
も、偏光フィルムPLを保護するために設けられている
フィルムであり、偏光フィルムPLと糊層BLで貼り合
わされている。このプロテクトフィルムPFは自粘性フ
ィルムであり、偏光フィルムPLから糊層BLと共に剥
がれるようになっている。通常、このプロテクトフィル
ムPFは、多層型偏光フィルムを用いる製品を製造する
メーカー、あるいは、その製品を使用する最終ユーザに
よって剥がされる。
【0049】これらセパレートフィルムSPおよびプロ
テクトフィルムPFは、直線偏光性を有するフィルムを
薄く延ばして形成されたものであり、後述する偏光子P
Laよりも弱い偏光性を有する。これらはいずれも多層
型偏光フィルムの使用時には剥がされてしまうので、こ
れらの光学特性が、多層型偏光フィルムの製造時に特に
考慮されることはない。従って、多層型偏光フィルムに
おいては、セパレートフィルムSPおよびプロテクトフ
ィルムPFの偏光軸の方向は、製造時のロット毎に異な
っている。すなわち、同一のロット内の材料から製造さ
れた多層型偏光フィルムにおいては、セパレートフィル
ムSPあるいはプロテクトフィルムPFの偏光軸の方向
は、全て同一方向である。
【0050】偏光フィルムPLは、偏光子PLaの両側
に、補強層PLb・PLcが張り合わされてなるもので
ある。偏光子PLaは、直線偏光性を有するフィルムか
ら形成されており、多層型偏光フィルムが使用される液
晶表示素子の液晶セルに応じて、所定の光学特性を有す
るものとなっている。すなわち、偏光子PLaの偏光軸
は、配向セルの配向状態に対応した、所定の方向を向く
ように設定されている。また、補強層PLb・PLc
は、光学特性を持たない、すなわち、偏光性をもたない
フィルムから形成されている。
【0051】なお、以下では、図2(b)に示すよう
に、多層型偏光フィルムは略長方形であり、セパレート
フィルムSPと偏光子PLaとの偏光軸の方向が、多層
型偏光フィルムの各辺と約45度(あるいは約135
度)の角度で交差するようになっているとする。この角
度は、多層型偏光フィルムにおける偏光子PLaのフィ
ルムの辺に対する角度としては、一般的なものである。
また、同一の材料から偏光子PLaとセパレートフィル
ムSPとを製造すれば、これら2層の偏光軸をほぼ同一
の方向とすることは容易である。
【0052】また、この図に示すように、各ロット毎に
異なっているプロテクトフィルムPFの偏光軸と偏光子
PLaの偏光軸との相対的な角度差は、0〜45度(あ
るいは135度〜180度)であるとする。多層型偏光
フィルムの製造において、プロテクトフィルムPFの偏
光軸と偏光子PLaの偏光軸との相対的な角度差をこの
ような広い範囲内に設定することは、極めて容易なこと
である。なお、偏光子PLaやプロテクトフィルムPF
等の偏光子における偏光軸とは、各偏光子における偏光
面と垂直な方向示す軸である。
【0053】次に、本システムの構成について説明す
る。なお、以下では、判別にかかる多層型偏光フィルム
をワークと称する。また、図2(a)に示すように、プ
ロテクトフィルムPFが形成されている面をワークの
表、同じくセパレートフィルムSPが形成されている面
をワークの裏とする。
【0054】図3は、本システムの構成を示すブロック
図である。この図に示すように、本システムは、フィル
ム表裏判別装置1と、フィルム格納庫2と、搬送装置3
と、マーキング装置4と、裏フィルム格納部5と、表フ
ィルム格納部6と、システム制御部7とを備えている。
【0055】フィルム格納庫2は、図示しないフィルム
製造装置によって製造され、図示しないフィルム検査装
置によって欠陥の有無等の検査が施され、製品として出
荷可能であると判別されたワークを、クリーンな状態で
保存しておくための格納庫である。
【0056】搬送装置(搬送部)3は、フィルム表裏判
別装置1,フィルム格納庫2,マーキング装置4,裏フ
ィルム格納部5および表フィルム格納部6に、ベルトコ
ンベアによってワークを搬送するための装置である。す
なわち、搬送装置3は、フィルム格納庫2からワークを
搬出し、フィルム表裏判別装置1およびマーキング装置
4に搬入し、その後、裏フィルム格納部5あるいは表フ
ィルム格納部6に搬入するためのものである。図4は、
搬送装置3のベルトコンベアBCと、このベルトコンベ
アBCに固定されているワークの状態とを示す説明図で
ある。この図に示すように、搬送装置3は、ワークの1
組の辺がベルトコンベアBCの進行方向とほぼ平行とな
るように、図示しない吸着パッドによってワークをベル
トコンベアBC上に固定するようになっている。
【0057】図3に示したフィルム表裏判別装置1は、
搬送装置3のベルトコンベアBC上においてワークが表
側を上にして固定されているか、あるいは、裏側を上に
して固定されているかを判別するものである。なお、フ
ィルム表裏判別装置1の構成の詳細、および、その動作
については後述する。また、以下では、ベルトコンベア
BCに表側を上にして固定されているワークを表ワー
ク、同じく裏側を上にして固定されているワークを裏ワ
ークとする。
【0058】マーキング装置(分別部)4は、フィルム
表裏判別装置1での判別結果に基づいて、搬入されたワ
ークに表裏を示すマーキングを施すものである。すなわ
ち、マーキング装置4は、搬送装置3のベルトコンベア
BCの上下に図示しない印字装置を備えている。そし
て、フィルム表裏判別装置1によって表ワークであると
判別されたワーク、すなわち、ベルトコンベアBC上で
表側を上に固定されているワークには、『表』マークを
上側に、『裏』マークを下側に印字する。ワークの下側
への印字は、ベルトコンベアBCにある図示しない所定
の隙間から行われる。また、同様に、裏ワークであると
判別されたワークには、『表』マークを下側に、『裏』
マークを上側に印字する。
【0059】裏フィルム格納部(分別部)5は、マーキ
ング装置4によってマーキングされたワークのうち、裏
ワークをクリーンな状態で保存しておくための格納庫で
ある。また、表フィルム格納部(分別部)6は、同じく
表ワークをクリーンな状態で保存しておくための格納庫
である。システム制御部(制御部)7は、搬送装置3お
よび後述するマーキング装置4を利用して、本システム
におけるフィルムの表裏判別を制御する、本システムの
中枢部である。
【0060】図5は、フィルム表裏判別装置1の構成を
示す説明図である。この図に示すように、フィルム表裏
判別装置1は、光生成部10,光源11,第1偏光レン
ズ12,第2偏光レンズ13,光センサ14,制御パネ
ル15,制御部16および光電アンプ17を備えてい
る。
【0061】光生成部10は、偏光性のない自然光を生
成するための装置である。また、光源11は、光生成部
10と光ファイバで接続されており、光生成部10が生
成した光をワークの一方の面に略垂直に照射するための
ものである。第1偏光レンズ12および第2偏光レンズ
13は、直線偏光性を有する偏光子である。第1偏光レ
ンズ12の偏光軸は、搬入されてくるワークの偏光軸と
同一平面上にあり、この面上で回転できるように、光源
11および後述する光センサ14の光軸上に設置されて
いる。これら偏光レンズ12・13としては、写真機や
ビデオカメラ等に使用される一般的な偏光レンズあるい
は偏光フィルム等を使用可能である。なお、これら光生
成部10,光源11,第1偏光レンズ12および第2偏
光レンズ13によって、フィルム表裏判別装置1におけ
る光出力部が構成されている。
【0062】光センサ14は、光源11から照射され、
ワークおよび偏光レンズ12・13を透過した光を受け
るための、光ファイバセンサである。この光センサ14
は、光源11と対向するように備えられている。そし
て、光源11・光センサ14間の光軸上にあるワークを
透過する光を、光センサ14が検出するようになってい
る。光電アンプ17は、光センサ14と光ファイバで接
続されており、光センサ14によって検出された光量を
電圧値に変換するものである。
【0063】制御部16は、光生成部10および光電ア
ンプ17を制御して、フィルム表裏判別装置1に搬入さ
れたワークに光源11から光を照射させ、光センサ14
により受光された透過光量を測定させて、ワークの表裏
を判断するものであり、フィルム表裏判別装置1の中枢
部である。制御部16における表裏の判別は、光センサ
14によって検出され、光電アンプ17によって電圧値
に変換された透過光量に基づいて行われるが、詳細につ
いては後述する。
【0064】なお、これら光センサ14,光電アンプ1
7および制御部16によって、フィルム表裏判別装置1
における光入力部が構成されている。また、光生成部1
0,光源11および第1偏光レンズ12によって、フィ
ルム表裏判別装置1における偏光照射部が構成されてい
る。また、第2偏光レンズ13によって、フィルム表裏
判別装置1における偏光透過部が構成されている。制御
パネル15は、フィルム表裏判別装置1のユーザのため
に設けられている表示・操作パネルである。
【0065】図6はこのフィルム表裏判別装置1におけ
る外観の一例を示す説明図である。この例では、図5に
示したフィルム表裏判別装置1の各構成は、筐体31,
上部支持台32および下部支持台33に備えられてい
る。この図に示すように、上部支持台32は、コの字型
の支持部32aとL文字型の支持部32bとが接続され
てなるものである。そして、支持部32aは、筐体31
の側面に接合されている。同様に、下部支持台33は、
コの字型の支持部33aとL文字型の支持部33bとが
接続されてなり、支持部33aは、筐体31の上記側面
に接合されている。そして、これら上部支持台32と下
部支持台33とは、ベルトコンベアBCを挟んで上下に
対向するように設けられている。
【0066】そして、上部支持台32の支持部32aに
は、ベルトコンベアBCを真上から望む方向を向くよう
に、光センサ14が設置されている。同様に、下部支持
台33の支持部33aには、光センサ14と対向するよ
うに、光源11が上向きに設置されている。また、上部
支持台32の支持部32bと下部支持台33の支持部3
3bとに、第2偏光レンズ13と第1偏光レンズ12と
が、その中心を軸として回転できるように設けられてい
る。さらに、これら第1偏光レンズ12および第2偏光
レンズ13は、光センサ14と光源11とを結ぶ光軸上
にその中心が位置するように配置されている。
【0067】筐体31は、図5に示した光生成部10,
制御部16および光電アンプ17を内部に備えるととも
に、一つの側面に制御パネル15および光量表示欄34
を、別の側面に上記の上部支持台32および下部支持台
33を備えている、フィルム表裏判別装置1の主本体で
ある。光量表示欄34は、光センサ14によって検出さ
れ、光電アンプ17が電圧値に変換した光量を、ディジ
タル表示するためのものである。
【0068】また、この図6に示したフィルム表裏判別
装置1における制御パネル15には、表ランプ21,裏
ランプ22,表判定数表示欄23,裏判定数表示欄2
4,カウンタリセットボタン25,センサセットボタン
26および主電源スイッチ27が備えられている。
【0069】表ランプ21は、判別にかかるワークが表
ワークであると判別された場合に点灯するランプであ
り、裏ランプ22は、同じく裏ワークであると判別され
た場合に点灯するランプである。表判定数表示欄23
は、表ワークであると判別されたワークの通算枚数を表
示するための表示欄であり、裏判定数表示欄24は、裏
ワークであると判別されたワークの通算枚数を表示する
ための表示欄である。カウンタリセットボタン25は、
これら判定数表示欄24・25をリセットし、表示数を
0に戻すためのボタンである。また、センサセットボタ
ン26は、フィルム表裏判別装置1における表裏の判別
を再実行させるためのボタンである。主電源スイッチ2
7は、フィルム表裏判別装置1における主電源の切断・
接続を行うためのスイッチである。なお、フィルム表裏
判別装置1におけるフィルムの表裏判別動作については
後述する。
【0070】以下に、本システムの動作について説明す
る。なお、ここでは、1枚のワークの表裏を判別するた
めの動作について説明する。図7は、本システムの動作
の流れを示すフローチャートである。この図に示すよう
に、フィルムの表裏判別動作が開始されると、システム
制御部7は、搬送装置3を制御して、フィルム格納庫2
からワークを搬出し、フィルム表裏判別装置1に搬入さ
せる(S1)。そして、フィルム表裏判別装置1におけ
る表裏の判別が行われる(S2)。このS2における判
別動作については後述する。
【0071】その後、このS2においてワークが表ワー
クと判別された場合、システム制御部7は、搬送装置3
を制御して、フィルム表裏判別装置1からワークを搬出
し、マーキング装置4に搬入する(S3)。そして、シ
ステム制御部7は、マーキング装置4を制御して、表ワ
ーク用の印字を行わせる。すなわち、ワークの上面に
『表』マークを、下面に『裏』マークを印字させる(S
4)。その後、システム制御部7は、搬送装置3を制御
して、ワークをマーキング装置4から搬出し、表フィル
ム格納部6に搬入する(S5)。
【0072】一方、S2においてワークが裏ワークであ
ると判別された場合には、システム制御部7は、搬送装
置3を制御して、ワークをマーキング装置4に搬入し、
裏ワーク用の印字を行わせる。すなわち、ワークの上面
に『裏』マークを、下面に『表』マークを印字させる
(S6,S7)。その後、システム制御部7は、搬送装
置3を制御して、ワークを裏フィルム格納部5に搬入さ
せる(S8)。
【0073】このように、S5あるいはS8までで1枚
のワークにおける表裏の判別が終了する。なお、通常、
表裏の判別は、多数のワークに対して連続して行われる
流れ作業であり、各ワークに対するS1〜S8の一連の
処理が、互いに重なりあって連続して進行してゆく。す
なわち、ワークは、フィルム格納庫2から次々と搬出さ
れ、フィルム表裏判別装置1およびマーキング装置4に
よって次々に処理され、裏フィルム格納部5あるいは表
フィルム格納部6に搬出されてゆくことになる。
【0074】次に、図7においてS2として示したフィ
ルム表裏判別装置1によるワークの表裏判別動作につい
て説明する。まず、フィルム表裏判別装置1におけるフ
ィルムの表裏判別原理について説明する。図8および図
9は、この表裏判別原理を説明するための説明図であ
る。図2(b)に示したように、ワークの偏光子PLa
における偏光軸は、ワークの各辺と約45度(あるいは
135度)の角度で交差する方向となっている。従っ
て、図8に示すように、裏ワークと表ワークとでは、偏
光子PLaの見かけの偏光軸が約90度異なることにな
る。このため、この図8に示すように、直線偏光性を有
する偏光レンズを、表ワークの偏光軸とほぼ同じ方向に
向けてワークに重ね、ワークと偏光レンズとに光を照射
すれば、透過光量からワークの表裏を判別することがで
きる。
【0075】すなわち、図9に示すように、ワークが表
ワークである場合、光源から照射された光は、偏光レン
ズ(あるいはワーク)によって特定の方位角をもつ直線
偏光となり、その後、この方位角と同じ方向の偏光軸を
有するワーク(あるいは偏光レンズ)を通過する。一
方、ワークが裏ワークである場合には、偏光レンズによ
って特定の方位角をもつ直線偏光となった光は、その方
位角と90度異なる偏光軸を有するワークを透過するこ
とはできない。従って、ワークと偏光レンズとを透過す
る光量を光センサ等で測定することによって、ワークの
表裏を判別することが可能となる。このような原理に基
づいたフィルム表裏判別装置1におけるフィルムの表裏
判別動作の詳細を、図1のフローチャートに基づいて説
明する。なお、上記したように、ワークは、1組の辺が
ベルトコンベアBCの進行方向とほぼ平行となるように
固定されている。従って、ワークの偏光子PLaの偏光
軸は、ベルトコンベアBCの進行方向と45度あるいは
135度の角度をなしている。また、表裏判別されるワ
ークは、製造時に挿入されていたロット毎に行われる。
すなわち、例えば、1ロットで200枚のワークが製造
され、フィルム格納庫2に格納されている場合であれ
ば、フィルム表裏判別装置1では、これら200枚が連
続して表裏判別される。
【0076】図1に示すように、各ロットにおける最初
に判別にかかるワークがフィルム表裏判別装置1に搬入
されると、まず、このワークを用いた偏光レンズ12・
13の初期設定が行われる(S11)。図10は、この
初期設定を説明するためのフローチャートである。この
図に示すように、初期設定では、まず、ユーザが、この
ワークの表裏を目視で判断し、このワークを表向きにベ
ルトコンベアに固定する、すなわち、表ワークとする
(S31)。その後、ユーザは、光源11から光を照射
しながら第1偏光レンズ12を回転させて、光センサ1
4の受光量が最大となるように、第1偏光レンズ12の
偏光軸の方向を決める(S32)。このS32により、
第1偏光レンズ12の偏光軸は、ワークの偏光子PLa
およびセパレートフィルムSPの偏光軸と同じ方向に設
定される。
【0077】次に、ユーザは、第2偏光レンズ13を回
転させて、光センサ14の受光量が最大となるように、
第2偏光レンズ13の偏光軸の方向を決める(S3
3)。このS33により、第2偏光レンズ13の偏光軸
は、ワークのプロテクトフィルムPFの偏光軸と同じ方
向に設定され、初期設定が終了する。
【0078】上記したように、ワークにおけるプロテク
トフィルムPFの偏光軸の方向はロット毎に異なるの
で、この初期設定は、判別にかかるワークのロットが変
わる度に行われる。
【0079】初期設定(S11)の終了後、制御部16
の制御による表裏判別が行われる。すなわち、図1に示
すように、初期設定後、判別にかかるワークが光源11
と光センサ14との光軸上となる所定の判別位置に搬入
されると、制御部16は、光生成部10を制御して、光
源11からワークに光を照射させる(S12)。
【0080】ここで、このS12において光源11から
照射され、光センサ14に入射する光の状態の遷移につ
いて、判別にかかるワークが表ワークである場合と裏ワ
ークである場合とに分けて、図11を用いて以下に述べ
る。S11に示した初期設定によって、表ワークの偏光
子PLaと第1偏光レンズ12との偏光軸が同方向を向
いているとともに、表ワークのプロテクトフィルムPF
と第2偏光レンズ13との偏光軸が同じ方向を向いてい
る。
【0081】従って、搬入されたワークが表ワークであ
った場合には、図11に示すように、第1偏光レンズ1
2を透過した直線偏光P1は、ワークの偏光子PLaを
透過し、この直線偏光P1とほぼ同量の直線偏光P2と
なる。その後、直線偏光P2は、プロテクトフィルムP
Fを透過し、このプロテクトフィルムPFの偏光軸と同
じ方向の方位角をもつ直線偏光P3となる。そして、こ
の直線偏光P3は、プロテクトフィルムPFの偏光軸と
同方向の偏光軸を有する第2偏光レンズ13を透過し、
この直線偏光P3とほぼ同量の直線偏光P4となり、光
センサ14に入射する。
【0082】一方、搬入されたワークが裏ワークであっ
た場合には、第1偏光レンズ12を透過した直線偏光P
1は、その方位角とほぼ90度異なる偏光軸をもつワー
クの偏光子PLaをほとんど透過できず、この直線偏光
P1よりはるかに光量の少ない直線偏光P2aとなる。
その後、直線偏光P2aは、プロテクトフィルムPFを
透過し、このプロテクトフィルムPFの偏光軸と同じ方
向の方位角をもつ直線偏光P3aとなる。そして、この
直線偏光P3aは、プロテクトフィルムPFの偏光軸の
方向と大きく異なる方向の偏光軸を有する第2偏光レン
ズ13をほとんど透過できず、この直線偏光P3aより
はるかに光量の少ない直線偏光P4aとなり、光センサ
14に入射する。
【0083】従って、ワークが表ワークの場合には、光
源11から照射され、第1偏光レンズ12を透過した光
は、プロテクトフィルムPFを透過する際にある程度減
じられるものの、その他の部分ではほとんど減少せず、
光センサ14に入射する。一方、ワークが裏ワークであ
る場合には、光源11から照射され、第1偏光レンズ1
2を透過した光は、偏光子PLa,プロテクトフィルム
PFおよび第2偏光レンズ13によって大きく減じられ
てしまい、光センサ14にはほとんど入射しない。
【0084】このように、ワークが裏ワークである場合
と表ワークである場合とでは、光センサ14に入射する
光の量は大きく異なったものとなる。そして、上記のよ
うに光センサ14に入射した光は、S13においてその
量を測定される。すなわち、S12の後、制御部16
は、光電アンプ17を制御して、光センサ14の受けた
光の量、すなわち、偏光レンズ12・13およびワーク
を透過して光センサ14に入射した光の量を測定させる
(S13)。
【0085】その後、制御部16は、S13で得た光量
から、判別にかかるワークの表裏を判断し、判別結果を
システム制御部7に伝達する(S14)。このS14に
おける制御部16の判断は、以下のように行われる。す
なわち、制御部16は、あらかじめ設定された閾値を有
している。そして、S13で得た光量が、この閾値より
大きい場合には、ワークが表ワークであると判断する。
また、この光量が上記の閾値より小さい場合には、裏ワ
ークであると判断する。
【0086】S14の後、判別が終了したワークは、搬
送装置3によって搬出される。その後、ロット内に未だ
判別の終了していないワークがある場合には、次のワー
クが所定位置に搬入され、制御部16が、S12〜S1
4の処理によりこのワークの判別を行う(S15)。ま
た、ロット内の全てのワークに対する判別が終了した場
合には、ユーザは、他のロットにおけるワークの判別を
行うか、終了するかどうかを判断し、判別を行う場合に
はS11に戻る(S16)。なお、2つめ以降のロット
内のワークに対する表裏判別動作では、初期設定(S1
1)を簡単にすることができる。すなわち、ロットが変
わっても偏光子PLaの向きは変化しないので、第1偏
光レンズ12の偏光軸の方向を調整する必要がない。従
って、図10におけるS32を省略することができる。
【0087】以下に、フィルム表裏判別装置1における
表裏判試験を行った結果について説明する。図12は、
図5に示した構成を有するフィルム表裏判別装置1にお
ける、図1および図10に示した動作によるワークの表
裏判別試験の結果を示すグラフである。この実験では、
複数のワークを用い、各ワークを表向きおよび裏向きに
ベルトコンベアBCに固定して、光センサ14の受光量
を測定した。すなわち、このグラフでは、横軸は各ワー
クを区別するための通し番号(サンプルNo)を、縦軸
は光電アンプ17によって電圧値に変換された、各ワー
ク(□は表ワーク,●は裏ワーク)における光センサ1
4の受光量をそれぞれ表している。なお、この縦軸の目
盛の絶対値は特に意味をもたない、任意単位の数値であ
る。
【0088】また、図13は、図5に示したフィルム表
裏判別装置1の構成において、第2偏光レンズ13を用
いずに、図12に示した試験と同様の表裏判別試験を行
った結果を示すグラフである。
【0089】これら図12および図13のグラフに示す
ように、上記いずれの試験でも、表ワークと裏ワークと
で、光センサ14の受光量に差が現れている。従って、
上記2つの試験を行った構成のいずれにおいても、ワー
クの表裏判別を行うことが可能であることがわかる。ま
た、図12に示した試験結果の方が、図13に示した結
果より、裏ワークと表ワークとに対する光センサ14の
受光量の差(あるいは比)がより明確になっている。従
って、ワークのプロテクトフィルムPFの影響を除去す
るために第2偏光レンズ13を用いた構成が、より好ま
しい構成であることがわかる。すなわち、上記の試験結
果より、この構成では、図1のS14における表裏判別
に使用される閾値をより容易に設定することができ、制
御部16によるワークの表裏判別を非常に正確に行うこ
とが可能であるといえる。
【0090】以上のように、フィルム表裏判別装置1
は、光生成部10,光源11および第1偏光レンズ12
により、表ワークの偏光子PLaの偏光軸と同じ方向の
方位角をもつ直線偏光をワークに照射するようになって
いる。従って、ワークに照射された光は、表ワークの偏
光子PLaをほぼ全て透過する一方、裏ワークの偏光子
PLaをほとんど透過しない。
【0091】また、フィルム表裏判別装置1における第
2偏光レンズ13の偏光軸は、表ワークのプロテクトフ
ィルムPFの偏光軸と同じ方向を向くようになってい
る。従って、表ワークを透過した光は、第2偏光レンズ
13をほぼ全て透過する一方、裏ワークを透過した光
は、この第2偏光レンズ13ををほとんど透過しない。
【0092】このように、表ワークと裏ワークとでは、
光センサ14に入射する光の量が大きく異なる。従っ
て、フィルム表裏判別装置1では、この光の量を測定す
ることで、搬入されたワークの表裏の判別を容易に行う
ことが可能となっている。
【0093】また、フィルム表裏判別装置1では、自然
光を発生する光生成部10および光源11と一般的な偏
光子である第1偏光レンズ12によって、ワークに照射
する偏光を発生するようになっている。従って、低コス
トでフィルムの表裏判別を行うことが可能となってい
る。
【0094】なお、本実施の形態では、図2(a)に示
した多層型偏光フィルムのプロテクトフィルムPFと偏
光子PLaとの相対的な角度差を、0〜45度としてい
るが、フィルム表裏判別装置1において判別可能な多層
型偏光フィルムはこれに限らず、どのような角度でもか
まわない。ただし、フィルム表裏判別装置1における判
別では、プロテクトフィルムPFと偏光子PLaとの相
対的な角度が90度より小さければ小さいほど、正確な
判別が可能となる。
【0095】また、ワークが略長方形であり、その偏光
子PLaの偏光軸がワークの各辺と約45度の角度で交
差する方向であるとしているが、本システムにおいて判
別可能なワークはこれに限らない。本システムでは、偏
光子PLaの偏光軸およびプロテクトフィルムPFの偏
光軸が、裏から見た場合と表から見た場合とで同一とな
らないワークであれば、表裏を判別することができる。
もとより、裏から見た場合と表から見た場合とで同一の
偏光状態を有するワークであれば、表裏を判別する必要
はない。
【0096】また、ワークは、その1組の辺がベルトコ
ンベアBCの進行方向とほぼ平行となるように固定され
ているとしているが、これに限るものではない。偏光子
PLaの偏光軸が進行方向と平行ではなく、さらに、表
ワーク(あるいは裏ワーク)の偏光軸が、常にほぼ同一
の方向を向くように固定されていればよい。
【0097】また、セパレートフィルムSPの偏光軸と
偏光子PLaの偏光軸との向きがほぼ同一であるとして
いるが、本システムにおいて表裏判別可能なワークはこ
れに限らない。セパレートフィルムSPの偏光軸が偏光
子PLaの偏光軸とずれているワーク、すなわち、セパ
レートフィルムSP,偏光子PLaおよびプロテクトフ
ィルムPFの偏光軸が全て異なる方向を向いているワー
クであっても、本システムにおいて表裏判別は可能であ
る。
【0098】また、このようなワークに対して表裏判別
を行う際には、フィルム表裏判別装置1に、セパレート
フィルムSP用の第3の偏光レンズを新たに備えること
が好ましい。この第3の偏光レンズの偏光軸を、セパレ
ートフィルムSPの偏光軸と同方向に設定すれば、さら
に正確な表裏判別が可能である。すなわち、ワークにお
ける全ての異なる偏光状態に対応して偏光レンズをそれ
ぞれ備えるようにすれば、より正確な表裏判別が可能と
なる。
【0099】また、図10に示したフィルム表裏判別装
置1における初期設定の動作では、S32において第1
偏光レンズ12の偏光軸を設定してから、S33におい
て第2偏光レンズ13の偏光軸を設定するようにしてい
るが、これに限らず、第2偏光レンズ13の偏光軸の方
を先に設定してもよい。
【0100】また、この初期設定では、S31におい
て、ワークを表向きに固定し、光センサ14が検出する
光量が最大となるように、偏光レンズ12・13の偏光
軸を設定するようにしているが、この初期設定の方法は
これに限らない。すなわち、ワークを裏向きに固定し、
光センサ14が検出する光量が最小となるように、偏光
レンズ12・13の偏光軸を設定するようにしてもよ
い。また、ワークを表向きに固定して光センサ14の検
出量が最大となるように偏光レンズ12・13の偏光軸
を設定した後、ワークを裏向きに固定して光センサ14
の検出量が最小となるように、これら偏光レンズ12・
13の偏光軸を再設定するようにしてもよい。
【0101】また、この初期設定では、S32・33に
おいて、ワークが表向きのときに光センサ14の検出光
量が最大となるようにしているが、これに限らず、この
ときに検出光量が最小となるようにしてもよい。この場
合には、図1におけるS14における制御部16の判断
は、以下のように行われる。すなわち、制御部16は、
S13で得た光量が、あらかじめ設定された閾値より大
きい場合には、ワークが裏ワークであると判断する。ま
た、この光量が上記の閾値より小さい場合には、表ワー
クであると判断する。
【0102】また、この初期設定では、S31において
ユーザがワークを固定し、S32・33においてユーザ
が偏光レンズ12・13の偏光軸を設定するようにして
いるが、これに限らず、制御部16が、図示しないワー
ク装着装置を制御してワークを固定し、図示しない偏光
レンズ設定装置を制御して偏光レンズ12・13の偏光
軸を設定するようにしてもよい。
【0103】また、図5に示したフィルム表裏判別装置
1の構成では、光センサとして光ファイバセンサを備え
るようになっているが、フィルム表裏判別装置1におけ
る光センサはこれに限るものではない。フィルム表裏判
別装置1の光センサとして、ワークおよび偏光レンズ1
2・13を透過する光の量を計測可能な、安価な汎用の
光センサを使用することができる。ただし、ワークおよ
び偏光レンズ12・13を透過した光を検出し、ワーク
の裏・表の差異を表す微小な光量変化を計測するため
に、光センサの分解能(感度)は、高いことが好まし
い。また、光センサに代えて、ビデオカメラを備えるよ
うにしてもよい。この場合は、ビデオカメラによって撮
像した画像を画像処理装置等によって処理し、ビデオカ
メラに入射する光量を測定することで、ワークの表裏判
別が可能となる。
【0104】また、図5に示したフィルム表裏判別装置
1の構成では、光生成部10が生成し、光源11から発
せられる光は、光センサ14によって検出できるもので
あればどのような光でもよいが、検出精度を上げるため
には、青色の光を用いることが好ましい。
【0105】また、図5に示したフィルム表裏判別装置
1の構成では、光源11から照射された自然光を第1偏
光レンズ12で偏光することによって、ワークに偏光を
照射するようにしている。しかしながら、フィルム表裏
判別装置1における偏光照射部としての構成は、これに
限らない。すなわち、これら光生成部10および光源1
1に代えて、方位角を調整可能な直線偏光を照射するレ
ーザ等を備え、偏光レンズを用いずに、表ワークの偏光
子PLaをほぼ透過可能な偏光をワークに照射するよう
にしてもよい。
【0106】また、図5に示したフィルム表裏判別装置
1の構成では、偏光子PLaの偏光状態とプロテクトフ
ィルムPFの偏光状態とに対応するために、第1偏光レ
ンズ12と第2偏光レンズ13を備えるようにしてい
る。しかしながら、透過光に及ぼすプロテクトフィルム
PFの影響が少ない場合、例えば、プロテクトフィルム
PFの偏光状態が偏光フィルムPLの偏光状態とほぼ同
一となるようにワークを製造した場合、あるいは、プロ
テクトフィルムPFの偏光性が大きくない場合等には、
フィルム表裏判別装置1に2つの偏光レンズ12・13
を備える必要はなく、いずれか一方の偏光レンズを備え
るようにすればよい。すなわち、上記のような場合、第
1偏光レンズ12だけを備える構成では、図11に示し
た直線偏光P3と直線偏光P3aとの光量を比較して表
裏判別を行うことになる。また、第2偏光レンズ13だ
けを備える構成では、図11に示した直線偏光P2と直
線偏光P2aとの光量を比較して表裏判別を行うことに
なる。そして、これらいずれの構成においても、上記の
ような場合では、この図における直線偏光P2と直線偏
光P3との光量の差、あるいは、直線偏光P2aと直線
偏光P3aとの光量の差が大きくならない。従って、直
線偏光P3と直線偏光P3aとの光量、あるいは直線偏
光P2と直線偏光P2aとの光量を比較することで、こ
れらの構成においてもワークの表裏を判別することが可
能である。
【0107】また、第1偏光レンズ12,第2偏光レン
ズ13,光センサ14および光電アンプ17に代えて、
磁気光学効果によって光の方位角を検出するための検出
器を備える構成とし、この検出器によってワークを透過
した光の方位角を検出し、方位角の方向に基づいてワー
クの表裏を判別するようにしてもよい。
【0108】また、図5に示したフィルム表裏判別装置
1の構成では、ワークを透過した光の状態を測定するこ
とで、ワークの表裏を判別するようにしているが、これ
に限らず、ワークによって反射された光を利用して、表
裏を判別するようにしてもよい。すなわち、ワークに反
射された光は、ワークの偏光状態に応じた偏光となる。
従って、ワークにおける反射光の方位角等の偏光状態
を、偏光子や磁気光学効果を利用した検出器等によって
測定することで、ワークの表裏を判別することが可能で
ある。
【0109】また、図7に示した本システムの動作の流
れでは、フィルム表裏判別装置1による表裏の判別後、
マーキング装置4によって判別結果をワークに印字し、
裏ワークと表ワークとに分けて裏フィルム格納部5ある
いは表フィルム格納部6に格納するようにしている。し
かしながら、本システムにおける表ワークと裏ワークと
の分別動作は、これに限るものではない。
【0110】例えば、フィルム表裏判別装置1による表
裏判別の後、まず、判別結果に基づいてワークを裏フィ
ルム格納部5あるいは表フィルム格納部6に格納し、そ
の後、これらフィルム格納部5・6内で、判別結果をワ
ークに印字するようにしてもよい。この際、フィルム格
納部5・6内で、ワークを包装してから、包装紙に印字
を行うようにしてもよい。また、判別結果をワークある
いは包装紙に印字せず、同一の方向に揃えて梱包した
後、梱包材料に判別結果を印字するようにしてもよい。
【0111】また、図3に示した本システムの構成で
は、表裏判別後のフィルムを格納するために、裏フィル
ム格納部5および表フィルム格納部6なる2つの格納部
を備えるようにしているが、これに限らず、マーキング
装置4による印字後、1つの格納部に格納する構成でも
よい。
【0112】また、図3に示した構成では、マーキング
装置4が、ベルトコンベアBCの上下に印字装置を備
え、ワークの両面にマーキングを施すようになっている
が、マーキング装置4のマーキング方法はこれに限らな
い。すなわち、ベルトコンベアBCの上下のいずれか一
方に印字装置を備え、ワークの一方の面のみに『表』、
あるいは『裏』を示すマーキングを施すようにしてもよ
い。また、ベルトコンベアBCの上のみに印字装置を備
える場合、ベルトコンベアBCにマーキングのための隙
間を設ける必要はない。
【0113】さらに、表裏の判別結果を印字する必要が
ない場合には、マーキング装置4のような印字のための
構成を設ける必要はない。例えば、マーキング装置4に
代えて、ベルトコンベアBC上のワークを裏返すような
装置を備え、表ワークと判別されたワークを全て裏ワー
クにして、ひとつの格納部に格納するようにしてもよ
い。
【0114】また、図3に示した構成では、システム制
御部7が、フィルム表裏判別装置1,搬送装置3および
マーキング装置4を制御するようにしているが、本シス
テムの制御方法はこれに限るものではない。すなわち、
フィルム表裏判別装置1における制御部16がシステム
制御部7の機能を備えるようにし、この制御部16が本
システムにおける制御を行うようにしてもよい。
【0115】また、図4に示した本システムにおける搬
送装置3の構成では、透光性を有するベルトコンベアB
Cによってワークを搬送するとしているが、このベルト
コンベアBCは、透光性を有していなくてもよい。透光
性のないベルトコンベアBCを用いる場合には、フィル
ム表裏判別装置1における光源11・光センサ14間の
光軸をベルトコンベアBCが遮らないように、ベルトコ
ンベアBCに所定の隙間あるいは穴を設けておくように
すればよい。
【0116】また、本システムにおけるシステム制御部
7およびフィルム表裏判別装置1における制御部16に
おける全ての、あるいは一部の処理を行うためのプログ
ラムを、CD−ROM(Read Only Memory)やFD(Fl
oppy Disk )等の記録媒体に記録し、このプログラムを
読み込み可能なコンピュータを、これらシステム制御部
7あるいは制御部16に代えて用いるようにしてもよ
い。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のフィルム表裏判別方法は、フィルムにおける一方の面
に光を照射し、この面から見たフィルムの偏光状態に応
じた状態の光を出力する第1の工程と、上記第1の工程
において生成された光の状態に基づいて、上記フィルム
面が表側であるか裏側であるかを判別する第2の工程と
を有する方法である。
【0118】上記の方法では、第1の工程において、フ
ィルムの表側の面に光を照射した場合と裏側の面に照射
した場合とで、それぞれ異なる状態の光が出力される。
そして、第2の工程において、出力された光の状態を測
定し、第1の工程において光を照射したフィルムの面
が、表側であるか裏側であるかを判別するようになって
いる。
【0119】これにより、上記の方法によれば、目視に
よる判別を行わなくても、フィルムの表裏を確実に判別
できるようになっている。従って、上記の方法によれ
ば、熟練した検査員がいなくても、信頼性および生産性
の高い表裏判別を行うことが可能となるという効果を奏
する。また、判別にかかるフィルムの数が多くなって
も、熟練した検査員を増やす必要がないので、判別のた
めのコストアップを抑えることが可能となるという効果
を奏する。
【0120】また、請求項2に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項1に記載の方法において、上記第1の工
程では、上記一方の面から見たフィルムの偏光状態に応
じた量の光を出力するとともに、上記第2の工程では、
上記第1の工程において出力された光の量に基づいて、
上記第1の工程において光を照射した面が表側であるか
裏側であるかを判別する方法である。
【0121】上記の方法では、第1の工程においてフィ
ルムの表裏に応じて変化させる光の状態が、光の量とな
っている。従って、偏光子やフィルター、回折格子を用
いる等、簡単で低コストの方法で、フィルムの表裏別に
出力光の状態を変化させることができる。さらに、第2
の工程で測定すべき光の状態も光の量であるから、光セ
ンサ等を用いる等、簡単で低コストの方法で測定を行う
ことができる。従って、請求項1の効果に加えて、請求
項1に記載の方法を、容易に、かつ、低コストで実現す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0122】また、請求項3に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工
程は、フィルムの表側の面に照射された場合とフィルム
の裏側の面に照射された場合とで透過率が異なるような
偏光を、フィルムの一方の面に照射する第3の工程を有
する方法である。
【0123】判別にかかるフィルムの偏光状態は、表側
の面から見た場合と裏側の面から見た場合とで異なって
いるので、上記のような偏光を作成することは容易であ
る。そして、フィルムを透過した光を、第2の工程にお
いて測定することで、フィルムの表裏を判別することが
できる。従って、上記の方法によれば、請求項2の効果
に加えて、請求項2に記載の方法を、容易に、かつ、低
コストで実現することが可能となるという効果を奏す
る。
【0124】また、請求項4に記載のフィルム表裏判別
方法は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工
程は、フィルムの表側の面から裏側の面へ透過した光に
対する透過率とフィルムの裏側の面から表側の面へ透過
した光に対する透過率とが異なるような偏光子に、フィ
ルムを透過した光を照射する第4の工程を有する方法で
ある。
【0125】上記の方法によれば、第1の工程では、フ
ィルムの表側から裏側に透過した光と裏側から表側に透
過した光とに対する透過率が異なるように設定された偏
光子に、フィルムの透過光を照射することで、所望の出
力光を得るようになっている。そして、判別にかかるフ
ィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合と裏側の面
から見た場合とで異なっているので、一般的な安価な偏
光子を用いても、上記のように設定することは容易であ
る。従って、請求項2の効果に加えて、請求項2に記載
の方法を、容易に、かつ、低コストで実現することが可
能となるという効果を奏する。
【0126】また、請求項5に記載のフィルム表裏判別
装置は、搬入されたフィルムにおける一方の面に光を照
射し、この面から見たフィルムの偏光状態に応じた状態
の光を出力する光出力部と、上記光出力部から出力され
た光を入力し、この光の状態に基づいて、上記光出力部
が光を照射した面がフィルムの表側であるか裏側である
かを判別するための光入力部とを備えている構成であ
る。
【0127】上記の構成では、光出力部は、フィルムの
表側の面に光を照射した場合と裏側の面に照射した場合
とで、異なる状態の光を出力する。そして、光入力部に
おいて、この光の状態を測定し、光出力部が光を照射し
たフィルムの面が、表側であるか裏側であるかを判別す
るようになっている。
【0128】これにより、上記の構成によれば、目視に
よる判別を行わなくても、フィルムの表裏を確実に判別
できるようになっている。従って、上記の構成によれ
ば、熟練した検査員がいなくても、信頼性および生産性
の高い表裏判別を行うことが可能となるという効果を奏
する。また、判別にかかるフィルムの数が多くなって
も、熟練した検査員を増やす必要がないので、判別のた
めのコストアップを抑えることが可能となるという効果
を奏する。
【0129】また、請求項6に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項5に記載の構成において、上記光出力部
は、上記一方の面から見たフィルムの偏光状態に応じた
量の光を出力するとともに、上記光入力部は、上記光出
力部から出力された光を入力し、この光の量に基づい
て、上記光出力部が光を照射した面がフィルムの表側で
あるか裏側であるかを判別する構成である。
【0130】上記の構成では、光出力部においてフィル
ムの表裏に応じて変化させる光の状態が光の量となって
いる。従って、偏光子やフィルター、回折格子等の簡単
で低コストの構成を光出力部に備えることによって、フ
ィルムの表裏別に出力光の状態を変化させることができ
る。さらに、光入力部で測定すべき光の状態も光の量で
あるから、光センサ等の簡単で低コストの構成を備える
ことによって、光の状態を測定することができる。従っ
て、請求項5の効果に加えて、請求項5に記載の構成
を、容易に、かつ、低コストで実現することが可能とな
るという効果を奏する。
【0131】また、請求項7に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項6に記載の構成において、上記光出力部
は、フィルムの表側の面に照射された場合とフィルムの
裏側の面に照射された場合とで透過率が異なるような偏
光をフィルムに照射する偏光照射部を備えている構成で
ある。
【0132】判別にかかるフィルムの偏光状態は、表側
の面から見た場合と裏側の面から見た場合とで異なって
いるので、上記のような偏光を作成することは容易であ
る。そして、フィルムを透過した光を、光入力部におい
て測定することで、フィルムの表裏を判別することがで
きる。従って、上記の構成によれば、請求項6の効果に
加えて、請求項6に記載の構成を、容易に、かつ、低コ
ストで実現することが可能となるという効果を奏する。
【0133】また、請求項8に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項7に記載の構成において、上記偏光照射
部が、光源と、フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を
有する偏光子とを備えている構成である。
【0134】上記の構成によれば、請求項7の効果に加
えて、安価な光源と偏光子とを用いるだけで、請求項7
に記載の構成を、極めて容易に、かつ、低コストで実現
することが可能となるという効果を奏する。
【0135】また、請求項9に記載のフィルム表裏判別
装置は、請求項6〜8に記載の構成において、上記光出
力部は、フィルムの表側の面から裏側の面へ透過した光
に対する透過率と、フィルムの裏側の面から表側の面へ
透過した光に対する透過率とが異なるような偏光透過部
を備えていることを特徴としている。
【0136】上記の構成によれば、光出力部は、フィル
ムの表側から裏側へ透過した光と裏側から表側へ透過し
た光とに対する透過率とが異なるように設定された偏光
透過部に、フィルムの透過光を照射することで、所望の
出力光を得るようになっている。そして、判別にかかる
フィルムの偏光状態は、表側の面から見た場合と裏側の
面から見た場合とで異なっているので、一般的な安価な
偏光子を用いても、上記のように設定することは容易で
ある。従って、請求項6の効果に加えて、請求項6に記
載のフィルム表裏判別装置を、容易に、かつ低コストで
実現することが可能となるという効果を奏する。さら
に、請求項7および請求項8の効果に加えて、請求項7
および請求項8に記載のフィルム表裏判別装置による判
別精度を向上させることが可能となるという効果を奏す
る。
【0137】また、請求項10に記載のフィルム表裏判
別装置は、請求項9の構成に加えて、上記偏光透過部
は、フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を有する偏光
子を備えている構成である。
【0138】上記のような偏光子を請求項9に記載の偏
光透過部として用いれば、フィルムの表側から裏側へ透
過した光に対する透過率と裏側から表側へ透過した光に
対する透過率とを極めて容易に異ならせることができ
る。従って、請求項9の効果に加えて、請求項9に記載
のフィルム表裏判別装置を、容易に、かつ、低コストで
実現することが可能となるという効果を奏する。
【0139】また、請求項11に記載のフィルム表裏判
別システムは、フィルムを搬送するための搬送部と、請
求項5〜10のいずれかに記載のフィルム表裏判別装置
と、上記フィルム表裏判別装置によって表裏を判別され
たフィルムを表裏別に分別するための分別部と、上記搬
送部を制御して、判別前のフィルムを上記フィルム表裏
判別装置に搬送させ、上記フィルム表裏判別装置を制御
して上記フィルムの表裏を判別させ、その後、上記搬送
部を制御して、上記フィルム表裏判別装置から上記分別
部に上記フィルムを搬送させ、上記分別部を制御して、
上記フィルム表裏判別装置による表裏判別の結果に基づ
いて、上記フィルムを表裏別に分別させる制御部とを備
えている構成である。
【0140】上記のシステムでは、請求項5〜10に記
載のフィルム表裏判別装置を用いているので、目視によ
る判別を行わなくても、フィルムの表裏を確実に判別で
きるようになっており、熟練した検査員がいなくても、
信頼性および生産性の高い表裏判別を行うことが可能と
なっている。また、制御部が、分別部を制御してフィル
ムを分別する構成であるので、人手に頼ることなく、フ
ィルム表裏判別装置の結果に基づいた分別を自動的に行
うことができる。これにより、信頼性と生産性との高い
フィルムの表裏判別および分別を行うことが可能となる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるフィルム表裏判
別装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図2】図2(a)は、図1に示したフィルム表裏判別
装置によって表裏判別が可能な、多層型偏光フィルムの
一構成例を示す説明図であり、図2(b)は、図2
(a)に示した多層型偏光フィルムの形状の例と、この
フィルムにおけるプロテクトフィルム,セパレートフィ
ルムおよび偏光子の偏光軸の方向の例とを示す説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態にかかるフィルム表裏判
別システムの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示したフィルム表裏判別システムにおけ
る搬送装置のベルトコンベアと、このベルトコンベアに
固定されているワークの状態とを示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態にかかるフィルム表裏判
別装置の構成を示す説明図である。
【図6】図5に示したフィルム表裏判別装置の外観の一
例を示す説明図である。
【図7】図3に示したフィルム表裏判別システムにおけ
る動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】図5に示したフィルム表裏判別装置におけるフ
ィルムの表裏判別原理を示す説明図であって、裏ワーク
および表ワークの偏光軸と偏光レンズの偏光軸との状態
の例を示す説明図である。
【図9】図5に示したフィルム表裏判別装置におけるフ
ィルムの表裏判別原理を示す説明図であって、裏ワー
ク,表ワークおよび偏光レンズの偏光軸が図8に示した
状態である場合の、光の透過状態を示す説明図である。
【図10】図1に示した上記フィルム表裏判別装置にお
ける動作の流れのうち、初期設定の動作の流れを示すフ
ローチャートである。
【図11】図5に示したフィルム表裏判別装置における
判別において、判別にかかるワークが表ワークである場
合と裏ワークである場合との光の透過状態を示す説明図
である。
【図12】図5に示したフィルム表裏判別装置における
ワークの表裏判別試験の結果を示すグラフである。
【図13】図5に示したフィルム表裏判別装置の構成に
おいて、第2偏光レンズを用いない構成におけるワーク
の表裏判別試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 フィルム表裏判別装置 3 搬送装置(搬送部) 4 マーキング装置(分別部) 5 裏フィルム格納部(分別部) 6 表フィルム格納部(分別部) 7 システム制御部(制御部) 10 光生成部(光出力部,偏光照射部) 11 光源(光出力部,偏光照射部) 12 第1偏光レンズ(光出力部,偏光照射部) 13 第2偏光レンズ(光出力部,偏光透過部) 14 光センサ(光入力部) 15 制御パネル 16 制御部(光入力部) 17 光電アンプ(光入力部) BC ベルトコンベア PF プロテクトフィルム PLa 偏光子 SP セパレートフィルム

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムにおける一方の面に光を照射し、
    この面から見たフィルムの偏光状態に応じた状態の光を
    出力する第1の工程と、 上記第1の工程において出力された光の状態に基づい
    て、上記フィルム面が表側であるか裏側であるかを判別
    する第2の工程とを有することを特徴とするフィルム表
    裏判別方法。
  2. 【請求項2】上記第1の工程では、上記一方の面から見
    たフィルムの偏光状態に応じた量の光を出力するととも
    に、 上記第2の工程では、上記第1の工程において出力され
    た光の量に基づいて、上記第1の工程において光を照射
    した面が表側であるか裏側であるかを判別することを特
    徴とする請求項1に記載のフィルム表裏判別方法。
  3. 【請求項3】上記第1の工程は、フィルムの表側の面に
    照射された場合とフィルムの裏側の面に照射された場合
    とで透過率が異なるような偏光を、フィルムの一方の面
    に照射する第3の工程を有することを特徴とする請求項
    2に記載のフィルム表裏判別方法。
  4. 【請求項4】上記第1の工程は、フィルムの表側の面か
    ら裏側の面へ透過した光に対する透過率とフィルムの裏
    側の面から表側の面へ透過した光に対する透過率とが異
    なるような偏光子に、フィルムを透過した光を照射する
    第4の工程を有することを特徴とする請求項2に記載の
    フィルム表裏判別方法。
  5. 【請求項5】搬入されたフィルムにおける一方の面に光
    を照射し、この面から見たフィルムの偏光状態に応じた
    状態の光を出力する光出力部と、 上記光出力部から出力された光を入力し、この光の状態
    に基づいて、上記光出力部が光を照射した面がフィルム
    の表側であるか裏側であるかを判別するための光入力部
    とを備えていることを特徴とするフィルム表裏判別装
    置。
  6. 【請求項6】上記光出力部は、上記一方の面から見たフ
    ィルムの偏光状態に応じた量の光を出力するとともに、 上記光入力部は、上記光出力部から出力された光を入力
    し、この光の量に基づいて、上記光出力部が光を照射し
    た面がフィルムの表側であるか裏側であるかを判別する
    ことを特徴とする請求項5に記載のフィルム表裏判別装
    置。
  7. 【請求項7】上記光出力部は、フィルムの表側の面に照
    射された場合とフィルムの裏側の面に照射された場合と
    で透過率が異なるような偏光をフィルムに照射する偏光
    照射部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の
    フィルム表裏判別装置。
  8. 【請求項8】上記偏光照射部は、 光源と、 フィルムの偏光状態と同種の偏光状態を有する偏光子と
    を備えていることを特徴とする請求項7に記載のフィル
    ム表裏判別装置。
  9. 【請求項9】上記光出力部は、フィルムの表側の面から
    裏側の面へ透過した光に対する透過率と、フィルムの裏
    側の面から表側の面へ透過した光に対する透過率とが異
    なるような偏光透過部を備えていることを特徴とする請
    求項6〜8に記載のフィルム表裏判別装置。
  10. 【請求項10】上記偏光透過部は、フィルムの偏光状態
    と同種の偏光状態を有する偏光子を備えていることを特
    徴とする請求項9に記載のフィルム表裏判別装置。
  11. 【請求項11】フィルムを搬送するための搬送部と、 請求項5〜10のいずれかに記載のフィルム表裏判別装
    置と、 上記フィルム表裏判別装置によって表裏を判別されたフ
    ィルムを表裏別に分別するための分別部と、 上記搬送部を制御して、判別前のフィルムを上記フィル
    ム表裏判別装置に搬送させ、上記フィルム表裏判別装置
    を制御して上記フィルムの表裏を判別させ、その後、上
    記搬送部を制御して、上記フィルム表裏判別装置から上
    記分別部に上記フィルムを搬送させ、上記分別部を制御
    して、上記フィルム表裏判別装置による表裏判別の結果
    に基づいて、上記フィルムを表裏別に分別させる制御部
    とを備えていることを特徴とするフィルム表裏判別シス
    テム。
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WO2007072625A1 (ja) * 2005-12-20 2007-06-28 Sharp Kabushiki Kaisha 光学部品、光学部品の表裏判別方法、及び光学部品の表裏判別装置
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CN111522090A (zh) * 2020-05-22 2020-08-11 李明伟 一种多层偏振光增亮膜及其制备方法、生产装置

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