JPH11284497A - プログラマブル遅延発生器およびこれを用いた応用回路 - Google Patents

プログラマブル遅延発生器およびこれを用いた応用回路

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JPH11284497A
JPH11284497A JP1549599A JP1549599A JPH11284497A JP H11284497 A JPH11284497 A JP H11284497A JP 1549599 A JP1549599 A JP 1549599A JP 1549599 A JP1549599 A JP 1549599A JP H11284497 A JPH11284497 A JP H11284497A
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秀之 野坂
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晃 皆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路定数の調整が不要であり、分子分母の両
者が設定可能な分数の遅延時間を高精度で発生させるこ
とができるプログラマブル遅延発生器と、無調整で低ス
プリアスな出力信号を発生させることができる周波数シ
ンセサイザを実現する。 【解決手段】 プログラマブル遅延発生器は、設定デー
タKに比例した閾値電圧Vk を発生させる閾値電圧発生
回路と、設定データSに比例したランプ波電圧Vs を発
生させるランプ波発生回路を同一の回路構成で実現し、
分数K/Sの遅延時間を発生させ、かつ両回路の回路定
数が遅延時間に与える影響を相殺する。また、閾値電圧
発生回路およびランプ波発生回路の動作を外部クロック
に同期させる。周波数シンセサイザは、本発明のプログ
ラマブル遅延発生器をダイレクトディジタルシンセサイ
ザにおける位相補間の手段として用いる。更にプログラ
マブル遅延発生器の応用回路として逓倍器、デューティ
比変換回路、及びPLL周波数シンセサイザが可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力パルスをトリ
ガとし、ディジタルデータで設定される時間遅れで立ち
上がるパルスを発生するプログラマブル遅延発生器に関
する。また、このプログラマブル遅延発生器を用い、あ
る基準周波数から任意の周波数を発生する周波数シンセ
サイザに関する。
【0002】また、このプログラマブル遅延発生器を用
い、入力信号の周波数の整数倍の周波数の出力信号を得
る逓倍器に関する。また、このプログラマブル遅延発生
器を用い、入力信号のデューティ比を所定の値に変換し
て出力するデューティ比変換回路に関する。
【0003】
【従来の技術】図12は、従来のプログラマブル遅延発
生器の構成例を示す(参考文献:アロログデバイセズ
社、リニア・データブック1994/1995、pp.12-36〜12-6
4)。
【0004】図12において、電流源82、容量83お
よびスイッチ84により積分器が構成される。トリガ回
路81は、リーク信号401およびトリガ信号402に
応じてスイッチ84を開閉し、積分器がランプ波電圧V
s を発生する。一方、ラッチ85は、ラッチ信号403
に応じて設定データ404をラッチしてD/A変換器8
6に設定する。D/A変換器86は、設定データに比例
した閾値電圧Vk を発生する。コンパレータ87は、ラ
ンプ波電圧Vs と閾値電圧Vk を比較し、両電圧が一致
するタイミングで立ち上がるパルスを出力する。ワンシ
ョット88は、コンパレータ87の出力パルスを入力
し、時定数τに応じたパルス幅のパルスを出力信号出力
端子405に出力する。
【0005】図13は、従来のプログラマブル遅延発生
器の動作例を示すタイムチャートである。なお、各信号
の符号としてそれぞれの入出力端子の符号を代用する。
(a)はトリガ信号402、(b)はラッチ信号403、(c)
は設定データ404、(d)はリーク信号401、(e) は
容量83の両端電圧であるランプ波電圧Vs 、(f)はD
/A変換器86の出力電圧である閾値電圧Vk 、(g)は
プログラマブル遅延発生器(ワンショット88)の出力
信号405を示す。
【0006】まず、初めに設定データ404がラッチ信
号403に同期してラッチされ、D/A変換器86はこ
の設定データ404に比例した閾値電圧Vk を出力す
る。閾値電圧Vk は、D/A変換器86の単位電圧をV
、設定データをKとすると 、 Vk =−K・V…(1) で表される。
【0007】次に、トリガ信号402の入力をトリガと
して、容量83に電流が流れてランプ波電圧Vs が変化
する。時刻tでのランプ波電圧Vs は、電流源82の電
流値をI、容量83の容量値をC、トリガ信号402の
立ち上がり時刻をtとすると、 Vs =−(I/C)・(t−t) …(2) で表される。
【0008】次に、コンパレータ87は、閾値電圧Vk
とランプ波電圧Vs の一致を検出する。時刻tから
Vk ,Vs が一致するまでの時間、すなわち出力信号4
05が立ち上がるまでの遅延時間tdは、(1),(2) 式よ
り、 td=(K・V・C)/I …(3) で表される。この出力信号405は、ワンショット88
の時定数τが経過後に立ち下がる。また、リーク信号4
01により容量83はリークされ、ランプ波電圧Vs は
初期化される。
【0009】以上により、従来のプログラマブル遅延発
生器は、(3) 式で表される設定データKに比例した遅延
時間を発生することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周波数シン
セサイザの高性能化に伴い、分子分母ともに可変である
分数の遅延時間が必要とされている。このような分数の
遅延時間が必要となるのは、例えばアキュムレータの出
力信号からジッタのない信号を抽出しようとする場合
や、フラクショナルN・PLL周波数シンセサイザのス
プリアスを低減させようとする場合である。
【0011】しかし、従来のプログラマブル遅延発生器
は、(3) 式に示すように、設定データKに比例する遅延
時間は発生できるが、分数の遅延時間は発生することが
できない。また、(3) 式に示すように、遅延時間には回
路定数V,C,Iが入っているので、遅延時間の絶
対精度を向上するためにはそれぞれの調整が不可欠とな
る。
【0012】なお、(3) 式によれば、電流源82の電流
値Iを変化させることにより分数の遅延時間の発生は可
能であるが、遅延時間の絶対精度向上のために回路定数
,C,Iの調整が必要であることに変わりはない。
このように、従来のプログラマブル遅延発生器では、遅
延時間の絶対精度が要求される周波数シンセサイザなど
への応用は難しい。
【0013】一方、従来のプログラマブル遅延発生器を
使用することで、入力信号から入力信号の周期よりも短
い間隔でパルスを発生させることにより入力信号の周波
数の整数倍の周波数の出力信号を得ようとする場合や、
出力パルスの立ち上がりから立ち下がりまでの時間をプ
ログラマブル遅延発生器で決定することで入力信号のデ
ューティ比を所定の値に変換して出力しようとする場
合、入力信号の周波数に特化して回路定数の調整を行わ
なければならない。入力周波数が決まっている場合にお
いても、従来のプログラマブル遅延発生器では、遅延時
間の絶対精度向上のために回路定数V,C,Iの調
整が必要である。
【0014】本発明は、回路定数の調整が不要であり、
分子分母の両者が設定可能な分数の遅延時間を高精度で
発生させることができるプログラマブル遅延発生器を提
供することを目的とする。さらに、このプログラマブル
遅延発生器を用いることにより、無調整で低スプリアス
な出力信号を発生させることができる周波数シンセサイ
ザを提供することを目的とする。
【0015】さらに、前記プログラマブル遅延発生器を
逓倍器に用いることにより、無調整で低スプリアスな出
力信号を発生させることができる逓倍器を提供すること
を目的とする。さらに、前記プログラマブル遅延発生器
を逓倍器に用いることにより、無調整で精度の良いデュ
ーティ比に変換できる、デューティ比変換回路を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のプログラマブル
遅延発生器は、設定データKに比例した閾値電圧Vkを
発生させる閾値電圧発生回路と、設定データSに比例し
たランプ波電圧Vs を発生させるランプ波発生回路を同
一の回路構成で実現する。これにより、閾値電圧Vk と
ランプ波電圧Vs を比較する際に、両回路の回路定数が
遅延時間に与える影響を相殺することができ、さらに遅
延時間を設定データKとSの分数で決定することができ
る。すなわち、無調整で分数の遅延時間を発生させるこ
とができる。
【0017】また、本発明のプログラマブル遅延発生器
は、閾値電圧発生回路およびランプ波発生回路の動作を
外部クロックに同期させることにより、遅延時間の絶対
精度を向上させることができる。
【0018】本発明の周波数シンセサイザは、本発明の
プログラマブル遅延発生器をダイレクトディジタルシン
セサイザにおける位相補間の手段として用いることによ
り、無調整で任意の値の遅延量を得ることができるの
で、低スプリアスな出力信号を発生させることができ
る。
【0019】本発明の逓倍器は、本発明のプログラマブ
ル遅延発生器を入力信号の周期よりも短い間隔でパルス
を発生させる手段として用いることにより、無調整で正
確に等間隔に並ぶ出力パルスを発生することができるの
で、低ジッタ、低スプリアスな出力信号を得ることがで
きる。
【0020】本発明のデューティ比変換回路は、本発明
のプログラマブル遅延発生器を出力信号のパルス幅を決
定する手段として用いることにより、無調整で精度の良
いデューティ比に変換できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(プログラマブル遅延発生器の第
1の実施形態)図1は、本発明のプログラマブル遅延発
生器の第1の実施形態を示す。
【0022】図において、ランプ波発生回路10Aは、
データセレクタ11、ラッチ12、電流スイッチアレイ
13、スイッチ14、容量15、S側イネーブル信号入
力端子101、設定データS入力端子102、S側リー
ク信号入力端子103により構成され、容量15の両端
の電圧としてランプ波電圧Vs を出力する。閾値電圧発
生回路20Aは、データセレクタ21、ラッチ22、電
流スイッチアレイ23、スイッチ24、容量25、K側
イネーブル信号入力端子201、設定データK入力端子
202、K側リーク信号入力端子203により構成さ
れ、容量25の両端の電圧として閾値電圧Vk を出力す
る。また、ランプ波発生回路10Aおよび閾値電圧発生
回路20Aには、共通のクロック入力端子301が接続
される。
【0023】ランプ波発生回路10Aと閾値電圧発生回
路20Aは同一の回路構成であり、容量15、25の容
量値Cや、電流スイッチアレイ13、23の単位電流I
などの回路定数は同一値で製作されるものとする。こ
れは、両回路を同一基板上に集積化することにより容易
に実現可能である。
【0024】コンパレータ31は、ランプ波電圧Vs お
よび閾値電圧Vk を比較し、両電圧が一致するタイミン
グで立ち上がるパルスを出力する。ワンショット32
は、コンパレータ31の出力パルスを入力し、時定数τ
に応じたパルス幅のパルスを出力信号出力端子302に
出力する。
【0025】図2は、プログラマブル遅延発生器の第1
の実施形態の動作例を示すタイムチャートである。な
お、各信号の符号としてそれぞれの入出力端子の符号を
代用する。(a) はクロック信号301、(b) は設定デー
タK、(c) は設定データS、(d) はK側イネーブル信号
201、(e) はS側イネーブル信号101、(f) は閾値
電圧Vk 、(g) はランプ波電圧Vs 、(h) は出力信号3
02、(i) はK側リーク信号203、(j) はS側リーク
信号103である。
【0026】K側イネーブル信号201が立ち上がる
と、データセレクタ21は設定データK入力端子202
をラッチ22に接続する。ラッチ22は、K側イネーブ
ル信号201が立ち上がってから最初に入力されるクロ
ック301の立ち上がりで、設定データK入力端子20
2から設定データKを取り込む。これに伴い電流スイッ
チアレイ23は設定データKに比例する電流を流し、容
量25の両端の電圧である閾値電圧Vk は低下してい
く。ここで、閾値電圧Vk が低下し初めてからクロック
301が次に立ち上がる時刻をt、クロック周期を
Tとすると、閾値電圧Vk が低下し初めてからの時刻t
(t−T≦t≦t)における閾値電圧Vk は、 Vk =−(KI/C)・(t−t+T) …(4) で表される。
【0027】次に、時刻t−Tから時刻tまでの
間に、K側イネーブル信号203を立ち下げ、S側イネ
ーブル信号103を立ち上げる制御を行う。すると、ラ
ッチ22は、時刻tで初期値0を取り込んで電流ス
イッチアレイ23はオフとなり、閾値電圧Vk の低下は
止まり、サンプルホールド状態となる。これ以降(t≧
)の閾値電圧Vk は、 Vk =−(KI/C)・T …(5) で表される。
【0028】一方、ランプ波発生回路10Aのラッチ1
2は、時刻tでデータセレクタ11を介して設定デ
ータS入力端子102から設定データSを取り込む。こ
れに伴い電流スイッチアレイ13は設定データSに比例
する電流を流し、容量15の両端の電圧であるランプ波
電圧Vs は低下していく。時刻t以降の時刻tにお
けるランプ波電圧Vs は、 Vs =−(SI/C)・(t−t) …(6) で表される。
【0029】次に、コンパレータ31は、閾値電圧Vk
とランプ波電圧Vs の一致を検出する。時刻tから
Vk ,Vs が一致するまでの時間、すなわち出力信号3
02が立ち上がるまでの遅延時間td(=t−t
は、(5),(6)式より、 td=(K/S)・T …(7) で表される。この出力信号302は、ワンショット32
の時定数τが経過後に立ち下がる。
【0030】また、K側リーク信号203およびS側リ
ーク信号103の立ち上がりで容量25、15はリーク
され、閾値電圧Vk およびランプ波電圧Vs は初期値に
戻る。各リーク信号のタイミングは、Vk とVs の一致
が検出されて出力信号302が出力された後であればよ
い。図2ではともにt+Tで立ち上がり、t+2
Tで立ち下がるように設定しているが、出力信号302
を各リーク信号としてフィードバックしてもよい。
【0031】以上により、本実施形態のプログラマブル
遅延発生器は、(7) 式で表される分数K/Sに比例した
遅延時間を発生することができる。この分数を形成する
KおよびSは、それぞれ任意に設定可能な設定データで
あり、任意の分数による遅延時間の発生が可能である。
【0032】なお、(7) 式に回路定数が含まれていない
のは、ランプ波発生回路10Aと閾値電圧発生回路20
Aの回路定数、すなわち容量15、25の容量値Cおよ
び電流スイッチアレイ13、23の単位電流Iを同
一値としたためである。このような同一構成のランプ波
発生回路10Aと閾値電圧発生回路20Aを製作すれ
ば、各回路定数の値が設計値と違っていても調整は不要
であり、また発生する遅延時間への影響もない。また、
ランプ波発生回路10Aと閾値電圧発生回路20Aの動
作は、外部から入力されるクロック301に同期してお
り、閾値電圧Vkの低下が継続する時間も正確にクロッ
クに同期しているので、遅延時間の絶対精度の向上が可
能である。
【0033】(プログラマブル遅延発生器の第2の実施
形態)図3は、本発明のプログラマブル遅延発生器の第
2の実施形態を示す。
【0034】図において、ランプ波発生回路10Bは、
ラッチ12−1、12−2、電流スイッチ16、スイッ
チ14、容量15、分圧器17、S側イネーブル信号入
力端子101、設定データS入力端子102、S側リー
ク信号入力端子103により構成され、容量15の両端
の電圧として出力される容量電圧Vscを分圧器17で分
圧し、ランプ波電圧Vs を出力する。閾値電圧発生回路
20Bは、ラッチ22−1、22−2、電流スイッチ2
6、スイッチ24、容量25、分圧器27、K側イネー
ブル信号入力端子201、設定データK入力端子20
2、K側リーク信号入力端子203により構成され、容
量25の両端の電圧として出力される容量電圧Vkcを分
圧器27で分圧し、閾値電圧Vk を出力する。また、ラ
ンプ波発生回路10Bおよび閾値電圧発生回路20Bに
は、共通のクロック入力端子301が接続される。
【0035】ランプ波発生回路10Bと閾値電圧発生回
路20Bは同一の回路構成であり、容量15、25の容
量値C、電流スイッチ16、26に流れる電流値
、分圧器17、27の分圧基準値Mなどの回路定
数は同一値で製作されるものとする。これは、両回路を
同一基板上に集積化することにより容易に実現可能であ
る。
【0036】コンパレータ31は、ランプ波電圧Vs お
よび閾値電圧Vk を比較し、両電圧が一致するタイミン
グで立ち上がるパルスを出力する。ワンショット32
は、コンパレータ31の出力パルスを入力し、時定数τ
に応じたパルス幅のパルスを出力信号出力端子302に
出力する。
【0037】図4は、プログラマブル遅延発生器の第2
の実施形態の動作例を示すタイムチャートである。な
お、各信号の符号としてそれぞれの入出力端子の符号を
代用する。(a) はクロック301、(b) は設定データ
K、(c) は設定データS、(d) はK側イネーブル信号2
01、(e) はS側イネーブル信号101、(f) は容量電
圧Vkc、(g) は容量電圧Vsc、(h) は閾値電圧Vk 、
(i) はランプ波電圧Vs 、(j) は出力信号302、(k)
はK側リーク信号203、(l) はS側リーク信号103
である。
【0038】まず、設定データK入力端子202から設
定データKを入力し、K側イネーブル信号201を立ち
上げる。ラッチ22−1は、クロック301の立ち上が
りに同期してK側イネーブル信号201を取り込み、ラ
ッチ22−2は、クロック301の立ち上がりに同期し
て設定データKを取り込む。電流スイッチ26は、この
タイミングで電流Iを流し初め、容量25の両端の
電圧である容量電圧Vkcは低下していく。ここで、容量
電圧Vkcが低下し初めてからクロック301が次に立ち
上がる時刻をt、クロック周期をTとすると、容量
電圧Vkcが低下し初めてからの時刻t(t−T≦t
≦t)における容量電圧Vkcは、 Vkc=−(I/C)・(t−t+T) …(8) で表される。
【0039】次に、時刻t−Tから時刻tまでの
間に、K側イネーブル信号201を立ち下げ、S側イネ
ーブル信号101を立ち上げる制御を行う。すると、ラ
ッチ22−1は時刻tで電流スイッチ26をオフと
するので、容量電圧Vkcの低下は止まり、サンプルホー
ルド状態となる。これ以降(t≧t)の容量電圧Vkc
は、 Vkc=−(I/C)・T …(9) で表される。
【0040】この容量電圧Vkcは分圧器27に入力さ
れ、ラッチ22−2に保持された設定データKに比例し
た電圧に分圧され、閾値電圧Vk として出力される。こ
の分圧器27から出力される閾値電圧Vk は、 Vk =(K/M)・Vkc …(10) で表される。ここで、分圧基準値MはKの最大値かそれ
よりも大きい値であり、分圧器27の種類に固有の値で
ある。分圧器27として一般に広く使われているR−2
R抵抗網、またはポテンショメータ型抵抗網を使用する
場合には、MはKの最大値+1となる。なお、分圧器2
7の入力インピーダンスが、スイッチ24、容量25お
よび電流スイッチ26で構成される積分器の出力インピ
ーダンスに比べて十分に高くない場合には、積分器と分
圧器27の間に電圧フォロワなどのインピーダンス変換
器を挿入すればよい。
【0041】(9),(10)式により、閾値電圧Vk は、 Vk=−(K/M)・(I/C)・T …(11) で表される。
【0042】一方、時刻tにおいて、ランプ波発生
回路10Bのラッチ12−1はS側イネーブル信号入力
端子101からS側イネーブル信号を取り込み、ラッチ
12−2は設定データS入力端子102から設定データ
Sを取り込む。電流スイッチ16はこのタイミングで電
流Iを流し初め、容量15の両端の電圧である容量
電圧Vscは低下していく。時刻t以降の時刻tにお
ける容量電圧Vscは、 Vsc=−(I/C)・(t−t) …(12) で表される。
【0043】この容量電圧Vscは分圧器17に入力さ
れ、ラッチ12−2に保持された設定データSに比例し
た電圧に分圧され、ランプ波電圧Vs として出力され
る。この分圧器17から出力されるランプ波電圧Vs
は、 Vs =−(S/M)・(I/C)・(t−t) …(13) で表される。
【0044】次に、コンパレータ31は、閾値電圧Vk
とランプ波電圧Vsの一致を検出する。時刻tからV
k ,Vs が一致するまでの時間、すなわち出力信号30
2が立ち上がるまでの遅延時間td(=t−t
は、(11),(13)式より、 td=(K/S)・T …(14) で表される。この出力信号302は、ワンショット32
の時定数τが経過後に立ち下がる。
【0045】また、K側リーク信号203およびS側リ
ーク信号103の立ち上がりで容量25、15はリーク
され、閾値電圧Vk(容量電圧Vkc)およびランプ波電
圧Vs(容量電圧Vsc)は初期値に戻る。各リーク信号
のタイミングは、Vk とVs の一致が検出されて出力信
号302が出力された後であればよい。図4ではともに
+Tで立ち上がり、t+2Tで立ち下がるよう
に設定しているが、出力信号302を各リーク信号とし
てフィードバックしてもよい。
【0046】以上により、本実施形態のプログラマブル
遅延発生器は、(14)式で表される分数K/Sに比例した
遅延時間を発生することができる。この分数を形成する
KおよびSは、それぞれ任意に設定可能な設定データで
あり、任意の分数による遅延時間の発生が可能である。
【0047】なお、(14)式に回路定数が含まれていない
のは、ランプ波発生回路10Bと閾値電圧発生回路20
Bの回路定数、すなわち容量15、25の容量値C、電
流スイッチ16、26に流れる電流値I、分圧器1
7、27の分圧基準値Mを同一値としたためである。こ
のような同一構成のランプ波発生回路10Bと閾値電圧
発生回路20Bを製作すれば、各回路定数の値が設計値
と違っていても調整は不要であり、また発生する遅延時
間への影響もない。また、ランプ波発生回路10Bと閾
値電圧発生回路20Bの動作は、外部から入力されるク
ロック301に同期しており、閾値電圧Vk の低下が継
続する時間も正確にクロックに同期しているので、遅延
時間の絶対精度の向上が可能である。
【0048】(周波数シンセサイザの第1の実施形態)図
5は、周波数シンセサイザの第1の実施形態を示す。
【0049】図において、周波数シンセサイザは、アキ
ュムレータ40A、データ変換回路50A、制御回路6
0A、上述した本発明のプログラマブル遅延発生器70
により構成される。アキュムレータ40Aは、加算器4
1Aおよびラッチ42Aにより構成される。設定データ
S入力端子102から入力される設定データSは、アキ
ュムレータ40Aの加算器41Aおよびプログラマブル
遅延発生器70に設定される。クロック入力端子301
から入力されるクロックは、アキュムレータ40Aのラ
ッチ42Aおよびプログラマブル遅延発生器70に与え
られる。
【0050】図6は、アキュムレータ40Aの動作原理
を説明する図である。アキュムレータのビット数nは
3、設定データSは3である。アキュムレータの出力デ
ータθの最上位ビットθMSBは、2=8クロック
周期の時間内にS=3パルスを合んでいる。したがっ
て、その平均周波数fは、クロック周波数をf
CLKとすると、 f=(S/2)fCLK …(15) で表される。このアキュムレータは、それ単体でダイレ
クトディジタルシンセサイザの最も簡単な形であり、他
の形式の多くのダイレクトディジタルシンセサイザにも
位相信号の計算のために使用されている。
【0051】しかし、アキュムレータ単体では、図6に
示すように出力信号θMSBに大きなジッタを含んでい
る。ジッタは、周波数スペクトルの観測では大きな不要
波成分(スプリアス成分)となって現れるので、アキュ
ムレータ単体を無線機器用の局部発振器に適用すること
は難しい。このスプリアス成分を抑えるために、最も一
般的なダイレクトディジタルシンセサイザでは、ROM
を用いて正弦波を出力として発生させる方法がとられて
いる。
【0052】また、スプリアス成分を抑える他の方法と
して、位相補間の手段が知られている(参考文献:V.Rei
nhardt et al.,“A short survey of frequency synthe
sizer techniques”, in Proc.40th Annual Frequency
Control symp., pp.355-365,May 1986)。位相補間の手
段は、図6に示すように、出力信号θMSB の各パル
スをパルスごとに遅延させてθidealを発生させ
る。このパルスの遅延量δtは、θMSBが立ち上がる
直前のθの値をθp とすると、 δt=((2n−1−θp)/S)・T …(16) で表される。例えば、1つ目のθMSBが立ち上がる直
前のθの値θp は3であるので、1つ目のθMSBにつ
いて δt=((4−3)/3)・T=T/3 遅延させれば、θidealの1つ目のパルスに一致す
る。
【0053】従来の位相補間の手段としては、従来技術
として示した閾値電圧発生回路とランプ波発生回路を異
なる回路で構成する遅延発生器(参考文献:H.Nosaka e
t al.,“A phase interpolation direct digital synth
esizer with a digitally controlled delay generato
r”, in 1997 Symp. VLSI Circuits Dig., pp.75-76,Ju
ne 1997)や、遅延線のタップを切り替えるタイプの遅延
発生器(参考文献:V.N.Kochemasov et al.,“Digital-
computer synthesizers of two-level signalswith pha
se-error compensation”, Telecommunications and ra
dio engineering, vol.36/37, pp.55-59, Oct. 1982)が
ある。しかし、これらの遅延発生器は、従来技術として
説明したように、精度をだすために遅延量の調整が必要
であり、また単位遅延時間の調整が難しいという問題が
あった。
【0054】上述した本発明のプログラマブル遅延発生
器は、無調整で任意の値の遅延量を得ることができるの
で、図5に示すようにこれを位相補間の手段として用い
たダイレクトディジタルシンセサイザは、無調整で低ス
プリアスな出力を得ることが可能である。
【0055】アキュムレータ40Aの出力データθは、
データ変換回路50Aおよび制御回路60Aに入力され
るとともに、その最上位ビットθMSBはS側イネーブ
ル信号101としてプログラマブル遅延発生器70に入
力される。S側イネーブル信号101は、上述したよう
にプログラマブル遅延発生器70が遅延発生を開始する
トリガ信号として機能する。
【0056】データ変換回路50Aは、(16)式の分子デ
ータ2n−1−θp を演算し、プログラマブル遅延発生
器70に与える設定データKを出力する。データ変換回
路50Aは、この減算演算を減算回路で構成することが
できるが、より簡単な2の補数演算(θp 各ビットを反
転し、さらに1を加算する演算)回路でも同じ結果が得
られる。制御回路60Aは、簡単なディジタル回路から
構成され、最上位ビットθMSBの信号を反転した後に
1クロック遅延させた信号をS側リーク信号103とし
て出力し、最上位ビットθMSBが立ち上がるタイミン
グの1クロック前に立ち上がり、かつパルス幅が1クロ
ック周期の信号をK側イネーブル信号201として出力
する。プログラマブル遅延発生器70の出力信号は、出
力信号出力端子302に取り出されるとともに、K側リ
ーク信号203としてプログラマブル遅延発生器70に
フィードバックされる。
【0057】このような構成により、プログラマブル遅
延発生器70は(16)式に示す遅延時間を発生し、図5に
示す周波数シンセサイザは、基本周波数が(15)式で表さ
れるスプリアス成分の少ない矩形波を出力する。
【0058】図7は、周波数シンセサイザの第1の実施
形態の動作例を示すタイムチャートである。(a) はクロ
ック301、(b) はアキュムレータ40Aの出力データ
θ、(c) は出力データθの最上位ビットθMSB、(d)
はランプ波電圧Vs 、(e) はK側イネーブル信号20
1、(f) は閾値電圧Vk 、(g) は出力信号302、(h)
はK側リーク信号203、(i) はS側リーク信号103
である。
【0059】なお、アキュムレータ40Aのビット数n
は3、設定データSは3である。また、最上位ビットθ
MSBの立ち上がりの1クロック周期後のタイミングを
各遅延プロセスの初期時刻tに一致させている。
【0060】ランプ波電圧Vs は設定データSに比例
し、θMSB(S側イネーブル信号101)の1クロック
周期遅延させた信号に同期したランプ波になっている。
K側イネーブル信号201は、θMSBが立ち上がるタ
イミングの1クロック前に立ち上がりかつパルス幅が1
クロック周期の信号である。このK側イネーブル信号2
01をトリガとし、閾値電圧Vk はデータ変換回路50
Aから出力される設定データK(=2n−1−θp )に
比例した1クロック周期の長さのランプ波を形成し、そ
の電圧が保持される。ランプ波電圧Vs と閾値電圧Vk
が一致すると、そのタイミングでワンショットの時定数
τで決まるパルス幅の出力信号302が出力される。こ
の出力信号302は、K側リーク信号203としてプロ
グラマブル遅延発生器70にフィードバックされ、閾値
電圧Vk をリセットして次の閾値電圧発生に備える。ま
た、S側リーク信号103は、最上位ビットθMSB
信号を反転した後に1クロック遅延させた信号であり、
ランプ波電圧Vs をリセットする。以上の動作により、
各パルスが等間隔に並び、ジッタがない出力信号302
が得られる。
【0061】なお、出力端にトグルフリップフロップ
(T−FF)を付加すると、デューティ比50%の矩形波
のシンセサイザ出力を得ることが可能である。この場合
の基本周波数は(15)式の半分になる。
【0062】図8は、周波数シンセサイザの第1の実施
形態の実験結果を示す。プログラマブル遅延発生器70
には、図1に示す第1の実施形態のものを用いた。ディ
ジタル回路はCMOS標準ロジックで構成した。クロッ
ク周波数は 200kHz、アキュムレータ40Aのビット数
nは8、設定データSは96とし、プログラマブル遅延発
生器70の基本周波数fは(15)式より f=(96/256)・fCLK=(3/8)・fCLK=7
5kHz である。なお、本実験では、デューティ比50%の矩形波
を得るために、出力端にT−FFを付加し、この出力周
波数を37.5kHzとした。(a) はクロック301、(d) は
ランプ波電圧Vs 、(f) は閾値電圧Vk 、(g) はデュー
ティ比50%の矩形波とした出力信号である。
【0063】図9は、周波数シンセサイザの第1の実施
形態の実験結果における出力信号スペクトルを示す。T
−FF出力の基準周波数37.5kHzおよびその高調波以外
の不要波(スプリアス成分)は大きく抑えられており、
最大でも−50dBc以下であることがわかる。
【0064】(周波数シンセサイザの第2の実施形態)図
10は、本発明のプログラマブル遅延発生器を用いた周
波数シンセサイザの第2の実施形態を示す。
【0065】図において、周波数シンセサイザは、アキ
ュムレータ40B、データ変換回路50B、制御回路6
0B、本発明のプログラマブル遅延発生器70により構
成される。アキュムレータ40Bは、加算器41Bおよ
びラッチ42Bにより構成される。設定データS入力端
子102から入力される設定データSは、アキュムレー
タ40Bの加算器41Bおよびプログラマブル遅延発生
器70に設定される。クロック入力端子301から入力
されるクロックは、アキュムレータ40Bのラッチ42
Bおよびプログラマブル遅延発生器70に与えられる。
【0066】アキュムレータ40Bの出力データθは、
データ変換回路50Bおよび制御回路60Bに入力され
る。アキュムレータ40Bの加算器41Bから出力され
るオーバーフロー信号は、データ変換回路50Bおよび
制御回路60Bに入力されるとともに、S側イネーブル
信号101としてプログラマブル遅延発生器70に入力
される。本実施形態では、オーバーフロー信号を δt=((2−θ)/S)・T …(17) で表される時間だけ遅延させる。
【0067】データ変換回路50Bは、(17)式の分子デ
ータ2−θを演算し、プログラマブル遅延発生器7
0に与える設定データKを出力する。制御回路60B
は、オーバーフロー信号を反転した後に1クロック遅延
させた信号をS側リーク信号103として出力し、オー
バーフロー信号が立ち上がるタイミングの1クロック前
に立ち上がり、かつパルス幅が1クロック周期の信号を
K側イネーブル信号201として出力する。プログラマ
ブル遅延発生器70の出力信号は、出力信号出力端子3
02に取り出されるとともに、K側リーク信号203と
してプログラマブル遅延発生器70にフィードバックさ
れる。
【0068】このような構成により、プログラマブル遅
延発生器70は(17)式に示す遅延時間を発生し、図10
に示す周波数シンセサイザは、基本周波数が(15)式で表
されるスプリアス成分の少ない矩形波を出力する。な
お、出力端にトグルフリップフロップ(T−FF)を付
加すると、デューティ比50%の矩形波のシンセサイザ出
力を得ることが可能である。この場合の基本周波数は(1
5)式の半分になる。
【0069】(周波数シンセサイザの第3の実施形態)図
11は、本発明のプログラマブル遅延発生器を用いた周
波数シンセサイザの第3の実施形態を示す。
【0070】図において、周波数シンセサイザは、アキ
ュムレータ40C、データ変換回路50C、制御回路6
0C、本発明のプログラマブル遅延発生器70により構
成される。アキュムレータ40Cは、加算器41Cおよ
びラッチ42Cにより構成される。設定データS入力端
子102から入力される設定データSは、アキュムレー
タ40Cの加算器41Cおよびプログラマブル遅延発生
器70に設定される。クロック入力端子301から入力
されるクロックは、アキュムレータ40Cのラッチ42
Cおよびプログラマブル遅延発生器70に与えられる。
【0071】アキュムレータ40Cの出力データθは、
データ変換回路50Cおよび制御回路60Cに入力され
る。アキュムレータ40Cの加算器41Cから出力され
るオーバーフロー信号は、ラッチ42Cを介して1クロ
ック遅延させたOFD信号となり、データ変換回路50
Cおよび制御回路60Cに入力されるとともに、S側イ
ネーブル信号101としてプログラマブル遅延発生器7
0に入力される。本実施形態では、OFD信号を δt=((S−θ)/S)・T …(18) で表される時間だけ遅延させる。
【0072】データ変換回路50Cは、(18)式の分子デ
ータS−θを演算し、プログラマブル遅延発生器70に
与える設定データKを出力する。制御回路60Cは、O
FD信号を反転した後に1クロック遅延させた信号をS
側リーク信号103として出力し、OFD信号が立ち上
がるタイミングの1クロック前に立ち上がり、かつパル
ス幅が1クロック周期の信号をK側イネーブル信号20
1として出力する。プログラマブル遅延発生器70の出
力信号は、出力信号出力端子302に取り出されるとと
もに、K側リーク信号203としてプログラマブル遅延
発生器70にフィードバックされる。
【0073】このような構成により、プログラマブル遅
延発生器70は(18)式に示す遅延時間を発生し、図11
に示す周波数シンセサイザは、基本周波数が(15)式で表
されるスプリアス成分の少ない矩形波を出力する。な
お、出力端にトグルフリップフロップ(T−FF)を付
加すると、デューティ比50%の矩形波のシンセサイザ出
力を得ることが可能である。この場合の基本周波数は(1
5)式の半分になる。
【0074】(逓倍器の第1の実施形態)図14は、本
発明の逓倍器の第1の実施形態を示す。
【0075】図において、数字符号500は分配回路、
501〜503、505〜507は所定の電流を流し込
む(あるいは流し出す)ように、データを設定またはハ
ードで実現され、オン、オフを外部から制御される電流
スイッチ、509〜511、513〜515は容量、5
17〜519、521〜523はスイッチ、525、5
26、528、529はコンパレータ、531、53
2、534、535はパルス幅調整回路、537、53
8、540、541はD−FF、543はORゲート、
544はワンショット・マルチバイブレータ、600は
被逓倍信号入力端子、601は出力端子を表している。
【0076】本実施形態は、4個の遅延発生器を含んで
いる。被逓倍信号の周期をTとすると、第1の遅延発生
器及び第3の遅延発生器が(1/4)Tの遅延時間を発
生し、第2の遅延発生器及び第4の遅延発生器が(3/
4)Tの遅延時間を発生する。
【0077】電流スイッチ501、容量509、スイッ
チ517は第1の遅延発生器の閾値電圧V1を発生し、
電流スイッチ503、容量511、スイッチ519は第
1の遅延発生器のランプ波V3を発生する。V1及びV
3の電圧を比較するコンパレータ525の出力は第1の
遅延発生器の出力となる。パルス幅調整回路531は第
1の遅延発生器の出力パルス幅を短く整形する。これ
は、第1の遅延発生器の出力パルスが、第2〜第4の遅
延発生器からの出力パルスと時間的に重ならないように
するためである。
【0078】電流スイッチ502、容量510、スイッ
チ518は第2の遅延発生器の閾値電圧V2を発生し、
電流スイッチ503、容量511、スイッチ519は第
2の遅延発生器のランプ波V3を発生する。このV3は
第1の遅延発生器のランプ波と第2の遅延発生器のラン
プ波の両者の役割を兼ねている。
【0079】電流スイッチ505、容量513、スイッ
チ521は第3の遅延発生器の閾値電圧V4を発生し、
電流スイッチ507、容量515、スイッチ523は第
3の遅延発生器のランプ波V6を発生する。
【0080】電流スイッチ506、容量514、スイッ
チ522は第4の遅延発生器の閾値電圧V5を発生し、
電流スイッチ507、容量515、スイッチ523は第
4の遅延発生器のランプ波V6を発生する。このV6は
第3の遅延発生器のランプ波と第4の遅延発生器のラン
プ波の両者の役割を兼ねている。
【0081】図15は、逓倍器の第1の実施形態の動作
例を示すタイムチャートである。(a)は被逓倍信号
(CLK)、(b)は分配回路500出力(CLK
1)、(c)は分配回路500逆相出力(CLK2)、
(d)は第1の遅延発生器の閾値電圧V1、第2の遅延
発生器の閾値電圧V2、第1の遅延発生器のランプ波
(兼第2の遅延発生器のランプ波)V3、(e)は第3
の遅延発生器の閾値電圧V4、第4の遅延発生器の閾値
電圧V5、第3の遅延発生器のランプ波(兼第4の遅延
発生器のランプ波)V6、(f)は逓倍器の第1の実施
形態の出力である。
【0082】分配回路500はT−FFのみで構成さ
れ、被逓倍信号(CLK)のパルスの入力とともにその
出力を反転させる((b)CLK1、(c)CLK
2)。CLK1がハイ状態になると、電流スイッチ50
1、502がオン状態になり、時間に比例して容量50
9、510に電荷がチャージされてゆく。被逓倍信号の
周期Tが経過すると、CLK1がロー状態になり、電流
スイッチ501、502がオフ状態に戻る。ここで、コ
ンパレータ525、526の入力インピーダンスが十分
に高ければ、容量509、510にチャージされた電荷
は保持される。ここで、電流スイッチ501、502の
電流源を1:3になるようにデータを設定、またはハー
ドで実現すると、容量509、510の電圧V1、V2
は正確に1:3となる。
【0083】一方、CLK1がハイ状態の期間、スイッ
チ519はオン状態であり、容量511の電荷は放電さ
れている。CLK1がロー状態に戻り、同時にCLK2
がハイ状態となると、電流スイッチ503がオン状態に
なり、時間に比例して容量511に電荷がチャージされ
てゆく。ここで、電流スイッチ503の電流源を、電流
スイッチ501の4倍になるようにデータを設定、また
はハードで実現しておく。すると、CLK2が立ち上が
ってから(1/4)T経過後に、容量511の電圧V3
はV1に一致し、(3/4)T経過後にV2に一致す
る。コンパレータ525はこの(1/4)Tのタイミン
グを検出して出力(第1の遅延発生器出力)し、コンパ
レータ526はこの(3/4)Tのタイミングを検出し
て出力(第2の遅延発生器出力)する。パルス幅調整回
路531、532の出力(co1、co2)はD−FF
537、538のセット入力端子に送出され、これらの
D−FFをオン状態にする。これによりスイッチ51
7、518がオン状態となり、容量509、510の電
荷を放電し、次のチャージに備える。
【0084】第3の遅延発生器、第4の遅延発生器の動
作は、上述した第1の遅延発生器、第2の遅延発生器の
動作とそれぞれTずれること以外はまったく同様であ
る。従って、パルス幅調整回路531がパルスを出力し
てから(1/2)T経過後にパルス幅調整回路532が
パルスを出力し、さらに(1/2)T経過後にパルス幅
調整回路534がパルスを出力し、さらに(1/2)T
経過後にパルス幅調整回路535がパルスを出力する動
作を繰り返す。結果として逓倍器の第1の実施形態は、
ワンショット・マルチバイブレータ544で決定される
パルス幅を持つ、周期(1/2)Tの矩形波信号を出力
することになる。
【0085】逓倍器の第1の実施形態は、遅延発生器を
使用して入力信号の周期よりも短い間隔でパルスを発生
させることにより、無調整で低スプリアスな出力信号を
発生させることができる。遅延発生器に、本発明のプロ
グラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の設定
値からのずれや、電源電圧の変動があってもスプリアス
特性が悪化しない効果がある。
【0086】なお、本実施形態における遅延発生器の遅
延時間は(1/4)T、(3/4)Tの場合を例に述べ
たが、2逓倍器を実現する遅延発生器の遅延時間の組み
合わせは無数に考えられる。例えば、0、(1/2)T
の組み合わせ、(1/2)T、(2/2)Tの組み合わ
せが考えられ、それぞれの場合についても容易にハード
で実現可能である。出力のスプリアス特性、回路規模の
両面を考慮すると、(1/4)T、(3/4)Tの組み
合わせが最も優れている。
【0087】(逓倍器の第2の実施形態)図16は、本
発明の逓倍器の第2の実施形態を示す。
【0088】図において、数字符号500aは分配回
路、501a〜508aは所定の電流を流し込む(ある
いは流し出す)ように、データを設定またはハードで実
現され、オン、オフを外部から制御される電流スイッ
チ、509a〜516aは容量、517a〜524aは
スイッチ、525a〜530aはコンパレータ、531
a〜536aはパルス幅調整回路、537a〜542a
はD−FF、543aはORゲート、544aはワンシ
ョット・マルチバイブレータ、600aは被逓倍信号入
力端子、601aは出力端子を表している。
【0089】本実施形態は、6個の遅延発生器を含んで
いる。被逓倍信号の周期をTとすると、第1の遅延発生
器及び第4の遅延発生器が(1/6)Tの遅延時間を発
生し、第2の遅延発生器及び第5の遅延発生器が(3/
6)Tの遅延時間を発生し、第3の遅延発生器及び第6
の遅延発生器が(5/6)Tの遅延時間を発生する。
【0090】動作原理は逓倍器の第1の実施形態と同じ
であるが、遅延発生器の個数とその遅延時間が異なる。
電流スイッチ501a、容量509a、スイッチ517
aは第1の遅延発生器の閾値電圧V1を発生し、電流ス
イッチ504a、容量512a、スイッチ520aは第
1の遅延発生器のランプ波V4を発生する。V1及びV
4の電圧を比較するコンパレータ525aの出力は第1
の遅延発生器の出力となる。パルス幅調整回路531a
は第1の遅延発生器の出力パルス幅を短く整形する。こ
れは、第1の遅延発生器の出力パルスが、第2〜第6の
遅延発生器からの出力パルスと時間的に重ならないよう
にするためである。
【0091】図17は、逓倍器の第2の実施形態の動作
例を示すタイムチャートである。(a)は被逓倍信号
(CLK)、(b)は分配回路500a出力(CLK
1)、(c)は分配回路500a逆相出力(CLK
2)、(d)は第1の遅延発生器の閾値電圧V1、第2
の遅延発生器の閾値電圧V2、第3の遅延発生器の閾値
電圧V3、第1の遅延発生器のランプ波(兼第2、第3
の遅延発生器のランプ波)V4、(e)は第4の遅延発
生器の閾値電圧V5、第5の遅延発生器の閾値電圧V
6、第6の遅延発生器の閾値電圧V7、第4の遅延発生
器のランプ波(兼第5、第6の遅延発生器のランプ波)
V8、(f)は逓倍器の第2の実施形態の出力である。
【0092】分配回路500aの出力CLK1がハイ状
態になると、電流スイッチ501a、502a、503
aがオン状態になり、時間に比例して容量509a、5
10a、511aに電荷がチャージされてゆく。被逓倍
信号の周期Tが経過すると、CLK1がロー状態にな
り、電流スイッチ501a、502a、503aがオフ
状態に戻る。ここで、コンパレータ525a、526
a、527aの入力インピーダンスが十分に高ければ、
容量509a、510a、511aにチャージされた電
荷は保持される。ここで、電流スイッチ501a、50
2a、503aの電流源を1:3:5になるようにデー
タを設定、またはハードで実現すると、容量509a、
510a、511aの電圧V1、V2、V3は正確に
1:3:5となる。
【0093】一方、CLK1がハイ状態の期間、スイッ
チ520aはオン状態であり、容量512aの電荷は放
電されている。CLK1がロー状態に戻り、同時にCL
K2がハイ状態となると、電流スイッチ504aがオン
状態になり、時間に比例して容量512aに電荷がチャ
ージされてゆく。ここで、電流スイッチ504aの電流
源を、電流スイッチ501aの6倍になるようにデータ
を設定、またはハードで実現しておく。すると、CLK
2が立ち上がってから(1/6)T経過後に、容量51
2aの電圧V4はV1に一致し、(3/6)T経過後に
V2に一致し、(5/6)T経過後にV3に一致する。
コンパレータ525aはこの(1/6)Tのタイミング
を検出して出力(第1の遅延発生器出力)し、コンパレ
ータ526aはこの(3/6)Tのタイミングを検出し
て出力(第2の遅延発生器出力)し、コンパレータ52
7aはこの(5/6)Tのタイミングを検出して出力
(第3の遅延発生器出力)する。パルス幅調整回路53
1a、532a、533aの出力(co1、co2、c
o3)はD−FF537a、538a、539aのセッ
ト入力端子に送出され、これらのD−FFをオン状態に
する。これによりスイッチ517a、518a、519
aがオン状態となり、容量509a、510a、511
aの電荷を放電し、次のチャージに備える。
【0094】第4〜第6の遅延発生器の動作は、上述し
た第1〜第3の遅延発生器の動作とそれぞれTずれるこ
と以外はまったく同様である。従って、パルス幅調整回
路531a〜536aは(1/3)T毎に順番にパルス
を出力することになる。結果として逓倍器の第2の実施
形態は、ワンショット・マルチバイブレータ544aで
決定されるパルス幅を持つ、周期(1/3)Tの矩形波
信号を出力することになる。
【0095】逓倍器の第2の実施形態は、遅延発生器を
使用して入力信号の周期よりも短い間隔でパルスを発生
させることにより、無調整で低スプリアスな出力信号を
発生させることができる。遅延発生器に、本発明のプロ
グラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の設定
値からのずれや、電源電圧の変動があってもスプリアス
特性が悪化しない効果がある。
【0096】なお、本実施形態における遅延発生器の遅
延時間は(1/6)T、(3/6)T、(5/6)Tの
場合を例に述べたが、3逓倍器を実現する遅延発生器の
遅延時間の組み合わせは無数に考えられる。例えば、
0、(1/3)T、(2/3)Tの組み合わせ、(1/
3)T、(2/3)T、(3/3)Tの組み合わせが考
えられ、それぞれの場合についても容易にハードで実現
可能である。出力のスプリアス特性、回路規模の両面を
考慮すると、(1/6)T、(3/6)T、(5/6)
Tの組み合わせが最も優れている。
【0097】(逓倍器の第3の実施形態)図18は、本
発明の逓倍器の第3の実施形態を示す。
【0098】図において、数字符号500bは分配回
路、501b〜503b、505b、507bは所定の
電流を流し込む(あるいは流し出す)ように、データを
設定またはハードで実現され、オン、オフを外部から制
御される電流スイッチ、509b〜511b、513
b、515bは容量、517b〜519b、521b、
523bはスイッチ、525b〜526b、528bは
コンパレータ、531b〜532b、534bはパルス
幅調整回路、537b〜538b、540bはD−F
F、543bはORゲート、544bはワンショット・
マルチバイブレータ、600bは被逓倍信号入力端子、
601bは出力端子を表している。
【0099】本実施形態は、3個の遅延発生器を含んで
いる。被逓倍信号の周期をTとすると、第1の遅延発生
器が(1/6)Tの遅延時間を発生し、第2の遅延発生
器が(5/6)Tの遅延時間を発生し、第3の遅延発生
器が(9/6)Tの遅延時間を発生する。
【0100】動作原理は逓倍器の第1、第2の実施形態
と同じであるが、遅延発生器の個数とその遅延時間が異
なる。電流スイッチ501b、容量509b、スイッチ
517bは第1の遅延発生器の閾値電圧V1を発生し、
電流スイッチ503b、容量511b、スイッチ519
bは第1の遅延発生器のランプ波V3を発生する。V1
及びV3の電圧を比較するコンパレータ525bの出力
は第1の遅延発生器の出力となる。パルス幅調整回路5
31bは第1の遅延発生器の出力パルス幅を短く整形す
る。これは、第1の遅延発生器の出力パルスが、第2、
第3の遅延発生器からの出力パルスと時間的に重ならな
いようにするためである。
【0101】図19は、逓倍器の第3の実施形態の動作
例を示すタイムチャートである。(a)は被逓倍信号
(CLK)、(b)は分配回路500b出力(CLK
1)、(c)は分配回路500b逆相出力(CLK
2)、(d)は第1の遅延発生器の閾値電圧V1、第2
の遅延発生器の閾値電圧V2、第1の遅延発生器のラン
プ波(兼第2の遅延発生器のランプ波)V3、(e)は
第3の遅延発生器の閾値電圧V4、第3の遅延発生器の
ランプ波V5、(f)は逓倍器の第3の実施形態の出力
である。
【0102】分配回路500bの出力CLK1がハイ状
態になると、電流スイッチ501b、502bがオン状
態になり、時間に比例して容量509b、510bに電
荷がチャージされてゆく。被逓倍信号の周期Tが経過す
ると、CLK1がロー状態になり、電流スイッチ501
b、502bがオフ状態に戻る。ここで、コンパレータ
525b、526bの入力インピーダンスが十分に高け
れば、容量509b、510bにチャージされた電荷は
保持される。ここで、電流スイッチ501b、502b
の電流源を1:5になるようにデータを設定、またはハ
ードで実現すると、容量509b、510bの電圧V
1、V2は正確に1:5となる。
【0103】一方、CLK1がハイ状態の期間、スイッ
チ519bはオン状態であり、容量511bの電荷は放
電されている。CLK1がロー状態に戻り、同時にCL
K2がハイ状態となると、電流スイッチ503bがオン
状態になり、時間に比例して容量511bに電荷がチャ
ージされてゆく。ここで、電流スイッチ503bの電流
源を、電流スイッチ501bの6倍になるようにデータ
を設定、またはハードで実現しておく。すると、CLK
2が立ち上がってから(1/6)T経過後に、容量51
1bの電圧V3はV1に一致し、(5/6)T経過後に
V2に一致する。コンパレータ525bはこの(1/
6)Tのタイミングを検出して出力(第1の遅延発生器
出力)し、コンパレータ526bはこの(5/6)Tの
タイミングを検出して出力(第2の遅延発生器出力)す
る。パルス幅調整回路531b、532bの出力(co
1、co2)はD−FF537b、538bのセット入
力端子に送出され、これらのD−FFをオン状態にす
る。これによりスイッチ517b、518bがオン状態
となり、容量509b、510bの電荷を放電し、次の
チャージに備える。
【0104】第3の遅延発生器は、同様にしてCLK1
が立ち上がってから(3/6)T経過後にパルスを出力
する。このタイミングはCLK2が立ち上がってから
(9/6)T経過後に相当する。従って、パルス幅調整
回路531b〜532b、534bは(4/6)T毎に
順番にパルスを出力することになる。結果として逓倍器
の第3の実施形態は、ワンショット・マルチバイブレー
タ544bで決定されるパルス幅を持つ、周期(4/
6)Tの矩形波信号を出力することになる。
【0105】逓倍器の第3の実施形態は、遅延発生器を
使用して入力信号の周期よりも短い間隔でパルスを発生
させることにより、無調整で低スプリアスな出力信号を
発生させることができる。遅延発生器に、本発明のプロ
グラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の設定
値からのずれや、電源電圧の変動があってもスプリアス
特性が悪化しない効果がある。
【0106】なお、本実施形態における遅延発生器の遅
延時間は(1/6)T、(5/6)T、(9/6)Tの
場合を例に述べたが、3/2逓倍器を実現する遅延発生
器の遅延時間の組み合わせは無数に考えられる。例え
ば、0、(4/6)T、(8/6)Tの組み合わせ、
(2/6)T、(6/6)T、(10/6)Tの組み合
わせが考えられ、それぞれの場合についても容易にハー
ドで実現可能である。出力のスプリアス特性、回路規模
の両面を考慮すると、(1/6)T、(5/6)T、
(9/6)Tの組み合わせが最も優れている。
【0107】(デューティ比変換回路の第1の実施形
態)図20は、本発明のデューティ比変換回路の第1の
実施形態を示す。
【0108】図において、数字符号550は本発明の逓
倍器(2逓倍器)、551はT−FF、602はパルス
信号入力端子、603は出力端子である。
【0109】図21は、デューティ比変換回路の第1の
実施形態の動作例を示すタイムチャートである。(a)
はパルス信号、(b)は逓倍器550出力、(c)はT
−FF551出力を示している。入力されるパルス信号
(a)の周期をTとすると、逓倍器550の出力(b)
は周期(1/2)Tの矩形波となる。T−FF551
は、逓倍器550からのパルスを入力する毎に出力のハ
イ、ローを切り換える。従って、T−FF551の出力
は、デューティ比が50%、周期Tの矩形波となる。
【0110】デューティ比変換回路の第1の実施形態
は、本発明の逓倍器を用いて入力されるパルス信号の半
分の周期のタイミングを正確に発生させることにより、
入力されるパルス信号のデューティ比と無関係に、無調
整でデューティ比50%の矩形波信号に変換できる。本
発明の逓倍器を用いることは、回路定数の設定値からの
ずれや、電源電圧の変動があっても、出力のデューティ
比が50%からずれることを防ぐ効果がある。また、本
発明の逓倍器を用いることは、入力するパルス信号の周
波数を変化させても、無調整で50%のデューティ比が
得られる効果がある。
【0111】(デューティ比変換回路の第2の実施形
態)図22は、本発明のデューティ比変換回路の第2の
実施形態を示す。
【0112】図において、数字符号560は分配回路、
561、562、564、565は入力データに比例し
た電流を流し込む(あるいは流し出す)電流スイッチア
レイ、567、568、570、571は容量、57
3、574、576、577はスイッチ、579、58
0、582、583は多ビットのデジタルデータを切り
換えるスイッチ、585、587はコンパレータ、58
9〜592はパルス幅変換回路、593、595はD−
FF、597、598はSR−FF、599はORゲー
ト、604はパルス信号入力端子、605は出力端子、
606は設定データK入力端子、607は設定データS
入力端子を表している。
【0113】本実施形態は、2個の遅延発生器を含んで
いる。入力されるパルス信号の周期をTとすると、第1
の遅延発生器及び第2の遅延発生器は(K/S)Tの遅
延時間を発生する。
【0114】電流スイッチアレイ561、容量567、
スイッチ573は、第1の遅延発生器の閾値電圧V1を
発生し、電流スイッチアレイ562、容量568、スイ
ッチ574は、第1の遅延発生器のランプ波V2を発生
する。
【0115】電流スイッチアレイ564、容量570、
スイッチ576は、第2の遅延発生器の閾値電圧V3を
発生し、電流スイッチアレイ565、容量571、スイ
ッチ577は、第2の遅延発生器のランプ波V4を発生
する。
【0116】図23は、デューティ比変換回路の第2の
実施形態の動作例を示すタイムチャートである。(a)
はパルス信号(CLK)、(b)は分配回路560出力
(CLK1)、(c)は分配回路560逆相出力(CL
K2)、(d)は第1の遅延発生器の閾値電圧V1、第
1の遅延発生器のランプ波V2、(e)は第2の遅延発
生器の閾値電圧V3、第2の遅延発生器のランプ波V
4、(f)はデューティ比変換回路の第2の実施形態の
出力である。
【0117】分配回路560はT−FFであり、パルス
信号(CLK)のパルスの入力とともにその出力を反転
させる((b)CLK1、(c)CLK2)。CLK1
がハイ状態になると、電流スイッチアレイ561がオン
状態になり、設定データK及び時間に比例して容量56
7に電荷がチャージされてゆく。入力されるパルス信号
の周期T経過後に、CLK1はロー状態に戻り、電流ス
イッチアレイ561はオフ状態となり、容量567の電
圧V1は保持される。保持された電圧V1は次式で表さ
れる。 V1=−(KI/C)・T …(19) ここで、Iは電流スイッチアレイ561の単位電流
である。V1が保持されるのと同じタイミングでCLK
2がハイ状態になり、電流スイッチアレイ562がオン
状態になり、設定データS及び時間に比例して容量56
8に電荷がチャージされてゆく。CLK2がハイ状態に
立ち上がる時刻をtとすると、容量568の電圧V
2は次式で表される。 V2=−(SI/C)・(t−t) …(20) 従って、時刻tからV1とV2が一致するまでの時
間(すなわち第1の遅延発生器の遅延時間)tdは、次
式で表される。 td=(K/S)・T …(21)
【0118】SR−FF 597はCLK2の立ち上が
りのタイミング(すなわち時刻t )でセットされ、V
1とV2が一致するタイミングでリセットされる。従っ
て、SR−FF 597の出力パルス幅は(21)式に一致
する。一方、第2の遅延発生器は第1の遅延発生器と時
間的にTずれた動作をし、第1の遅延発生器及び第2の
遅延発生器はそれぞれ2T周期の動作をする。従ってO
Rゲート599出力は、周期T、パルス幅(K/S)・
Tの矩形波となる。すなわち、デューティ比変換回路の
第2の実施形態はデューティ比(K/S)の矩形波を発
生する。
【0119】本発明のデューティ比変換回路は、本発明
のプログラマブル遅延発生器を出力信号のパルス幅を決
定する手段として用いることにより、無調整で精度の良
いデューティ比に変換できる。遅延発生器に、本発明の
プログラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の
設定値からのずれや、電源電圧の変動があっても、出力
のデューティ比の設定値からのずれを引き起こさない効
果がある。また、遅延発生器に、本発明のプログラマブ
ル遅延発生器を用いることは、入力するパルス信号の周
波数を変化させても無調整で希望のデューティ比が得ら
れる効果がある。
【0120】(デューティ比変換回路の第3の実施形
態)図24は、本発明のデューティ比変換回路の第3の
実施形態を示す。
【0121】図において、数字符号560aは分配回
路、561a〜566aは入力データに比例した電流を
流し込む(あるいは流し出す)電流スイッチアレイ、5
67a〜572aは容量、573a〜578aはスイッ
チ、579a〜584aは多ビットのデジタルデータを
切り換えるスイッチ、585a〜588aはコンパレー
タ、589a〜592aはパルス幅変換回路、593a
〜596aはD−FF、597a、598aはSR−F
F、599aはORゲート、604aはパルス信号入力
端子、605aは出力端子、608は設定データK1入
力端子、609は設定データK2入力端子、610は設
定データS入力端子を表している。
【0122】本実施形態は、4個の遅延発生器を含んで
いる。入力されるパルス信号の周期をTとすると、第1
の遅延発生器及び第3の遅延発生器は(K1/S)Tの
遅延時間を発生し、第2の遅延発生器及び第4の遅延発
生器は(K2/S)Tの遅延時間を発生する。
【0123】電流スイッチアレイ561a、容量567
a、スイッチ573aは、第1の遅延発生器の閾値電圧
V1を発生し、電流スイッチアレイ562a、容量56
8a、スイッチ574aは、第2の遅延発生器の閾値電
圧V2を発生し、電流スイッチアレイ563a、容量5
69a、スイッチ575aは、第1、第2の遅延発生器
の共通のランプ波電圧V3を発生する。
【0124】電流スイッチアレイ564a、容量570
a、スイッチ576aは、第3の遅延発生器の閾値電圧
V4を発生し、電流スイッチアレイ565a、容量57
1a、スイッチ577aは、第4の遅延発生器の閾値電
圧V5を発生し、電流スイッチアレイ566a、容量5
72a、スイッチ578aは、第3、第4の遅延発生器
の共通のランプ波電圧V6を発生する。
【0125】図25は、デューティ比変換回路の第3の
実施形態の動作例を示すタイムチャートである。(a)
はパルス信号(CLK)、(b)は分配回路560a出
力(CLK1)、(c)は分配回路560aの逆相出力
(CLK2)、(d)は第1の遅延発生器の閾値電圧V
1、第2の遅延発生器の閾値電圧V2、第1、第2の遅
延発生器のランプ波V3、(e)は第3の遅延発生器の
閾値電圧V4、第4の遅延発生器のランプ波V5、第
3、第4の遅延発生器のランプ波V6(f)はデューテ
ィ比変換回路の第3の実施形態の出力である。
【0126】デューティ比変換回路の第2の実施形態で
は、出力パルスが立ち下がるタイミングのみが遅延発生
器で決定され、出力パルスが立ち上がるタイミングは入
力されるパルス信号と一致しているのに対し、第3の実
施形態では、出力パルスが立ち上がるタイミングと立ち
下がるタイミングともに別々の遅延発生器で決定され
る。出力パルスが立ち上がるタイミングは第1、第3の
遅延発生器で決定され、出力パルスが立ち下がるタイミ
ングは第2、第4の遅延発生器で決定される。第1、第
3の遅延発生器の遅延時間td1は設定データK1、S
を用いて次式で表される。 td1=(K1/S)・T …(22) 一方、第2、第4の遅延発生器の遅延時間td2は設定
データK2、Sを用いて次式で表される。 td2=(K2/S)・T …(23)
【0127】SR−FF597aは第1の遅延発生器の
出力パルスでセットされ、第2の遅延発生器の出力パル
スでリセットされる。従って、SR−FF597aの出
力パルス幅は((K2−K1)/S)・Tで表される。
一方、第3、第4の遅延発生器は第1、第2の遅延発生
器と時間的にTずれた動作をし、すべての遅延発生器は
2T周期の動作をする。従ってORゲート599a出力
は、周期T、パルス幅((K2−K1)/S)・Tの矩
形波となる。すなわち、デューティ比変換回路の第3の
実施形態はデューティ比((K2−K1)/S)の矩形
波を発生する。
【0128】本発明のデューティ比変換回路は、本発明
のプログラマブル遅延発生器を出力信号のパルス幅を決
定する手段として用いることにより、無調整で精度の良
いデューティ比に変換できる。遅延発生器に、本発明の
プログラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の
設定値からのずれや、電源電圧の変動があっても、出力
のデューティ比の設定値からのずれを引き起こさない効
果がある。また、遅延発生器に、本発明のプログラマブ
ル遅延発生器を用いることは、入力するパルス信号の周
波数を変化させても無調整で希望のデューティ比が得ら
れる効果がある。本実施形態は、入力されるパルス信号
のタイミングに対して、出力パルスの立ち上がり、立ち
下がりのタイミングを別々に自由に選べることから、出
力信号の位相を自由に設定できる利点がある。
【0129】(PLL周波数シンセサイザ)図26は、
本発明のPLL周波数シンセサイザの実施形態を示す。
【0130】図において、数字符号611は参照信号入
力端子、612は出力端子、700は位相比較器、70
1はループフィルタ、702は電圧制御発振器(VC
O)、703は所定の分周数の分周器、704は逓倍数
N/Mの本発明の逓倍器である。
【0131】本実施形態のPLL周波数シンセサイザ
は、基本的なPLL周波数シンセサイザの構成における
分周器と位相比較器の間に、本発明の逓倍器を挿入する
ことを特徴とする。このように分周器と位相比較器の間
に周波数変換を目的としてミキサやパルス列発生器を挿
入する試みが報告されている。パルス列発生器を挿入す
る試み(参考文献:T. Nakagawa and T. Ohira,“A pha
se noise reduction technique for MMIC frequency sy
nthesizers that uses a new pulse generator LSI,”I
EEE Trans. Microwave Theory Tech., vol. 42, no. 1
2, pp. 2579-2582,Dec. 1994.)では、分周器と位相比
較器との間にパルス列発生器を挿入することで、周波数
ステップを細かく保持したままで、基準周波数のみを高
くし、位相雑音を低減化することに成功している。しか
しながらパルス列発生器を挿入する試みでは、挿入パル
ス間の時間間隔の整数倍が分周器の周期に一致していな
い場合にはスプリアスを生じる。このため、挿入パルス
列の時間間隔を調整する必要があった。
【0132】これに対して、本発明の逓倍器は無調整で
等間隔のパルスを出力するので、これを用いた本実施形
態のPLL周波数シンセサイザは、出力にスプリアスを
生じることなしに、基準周波数をN/M倍高くでき、位
相雑音を低減化できる。また、本実施形態ではループフ
ィルタ701の帯域を広げても、基本的なPLL周波数
シンセサイザの構成で達成できる位相雑音特性を維持で
きるため、高速周波数切り換えが可能である。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプログラ
マブル遅延発生器は、遅延時間を決定するためのランプ
波電圧および閾値電圧を同一構成の回路で発生させるこ
とができるので、遅延時間の絶対値の調整が不要であ
る。また、ランプ波電圧および閾値電圧をそれぞれ独立
に設定できるので、分子分母の両者が設定可能な分数の
遅延時間を発生させることができる。さらに、ランプ波
発生回路および閾値電圧発生回路の動作が外部クロック
に同期しているので、遅延時間の絶対精度を向上させる
ことができる。
【0134】本発明の周波数シンセサイザは、本発明の
プログラマブル遅延発生器を使用してアキュムレータの
出力パルスの位相補間を行うことにより、無調整で低ス
プリアスな出力信号を発生させることができる。また、
本発明の周波数シンセサイザは、ROMを用いる通常の
ダイレクトディジタルシンセサイザと比較して、低消費
電力および高周波数動作が可能である。
【0135】本発明の逓倍器は、本発明のプログラマブ
ル遅延発生器を使用して入力信号の周期よりも短い間隔
でパルスを発生させることにより、無調整で低スプリア
スな出力信号を発生させることができる。遅延発生器
に、本発明のプログラマブル遅延発生器を用いること
は、回路定数の設定値からのずれや、電源電圧の変動が
あってもスプリアス特性が悪化しない効果がある。本発
明の逓倍器は、素子の非線形成を利用した従来の逓倍器
やミキサを使用した従来の逓倍器と比較してフィルタが
不要であり、フィルタなしで多段接続が可能である。こ
のことは被逓倍信号の周波数範囲の拡大や、回路規模の
縮小に効果がある。また本発明の逓倍器は、PLL周波
数シンセサイザを用いた従来の逓倍器と比較して、回路
規模が小さく、低消費電力である特徴がある。
【0136】本発明のデューティ比変換回路は、本発明
のプログラマブル遅延発生器を出力信号のパルス幅を決
定する手段として用いることにより、無調整で精度の良
いデューティ比に変換できる。遅延発生器に、本発明の
プログラマブル遅延発生器を用いることは、回路定数の
設定値からのずれや、電源電圧の変動があっても、出力
のデューティ比の設定値からのずれを引き起こさない効
果がある。また、遅延発生器に、本発明のプログラマブ
ル遅延発生器を用いることは、入力するパルス信号の周
波数を変化させても無調整で希望のデューティ比が得ら
れる効果がある。
【0137】本発明のPLL周波数シンセサイザは、本
発明の逓倍器を従来のPLL周波数シンセサイザの分周
器と位相比較器の間に挿入することにより、従来と同じ
ステップ周波数を実現しながら逓倍器の逓倍比に比例し
た高い周波数の参照信号を使用することができる。参照
信号の周波数を高くできることは、従来技術と同程度の
位相雑音特性を保ちながら、高速セトリング、高速周波
数切り換えが可能になる効果がある。また、従来技術と
同程度の周波数切り換え時間を実現しながら、低位相雑
音化が可能になる効果がある。本発明のPLL周波数シ
ンセサイザは、逓倍器の低スプリアス性の利点がそのま
ま生かされ、無調整で低ジッタ、低スプリアスな出力信
号を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプログラマブル遅延発生器の第1の実
施形態を示すブロック図。
【図2】プログラマブル遅延発生器の第1の実施形態の
動作例を示すタイムチャート。
【図3】本発明のプログラマブル遅延発生器の第2の実
施形態を示すブロック図。
【図4】プログラマブル遅延発生器の第2の実施形態の
動作例を示すタイムチャート。
【図5】本発明の周波数シンセサイザの第1の実施形態
を示すブロック図。
【図6】アキュムレータ40Aの動作原理を説明する
図。
【図7】周波数シンセサイザの第1の実施形態の動作例
を示すタイムチャート。
【図8】周波数シンセサイザの第1の実施形態の実験結
果を示す図。
【図9】実験結果における出力信号スペクトルを示す
図。
【図10】本発明の周波数シンセサイザの第2の実施形
態を示すブロック図。
【図11】本発明の周波数シンセサイザの第3の実施形
態を示すブロック図。
【図12】従来のプログラマブル遅延発生器の構成例を
示すブロック図。
【図13】従来のプログラマブル遅延発生器の動作例を
示すタイムチャート。
【図14】本発明の逓倍器の第1の実施形態を示すブロ
ック図。
【図15】逓倍器の第1の実施形態の動作例を示すタイ
ムチャート。
【図16】本発明の逓倍器の第2の実施形態を示すブロ
ック図。
【図17】逓倍器の第2の実施形態の動作例を示すタイ
ムチャート。
【図18】本発明の逓倍器の第3の実施形態を示すブロ
ック図。
【図19】逓倍器の第3の実施形態の動作例を示すタイ
ムチャート。
【図20】本発明のデューティ比変換回路の第1の実施
形態を示すブロック図。
【図21】デューティ比変換回路の第1の実施形態の動
作例を示すタイムチャート。
【図22】本発明のデューティ比変換回路の第2の実施
形態を示すブロック図。
【図23】デューティ比変換回路の第2の実施形態の動
作例を示すタイムチャート。
【図24】本発明のデューティ比変換回路の第3の実施
形態を示すブロック図。
【図25】デューティ比変換回路の第3の実施形態の動
作例を示すタイムチャート。
【図26】本発明のPLL周波数シンセサイザの実施形
態を示すブロック図。
【符号の説明】
10A、10B ランプ波発生回路 20A、20B 閾値電圧発生回路 11、21 データセレクタ 12、22 ラッチ 13、23 電流スイッチアレイ 14、24 スイッチ 15、25 容量 16、26 電流スイッチ 17、27 分圧器 31 コンパレータ 32 ワンショット 40A、40B、40C アキュムレータ 41A、41B、41C 加算器 42A、42B、42C ラッチ 50A、50B、50C データ変換回路 60A、60B、60C 制御回路 70 プログラマブル遅延発生器 81 トリガ回路 82 電流源 83 容量 84 スイッチ 85 ラッチ 86 D/A変換器 87 コンパレータ 88 ワンショット 101 S側イネーブル信号入力端子 102 設定データS入力端子 103 S側リーク信号入力端子 201 K側イネーブル信号入力端子 202 設定データK入力端子 203 K側リーク信号入力端子 301 クロック入力端子 302 出力信号出力端子 401 リーク信号入力端子 402 トリガ信号入力端子 403 ラッチ信号入力端子 404 設定データ入力端子 405 出力信号出力端子 500、500a、500b 分配回路 501、501a、501b 電流スイッチ 502、502a、502b 電流スイッチ 503、503a、503b 電流スイッチ 504a 電流スイッチ 505、505a、505b 電流スイッチ 506、506a 電流スイッチ 507、507a、507b 電流スイッチ 508a 電流スイッチ 509、509a、509b 容量 510、510a、510b 容量 511、511a、511b 容量 512a 容量 513、513a、513b 容量 514、514a 容量 515、515a、515b 容量 516a 容量 517、517a、517b スイッチ 518、518a、518b スイッチ 519、519a、519b スイッチ 520a スイッチ 521、521a、521b スイッチ 522、522a スイッチ 523、523a、523b スイッチ 524a スイッチ 525、525a、525b コンパレータ 526、526a、526b コンパレータ 527a コンパレータ 528、528a、528b コンパレータ 529、529a コンパレータ 530a コンパレータ 531、531a、531b パルス幅調整回路 532、532a、532b パルス幅調整回路 533a パルス幅調整回路 534、534a、534b パルス幅調整回路 535、535a パルス幅調整回路 536a パルス幅調整回路 537、537a、537b D−FF 538、538a、538b D−FF 539a D−FF 540、540a、540b D−FF 541、541a D−FF 542a D−FF 543、543a、543b ORゲート 544、544a、544b ワンショット・マルチバ
イブレータ 550 逓倍器 551 T−FF 560、560a 分配回路 561、561a 電流スイッチアレイ 562、562a 電流スイッチアレイ 563a 電流スイッチアレイ 564、564a 電流スイッチアレイ 565、565a 電流スイッチアレイ 566a 電流スイッチアレイ 567、567a 容量 568、568a 容量 569a 容量 570、570a 容量 571、571a 容量 572a 容量 573、573a スイッチ 574、574a スイッチ 575a スイッチ 576、576a スイッチ 577、577a スイッチ 578a スイッチ 579、579a スイッチ 580、580a スイッチ 581a スイッチ 582、582a スイッチ 583、583a スイッチ 584a スイッチ 585、585a コンパレータ 586a コンパレータ 587、587a コンパレータ 588a コンパレータ 589、589a パルス幅調整回路 590、590a パルス幅調整回路 591、591a パルス幅調整回路 592、592a パルス幅調整回路 593、593a D−FF 594a D−FF 595、595a D−FF 596a D−FF 597、597a SR−FF 598、598a SR−FF 599、599a ORゲート 600、600a、600b 被逓倍信号入力端子 601、601a、601b 出力端子 602 パルス信号入力端子 603 出力端子 604、604a パルス信号入力端子 605、605a 出力端子 606 設定データK入力端子 607 設定データS入力端子 608 設定データK1入力端子 609 設定データK2入力端子 610 設定データS入力端子 611 参照信号入力端子 612 出力端子 700 位相比較器 701 ループフィルタ 702 VCO 703 分周器 704 逓倍器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 明洋 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される設定データに対応し
    た最終到達電位及び該電位に到達するまでの電位勾配を
    提供する、同じ回路構成で、共通の外部クロックにより
    動作する第一及び第二のランプ波発生回路と、 第一のランプ波発生回路の出力(Vs )と第二のランプ
    波発生回路の出力(Vk )を比較し、両者が一致したと
    きに出力パルスを発生する比較回路とを有し、 第一のランプ波発生回路に所定の時刻(t)に第一
    の設定データ(S)を設定して第一のランプ波電圧(V
    s )を発生させ、 第二のランプ波発生回路に前記所定の時刻より少なくと
    も1クロック時間(T)だけ先行して第二設定データ
    (K)を設定して該設定データに対応する閾値電圧(V
    k )を発生させ、 前記比較回路は前記所定の時刻からの遅延時間(td)
    が第一及び第二の設定データの比に比例する遅延した出
    力パルスを発生することを特徴とするプログラマブル遅
    延発生器。
  2. 【請求項2】 前記第一及び第二のランプ波電圧発生回
    路の各々が、設定データに比例する電流を提供する電流
    源と、該電流源により充電される一端を所定の電位に結
    合したコンデンサとを有し、該コンデンサの他端に電位
    勾配を提供する、請求項1記載のプログラマブル遅延発
    生器。
  3. 【請求項3】 S側イネーブル信号と設定データSとク
    ロックとを入力し、容量値Cの第1の容量に、S側イネ
    ーブル信号の入力後の最初のクロック(以下「特定クロ
    ック」という)に同期して設定データSに比例した電流
    SIを流し、そのクロック入力後の時間をtとした
    ときに (SI/C)・t で表される前記第1の容量の両端の電圧をランプ波電圧
    Vs として出力するランプ波発生回路と、 前記S側イネーブル信号が入力される少なくともmクロ
    ック前(mは自然数)に入力されるK側イネーブル信号
    と設定データKとクロックとを入力し、容量値Cの第2
    の容量に、K側イネーブル信号により設定される時間m
    T(Tはクロック周期)だけ設定データKに比例した電
    流KIを流し、その後の前記第2の容量の両端の電
    圧 (KI/C)・mT を保持して閾値電圧Vk として出力する閾値電圧発生回
    路と、 前記ランプ波電圧Vs と前記閾値電圧Vk のレベルの大
    小を比較し、両者が一致したタイミングが前記特定クロ
    ックに対する遅延時間 td=(K/S)・mT として設定される所定のパルス幅の出力信号を出力する
    遅延時間発生手段とを備え、 前記第1の容量および前記第2の容量は、前記遅延時間
    発生手段から出力信号が出力された後にそれぞれ所定の
    タイミングで入力されるS側リーク信号およびK側リー
    ク信号によりリークされる構成であることを特徴とする
    プログラマブル遅延発生器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のプログラマブル遅延発
    生器において、 ランプ波発生回路は、S側イネーブル信号の入力により
    クロックをトリガとして設定データSを保持するラッチ
    と、その設定データSに応じて第1の容量に流れる電流
    SIを制御する電流スイッチアレイとを含み、 閾値電圧発生回路は、K側イネーブル信号の入力により
    クロックをトリガとして設定データKを保持するラッチ
    と、その設定データKに応じて第2の容量に時間mTだ
    け流れる電流KIを制御する電流スイッチアレイと
    を合むことを特徴とするプログラマブル遅延発生器。
  5. 【請求項5】 S側イネーブル信号と設定データSとク
    ロックとを入力し、容量値Cの第1の容量に、S側イネ
    ーブル信号の入力後の最初のクロック(以下「特定クロ
    ック」という)に同期して電流Iを流し、そのクロ
    ック入力後の時間をtとしたときに (I/C)・t で表される前記第1の容量の両端の電圧をさらに設定デ
    ータSに比例した値S/MM(MMはSおよびK以上の
    整数)で分圧した電圧 (S/MM)・(I/C)・t をランプ波電圧Vs として出力するランプ波発生回路
    と、 前記S側イネーブル信号が入力される少なくともmクロ
    ック前(mは自然数)にK側イネーブル信号と設定デー
    タKとクロックとを入力し、容量値Cの第2の容量に、
    K側イネーブル信号により設定される時間mT(Tはク
    ロック周期)だけ電流Iを流し、その後の前記第2
    の容量の両端の電圧 (I/C)・mT を保持し、さらに設定データKに比例した値K/MMで
    分圧した電圧 (K/MM)・(I/C)・mT を閾値電圧Vk として出力する閾値電圧発生回路と、 前記ランプ波電圧Vs と前記閾値電圧Vk のレベルの大
    小を比較し、両者が一致したタイミングが前記特定クロ
    ック信号に対する遅延時間 td=(K/S)・mT として設定される所定のパルス幅の出力信号を出力する
    遅延時間発生手段とを備え、 前記第1の容量および前記第2の容量は、前記遅延時間
    発生手段から出力信号が出力された後にそれぞれ所定の
    タイミングで入力されるS側リーク信号およびK側リー
    ク信号によりリークされる構成であることを特徴とする
    プログラマブル遅延発生器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のプログラマブル遅延発
    生器において、 ランプ波発生回路は、クロックをトリガとして外部から
    入力される設定データSおよびS側イネーブル信号を保
    持する2つのラッチと、前記S側イネーブル信号により
    第1の容量に電流を流す電流スイッチと、前記設定デー
    タSに応じた分圧値S/MMで前記第1の容量の両端の
    電圧を分圧する分圧器とを含み、 閾値電圧発生回路は、クロックをトリガとして外部から
    入力される設定データKおよびK側イネーブル信号を保
    持する2つのラッチと、前記K側イネーブル信号により
    第2の容量に電流を流す電流スイッチと、前記設定デー
    タKに応じた分圧値K/MMで前記第2の容量の両端の
    電圧を分圧する分圧器とを含むことを特徴とするプログ
    ラマブル遅延発生器。
  7. 【請求項7】 クロックおよび設定データSを入力し、
    クロックに同期して設定データSを累算するnビットの
    アキュムレータと、 前記アキュムレータの出力データθを入力し、その最上
    位ビットθMSB が立ち上がる1クロック周期前の出
    力データθをθp として(2n−1−θp )に相当する値
    を演算し、この値を設定データKとして出力するデータ
    変換回路と、 前記アキュムレータの出力データθを入力し、その最上
    位ビットθMSBが立ち上がる1クロック周期前に立ち
    上がり、かつパルス幅が1クロック周期のK側イネーブ
    ル信号を生成する制御回路と、 前記設定データSと、前記データ変換回路から出力され
    る設定データKと、前記制御回路から出力されるK側イ
    ネーブル信号と、前記アキュムレータの出力データθの
    最上位ビットθMSBをS側イネーブル信号として入力
    する請求項3〜6に記載のプログラマブル遅延発生器と
    を備えたことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の周波数シンセサイザに
    おいて、 請求項3〜6に記載のプログラマブル遅延発生器に与え
    るS側リーク信号及びK側リーク信号はプログラマブル
    遅延発生器の出力信号をフィードバックして与える構成
    であることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  9. 【請求項9】 クロックおよび設定データSを入力し、
    クロックに同期して設定データSを累算するnビットの
    アキュムレータと、 前記アキュムレータの出力データθおよびオーバーフロ
    ー信号を入力して(2 −θ)に相当する値を演算
    し、この値を設定データKとして出力するデータ変換回
    路と、 前記アキュムレータの出力データθおよびオーバーフロ
    ー信号を入力し、そのオーバーフロー信号が立ち上がる
    1クロック周期前に立ち上がり、かつパルス幅が1クロ
    ック周期のK側イネーブル信号を生成する制御回路と、 前記設定データSと、前記データ変換回路から出力され
    る設定データKと、前記制御回路から出力されるK側イ
    ネーブル信号と、前記アキュムレータから出力されるオ
    ーバーフロー信号をS側イネーブル信号として入力する
    請求項3〜6に記載のプログラマブル遅延発生器とを備
    えたことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の周波数シンセサイザ
    において、 請求項3〜6に記載のプログラマブル遅延発生器に与え
    るS側リーク信号及びK側リーク信号はプログラマブル
    遅延発生器の出力信号をフィードバックして与える構成
    であることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  11. 【請求項11】 クロックおよび設定データSを入力
    し、クロックに同期して設定データSを累算するnビッ
    トのアキュムレータと、 前記アキュムレータの出力データθおよびオーバーフロ
    ー信号を1クロック遅延させたOFD信号を入力して
    (S−θ)に相当する値を演算し、この値を設定データ
    Kとして出力するデータ変換回路と、 前記アキュムレータの出力データθおよびOFD信号を
    入力し、そのOFD信号が立ち上がる1クロック周期前
    に立ち上がり、かつパルス幅が1クロック周期のK側イ
    ネーブル信号を生成する制御回路と、 前記設定データSと、前記データ変換回路から出力され
    る設定データKと、前記制御回路から出力されるK側イ
    ネーブル信号と、前記アキュムレータから出力されるO
    FD信号をS側イネーブル信号として入力する請求項3
    〜6に記載のプログラマブル遅延発生器とを備えたこと
    を特徴とする周波数シンセサイザ。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の周波数シンセサイ
    ザにおいて、 請求項1〜4に記載のプログラマブル遅延発生器に与え
    るS側リーク信号及びK側リーク信号はプログラマブル
    遅延発生器の出力信号をフィードバックして与える構成
    であることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  13. 【請求項13】 周期Tの被逓倍信号を入力し、 dを任意の時間、Nを2以上の整数、Mを1以上の整数
    とした時に、N種類の特定の遅延時間d+(k・M/
    N)T(kは0からN−1までのすべての整数)を発生
    するようにデータを設定された、もしくは上記の特定の
    遅延時間を固定的に発生するようにハード設計された、
    請求項3〜6に記載の遅延発生器(複数個)と、 前記被逓倍信号を入力し、前記遅延発生器(複数個)の
    それぞれに遅延発生のタイミングを送出する分配回路
    と、 前記遅延発生器(複数個)の出力の論理和をとるORゲ
    ートと、から構成され、前記被逓倍信号のN/M倍の周
    波数の信号を出力する逓倍器。
  14. 【請求項14】 請求項13の逓倍器において、 前記遅延発生器の遅延時間は、(1/4)T、(3/
    4)Tの2種類である(d=(1/4)T、N=2、M
    =1)ことを特徴とする、前記被逓倍信号の周波数の2
    倍の周波数を出力する逓倍器。
  15. 【請求項15】 請求項13の逓倍器において、 前記遅延発生器の遅延時間は、(1/6)T、(3/
    6)T、(5/6)Tの3種類である(d=(1/6)
    T、N=3、M=1)ことを特徴とする、前記被逓倍信
    号の周波数の3倍の周波数を出力する逓倍器。
  16. 【請求項16】 請求項13の逓倍器において、 前記遅延発生器の遅延時間は、(1/6)T、(5/
    6)T、(9/6)Tの3種類である(d=(1/6)
    T、N=3、M=2)ことを特徴とする、前記被逓倍信
    号の周波数の3/2倍の周波数を出力する逓倍器。
  17. 【請求項17】 周期Tのパルス信号を入力し、 請求項13〜14に記載の逓倍器と、 この逓倍器の出力を入力し、そのパルスが入力される毎
    にハイ、ローを切り換えて出力するトグル・フリップフ
    ロップ(T−FF)と、 を備えることを特徴とするデューティ比変換回路。
  18. 【請求項18】 周期Tのパルス信号を入力し、 このパルス信号を入力し、その立ち上がりまたは立ち下
    がりのタイミングを複数に分配する分配回路と、 この分配回路の出力に同期してその出力パルスをハイま
    たはローに切り換えるフリップフロップと、 前記分配回路の出力をクロックとして入力し、出力を前
    記フリップフロップに送出しその出力をローまたはハイ
    に切り換える、請求項3〜6に記載の遅延発生器と、 から構成されるデューティ比変換回路。
  19. 【請求項19】 周期Tのパルス信号を入力し、 このパルス信号を入力し、その立ち上がりまたは立ち下
    がりのタイミングを複数に分配する分配回路と、 この分配回路の出力をクロックとして入力する請求項3
    〜6に記載の遅延発生器と、 前記遅延発生器の出力を入力しその出力をハイまたはロ
    ーに切り換え、前記別の遅延発生器の出力を入力しその
    出力をローまたはハイに切り換えるフリップフロップ
    と、 から構成されるデューティ比変換回路。
  20. 【請求項20】 請求項13〜16の逓倍器において、 前記遅延発生器(複数個)にそれぞれ1個ずつ含まれる
    複数個のランプ波発生回路を、それよりも少ない個数の
    ランプ波発生回路で共有使用することを特徴とする逓倍
    器及びデューティ比変換回路。
  21. 【請求項21】 ランプ波発生回路が複数の遅延発生器
    に共通に用いられる請求項17〜19のひとつに記載の
    デューティ比変換回路。
  22. 【請求項22】 電圧制御発振器(VCO)と、 このVCOの出力の周波数を所定数に分周する分周器
    と、 この分周器の出力と、外部から入力する参照信号との周
    波数または位相を比較する位相(周波数)比較器と、 この比較器の出力を積分し、その出力を前記VCOに送
    出するループフィルタと、 から構成されるPLL周波数シンセサイザにおいて、 前記分周器と位相比較器の間に請求項13〜16に記載
    の逓倍器を挿入することを特徴とするPLL周波数シン
    セサイザ。
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