JPH11283740A - エレクトロルミネッセンス - Google Patents
エレクトロルミネッセンスInfo
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- JPH11283740A JPH11283740A JP10098430A JP9843098A JPH11283740A JP H11283740 A JPH11283740 A JP H11283740A JP 10098430 A JP10098430 A JP 10098430A JP 9843098 A JP9843098 A JP 9843098A JP H11283740 A JPH11283740 A JP H11283740A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外部からの湿気の侵入を防止すると共に、E
L発光に伴う振動音を抑制するエレクトロルミネッセン
スを提供すること。 【解決手段】 透明電極3aと背面電極6aとの間に発
光体層4と誘電体層5とを挟み込み、前記両電極間に交
流電圧を印加することで発光体層4を発光させるととも
に、前記透明電極3a及び背面電極6aを防湿材で被覆
してなるエレクトロルミネッセンスにおいて、上記防湿
材のうち少なくとも透明電極3a側の防湿材が光透過性
及び絶縁性を備えた剛性パネル10によって形成される
一方、背面電極6aと防湿材2bとの間に絶縁層11を
介して導電層12を設けた。
L発光に伴う振動音を抑制するエレクトロルミネッセン
スを提供すること。 【解決手段】 透明電極3aと背面電極6aとの間に発
光体層4と誘電体層5とを挟み込み、前記両電極間に交
流電圧を印加することで発光体層4を発光させるととも
に、前記透明電極3a及び背面電極6aを防湿材で被覆
してなるエレクトロルミネッセンスにおいて、上記防湿
材のうち少なくとも透明電極3a側の防湿材が光透過性
及び絶縁性を備えた剛性パネル10によって形成される
一方、背面電極6aと防湿材2bとの間に絶縁層11を
介して導電層12を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明電極と背面電
極との間に発光体層と誘電体層とを挟み込み、前記両電
極間に交流電圧を印加することで発光体層を発光させる
とともに、前記透明電極及び背面電極を防湿材で被覆し
てなるエレクトロルミネッセンス(以下、ELという)
の構造に関するものである。
極との間に発光体層と誘電体層とを挟み込み、前記両電
極間に交流電圧を印加することで発光体層を発光させる
とともに、前記透明電極及び背面電極を防湿材で被覆し
てなるエレクトロルミネッセンス(以下、ELという)
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯時計や携帯電話等をはじめとする電
子機器において、表示部の視認性を向上させる目的か
ら、ELによるバックライトを用いたものが多い。従
来、この種のELとしては、例えば図6に示すような構
造のものが知られている。これは透明フィルム2aの下
に透明電極3a(ITO電極)を形成し、その下に発光
体層4、誘電体層5、背面電極6aを順次形成したの
ち、これらを覆う形で透明フィルム2bが最上部の透明
フィルム2aに熱圧着又は接着によって封止された構造
となっている。上記透明フィルム2a,2bには、防湿
性を高めるために一般にポリエチレンテレフタレート
(PET)のフィルムが使用されている。また、前記透
明電極3a及び背面電極6aの各端部には透明電極用端
子3b及び背面電極用端子6bがそれぞれ設けられ、こ
の電極用端子3b,6bからケーブル7を介して駆動装
置8に接続されている。そして、駆動装置8内のインバ
ータで交流変換された35〜150V程度の電圧が透明
電極3aと背面電極6aの間に印加されることで発光層
4が発光するしくみとなっている。
子機器において、表示部の視認性を向上させる目的か
ら、ELによるバックライトを用いたものが多い。従
来、この種のELとしては、例えば図6に示すような構
造のものが知られている。これは透明フィルム2aの下
に透明電極3a(ITO電極)を形成し、その下に発光
体層4、誘電体層5、背面電極6aを順次形成したの
ち、これらを覆う形で透明フィルム2bが最上部の透明
フィルム2aに熱圧着又は接着によって封止された構造
となっている。上記透明フィルム2a,2bには、防湿
性を高めるために一般にポリエチレンテレフタレート
(PET)のフィルムが使用されている。また、前記透
明電極3a及び背面電極6aの各端部には透明電極用端
子3b及び背面電極用端子6bがそれぞれ設けられ、こ
の電極用端子3b,6bからケーブル7を介して駆動装
置8に接続されている。そして、駆動装置8内のインバ
ータで交流変換された35〜150V程度の電圧が透明
電極3aと背面電極6aの間に印加されることで発光層
4が発光するしくみとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のEL
にあっては、全体が防湿効果のあるポリエチレンテレフ
タレートのフィルムによって被覆されているものの、長
期間に亘って使用すると、外気の湿気を徐々に吸収して
しまい、発光体層4の発光剤である硫化亜鉛にまで湿気
が浸透し、発光体層4を黒色に変色させてしまうおそれ
があった。
にあっては、全体が防湿効果のあるポリエチレンテレフ
タレートのフィルムによって被覆されているものの、長
期間に亘って使用すると、外気の湿気を徐々に吸収して
しまい、発光体層4の発光剤である硫化亜鉛にまで湿気
が浸透し、発光体層4を黒色に変色させてしまうおそれ
があった。
【0004】また、透明電極3aと背面電極6aの間に
交流電圧を印加すると発光体層4の中のEL分子が励起
して発光現象が起きるが、この発光現象と同時に振動も
発生する。しかしながら、従来のELにあっては、全体
を薄い透明フィルムで被覆しているだけなので振動を吸
収することができず、透明フィルムを振動させることで
EL外部に振動音となって現れる等の問題があった。
交流電圧を印加すると発光体層4の中のEL分子が励起
して発光現象が起きるが、この発光現象と同時に振動も
発生する。しかしながら、従来のELにあっては、全体
を薄い透明フィルムで被覆しているだけなので振動を吸
収することができず、透明フィルムを振動させることで
EL外部に振動音となって現れる等の問題があった。
【0005】さらに、上述のELにあっては、電磁ノイ
ズの発生を防止する構造にはなっていない。このため、
ELから発生する電磁ノイズの影響によって機器が誤動
作するおそれがあった。
ズの発生を防止する構造にはなっていない。このため、
ELから発生する電磁ノイズの影響によって機器が誤動
作するおそれがあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、外部から湿気を
遮断すると共にEL発光時の振動を抑え、さらに電磁ノ
イズの発生を低減させるものである。
遮断すると共にEL発光時の振動を抑え、さらに電磁ノ
イズの発生を低減させるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るELは、透明電極と背面電
極との間に発光体層と誘電体層とを挟み込み、前記両電
極間に交流電圧を印加することで発光体層を発光させる
とともに、前記透明電極及び背面電極を防湿材で被覆し
てなるエレクトロルミネッセンスにおいて、上記防湿材
のうち少なくとも透明電極側の防湿材が光透過性及び絶
縁性を備えた剛性パネルによって形成される一方、背面
電極と防湿材との間に絶縁層を介して導電層を設けたこ
とを特徴とする。
に、本発明の請求項1に係るELは、透明電極と背面電
極との間に発光体層と誘電体層とを挟み込み、前記両電
極間に交流電圧を印加することで発光体層を発光させる
とともに、前記透明電極及び背面電極を防湿材で被覆し
てなるエレクトロルミネッセンスにおいて、上記防湿材
のうち少なくとも透明電極側の防湿材が光透過性及び絶
縁性を備えた剛性パネルによって形成される一方、背面
電極と防湿材との間に絶縁層を介して導電層を設けたこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2に係るELは、上
記両側の防湿材が絶縁性を備えた剛性パネルによって形
成され、両者を密封封止したことを特徴とする。
記両側の防湿材が絶縁性を備えた剛性パネルによって形
成され、両者を密封封止したことを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項3に係るELは、上
記導電層と透明電極とを電気的に短絡し、駆動装置側の
グランドラインに接地したことを特徴とする。
記導電層と透明電極とを電気的に短絡し、駆動装置側の
グランドラインに接地したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係るELの実施の形態を詳細に説明する。図1に示し
たように、本発明におけるELは、透明で絶縁性を有す
る剛性パネル10の下に透明電極3a、発光体層4、誘
電体層5、背面電極6a、絶縁層11、導電層12を順
次形成し、最後に樹脂フィルム2bで全体を被覆した構
造のものである。そして、前記透明電極3aには透明電
極用端子3bが、前記背面電極6aには背面電極用端子
6bが設けられ、各電極用端子3b,6bからそれぞれ
ケーブル7で駆動装置8に接続され、前記透明電極3a
と背面電極6aとの間に交流電圧が印加される。また、
前記導電層12は、その端部に設けられた導電層用リー
ド端子13から導通線14を介して透明電極3aに接続
され、電気的に短絡状態となっている。さらに、透明電
極用端子3bから引き出されたケーブル7は透明電極3
aを駆動する制御信号ラインに接続されていると同時
に、駆動装置8のグランドラインにも接続されている。
に係るELの実施の形態を詳細に説明する。図1に示し
たように、本発明におけるELは、透明で絶縁性を有す
る剛性パネル10の下に透明電極3a、発光体層4、誘
電体層5、背面電極6a、絶縁層11、導電層12を順
次形成し、最後に樹脂フィルム2bで全体を被覆した構
造のものである。そして、前記透明電極3aには透明電
極用端子3bが、前記背面電極6aには背面電極用端子
6bが設けられ、各電極用端子3b,6bからそれぞれ
ケーブル7で駆動装置8に接続され、前記透明電極3a
と背面電極6aとの間に交流電圧が印加される。また、
前記導電層12は、その端部に設けられた導電層用リー
ド端子13から導通線14を介して透明電極3aに接続
され、電気的に短絡状態となっている。さらに、透明電
極用端子3bから引き出されたケーブル7は透明電極3
aを駆動する制御信号ラインに接続されていると同時
に、駆動装置8のグランドラインにも接続されている。
【0011】上記剛性パネル10としては、例えば光の
透過性と絶縁性を有したガラス材が使用される。このガ
ラス材の種類としては、軟化温度が低く成形加工が容易
なソーダガラスや溶融加工が容易で機械的強度や電気絶
縁性の優れているホウケイ酸ガラス等が使用でき、加工
する厚さに応じて適宜選択される。また、ガラス材は、
剛性を高めるため厚く形成され、例えば厚さが0.5m
mのホウケイ酸ガラスが使用される。このようなガラス
材を用いる利点は、透明電極3a及び背面電極6aに高
電圧が印加されても、発生した熱で焼け付けが起きず、
ELの耐久性を高めることができることにある。なお、
このような特性を有するものであれば、前記ガラス材に
限定されるものではなく、ある程度の厚みを持たせた剛
性樹脂材でもよい。
透過性と絶縁性を有したガラス材が使用される。このガ
ラス材の種類としては、軟化温度が低く成形加工が容易
なソーダガラスや溶融加工が容易で機械的強度や電気絶
縁性の優れているホウケイ酸ガラス等が使用でき、加工
する厚さに応じて適宜選択される。また、ガラス材は、
剛性を高めるため厚く形成され、例えば厚さが0.5m
mのホウケイ酸ガラスが使用される。このようなガラス
材を用いる利点は、透明電極3a及び背面電極6aに高
電圧が印加されても、発生した熱で焼け付けが起きず、
ELの耐久性を高めることができることにある。なお、
このような特性を有するものであれば、前記ガラス材に
限定されるものではなく、ある程度の厚みを持たせた剛
性樹脂材でもよい。
【0012】次に上記構造からなるELの成形方法につ
いて説明する。先ず、前記ガラス材で形成された剛性パ
ネル10の下面側に、酸化インジウムに酸化錫をドーピ
ングして得られたITO(Indium Tin Oxide)粉末を蒸
着して透明な金属膜を形成し、この金属膜をエッチング
して所望のパターン形状からなる透明電極3a(ITO
電極)を形成する。なお、上述の蒸着−エッチングの他
にITO粉末を透明な樹脂に混ぜ合わせて塗料化し、こ
れを印刷することによっても形成できる。ここで、上記
剛性パネル10と透明電極3aの固着力が強固であるほ
ど振動音の発生が小さくなってノイズ対策に効果的とな
り、逆に固着力が弱いと振動音の発生が大きくなること
が確認されている。そこで、この密着力を高めるため
に、剛性パネル10に上述のガラス材を使用した場合
は、その表面に酸化シリコン(SiO2)等のカップリ
ング剤を塗布し、その後に上記方法で透明電極3aを形
成することで、より密着性が高められ、振動音防止に有
効なものとなる。
いて説明する。先ず、前記ガラス材で形成された剛性パ
ネル10の下面側に、酸化インジウムに酸化錫をドーピ
ングして得られたITO(Indium Tin Oxide)粉末を蒸
着して透明な金属膜を形成し、この金属膜をエッチング
して所望のパターン形状からなる透明電極3a(ITO
電極)を形成する。なお、上述の蒸着−エッチングの他
にITO粉末を透明な樹脂に混ぜ合わせて塗料化し、こ
れを印刷することによっても形成できる。ここで、上記
剛性パネル10と透明電極3aの固着力が強固であるほ
ど振動音の発生が小さくなってノイズ対策に効果的とな
り、逆に固着力が弱いと振動音の発生が大きくなること
が確認されている。そこで、この密着力を高めるため
に、剛性パネル10に上述のガラス材を使用した場合
は、その表面に酸化シリコン(SiO2)等のカップリ
ング剤を塗布し、その後に上記方法で透明電極3aを形
成することで、より密着性が高められ、振動音防止に有
効なものとなる。
【0013】その他の構成要素である発光体層4は、硫
化亜鉛(ZnS)の蛍光母体に微量の金属やハロゲン元
素の付活剤を加えて塗料化し、これをスクリーン印刷す
ることで上記透明電極3aの下に形成される。誘電体層
5は、前記発光体層4を電気的な絶縁破壊から保護する
ため、絶縁耐圧の高い材質が使用される。このような材
質としてはチタン酸バリウムがあり、これを分散した塗
料で上記発光体層4の下にスクリーン印刷で形成する。
特に、チタン酸バリウムを使用すると光の反射率が高い
ので、発光体層4で発光した光を透明電極3a側へ反射
させる反射板の役割も果たす。背面電極6aは、導電性
の高い銀あるいは他の金属等の金属粉末を用い、上記誘
電体層5の下に蒸着法で形成する。また、前記金属粉末
及び黒鉛等を塗料化してスクリーン印刷で形成するか、
あるいは金属箔を接着して形成してもよい。
化亜鉛(ZnS)の蛍光母体に微量の金属やハロゲン元
素の付活剤を加えて塗料化し、これをスクリーン印刷す
ることで上記透明電極3aの下に形成される。誘電体層
5は、前記発光体層4を電気的な絶縁破壊から保護する
ため、絶縁耐圧の高い材質が使用される。このような材
質としてはチタン酸バリウムがあり、これを分散した塗
料で上記発光体層4の下にスクリーン印刷で形成する。
特に、チタン酸バリウムを使用すると光の反射率が高い
ので、発光体層4で発光した光を透明電極3a側へ反射
させる反射板の役割も果たす。背面電極6aは、導電性
の高い銀あるいは他の金属等の金属粉末を用い、上記誘
電体層5の下に蒸着法で形成する。また、前記金属粉末
及び黒鉛等を塗料化してスクリーン印刷で形成するか、
あるいは金属箔を接着して形成してもよい。
【0014】前記背面電極6aの下に形成される絶縁層
11は、後述する導電層12とを絶縁するために用いら
れるものである。これは、絶縁性の他に防湿性を持たせ
るため、フッ素樹脂の塗料をスクリーン印刷することに
よって形成される。前記塗料は、フッ素樹脂に限定され
るものではなく、これ以外の絶縁・防湿性がある樹脂材
を使用してもよい。このようにして形成された絶縁層1
1の一部は、剛性パネル10の外縁にまで引き出され、
この引き出された部分に後述する導電層12のリードパ
ターン及びリード端子13が形成される。
11は、後述する導電層12とを絶縁するために用いら
れるものである。これは、絶縁性の他に防湿性を持たせ
るため、フッ素樹脂の塗料をスクリーン印刷することに
よって形成される。前記塗料は、フッ素樹脂に限定され
るものではなく、これ以外の絶縁・防湿性がある樹脂材
を使用してもよい。このようにして形成された絶縁層1
1の一部は、剛性パネル10の外縁にまで引き出され、
この引き出された部分に後述する導電層12のリードパ
ターン及びリード端子13が形成される。
【0015】上記絶縁層11の下には導電層12が形成
される。この導電層12には導電性の良い被膜が形成さ
れる。この被膜は、導電性の良い金属薄膜が好ましく、
例えばアルミニウムの薄板を接着したものが使用され
る。また、形成方法としては金属の薄板を貼り付けたも
のの他、蒸着によって金属薄膜を形成してもよい。本実
施例では、アルミ金属膜が形成されたPETフィルムを
使用している。最後に、防湿性のある樹脂フィルム2b
で全体を被覆し、接着又は熱圧着等で封止して全体構成
が出来上がる。この樹脂フィルム2bは絶縁効果、防湿
効果が目的で設けられている。
される。この導電層12には導電性の良い被膜が形成さ
れる。この被膜は、導電性の良い金属薄膜が好ましく、
例えばアルミニウムの薄板を接着したものが使用され
る。また、形成方法としては金属の薄板を貼り付けたも
のの他、蒸着によって金属薄膜を形成してもよい。本実
施例では、アルミ金属膜が形成されたPETフィルムを
使用している。最後に、防湿性のある樹脂フィルム2b
で全体を被覆し、接着又は熱圧着等で封止して全体構成
が出来上がる。この樹脂フィルム2bは絶縁効果、防湿
効果が目的で設けられている。
【0016】上記構成のELにあっては、ガラス材等の
厚めの剛性パネル10を配しているため、上面方向から
の外部の湿気は発光体層4にほとんど侵入しない。一
方、下面方向には誘電体層5、背面電極6a、絶縁層1
1、導電層12、樹脂フィルム2bが配されるため、発
光体層4にまで湿気が侵入することは少ない。また、左
右両側面方向からの湿気の侵入に対しては、ELの厚み
自体が150〜200μm程度と非常に薄いため、樹脂
フィルム2bから湿気が侵入したとしても受ける影響は
微小なものとなる。このことから、従来構造に比べ高い
防湿効果が得られることになる。
厚めの剛性パネル10を配しているため、上面方向から
の外部の湿気は発光体層4にほとんど侵入しない。一
方、下面方向には誘電体層5、背面電極6a、絶縁層1
1、導電層12、樹脂フィルム2bが配されるため、発
光体層4にまで湿気が侵入することは少ない。また、左
右両側面方向からの湿気の侵入に対しては、ELの厚み
自体が150〜200μm程度と非常に薄いため、樹脂
フィルム2bから湿気が侵入したとしても受ける影響は
微小なものとなる。このことから、従来構造に比べ高い
防湿効果が得られることになる。
【0017】また、上記実施例では、透明電極3aと背
面電極6aとの間に交流電圧を印加した時に発生するE
L内部の振動を剛性パネル10が規制するため、振動音
の発生を小さく抑えると共に遮断する。この振動音に関
する実験を行なった所、本実施例の場合は30dBであ
るのに対して、従来例の場合は39dBであった。因み
に、本実施例の30dBは、ELを耳元に近づけて僅か
に聞き取れる程度の振動音であり、従来例の39dB
は、ELを耳元から20cm程度離しても僅かに聞き取
れる程度の振動音である。なお、測定方法は、暗騒音2
0dBの中にELを置き、このELの真上3mのところ
に集音マイクを設置し、ELを点灯して測定した。
面電極6aとの間に交流電圧を印加した時に発生するE
L内部の振動を剛性パネル10が規制するため、振動音
の発生を小さく抑えると共に遮断する。この振動音に関
する実験を行なった所、本実施例の場合は30dBであ
るのに対して、従来例の場合は39dBであった。因み
に、本実施例の30dBは、ELを耳元に近づけて僅か
に聞き取れる程度の振動音であり、従来例の39dB
は、ELを耳元から20cm程度離しても僅かに聞き取
れる程度の振動音である。なお、測定方法は、暗騒音2
0dBの中にELを置き、このELの真上3mのところ
に集音マイクを設置し、ELを点灯して測定した。
【0018】図2は本発明に係るELの第2実施例を示
したものである。このELは全体構造が第1実施例と略
同じであり、背面電極6a側を被覆している樹脂フィル
ム2bの代わりに剛性パネル15を用いた点が異なるの
みである。この剛性パネル15は、透明電極3aの上に
配した剛性パネル10と同一材料で形成され、該剛性パ
ネル10との間で内部を真空にして密封したものであ
る。このような構造とすることによって、ELの全方向
から防湿及び防振・防音効果を得ることができる。剛性
パネル15は、光透過性である必要なく、また上記剛性
パネル10と同様、ソーダガラスやホウケイ酸ガラスの
他、電気絶縁性や機械的強度に優れたものであれば樹脂
材も使用することができる。
したものである。このELは全体構造が第1実施例と略
同じであり、背面電極6a側を被覆している樹脂フィル
ム2bの代わりに剛性パネル15を用いた点が異なるの
みである。この剛性パネル15は、透明電極3aの上に
配した剛性パネル10と同一材料で形成され、該剛性パ
ネル10との間で内部を真空にして密封したものであ
る。このような構造とすることによって、ELの全方向
から防湿及び防振・防音効果を得ることができる。剛性
パネル15は、光透過性である必要なく、また上記剛性
パネル10と同様、ソーダガラスやホウケイ酸ガラスの
他、電気絶縁性や機械的強度に優れたものであれば樹脂
材も使用することができる。
【0019】また、上記第1実施例及び第2実施例以外
の構造として、防湿材として被覆されている従来の樹脂
フィルム2a,2bの上から上述の剛性パネル10,1
5を重ねて貼り合わせてもよい。この場合でも、樹脂フ
ィルム2a,2bと剛性パネル10,15との密着力を
高めることで、より大きな防湿・防音効果を期待するこ
とができる。
の構造として、防湿材として被覆されている従来の樹脂
フィルム2a,2bの上から上述の剛性パネル10,1
5を重ねて貼り合わせてもよい。この場合でも、樹脂フ
ィルム2a,2bと剛性パネル10,15との密着力を
高めることで、より大きな防湿・防音効果を期待するこ
とができる。
【0020】また、本発明では背面電極6aと防湿材と
の間に絶縁層11を介して導電層12を配設し、前記導
電層12と透明電極3aとを電気的に短絡し、グランド
ラインに接地する構造としたことで、電磁ノイズを低減
している。図3乃至図5において、上記構造におけるE
Lの電磁ノイズの発生と、従来構造におけるELの電磁
ノイズの発生とを比較した場合の実験結果を示す。
の間に絶縁層11を介して導電層12を配設し、前記導
電層12と透明電極3aとを電気的に短絡し、グランド
ラインに接地する構造としたことで、電磁ノイズを低減
している。図3乃至図5において、上記構造におけるE
Lの電磁ノイズの発生と、従来構造におけるELの電磁
ノイズの発生とを比較した場合の実験結果を示す。
【0021】
【実施例】各グラフとも縦軸に電界強度(dBuV/
m)、横軸に周波数(MHz)を取り、ELに対して水
平方向に発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向に発生す
る電磁ノイズ(V)とをグラフ上に表したものである。
また、情報処理装置等電波障害に関する国際的な規格値
(VCCI Class 1 (3m))を実線(Li
mit)で、また装置及び測定器のマージン分を除いた
測定対象自体の規格値を点線(Margin)で示して
ある。なお、電磁ノイズの測定装置はADVANTES
T社製のEMI試験装置を使用し、周囲温度(22
℃)、湿度(37%)等の測定条件はすべて同一に設定
した。
m)、横軸に周波数(MHz)を取り、ELに対して水
平方向に発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向に発生す
る電磁ノイズ(V)とをグラフ上に表したものである。
また、情報処理装置等電波障害に関する国際的な規格値
(VCCI Class 1 (3m))を実線(Li
mit)で、また装置及び測定器のマージン分を除いた
測定対象自体の規格値を点線(Margin)で示して
ある。なお、電磁ノイズの測定装置はADVANTES
T社製のEMI試験装置を使用し、周囲温度(22
℃)、湿度(37%)等の測定条件はすべて同一に設定
した。
【0022】(実施例1)電波暗室において、テーブル
上に本発明のEL1を駆動装置8と共に設置し、テーブ
ルを回転させながら電源電圧(DC3.0V)を駆動装
置8に印加し、ELを発光させた状態でEL及び駆動装
置8が発する電磁ノイズを測定した。図3は水平方向に
発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向に発生する電磁ノ
イズ(V)をグラフ上に表したものである。
上に本発明のEL1を駆動装置8と共に設置し、テーブ
ルを回転させながら電源電圧(DC3.0V)を駆動装
置8に印加し、ELを発光させた状態でEL及び駆動装
置8が発する電磁ノイズを測定した。図3は水平方向に
発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向に発生する電磁ノ
イズ(V)をグラフ上に表したものである。
【0023】(実施例2) 上記テーブル上に設置した
ELに対して、電源電圧(DC3.0V)を駆動装置8
に印加せずにELが発光しない状態で、装置及び測定器
等の周辺機器が発する電磁ノイズを測定した。図4はそ
の時の水平方向に発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向
に発生する電磁ノイズ(V)を表わしたものである。
ELに対して、電源電圧(DC3.0V)を駆動装置8
に印加せずにELが発光しない状態で、装置及び測定器
等の周辺機器が発する電磁ノイズを測定した。図4はそ
の時の水平方向に発生する電磁ノイズ(H)と垂直方向
に発生する電磁ノイズ(V)を表わしたものである。
【0024】(比較例)従来構造のELが発生する電磁
ノイズを測定するために、上記実施例1と同様の手段で
実験を行ない、電源電圧(DC3.0V)を駆動装置8
に印加してELが発光した時の電磁ノイズを測定した。
図5はその時の水平方向に発生する電磁ノイズ(H)と
垂直方向に発生する電磁ノイズ(V)を表わしたもので
ある。
ノイズを測定するために、上記実施例1と同様の手段で
実験を行ない、電源電圧(DC3.0V)を駆動装置8
に印加してELが発光した時の電磁ノイズを測定した。
図5はその時の水平方向に発生する電磁ノイズ(H)と
垂直方向に発生する電磁ノイズ(V)を表わしたもので
ある。
【0025】次に、上記図3乃至図5の実験データに基
づいて説明する。図4における電界強度は、ELを点灯
していない状態のものであるから、EL自体が発する電
磁ノイズではなく、周囲環境の電界強度もしくは測定器
の誤差による電磁ノイズである。また、図3と図4とを
比較すると、40〜50MHz付近で垂直方向の電界強
度の違いが僅かに発生しているが、その以外は全く同一
のカーブを描いており、また電界強度も略同じ数値を示
している。このことから、所定の電圧をかけてELを点
灯したときは、40〜50MHz付近で駆動装置8から
の電磁ノイズが発生するが、その量はごくわずかである
ことが確認でき、またVCCI規格値(Margin)
を余裕でクリアしている。
づいて説明する。図4における電界強度は、ELを点灯
していない状態のものであるから、EL自体が発する電
磁ノイズではなく、周囲環境の電界強度もしくは測定器
の誤差による電磁ノイズである。また、図3と図4とを
比較すると、40〜50MHz付近で垂直方向の電界強
度の違いが僅かに発生しているが、その以外は全く同一
のカーブを描いており、また電界強度も略同じ数値を示
している。このことから、所定の電圧をかけてELを点
灯したときは、40〜50MHz付近で駆動装置8から
の電磁ノイズが発生するが、その量はごくわずかである
ことが確認でき、またVCCI規格値(Margin)
を余裕でクリアしている。
【0026】これに対して、図5に表わされた従来例で
は240MHz以下で水平方向の電界強度と垂直方向の
電界強度のカーブが、図3における本発明のカーブとは
大きくかけ離れており、しかも何れのカーブの数値も図
3のカーブの数値より非常に大きくなっている。このこ
とより、水平及び垂直方向とも電磁ノイズが非常に大き
く増幅されていることが確認できる。また、数個所の周
波数領域でVCCI規格値(Margin)を超えてい
る。
は240MHz以下で水平方向の電界強度と垂直方向の
電界強度のカーブが、図3における本発明のカーブとは
大きくかけ離れており、しかも何れのカーブの数値も図
3のカーブの数値より非常に大きくなっている。このこ
とより、水平及び垂直方向とも電磁ノイズが非常に大き
く増幅されていることが確認できる。また、数個所の周
波数領域でVCCI規格値(Margin)を超えてい
る。
【0027】なお、上記絶縁層11及び導電層12を設
けたことは、電磁ノイズの発生を防止するばかりでな
く、EL内部の振動音を遮断する効果も併せ持つもので
ある。このような効果を得るために、絶縁層11及び導
電層12を厚くして形成するなど、ELの設置スペース
や配設場所等に応じて適宜調整して構成することが可能
である。
けたことは、電磁ノイズの発生を防止するばかりでな
く、EL内部の振動音を遮断する効果も併せ持つもので
ある。このような効果を得るために、絶縁層11及び導
電層12を厚くして形成するなど、ELの設置スペース
や配設場所等に応じて適宜調整して構成することが可能
である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るEL
によれば、透明電極側の防湿材を透明な剛性パネルで形
成したことで、発光体層の防湿効果が得られるととも
に、発光体層のEL分子の振動による振動音を遮断でき
る効果がある。
によれば、透明電極側の防湿材を透明な剛性パネルで形
成したことで、発光体層の防湿効果が得られるととも
に、発光体層のEL分子の振動による振動音を遮断でき
る効果がある。
【0029】また、背面電極側の防湿材を剛性パネルで
置き換え、ELを構成する各層を密封したことで、さら
なる防湿及び防振・防音効果を高めることができる。
置き換え、ELを構成する各層を密封したことで、さら
なる防湿及び防振・防音効果を高めることができる。
【0030】また、ELの構成体に金属膜等による導電
層を新たに設けると共に、この導電層と透明電極とを短
絡し、透明電極用端子から引き出されたケーブルを介し
て駆動装置内のグランドラインに接地させたから、EL
の発生電磁ノイズを前記導電層によって有効に遮断で
き、電磁ノイズの低減化が図られ、防湿及び防振・防音
も高められるといった効果がある。
層を新たに設けると共に、この導電層と透明電極とを短
絡し、透明電極用端子から引き出されたケーブルを介し
て駆動装置内のグランドラインに接地させたから、EL
の発生電磁ノイズを前記導電層によって有効に遮断で
き、電磁ノイズの低減化が図られ、防湿及び防振・防音
も高められるといった効果がある。
【図1】本発明に係るELの第1実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係るELの第2実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明に係るELの点灯時における電磁ノイズ
の測定図である。
の測定図である。
【図4】本発明に係るELの消灯時における電磁ノイズ
の測定図である。
の測定図である。
【図5】従来構造のELを点灯させたときの電磁ノイズ
の測定図である。
の測定図である。
【図6】従来構造のELの一例を示す断面図である。
【符号の説明】 2b 樹脂フィルム(防湿材) 3a 透明電極 4 発光体層 5 誘電体層 6a 背面電極 8 駆動装置 10 剛性パネル(透明電極側) 11 絶縁層 12 導電層 15 剛性パネル(背面電極側)
Claims (3)
- 【請求項1】 透明電極と背面電極との間に発光体層と
誘電体層とを挟み込み、前記両電極間に交流電圧を印加
することで発光体層を発光させるとともに、前記透明電
極及び背面電極を防湿材で被覆してなるエレクトロルミ
ネッセンスにおいて、 上記防湿材のうち少なくとも透明電極側の防湿材が光透
過性及び絶縁性を備えた剛性パネルによって形成される
一方、背面電極と防湿材との間に絶縁層を介して導電層
を設けたことを特徴とするエレクトロルミネッセンス。 - 【請求項2】 上記両側の防湿材が絶縁性を備えた剛性
パネルによって形成され、両者を密封封止したことを特
徴とする請求項1記載のエレクトロルミネッセンス。 - 【請求項3】 上記導電層と透明電極とを電気的に短絡
し、駆動装置側のグランドラインに接地したことを特徴
とする請求項1記載のエレクトロルミネッセンス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10098430A JPH11283740A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | エレクトロルミネッセンス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10098430A JPH11283740A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | エレクトロルミネッセンス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11283740A true JPH11283740A (ja) | 1999-10-15 |
Family
ID=14219600
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10098430A Pending JPH11283740A (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | エレクトロルミネッセンス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11283740A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008016699A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Hitachi Displays Ltd | 有機el表示装置 |
| JPWO2011142254A1 (ja) * | 2010-05-11 | 2013-07-22 | コニカミノルタ株式会社 | 有機el発光素子 |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP10098430A patent/JPH11283740A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008016699A (ja) * | 2006-07-07 | 2008-01-24 | Hitachi Displays Ltd | 有機el表示装置 |
| JPWO2011142254A1 (ja) * | 2010-05-11 | 2013-07-22 | コニカミノルタ株式会社 | 有機el発光素子 |
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