JPH11283815A - 磁石材料とそれを用いたボンド磁石 - Google Patents

磁石材料とそれを用いたボンド磁石

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JPH11283815A
JPH11283815A JP10081725A JP8172598A JPH11283815A JP H11283815 A JPH11283815 A JP H11283815A JP 10081725 A JP10081725 A JP 10081725A JP 8172598 A JP8172598 A JP 8172598A JP H11283815 A JPH11283815 A JP H11283815A
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magnet
magnet material
rare earth
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JP10081725A
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Shinya Sakurada
新哉 桜田
Tomohisa Arai
智久 新井
Keisuke Hashimoto
啓介 橋本
Takatomo Hirai
隆大 平井
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/032Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
    • H01F1/04Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials metals or alloys
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    • H01F1/053Alloys characterised by their composition containing rare earth metals
    • H01F1/055Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5
    • H01F1/059Alloys characterised by their composition containing rare earth metals and magnetic transition metals, e.g. SmCo5 and Va elements, e.g. Sm2Fe17N2

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 R−Fe−N系の磁石材料やTbCu7 型化
合物およびその窒化物からなる磁石材料において、磁気
特性を損なうことなく、希土類元素量を低減することを
可能にする。 【解決手段】 一般式:(R1 X 2 Y
Z 1-X-Y-Z ) 1-Q Q(式中、R1 は希土類元素から
選ばれる少なくとも 1種の元素を、R2 はZr、Hfお
よびScから選ばれる少なくとも 1種の元素を、MはF
eおよびCoから選ばれる少なくとも 1種の元素を示
し、 X、 Y、 Z、および Qはそれぞれ0.02≦X ≦0.07、
0.001≦Y 、0.03≦ X+Y≦0.2 、 0≦ Z≦0.1 、 0.001
≦ Q≦0.2 を満足する数である)で実質的に表される組
成を有し、例えばTbCu7 型結晶構造を有する結晶相
を主相と磁石材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高性能永久磁石と
して用いられる磁石材料とそれを用いたボンド磁石に関
する。
【0002】
【従来の技術】高性能希土類永久磁石の一種として、従
来からSm−Co系磁石、Nd−Fe−B系磁石などが
知られている。これらの磁石にはFeやCoが多量に含
まれ、飽和磁束密度の増大に寄与している。また、これ
らの磁石にはNdやSmなどの希土類元素が含まれてお
り、希土類元素は結晶場中における4f電子の挙動に由来
して、非常に大きな磁気異方性をもたらす。これにより
保磁力の増大が図られ、高性能な磁石が実現される。
【0003】このような高性能磁石は、主としてモー
タ、計測器などの電気機器に使用されている。近年、各
種電気機器への小形化および低価格化の要求が高まり、
それに対応するためにより高性能な永久磁石が求められ
ている。このような要求に対して、R−Fe−N系磁石
はそのような可能性を秘めた磁石材料として注目を集め
ている(特公平 5-82041号公報、特開平 2-57663号公
報、同4-288801号公報など参照)。また、本発明者らは
残留磁化が高いなど、磁石特性に優れたTbCu7型化
合物およびその窒化物を提案している(特開平6-172936
号公報、同 9-74006号公報など参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したR−Fe−N
系の磁石材料やTbCu7 型化合物およびその窒化物か
らなる磁石材料は、より高性能な磁石材料として期待を
集めているものの、Sm−Co系磁石やNd−Fe−B
系磁石などと同様に、高価な希土類元素を比較的多く含
んでおり、さらなる低コスト化や省資源化のために希土
類元素の含有量の低減が求められている。
【0005】また特に、希土類元素の主成分がSmある
場合、Smは蒸気圧が高いために溶融時に揮発しやす
く、組成制御が困難になるという問題がある。このSm
量の変動は磁気特性、特に保磁力のばらつきにつなが
る。
【0006】このようなことから、R−Fe−N系の磁
石材料やTbCu7 型化合物およびその窒化物からなる
磁石材料において、磁気特性を損なうことなく、高価な
希土類元素量を低減することが望まれている。
【0007】本発明はこのような課題に対処するために
なされたもので、磁気特性を損なうことなく、希土類元
素量を低減することを可能にした磁石材料、およびそれ
を用いたボンド磁石を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、以下に示
す知見を得ると共に、そのような知見に基づいて本発明
を成すに至った。
【0009】すなわち、R−Zr−Fe 3元系やR−Z
r−Fe−Co 4元系ではZrが存在することによっ
て、FeやCoの濃度が高い結晶相(例えばTbCu7
型結晶構造を有する相(以下、TbCu7 相と記す))
が生成する。例えばTbCu7相において、Zrは主と
して希土類サイトを占有することが判っている。このた
め、Zrの含有量を増大させることによって、希土類サ
イトの元素量を低下させることなく、希土類元素の含有
量を低減できる可能性がある。
【0010】本発明者らは、希土類元素含有量の低減に
基づく磁石材料の低コスト化や省資源化などの観点に立
ち、希土類元素とZrに代表される希土類サイトを占め
る元素の総量に対するZrなどの割合を増大することを
検討した結果、希土類元素の含有量が少ない組成におい
ても、優れた磁気特性を示すことを見出した。
【0011】本発明はこのような知見に基いてなされた
もので、本発明の磁石材料は請求項1に記載したよう
に、 一般式:(R1 X 2 Y Z 1-X-Y-Z ) 1-Q Q ……(1) (式中、R1 は希土類元素から選ばれる少なくとも 1種
の元素を、R2 はZr、HfおよびScから選ばれる少
なくとも 1種の元素を、MはFeおよびCoから選ばれ
る少なくとも 1種の元素を示し、 X、 Y、 Z、および Q
はそれぞれ0.02≦X ≦0.07、 0.001≦Y 、0.03≦ X+Y≦
0.2 、 0≦ Z≦0.1 、 0.001≦ Q≦0.2 を満足する数で
ある)で実質的に表される組成を有することを特徴とし
ている。
【0012】本発明は例えば請求項2に記載したよう
に、前記R1 元素の50原子% 以上がSmである場合に、
特に効果的である。また、本発明の磁石材料は、請求項
3に記載したように、TbCu7 型結晶構造を有する結
晶相を主相とすることが好ましい。
【0013】本発明のより具体的な形態としては、請求
項4に記載したように、前記N量を表す Qの値は 0.1≦
V≦0.2 の範囲であること、また請求項5に記載したよ
うに、前記B量を表す Zの値は 0.001≦ Z≦0.1 の範囲
であることが挙げられる。さらに、本発明の磁石材料に
おいて、前記R2 元素量を表す Yの値は、請求項9に記
載したように0.03≦Y の範囲であることが好ましい。
【0014】本発明のボンド磁石は、請求項10に記載
したように、上述した本発明の磁石材料とバインダとを
混合し、この混合物を所望形状に成形してなることを特
徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0016】本発明の磁石材料は前述した (1)式で実質
的に表される組成を有するものである。まず、本発明の
磁石材料を構成する各成分の配合理由および配合量の規
定理由について述べる。
【0017】R1 元素としての希土類元素は、磁石材料
に大きな磁気異方性をもたらし、ひいては高い保磁力を
与える成分である。このようなR1 元素としては、L
a、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Lu、Yなどの希土類元素が挙
げられる。これらのうち、特にR1 元素の50原子% 以上
がSmであることが好ましく、これにより主相の磁気異
方性を高め、保磁力を増大させることができる。
【0018】本発明はR1 元素の含有量を低減し、磁石
材料の製造コストの削減および省資源化、さらにR1
素の主成分がSmである場合には磁気特性のばらつき抑
制などを図ったものである。ただし、R1 元素の含有量
を極端に低下させると磁気異方性の低下が著しく、大き
な保磁力を有する磁石材料を得ることが困難となる。こ
のため、R1 元素の含有量X は0.02以上とする。一方、
1 元素の含有量X が0.07を超えると、上記した製造コ
ストの削減、省資源化などの効果が得られないため、R
1 元素の含有量X は0.07以下とする。R1 元素の含有量
X はさらに0.04≦ X≦0.07の範囲とすることが望まし
い。
【0019】R2 元素はZr、HfおよびScから選ば
れる少なくとも 1種の元素である。このようなR2 元素
は主として主相の希土類サイトを占有するため、希土類
サイトの元素量を低下させることなく、R1 元素の含有
量を低減することを可能にするものである。前述したよ
うに、例えばZrはTbCu7 相の希土類サイトを主と
して占有するため、そのような結晶構造を維持した上
で、希土類元素の含有量を低減することが可能になる。
【0020】また、R2 元素は基本的には主相の希土類
サイトを占有して、希土類サイトの平均原子半径を小さ
くするなどの作用を有する。これによって、主相中のF
eやCoの濃度を高めることが可能となる。さらに、R
2 元素は結晶粒を微細化するなど、磁石材料の微細組織
に好影響を及ぼし、保磁力や残留磁化の向上にも寄与す
る。
【0021】R2 元素の含有量Y は、上記したような基
本的な作用効果を得る上で、少なくとも 0.001以上とす
るが、主相の結晶構造を維持した上でR1 元素の含有量
の低減効果を得るために、0.03以上とすることが好まし
い。R2 元素の含有量の上限はR1 元素との合計量に基
づいて、以下のように規定される。
【0022】R1 元素とR2 元素の合計量(X+Y) は、主
相の結晶構造を維持して、高保磁力の磁石材料を得るた
めに0.03以上とする。R1 元素とR2 元素の合計量(X+
Y) が0.03未満であるとα−Fe(Co)の析出が著し
くなり、磁石材料の保磁力が低下する。一方、R1 元素
とR2 元素の合計量が 0.2を超えると、飽和磁化の低下
が大きくなる。よって、R1 元素とR2 元素の合計量(X
+Y) は0.03≦ X+Y≦0.2の範囲とする。R1 元素とR2
元素の合計量(X+Y) は0.06≦ X+Y≦0.1 の範囲とするこ
とがより好ましい。
【0023】M元素は、FeおよびCoから選ばれる少
なくとも 1種の元素であり、磁石材料の飽和磁化を増大
させる働きを有する。飽和磁化の増大は残留磁化の増大
をもたらし、これに伴って最大磁気エネルギー積も増大
する。このようなM元素は磁石材料中に70原子% 以上含
有させることが好ましく、これにより効果的に飽和磁化
を増大させることができる。さらに、磁石材料の飽和磁
化をより一層増大させる上で、M元素の総量中に占める
Fe量は50原子% 以上とすることが好ましい。M元素の
一部はTi、V、Cr、Mo、W、Mn、Ga、Al、
Sn、Ta、Nb、SiおよびNiから選ばれる少なく
とも 1種の元素(以下T元素と記す)で置換してもよ
い。このようなT元素でM元素の一部を置換することに
より、耐食性や耐熱性などの実用上重要な諸特性を改善
することができる。ただし、M元素をあまり多量のT元
素で置換すると磁気特性の低下が顕著となるため、T元
素によるM元素の置換量は20原子% 以下とすることが望
ましい。
【0024】B(硼素)は、磁石材料の残留磁化の向上
に有効な元素であるが、必ずしも本発明の磁石材料中に
配合しなければならないものではない。ただし、Bが過
剰に配合されると熱処理工程でR2 Fe14B相の生成が
顕著になり、磁石材料の磁気特性が劣化するおそれがあ
る。従って、Bを配合する場合の含有量Z は 0.001≦Z
≦0.1 の範囲とする。Bの含有量Z は 0.001≦ Z≦0.04
の範囲とすることがより好ましく、さらに好ましくは
0.001≦ Z≦0.02の範囲である。
【0025】N(窒素)は、主として主相の格子間位置
に存在し、Nを含まない場合と比較して主相のキュリー
温度や磁気異方性を向上させる。これらのうち、磁気異
方性の向上は、磁石材料に大きな保磁力を付与するため
に重要である。Nは少量の配合でその効果を発揮する
が、過剰に配合するとα−Fe相の析出が多くなる。従
って、Nの含有量Q は0.01≦ Q≦0.2 の範囲とする。よ
り好ましいNの含有量Qは 0.1≦ Q≦0.2 の範囲であ
る。
【0026】Nの一部はH、CおよびPから選ばれる少
なくとも 1種の元素で置換してもよく、これにより保持
力などの磁石特性を改善することができる。ただし、
H、C、PによるNの置換量があまり多いと、主相のキ
ュリー温度や磁気異方性の向上効果が低下するため、N
の置換量は50原子% 以下とすることが好ましい。
【0027】なお、上記 (1)式で実質的に表される磁石
材料は、酸化物などの不可避不純物を含有することを許
容する。
【0028】上述したような組成を有する本発明の磁石
材料は、特にTbCu7 型結晶構造を有する相(TbC
7 相)を主相とすることが好ましい。本発明の磁石材
料の主相は、Th2 Zn17型結晶構造を有する相(Th
2 Zn17相)などとすることも可能であるが、特にTb
Cu7 相を主相とする磁石材料は、Th2 Zn17相を主
相とする磁石材料などに比べて、残留磁化などの磁気特
性に優れた磁石材料を提供することができる。これらの
結晶構造はX線回折などにより容易に確認することがで
きる。
【0029】特に、TbCu7 相を磁石材料の主相とす
る場合、その格子定数の比c/aは0.847以上であるこ
とが好ましい。このような場合に、より大きな飽和磁化
を得ることができ、さらに残留磁化を増大させることが
できる。TbCu7 相の格子定数の比c/aは、磁石材
料の構成成分組成や製造方法により制御することができ
る。
【0030】なお、本発明の磁石材料における主相と
は、合金中のアモルファス相を含む構成相中の体積比が
最大のものを指す。本発明の磁石材料中の主相は、磁石
特性などの観点から体積比で 80%以上含むことが好まし
い。
【0031】本発明の磁石材料は、例えば以下のように
して製造される。まず、所定量のR1 、R2 、M、Bの
各元素、さらには必要に応じてT元素などを含有するイ
ンゴットを、アーク溶解または高周波溶解にて調製す
る。このインゴットを小片に切り出し、高周波誘導溶解
などにより溶融した後、ノズルから溶湯を高速で回転す
る金属製ロール上に噴出させて急冷材を作製する(単ロ
ール法)。急冷材は単ロール法の他に、双ロール法、回
転ディスク法、ガスアトマイズ法などを適用して作製し
てもよい。
【0032】なお、上記急冷工程はAr、Heなどの不
活性ガス雰囲気中で行うことが望ましい。このような雰
囲気中で急冷させることによって、酸化による磁気特性
の劣化を防止することができる。また、上記急冷工程で
得られた急冷材には、必要に応じてAr、Heなどの不
活性ガス雰囲気中または真空中にて、 300〜1000℃程度
の温度で 0.1〜10時間の熱処理を施してもよい。このよ
うな熱処理を施すことにより、保磁力などの磁気特性を
向上させることができる。
【0033】次に、上記急冷材を必要に応じて、ボール
ミル、ブラウンミル、スタンプミル、ハンマーミル、ジ
ェットミルなどによって、平均粒径が数μm 〜数 100μ
m となるように粉砕する。この合金粉末を窒素含有雰囲
気中で熱処理(窒化処理)することによって、目的とす
る磁石材料が得られる。窒化処理は 0.001〜 100気圧の
窒素ガス雰囲気中にて、 200〜 700℃程度の温度下で実
施することが好ましい。このような条件下での窒化処理
は 0.1〜 300時間程度行うことが好ましい。
【0034】窒化処理時の雰囲気は窒素ガスに代えて、
アンモニアガスなどの窒素化合物ガスを用いてもよい。
アンモニアガスを用いた場合、窒化反応速度を高めるこ
とができる。この際、水素、窒素、アルゴンなどのガス
を同時に用いることによって、窒化反応速度を制御する
こともできる。さらに、窒化処理の前工程として 0.001
〜 100気圧の水素ガス雰囲気中にて 100〜 700℃の温度
で熱処理を行ったり、あるいは窒素ガスに水素ガスを混
合したガスを用いることによって、高効率の窒化を行う
ことができる。
【0035】本発明の磁石材料は、例えばボンド磁石の
構成材料として好適である。以下に本発明の磁石材料か
らボンド磁石を製造する方法について説明する。なお、
ボンド磁石を製造する場合、通常、磁石材料を粉砕して
用いる。ただし、前述した磁石材料の製造工程におい
て、既に粉砕が行われている場合にはこれを省略するこ
とが可能である。
【0036】(a) 本発明の磁石材料の粉末を有機系のバ
インダと混合し、これを所望の形状に圧縮成形または射
出成形することによりボンド磁石を製造する。バインダ
としては、例えばエポキシ系、ナイロン系などの樹脂を
使用することができる。バインダとしてエポキシ系樹脂
のような熱硬化性樹脂を用いる場合には、所望形状に成
形した後に 100〜 200℃程度の温度でキュア処理を施す
ことが好ましい。
【0037】(b) 本発明の磁石材料の粉末を低融点金属
または低融点合金と混合した後、圧縮成形することによ
りメタルボンド磁石を製造する。この場合、低融点金属
や低融点合金がバインダとして機能する。低融点金属と
しては例えばAl、Pb、Sn、Zn、Cu、Mgなど
を、また低融点合金としては上記低融点金属を含む合金
などを用いることができる。
【0038】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0039】実施例1〜5 まず、高純度の各原料を表1に示す各組成(Nは基本的
には除く)となるように調合し、Ar雰囲気中で高周波
溶解して原料インゴットをそれぞれ作製した。次いで、
これら各原料インゴットをAr雰囲気中で高周波誘導加
熱により溶融した後、ノズルから溶湯を周速35m/s で回
転する直径 300mmの銅ロール上に噴射し、急冷させるこ
とにより合金薄帯をそれぞれ作製した。
【0040】引き続いて、上記各合金薄帯をAr雰囲気
中にて 760℃で30分間熱処理した。熱処理後の各合金薄
帯のX線回折を行った結果、全ての合金薄帯において微
小なα−Fe相の回折ピークの他は全てTbCu7 型結
晶構造で指数付けされ、その格子定数の比c/aは 0.8
56〜 0.868の範囲にあることが分かった。
【0041】次に、上記各合金薄帯をボールミルを用い
て粉砕して、平均粒径が 150〜 200μm の合金粉末をそ
れぞれ作製した。これらの合金粉末に窒素を含有させる
ために、各合金粉末をアンモニアガスと水素ガスの混合
気流中で 430℃× 3時間の条件で熱処理した。アンモニ
アガスと水素ガスの流量比は1:15とした。得られた磁石
材料の組成を表1に示す。
【0042】このようにして得た各磁石材料にエポキシ
樹脂を 2.5重量% 添加、混合した後、1000MPa の圧力条
件で圧縮成形し、さらに 150℃の温度で 2.5時間キュア
処理することにより、それぞれボンド磁石を作製した。
得られた各ボンド磁石の保磁力、残留磁束密度、最大磁
気エネルギー積を表1に併せて示す。
【0043】比較例1〜3 実施例1と同様な方法で作製した各合金薄帯を、実施例
1と同様にAr雰囲気中で熱処理および粉砕した後、窒
化処理を施してそれぞれ磁石材料を作製した。これら比
較例の磁石材料は、本発明の範囲外の合金組成を有する
ものである。得られた各磁石材料を用いて、実施例1と
同様にボンド磁石をそれぞれ作製した。これら各ボンド
磁石の保磁力、残留磁束密度、最大磁気エネルギー積を
表1に併記する。
【0044】
【表1】 表1から明らかなように、希土類元素の含有量が少ない
組成(X≦0.07)の磁石材料であっても、0.07<X の磁石
材料と比較して、遜色のない磁気特性を有するボンド磁
石が得られていることが分かる。ただし、希土類元素の
含有量X を X<0.02とすると、保磁力の低下が顕著とな
ることも分かる。
【0045】さらに、各実施例の磁石材料は、Smを希
土類元素の主成分としているにもかかわらず、磁気特性
のばらつきが小さいものであった。これは各実施例によ
るボンド磁石をそれぞれ 100個ずつ作製し、それらの保
磁力を測定することにより評価した。その結果、各実施
例によるボンド磁石は、いずれも比較例1、2によるボ
ンド磁石に比べて保磁力のばらつきが小さいことが判明
した。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁石材料
によれば、磁気特性を損なうことなく、希土類元素量を
低減することが可能となる。従って、そのような磁石材
料を用いることによって、低コスト化および省資源化を
図ったボンド磁石を提供することができる。
【0047】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 隆大 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式:(R1 X 2 Y
    Z 1-X-Y-Z ) 1-Q Q (式中、R1 は希土類元素から選ばれる少なくとも 1種
    の元素を、 R2 はZr、HfおよびScから選ばれる
    少なくとも 1種の元素を、MはFeおよびCoから選ば
    れる少なくとも 1種の元素を示し、 X、 Y、 Zおよび Q
    はそれぞれ0.02≦X ≦0.07、 0.001≦Y 、0.03≦ X+Y≦
    0.2 、 0≦ Z≦0.1 、 0.001≦ Q≦0.2 を満足する数で
    ある)で実質的に表される組成を有することを特徴とす
    る磁石材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁石材料において、 前記R1 元素の50原子% 以上がSmであることを特徴と
    する磁石材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の磁石材料
    において、 TbCu7 型結晶構造を有する相を主相とすることを特
    徴とする磁石材料。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記N量を表す Qの値が 0.1≦ Q≦0.2 の範囲であるこ
    とを特徴とする磁石材料。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記B量を表す Zの値が 0.001≦ Z≦0.1 の範囲である
    ことを特徴とする磁石材料。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記M元素の50原子% 以上がFeであることを特徴とす
    る磁石材料。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記M元素の20原子% 以下を、Ti、V、Cr、Mo、
    W、Mn、Ga、Al、Sn、Ta、Nb、Siおよび
    Niから選ばれる少なくとも 1種の元素で置換すること
    を特徴とする磁石材料。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記N元素の50原子% 以下をH、CおよびPから選ばれ
    る少なくとも 1種の元素で置換することを特徴とする磁
    石材料。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    記載の磁石材料において、 前記R2 元素量を表す Yの値が0.03≦Y の範囲であるこ
    とを特徴とする磁石材料。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
    項記載の磁石材料とバインダとを混合し、この混合物を
    所望形状に成形してなることを特徴とするボンド磁石。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114255947A (zh) * 2020-09-24 2022-03-29 丰田自动车株式会社 Sm-Fe-N系磁性材料及其制造方法

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