JPH1128252A - 照射野の形成方法及び形成装置 - Google Patents

照射野の形成方法及び形成装置

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JPH1128252A
JPH1128252A JP9186108A JP18610897A JPH1128252A JP H1128252 A JPH1128252 A JP H1128252A JP 9186108 A JP9186108 A JP 9186108A JP 18610897 A JP18610897 A JP 18610897A JP H1128252 A JPH1128252 A JP H1128252A
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JP9186108A
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Masaharu Tsuchiya
昌晴 土谷
Nobuyuki Kanematsu
伸幸 兼松
Takenobu Sakamoto
豪信 坂本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確な患者の治療領域の描出を迅速に行って
放射線が照射される照射野を容易に得ることができる照
射野の形成方法及び形成装置を得る。 【解決手段】 放射線断面撮影装置で撮影された患部断
面と同一断面を放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影
装置で撮影する第1の工程と、第1の工程で撮影された
同一断面の画像上での患部形状の中心点を求める第2の
工程と、同一断面の画像上において患部形状の輪郭線上
から複数の点を選択する第3の工程と、同一断面の画像
上において前記患部形状の中心点から第2の工程で選択
された輪郭線上の各点までの距離を予め定められた大き
さで拡大又は縮小して輪郭線上の各点の対応点をそれぞ
れ求める第4の工程と、同一断面の画像上において第4
の工程で求められた各対応点を順に結び同一断面とは異
なる断面の患部形状を求める第5の工程とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば必要量の放
射線を患部に正確に照射する機能を有する放射線治療装
置において、その照射される領域を短時間で正確に設定
する照射野の形成方法及び形成装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線治療装置として、陽子線を
加速して放射線を発生する陽子線治療装置の例を特公平
7−32806号公報に記載された陽子線治療装置に基
づいて説明する。
【0003】図28は従来の陽子線治療装置の構成図で
あって、陽子線治療装置はビーム輸送系12、陽子加速
器10、中エネルギビーム輸送系16からなる。陽子加
速器10は六角形のシンクロトロンからなり、高周波加
速部14を有している。
【0004】陽子を深部の治療領域に到達させて治療を
行うためには、所要のビーム強度の陽子を陽子加速器1
0で所要のエネルギーまで加速する必要がある。なお、
図29は図28のビーム輸送系a−a方向から見た図で
ある。
【0005】例えば体内32cmの深さに陽子を到達さ
せるには、230MeVのエネルギーが必要となる。こ
のようなエネルギーまで陽子を加速する陽子線治療装置
の動作を以下に説明する。
【0006】図30は陽子線治療装置の陽子の照射を制
御する照射制御装置34の構成図である。ここで照射制
御装置34は、第1治療室24に上下垂直及び水平の3
組の照射制御装置を設置した場合において、これらを代
表して垂直上方向ビーム輸送系18からのビームを制御
する垂直上方向の装置についての詳細な構成を示してい
る。
【0007】垂直下方向ビーム輸送系20のビームと水
平方向ビーム輸送系28のビームを制御する他の2組に
ついても同様の構成となる。これら他の2組は参照符号
70、72により示されるものである。
【0008】各照射制御装置の中心軸に治療領域を一致
させるように、中央の治療台36上に患者38を固定す
る。その位置の確認は同軸上にX線管39及びイメージ
インテンシファイア(I.I.)40を移動させて行
う。
【0009】陽子線の照射野の形成は、細束陽子線を走
査用電磁石42で走査し、また、一次散乱体44により
拡大し、リングストッパ46によって、照射位置にほぼ
均一強度の20×20cm以上の分布を形成することで
行われる。
【0010】患者表面の照射野形成のビームの広がりの
確認は光照射野ミラー80を用いて行われる。ビーム軸
方向の飛程調整は、エネルギー微調器48によって所要
の体内飛程に対応するエネルギーに減弱させ、線量ピー
ク幅が治療領域厚に合致するようにリッジフィルタ50
を選択して、その幅を拡大する。
【0011】また、患者体表面及び治療領域の形状、体
内の不均質治療領域の深度に対応させて陽子線のエネル
ギー調整を行うためにボーラス82が設けられている。
ボーラス82の厚みは各位置によって変化していて、そ
の各位置を介して陽子線を通過させることにより、陽子
線のエネルギーを吸収する。
【0012】治療領域形状に一致するようにブロックコ
リメータ52の形状及び最終コリメータ54の開口形状
を調整する。リッジフィルタ50とエネルギー微調器4
8との間にはモニタ電離箱90が設けられている。
【0013】モニタ電離箱90は、線量監視部の一部と
して機能し、その出力電流に対応した量の積算値が予定
線量に対応したプリセット値を越えると、照射停止信号
が発生され、陽子線照射が停止される。これらの制御は
図示しない電算機により行われる。
【0014】尚、陽子線の照射が行わない治療室に対し
てはシャッタ機構84と遮蔽ブロック86が設けられて
いる。
【0015】また、この照射装置に設けられた上述した
各構成要素の配置状態、条件等は患者38の状態によっ
て調整される。手動によってもこの調整は可能である
が、患者のデータに基づき電算機により自動的に調整さ
れる方が好ましい。
【0016】シンクロトロンを六角形にすると、例えば
四角形の物に比べて高性能の強収束型の設計が容易とな
り、かつ直線部が増えることにより多様なビーム取り出
しが可能となる。ビーム輸送系12は、垂直上方向ビー
ム輸送系18、垂直下方向ビーム輸送系20と水平方向
ビーム輸送系28とを具備している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の陽子線治療装置
では、治療領域に線量が集中的に投与されるという照射
の効率化及び治療領域以外の周辺領域に放射線を与える
という無駄の排除のためには、放射線の照射の焦点を患
部の中心であるアイソセンタ(対象とする患部の中心)
に合わせて治療領域を正確に設定する必要があり、その
放射線を照射する領域の把握は迅速に行われることが望
ましい。
【0018】この発明は係る問題点を解決するためにな
されたもので、例えば治療計画時に放射線断面撮影装置
とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画像を利用す
ることで、正確な患者の治療領域の描出を迅速に行って
放射線が照射される照射野を容易に得ることができる照
射野の形成方法及び形成装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る照射野の
形成方法は、放射線断面撮影装置で撮影された患部断面
と同一断面を放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影装
置で撮影する第1の工程と、第1の工程で撮影された同
一断面の画像上での患部形状の中心点を求める第2の工
程と、同一断面の画像上において患部形状の輪郭線上か
ら複数の点を選択する第3の工程と、同一断面の画像上
において患部形状の中心点から第2の工程で選択された
輪郭線上の各点までの距離を予め定められた大きさで拡
大又は縮小して輪郭線上の各点の対応点をそれぞれ求め
る第4の工程と、同一断面の画像上において第4の工程
で求められた各対応点を順に結び同一断面とは異なる断
面の患部形状を求める第5の工程とからなるものであ
る。
【0020】また、第1の工程は、放射線断面撮影装置
で撮影された患部断面と同一断面を放射線断面撮影装置
とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、患部断面
を挟む断面位置でそれぞれ断面撮影装置で撮影した画像
に基づいて生成された画像を同一断面の画像としたもの
である。
【0021】また、第1の工程の前に、同一断面の画像
の画素数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、
同一断面の画像の画素数と放射線断層画像の画素数とを
一致させる工程を備えたものである。
【0022】また、第1の工程の前に、患部断面が撮影
された放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくとも
いずれか一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて
歪み補正を行う工程を備えたものである。
【0023】また、第5の工程の後に、第5の工程で求
められた患部形状をこの放射線断層画像上で新たに指定
された点に基づいて修正する工程を備えたものである。
【0024】この発明に係る照射野の形成装置は、各リ
ーフをスライド移動させるリーフ移動機構を備えたマル
チリーフコリメータと、マルチリーフコリメータをビー
ム照射軸に沿った方向に移動させるマルチリーフコリメ
ータ移動機構と、マルチリーフコリメータをビーム照射
軸を中心に回転させるマルチリーフコリメータ回転機構
と、放射線断面撮影装置で撮影された患部断面と同一断
面を放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影
し撮影された同一断面の画像上での患部形状の中心点を
求め同一断面の画像上において患部形状の輪郭線上から
複数の点を選択し同一断面の画像上において患部形状の
中心点から選択された輪郭線上の各点までの距離を予め
定められた大きさで拡大又は縮小して輪郭線上の各点の
対応点をそれぞれ求め同一断面の画像上において求めら
れた各対応点を順に結び同一断面とは異なる断面の患部
形状を求める図形処理装置と、図形処理装置の出力に基
づいてリーフ移動機構がマルチリーフコリメータの各リ
ーフをスライド移動させるスライド移動量とマルチリー
フコリメータ移動機構がマルチリーフコリメータを移動
させる移動量とマルチリーフコリメータ回転機構がマル
チリーフコリメータを回転させる回転量とを定めるコン
トローラを備えたものである。
【0025】また、図形処理装置は、放射線断面撮影装
置で撮影された患部断面と同一断面を放射線断面撮影装
置とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、患部断
面を挟む断面位置でそれぞれ断面撮影装置で撮影した画
像に基づいて生成された画像を同一断面の画像としたも
のである。
【0026】また、図形処理装置は、同一断面の画像の
画素数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、同
一断面の画像の画素数と放射線断層画像の画素数とを一
致させるものである。
【0027】また、図形処理装置は、患部断面が撮影さ
れた放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくともい
ずれか一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて始
めに歪み補正を行うものである。
【0028】また、図形処理装置は、求められた患部形
状をこの放射線断層画像で新たに指定された位置に基づ
いて最後に修正するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】 実施の形態1.図1は実施の形態1に係る照射野の形成
方法の説明図であって、図1中、101は患部を示し、
102は図示しないX線撮影装置により数mmピッチで
患部の断層が撮影されたスライス1〜スライス5からな
るX線CT画像(断層画像)群を示す。
【0030】通常、患部101の立体的形状は連続的に
ゆるやかに変化するため、あるスライスnでの患部の輪
郭線(形状)を一様に拡大又は縮小することにより、ス
ライスnの患部の形状をスライスnの隣のスライス(断
層)であるスライスn+1での患部の形状に近づけるこ
とができる。
【0031】ここで、スライスnでの患部の形状からい
ま必要とするスライスn+1での患部の形状を第1の方
法により求める手順を図2及び図3に基づいて、また第
2の方法により求める手順を図4及び図5に基づいてそ
れぞれ説明する。
【0032】図2及び図4中、121はスライスnでの
患部の輪郭線、122はスライスnでの患部の形状を後
述するアイソセンタを中心に一様に拡大又は縮小して得
られたスライスn+1での患部の輪郭線、123は患部
の中心であるアイソセンタ(放射線を照射する焦点)を
放射線の照射方向に延長した線とスライスnとの接点o
を示す。
【0033】始めに、スライスn+1での患部の形状を
スライスnでの患部の形状に基づいて第1の方法により
求める手順を図3に基づいて説明する。第1の方法では
スライスでの患部の形状はこの形状の中心点を中心に一
定の割合で拡大又は縮小するということを前提としてい
る。
【0034】スライスn+1での患部101の形状の中
心を求めるため、ビームの焦点を放射線の照射方向に延
長した線とスライスnとの交点pを求めこれをスライス
n+1での患部の形状の中心点とする(ステップS1
1)。ここで、スライスnでの患部の形状の中心点とス
ライスn+1での患部の形状の中心点とは一致させる。
【0035】次に、スライスnでの患部の輪郭線上の複
数の着目点(p1、p2、p3、p4、・・・)を選択する
(ステップS12)。尚、着目点はなるべく細かい間隔
で数多く選択することが望ましい。
【0036】さらに、選択されたこれら着目点それぞれ
について、中心点oからその着目点までの距離を中心点
oからその着目点までの距離に比例したある一定の比率
で中心点から着目点への延長線上で拡大又は縮小させ
て、その着目点のスライスn+1での対応点を求める
(ステップS13)。
【0037】最後に、スライスn+1でのこれら対応点
を順に結ぶことでスライスn+1での対応する患部の輪
郭線を求める(ステップS14)。このようにして必要
とするスライスn+1での患部の形状を求めることがで
きる。
【0038】図2中、中心点oから着目点までの距離を
拡大又は縮小する一定比率kは、b 1/a1=b2/a2
3/a3=b4/a4=・・・=k1であって、スライス
n+1でのX線CT画像上の患部の形状が、実際の患部
の形状に最も近づくような倍率を適宜採用すればよい。
【0039】次に、スライスn+1での患部の形状をス
ライスnでの患部の形状に基づいて第2の方法により求
める手順を図3に基づいて説明する。第2の方法ではス
ライスでの患部の形状はこの形状の中心点を中心に一定
の大きさで拡大又は縮小するということを前提としてい
る。
【0040】患部101の中心であるアイソセンタを放
射線の照射方向に延長した線とスライスnとの交点pを
求めこれをスライスn+1での患部の形状の中心点とす
る(ステップS11)。ここでもスライスnでの患部の
形状の中心点とスライスn+1での患部の形状の中心点
とは一致させる。
【0041】次に、スライスnでの患部の輪郭線上の複
数の着目点(p1、p2、p3、p4、・・・)を選択する
(ステップS12)。尚、着目点はなるべく細かい間隔
で数多く選択することが望ましい。この工程までは前述
した第1の方法の手順と同様である。次の工程の手順が
異なる。
【0042】さらに、選択されたこれら着目点それぞれ
について、中心点oからその着目点までの線分を延長し
て延長線を考え、その着目点から一定距離cだけ離れた
延長線上の位置を定めることでその着目点のスライスn
+1での対応点を求める(ステップS23)。
【0043】最後に、スライスn+1でのこれら対応点
を順に結ぶことでスライスn+1での対応する患部の輪
郭線を求める(ステップS14)。このようにして必要
とするスライスn+1での患部の形状を求めることがで
きる。
【0044】図3中、中心点oから着目点までの線分を
延長してその着目点から点pより離れた線分上の位置を
定める一定距離cは、f1−e1=f2−e2=f3−e3
4−e4=・・・=cであって、スライスn+1のCT
画像上の患部の形状が、実際の患部の形状に最も近づく
ような距離を採用すればよい。
【0045】そして、このように第1の方法又は第2の
方法により求めた患部の形状に基づいて、後述するよう
に照射野を形成すればよい。
【0046】従って、上記実施の形態1によれば、目的
とする断層位置で患部を撮影した画像がなくても、あえ
てその位置で患部を撮影しなくても、隣接した断層位置
の画像の患部(治療領域)の形状は類似であることを利
用することで、隣接した断層位置の画像から速やかに目
的とする断層位置の患部の形状を得ることができる。
【0047】実施の形態2.図6及び図7は実施の形態
1に係る照射野の形成方法の説明図である。実施の形態
1では、スライスnでの患部の形状の中心点とスライス
n+1での患部の形状の中心点、即ちアイソセンタの位
置は一致することを前提としていた。
【0048】しかし、患部101の形状はスライスによ
って異なるため、場合によってはスライスnでの患部の
形状の中心点をそのままスライスn+1での患部の形状
の中心点として採用するよりも多少移動させた別の位置
をその中心点として定める方が適当な場合がある。
【0049】従って、スライスn+1での患部の形状を
求めるに際しては、スライスn+1での患部の形状の中
心点は、例えばその形状の重心となるような位置に定め
るため、ユーザがマウス等のポイテイングデバイスを使
って新たな点を指定するようにしてもよい。
【0050】例えば、実施の形態1に示した第1及び第
2の方法の場合では、図6及び図7に示すように、スラ
イスn+1での患部の形状の中心点を点o1から点o2
移したことに対応して、スライスnでの着目点に対応す
るスライスn+1での対応点を、点o1から点o2へのベ
クトル量の分移動させてその位置を新たな対応点の位置
とすればよい。
【0051】従って、実施の形態1に示した第1の方法
の場合では、ステップS13とステップS14の工程の
間で6、第2の方法の場合では、ステップS23とステ
ップS14の工程の間で、スライスnでの着目点に対応
するスライスn+1での対応点を、そえぞれ中心点o1
から中心点o2へのベクトル量の分移動させてその位置
を新たな対応点の位置とする処理を行う(図8のステッ
プS25)。
【0052】従って、これら対応点をそのベクトル量の
分新たに移動させた結果、実施の形態1に示した第1の
方法の場合は、図6に示すように、f1/e1=f2/e2
=f3/e3=f4/e4=・・・=kとなり、実施の形態
1に示した第2の方法の場合は、図7に示すように、f
1−e1=f2−e2=f3−e3=f4−e4=・・・=cと
なる。
【0053】尚、一定比率k、一定距離cは、スライス
n+1のCT画像上の患部の形状が、実際の患部の形状
に最も近づく距離を採用すればよい。
【0054】従って、上記実施の形態2によれば、目的
とする断層位置で患部を撮影した画像がなくても、あえ
てその位置で患部を撮影しなくても、隣接した断層位置
の画像の患部(治療領域)の形状は類似であることを利
用することで、隣接した断層位置の画像から速やかにア
イソセンタの位置を所望の位置とした目的とする断層位
置の患部の形状を得ることができる。
【0055】実施の形態3.X線CT画像の撮影におい
て撮影対象とした患部断面に照射した線量は、その断面
での患部領域の面積とその断面に実際に照射された断面
位置の関数である放射線の密度と微小厚さとの積により
求めることができる。
【0056】ところで、患部に照射した線量の把握(算
出)は、その照射に際してのX線CT画像に基づいて行
われるが、一般にX線CT画像よりもMRI画像の方が
患部の形状を肉眼で容易に識別できる程鮮明に撮影でき
るから、あるX線CT画像において必要とする患部領域
の面積の把握だけでも、そのX線CT画像と同一断面を
撮影したMRI画像を利用すれば、その患部断面の面
積、即ち、その患部に照射した線量を正確に求めること
ができる。
【0057】図9中、130はあるスライス(断面)に
おいて患部を撮影したX線CT画像、131はX線CT
画像130と等しいスライス(同一断面)でその患部を
撮影したMRI画像であって、130a、131aはそ
れぞれX線CT画像130、MRI画像131中の患部
又は注意臓器等としての関心領域(例えば患部の形状)
である。
【0058】あるスライスにおいて、関心領域が肉眼で
容易に識別できるように図示しないMRI撮影装置によ
りMRI画像131を撮影し、MRI画像131の上で
関心領域131aの境界を抽出する。
【0059】ここで、MRI画像131の上での関心領
域131aの境界を抽出する方法としては、例えば、マ
ウス等のポインティングデバイスを使用して関心領域1
31aの境界線上の位置を多数指定して、それら指定さ
れた位置の輝度データが同程度の輝度データかをピクセ
ル毎に判定することで境界を求める方法や、ポインティ
ングデバイスを使用してMRI画像131の上で患部1
01の境界線をトレースすることで境界を得る方法など
様々な既に公知の画像認識処理技術を用いた方法を利用
することが考えられる。
【0060】このようにしてあるスライスを撮影したM
RI画像131の上で抽出された関心領域131aの境
界線を、同一のスライスを撮影したX線CT画像130
に重ね合わせてX線CT画像130の上に関心領域13
0aを作成する。
【0061】このようにしてMRI画像131と同一の
スライスにおいて、患部101の断面を撮影したX線C
T画像130の上で必要とする患部101の形状、さら
には実際に照射した放射線量を得ることができる。
【0062】また、あるスライスを撮影したMRI画像
からそのスライスでの患部の形状が得られれば、その画
像に基づいて他のスライスでの患部の形状、即ち、照射
野を実施の形態1又は2で前述したような手順に従って
得ることができる。
【0063】そして、そのスライスでの患部101に照
射を行うならば、このようにして求めた患部の形状に基
づいて、後述するように照射野を形成すればよい。
【0064】実施の形態3ではMRI画像に基づいて関
心領域の境界を抽出する場合を示したが、MRI画像の
他にも、PET(Position Emission
Tomography)画像、CR(Compute
d Radiography)画像等、X線CT画像よ
り鮮明に患部の断面を撮影した画像が利用できる。
【0065】従って、上記実施の形態3によれば、患部
の形状、位置が容易に識別できるMRI画像を利用して
照射対象であるターゲットを求めることにより、X線C
T画像上に容易にターゲットの位置が設定できるので、
短時間に正確に治療位置が指定でき、X線の正確な照射
が可能になり治療効果が上がる。
【0066】実施の形態4.実施の形態3では、患部を
撮影したX線CT画像で必要とするその患部領域の面積
の把握にMRI画像を利用しており、そのMRI画像は
X線CT画像と同一断面(同一のスライス)で患部を撮
影したものを用いている。
【0067】しかし、一般には、患部を撮影したX線C
T画像のピッチ(スライスピッチ)間隔とMRI画像の
ピッチ間隔とは必ずしも一致するとは限らず、ある注目
する断面のX線CT画像と同一断面で患部を撮影したM
RI画像がない場合がある。
【0068】従って、ある注目するX線CT画像と同一
断面のMRI画像での患部の形状を得るため、その断面
の前後する断面で撮影したMRI画像からその断面と同
一断面の仮想のMRI画像での患部の形状を得る。
【0069】図10に示すような場合、X線CT画像の
スライスピッチとMRI画像のスライスピッチは一致せ
ず、X線CT画像130のスライスnとMRI画像13
1のスライスmの断面位置は合致しているが、ある注目
するX線CT画像130のスライスn−1の断面位置に
合致するMRI画像131はない。
【0070】従って、X線CT画像130のスライスn
−1の断面位置に合致する仮想のMRI画像(仮想スラ
イスの画像)での患部の形状を、スライスn−1の断面
位置と前後する断面で撮影したスライスmのMRI画像
とスライスm−1のMRI画像とに基づいて求める。
【0071】この方法は、図11に示すように、MRI
画像131のスライスmの患部の輪郭線上の点と対応す
るMRI画像131のスライスm−1の患部の輪郭線上
の点とを仮想的に結び、X線CT画像130のスライス
n−1に相当する仮想スライスの位置に交わる輪郭線を
求めるもの(即ち、MRI画像131のスライスmの患
部の輪郭線上の点と対応するMRI画像131のスライ
スm−1とに基づいて、X線CT画像130のスライス
n−1に相当する画像を求め、この画像に基づいて目的
とする輪郭線を求めるもの)である。その手順は、例え
ば図12に従って説明されるようなものである。
【0072】始めに、実施の形態1に示した場合と同様
に、MRI画像131のスライスmの患部領域の中心点
とスライスm−1の患部領域の中心点を定めて両点を一
致させ、両画像をねじれ及びずれがないように重ね合わ
せる(ステップS31)。
【0073】次に、スライスm又はスライスm−1のい
ずれか一方の患部の輪郭線上の着目点を多数選ぶ(ステ
ップS32)。
【0074】さらに、選ばれたこれら着目点それぞれに
ついて、一致させた患部領域の中心点から放射状に着目
点に線を引き、スライスmの患部の輪郭線との交点及び
スライスm−1の患部の輪郭線との交点を求める(ステ
ップS33)。
【0075】さらに、X線CT画像130のスライスn
とスライスn−1との間の距離をa、スライスmとスラ
イスm−1との間の距離をbとして、それぞれの放射状
に描かれた線分における対応する交点の間の線分を(b
−a):aに内分する(ステップS34)。この内分点
がその仮想スライスの面でのこれら交点に対応する点で
ある。
【0076】最後に、仮想スライスのそれら内分点を順
次結ぶことで仮想スライスでの患部の対応する輪郭線を
求める(ステップS35)。このようにして必要とする
スライスn+1での患部の形状を求めることができる。
【0077】従って、上記実施の形態4によれば、目的
とする断層位置で患部を撮影した画像がなくても、あえ
てその位置で患部を撮影しなくても、隣接した断層位置
の画像の患部(治療領域)の形状は類似であることを利
用することで、隣接した断層位置の画像から速やかに目
的とする断層位置の患部の形状を得ることができる。
【0078】また、患部の形状、位置が容易に識別でき
るMRI画像を利用して照射対象であるターゲットを求
めることにより、X線CT画像上に容易にターゲットの
位置が設定できるので、短時間に正確に治療位置が指定
でき、X線の正確な照射が可能になり治療効果が上が
る。
【0079】尚、実施の形態4では、MRI画像におい
て仮想スライスの面を生成する場合を説明したが、X線
CT画像においてあるスライスとあるスライスとの間の
仮想スライスを求める場合も上記と同様な手順を用いて
求めることができる。
【0080】実施の形態5.実施の形態3では、X線C
T画像130での必要とするその患部の画像の面積の把
握にMRI画像を利用しており、そのMRI画像はX線
CT画像と同一断面で患部を撮影したMRI画像として
いる。
【0081】しかし、一般には、両撮影装置の撮影性能
の違い等から、患部を撮影したX線CT画像の画素数と
MRI画像の画素数とは必ずしも一致するとは限らず、
X線CT画像とMRI画像が同一の断面位置で撮影され
たものとはいっても、両画像自体の大きさが異なる場合
が考えられる。
【0082】従って、ある注目するX線CT画像と同一
の断面位置で撮影されたものであって、そのX線CT画
像の画素数と同一の画素数を有するMRI画像を得るた
め、始めに、ある注目するX線CT画像と同一の断面位
置で撮影されたものであって、そのX線CT画像の画素
数と異なる画素数を有するMRI画像について、そのM
RI画像の画素数をそのX線CT画像の画素数に変換す
る必要がある。
【0083】図13中、131Aはある注目するX線C
T画像と同一の断面位置で撮影されたものであって、そ
のX線CT画像の画素数より多い画素数で撮影されたM
RI画像、131Bはその注目するX線CT画像と同一
の断面位置で撮影されたものであって、そのX線CT画
像の画素数より少ない画素数で撮影されたMRI画像、
132はMRI画像131A又は131Bを圧縮又は伸
張してその注目するX線CT画像と同じ画素数に変換し
た仮想のMRI画像である。
【0084】ある注目するX線CT画像について、その
X線CT画像の画素数とそのX線CT画像と同一の断面
位置で撮影されたMRI画像の画素数が異なる場合は、
そのMRI画像をそのX線CT画像の画素数に変換して
から患部の形状(関心領域の輪郭)を抽出し、そのX線
CT画像に重ね合わせればよい。
【0085】ここで、画素数を変換する方法としては、
既に公知となった様々な画像処理技術を用いた方法を利
用することが考えられる。
【0086】尚、MRI画像の上での関心領域の輪郭の
抽出は、画素数変換後のMRI画像の利用に限らず画素
数変換前のMRI画像を利用してもよい。但し、画素数
変換前のMRI画像を利用して関心領域の輪郭を抽出し
た場合は、抽出された関心領域の輪郭を画素数の変換に
合わせて拡大又は縮小する必要がある。
【0087】従って、上記実施の形態5によれば、MR
I画像から得られた目的とする患部の形状をX線CT画
像に重ね合わせた場合に、X線CT画像での患部の形状
とMRI画像での患部の形状との比較を容易に行うこと
ができる。
【0088】上述の説明ではMRI画像の画素数を変換
してX線CT画像の画素数に合わせる例を説明したが、
X線CT画像の画素数を変換してMRI画像の画素数に
合わせる場合であっても同様の効果が得られる。
【0089】実施の形態6.上述した実施の形態では、
あるX線CT画像に着目してそのX線CT画像と同一の
断面(同一のスライス)位置でのMRI画像を利用して
いる。
【0090】しかし、一般には、患部を撮影したままの
X線CT画像、MRI画像、さらには圧縮又は伸張処理
をした前述した仮想のMRI画像には歪みが発生してい
ることが考えられる。
【0091】従って、MRI画像から抽出された患部の
形状(関心領域の境界線)をX線CT画像に重ね合せる
前の段階で、ある注目するX線CT画像及びそのX線C
T画像と同一の断面位置のMRI画像について歪み補正
を行い、それら歪み補正後の画像を用いれば、X線CT
画像上の必要とする患部の形状を正確に把握することが
できる。
【0092】また、MRI画像から抽出された患部の形
状(関心領域の境界線)をX線CT画像に重ね合わせる
には、MRI画像から抽出された境界線が画像のずれが
なくX線CT画像に重ね合わせられるように、両画像の
重ね合わせの前の段階で、基準位置の位置合わせを行う
ことも必要である。
【0093】図14に示すように、MRI装置やX線C
T装置で撮影したままの歪み補正前のMRI画像131
や歪み補正前のX線CT画像130は、画像が歪んでい
る場合がある。
【0094】また、MRI装置やX線CT装置での撮影
に際しては、MRI画像とX線CT画像は患者をベッド
等に固定して同じ位置に合わせてそれぞれ撮影するが、
そもそも撮影した画像上の基準座標の位置が両装置の間
では異なっている(ずれている)場合がある。
【0095】従って、MRI画像から抽出された患部の
形状(関心領域の境界線)をX線CT画像に重ね合わせ
る前の段階で、以下のように画像の歪み補正及び基準座
標の位置合わせ行う必要がある。
【0096】始めに、歪み補正について説明する。ここ
では、MRI装置やX線CT装置を代表してMRI装置
について説明するが、X線CT装置の場合も同様であ
る。
【0097】例えば、最初の工程で、MRI装置におい
て歪み補正の基準とする原画像を予めMRI装置で撮影
しMRI装置の基準画像としてMRI装置に保有させて
おく。
【0098】そして、次の工程で、MRI装置で撮影し
たままの歪み補正前のMRI画像131とこの基準画像
とを合致する歪み補正を行い、この条件でMRI装置で
撮影されるMRI画像の歪み補正量を求める。
【0099】この歪み補正量はMRI装置の固有の撮影
性能で決まるものであり、個々の装置においてある撮影
条件の下での歪み補正量が一旦決めれば、その歪み補正
量は個々の装置の撮影に際しての撮影条件(パラメー
タ)が変更されるまでは変更されないものである。ま
た、画像の歪み補正は上述した手法に限らず、既に公知
となっている画像処理技術を用いることで処理すること
もできる。
【0100】次に、基準座標位置(座標原点)の位置合
わせについて説明する。MRI画像から抽出された患部
の形状(関心領域の境界線)をX線CT画像に重ね合せ
る前の段階で、歪み補正後のX線CT画像131cの原
点を基準にして歪み補正後のMRI画像130cの原点
を並進移動して基準座標位置の位置合わせを行う。尚、
基準座標位置の位置合わせは既に公知となっている画像
処理技術を用いることで処理することができる。
【0101】このように、歪み補正と基準座標位置の位
置合わせを行った後、前述したような両画像の重ね合わ
せを行うことで、目的とする患部の形状を得ることがで
きる。
【0102】従って、上記実施の形態6によれば、この
ような歪み補正を行うことで、画像撮像装置固有の歪み
量が排除され、MRI画像から得られた目的とする患部
の形状をX線CT画像に重ね合わせた場合に、X線CT
画像での患部の形状とMRI画像での患部の形状との正
確な比較を行うことができる。
【0103】尚、上記の説明では歪み補正を基準位置補
正より先に行っているが、歪み補正と基準位置補正はど
ちらを優先して先に行うかは特に問わず、どちらを先に
行ってもよい。
【0104】実施の形態7.MRI画像から抽出された
患部の形状(関心領域の境界線)をX線CT画像に重ね
合せた結果、両者の境界線が若干異なっていた(ずれて
いた)場合や後に放射線の照射野の形状を定めるに際し
て抽出された患部の形状とは若干異なった形状を照射野
の形状として用いる場合は、MRI画像から抽出された
X線CT画像での患部の形状(境界線)を修正する必要
がある。
【0105】図15中、210はあるスライスにおいて
注目するX線CT画像での患部の形状(輪郭線)、21
1は上述した実施の形態に示したような方法でMRI画
像等から得られた患部の形状(生成輪郭線)、212は
輪郭線210と輪郭線211との差分領域である。
【0106】図15に示すように、MRI画像等から得
られた患部の形状と注目するX線CT画像での患部の形
状とは完全に合致するとは限らない。また完全に合致し
たとしても、抽出されたX線CT画像での患部の形状を
修正する必要が生じる場合がある。
【0107】従って、MRI画像等から得られた患部の
形状を注目するX線CT画像での患部の形状に近づける
等のために輪郭線の編集を行う。輪郭線の編集は、MR
I画像等から得られた患部の形状の編集対象する部分で
ある輪郭線の区間について、区間の両端点を指定してそ
の区間上の移動対象点をポインテングしてその点の移動
後の位置を指定するという操作を多数の移動対象点を選
択して行い、そして、これらの多数の移動後の点を例え
ばスプライン関数曲線で滑らかに結んで、その区間を所
望の患部の形状に近づける。
【0108】注目した区間について、これら抽出点を順
に結び新たな輪郭線分を生成する処理は、公知の様々な
画像処理技術を用いて実現することができる。
【0109】例えば、図16に示すように、区間の両端
点である点sと点eとを指定して(両端点は移動させな
い)編集対象区間を定め、さらにその区間上の点である
点a1をポインティングして点a2に、同様に点b1をポ
インティングして点b2に、点c1をポインティングして
点c2にそれぞれ移動後の位置を指定して、点s−点a2
−点b2−点c2−点e間はスプライン曲線で滑らかに結
んでその区間は実際の患部の輪郭線に近づける。
【0110】このようにして、目的とする患部の形状を
得ることができる。
【0111】従って、上記実施の形態7によれば、この
ような患部の形状の修正を行うことで、MRI画像から
得られた目的とする患部の形状がX線CT画像に重ね合
わせた場合に、目的とする患部の形状をX線CT画像で
の患部の形状に合わせた所望の形状とすることができ
る。
【0112】実施の形態8.図17及び図18は、上述
した実施の形態により求められた患部の形状、即ち照射
野の形成を実現するための実施の形態8に係る照射野の
形成装置の説明図であって、この装置を用いて実施の形
態1〜7で求められた患部の形状に基づいた照射野を形
成する。
【0113】図17は照射野の形成装置を含み構成され
た放射線治療装置の構成図であって、229は放射線ビ
ーム(以下、ビームという)を発生するビーム線源、2
30はビームを円周方向に拡散するワブラー電磁石、2
31はビームを平坦に散乱させる散乱体、232はビー
ムの奥行き方向(進行方向)の有効範囲(ブラッグピー
クと呼ぶ)を決めるリッジフィルタ、233はビームの
体内での到達距離を決めるレンジシフタ、234はビー
ムを円周方向に遮断するリングコリメータ、235は患
部の形状に合わせて余分なビームをカットしてビーム照
射領域を制限するマルチリーフコリメータ、236は患
部の奥行き形状に沿ってビームを止めるボーラス、23
7は体表面、238は患部を示す。
【0114】マルチリーフコリメータ235を支持する
構成は、図18に示すようなものであって、マルチリー
フコリメータ235には上下に移動が可能、即ち患部に
対して近接が自在なように後述する駆動機構が付設され
ている。
【0115】架台243にはベルトを上下に移動させる
ことでマルチリーフコリメータ取付台241を上下に移
動させるマルチリーフコリメータスライド機構245が
付設され、マルチリーフコリメータスライド機構245
にはマルチリーフコリメータ取付台241がベルトを介
して取り付けられている。
【0116】そして、マルチリーフコリメータスライド
モータ245aがベルトを駆動してでマルチリーフコリ
メータ取付台241をビーム軸方向に上下に移動するよ
うになっている。
【0117】さらに、マルチリーフコリメータ取付台2
41にはマルチリーフコリメータ235が取り付けら
れ、マルチリーフコリメータ235はマルチリーフコリ
メータ回転装置242により(マルチリーフコリメータ
回転モータ242aの駆動により)ビーム中心軸246
回りに回転するようになっている。
【0118】マルチリーフコリメータ235は対向して
対になった複数組のリーフ(葉)により構成され、各々
のリーフにその開度を調整するマルチリーフコリメータ
開閉装置240が接続され、左右に開閉するようになっ
ている。
【0119】図17に示す照射装置では、ビーム線源2
29から発生されるビームは、ワブラー電磁石230と
散乱体231で散乱されて平坦なビームが形成され、リ
ッジフィルタ232で奥行き方向の幅が、レンジシフタ
233で奥行き方向の到達距離がそれぞれ決められ、次
にリングコリメータ234とマルチリーフコリメータ2
35で正面から見た方向のビームの照射形状が決めら
れ、最後にボーラス236を使って奥行き方向の形状が
整形され、このようにして患部の形状に合致した照射野
が形成されるようになっている。
【0120】ここで、例えば前述した実施の形態より求
められた患部の形状に基づいて照射野を形成する手順を
図19に従って以下に説明する。ビームの焦点200か
ら照射平面までの距離aは、この照射野の形成装置を含
み構成された照射野の形成装置について予め定められて
おり、また、ビームの焦点200からからコリメータ取
り付け位置までの距離bも求められているとする。
【0121】始めに、公知の図形認識処理手段を含み構
成されたコリメータ開度算出装置300は、始めにアイ
ソセンタ(患部の中心)をビームの中心軸246に合わ
せる(ステップS51)。
【0122】コリメータ開度算出装置300は、1番左
上のリーフから1番左下のリーフについてそれぞれ以下
のようにリーフの開度を求める。
【0123】コリメータ開度算出装置300は、公知の
図形認識処理方法、例えば照射対象領域とされる患部の
形状を左右のリーフ分割位置及び積層されたリーフ板厚
に合わせて分割し、左右のリーフ分割線に平行な線のう
ち対象とするリーフに対応する線分(区間)と患部の外
周との接点を求める方法を用いて対象とするリーフと患
部の外周との接点を求める(ステップS52)。
【0124】左右のリーフ分割線(中心線)からこの接
点までの距離が、仮に患部のビーム照射面にマルチリー
フコリメータ235にあった場合にリーフが開いていな
ければならない開度である。しかし、実際はリーフは患
部のビーム照射面から離れているから、実際の開度は患
部のビーム照射面での開度より小さい。
【0125】従って、この場合、図形の相似関係を用い
れば、コリメータ取り付け位置での実際のリーフの開度
は、(ビーム照射面でのリーフの開度)×a/bにな
る。ここで接点がない場合はこの対象とするリーフの開
度はゼロとする。
【0126】次に、コリメータ開度算出装置300は、
1番右上のリーフから1番右下のリーフについてもそれ
ぞれこのようにリーフの開度を求める(ステップS5
2、53)。
【0127】コリメータ開度算出装置300は、このよ
うに求まった各リーフの開度をコントローラ300に出
力する(ステップS54)。
【0128】コントローラ301は、この場合の各リー
フの開度に従った駆動指令がコリメータ駆動装置240
に出力する(ステップS55)。
【0129】コントローラ300は各リーフの開度に従
った駆動指令をコリメータ駆動装置240に出力する
(ステップS56)。
【0130】コリメータの駆動装置240はコントロー
ラ301から受けた駆動指令に従って各リーフをスライ
ド移動させてマルチリーフコリメータ235の各リーフ
の開度を設定する(ステップS57)。
【0131】このようにマルチリーフコリメータの開度
を設定した結果、患部の形状に対してビームが照射され
る照射野は、例えば図20に示すように形成される。図
20中、マルチリーフコリメータ190の開度は患部1
91の輪郭に沿って設定され、患部191には漏らさず
放射線が当たるように照射野が形成されている。
【0132】従って、上記実施の形態8によれば、患部
に対して目的とする患部の形状に合わせた所望の照射野
を設定することができ、患部に対して効率的に放射線が
照射される照射野を形成することができる。
【0133】実施の形態9.実施の形態9では、患部に
多少の周辺マージンを持たせて患部を十分に照射できる
照射野を形成する例を示す。この場合、実施の形態9で
は図21に示すような以下のような処理を行う、
【0134】ステップS56で、コリメータ開度算出装
置300に、コリメータの開度のマージンが与えれる。
【0135】ステップS57では、ステップS53で求
まった接点から先のマージンの分だけ離れた位置をこの
対象とするリーフ移動後のリーフの位置として、左右の
リーフ分割線(中心線)からこの位置までの距離をこの
対象とするリーフの開度とする。
【0136】つまり、入力したマージンの分だけ形状が
拡大した(又は縮小した)患部形状を対象として、各リ
ーフとこの拡大患部の外周との接点を求める。このよう
にしてマルチリーフコリメータの開度を設定した結果、
拡大前の患部に対してビームが照射される照射野は図2
2に示すように形成される。
【0137】図22(a)は患部192に辛うじて接し
ないようなマージンを与えてマルチリーフコリメータの
開度を設定した場合であり、図22(b)は患部192
に対し、距離δのマージンをもってマルチリーフの開度
を設定する場合である。
【0138】図22(b)ではプラスのマージンを設定
した場合であるが、マイナスのマージンを設定した場合
ではマルチリーフコリメータの開度は患部よりもそのマ
ージンの分だけ小さい開度になる。
【0139】従って、上記実施の形態9によれば、照射
野を患部の形状に合わせて形成でき、患部に対して十分
かつ無駄なく放射線が照射される照射野を形成すること
ができる。また、患部以外の患部周辺部に余計に照射す
るビームの線量の無駄を少なくすることもできる。
【0140】実施の形態10.実施の形態10では患部
以外に当たる放射線の線量を最小にするため、マルチリ
ーフコリメータ235を回転させて照射野を形成する方
法を説明する。この場合、実施の形態11では図23に
示すような以下のような処理を行う。
【0141】説明の便宜上、患部のマージンはゼロとす
る。尚、与えられた患部の形状からその形状の面積を公
知の図形認識処理技術を用いて求めておく。
【0142】マルチリーフコリメータ235のステップ
回転角度(n度とする)を指定する(ステップS6
1)。
【0143】求められた患部の形状に対応したこの回転
角度の場合のマルチリーフコリメータ190の開度を実
施の形態8と同様な手順で求める(実施の形態8(図1
9)のステップS51〜S53)。
【0144】各リーフの移動距離及びリーフの板厚から
この条件で形成された照射野(マルチリーフコリメータ
235の開度)の面積を求める(ステップS62)。
【0145】マルチリーフコリメータ235をn度づつ
ステップ回転させ、マルチリーフコリメータ190が1
回転するまで各回転角度において上述した処理を行いス
テップS61〜62)の処理を同様に行い、各回転角度
における照射野の面積を求める(ステップS61〜S6
3)。
【0146】コリメータ開度算出装置300は、各回転
角度における照射野の面積と患部の形状の面積とを比較
し、隙間、即ち照射野の面積と患部の形状の面積との差
が最も小さくなる場合の角度、つまり最も隙間の面積が
少なくなる場合の回転角度を選択する。これをこの患部
に対する最適なマルチリーフコリメータの回転角度αと
する(ステップS64)。
【0147】コリメータ開度算出装置300は、この回
転角度α及びこの場合の各リーフの開度をコントローラ
301に出力する(ステップS65)。
【0148】コントローラ301は、この回転角度α及
びこの場合の各リーフの開度に従った駆動指令がコリメ
ータ駆動装置240に出力する(ステップS66)。
【0149】コリメータ駆動装置240はコントローラ
240から受けた駆動指令に従ってルチリーフコリメー
タ235を回転させ、各リーフをスライド移動させてマ
ルチリーフコリメータ235の各リーフの開度を設定す
る(ステップS67)。その結果、図24に示すような
マルチリーフコリメータ190の時計方向の回転及び照
射野が得られる。
【0150】従って、上記実施の形態10によれば、照
射野を患部の形状に合わせて形成でき、患部に対して十
分かつ無駄なく放射線が照射される照射野を形成するこ
とができる。また、患部以外の患部周辺部に余計に照射
するビームの線量の無駄を少なくすることもできる。
【0151】実施の形態11.実施の形態1で説明した
ように、患部の形状は、通常、患部101の立体的形状
は連続的にゆるやかに変化するため、あるスライスnで
の患部の輪郭線(形状)を一様に拡大又は縮小すること
により、スライスnの患部の形状をスライスnの隣のス
ライス(断層)であるスライスn+1での患部の形状に
近づけることができる。
【0152】従って、あるスライスnでの患部の形状に
ついて照射野が設定されたコリメータについて、コリメ
ータの開度はそのままにして患部からの距離を変えるこ
とにより、スライスnの隣のスライス(断層)であるス
ライスn+1での患部の形状について患部の照射野を設
定することができる。
【0153】即ち、図25に示すように、アイソセンタ
にビーム焦点が合わされ、あるスライスnにおいて照射
野となる患部の形状が領域Aでかつビームの焦点200
からコリメータ221までの距離がaとなる位置にマル
チリーフコリメータ235が取り付けられている場合、
スライスnと隣接するスライスn+1についての患部の
所望の照射野は、マルチリーフコリメータ235の開度
をそのままにマルチリーフコリメータ235とビームの
焦点200との距離を距離bに変更し、コントローラか
らの指令に基づいてマルチリーフコリメータスライド機
構245がマルチリーフコリメータ235を上下に移動
させることで領域Bとして得ることができる。
【0154】この場合、スライスnにおいてアイソセン
タから患部のある部位までの距離kとすると、スライス
n+1ではその対応する部分の距離はb/aに拡大され
る。
【0155】従って、上記実施の形態11によれば、前
述した隣接した断層位置の画像の患部(治療領域)の形
状は類似であることを利用して、ある断面での患部の形
状について照射野が設定されたマルチリーフコリメータ
の開度をそのままに、マルチリーフコリメータの取り付
け位置を患部のビーム照射面に対して遠近自在にするこ
とで、新たな断面での患部の形状に合わせた照射野を得
ることができ、マルチリーフコリメータの各リーフの開
度を新たに設定し直すという手間が排除される。
【0156】実施の形態12.照射装置ではビームの焦
点の位置220は、図26に示すように、固定されてい
るので、マルチリーフコリメータ221の取り付け位置
が患者225から遠い位置にある場合の半影Aの大きさ
(距離a)は、マルチリーフコリメータ221の取り付
け位置が患者225から近い位置にある場合の半影Bの
大きさ(距離b)よりも大きい。
【0157】この半影は、マルチリーフコリメータ22
1の開口した断面を斜めに入射した放射線のうち、リー
フが遮蔽する距離、即ちマルチリーフコリメータ221
の厚さに満たない透過距離の部分に入射したものがマル
チリーフコリメータ221で遮蔽されずに斜めに透過し
たために起こる現象であって、この半影は小さい方が望
ましい。
【0158】この照射野の形成装置は、前述したように
患者に対するマルチリーフコリメータ235の取り付け
位置(上下の距離)の近接調整を可変としたので、以下
に説明するようにできるだけ患者に近づけてこの半影を
小さくすることができる。
【0159】ただし、あまり患者に近づけるとマルチリ
ーフコリメータ235の開口端面で放射線が散乱するい
わゆるエッジ効果の影響が大きくなったり、又はマルチ
リーフコリメータ221が患者に当たってしまうので、
どこまで患者に近づけるか状況に応じて設定する必要が
ある。
【0160】実施の形態12では、この半影による影響
を考慮した照射野を形成する例を説明する。この場合、
実施の形態12では図27に示すような処理を行う、ま
ず、マルチリーフコリメータ235のビーム軸方向の移
動可能範囲は予め決まっている。
【0161】始めに、コリメータ開度算出装置300に
体表面237からマルチリーフコリメータ235の取り
付け位置までの最適な距離が与えられる(ステップS7
1)。
【0162】この距離は半影を小さくするためにできる
だけ体表面237に近づける距離であることが望ましい
が、ビームの種類、マルチリーフコリメータの特性、上
述したエッジ効果の影響を考慮し、散乱の影響が実際上
問題のない距離にする。
【0163】次に、コリメータ開度算出装置300は、
ビーム中心軸246に沿って予め定めたアイソセンタか
ら体表面237までの距離を求める(ステップS7
2)。
【0164】このアイソセンタから体表面237までの
距離は、例えばアイソセンタと体表面とが同一画面内で
撮像されるように、ビーム照射方向とは直角な方向から
例えば256×256ドット又は512×512ドット
のマトリックス形式で別途撮影されたX線CT画像の中
から、公知の画像認識処理技術を用いてビーム中心軸に
沿ったアイソセンタから体表面までのマトリクス換算の
ドット数を求め、このドット数及び予め定められた1ド
ット当たりの大きさに基づいて求まる。
【0165】マルチリーフコリメータ開度設定装置30
0は、マルチリーフコリメータ235の取り付け位置が
ステップS71で与えられた位置になるよう、ビーム軸
方向にマルチリーフコリメータ235を上下移動させる
距離を求める(ステップS72)。
【0166】次に、移動距離が移動可能範囲を越える場
合は最大移動可能距離をビーム軸方向の移動距離とす
る。
【0167】コリメータ開度算出装置300は、ステッ
プS72で求められたマルチリーフコリメータ235を
ビーム軸方向に上下移動させる距離をコントローラ30
1に出力する(ステップS73)。
【0168】コントローラ301は、このマルチリーフ
コリメータ235をビーム軸方向に上下移動させる距離
に従った駆動指令をコリメータ駆動装置240に出力す
る(ステップS74)。
【0169】コリメータ駆動装置240はコントローラ
240から受けた駆動指令に従ってルチリーフコリメー
タ235をビーム軸方向に上下移動させマルチリーフコ
リメータ235の位置を定める(ステップS75)。
【0170】このように、マルチリーフコリメータ23
5の位置を定めた後、前述した実施の形態に従ったコリ
メータの開度の設定を行えば、半影による影響を考慮し
た所望の照射野の設定を行うことができる。
【0171】従って、上記実施の形態13によれば、あ
る断面での患部の形状について照射野が設定されたマル
チリーフコリメータの開度をそのままに、マルチリーフ
コリメータの取り付け位置を患部のビーム照射面に対し
て遠近自在にすることで、半影による影響を考慮した所
望の照射野の設定を行うことができる。
【0172】上記実施の形態では陽子線の場合について
記述したが、電子線。中間子線、中性子線、X線、重粒
子線等の場合でも同様の効果を有する。
【0173】
【発明の効果】この発明によれば、放射線断面撮影装置
で撮影された患部断面と同一断面を放射線断面撮影装置
とは異なる断面撮影装置で撮影する第1の工程と、第1
の工程で撮影された同一断面の画像上での患部形状の中
心点を求める第2の工程と、同一断面の画像上において
患部形状の輪郭線上から複数の点を選択する第3の工程
と、同一断面の画像上において患部形状の中心点から第
2の工程で選択された輪郭線上の各点までの距離を予め
定められた大きさで拡大又は縮小して輪郭線上の各点の
対応点をそれぞれ求める第4の工程と、同一断面の画像
上において第4の工程で求められた各対応点を順に結び
同一断面とは異なる断面の患部形状を求める第5の工程
とからなるので、例えば治療計画時に放射線断面撮影装
置とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画像を利用
することで、正確な患者の治療領域の描出を迅速に行っ
て放射線が照射される照射野を容易に得ることができ
る。
【0174】また、第1の工程は、放射線断面撮影装置
で撮影された患部断面と同一断面を放射線断面撮影装置
とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、患部断面
を挟む断面位置でそれぞれ断面撮影装置で撮影した画像
に基づいて生成された画像を同一断面の画像としたの
で、例えば治療計画時に放射線断面撮影装置とは異なる
断面撮影装置で撮影された断層画像を利用することで、
正確な患者の治療領域の描出を迅速に行って放射線が照
射される照射野を容易に得ることができる。
【0175】また、第1の工程の前に、同一断面の画像
の画素数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、
同一断面の画像の画素数と放射線断層画像の画素数とを
一致させる工程を備えたので、例えば治療計画時に放射
線断面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影された断
層画像を利用することで、正確な患者の治療領域の描出
を迅速に行って放射線が照射される照射野を容易に得る
ことができる。
【0176】また、第1の工程の前に、患部断面が撮影
された放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくとも
いずれか一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて
歪み補正を行う工程を備えたので、例えば治療計画時に
放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影され
た断層画像を利用することで、正確な患者の治療領域の
描出を迅速に行って放射線が照射される照射野を容易に
得ることができる。
【0177】また、第5の工程の後に、第5の工程で求
められた患部形状をこの放射線断層画像上で新たに指定
された点に基づいて修正する工程を備えたので、例えば
治療計画時に放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影装
置で撮影された断層画像を利用することで、正確な患者
の治療領域の描出を迅速に行って放射線が照射される照
射野を容易に得ることができる。
【0178】この発明に係る照射野の形成装置は、各リ
ーフをスライド移動させるリーフ移動機構を備えたマル
チリーフコリメータと、マルチリーフコリメータをビー
ム照射軸に沿った方向に移動させるマルチリーフコリメ
ータ移動機構と、マルチリーフコリメータをビーム照射
軸を中心に回転させるマルチリーフコリメータ回転機構
と、放射線断面撮影装置で撮影された患部断面と同一断
面を放射線断面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影
し撮影された同一断面の画像上での患部形状の中心点を
求め同一断面の画像上において患部形状の輪郭線上から
複数の点を選択し同一断面の画像上において患部形状の
中心点から選択された輪郭線上の各点までの距離を予め
定められた大きさで拡大又は縮小して輪郭線上の各点の
対応点をそれぞれ求め同一断面の画像上において求めら
れた各対応点を順に結び同一断面とは異なる断面の患部
形状を求める図形処理装置と、図形処理装置の出力に基
づいてリーフ移動機構がマルチリーフコリメータの各リ
ーフをスライド移動させるスライド移動量とマルチリー
フコリメータ移動機構がマルチリーフコリメータを移動
させる移動量とマルチリーフコリメータ回転機構がマル
チリーフコリメータを回転させる回転量とを定めるコン
トローラを備えたので、例えば治療計画時に放射線断面
撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画像
を利用することで、正確な患者の治療領域の描出を迅速
に行って放射線が照射される照射野を容易に得ることが
できる。
【0179】また、図形処理装置は、放射線断面撮影装
置で撮影された患部断面と同一断面を放射線断面撮影装
置とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、患部断
面を挟む断面位置でそれぞれ断面撮影装置で撮影した画
像に基づいて生成された画像を同一断面の画像としたの
で、例えば治療計画時に放射線断面撮影装置とは異なる
断面撮影装置で撮影された断層画像を利用することで、
正確な患者の治療領域の描出を迅速に行って放射線が照
射される照射野を容易に得ることができる。
【0180】また、図形処理装置は、同一断面の画像の
画素数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、同
一断面の画像の画素数と放射線断層画像の画素数とを一
致させるので、例えば治療計画時に放射線断面撮影装置
とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画像を利用す
ることで、正確な患者の治療領域の描出を迅速に行って
放射線が照射される照射野を容易に得ることができる。
【0181】また、図形処理装置は、患部断面が撮影さ
れた放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくともい
ずれか一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて始
めに歪み補正を行うので、例えば治療計画時に放射線断
面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画
像を利用することで、正確な患者の治療領域の描出を迅
速に行って放射線が照射される照射野を容易に得ること
ができる。
【0182】また、図形処理装置は、求められた患部形
状をこの放射線断層画像で新たに指定された位置に基づ
いて最後に修正するので、例えば治療計画時に放射線断
面撮影装置とは異なる断面撮影装置で撮影された断層画
像を利用することで、正確な患者の治療領域の描出を迅
速に行って放射線が照射される照射野を容易に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図2】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図3】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図4】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図5】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図6】 実施の形態1に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図7】 実施の形態2に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図8】 実施の形態2に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図9】 実施の形態3に係る照射野の形成方法の説明
図である。
【図10】 実施の形態4に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図11】 実施の形態4に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図12】 実施の形態4に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図13】 実施の形態5に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図14】 実施の形態6に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図15】 実施の形態7に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図16】 実施の形態7に係る照射野の形成方法の説
明図である。
【図17】 実施の形態8に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図18】 実施の形態8に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図19】 実施の形態8に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図20】 実施の形態8に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図21】 実施の形態9に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図22】 実施の形態9に係る照射野の形成装置の説
明図である。
【図23】 実施の形態10に係る照射野の形成装置の
説明図である。
【図24】 実施の形態10に係る照射野の形成装置の
説明図である。
【図25】 実施の形態11に係る照射野の形成装置の
説明図である。
【図26】 実施の形態12に係る照射野の形成装置の
説明図である。
【図27】 実施の形態12に係る照射野の形成装置の
説明図である。
【図28】 従来の陽子線治療装置の説明図である。
【図29】 従来の陽子線治療装置の説明図である。
【図30】 従来の陽子線治療装置の説明図である。
【符号の説明】
101 患部、102 X線CT画像群、130 X線
CT画像、130a 関心領域、130c 歪み補正X
線CT画像、131 MRI画像、131a 関心領
域、131c 歪み補正MRI画像131A MRI画
像、131B MRI画像、132 仮想MRI画像、
132c 位置補正MRI画像、210 輪郭、211
生成輪郭、212 差分領域、230 ワブラー電磁
石、231 散乱体、232 リッジフィルタ、233
レンジシフタ、234 リングコリメータ、235
マルチリーフコリメータ、235a マルチリーフコリ
メータ回転中心、236 ボーラス、237 体表面、
238 患部、239 MRI画像、240 マルチリ
ーフコリメータ駆動装置、241 マルチリーフコリメ
ータ取付台、242 マルチリーフコリメータ回転装
置、242a マルチリーフコリメータ回転モータ、2
43 架台、245 マルチリーフコリメータスライド
機構、245a マルチリーフコリメータスライドモー
タ、248 患部、249 MRI画像、301 コン
トローラ、302 マルチリーフコリメータ開度算出装
置。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線断面撮影装置で撮影された患部断
    面と同一断面を前記放射線断面撮影装置とは異なる断面
    撮影装置で撮影する第1の工程と、 前記第1の工程で撮影された前記同一断面の画像上での
    患部形状の中心点を求める第2の工程と、 前記同一断面の画像上において患部形状の輪郭線上から
    複数の点を選択する第3の工程と、 前記同一断面の画像上において前記患部形状の中心点か
    ら前記第2の工程で選択された輪郭線上の各点までの距
    離を予め定められた大きさで拡大又は縮小して前記輪郭
    線上の各点の対応点をそれぞれ求める第4の工程と、 前記同一断面の画像上において前記第4の工程で求めら
    れた各対応点を順に結び前記同一断面とは異なる断面の
    患部形状を求める第5の工程とからなることを特徴とす
    る照射野の形成方法。
  2. 【請求項2】 第1の工程は、放射線断面撮影装置で撮
    影された患部断面と同一断面を前記放射線断面撮影装置
    とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、前記患部
    断面を挟む断面位置でそれぞれ前記断面撮影装置で撮影
    した画像に基づいて生成された画像を前記同一断面の画
    像としたことを特徴とする請求項1に記載の照射野の形
    成方法。
  3. 【請求項3】 第1の工程の前に、同一断面の画像の画
    素数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、前記
    同一断面の画像の画素数と前記放射線断層画像の画素数
    とを一致させる工程を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の照射野の形成方法。
  4. 【請求項4】 第1の工程の前に、患部断面が撮影され
    た放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくともいず
    れか一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて歪み
    補正を行う工程を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の照射野の形成方法。
  5. 【請求項5】 第5の工程の後に、第5の工程で求めら
    れた患部形状をこの放射線断層画像上で新たに指定され
    た点に基づいて修正する工程を備えたことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の照射野の形成方法。
  6. 【請求項6】 各リーフをスライド移動させるリーフ移
    動機構を備えたマルチリーフコリメータと、前記マルチ
    リーフコリメータをビーム照射軸に沿った方向に移動さ
    せるマルチリーフコリメータ移動機構と、マルチリーフ
    コリメータをビーム照射軸を中心に回転させるマルチリ
    ーフコリメータ回転機構と、放射線断面撮影装置で撮影
    された患部断面と同一断面を前記放射線断面撮影装置と
    は異なる断面撮影装置で撮影し撮影された前記同一断面
    の画像上での患部形状の中心点を求め前記同一断面の画
    像上において患部形状の輪郭線上から複数の点を選択し
    前記同一断面の画像上において患部形状の中心点から選
    択された輪郭線上の各点までの距離を予め定められた大
    きさで拡大又は縮小して輪郭線上の各点の対応点をそれ
    ぞれ求め前記同一断面の画像上において求められた各対
    応点を順に結び同一断面とは異なる断面の患部形状を求
    める図形処理装置と、前記図形処理装置の出力に基づい
    て前記リーフ移動機構が前記マルチリーフコリメータの
    各リーフをスライド移動させるスライド移動量と前記マ
    ルチリーフコリメータ移動機構が前記マルチリーフコリ
    メータを移動させる移動量と前記マルチリーフコリメー
    タ回転機構が前記マルチリーフコリメータを回転させる
    回転量とを定めるコントローラを備えた照射野の形成装
    置。
  7. 【請求項7】 図形処理装置は、放射線断面撮影装置で
    撮影された患部断面と同一断面を前記放射線断面撮影装
    置とは異なる断面撮影装置で撮影する代わりに、前記患
    部断面を挟む断面位置でそれぞれ前記断面撮影装置で撮
    影した画像に基づいて生成された画像を前記同一断面の
    画像としたことを特徴とする請求項6に記載の照射野の
    形成装置。
  8. 【請求項8】 図形処理装置は、同一断面の画像の画素
    数と放射線断層画像の画素数とが異なる場合に、前記同
    一断面の画像の画素数と前記放射線断層画像の画素数と
    を一致させることを特徴とする請求項6又は7に記載の
    照射野の形成装置。
  9. 【請求項9】 図形処理装置は、患部断面が撮影された
    放射線断層画像又は同一断面の画像の少なくともいずれ
    か一方を、予め求められた歪み補正量に基づいて始めに
    歪み補正を行うことを特徴とする請求項6乃至8のいず
    れかに記載の照射野の形成装置。
  10. 【請求項10】 図形処理装置は、求められた患部形状
    をこの放射線断層画像で新たに指定された位置に基づい
    て最後に修正することを特徴とする請求項6乃至9のい
    ずれかに記載の照射野の形成装置。
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