JPH11282506A - 離散時間近似モデルを用いた制御装置 - Google Patents
離散時間近似モデルを用いた制御装置Info
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- JPH11282506A JPH11282506A JP8682698A JP8682698A JPH11282506A JP H11282506 A JPH11282506 A JP H11282506A JP 8682698 A JP8682698 A JP 8682698A JP 8682698 A JP8682698 A JP 8682698A JP H11282506 A JPH11282506 A JP H11282506A
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- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡潔かつ高性能な制御装置を提供すること。
【解決手段】 運動方程式を、外乱・不確かさ等を表す
摂動項を含む状態方程式で表現し、同状態方程式を、離
散化の際に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似す
るとともに、差分方程式で表現し、同差分方程式から前
記摂動項を消去して離散時間近似モデルを作成し、同離
散時間近似モデルを用いて制御すべく構成した。
摂動項を含む状態方程式で表現し、同状態方程式を、離
散化の際に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似す
るとともに、差分方程式で表現し、同差分方程式から前
記摂動項を消去して離散時間近似モデルを作成し、同離
散時間近似モデルを用いて制御すべく構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離散時間近似モデ
ルを用いた制御装置に関するものである。
ルを用いた制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械の位置決め機構等の制御
装置では、負荷条件の変動や摩擦抵抗等の影響により制
御性能が低下するため、それらの補償を行う必要がある
が、特に非線形摩擦である静止摩擦やクーロン摩擦は種
々の要因に起因するものであり、しかも、動作条件によ
ってその値が変動してしまうものであるため、正確な解
析、同定及びその補償を行うことは困難であった。
装置では、負荷条件の変動や摩擦抵抗等の影響により制
御性能が低下するため、それらの補償を行う必要がある
が、特に非線形摩擦である静止摩擦やクーロン摩擦は種
々の要因に起因するものであり、しかも、動作条件によ
ってその値が変動してしまうものであるため、正確な解
析、同定及びその補償を行うことは困難であった。
【0003】そのため、従来においては、複雑な手法を
用いて制御を行うことを余儀なくされており、例えば、
様々な線形制御手法に基づく制御入力に付加する非線形
補償入力を事前に実験や経験から求めておき、それらを
既知と仮定する方法(B.Armstrong-Helouvry,Control of
Machines with Friction,125(1991))や、制御過程中に
非線形補償入力を推定する方法(C.Canudas de Wit,Int.
J.Robotic Reserch,10-3,189(1991)) が提案されてい
る。
用いて制御を行うことを余儀なくされており、例えば、
様々な線形制御手法に基づく制御入力に付加する非線形
補償入力を事前に実験や経験から求めておき、それらを
既知と仮定する方法(B.Armstrong-Helouvry,Control of
Machines with Friction,125(1991))や、制御過程中に
非線形補償入力を推定する方法(C.Canudas de Wit,Int.
J.Robotic Reserch,10-3,189(1991)) が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
様々な線形制御手法に基づく制御入力に付加する非線形
補償入力を事前に実験や経験から求めておき、それらを
既知と仮定する方法にあっては、事前情報を得るために
かなりの試行錯誤が必要であり、また、上記従来の制御
過程中に非線形補償入力を推定する方法にあっては、更
に非線形部分まで含めたパラメータの同定が複雑な制御
アルゴリズムに基づくためかなりの演算量が必要であ
り、大掛かりな制御装置を必要とするとともに、アルゴ
リズムの実行に長時間を要してしまい、迅速な制御を行
うことは困難であった。
様々な線形制御手法に基づく制御入力に付加する非線形
補償入力を事前に実験や経験から求めておき、それらを
既知と仮定する方法にあっては、事前情報を得るために
かなりの試行錯誤が必要であり、また、上記従来の制御
過程中に非線形補償入力を推定する方法にあっては、更
に非線形部分まで含めたパラメータの同定が複雑な制御
アルゴリズムに基づくためかなりの演算量が必要であ
り、大掛かりな制御装置を必要とするとともに、アルゴ
リズムの実行に長時間を要してしまい、迅速な制御を行
うことは困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、運
動方程式を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態
方程式で表現し、同状態方程式を、離散化の際に同状態
方程式に含まれる積分項を台形近似するとともに、差分
方程式で表現し、同差分方程式から前記摂動項を消去し
て離散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデル
を用いて制御すべく構成することとした。
動方程式を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態
方程式で表現し、同状態方程式を、離散化の際に同状態
方程式に含まれる積分項を台形近似するとともに、差分
方程式で表現し、同差分方程式から前記摂動項を消去し
て離散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデル
を用いて制御すべく構成することとした。
【0006】コンピュータに、運動方程式を、外乱・不
確かさ等を表す摂動項を含む状態方程式で表現する状態
方程式表現手段と、同状態方程式表現手段により表現さ
れた状態方程式について、離散化の際に同状態方程式に
含まれる積分項を台形近似して近似状態方程式を得る台
形近似手段と、同台形近似手段により得られた近似状態
方程式を差分方程式で表現する差分方程式表現手段と、
同差分方程式表現手段により表現された差分方程式から
前記摂動項を消去する摂動項消去手段とを実行させて離
散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデルを用
いた制御をさせることとした。
確かさ等を表す摂動項を含む状態方程式で表現する状態
方程式表現手段と、同状態方程式表現手段により表現さ
れた状態方程式について、離散化の際に同状態方程式に
含まれる積分項を台形近似して近似状態方程式を得る台
形近似手段と、同台形近似手段により得られた近似状態
方程式を差分方程式で表現する差分方程式表現手段と、
同差分方程式表現手段により表現された差分方程式から
前記摂動項を消去する摂動項消去手段とを実行させて離
散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデルを用
いた制御をさせることとした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る制御装置は、運動方
程式を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態方程
式で表現し、同状態方程式を、離散化の際に同状態方程
式に含まれる積分項を台形近似するとともに、差分方程
式で表現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離
散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデルを用
いて制御すべく構成したものである。
程式を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態方程
式で表現し、同状態方程式を、離散化の際に同状態方程
式に含まれる積分項を台形近似するとともに、差分方程
式で表現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離
散時間近似モデルを作成し、同離散時間近似モデルを用
いて制御すべく構成したものである。
【0008】従って、外乱・不確かさ等を表す摂動項を
含まないモデルを作成することができ、同離散時間近似
モデルを用いて制御装置を構成することにより、制御性
能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必要となり、
制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることができるもの
である。
含まないモデルを作成することができ、同離散時間近似
モデルを用いて制御装置を構成することにより、制御性
能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必要となり、
制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることができるもの
である。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0010】(状態方程式表現手段)まず、運動方程式
を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態方程式で
表現する状態方程式表現手段について説明する。
を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状態方程式で
表現する状態方程式表現手段について説明する。
【0011】メカニカルシステムの運動方程式は、一般
に次の状態方程式で表現され、
に次の状態方程式で表現され、
【数1】 尚、出力方程式はθ(t) のみを計測するとして、
【数2】 とされる。ここで、A1 、A2 、Bはx(t)とu(t)に対応
して、それぞれ適切な次元の行列である。また、Iも同
様な単位行列である。
して、それぞれ適切な次元の行列である。また、Iも同
様な単位行列である。
【0012】次に、対象とする系は、外乱や不確かさ或
いは線形近似誤差等を含む摂動項を式(1) に付加して、
いは線形近似誤差等を含む摂動項を式(1) に付加して、
【数3】 となる。ここで、d(t)が付加した摂動項である。いま、
式(3) を次式で表現する。
式(3) を次式で表現する。
【数4】 さらに、式(4) は、
【数5】 と、表現する。
【0013】(台形近似手段)次に、前記状態方程式表
現手段により表現された状態方程式について、離散化の
際に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似した状態
方程式を得る台形近似手段について説明する。尚、台形
近似した状態方程式を近似状態方程式と呼ぶこととす
る。
現手段により表現された状態方程式について、離散化の
際に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似した状態
方程式を得る台形近似手段について説明する。尚、台形
近似した状態方程式を近似状態方程式と呼ぶこととす
る。
【0014】式(5) に対して、サンプリング区間Tで入
力u(t)を一定値u(0)とすると、次式が得られる。
力u(t)を一定値u(0)とすると、次式が得られる。
【数6】 ここで、AC 、BC の定義より、
【数7】 であるので、式(6) は次式となる。
【数8】 上式右辺の積分項は、このままでは計算できないので、
台形近似を行うと、
台形近似を行うと、
【数9】 この近似を用いると、式(7) は、
【数10】
【0015】(差分方程式表現手段)次に、上記台形近
似手段により得られた近似状態方程式を差分方程式で表
現する差分方程式表現手段について説明する。
似手段により得られた近似状態方程式を差分方程式で表
現する差分方程式表現手段について説明する。
【0016】式(9) を展開することにより、次の差分方
程式が得られる。
程式が得られる。
【数11】
【0017】(摂動項消去手段)次に、上記差分方程式
表現手段により表現された差分方程式から前記摂動項を
消去する摂動項消去手段について説明する。
表現手段により表現された差分方程式から前記摂動項を
消去する摂動項消去手段について説明する。
【0018】式(10)と式(11)とからΔ(k) を消去するこ
とにより、次式が得られる。
とにより、次式が得られる。
【数12】 この式(12)が、ここで対象とする離散時間近似モデルで
ある。
ある。
【0019】以上のようにして作成された離散時間近似
モデルは、A1 、A2 に依存せず、また、d(t)が消去さ
れた簡単な形式になっているため、モデル化誤差や動特
性変動或いは外乱等の影響を受けないモデルであり、制
御系設計において非常に有用である。
モデルは、A1 、A2 に依存せず、また、d(t)が消去さ
れた簡単な形式になっているため、モデル化誤差や動特
性変動或いは外乱等の影響を受けないモデルであり、制
御系設計において非常に有用である。
【0020】すなわち、運動方程式を、外乱・不確かさ
等を表す摂動項を含む状態方程式で表現し、離散化の際
に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似して近似状
態方程式を作成し、同近似状態方程式を差分方程式で表
現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離散時間
近似モデルを作成することにより、外乱・不確かさ等を
表す摂動項を含まないモデルを作成することがでる。
等を表す摂動項を含む状態方程式で表現し、離散化の際
に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似して近似状
態方程式を作成し、同近似状態方程式を差分方程式で表
現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離散時間
近似モデルを作成することにより、外乱・不確かさ等を
表す摂動項を含まないモデルを作成することがでる。
【0021】また、以下に説明するように、離散時間近
似モデルを用いて制御装置を構成することにより、制御
性能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必要とな
り、制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることができ
る。
似モデルを用いて制御装置を構成することにより、制御
性能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必要とな
り、制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることができ
る。
【0022】(離散時間近似モデルに基づく適応制御系
の構成と検証)次に、式(12)の離散時間モデルに基づく
適応制御系を構成する。
の構成と検証)次に、式(12)の離散時間モデルに基づく
適応制御系を構成する。
【0023】式(12)は、
【数13】 と表現できる。但し、
【数14】 である。
【0024】いま、
【数15】 とすると、式(13)は次式となる。
【数16】
【0025】式(15)の未知パラメータαに対する適応パ
ラメータ
ラメータ
【数17】 を導入し、∂u(k)の推定値を、
【数18】 とする。
【0026】入力誤差を、
【数19】 で定義すると、式(15)、式(16)より、式(17)は、
【数20】 となる。
【0027】式(18)は誤差方程式の一般形であるので、
種々の提案されている適応アルゴリズムにより、k →∞
に対してη(k) →0と
種々の提案されている適応アルゴリズムにより、k →∞
に対してη(k) →0と
【数21】 が保証される。
【0028】次に、制御入力u(k)を目標値θd(k)を用い
て合成すると、
て合成すると、
【数22】 となる。但し、
【数23】 である。また、Λ(k) はフィードバックベクトルで、後
に安定性の基準により決定する。
に安定性の基準により決定する。
【0029】式(16)、式(19)により、式(18)は、
【数24】 となる。ここで、k →∞に対して、η(k) →0と
【数25】 が保証されているので、式(15)、式(19)、式(20)によ
り、
り、
【数26】 が成立する。
【0030】このとき、Lyapunovの安定理論に基づきΛ
(k) を次式で与えると、
(k) を次式で与えると、
【数27】 ならば、θd(k)−θ(k) →0、すなわち、θ(k) →θd
(k)が保証される。
(k)が保証される。
【数28】 但し、
【数29】 である。
【0031】次に、上記で構成された離散時間モデルに
基づく適応制御系について検証する。
基づく適応制御系について検証する。
【0032】図1は、実験装置1の構成を示した図であ
り、実験装置1は、XY軸移動テーブル2と、同XY軸
移動デーブル2を駆動するための駆動機構3と、同駆動
機構3を制御するための制御装置4とから構成してい
る。
り、実験装置1は、XY軸移動テーブル2と、同XY軸
移動デーブル2を駆動するための駆動機構3と、同駆動
機構3を制御するための制御装置4とから構成してい
る。
【0033】XY軸移動テーブル2は、基台5にX軸方
向移動用のボールネジ6を回動自在に取付け、同X軸方
向移動用のボールネジ6にX軸移動用テーブル7を螺着
し、同X軸移動用テーブル7に、前記X軸方向移動用の
ボールネジ6と直交するY軸方向移動用のボールネジ8
を回動自在に取付け、同Y軸方向移動用のボールネジ8
にテーブル9を螺着している。尚、ボールネジ6,8 は、
長さ300mm 、ピッチ5mm のものを用いている。
向移動用のボールネジ6を回動自在に取付け、同X軸方
向移動用のボールネジ6にX軸移動用テーブル7を螺着
し、同X軸移動用テーブル7に、前記X軸方向移動用の
ボールネジ6と直交するY軸方向移動用のボールネジ8
を回動自在に取付け、同Y軸方向移動用のボールネジ8
にテーブル9を螺着している。尚、ボールネジ6,8 は、
長さ300mm 、ピッチ5mm のものを用いている。
【0034】そして、X軸方向移動用のボールネジ6と
Y軸方向移動用のボールネジ8とをそれぞれ回動するこ
とにより、テーブル9をX軸方向及びY軸方向へ移動す
るようにしている。
Y軸方向移動用のボールネジ8とをそれぞれ回動するこ
とにより、テーブル9をX軸方向及びY軸方向へ移動す
るようにしている。
【0035】駆動機構3は、両ボールネジ6,8 の基端に
モータ10,11 をギヤボックス12,13を介して連動連結
し、同ギヤボックス12,13 には、ロータリエンコーダ1
4,15 を接続している。
モータ10,11 をギヤボックス12,13を介して連動連結
し、同ギヤボックス12,13 には、ロータリエンコーダ1
4,15 を接続している。
【0036】制御装置4は、コンピュータ16にD/A コン
バータ17とカウンター18とを接続し、D/A コンバータ17
にモータ10,11 をサーボ回路19,20 を介して接続する一
方、カウンター18にロータリエンコーダ14,15 を接続し
て、ロータリエンコーダ14,15 によって検出したボール
ネジ6,8 の回動角度からテーブル9の変位を検出すると
ともに、モータ10,11 によってボールネジ6,8 を回動さ
せて、テーブル9を変位移動するようにしている。
バータ17とカウンター18とを接続し、D/A コンバータ17
にモータ10,11 をサーボ回路19,20 を介して接続する一
方、カウンター18にロータリエンコーダ14,15 を接続し
て、ロータリエンコーダ14,15 によって検出したボール
ネジ6,8 の回動角度からテーブル9の変位を検出すると
ともに、モータ10,11 によってボールネジ6,8 を回動さ
せて、テーブル9を変位移動するようにしている。
【0037】図1に示す実験装置1の送り駆動系は、図
2に示すようにモデル化される。尚、Y軸方向の送り駆
動系について示しているが、X軸方向の送り駆動系も同
様にモデル化できる。図中、21はボールネジ8に取付け
たギヤ、22はモータ11に取付けたギヤである。
2に示すようにモデル化される。尚、Y軸方向の送り駆
動系について示しているが、X軸方向の送り駆動系も同
様にモデル化できる。図中、21はボールネジ8に取付け
たギヤ、22はモータ11に取付けたギヤである。
【0038】この系の運動方程式は、非線形摩擦を除く
と、
と、
【数30】 と表現できる。ここで、Jm はモータ11の慣性モーメン
ト、Dm はモータ11の粘性摩擦係数、θm はモータ11の
回転角、u はモータ11の発生トルク、θb はボールネジ
8に取付けたギヤ21の回転角、Nは減速比、Mt はテー
ブル9の質量、Dt はテーブル9の摺動面での粘性摩擦
係数、Ks は駆動系の軸方向剛性、xtはテーブル9の変
位、Pはボールネジ8のピッチである。
ト、Dm はモータ11の粘性摩擦係数、θm はモータ11の
回転角、u はモータ11の発生トルク、θb はボールネジ
8に取付けたギヤ21の回転角、Nは減速比、Mt はテー
ブル9の質量、Dt はテーブル9の摺動面での粘性摩擦
係数、Ks は駆動系の軸方向剛性、xtはテーブル9の変
位、Pはボールネジ8のピッチである。
【0039】式(23)〜式(26)より、入力u(t)から出力xt
(t) 間の伝達関数は、
(t) 間の伝達関数は、
【数31】 となる。
【0040】一般に、Jm ≒0、Dm ≒0なので、式(2
7)は、
7)は、
【数32】 と近似できる。
【0041】従って、この場合の状態方程式は、
【数33】 となる。
【0042】また、図3に摩擦モデルを示す。fsは静止
時に入力逆向きに作用する静止摩擦、fcは速度が0でな
い時に反運動方向に作用するクーロン摩擦である。尚、
粘性摩擦は式(29)に含まれている。
時に入力逆向きに作用する静止摩擦、fcは速度が0でな
い時に反運動方向に作用するクーロン摩擦である。尚、
粘性摩擦は式(29)に含まれている。
【0043】モータ発生トルクとY軸のテーブル送り速
度との関係を実験により求めた結果を図4に示す。
度との関係を実験により求めた結果を図4に示す。
【0044】図4より、送り駆動系に作用する静止摩擦
が、負荷条件により変化していることが確認できる。
が、負荷条件により変化していることが確認できる。
【0045】また、モータ発生トルクが静止摩擦力より
小さい場合には、テーブル9は静止しているが、入力ト
ルクが静止摩擦より大きくなると、速度が急激に上昇す
ることがわかる。これは、図3に示す静止摩擦とクーロ
ン摩擦間の非線形特性の影響によるものである。
小さい場合には、テーブル9は静止しているが、入力ト
ルクが静止摩擦より大きくなると、速度が急激に上昇す
ることがわかる。これは、図3に示す静止摩擦とクーロ
ン摩擦間の非線形特性の影響によるものである。
【0046】Y軸送り駆動系の適応制御実験の結果を図
5に示す。尚、サンプリング周期及び適応ゲイン初期値
は、それぞれT=0.01(s) 、
5に示す。尚、サンプリング周期及び適応ゲイン初期値
は、それぞれT=0.01(s) 、
【数34】 、ρの値は0.9 に設定し、適応アルゴリズムは最小二乗
形式のものを用いた。
形式のものを用いた。
【0047】図5より、適応過程の初期においては多少
の誤差を生じているが、適応過程の経過とともに負荷の
有無にかかわらず、良好な追従性能が得られ、提案した
離散時間近似モデルと制御則の有効性が確認できる。
の誤差を生じているが、適応過程の経過とともに負荷の
有無にかかわらず、良好な追従性能が得られ、提案した
離散時間近似モデルと制御則の有効性が確認できる。
【0048】以上のように、離散時間近似モデルの作成
により、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含まないモデ
ルを作成することができ、非常に簡潔な適応制御系が設
計でき、適応アルゴリズム等の演算処理時間の短縮化を
図ることができる。
により、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含まないモデ
ルを作成することができ、非常に簡潔な適応制御系が設
計でき、適応アルゴリズム等の演算処理時間の短縮化を
図ることができる。
【0049】(離散時間近似モデルに基づく他の適応制
御系の構成)次に、離散時間近似モデルに基づく他の適
応制御系の構成について説明する。
御系の構成)次に、離散時間近似モデルに基づく他の適
応制御系の構成について説明する。
【0050】式(12)により目標軌道をθd(k)とすると、
式(12)の左辺のθ(k+1) にθd(k+1)を代入して制御則
式(12)の左辺のθ(k+1) にθd(k+1)を代入して制御則
【数35】 を得る。ここで
【数36】 である。
【0051】しかし、式(30)の制御則には、フィードバ
ック項が存在しないので、フィードバックの導入を考え
る。
ック項が存在しないので、フィードバックの導入を考え
る。
【0052】式(12)において、
【数37】 とすると、式(12)は、
【数38】 となり、τ(k) からθ(k) までのパルス伝達関数G(z)
は、
は、
【数39】 となる。
【0053】従って、図6に示すように、補償器F(z)
を導入したフィードバック制御系を構成すればよいこと
になる。
を導入したフィードバック制御系を構成すればよいこと
になる。
【0054】次に、記述の簡単化のために、対象をスカ
ラー系として制御系を作成する。多変数系についても同
様である。
ラー系として制御系を作成する。多変数系についても同
様である。
【0055】補償器F(z) を
【数40】 とすると、θd(k)からθ(k) までのパルス伝達関数は、
【数41】 となり、特性方程式は、
【数42】 となり、この極配置問題を解くことにより、f1 とf2
が決定できる。
が決定できる。
【0056】次に、
【数43】 より、
【数44】 となる。
【0057】従って、式(31)により
【数45】 となり、入力合成則として、
【数46】 を得る。
【0058】上記の方法により、速度偏差が残る場合に
は、積分器を付加した補償器
は、積分器を付加した補償器
【数47】 を用いて、同様に極配置法により、fi (i=1,2,3) を決
定し、
定し、
【数48】 により入力合成すればよい。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】すなわち、運動方程式を、外乱・不確かさ
等を表す摂動項を含む状態方程式で表現し、離散化の際
に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似して近似状
態方程式を作成し、同近似状態方程式を差分方程式で表
現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離散時間
近似モデルを作成することにより、外乱・不確かさ等を
表す摂動項を含まないモデルを作成することがで、同離
散時間近似モデルを用いて制御装置を構成することによ
り、制御性能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必
要となり、制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることが
できる。
等を表す摂動項を含む状態方程式で表現し、離散化の際
に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似して近似状
態方程式を作成し、同近似状態方程式を差分方程式で表
現し、同差分方程式から前記摂動項を消去して離散時間
近似モデルを作成することにより、外乱・不確かさ等を
表す摂動項を含まないモデルを作成することがで、同離
散時間近似モデルを用いて制御装置を構成することによ
り、制御性能低下要因に関する複雑な解析や調整が不必
要となり、制御装置の簡潔化及び高性能化を図ることが
できる。
【図1】実験装置の構成を示す説明図。
【図2】送り駆動系をモデル化した構成を示す説明図。
【図3】摩擦モデルを示す説明図。
【図4】モータ発生トルクとY軸のテーブル送り速度と
の関係を示す説明図。
の関係を示す説明図。
【図5】実験結果を示す説明図。
【図6】フィードバック制御系を示す説明図。
1 実験装置 2 XY軸移動テーブル 3 駆動機構 4 制御装置 5 基台 6,8 ボールネジ 7 X軸移動用テーブル 9 テーブル 10,11 モータ 12,13 ギヤボックス 14,15 ロータリエンコーダ 16 コンピュータ 17 D/A コンバータ 18 カウンター 19,20 サーボ回路 21,22 ギヤ
Claims (2)
- 【請求項1】 運動方程式を、外乱・不確かさ等を表す
摂動項を含む状態方程式で表現し、同状態方程式を、離
散化の際に同状態方程式に含まれる積分項を台形近似す
るとともに、差分方程式で表現し、同差分方程式から前
記摂動項を消去して離散時間近似モデルを作成し、同離
散時間近似モデルを用いて制御すべく構成したことを特
徴とする離散時間近似モデルを用いた制御装置。 - 【請求項2】 コンピュータに、 運動方程式を、外乱・不確かさ等を表す摂動項を含む状
態方程式で表現する状態方程式表現手段と、 同状態方程式表現手段により表現された状態方程式につ
いて、離散化の際に同状態方程式に含まれる積分項を台
形近似して近似状態方程式を得る台形近似手段と、 同台形近似手段により得られた近似状態方程式を差分方
程式で表現する差分方程式表現手段と、 同差分方程式表現手段により表現された差分方程式から
前記摂動項を消去する摂動項消去手段と、 を実行させて離散時間近似モデルを作成し、 同離散時間近似モデルを用いた制御をさせるためのプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8682698A JPH11282506A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 離散時間近似モデルを用いた制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8682698A JPH11282506A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 離散時間近似モデルを用いた制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11282506A true JPH11282506A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=13897628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8682698A Pending JPH11282506A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | 離散時間近似モデルを用いた制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11282506A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014091840A1 (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 三菱電機株式会社 | サーボ制御装置 |
| WO2018150798A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 日本電気株式会社 | モデル推定システム、方法およびプログラム |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP8682698A patent/JPH11282506A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014091840A1 (ja) * | 2012-12-11 | 2014-06-19 | 三菱電機株式会社 | サーボ制御装置 |
| JPWO2014091840A1 (ja) * | 2012-12-11 | 2017-01-05 | 三菱電機株式会社 | サーボ制御装置 |
| WO2018150798A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2018-08-23 | 日本電気株式会社 | モデル推定システム、方法およびプログラム |
| JPWO2018150798A1 (ja) * | 2017-02-17 | 2019-12-12 | 日本電気株式会社 | モデル推定システム、方法およびプログラム |
| US11443219B2 (en) | 2017-02-17 | 2022-09-13 | Nec Corporation | Model estimation system, method, and program |
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